JP2005037294A - 果菜類の品質評価装置 - Google Patents

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憲一 石見
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Abstract

【課題】 減光率が異なる複数品種の果菜類を計測可能でありながら誤差を少なくした状態で被計測物の品質情報を求めることが可能となる果菜類の品質評価装置を提供する。
【解決手段】 被計測物に代えて校正用の減光手段Gに光を投射して受光手段2にて受光して基準用の受光情報を求める基準情報計測モードと、被計測物に投射して得られた品質評価用の受光情報と基準用の受光情報とに基づいて被計測物の品質情報を求める品質情報計測モードとに切り換え自在で、且つ、校正用の減光手段Gが、減光率が異なる複数品種の果菜類に合わせて減光率を変更調整可能に構成され、品質情報計測モードにおいて、減光率が異なる複数品種の果菜類の夫々について異なる計測条件で品質情報を求め、基準情報計測モードにおいて、複数品種の果菜類の夫々に対応させて、果菜類の減光率と同じ又は略同じである目標減光率になるように校正用の減光手段Gの減光率を変更調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、計測箇所に位置する被計測物としての果菜類に対して光を投射する投光手段と、前記被計測物からの透過光又は反射光を受光して品質評価用の受光情報を得る受光手段と、各部の動作を制御する制御手段とを備えて構成され、前記制御手段が、前記投光手段からの光を前記被計測物に代えて校正用の減光手段に投射して、その校正用の減光手段からの光を前記受光手段にて受光して基準用の受光情報を求める基準情報計測モードと、前記投光手段からの光を前記被計測物に投射して得られた前記品質評価用の受光情報と前記基準用の受光情報とに基づいて前記被計測物の品質情報を求める品質情報計測モードとに切り換え自在に構成されている果菜類の品質評価装置に関する。
上記構成の果菜類の品質評価装置は、被計測物として例えばミカンやリンゴ等の果菜類における品質、例えば糖度や酸度等の内部品質を非破壊状態で計測するためのものであるが、このような品質評価装置として、従来では、次のような構成のものがあった。
すなわち、前記投光手段として例えばハロゲンランプ等の光源が備えられ、受光手段として例えば電荷蓄積型の受光センサが備えられ、前記校正用の減光手段として、例えばオパールガラスやNDフィルター等からなる所定の減光率を有する1個の校正用減光体(リファレンスフィルター)が計測箇所とは別の箇所に設けられる構成となっており、前記基準情報計測モードに切り換えた状態では、投光手段からの光を前記校正用減光体に投射してその校正用減光体からの光を受光手段にて受光して基準用の受光情報を求めるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。尚、例示した特許文献1には、基準用の受光情報の計測については詳細は記載していないが、説明を加えると、上記したような所定の減光率を有する校正用減光体を用いて基準用の受光情報を求める場合には、受光手段にて過不足のない受光量となるように電荷を蓄積することができるように、投光手段の投光量や受光手段における電荷を蓄積させる測定時間等の基準用の受光情報を求めるための計測条件が設定されるのが一般的である。
特開2002−107294号公報
ところで、上記したような果菜類の品質評価装置においては、被計測物として、減光率が異なる複数品種の果菜類を計測することがあるが、このように減光率が異なる複数品種の果菜類を被計測物として前記品質評価用の受光情報を計測するときには、品種毎の減光率の違いに応じて投光手段の投光量や受光手段における電荷を蓄積させる測定時間等の計測条件を変更させることになる。つまり、複数品種の果菜類を夫々計測する場合であっても、受光手段にて過不足のない適正な受光量が得られて前記品質評価用の受光情報を適正な状態で計測できるようにしている。
上述したように減光率が異なる複数品種の果菜類を計測対象とする場合には、前記品質情報計測モードにおいては、前記品質評価用の受光情報を計測するときの前記計測条件を変更させて受光手段にて適正な受光量が得ることができるようにしているのであるが、前記基準情報計測モードにて前記基準用の受光情報を求める場合には、上述した如く、校正用減光体の減光率に合わせて予め計測条件が設定されており、常に同じ計測条件にて計測が行われることになる。
そうすると、前記校正用減光体の減光率として、複数の品種のうちの例えば減光率が小さい品種の果菜類の減光率と同程度の減光率に設定している場合であれば、その減光率が小さい品種の果菜類を計測対象とするときには、被計測物について品質評価用の受光情報を計測する場合と校正用減光体について基準用の受光情報を計測する場合とで、夫々同じ計測条件に設定していても受光手段にて適正な受光量が得られて適正な計測を行うことができるが、減光率が大きい果菜類を計測対象とするような場合においては、基準用の受光情報を計測するときの計測条件と同じ計測条件で、その果菜類を計測対象として品質評価用の受光情報を計測すると、受光手段における受光量が小さすぎて適正な計測を行うことができない。そこで、被計測物について品質評価用の受光情報を計測する場合と、校正用減光体について基準用の受光情報を計測する場合とで計測条件を異ならせる必要がある。
又、前記校正用減光体の減光率として、減光率が大きい品種の果菜類と同程度の減光率に設定している場合にも同様に、その減光率が大きい品種の果菜類を計測対象とするときには適正な計測を行うことができるが、基準用の受光情報を計測するときの計測条件と同じ計測条件にて、減光率が小さい果菜類を計測対象として品質評価用の受光情報を計測すると、受光手段における受光量が大き過ぎて出力が飽和して適正な計測が行うことができない。そこで、被計測物について品質評価用の受光情報を計測する場合と、校正用減光体について基準用の受光情報を計測する場合とで計測条件を異ならせる必要がある。
このように上記従来構成においては、品質評価用の受光情報を計測するときと、基準用の受光情報を計測するときとで、投光手段の投光量や受光手段における電荷を蓄積させる測定時間等の計測条件を異ならせる必要があり、このように計測条件を異ならせて計測を行う場合には、次のような理由から計測条件を異ならせることに起因して計測誤差が発生するおそれがあった。
例えば、前記計測条件を異ならせる構成の一例として、投光手段による投光量は変化させずに受光センサによる電荷を蓄積させる測定時間を変更させるようにしたときには、その測定時間と、その測定時間にて受光センサで得られた受光量とが比例関係を有しているものとして計測処理を行うようになっているが、実際には、それらの相関関係としては変化する領域の全範囲にわたって完全な比例関係つまり線形の変化特性でなく非線形な部分も存在するものであるから、基準用の受光情報を計測する場合と、品質評価用の受光情報を計測する場合とで、受光センサによる電荷を蓄積させる測定時間を変更させるようにすると、上述したような非線形な特性に起因した計測誤差が発生するおそれがあった。
又、前記計測条件を異ならせる構成の他の例として、受光センサによる電荷を蓄積させる測定時間は変更させずに、例えば、投光手段としてのランプに対する印加電圧を変更させて投光量を変更させるような場合には、受光センサによる電荷を蓄積させる測定時間を変更させる場合と同様にして、印加電圧と投光量とが完全な比例関係にならないことがあり、印加電圧を変更調整しても投光量を所望の値に調整し難いものとなり、そのことに起因して計測誤差が発生するおそれがあった。
本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、被計測物として減光率が異なる複数品種の果菜類を計測することが可能なものでありながら、計測誤差を少なくさせた状態で被計測物の品質情報を求めることが可能となる果菜類の品質評価装置を提供する点にある。
本願発明の果菜類の品質評価装置は、計測箇所に位置する被計測物としての果菜類に対して光を投射する投光手段と、前記被計測物からの透過光又は反射光を受光して品質評価用の受光情報を得る受光手段と、各部の動作を制御する制御手段とを備えて構成され、
前記制御手段が、前記投光手段からの光を前記被計測物に代えて校正用の減光手段に投射して、その校正用の減光手段からの光を前記受光手段にて受光して基準用の受光情報を求める基準情報計測モードと、前記投光手段からの光を前記被計測物に投射して得られた前記品質評価用の受光情報と前記基準用の受光情報とに基づいて前記被計測物の品質情報を求める品質情報計測モードとに切り換え自在に構成されているものであって、
その第1特徴構成は、前記校正用の減光手段が、前記被計測物としての減光率が異なる複数品種の果菜類に合わせて、その減光率を変更調整可能に構成され、
前記制御手段が、
前記品質情報計測モードにおいて、前記被計測物として減光率が異なる複数品種の果菜類の夫々について異なる計測条件で前記品質情報を求めるように構成され、且つ、前記基準情報計測モードにおいて、前記複数品種の果菜類の夫々に対応させて、前記校正用の減光手段の減光率がその果菜類の減光率と同じ又は略同じである目標減光率になるように、前記校正用の減光手段の減光率を変更調整するように構成されている点にある。
すなわち、前記校正用の減光手段が被計測物としての減光率が異なる複数品種の果菜類に合わせてその減光率を変更調整可能に構成されており、制御手段が、基準情報計測モードにおいて、複数品種の果菜類の夫々に対応させて、校正用の減光手段の減光率がその果菜類の減光率と同じ又は略同じである目標減光率になるように、校正用の減光手段の減光率を変更調整するように構成されているから、この基準情報計測モードにおいては、計測対象となる果菜類に対する計測条件と同じ計測条件で計測を行うようにしても受光手段にて適切な光量の光を受光することで基準用の受光情報を適切に求めることができるのである。
又、制御手段は、品質情報計測モードにおいて被計測物として減光率が異なる複数品種の果菜類の夫々について異なる計測条件で品質情報を求めることになり、そして、被計測物の品質情報を求めるために必要となる前記基準用の受光情報は、上記したように、計測対象となる果菜類に対する評価用の受光情報を得るときの計測条件と同じ条件で計測を行うことができるから、品質評価用の受光情報を計測するときの計測条件と基準用の受光情報を計測するときの計測条件とを異ならせることに起因する計測誤差が生じることがなく、それだけ誤差の少ない状態で被計測物の品質情報を求めることが可能となる。
ちなみに、上記したように計測条件を異ならせる構成としては、例えば、投光手段における投光量を変更したり、受光手段として電荷蓄積型の受光センサを備えるものであればその受光センサの電荷蓄積用の測定時間を変更させること等がある。
従って、被計測物として減光率が異なる複数品種の果菜類を計測することが可能なものでありながら、計測誤差を少なくさせた状態で被計測物の品質情報を求めることが可能となる果菜類の品質評価装置を提供できるに至った。
本願発明の果菜類の品質評価装置の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記受光手段が、前記被計測物からの透過光又は反射光を分光する分光手段と、その分光手段にて分光した光を複数の波長領域に分割してその各波長領域毎に各別に受光する複数の電荷蓄積型の単位受光部を備える受光センサとを備えて構成されている点にある。
すなわち、投光手段から被計測物に光が投射され、受光手段は被計測物からの透過光又は反射光を受光して品質評価用の受光情報を得るのであるが、そのとき、被計測物からの透過光又は反射光を分光手段にて分光し、受光センサは、その分光手段にて分光した光を複数の波長領域に分割して複数の電荷蓄積型の単位受光部にて各波長領域毎に各別に受光するのである。このように複数の波長領域に分割した光を電荷蓄積型の単位受光部にて受光することで複数の波長領域の光の光量を各別に検出して分光スペクトルデータを求めることができ、この分光スペクトルデータに基づいて周知の分光分析手法を用いて被計測物としての果菜類の品質情報を求めることができる。
本願発明の果菜類の品質評価装置の第3特徴構成は、上記第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記校正用の減光手段が、所定の減光率を有する基準減光体と、減光率を複数段階に切り換え自在な減光量切換部とを備えて構成され、
前記基準減光体が、前記投光手段から投射される光が前記受光手段に至るまでの光路上に位置する状態と、前記光路上から外れる状態とにわたり切り換え自在に設けられ、
前記減光量切換部が、前記基準減光体が前記光路上に位置する状態において、前記光路上の位置であって且つ前記基準減光体と前記受光手段における光量計測用の入光部との間に位置する状態で設けられ、
前記制御手段が、前記目標減光率になるように前記減光量切換部を切り換え操作するように構成されている点にある。
すなわち、校正用の減光手段が、所定の減光率を有する基準減光体と減光率を複数段階に切り換え自在な減光量切換部とを備えて構成されるから、例えば、複数品種の果菜類のうち最も小さい減光率を有する果菜類の減光率と同じ又は略同じ減光率に設定するか、又は、その減光率よりも小さい減光率に設定しておき、複数品種の果菜類の減光率に合わせるべく減光量切換部にて減光率を複数段階に切り換えるようにすると、校正用の減光手段の全体の減光率を複数品種の果菜類に合わせて変更調整することができる。つまり、投光手段からの光に対して前記基準減光体にて一定の減光率にて大まかな減光を行い、減光量切換部にて減光率を変更調整することで、複数品種の果菜類の減光率の違いに対して適正に対応させることができる。
上記したような基準減光体を備えずに減光量切換部だけで校正用の減光手段を構成した場合には、減光率を変更調整するときの変更調整範囲が大きくなるが、上記構成であれば、前記基準減光体にて一定の減光率にて大まかな減光を行うようにしたので、減光量切換部による減光率を変更調整するときの調整範囲が狭いものでよく、上述したように変更調整範囲を大きくするものに比べて誤差が少ない状態で減光率を変更調整することが可能となる。
本願発明の果菜類の品質評価装置の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、前記基準減光体が前記計測箇所とは異なる位置に位置固定状態で備えられ、前記減光量切換部が前記受光手段の内部に備えられて、
前記投光手段と前記受光手段とが前記計測箇所の両側外方に対向する状態で位置する通常計測位置と、前記投光手段と前記受光手段とが前記基準減光体の両側外方に対向する状態で位置する校正用計測位置とに切り換え可能な状態で、前記投光手段及び前記受光手段を一体的に位置変更調節自在な位置変更調節手段が設けられ、
前記制御手段が、前記基準情報計測モードにおいては前記校正用計測位置に切り換え、前記品質情報計測モードにおいては前記通常計測位置に切り換えるように、前記位置変更調節手段の作動を制御するように構成されている点にある。
すなわち、前記基準情報計測モードにおいては位置変更調節手段が前記校正用計測位置に切り換えられ、投光手段と受光手段とが計測箇所とは異なる位置に位置固定状態で備えられた基準減光体の両側外方に対向する状態で位置することになる。この校正用計測位置に切り換えられた状態では、投光手段からの光が基準減光体に投射され、この基準減光体及び受光手段の内部に備えられた減光量切換部を通過して受光され基準用の受光情報が計測される。前記品質情報計測モードにおいては前記通常計測位置に切り換えられ、投光手段と受光手段とが計測箇所の両側外方に対向する状態で位置することになる。この通常計測位置に切り換えられた状態では、投光手段からの光が計測箇所に位置する被計測物に投射され、被計測物からの光が受光手段にて受光されて品質計測用の受光情報が計測される。尚、このとき、減光量切換部は減光率が零の状態、つまり、光を減衰させずに通過させる状態に切り換えておくことになる。
このように前記投光手段及び前記受光手段を一体的に位置変更調節することで、基準用の受光情報を求める状態と品質評価用の受光情報を求める状態とを容易に切り換えることができ、能率よく作業を行うことができる。
本願発明の第5特徴構成は、上記第3特徴構成又は第4特徴構成に加えて、前記減光量切換部が、減光率が異なる複数の切換用減光体と、回転操作自在な回転体とを備えて構成され、
前記複数の切換用減光体が、前記回転体の回転中心から等距離又は略等距離の位置で周方向に間隔を隔てる状態で前記回転体に設けられ、
前記制御手段が、前記回転体を回転作動させて前記複数の切換用減光体のうちのいずれかのものを前記光路上に位置させることにより、減光率を複数段階に変更調整するように構成されている点にある。
すなわち、校正用の減光手段の減光率を変更調整するときには、前記回転体を回転作動させて前記複数の切換用減光体のうちのいずれかのものを、投光手段から投射される光が受光手段に至るまでの光路上に位置させることにより、減光率を複数段階に変更調整することができるのである。このように回転体を回転作動させて切り換えることで減光率を複数段階に変更調整するようにしたので、例えば、直線方向に正逆にスライド操作させるスライド式移動体に複数の切換用減光体をスライド移動方向に沿って並べて、その移動体をスライド操作させることで減光率を複数段階に変更調整するような構成のものに比べて、回転体を回転作動させるだけでよく簡単な駆動構造にて対応でき、拗れ等がなく変更操作を円滑に行えるものとなる。
本願発明の第6特徴構成は、上記第3特徴構成〜第5特徴構成のいずれかに加えて、前記回転体における前記複数の切換用減光体とは周方向に異なる位置に、前記受光手段における受光波長範囲内において少なくとも2つの波長にピーク部を有する波長校正用部材が備えられている点にある。
すなわち、前記回転体を回転作動させて、波長校正用部材が前記投光手段から投射される光が前記受光手段に至るまでの光路上に位置する状態に切り換えておくと、受光手段に入射する光が分光手段にて分光され複数の波長領域に分割して複数の電荷蓄積型の単位受光部にて各別に受光することになるが、このとき、波長校正用部材を通過した光は受光手段における受光波長範囲内において少なくとも2つの波長にピーク部を有するものであり、しかも、そのピーク部に対応する波長は予め判っているので、そのときの受光情報に基づいて、複数の単位受光部が計測する波長領域がどの波長領域であるかを対応させることで受光センサの波長校正を行うことができるのである。
従って、このように複数の切換用減光体を切り換えるための切り換え用の構成を、波長校正を行う状態に切り換えるための構成に兼用化することで、全体構成を複雑にさせることなく波長校正処理を行う状態にも切り換えることができるものとなった。
以下、本発明に係る果菜類の品質評価装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る果菜類の品質評価装置は、被計測物として果菜類の一例であるミカンを計測対象しており、そのような果菜類の品質としての糖度や酸度を計測するための装置であり、計測箇所に位置する被計測物としての果菜類に対して光を投射する投光手段と、前記被計測物からの透過光を受光して品質評価用の受光情報を得る受光手段と、被計測物を計測箇所を経由して搬送する搬送手段と、受光手段の受光情報に基づいて被計測物の内部品質情報を求めるとともに各部の動作を制御する制御手段とを備えて構成されている。
詳述すると、図1に示すように、被計測物に光を照射する投光手段としての投光部1と、被計測物を透過した光を受光し、その受光した光を計測する受光手段としての受光部2と、各種の制御処理を実行する前記制御手段としてのマイクロコンピュータ利用の制御部3等を備えて構成され、被計測物Mは、搬送手段としての搬送コンベア4により一列で縦列状に載置搬送される構成となっており、本装置による計測箇所Tを順次、通過していくように構成されている。そして、計測箇所Tに位置する被計測物Mに対して、投光部1から投射した光が被計測物Mを透過した後に受光部2にて受光される状態で、投光部1と受光部2とが、計測箇所Tの左右両側部すなわち搬送コンベア4の搬送横幅方向の両側部に振り分けて配置される構成となっている。
前記投光部1の構成について説明する。
この投光部1は、投光用枠体5の内部に、ハロゲンランプからなる光源6、この光源6から発光する光を反射させて被計測物Mの表面に焦点を合わせるための凹面形状の光反射板7、この光反射板7にて集光される光の焦点位置近くに位置させて、小径の透過孔を通過させることで集光された後の光の径方向外方側への広がりを抑制する絞り手段としての絞り板8、光源6からの光が計測箇所Tに照射される状態と、光を遮断する状態とに切り換え自在な投光用シャッター機構9、集光された光源からの光を並行光に変更させる投光用コリメータレンズ10、並行光に変化した光を反射して計測箇所Tに位置する被計測物Mに向けて横向きに変更する投光用反射鏡11、この投光用反射鏡11にて反射された光を集光させる投光用集光レンズ12とを備えて構成されている。
次に、受光部2の構成について説明する。
この受光部2は、被計測物Mを透過した光を集光して平行光にさせる集光レンズ13、並行光に変化した光のうち近赤外域である波長領域680〜990ナノメートル(nm)の範囲の光だけを上向きに反射し、それ以外の波長の光をそのまま通過させるバンドパスミラー14、バンドパスミラー14により上向きに反射された計測対象光を集光させる集光レンズ15、集光レンズ15を通過した光をそのまま通過させることを許容する開放状態と通過を阻止する遮蔽状態とに切り換え自在な受光用シャッター機構16、開放状態の受光用シャッター機構16を通過した光が入射されると、その光を分光して前記分光スペクトルデータを計測する分光器17、バンドパスミラー2をそのまま直進状態で通過した光の光量を検出する光量検出センサ18等を備えて構成されている。尚、受光用シャッター機構16の下方側、つまり光入射方向上手側箇所には、分光器17に入射される光に対して作用する光量調整用の複数の各種のフィルターを切り換えるフィルター切換機構19が備えられている。
前記分光器17は、図2に示すように、受光部2における光量計測用の入光部としての入光口20から入射した計測対象光を反射する反射鏡21と、反射された計測対象光を複数の波長の光に分光する分光手段としての凹面回折格子22と、凹面回折格子22によって分光された計測対象光における各波長毎の光量を検出することにより分光スペクトルデータを計測する受光センサ23とが、外部からの光を遮光する遮光性材料からなる暗箱17a内に配置される構成となっている。前記受光センサ23は、凹面回折格子22にて分光した光を複数の波長領域に分割してその各波長領域毎に各別に受光して光量に対応した電気信号に変換して出力する1024画素の電荷蓄積型の単位受光部を備える受光センサの一例としてのCCDラインセンサにて構成されている。この受光センサ23は、詳述はしないが、各単位受光部毎に光量を電気信号(電荷)に変換する光電変換部と、その光電変換部にて得られた電荷を蓄積する電荷蓄積部、及び、その蓄積電荷を外部に出力させるための駆動回路等が備えられている。
図2及び図3に示すように、前記受光用シャッター機構16は、放射状に複数のスリット24が形成された円板25をパルスモータ26によって縦軸芯周りで回転操作される状態で備えて構成され、分光器17には前記各スリット24が上下に重なると光を通過させる開放状態となり、スリット24の位置がずれると光を遮断する遮断状態となるように、スリット24と略同じ形状の入光口20が形成されており、光の漏洩がないように入光口20に対して円板25を密接状態で摺動する状態で配備して構成されている。つまり、この受光用シャッター機構16は分光器17に対する入光口20に近接する状態で設けられている。
図4に示すように、前記フィルター切換機構19は、受光用シャッター機構16の下方側、つまり、受光用シャッター機構16に対して光の入射方向上手側に位置させて密接する状態で備えられており、集光レンズ15及び受光用シャッター機構16を通過した光がそのまま入光口20から分光器17内部に入射することを許容する開口26、減光率が小さいミカン(例えば、温州ミカン)に対応する光量校正用の減光体27、減光率が大きいミカン(例えば、夏ミカン)に対応する光量校正用の減光体28、減光率が小さいミカンに対応する波長校正用部材29、減光率が大きいミカンに対応する波長校正用部材30、及び、縦軸芯周りで回転自在な回転体31を備えて構成されている。
前記減光率が小さいミカンに対応する光量校正用の減光体27(以下、第1減光体という)は所定の減光率を有する光学フィルター、具体的には、減光率が0.5%(光透過率が95%)のNDフィルターにて構成されている。前記減光率が大きいミカンに対応する光量校正用の減光体28(以下、第2減光体という)も同様に、所定の減光率を有する光学フィルター、具体的には、減光率が75%(光透過率が25%)のNDフィルターにて構成されている。
又、減光率が小さいミカンに対応する波長校正用部材29(以下、第1波長校正体という)は、減光率が0.5%(光透過率が95%)のNDフィルターと、受光センサ23の受光波長範囲内において少なくとも少なくとも2つの波長にピーク部を有する光学フィルターであるV10フィルタとを2層状態で組合わせる構成となっている。一方、減光率が大きいミカンに対応する波長校正用部材30(以下、第2波長校正体という)は、減光率が75%(光透過率が25%)のNDフィルターと、受光センサ23の受光波長範囲内において予め計測して判っている2つの波長に透過率のピーク部を有する光学フィルターであるV10フィルターとを2層状態で組合わせる構成となっている。
そして、第1減光体27、第2減光体28、第1波長校正体29、及び、第2波長校正体30の夫々が回転体31の中心から等距離または略等距離の位置で周方向に間隔を隔てる状態で回転体31に設けられ、この回転体31を回転させるための切換用電動モータ32が設けられ、制御部3が、後述するような基準情報計測モードにおいて、この切換用電動モータ32を駆動させて回転体31を回転作動させて、第1減光体27あるいは第2減光体28のうちのいずれかを選択して、分光器17へ入射される光がいずれかを通過する状態に切り換える構成となっている。又、受光センサ23の波長校正処理を行うときは、前記切換用電動モータ32を駆動させて回転体31を回転作動させて、第1波長校正体29あるいは第2波長校正体30のうちのいずれかを、分光器17へ向かう光が通過する状態に切り換える構成となっている。
又、前記搬送コンベア4における被計測物Mの通過箇所の上方側に位置させて、固定部33にて位置固定される状態で基準減光体34が設けられている。この基準減光体34は、図5に示すように、オパールガラスにて構成される所定の減光率を有する複数の光学フィルター35を適宜間隔をあけて並列状態で配備される構成となっており、その中間部には適宜間隔をあけて空間36が形成され、被計測物Mとしてのミカンの内部を光が通過するのと略同じような空間的な照射パターンとなるように構成されている。又、前記光学フィルター35の間に減光率99%(光透過率0.1%)のNDフィルター37が備えられている。
前記第1減光体27及び第2減光体28が複数の切換用減光体に対応しており、前記フィルター切換機構19が減光率を複数段階に切り換え自在な減光量切換部に対応しており、このフィルター切換機構19と前記基準減光体34とにより、基準用の受光情報を求めるための校正用の減光手段Gが構成されている。そして、投光部1から投射された光が基準減光体34を通過した後に更に第1減光体27を通過して受光センサ23にて受光したときの全体としての減光率が、温州ミカンの平均的な減光率と同じ又はほぼ同じ減光率となるように前記基準減光体34及び第1減光体27の減光率が設定されている。又、投光部1から投射された光が基準減光体34を通過した後に更に第2減光体28を通過して受光センサ23にて受光したときの全体としての減光率が、夏ミカンの平均的な減光率と同じ又はほぼ同じ減光率となるように前記基準減光体34及び第1減光体27の減光率が設定されている。
従って、フィルター切換機構19は、投光部1から投射される光が受光部2に至るまでの光路上の位置であって且つ基準減光体34と受光部2における光量計測用の入光部としての分光器17の入光口20との間に位置する状態で設けられ、回転体31を回転作動させて第1減光体27と第2減光体28のうちのいずれかのものを前記光路上に位置させることにより、分光器17に入射される光に対する減光率を2段階に変更調整するように構成されている。
前記投光部1と前記受光部2とが計測箇所Tの両側外方に対向する状態で位置する通常計測位置と、投光部1と受光部2とが基準減光体34の両側外方に対向する状態で位置する校正用計測位置とに切り換え可能な状態で、投光部1及び受光部2を一体的に位置変更調節自在な位置変更調節手段としての上下位置調節機構38が設けられている。つまり、投光部1及び受光部2は、被計測物Mが通過する計測箇所Tの上方側を迂回するように設けられた枠体39によって一体的に支持される状態で設けられ、この枠体39が、前記上下位置調節機構38によって搬送コンベア4に対してその全体の上下方向の位置を変更調節することにより、図6(イ)に示すような通常計測位置と、図6(ロ)に示すような校正用計測位置とに切り換えることができるようになっている。上下位置調節機構38については、詳述はしないが、固定部33に対して位置固定状態で設置され、上下位置調節用モータ40にて駆動されるネジ送り機構41によって上下に移動させることができるようになっている。
つまり、投光部1及び受光部2を一体的に位置変更調節されることにより、位置固定状態で設けられる基準減光体34が、相対的に、投光部1から投射される光が受光部2に至るまでの光路上に位置する状態と、前記光路上から外れる状態とにわたり切り換え自在に設けられることになる。
前記搬送コンベア4は無端回動チェーン4aに設定間隔をあけて被計測物載置用のバケット4bを取付けて回動駆動する構成となっており、図6に示すように、搬送コンベア4による前記計測対象箇所の搬送方向上手側箇所には、前記バケット4bの中心位置が通過する毎に検出信号を出力する光学式の通過検出センサ43が備えられている。すなわち、この通過検出センサ43は、発光器43aと受光器43bとを搬送コンベア4の左右両側に振り分けて配置され、被計測物が計測対象箇所が通過すると、そのことを検出することができるように構成されており、この通過検出センサ43が周期を検出する搬送周期検出手段として機能することになる。
そして、この品質計測装置では、被計測物Mとして減光率が異なる複数品種の果菜類として、温州ミカンと夏ミカンとを夫々計測する構成となっており、品種の違いによる動作条件の設定は、作業員が人為的に行う構成となっている。つまり、図9に示すように、品種の違いに応じて設定位置を人為的に切り換える人為操作式の切換操作具44が設けられ、この切換操作具44の設定情報が制御部3に入力され、制御部3はその設定情報に従って制御用の動作内容を変更するようになっている。
前記制御部3は、マイクロコンピュータを利用して構成してあり、受光センサ23の検出情報に基づいて被計測物Mの内部品質を求める処理と各部の動作を制御する処理とを実行する構成となっている。すなわち、この制御部3は、図9に示すように、光量検出センサ18、通過検出センサ43、受光センサ23、切換操作具44の夫々の情報が入力され、それらの入力情報に基づいて、後述するような公知技術である分光分析手法を用いて被計測物Mの内部品質を解析する演算処理、及び、受光用シャッター機構16、フィルター切換機構19、上下位置調節機構38等の各部の動作を制御する処理とを実行する構成となっている。尚、制御部3は、それ以外にも、投光部1の光源6や、投光用シャッター機構9等の動作も制御することになるが、ここでは説明は省略する。
次に、制御部3による制御動作について説明する。
制御部3は、投光部1からの光を被計測物Mに代えて校正用の減光手段Gに投射して、その校正用の減光手段Gからの光を受光部2にて受光して基準用の受光情報を求める基準情報計測モードと、投光部1からの光を被計測物Mに投射して得られた品質評価用の受光情報と基準用の受光情報とに基づいて被計測物Mの品質情報を求める品質情報計測モードとに切り換え自在に構成されている。又、制御部3は、前記品質情報計測モードにおいて、前記被計測物Mとして減光率が異なる複数品種の果菜類の夫々について異なる計測条件で前記品質情報を求めるように構成され、且つ、前記基準情報計測モードにおいて、複数品種の果菜類の夫々に対応させて、校正用の減光手段Gの減光率がその果菜類の減光率と同じ又は略同じである目標減光率になるように、校正用の減光手段Gの減光率を変更調整するように構成されている。
以下、制御部3による制御動作について具体的に説明する。
先ず、前記基準情報計測モードにおける制御部3の処理について説明する。
搬送コンベア4による被計測物Mの搬送を停止させている状態で、上下位置調節機構38によって投光部1及び受光部2の位置を図6(ロ)に示すような校正用計測位置に切り換える。又、切換操作具44にて設定されている品種に応じて前記フィルター切換機構19を切り換える。つまり、温州ミカンが設定されていれば第1減光体27を通して分光器17へ光が入射される状態に切り換え、夏ミカンが設定されていれば第2減光体28を通して分光器17へ光が入射される状態に切り換える。又、投光部1における投光条件、つまり、光源6に対する印加電圧等の作動条件を予め設定した条件に設定しておく。
又、受光用シャッター機構16を開放状態に切り換えて、投光部1からの光を被計測物Mに代えて前記基準用減光体に照射して、その基準用減光体及び第1減光体27又は第2減光体28を通過した後の透過光を、受光センサ23にて分光してその分光した光を受光して得られた分光スペクトルデータを基準用の受光情報としての基準分光スペクトルデータとして計測する。又、このとき、受光部22への光が遮断された無光状態での受光センサ23の検出値(暗電流データ)も合わせて計測される。すなわち、前記受光部2の受光用シャッター機構16を遮蔽状態に切り換えて、そのときの受光センサ23の単位画素毎における検出値を暗電流データとして求めるようにしている。
このときの受光センサ23における計測用の動作内容は、切換操作具44にて設定されている品種について行われる品質情報計測モードにおける動作内容と同じになるように設定される。つまり、受光センサ23は設定時間だけ電荷蓄積処理を実行したのちに蓄積した電荷を送り出す送出処理を実行するように受光センサ23の動作を制御するが、受光センサ23が電荷蓄積処理を行う状態において、受光用シャッター機構16を遮蔽状態から開放状態に切り換えてその開放状態を開放維持時間Txが経過する間維持した後に遮蔽状態に戻すようにその動作を制御する。この開放維持時間Txは、減光率が異なる複数品種の被計測物Mについて、その品種の違いに応じて変更させる構成となっている。
説明を加えると、例えば、切換操作具44にて温州ミカンが設定されていれば光が比較的透過しやすいので開放維持時間Txを比較的短い時間(例えば、10msec程度)に設定し、減光率が大きい品種である夏ミカンが設定されていれば光が透過し難いので開放維持時間Txを長めの時間(例えば、30msec程度)に設定するようになっている。この開放維持時間Tx、並びに、そのときの投光部1における作動条件は、そのときの計測条件に対応するものであり、この構成では、投光部1の投光用作動条件を変更することなく、開放維持時間Txを変更調整することにより、品種の違いに応じて計測条件が変更されることになる。因みに、開放維持時間Txは、受光センサ23にて実際に計測すべき光を受光して電荷を蓄積させる測定時間に対応するものである。
次に、品質情報計測モードにおける制御動作について説明する。
この品質情報計測モードにおいては、上下位置調節機構38によって投光部1及び受光部2の位置を図6(イ)に示すような通常計測位置に切り換える。又、受光部2に入射する光がそのまま入光口20から分光器17内部に入射することを許容するように、入光口20に開口26が対応して位置するようにフィルター切換機構19を切り換え、搬送コンベア4による被計測物Mの搬送を行う。そして、通過検出センサ43による検出情報に基づいて、被計測物Mが計測箇所Tを通過する周期を検出し、その周期に同期させる状態で、分光した光を受光して電荷蓄積動作を設定時間実行する電荷蓄積処理と、蓄積した電荷を送り出す送出処理とを設定周期で繰り返すように受光センサ23にて計測を行う。
つまり、図8に示すように、各被計測物Mが計測箇所Tを通過すると予測される時間帯において、受光センサ23が設定時間だけ電荷蓄積処理を実行し、被計測物Mが計測箇所Tに存在しないと予測される各被計測物M同士の中間位置付近が計測箇所Tに位置するようなタイミングで、蓄積した電荷を設定時間だけ送り出す送出処理を実行するように受光センサ23の動作を制御する。従って、受光センサ23が電荷蓄積処理を実行する時間は常に一定で動作する構成となっており、暗電流が常に一定の値になるようにしている。
そして、制御部3は、受光センサ23が前記電荷蓄積処理を行う状態において、遮蔽状態から開放状態に切り換えてその開放状態を開放維持時間Txが経過する間維持した後に遮蔽状態に戻すように、受光用シャッター機構16の動作を制御するよう構成されている。この開放維持時間Txは、上述したように、切換操作具44にて温州ミカンが設定されていれば比較的短い時間(例えば、10msec程度)に設定し、減光率が大きい品種である夏ミカンが設定されていれば長めの時間(例えば、30msec程度)に設定するようになっている。従って、基準情報計測モードの場合と同様に、開放維持時間Tx、並びに、投光部1における作動条件は、そのときの計測条件に対応するものであり、この構成では、投光部1の投光用作動条件を変更することなく、開放維持時間Txを変更調整することにより、品種の違いに応じて計測条件が変更されることになる。
又、制御部3は、前記光量検出センサ18にて検出される受光量、すなわち、被計測物Mの光透過量の実測値の変化に基づいて、被計測物Mが計測箇所Tに到達したか否かを検出するようになっており、被計測物Mが到達したことを検出すると受光用シャッター機構16を開放状態に切り換え、前記開放維持時間Txだけ開放状態を維持した後に、受光用シャッター機構16を遮蔽状態に切り換えて計測処理を終了する構成となっている。具体的に説明すると、図10に光量検出センサ18の検出値の時間経過に伴う変化状態を示している。被計測物Mが到達するまでは投光部1から投射される光によってほぼ最大値が出力されているが、被計測物Mが計測箇所Tに至ると計測用光が遮られて光量検出センサ18の検出値(受光量)が減少し始めて検出値が予め設定した設定値以下にまで減少したとき(t1)に、被計測物Mが計測箇所Tに到達したものと判断して、その時点から設定時間が経過したとき(t2)に、受光用シャッター機構16を開放状態に切り換える。そして、前記開放維持時間Txだけ開放状態を維持した後に、受光用シャッター機構16を遮蔽状態に切り換えるのである。
従って、基準情報計測モードにおいては、校正用の減光手段Gの減光率が計測対象となる果菜類の減光率と同じ又は略同じである目標減光率になるように校正用の減光手段Gの減光率が変更調整され、しかも、基準情報計測モードと品質情報計測モードとにおいて計測条件として、受光センサ23による電荷を蓄積する時間が同じ時間に設定されることになる。
そして、このようにして得られた基準分光スペクトルデータ、暗電流データ及び計測分光スペクトルデータに基づいて公知技術である分光分析手法を用いて被計測物Mの品質情報を求める処理を実行するように構成されている。
つまり、上記したようにして得られた、前記基準データ計測モードにて求められた基準分光スペクトルデータ、及び、暗電流データを用いて正規化して、分光された各波長毎の吸光度スペクトルデータを得るとともに、その吸光度スペクトルデータの二次微分値を求める。具体的には、受光センサ23の単位受光部毎に得られた受光情報に対応する吸光度スペクトルデータを得ることになる。このように求められた吸光度スペクトルデータの二次微分値のうち成分を算出するための特定波長の二次微分値と予め設定されている検量式とにより、被計測物の品質情報として、被計測物Mに含まれる糖度に対応する成分量や酸度に対応する品質評価値としての成分量を算出する品質評価処理を実行するように構成されている。
前記吸光度スペクトルデータdは、基準分光スペクトルデータをRd、計測分光スペクトルデータをSdとし、暗電流データをDaとすると、
(数1)
d=log[(Sd−Da)/(Rd−Da)]
という演算式にて求められる。そして、このようにして得られた吸光度スペクトルデータdを二次微分した値のうち特定波長の値と、下記の数2に示されるような検量式とを用いて、被計測物Mに含まれる糖度や酸度に対応する成分量を算出するための検量値を求めるのである。
(数2)
Y=K0+K1・A(λ1)+K2・A(λ2)
但し、
Y ;成分量に対応する検量値
K0,K1,K2 ;係数
A(λ1 ),A(λ2 ) ;特定波長λにおける吸光度スペクトルの二次微分値
尚、成分量を算出する成分毎に、特定の検量式、特定の係数K0,K1,K2、及び、波長λ1,λ2等が予め設定されて記憶されており、演算手段100は、この成分毎に特定の検量式を用いて各成分の検量値(成分量)を算出する構成となっている。
次に、波長校正処理について簡単に説明すると、この波長校正処理では、搬送コンベア4による被計測物Mの搬送を停止させている状態で、上下位置調節機構38により投光部1及び受光部2の位置を図6(イ)に示すような通常計測位置に切り換える。そして、切換操作具44にて設定されている品種に応じて前記フィルター切換機構19を切り換える。つまり、温州ミカンが設定されていれば第1波長校正体を通して分光器17へ光が入射される状態に切り換え、夏ミカンが設定されていれば第2波長校正体30を通して分光器17へ光が入射される状態に切り換える。又、受光用シャッター機構16を開状態に切り換えて、投光部11からの光を第1波長校正体29又は第2波長校正体30に照射してそれを透過した後の透過光を、受光部2にて分光してその分光した光を受光して得られた分光スペクトルデータを波長校正用分光スペクトルデータとして計測する。
更に、制御部3は、波長校正用分光スペクトルデータに一次微分を施して、波長が既知の2点のスペクトルピーク位置を検出し、その検出情報に基づいて、受光センサ23の各単位受光部の受光波長を校正するのである。更に、制御部3は、受光波長の校正を実行した後は、その波長校正後の各単位受光部と受光波長との対応関係に基づいて、上述のように、被計測物Mの内部品質を求める品質評価処理を実行するように構成されている。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、複数の品種の果菜類として、温州ミカンと夏ミカンとを計測対象として、前記減光量切換部に備えられる減光率が異なる複数の切換用減光体として、減光率が異なる2個のNDフィルターにて構成されるものを例示したが、2品種の果菜類に限るものではなく、3つ以上の品種の果菜類を計測対象として、切換用減光体として、果菜類の品種に応じて3個以上設けるものでもよい。又、切換用減光体としては、NDフィルターにて構成するものに代えて、前記回転体に周方向に位置を異ならせて開口面積が異なる複数の絞り用開口を形成するものでもよい。
又、上記実施形態では、前記減光量切換部として、前記複数の切換用減光体を備えた回転体を回転作動させて減光率を変更させる構成としたが、このような構成に代えて、直線方向に正逆にスライド操作させるスライド式移動体に複数の切換用減光体をスライド移動方向に沿って並べて、その移動体をスライド操作させることで減光率を複数段階に変更調整するような構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、前記基準減光体が、投光部及び受光部を一体的に位置変更調節することにより、相対的に、投光部から投射される光が受光部に至るまでの光路上に位置する状態と、前記光路上から外れる状態とにわたり切り換え自在に設けられる構成としたが、このような構成に代えて、投光部及び受光部を位置変更させることなく、前記基準減光体の位置を変更調整する構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、前記校正用の減光手段が、所定の減光率を有する基準減光体と、減光率を複数段階に切り換え自在な減光量切換部とを備えて構成されるものを例示したが、このような構成に限らず、複数品種の果菜類に合わせてその減光率を複数段階に切り換え自在な減光量切換部だけを備えて構成するものでもよい。
(4)上記実施形態では、前記減光量切換部の回転体に波長校正用部材が備えられる構成としたが、このような波長校正用部材を備えない構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、前記計測条件を異ならせる構成として、前記投光部における投光量を変化させずに、前記受光センサが電荷を蓄積させる測定時間を複数品種の果菜類の夫々について異ならせるようにしたが、このような構成に代えて、前記受光センサが電荷を蓄積させる測定時間を変化させずに、投光部の投光量を複数品種の果菜類の夫々について異ならせて計測を行うようにしてもよい。又、このように、投光部の投光量と受光センサが電荷を蓄積させる測定時間のうちのいずれか一方だけを変更させる構成に限らず、それらの両者を変更させる構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、前記計測条件を被計測物Mの品種の違いに応じて変更させるために、切換操作具を手動操作することで品種を設定する構成としたが、このような構成に限らず、例えば、このような品質評価装置とは別に設けられる外観検査装置の検出結果を利用して品種を判別して自動的に品種の違いによる動作条件の設定を行うようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、前記受光手段が、前記被計測物Mからの透過光又は反射光を分光する分光手段と、その分光手段にて分光した光を複数の波長領域に分割してその各波長領域毎に各別に受光する複数の電荷蓄積型の単位受光部を備える受光センサとを備えて分光スペクトルデータを計測するように構成されているものを例示したが、このような構成に限らず、複数品種について品質評価を行うための特定波長の受光量だけを計測可能な受光センサを用いて基準用の受光情報と品質評価用の受光情報の計測を行うようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、投光部と受光部とが計測箇所の左右両側部に振り分けて配置される構成のものを例示したが、このような構成に代えて、投光部と受光部とが計測箇所の上下両側部に振り分けて配置される構成としてもよく、又、計測箇所の横側部に投光部を配置し、計測箇所の下側に出てくる光を光ファイバーで受光して受光部に導く構成としてもよい。
(9)上記実施形態では、投光部の光源としてハロゲンランプを用いたが、これに限らず、水銀灯、Ne放電管等の各種の光源を用いてもよく、受光部における受光センサは、CCD型ラインセンサに限らずMOS型ラインセンサ等の他の検出手段を用いるようにしてもよい。
(10)上記実施形態では、被計測物からの透過光に基づいて品質評価用の受光情報及び基準用の受光情報を計測するようにしたが、この構成に代えて、被計測物Mからの反射光に基づいて品質評価用の受光情報及び基準用の受光情報を計測するようにしてもよい。
(11)上記実施形態では、被計測物としてミカンを例示したが、これに限らず、被計測物としては、ミカンに限らずリンゴや桃等の他の種類の果菜類でもよく、又、被計測物の内部品質として糖度や酸度に限らず、食味の情報等、それ以外の内部品質を計測してもよい。
品質評価装置の概略構成図 分光器の構成図 受光用シャッター機構を示す図 フィルター切換機構を示す図 基準減光体を示す縦断正面図 上下位置変更状態を示す正面図 品質評価装置の設置状態を示す平面図 計測作動のタイミングチャート 制御ブロック図 被計測物の検出状態を示すタイミングチャート
符号の説明
1 投光部
2 受光部
3 制御手段
19 減光量切換部
20 入光部
22 分光手段
23 受光センサ
27、28 切換用減光体
29、30 波長校正用部材
31 回転体
34 基準減光体
38 位置変更調節手段
G 校正用の減光手段

Claims (6)

  1. 計測箇所に位置する被計測物としての果菜類に対して光を投射する投光手段と、前記被計測物からの透過光又は反射光を受光して品質評価用の受光情報を得る受光手段と、各部の動作を制御する制御手段とを備えて構成され、
    前記制御手段が、前記投光手段からの光を前記被計測物に代えて校正用の減光手段に投射して、その校正用の減光手段からの光を前記受光手段にて受光して基準用の受光情報を求める基準情報計測モードと、前記投光手段からの光を前記被計測物に投射して得られた前記品質評価用の受光情報と前記基準用の受光情報とに基づいて前記被計測物の品質情報を求める品質情報計測モードとに切り換え自在に構成されている果菜類の品質評価装置であって、
    前記校正用の減光手段が、前記被計測物としての減光率が異なる複数品種の果菜類に合わせて、その減光率を変更調整可能に構成され、
    前記制御手段が、
    前記品質情報計測モードにおいて、前記被計測物として減光率が異なる複数品種の果菜類の夫々について異なる計測条件で前記品質情報を求めるように構成され、且つ、
    前記基準情報計測モードにおいて、前記複数品種の果菜類の夫々に対応させて、前記校正用の減光手段の減光率がその果菜類の減光率と同じ又は略同じである目標減光率になるように、前記校正用の減光手段の減光率を変更調整するように構成されている果菜類の品質評価装置。
  2. 前記受光手段が、
    前記被計測物からの透過光又は反射光を分光する分光手段と、
    その分光手段にて分光した光を複数の波長領域に分割してその各波長領域毎に各別に受光する複数の電荷蓄積型の単位受光部を備える受光センサとを備えて構成されている請求項1記載の果菜類の品質評価装置。
  3. 前記校正用の減光手段が、
    所定の減光率を有する基準減光体と、減光率を複数段階に切り換え自在な減光量切換部とを備えて構成され、
    前記基準減光体が、前記投光手段から投射される光が前記受光手段に至るまでの光路上に位置する状態と、前記光路上から外れる状態とにわたり切り換え自在に設けられ、
    前記減光量切換部が、前記基準減光体が前記光路上に位置する状態において、前記光路上の位置であって且つ前記基準減光体と前記受光手段における光量計測用の入光部との間に位置する状態で設けられ、
    前記制御手段が、前記目標減光率になるように前記減光量切換部を切り換え操作するように構成されている請求項1又は2記載の果菜類の品質評価装置。
  4. 前記基準減光体が前記計測箇所とは異なる位置に位置固定状態で備えられ、前記減光量切換部が前記受光手段の内部に備えられて、
    前記投光手段と前記受光手段とが前記計測箇所の両側外方に対向する状態で位置する通常計測位置と、前記投光手段と前記受光手段とが前記基準減光体の両側外方に対向する状態で位置する校正用計測位置とに切り換え可能な状態で、前記投光手段及び前記受光手段を一体的に位置変更調節自在な位置変更調節手段が設けられ、
    前記制御手段が、
    前記基準情報計測モードにおいては前記校正用計測位置に切り換え、前記品質情報計測モードにおいては前記通常計測位置に切り換えるように、前記位置変更調節手段の作動を制御するように構成されている請求項3記載の果菜類の品質評価装置。
  5. 前記減光量切換部が、
    減光率が異なる複数の切換用減光体と、回転操作自在な回転体とを備えて構成され、
    前記複数の切換用減光体が、前記回転体の回転中心から等距離又は略等距離の位置で周方向に間隔を隔てる状態で前記回転体に設けられ、
    前記制御手段が、前記回転体を回転作動させて前記複数の切換用減光体のうちのいずれかのものを前記光路上に位置させることにより、減光率を複数段階に変更調整するように構成されている請求項3又は4記載の果菜類の品質評価装置。
  6. 前記回転体における前記複数の切換用減光体とは周方向に異なる位置に、前記受光手段における受光波長範囲内において少なくとも2つの波長にピーク部を有する波長校正用部材が備えられている請求項3〜5のうちのいずれか1項に記載の果菜類の品質評価装置。
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