JP2005031269A - 撮像装置 - Google Patents

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Tadahiro Oishi
忠宏 大石
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Abstract

【課題】位置に応じて明るさが調整された画像を生成する。
【解決手段】複数のITO膜33−1〜33−nを備えた液晶調光素子4を、撮像素子5の受光面側に配設する。撮像を行うときには、光透過率制御部8が、撮像素子5の受光量を撮像素子5−1〜5−n毎に検出し、検出した結果に基づいて、ゲストホスト型液晶13−1〜13−nにそれぞれ電圧を印加する。ゲストホスト型液晶13−1〜13−nは、印加された電圧に基づいて、ぞれぞれ分子の方向が変化する。したがって、液晶調光素子4は、調光領域4−1〜4−n毎に透過率が変化する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばゲストホスト型液晶などの液晶を使用した調光素子により、撮像素子に入射する光の量を制御する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を備えた撮像装置が、広く普及している。この撮像装置では、撮像素子が、入射した光を電気信号に変換した後に、電気信号をデジタル信号に変換し、得られたデジタル信号に対して処理を施すことにより、画像を生成する。
【0003】
撮像装置では、撮像素子に入射する光の量が多いと生成される画像が明るくなり、撮像素子に入射する光の量が少ないと生成される画像が暗くなる。したがって、撮像素子に入射する光の量が多すぎたり少なすぎたりすると、生成される画像の輪郭が不鮮明となる、或いは色が不明瞭となるなどの不都合が生じる。
【0004】
以上説明した理由により、撮像装置には、撮像素子に入射する光の量を変化させる絞りが備えられている。絞りは、複数枚の絞り羽が重ね合わさって、中心に穴部が形成された構造とされている。絞りは、撮像素子の受光面側に設けられる。絞りが撮像素子の受光面側に設けらることで、絞りの穴部を通過した光が撮像素子に入射する。
【0005】
絞りは、絞り羽がアクチュエータによって駆動されることにより、穴部の大きさが変化する。したがって、穴部を大きくすることによって撮像素子に入射する光の量を増加させることが可能となり、穴部を小さくすることによって撮像素子に入射する光の量を減少させることが可能となる。
【0006】
ところで、近年、ユーザが携帯する上で便利であるなどの理由により、撮像装置の小型化が進められている。しかし、以上説明した絞りを使用すると、絞り羽を駆動させるアクチュエータを備える必要があることなどから、撮像装置の小型化が困難となる。
【0007】
一方、液晶など、光透過率が変化する物性材料を使用して作成された調光素子によって、撮像素子に入射する光の量を制御する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。液晶を使用した調光素子(以下、液晶調光素子という。)は、一対の透明な基板間に液晶層が配置されており、液晶層と各基板との間に透明な電極層が設けられてなる。液晶調光素子は、電極層に印加する電圧を変化させることにより液晶に印加する電圧を変化させ、液晶分子の方向を変化させることで、光透過率が変化する。したがって、撮像装置は、液晶調光素子を撮像素子の受光面側に配設することで、撮像素子に入射する光の量を変化させることが可能となる。
【0008】
以上説明した液晶調光素子を、絞り羽を利用した絞りの代わりに採用することにより、アクチュエータの搭載が不要となるなどの理由により、撮像装置を小型化できる。さらに、絞りを通過することによって生じる回折光を防ぐことも可能となる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−326894号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した液晶調光素子では、液晶に電圧を印加すると、液晶全体に一定の電圧が印加されるため、全部の液晶分子の方向が一斉に変化する。すなわち、液晶調光素子の光透過率は、光が透過する位置に拘わらず同じ割合で変化し、撮像素子の受光面によって受光される光の量(受光量)は、位置に拘わらず同じ割合で増加又は減少する。
【0011】
したがって、例えば図6に示すように、撮像される範囲A内に太陽などの輝度が高い光源がある状態で撮像が行われる場合には、撮像素子の受光量に光源から出射される光が含まれているために、撮像素子の全受光量が多くなる。このときに、撮像素子の全受光量に基づいて液晶に印加する電圧を制御すると、液晶調光素子の光透過率が一斉に下がるために、生成される画像は、光源以外の範囲が暗くなる、或いはスメアが生じるなどの問題が起こる。すなわち、生成される画像は、品質が劣化したものとなる。
【0012】
本発明は、以上説明した理由を鑑みて提案されたものであり、光が透過する位置によって光透過率を変化させることが可能である調光素子によって、撮像素子に入射する光の量を制御することで、画像を適切な明るさに制御することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る撮像装置は、一対の透明基板と、上記一対の透明基板間に形成された液晶層と、上記液晶層に対して領域毎に電圧を印加する電圧印加手段とを有する調光素子と、上記調光素子の透過光を受光面によって受光し、受光した光から画像信号を生成する撮像素子と、上記受光面の受光量を検出する受光量検出手段と、上記受光量検出手段によって検出された受光量に基づいて、上記電圧印加手段が上記液晶層に対して印加する電圧を上記領域毎に制御することによって、上記調光素子の光透過率を上記領域毎に制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1に示すように、本発明を適用した撮像装置1は、被写体からの光を透過するレンズ前群2と、レンズ前群2から出射された光を透過するレンズ後群3と、レンズ後群3から出射された光を透過する液晶調光素子4と、液晶調光素子4から出射された光を受光し画像信号に変換して出力する撮像素子5と、撮像素子5から出力された画像信号から輝度信号Y及びクロマ信号Cを生成するY/C信号処理部6と、撮像素子5が画像信号を出力するタイミングを制御する撮像素子駆動部7と、Y/C信号処理部6及び撮像素子駆動部7から供給される信号に基づいて、液晶調光素子4の光透過率を制御する光透過率制御部8とを備える。
【0016】
レンズ前群2は、例えばズームレンズ群などの複数のレンズからなり、レンズ後群3は、例えば結像レンズなどの複数のレンズからなる。
【0017】
液晶調光素子4は、レンズ後群3から出射された光を透過する。液晶調光素子4は、光透過率制御部8による制御に基づいて、光透過率が変化する。すなわち、液晶調光素子4は、光透過率を変化させることにより、出射する光の量を変化させることで、撮像素子5に入射する光の量を変化させることができる。また、液晶調光素子4は、図2に示すように、複数の領域(以下、調光領域4−1〜4−nという。)に分かれており、各調光領域4−1〜4−n毎に光透過率を変化させることができる。
【0018】
つぎに、以上説明した液晶調光素子4について詳細に説明する。なお、以下の説明では、調光領域4−1〜4−nに備えられているゲストホスト型液晶13を、それぞれゲストホスト型液晶13−1〜13−nという。また、撮像素子5において調光領域4−1〜4−nの透過光が受光される領域を、それぞれ撮像素子5−1〜5−nという。
【0019】
液晶調光素子4は、図3に示すように、第1の積層体11と第2の積層体12との間に、ゲストホスト型液晶13とスペーサ14とが配置されており、ゲストホスト型液晶13とスペーサ14とが、シール剤15によって封入されてなる。なお、以下では、液晶調光素子4を、液晶セル4ともいう。
【0020】
第1の積層体11は、第1のガラス基板21上に、第1の電極22と、第1の配向膜23とが順次積層されてなる。また、第2の積層体12は、第2のガラス基板24上に、第2の電極25と、第2の配向膜26とが順次積層されてなる。第1の積層体11と第2の積層体12とは、第1の配向膜23と第2の配向膜26とが対向する位置関係で配置される。
【0021】
第1の電極22及び第2の電極25は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)をスパッタした後に、フォトリソグラフィによってパターニングすることによって形成された透明な導電膜を備える。
【0022】
具体的に説明すると、第1の電極22は、図4に示すように、第1のガラス基板21の主面全体に亘って形成されたITO膜31を備える。ITO膜31には導線32が接続されている。
【0023】
また、第2の電極25は、図5に示すように、第2のガラス基板24の主面上に、マトリックス状に形成された複数のITO膜33−1,33−2,…33−nを備える。ITO膜33−1〜33−nは、それぞれ調光領域4−1〜4−nに形成されている。また、ITO膜33−1〜33−nには、それぞれ導線34−1〜34−nが接続した構成とされている。
【0024】
第1の配向膜23及び第2の配向膜26は、ゲストホスト型液晶13の分子の方向を、所定の方向とする。第1及び第2の配向膜23,26は、例えば第1及び第2のガラス基板21,24上にポリイミドなどの高分子膜を形成し、表面をラビングすることによって形成される。
【0025】
ゲストホスト型液晶13は、ホスト材料である液晶分子41と、ゲスト材料である二色性染料分子42との混合物である。
【0026】
液晶分子41は、電圧が印加されると方向が変化する。また、二色性染料分子42は、液晶分子41の方向変化に従って方向が変化する。二色性染料分子42は、方向によって光の吸収が変化する。したがって、液晶調光素子4は、ゲストホスト型液晶13に印加する電圧を変化させることによって、光透過率が変化する。なお、本実施の形態では、ゲストホスト型液晶13として、印加する電圧のパルス幅が広くなるほど光透過率が上がるものを使用しているが、印加する電圧のパルス幅が広くなるほど光透過率が下がるものを使用しても良い。
【0027】
以上説明したように、液晶調光素子4は、各調光領域4−1〜4−nに複数のITO膜33−1〜33−nが形成されているために、各調光領域4−1〜4−n毎にゲストホスト型液晶13−1〜13−nに対して異なる電圧を印加することが可能となる(スタティック駆動)。したがって、液晶調光素子4は、各調光領域4−1〜4−n毎に光透過率を変化させることが可能となる。
【0028】
例えば、図6で示される範囲Aを撮像すると、撮像される範囲内に太陽が入る。したがって、太陽から出射された光が入射する領域は、他の領域と比較して明るくなる。
【0029】
撮像装置1によって範囲Aを撮像することにより、例えば太陽から出射された光が調光領域4−1,4−2を透過するときには、調光領域4−1,4−2の透過光が、撮像素子5−1,5−2に入射する。すなわち、撮像素子5−1,5−2によって受光された光に基づいて生成される画像信号のレベルは、撮像素子5−3〜5−nによって受光された光に基づいて生成される画像信号と比較して大きくなる。
【0030】
したがって、撮像素子5から出力された1画面分の画像信号から撮像素子5の全受光量を検出し、検出した全受光量に基づいてゲストホスト型液晶13全体に同一の電圧を印加することにより、液晶調光素子4の光透過率を一斉に制御した場合には、液晶調光素子4の透過率が全体に亘って下がりすぎてしまうために、撮像素子5−3〜5−nから出力される画像信号のレベルが小さくなりすぎてしまい、得られる画像は、太陽以外の被写体が暗いものとなる。
【0031】
これに対して、液晶調光素子4では、ゲストホスト型液晶13−1,13−2に印加する電圧を他の領域よりも小さくすることにより、調光領域4−1,4−2の透過率のみを小さくし、撮像素子5−1,5−2から出力される画像信号のレベルのみを低くすることが可能となる。したがって、得られる画像は、太陽以外も暗くならず、全体に亘って明るさが適切なものとなる。
【0032】
図1に戻り、光透過率制御部8は、撮像素子5から出力される画像信号のレベルに基づいて、ゲストホスト型液晶13−1〜13−nに対して印加する電圧をそれぞれ個別に制御することで、液晶調光素子4の光透過率を調光領域4−1〜4−n毎に変化させる。本実施の形態では、光透過率制御部8は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation;PWM)方式で液晶調光素子4を駆動する。
【0033】
光透過率制御部8は、撮像素子駆動部7及びY/C信号処理部6から信号が供給される制御部51と、制御部51による制御に基づいて駆動パルスを生成するパルス発生部52と、パルス発生部52が発生したパルス信号によって駆動される電源53とを備える。
【0034】
制御部51は、Y/C信号処理部6から供給される撮像素子5−1〜5−nの輝度信号に基づいて、ゲストホスト型液晶13−1〜13−nに対して印加する電圧のパルス幅を決定する。また、制御部51は、撮像素子駆動部7から供給される基本クロックに同期させて、決定したパルス幅を示す信号を、パルス発生部52に供給する。
【0035】
パルス発生部52は、制御部51から供給された信号に基づいて、図7に示すような電源53の駆動パルスを生成し、撮像素子駆動部7から供給される基本クロックに同期させて、電源53に供給する。
【0036】
電源53は、パルス発生部52から供給された駆動パルスに基づいて駆動し、ITO膜31、33−1〜33−nに電圧を印加する。
【0037】
つぎに、以上説明した撮像装置1で、撮像素子5が受光する光の量を制御する方法について、説明する。
【0038】
先ず、レンズ前群2とレンズ後群3とを透過した光が、液晶調光素子4に入射する。液晶調光素子4は、入射した光を出射して、撮像素子5に供給する。
【0039】
次に、撮像素子5は、液晶調光素子4を透過した光を受光して、撮像素子駆動部7から供給された基本クロックに同期したタイミングで画像信号を生成し、Y/C信号処理部6に供給する。
【0040】
次に、Y/C信号処理部6は、撮像素子5より供給された画像信号から、輝度信号とクロマ信号とを生成する。輝度信号とクロマ信号は、図示しない画像信号処理部に供給される。また、輝度信号は、制御部51に供給される。
【0041】
次に、制御部51は、撮像素子5−1〜5−nから出力された画像信号から生成された輝度信号に基づいて、ゲストホスト型液晶13−1〜13−nに対して印加する電圧のパルス幅を決定する。
【0042】
制御部51によって電圧のパルス幅を決定するときの具体的な方法は、以下に説明する通りとなる。なお、以下の説明では、撮像素子5−1から出力される画像信号のレベルに基づき調光領域4−1の透過率を変化させる場合を例に挙げ、図8に示すフローチャートを使用して説明する。
【0043】
先ず、ステップST1で、制御部51には、Y/C信号処理部6から撮像素子5−1の輝度信号が供給される。
【0044】
次に、ステップST2では、制御部51は、ステップST1で供給された輝度信号に基づいて、撮像素子5−1の受光量が規定値であるか否かを判断する。受光量が規定値より小さいときにはステップST3に進み、受光量が規定値より大きいときにはステップST4に進み、受光量が規定値であるときにはステップST1に戻る。
【0045】
ステップST3では、制御部51は、パルス発生部52が生成する駆動パルスの幅を1段階広く設定する。すなわち、調光領域4−1の透過率を1段階上げる設定を行う。そして、ステップST1に戻る。
【0046】
また、ステップST4では、制御部51は、パルス発生部52が生成する駆動パルスの幅を1段階狭く設定する。すなわち、調光領域4−1の透過率を1段階下げる設定を行う。そして、ステップST1に戻る。
【0047】
なお、調光領域4−2〜4−nの透過率は、撮像素子5−2〜5−nから出力される画像信号のレベルに基づいて、調光領域4−1の透過率と同様に制御される。
【0048】
次に、パルス発生部52は、制御部51から供給された信号に基づいて駆動パルスを生成し、電源53を駆動する。電源53は、各ゲストホスト型液晶13−1〜13−nに対してそれぞれ電圧を印加し、液晶調光素子4の透過率を、調光領域4−1〜4−n毎に変化させる。
【0049】
以上説明したように、本発明を適用した撮像装置1は、第2の電極25が複数のITO膜33−1〜33−nからなる液晶調光素子4を、撮像素子5の受光面側に備えている。したがって、液晶調光素子4では、調光領域4−1〜4−n毎に、ゲストホスト型液晶13−1〜13−nに印加する電圧を変化させて、光透過率を変化させることができる。
【0050】
また、光透過率制御部8が、撮像素子5の受光量を撮像素子5−1〜5−n毎に検出し、検出した結果に基づいて、ゲストホスト型液晶13−1〜13−nに電圧を印加している。したがって、本発明を適用した撮像装置1によれば、撮像素子5に対して入射する光の量を液晶調光素子4−1〜4−n毎に制御することが可能となり、撮像される範囲に輝度が高い光源などがある場合などにも、全体に亘って明るさが適切な画像を生成することが可能となる。
【0051】
なお、撮像装置1では、液晶調光素子4を、レンズ後群3と撮像素子5との間に配置したが、液晶調光素子4は、撮像素子5の受光面側に配置されていれば良く、例えば、図9(A)に示すようにレンズ前群2とレンズ後群3との間や、図9(B)に示すようにレンズ前群2の光入射側に配置されていても良い。
【0052】
また、液晶調光素子4は、図10に示すように、撮像素子5と一体化させることが最も好ましい。液晶調光素子4と撮像素子5とを一体化させることにより、液晶調光素子4が撮像素子5の受光部を保護するカバーガラスの役目を果たすために、カバーガラスを使用する必要がなくなり、撮像装置1のコストを下げることが可能となる。
【0053】
なお、撮像装置1では、ゲストホスト型液晶13−1〜13−nに対して電圧を印加していない状態で、液晶調光素子4の透過率が調光領域4−1〜4−n毎に異なる場合がある。液晶調光素子4の透過率が調光領域4−1〜4−n毎に異なる場合には、あらかじめ全白のパターンボックスを撮像することによって生成した画像信号から生成された輝度信号の差分を、調光領域4−1〜4−n毎に算出して図示しないメモリに記録することで、撮像時に補正を行うことにより、液晶調光素子4の透過率を適切に制御することが可能となる。
【0054】
また、パターンボックスの撮像を、焦点距離が近い設定(WIDE端)から最も焦点距離が遠い設定(TELE端)まで、焦点距離を変えたいくつかの設定で行い、調光領域4−1〜4−n毎に輝度信号の差分を算出して図示しないメモリに記録することで、更に正確な補正を行うことが可能となる。
【0055】
なお、撮像装置1には、液晶調光素子4の代わりに、図11に示すような、図中矢印R1及びR2で示すように光学軸の方向をそれぞれ直交するように配置した2つの液晶セル4を一体化した液晶調光素子55を設けても良い。液晶調光素子55を備えることにより、光学濃度(吸光度)の比を一層向上させることが可能となる。また、撮像装置1には、液晶調光素子55を複数設けても良い。
【0056】
なお、本実施の形態では、液晶調光素子4の形状を長方形としたが、液晶調光素子4の形状は、長方形に限定されることはなく、例えば円形としても良い。
【0057】
なお、撮像装置1には、液晶調光素子4の代わりに、ゲストホスト型液晶13に対して印加する電圧を画素毎に制御することで、画素毎に光透過率を変化させることが可能な液晶調光素子が備えられても良い。
【0058】
画素毎に光透過率を変化させることが可能な液晶調光素子としては、図12に示すダイナミック駆動が可能な液晶調光素子61や、図13に示すアクティブマトリックス駆動が可能な液晶調光素子62が挙げられる。なお、以下の説明では、撮像素子5の画素数をa×b=c画素とする。また、a個の画素が形成されている方向をx方向と称し、b個の画素が形成されている方向をy方向と称する。
【0059】
図12(A)に示すように、ダイナミック駆動が可能な液晶調光素子61は、撮像素子5の各画素に対応して、a×bの領域(以下、調光領域71−1〜71−cという。)に分割されている。液晶調光素子61は、図12(B)に示すように、x方向に沿ってa個並んでいる調光領域を覆うように形成されたITO膜72−1〜72−bを備える第1の電極73を、第1の電極22の代わりに備え、且つ図12(C)に示すように、y方向に沿ってb個並んでいる調光領域を覆うように形成されたITO膜74−1〜74−aを備える第2の電極75を、第2の電極24の代わりに備えた以外は、液晶調光素子4と同じ構成とされる。ITO膜72−1〜72−bとITO膜74−1〜74−aとは、各交点が調光領域71−1〜71−cに相当する位置となるように形成されている。
【0060】
液晶調光素子61では、ITO膜72−1〜72−bに印加する電圧と、ITO膜74−1〜74−aに印加する電圧とが制御されることにより、各調光領域71−1〜71−cの光透過率を変化させることが可能となる。すなわち、画素毎に光透過率を変化させることが可能となる。撮像装置1は、液晶調光素子61が設けられることにより、撮像素子5の受光量を画素毎に制御することが可能となる。
【0061】
また、アクティブマトリックス駆動が可能な液晶調光素子62は、図13(A)に示すように、撮像素子5の画素に対応して、a×bの領域(以下、調光領域81−1〜81−cという。)に分割されている。そして、図13(B)に示すように、各調光領域81−1〜81−cに形成されたITO膜82−1〜82−cを備える第2の電極83を、第2の電極25の代わりに備えた以外は、液晶調光素子4と同じ構成とされる。各ITO膜82−1〜82−cは、それぞれ図示しないスイッチを介して図示しない信号線と接続しており、スイッチがオンとなったときに、信号線を介して電圧が印加される。
【0062】
アクティブマトリックス駆動が可能な液晶調光素子62は、ダイナミック駆動が可能な液晶調光素子61と比較すると、印加した電圧に対して液晶分子の方向変化が速い。したがって、撮像装置1は、アクティブマトリックス駆動が可能な液晶調光素子62を備えることにより、撮像素子5の受光量を画素毎に制御することが可能であり、且つ印加した電圧に対して透過率の変化が速いものとなる。
【0063】
【発明の効果】
また、本発明に係る撮像装置は、液晶層に対して領域毎に電圧を印加する電圧印加手段を備えた調光素子が、撮像素子の受光面側に備えられており、この調光素子の透過光が、撮像素子に入射する。すなわち、調光素子は、領域毎に印加する電圧を変化させて、光透過率を変化させることができる。また、検出手段が撮像素子の受光量を領域毎に検出し、制御手段が検出した受光量に基づいて電圧印加手段を制御することで、液晶層の各領域に印加する電圧を制御している。
【0064】
したがって、本発明に係る撮像装置によれば、撮像素子に対して入射する光の量を領域毎に制御することが可能となり、撮像される範囲に明るさのばらつきがあるときにも、適切な明るさの画像を生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した撮像装置を示すブロック図である。
【図2】同撮像装置に備えられる液晶調光素子に設けらているn個の調光領域を説明する図である。
【図3】同撮像装置に備えられた液晶調光素子を示す断面図である。
【図4】同撮像装置に備えられた液晶調光素子に備えられた第1の電極を示す模式図である。
【図5】同撮像装置に備えられた液晶調光素子に備えられた第2の電極を示す模式図である。
【図6】撮像装置によって撮像される範囲を示す図である。
【図7】本発明を適用した撮像装置に備えられた制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明を適用した撮像装置に備えられたパルス発生部が発生する駆動パルスを示す図である。
【図9】液晶調光素子を備える位置を説明するための図である。
【図10】液晶調光素子と撮像素子とを一体化した図である。
【図11】2つの液晶セルを、光学軸の方向が直交するように一体化させた液晶調光素子を示す図である。
【図12】ダイナミック駆動する液晶調光素子を示す図である。
【図13】アクティブマトリックス駆動する液晶調光素子を示す図である。
【符号の説明】
4 液晶調光素子、5 撮像素子、13 ゲストホスト型液晶、31 ITO膜、33−1〜33−n ITO膜、

Claims (5)

  1. 一対の透明基板と、上記一対の透明基板間に形成された液晶層と、上記液晶層に対して領域毎に電圧を印加する電圧印加手段とを有する調光素子と、
    上記調光素子の透過光を受光面によって受光し、受光した光から画像信号を生成する撮像素子と、
    上記受光面の受光量を検出する受光量検出手段と、
    上記受光量検出手段によって検出された受光量に基づいて、上記電圧印加手段が上記液晶層に対して印加する電圧を上記領域毎に制御することによって、上記調光素子の光透過率を上記領域毎に制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする撮像装置。
  2. 上記液晶層は、ゲストホスト型液晶によって形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 上記ゲストホスト型液晶は、ホスト材料が液晶分子であり、ゲスト材料が二色性染料分子であること
    を特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 上記調光素子と、上記撮像素子とが一体化していること
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 上記調光素子に備えられた電圧印加手段は、上記液晶層に対して画素毎に電圧を印加し、
    上記受光量検出手段は、画素毎に上記受光面の受光量を検出し、
    上記制御手段は、上記電圧印加手段が上記液晶層に対して印加する電圧を画素毎に制御することによって、上記調光素子の光透過率を画素毎に制御すること
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101449001B1 (ko) * 2007-10-10 2014-10-08 엘지이노텍 주식회사 카메라모듈
WO2021025115A1 (ja) * 2019-08-06 2021-02-11 凸版印刷株式会社 調光装置
CN114791680A (zh) * 2021-01-26 2022-07-26 北京京东方传感技术有限公司 光学模组、调光滤镜、摄像功能器件及工作方法

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