JP2005032278A - 電子手形管理システムとその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子手形に関して、従来提案されている基本的な発行、流通、償還機能に加えて、さらに求められるであろう応用機能として、入力支援機能、電子手形の一覧を呈示し譲渡・割引を行う機能、償還遅延機能、バックアップライン借入れ機能、信用力を考慮して電子手形の表示機能を実現することが課題である。
【解決手段】 電子手形の登録、権利移転、抹消の管理を行う電子手形管理システムにおいて、上記機能を実現するためのデータを管理し、振出人、譲受人、金融機関が使用するシステムとの間との一連の処理フローにより上記機能を実現する。
【選択図】 図1

Description

本技術は取引により生じる当事者間の債権および債務の関係を電子メディアを使用して電子的に清算する電子決済に関する技術である。
現実社会においての商品取引において、代金後払いの決済手段として利用されている手形や小切手を電子化する電子手形・電子小切手と呼ばれる技術が数多く知られている( 特許文献1、特許文献2、特許文献3)。これらの技術では、将来の代金の支払い約束する電子データを、支払人のシステムから受取人のシステムに登録し、前記登録データの内容に従い資金を決済する技術である。またこれらの技術においては、電子手形・電子小切手の複製が生成され二重に譲渡されることを防止する必要があるため、電子手形・電子小切手を受取人のシステムに保管するのではなく、公的な登録機関を用意し、前記登録機関に電子手形・電子小切手を保存する仕組みも知られている(特許文献4)。また電子手形・電子小切手に関して、発行・流通・償還を実現するための基本的なシステム実現方式においても数多く公知例がある。
なお本明細書においては、電子手形という概念を広義にとらえ、将来において資金や物品の支払いを約束する電子データ(電子小切手も含む)を以後電子手形と呼ぶものとする。
特開2000-113089号公報 特開2000-113075号公報 特開平9-218905号公報 特開平11-296603号公報
本発明は、電子手形に関して、従来提案されている基本的な発行、流通、償還機能に加えて、さらに求められるであろう下記応用機能を実現することが課題である。
本発明の第1の課題は、従来の電子手形においては、電子手形の振出における入力のミスをチェックする機能が提供されていなかったことである。これは、電子手形の振り出しは、金銭の支払と同様に重要な行為であるが、従来提案されている電子手形では操作者の入力ミスに対応することが出来ないということである。また、一般的な入力ミスのチェック機能では、電子手形の取引に合ったチェックを行うことが出来なかった。
本発明の第2の課題は、従来の電子手形や手形では、電子手形の権利の譲渡の際に、譲渡する電子手形を選択する機能が提供されておらず、直接相対し所持する手形を示すか、電話やFAX等での確認を行うしかなく、譲渡の際の手形の選択方法は示されていない。また、商取引における支払の手段として既に振出済みの手形を譲渡する場合があるが、金額の決定している商取引に対してどの手形の譲渡で支払を行うかの選択の手段が提供されていない。
本発明の第3の課題は、電子手形や手形を割引を行って資金化する場合に、金融機関との間で割引を行う手形を特定し、また支払われる金額を決定する手段が提供されていなかったことである。これは、割引を行うためには、割引を行う手形を所持している者と、金融機関が手形と金額のそれぞれに同意するための仕組みが提供されていなかったことである。また、手形の割引によって資金を得ようとするものは、必要な資金の額から割引を行う手形を選択していたが、この選択を効率良く行う方法は提供されていない。
本発明の第4の課題について述べる。従来の手形取引において、振出人が手形の償還の遅延を要求することは、振出人が償還時点での譲受人が誰かわかっている場合のみに電話等の連絡手段を用いて行われることはあった。しかし手形が譲渡されると振出人は譲受人の特定が困難であり、事実上難しいのが実状であった。また交渉結果がまとまり償還が遅延された場合も、譲受人が手形交換所に持っていくのを遅らせてもらうなど、実際には関与者の良心に依存した運用形態になるのが実状であった。そこで本発明の第4の課題は、電子手形の償還時において、振出人が償還の遅延を希望する際には、償還時における譲受人を特定し、特定し譲受人に対して電子手形の償還の遅延を要求する手段を提供し、さらには償還遅延の交渉結果を受けて電子手形の償還日を変更する手段を提供することである。
本発明の第5の課題について述べる。従来の手形取引において、振出人が、償還時に資金が不足した際に、事前に契約した金融機関からの融資を受ける契約であるバックアップライン契約に基づき、借入を行う方法がある。本発明の第5の課題は、電子手形において上記バックアップライン契約に基づき借り入れを行える手段を提供し、さらにはその借り入れと連動して、借入れの対価として振出人から金融機関を譲受人とする電子手形の振出を行う手段を提供することである。 本発明では、上記課題の解決に合わせて、振出人の残高予測をもとに借入れ金額を算出する仕組、バックアップラインとなる電子手形(電子手形A)の振り出しとバックアップの対象となる電子手形(電子手形A)の償還が同じ日に行われる場合には、電子手形Aの振り出しが電子手形Bの償還に先行して行われる仕組を提供することも課題とする。
本発明の第6の課題は、電子手形の合わせて、前記手形の振出人、裏書人、譲受人の信用情報(過去の不渡りの発生の有無、第三者による信用度評価)、前記信用情報に変更があったかを判別するための情報を表示するための仕組みを提供することである。また本発明では、上記課題の解決にあわせて、振出人、裏書人、譲受人の信用情報から電子手形自身の信用度を算出し表示するための仕組みを提供することも課題とする。
本発明の目的は、電子手形の振出人が、電子手形の振出の登録における入力時に、取引相手や金額にミスがあった場合に、そのまま電子手形が振出され、意図しない債務を負うことがなくなり、安全な電子手形取引を行うことが出来るシステム及び方法を提供することである。
又は、本発明の目的は、電子手形を譲渡する者が、取引における支払にどの電子手形をあてればよいかの選択を行うことが出来る。また、電子手形の譲渡を受ける側も、支払にあてられる電子手形の確認が可能となり、第三者が振出した電子手形を支払いに用いた取引を容易に行うことが出来るシステム及び方法を提供することである。
又は、本発明の目的は、電子手形を所有する者が、電子手形を効率的に資金化することが可能となる。また、金融機関も顧客から要求された電子手形の割引のための金額の決定を効率化良く行うことが出来るシステム及び方法を提供することである。
又は、本発明の目的は、電子手形の振出人が、償還日に資金不足となる場合においても不渡りとなることを回避することが可能となり、また、譲受人も、債権の回収をより確実に行うことが出来るシステム及び方法を提供することである。
又は、本発明の目的は、電子手形の振出人が、電子手形の償還日に資金不足となる場合にも、バックアップラインとなる電子手形を振出すことで、過去に振出した電子手形の確実な返済を、新たに資金を用意することなく行うことが出来るシステム及び方法を提供することである。
又は、本発明の目的は、電子手形の取引に参画する者が、電子手形の信用度の変化を的確に知ることが出来、また、電子手形自信の信用度を知ることが出来るシステム及び方法を提供することである。
本発明は、電子手形の振出・譲渡・償還の登録を行う電子手形管理システムにおいて、電子手形の取引の履歴を保管する機能と、取引時に異常な入力がされていないかを電子手形の金額、過去の取引の状況、月毎の取引の状況と過去の取引の履歴を比較する機能を付加する。
又は、本発明は、まず、電子手形の譲渡元に所持する電子手形の中から譲渡を行う電子手形の一覧を示し、その中から譲渡を行う電子手形の候補を組として複数作成させる。次にその複数の組となっている電子手形を受取る側に示し、どの組の電子手形を受取るのかを選択をさせて譲渡を行う手形を決定する。または、電子手形の譲渡元に、譲渡の可能な電子手形を選択させ、次に譲渡先にその中から選択をさせる。さらに譲渡元に確認をさせることで、譲渡を行う電子手形を決定する。または、電子手形の譲渡元に、譲渡したい電子手形の金額を入力させ、その金額に合った電子手形を電子手形管理システムが自動的に選択し、その選択に譲渡元と譲渡先の双方が確認を行う。または、電子手形の譲渡元に、譲渡したい電子手形の金額を入力させ、その金額に合った電子手形を譲渡元の利用するシステムが自動的に選択し、その選択に対して譲渡元と譲渡先の双方が確認を行う。または、電子手形の譲渡元に、譲渡した電子手形の金額を入力させ、その金額に合った電子手形を金融機関に設置するシステムで選択し、その選択に譲渡元と譲渡先の双方が確認を行う。金額にあった電子手形を選択する方法としては、各手形の金額を複数組み合わせることで、目的の金額となる手形の組み合わせを作成する。また、金額にあった電子手形を金融機関が選択する方法として、金融機関に設置するシステムにおいて各手形の金額を決定するか、他の支店など別の金融機関のシステムへ金額の決定を依頼する機能を設ける。
又は、本発明は、まず、電子手形の割引を依頼する側に割引を行う電子手形の選択を行わせ、その電子手形の情報を金融機関に送信する。次に金融機関が決定した電子手形の合計の金額を、割引を依頼する側に送信して金額に対する承認の入力を求める。または、電子手形の割引を依頼する側に割引を行う候補となる電子手形の選択を行わせ、それらの個々の電子手形の金額を金融機関に決定させる。次にそれら個々の手形の金額を、割引を依頼する側へ送信して、金額を参照させながら割引を行う手形の選択を受ける。または、割引を依頼する側が、金融機関に割引により得たい金額を通知し、金融機関においてその金額に合うような手形を選択する。
又は、本発明は、電子手形の振出・譲渡・償還の登録を行う電子手形管理システムにおいて、振出人から償還をいつにするかを特定する遅延償還日を含む償還遅延依頼を受け付ける機能、電子手形の現在の権利者である譲受人を特定する機能、特定した譲受人に対して償還遅延依頼を転送する機能、譲受人から償還遅延依頼を承認するか否かもしくは遅延償還日を変更を要求するかいずれかの応答を受信する機能、償還遅延を承認した場合には、電子手形の償還日を遅延償還日に変更する機能、遅延償還日を変更する要求を受けた場合はその要求を振出人に対して送信する機能、振出人から遅延償還日の変更を承認するか否かを受信する機能、遅延償還日の変更を承認した場合には、電子手形の償還日を変更した遅延償還日に変更する機能を付加する。
又は、本発明は、電子手形管理システムにおいて、金融機関から振出人に対していくらまでバックアップラインの利用を許可するか指定を受ける機能、振出人に対して、電子手形の償還日に資金がどのぐらい不足するかの予測を送信する機能、振出人からバックアップラインに基づく借り入れの対価となる電子手形の発行申請を受け付ける機能、前記借り入れの対価となる手形の振り出しと、前記借り入れの原因となる電子手形の償還が同一日に行われる場合は、振り出しと償還のタイミングを制御する機能を付加する。
又は、本発明は、電子手形管理システムにおいて、電子手形管理システムにおいて、電子手形を利用する参加者の信用情報を管理する機能、電子手形の振出人、譲受人が使用する参加者システムならびに電子手形の割引(一定金額を減額した上での電子手形の買い取り)を行う金融機関が使用する金融機関システムに対して電子手形情報を送信する際に、電子手形の振出人、裏書人(電子手形を譲り受けその後に譲渡した者)、譲受人に対する信用情報をあわせて送信する機能を付加する。参加者システムおよび金融機関システムには、受信した電子手形を表示する機能、受信した信用情報を表示する機能、前記信用情報から振出人、裏書人、譲受人の信用度の変化を求め表示する機能、前記信用情報から電子手形自身の信用度を計算して表示する機能を付加する。
本発明によれば、電子手形の振出における入力のミスをチェックする機能を提供し、これによって電子手形の振出人は、電子手形の振出の登録における入力時に、取引相手や金額にミスがあった場合に、そのまま電子手形が振出され、意図しない債務を負うことがなくなり、安全な電子手形取引を行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形の権利の譲渡の際に、譲渡する電子手形を選択する機能を提供し、これによって電子手形を譲渡する者は、取引における支払にどの電子手形をあてればよいかの選択を行うことが出来る。また、電子手形の譲渡を受ける側も、支払にあてられる電子手形の確認が可能となり、第三者が振出した電子手形を支払いに用いた取引を容易に行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形や手形を割引を行って資金化する場合に、金融機関との間で割引を行う手形を特定し、また支払われる金額を決定する手段を提供し、これにより電子手形を所有する者は、電子手形を効率的に資金化することが可能となる。また、金融機関も顧客から要求された電子手形の割引のための金額の決定を効率化良く行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形の償還時において、振出人が償還の遅延を希望する際には、償還時における譲受人を特定し、特定し譲受人に対して電子手形の償還の遅延を要求する手段を提供し、さらには償還遅延の交渉結果を受けて電子手形の償還日を変更する手段を提供したことである。これによって電子手形の振出人は、償還日に資金不足となる場合においても不渡りとなることを回避することが可能となり、また、譲受人も、債権の回収をより確実に行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形においてバックアップライン契約に基づき借り入れを行える手段を提供し、さらにはその借り入れと連動して、借入れの対価として振出人から金融機関を譲受人とする電子手形の振出を行う手段を提供したことである。さらには、振出人の残高予測をもとに借入れ金額を算出する仕組、バックアップラインとなる電子手形(電子手形A)の振り出しとバックアップの対象となる電子手形(電子手形A)の償還が同じ日に行われる場本発明によれば、電子手形の振出における入力のミスをチェックする機能を提供し、これによって電子手形の振出人は、電子手形の振出の登録における入力時に、取引相手や金額にミスがあった場合に、そのまま電子手形が振出され、意図しない債務を負うことがなくなり、安全な電子手形取引を行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形の権利の譲渡の際に、譲渡する電子手形を選択する機能を提供し、これによって電子手形を譲渡する者は、取引における支払にどの電子手形をあてればよいかの選択を行うことが出来る。また、電子手形の譲渡を受ける側も、支払にあてられる電子手形の確認が可能となり、第三者が振出した電子手形を支払いに用いた取引を容易に行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形や手形を割引を行って資金化する場合に、金融機関との間で割引を行う手形を特定し、また支払われる金額を決定する手段を提供し、これにより電子手形を所有する者は、電子手形を効率的に資金化することが可能となる。また、金融機関も顧客から要求された電子手形の割引のための金額の決定を効率化良く行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形の償還時において、振出人が償還の遅延を希望する際には、償還時における譲受人を特定し、特定し譲受人に対して電子手形の償還の遅延を要求する手段を提供し、さらには償還遅延の交渉結果を受けて電子手形の償還日を変更する手段を提供したことである。これによって電子手形の振出人は、償還日に資金不足となる場合においても不渡りとなることを回避することが可能となり、また、譲受人も、債権の回収をより確実に行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形においてバックアップライン契約に基づき借り入れを行える手段を提供し、さらにはその借り入れと連動して、借入れの対価として振出人から金融機関を譲受人とする電子手形の振出を行う手段を提供したことである。さらには、振出人の残高予測をもとに借入れ金額を算出する仕組、バックアップラインとなる電子手形(電子手形A)の振り出しとバックアップの対象となる電子手形(電子手形A)の償還が同じ日に行われる場合には、電子手形Aの振り出しが電子手形Bの償還に先行して行われる仕組を提供し、これによって電子手形の振出人は、電子手形の償還日に資金不足となる場合にも、バックアップラインとなる電子手形を振出すことで、過去に振出した電子手形の確実な返済を、新たに資金を用意することなく行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形と合わせて、前記手形の振出人、裏書人、譲受人の信用情報(過去の不渡りの発生の有無、第三者による信用度評価)、前記信用情報に変更があったかを判別するための情報を表示するための仕組みを提供すると共に、振出人、裏書人、譲受人の信用情報から電子手形自身の信用度を算出し表示するための仕組みを提供し、これによって電子手形の取引に参画する者は、電子手形の信用度の変化を的確に知ることが出来、また、電子手形自信の信用度を知ることが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形Aの振り出しが電子手形Bの償還に先行して行われる仕組を提供し、これによって電子手形の振出人は、電子手形の償還日に資金不足となる場合にも、バックアップラインとなる電子手形を振出すことで、過去に振出した電子手形の確実な返済を、新たに資金を用意することなく行うことが出来る。
又は、本発明によれば、電子手形と合わせて、前記手形の振出人、裏書人、譲受人の信用情報(過去の不渡りの発生の有無、第三者による信用度評価)、前記信用情報に変更があったかを判別するための情報を表示するための仕組みを提供すると共に、振出人、裏書人、譲受人の信用情報から電子手形自身の信用度を算出し表示するための仕組みを提供し、これによって電子手形の取引に参画する者は、電子手形の信用度の変化を的確に知ることが出来、また、電子手形自信の信用度を知ることが出来る。
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。
まず、図1に本実施の形態におけるシステム全体の構成図と処理を示す。なお、この図1に示す各システムは他の実施の形態でも用いるものである。本実施の形態では、電子手形の振出人が使用する参加者システム(振出人)1100と、電子手形の譲受人が使用する参加者システム(譲受人1)1100、参加者システム(譲受人2)1100と、電子手形取引の管理を行う電子手形管理システム1400と、金融機関において資金の振替などを行う金融機関システム1500をネットワーク1600により接続して構成する。ここで、参加者システム(振出人)1100と参加者システム(譲受人1)1100と参加者システム(譲受人2)1100は利用される役割により便宜的に分けて記述したものであり、その内部の構成は同一である。またここで電子手形とは、将来において資金や物品の支払いを約束する電子データであり、実社会においては例えば手形、小切手の機能を有するものである。また振出人とは電子手形で約束される債務を負うものあり、譲受人とは電子手形で約束される債権を有するものである。電子手形管理システム1400とは、電子手形の管理を行う機関に設置するシステムであり、振出人からの依頼に伴う電子手形の登録、譲受人からの権利移転指示に伴うの電子手形の権利者の変更、振出人の債務履行に伴う電子手形の抹消を行うものである。金融機関とは、金融取引を仲介する機関、例えば、中央銀行、普通銀行、長期信用銀行、信託銀行、信用金庫、信用組合、農業協同組合、漁業協同組合、保険会社、証券会社、ノンバンク、郵便局などである。参加者システム(振出人)1100、参加者システム(譲受人1)1100、参加者システム(譲受人2)1100、電子手形管理システム1400、金融機関システム1500は計算機システムであり、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション、汎用コンピュータである。ネットワーク1600は、放送電波や電気通信回線であり、例えばインターネットである。
図1に示すように電子手形管理システム1400は参加者DB1401、手形DB1402、履歴DB1403を記憶する。これらは具体的には参加者システム(振出人)1100と同様の構成をとる電子手形管理システム1400の記憶装置2104に記憶する。以下、処理プログラムならびにDB(データベース)は、同様に各システムの記憶装置2104に記憶するものとする。金融機関システム1500は資金口座DB1501、償還資金決済処理1502を記憶する。また、第1の実施の形態のための処理プログラムとして、参加者システム(振出人)1100は、手形振出処理1101を記憶し、参加者システム(譲受人1)1100は、手形譲渡処理(1)1201を記憶し、参加者システム(譲受人2)1100は手形譲受処理(1)1301を記憶し、電子手形管理システム1400は譲渡登録処理(1)1405、償還抽出処理1406を記憶し、金融機関システム1500は償還資金決済処理1502を記憶する。
図2に、参加者システム(振出人)1100のシステム構成図を示す。参加者システム(振出人)1100は、処理装置2100、表示装置2101、入力装置2102、通信装置2103、記憶装置2104をバス2105を介して接続して構成する。処理装置2100は、記憶装置2104に記憶された処理プログラムを実行する装置であり、例えばCPUである。表示装置2101は、システムの使用者等の外部に対して情報を出力する装置であり、例えばディスプレイである。
入力装置2102は、システムの使用者当による外部からの入力を受ける装置であり、例えばキーボードやマウスである。通信装置2103は、ネットワーク1600と接続し、参加者システム(振出人)1100が他の参加者システム(譲受人1)1100、参加者システム(譲受人2)1100、電子手形管理システム1400、金融機関システム1500とデータの送受信を行うのに用いる装置であり、例えばネットワークインタフェースカードである。記憶装置2104は、データや処理プログラムを記憶する装置であり、例えばメモリやハードディスクである。参加者システム(譲受人1)1100、参加者システム(譲受人2)1101、電子手形管理システム1400、金融機関システム1500も図2に示す参加者システム(振出人)と同じシステム構成を持つ。
次に参加者情報3000について述べる。参加者情報3000は、参加者DB1401として、電子手形管理システム1400に記憶される。つまり、参加者DB1401の1レコードが参加者情報3000である。参加者情報3000は、図3に示すように、参加者ID3010、参加者パスワード3020、参加者名3030、代表者名3040、金融機関口座3050、業種コード3060、所在地3070、不渡りの有無3080、不渡り発生日3090、信用度3100、旧信用度3110、信用度変更日3120、バックアップライン提供金融機関ID3130、バックアップライン限度額3140、バックアップライン利用額3150からなるデータである。参加者ID3010は各々の参加者を特定するための識別子である。ここで参加者とは電子手形管理システムに接続し電子手形に関するサービスを受けるユーザのことをいう。参加者パスワード3020は、参加者を認証するためのデータである。参加者名3030は参加者の名称であり、例えば参加者が企業の場合は企業名である。代表者名3040は、参加者が企業または法人の場合において、それらの団体の代表者の氏名である。金融機関口座3050は、参加者が代金の支払いあるいは受け取りを行う口座を特定するためのデータである。業種コード3060は、参加者がどのような業を営む者かを特定するためのデータである。所在地3070は、参加者の所在場所を特定するデータである。不渡りの有無3080は、参加者が過去に不渡りを出したことがあるかを特定するデータである。不渡り発生日3090は、参加者が過去に不渡りを出した場合において、最後に不渡りを出した日を特定するデータである。不渡りの有無3080、不渡り発生日3090は参加者が実際に不渡りを出した場合において、電子手形管理システム1400の入力装置2102を用いて書き換えるものとする。信用度3100は参加者の信用度を特定するデータである。旧信用度3110は、参加者の信用度に変更があった場合の変更前の信用度を特定するデータである。信用度変更日3120は、参加者の信用度に変更があった場合の変更日を特定するデータである。これらの信用度3100、旧信用度3110、信用度変更日3120は、参加者の信用度に変更があった場合、電子手形管理システム1400の入力装置2102を用いて書き換えるものとする。バックアップライン提供金融機関ID3130は、参加者に対してバックアップラインを提供する参加者を特定するための識別子である。バックアップラインとは、参加者が発行した電子手形の償還時に参加者の資金が不足し償還が行えなくなった場合に、参加者に対して貸し出しを行う契約のことをいう。バックアップライン限度額3140は、貸し出しの限度額である。バックアップライン利用額3150は、参加者がバックアップラインに基づき既に借り入れを行っている額を特定するデータである。なお参加者情報3000は、新たな参加者が電子手形管理システム1400を利用しようとする際に、電子手形管理システム1400の入力装置2102からその全項目が入力され新規に作成するものとする。
次に電子手形情報4000の構造について述べる。電子手形情報4000は、手形DB1402として、電子手形管理システム1400に記憶される。つまり、手形DB1402の1レコードが電子手形情報4000である。電子手形情報4000は、図4に示すように、手形ID4010、振出人ID4020、譲受人ID4030、裏書人ID4040、支払金額4060、振出日4070、償還日4080、償還時振出待ち手形ID4090から構成する。手形ID4010は、各々の電子手形を唯一に特定する識別子である。振出人ID4020は、電子手形を振り出した参加者の参加者ID3010を記録したデータであり、誰が電子手形を振り出したのかを特定するデータである。ここで電子手形を振り出すとは、手形を振り出すことと同義であり、振出人(債務者)が支払や借り入れの対価として電子手形により約束される受益権を譲受人(債権者)に渡すことをいうものとする。譲受人ID4030は、手形の受益権を有する参加者の参加者ID3010を記録したデータであり、誰が電子手形の受益権を有するかを特定する。裏書人ID4040は、電子手形に対して裏書を行った参加者の参加者ID3010であり、誰が裏書を行ったかを特定するデータである。ここで裏書とは、手形の裏書と同義であり電子手形により約束される受益権を譲渡することをいう。裏書人ID4040は、電子手形の譲渡が行われる際に新たに欄が加えられるデータであり、電子手形情報4000内に複数存在することがある。また各々の裏書人ID4040を特定する必要がある場合には、裏書人ID(1)4040、裏書人ID(2)4040、裏書人ID(n)4040と表記し、裏書を行った順に採番するものとする。また電子手形の裏書は手形の裏書と同様に、裏書を行った者は、振出人および自分以前の裏書人全てが債務不履行となった場合には、電子手形の最終権利者に対して、支払いを保証する義務を負うものとする。ここで最終権利者とは、最終的に電子手形の償還を受ける譲受人のことである。ここで電子手形を償還するとは、手形を償還することと同義であり、振出人による電子手形により約束される債務の履行を受けて、譲受人の有する電子手形により約束される受益権を解消することをいうものとする。支払金額4060は、電子手形が約束する償還時の支払金額を示すデータである。償還日4080は、償還が行われる日を特定するデータである。償還時振出待ち手形ID4090は、電子手形と特定する識別子を記憶するデータであり、償還時振出待ち手形ID4090で特定される電子手形の振出が行われた後に、この電子手形の償還決済を行うようにするための順序制御データである。償還時振出待ち手形ID4090は第1の実施形態では使用しないため、使用時に別途詳細を説明する。
次に資金口座情報5000の構造について述べる。資金口座情報5000は、資金口座DB1501として、金融機関システム1500に記憶される。つまり、資金口座DB1501の1レコードが資金口座情報5000である。資金口座情報5000は、図5に示すように、資金口座ID5010、資金口座残高5020から構成する。資金口座ID5010は、誰の資金口座情報5000であるかを特定するための識別子であり、本明細書においては、電子手形管理システム1400における参加者ID3010と同一の値を有する資金口座ID5010を持つ資金口座情報5000は、前記参加者ID3010で特定される参加者の資金口座に関する情報であるものとする。なお資金口座情報5000は、新たな参加者が電子手形管理システム1400を利用しようとする際にあわせて、金融機関システム1500の入力装置2102からその全項目が入力され新規に作成するものとする。
図6を用いて履歴DB1403の記憶するデータを説明する。履歴DB1403は、電子手形による取引の履歴を記録するDBであり、過去に電子手形管理システム1400で行われた電子手形の取引について、取引の情報である履歴情報6100を記録する。履歴情報6100の 構成について述べる。履歴情報6100は、参加者ID6101、手形ID6102、取引日6103、取引種別6104、取引相手ID6105、金額6106から構成する。参加者ID6101は、その履歴情報6100がどの参加者の取引の情報であるかを特定するためのものであり、参加者DB1401の参加者ID3010を記録する。手形ID6102は、その履歴情報6100がどの電子手形の取引に関わるものであるかを特定するためのものであり、手形DB1402の手形ID4010を記録する。取引日6103はその履歴情報6100が記録する取引が行われた日を記録するものである。取引種別6104は、その履歴情報6100の取引の種別であり、参加者ID6101に記録された参加者がどのような種類の取引を行ったかを示す。具体的には、電子手形管理システム1400は、参加者ID6101の参加者が電子手形の振り出しを行った場合には「振出」、所有している電子手形を他の参加者へ譲渡した場合には「譲渡」、他から振出された電子手形を受取った場合や、他から電子手形の譲渡を受けた場合は「受取」を記録する。取引相手ID6105は、その履歴情報6100の取引において、参加者ID6101で指定された参加者がどの参加者と取引を行ったかを示すデータであり、取引種別6104が「振出」の場合には電子手形を振出した相手の参加者IDを記録し、取引種別6104が「譲渡」の場合には電子手形を譲渡した相手の参加者ID3010を記録し、取引種別6104が「受取」の場合には、受取った電子手形が新しく振出されたものである場合には振出した参加者ID3010、既に振出されている電子手形の譲渡の場合には譲渡元の参加者ID3010を記録する。また、電子手形管理システム1400はそれら取引を行った電子手形の手形ID4010を手形ID6102に記録し、取引を行った日を6103に記録する。金額6106は、手形ID6102で特定される電子手形の支払金額4060を記録する。以降、電子手形の振出や譲渡の処理が行われた場合には、電子手形管理システムは以下の処理を取引の双方の当事者について行うこととする。具体的には、電子手形の振出しの場合には電子手形を振出した参加者についての取引の情報、振出された電子手形を受取った参加者についての取引の情報の2つの履歴情報6100を記録する。また、電子手形の譲渡の場合には、電子手形の譲渡元となった参加者についての取引の情報、譲渡先となった参加者についての取引の情報の2つの履歴情報6100を記録する。
以下、第1の実施の形態における電子手形の振り出し、譲渡、償還を説明する。図7を用いて第1の実施の形態における電子手形の振り出しのための処理フローについて説明する。電子手形の振り出しは、図7に示すように、参加者システム(振出人)1100に手形振出処理1101を記憶し、電子手形管理システム1400に新規登録処理1404を記憶して行う。以降、本処理フローにおいて、参加者システム(振出人)1100の動作は手形振出処理1101に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は新規登録処理1404に示される手順に従い動作するものとする。
参加者システム(振出人)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020と電子手形の譲受人ID4030と支払金額4060と償還日4080の入力を受ける。ここで電子手形の譲受人ID4030とは電子手形の振出先の参加者ID3010であり、電子手形による資金の支払を受ける者の参加者ID3010である。支払金額4060とは振り出す電子手形が償還となる際に、電子手形の振出人が支払う資金の額である。また、償還日4080とは償還を行う日の指定である。参加者システム(振出人)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020と譲受人ID4030と支払金額4060と償還日4080を手形振出通知7001として電子手形管理システム1400に送信する。ここで、送信とは参加者システム(振出人)1100の通信装置2103よりネットワーク1600を経由し、電子手形管理システム1400の通信装置2103へ情報の伝達を行うことである。以降、各システム間の情報の送信は同様に行うものとする。
電子手形管理システム1400は、手形振出通知7001を受信すると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。以下本実施の形態のフローの説明において、前記処理を電子手形管理システム1400における認証処理と呼ぶこととする。
次に電子手形管理システム1400は、履歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加者ID3010であり、取引相手ID6105が受信した譲受人ID4030である履歴情報6100を検索する。この検索の結果、該当する履歴情報6100が存在しない場合には、振出そうとしている電子手形は過去に電子手形による取引のない新規の取引先への振り出しである。
次に電子手形管理システム1400は、履歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加者ID3010であり、取引相手ID6105が受信した譲受人ID4030であり、取引種別6104が「振出」である履歴情報6100を検索する。この検索の結果、該当する履歴情報6100が存在しない場合には、振出そうとしている電子手形は過去に電子手形の振り出し先としてない新規の振り出し先への振り出しである。
次に電子手形管理システム1400は、履歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加者ID3010であり、取引相手ID6105が受信した譲受人ID4030であり、取引種別6104が「振出」である履歴情報6100を検索し、該当する履歴情報6100が一つ以上存在する場合にはそれらの中で最大の金額6106を検索する。電子手形管理システム1400は検索した最大の金額6106と、受信した支払金額4060を比較する。この比較の結果、受信した支払金額4060が検索した最大の金額6106より大きい場合には、受信した手形振出通知7001による振り出しが、過去のその振出先への電子手形の振り出しの中で最高の金額のものである。
次に電子手形管理システム1400は、履歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加者ID3010であり、取引種別6104が「振出」である履歴情報6100を検索し、該当する履歴情報6100が一つ以上存在する場合にはそれらの中で最大の金額6106を検索する。電子手形管理システム1400は検索した最大の金額6106と、受信した支払金額4060を比較する。この比較の結果、受信した支払金額4060が検索した最大の金額6106より大きい場合には、受信した手形振出通知7001による振り出しが、過去の全ての相手への電子手形の振り出しの中で最高の金額のものである。
次に電子手形管理システム1400は、履歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加者ID3010であり、取引相手ID6105が受信した譲受人ID4030であり、取引種別6104が「振出」である履歴情報6100を検索し、該当する履歴情報6100が一つ以上存在する場合には、それらをその取引日6103の示す月毎に分類し、その月毎に金額6106の合計を計算する。また、現在(手形振出通知7001を受信した日)の月の合計金額に、受信した手形振出通知7001の支払金額4060を加算する。月毎の金額6106の合計と、現在の月の合計金額と支払金額4060の和の中で、現在の月の合計金額と支払金額4060の和が最大である場合には、その振出先への当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額である。
次に電子手形管理システム1400は、履歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加者ID3010であり、取引種別6104が「振出」である履歴情報6100を検索し、該当する履歴情報6100が一つ以上存在する場合には、それらをその取引日6103の示す月毎に分類し、その月毎に金額6106の合計を計算する。また、現在(手形振出通知7001を受信した日)の月の合計金額に、受信した手形振出通知7001の支払金額4060を加算する。月毎の金額6106の合計と、現在の月の合計金額と支払金額4060の和の中で、現在の月の合計金額と支払金額4060の和が最大である場合には、当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額である。
以上で、過去のその振出先への電子手形の振り出しの中で最高の金額のものである場合、過去の全ての相手への電子手形の振り出しの中で最高の金額のものである場合、その振出先への当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額である場合、当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額である場合をチェックしたが、これは受信した手形振出通知7001が過去の電子手形の振出しまたは一定期間での振出しの中で最大の金額であるかをチェックするのではなく、例えば過去の最大の金額に対して一定の割合を超えているかのチェックを行ってもよい。これは例えば、過去のその振出先への電子手形の振り出しの中で最高の金額の80%の額を超える場合をチェックする、その振出先への当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額の110%を超える場合をチェックするなどである。これらの過去の取引の金額の一定の割合を手形振出通知7001の内容が超えている場合についても、以下の最大の金額を超えた場合と同様に参加者システム(振出人)1100へ通知を行い、参加者システム(振出人)1100は警告の表示を行っても良い。
過去の取引の履歴と手形振出通知7001の比較を行った電子手形管理システム1400は、次に、手形振出確認7002を参加者システム(振出人)1100へ送信する。手形振出し確認7002は、電子手形管理システム1400が受信した手形振出通知7001の内容である参加者ID3010、譲受人ID4030、支払金額4060、償還日4080と、振出そうとしている電子手形は過去に電子手形による取引のない新規の取引先への振り出しである場合にはその旨、振出そうとしている電子手形は過去に電子手形の振り出し先としてない新規の振り出し先への振り出しである場合にはその旨、過去のその振出先への電子手形の振り出しの中で最高の金額のものである場合にはその旨、過去の全ての相手への電子手形の振り出しの中で最高の金額のものである場合にはその旨、その振出先への当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額である場合にはその旨、当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額である場合にはその旨を含む。また、最大の金額である場合の他、最大の金額を一定以上超える場合も同様である。ここで、月毎の合計振出金額を計算したが、1ヶ月毎ではなく、例えば3ヶ月毎や半年毎、1年毎など別の長さの期間でもよい。
参加者システム(振出人)1100は、手形振出確認7002を受信すると、その内容を表示装置2101へ表示する。ここで、参加者システム(振出人)1100は、手形振出確認7002に、振出そうとしている電子手形は過去に電子手形による取引のない新規の取引先への振り出しであることが記録されている場合には、表示装置2101へは、「過去に取引経験のない新規の取引先です」というような警告文を表示する。また、参加者システム(振出人)1100は、手形振出確認7002に、振出そうとしている電子手形は過去に電子手形の振り出し先としてない新規の振り出し先への振り出しであることが記録されている場合には、表示装置2101へは、「過去に電子手形を振出していない新規の振出し先です」というような警告文を表示する。また、参加者システム(振出人)1100は、手形振出確認7002に、過去のその振出先への電子手形の振り出しの中で最高の金額のものであることが記録されている場合には、表示装置2101へは、「当該振出し先への過去最大の振出し額です」というような警告文を表示する。また、参加者システム(振出人)1100は、手形振出確認7002に、過去の全ての相手への電子手形の振り出しの中で最高の金額のものであることが記録されている場合には、表示装置2101へは「過去最大の振出し額です」というような警告文を表示する。また、参加者システム(振出人)1100は、手形振出確認7002に、譲受人ID4030への当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額であることが記録されている場合には、表示装置2101へは「当該振出し先への月あたりで過去最大の合計振出し額です」というような警告文を表示する。また、参加者システム(振出人)1100は、手形振出確認7002に、当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額であることが記録されている場合には、表示装置2101へは「月あたりで過去最大の合計振出し額です」というような警告文を表示する。また、最大の金額である場合の他、最大の金額を一定以上超える場合も同様である。次に、参加者システム(振出人)1100は入力装置2102から、電子手形の振り出しの確認の入力を受ける。この確認の入力は例えば「振り出し」と表示したボタンを表示装置2101へ表示し、そのボタンの選択を入力装置2102から受けることにより行う。電子手形の振り出しの確認の入力を受けた場合にのみ参加者システム(振出人)1100は、手形振出承認7003を電子手形管理システム1400へ送信する。
手形振出承認7003を受信した電子手形管理システム1400は、手形DB1402に新規の電子手形の登録を行う。この登録は、手形DB1402に新規の電子手形情報4000を作成し、手形ID4010に他の手形IDと重複しない番号を記録し、また、振出人ID4020に、手形振出通知7001の参加者ID3010を記録し、また、譲受人ID4030に手形振出通知7001の譲受人ID4030を記録し、また、支払金額4060に手形振出通知7001の支払金額4060を記録し、償還日4080に手形振出通知7001の償還日4080を記録する。以上により、電子手形の振り出しの処理が終了し、新たな電子手形が電子手形管理システム1400に登録された。
次に図8を用いて第1の実施の形態における電子手形の譲渡のための処理フローについて説明する。電子手形の譲渡は、図8に示すように、譲渡元である参加者システム(譲受人1)1100に手形譲渡処理(1)1201を記憶し、譲渡先である参加者システム(譲受人2)1100に手形譲受処理(1)1301を記憶し、電子手形管理システム1400に電子手形の権利の振替の処理である譲渡登録処理(1)1405を記憶して行う。また、以降、本発明において電子手形の譲渡における実施の形態では、参加者システム(譲受人1)1100が電子手形の譲渡元となる参加者が利用する譲渡元システムであり、参加者システム(譲受人2)1100が電子手形の譲渡先となる参加者が利用する譲渡先システムである。以降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)1100の動作は手形譲渡処理(1)1201に示される手順に従い動作するものとし、参加者システム(譲受人2)1100の動作は手形譲受処理(1)1301に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は譲渡登録処理(1)1405に従い動作するものとする。
はじめに、譲渡元となる参加者の参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求8001として送信する。
電子手形管理システム1400は、所有手形一覧要求8001を受信すると、譲渡元となる参加者の認証を行う。次に電子手形管理システム1400は、手形DB1402から、譲受人ID4030が所有手形一覧要求8001で受信した参加者ID3010である電子手形情報4000を検索する。合致する電子手形情報4000が検索できなかった場合は処理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、検索の結果取り出された全ての電子手形情報4000の振出人ID4020により参加者DB1401を検索して参加者ID3010が振出人ID4020である参加者情報3000を取り出し、その参加者名3030を調べる。以降、電子手形の振出人の参加者名3030、つまり振出人名は同様にして検索するものとし、また、電子手形の裏書を行った参加者の参加者名3030である裏書人名も、同様に手形DBの裏書人ID4040により参加者DB1401を検索し、参加者ID3010が一致する参加者情報3000の参加者名3030として検索するものとする。次に電子手形管理システム1400は、検索の結果取り出された全ての電子手形情報4000とその電子手形情報4000の振出人IDに対応する参加者名3030を所有手形一覧8002として参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。
参加者システム(譲受人1)1100は、所有手形一覧8002を受信すると、図9に示した候補組選択画面9000を表示装置2101へ表示する。ここで、候補組選択画面9000は、譲渡可能な手形の内容を表示して、それらの中で譲渡する手形の組と譲渡先を入力する画面である。この図9において、手形ID9001は譲渡可能な電子手形の手形ID4010を表示するための欄であり、振出人9002はその電子手形の振出人の参加者名3030であり、支払金額9003はその電子手形の支払金額4060を表示するための欄であり、償還日9004はその電子手形の償還日4080を表示するための欄である。また、譲渡パターン9005は、参加者端末(譲受人1)1100がその操作者から電子手形の譲渡のパターンの組の入力を受けるための欄である。譲渡組候補9006は、譲渡する電子手形の組を識別する番号と、組毎にその譲渡に含める電子手形を選択するための欄である。選択ボックス9007はその行の電子手形をその列の譲渡組候補9006に含めることを参加者端末(譲受人1)1100の操作者が指定するためのものであり、操作者が例えばマウスによりクリックすることでそれぞれの電子手形で独立して選択と非選択を切り替えることが出来るものである。図9に示した例の場合、譲渡組候補9006の1の列では、手形ID9001が“00100001”と“00200004”の2つの電子手形が選択されている。これは、譲渡する電子手形の組の1つ目の候補として手形ID9001が“00100001”と“00200004”の2つの電子手形が選択されていることを示す。また同様に、図9に示した例では、譲渡する電子手形の組の2つ目の候補として手形ID9001が“00200001”と“00700001”の2つの電子手形が選択されていることを示す。さらに、譲渡する電子手形の組の3つ目の候補として手形ID9001が“00500002”の1つの電子手形が選択されていることを示す。これらにより、参加者端末(譲受人1)1100は操作者から、譲渡する手形として手形ID9001、つまり電子手形管理システム1400の手形DBにおける手形ID4010が“00100001”と“00200004”の2つの電子手形、または、“00200001”と“00700001”の2つの電子手形、または、“00500002”の1つの電子手形の3つの組のうちいずれかの組の譲渡の登録を受ける。ここで、譲渡組候補9006は図9では3つのみであるが、2つ以下や4つ以上、あるいは可変としてもよい。譲渡先選択ボックス9009は、参加者システム(譲受人1)1100がその操作者から電子手形の譲渡先の参加者ID3010の入力を受けるためのものであり、入力装置2102の例えばキーボードからの譲渡先の参加者ID3010の入力を受ける。参加者端末(譲受人1)1100は、OKボタン9008を入力装置2102の例えばマウスからのクリックによる押下を受けると、譲渡手形組候補8003を電子手形管理システム1400へ送信する。この譲渡手形組候補8003は、譲渡パターン9005のそれぞれで選択された電子手形の手形ID4010と、譲渡先選択ボックス9009に入力された譲渡先の参加者ID3010を保持している。具体的には、図9の例のような入力があった場合には、譲渡手形組候補8003は、譲渡組候補の1番目として “00100001”と“00200004”の2つの手形ID4010、譲渡組候補の2番目として “00200001”と“00700001”の2つの手形ID4010、譲渡組候補の3番目として“00700001”の1つの手形ID4010を含む。また、譲渡先の参加者ID3010として“0000002”を含む。
電子手形管理システム1400は、参加者システム(譲受人1)1100から譲渡手形組候補8003を受信すると、譲渡手形組候補8004を、参加者ID3010が受信した譲渡先の参加者ID3010で特定される参加者システム(譲受人2)1100へ送信する。この譲渡手形組候補8004には、参加者システム(譲受人1)1100から受信した譲渡手形組候補8003に記録された譲渡する手形の組の候補毎に、手形ID4010により手形DB1402から電子手形情報4000を検索してその内容を記録する。また、譲渡手形組候補8004には、振出人の参加者名3030を記録する。具体的には図9で示した例のように譲渡組候補9006が選択されていた場合には、電子手形管理システム1400は譲渡手形組候補8004に、手形ID4010が“00100001” である電子手形の電子手形情報4000と“00200004” である電子手形の電子手形情報4000を1番目の組として手形DB1402から検索し記録し、同様に、手形ID4010が“00200001” である電子手形の電子手形情報4000と“00700001” である電子手形の電子手形情報4000を2番目の組として手形DB1402から検索し記録し、手形ID4010が“00500002” である電子手形の電子手形情報4000を3番目の組として手形DB1402から検索し記録する。
参加者システム(譲受人2)1100は、譲渡手形組候補8004を受信すると、入力装置2102から参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受け、次に譲渡手形組候補8004の情報を元にして図10に示す候補組決定画面10000を表示装置2101へ表示する。図10において、譲渡パターン10001は、譲渡される電子手形の組ごとに重複がないように割り当てた記号であり、譲渡側が図9で示したような譲渡する電子手形の選択を行ったとすると、3つの譲渡パターン10001が表示される。手形ID10002は譲渡される候補の電子手形の手形ID4010であり、振出人10003は同じく振出人の参加者名3030、支払金額10004は同じく支払金額4060であり償還日10005は同じく償還日4080である。また、候補組決定画面10000では、電子手形の情報を譲渡手形組候補8004で指定されている電子手形の組毎に、譲渡パターン10001として区切って表示する。具体的には、譲渡パターン10001毎に図10のように区切り線を入れるなどして表示する。選択10006には、譲渡パターン10001ごとに選択チェックボックス10007を設ける。選択チェックボックス10007は、どの譲渡パターン10001の組の電子手形の譲渡を受けるかの選択を入力装置2102から受けるためのものであり、いずれか一つのみが選択できるものである。OKボタン10008は選択を確定して情報を電子手形管理システム1400へ送信するためのボタンである。参加者システム(譲受人2)1100は、選択チェックボックス10007のうち1つのみの選択を受けた状態で、OKボタン10008が入力装置2102の例えばマウスにより押下されると、譲渡手形組8005を電子手形管理システム1400へ送信する。ここで譲渡手形組8005は、始めに入力を受けた参加者ID3010および参加者パスワード3020と、選択されている選択チェックボックス10007の譲渡パターン10001の手形ID10002を含むものである。具体的には、図10の場合には、譲渡パターン10001が“2”である行の選択チェックボックス10007が選択されているため、譲渡手形組8005は譲渡パターン10001が“2”である行の手形ID10002、すなわち電子手形情報4000の手形ID4010である “00200001”と“00700001”を含む。
電子手形管理システム1400は譲渡手形組8005を受取ると、譲受人となる参加者の認証を行う。次に、電子手形の譲渡の実行の確認がとれたものとして電子手形の譲渡の登録を行う。ここで、譲渡元の参加者IDを所有手形一覧要求8001で送信された参加者ID3010、譲渡先の参加者IDを譲渡手形組候補8003で送信された譲渡先の参加者IDとする。また、譲渡の対象となる電子手形の手形ID4010として、譲渡手形組8005に含まれる全ての手形ID4010とする。譲渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電子手形の電子手形情報4000を手形IDにより手形DB1402から検索する。ここで検索により取り出されたそれぞれの電子手形情報4000に対して次の処理を行う。まず、裏書人ID4040を一つ追記し、譲渡元の参加者IDを記録する。このとき、現在記録されている最後の裏書人ID4040が裏書人ID(n)4040であるならば、裏書人ID(n+1)4040に記録する。次に、譲受人ID4030を書き換え、譲渡先の参加者IDを記録する。以上により、電子手形の譲渡の処理が終了し、電子手形の譲受人の変更が電子手形管理システム1400に登録された。
電子手形管理システム1400は、電子手形の譲受人の変更を行った後に、譲渡結果通知8006を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。この譲渡結果通知8006は、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報4000を含む。具体的には、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報4000を手形DB1402から検索し、その内容を譲渡結果通知8006に記録する。譲渡結果通知8006を受信した参加者システム(譲受人1)1100は、表示装置2101へ譲渡が行われた電子手形の情報として譲渡結果通知8006に記録された電子手形情報4000を表示する。
次に、電子手形の償還のフローについて説明する。電子手形の償還は、電子手形管理システム1400に償還抽出処理(1)1406、金融機関システム1500に償還資金決済処理を記憶して行う。以降、本処理フローにおいて、電子手形管理システム1400の動作は償還抽出処理(1)1406に従い動作するものとし、金融機関システム1500の動作は償還資金決済処理に従い動作するものとする。
電子手形管理システム1400は毎日、たとえば日中の電子手形取引の処理を開始する前に、その日に償還を行うべき電子手形の抽出を行う。この抽出は、手形DB1402から、償還日4080が当日となっている電子手形情報4000を検索することによって行う。以下の処理は抽出された全ての電子手形情報4000に対して行うものとする。電子手形管理システム1400は、抽出された電子手形情報4000の振出人ID4020と譲受人ID4030を取り出し、それによって参加者DB1401から当該電子手形の振出人と現在の譲受人の参加者情報3000を検索する。次に電子手形管理システム1400は、金融機関システム1500へ償還資金決済通知を送信する。この償還資金決済通知の送信先となる金融機関システム1500は、抽出された電子手形情報4000の振出人IDから検索した参加者情報3000の金融機関口座3050に指定されている金融機関である。償還資金決済通知は、抽出された電子手形情報4000に記録された情報と、抽出された電子手形情報4000の振出人ID4020から検索した参加者情報3000の金融機関口座3050の情報、同じく譲受人ID4030から検索した参加者情報3000の金融機関口座3050の情報を含む。
電子手形管理システム1400から償還資金決済通知を受信した金融機関システム1500は、資金口座DB1501上で振出人から譲受人への資金の振替を行う。振出人とは電子手形情報4000において振出人ID4020で特定される参加者であり、譲受人とは、電子手形情報4000の譲受人ID4030で特定される参加者である。この振替は、電子手形管理システム1400から償還資金決済通知を受信した金融機関システム1500が、振出人の金融機関口座3050で特定される資金口座情報5000の資金口座残高5020を、支払金額4060で指定される額だけ減額し、減額が成功した場合には、譲受人の金融機関口座3050で特定される資金口座情報5000の資金口座残高5020を支払金額4060で指定される額だけ増額することによって行う。また、資金の振替において資金の振替が成功した場合には、当該電子手形の効力は失われるものとし、電子手形管理システム1400は手形DB1402から償還を行った電子手形の電子手形情報4000を抹消する。ここで、振出人の金融機関口座3050で指定される口座の残高が不足により振替に失敗した場合には、不渡りであるとして、電子手形情報4000において裏書人ID4040で指定されている参加者に対して支払いの請求を行っていくものとする。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態における電子手形の譲渡の処理についての別形態である。
図11を用いて第2の実施の形態における電子手形の譲渡のための処理フローについて説明する。本実施の形態における電子手形の譲渡は図11に示すように、参加者システム(譲受人1)1100に手形譲渡処理(2)11101を記憶し、参加者システム(譲受人2)1100に手形譲受処理(2)11102を記憶し、電子手形管理システム1400に譲渡登録処理(2)11103を記憶して行う。以降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)1100の動作は手形譲渡処理(2)11101に示される手順に従い動作するものとし、参加者システム(譲受人2)1100の動作は手形譲受処理(2)11102に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は譲渡登録処理(2)11103に従い動作するものとする。
参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求11001として電子手形管理システム1400へ送信する。
電子手形管理システム1400は、所有手形一覧要求11001を受信すると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。以下本実施の形態のフローの説明において、前記処理を電子手形管理システム1400における認証処理と呼ぶこととする。次に電子手形管理システム1400は、第1の実施の形態で所有手形一覧8002を作成し送信したのと同様に、所有手形一覧11002を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。
参加者システム(譲受人1)1100は、所有手形一覧11002を受信すると、図12に示した候補選択画面12000を表示する。ここで、候補選択画面12000は、譲渡可能な手形の内容を表示し、それらの中で譲渡する手形の候補と、譲渡先を入力するための画面である。この図12において、手形ID12001は譲渡可能な電子手形の手形ID4010を表示するための欄であり、振出人12002はその電子手形の振出人の参加者名3030であり、支払金額12003はその電子手形の支払金額4060を表示するための欄であり、償還日12004はその電子手形の償還日4080を表示するための欄である。また、譲渡候補12005は、参加者システム(譲受人1)1100がその操作者から電子手形の譲渡の候補の候補選択画面12000による入力を受けるための欄である。選択ボックス12006はその行の電子手形を譲渡する候補に含めることを参加者システム(譲受人1)1100の操作者が指定するためのものであり、操作者が例えばマウスによりクリックすることでそれぞれの電子手形で独立して選択と非選択を切り替えることが出来る。図12に示した例の場合、手形ID12001が“00100001”と“00200001”と“00200003”と“00200004”と“00700001”の4つの電子手形が譲渡の候補として選択されている。これにより、参加者システム(譲受人1)1100は操作者から、譲渡する手形として手形ID12001つまり電子手形管理システム1400の手形DBにおける手形ID4010が前記の5つである電子手形情報4000の電子手形の譲渡の登録を受けたこととする。譲渡先選択ボックス12008は、参加者システム(譲受人1)1100がその操作者から電子手形の譲渡先の参加者ID3010の入力を受けるためのものであり、入力装置2102の例えばキーボードからの譲渡先の参加者ID3010の入力を受ける。参加者システム(譲受人1)1100は、OKボタン12007を入力装置2102の例えばマウスからのクリックによる押下を受けると、譲渡手形候補11003を電子手形管理システム1400へ送信する。この譲渡手形候補11003は、譲渡候補12005で選択された電子手形の手形ID4010と、譲渡先選択ボックス12008に入力された譲渡先の参加者ID3010を保持している。具体的には、図12の例のような入力があった場合には、譲渡手形候補11003は、譲渡候補として、“00100001”と“00200001”と“00200003”と“00200004”と“00700001”の5つの手形ID4010、譲渡先の参加者ID3010として“0000002”を含む。
電子手形管理システム1400は、参加者システム(譲受人1)1100から譲渡手形候補11003を受信すると、譲渡手形候補11004を、参加者ID3010が受信した譲渡先の参加者ID3010で特定される参加者システム(譲受人2)1100へ送信する。この譲渡手形候補11004には、参加者システム(譲受人1)1100から受信した譲渡手形候補11003に記録されたそれぞれの譲渡する手形の候補について手形ID4010により手形DB1402から電子手形情報4000を検索してその内容を記録する。また、譲渡手形候補11004には、振出人の参加者名3030を記録する。具体的には図12で示した例のように譲渡候補12005が選択されていた場合には、電子手形管理システム1400は譲渡手形候補11004に、手形ID4010が“00100001” である電子手形の電子手形情報4000と、“00200001” である電子手形の電子手形情報4000と、“00200003” である電子手形の電子手形情報4000と、“00200004” である電子手形の電子手形情報4000と、“00700001” である電子手形の電子手形情報4000を手形DB1402から検索して記録する。
参加者システム(譲受人2)1100は、譲渡手形候補11004を受信すると、入力装置2102から参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受け、次に譲渡手形候補11004の情報を元にして図13に示す候補決定画面13000を表示装置2101へ表示する。図13において、手形ID13001は譲渡される候補の電子手形の手形ID4010であり、振出人13002は振出人の参加者名3030、支払金額13003は支払金額4060であり償還日13004は償還日4080である。譲受候補13005には、電子手形毎に選択チェックボックス13006を設ける。選択チェックボックス13006はその行の電子手形を受取ることを参加者システム(譲受人2)1100の操作者が指定するためのものであり、操作者が例えばマウスによりクリックすることでそれぞれの電子手形で独立して選択と非選択を切り替えることが出来るものである。OKボタン13007は選択を確定して情報を電子手形管理システム1400へ送信するためのボタンである。参加者システム(譲受人2)1100は、選択チェックボックス13006のうち1つ以上の選択を受けた状態で、OKボタン13007が入力装置2102の例えばマウスにより押下されると、譲渡手形選択結果11005を電子手形管理システム1400へ送信する。ここで譲渡手形選択結果11005は、始めに入力を受けた参加者ID3010および参加者パスワード3020と、選択されている選択チェックボックス13006の行の電子手形の手形ID13001を含むものである。具体的には、図13の場合には、譲渡手形選択結果11005は、“00100001”と“00200004”の2つの手形ID13001、すなわち電子手形情報4000の手形ID4010である “00100001”と“00200004”を含む。
電子手形管理システム1400は参加者システム(譲受人2)1100から譲渡手形選択結果11005を受取ると、譲受人となる参加者の認証を行う。次に、電子手形管理システム1400は、譲渡手形選択結果11006を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。この譲渡手形選択結果11006には、参加者システム(譲受人2)1100から受信した譲渡手形選択結果11005に記録されたそれぞれの譲渡する手形の候補と、手形ID4010により手形DB1402から電子手形情報4000を検索してその内容を記録する。また、譲渡手形選択結果11006には、振出人の参加者名3030を記録する。具体的には図13で示した例のように譲受候補13005が選択されていた場合には、電子手形管理システム1400は譲渡手形選択結果11006に、手形ID4010が“00100001”である電子手形の電子手形情報4000と、“00200004”である電子手形の電子手形情報4000を手形DB1402から検索して記録する。
譲渡手形選択結果11006を受信した参加者システム(譲受人1)1100は、受信した全ての電子手形の電子手形情報4000の情報を表示装置2101へ出力する。また、参加者システム(譲受人1)1100は、その表示した電子手形情報4000の電子手形を譲渡を行うかどうかの確認のための画面を表示し、入力装置2102から譲渡の可否の入力を受ける。ここで、譲渡を行うかどうかの確認のための画面とは、表示した情報の示す電子手形について譲渡を実行することの確認の入力を受けるための画面であり、例えば表示した電子手形の電子手形情報4000に並べて、「これらの電子手形を譲渡します。よろしいですか?」というような文章と、確認のためのボタンを表示する。参加者システム(譲受人1)1100は、確認のためのボタンが入力装置2102の例えばマウスによる押下を受けた場合には譲渡が可であるとする。譲渡が可であるとの入力を受けない場合には、参加者システム(譲受人1)1100は処理を中止する。譲渡が可であるとの入力を受けた場合には、参加者システム(譲受人1)1100は次に、電子手形管理システム1400へ譲渡手形選択結果承認11007を送信する。
電子手形管理システム1400は譲渡手形選択結果承認11007を受取ると、電子手形の譲渡の実行の確認がとれたものとして、電子手形の権利の譲渡の処理を行う。ここで、譲渡元の参加者IDを所有手形一覧要求11001で送信された参加者ID3010、譲渡先の参加者IDを譲渡手形候補11003で送信された譲渡先の参加者IDとする。また、譲渡の対象となる電子手形の手形ID4010として、譲渡手形選択結果11005に含まれる全ての手形ID4010とする。譲渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電子手形の電子手形情報4000を手形IDにより手形DB1402から検索する。ここで検索により取り出されたそれぞれの電子手形情報4000に対して次の処理を行う。まず、裏書人ID4040を一つ追記し、譲渡元の参加者IDとする。このとき、現在記録されている最後の裏書人ID4040が裏書人ID(n)4040であるならば、裏書人ID(n+1)4040に記録する。次に、譲受人ID4030を書き換え、譲渡先の参加者IDを記録する。以上により、電子手形の譲渡の処理が終了し、電子手形の譲受人の変更が電子手形管理システム1400に登録された。
電子手形管理システム1400は、電子手形の譲受人の変更を行った後に、譲渡結果通知11008を参加者システム(譲受人2)1100へ送信する。この譲渡結果通知11008は、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報4000を含む。具体的には、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報4000を手形DB1402から検索し、その内容を譲渡結果通知11008に記録する。譲渡結果通知11008を受信した参加者システム(譲受人2)1100は、表示装置2101へ譲渡が行われた電子手形の情報として譲渡結果通知11008に記録された電子手形情報4000を表示する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態における電子手形の譲渡の処理についての別形態である。この第3の実施の形態においては、電子手形を譲渡する側、譲渡を受ける側とも電子手形の一覧からの選択は行わず、譲渡する側が入力した金額の範囲に相当する電子手形を電子手形管理システム1400が自動的に選択する。以下、第3の実施の形態の詳細を述べる。
図14を用いて第3の実施の形態における電子手形の譲渡のための処理フローについて説明する。本実施の形態における電子手形の譲渡は図14に示すように、参加者システム(譲受人1)1100に手形譲渡処理(3)14101を記憶し、参加者システム(譲受人2)1100に手形譲受処理(3)14102を記憶し、電子手形管理システム1400に譲渡登録処理(3)14103を記憶して行う。以降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)1100の動作は手形譲渡処理(3)14101に示される手順に従い動作するものとし、参加者システム(譲受人2)1100の動作は手形譲受処理(3)14102に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は譲渡登録処理(3)14103に従い動作するものとする。
参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020と譲渡する電子手形の金額の範囲の入力を受ける。ここで、譲渡する電子手形の金額の範囲とは、譲渡を行う電子手形の合計の金額が取りうる範囲であり、最小値と最大値の2つの数値により指定する。参加者システム(譲受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020と金額の範囲を譲渡金額14001として電子手形管理システム1400へ送信する。またここで、譲渡する電子手形の金額の範囲は、最小値または最大値のどちらかを指定した数値でもよい。
電子手形管理システム1400は、譲渡金額14001を受信すると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。以下本実施の形態のフローの説明において、前記処理を電子手形管理システム1400における認証処理と呼ぶこととする。次に電子手形管理システム1400は、手形DB1402から、譲受人ID4030が譲渡金額14001で受信した参加者ID3010である電子手形情報4000を検索する。合致する電子手形情報4000が検索できなかった場合は処理を中止する。次に、電子手形管理システム1400は検索した全ての電子手形情報4000の中から、いくつかの電子手形情報4000を組み合わせて、その支払金額4060の合計が、譲渡金額14001で指定された金額の範囲内であるような電子手形情報4000の組み合わせを検索する。この検索は、電子手形情報4000の数が少ない場合には、全ての組み合わせを試すことにより行うことが出来る。また、電子手形情報4000の数が多い場合には、例えば電子手形情報4000を支払金額4060の大きさでソートし、組み合わせの探索を支払金額4060が小さいものを優先して行うことで、効率的に検索することが出来る。電子手形管理システム1400は、譲渡金額14001で指定された金額の範囲内であるような手形情報の組み合わせを検索できなかった場合には、処理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、検索の結果取り出された全ての電子手形情報4000とその振出人の参加者名3030を譲渡手形候補14002として参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。ここで、電子手形管理システム1400は、支払金額4060の合計が譲渡金額14001で指定された金額の範囲内であるような電子手形情報4000の組み合わせを複数見つけた場合には、それらの全ての電子手形情報4000の組み合わせについて参加者システム(譲受人1)1100へ送信するか、それらの組み合わせの中で金額の合計が最も小さい組み合わせあるいは最も大きい組み合わせについて参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。また、譲渡金額14001において、金額の範囲が最大値と最小値の2つの数値でなく、最大値または最小値のみの場合には、その最小値より大きな額またはその最大値より小さな額で電子手形情報4000の組み合わせを検索し、その結果が多い場合には、指定された最大値または最小値に近いものを優先する。
またここで、電子手形管理システム1400は、支払金額4060の合計が譲渡金額14001で指定された金額の範囲内であるような手形情報を検索したが、支払金額4060の合計で評価するのではなく、他の手段を用いて、より実際の電子手形の価値に近い値で評価してもよい。この電子手形の価値は、通常の約束手形の割引や売掛債権のファクタリングで行われている金額の決定方法と同様にして行うことが出来るが、これは例えば、支払金額4060の代わりに、振出人ID4020や裏書人ID4040の信用力や、償還日4080までの利息を評価して電子手形の実際の価値を判定することが出来る。具体的には、電子手形管理システムが図15に示した信用別係数情報15000と、利率を記憶することによって行う。信用別係数情報15000は、信用度3100毎に信用別係数15100を記録したものである。信用別係数15100はその信用度3100の参加者の電子手形の価値を評価するために支払金額4060に掛けるべき数値である。図15の例では、例えば信用度3100が“AA”であった場合には、信用別係数15100として“0.925”を用いることを表わす。利率とは、現在から電子手形の償還日4080までの日数による電子手形の価値の変化を表わす数値で、一般的な貸し出しや借り入れの利率である。信用度3100を用いて電子手形の価値を計算するためには、その振出人ID4020または裏書人ID4040で指定される参加者IDを持つ参加者情報の信用度3100を調べ、信用別係数情報15000からその信用別係数15100を求め、支払金額4060と乗算する。また、利率を電子手形の価値の計算に用いる場合には、その乗算の結果と利率と現在から償還日4080までの日数を乗算した実質の利息分を、さらにその乗算の結果から、減算する。
譲渡手形候補14002を受信した参加者システム(譲受人1)1100は、受信した全ての電子手形の電子手形情報4000の情報を表示装置2101へ出力する。また、参加者システム(譲受人1)1100は、その表示した電子手形情報4000の電子手形の譲渡を行うかどうかの確認のための画面を表示し、入力装置2102から譲渡の可否の入力を受ける。ここで、譲渡を行うかどうかの確認のための画面とは、例えば表示した電子手形の電子手形情報4000に並べて、「これらの電子手形を譲渡します。よろしいですか?」というような文章と、確認のためのボタンを表示する。参加者システム(譲受人1)1100は、確認のためのボタンが入力装置2102の例えばマウスによる押下を受けた場合には譲渡が可であるとする。譲渡が可であるとの入力を受けない場合には、参加者システム(譲受人1)1100は処理を中止する。譲渡が可であるとの入力を受けた場合には、参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から譲渡先の参加者ID3010の入力を受ける。次に、譲渡手形承認14003を電子手形管理システム1400へ送信する。この譲渡手形承認14003には、参加者システム(譲受人1)1100は譲渡手形候補14002で受信した電子手形の電子手形情報4000と譲渡先の参加者ID3010を記録する。ここで、参加者システム(譲受人1)1100は、電子手形管理システム1400から譲渡手形候補14002として、電子手形情報4000の組み合わせを複数受信した場合には、それら電子手形情報4000の全ての情報を表示装置2101へ表示し、入力装置2102からどの組み合わせに対して譲渡を可とするかの選択の入力を受け、譲渡手形承認14003に選択された組み合わせの全ての電子手形情報4000を記録する。
電子手形管理システム1400は、参加者システム(譲受人1)1100から譲渡手形候補14003を受信すると、譲渡手形候補14004を、譲渡手形承認14003で受信した譲渡先の参加者ID3010で特定される参加者システム(譲受人2)1100へ送信する。この譲渡手形候補14004には、譲渡手形承認14003で受信した電子手形情報4000とその電子手形情報4000の振出人の参加者名3030を記録して参加者システム(譲受人2)1100へ送信する。
譲渡手形候補14004を受信した参加者システム(譲受人2)1100は、受信した全ての電子手形の電子手形情報4000の情報を表示装置2101へ出力する。また、参加者システム(譲受人2)1100は、その表示した電子手形情報4000の電子手形を譲渡を受けるかどうかの確認のための画面を表示し、入力装置2102から譲受の可否の入力を受ける。ここで、譲渡を受けるかどうかの確認のための画面とは、例えば表示した電子手形の電子手形情報4000に並べて、「これらの電子手形を受取ります。よろしいですか?」というような文章と、確認のためのボタンを表示する。参加者システム(譲受人2)1100は、確認のためのボタンが入力装置2102の例えばマウスによる押下を受けた場合には譲受が可であるとする。譲受が可であるとの入力を受けない場合には、参加者システム(譲受人2)1100は処理を中止する。参加者システム(譲受人2)1100は、譲受が可であるとの入力を受けた場合には、電子手形管理システム1400へ譲渡手形承認14005を送信する。
電子手形管理システム1400は譲渡手形承認14005を受取ると、電子手形の譲渡の実行の確認がとれたものとして、電子手形の権利の譲渡の処理を行う。ここで、譲渡元の参加者IDを譲渡金額14001で送信された参加者ID3010、譲渡先の参加者IDを譲渡手形承認14003で送信された譲渡先の参加者IDとする。また、譲渡の対象となる電子手形の手形ID4010として、譲渡手形承認14003で受信した電子手形情報4000の手形ID4010とする。譲渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電子手形の電子手形情報4000を手形IDにより手形DB1402から検索する。ここで検索により取り出されたそれぞれの電子手形情報4000に対して次の処理を行う。まず、裏書人ID4040を一つ追記し、譲渡元の参加者IDとする。このとき、現在記録されている最後の裏書人ID4040が裏書人ID(n)4040であるならば、裏書人ID(n+1)4040に記録する。次に、譲受人ID4030を書き換え、譲渡先の参加者IDを記録する。以上により、電子手形の譲渡の処理が終了し、電子手形の譲受人の変更が電子手形管理システム1400に登録された。
電子手形管理システム1400は、電子手形の譲受人の変更を行った後に、譲渡結果通知14006を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。この譲渡結果通知14006は、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報4000を含む。具体的には、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報4000を手形DB1402から検索し、その内容を譲渡結果通知11008に記録する。譲渡結果通知14006を受信した参加者システム(譲受人1)1100は、表示装置2101へ譲渡が行われた電子手形の情報として譲渡結果通知14006に記録された電子手形情報4000を表示する。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態における電子手形の譲渡の処理についての別形態である。第1の実施の形態との相違は、所有手形一覧8002を電子手形管理システム1400から受信した後、譲渡手形組候補8003を電子手形管理システム1400へ送信するまでの参加者システム(譲受人1)1100の処理である。ここで、参加者システム(譲受人1)1100は、第1の実施の形態では、図9に示した候補組選択画面9000を表示装置2101へ表示し、入力装置2102から譲渡組候補9006の入力を受ける処理を行うものであったが、本実施の形態では譲渡組候補9006の入力の受付を行わず、金額の範囲の入力を受け、それに基づいて参加者システム(譲受人1)1100が譲渡する電子手形の組の候補を作成する。
具体的には、参加者システム(譲受人1)1100は、所有手形一覧8002を受信した後、以下の処理を行う。まず、参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から譲渡する電子手形の金額の範囲の入力を受ける。ここで、譲渡する電子手形の金額の範囲とは、譲渡を行う電子手形の合計の金額が取りうる範囲であり、最小値と最大値の2つの数値により指定する。次に参加者システム(譲受人1)1100は、第3の実施の形態において電子手形管理システム1400が、電子手形の合計の支払金額4060、または振出人や裏書人の信用度を考慮した金額、または償還日4080までの日数による利息分を減額した額が譲渡する電子手形の金額の範囲となるように電子手形を検索したのと同様に、電子手形の金額の合計が譲渡する電子手形の金額の範囲となるように電子手形を検索する。ここで、譲渡する電子手形の金額の範囲となるような電子手形の組が検索出来なかった場合には、参加者システム(譲受人1)1100は処理を中止する。次に参加者システム(譲受人1)1100は、検索した結果に基づき譲渡手形組候補8003を電子手形管理システム1400へ送信する。具体的には、参加者システム(譲受人1)1100は、電子手形の合計の支払金額4060が譲渡する電子手形の金額の範囲となるように電子手形を検索した結果得られた複数の電子手形の組み合わせそれぞれについて、電子手形の手形ID4010を組として送信する。また、検索の結果複数の電子手形の組み合わせを見つけた場合には、表示装置2101へその電子手形の組み合わせの情報を表示し、それらの中からの選択を入力装置2102から受け、その一つの組み合わせについてのみ電子手形の手形ID4010を譲渡手形組候補8003としても良い。以上のように参加者システム(譲受人1)1100は処理を行い、譲渡手形組候補8003を送信する。これ以外の処理については、参加者システム(譲受人1)1100、参加者システム(譲受人2)1100、電子手形管理システム1400とも、第1の実施の形態と同様の処理を行う。
次に図16を用いて第5の実施の形態における電子手形の譲渡のための処理フローについて説明する。電子手形の譲渡は、図16に示すように、参加者システム(譲受人1)1100に手形譲渡処理(4)16101を記憶し、参加者システム(譲受人2)1100に手形譲受処理(4)16102を記憶し、電子手形管理システム1400に譲渡登録処理(4)16103を記憶し、金融機関システム1500に譲渡補助処理16104と金額決定処理16105を記憶して行う。以降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)1100の動作は手形譲渡処理(4)16101に示される手順に従い動作するものとし、参加者システム(譲受人2)1100の動作は手形譲受処理(4)16102に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は譲渡登録処理(4)16103に従い動作するものとし、金融機関システム1500の動作は譲渡補助処理16104と金額決定処理16105に従い動作するものとする。本処理フローは、電子手形の譲渡の際に、金融機関システム1500に対して譲渡の候補となっている電子手形の電子手形情報4000を送信し、それらの電子手形の推定金額を金融機関システム1500が送信することで、電子手形の譲渡の際の電子手形の選択を効率的に行うためのものである。
参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求16001として電子手形管理システム1400へ送信する。
電子手形管理システム1400は、所有手形一覧要求16001を受信すると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。以下本実施の形態のフローの説明において、前記処理を電子手形管理システム1400における認証処理と呼ぶこととする。次に電子手形管理システム1400は、第1の実施の形態で所有手形一覧8002を作成し送信したのと同様に、所有手形一覧16002を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。
参加者システム(譲受人1)1100は、所有手形一覧16002を受信すると、図12に示した候補選択画面12000を表示する。候補選択画面12000に表示する内容および、候補選択画面12000を表示した参加者システム(譲受人1)1100が行う処理は、第2の実施の形態の場合と同様である。ただし、譲渡候補12005は、参加者端末(譲受人1)1100がその操作者から電子手形の譲渡の候補の入力を受けるための欄であるが、第2の実施の形態とは異なり、譲渡を受ける側がここで参加者端末(譲受人1)1100が入力を受けた譲渡候補12005で指定される電子手形から、受取る電子手形を選択することはせず、譲渡は必ずこの譲渡候補12005で指定した電子手形を組にして行うものとする。参加者端末(譲受人1)1100は、OKボタン12007を入力装置2102の例えばマウスからのクリックによる押下を受けると、次に入力装置2102から目標金額の入力を受ける。ここで目標金額とは電子手形の譲渡を行う者同士が電子手形の譲渡によって決済を行いたい金額である。次に、参加者端末(譲受人1)1100は、譲渡手形候補16003を電子手形管理システムへ送信する。この譲渡手形候補16003は、譲渡候補12005で選択された電子手形の手形ID4010と、譲渡先選択ボックス12008に入力された譲渡先の参加者ID3010と入力装置2102から入力を受けた目標金額を保持している。
電子手形管理システム1400は、参加者システム(譲受人1)1100から譲渡手形候補16003を受信すると、譲渡手形候補16004を金融機関システム1500へ送信する。ここで、送信先は、所有手形一覧要求16001で受信した参加者ID3010により特定される参加者情報3000の金融機関口座3050で指定される金融機関または、譲渡手形候補16003で受信した譲渡先の参加者ID3010により特定される参加者情報3000の金融機関口座3050で指定される金融機関の金融機関システム1500とする。または、譲渡手形候補16003を送信する前に参加者システム(譲受人1)1100が金融機関システム1500を特定するための情報(金融機関名など)の入力を受け、それを譲渡手形候補16003と共に電子手形管理システム1400へ送信し、電子手形管理システム1400はその情報を譲渡手形候補16004の送信先として利用してもよい。この譲渡手形候補16004には、参加者システム(譲受人1)1100から受信した譲渡手形候補16003に記録されたそれぞれの譲渡する手形の候補について手形ID4010により手形DB1402から電子手形情報4000を検索してその内容を記録する。また、譲渡手形候補16004には、譲渡する候補となっている電子手形毎に、振出人名として電子手形情報4000の振出人ID4020により参加者DB1401を検索して参加者名3030を取り出し記録する。また、譲渡手形候補16004には、譲渡する候補となっている電子手形毎に、裏書人名として電子手形情報4000の裏書人ID4020により参加者DB1401を検索して参加者名3030を取り出し記録する。
金融機関システム1500は譲渡補助処理16104により譲渡手形候補16004を受信すると、まず、金額決定処理16105に受信した譲渡手形候補16104に含まれる電子手形の電子手形情報4000や振出人名、裏書人名を通知し、電子手形それぞれを評価した金額を計算させ、その結果を受け取る。ここで、金額決定処理16105は、電子手形の電子手形情報4000を入力として受けると、その電子手形の金額を評価して出力する処理である。また、譲渡補助処理16104は、通常同じシステム内に存在する金額決定処理16105により電子手形それぞれの金額を評価するが、電子手形の内容つまり振出人IDや裏書人IDにより別の金融機関システム1500の金額決定処理16105によって金額を決定してもよい。これは例えば、ある金融機関において、電子手形の金額の決定をその電子手形の振出人や裏書人と取引のある他の支店の金融機関システム1500の金額決定処理16105を用いることで、より正確な金額を評価して決定するために行う。
次に、金額決定処理16105の処理について説明する。金額決定処理16105における金額の決定方法の1番目は、受取った電子手形情報4000の支払金額4060をそのまま用いることで、自動的に決定する方法である。金額決定処理16105における金額の決定方法の2番目は、受取った電子手形情報4000の支払金額4060に対して、第3の実施の形態で述べた電子手形管理システム1400の処理と同様に、振出人IDや裏書人IDで特定される参加者の信用度3100と信用別係数情報15000、利率により自動的に金額を決定する方法である。このとき、信用度3100や信用別係数情報15000、利率は電子手形管理システム1400が記憶しているものとは別に、金融機関システム1500に記憶させておき、これを利用する。また、利用可能な参加者情報3000に、受取った電子手形情報4000の振出人ID4020や裏書人ID4040で特定される参加者の信用度3100が記録されていない場合など金額が決定できない場合には、金融機関システム1500は、その金融機関の他の支店など他の金融機関に対して金額の判定を依頼する。これは、その送信先となる他の支店の金額決定処理16105にその電子手形の電子手形情報4000および振出人名、裏書人名を送信し、送信先で決定した電子手形の金額の出力を受取ると、その受信した金額を電子手形の金額として記録する。ここで、金額の判定を依頼する先は、例えば電子手形情報4000の振出人ID4020や裏書人ID4040で特定される参加者情報3000の金融機関口座3050で特定される金融機関である。金額決定処理16105における金額の決定方法の3番目は、金融機関システム1500が表示装置2101へ図17に示す金額決定画面17000を表示し、操作者から金額の入力を受ける方法である。金額決定画面17000は、金額を決定すべき手形の情報として、手形ID4010、振出人名17001、裏書人名17003、支払金額4060、振出日4070、償還日4080を表示する。ここで、振出人名17001は譲渡手形候補16004で電子手形管理システムから受信した電子手形の振出人名である。また、裏書人名17003は譲渡手形候補16004で電子手形管理システムから受信した電子手形の裏書人名である。金額17004は、表示した電子手形の金額を入力装置2102からの入力を受けて表示するための欄である。転送先17005は、処理を行っている金融機関システム1500の操作者が金額を判定出来ない場合に、その金融機関の他の支店などに対して金額の判定を依頼するために、依頼先の金融機関システム1500を指定するための欄である。OKボタン17006が金額17004または転送先17005の入力を受けた後に入力装置2102により選択されると、金額17004が入力されていた場合にはその金額17004をその電子手形の金額と決定する。転送先17005が入力されていた場合には、その電子手形の金額の決定は別の金融機関システム1500で行うものとし、転送先17005で特定される金融機関システム1500の金額決定処理16105にその電子手形の電子手形情報4000および振出人名、裏書人名を送信する。金融機関システム1500は、転送先17005で特定される別の金融機関システム1500が決定した電子手形の金額の出力を受取ると、その受信した金額を電子手形の金額として記録する。これらにより、電子手形の金額を決定し、それを出力して、金額決定処理16105は終了する。金額決定処理16105により全ての電子手形の金額を決定した譲渡補助処理16104は、次に全ての電子手形の金額を合計し、譲渡手形候補16004で受信した全ての手形情報で指定される電子手形の合計の金額を求める。金額を決定した金融機関システム1500は次に、推定金額16005として、求めた金額を電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、金融機関システム1500から推定金額16005を受信すると、推定金額16006を、所有手形一覧要求16001で受信した参加者ID3010で特定される参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。推定金額16006は、金融機関システム1500から受信した推定金額16005に記録されている金額を含む。
参加者システム(譲受人1)1100は、推定金額16006を受信すると、表示装置2101へその推定金額16006に記録された金額を表示する。次に、参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から譲渡の承認の入力を受けると、譲渡承認16007を電子手形管理システム1400へ送信する。ここで譲渡の承認の入力は、承認のためのボタンを表示装置2101に表示し、それに対して入力装置2102の例えばマウスによる押下を受けることにより行う。参加者システム(譲受人1)1100は、譲渡の承認の入力がない場合には処理を中止する。
電子手形管理システム1400は、参加者システム(譲受人1)1100から譲渡承認16007を受信すると、譲渡手形候補16008を、譲渡手形候補16003で受信した譲渡先の参加者ID3010で特定される参加者システム(譲受人2)1100へ送信する。この譲渡手形候補16008には、譲渡手形候補16003で受信した電子手形情報4000とその振出人の参加者名3030、同じく譲渡手形候補16003で受信した目標金額、推定金額16005で受信した電子手形の金額を記録して参加者システム(譲受人2)1100へ送信する。
参加者システム(譲受人2)1100は、譲渡手形候補16008を受信すると、表示装置2101へその電子手形情報4000、振出人名、目標金額、推定金額16005の金額を表示する。次に、参加者システム(譲受人2)1100は、入力装置2102から譲渡の承認の入力を受けると、譲渡承認16009を電子手形管理システム1400へ送信する。ここで譲渡の承認の入力とは、承認のためのボタンを表示装置2101に表示し、それに対して入力装置2102の例えばマウスによる押下を受けることにより行う。参加者システム(譲受人2)1100は、譲渡の承認の入力がない場合には処理を中止する。
電子手形管理システム1400は譲渡承認16009を受取ると、電子手形の譲渡の実行の確認がとれたものとして、電子手形の権利の譲渡の処理を行う。ここで、譲渡元の参加者IDを所有手形一覧要求16001で送信された参加者ID3010、譲渡先の参加者IDを譲渡手形候補16003で送信された譲渡先の参加者IDとする。また、譲渡の対象となる電子手形の手形ID4010として、譲渡手形候補16003に含まれる全ての手形ID4010とする。譲渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電子手形の電子手形情報4000を手形IDにより手形DB1402から検索する。ここで検索により取り出されたそれぞれの電子手形情報4000に対して次の処理を行う。まず、裏書人ID4040を一つ追記し、譲渡元の参加者IDとする。このとき、現在記録されている最後の裏書人ID4040が裏書人ID(n)4040であるならば、裏書人ID(n+1)4040に記録する。次に、譲受人ID4030を書き換え、譲渡先の参加者IDを記録する。以上により、電子手形の譲渡の処理が終了し、電子手形の譲受人の変更が電子手形管理システム1400に登録された。
電子手形の権利の譲渡を行った電子手形管理システム1400は、次に差額決済依頼16010を金融機関システム1500へ送信する。差額決済依頼16010は、参加者システム(譲受人1)1100から譲渡手形候補16003で受信した目標金額と、金融機関システム1500から推定金額16005で受信した金額の差額を金融機関システム1500へ送信して、その差額の資金決済を依頼するための通知である。差額決済依頼16010の通知先となる金融機関システム1500は、電子手形の譲渡元の参加者IDで参加者情報3000を検索して得られる金融機関口座3050で指定される金融機関または、電子手形の譲渡先の参加者IDで参加者情報3000を検索して得られる金融機関口座3050で指定される金融機関の金融機関システム1500であり、例えば差額を計算した結果払い方となる側の参加者情報3000の金融機関口座3050で指定される金融機関システム1500へ送信する。差額決済依頼16010には、差額の金額と、その金額の払い方となる金融機関口座3050の情報と受け方となる金融機関口座3050の情報を含む。
電子手形管理システム1400から差額決済依頼16010を受信した金融機関システム1500は、資金口座DB1501上で資金の振替を行う。この振替は、払い方となる金融機関口座3050で特定される資金口座情報5000の資金口座残高5020を、差額の金額だけ減額し、減額が成功した場合には、受け方となる金融機関口座3050で特定される資金口座情報5000の資金口座残高5020を差額の金額だけ増額することによって行う。
電子手形管理システム1400は、差額の資金決済を行った後に、譲渡結果通知16011を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。この譲渡結果通知16011は、譲渡の対象となった全ての電子手形の手形情報を含む。具体的には、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報4000を手形DB1402から検索し、その内容と、資金決済を行った差額を譲渡結果通知16011に記録する。譲渡結果通知16011を受信した参加者システム(譲受人1)1100は、表示装置2101へ譲渡が行われた電子手形の情報として譲渡結果通知16011に記録された電子手形情報4000と、差額の金額を表示する。
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は、電子手形の割引についての処理の形態である。ここで電子手形の割引とは、電子手形情報4000において譲受人ID4030で指定される参加者が、その所有する電子手形による将来の資金を受取る権利を譲渡する代わりに、金融機関などから資金の支払を受ける行為をいう。以降、所有する電子手形の割引を行う者を所持人とする。この第6の実施の形態においては、所持人が割引を行う電子手形を選択し、それに対する合計の支払いの金額を金融機関が決定し、さらに電子手形の所持人がその金額に承認した後に割引による電子手形の権利の譲渡と資金の支払いを行う。以下、第6の実施の形態の詳細を述べる。
図18を用いて第6の実施の形態における電子手形の割引のための処理フローについて説明する。本実施の形態における電子手形の譲渡は図18に示すように、参加者システム(譲受人1)1100に割引依頼処理(1)18101を記憶し、電子手形管理システム1400に割引登録処理(1)18102を記憶し、金融機関システム1500に割引実行処理(1)18103、金額決定処理16105を記憶して行う。以降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)1100の動作は割引依頼処理(1)18101に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は割引登録処理(1)18102に従い動作するものとし、金融機関システム1500の動作は割引実行処理(1)18103、金額決定処理16105に従い動作するものとする。
参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求18001として電子手形管理システム1400へ送信する。
電子手形管理システム1400は、所有手形一覧要求18001を受信すると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、第1の実施の形態で所有手形一覧8002を作成し送信したのと同様に、所有手形一覧18002を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。
参加者システム(譲受人1)1100は、所有手形一覧18002を受信すると、割引候補選択画面を表示装置2101へ表示する。ここで、割引候補選択画面とは、図12に示した候補選択画面とほぼ同じ形態のものであるが、譲渡先選択ボックス12008はなく、また、譲渡候補12005の代わりに割引候補を入力装置2102からの入力により選択するための欄を持つ。ここで割引候補とは割引を行う候補とする電子手形の指定である。参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2101から1つ以上の割引候補の選択を受けた状態で表示装置2101に表示したOKボタンを入力装置2102により選択されると、電子手形管理システム1400に割引手形候補18003を送信する。ここで、割引手形候補18003には、譲渡候補として選択された電子手形の手形ID4010を記録する。
電子手形管理システム1400は、参加者システム(譲受人1)1100から割引手形候補18003を受信すると、割引手形候補18004を金融機関システム1500へ送信する。ここで、送信先は、所有手形一覧要求18001で受信した参加者ID3010により特定される参加者情報3000の金融機関口座3050で指定される金融機関とする。または、割引手形候補18003を送信する前に参加者システム(譲受人1)1100が金融機関システム1500を特定するための情報(金融機関名など)の入力を受け、それを割引手形候補18003と共に電子手形管理システム1400へ送信し、電子手形管理システム1400はその情報を譲渡手形候補18004の送信先として利用してもよい。この割引手形候補18004には、参加者システム(譲受人1)1100から受信した割引手形候補18003に記録されたそれぞれの割引を行う手形の候補について手形ID4010により手形DB1402から電子手形情報4000を検索してその内容を記録する。また、割引手形候補18004には、割引を行う候補となっている電子手形毎に、振出人名として電子手形情報4000の振出人ID4020により参加者DB1401を検索して参加者名3030を取り出し記録する。また、割引手形候補18004には、割引を行う候補となっている電子手形毎に、裏書人名として電子手形情報4000の裏書人ID4020により参加者DB1401を検索して参加者名3030を取り出し記録する。
金融機関システム1500は割引実行処理(1)18103により割引手形候補18004を受信すると、まず、金額決定処理16105に受信した割引手形候補18104に含まれる電子手形の電子手形情報4000や振出人名、裏書人名を通知し、電子手形それぞれの金額を評価させ、その結果を受け取る。金額決定処理16105の処理の内容は第5の実施の形態と同様である。金額決定処理16105により全ての電子手形の金額の評価を決定した割引実行処理(1)18103は、次に全ての電子手形の金額を合計し、割引手形候補18004で受信した全ての手形情報で指定される電子手形の合計の金額を求める。金額を決定した金融機関システム1500は次に、合計支払金額18005として、求めた金額を電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、金融機関システム1500から合計支払金額18005を受信すると、合計支払金額18006を、所有手形一覧要求18001で受信した参加者ID3010で特定される参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。合計支払金額18006は、金融機関システム1500から受信した合計支払金額18005に記録されている金額を含む。
参加者システム(譲受人1)1100は、合計支払金額18006を受信すると、表示装置2101へその合計支払金額18006に記録された金額を表示する。次に、参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から割引の承認の入力を受けると、支払金額承認18007を電子手形管理システム1400へ送信する。ここで割引の承認の入力とは、承認のためのボタンを表示装置2101に表示し、それに対して入力装置2102の例えばマウスによる押下を受けることにより行う。参加者システム(譲受人1)1100は、割引の承認の入力がない場合には処理を中止する。
電子手形管理システム1400は支払金額承認18007を受取ると、電子手形の割引の実行の確認がとれたものとして、電子手形の割引の処理を行う。電子手形の割引の処理では、合計支払金額18005を送信した金融機関への電子手形の譲渡と資金決済を行う。ここで、譲渡元の参加者IDを所有手形一覧要求18001で送信された参加者ID3010、譲渡先の参加者IDを合計支払金額18005を送信した金融機関を特定する参加者ID3010とする。また、譲渡の対象となる電子手形の手形ID4010として、割引手形候補18003に含まれる全ての手形ID4010とする。譲渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電子手形の電子手形情報4000を手形IDにより手形DB1402から検索する。ここで検索により取り出されたそれぞれの電子手形情報4000に対して次の処理を行う。まず、裏書人ID4040を一つ追記し、譲渡元の参加者IDとする。このとき、現在記録されている最後の裏書人ID4040が裏書人ID(n)4040であるならば、裏書人ID(n+1)4040に記録する。次に、譲受人ID4030を書き換え、譲渡先の参加者IDを記録する。以上により、電子手形の譲渡の処理が終了し、電子手形の譲受人の変更が電子手形管理システム1400に登録された。
次に電子手形管理システムは金融機関システム1500に支払金額承認18008を送信する。支払金額承認18008は、合計支払金額18005の金額を参加者システム(譲受人1)に合計支払金額18006により通知後、支払金額承認18007を電子手形管理システム1400が受信したことを金融機関システム1500へ連絡するためのものである。
電子手形管理システム1400から支払金額承認18008を受信した金融機関システム1500は、資金口座DB1501上で所持人への資金の払込を行う。この払込は、所持人の金融機関口座3050で特定される資金口座情報5000の資金口座残高5020を合計支払金額18005で送信した金額だけ増額することによって行う。
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。第7の実施の形態は、電子手形の割引についての処理の形態である。この第7の実施の形態においては、電子手形の所持人が割引を行う電子手形を選択し、その個々の電子手形に対する支払い金額を金融機関が決定し、さらに電子手形の所持人がその金額に承認した電子手形についてのみ割引による電子手形の権利の譲渡と資金の支払いを行う。
以下、第7の実施の形態の詳細を述べる。
図19を用いて第7の実施の形態における電子手形の割引のための処理フローについて説明する。本実施の形態における電子手形の譲渡は図19に示すように、参加者システム(譲受人1)1100に割引依頼処理(2)19101を記憶し、電子手形管理システム1400に割引登録処理(2)19102を記憶し、金融機関システム1500に割引実行処理(2)19103、金額決定処理16105を記憶して行う。以降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)1100の動作は割引依頼処理(2)19101に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は割引登録処理(2)19102に従い動作するものとし、金融機関システム1500の動作は割引実行処理(2)19103、金額決定処理16105に従い動作するものとする。
参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求19001として電子手形管理システム1400へ送信する。
電子手形管理システム1400は、所有手形一覧要求19001を受信すると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、第1の実施の形態で所有手形一覧8002を作成し送信したのと同様に、所有手形一覧19002を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。
参加者システム(譲受人1)1100は、所有手形一覧19002を受信すると、所有手形一覧18002を受信して割引手形候補18003を送信した第6の実施の形態と同様に、所有手形一覧19002を受信すると、割引手形候補19003を電子手形管理システム1400へ送信する。
電子手形管理システム1400は、参加者システム(譲受人1)1100から割引手形候補19003を受信すると、割引手形候補18003を受信して割引手形候補18004を送信した第6の実施の形態と同様に、割引手形候補19004を金融機関システム1500へ送信する。
金融機関システム1500は割引実行処理(2)19103により割引手形候補19004を受信すると、まず、金額決定処理16105に受信した割引手形候補19004に含まれる電子手形の電子手形情報4000や振出人名、裏書人名を通知し、電子手形それぞれの金額を評価させ、その結果を受け取る。金額決定処理16105の処理の内容は第5の実施の形態と同様である。金額決定処理16105により全ての電子手形の金額を決定した割引実行処理(2)19103は、次に全ての電子手形の金額を割引を行った場合に所持人へ支払われる割引後支払金額として支払金額一覧19005に記録し、電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、金融機関システム1500から支払金額一覧19005を受信すると、支払金額一覧19006を、所有手形一覧要求19001で受信した参加者ID3010で特定される参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。支払金額一覧19006は、割引手形候補19003で選択された電子手形の電子手形情報4000と、支払金額一覧19005で受信したその電子手形に対する割引後支払金額、さらに、それぞれの電子手形の振出人の参加者名3030を含む。
参加者システム(譲受人1)1100は、電子手形管理システム1400から支払金額一覧19006を受信すると、それに含まれる電子手形情報4000の電子手形の中から、どの電子手形の割引を実行するかを決定する。この割引を実行する手形の決定は以下の2つの方法のいずれかによって行う。
割引を実行する手形を決定する1つ目の方法は、参加者システム(譲受人1)1100が、入力装置2102から割引目標金額の入力を受けて、その割引目標金額に基づき参加者システム(譲受人1)1100が割引を実行する電子手形を決定する。ここで、割引目標金額とは、電子手形の割引によって支払われる金額の範囲であり、最小値と最大値の2つの数値により指定する。参加者システム(譲受人1)1100は、第3の実施の形態において電子手形管理システム1400が譲渡金額14001で受信した金額の範囲から電子手形を選択したのと同様に、支払金額一覧19006で受信した電子手形の割引後支払金額の合計が、入力装置2102から入力を受けた金額の範囲となるように電子手形の選択を行う。割引を実行する手形を決定する2つ目の方法は、図20に示した割引手形決定画面20000を表示装置2101へ表示し、操作者から割引を実行する電子手形の選択の入力を受ける方法である。割引手形決定画面20000には、支払金額一覧19006で受信した電子手形の電子手形情報4000から、手形ID4010を手形ID20001に、支払金額4060を支払金額20003に、償還日4080を償還日20004に表示し、また、振出人の参加者名を振出人20002に表示し、さらに金融機関システム1500が決定した割引後支払金額20005を表示する。また、割引を実行する電子手形の選択の欄を、図12の譲渡候補12005の入力と同様に選択ボックス20007を持つ、割引選択20006として設ける。割引を実行する手形を決定する2つ目の方法では、OKボタン20008が入力装置2102により押下されたときに、選択ボックス20007が選択されている電子手形を割引の対象とする。
以上の2つの方法のいずれかにより割引を実行する電子手形を決定した参加者システム(譲受人1)1100は、その結果として割引を実行する電子手形の手形ID4010を割引手形選択19007として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は割引手形選択19007を受取ると、電子手形の割引の実行の確認がとれたものとして、電子手形の割引の処理を行う。
この割引の処理は第6の実施の形態と同様に、支払金額一覧19005を送信した金融機関への電子手形の譲渡と資金決済であるが、割引手形選択19007で受信した電子手形IDの電子手形についてのみ行う。電子手形管理システム1400は、割引手形選択19007で受信した電子手形IDの電子手形について、譲受人の変更の登録を行うと、金融機関システム1500へ割引手形選択19008を送信する。割引手形選択19008は、参加者システム(譲受人1)1100から割引手形選択19007で受信した電子手形の手形IDが記録される。
電子手形管理システム1400から割引手形選択19008を受信した金融機関システム1500は、資金口座DB1501上で所持人への資金の払込を行う。この払込は、割引手形選択19008で受信した手形ID4010のそれぞれの電子手形について、支払金額一覧19005で送信した割引後支払金額を、所持人の金融機関口座3050で特定される資金口座情報5000の資金口座残高5020を加算することによって行う。
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。第8の実施の形態は、電子手形の割引についての処理の形態である。この第8の実施の形態においては、所持人は割引によって得たい金額を通知すると、金融機関がその金額を満たす電子手形を選択し、また、所持人がその選択を承認した後に電子手形に割引による権利の譲渡と資金の支払を行う。以下、第8の実施の形態の詳細を述べる。
図21を用いて第8の実施の形態における電子手形の割引のための処理フローについて説明する。本実施の形態における電子手形の譲渡は図21に示すように、参加者システム(譲受人1)1100に割引依頼処理(3)21101を記憶し、電子手形管理システム1400に割引登録処理(3)21102を記憶し、金融機関システム1500に割引実行処理(3)21103、金額決定処理16105を記憶して行う。以降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)1100の動作は割引依頼処理(3)21101に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は割引登録処理(3)21102に従い動作するものとし、金融機関システム1500の動作は割引実行処理(3)21103、金額決定処理16105に従い動作するものとする。
参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020、目標金額の入力を受ける。ここで目標金額とは、所有する電子手形の割引によって得たい金額の目標であり、最小値と最大値により金額の範囲を指定する。参加者システム(譲受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020と目標金額を金額通知21001として電子手形管理システム1400へ送信する。
電子手形管理システム1400は、金額通知21001を受信すると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、手形DB1402を検索して、金額通知21001で受信した参加者IDと譲受人ID4030が一致する電子手形情報4000を検索する。また、振出人名、裏書人名として、検索の結果取り出された電子手形情報4000の振出人ID4020、裏書人ID4030にそれぞれ対応する振出人の参加者名3030を、参加者DB1401で参加者ID3010が一致する参加者情報3000から検索する。次に電子手形管理システム1400は、手形・金額通知21002を金融機関システム1500へ送信する。この金額通知21002には、参加者システム(譲受人1)1100から受信した金額通知21001に記録された目標金額と、検索した電子手形情報4000と、振出人の参加者名3030、裏書人の参加者名3030を記録する。ここで送信先は、金額通知21001で受信した参加者ID3010により特定される参加者情報3000の金融機関口座3050で指定される金融機関の金融機関システム1500とする。または、金額通知21001を送信する前に参加者システム(譲受人1)1100が金融機関システム1500を特定するための情報(金融機関名など)の入力を受け、それを金額通知21001と共に電子手形管理システム1400へ送信し、電子手形管理システム1400はその情報を手形・金額通知21002の送信先として利用してもよい。
金融機関システム1500は割引実行処理(3)21103により手形・金額通知21002を受信すると、まず、金額決定処理16105に受信した手形・金額通知21002に含まれる電子手形の電子手形情報4000や振出人名、裏書人名を通知し、電子手形それぞれの金額を評価させ、その結果を受け取る。金額決定処理16105の処理の内容は第5の実施の形態と同様である。金額決定処理16105により全ての電子手形の金額を決定した割引実行処理(3)21103は、複数の電子手形情報4000から金額決定処理16105によって得た金額の合計が手形・金額通知21002で受信した目標金額の表す金額の範囲になるような電子手形情報4000の組を検索する。ここで、金額の範囲となる電子手形情報4000の検索は、第3の実施の形態において電子手形管理システムが指定された金額の範囲に収まるように電子手形を検索したのと同様に行う。ただし、第3の実施の形態においては、支払金額4060や支払金額4060から利息や信用度に応じた額を減算した価格を元に組み合わせを計算したが、割引を行う電子手形の選択においては、割引を行って得られる資金の額が目標金額の範囲になる複数の組み合わせの中で、譲受人にとってのロスが小さくなるようにしなければならない。すなわち、目標金額の範囲になる電子手形の組み合わせが複数ある場合には、それらのそれぞれの組み合わせにおいて、含まれる電子手形の支払金額4060と目標金額の計算に用いた金融機関が電子手形を買い取る金額である金額決定処理16105の差の合計が最も小さくなる電子手形の組み合わせを選択する。これは、支払金額4060と目標金額の差は、電子手形の割引を行わなければ譲受人が電子手形の償還日に得られる資金であるため、これが大きいことは、譲受人が割引を行った電子手形の信用リスク、償還日までの利息に対してより大きなコストを要していることになるためである。次に金融機関システム1500は、検索により選択されたすべての電子手形情報4000とその選択された電子手形の金額決定処理16105によって決定した金額の合計である合計割引金額を割引候補手形一覧21003として電子手形管理システム1400へ送信する。
電子手形管理システム1400は、割引候補手形一覧21003を受信すると、参加者システム(譲受人1)1100へ割引候補手形一覧21004を送信する。ここで、割引候補手形一覧21004には、割引候補手形一覧21003に記録された電子手形情報4000と、合計割引金額と、その電子手形情報4000の振出人ID4020に対応する参加者名3030を参加者DBから1401から検索して記録する。
参加者システム(譲受人1)1100は、割引候補手形一覧21004を受信すると、表示装置2101へその電子手形情報4000、振出人名、合計割引金額を表示する。次に、参加者システム(譲受人1)1100は、入力装置2102から割引の承認の入力を受けると、割引承認21005を電子手形管理システム1400へ送信する。ここで割引の承認の入力とは、承認のためのボタンを表示装置2101に表示し、それに対して入力装置2102の例えばマウスによる押下を受けることにより行う。参加者システム(譲受人1)1100は、割引の承認の入力がない場合には処理を中止する。
電子手形管理システム1400は割引承認21005を受取ると、電子手形の割引の実行の確認がとれたものとして、電子手形の割引の処理を行う。この割引の処理は第6の実施の形態と同様に、手形・金額通知21002を送信した金融機関への電子手形の譲渡と資金決済であるが、割引候補手形一覧21003で受信した電子手形IDの電子手形についてのみ行う。電子手形管理システム1400は、割引候補手形一覧21003で受信した電子手形IDの電子手形について、権利の譲受人の変更の登録を行うと、金融機関システム1500へ割引承認21006を送信する。
電子手形管理システム1400から割引承認21006を受信した金融機関システム1500は、資金口座DB1501上で所持人への資金の払込を行う。この払込は、割引候補手形一覧21003で送信した手形ID4010のそれぞれの電子手形について、金額決定処理16105で決定した金額を、所持人の金融機関口座3050で特定される資金口座情報5000の資金口座残高5020を加算することによって行う。
次に第9の実施形態として、償還を遅延させるための処理フローについて述べる。償還の遅延を行う際のシステム構成は図22に示すように、参加者システム(振出人)1100に償還遅延依頼処理30110を記憶し、参加者システム(譲受人2)1100に償還遅延承認処理30130を記憶し、電子手形管理システム1400に償還遅延受付処理30120を記憶して構成する。なおその他のDBの配置や接続形態については、図1で示す第1の実施形態と同じである。以降本処理フローにおいて、参加者システム(振出人)1100の動作は、償還遅延依頼処理30110に示される手順に従い動作するものとし、参加者システム(譲受人2)1100の動作は、償還遅延承認処理30130に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は、償還遅延受付処理30120に示される手順に従い動作するものとする。
参加者システム(振出人)1100は、入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パスワード3020と償還期間の入力を受ける。ここで償還期間とは、任意の時間間隔を指定するデータであり、例えば当日から一週間以内までといった指定を行う。参加者システム(振出人)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020と償還期間を、償還予定の手形一覧送信要求30010として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、償還予定の手形一覧送信要求30010を受信すると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。以下本処理フローの説明において、前記処理を電子手形管理システム1400における認証処理と呼ぶこととする。参加者情報3000が見つかった場合には、手形DB1402から、振出人ID4020が検索した参加者情報3000の参加者ID3010と一致し、かつ償還日4080が受信した償還期間内に含まれる電子手形情報4000を全て検索し、検索した電子手形情報4000を償還還予定の電子手形一覧30020として、参加者システム(振出人)1100に返信する。
参加者システム(振出人)1100は、償還予定の電子手形一覧30020を受信すると、償還予定の電子手形一覧30020に含まれる全ての電子手形情報4000の全項目を表示装置2101に出力する。次に参加者システム(振出人)1100は入力装置2102から、表示した全ての電子手形情報4000の中からどの電子手形情報4000に対して償還遅延を要求するかを指定する手形ID4010の入力と新たな償還日をいつにするか指定する遅延後償還日の入力を受け、手形ID4010と遅延後償還日を償還遅延要求30030として電子手形管理システム1400に対して送信する。
電子手形管理システム1400は、償還遅延要求30030を受信すると、手形DB1402から、受信した手形ID4010と同一の手形ID4010を有する電子手形情報4000を検索する。次に検索した電子手形情報4000の譲受人ID4030で特定される参加者システム1100に対して、検索した電子手形情報4000と、受信した遅延後償還日を償還遅延承認要求30040として転送する。以下本実施形態の説明においては、償還遅延承認要求30040は、参加者システム(譲受人2)1100に転送するものとする。
参加者システム(譲受人2)1100は、償還遅延承認要求30040を受信すると、表示装置2101を用いて、受信した電子手形情報4000と遅延後償還日を出力する。次に参加者システム(譲受人2)1100は、参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受け、さらに償還遅延承認結果として、「承認」、「非承認」、「遅延後償還日変更依頼」のいずれかの入力を受ける。ここで「承認」は償還遅延を認めることを表すデータであり、「非承認」は逆に認めないことを表すデータである。また「遅延後償還日変更依頼」は、償還日を再度変更することを要求することを表すデータであり、日付情報が含まれている。前記日付情報は具体的に償還日をいつに変更するかを指定するデータである。次に参加者システム(譲受人2)1100は、受信した電子手形情報4000と遅延後償還日と入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020と償還遅延承認結果を償還遅延承認結果登録30050として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は償還遅延承認結果登録30050を受信すると、受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020により前述した認証処理を行う。前記認証処理が失敗した場合は処理を中止する。前記認証処理が成功した場合は、次に受信した償還遅延承認結果が「承認」であるかを判断する。「承認」である場合には、受信した電子手形情報4000と合致する電子手形情報4000を手形DB1402から検索し、検索した電子手形情報4000の償還日4080を受信した遅延後償還日に変更した上で、手形DB1402に更新した電子手形情報4000を書き戻す。次に電子手形管理システム1400は、償還遅延承認結果が、「承認」あるいは「非承認」の場合には、受信した償還遅延承認結果登録30050を償還遅延承認結果通知30060として参加者システム(振出人)1100に転送する。転送を受けた参加者システム(譲受人2)1100は、受信した電子手形情報4000と償還遅延承認結果を表示装置2101を用いて表示する。
また償還遅延承認結果が「遅延後償還日変更依頼」の場合は、受信した償還遅延承認結果登録30050を遅延日程変更承認要求31010として参加者システム(振出人)1100に転送する(図23)。参加者システム(振出人)1100は遅延日程変更承認要求31010を受信すると、表示装置2101を用いて、受信した電子手形情報4000と「遅延後償還日変更依頼」に含まれる日付情報を表示する。次に参加者システム(振出人)1100は、入力装置2102から償還遅延日程変更承認として、「承認」、「非承認」のいずれかの入力を受ける。次に参加者システム(振出人)1100は、受信した電子手形情報4000と入力を受けた償還遅延日程変更承認を償還遅延日程変更承認登録31020として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、償還遅延日程変更承認登録31020を受信すると、受信した償還遅延承認結果が「承認」であるかを判断する。「承認」である場合には、受信した電子手形情報4000と合致する電子手形情報4000を手形DB1402から検索し、検索した電子手形情報4000の償還日4080を受信した「遅延後償還日変更依頼」に含まれる日付情報に変更した上で、手形DB1402に更新した電子手形情報4000を書き戻す。次に電子手形管理システム1400は、受信した償還遅延日程変更承認登録31020を償還遅延日程変更承認結果通知31030として参加者システム(譲受人2)1100に転送する。参加者システム(譲受人2)1100は、受信した電子手形情報4000と「遅延後償還日変更依頼」に含まれる日付情報を表示装置2101を用いて表示する。
以下、第9の実施形態についてまとめる。第9の実施形態では、償還時に振出人が、譲受人に対して償還の遅延を申請するためのメッセージの仲介機能、ならびに遅延交渉結果の登録機能を備えた電子手形管理システムを実現した。また上記機能に付随した電子手形管理システムの機能として、参加者に償還予定の電子手形の一覧を送付する機能、譲受人からの償還日変更を仲介する機能を実現した。
次に第10の実施形態として、バックアップラインにもとづき振出人が金融機関が資金の借り入れを行う際に、その借り入れの対価として電子手形を振り出す処理について述べる。この処理は大きくわけて、事前に金融機関が振出人に対していくらまで借り入れを認めるかを設定するバックアップラインの限度額を設定する処理フローと、実際に振出人がバックアップラインにもとづき借り入れを要求する処理フローから構成する。
まずバックアップラインの限度額を設定するための処理フローについて述べる。バックアップラインの限度額の設定を行う際のシステム構成は図24に示すように、参加者システム(振出人)1100にバックアップライン限度額設定要求処理32110を記憶し、電子手形管理システム1400にバックアップライン限度額設定受付処理32120を記憶し、金融機関システム1500にバックアップライン限度額設定承認処理32130を記憶して構成する。なおその他のDBの配置や接続形態については、図1で示す第1の実施形態と同じである。以降本処理フローにおいて、参加者システム(振出人)1100の動作は、バックアップライン限度額設定要求処理32110に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は、バックアップライン限度額設定受付処理32120に示される手順に従い動作するものとし、金融機関システム1500の動作は、バックアップライン限度額設定承認処理32130に示される手順に従い動作するものとする。
参加者システム(振出人)1100は入力装置2102から参加者ID3010と参加者パスワード3020とバックアップライン限度額3140とバックアップライン提供金融機関ID3130の入力を受ける。次に参加者システム(振出人)1100は入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020とバックアップライン限度額3140とバックアップライン提供金融機関ID3130をバックアップライン限度額設定要求32010として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、バックアップライン限度額設定要求32010を受信すると、受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。参加者情報3000が見つかった場合には、受信したバックアップライン提供金融機関ID3130で特定される金融機関システム1500に対して、受信した参加者ID3010とバックアップライン限度額3140とをバックアップライン限度額承認要求32020として転送する。
金融機関システム1500は、バックアップライン限度額承認要求32020を受けると、受信した参加者ID3010とバックアップライン限度額3140を表示装置2101を用いて表示する。次に金融機関システム1500は、入力装置2102からバックアップライン限度額承認として、「承認」、「非承認」のいずれかの入力を受ける。次に金融機関システム1500は、受信した参加者ID3010とバックアップライン限度額3140と入力を受けたバックアップライン限度額承認をバックアップライン限度額承認結果32030として、電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、バックアップライン限度額承認結果32030を受信すると、受信したバックアップライン限度額承認が「承認」の場合は、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と同一の参加者ID3010を有する参加者情報3000を検索する。次に検索した参加者情報3000のバックアップライン提供金融機関ID3130に、参加者システム(振出人)1100から受信したバックアップライン提供金融機関ID3130を記憶する。さらに次に電子手形管理システム1400は、検索した参加者情報3000のバックアップライン限度額3140に受信したバックアップライン限度額3140を記憶する。次に電子手形管理システム1400は、受信したバックアップライン限度額承認結果32030をバックアップライン限度額設定結果通知32040として参加者システム(振出人)1100に送信する。
参加者システム(振出人)1100はバックアップライン限度額設定結果通知32040を受信すると、受信したバックアップライン限度額承認を表示装置2101を用いて表示する。
次にバックアップラインにもとづき振出人が金融機関に対して借り入れを要求し、前記要求の対価として電子手形を振り出す処理フローについて図25を用いて述べる。本処理フローは、参加者システム(振出人)1100にバックアップライン借入依頼処理33110を記憶し、電子手形管理システム1400にバックアップライン借入受付処理33120を記憶し、金融機関システム1500にバックアップライン資金振替処理33130を記憶して構成する。なおその他のDBの配置や接続形態については、図1で示す第1の実施形態と同じである。以降本処理フローにおいて、参加者システム(振出人)1100の動作は、バックアップライン借入依頼処理33110に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は、バックアップライン借入受付処理33120に示される手順に従い動作するものとし、金融機関システム1500の動作は、バックアップライン資金振替処理33130に示される手順に従い動作するものとする。
参加者システム(振出人)1100は入力装置2102から参加者ID3010と参加者パスワード3020と、残高計算日の入力を受ける。ここで残高計算日とは、任意の日を指定するデータであり、例えば明日といった指定を行う。参加者システム(振出人)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020と残高計算日を、予測残高送信要求33005として送信する。
電子手形管理システム1400は、予測残高送信要求33005を受けると、参加者DB1401から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。参加者情報3000が見つかった場合には、検索した参加者情報3000のバックアップライン提供金融機関ID3130で特定される金融機関システム1500に、受信した参加者ID3010を残高送信要求33010として送信する。以下、本フローの説明において単に参加者情報3000と記載した場合は、上記検索した参加者情報3000を指すものとする。見つからなかった場合は処理を中止する。
金融機関システム1500は、残高送信要求33010を受信すると、資金口座DB1501から、受信した参加者ID3010と同一の値を資金口座ID5010に有する資金口座情報5000を検索する。次に金融機関システム1500は、受信した参加者ID3010と検索した資金口座情報5000の資金口座残高5020とを残高通知33020として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、残高通知33020を受信すると、数値データである予測残高を作成しその値を、受信した資金口座残高5020の値で初期化する。次に電子手形管理システム1400は、手形DB1402から、譲受人ID4030が受信した参加者ID3010と同一で、かつその償還日4080が参加者システム(振出人)1100から受信した残高計算日以前の電子手形情報4000を全て検索する。さらに電子手形管理システム1400は、検索した全ての電子手形情報4000の支払金額4060の合計を予測残高に加える。次に電子手形管理システム1400は、手形DB1402から、振出人ID4020が受信した参加者ID3010と同一で、かつその償還日4080が参加者システム(振出人)1100から受信した残高計算日以前の電子手形情報4000を全て検索する。さらに電子手形管理システム1400は、予測残高から検索した全ての電子手形情報4000の支払金額4060の合計を引く。また電子手形管理システム1400は、日付データである振出予定日を作成し、検索した全ての電子手形情報4000の償還日4080の中で一番早い日を振出予定日に代入する。次に電子手形管理システム1400は予想残高がマイナスの値かを判断し、予想残高がマイナスの値の場合には、振出人ID4020が受信した参加者ID3010で、譲受人ID4030が参加者情報3000のバックアップライン提供金融機関ID3130で、支払金額4060が予想残高に−1を乗じた値で、振出日4070が振出予定日の電子手形情報4000を生成する。また手形ID4010については、手形DB1402内に記憶されるどの手形情報4000の手形ID4010と一致しない任意の値を代入する。次に電子手形管理システム1400は、予測残高と、電子手形情報4000を生成した場合には電子手形情報4000とを、予測残高通知33030として、参加者システム(振出人)1100に送信する。
参加者システム(振出人)1100は、予測残高通知33030を受信すると、受信した予測残高を表示装置2101を用いて表示する。ここで予測残高がプラスの値の場合は、参加者システム(振出人)1100は処理を終了する。マイナスの値の場合は、参加者システム(振出人)1100は、受信した電子手形情報4000を表示装置2101を用いて表示する。次に参加者システム(振出人)1100は、入力装置2102から、電子手形情報4000の内容にもとづき電子手形を振り出すか否かを特定するためのデータの入力を受け、振り出さないとの入力を受けた場合は処理を中止する。振り出すとの入力を受けた場合は、さらに入力装置2102から、償還日4080の入力を受けて、受信した電子手形情報4000の同項目に入力を受けた値を代入する。次に参加者システム(振出人)1100は、受信した電子手形情報4000を、バックアップラインによる手形振出要求33040として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、バックアップラインによる手形振出要求33040として電子手形情報4000を受信すると、参加者情報3000のバックアップライン利用額3150と受信した電子手形情報4000の支払金額4060の合計が、参加者情報3000のバックアップライン限度額3140よりも大きくなるか判断する。大きくなると判断した場合には、振出不可を意味するデータをバックアップラインによる手形振出結果33060として参加者システム(振出人)1100に送信する。大きくならない場合は処理を続行する。またここでバックアップライン限度額3140との比較は行わずに、電子手形情報4000を金融機関システム1500に送信し、金融機関システム1500から電子手形の振り出し(金融機関システム1500からするとバックアップラインによる貸付)を行ってよいかの確認を受信し、振り出しを行ってよい旨を受信した場合のみ処理を続行するようにしてもよい。次に電子手形管理システム1400は、手形DB1402を検索し、振出人ID4020が受信した電子手形情報4000の振出人ID4020と一致し、さらに償還日4080が受信した電子手形情報4000の振出日4070と一致する電子手形情報4000を全て検索する。次に電子手形管理システム1400は、検索した全ての電子手形情報4000の償還時振出待ち手形ID4090に、受信した電子手形情報4000の手形ID4010を代入する。さらに電子手形管理システム1400は、受信した電子手形情報4000をバックアップラインによる資金振替依頼33050として、金融機関システム1500に送信し、振出許可を意味するデータをバックアップラインによる手形振出結果33060として参加者システム(振出人)1100に送信する。
金融機関システム1500は、バックアップラインによる資金振替依頼33050を受信すると、受信した電子手形情報4000の振出日4070で指定された日に、受信した電子手形情報4000の振出人ID4020と同一の値の資金口座ID5010を持つ資金口座情報5000を検索する。次に金融機関システム1500は、検索した資金口座情報5000の資金口座残高5020に受信した支払金額4060の額を増額する。次に金融機関システム1500は、電子手形管理システム1400に、受信した電子手形情報4000をバックアップラインによる資金振替完了通知33070として送信する。
電子手形管理システム1400は、バックアップラインによる資金振替完了通知33070を受信すると、受信した電子手形情報4000を手形DB1402に登録する。これにより電子手形情報4000で表される電子手形の効力が有効になるものとする。
参加者システム(振出人)1100は、バックアップラインによる手形振出結果33060を受信すると、受信したバックアップラインによる手形振出結果33060を表示装置2101を用いて表示する。
また本実施形態における電子手形管理システム1400による償還は、第1の実施形態において償還抽出処理(1)1406により行われていたのとは異なり、図33に示す償還抽出処理(2)50100により行うものとする。償還抽出処理(2)50100と償還抽出処理(1)の違いは以下の点である。償還抽出処理(2)50100では、償還を行う電子手形情報4000に対して金融機関システムに対して決済を依頼する前に、償還を行う電子手形情報4000の償還時振出待ち手形ID4090に値が代入されているかを判断する。値が代入されていない場合は、そのまま決済依頼を行う。値が代入されている場合は、償還時振出待ち手形ID4090と同一の手形ID4010を持つ手形情報4000が手形DB1402に登録されているかを判断する。登録されている場合はそのまま決済依頼を行う。登録されていない場合は、決済依頼は行わない。また本実施形態においては、電子手形管理システム1400は、一日に償還抽出処理(2)50100を繰り返し実行するものとする。
以上第10の実施形態についてまとめる。第10の実施形態では、償還時に振出人の資金が不足し金融機関に借り入れ(バックアップライン)を申請するためのメッセージの仲介機能ならびに借り入れの対価となる電子手形の振出機能を備えた電子手形管理システムを実現した。また本実施形態では、バックアップラインの限度額を設定し、前記限度額内で借り入れを方式、また振出人の借入申請ごとに金融機関が承認を行う方式の2通りを示した。さらには上記機能に付随した電子手形管理システムの機能として、不足金額の予測ならびに事前登録したバックアップライン設定情報から、借入の対価として振り出される電子手形の雛形を自動生成する機能、振出人においてバックアップラインによる借入と電子手形の償還が同一日に起こる場合には借入を先行して行うようにする順序制御機能を実現した。
次に第11の実施形態として、電子手形を表示するための処理について述べる。
電子手形を表示するためのシステム構成は、図28に示すように、参加者システム1100あるいは金融機関1500に電子手形表示処理36010を記録し、電子手形管理システム1400に電子手形情報・参加者情報送信処理36020と制限情報36030とを記録して構成する。制限情報36030は、電子手形管理システム1400が、後述の処理フローにおいて、参加者システム1100あるいは金融機関1500に参加者情報3000を送信する際に、参加者情報3000のどの項目を送信するかを制限するデータである。またその構造は、図29に示すように、参加者情報3000のいくつかの項目が抜粋されたデータである。なおその他のDBの配置や接続形態については、図1で示す第1の実施形態と同じである。電子手形の表示は、電子手形表示処理36010および電子手形情報・参加者情報送信処理36020によってなされる処理フローにより実現するものとする。また電子手形の表示は、参加者システム1100における振出や譲渡、金融機関1500における割引やバックアップライン設定などの全ての業務において電子手形の内容を表示する必要がある場合に随時行われるものとする。図28の例においては、参加者システム(譲受人2)1100において電子手形を表示する場合の例について述べる。以降本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人2)1100の動作は、電子手形表示処理36010に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は、電子手形情報・参加者情報送信処理36020に示される手順に従い動作するものとする。
参加者システム(振出人)1100は入力装置2102から参加者ID3010と参加者パスワード3020と、手形ID4010の入力を受ける。次に参加者システム(振出人)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020と、手形ID4010を表示情報送信要求36110として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、表示情報送信要求36110を受信すると、受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。参加者情報3000が見つかった場合には、受信した手形ID4010と同一の手形ID4010を有する電子手形情報4000を手形DB1402から検索する。電子手形情報4000が検索できなかった場合は処理を中止する。本処理フローの説明において、以下単に電子手形情報4000と記載した場合は、上記検索を行った電子手形情報4000をさすものとする。次に電子手形管理システム1400は、受信した参加者ID3010が電子手形情報4000の振出人ID4020、譲受人ID4030、裏書人ID4040のいずれかと一致するかを判断する。本判断は、電子手形4000の取引になんらかの形で関与している参加者のみに電子手形の内容を呈示するための制限である。また本処理フローの説明において、電子手形情報4000に裏書人ID4040が複数ふくまれる場合については、各処理ステップでの処理は全ての裏書人ID4040に対して行うものとする。前記判断において、いずれとも一致しない場合は処理を中止する。いずれかと一致する場合には以下処理を続行する。次に電子手形管理システム1400は、振出人ID4020、譲受人ID4030、裏書人ID4040と同一の参加者ID3010を有する参加者情報3000を参加者DB1401から検索する。次に検索した各々の参加者情報3000に含まれる項目の中から、制限情報36030に含まれる項目のみを抽出する。ここで抽出された各々の振出人、裏書人、譲受人の参加者情報3000を、それぞれ振出人制限情報、裏書人制限情報、譲受人制限情報と呼ぶこととする。次に電子手形管理システム1400は、電子手形情報4000と振出人制限情報、裏書人制限情報、譲受人制限情報を表示情報36120として、参加者システム(譲受人2)1100に送信する。
参加者システム(譲受人2)1100は表示情報36120を受信すると、図26に示すように実際の手形の表書に該当する表書情報34100と裏書に該当する裏書情報34200を表示装置2101を用いて表示する。表書情報34100および裏書情報34200には、電子手形情報4000の手形ID4010、支払金額4060、償還日4080、振出人制限情報の金融機関口座3050を表示する。また振出人制限情報の参加者名3030を振出人名34120とし、裏書人制限情報の参加者名3030を裏書人名34130とし、譲受人制限情報の参加者名3030を譲受人名34220として表示する。さらに、振出人名34120と共に「上記金額をあなたまたはあなたの指図人へ支払います。」という意味の文言34110もあわせて表示する。また裏書人名34130と共に、「表記金額を下記被裏書人またはその指図人に支払い下さい。」という文言34210もあわせて表示する。なお図26では実際に手形の表記にならい表示例を示したが、その他電子手形情報4000に含まれる情報を適宜表示しても良い。次に参加者システム(譲受人2)1100は、入力装置2102から、例えば参加者名3030、振出人名、裏書人名34130をマウスのクリックなどで指定する等の、振出人制限情報、裏書人制限情報、譲受人制限情報の表示要求を受けた場合には、表示装置2101を用いて、図27に示す参加者制限情報35100として、振出人制限情報、裏書人制限情報、譲受人制限情報の全ての項目を表示する。
以下第11の実施形態についてまとめる。第11の実施形態では、実際の手形の表記と類似し電子手形を表示する仕組を実現した。また電子手形の表示画面から、電子手形の振出人、裏書人、譲受人の企業情報ならびに信用情報が表示できる仕組を実現した。
次に第12の実施形態として、電子手形の振出人・裏書人・譲受人の信用情報ならびに前記信用情報の変化の表示機能を備えた電子手形の一覧を表示するための処理について述べる。電子手形の一覧を表示するためのシステム構成は、図30に示すように、参加者システム1100あるいは金融機関1500に電子手形一覧表示処理38010を記録し、電子手形管理システム1400に電子手形一覧情報送信処理38020と制限情報36030とを記録して構成する。制限情報36030は、第11の実施形態と同じ機能ならびに役割を持つ。なおその他のDBの配置や接続形態については、図1で示す第1の実施形態と同じである。電子手形の一覧の表示は、電子手形一覧表示処理38010および電子手形一覧情報送信処理38020によってなされる処理フローにより実現するものとする。また電子手形の一覧の表示は、参加者システム1100における振出や譲渡、金融機関1500における割引やバックアップライン設定などの全ての業務において電子手形の一覧を表示する必要がある場合に随時行われるものとする。図30の例においては、参加者システム(譲受人2)1100において電子手形の一覧を表示する場合の例について述べる。以降本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人2)1100の動作は、電子手形一覧表示処理38010に示される手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1400の動作は、電子手形一覧情報送信処理38020に示される手順に従い動作するものとする。
参加者システム(振出人)1100は入力装置2102から参加者ID3010と参加者パスワード3020の入力を受ける。次に参加者システム(振出人)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード3020を一覧情報送信要求38110として電子手形管理システム1400に送信する。
電子手形管理システム1400は、一覧情報送信要求38110を受信すると、受信した参加者ID3010と参加者パスワード3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止する。参加者情報3000が見つかった場合には、受信した参加者ID3010と同一の値を、振出人ID4020、譲受人ID4030、裏書人ID4040のいずれかに持つ全ての電子手形情報4000を手形DB1402から検索する。電子手形情報4000が検索できなかった場合は処理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、検索した電子手形情報4000の各々に対して、振出人ID4020、譲受人ID4030、裏書人ID4040と同一の参加者ID3010を有する参加者情報3000をすべて参加者DB1401から検索する。次に検索した各々の参加者情報3000に含まれる項目の中から、制限情報36030に含まれる項目のみを抽出し、参加者制限情報35100とする。ここで抽出処理についてまとめると、受信した参加者ID3010により特定される参加者が参加者(A)だとして、手形DB1402から参加者(A)に関する電子手形情報4000として、電子手形(あ)(振出人:参加者(A)、裏書人:参加者(B)、譲受人:参加者C)と、電子手形(い)(振出人:参加者(D)、譲受人:参加者(A))が検索されたとする。この場合は、参加者(A)(B)(C)(D)の参加者制限情報35100が作られる。次に電子手形管理システム1400は、検索した全ての電子手形情報4000と作成した全ての参加者制限情報35100を一覧情報38120として参加者システム(譲受人2)1100に対して送信する。
参加者システム(譲受人2)1100は、一覧情報38120を受信すると、受信した一覧情報38120を、図31に示す一覧画面39000として表示する。一覧画面39000は、受信した各々の電子手形情報4000に対して情報を表示する個別電子手形表示39500を受信した電子手形情報4000の数だけ表示した一覧表である。個別電子手形表示39500は表示項目として、支払金額4060、償還日4080、振出人情報欄39010、裏書人情報欄39020、譲受人情報欄39030、最高信用度39040をもつ。ここで裏書人情報欄39020は、電子手形情報4000の裏書人4040が増えた場合はそれに合わせて増えるものとする。また裏書人情報欄39020が増えた場合において、各々を識別するために裏書人情報欄(N)39020と表記するものとする。個別電子手形表示39500の支払金額4060および償還日4080は、個別電子手形表示39500が表示対象とする電子手形情報4000(以下、本表示画面の説明において単に電子手形情報4000と記す)の、同一項目を表示したものである。振出人情報欄39010は、電子手形情報4000の振出人ID4020で特定される参加者の情報であり、振出人名34120、信用度3100、信用度変化情報39210の3つの情報から構成する。振出人情報欄39010の振出人名34120は、電子手形情報4000の振出人ID4020と同一の値を参加者ID3010を有する参加者制限情報35100(振出人制限情報と呼ぶ)の参加者名3030である。振出人情報欄39010の信用度3100は、振出人制限情報の信用度3100である。信用度変化情報39210は、直近において、振出人の信用度がどのように変化をしたかを表すデータであり、「上昇した」、「下降した」、「不渡りを出した」、「変化なし」(無表示)の4つの値のいずれかとなる。図31においては、「上昇した」は円の中に上向きの矢印、「下降した」は円の中に下向きの矢印、「不渡りを出した」は円の中に「不渡」の文字で表されている。信用度変化情報39210の表示方法は、振出人制限情報の不渡り発生日3090が、現在からある一定の期間をさかのぼった範囲(例えば一ヶ月など)におさまる場合は「不渡りを出した」とする。また前記条件が不成立で、振出人制限情報の信用度変更日3120が、同じく現在からある一定の期間をさかのぼった範囲におさまる場合、振出人制限情報の旧信用度3110の値が、振出人制限情報の信用度3100よりも高い場合には、「下降した」とし、逆に低い場合には「上昇した」とする。前記「不渡りを出した」、「上昇した」、「下降した」以外の場合は「変化なし」とし何も表示しない。個別電子手形表示39500の裏書人情報欄39020の表示方法は、振出人情報欄39010の表示方法と、表示対象が電子手形情報4000の裏書人ID4040と同一の値を参加者ID3010を有する参加者制限情報35100(裏書人制限情報と呼ぶ)に対して行う点を除き同じである。また個別電子手形表示39500の譲受人情報欄39030の表示方法も、振出人情報欄39010の表示方法と、表示対象が電子手形情報4000の譲受人ID4030と同一の値を参加者ID3010を有する参加者制限情報35100(裏書人制限情報と呼ぶ)に対して行う点を除き同じである。個別電子手形表示39500の最高信用度39040は、電子手形情報4000の振出人制限情報、裏書人制限情報の信用度3100の中で最も高い信用度の値である。これは本明細書において、譲受人は、振出人が電子手形の償還を行えない場合には、裏書人に対して支払いを要求できると仮定しているため、電子手形の信用度は振出人、裏書人の中で最も高い信用力を持つものの信用力に一致するためである。また個別電子手形表示39500は、最高信用度39040の高い順あるいは低い順に並び替えて表示する。なお振出人情報欄39010には、電子手形情報4000、振出人制限情報、裏書人制限情報、譲受人制限情報の含まれる他の項目を含んでも良い。
また参加者システム(譲受人2)1100は、入力システム2102から、表示形式を変更する依頼を受けると、受信した一覧情報38120を、図32に示す一覧画面(2)40000として表示する。一覧画面(2)40000は、受信した各々の電子手形情報4000に対して情報を表示する個別電子手形表示(2)40500を受信した電子手形情報4000の数だけ表示した一覧表である。個別電子手形表示(2)40500は表示項目として、分類40010、支払金額4060、償還日4080、振出人情報欄39010、所在地3070、業種コード3060を持つ。個別電子手形表示(2)40500の支払金額4060、償還日4080、振出人情報欄39010は、個別電子手形表示39500の同項目と同じ方法で表示を行う。個別電子手形表示(2)40500の所在地3070と業種コード3060は、個別電子手形表示(2)40500が表示対象とする電子手形情報4000の振出人限定情報の同項目である。また分類40010は、個別電子手形表示(2)40500の所在地3070に同一の値を有する個別電子手形表示(2)40500に対して同一の値を割り振ったものである。なおここでまた分類40010は、個別電子手形表示(2)40500の業種コード3060に同一の値を有する個別電子手形表示(2)40500に対して同一の値を割り振ってもよい。個別電子手形表示(2)40500の表示順序は分類40010により順序を並び替えるものとする。
以上第12の実施形態についてまとめる。第12の実施形態においては、電子手形の情報を表示する際に、振出人、裏書人、譲受人の信用度ならびに前記信用度の変化をあわせて表示する仕組を実現した。また振出人、裏書人の信用度から電子手形の信用度を計算し、前記電子手形自身の信用度を表示する仕組を実現した。また電子手形の振出人の業種・所在地で電子手形を分類して表示する仕組を実現した。
発明の全体図を示した図である。 参加者システム(振出人)の構造を示した図である。 参加者情報の構造を示した図である。 電子手形情報の構造を示した図である。 資金口座情報の構造を示した図である。 履歴情報の構造を示した図である。 振出の処理フローを示した図(その1)である。 譲渡の処理フローを示した図(その1)である。 候補組選択画面を示した図である。 候補組決定画面を示した図である。 譲渡の処理フローを示した図(その2)である。 候補選択画面を示した図である。 候補決定画面を示した図である。 譲渡の処理フローを示した図(その3)である。 信用別係数情報を示した図である。 譲渡の処理フローを示した図(その4)である。 金額決定画面を示した図である。 割引の処理フローを示した図(その1)である。 割引の処理フローを示した図(その2)である。 割引手形決定画面を示した図である。 割引の処理フローを示した図(その3)である。 償還の遅延を依頼するための処理フローを示した図(その1)である。 償還の遅延を依頼するための処理フローを示した図(その2)である。 バックアップラインの限度額の処理フローを示した図である。 バックアップラインに基づく借入の処理フローを示した図である。 電子手形の表示画面を示した図である。 参加者制限情報の構造を示した図である。 電子手形を表示するための処理フローを示した図である。 制限情報の構造を示した図である。 電子手形の一覧を表示するための処理フローを示した図である。 一覧画面を示した図である。 一覧画面(2)を示した図である。 第10の実施形態において電子手形の償還を実現するためのシステム構成を示した図である。
符号の説明
1100…参加者システム、1400…電子手形管理システム、1500…金融機関システム、1600…ネットワーク、3000…参加者情報、3030…参加者名、3050…金融機関口座、3100…信用度、4000…電子手形情報、4010…手形ID、4060…支払金額、4080…償還日、5000…資金口座情報、6100…履歴情報、7001…手形振出通知、7002…手形振出確認、7003…手形振出承認、8001…所有手形一覧要求、8002…所有手形一覧、8003…譲渡手形組候補、8005…譲渡手形組、8006…譲渡結果通知、9000…候補組選択画面、9006…譲渡組候補、10000…候補組決定画面、10007…選択チェックボックス、10008…OKボタン、11001…所有手形一覧要求、11002…所有手形一覧、11003…譲渡手形候補、11004…譲渡手形候補、11005…譲渡手形選択結果、11006…譲渡手形選択結果、11007…譲渡手形選択結果承認、11008…譲渡結果通知、12000…候補選択画面、12006…候補選択画面、12008…譲渡先選択ボックス、13000…候補決定画面、13006…選択チェックボックス、14001…譲渡金額、14002…譲渡手形候補、14003…譲渡手形承認、14005…譲渡手形承認、14006…譲渡結果通知、15000…信用別係数情報、15100…信用別係数、16001…所有手形一覧要求、16002…所有手形一覧、16003…譲渡手形候補、16004…譲渡手形候補、16005…推定金額、16006…推定金額、16007…譲渡承認、16010…差額決済依頼、16011…譲渡結果通知、17000…金額決定画面、17004…金額、17005…転送先、18001…所有手形一覧要求、18002…所有手形一覧、18003…割引手形候補、18004…割引手形候補、18005…合計支払金額、18006…合計支払金額、18007…支払金額承認、18008…支払金額承認、19001…所有手形一覧要求、19002…所有手形一覧、19003…割引手形候補、19004…割引手形候補、19005…支払金額一覧、19006…支払金額一覧、19007…割引手形選択、19008…割引手形選択、20000…割引手形決定画面、20007…選択ボックス、21001…金額通知、21002…手形・金額通知、21003…割引候補手形一覧、21004…割引候補手形一覧、21005…割引承認、21006…割引承認、30010…手形一覧送信要求、30020…電子手形一覧、30030…償還遅延要求、30040…償還遅延承認要求、30050…償還遅延承認結果登録、30060…償還遅延承認結果通知、31010…遅延日程変更承認要求、31020…償還遅延日程変更承認登録、31030…償還遅延日程変更承認結果通知、32010…バックアップライン限度額設定要求、32020…バックアップライン限度額承認要求、32030…バックアップライン限度額承認結果、32040…バックアップライン限度額設定結果通知、33005…予測残高送信要求、33010…残高送信要求、33020…残高通知、33030…予測残高通知、33040…手形振出要求、33050…資金振替依頼、33060…手形振出結果、33070…資金振替完了通知、34100…表書情報、34120…振出人名、34130…裏書人名、34200…裏書情報、35100…参加者制限情報、36110…表示情報送信要求、36120…表示情報、36030…制限情報、38110…一覧情報送信要求、38120…一覧情報、39000…一覧画面、39210…信用度変化情報、39500…個別電子手形表示、40000…一覧画面(2)、40500…個別電子手形表示(2)

Claims (15)

  1. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システムにおいて、
    前記電子手形の譲渡を行う処理であって、
    所持する前記電子手形の譲渡を行おうとしている譲渡元が利用する譲渡元システムから、譲渡する前記電子手形を評価した金額の目標である目標金額を受信する処理ステップと、
    前記電子手形の金額の評価を行う処理ステップと、
    評価した前記電子手形の金額の合計が受信した前記目標金額を満たす前記電子手形を検索し、譲渡を行う前記電子手形として選択する処理ステップと、
    前記選択した前記電子手形の譲渡を行う処理ステップ
    の1つ以上を有することを特徴とする電子手形管理システム。
  2. 請求項1の前記電子手形管理システムにおいて、
    前記選択を行った後に、前記譲渡元システムまたは前記電子手形の権利を受けようとする譲渡先が利用する譲渡先システムに、前記選択した前記電子手形の内容を送信して承認を求める処理ステップと、
    前記承認を求めた譲渡元システムまたは前記譲渡先システムから前記電子手形の選択についての承認を受信する処理ステップと、
    前記承認を受信した後に前記電子手形の譲渡を行う処理ステップ
    を有することを特徴とする電子手形管理システム。
  3. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の登録(振出)の入力を行う譲渡元が利用する譲渡元システムにおいて、
    譲渡を行う前記電子手形の選択を行う処理であって、
    目標金額の入力を受ける処理ステップと、
    前記電子手形の金額を評価する処理ステップと、
    前記電子手形の評価した金額の合計が前記目標金額を満たす前記電子手形を検索して選択する処理ステップ
    を有することを特徴とする参加者システム。
  4. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システムにおいて、
    譲渡を行う候補となった前記電子手形の内容を金融機関が利用する金融機関システムに送信する処理ステップと、
    前記金融機関システムから前記電子手形を評価した金額を受信する処理ステップ
    を有することを特徴とする電子手形管理システム。
  5. 請求項4の電子手形管理システムにおいて、
    前記金額を前記電子手形の譲渡を行おうとする譲渡元が利用する譲渡元システムへ送信し、前記譲渡元システムから前記電子手形の譲渡に対する承認を受信する処理ステップと、
    前記金額を前記電子手形の譲渡を受けようとする譲渡先が利用する譲渡先システムへ送信し、前記譲渡先システムから前記電子手形の譲渡に対する承認を受信する処理ステップの
    いずれかまたは両方の処理ステップを有する電子手形管理システム。
  6. 請求項4の電子手形管理システムにおいて、
    前記金額を前記電子手形の譲渡を行おうとする譲渡元が利用する譲渡元システムから、目標金額を受信する処理ステップと、
    前記金融機関システムから受信した前記電子手形の前記評価した金額の合計と、前記目標金額の差額の資金の振替を前記金融機関システムに指示するステップ
    を有することを特徴とする電子手形システム。
  7. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の金額を評価する金融機関システムであって、
    前記電子手形の内容として、前期電子手形の振出人を特定するためのデータ、譲受人を特定するためのデータ、振出日を特定するためのデータ、償還日を特定するためのデータの中から少なくとも一つ以上を表示装置へ出力する処理ステップと、
    前記電子手形の金額の入力を受ける処理ステップ
    を有することを特徴とする金融機関システム。
  8. 請求項7の金融機関システムであって、
    前記電子手形の金額の評価を行う他の前記金融機関システムを指定する入力を受ける処理ステップと、
    前記指定された前記金融機関システムへ前記電子手形の内容を送信する処理ステップ
    を有することを特徴とする金融機関システム。
  9. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の金額を評価する金融機関システムであって、
    前記電子手形の金額を評価する処理ステップと、
    前記金額を前記金融機関システム内で評価が出来ない場合には、前記電子手形の前記債務者または前記債権者が取引を行う他の前記金融機関システムに、前記電子手形の情報を送信する処理ステップ
    を有することを特徴とする金融機関システム。
  10. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システムにおいて、
    前記電子手形の権利を有する譲受人が前記電子手形を金融機関に譲渡する代わりに、前記金融機関から資金の支払を受ける割引の登録を受ける機能であって、
    前記譲受人が利用する譲受人システムから前記割引を行う前記電子手形の指定を受信する処理ステップと、
    前記譲受人が取引を行っている前記金融機関または、前記譲受人が指定する前記金融機関を特定する処理ステップと、
    前記指定された前記電子手形の内容を、前記特定した前記金融機関に通知する処理ステップ
    を有することを特徴とする電子手形管理システム。
  11. 請求項10の電子手形管理システムにおいて、
    前記金融機関から前記電子手形の金額の評価の通知を受信する処理ステップと、
    前記金額を前記譲受人システムへ通知する処理ステップと、
    前記譲受人システムから前記金額の承認を受信する処理ステップと
    前記承認を受信した後に前記電子手形の前記金融機関への権利の譲渡を行う処理ステップ
    を有することを特徴とする電子手形管理システム。
  12. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システムにおいて、
    前記電子手形の権利を有する譲受人から前記電子手形を譲渡する代わりに資金の支払を受ける割引の登録を受ける処理であって、
    前記電子手形の権利を受け取って代りに資金を支払う金融機関に前記譲受人が権利を有する前記電子手形の内容を通知する処理ステップと、
    前記金融機関から前記電子手形の個々の金額を受信する処理ステップと、
    前記電子手形の前記個々の金額を前記譲受人が利用する譲受人システムに通知する処理ステップと、
    前記譲受人システムから割引を行う前記電子手形の指定を受信する処理ステップと、
    前記電子手形の前記指定を前記金融機関に通知する処理ステップ
    を有することを特徴とする電子手形管理システム。
  13. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形を、譲受人が譲渡する代わりに資金の支払を受ける割引の登録を行う譲受人システムであって、
    前記電子手形の個々の評価金額を受信する処理ステップと、
    前記電子手形の割引によって得る資金の目標金額の入力を受ける処理ステップと、
    前記電子手形の個々の前記評価金額の合計が前記目標金額を満たす前記電子手形の組み合わせを検索する処理ステップ
    を有することを特徴とする譲受人システム。
  14. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システムにおいて、
    前記電子手形の権利を有する譲受人から、前記譲受人が前記電子手形を譲渡する代わりに資金の支払を受ける割引の登録を受ける機能であって、
    前記譲受人が利用する譲受人システムから割引によって支払われる資金の目標金額の送信を受ける処理ステップと、
    前記目標金額を前記電子手形の権利を受け取って代りに資金を支払う金融機関が利用する金融機関システムに通知する処理ステップと、
    前記金融機関システムから割引を行う前記電子手形の選択の結果を受信する処理ステップと、
    前記譲受人システムに前記電子手形の前記選択の結果を送信する処理ステップと、
    前記譲受人システムから前記選択の結果に対する承認を受信する処理ステップと、
    前記譲受人システムからの前記承認を受信した場合には前記選択された前記電子手形の割引のための権利者の変更と前記金融機関への資金の決済の指示を送信する処理ステップ
    を有することを特徴とする電子手形管理システム。
  15. 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の割引のために前記電子手形の選択を行う金融機関システムであって、
    前記割引で支払われる資金の目標金額を受信する処理ステップと、
    前記電子手形の金額を評価する処理ステップと、
    前記電子手形の評価した金額の合計が前記目標金額を満たし、かつ、選択する前記電子手形の支払金額の合計と前記評価した金額の合計の差が小さくなる前記電子手形の組み合わせを選択する処理ステップ
    を有することを特徴とする金融機関システム。
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