JP2005029350A - 紙葉類の表裏反転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 紙葉類の表裏反転にかかる処理時間の短縮化を図るようにした表裏反転装置を提供する。
【解決手段】 この表裏反転装置10において、駆動手段Mにより反転ベルト31が駆動されている状態で紙葉類Sが搬入されると、一対の繰り入れローラ対22から反転手段Pに繰り入れられる。反転手段Pは反転ベルト31と反転部30とから成り、紙葉類Sは反転ベルト31と反転部30との間で挟まれて、反転ベルト31の移動に追従して搬送方向に移動する。そして、紙葉類Sは、反転部30に斜め掛けされた反転ベルトに沿うように、反転部30の長手方向の下方に向かって搬送される。一対の繰り入れローラ対22は、その搬送方向の中心軸線が、反転部の中心軸線とオフセットされているため、紙葉類の表裏反転にかかる処理時間の短縮化とスムーズな反転動作が図られる。
【選択図】 図2
【解決手段】 この表裏反転装置10において、駆動手段Mにより反転ベルト31が駆動されている状態で紙葉類Sが搬入されると、一対の繰り入れローラ対22から反転手段Pに繰り入れられる。反転手段Pは反転ベルト31と反転部30とから成り、紙葉類Sは反転ベルト31と反転部30との間で挟まれて、反転ベルト31の移動に追従して搬送方向に移動する。そして、紙葉類Sは、反転部30に斜め掛けされた反転ベルトに沿うように、反転部30の長手方向の下方に向かって搬送される。一対の繰り入れローラ対22は、その搬送方向の中心軸線が、反転部の中心軸線とオフセットされているため、紙葉類の表裏反転にかかる処理時間の短縮化とスムーズな反転動作が図られる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、紙幣、証券等の紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開平9−81829号公報に開示されている。この公報に記載された表裏反転装置は、紙幣の搬送方向に延在する回転自在な切替えブレードを有している。そして、反転処理予定の紙幣が搬送されてきた場合には、切替えブレードは紙幣の搬送方向に対して平行になり、紙幣は切替えブレード上を搬送されて、搬送路外に排出される。このようにして搬送路外に排出された紙幣は、所定位置で一旦停止する。そして、切替えブレードを所定の角度だけ傾けた後、紙幣を切替えブレードに向けて逆送させると、紙幣はその後端側から搬送路に戻され、紙幣の表裏反転が完了する。
特開平9−81829号公報
しかしながら、前述した従来の表裏反転装置には、次のような課題が存在している。すなわち、搬送中の紙幣を反転時に一旦停止させているため、紙幣の表裏反転にかかる処理時間が長くならざるを得ず、高速反転処理の弊害となっていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、紙葉類の表裏反転にかかる処理時間の短縮化とスムーズな反転動作を図るようにした表裏反転装置を提供することを目的とする。
本発明に係る紙葉類の表裏反転装置は、搬送経路上で搬送される紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置において、紙葉類の搬送方向に延在する反転部と、一部が反転部に沿うようにして、反転部の長手方向に対し斜めに掛けられた反転ベルトと、反転ベルトを駆動させる駆動手段と、反転部の搬入側に配置され、反転部に紙葉類を搬送する繰り入れローラ対とを備え、反転部の中心軸線に対し、繰り入れローラ対の搬送方向における中心軸線は、反転部の搬入側において、反転部に反転ベルトが斜め掛けされる側と反対側にオフセットされたことを特徴とする。
この紙葉類の表裏反転装置において、駆動手段により反転ベルトが駆動されている状態で紙葉類が搬入されると、紙葉類は繰り入れローラ対により反転部へ搬入される。さらに、紙葉類は反転ベルトと反転部の間で挟まれて、反転ベルトの移動に追従して搬送方向に移動する。反転ベルトは反転部の長手方向に対して斜めに沿うように掛けられているため、紙葉類は反転して搬送される。また、反転部の中心軸線に対し、繰り入れローラ対の搬送方向における中心軸線は、反転部の搬入側において、反転部に反転ベルトが斜め掛けされる側と反対側にオフセットされているため、紙葉類を反転部へ搬入する際において、紙葉類のホールド力が高められ、紙葉類は、繰り入れローラ対から反転部へスムーズに移送されることになる。
また、繰り入れローラ対は、一対の第1の繰り入れローラ対と第2の繰り入れローラ対とからなり、反転部の搬入側において、第1の繰り入れローラ対は、第2の繰り入れローラ対よりも反転部から離された位置に配置されるようにするとよい。繰り入れローラ対を一対の第1の繰り入れローラ対と第2の繰り入れローラ対とで構成することにより、反転部へ搬送される際、紙葉類は2箇所で繰り入れローラ対によって挟まれ、それぞれの繰り入れローラ対のローラが紙葉類を繰り出すように回転することにより、紙葉類をスムーズに反転部へ移送することができる。
本発明によれば、紙葉類の表裏反転にかかる処理時間の短縮化とスムーズな反転動作が図られる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る表裏反転装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示された表裏反転装置10は、上部に入口(IN)が設けられ、下部に出口(OUT1)が設けられた縦型の表裏反転装置である。この表裏反転装置10は、2枚の平行な側板11,12と、この両側板11,12の下端で側板11,12間に架け渡された底板13とからなるハウジング14を有している。このハウジング14内には、紙葉類(例えば、紙幣やカード類)Sを上から下に向けて落下させるように搬送する搬送経路Hが設けられ、この搬送経路Hの途中に反転手段Pが設けられている。
この搬送経路Hは、主としてローラと無端ベルトとの組み合わせにより構成され、ハウジング14の上部には、複数個の案内ローラと無端ベルトが配置され、所定の流入路を作り出している。具体的に、この流入路は、一対の第1の案内ローラ16a,16b間に架け渡されて水平に延在する第1の無端搬送ベルト17と、この無端搬送ベルト17の前側において前方の第1の案内ローラ16aに上方から押し当てられた導入ローラ18と、無端搬送ベルト17の後側において後方の第1の案内ローラ16bに上から押し当てられた第2の無端搬送ベルト19とで構成されている。なお、第2の無端搬送ベルト19は、三点配置された第2の案内ローラ20間に架け渡され、第2の無端搬送ベルト19に所定のテンションを作り出している。また、流入路の最後端では、第3の案内ローラ21が第2の案内ローラ20に押し当てられている。
このような流入路から排出された紙葉類Sは、一対の第1の繰り入れローラ対22aと第2の繰り入れローラ対22bからなる搬入側の繰り入れローラ対22によって挟まれながら反転手段P内に導かれる。これに対し、反転手段Pから排出された紙葉類Sは、搬出側の一対の繰り出しローラ対23によって出口(OUT1)に向けて排出される。繰り出しローラ対23は、ローラ23a及びローラ23bから成り、略水平に配列されている。また、繰り出しローラ23aと出口側に配置した第3の案内ローラ24とは、水平に延在する第3の無端搬送ベルト26を介して連結されている。そして、出口側において、第3の案内ローラ24には、下側から排出ローラ27が押し当てられている。なお、前述した種々のローラは、側板11,12の外方で適切に掛け渡されたタイミングベルトT(一点鎖線参照)によって同期して回転し、各タイミングベルトTは一個のモータ28によって駆動する。
なお、図1に示すように、搬送経路Hの途中には、反転予定でない紙葉類Sが反転手段Pに送り込まれる前に外部へ排出することを目的にした途中排出経路が設けられている。この途中排出経路は、第1の無端搬送ベルト17に対して下側から押し当てられた排出無端ベルト25によって形成され、経路の切り換えは、排出無端ベルト25の上流側に配置した流路切り換えブレード29によって行われる。よって、揺動型の流路切り換えブレード29が矢印A方向に回転することで、反転予定でない紙葉類Sは、出口(OUT2)から排出され、流路切り換えブレード29が矢印B方向に回転することで、反転予定の紙葉類Sは、第2の無端搬送ベルト19に沿いながら反転手段Pに向けて前進する。
反転手段Pは、鉛直方向に延在する円柱状の細長い反転部30を有している。この反転部30の両端は、ハウジング14に取付けられたブラケット(図示せず)にネジを介して固定され、反転部30は、ハウジング14内の中央において繰り入れローラ対22と繰り出しローラ対23との間で上下に延在する。
図3に示すように、円柱状の反転部30には、180度反転を可能にするゴム製の反転ベルト31が、反転部30に沿うようにして長手方向に対し斜めに掛け渡されている。この反転ベルト31は、反転部30の一部に掛けられた無端ベルトとしてハウジング14内に収容され、この反転ベルト31は、側板12にブラケット32を介して固定されたモータ(駆動手段)Mの駆動プーリ34によって一方向に駆動し続ける。
反転ベルト31の連続駆動を可能にするため、図1及び図2に示すように、繰り入れローラ対22に対向する位置に入口側プーリ35が配置され、繰り出しローラ対23に対向する位置に出口側プーリ36が配置され、入口側プーリ35と出口側プーリ36は、反転部30の入口側と出口側において、180度捻られた位相関係をもって配置される。さらに、上下に延在する反転部30を挟んで前側には、第1の中間プーリ37が配置され、後側には第2の中間プーリ38が配置され、反転部30の出口側において、反転ベルト31は、出口側プーリ36及び第1の中間プーリ37に架け渡される。
これに対し、反転部30の入口側において、反転ベルト31は、入口側プーリ35及び第2の中間プーリ38に架け渡される。そして、反転ベルト31は、駆動プーリ34を介して第1及び第2の中間プーリ37,38に架け渡される(図2参照)。これにより、反転ベルト31は、反転部30上で一方向に流れるように移動し続け、その結果、反転部30の入口側から入ってきた紙葉類Sは、反転部30と反転ベルト31とで挟まれながら、反転部30の軸線Lに沿って移動し続け、最終的に、出口側で180度反転することになる(図3参照)。この場合、折れ癖のついた紙葉類Sや腰のない紙葉類Sでも、広げられた状態を維持しながら確実に反転する必要があるので、ハウジング14内には、数枚のプレート板39(図6参照)の組み合わせからなるガイド手段が配置されている。
このように構成された反転手段Pでは、紙葉類Sの高速かつ確実な反転が望まれており、これを達成するため、紙葉類Sは、反転ベルト31に対して高摩擦抵抗を維持しつつ、反転部30に対して低摩擦抵抗が要求される。
そこで、図4に示すように、反転部30には、斜め掛けされた反転ベルト31に沿うようにして複数個(例えば9個)の回転自在な反転ローラ40が等間隔で整列配置され、これによって、紙葉類Sは、反転ローラ40と反転ベルト31との間で挟持されながら反転部30の長手方向に搬送されることになる。従って、反転部30を利用して紙葉類Sを反転させる際、低摩擦抵抗をもって紙葉類Sを搬送させることができるので、紙葉類Sは、反転ベルト31の掛け渡し方向に沿ってスムーズに表裏反転することになる。これによって、紙葉類Sの確実な表裏反転と、紙葉類Sの表裏反転にかかる処理時間の短縮と、紙葉類Sの斜行防止とを図っている。
また、図5に示すように、各反転ローラ40は、その回転軸線Rが、反転部30の軸線Lの垂線Kに対して設置角度α(例えば12.1度)をなすように、反転部30に取り付けられている。そして、設置角度αを一定にすることで、各反転ローラ40と反転部30との位置関係が一定になるので、反転部30の設計が容易になると共に、複数の反転ローラ40を反転部30上で等間隔で簡単に並べることができ、紙葉類Sのスムーズな表裏反転が可能になる。
このような円筒状反転ローラ40を反転部30に対し作業性良く且つ個別的に実装するにあたって、断面コ字状の取付け金具(ローラ支持部材)42が利用される。図6及び図7に示すように、反転ローラ40の外周部には、ゴム又はウレタン樹脂からなる摩擦部41が設けられ、この反転ローラ40の内部には軸受部45が実装され、この軸受部45によって軸部43が保持され、反転ローラ40の滑らかな回転を可能にしている。そして、反転ローラ40を円筒形状にすることで、紙葉類Sが反転ローラ40上を移動しているときに紙葉類Sが斜行するような事態が回避され、特に摩擦部41を採用すると斜行防止に好適である。
これに対し、取付け金具42は、平行で対峙する二枚の側板44,44と、側板44,44間を連結する一枚の底板46とで断面コ字状に折り曲げ成形される。各側板44には、反転ローラ40の軸部43における半月状端部43aが嵌め込まれる半月状の開口部44aが設けられ、軸部43の端部43aを開口部44aに嵌め込むことで、取付け金具42に対して反転ローラ40がワンタッチで装着される。また、底板46の中央には、取付けねじ47の螺合を可能にする雌ねじ部46aが形成されている。
このような取付け金具42に反転ローラ40を組み付けることでローラ組立体Cが構成され、ローラ組立体Cは、反転ローラ40を反転部30に実装する際の作業性の向上を図っている。また、ローラ組立体Cを反転部30に実装するにあたり、紙葉類Sが、反転ローラ40と反転ベルト31とで確実に挟み込むようにする必要がある。そこで、図6及び図8に示すように、反転部30には、反転ローラ40の埋設位置に対応するように個別的な凹部48が形成され、この凹部48は、取付け金具42が入り込む程度の大きさに形成され、その深さは、取付け金具42に装着された反転ローラ40の頂部が露出する程度に形成されている。
また、各凹部48内に反転ローラ40を組み付けて行く際の作業性を良好にするため、反転部30には、凹部48の底面48aから外方に向けて反転部30を貫通するネジ挿入孔49が、取付け金具42の雌ねじ部46aに対応する位置に設けられている。これにより、取付け金具42を、反転部30の外側から雄ねじ47によって固定することができるので、各反転ローラ40の組み付け作業性が極めて向上する。また、反転ローラ40の露出高さを調節するために、取付け金具42の底板46と凹部48の底面48aとの間に所定厚さのスペーサ(図示せず)を入れ込むことによって、反転ローラ40の高さ調節を極めて簡単に行うことができる。
次に、この表裏反転装置10における動作を図1及び図2を参照にして説明する。
まず、モータ28によって各タイミングベルトTを駆動させ、モータMによって反転ベルト31を駆動させる。そして、表裏反転装置10の上部に設けられた入口(IN)から紙葉類(ここでは、紙幣)Sが入る。すると紙葉類Sは、ハウジング14の上部に設けられた流入路に導かれ、搬送経路Hを通過する。すなわち、紙葉類Sは、第1の案内ローラ16aと導入ローラ18との間に挿入され、第1の無端搬送ベルト17により導かれ、第1の案内ローラ16bと第2の案内ローラとの間に挿入される。さらに、紙葉類Sは第2の無端搬送ベルト19に導かれる。紙葉類Sを反転させないときは、流路切り換えブレード29が矢印A方向に回転して流路を切り換え、紙葉類Sは第1の無端搬送ベルト17と排出無端ベルト25に挟まれて出口(OUT2)へ搬送され、出口(OUT2)から排出される。
紙葉類Sを反転させるときは、流路切り換えブレード29が矢印B方向に回転し流路が切り換えられる。そして、紙葉類Sは、第2の無端搬送ベルト19によって第3の案内ローラ21と第2の案内ローラ20の間に導かれ、一対の繰り入れローラ対22に挟まれるように導かれる。さらに、紙葉類Sは、一対の繰り入れローラ対22から繰り出されて反転手段Pへ導かる。反転手段Pへ導かれた紙葉類Sは、反転部30と反転ベルト31に挟まれながら搬送されることになる。
ここで、紙葉類Sの正確な反転を達成させるため、図2及び図9に示すように、繰り入れローラ対22の中心軸線C1は、反転部30の中心軸線C2に対して、反転部30の搬入側において、反転部30に反転ベルト31が斜め掛けされる側と反対側にオフセットされている。この場合、「反転ベルト31が斜め掛けされる側」とは、中心軸線C2を基準として、反転ベルト31が這い渡される側、すなわち、図9において、中心軸線C2より右側のことを言う。
また、図9において、符号S1は、紙葉類Sが、一対の繰り入れローラ対22から反転手段Pの搬入側に繰り入れられ、紙葉類Sが、駆動している反転ベルト31と反転部30の間に挟まれつつ、搬送され始めたときの状態を示している。符号S2は、紙葉類Sが、駆動されている反転ベルト31に導かれ、反転し始めたときの状態を示している。符号S3は、紙葉類Sが、反転手段Pの搬出側に搬送された状態を示している。
次に、前述した繰り入れローラ対22をオフセット配置させたメリットについて説明する。紙葉類Sが一対の繰り入れローラ対22から反転手段Pへ鉛直下向きに搬入されると、S1で示すように、紙葉類Sの中央部が、駆動されている反転ベルト31と反転部30の間に挟まれつつ、紙葉類Sは搬送され始める。一方、反転ベルト31は反転部30に斜め掛けされているため、紙葉類Sの中央部は、反転ベルト31の中心線C3にほぼ沿うように引き込まれる。したがって、紙葉類Sは、S2に示すように、矢印D方向に回転し始める。しかし、一対の繰り入れローラ対22のオフセット配置により、紙葉類Sをホールドする力が高められており、紙葉類Sが回転することにより生ずる傾斜角βが可能な限り小さく抑えられる。つまり、オフセット配置された一対の繰り入れローラ対22のうち、繰り入れローラ対22bが、紙葉類Sの回転中心から外側に離れた位置にあるために、紙葉類Sにかかる回転モーメントが抑制され、傾斜角βを小さく抑えることができる。なお、繰り入れローラ対22は一対であるため、紙葉類は、第1の繰り入れローラ対22aと第2の繰り入れローラ対22bによって、2箇所で挟まれ、それぞれの繰り入れローラ対22a,22bの各ローラが紙葉類を繰り出すように回転することで、スムーズに反転部30へ移送される。このようにして、紙葉類Sが、反転部30と反転ベルト31に挟まれると、紙葉類Sは、低摩擦抵抗の反転ローラ40を滑りつつ、斜め掛けされた反転ベルト31に沿うように反転して行き、反転手段Pの搬出側に到達する。
さらに、上述のように、繰り入れローラ対22がオフセット配置されたことによって傾斜角βが小さく抑えられるため、S3で示すように、紙葉類Sが反転手段Pの搬出側に到達したときのスキュー角γも小さく抑えられる。このスキュー角γは4度以内にすることが望ましい。このように、傾斜角β及びスキュー角γを小さくできるため、一対の繰り入れローラ対22から反転手段Pへの移送、反転手段Pにおける紙葉類Sの反転動作、及び反転手段Pから一対の繰り出しローラ対23への搬出動作が、スムーズに行われるようになる。
このようにして、スキュー角γが小さく抑えられて反転手段Pの搬出側に移送された紙葉類Sは、繰り出しローラ対23に搬出される(図1参照)。さらに、紙葉類Sは、第3の無端搬送ベルト26によって、第3の案内ローラ24と排出ローラ27との間に導かれ、出口(OUT1)から反転された状態で搬出される。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態の一対の繰り入れローラ対22は、図10(a)に示すように、4個のローラを用いて、繰り入れローラ対22a及び22bを構成しているが、これに代え、図10(b)に示すように、繰り入れローラ対22を、幅広の2個のローラを用いてもよい。あるいは、図10(c)に示すように、繰り入れローラ対22を、三対の繰り入れローラ対22a,22b,22cにより構成してもよく、三対以上の繰り入れローラ対により構成してもよい。いずれにおいても、繰り入れローラ対22の中心軸線C1を、反転部30の中心軸線C2に対して、反転部30の搬入側において、反転部30に反転ベルト31が斜め掛けされる側と反対側にオフセットさせて配置する。
10…表裏反転装置、22…繰り入れローラ対、30…反転部、31…反転ベルト、40…反転ローラ、42…取付け金具(ローラ支持部材)、43…軸部、44…側板、46…底板、46a…雌ねじ部、48…凹部、48a…凹部の底面、49…ネジ貫通孔、H…搬送経路、M…モータ(駆動手段)、S…紙葉類、C1…反転部の中心軸線、C2…繰り入れローラ対の搬送方向における中心軸線。
Claims (2)
- 搬送経路上で搬送される紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置において、
前記紙葉類の搬送方向に延在する反転部と、
一部が前記反転部に沿うようにして、前記反転部の長手方向に対し斜めに掛けられた反転ベルトと、
前記反転ベルトを駆動させる駆動手段と、
前記反転部の搬入側に配置され、前記反転部に前記紙葉類を搬送する繰り入れローラ対とを備え、
前記反転部の中心軸線に対し、前記繰り入れローラ対の前記搬送方向における中心軸線は、前記反転部の前記搬入側において、前記反転部に前記反転ベルトが斜め掛けされる側と反対側にオフセットされたことを特徴とする紙葉類の表裏反転装置。 - 前記繰り入れローラ対は、一対の第1の繰り入れローラ対と第2の繰り入れローラ対とからなり、前記反転部の前記搬入側において、前記第1の繰り入れローラ対は、前記第2の繰り入れローラ対よりも前記反転部から離された位置に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類の表裏反転装置。
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