JP2005031921A - 通信装置、その装置の操作対象となる処理装置およびプログラム - Google Patents
通信装置、その装置の操作対象となる処理装置およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ネットワークに接続された装置を扱うためのドライバプログラムの機能を簡素化する。
【解決手段】クライアント装置100は、ドライバプログラムを実行することにより、原稿ファイル14と識別情報16とを対応付けてファクシミリサーバ200に送信する。そのドライバプログラムは、ブラウザを起動し、アクセス先として、原稿ファイル14に対する操作指示を行うための操作情報を取得するためのアドレスを設定する。ユーザは、操作指示画面50を利用して、宛先を設定し、ファクシミリ送信を指示する。そして、ファクシミリサーバ200は、原稿ファイル14をファクシミリ送信する。これにより、原稿ファイル14をクライアント装置100からファクシミリサーバ200に送信する機能と、原稿ファイル14に対して処理を指示する機能とを分離できるので、ドライバプログラムの機能を簡素化できる。
【選択図】 図1
【解決手段】クライアント装置100は、ドライバプログラムを実行することにより、原稿ファイル14と識別情報16とを対応付けてファクシミリサーバ200に送信する。そのドライバプログラムは、ブラウザを起動し、アクセス先として、原稿ファイル14に対する操作指示を行うための操作情報を取得するためのアドレスを設定する。ユーザは、操作指示画面50を利用して、宛先を設定し、ファクシミリ送信を指示する。そして、ファクシミリサーバ200は、原稿ファイル14をファクシミリ送信する。これにより、原稿ファイル14をクライアント装置100からファクシミリサーバ200に送信する機能と、原稿ファイル14に対して処理を指示する機能とを分離できるので、ドライバプログラムの機能を簡素化できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は通信技術に関し、とくにネットワークに接続された機器を操作する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、MFP(Multi Functional Peripheral)などの通信装置がネットワークに接続されて利用されることが多くなってきた。それらの通信装置は、例えばTCP/IPなどの通信プロトコルを利用して、制御コマンドやコマンドの実行のために必要なデータ等を送受信する。通信装置を制御するために、ユーザは、例えばパーソナルコンピュータを利用して、通信装置毎に用意されたドライバプログラムを実行することにより、制御コマンドやデータを送信して通信装置を制御する。こうした通信装置をクライアント側であるパーソナルコンピュータを使って制御する技術として、例えば、ネットワークに存在する複数のネットワークプリンタを効率的に利用するための技術がある。(特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−215014号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1には、複数のネットワークプリンタの中からもっとも早く印刷できる装置を選択したり、複数のネットワークプリンタに同時期に印刷指示を与えたりすることが開示されている。こうした処理を実現するためには、クライアント側のコンピュータで実行するドライバプログラムが必要になる。ドライバプログラムは、制御対象となる通信装置や通信装置が有する機能に応じて用意される必要がある。このため、新しい機能が追加された場合や新しい制御を行う場合には、ドライバプログラムを再び開発する必要がある。一方、商品サイクルは益々短くなっているが、それにあわせてドライバプログラムを開発するためには膨大な労力を必要とする。また、ドライバプログラムが更新されるたびに、ユーザはドライバプログラムを更新する必要がある。
【0005】
本発明はこうした点に鑑みてなされたもので、その目的は、ネットワークに設けられた通信装置を効率的に制御する技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、クライアントとしての通信装置である。この装置は、処理対象となるファイルを受け付ける手段と、ファイルを識別する識別情報を生成する手段と、受け付けたファイルと識別情報とを対応付けて、ファイルに対して所定の処理を施す処理装置に送信する手段と、処理装置に所定の処理の実行を指示するための操作情報を、処理装置から識別情報を用いて取得する取得手段とを備える。これにより、処理装置に送信済みのファイルと、そのファイルに施す処理の実行指示とを関連付けることができるので、処理装置へのファイルの送信と、そのファイルに施す処理を指示するためのインターフェースとを分離することができる。
【0007】
取得手段は、ブラウザを起動し、ブラウザに、処理装置から識別情報で特定される操作情報を取得させてよい。「ブラウザ」は、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)等の文書記述言語に基づいて、任意の表示を行うことができる閲覧用のプログラムであり、汎用的に利用されているものが好ましい。「操作情報」は、ブラウザにより解析可能な、例えばHTML形式のファイルである。ブラウザが操作情報を解析することにより、ブラウザ上に所定の処理の実行指示を与えるためのインターフェースが形成される。
【0008】
本発明の別の態様は、所定の処理を実現する処理装置である。この装置は、処理対象となるファイルと、そのファイルを識別する識別情報とを対応付けて受信する手段と、受信したファイルと識別情報とを対応付けて格納する格納手段と、ファイルを送信した通信装置から、格納手段に格納されたファイルに対する処理を指示するための操作情報を要求された場合に、その要求に含まれる識別情報に対応付けられたファイルに対する操作情報を提供する手段とを備える。これにより、識別情報に基づいて、処理対象となるファイルとそのファイルに対する処理とをバインドすることができる。
【0009】
本発明の更に別の態様は、プログラムである。このプログラムは、コンピュータに、処理対象となるファイルを受け付ける手段と、ファイルを識別する識別情報を生成する手段と、ファイルと識別情報とを対応付けて、ファイルに対して所定の処理を施す処理装置に送信する手段と、処理装置に所定の処理の実行を指示するための操作情報を、処理装置から識別情報を用いて取得する取得手段とを実現させる。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係る通信システム10の構成図である。クライアント装置100およびファクシミリサーバ200は、ネットワーク12を介して接続されている。クライアント装置100は、ユーザが操作する装置であり、ファクシミリ原稿として送信する原稿ファイル14を、当該原稿ファイル14を識別するための識別情報16(以下、単に「ID」ということもある)に対応付けてファクシミリサーバ200に送信する(S10)。原稿ファイル14の送信後に、クライアント装置100は、ブラウザを起動する(S12)。
【0012】
そのブラウザのアクセス先のURL(Uniform Resource Locator)として、原稿ファイル14に対する操作画面を表示するためのアドレスが指定され、ブラウザは、指定されたURLから操作指示画面50を表示するための操作情報の提供を要求する(S14)。本図では、アクセス先のURLとして「http://fax_server/fax?id=1234」が設定されている。このURLには、パラメータとして原稿ファイル14のIDである「id=1234」が含まれている。これにより、ファクシミリサーバ200は、ID「1234」が対応付けられている原稿ファイル14を操作するための操作情報を生成し、クライアント装置100に出力する(S16)。「操作情報」は、例えばHTML形式のファイルであり、汎用のブラウザで表示可能なことが好ましい。
【0013】
クライアント装置100のブラウザは、ファクシミリサーバ200から供給された操作情報に基づいて操作指示画面50を表示する。原稿情報表示領域54は、原稿ファイル14に対応付けられた識別情報や原稿ファイル14の受付日など原稿ファイル14に関する種々の情報を表示するための領域である。サムネイル56は、ファクシミリサーバ200に格納されている原稿ファイル14の画像データである。このように画像データを表示することにより、ユーザは実際に送信先に送信される原稿ファイル14を目視により確認することができる。
【0014】
宛先入力領域58は、サムネイル56として表示されている原稿ファイル14の送信先、つまり宛先としてG3、G4ファクシミリ番号、電子メールアドレス等を設定するための領域である。第1ボタン60は、ファクシミリサーバ200に登録されている電話帳データ(図示しない)を利用するためのボタンであり、例えばこのボタンを押下することにより電話帳のリストが画面上に表示される。そして、ユーザが表示されたリストから宛先を選択すると、その宛先が自動的に宛先入力領域58に入力される。第2ボタン62は、宛先入力領域58に指定された宛先に向けて、原稿ファイル14を送信することを指示するためのボタンである。第3ボタン64は、作業を中止することを指示するためのボタンである。
【0015】
本実施の形態では、ステップ10およびステップ12の処理、ならびにステップ14及びステップ16の処理は別々のプログラムにより実現される。前者の処理は、主に識別情報16を生成し、原稿ファイル14と識別情報16とを対応付けてファクシミリサーバ200に送信するとともに、ブラウザを起動させるドライバプログラムにより実現される。後者の処理は、ファクシミリサーバ200から供給されるHTML形式のファイルである操作情報に基づいて、汎用的なブラウザにより実現される。つまり、原稿ファイル14をファクシミリサーバ200に送信する機能と、原稿ファイル14に対して所定の処理を施すための機能とをそれぞれクライアント装置100とファクシミリサーバ200とに分離して搭載する。このように機能を分離することで、ドライバプログラムのプログラム規模を小さくでき、開発が容易になる。また、プログラム規模を従来のドライバプログラムと比較して小さくできるので、処理能力の低いCPUを搭載する装置でもファクシミリサーバ200を利用することができるようになる。また、ドライバプログラムを更新する必要性があまり生じないので、ユーザが更新作業を行う手間を省くことができる。更に、ファクシミリサーバ200における処理内容を変更する場合、ファクシミリサーバ200に搭載するプログラムのみを更新すればよいので、迅速かつ容易に更新作業を進めることができる。
【0016】
図2は、図1のクライアント装置100の内部構成図である。クライアント装置100の各構成要素は、ハードウエアコンポーネントで言えば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェース、ファクシミリ通信用のモデム等を中心に実現されるが、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。これから説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0017】
クライアント装置100は、プログラムを実行することにより所定の処理を実現する。例えばパーソナルコンピュータなどの装置である。ファクシミリ通信部150は、所定の原稿をファクシミリ送信するために、図1のファクシミリサーバ200に接続し、図1の原稿ファイル14をファクシミリサーバ200に供給するための機能ブロックである。例えば、ファクシミリ通信部150は、ドライバプログラムが実行されることでクライアント装置100に形成される。
【0018】
原稿データ格納部102は、ファクシミリ送信する原稿データを格納する。原稿入力部152は、原稿データ格納部102から原稿データを入力し、変換部154に供給する。変換部154は、例えばG3やG4などのプロトコルに応じて、入力した原稿データをラスタライズしてファクシミリ送信用の画像データを生成する。ここで、ラスタライズされた原稿データを、本実施の形態では原稿ファイル14という。そして、変換部154は、原稿ファイル14を送信部156に出力する。また、変換部154は、ID生成部158に原稿ファイル14を識別するための識別情報の生成を要求する。変換部154は、ラスタライズ前に、識別情報の生成をID生成部158に要求してもよいし、ラスタライズ後に要求してもよい。要は、ID生成部158により、ラスタライズして得られた原稿ファイル14毎に識別情報が生成されればよい。
【0019】
ID生成部158は、例えばクライアント装置100のMACアドレス、生成時の時間、IPアドレス等に基づいて原稿ファイル14を一意に特定可能な識別情報を生成し、送信部156に出力する。送信部156は、識別情報と原稿ファイル14とを対応付けてファクシミリサーバ200に出力する。また、送信部156は、原稿ファイル14と識別情報とをファクシミリサーバ200に送信した後、ブラウザ起動部160にブラウザの起動を指示する。このとき、送信部156は、ブラウザ起動部160に識別情報を供給する。
【0020】
ブラウザ起動部160は、ブラウザを起動する。これにより、クライアント装置100にブラウザ処理部104が形成される。また、ブラウザ起動部160は、起動したブラウザにファクシミリサーバ200から操作情報を取得するためのアドレスを供給する。前述したとおり、そのアドレスにはパラメータとして識別情報が含まれている。ブラウザ処理部104は、そのアドレスで特定される操作情報をファクシミリサーバ200から読み込み、図1を用いて説明した操作指示画面50を表示する。ブラウザ起動部160は、送信部156が識別情報と原稿ファイル14とを送信するたびにブラウザを起動するので、原稿ファイル14毎に専用の操作指示画面50が表示される。つまり、ひとつの原稿ファイル14に対して、ひとつの操作指示画面50が表示される。こうすることで、同時期に複数の原稿ファイル14をファクシミリサーバ200に送信した場合でも、ユーザは原稿ファイル14に対して例えば宛先の入力ミスなどの操作ミスを防ぐことができる。
【0021】
図3は、図1のファクシミリサーバ200の内部構成図である。受信部202は、クライアント装置100から原稿ファイル14および識別情報16を対応付けて受信し、それらを格納処理部204に出力する。格納処理部204は、原稿ファイル14と識別情報16とを対応付けて原稿データ格納部206に格納する。格納処理部204は、格納日時、送信元の情報などを対応付けて格納してもよい。提供部210は、クライアント装置100から操作情報の提供を要求された場合、クライアント装置100からパラメータとして供給された識別情報に対応付けられた原稿ファイル14の有無を判断し、対応する原稿ファイル14がある場合に、その原稿ファイル14を操作するための操作情報を生成し、クライアント装置100に出力する。
【0022】
クライアント装置100のユーザが、図1の操作指示画面50の第1ボタン60を押下して電話帳の参照を要求した場合、図3の提供部210は、電話帳データベース212に保持されている宛先の情報をリストとしてクライアント装置100に出力する。
【0023】
処理部214は、原稿データ格納部206に保持されている原稿ファイル14に対して所定の処理を施すためのユニットであり、例えば原稿ファイル14を所定の宛先にファクシミリ送信する送信部216、指定された原稿ファイル14を印刷する印刷部218、指定された原稿ファイル14を原稿データ格納部206から削除する削除部220、および指定された原稿ファイル14を転送する転送部222とを有する。他の例では、処理部214は任意の処理を原稿ファイル14に対して施してもよい。提供部210は、図1の操作指示画面50を介してユーザに指示された処理の実行を処理部214に指示する。例えば、ファクシミリ送信が指示された場合、提供部210は、宛先の情報と識別情報とを送信部216に供給する。
【0024】
送信部216は、供給された識別情報に対応付けられた原稿ファイル14を原稿データ格納部206から読み込み、その原稿ファイル14を指定された宛先に向けて送信する。管理部208は、原稿データ格納部206に保持されている原稿ファイル14のタイムアウトの管理を行う。例えば原稿ファイル14が格納されてから所定の期間が経過してもファクシミリ送信されない場合、管理部208は、該当する原稿ファイル14を原稿データ格納部206から削除してもよいし、その原稿ファイル14に対する送信指示を無効にしてもよいし、送信部216に再度送信を試みることを指示してもよい。管理部208は、タイムアウトを管理するために、原稿データ格納部206に保持されているデータを利用する。
【0025】
図4は、図3の原稿データ格納部206のデータ構造の一例を示す図である。原稿ID欄250は、識別情報を保持する。原稿ファイル名欄252は、原稿ファイル14のファイル名を保持する。受信日時欄254は、原稿ファイル14を受信した日時を保持する。送信フラグ欄256は、原稿ファイル14を送信したか否かを示す情報を保持する。本実施の形態では、「1」は既に原稿ファイルを送信したことを意味し、「0」は未だ送信していないことを示す。例えば、この送信フラグは、ファクシミリ送信時に図3の送信部216により書き込まれる。
【0026】
タイムアウトフラグ欄258は、タイムアウトをしたか否かを示す情報を保持する。本図では、「0」はタイムアウトしていないことを示し、「1」はタイムアウト済みであることを示す。図3の管理部208は、送信フラグ欄256と受信日時欄254とを参照し、未送信であり、かつ受信から所定の期間が経過している原稿ファイル14を検出する。そして、管理部208は、検出した原稿ファイル14に対して、タイムアウトしたことを示すフラグをタイムアウトフラグ欄258に付加する。例えば、タイムアウト済みの原稿ファイル14に対してファクシミリ送信が指示された場合、送信部216は、その旨を提供部210に通知し、提供部210は、タイムアウトしていることを示す画面を表示するための情報をクライアント装置100に送信してもよい。他の例では、タイムアウトした原稿ファイル14を検出した場合、管理部208は、その原稿ファイル14を原稿データ格納部206から削除してもよい。こうしたタイムアウト処理は任意である。
【0027】
タイムアウトを防止するために、タイムアウトの時間が近づいた場合に、図1のクライアント装置100のユーザにその旨を通知することが好ましい。これを実現するために、例えば、図3の提供部210は、HTMLファイルである操作情報に、メタタグとして定期的にリロードすることを設定する。そして、クライアント装置100が操作情報をリロードするためにファクシミリサーバ200にアクセスした場合、提供部210は、原稿データ格納部206の受信日時欄254を参照し、原稿ファイル14の受付時間からの経過時間を算出する。そして、タイムアウトまでの残り時間が、所定の時間より短くなった場合に、タイムアウトまで残り時間がわずかであることを通知する情報を含む操作情報を生成し、クライアント装置100に送信してもよい。
【0028】
例えば、識別情報「1234」で特定される原稿ファイル14は、「1234.dat」として原稿データ格納部206に保持されており、その原稿ファイル14の受信日時は、「2003年6月10日 10時」であることが分かる。また、その原稿ファイル14は、未送信の状態であり、タイムアウトしていないことがわかる。
【0029】
図5は、図1の通信システム10に含まれる各装置間における処理のシーケンスの一例を示す図である。クライアント装置100は、ユーザから原稿データの選択を受け付ける(S50)。そして、クライアント装置100は、その原稿データをラスタライズして原稿ファイル14を生成する(S52)。また、クライアント装置100は、その原稿ファイル14の識別情報を生成する(S54)。そして、クライアント装置100は、原稿ファイル14と識別情報とを対応付けてファクシミリサーバ200に送信する(S56)。ファクシミリサーバ200は、受信した原稿ファイル14と識別情報とを対応付けて格納する(S58)。また、クライアント装置100は、ステップ56の後、ブラウザを起動する(S60)。そのブラウザは、識別情報をパラメータとして操作情報を要求する(S62)。
【0030】
ファクシミリサーバ200は、その要求に応じて識別情報で特定される原稿ファイル14を操作するための操作情報を生成する(S64)。そして、ファクシミリサーバ200は、生成した操作情報をクライアント装置100に送信する(S66)。クライアント装置100は、その操作情報に基づいて図1の操作指示画面50を表示する(S68)。そして、クライアント装置100は、ユーザから宛先の入力を受け付け、さらに送信指示のためのボタンが押下された場合に、ファクシミリサーバ200に対して送信指示を出力する(S70)。ファクシミリサーバ200は、その送信指示を受けて、識別情報で特定される原稿ファイル14を指定された宛先に向けて送信する(S72)。
【0031】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。こうした変形例として、ファクシミリサーバ200を例に実施の形態を説明したが、操作対象となる装置はこれに限らず、例えば、スキャナ、プリンタ、ファイルサーバなどであってもよい。
【発明の効果】
本発明によれば、ブラウザを介して所定の処理の実行を指示することができる。これにより、クライアント装置が保持するドライバプログラムの規模が小さくなり、短期間で開発できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る通信システムの構成図である。
【図2】図1のクライアント装置の内部構成図である。
【図3】図1のファクシミリサーバの内部構成図である。
【図4】図3の原稿データ格納部のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】図1の通信システムに含まれる各装置間における処理のシーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 通信システム、12 ネットワーク、14 原稿ファイル、16 識別情報、100 クライアント装置、102 原稿データ格納部、104 ブラウザ処理部、150 ファクシミリ通信部、152 原稿入力部、154 変換部、156 送信部、158 ID生成部、160 ブラウザ起動部、200 ファクシミリサーバ、202 受信部、204 格納処理部、206 原稿データ格納部、208 管理部、210 提供部、212 電話帳データベース、214 処理部、216 送信部、218 印刷部、220 削除部、222 転送部。
【発明の属する技術分野】
この発明は通信技術に関し、とくにネットワークに接続された機器を操作する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、MFP(Multi Functional Peripheral)などの通信装置がネットワークに接続されて利用されることが多くなってきた。それらの通信装置は、例えばTCP/IPなどの通信プロトコルを利用して、制御コマンドやコマンドの実行のために必要なデータ等を送受信する。通信装置を制御するために、ユーザは、例えばパーソナルコンピュータを利用して、通信装置毎に用意されたドライバプログラムを実行することにより、制御コマンドやデータを送信して通信装置を制御する。こうした通信装置をクライアント側であるパーソナルコンピュータを使って制御する技術として、例えば、ネットワークに存在する複数のネットワークプリンタを効率的に利用するための技術がある。(特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−215014号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1には、複数のネットワークプリンタの中からもっとも早く印刷できる装置を選択したり、複数のネットワークプリンタに同時期に印刷指示を与えたりすることが開示されている。こうした処理を実現するためには、クライアント側のコンピュータで実行するドライバプログラムが必要になる。ドライバプログラムは、制御対象となる通信装置や通信装置が有する機能に応じて用意される必要がある。このため、新しい機能が追加された場合や新しい制御を行う場合には、ドライバプログラムを再び開発する必要がある。一方、商品サイクルは益々短くなっているが、それにあわせてドライバプログラムを開発するためには膨大な労力を必要とする。また、ドライバプログラムが更新されるたびに、ユーザはドライバプログラムを更新する必要がある。
【0005】
本発明はこうした点に鑑みてなされたもので、その目的は、ネットワークに設けられた通信装置を効率的に制御する技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、クライアントとしての通信装置である。この装置は、処理対象となるファイルを受け付ける手段と、ファイルを識別する識別情報を生成する手段と、受け付けたファイルと識別情報とを対応付けて、ファイルに対して所定の処理を施す処理装置に送信する手段と、処理装置に所定の処理の実行を指示するための操作情報を、処理装置から識別情報を用いて取得する取得手段とを備える。これにより、処理装置に送信済みのファイルと、そのファイルに施す処理の実行指示とを関連付けることができるので、処理装置へのファイルの送信と、そのファイルに施す処理を指示するためのインターフェースとを分離することができる。
【0007】
取得手段は、ブラウザを起動し、ブラウザに、処理装置から識別情報で特定される操作情報を取得させてよい。「ブラウザ」は、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)等の文書記述言語に基づいて、任意の表示を行うことができる閲覧用のプログラムであり、汎用的に利用されているものが好ましい。「操作情報」は、ブラウザにより解析可能な、例えばHTML形式のファイルである。ブラウザが操作情報を解析することにより、ブラウザ上に所定の処理の実行指示を与えるためのインターフェースが形成される。
【0008】
本発明の別の態様は、所定の処理を実現する処理装置である。この装置は、処理対象となるファイルと、そのファイルを識別する識別情報とを対応付けて受信する手段と、受信したファイルと識別情報とを対応付けて格納する格納手段と、ファイルを送信した通信装置から、格納手段に格納されたファイルに対する処理を指示するための操作情報を要求された場合に、その要求に含まれる識別情報に対応付けられたファイルに対する操作情報を提供する手段とを備える。これにより、識別情報に基づいて、処理対象となるファイルとそのファイルに対する処理とをバインドすることができる。
【0009】
本発明の更に別の態様は、プログラムである。このプログラムは、コンピュータに、処理対象となるファイルを受け付ける手段と、ファイルを識別する識別情報を生成する手段と、ファイルと識別情報とを対応付けて、ファイルに対して所定の処理を施す処理装置に送信する手段と、処理装置に所定の処理の実行を指示するための操作情報を、処理装置から識別情報を用いて取得する取得手段とを実現させる。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係る通信システム10の構成図である。クライアント装置100およびファクシミリサーバ200は、ネットワーク12を介して接続されている。クライアント装置100は、ユーザが操作する装置であり、ファクシミリ原稿として送信する原稿ファイル14を、当該原稿ファイル14を識別するための識別情報16(以下、単に「ID」ということもある)に対応付けてファクシミリサーバ200に送信する(S10)。原稿ファイル14の送信後に、クライアント装置100は、ブラウザを起動する(S12)。
【0012】
そのブラウザのアクセス先のURL(Uniform Resource Locator)として、原稿ファイル14に対する操作画面を表示するためのアドレスが指定され、ブラウザは、指定されたURLから操作指示画面50を表示するための操作情報の提供を要求する(S14)。本図では、アクセス先のURLとして「http://fax_server/fax?id=1234」が設定されている。このURLには、パラメータとして原稿ファイル14のIDである「id=1234」が含まれている。これにより、ファクシミリサーバ200は、ID「1234」が対応付けられている原稿ファイル14を操作するための操作情報を生成し、クライアント装置100に出力する(S16)。「操作情報」は、例えばHTML形式のファイルであり、汎用のブラウザで表示可能なことが好ましい。
【0013】
クライアント装置100のブラウザは、ファクシミリサーバ200から供給された操作情報に基づいて操作指示画面50を表示する。原稿情報表示領域54は、原稿ファイル14に対応付けられた識別情報や原稿ファイル14の受付日など原稿ファイル14に関する種々の情報を表示するための領域である。サムネイル56は、ファクシミリサーバ200に格納されている原稿ファイル14の画像データである。このように画像データを表示することにより、ユーザは実際に送信先に送信される原稿ファイル14を目視により確認することができる。
【0014】
宛先入力領域58は、サムネイル56として表示されている原稿ファイル14の送信先、つまり宛先としてG3、G4ファクシミリ番号、電子メールアドレス等を設定するための領域である。第1ボタン60は、ファクシミリサーバ200に登録されている電話帳データ(図示しない)を利用するためのボタンであり、例えばこのボタンを押下することにより電話帳のリストが画面上に表示される。そして、ユーザが表示されたリストから宛先を選択すると、その宛先が自動的に宛先入力領域58に入力される。第2ボタン62は、宛先入力領域58に指定された宛先に向けて、原稿ファイル14を送信することを指示するためのボタンである。第3ボタン64は、作業を中止することを指示するためのボタンである。
【0015】
本実施の形態では、ステップ10およびステップ12の処理、ならびにステップ14及びステップ16の処理は別々のプログラムにより実現される。前者の処理は、主に識別情報16を生成し、原稿ファイル14と識別情報16とを対応付けてファクシミリサーバ200に送信するとともに、ブラウザを起動させるドライバプログラムにより実現される。後者の処理は、ファクシミリサーバ200から供給されるHTML形式のファイルである操作情報に基づいて、汎用的なブラウザにより実現される。つまり、原稿ファイル14をファクシミリサーバ200に送信する機能と、原稿ファイル14に対して所定の処理を施すための機能とをそれぞれクライアント装置100とファクシミリサーバ200とに分離して搭載する。このように機能を分離することで、ドライバプログラムのプログラム規模を小さくでき、開発が容易になる。また、プログラム規模を従来のドライバプログラムと比較して小さくできるので、処理能力の低いCPUを搭載する装置でもファクシミリサーバ200を利用することができるようになる。また、ドライバプログラムを更新する必要性があまり生じないので、ユーザが更新作業を行う手間を省くことができる。更に、ファクシミリサーバ200における処理内容を変更する場合、ファクシミリサーバ200に搭載するプログラムのみを更新すればよいので、迅速かつ容易に更新作業を進めることができる。
【0016】
図2は、図1のクライアント装置100の内部構成図である。クライアント装置100の各構成要素は、ハードウエアコンポーネントで言えば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェース、ファクシミリ通信用のモデム等を中心に実現されるが、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。これから説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0017】
クライアント装置100は、プログラムを実行することにより所定の処理を実現する。例えばパーソナルコンピュータなどの装置である。ファクシミリ通信部150は、所定の原稿をファクシミリ送信するために、図1のファクシミリサーバ200に接続し、図1の原稿ファイル14をファクシミリサーバ200に供給するための機能ブロックである。例えば、ファクシミリ通信部150は、ドライバプログラムが実行されることでクライアント装置100に形成される。
【0018】
原稿データ格納部102は、ファクシミリ送信する原稿データを格納する。原稿入力部152は、原稿データ格納部102から原稿データを入力し、変換部154に供給する。変換部154は、例えばG3やG4などのプロトコルに応じて、入力した原稿データをラスタライズしてファクシミリ送信用の画像データを生成する。ここで、ラスタライズされた原稿データを、本実施の形態では原稿ファイル14という。そして、変換部154は、原稿ファイル14を送信部156に出力する。また、変換部154は、ID生成部158に原稿ファイル14を識別するための識別情報の生成を要求する。変換部154は、ラスタライズ前に、識別情報の生成をID生成部158に要求してもよいし、ラスタライズ後に要求してもよい。要は、ID生成部158により、ラスタライズして得られた原稿ファイル14毎に識別情報が生成されればよい。
【0019】
ID生成部158は、例えばクライアント装置100のMACアドレス、生成時の時間、IPアドレス等に基づいて原稿ファイル14を一意に特定可能な識別情報を生成し、送信部156に出力する。送信部156は、識別情報と原稿ファイル14とを対応付けてファクシミリサーバ200に出力する。また、送信部156は、原稿ファイル14と識別情報とをファクシミリサーバ200に送信した後、ブラウザ起動部160にブラウザの起動を指示する。このとき、送信部156は、ブラウザ起動部160に識別情報を供給する。
【0020】
ブラウザ起動部160は、ブラウザを起動する。これにより、クライアント装置100にブラウザ処理部104が形成される。また、ブラウザ起動部160は、起動したブラウザにファクシミリサーバ200から操作情報を取得するためのアドレスを供給する。前述したとおり、そのアドレスにはパラメータとして識別情報が含まれている。ブラウザ処理部104は、そのアドレスで特定される操作情報をファクシミリサーバ200から読み込み、図1を用いて説明した操作指示画面50を表示する。ブラウザ起動部160は、送信部156が識別情報と原稿ファイル14とを送信するたびにブラウザを起動するので、原稿ファイル14毎に専用の操作指示画面50が表示される。つまり、ひとつの原稿ファイル14に対して、ひとつの操作指示画面50が表示される。こうすることで、同時期に複数の原稿ファイル14をファクシミリサーバ200に送信した場合でも、ユーザは原稿ファイル14に対して例えば宛先の入力ミスなどの操作ミスを防ぐことができる。
【0021】
図3は、図1のファクシミリサーバ200の内部構成図である。受信部202は、クライアント装置100から原稿ファイル14および識別情報16を対応付けて受信し、それらを格納処理部204に出力する。格納処理部204は、原稿ファイル14と識別情報16とを対応付けて原稿データ格納部206に格納する。格納処理部204は、格納日時、送信元の情報などを対応付けて格納してもよい。提供部210は、クライアント装置100から操作情報の提供を要求された場合、クライアント装置100からパラメータとして供給された識別情報に対応付けられた原稿ファイル14の有無を判断し、対応する原稿ファイル14がある場合に、その原稿ファイル14を操作するための操作情報を生成し、クライアント装置100に出力する。
【0022】
クライアント装置100のユーザが、図1の操作指示画面50の第1ボタン60を押下して電話帳の参照を要求した場合、図3の提供部210は、電話帳データベース212に保持されている宛先の情報をリストとしてクライアント装置100に出力する。
【0023】
処理部214は、原稿データ格納部206に保持されている原稿ファイル14に対して所定の処理を施すためのユニットであり、例えば原稿ファイル14を所定の宛先にファクシミリ送信する送信部216、指定された原稿ファイル14を印刷する印刷部218、指定された原稿ファイル14を原稿データ格納部206から削除する削除部220、および指定された原稿ファイル14を転送する転送部222とを有する。他の例では、処理部214は任意の処理を原稿ファイル14に対して施してもよい。提供部210は、図1の操作指示画面50を介してユーザに指示された処理の実行を処理部214に指示する。例えば、ファクシミリ送信が指示された場合、提供部210は、宛先の情報と識別情報とを送信部216に供給する。
【0024】
送信部216は、供給された識別情報に対応付けられた原稿ファイル14を原稿データ格納部206から読み込み、その原稿ファイル14を指定された宛先に向けて送信する。管理部208は、原稿データ格納部206に保持されている原稿ファイル14のタイムアウトの管理を行う。例えば原稿ファイル14が格納されてから所定の期間が経過してもファクシミリ送信されない場合、管理部208は、該当する原稿ファイル14を原稿データ格納部206から削除してもよいし、その原稿ファイル14に対する送信指示を無効にしてもよいし、送信部216に再度送信を試みることを指示してもよい。管理部208は、タイムアウトを管理するために、原稿データ格納部206に保持されているデータを利用する。
【0025】
図4は、図3の原稿データ格納部206のデータ構造の一例を示す図である。原稿ID欄250は、識別情報を保持する。原稿ファイル名欄252は、原稿ファイル14のファイル名を保持する。受信日時欄254は、原稿ファイル14を受信した日時を保持する。送信フラグ欄256は、原稿ファイル14を送信したか否かを示す情報を保持する。本実施の形態では、「1」は既に原稿ファイルを送信したことを意味し、「0」は未だ送信していないことを示す。例えば、この送信フラグは、ファクシミリ送信時に図3の送信部216により書き込まれる。
【0026】
タイムアウトフラグ欄258は、タイムアウトをしたか否かを示す情報を保持する。本図では、「0」はタイムアウトしていないことを示し、「1」はタイムアウト済みであることを示す。図3の管理部208は、送信フラグ欄256と受信日時欄254とを参照し、未送信であり、かつ受信から所定の期間が経過している原稿ファイル14を検出する。そして、管理部208は、検出した原稿ファイル14に対して、タイムアウトしたことを示すフラグをタイムアウトフラグ欄258に付加する。例えば、タイムアウト済みの原稿ファイル14に対してファクシミリ送信が指示された場合、送信部216は、その旨を提供部210に通知し、提供部210は、タイムアウトしていることを示す画面を表示するための情報をクライアント装置100に送信してもよい。他の例では、タイムアウトした原稿ファイル14を検出した場合、管理部208は、その原稿ファイル14を原稿データ格納部206から削除してもよい。こうしたタイムアウト処理は任意である。
【0027】
タイムアウトを防止するために、タイムアウトの時間が近づいた場合に、図1のクライアント装置100のユーザにその旨を通知することが好ましい。これを実現するために、例えば、図3の提供部210は、HTMLファイルである操作情報に、メタタグとして定期的にリロードすることを設定する。そして、クライアント装置100が操作情報をリロードするためにファクシミリサーバ200にアクセスした場合、提供部210は、原稿データ格納部206の受信日時欄254を参照し、原稿ファイル14の受付時間からの経過時間を算出する。そして、タイムアウトまでの残り時間が、所定の時間より短くなった場合に、タイムアウトまで残り時間がわずかであることを通知する情報を含む操作情報を生成し、クライアント装置100に送信してもよい。
【0028】
例えば、識別情報「1234」で特定される原稿ファイル14は、「1234.dat」として原稿データ格納部206に保持されており、その原稿ファイル14の受信日時は、「2003年6月10日 10時」であることが分かる。また、その原稿ファイル14は、未送信の状態であり、タイムアウトしていないことがわかる。
【0029】
図5は、図1の通信システム10に含まれる各装置間における処理のシーケンスの一例を示す図である。クライアント装置100は、ユーザから原稿データの選択を受け付ける(S50)。そして、クライアント装置100は、その原稿データをラスタライズして原稿ファイル14を生成する(S52)。また、クライアント装置100は、その原稿ファイル14の識別情報を生成する(S54)。そして、クライアント装置100は、原稿ファイル14と識別情報とを対応付けてファクシミリサーバ200に送信する(S56)。ファクシミリサーバ200は、受信した原稿ファイル14と識別情報とを対応付けて格納する(S58)。また、クライアント装置100は、ステップ56の後、ブラウザを起動する(S60)。そのブラウザは、識別情報をパラメータとして操作情報を要求する(S62)。
【0030】
ファクシミリサーバ200は、その要求に応じて識別情報で特定される原稿ファイル14を操作するための操作情報を生成する(S64)。そして、ファクシミリサーバ200は、生成した操作情報をクライアント装置100に送信する(S66)。クライアント装置100は、その操作情報に基づいて図1の操作指示画面50を表示する(S68)。そして、クライアント装置100は、ユーザから宛先の入力を受け付け、さらに送信指示のためのボタンが押下された場合に、ファクシミリサーバ200に対して送信指示を出力する(S70)。ファクシミリサーバ200は、その送信指示を受けて、識別情報で特定される原稿ファイル14を指定された宛先に向けて送信する(S72)。
【0031】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。こうした変形例として、ファクシミリサーバ200を例に実施の形態を説明したが、操作対象となる装置はこれに限らず、例えば、スキャナ、プリンタ、ファイルサーバなどであってもよい。
【発明の効果】
本発明によれば、ブラウザを介して所定の処理の実行を指示することができる。これにより、クライアント装置が保持するドライバプログラムの規模が小さくなり、短期間で開発できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る通信システムの構成図である。
【図2】図1のクライアント装置の内部構成図である。
【図3】図1のファクシミリサーバの内部構成図である。
【図4】図3の原稿データ格納部のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】図1の通信システムに含まれる各装置間における処理のシーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 通信システム、12 ネットワーク、14 原稿ファイル、16 識別情報、100 クライアント装置、102 原稿データ格納部、104 ブラウザ処理部、150 ファクシミリ通信部、152 原稿入力部、154 変換部、156 送信部、158 ID生成部、160 ブラウザ起動部、200 ファクシミリサーバ、202 受信部、204 格納処理部、206 原稿データ格納部、208 管理部、210 提供部、212 電話帳データベース、214 処理部、216 送信部、218 印刷部、220 削除部、222 転送部。
Claims (4)
- 処理対象となるファイルを受け付ける手段と、
前記ファイルを識別する識別情報を生成する手段と、
前記ファイルと前記識別情報とを対応付けて、前記ファイルに対して所定の処理を施す処理装置に送信する手段と、
前記処理装置に前記所定の処理の実行を指示するための操作情報を、前記処理装置から前記識別情報を用いて取得する取得手段と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 前記取得手段は、ブラウザを起動し、前記ブラウザに、前記処理装置から前記識別情報で特定される前記操作情報を取得させることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 処理対象となるファイルと、そのファイルを識別する識別情報とを対応付けて受信する手段と、
受信した前記ファイルと前記識別情報とを対応付けて格納する格納手段と、
前記ファイルを送信した通信装置から、前記格納手段に格納された前記ファイルに対する処理を指示するための操作情報を要求された場合に、その要求に含まれる識別情報に対応付けられたファイルに対する操作情報を提供する手段と、
を備えることを特徴とする処理装置。 - コンピュータに、
処理対象となるファイルを受け付ける手段と、
前記ファイルを識別する識別情報を生成する手段と、
前記ファイルと前記識別情報とを対応付けて、前記ファイルに対して所定の処理を施す処理装置に送信する手段と、
前記処理装置に前記所定の処理の実行を指示するための操作情報を、前記処理装置から前記識別情報を用いて取得する手段と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003195319A JP2005031921A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 通信装置、その装置の操作対象となる処理装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003195319A JP2005031921A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 通信装置、その装置の操作対象となる処理装置およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005031921A true JP2005031921A (ja) | 2005-02-03 |
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ID=34206206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003195319A Pending JP2005031921A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 通信装置、その装置の操作対象となる処理装置およびプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005031921A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7752571B2 (en) | 2005-06-08 | 2010-07-06 | Murata Kikai Kabushiki Kaisha | Program recording medium recorded with facsimile driver program |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003195319A patent/JP2005031921A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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