JP2005042640A - 復水脱気装置およびその制御装置 - Google Patents

復水脱気装置およびその制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
復水タンク内に溶存酸素濃度の低い補給水を確保できる復水脱気装置を提供することにある。
【解決手段】
蒸気タービン32の排気蒸気を凝縮するとともに復水を脱気する脱気復水器1と、脱気復水器1の補給水を貯蔵する復水タンク6と、補助ボイラ13とを備える。復水器脱気蒸気供給ライン12,14は、復水タンク6の補給水を補助ボイラ13に供給し、補助ボイラ13で発生した蒸気を脱気復水器1の加熱蒸気として供給する。制御手段22は、プラント起動時に、復水タンク6の補給水を補給水ライン8を介して脱気復水器1に供給するとともに補助ボイラ給水ライン11,14を介して脱気復水器1に脱気用の加熱蒸気として供給して補給水を脱気し、脱気復水器1で脱気した復水を復水スピルオーバライン5を介して復水タンク6に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、復水脱気装置およびその制御装置に係り、特に、発電プラントの補給水供給装置として用いるに好適な復水脱気装置およびその制御装置に関する。
従来の補給水供給装置としては、例えば、特開平10−131715号公報に記載のように、プラント運転中に脱気した水をタンクに貯蔵するものが知られている。
特開平10−131715号公報
ここで、特開平10−131715号公報の記載によれば、プラント起動時(再運転時)には、脱気運転が不要となり、起動時間が短縮できるとされているが、実際には、プラント停止中に、シールされている復水タンクであっても溶存酸素濃度は高くなるため、再起動時に溶存酸素濃度が高い水がタービンプラントへ流入するという問題があった。
本発明の目的は、復水タンク内に溶存酸素濃度の低い補給水を確保できる復水脱気装置およびその制御装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、蒸気タービンの排気蒸気を凝縮するとともに復水を脱気する脱気復水器と、この脱気復水器の補給水を貯蔵する復水タンクと、プラント起動時に、前記復水タンクの補給水を前記脱気復水器に供給し、この脱気復水器で脱気した復水を前記復水タンクに循環させる系統とを備えるようにしたものである。
かかる構成により、復水タンク内に溶存酸素濃度の低い補給水を確保し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、さらに、補助ボイラと、前記復水タンクの補給水を前記補助ボイラに供給し、この補助ボイラで発生した蒸気を前記脱気復水器の加熱蒸気として供給する系統とを備えるようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、プラント運転時に、前記復水タンクの補給水の溶存酸素濃度が所定値以上となったとき、前記復水タンクの残存酸素濃度が上昇した補給水を前記脱気復水器の供給し、この脱気復水器で脱気した復水の一部を前記復水タンクに循環させる系統とを備えるようにしたものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記脱気復水器に純水を供給する純水供給装置と、プラント運転時に、前記純水供給装置から前記脱気復水器に純水を供給する場合、前記脱気復水器で脱気した復水を前記復水タンクに回収する系統とを備えるようにしたものである。
(5)上記目的を達成するために、本発明は、蒸気タービンの排気蒸気を凝縮するとともに復水を脱気する脱気復水器と、この脱気復水器の補給水を貯蔵する復水タンクと、前記復水タンクの補給水を前記脱気復水器に供給する補給水系統と、前記脱気復水器からボイラに復水を供給する系統から分岐して前記復水タンクに供給する復水スピルオーバ系統とを備えた復水脱気装置に用いる制御装置であって、プラント起動時に、前記復水タンクの補給水を前記補給水系統を介して前記脱気復水器に供給して前記補給水を脱気し、前記脱気復水器で脱気した復水を前記復水スピルオーバ系統を介して前記復水タンクに供給するように制御するようにしたものである。
かかる構成により、復水タンク内に溶存酸素濃度の低い補給水を確保し得るものとなる。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記復水脱水装置は、補助ボイラと、前記復水タンクの補給水を前記補助ボイラに供給し、この補助ボイラで発生した蒸気を前記脱気復水器の加熱蒸気として供給する復水器脱気蒸気供給系統とを備え、前記制御装置は、プラント起動時に、前記復水タンクの補給水を前記補給水系統を介して前記脱気復水器に供給するとともに前記補助ボイラ給水系統を介して前記脱気復水器に脱気用の加熱蒸気として供給して前記補給水を脱気し、前記脱気復水器で脱気した復水を前記復水スピルオーバ系統を介して前記復水タンクに供給するように制御するようにしたものである。
(7)上記(6)において、好ましくは、前記制御装置は、前記脱気復水器の真空上昇完了信号と、前記復水器脱気蒸気供給系に設けられた蒸気弁の開信号により、前記復水スピルオーバ系統に設けれた調節弁を制御するようにしたものである。
(8)上記(5)において、好ましくは、前記制御装置は、通常プラント運転時に、前記復水タンクの補給水の溶存酸素濃度が所定値以上との検出信号により、前記復水タンクに貯蔵された補給水を前記補給水系統を介して前記脱気復水器に供給し、この脱気復水器で脱気された復水の一部を前記復水スピルオーバ系統を介して前記復水タンクに供給するように制御するようにしたものである。
(9)上記(8)において、好ましくは、前記制御装置は、復水タンク内の補給水の溶存酸素濃度が所定値以上で、プラント負荷が所定値以上のとき、前記復水スピルオーバ系統に設けた調節弁を制御するようにしたものである。
(10)上記(5)において、好ましくは、前記復水脱気装置は、純水を供給する純水供給装置と、この純水供給装置の純水を前記脱気復水器に供給する補給水系統とを備え、前記制御装置は、通常プラント運転時に、前記純水供給装置から前記脱気復水器に純水を供給する場合、前記脱気復水器で脱気した復水を前記復水スピルオーバ系統を介して前記復水タンクに供給するようにしたものである。
(11)上記(10)において、好ましくは、前記制御装置は、復水タンク低水位信号と復水タンク補給水遮断弁の開信号により、前記復水スピルオーバ系統に設けた調節弁を制御するようにしたものである。
本発明によれば、復水タンク内に溶存酸素濃度の低い補給水を確保できるものとなる。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の一実施形態による復水脱気装置の構成および動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による復水脱気装置を用いた発電プラントの構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による復水脱気装置を用いた発電プラントの構成を示す系統図である。
真空加熱脱気手段としての脱気復水器1が備えられている。脱気復水器1で復水された流体は、復水ポンプ2で昇圧された後、グランド蒸気復水器3で加熱され、ボイラ30に供給される。ボイラ30で発生した蒸気は、蒸気タービン32に供給され、蒸気タービン32を駆動する。蒸気タービン32が駆動されると、発電機34が駆動され、発電される。蒸気タービン32の排気蒸気は、脱気復水器1に戻され、脱気復水器1にて凝縮され、復水される。脱気復水器1に補給する補給水は、復水タンク6に貯蔵されている。
脱気復水器1には、補給水ポンプ7及び脱気復水器レベル調節弁9が設けられている補給水ライン8から給水される。脱気復水器1の水位を一定に保つため、脱気復水器1に設けられている脱気復水器水位検出手段18において脱気復水器1の水位が低水位と検出された場合、制御手段22は脱気復水器レベル調節弁9を開き、水位を一定にする。脱気復水器1に給水を行うときには復水タンク6と脱気復水器1の静水頭のみで補給できる場合は脱気復水器レベル調節弁9を開き、起動時など多量に給水する必要がある場合には補給水ポンプ7を駆動し補給する。また、純水供給装置40から純水を供給する時は、純水給水ライン17から供給される。
グランド蒸気復水器3の後の供給ラインから分岐して復水タンク6につながるラインとしての復水スピルオーバライン5が設けられている。復水スピルオーバライン5には、流路の開閉を行う復水スピルオーバ制御手段としての復水スピルオーバ調節弁4が設けられている。脱気復水器1の水位を一定に保つため、脱気復水器1に設けられている脱気復水器水位検出手段18において脱気復水器1の水位が高水位と検出された場合、制御手段22は復水スピルオーバ調節弁4を開き、水位を一定にする。
脱気復水器1には、真空ポンプ24が接続されており、内部を真空引きする。脱気復水器1の内部の真空度は、真空度検出手段19によって検出され、制御手段22に取り込まれる。脱気復水器1には、補助蒸気弁15の設けられた脱気蒸気供給ライン14を介して、補助ボイラ13から蒸気が供給される。また、前述したように蒸気タービン32で使用された蒸気も脱気復水器1に戻される。従って、発電プラントの稼働中は、蒸気タービン32から戻される蒸気によって加熱され、脱気復水器1は、加熱真空脱気する。また、発電プラントが稼働していない時は、補助ボイラ13を用いることにより、脱気復水器1は、加熱真空脱気する。
復水タンク6には、水位検出手段20と、溶存酸素濃度検出手段21とが備えられている。水位検出手段20によって検出された復水タンク6の内部の水位と、溶存酸素濃度検出手段21によって検出された復水タンク6の内部の溶存酸素濃度は、制御手段22に取り込まれる。
次に、図1および図2を用いて、本実施形態による復水脱気装置のプラント起動時の動作について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による復水脱気装置のインターロック図である。
復水タンク6の内部には、溶存酸素濃度の低い脱気した補給水が蓄えられている。しかし、発電プラントを停止すると、復水タンクがシールされていても、溶存酸素濃度は徐々に高くなるため、プラントの再起動時に溶存酸素濃度を下げる必要がある。
そこで、図2に示すように、プラント起動前に復水タンク脱気運転を実行する。すなわち、制御手段22は、プラント起動時には、復水タンク脱気運転開始と判定する(C10)。次に、制御手段22は、復水タンク溶存酸素濃度検出手段21により復水タンク6の復水の溶存酸素濃度を検出し、溶存酸素濃度が規定値以上と検出されると(C40)、復水タンク6から補助ボイラ給水ポンプ10と補助ボイラ給水調節弁12が設けられた補助ボイラ給水ライン11を通して補助ボイラ13へ給水を行う。そして、脱気復水器真空度検出手段19で検出される脱気復水器1の真空度がある所定値まで上昇を確認されたら(C20)、制御手段22は、復水脱気用補助蒸気弁15を開く(C30)。補助ボイラ13において発生させた蒸気を脱気復水器脱気用補助蒸気弁15が設けられた復水脱気蒸気供給ライン14を通して脱気復水器1へ供給を行い、補給水ライン8から補給水を供給することで脱気復水器1において真空加熱脱気する。そして、真空度上昇完了信号と脱気復水器脱気要補助蒸気弁の開信号により、制御手段22は、復水スピルオーバ調節弁4を開にする(C50)。脱気された復水は、復水スピルオーバライン5から復水タンク6へ回収される。
これら一連の操作により、復水タンク6と脱気復水器1の間で補給水の脱気を目的とした循環運転が可能となり、復水タンク6における溶存酸素濃度の低下することできる。
特に、制御手段22では、真空上昇完了信号と脱気復水器脱気要補助蒸気弁の開信号により、復水スピルオーバ調節弁4を開することで、復水タンク6における補給水を脱気復水器1で脱気を行い、復水タンク6における補給水の溶存酸素濃度を低くすることが可能となる。
なお、C40の判定条件では、溶存酸素濃度が高い場合だけでなく、発電プラントのオペレータからの脱気運転指令によっても、復水タンク脱気運転を行うことができる。
次に、図1および図3を用いて、本実施形態による復水脱気装置の通常プラント運転時の動作について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による復水脱気装置のインターロック図である。
図2を用いて説明したように、再起動時には、復水タンク6の溶存酸素濃度が高い場合には、復水タンク脱気運転を行うものであるが、再起動時の溶存酸素濃度が低ければ低いほど起動時間を短縮することができる。そのためには、通常プラント運転時においても、復水タンク6における補給水の溶存酸素濃度をチェックして、高くなった場合は、溶存酸素濃度を下げるようにする。
プラント負荷がX%以上と判定され(C100)、プラント運転時と判定された場合、復水タンク6に設けられている復水タンク溶存酸素濃度検出手段21において復水タンク6における復水の溶存酸素濃度が高いと検出されると(C110)、制御手段22は、復水スピルオーバ調節弁4を開き、復水を復水タンク6に供給する。なお、X%とは、例えば、最低負荷の35%とする。また、プラント負荷がX%以上という条件に代えて、圧力条件および温度条件が所定条件を満たしたときに、復水スピルオーバ調節弁4を開くようにしてもよいものである。
なお、C110の判定条件では、溶存酸素濃度が高い場合だけでなく、発電プラントのオペレータからの脱気運転指令によっても、復水タンク脱気運転を行うことができる。
また、復水が復水タンク6へ供給されることにより、脱気復水器1の水位が脱気復水器水位検出手段18において低水位と検出されると、制御手段22は、脱気復水器レベル調節弁9を開とする。通常の制御状態において、各調整弁は復水器の水位を一定に保つために、復水スピルオーバ調節弁4(開):復水器の水位が高い場合水位を下げ(C120)、脱気復水器レベル調節弁9(開):復水器の水位が低い場合水位を上げる。
これらの操作により復水タンク6の補給水が脱気復水器1へ供給することで、脱気復水器1にて加熱真空脱気を行い、復水スピルオーバライン5から復水タンク6へ回収される循環ループが構成され、復水タンク6における溶存酸素濃度の低下を図ることが可能である。
なお、復水タンク6における補給水の溶存酸素濃度が低いと検出された場合は、復水スピルオーバ調節弁4が閉され、通常の制御状態となる。
また、上記形態は復水スピルオーバ調節弁4の開閉を復水タンク6における補給水の溶存酸素濃度を検出して制御を行ったが、定期的に復水スピルオーバ調節弁4の開閉操作することでも同様の効果がえられる。
特に、制御手段22は、プラント負荷の信号と復水タンクの補給水が高い溶存酸素濃度が検出された信号により、復水スピルオーバ調節弁4を開することで、復水タンク6における補給水を脱気復水器1にて脱気を行い、復水タンク6内の補給水の溶存酸素濃度を低くすることが可能となる。
なお、脱気復水器1は、加熱真空脱気を行うものとして説明したが、例えば、補助ボイラ13を備えない場合には、真空脱気を行うようにすることもできる。この場合、脱気に要する時間が加熱真空脱気を行う場合に比べて多少長くなり、プラントの起動時間が多少長くなるが、プラントの起動時間の仕様が満たされるものであれば、真空脱気を行うようにすることもできる。
次に、通常プラント運転時において純水装置から復水タンク6へ純水を直接補給した場合について説明する。この場合、純水装置からの純水は溶存酸素濃度が高いため、復水タンク6における補給水の溶存酸素濃度も高くなる。
そこで、純水装置から補給水ライン8に純水を供給するラインとして純水給水ライン17を接続し、純水給水ライン17には流路の開閉を行うための復水タンク補給水遮断弁16を設けた系統を設ける。
プラント運転時に(C100)、復水タンク6に設けられている復水タンク水位検出手段20において復水タンク6の水位が低水位と検出された場合(C140)、制御手段22は、復水タンク補給水遮断弁16を開き(C150)、純水を補給水ライン8に供給する。そして、復水タンク補給水遮断弁16が開により復水スピルオーバ調節弁4を開き(C130)、復水が復水タンク6へ回収される。
これにより、純水装置から供給された純水が脱気復水器1にて加熱真空脱気され、復水タンク6に溶存酸素濃度の低い復水を回収することが可能である。
なお、復水タンク6の水位が高水位になったことを検出することにより、復水タンク補給水遮断弁16を閉にして、復水スピルオーバ制御弁4を閉し、通常制御状態となる。
特に、制御手段22は、プラント負荷の信号と復水タンクレベルまたは復水タンク補給水遮断弁16の開信号により、復水スピルオーバ調節弁4を開することで復水タンク6における補給水を脱気復水器1にて脱気を行い、復水タンク6おける復水に溶存酸素を低くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、復水タンクから脱気復水器に補給水を供給する補給水ラインと補助ボイラを経由して脱気復水器に蒸気を供給する蒸気供給ラインを設け、脱気復水器から復水タンクへ復水を回収するスピルオーバラインと純水装置から補給水ラインへ純水を供給する純水供給ラインを備えた系統において、プラント起動時に、復水タンクにおける補給水の溶存酸素濃度が高いと検出された場合には脱気復水器脱気用補助蒸気弁と復水スピルオーバ調節弁開くことで復水タンク内の溶存酸素濃度を低減することが可能となる。
また、プラント運転時に、復水タンクにおける補給水の溶存酸素濃度が高くなった場合には復水スピルオーバ調節弁を開くことで、補給水の溶存酸素濃度を下げることが可能となり、復水タンクの水位が下がった場合には復水タンク補給水遮断弁と復水スピルオーバ調節弁を開くことで、溶存酸素濃度が低い復水を復水タンクへ供給することが可能となる。
したがって、発電プラントには溶存酸素濃度が低い補給水を供給可能となることでプラントの寿命を延ばすことになる。また、既存の純水設備に新たに脱気設備を設けることがないため、設備コストを抑えることが可能である。
本発明の一実施形態による復水脱気装置を用いた発電プラントの構成を示す系統図である。 本発明の一実施形態による復水脱気装置のインターロック図である。 本発明の一実施形態による復水脱気装置のインターロック図である。
符号の説明
1…脱気復水器
2…復水ポンプ
3…グランド蒸気復水器
4…復水スピルオーバ調節弁
5…復水スピルオーバライン
6…復水タンク
7…補給水ポンプ
8…補給水ライン
9…脱気復水器レベル調節弁
10…補助ボイラ給水ポンプ
11…補助ボイラ給水ライン
12…補助ボイラ給水調節弁
13…補助ボイラ
14…脱気復水器脱気蒸気供給ライン
15…脱気復水器脱気用補助蒸気弁
16…復水タンク補給水遮断弁
17…純水供給ライン
18…脱気復水器水位検出手段
19…脱気復水器真空度検出手段
20…復水タンク水位検出手段
21…復水タンク溶存酸素濃度検出手段
22…制御手段
24…真空ポンプ
30…ボイラ
32…蒸気タービン
34…発電機
40…純水供給装置

Claims (11)

  1. 蒸気タービンの排気蒸気を凝縮するとともに復水を脱気する脱気復水器と、
    この脱気復水器の補給水を貯蔵する復水タンクと、
    プラント起動時に、前記復水タンクの補給水を前記脱気復水器に供給し、この脱気復水器で脱気した復水を前記復水タンクに循環させる系統とを備えたことを特徴とする復水脱気装置。
  2. 請求項1記載の復水脱気装置において、さらに、
    補助ボイラと、
    前記復水タンクの補給水を前記補助ボイラに供給し、この補助ボイラで発生した蒸気を前記脱気復水器の加熱蒸気として供給する系統とを備えたことを特徴とする復水脱気装置。
  3. 請求項1記載の復水脱気装置において、
    プラント運転時に、前記復水タンクの補給水の溶存酸素濃度が所定値以上となったとき、前記復水タンクの残存酸素濃度が上昇した補給水を前記脱気復水器の供給し、この脱気復水器で脱気した復水の一部を前記復水タンクに循環させる系統とを備えたことを特徴とする復水脱気装置。
  4. 請求項1記載の復水脱気装置において、
    前記脱気復水器に純水を供給する純水供給装置と、
    プラント運転時に、前記純水供給装置から前記脱気復水器に純水を供給する場合、前記脱気復水器で脱気した復水を前記復水タンクに回収する系統とを備えたことを特徴とする復水脱気装置。
  5. 蒸気タービンの排気蒸気を凝縮するとともに復水を脱気する脱気復水器と、この脱気復水器の補給水を貯蔵する復水タンクと、前記復水タンクの補給水を前記脱気復水器に供給する補給水系統と、前記脱気復水器からボイラに復水を供給する系統から分岐して前記復水タンクに供給する復水スピルオーバ系統とを備えた復水脱気装置に用いる制御装置であって、
    プラント起動時に、前記復水タンクの補給水を前記補給水系統を介して前記脱気復水器に供給して前記補給水を脱気し、前記脱気復水器で脱気した復水を前記復水スピルオーバ系統を介して前記復水タンクに供給するように制御することを特徴とする復水脱気装置の制御装置。
  6. 請求項5記載の復水脱気装置において、
    前記復水脱水装置は、補助ボイラと、前記復水タンクの補給水を前記補助ボイラに供給し、この補助ボイラで発生した蒸気を前記脱気復水器の加熱蒸気として供給する復水器脱気蒸気供給系統とを備え、
    前記制御装置は、プラント起動時に、前記復水タンクの補給水を前記補給水系統を介して前記脱気復水器に供給するとともに前記補助ボイラ給水系統を介して前記脱気復水器に脱気用の加熱蒸気として供給して前記補給水を脱気し、前記脱気復水器で脱気した復水を前記復水スピルオーバ系統を介して前記復水タンクに供給するように制御することを特徴とする復水脱気装置の制御装置。
  7. 請求項6記載の復水脱気装置の制御装置において、
    前記制御装置は、前記脱気復水器の真空上昇完了信号と、前記復水器脱気蒸気供給系に設けられた蒸気弁の開信号により、前記復水スピルオーバ系統に設けれた調節弁を制御することを特徴とする復水脱気装置の制御装置。
  8. 請求項5記載の復水脱気装置の制御装置において、
    前記制御装置は、通常プラント運転時に、前記復水タンクの補給水の溶存酸素濃度が所定値以上との検出信号により、前記復水タンクに貯蔵された補給水を前記補給水系統を介して前記脱気復水器に供給し、この脱気復水器で脱気された復水の一部を前記復水スピルオーバ系統を介して前記復水タンクに供給するように制御することを特徴とする復水脱気装置の制御装置。
  9. 請求項8記載の復水脱気装置の制御装置において、
    前記制御装置は、復水タンク内の補給水の溶存酸素濃度が所定値以上で、プラント負荷が所定値以上のとき、前記復水スピルオーバ系統に設けた調節弁を制御することを特徴とする復水脱気装置の制御装置。
  10. 請求項5記載の復水脱気装置の制御装置において、
    前記復水脱気装置は、純水を供給する純水供給装置と、この純水供給装置の純水を前記脱気復水器に供給する補給水系統とを備え、
    前記制御装置は、通常プラント運転時に、前記純水供給装置から前記脱気復水器に純水を供給する場合、前記脱気復水器で脱気した復水を前記復水スピルオーバ系統を介して前記復水タンクに供給することを特徴とする復水脱気装置の制御装置。
  11. 請求項10記載の復水脱気装置の制御装置において、
    前記制御装置は、復水タンク低水位信号と復水タンク補給水遮断弁の開信号により、前記復水スピルオーバ系統に設けた調節弁を制御することを特徴とする復水脱気装置の制御装置。
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