JP2005030468A - 針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受 - Google Patents

針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2005030468A
JP2005030468A JP2003194827A JP2003194827A JP2005030468A JP 2005030468 A JP2005030468 A JP 2005030468A JP 2003194827 A JP2003194827 A JP 2003194827A JP 2003194827 A JP2003194827 A JP 2003194827A JP 2005030468 A JP2005030468 A JP 2005030468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
roller bearing
needle roller
roller
planetary gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003194827A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fukushima
弘志 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2003194827A priority Critical patent/JP2005030468A/ja
Publication of JP2005030468A publication Critical patent/JP2005030468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/54Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
    • F16C33/542Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal
    • F16C33/543Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part
    • F16C33/546Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part with a M- or W-shaped cross section
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/44Needle bearings
    • F16C19/46Needle bearings with one row or needles
    • F16C19/463Needle bearings with one row or needles consisting of needle rollers held in a cage, i.e. subunit without race rings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/61Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】信頼性をより向上させた針状ころ軸受用の保持器を製造できる針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受を提供する。
【解決手段】針状ころ軸受10がピニオンシャフト(内輪)4eと遊星歯車(外輪)4cとの間に組み込まれたときに、柱部12bの案内部12dと、それが保持するころ11の端部側とのスキマΔ1は、柱部12bところ11の中央部側とのスキマΔ2より小さくなっているので、点線で示す転動可能位置では、上述したように強い遠心力を受けた保持器12ところ11とが相対移動した場合、ころ11は柱部12の付け根側の案内部12dに当たるため、中央部12cに当たる場合と比べると、柱部12の付け根に作用する応力が小さくなる。それにより保持器12の疲労破壊を回避できる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受に関し、特に信頼性を向上させることができる針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等に搭載されている自動変速機において、一般的には遊星歯車機構が用いられている。ここで、針状ころ軸受は、細径のころを用いていることから、内輪外径と外輪内径との差が小さいスペースにも収めることができるので、遊星歯車機構の遊星歯車を回転自在に支持するために用いると、それを搭載した自動変速機のコンパクト化に寄与するので好ましいといえる(特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2002−349647号公報
【特許文献2】
特開平9−151944号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年は、燃費の向上などを目的として、自動変速機においても多段化される傾向がある。しかるに、現在は4速が主流である自動変速機を、例えば5速或いは6速に多段化しようとすると、動力を伝達する遊星歯車機構の遊星歯車の自転速度及び公転速度が増大するということがある。このような仕様の変化に伴い、保持器を用いないいわゆる総ころと呼ばれる従来の針状ころ軸受に対し、より低摩擦且つ潤滑性に優れた保持器付きの針状ころ軸受が開発されている。
【0004】
ここで、遊星歯車機構において、遊星歯車は自転しながら太陽歯車の周囲を公転しているが、このとき遊星歯車を支持する針状ころ軸受も自転すると共に、太陽歯車の周囲を公転するので、それらを合成した遠心力が針状ころ軸受に付与されることとなる。従って、針状ころ軸受を保持器付きのものとした場合、保持器に大きな遠心力が付与されて過大な応力が生じ、折損などに至る恐れがある。
【0005】
特に、いわゆるM型保持器と呼ばれる保持器においては、柱部の中央部が縮径するような形状を有しているが、このような形状の場合、柱部の付け根より、中央部の方がころの外周面に近くなるため、針状ころ軸受の動作時に、ころの中央部が衝接した柱部の付け根は強い繰り返し応力を受けるため、かかる付け根において疲労破壊が生じやすいという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、信頼性をより向上させた針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の針状ころ軸受の保持器は、
軸線方向に互いに間隔をあけて配置された1対の環状部と、円周方向にわたって間欠的に配置され、それぞれの両端部を両環状部に接続させた複数本の柱部と、円周方向に隣り合うこれら各柱部同士の間に存在し、ころを転動自在に保持する為の複数のポケットを備えており、製造時において帯状の金属板にこれら各ポケットを打ち抜き成形してから円筒状に丸めた後、相対する環状部を溶接し、外周面を円筒面とする機械加工を施されてなる針状ころ軸受用保持器において、
前記針状ころ軸受が内輪と外輪との間に組み込まれたときに、前記柱部の第1の部分と、前記保持器により保持されるころとのスキマは、前記柱部の第1の部分より軸線方向中央側の第2の部分と前記ころとのスキマより小さくなっていることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明の針状ころ軸受の保持器は、軸線方向に互いに間隔をあけて配置された1対の環状部と、円周方向にわたって間欠的に配置され、それぞれの両端部を両環状部に接続させた複数本の柱部と、円周方向に隣り合うこれら各柱部同士の間に存在し、ころを転動自在に保持する為の複数のポケットを備えており、製造時において帯状の金属板にこれら各ポケットを打ち抜き成形してから円筒状に丸めた後、相対する環状部を溶接し、外周面を円筒面とする機械加工を施されてなる針状ころ軸受用保持器において、前記針状ころ軸受が内輪と外輪との間に組み込まれたときに、前記柱部の第1の部分と、前記保持器により保持されるころとのスキマは、前記柱部の第1の部分より軸線方向中央側の第2の部分と前記ころとのスキマより小さくなっているので、針状ころ軸受の動作時に、ころが前記柱部の付け根側で接触することから、前記柱部の中央部が接触する従来の構成に比べれば、前記柱部に与えられるモーメント力がより小さくなり、よって前記柱部付け根の応力を小さく抑え、疲労破壊を抑制することが可能となる。
【0009】
尚、針状ころ軸受を組み立てる際に、保持器のポケット部には、半径方向内方よりころを装填しているが、組み込み前におけるころバレを防止するころバレ防止部の位置・形状を調整することで、本発明の特有な構成を得ることができる。ころバレ防止のために、保持器柱部の中央部外径側幅を小さくなるように成形しても良い。又、ころバレ防止部を利用せず、柱部の中央部の幅を細めるように、ポケット打ち抜き加工を施したり、切削加工等を施しても良い。
【0010】
更に、前記保持器には浸炭窒化処理又は浸炭処理が施されていると好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる針状ころ軸受を含む車両の自動変速機1の断面図である。図1において、エンジンのクランクシャフト2から出力されるトルクは、トルクコンバータ3を介して伝達され、更に複数列組み合わせれた遊星歯車機構4,5,6等を介して複数段に減速され、その後デファレンシャルギヤ7及びドライブシャフト8を介して、不図示の車輪に出力されるようになっている。
【0012】
図2は、遊星歯車機構4(5,6も原則的に同じ)の分解図である。図2において、遊星歯車機構4は、内歯を有するリングギヤ4aと、外歯を有する太陽ギヤ4bと、リングギヤ4a及び太陽ギヤ4bに噛合する3つの遊星歯車4cと、3つのピニオンシャフト4eにより遊星歯車4cを回転自在に支持すると共に、自らも回転可能なキャリヤ4dとを有する。
【0013】
遊星歯車機構4の作動原理を図3に示す。まず、1速の場合、図3(a)に示すように、太陽歯車4bをドライブ側とし、遊星歯車4c(キャリヤ)をドリブン側とし、リングギヤ4aを固定することで、大きな減速比が得られる。次に、2速の場合、図3(b)に示すように、太陽歯車4bを固定し、遊星歯車4c(キャリヤ)をドリブン側とし、リングギヤ4aをドライブ側とすることで、中程度の減速比が得られる。更に、3速の場合、図3(c)に示すように、太陽歯車4bを固定し、遊星歯車4c(キャリヤ)をドライブ側とし、リングギヤ4aをドリブン側とすることで、小さな減速比が得られる。尚、後退の場合、図3(d)に示すように、太陽歯車4bをドリブン側とし、遊星歯車4c(キャリヤ)を固定し、リングギヤ4aをドライブ側とすることで、入力に対して出力を逆転させることができる。なお、以上は遊星歯車機構4の動作の一例を示すものであり、必ずしもかかる動作に限られることはない。
【0014】
図4は、本実施の形態の針状ころ軸受を遊星歯車機構に組み込んだ状態で示す図である。図4に示すように、針状ころ軸受10は、ピニオンシャフト(内輪)4eと遊星歯車(外輪)4cとの間に配置され、遊星歯車4cを回転自在に支持している。針状ころ軸受10は、複数のころ11と、それらを保持する保持器12とからなっている。ピニオンシャフト4e内には、図4で右方から軸線に沿って延在し、一般的には中央で外周面もしくは内周面に抜ける油路4fが形成されている。保持器12は外輪案内で用いられる。
【0015】
図5は、本実施の形態にかかる針状ころ軸受の保持器の斜視図である。図に示すように、保持器12は、一対の環状部12aを複数の柱部12bで連結した構成を有している。隣接する柱部12bの間が、ころ11を保持するポケットとなる。各柱部12bは、軸線方向中央において縮径した(即ち保持器12の軸線に近接した)中央部12cを有しており、中央部12cの軸線方向両側から環状部12aにかけて拡径している部位を、案内部12dとしている。このような形状を有する保持器12をM型保持器と呼ぶ。
【0016】
本実施の形態の保持器12の製造時には、図10に示すように、帯状の金属板mにポケットpを等間隔に打ち抜き成形してから円筒状に丸めた後、ポケットpの並び方向における相対する端部e1,e2同士を溶接して一対の環状部12a(図5)を形成し、外周面を円筒面とする機械加工を施されてなる。その後浸炭焼き入れ処理がなされているため、保持器強度および耐焼付き性にすぐれている。
【0017】
図6は、図5に示す保持器12をVI−VI線で切断して矢印方向に見た図であるが、図6(a)は柱部12bの角度公差が基準値のものであり、図6(b)は柱部12bの角度公差が許容範囲内の最大値のものであり、図6(c)は、図6(a)の構成を拡大して示す図である。点線で示すころ11は、ピニオンシャフト4eと遊星歯車4cとの間に挟まれている転動可能位置にあり、実線で示すころ11は、遊星歯車機構に組み付ける前のフリーな状態にある。
【0018】
図6において、案内部12dは、ころバレ防止のために、ころ11を、隣接する柱部12b間に形成されたポケット部に組み付けた後に、半径方向外方からプレスされて塑性変形しており、半径方向外方に向かうにつれて周方向幅が広がるテーパ面12fを有している。尚、本実施の形態においては、中央部12cの断面は矩形状である。
【0019】
本実施の形態において、図6(c)に示すように、針状ころ軸受10がピニオンシャフト(内輪)4eと遊星歯車(外輪)4cとの間に組み込まれたときに、柱部12bの案内部(第1の部分)12dと、保持されるころ11の端部側とのスキマΔ1は、柱部12bの中央部(第2の部分)12cところ11の中央部側とのスキマΔ2より小さくなっている。従って、点線で示す転動可能位置では、上述したように強い遠心力を受けた保持器12ところ11とが相対移動した場合、ころ11は柱部12bの付け根側の案内部12dに必ず当たるため、中央部12cに当たる場合と比べると、柱部12bの付け根に作用する応力が小さくなる。それにより保持器12の疲労破壊を回避できる。更に、M形である保持器12は、柱部12bにおける中央部12cにおいて縮径した形状を有し、中央部12cは、保持器12の軸線側の周方向幅が広くなっている部分を有するので、内輪に組み込みやすい形状を得ることができる。
【0020】
ここで、ころ11が組み込まれた保持器12においては、ころ11がポケット内で動きうるように所定のガタを与えている。このガタは、ころ出っ張り量と、ころ落ち量とで決められる。ころ出っ張り量とは、ころ11が案内部12dのテーパ面12fに接触したときの半径方向外方への張り出し量をいい、ころ落ち量とは、ころ11が中央部12cの側面に接触したときの半径方向内方への張り出し量をいう。しかるに、図6(c)に示すように、Δ1<Δ2とすると、スキマΔ2が大きくなるため、ころ落ち量が増大するという問題がある。かかる問題を、図6(a)に示す保持器と、図6(b)に示す保持器とを比較することで、以下に説明する。
【0021】
上述したように、本実施の形態のごとく溶接により形成される保持器12の場合は、ポケット窓加工のあと、円筒状に丸めて保持器の形状にするため、中央部12cの断面形状は矩形断面となる。矩形断面の場合は、角度公差によって大きくころ落ち量が変化するため、それを防止しようとすると中央部12cの寸法公差を始めとする許容公差範囲を狭める必要があり、それによりコストが増大する。これを防止するために、中央部12cをより半径方向内側に位置させるという考えもあるが、それにより軸線方向に向かう潤滑剤の流れを阻害する恐れがある。
【0022】
特に、図6(a)に示す保持器12のように、柱部12bの角度公差が基準値である場合に、ころ落ち量δ1が基準範囲内であったとしても、図6(b)に示す保持器12のように、柱部12bの角度公差が許容範囲内の最大値となった場合に、ころ落ち量δ2が基準範囲外となる恐れがある。ころ落ち量が基準範囲外となると、ピニオンシャフト4eに針状ころ軸受10を組み込む際に、ころ11が邪魔になり組付性が悪化する。かかる問題は、以下に述べる第2の実施の形態で解消できる。
【0023】
図7は、第2の実施の形態にかかる保持器112の図6と同様な断面図であり、図7(a)は柱部112bの角度公差が基準値のものであり、図7(b)は柱部112bの角度公差が許容範囲内の最大値のものである。図7に示すように、本実施の形態の保持器112は、中央部面112cの断面形状が、保持器112の半径方向内方に向かうにつれ周方向幅が広がるテーパ形状となっている。このような中央部112cは、保持器112を形成した後に、中央部112cを削ったり、半径方向内側からプレスして塑性変形させることで得ることができる。その他の構成については、上述した実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0024】
図7に示すように、中央部112cの断面形状をテーパ状としたので、フリー状態でのころ11は、中央部112cの側面に接触したときの位置は、図6の実施の形態よりも半径方向外方となる。すなわち、図7(a)に示す保持器112のように、柱部112bの角度公差が基準値である場合には、図6(a)に示すころ落ち量δ1より小さいころ落ち量δ3を得ることができ、且つ図7(b)に示す保持器のように、柱部112bの角度公差が許容範囲内の最大値となった場合にも、図6(a)に示すころ落ち量δ2より小さいころ落ち量δ4を得ることができ、中央部112cを半径方向内側へ追い込むことなく、ころ落ち量を許容準範囲内に収めることができる。
【0025】
図8は、第3の実施の形態にかかる保持器212の図7と同様な断面図である。本実施の形態の保持器212においては、柱部212bの中央部212cの形状が、図7に示す実施の形態と異なっている。より具体的には、中央部212cの断面形状は、半径方向外側のみがテーパ形状であり、半径方向内側は平行な側面となっている。その他の構成については、上述した実施の形態と同様であるので説明を省略する。本実施の形態によれば、ころ11の組み込みが容易となる。
【0026】
図9(a)は、第4の実施の形態にかかる保持器312の軸線方向上部断面図であり、図9(b)は、図9(a)に示す保持器312をB−B線で切断して矢印方向に見た図であるり、図9(c)は、図9(a)に示す保持器312をC−C線で切断して矢印方向に見た図である。本実施の形態の保持器312においては、柱部312bの中央部の断面形状が、図7に示す実施の形態と異なり軸線方向に一様ではない。より具体的には、柱部312bの中央部は、断面形状がテーパ形状の2つのテーパ部分312cと、それらの間に形成された矩形形状の平行部分312c’とを有している。かかる構成によれば、平行部分312c’を設けているので、中央部を全てテーパ部分312cとした場合に比べると、より保持器312の半径方向スキマが増え、ピニオンシャフト4eの油路4fから供給される潤滑剤の流れを増大させる効果がある。その他の構成については、上述した実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0027】
以上、本発明を実施例を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
【0028】
【発明の効果】
本発明の針状ころ軸受の保持器は、軸線方向に互いに間隔をあけて配置された1対の環状部と、円周方向にわたって間欠的に配置され、それぞれの両端部を両環状部に接続させた複数本の柱部と、円周方向に隣り合うこれら各柱部同士の間に存在し、ころを転動自在に保持する為の複数のポケットを備えており、製造時において帯状の金属板にこれら各ポケットを打ち抜き成形してから円筒状に丸めた後、相対する環状部を溶接し、外周面を円筒面とする機械加工を施されてなる針状ころ軸受用保持器において、前記針状ころ軸受が内輪と外輪との間に組み込まれたときに、前記柱部の第1の部分と、前記保持器により保持されるころとのスキマは、前記柱部の第1の部分より軸線方向中央側の第2の部分と前記ころとのスキマより小さくなっているので、針状ころ軸受の動作時に、ころが前記柱部の付け根側で接触することから、前記柱部の中央部が接触する従来の構成に比べれば、前記柱部に与えられるモーメント力がより小さくなり、よって前記柱部付け根の応力を小さく抑え、疲労破壊を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる針状ころ軸受を含む車両の自動変速機の断面図である。
【図2】遊星歯車機構4の分解図である。
【図3】遊星歯車機構の作動原理を示す図である。
【図4】第1の実施の形態の針状ころ軸受を遊星歯車機構に組み込んだ状態で示す図である。
【図5】針状ころ軸受の保持器の斜視図である。
【図6】図5に示す保持器12をVI−VI線で切断して矢印方向に見た図である。
【図7】第2の実施の形態の針状ころ軸受用の保持器の半径方向断面図である。
【図8】第3の実施の形態の針状ころ軸受用の保持器の半径方向断面図である。
【図9】第4の実施の形態の針状ころ軸受用の保持器を示す図である。
【図10】第1の実施の形態の保持器の素材を、ポケット部を打ち抜いた状態で示す図である。
【符号の説明】
1 自動変速機
4〜6 遊星歯車機構
10 針状ころ軸受
11 ころ
12,112、212,312 保持器

Claims (3)

  1. 軸線方向に互いに間隔をあけて配置された1対の環状部と、円周方向にわたって間欠的に配置され、それぞれの両端部を両環状部に接続させた複数本の柱部と、円周方向に隣り合うこれら各柱部同士の間に存在し、ころを転動自在に保持する為の複数のポケットを備えており、製造時において帯状の金属板にこれら各ポケットを打ち抜き成形してから円筒状に丸めた後、相対する環状部を溶接し、外周面を円筒面とする機械加工を施されてなる針状ころ軸受用保持器において、
    前記針状ころ軸受が内輪と外輪との間に組み込まれたときに、前記柱部の第1の部分と、前記保持器により保持されるころとのスキマは、前記柱部の第1の部分より軸線方向中央側の第2の部分と、前記ころとのスキマより小さくなっていることを特徴とする針状ころ軸受の保持器。
  2. 前記保持器には浸炭窒化処理又は浸炭処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の針状ころ軸受の保持器。
  3. 請求項1又は2に記載の保持器と、前記保持器により保持されるころとを有することを特徴とする針状ころ軸受。
JP2003194827A 2003-07-10 2003-07-10 針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受 Pending JP2005030468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003194827A JP2005030468A (ja) 2003-07-10 2003-07-10 針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003194827A JP2005030468A (ja) 2003-07-10 2003-07-10 針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005030468A true JP2005030468A (ja) 2005-02-03

Family

ID=34205860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003194827A Pending JP2005030468A (ja) 2003-07-10 2003-07-10 針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005030468A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008241026A (ja) * 2007-02-26 2008-10-09 Ntn Corp 保持器付きころ
JP2009264534A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Ntn Corp 溶接保持器及びその製造方法
WO2015076192A1 (ja) * 2013-11-21 2015-05-28 Ntn株式会社 複列形保持器付き針状ころ軸受
DE102014212270A1 (de) * 2014-06-26 2016-01-14 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Käfig für ein Wälzlager, Wälzlager und Planetenradlagerung
DE102014214332A1 (de) * 2014-07-23 2016-01-28 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Käfig für ein Wälzlager, Wälzlager und Planetenradlagerung

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008241026A (ja) * 2007-02-26 2008-10-09 Ntn Corp 保持器付きころ
JP2009264534A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Ntn Corp 溶接保持器及びその製造方法
WO2015076192A1 (ja) * 2013-11-21 2015-05-28 Ntn株式会社 複列形保持器付き針状ころ軸受
JP2015102106A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 Ntn株式会社 複列形保持器付き針状ころ軸受
US10184517B2 (en) 2013-11-21 2019-01-22 Ntn Corporation Needle roller bearing with double row of retainers
DE102014212270A1 (de) * 2014-06-26 2016-01-14 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Käfig für ein Wälzlager, Wälzlager und Planetenradlagerung
DE102014214332A1 (de) * 2014-07-23 2016-01-28 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Käfig für ein Wälzlager, Wälzlager und Planetenradlagerung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006013756A1 (ja) 回転支持装置
EP2706265B1 (en) Speed reducer
US7033083B2 (en) Support structure carrying thrust load of transmission, method of manufacturing thereof and thrust needle roller bearing
JP4786482B2 (ja) 円すいころ軸受
JP2017015206A (ja) 軸受および減速機
JP5012438B2 (ja) 針状ころ軸受
JP2009079629A (ja) 針状ころ軸受用の保持器
JP2005214390A (ja) ニードル軸受、遊星歯車機構及びピニオンシャフト
JP2005030468A (ja) 針状ころ軸受の保持器及び針状ころ軸受
JP2000240661A (ja) 保持器付きころ
JP5273442B2 (ja) ラジアル針状ころ軸受
JP2005076810A (ja) 針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受
JP2010255645A (ja) ラジアルニードル軸受
JP2004324844A (ja) 針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受
JP2005106211A (ja) 保持器付きころ
JP2005147285A (ja) 遊星歯車機構
JP2004293627A (ja) 針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受
JP2004324843A (ja) 針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受
US20050064977A1 (en) Roller/retainer assembly for planetary gear and planetary gears support using the same
JP2004353809A (ja) 針状ころ軸受用の保持器の製造方法及び針状ころ軸受用の保持器
JP2005214394A (ja) ニードル軸受用の保持器の製造方法、ニードル軸受用の保持器及びニードル軸受
JP2005076809A (ja) 針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受
JP2008240755A (ja) 遊星歯車機構
JP2005016710A (ja) 針状ころ軸受
JP2004270838A (ja) 遊星歯車用ニードル軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081024