JP2005041035A - 模様を有する装飾体、及びその形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】施工に熟練を必要とせず、焼成板、成形板等を用いて乱貼り調の重厚感ある仕上が得られ、しかも一定の装飾性を具え標準化された仕上げが、比較的短期の工期で完成することのできる模様を有する装飾体及び模様を有する装飾体の形成方法を提供する。
【解決手段】複数種類の非矩形多角形の最小模様単位がジグソーパズル状に並べられて基本模様パターンが形成され、前記基本模様パターンは、その輪郭の上辺及び下辺が、長さ方向の中間を中心として点対称をなし、前記基本模様パターンは前記中心の周りに点対称に上下に並んで全体模様を形成したことを特徴とする模様を有する装飾体。および複数種類の非矩形多角形の最小模様単位を型枠を用いて形成する工程と、前記最小模様単位をジグソーパズル状に並べて、その輪郭の上辺及び下辺が、長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを形成する工程と、基本模様パターンを前記中心の周りに点対称に上下に並べて全体模様を形成する工程を含むことを特徴とする模様を有する装飾体の形成方法。
【選択図】 図1
【解決手段】複数種類の非矩形多角形の最小模様単位がジグソーパズル状に並べられて基本模様パターンが形成され、前記基本模様パターンは、その輪郭の上辺及び下辺が、長さ方向の中間を中心として点対称をなし、前記基本模様パターンは前記中心の周りに点対称に上下に並んで全体模様を形成したことを特徴とする模様を有する装飾体。および複数種類の非矩形多角形の最小模様単位を型枠を用いて形成する工程と、前記最小模様単位をジグソーパズル状に並べて、その輪郭の上辺及び下辺が、長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを形成する工程と、基本模様パターンを前記中心の周りに点対称に上下に並べて全体模様を形成する工程を含むことを特徴とする模様を有する装飾体の形成方法。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施工性を向上しつつ装飾効果を高めるのに役立つ模様を有する装飾体、及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、家屋の外壁や内壁などの装飾として、矩形タイル、又は矩形状に割られた自然石を幾何学的に並べて模様仕上げがなされる。この仕上は、施工性に優れるが、模様が単調となるため、重厚感を欠き装飾性に乏しい。そこで、これらの欠点を改善するために、焼成板、自然石などを建築現場で非矩形に割って、これらをランダムに貼り付ける所謂乱貼り工法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−号151646公報
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種乱貼り工法においては、職人の技能の優劣によってその仕上にバラツキがあり、工期が長期間必要となり、しかもコストが高くなる。
【0004】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、施工性を向上しつつも、一定の装飾性を具える標準化された乱貼り仕上げが可能な模様を有する装飾体、及び模様を有する装飾体の形成方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、複数種類の非矩形多角形の最小模様単位をジグソーパズル状に並べることにより形成され、かつ向き合う一対の第1、第2の辺が各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを具えるとともに、前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置した全体模様部を含むことを特徴とする。
【0006】
これにより、基本模様パターンを形成する最小模様単位の種類が限定されるので、予め工場等で所定の非矩形多角形に加工できるため、最小模様単位の成形に熟練を必要をせず、その形状も標準化されてバラツキが小さくなり仕上がりの見栄えを高めることができる。また基本模様パターンは中心周りに点対称に並んで全体模様部を形成するため、繰返しが認識されることなくランダムな模様が形成され装飾性を高めうる。
【0007】
請求項2記載の発明は、基本模様パターンは前記第1、第2の辺を繋ぎかつ向き合う一対の側縁部が平行な直線状に形成されたことを特徴とするものであり、全体模様部の側縁の区切りが連続した直線状に形成されるため、美観が向上する。
【0008】
請求項3記載に係る模様を有する装飾体の形成方法は、複数種類の非矩形多角形の最小模様単位を型枠を用いて形成する工程と、前記最小模様単位をジグソーパズル状に並べて、向き合う一対の第1、第2の辺が、各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを形成する工程と、前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置して全体模様部を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
最小模様単位を型枠を用いて形成するので、前記従来のように原板を非矩形多角形に割って最小模様単位を作成することが不要なため作業能率が良く、またその作業に熟練を必要としない。また設計通りの形状の最小模様単位が形成されて、仕上がりの見栄えを高めることができる。さらには原材料の無駄が発生しない。
【0010】
請求項4記載の発明は、色違いの最小模様単位を形成し、前記色違いの最小模様単位を異なる基本模様パターンにランダムに配置することを特徴とするため、全体模様にさらにランダムな色彩の変化を与えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。本実施形態では、模様を有する装飾体(以下、単に「装飾体」と称する)1が、家屋内の壁2に用いられた場合を例示している。図1は、前記壁2の正面図、図2はそのX−X断面図、図3は単一の基本模様パターンD3のみが形成された状態を示す壁2の正面図である。
【0012】
前記壁2は、壁下地24の一方の面に全体模様部Eを形成して構成される。
【0013】
前記壁下地24は、例えば図2に示すように、図示しない土台等に固定された壁パネル23からなる。壁パネル23は、矩形に枠組みされたパネルフレーム21の両側に例えば合板、セメント板、ハニカム鋼板などからなる面材22,22を添着して形成される。
【0014】
前記全体模様部Eは、本例では図1に示すように、複数個の同一形状の基本模様パターンD(本例ではこれを区別してD1〜D5で示す)を配置して形成されている。配置される基本模様パターンDの数は特に制限はないが、例えば2〜10個、好ましくは3〜7個程度が望ましい。
【0015】
図3には、前記基本模様パターンDのうち、一の基本模様パターンD3を示し、これを例として説明する。前記基本模様パターンD3は、本実施形態では上下で向き合う第1ないし第2の辺B1、B2と、左右で向き合う一対の側縁部F1、F2とで区画される。第1ないし第2の辺B1、B2は、いづれも非直線であって、本例では曲線を含み略階段状に折れ曲るものが例示される。また、第1の辺B1、第2の辺B2は、各々長さ方向の中間C1、C2を中心として点対称に形成されている。前記長さ方向の中間C1とは、図3に示すように、第1の辺B1の両端部から等距離に位置する辺B1上の点であり、また第2の辺B2における中間C2は同様に、第2の辺B2の両端部から等距離に位置する辺B2上の点である。
【0016】
また、図1に示すように、例えば基本模様パターンD3と、その上側で隣り合って配置された基本模様パターンD2とは、各々第1の辺B1、B1の前記中心(第1の辺B1の中間C1)周りに点対称に配置されている。前記の如く、第1の辺B1は、前記中間C1を中心として点対称に形成されているため、基本模様パターンD3と、基本模様パターンD2とは上下に隙間なく連続している。
【0017】
同様に、基本模様パターンD3と、その下側で隣り合って配置された基本模様パターンD4とは、各々第2の辺B2、B2の前記中心(第2の辺B2の中間C2)周りに点対称に配置されている。このように、図1において、広幅の線で誇張して示した第1、第2の辺B1、B2で挟まれる基本模様パターンD1〜D5は、第1の辺B1、又は第2の辺B2の中心周りに点対称に連続的して配置され全体模様部Eを形成している。なお便宜上、図1において第1、第2の辺B1、B2を広幅の線で示しているが、実際は、基本模様パターンD内の基本模様単位A間の境界線と同じ幅に形成され、外観上双方の線に区別はない。
【0018】
また、本例では、基本模様パターンDの一対の側縁部F1、F2は相互に平行な直線状に形成されている。従って、前記本例の全体模様部Eにおいては、基本模様パターンD1〜D5の側縁部F1、F2は位置ずれすることなく上下に連続した直線状に形成されるため、全体模様部Eの見栄えを高めうる。
【0019】
また図1、2に示すように、基本模様パターンDの両側には、側縁部F1、F2に沿い、一対の見切り縁25,25が前記壁下地24に固着されている。これにより、全体模様部Eと左右の壁仕上との区切りが明確となって装飾性が高まるとともに、最小模様単位Aの側端面を覆うときには、その割れ、欠けを防止しうる点で好ましい。なお前記見切り縁25は、木材、プラスチック、アルミ、鉄等の長尺材で形成され、接着、ビス、釘等により前記壁下地24に固着される。
【0020】
また、前記基本模様パターンDは、形が異なる例えば2〜30種類、好ましくは5〜20種類、本例では15種類の非矩形多角形の最小模様単位Aをジグソーパズル状に並べることにより形成されている。非矩形多角形とは、長方形、正方形を含まない多角形をいう。個々の最小模様単位Aの辺の数は特に制限されないが、好ましくは3ないし6、より好ましくは4ないし5の辺(4ないし5の角)を有するものが好適である。なお図1、3では、最小模様単位Aに、その種類を区別するためA1〜A15の番号を付して区別している。
【0021】
前記最小模様単位Aがジグソーパズル状に並ぶとは、隣接する最小模様単位Aの向き合う縁部が略同じ形状に形成されることにより、複数の最小模様単位Aが隙間なく並ぶ場合、又は略等しい巾の少隙間を介して並ぶことをいう。なお、前記本例の各基本模様パターンD1〜D5においては、最小模様単位A1〜A15がジグソーパズル状に同位置に配置されている。
【0022】
前記最小模様単位Aは、平板状に形成され、珪藻土を含む混錬物を焼成したタイル、石膏、セメント等を主成分とした成形板、プラスチック板等を用いるのが好ましい。前記最小模様単位Aの厚さは、特に限定されないが、例えば3mm〜30mm、好ましくは5mm〜15mm、本例では8mmの厚さに形成される。
【0023】
また最小模様単位Aが、図1に示すように、非矩形でかつ非正多角形状に形成されると、非幾何学的な外観となり、乱張り調の装飾性が高まる点で好ましい。また、図1に示すように、最小模様単位Aの1辺、より好ましくは2辺以上が円弧状の曲線で形成されると、自然造形の外観の印象がより強くなり重厚感が増加する点で好ましい。
【0024】
このように、全体模様部Eは、最小模様単位A1〜A15がジグソーパズル状に並ぶ基本模様パターンD1〜D5が並んで配置されるが、隣接する基本模様パターンD(ひいては最小模様単位A)は前記第1の辺B1、又は第2の辺B2の長さ方向の中間C1、又はC2を中心として点対称に配置されるため、基本模様パターンD及び最小模様単位Aが繰返し配置されていることが視覚的に認識されることがなく、全体模様部Eが最小模様単位Aのランダムな配置として認識され、高い装飾性を得ることができる。しかも、例えば本例のように、15種類の限定された最小模様単位Aを用い、しかも予め定まった位置に規則的に固着することにより施工するため、熟練作業が不要であり、工期を短くできる。
【0025】
また、本例では、図1に示すように、最上位の基本模様パターンD1は、天井26に遮られて上部が切除され、同様に最下位の基本模様パターンD5は、床27に遮られて下部が切除されている。また、全体模様部Eの左右に位置し前記見切り縁25の外側の壁部分は、壁クロス、壁化粧合板等で仕上される。
【0026】
次に、装飾体1の形成方法を説明する。先ず複数種類の非矩形多角形の最小模様単位Aを、例えば工場等で予め型枠3により成形する。図4に例示する型枠3は、前記最小模様単位A9、A10、A11の成形に使用されるものを示し、該型枠3は、これらの最小模様単位Aの輪郭形状に等しい内輪部を有する側枠部3aと、前記側枠体3aの底部を塞ぐ基板3bとから成る。また前記側枠部3a、基板3bは各々鉄、アルミニウム、プラスチック等を用いて形成される。
【0027】
図5に示すように、型枠3のキャビティには、最小模様単位Aを形成するための混錬物28が充填される。前記混錬物28としては、例えば珪藻土に、粉粒炭、ゼオライト、セピオライト、シリカゲル、アロフェン、イモゴライト等の調湿材を1以上配合した調湿材と粘土、火成岩等の焼成原料を混合して加水したものが好適である。前記混錬物28を充填し、成形養生後、脱型して、焼成炉において800〜1000℃で加熱焼成して、図6に示すように、最小模様単位A9、A10、A11を製造する。
【0028】
また、最小模様単位Aは、前記と同様の珪藻土を含む調湿材に、石膏、セメント等のバインダーを加配した混連物を用いる場合には、型枠3のキャビティに充填し、養生硬化させることにより、非焼成で製造することもできる。
【0029】
次に、図1、2に示すように、型枠3で成形された最小模様単位A1〜A15を、施工現場に搬入して、ジグソーパズル状に配置するとともに、壁下地24に対してモルタル、接着剤、粘着剤等により固着して基本模様パターンDを形成する。また、前記基本模様パターンDは、向合う第1の辺B1、第2の辺B2が各々長さ方向の中間C1、C2を中心として点対称となるように配置される。
【0030】
前記基本模様パターンDの輪郭形状、前記最小模様単位Aの輪郭形状、前記最小模様単位Aのジグソーパズル状の配置等は、予め設計されており、前記最小模様単位Aは、該設計内容に従って、配置される。従って、図3において破線33で示すように、基本模様パターンD内での最小模様単位Aの各配置位置を壁下地24上に予め描き、これを基準にして前記最小模様単位Aの配置固定作業を行なうと、施工性を向上できるとともに、配置位置が正確になる点で好ましい。
【0031】
また、この際、最小模様単位Aの裏面に、本例では、15種類に亘るその区別を示す符号(例えばA12等の番号)を付すと、これにより最小模様単位Aの区別が迅速かつ正確に把握でき、施工性が向上する点で好ましいものとなる。
【0032】
また、図7に示すように、15種類の最小模様単位Aを前記設計された配置に従って、例えば工場等で予め、不職布、樹脂シート、ネット等の継ぎシート29上に配置固着した最小模様単位ユニット30を製造し準備することもできる。この態様では最小模様単位ユニット30を壁下地24に直接固着して基本模様パターンDを形成すると、工期を短縮できるとともに熟練を必要とせず、しかも各最小模様単位Aを正確に配置できる。また、最小模様単位Aが継ぎシート29で連結されているため、施工後に前記最小模様単位Aの一部が離脱することがない点で好ましい。
【0033】
また、図8に示すように、最小模様単位Aを前記設計された配置に従って、例えば工場等で予め、離型紙31上に配置するとともに剥離容易な粘着剤により仮固定した最小模様単位梱包体32を製造することもできる。この態様では、施工現場で最小模様単位Aを順番に剥がしながら壁下地24に固着すると、最小模様単位Aの配置を示す図面等を参照する必要がなくなり、施工が能率化される点で好ましいものとなる。
【0034】
なお、全体模様部Eの形成に際し、基本模様パターンD1〜D5毎に最小模様単位Aを順次固着して施工する必要はない。例えば前記のように、壁下地24に最小模様単位Aの配置位置を予め描いて、各基本模様パターンDの同じ種類の最小模様単位Aをまとめて固着すると、施工が効率化できる点で好ましい。
【0035】
また、本実施形態では、5組の基本模様パターンD1〜D5を配置して全体模様部Eを形成するが、その中で1組の基本模様パターンDを構成する最小模様単位A1〜A15を他と色違いに形成し、この色違いの最小模様単位A1〜A15を他の基本模様パターンDの最小模様単位Aとランダムに入れ替えて配置することにより、全体模様部Eに変化を与えることができ、意匠性を高めうる。尚色違いの最小模様単位Aは、図1において、グレー色で示す。
【0036】
なお、本例では、図1に示すように、基本模様パターンD1〜D5を、第1の辺B1、又は第2の辺B2の前記中間C1、又はC2を中心として上下に点対称に配置し、全体模様部Eを形成するが、第1、第2の辺B1、B2を左右に配するとき、左右方向で点対称として配置するものも良いのは言うまでもない。
【0037】
また、本例では、装飾体1ないしその形成方法として、装飾体1が壁2に用いられた場合を例示しているが、床、または天井に用いることもできる。例えば床においては、大引き上に取付けられた床下地板、コンクリート造に於ては床スラブ等の床下地の上に最小模様単位Aを並べた基本模様パターンDを点対称に並べ配置して全体模様部Eを形成しうる。
【0038】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、複数種類の非矩形多角形の最小模様単位をジグソーパズル状に並べることにより形成され、かつ向き合う一対の第1、第2の辺が各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを具えるとともに、前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置した全体模様部を含むことを特徴とするので、予め非矩形多角形に加工した最小模様単位をジグソーパズル状に並べて基本模様パターンを形成されるため、熟練作業が不要で効率的に作業でき、しかも仕上もバラツキが少ない。また連続する基本模様パターンは点対称に並べて配置されるため繰返しが認識されることがないため、仕上がりの意匠性に優れる。
【0039】
請求項2記載の発明は、基本模様パターンは前記第1、第2の辺を繋ぎかつ向き合う一対の側縁部が平行な直線状に形成されるので、左右の模様を有する装飾体仕上との間に直線的な明確な区切りが形成されるため見栄えに優れるとともに、その納まり作業を容易に行える。
【0040】
請求項3記載の発明は、複数種類の非矩形多角形の最小模様単位を型枠を用いて形成する工程と、前記最小模様単位をジグソーパズル状に並べて、向き合う一対の第1、第2の辺が、各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを形成する工程と、前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置して全体模様部を形成する工程とを含むことを特徴とする。型枠成形により最小模様単位を形成するため、原板を非矩形多角形に割り出す作業が不要となり、熟練を必要とせず、しかも標準化した最小模様単位の量産が可能となり生産性に優れる。また原材料を無駄にすることがなく、さらに乱貼模様の仕上を、標準化された作業で行えるため、工期の短縮と、仕上がりの美観を高めうる。
【0041】
請求項4記載の発明は、色違いの最小模様単位を形成し、前記色違いの最小模様単位を異なる基本模様パターンにランダムに配置するため、全体模様の中に色違いによる変化を与えることができ、高い意匠性を備えた仕上をなしうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁における本発明の一実施の形態を例示する正面図である。
【図2】そのX−X断面図である。
【図3】その施工の状態を例示する正面図である。
【図4】型枠を例示する斜視図である。
【図5】型枠を用いた最小模様単位の製造工程を例示する斜視図である。
【図6】型枠により製造された最小模様単位の斜視図である。
【図7】最小模様単位ユニットを例示する斜視図である。
【図8】最小模様単位梱包体を例示する斜視図である。
【符号の説明】
A 最小模様単位
B 辺
C 中心
D 基本模様パターン
E 全体模様部
1 模様を有する装飾体
2 壁
3 型枠
【発明の属する技術分野】
本発明は、施工性を向上しつつ装飾効果を高めるのに役立つ模様を有する装飾体、及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、家屋の外壁や内壁などの装飾として、矩形タイル、又は矩形状に割られた自然石を幾何学的に並べて模様仕上げがなされる。この仕上は、施工性に優れるが、模様が単調となるため、重厚感を欠き装飾性に乏しい。そこで、これらの欠点を改善するために、焼成板、自然石などを建築現場で非矩形に割って、これらをランダムに貼り付ける所謂乱貼り工法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−号151646公報
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種乱貼り工法においては、職人の技能の優劣によってその仕上にバラツキがあり、工期が長期間必要となり、しかもコストが高くなる。
【0004】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、施工性を向上しつつも、一定の装飾性を具える標準化された乱貼り仕上げが可能な模様を有する装飾体、及び模様を有する装飾体の形成方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、複数種類の非矩形多角形の最小模様単位をジグソーパズル状に並べることにより形成され、かつ向き合う一対の第1、第2の辺が各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを具えるとともに、前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置した全体模様部を含むことを特徴とする。
【0006】
これにより、基本模様パターンを形成する最小模様単位の種類が限定されるので、予め工場等で所定の非矩形多角形に加工できるため、最小模様単位の成形に熟練を必要をせず、その形状も標準化されてバラツキが小さくなり仕上がりの見栄えを高めることができる。また基本模様パターンは中心周りに点対称に並んで全体模様部を形成するため、繰返しが認識されることなくランダムな模様が形成され装飾性を高めうる。
【0007】
請求項2記載の発明は、基本模様パターンは前記第1、第2の辺を繋ぎかつ向き合う一対の側縁部が平行な直線状に形成されたことを特徴とするものであり、全体模様部の側縁の区切りが連続した直線状に形成されるため、美観が向上する。
【0008】
請求項3記載に係る模様を有する装飾体の形成方法は、複数種類の非矩形多角形の最小模様単位を型枠を用いて形成する工程と、前記最小模様単位をジグソーパズル状に並べて、向き合う一対の第1、第2の辺が、各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを形成する工程と、前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置して全体模様部を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
最小模様単位を型枠を用いて形成するので、前記従来のように原板を非矩形多角形に割って最小模様単位を作成することが不要なため作業能率が良く、またその作業に熟練を必要としない。また設計通りの形状の最小模様単位が形成されて、仕上がりの見栄えを高めることができる。さらには原材料の無駄が発生しない。
【0010】
請求項4記載の発明は、色違いの最小模様単位を形成し、前記色違いの最小模様単位を異なる基本模様パターンにランダムに配置することを特徴とするため、全体模様にさらにランダムな色彩の変化を与えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。本実施形態では、模様を有する装飾体(以下、単に「装飾体」と称する)1が、家屋内の壁2に用いられた場合を例示している。図1は、前記壁2の正面図、図2はそのX−X断面図、図3は単一の基本模様パターンD3のみが形成された状態を示す壁2の正面図である。
【0012】
前記壁2は、壁下地24の一方の面に全体模様部Eを形成して構成される。
【0013】
前記壁下地24は、例えば図2に示すように、図示しない土台等に固定された壁パネル23からなる。壁パネル23は、矩形に枠組みされたパネルフレーム21の両側に例えば合板、セメント板、ハニカム鋼板などからなる面材22,22を添着して形成される。
【0014】
前記全体模様部Eは、本例では図1に示すように、複数個の同一形状の基本模様パターンD(本例ではこれを区別してD1〜D5で示す)を配置して形成されている。配置される基本模様パターンDの数は特に制限はないが、例えば2〜10個、好ましくは3〜7個程度が望ましい。
【0015】
図3には、前記基本模様パターンDのうち、一の基本模様パターンD3を示し、これを例として説明する。前記基本模様パターンD3は、本実施形態では上下で向き合う第1ないし第2の辺B1、B2と、左右で向き合う一対の側縁部F1、F2とで区画される。第1ないし第2の辺B1、B2は、いづれも非直線であって、本例では曲線を含み略階段状に折れ曲るものが例示される。また、第1の辺B1、第2の辺B2は、各々長さ方向の中間C1、C2を中心として点対称に形成されている。前記長さ方向の中間C1とは、図3に示すように、第1の辺B1の両端部から等距離に位置する辺B1上の点であり、また第2の辺B2における中間C2は同様に、第2の辺B2の両端部から等距離に位置する辺B2上の点である。
【0016】
また、図1に示すように、例えば基本模様パターンD3と、その上側で隣り合って配置された基本模様パターンD2とは、各々第1の辺B1、B1の前記中心(第1の辺B1の中間C1)周りに点対称に配置されている。前記の如く、第1の辺B1は、前記中間C1を中心として点対称に形成されているため、基本模様パターンD3と、基本模様パターンD2とは上下に隙間なく連続している。
【0017】
同様に、基本模様パターンD3と、その下側で隣り合って配置された基本模様パターンD4とは、各々第2の辺B2、B2の前記中心(第2の辺B2の中間C2)周りに点対称に配置されている。このように、図1において、広幅の線で誇張して示した第1、第2の辺B1、B2で挟まれる基本模様パターンD1〜D5は、第1の辺B1、又は第2の辺B2の中心周りに点対称に連続的して配置され全体模様部Eを形成している。なお便宜上、図1において第1、第2の辺B1、B2を広幅の線で示しているが、実際は、基本模様パターンD内の基本模様単位A間の境界線と同じ幅に形成され、外観上双方の線に区別はない。
【0018】
また、本例では、基本模様パターンDの一対の側縁部F1、F2は相互に平行な直線状に形成されている。従って、前記本例の全体模様部Eにおいては、基本模様パターンD1〜D5の側縁部F1、F2は位置ずれすることなく上下に連続した直線状に形成されるため、全体模様部Eの見栄えを高めうる。
【0019】
また図1、2に示すように、基本模様パターンDの両側には、側縁部F1、F2に沿い、一対の見切り縁25,25が前記壁下地24に固着されている。これにより、全体模様部Eと左右の壁仕上との区切りが明確となって装飾性が高まるとともに、最小模様単位Aの側端面を覆うときには、その割れ、欠けを防止しうる点で好ましい。なお前記見切り縁25は、木材、プラスチック、アルミ、鉄等の長尺材で形成され、接着、ビス、釘等により前記壁下地24に固着される。
【0020】
また、前記基本模様パターンDは、形が異なる例えば2〜30種類、好ましくは5〜20種類、本例では15種類の非矩形多角形の最小模様単位Aをジグソーパズル状に並べることにより形成されている。非矩形多角形とは、長方形、正方形を含まない多角形をいう。個々の最小模様単位Aの辺の数は特に制限されないが、好ましくは3ないし6、より好ましくは4ないし5の辺(4ないし5の角)を有するものが好適である。なお図1、3では、最小模様単位Aに、その種類を区別するためA1〜A15の番号を付して区別している。
【0021】
前記最小模様単位Aがジグソーパズル状に並ぶとは、隣接する最小模様単位Aの向き合う縁部が略同じ形状に形成されることにより、複数の最小模様単位Aが隙間なく並ぶ場合、又は略等しい巾の少隙間を介して並ぶことをいう。なお、前記本例の各基本模様パターンD1〜D5においては、最小模様単位A1〜A15がジグソーパズル状に同位置に配置されている。
【0022】
前記最小模様単位Aは、平板状に形成され、珪藻土を含む混錬物を焼成したタイル、石膏、セメント等を主成分とした成形板、プラスチック板等を用いるのが好ましい。前記最小模様単位Aの厚さは、特に限定されないが、例えば3mm〜30mm、好ましくは5mm〜15mm、本例では8mmの厚さに形成される。
【0023】
また最小模様単位Aが、図1に示すように、非矩形でかつ非正多角形状に形成されると、非幾何学的な外観となり、乱張り調の装飾性が高まる点で好ましい。また、図1に示すように、最小模様単位Aの1辺、より好ましくは2辺以上が円弧状の曲線で形成されると、自然造形の外観の印象がより強くなり重厚感が増加する点で好ましい。
【0024】
このように、全体模様部Eは、最小模様単位A1〜A15がジグソーパズル状に並ぶ基本模様パターンD1〜D5が並んで配置されるが、隣接する基本模様パターンD(ひいては最小模様単位A)は前記第1の辺B1、又は第2の辺B2の長さ方向の中間C1、又はC2を中心として点対称に配置されるため、基本模様パターンD及び最小模様単位Aが繰返し配置されていることが視覚的に認識されることがなく、全体模様部Eが最小模様単位Aのランダムな配置として認識され、高い装飾性を得ることができる。しかも、例えば本例のように、15種類の限定された最小模様単位Aを用い、しかも予め定まった位置に規則的に固着することにより施工するため、熟練作業が不要であり、工期を短くできる。
【0025】
また、本例では、図1に示すように、最上位の基本模様パターンD1は、天井26に遮られて上部が切除され、同様に最下位の基本模様パターンD5は、床27に遮られて下部が切除されている。また、全体模様部Eの左右に位置し前記見切り縁25の外側の壁部分は、壁クロス、壁化粧合板等で仕上される。
【0026】
次に、装飾体1の形成方法を説明する。先ず複数種類の非矩形多角形の最小模様単位Aを、例えば工場等で予め型枠3により成形する。図4に例示する型枠3は、前記最小模様単位A9、A10、A11の成形に使用されるものを示し、該型枠3は、これらの最小模様単位Aの輪郭形状に等しい内輪部を有する側枠部3aと、前記側枠体3aの底部を塞ぐ基板3bとから成る。また前記側枠部3a、基板3bは各々鉄、アルミニウム、プラスチック等を用いて形成される。
【0027】
図5に示すように、型枠3のキャビティには、最小模様単位Aを形成するための混錬物28が充填される。前記混錬物28としては、例えば珪藻土に、粉粒炭、ゼオライト、セピオライト、シリカゲル、アロフェン、イモゴライト等の調湿材を1以上配合した調湿材と粘土、火成岩等の焼成原料を混合して加水したものが好適である。前記混錬物28を充填し、成形養生後、脱型して、焼成炉において800〜1000℃で加熱焼成して、図6に示すように、最小模様単位A9、A10、A11を製造する。
【0028】
また、最小模様単位Aは、前記と同様の珪藻土を含む調湿材に、石膏、セメント等のバインダーを加配した混連物を用いる場合には、型枠3のキャビティに充填し、養生硬化させることにより、非焼成で製造することもできる。
【0029】
次に、図1、2に示すように、型枠3で成形された最小模様単位A1〜A15を、施工現場に搬入して、ジグソーパズル状に配置するとともに、壁下地24に対してモルタル、接着剤、粘着剤等により固着して基本模様パターンDを形成する。また、前記基本模様パターンDは、向合う第1の辺B1、第2の辺B2が各々長さ方向の中間C1、C2を中心として点対称となるように配置される。
【0030】
前記基本模様パターンDの輪郭形状、前記最小模様単位Aの輪郭形状、前記最小模様単位Aのジグソーパズル状の配置等は、予め設計されており、前記最小模様単位Aは、該設計内容に従って、配置される。従って、図3において破線33で示すように、基本模様パターンD内での最小模様単位Aの各配置位置を壁下地24上に予め描き、これを基準にして前記最小模様単位Aの配置固定作業を行なうと、施工性を向上できるとともに、配置位置が正確になる点で好ましい。
【0031】
また、この際、最小模様単位Aの裏面に、本例では、15種類に亘るその区別を示す符号(例えばA12等の番号)を付すと、これにより最小模様単位Aの区別が迅速かつ正確に把握でき、施工性が向上する点で好ましいものとなる。
【0032】
また、図7に示すように、15種類の最小模様単位Aを前記設計された配置に従って、例えば工場等で予め、不職布、樹脂シート、ネット等の継ぎシート29上に配置固着した最小模様単位ユニット30を製造し準備することもできる。この態様では最小模様単位ユニット30を壁下地24に直接固着して基本模様パターンDを形成すると、工期を短縮できるとともに熟練を必要とせず、しかも各最小模様単位Aを正確に配置できる。また、最小模様単位Aが継ぎシート29で連結されているため、施工後に前記最小模様単位Aの一部が離脱することがない点で好ましい。
【0033】
また、図8に示すように、最小模様単位Aを前記設計された配置に従って、例えば工場等で予め、離型紙31上に配置するとともに剥離容易な粘着剤により仮固定した最小模様単位梱包体32を製造することもできる。この態様では、施工現場で最小模様単位Aを順番に剥がしながら壁下地24に固着すると、最小模様単位Aの配置を示す図面等を参照する必要がなくなり、施工が能率化される点で好ましいものとなる。
【0034】
なお、全体模様部Eの形成に際し、基本模様パターンD1〜D5毎に最小模様単位Aを順次固着して施工する必要はない。例えば前記のように、壁下地24に最小模様単位Aの配置位置を予め描いて、各基本模様パターンDの同じ種類の最小模様単位Aをまとめて固着すると、施工が効率化できる点で好ましい。
【0035】
また、本実施形態では、5組の基本模様パターンD1〜D5を配置して全体模様部Eを形成するが、その中で1組の基本模様パターンDを構成する最小模様単位A1〜A15を他と色違いに形成し、この色違いの最小模様単位A1〜A15を他の基本模様パターンDの最小模様単位Aとランダムに入れ替えて配置することにより、全体模様部Eに変化を与えることができ、意匠性を高めうる。尚色違いの最小模様単位Aは、図1において、グレー色で示す。
【0036】
なお、本例では、図1に示すように、基本模様パターンD1〜D5を、第1の辺B1、又は第2の辺B2の前記中間C1、又はC2を中心として上下に点対称に配置し、全体模様部Eを形成するが、第1、第2の辺B1、B2を左右に配するとき、左右方向で点対称として配置するものも良いのは言うまでもない。
【0037】
また、本例では、装飾体1ないしその形成方法として、装飾体1が壁2に用いられた場合を例示しているが、床、または天井に用いることもできる。例えば床においては、大引き上に取付けられた床下地板、コンクリート造に於ては床スラブ等の床下地の上に最小模様単位Aを並べた基本模様パターンDを点対称に並べ配置して全体模様部Eを形成しうる。
【0038】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、複数種類の非矩形多角形の最小模様単位をジグソーパズル状に並べることにより形成され、かつ向き合う一対の第1、第2の辺が各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを具えるとともに、前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置した全体模様部を含むことを特徴とするので、予め非矩形多角形に加工した最小模様単位をジグソーパズル状に並べて基本模様パターンを形成されるため、熟練作業が不要で効率的に作業でき、しかも仕上もバラツキが少ない。また連続する基本模様パターンは点対称に並べて配置されるため繰返しが認識されることがないため、仕上がりの意匠性に優れる。
【0039】
請求項2記載の発明は、基本模様パターンは前記第1、第2の辺を繋ぎかつ向き合う一対の側縁部が平行な直線状に形成されるので、左右の模様を有する装飾体仕上との間に直線的な明確な区切りが形成されるため見栄えに優れるとともに、その納まり作業を容易に行える。
【0040】
請求項3記載の発明は、複数種類の非矩形多角形の最小模様単位を型枠を用いて形成する工程と、前記最小模様単位をジグソーパズル状に並べて、向き合う一対の第1、第2の辺が、各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを形成する工程と、前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置して全体模様部を形成する工程とを含むことを特徴とする。型枠成形により最小模様単位を形成するため、原板を非矩形多角形に割り出す作業が不要となり、熟練を必要とせず、しかも標準化した最小模様単位の量産が可能となり生産性に優れる。また原材料を無駄にすることがなく、さらに乱貼模様の仕上を、標準化された作業で行えるため、工期の短縮と、仕上がりの美観を高めうる。
【0041】
請求項4記載の発明は、色違いの最小模様単位を形成し、前記色違いの最小模様単位を異なる基本模様パターンにランダムに配置するため、全体模様の中に色違いによる変化を与えることができ、高い意匠性を備えた仕上をなしうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁における本発明の一実施の形態を例示する正面図である。
【図2】そのX−X断面図である。
【図3】その施工の状態を例示する正面図である。
【図4】型枠を例示する斜視図である。
【図5】型枠を用いた最小模様単位の製造工程を例示する斜視図である。
【図6】型枠により製造された最小模様単位の斜視図である。
【図7】最小模様単位ユニットを例示する斜視図である。
【図8】最小模様単位梱包体を例示する斜視図である。
【符号の説明】
A 最小模様単位
B 辺
C 中心
D 基本模様パターン
E 全体模様部
1 模様を有する装飾体
2 壁
3 型枠
Claims (4)
- 複数種類の非矩形多角形の最小模様単位をジグソーパズル状に並べることにより形成され、かつ向き合う一対の第1、第2の辺が各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを具えるとともに、
前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置した全体模様部を含むことを特徴とする模様を有する装飾体。 - 基本模様パターンは前記第1、第2の辺を繋ぎかつ向き合う一対の側縁部が平行な直線状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の模様を有する装飾体。
- 複数種類の非矩形多角形の最小模様単位を型枠を用いて形成する工程と、
前記最小模様単位をジグソーパズル状に並べて、向き合う一対の第1、第2の辺が、各々長さ方向の中間を中心として点対称をなす基本模様パターンを形成する工程と、
前記基本模様パターンを、第1、又は第2の辺の前記中心周りに点対称に配置して全体模様部を形成する工程とを含むことを特徴とする模様を有する装飾体の形成方法。 - 色違いの最小模様単位を形成し、前記色違いの最小模様単位を異なる基本模様パターンにランダムに配置することを特徴とする請求項3記載の模様を有する装飾体の形成方法。
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JP2003201211A JP2005041035A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 模様を有する装飾体、及びその形成方法 |
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JP2006348582A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Sekisui House Ltd | 外壁パネルおよび外壁の施工方法 |
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2003
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