JP2005042807A - 増圧式シリンダ装置 - Google Patents

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Seiko Kimura
世弘 木村
Yuki Uchida
友樹 内田
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Abstract

【課題】増圧式シリンダ装置の部品点数を削減して小型、軽量化を図ると共にコストダウンを達成することである。
【解決手段】油圧ポンプ7からの圧油を増圧して油圧シリンダ1のボトム室5に供給するブースタシリンダ11と、油圧ポンプ7からの圧油をブースタシリンダ11の増圧用ピストン15を復動させる側の第1加圧室16aと往動させ側の第2加圧室16bに切換えて供給する切換弁21とを有し、その切換弁21の流路切換え用スプール26をスプリング37によりパイロットプランジャ32が組込まれたパイロット室22に向けて押圧する。切換弁21のスプリング組込み側にプランジャ室39を形成し、そのプランジャ室39にスプール26をスプリング37と同方向に押圧する小プランジャ40を組込む。プランジャ室39と油圧ポンプ7の圧油が供給されるPポートP11とを連通路41で連通し、その連通路41に絞り43を設けて、従来の増圧式シリンダ装置に組込まれていたシーケンス弁を省略し、部品点数の削減により増圧シリンダ装置の小型、軽量化を図る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート等の被破砕物を圧砕する圧砕機などに用いられる増圧式のシリンダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
増圧式シリンダ装置は、ワーキング用の油圧シリンダに供給される圧油の圧力が設定圧に達すると、ブースタシリンダを作動させ、そのブースタシリンダによって形成された増圧油を油圧シリンダに供給するようにしている。
【0003】
上記のような増圧式シリンダ装置として、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。図5はその増圧式シリンダ装置を圧砕機に採用した場合を示している。この圧砕機は油圧ショベル等の建設機械のアーム先端部に着脱自在に取付けられるブラケット50にフレーム51を回転自在に取付け、そのフレーム51に2本の軸52を設け、各軸52を中心にして揺動自在に支持された一対の圧砕アーム50a、50bの上端部間に増圧式シリンダ装置54を設けている。
【0004】
増圧式シリンダ装置54は、一対の圧砕アーム53a、53bの上端部間に、その圧砕アーム53a、53bを開閉させるワーキング用としての油圧シリンダ55を渡し、その油圧シリンダ55上にブースタシリンダ56を取付け、このブースタシリンダ56の外周にシーケンス弁57を取付けている。
【0005】
上記増圧式シリンダ装置54においては、油圧シリンダ55によって一対の圧砕アーム53a、53bを、その先端が閉じる方向に素早く揺動させて被破砕物を挟持し、圧砕する。被破砕物が硬くて割れないときは圧油の圧力が上昇し、シーケンス弁57の設定圧力に達したとき、ブースタシリンダ56を作動させて増圧油を形成し、この増圧油を油圧シリンダ55に供給して一対の圧砕アーム53a、53bによる圧砕力を高めて被破砕物を圧砕するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特公平7−6524号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載された増圧式シリンダ装置においては、シーケンス弁57によってブースタシリンダ56の作動を制御する構成であるため、部品点数が多くなって、シーケンス弁との接続管路の加工も多くなり、コストも高くなり、圧砕機への採用においてはシーケンス弁の取付スペースも必要でフレーム51が大型化して重量も重くなるなど、改善すべき点が残されている。
【0008】
この発明の課題は、増圧式シリンダ装置の部品点数を削減し、小型、軽量化を図ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、油圧ポンプから供給される圧油により増圧用ピストンを移動させて増圧油を形成し、その増圧油をワーキング用油圧シリンダのボトム室に供給するブースタシリンダと、そのブースタシリンダの増圧用ピストンを一方向に移動させる側の第1加圧室と他方向に移動させる側の第2加圧室とに油圧ポンプから吐出される圧油を切換えて供給する切換弁とを有し、その切換弁が流路切換え用スプールの一端側にスプール押圧用のパイロットプランジャが組込まれたパイロット室を形成し、他端側にスプールをパイロット室に向けて押圧するスプリングを設けたパイロット操作切換弁から成る増圧式シリンダ装置において、前記切換弁に前記パイロット室とブースタシリンダの第2加圧室に通過するBポートとを連通路で連通し、その連通路に絞り又はチェック弁を設け、前記スプールの他端側にプランジャ室を形成し、そのプランジャ室に受圧面積がパイロットプランジャの受圧面積より小さい小プランジャを摺動自在に組込み、前記プランジャ室と油圧ポンプの吐出口に連通するPポートとを連通路で連通し、その連通路に絞りを設けた構成を採用したのである。
【0010】
上記の構成から成る増圧シリンダにおいて、油圧ポンプを駆動すると、その油圧ポンプの吐出口から圧送される圧油が油圧シリンダに送られるため、油圧シリンダが伸長する。
【0011】
油圧シリンダに荷重が負荷されると、油圧シリンダに供給される圧油の圧力が高くなり、その圧力が切換弁のスプリングの押圧力(設定圧)より高くなると、パイロット室に供給された圧油によりパイロットプランジャが移動してスプールを押圧し、切換弁を作動させる。その切替え弁の作動によりブースタシリンダの増圧用ピストンが動き出し、ブースタシリンダが増圧を開始する。
【0012】
ブースタシリンダの増圧用ピストンが第1加圧室の容積を縮小させる方向に移動(往動)すると、パイロット室の圧油はタンクに流れる。
【0013】
一方、切換弁に設けられたプランジャ室の圧力が高くなり、その圧力によって小プランジャがスプールに向けて移動し、スプールは小プランジャの押圧力とスプリングの押圧力によってパイロットプランジャを押圧する方向に移動する。このため、切換弁は油圧ポンプの圧油がブースタシリンダの第1加圧室に供給される方向に切換わり、ブースタシリンダは増圧作用を繰り返す。
【0014】
このように、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される圧油の圧力が切換弁の設定圧を超えると、切換弁が作動してブースタシリンダが増圧作用を繰り返すため、従来の増圧式シリンダ装置に必要であったシーケンス弁を不要とすることができる。このため、部品点数を削減することができ、増圧式シリンダ装置の小型、軽量化を図ることができるので、ミニ油圧ショベルに装着する小型圧砕機に採用すると、作業性がよくなり、作業効率が上る。
【0015】
この発明に係る増圧式シリンダ装置において、前記連通路に絞りと並列にチェック弁を設けると、プランジャ室の圧油をチェック弁および絞りの両方からPポート側に排油することができるため、スプールの切換え作動を円滑に行わせることができる。
【0016】
また、前記シリンダ本体にスプリングの弾力を調整するプラグをねじ係合すると、切換弁の設定圧を調整することができる。このため、多様なメーカーの油圧ショベルに対応させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。図1に示すように、増圧式シリンダ装置は、シリンダ本体2内にロッド3を有するピストン4を摺動自在に組込んで、シリンダ本体2内にボトム室5とロッド室6を形成したワーキング用の油圧シリンダ1と、その油圧シリンダ1に圧油を供給する油圧ポンプ7と、油圧ポンプ7から吐出される圧油を油圧シリンダ1のボトム室5に連通する第1通路8と、ロッド室6に連通する第2通路9に選択的に切換えて供給する操作弁10と、油圧シリンダ1のボトム室5に増圧油を供給するブースタシリンダ11とを有している。
【0018】
前記第1通路8にはパイロットチェック弁12が組込まれている。このパイロットチェック弁12は、操作弁10を切換えてロッド室6を油圧ポンプ7の吐出口に連通させると、ボトム室5内の圧油を第1通路8からタンク13に戻すようになっている。
【0019】
ブースタシリンダ11は、シリンダ本体14と、その内部に摺動自在に組込まれた増圧用ピストン15とを有し、その増圧用ピストン15には大径部15aと、その両側に一対の小径部15bが設けられている。
【0020】
一方、シリンダ本体14には大径部15aを摺動自在に案内する大径室16と、一対の小径室15aおよび15bを摺動自在に案内する第1増圧室17aおよび第2増圧室17bが形成されている。
【0021】
大径室16は前記大径部15aによって第1加圧室16aと第2加圧室16bとに仕切られている。
【0022】
第1増圧室17aおよび第2増圧室17bのそれぞれは通路18を介して油圧シリンダ2のボトム室5に連通している。
【0023】
また、シリンダ本体14には、インポートP、パイロットポートPおよびタンクポートPが増圧用ピストン15の移動方向に間隔をおいて設けられ、インポートPは連通路19を介して第1通路8のパイロットチェック弁12の入口側に連通している。
【0024】
また、パイロットポートPは通路20を介して切換弁21のパイロット室22に連通し、さらに、タンクポートPは通路23を介してタンク13に連通している。
【0025】
ブースタシリンダ11における増圧用ピストン15の一方の小径部15bには周溝状の切換通路24が設けられている。切換通路24は増圧用ピストン15が第2加圧室16bの容積を縮小させる方向へ移動する復動ストロークの限界位置近傍まで移動したときインポートPとパイロットポートPとを連通させると共に、増圧用ピストン15が往動ストロークの限界位置近傍まで移動したとき、パイロットポートPとタンクポートPとを連通させるようになっている。
【0026】
図1および図2に示すように切換弁21は、バルブ本体25内にスプール26を摺動自在に組込んでいる。バルブ本体25にはPポートP11、TポートP12、AポートP13およびBポートP14が形成され、PポートP11は通路27を介して第1通路8に連通している。
【0027】
一方、TポートP12は通路28を介して第2通路9に連通し、その通路28にチェック弁29が組込まれている。また、AポートP13は通路30を介してブースタシリンダ11の第1加圧室16aに連通し、さらに、BポートP14は通路31を介して第2加圧室16bに連通している。
【0028】
図2に示すように、バルブ本体25にはスプール26の一端側に前記パイロット室22が形成され、そのパイロット室22内にパイロットプランジャ32が摺動自在に組込まれている。パイロット室22は通路断面積の小さな連通路33を介してBポートP14に連通し、その連通路33にチェック弁34が組込まれている。
【0029】
また、バルブ本体25にはスプール26の他端側にプラグ嵌合孔35が形成されている。プラグ嵌合孔35の開口端部の内周には雌ねじ35aが形成され、その雌ねじ35aにねじ係合されたプラグ36の先端凹部とスプール26の端部間にスプリング37が組込まれている。
【0030】
スプリング37はスプール26をパイロットプランジャ32に向けて押圧し、その押圧力はプラグ36の回転による軸方向の移動によって調整自在とされている。プラグ36はその後端部にねじ係合したロックナット38の締付けによって固定されるようになっている。
【0031】
プラグ36には先端において開口するプランジャ室39が形成され、そのプランジャ室39に小プランジャ40が摺動自在に組込まれている。プランジャ室39は通路断面積の小さな連通路41を介してPポートP11に連通し、その連通路41にチェック弁42と、そのチェック弁42に並列に絞り43が設けられている。
【0032】
小プランジャ40はPポートP11から連通路41を介してプランジャ室39に供給される圧油により移動してスプール26を押圧するようになっている。この小プランジャ40の圧油の圧力を受ける受圧面積はパイロットプランジャ32の圧油の圧力を受ける受圧面積より小さくなっている。その受圧面積差をS、パイロット室22に供給される圧油の圧力をP、スプリング37の押圧力をFとすると、F=S・Pのとき、スプール26は停止状態に保持され、F>S・Pになると、スプリング37の押圧力と小プランジャ40の押圧力とによってスプール26がパイロットプランジャ32に向けて移動し、また、F<S・Pになると、スプール26が小プランジャ40に向けて移動する。
【0033】
つまり、切換弁21はスプリング37の押圧力を設定圧とし、パイロット室22に供給される圧油の圧力が上記設定圧を超えたときスプール26が移動を開始するようになっている。
【0034】
ここで、スプール26はパイロットプランジャ32側に移動したとき、PポートP11とAポートP13およびTポートP12とBポートP14をそれぞれ連通させ、小プランジャ40側に移動したとき、PポートP11とBポートP14を連通させると共に、TポートP12とAポートP13をスプール26に形成された通路44を介して連通させるようになっている。
【0035】
図1において、45は油圧シリンダ1の最大伸長時における油圧ポンプ7の圧力を設定値に保持するリリーフ弁を示し、また、46は油圧シリンダ1の最小収縮時における油圧ポンプ7の圧油の圧力を設定値に保持するリリーフ弁を示す。
【0036】
実施の形態で示す増圧式シリンダ装置は、上記の構造から成り、次にその作用を説明する。
【0037】
いま、油圧ポンプ7を作動させ、操作弁10をa位置に位置させると、油圧ポンプ7から吐出される圧油は第1通路8から油圧シリンダ1のボトム室5に供給され、その圧油の供給によってピストン4が移動し、油圧シリンダ1が伸長する。
【0038】
このとき、油圧シリンダ1のロッド室6の油は第2通路9からタンク13に戻される。
【0039】
また、油圧ポンプ7からの圧油は連通路19からブースタシリンダ11のインポートPに流れ、そのインポートPから切換通路24を通ってパイロットポートPに流れ、さらに通路20を流れて切換弁21のパイロット室22に流入する。
【0040】
さらに、油圧ポンプ7からの圧油は切換弁21のPポートP11に流れ、そのPポートP11から連通路41に流れてプランジャ室39に流入する。
【0041】
このように、油圧ポンプ7からの圧油は切換弁21のパイロット室22およびプランジャ室39の双方に供給されるが、油圧シリンダ1のピストンロッド3に荷重が負荷されない状態では圧油の圧力は切換弁21の設定値より低いため、切換弁21は作動しない。
【0042】
油圧シリンダ1のピストンロッド3に荷重が負荷され、その負荷が増大し始めると、油圧ポンプ7から吐出される圧油の圧力が高くなる。
【0043】
上記圧油の圧力が切換弁21の設定値を超えると、パイロット室22に供給される圧油によってパイロットプランジャ32がスプール26を押圧する。このため、スプール26がスプリング37の弾性に抗して小プランジャ40に向けて移動する。
【0044】
ここで、連通路33にチェック弁34が組込まれていないと、パイロットプランジャ32が移動し始めると同時に、パイロット室22の圧油は連通路33からTポートP12に流れてタンクTに戻るため、スプール26を押圧する方向にパイロットプランジャ32を移動させることができない。しかしながら、上記連通路33にはチェック弁34が組込まれているため、パイロット室22の圧油がTポートP12に流れるのを防止することができ、スプール26を押圧する方向にパイロットプランジャ32を確実に移動させることができる。
【0045】
なお、チェック弁34に代えて、絞りを設けるようにしてもよい。この場合においても、スプール26を押圧する方向にプランジャ32を確実に移動させることができる。
【0046】
図3は、切換弁21のスプール26が小プランジャ40側に移動した状態を示し、そのスプール26の移動によってPポートP11がBポートP14に連通する。
このため、油圧ポンプ7からの圧油は、PポートP11からBポートP14に流れ、そのBポートP14から通路31に流れてブースタシリンダ11の第2加圧室16bに流入するので、ブースタシリンダ11の増圧用ピストン15が同図の左側に移動(往動)する。このとき、第1加圧室16aは通路30を介してタンクTに連通するので、ブースタシリンダ11の作動はスムーズに行なわれる。
【0047】
増圧用ピストン15が移動し始めると、第2加圧室16bの容積が拡大するため、油圧ポンプ7から吐出される圧油の圧力が瞬間的に低下して、切換弁21の設定値より低下し、スプール26を押圧するスプリング37の押圧力と小プランジャ40の押圧力とによってパイロットプランジャ32が戻されようとするが、連通路41には絞り43が組込まれているため、パイロットプランジャ32は戻されることはない。
【0048】
すなわち、パイロットプランジャ32が戻される場合には、連通路41からプランジャ室39内に油圧がスムーズに送り込まれて小プランジャ40がスプール26を押圧する方向に移動することが必要であり、連通路41に絞り43を設けることによって連通路41からプランジャ室39内に圧油の流れが制限されてスムーズに流れることはない。このため、第2加圧室16bの容積の拡大により圧油の圧力が瞬間的に低下しても小プランジャ40がスプール26を押圧する押圧力は発生せず、スプリング37のみがスプール26を押し戻すように作用する。このとき、パイロットプランジャ32の押圧力はスプリング37の弾性力より強いため、パイロットプランジャ32は押し戻されることがない。
【0049】
圧油の圧力低下は瞬間的であり、その後、直ちに圧油の圧力が上昇し始めるため、パイロットプランジャ32はスプール26を押し続けて図3に示す状態まで移動する。
【0050】
上記増圧用ピストン15の移動により第1増圧室17aに油圧ポンプ7からの圧油より高圧の増圧油が形成され、その増圧油が油圧シリンダ1のボトム室5に供給される。
【0051】
増圧油ピストン15が往動ストロークの限界位置近傍まで移動すると、図4に示すように増圧用シリンダ11のインポートPが閉じ、パイロットポートPとタンクポートPが連通し、その連通後に増圧用ピストン15が往動ストロークの限界位置に達する。
【0052】
図4に示すように、パイロットポートPとタンクポートPが連通すると、切換弁21のパイロット室22内の油は、通路20からパイロットポートP、タンクポートP、通路23および第2通路9に流れてタンク13に戻され、パイロット室22内の圧力が低下する。その圧力の低下により、スプリング37の押圧力とプランジャ室39内の圧油が小プランジャ40を押圧する押圧力とによってスプール26はパイロットプランジャ32側に移動し、切換弁21は図2に示す状態に戻り、その切換弁21のPポートP11とAポートP13が連通する。
【0053】
このため、油圧ポンプ7からの圧油はPポートP11からAポートP13および通路30に流れて第1加圧室16aに流入し、増圧用ピストン15が図4の右側に移動して(復動)して増圧室17bに増圧油を形成し、その増圧油が油圧シリンダ1のボトム室5に供給される。
【0054】
増圧用ピストン15が復動ストロークの限界位置近傍まで移動すると、図1に示すように、ブースタシリンダ11のインポートPとパイロットポートPとが連通する。その連通によってパイロット室22に圧油が供給され、切換弁21のスプール26が同図の左側に移動して、図4に示すように、PポートP11とBポートP14とが連通し、図1に示すブースタシリンダ11の第2加圧室16bに油圧ポンプ7からの圧油が供給され、第1増圧室17aに増圧油が形成される。
【0055】
油圧ポンプ7から吐出される圧油の圧力が切換弁21の設定圧により高い場合、切換弁21の切換え動作が繰り返し行われると共にブースタシリンダ11の増圧用ピストン15は往復動を繰り返し、その往動時と復動時の両方において増圧油が形成され、その増圧油が油圧シリンダ1のボトム室5に供給され、油圧シリンダ1をきわめて能率よく作動させることができる。
【0056】
また、従来のように、第1通路にシーケンス弁を組込むと、油圧ポンプからの圧油はシーケンス弁により流量が制限される状態でブースタシリンダの第1加圧室および第2加圧室に送り込まれることになるが、上記シーケンス弁を省略したことによってブースタシリンダ11の第1加圧室16aおよび第2加圧室16bに多量の油圧を供給することができる。
【0057】
このため、ブースタシリンダ11をきわめて効率よく作動させることができると共に、シーケンス弁が不要であるため、部品点数を削減することができ、増圧式シリンダ装置の小型、軽量化を図ることができる。
【0058】
また、プラグ36を回転させることによってスプリング37の弾性力を調整することができるため、切換弁21の設定圧を調整することができる。
【0059】
【発明の効果】
この発明は以上のように構成したので、従来の増圧式シリンダ装置に組込まれていたシーケンス弁を不要とすることができるため、部品点数を削減することができ、増圧式シリンダ装置の小型、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る増圧式シリンダ装置の実施の形態を示す油圧回路図
【図2】図1に示す切換弁の拡大断面図
【図3】増圧式シリンダ装置が増圧を開始した状態を示す図
【図4】増圧式シリンダ装置の増圧用ピストンが往復ストロークの限界位置まで移動した状態を示す図
【図5】従来の増圧式シリンダ装置を採用した圧砕機の一部切欠正面図
【符号の説明】
1 油圧シリンダ
5 ボトム室
7 油圧ポンプ
11 ブースタシリンダ
15 増圧用ピストン
16a 第1加圧室
16b 第2加圧室
21 切換弁
22 パイロット室
26 スプール
32 パイロットプランジャ
33 連通路
34 チェック弁
36 プラグ
37 スプリング
39 プランジャ室
40 小プランジャ
41 連通路
42 チェック弁
43 絞り

Claims (3)

  1. 油圧ポンプから供給される圧油により増圧用ピストンを移動させて増圧油を形成し、その増圧油をワーキング用油圧シリンダのボトム室に供給するブースタシリンダと、そのブースタシリンダの増圧用ピストンを一方向に移動させる側の第1加圧室と他方向に移動させる側の第2加圧室とに油圧ポンプから吐出される圧油を切換えて供給する切換弁とを有し、その切換弁が流路切換え用スプールの一端側にスプール押圧用のパイロットプランジャが組込まれたパイロット室を形成し、他端側にスプールをパイロット室に向けて押圧するスプリングを設けたパイロット操作切換弁から成る増圧式シリンダ装置において、前記切換弁に前記パイロット室とブースタシリンダの第2加圧室に通過するBポートとを連通路で連通し、その連通路に絞り又はチェック弁を設け、前記スプールの他端側にプランジャ室を形成し、そのプランジャ室に受圧面積がパイロットプランジャの受圧面積より小さい小プランジャを摺動自在に組込み、前記プランジャ室と油圧ポンプの吐出口に連通するPポートとを連通路で連通し、その連通路に絞りを設けたことを特徴とする増圧式シリンダ装置。
  2. 前記連通路に絞りと並列にチェック弁を設けた請求項1に記載の増圧式シリンダ装置。
  3. 前記シリンダ本体にスプリングの弾力を調整するプラグをねじ係合した請求項1又は2に記載の増圧式シリンダ装置。
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JP2012067917A (ja) * 2011-09-30 2012-04-05 Hokuto Kenki Service Kk 油圧駆動装置及び同装置を備えた挟み処理装置
KR101366382B1 (ko) 2013-09-09 2014-03-12 군산대학교산학협력단 압력조절 증폭기구
US9162297B2 (en) 2009-11-30 2015-10-20 Caterpillar Work Tools B.V. Hydraulic device for hydraulic cylinders

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