JP2005035157A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型 Download PDF

Info

Publication number
JP2005035157A
JP2005035157A JP2003274160A JP2003274160A JP2005035157A JP 2005035157 A JP2005035157 A JP 2005035157A JP 2003274160 A JP2003274160 A JP 2003274160A JP 2003274160 A JP2003274160 A JP 2003274160A JP 2005035157 A JP2005035157 A JP 2005035157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
template
heat
nesting
transfer medium
heat transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003274160A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Kosuge
守 小菅
Masaru Takiguchi
優 瀧口
Makoto Sano
良 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003274160A priority Critical patent/JP2005035157A/ja
Publication of JP2005035157A publication Critical patent/JP2005035157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 熱搬送媒体の熱が確実に入れ子部に伝わるようにし、また、入れ子部の熱が容易に逃げないようにして、入れ子部の正確な温度制御、すなわち、金型の正確な温度制御を可能にすることを課題とする。
【解決手段】 成形品形状をしたキャビティ40、50と、少なくとも上記キャビティの一部を構成する入れ子部60、70と、上記入れ子部を支持する型板20と、上記型板を介して入れ子部に熱搬送媒体を流動させる熱搬送媒体流動回路90(91、92)とを備え、上記入れ子部と型板との間に断熱膜80を介挿すると共に上記熱搬送媒体流動回路のうち上記型板内を延びている部分92の内面に断熱膜100が形成された射出成形金型10。
【選択図】図1

Description

本発明は新規な射出成形金型に関する。詳しくは、金型の正確な温度制御を可能にする技術に関する。
プラスチックの射出成形において、キャビティの形成のために、型板に入れ子部を固定して使用するが、従来にあっては、入れ子部を支持する型板を介して入れ子部に水、蒸気、油等の熱搬送媒体を流動させる熱搬送媒体流動回路を設け、入れ子部に高温水や冷却水等を流動させて、入れ子部の温度制御を行うようにしている。
また、寸法精度の向上を目的として、射出時には金型を高温にし、射出完了後は金型を冷却する工法もある。これによって、射出直後のスキン層の生成を押さえることで、ウェルドの生成を抑えたり、転写性を良くすることで外観品質の向上等を図ることができる。この場合、入れ子を高温にする際は、流動回路に高温の媒体を流動させ、冷却する際には低温の媒体を流動させる。
ところで、上記した入れ子部と型板とは、入れ子部が高い射出圧力によって動いてしまうことがないように、互いが極力広い面積で接触するようにして結合されている。
そのため、熱搬送媒体から入れ子部に伝導した熱も熱良導体である型板に入れ子部との接触面から奪われていまい、入れ子部が所望の温度になるまでに時間がかかりすぎるという問題がある。
また、熱搬送媒体流動回路は型板内を通って形成されているので、入れ子部にたどり着く前の型板内を流動していく過程で型板に熱を奪われてしまい、入れ子部に熱が伝わりにくいという問題がある。
そこで、本発明は、熱搬送媒体の熱が確実に入れ子部に伝わるようにし、また、入れ子部の熱が容易に逃げないようにして、入れ子部の正確な温度制御、すなわち、金型の正確な温度制御を可能にすることを課題とする。
本発明射出成形金型は、上記した課題を解決するために、入れ子部と型板との間に断熱膜を介挿したものである。
従って、本発明射出成形金型にあっては、入れ子部の熱が型板に奪われにくい。
また、別の本発明射出成形金型は、上記した課題を解決するために、熱搬送媒体流動回路のうち上記型板内を延びている部分の内面に断熱膜が形成されたものである。
従って、別の本発明射出成形金型にあっては、熱搬送媒体の熱が流動中に型板に奪われにくい。
さらにまた、別の本発明射出成形金型は、上記した課題を解決するために、入れ子部と型板との間に断熱膜を介挿すると共に上記熱搬送媒体流動回路のうち上記型板内を延びている部分の内面に断熱膜が形成されたものである。
従って、さらに別の本発明射出成形金型にあっては、入れ子部の熱が型板に奪われにくいと共に、熱搬送媒体の熱が流動中に型板に奪われにくい。
以上に記載したところから明らかなように、本発明射出成形金型は、プラスチックの射出成形を行うための射出成形金型であって、成形品形状をしたキャビティと、少なくとも上記キャビティの一部を構成する入れ子部と、上記入れ子部を支持する型板とを備え、上記入れ子部と型板との間に断熱膜を介挿したことを特徴とする。
従って、本発明射出成形金型にあっては、入れ子部の熱が型板に奪われにくい。そのため、入れ子部の温度制御を正確に行うことができる。
別の本発明射出成形金型は、プラスチックの射出成形を行うための射出成形金型であって、成形品形状をしたキャビティと、少なくとも上記キャビティの一部を構成する入れ子部と、上記入れ子部を支持する型板と、上記型板を介して入れ子部に熱搬送媒体を流動させる熱搬送媒体流動回路とを備え、上記熱搬送媒体流動回路のうち上記型板内を延びている部分の内面に断熱膜が形成されたことを特徴とする。
従って、別の本発明射出成形金型にあっては、熱搬送媒体の熱が流動中に型板に奪われにくい。そのため、入れ子部には所望した温度の熱搬送媒体を到達させることができる。
さらに別の本発明射出成形金型は、プラスチックの射出成形を行うための射出成形金型であって、成形品形状をしたキャビティと、少なくとも上記キャビティの一部を構成する入れ子部と、上記入れ子部を支持する型板と、上記型板を介して入れ子部に熱搬送媒体を流動させる熱搬送媒体流動回路とを備え、上記入れ子部と型板との間に断熱膜を介挿すると共に上記熱搬送媒体流動回路のうち上記型板内を延びている部分の内面に断熱膜が形成されたことを特徴とする。
従って、さらに別の本発明射出成形金型にあっては、入れ子部の熱が型板に奪われにくいと共に、熱搬送媒体の熱が流動中に型板に奪われにくい。そのため、入れ子部のより正確な温度制御を行うことができる。
請求項4に記載した発明にあっては、上記断熱膜がポリイミド樹脂から成るので、密着性と耐摩耗性に優れた断熱膜を得ることができる。また、断熱膜の形成が容易である。
以下に、本発明射出成形金型を実施するための最良の形態を添付図面を参照して説明する。
射出成形金型10は固定型板20及び可動型板30を備え、可動型板30が固定型板20に型締めされることによって溶融樹脂を射出する空間であるキャビティ40、50が形成される。
上記固定金型20には入れ子部60、70が固定されていて、該入れ子部60、70の固定金型20から突出した部分の外面61、71がキャビティ面となり、該キャビティ面61、71によって上記キャビティ40、50の凹面部41、51が形成される。
キャビティ40、50内に射出される溶融樹脂の射出圧によって入れ子部60、70が固定型板20に対して動いてしまわないように、入れ子部60、70の嵌合部62、72、すなわち、固定型板20に嵌合される部分と固定型板20との間には十分な接触面積が確保されるように、上記嵌合部62、72は十分な大きさを有する。
上記したように、入れ子部60、70の嵌合部62、72と固定型板20との間には十分な接触面積があるので、両者の間の熱伝導が良好になって、入れ子部60、70の熱が固定型板20によって奪われてしまう。そこで、本発明にかかる射出成形金型10にあっては、入れ子部60、70の嵌合部62、72と固定型板20との間に断熱膜80、80が介挿されている。
上記射出成形金型10は入れ子部60、70の温度を制御するために、入れ子部60、70に熱搬送媒体を流動させる熱搬送媒体流動回路(以下、「熱搬送回路」という)90を有する。上記熱搬送回路90は、固定型板20の内部を刳り抜いて形成された流路91と入れ子部60、70内部に形成されると共に上記流路91に接続された流路92、92とによって形成される。上記熱搬送回路90には所望の熱搬送媒体が固定型板20外から流路90の図示しない入口部を介して流路91に供給され、流路91の図示しない出口部から固定型板20外に出ていく。そして、熱搬送媒体は流路91の入口部から出口部まで、例えば、図1の矢印で示す経路を流動し、その過程で、入れ子部60、70の流路92、92中を流動していく。そして、熱搬送媒体が入れ子部60、70の流路92、92中を流動する過程で、当該熱搬送媒体の熱が入れ子部60、70に伝達され、これによって、入れ子部60、70が加熱、冷却、保温等の温度制御をされる。
上記した熱搬送媒体としては、熱を搬送できる媒体であればどのようなものであっても良く、例えば、水(温水、冷水、高温水等)、蒸気、油、エアー等、適宜のものを使用することができる。
固定型板20は熱良導体で形成されているので、熱搬送媒体がその流路91を流動する過程で熱搬送媒体の熱が固定型板20に奪われ、入れ子部60、70に到達したときには所望の温度でなくなっている惧がある。そこで、本発明射出成形金型10にあっては、固定型板20に形成された流路91の内面に断熱膜100を形成してある。
従って、この射出成形金型10にあっては、固定型板20の流路を流動中に熱搬送媒体の熱が固定型板20に奪われにくく、よって、所望の熱を保持した熱搬送媒体が入れ子部60、70の流路92、92まで流動し、入れ子部60、70を所望の温度に制御することが可能になる。
上記した断熱膜80及び100の材料や形成方法は特に限定されるものではなく、塗装、蒸着、貼り付け等適宜の方法によって適宜の材料から成る断熱膜80、100を形成して構わない。また、断熱膜80と100は同じ材料のものであっても又は別個の材料のものであっても構わない。例えば、好適な断熱膜80、100として、ピロメリット酸無水物とジアミン類とを蒸着重合して得られるポリイミド樹脂の膜が挙げられる。ポリイミド樹脂の膜は密着性と耐摩耗性に優れていて、上記断熱膜80や100として使用するのに好適である。上記ポリイミド樹脂の膜を、例えば、入れ子部60、70の嵌合部62、72の外表面に形成するには、原料モノマーとして、ピロメリット酸無水物と4、4′−ジアミノジフェニルエーテルを蒸着重合室内で同時に蒸発させ、入れ子部60、70の嵌合部62、72の外表面上で蒸着重合させる。そして、所定の厚さまで成膜を行った後、別の加熱炉において300℃で焼き付けを行うことにより、入れ子部60、70の嵌合部62、72の外表面に密着した均一な厚さのポリイミド樹脂の断熱膜80、80が形成される。また、固定型板20の流路91の内面にポリイミド樹脂から成る断熱膜を形成する場合には、上記原料モノマーの蒸気を流路91内に導入してやることによって流路91の内面に蒸着重合させることができるので、断熱膜100の形成が容易である。
なお、上記した実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるようなことがあってはならないものである。
自動車用部品を始め、あらゆる合成樹脂製品の成形に適用することができ、金型の的確な温度制御を可能にする。
本発明射出成形金型の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
10…射出成形金型、20…固定型板(型板)、40…キャビティ、50…キャビティ、60…入れ子部、70…入れ子部、80…断熱膜、90…熱搬送媒体流動回路、92…流路(熱搬送媒体流動回路のうち型板内を延びている部分)、100…断熱膜

Claims (4)

  1. プラスチックの射出成形を行うための射出成形金型であって、
    成形品形状をしたキャビティと、
    少なくとも上記キャビティの一部を構成する入れ子部と、
    上記入れ子部を支持する型板とを備え、
    上記入れ子部と型板との間に断熱膜を介挿した
    ことを特徴とする射出成形金型。
  2. プラスチックの射出成形を行うための射出成形金型であって、
    成形品形状をしたキャビティと、
    少なくとも上記キャビティの一部を構成する入れ子部と、
    上記入れ子部を支持する型板と、
    上記型板を介して入れ子部に熱搬送媒体を流動させる熱搬送媒体流動回路とを備え、
    上記熱搬送媒体流動回路のうち上記型板内を延びている部分の内面に断熱膜が形成された
    ことを特徴とする射出成形金型。
  3. プラスチックの射出成形を行うための射出成形金型であって、
    成形品形状をしたキャビティと、
    少なくとも上記キャビティの一部を構成する入れ子部と、
    上記入れ子部を支持する型板と、
    上記型板を介して入れ子部に熱搬送媒体を流動させる熱搬送媒体流動回路とを備え、
    上記入れ子部と型板との間に断熱膜を介挿すると共に上記熱搬送媒体流動回路のうち上記型板内を延びている部分の内面に断熱膜が形成された
    ことを特徴とする射出成形金型。
  4. 上記断熱膜がポリイミド樹脂から成る
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の射出成形金型。
JP2003274160A 2003-07-14 2003-07-14 射出成形金型 Pending JP2005035157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003274160A JP2005035157A (ja) 2003-07-14 2003-07-14 射出成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003274160A JP2005035157A (ja) 2003-07-14 2003-07-14 射出成形金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005035157A true JP2005035157A (ja) 2005-02-10

Family

ID=34211192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003274160A Pending JP2005035157A (ja) 2003-07-14 2003-07-14 射出成形金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005035157A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001018229A (ja) 合成樹脂成形用金型並びに金型温度調整装置及び金型温度調整方法
JPH08238623A (ja) 合成樹脂部品の製造方法および製造装置
JP2004536724A (ja) 製品を鋳造するための方法及びそれに用いる鋳型
JPH01285322A (ja) 射出成形方法及びその装置
WO2011047552A1 (zh) 一种模具加热冷却棒及可实现急冷急热的模具
CN104626469B (zh) 一种智能温控式薄壁型注塑模具
JP6953441B2 (ja) 鋳型の加温方法および装置
JP2005035157A (ja) 射出成形金型
US8840394B2 (en) Injection molding apparatus having a plate heater and having a cooling passage or an insulation space
MXPA06002886A (es) Molde calentado por soplado para tratamiento termoestabilizador.
JPH10100156A (ja) 高品質外観を有する熱可塑性樹脂の射出圧縮成形の成形品を得る方法
KR101033828B1 (ko) 열융착성형제품의 제조방법 및 이를 위한 표면처리장치
JP2000000826A (ja) 成形金型
JP2828161B2 (ja) プラスチック成形装置
JPH08156028A (ja) 射出成形金型及び射出成形方法
KR101996342B1 (ko) 수지사출 금형의 온도조절 장치
JPH06328537A (ja) 射出成形用ホットランナー金型
JPS62179912A (ja) 合成樹脂成形品の成形装置
JP4216410B2 (ja) 傾斜型ポリイミド被膜形成方法並びに成形用金型及びその作製方法
CN215825885U (zh) 高光无痕免喷涂汽车格栅注塑模具
JP2007223062A (ja) ドライ金型
JPS632769B2 (ja)
CN213055761U (zh) 一种能制成高光表面的注塑模具
JPH0724890A (ja) 射出成形金型および射出成形方法
JP2008246784A (ja) 熱可塑性樹脂成形体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080215

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090611

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02