JP2005033317A - 無線アクセスポイント装置および制御方法 - Google Patents

無線アクセスポイント装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】有効な有線ネットワークに接続されていないときは、ブリッジングモードに設定されている場合であっても、接続した無線端末にプライベートIPアドレスを割り当て、設定された動作モードによらず無線端末間でIP通信を行うことを可能にする。
【解決手段】アクセスポイントがブリッジングモードに設定されていても(S703でブリッジング)、アクセスポイントが有線ネットワーク上のネットワーク機器と通信できない場合には(S704でNO)、アクセスポイントが無線端末にIPアドレスを割り当てるようにする(S705)。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線アクセスポイント装置および制御方法に関し、特に、有線ネットワークと無線ネットワークとの間でデータフレームを中継する無線アクセスポイント装置および該無線アクセスポイント装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報通信技術の急速な発達に伴い、オフィスや家庭内にLAN(Local Area Network)を構築するケースが増えている。LANを構築する方法として、ケーブルを介して端末とネットワークとを接続する方法に代わって、近年、電波などによる無線通信を使って、ケーブルレスで端末とネットワークとを接続する無線LANが普及してきている。
【0003】
無線LANの通信形態としては、有線ネットワークと無線ネットワークとの間でデータフレームを中継する無線アクセスポイント装置(以下「アクセスポイント」と記す)を用いたインフラストラクチャ型通信形態の無線LANが広く利用されている。このような無線LANでは、無線LAN上のそれぞれの無線端末から、アクセスポイントを介して有線LAN上のサーバ等にアクセスすることが可能になる。
【0004】
一般にアクセスポイントは、ルーティングモードおよびブリッジングモードの2つの動作モードを備えており、いずれかの動作モードに設定して使用することが可能である。ルーティングモードのアクセスポイントは、接続される無線端末にプライベートIP(Internet Protocol)アドレスを割り当て、無線端末から有線ネットワークへデータフレームを中継する際に、送信元のプライベートIPアドレスをアクセスポイントのグローバルIPアドレスに変換して中継する(例えば、特許文献1参照)。アドレス変換方法としては、IPアドレスだけを変換するネットワークアドレス変換NAT(Network Address Translation)や、IPアドレスとTCP(Transmission Control Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)のポート番号を変換するIPマスカレードが主に用いられる。なお、上記のIPアドレスは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのネットワーク層における識別子である。
【0005】
一方、ブリッジングモードのアクセスポイントは、プライベートIPアドレスの割り当てを行わず、IPアドレスを変換せずに無線端末と有線ネットワークとの間でデータフレームの中継を行う。この場合、無線端末の台数分のIPアドレスが必要になるが、それぞれの無線端末はケーブルを介してネットワークに接続したときと同様のネットワーク環境を利用することが可能である。また無線端末は、アクセスポイントに接続された有線ネットワークと同一のネットワークセグメントを構成するため、有線ネットワーク上のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバからIPアドレスの割り当てを受けることも可能である。
【0006】
無線LANを利用すると、可搬型のアクセスポイントを会議室に持ち込み、会議参加者が携帯した無線端末から有線ネットワーク上のサーバにアクセスしたり、有線ネットワークには接続せずに会議参加者の無線端末同士で無線ネットワークを形成してデータの交換をしたりすることが可能になる。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−032642号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のアクセスポイントでは、ブリッジングモードに設定して使用する際に有線ネットワークを接続しないと、無線端末にIPアドレスを割り当てることができず、IPベースの通信を行うことができないという問題点があった。これを回避するためには、アクセスポイントをルーティングモードに設定しなおして利用するか、有線ネットワーク上のサーバ等にアクセスする必要がないにもかかわらず有線ネットワークを接続してDHCPサーバを利用するか、あるいは各無線端末に一時的な固定IPアドレスを設定するなどの煩雑な操作が必要になっていた。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、有効な有線ネットワークに接続されているか否かに応じて、無線接続している機器への識別子割り当て機能を有効にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、有線ネットワークと無線ネットワークとの間でデータフレームを中継する無線アクセスポイント装置において、ケーブルを介して有線ネットワークと接続するための有線ネットワーク接続手段と、少なくとも1つの無線端末と無線通信により接続して無線ネットワークを形成するための無線通信手段と、前記有線ネットワーク接続手段によって接続された有線ネットワークに、データ通信可能なネットワーク機器が存在するか否かを判定する判定手段と、少なくとも第1の動作モードにおいて動作され、前記無線通信手段によって接続された無線端末に、前記無線ネットワーク上で前記無線端末を識別するための識別子を割り当てる識別子割当手段と、前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードにおいて、前記判定手段による判定に応じて、前記識別子割当手段を動作させる制御手段とを有することを特徴とする無線アクセスポイント装置を提供する。
【0011】
また、有線ネットワークに接続可能であると共に、無線により無線ネットワークを形成可能な無線アクセスポイント装置の制御方法において、前記有線ネットワークに、データ通信可能なネットワーク機器が存在するか否かを判定する判定工程と、第1の動作モードにおいては、前記無線ネットワークを形成する無線装置に、前記無線ネットワーク上で前記無線装置を識別するための識別子を割り当て、該識別子に基づいて無線通信し、第2の動作モードにおいては、前記判定工程における判定に応じて、前記識別子割り当てを選択的に行う工程と、を有することを特徴とする無線アクセスポイント装置の制御方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る無線アクセスポイント装置(以下「アクセスポイント」という)の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0014】
図中の符号100はアクセスポイントであり、アクセスポイント100は、無線通信回路部101、有線ネットワークインターフェース部102、CPU103、ROM104、およびRAM105を備え、これらの各構成要素はバスライン106を介して互いに接続される。また、アクセスポイント100は、EEPROM107および電源回路部108を備えている。
【0015】
無線通信回路部101は、アンテナ、高周波回路および符号化・復号化回路などから構成され、同等の無線通信機能を有する情報処理装置等の無線端末と無線ネットワークを形成して、互いにデータの送信および受信を行う。
【0016】
有線ネットワークインターフェース部102は、ケーブルを接続するコネクタを備え、このコネクタに接続されたケーブルを介して、物理的および論理的に外部の有線ネットワークと接続される。有線ネットワークインターフェース部102は、接続された有線ネットワークから送信されてくるデータフレームを受信する機能、および有線ネットワークにデータフレームを送出する機能を備えている。
【0017】
本実施の形態では、有線ネットワークおよび無線ネットワークのいずれにおいても、アクセスポイント100を含めネットワーク上のサーバや端末には、それぞれ固有のMACアドレスが割り振られており、隣接ノード間でのデータフレームの送受信は、MACアドレスによって送信先および送信元を特定して通信を行う。
【0018】
また、無線端末同士や無線端末とサーバとの間などのエンドツーエンドの通信は、IPアドレスに基づいて行う。
【0019】
アクセスポイント100は、ルーティングモードとブリッジングモードの2つの動作モードを備えており、それぞれの動作モードに応じて適切にデータフレームのヘッダ情報を再構成して、無線接続した無線端末と有線ネットワークとの間で行われるデータフレームの送受信の中継を行う。
【0020】
CPU103は、ROM104に格納された制御手順を読み出して順次実行することにより、無線通信回路部101の制御および有線ネットワークインターフェース部102の制御等を行う。
【0021】
また、CPU103は、無線接続した無線端末にプライベートIPアドレスを割り当て、当該無線端末から送信されるデータフレームを構成するパケットのIPアドレス部をアクセスポイント100のグローバルIPアドレスに変換して有線ネットワークに中継するアドレス変換制御を行うことができる。
【0022】
アドレス変換方法としては、IPアドレスだけを変換するネットワークアドレス変換NAT(Network Address Translation)や、IPアドレスとTCP(Transmission Control Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)のポート番号を変換するIPマスカレードが主に用いられる。なお、上記のIPアドレスは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのネットワーク層における識別子である。
【0023】
ROM104は、CPU103で実行される制御手順をあらかじめ格納する不揮発性メモリである。ROM104は、CPU103からの読み出し命令によって、格納された内容をバスライン106に出力する。
【0024】
RAM105は、無線通信回路部101や有線ネットワークインターフェース部102が受信したデータフレームの一時的なバッファリング、無線通信回路部101から送信するデータや有線ネットワークインターフェース部102から送出するデータフレームの一時的な記憶、およびCPU103のワークメモリなどの機能を提供する。また、RAM105には、アクセスポイント100がIPアドレスを無線端末に割り当てたときに、割り当てたIPアドレスと各無線端末のMACアドレスとを記憶する領域が設けられている。
【0025】
EEPROM107は、アクセスポイント100の動作を規定する種々の動作パラメータの値を記憶する書き換え可能な不揮発性のメモリ素子である。EEPROM107は、シリアル通信インターフェース109を介してCPU103に接続され、格納されているデータをCPU103に出力するとともに、CPU103から出力されるデータを格納して記憶する。
【0026】
EEPROM107には、アクセスポイント100をルーティングモード及びブリッジングモードのいずれの動作モードで動作させるかの設定や、無線端末に割り当てるプライベートIPアドレスの個数や範囲を記憶させることが可能である。
【0027】
電源回路部108は、DC/DCコンバータなどで構成され、図示しないACアダプタから供給される電力を適切な電圧に変換し、電源ライン110を介してアクセスポイント100の各構成要素に供給する機能を備えている。
【0028】
次に、本実施の形態に係るアクセスポイントを含む有線ネットワークおよび無線ネットワーク上で行われるエンドツーエンドの通信方式について図2を参照して説明する。
【0029】
図2は、エンドツーエンド通信におけるデータグラムのフォーマットを示す図である。
【0030】
本実施の形態でのエンドツーエンド通信は、それぞれの無線端末やサーバに割り当てられたIPアドレスに基づいて行われ、図2に示すように、通信データに送信元IPアドレスおよび送信先IPアドレスを前置してデータグラムを構成し、データの送受信を行う。なお、同図では、パケット長やバージョン情報などのヘッダ情報は省略している。
【0031】
このデータグラムに、隣接ノードの送信先MACアドレスおよび送信元MACアドレス、そのほかのヘッダ情報を付加してデータフレームを構成し、順次隣接ノード間での通信を行って、エンドツーエンドの通信を実現する。
【0032】
次に、本実施の形態に係るアクセスポイント100の2つの動作モードについて図3〜図6を参照して説明する。まず、図3および図4を参照して、アクセスポイント100のルーティングモードの動作を説明する。
【0033】
図3は、アクセスポイント100を含むネットワーク機器によって構成されるネットワークの一例を示す図であり、図4は、アクセスポイント100が中継するデータフレームの構成を示す図である。
【0034】
ルーティングモードに設定されたアクセスポイント100は、無線接続した無線端末および有線ネットワークとの間で、アドレス変換を行ってデータフレームの中継を行う。
【0035】
図3に示すように、アクセスポイント100は、有線ネットワークインターフェース部102(図1)を介して、ネットワークアドレスがX.X.X.0である有線ネットワーク301に接続されている。なお、本実施の形態においては、サブネットマスクはすべて255.255.255.0であるものとする。また、図中の結線は論理的なネットワーク接続を示すものであり、ハブ装置等の記述は省略している。
【0036】
アクセスポイント100は、ネットワーク301上のDHCPサーバ302(IPアドレス:X.X.X.1)から割り当てられたIPアドレスX.X.X.10を有線ネットワーク側のIPアドレスとしてネットワーク301上で識別される。また、ネットワーク301上には、IPアドレスがX.X.X.2のサーバ303が接続されている。
【0037】
ネットワークは一般に、ルータを介して他のネットワークを接続することが可能である。図3では、ルータ304aおよびルータ304bを介して、ネットワークアドレスX.X.A.0のネットワーク305a、およびネットワークアドレスX.X.B.0のネットワーク305bとそれぞれ接続されている。
【0038】
無線端末306a〜306cは、アクセスポイント100とそれぞれ無線接続され、ひとつの無線ネットワークを形成する。アクセスポイント100がルーティングモードのときは、無線端末306a〜306cの各々はアクセスポイント100からプライベートIPアドレスを割り当てられる。図3では、無線端末306aにプライベートIPアドレスY.Y.Y.101が割り当てられ、無線端末306bにはプライベートIPアドレスY.Y.Y.102が、無線端末306cにはプライベートIPアドレスY.Y.Y.103がそれぞれ割り当てられる。
【0039】
ルーティングモードに設定されたアクセスポイント100を介して、無線端末306aと有線ネットワーク上のサーバ303との間でデータ通信を行う場合のIPデータグラムの構成を、図4を参照しつつ説明する。
【0040】
無線端末306aは、サーバ303宛てのIPデータグラムとして図4(a)に示すように、送信元IPアドレスY.Y.Y.101、送信先IPアドレスX.X.X.2のデータグラム401を作成して、隣接ノードであるアクセスポイント100のMACアドレスを付加したデータフレームを無線送信する(図3の▲1▼)。
【0041】
ルーティングモードに設定されたアクセスポイント100は、受信したデータグラム401の送信元IPアドレスを、自身のIPアドレスX.X.X.10に書き換えた図4(b)に示すデータグラム402をサーバ303に向けて有線ネットワーク301上へ送信する(図3の▲2▼)。
【0042】
データグラム402を受信したサーバ303は、内部で処理を行った結果を返送する。このとき、元のデータグラム402の送信元であるアクセスポイント100のIPアドレスX.X.X.10を送信先とする図4(c)のデータグラム403を作成して、ネットワーク301上に送出する(図3の▲3▼)。
【0043】
データグラム403を受信したアクセスポイント100は、データグラム403が無線端末306aからサーバ303へ送信したデータグラム401の応答であると判断して、送信先IPアドレスを無線端末306aのIPアドレスY.Y.Y.101にした図4(d)に示すデータグラム404を作成し、無線端末306aのMACアドレスを付加したデータフレームを無線通信回路部101より送出する(図3の▲4▼)。
【0044】
無線端末306aは、この信号が自局宛てのMACアドレスであることから、データグラム404を受信して、データグラム401に対する応答として処理する。
【0045】
次に、アクセスポイント100のブリッジングモードの動作について図5および図6を参照して説明する。
【0046】
図5は、ブリッジングモードに設定されたアクセスポイント100と他のネットワーク機器とで構成されるネットワークの一例を示す図であり、図6は、アクセスポイント100が中継するデータフレームの構成を示す図である。
【0047】
ブリッジングモードに設定されたアクセスポイントは、無線端末と有線ネットワークとの間でデータフレームを中継する際、アドレス変換を行わない。
【0048】
図5に示すように、アクセスポイント100は、ネットワークアドレスがX.X.X.0の有線ネットワーク501に接続され、DHCPサーバ502(IPアドレス:X.X.X.1)からIPアドレスX.X.X.10を割り当てられている。また、ネットワーク501上には、IPアドレスがX.X.X.2のサーバ503が接続されている。
【0049】
上述のルーティングモードの場合と同様に、この場合もルータを介して他のネットワークに接続することが可能である。図5では、ルータ504aを介してネットワーク505a(ネットワークアドレス:X.X.A.0)に接続され、ルータ504bを介してネットワーク505b(ネットワークアドレス:X.X.B.0)に接続されている。
【0050】
無線端末506a〜506cは、アクセスポイント100とそれぞれ無線接続される。アクセスポイント100がブリッジングモードに設定されているときは、無線端末506a〜506cとアクセスポイント100とで構成される無線ネットワークは、アクセスポイント100が接続されている有線ネットワーク501と同じネットワークになり、無線ネットワークのネットワークアドレスもX.X.X.0となる。
【0051】
このとき、無線端末506a〜506cをネットワーク上のDHCPサーバからIPアドレスの割り当てを受ける設定にしておくと、無線端末506a〜506cは同じネットワークであるネットワーク501上のDHCPサーバ502からIPアドレスを割り当てられる。同図では、無線端末506aにIPアドレスX.X.X.11が割り当てられ、無線端末506bにはIPアドレスX.X.X.12が、無線端末506cにはIPアドレスX.X.X.13が、それぞれ割り当てられる。
【0052】
ブリッジングモードに設定されたアクセスポイント100を介して、無線端末506aと有線ネットワーク501上のサーバ503との間でデータ通信を行う場合のIPデータグラムの構成を、図6を参照しつつ説明する。
【0053】
無線端末506aは、サーバ503宛てのIPデータグラムとして図6(a)に示すように、送信元IPアドレスがX.X.X.11、送信先IPアドレスがX.X.X.2のデータグラム601を作成し、隣接ノードであるアクセスポイント100に無線送信する(図5の▲1▼)。
【0054】
ブリッジングモードに設定されたアクセスポイント100は、ルーティングモードの場合とは異なり、受信したデータグラム601のアドレスを変換することなく、そのままデータグラム601をサーバ503に向けて有線ネットワーク501へ送出する(図5の▲2▼)。
【0055】
データグラム601を受信したサーバ503は内部で処理を行い、元のデータグラム601の送信元である無線端末506aのIPアドレスX.X.X.11を送信先とする図6(b)に示すデータグラム602を作成して結果を返送する。このデータグラム602は、隣接ノードであるアクセスポイント100宛てのデータフレームとしてネットワーク501上に送出される(図5の▲3▼)。
【0056】
データグラム602を受信したアクセスポイント100は、データグラム602の宛て先IPアドレスが無線端末506aのIPアドレスX.X.X.11であるので、データグラム602のアドレス部を変換することなく、無線端末506aのMACアドレスを送信先にしたデータフレームを無線通信回路部101から送出する(図5の▲4▼)。
【0057】
無線端末506aは、この信号が自局宛てのMACアドレスであるのでデータグラム602を受信して、データグラム601に対する応答として内部で処理を行う。
【0058】
次に、本実施の形態に係るアクセスポイント100の動作を、図7を参照して詳細に説明する。
【0059】
図7は、本実施の形態に係るアクセスポイント100が無線端末から接続を要求された際に実行する接続制御処理の動作手順を示すフローチャートである。この接続制御処理は、アクセスポイント100のCPU103内のタイマ(不図示)によって計時される所定時間の経過ごとに実行される。
【0060】
ステップS701では、CPU103が無線通信回路部101の出力信号を監視して、接続を要求している無線端末が存在するか否かを判定する。接続を要求している無線端末が存在しないときは、再びステップS701へ戻って本判定を繰り返す。一方、接続を要求している無線端末が存在するときはステップS702へ進み、認証処理等を行って無線端末との間に無線リンクを確立する。なお、認証が許可されないときには接続は切断されるが、図7ではこの場合の処理手順を省略している。
【0061】
次に、ステップS703では、アクセスポイント100の動作モードがブリッジングモードに設定されているか、ルーティングモードに設定されているかを判定し、ブリッジングモードに設定されているときはステップS704へ進み、ルーティングモードに設定されているときはステップS705へ進む。
【0062】
アクセスポイント100がブリッジングモードに設定されているときはステップS704で、アクセスポイント100が有線ネットワークインターフェース部102を介して有効な有線ネットワークに接続されているか否か、すなわち通信可能なネットワーク機器に接続されているか否かを判定する。なお、有効な有線ネットワークが接続されているか否かの判定は、オートネゴシエーションの可否、リンクパルスの検出、アイドル信号の検出、あるいはデータ信号の検出などによって行い、いずれも検出されない場合は有効な有線ネットワークが接続されていないと判断する。
【0063】
判定の結果、有効な有線ネットワークが接続されている場合はステップS706へ進み、有効な有線ネットワークが接続されていない場合はステップS705へ進む。
【0064】
ステップS705では、アクセスポイント100が、接続を要求した無線端末にプライベートIPアドレスを割り当て、ステップS706へ進む。割り当てたプライベートIPアドレスは、当該無線端末のMACアドレスとともにRAM105に記憶し、接続が切断されるまで管理する。
【0065】
ステップS706では、アクセスポイント100が無線端末とIPアドレスベースの通信を開始する。すなわち、アクセスポイント100がルーティングモードに設定されているときはアドレス変換を行い、ブリッジングモードに設定されているときはアドレスを変換しないで、無線端末および有線ネットワークとの間でデータフレームの中継を行う。
【0066】
以上のように、図7に示すフローチャートに従った接続制御処理を行うことにより、アクセスポイント100がブリッジングモードに設定されている場合でも、有効な有線ネットワークに接続されていないときは、無線端末にプライベートIPアドレスを割り当てることができ、アクセスポイント100を介して無線端末同士でIPベースの通信を行うことが可能になる。
【0067】
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、前述の実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0068】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0069】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0070】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記の実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0071】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0072】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、有効な有線ネットワークに接続されているか否かに応じて、無線接続している機器への識別子割り当て機能を有効にするので、例えば、アクセスポイントがブリッジングモードに設定されていても、有線ネットワークのケーブルが接続されていない場合や、ケーブルは接続されていてもネットワーク機器と通信できない場合には、アクセスポイントが無線端末にIPアドレスを割り当てるようにする。これにより、煩雑な操作や作業を行うことなく、容易に無線ネットワークを形成して無線端末同士でIPベースの無線通信を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線アクセスポイント装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】エンドツーエンド通信におけるデータグラムのフォーマットを示す図である。
【図3】アクセスポイントを含むネットワーク機器によって構成されるネットワークの一例を示す図である。
【図4】アクセスポイントが中継するデータフレームの構成を示す図である。
【図5】ブリッジングモードに設定されたアクセスポイントと他のネットワーク機器とで構成されるネットワークの一例を示す図である。
【図6】アクセスポイントが中継するデータフレームの構成を示す図である。
【図7】本実施の形態に係るアクセスポイントが無線端末から接続を要求された際に実行する接続制御処理の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 無線アクセスポイント装置
101 無線通信回路部(無線通信手段)
102 有線ネットワークインターフェース部(有線ネットワーク接続手段)
103 CPU(判定手段、識別子割当手段、制御手段)
104 ROM
105 RAM
106 バスライン
107 EEPROM
108 電源回路部
109 シリアル通信インターフェース
110 電源ライン
301 有線ネットワーク
302、502 DHCPサーバ
303、503 サーバ
304a、304b、504a、504b ルータ
306a〜306c、506a〜506c 無線端末

Claims (5)

  1. 有線ネットワークと無線ネットワークとの間でデータフレームを中継する無線アクセスポイント装置において、
    ケーブルを介して有線ネットワークと接続するための有線ネットワーク接続手段と、
    少なくとも1つの無線端末と無線通信により接続して無線ネットワークを形成するための無線通信手段と、
    前記有線ネットワーク接続手段によって接続された有線ネットワークに、データ通信可能なネットワーク機器が存在するか否かを判定する判定手段と、
    少なくとも第1の動作モードにおいて動作され、前記無線通信手段によって接続された無線端末に、前記無線ネットワーク上で前記無線端末を識別するための識別子を割り当てる識別子割当手段と、
    前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードにおいて、前記判定手段による判定に応じて、前記識別子割当手段を動作させる制御手段と
    を有することを特徴とする無線アクセスポイント装置。
  2. 前記制御手段は、前記判別手段により前記データ通信可能なネットワーク機器が存在していると判別された場合は、前記識別子割当手段による識別子割り当ては行わず、前記データ通信可能なネットワーク機器が存在しないと判別された場合は、前記識別子割当手段による識別子割り当てを実行するよう制御することを特徴とする請求項1記載の無線アクセスポイント装置。
  3. 前記第1の動作モードは、前記有線ネットワーク接続手段に接続する有線ネットワークと、前記無線通信手段により接続する無線端末との中継を行う際に、データの送信元機器の識別子を変換するモードであり、前記第2の動作モードは、前記変換を行わないモードであることを特徴とする請求項1記載の無線アクセスポイント装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の動作モードに設定されたときに限り前記動作を行うことを特徴とする請求項1記載の無線アクセスポイント装置。
  5. 有線ネットワークに接続可能であると共に、無線により無線ネットワークを形成可能な無線アクセスポイント装置の制御方法において、
    前記有線ネットワークに、データ通信可能なネットワーク機器が存在するか否かを判定する判定工程と、
    第1の動作モードにおいては、前記無線ネットワークを形成する無線装置に、前記無線ネットワーク上で前記無線装置を識別するための識別子を割り当て、該識別子に基づいて無線通信し、第2の動作モードにおいては、前記判定工程における判定に応じて、前記識別子割り当てを選択的に行う工程と、を有することを特徴とする無線アクセスポイント装置の制御方法。
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