JP2005027353A5 - - Google Patents

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通信装置
この発明は、ITU−TのV.8規格およびV.34規格の機能を装備した通信装置に関する。
ファクシミリ通信には、CCITT勧告によって各種の基準が定められており、そのVシリーズモデム勧告には、V.8規格(V.8モード),V.21規格(V.21Hモード),V.34規格(V.34モード)等のモデムについて、交信時の通信制御手順が定められている〔例えば、ITU−T、Vシリーズ(モデム関連等)勧告集、1994年、財団法人新日本ITU協会発行〕。このCCITT勧告(特に勧告T.30)で規定されている通信制御手順に従ったモデムが装備されている通信装置を使用すれば、規格が異なるモデム間でも、交信が可能である。このITU−TのV.34規格によって通信を行う場合には、まず、V.8規格による通信を行い、その後V.34規格で定義されている各フェーズの信号の送受信を行い、回線のコンディションに合わせた通信を行う必要がある。なお、これらの通信は、いくつかのトーン信号と、いくつかの速度のバイナリ信号を使って行われる全二重通信である。
ところで、これらの信号の通信は非常に複雑であり、通常は、送信側と受信側のモデム同士で各種パラメータを決定しながら、ホストCPUの制御なしに自動的に実行される。しかし、回線の状況によってはうまく交信できない場合があり、この場合には無駄な通信時間がかかってしまう。先に述べたように、ITU−TのV.34規格で通信を行う場合(以下、単にV.34規格あるいはV.34通信と略称する)には、V.8規格の通信を行った後(以下、単にV.8規格あるいはV.8通信と略称する)に、V.34規格の通信を行うことが必要であり、この交信はモデム間の自動的な制御によって実行される。ここで、V.34規格による通信について、通常の通信フローを説明する。
図12は、V.34規格による通信について、その通信フローの一例を示す図である。図において、TXは送信側端末、RXは受信側端末で、CMは起呼メニュー信号、ANSamは変形応答トーン、JMは共通メニュー信号、AはトーンA、BはトーンB、CJ,INFO0a,INFO0cはそれぞれ信号を示す。
この図12には、V.8規格の通信からV.34規格のコントロールチャネルまでの通信フローを示している。通常のファクシミリ通信でV.34通信を行うためには、回線接続後に、まずV.8通信を行う必要がある。このV.8通信において、V.34通信が可能であることが確認できてからV.34通信を行うことになる。ところで、この通信の途中で何らかの回線障害があると、信号が相手機に伝わらずに、次の図13に示すようなV.8通信中でのエラーや、図14に示すようなV.34通信を開始してからのエラー等が発生する。
図13は、V.8通信中において、通信エラーが発生した場合の一例を示す図である。この図13には、V.8通信中に、共通メニュー信号JMが送信側端末TXに届かず、両端末TX,RXとも信号連送のままの状態になっている場合を示している。
図14は、V.34通信中において、通信エラーが発生した場合の一例を示す図である。この図14には、V.34通信中において、INFO0a信号が送信側端末TXに届かず、両端末TX,RXとも信号連送のままの状態になっている場合を示している。ところで、V.8規格の通信では、CM/JM/CJの信号のように、同じ内容を何度も繰り返して送信し、相手機が応答するまで送信する方法が採用されている。また、V.34規格の通信では、V.8規格のような方法を採用しながら、さらにエラーになった場合には、数回前の信号まで戻って再度通信をやり直す方法も併用している。このように、CCITT勧告T.30には、V.8規格およびV.34規格で行われる通信中に、相手機からの信号が受信できなかった場合のために、リカバリシーケンスが定められている。ところが、リカバリシーケンスのタイムアウトについては、特に定められていない。
先の従来技術で説明したように、V.8規格およびV.34規格で行われる通信については、通信中にエラーが発生した場合のリカバリシーケンスが定められている。しかし、いずれにしてもタイムアウトが定められていないため、エラーがなくなるまで何度でも送信受信を繰り返すことができることになる。このように、何度でもリカバリシーケンスをトライすることができるので、通信を諦めるまで待つことができる、という利点がある反面で、通信の時間が長くなり、結果的に無駄な時間を消費する、ということも想定される。
この発明は、通信状況によって発生しうる通信不能を検出し、その検出結果を記憶しておくことにより、通信エラーの原因解明を容易にして、システムの復旧までの時間を短縮すると共に、通信装置の信頼性を向上させることを課題とする。
請求項1の発明では、ITU−TのV.34規格およびV.8規格の通信を行うことが可能な通信装置において、V.8規格およびV.34規格の通信中の信号送受信の検出を行う信号送受信検出手段と、送受信信号の変化を検出する変化検出手段と、送受信した信号の変化を検出するたびに、所定の計時手段をリセットするリセット手段と、計時手段の値(時間)が所定の時間に達したことを検出する時間検出手段と、所定の時間に達したことを記憶する記憶手段と、記憶した内容を任意のタイミングで確認する確認手段とを設けている。
請求項2の発明では、請求項1の通信装置において、計時手段が所定の時間に達した(タイムアウトした)ときの通信状況を検出する通信状況検出手段と、タイムアウトしたときにV.8規格またはV.34規格の通信中であった場合に、V.21規格の通信を行う通信手段とを設けている。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の通信装置において、各信号ごとにタイムアウトまでのしきい値を設定して記憶するしきい値設定・記憶手段と、各信号を検出したとき、該当するしきい値を選択して設定し、次の信号が検出されるまでの間に経過時間がしきい値と等しくなったとき、タイムアウトとするタイムアウト対応手段とを設けている。
請求項4の発明では、請求項3の通信装置において、各信号ごとにタイムアウト後の動作を、V.21規格の通信または回線断のどちらかに選択する選択手段を設けている。
請求項1の通信装置では、モデムが自動的に実行するV.8通信やV.34通信中のトラブルを、ホストCPUで検出することが可能になると共に、このエラーの情報を記憶している。したがって、通信エラーの原因解明に役立たせることが可能になり、システムのダウン時間を短縮できると同時に、信頼性を向上させることができる。
請求項2の通信装置では、請求項1の通信装置において、V.8通信およびV.34通信中に何らかの原因によってタイムアウトが発生しても、V.21規格による通信を開始するようにしている。したがって、請求項1の通信装置による効果に加えて、時間の無駄が一層少なくなり、使用効率が向上する。
請求項3の通信装置では、請求項1または請求項2の通信装置において、V.8規格およびV.34規格で通信される信号ごとに最適なしきい値を設定してタイムアウトの監視を行っている。したがって、請求項1または請求項2の通信装置による効果に加えて、通信エラーによる時間の無駄をさらに少なくすることができ、使用効率が向上する。
請求項4の通信装置では、請求項3の通信装置において、V.8規格およびV.34規格で通信される信号ごとに、タイムアウト後の動作が設定できるようにしている。したがって、通信規格の変更に対応することが可能になり、通信性能が向上する。
この発明の通信装置について、図面を参照しながら、その実施の形態を詳細に説明する。以下に、第1から第4の実施の形態として説明するが、第1の実施の形態で説明する請求項1の発明が基本発明であり、第2から第4の実施の形態で説明する請求項2から請求項4の発明は、請求項1の発明を前提としている。
第1の実施の形態
この第1の実施の形態では、通信エラーの原因解明を容易にして、システムの復旧までの時間を短縮するために、通信状況によって発生しうる通信不能を検出し、その検出結果を記憶しておく点に特徴を有している。最初に、この発明の通信装置を装備したファクシミリ装置について、そのハード構成について説明する。
図1は、ファクシミリ装置の機能ブロック図である。図において、1はスキャナ、2はプロッタ、3は符号化復号化部、4は通信制御部、5はモデム、6は網制御部、7は操作表示部、8はシステム制御部、9はエラーバッファメモリ、10はシステムバスを示す。
この図1に示すファクシミリ装置は、ITU−TのV.34規格およびV.8規格の通信を行う機能を備えているが、システム制御部8が、後出の図4のフローに従って制御を行う点、およびエラーバッファメモリ9を設けた点を除けば、基本的には従来の装置と同様の構成である。まず、従来と共通の構成と動作について、簡単に説明する。
スキャナ1は、CCDや密着センサ等で構成され、送信あるいはコピーする画像を読み取って画データ(画情報)に変換する。プロッタ2は、読み取られた画情報や受信した画情報を記録紙に印字し、また種々の管理レポート等を出力して記録紙に印字する機能を有している。符号化復号化部(DCR)3は、MH/MR/MMR符号化方式によって送信する画情報を圧縮し、また、受信した画信号をMH/MR/MMR符号化方式によって復号化して元の画情報に再生する機能を有している。
通信制御部4は、所定の通信プロトコルを制御する機能を有し、また、この発明の通信装置に固有の制御を行う。モデム5は、画信号や各種手順信号などの通信信号を変復調して伝送する機能を有している。
網制御部6には、電話回線が接続され、着信検出や発呼等の際に所定の回線制御を行う機能を有している。操作表示部7は、オペレータとのインタフェースであり、パネル上に設けられた表示用LCDやLED、操作キー等から構成されて、装置の動作状態を表示したり、オペレータが各種の操作を行う機能を有している。
システム制御部8は、この図1に示した装置のシステム全体の制御を司る機能を有しており、従来の装置と同様の制御を行う他に、後述するこの発明に固有の制御を行う機能を有している。
以上が、従来と共通するハード構成と機能の概要であり、このファクシミリ装置も、基本的な構成は従来の装置と共通している。また、エラーバッファメモリ9は、タイムアウトエラーを検出したときに、これを記憶するためのメモリ手段である。
次に、通信時の動作を説明する。この発明の通信装置は、V.34規格およびV.8規格の通信を行う機能を備えているので、V.8通信中のエラー発生と、V.34通信中のエラー発生との2つのケースがある。
図2は、V.8通信中にエラーが発生した場合について、タイマセットとタイムアウトのタイミングを説明する図である。図における符号は図12と同様である。この図2には、V.8通信中に各信号を送受信した後にエラーが発生した場合について、その計時開始とタイムアウトのタイミングを示している。例えば図2のTX側に示すように、V.8通信中に、ANSam信号が着呼側端末(RX)に届かないときは、発呼側(TX)でタイマがセットされるが、発呼側のCM信号が停止せず、両端末(TX,RX)で待機している信号待ちの状態のままタイムアウトが発生している。同様に図2のRX側に示すように、V.8通信中に、JM信号が発呼側端末(TX)に届かないときは、着呼側(RX)でタイマがセットされるが、発呼側のCM信号が停止せず、両端末(TX,RX)で待機している信号待ちの状態のままタイムアウトが発生している。
図3は、V.34通信中にエラーが発生した場合について、タイマセットとタイムアウトのタイミングを説明する図である。図における符号は図12と同様である。この図3は、V.34通信中に、エラーが発生した場合を示している。この図3では、タイマは、各信号の送出と同時にセットされるが、タイムアウトになる前に相手機からの応答があれば、タイマはリセットされる。この図3のTX側には、INFO0a信号が着呼側に届かないために、タイムアウトが発生している場合である。また、図3のRX側には、INFO0c信号が着呼側に届かないため、タイムアウトが発生している場合も、併せて図示している。
この第1の実施の形態では、この図2や図3のような通信エラーが発生したとき、すなわち、信号を送信した後に一定時間が経過しても相手機からの応答がなかったときは(タイムアウト後)、通信エラーが発生したと判断して、メモリに記憶する。V.8またはV.34の通信が開始されると、計時手段であるタイマをセットし、送受信信号の履歴をクリアしておく。その後、送受信を行うたび毎に、送受信信号の履歴を更新しながら、タイマをセットする。そして、タイムアウトが発生したときは、そのエラー履歴をエラーバッファメモリ9に記憶させておく。
例えば、先の図2と図3で説明したどの種類のエラーでも、タイムアウトが発生すると、エラー情報を図1のエラーバッファメモリ9に格納する。したがって、通信終了後などの任意のタイミングで、このエラーバッファメモリ9の内容を読み出して表示または印字すれば、タイムアウトを確認することができる。このような動作は、システム制御部8のソフトウエアによる制御によって実現される。なお、通信中の信号送受信の検出を行う手段や、送受信信号の変化を検出する手段は、ファクシミリ装置の送受信部への信号の有無の監視や、今回の送受信信号を前回の送受信信号と比較する処理が可能な構成とすればよく、タイマ機能は、ファクシミリ装置に内蔵されている機能を利用すればよい。
以上の処理を図4に示す。図4は、この発明の通信装置について、第1の実施の形態による通信時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。図において、#1〜#10はステップを示す。
通信が開始されると、この図4のフローがスタートし、ステップ#1で、V.8又はV.34の通信であるかどうか判断する。V.8規格またはV.34規格の通信のときは、次のステップ#2で、前回の送受信信号の履歴をクリアすると共に、タイマをセットする。ステップ#3で、V.8規格またはV.34規格の信号の送受信が発生したかどうか判断する。V.8規格またはV.34規格の信号の送受信が発生したときは、ステップ#4へ進み、送信側と受信側において、前回のV.8規格またはV.34規格の信号の送受信の内容と同じかどうか判断する。
前回のV.8規格またはV.34規格の信号の送受信の内容と同じでない(異なる)ときは、ステップ#5で、前回の送受信信号の履歴を更新すると共に、タイマをセットして、ステップ#6へ進む。また、先のステップ#3で判断した結果、V.8規格またはV.34規格の信号の送受信が発生しないときも、ステップ#6へ進む。ステップ#6で、通信が終了したかどうか判断する。通信が終了したときは、この図4のフローを終了する。また、通信が終了していないときは、再び先のステップ#3へ戻り、同様の処理を行う。
これに対して、先のステップ#4で判断した結果、前回のV.8規格またはV.34規格の信号の送受信の内容と同じときは、ステップ#7へ進み、タイムアウトが発生したかどうか判断する。もし、タイムアウトが発生していないときは、再び先のステップ#3へ戻り、同様の処理を繰り返す。また、タイムアウトが発生したときは、ステップ#8へ進み、エラー履歴をエラーバッファメモリ9にセットする。ステップ#9で、通信終了後にエラー履歴を印字するかどうか判断する。エラー履歴を印字するときは、ステップ#10で、エラー履歴レポートを印字した後、また、印字しないときは、そのまま、この図4のフローを終了する。
以上のステップ#1〜#9の処理によって、通信エラーによって、同じ信号が繰り返えし送信され、一定時間が経過したときは、通信エラーが発生したと判断されると共に、そのエラー履歴の情報が保持される。したがって、通信エラーの原因解明が容易になり、システムの復旧までの時間を短縮することができる。
第2の実施の形態
この第2の実施の形態は、請求項2の発明に対応しているが、請求項1の発明や、請求項3と請求項4の発明にも関連している。先の第1の実施の形態では、通信状況によって発生しうる通信不能を検出し、その検出結果を記憶しておく場合について説明した。この第2の実施の形態では、V.8規格またはV.34規格の通信中に何らかの原因によって、タイムアウトが発生しても、直ちに回線を遮断することなく、もし、V.21規格の通信が可能であれば、V.21規格の通信に切換える点に特徴を有している。この第2の実施の形態でも、ハード構成は、先の図1と同様である。先の第1の実施の形態で説明したように、この発明の通信装置では、V.8通信中のエラー発生と、V.34通信中のエラー発生との2つのケースがある。
図5は、V.8規格の通信中に各信号を送受信した後に、エラーが発生してタイムアウトになったとき、V.21通信を行う場合の動作タイミングを説明する図である。図5における符号は図2と同様である。この図5は、先の図2に対応しており、いずれかの端末TX,RXで通信エラーが発生すると、両端末は相手機からの信号の待機状態になる。例えば、この図5のRX側に示すように、V.8通信中に、JM信号が発呼側端末(TX)に届かないときは、着呼側(RX)でタイマがセットされるが、発呼側のCM信号が停止せず、両端末(TX,RX)で待機している信号待ちの状態のままタイムアウトが発生している。
この場合には、発呼側端末(TX)では、V.21規格の通信による信号の受信待ちとなり、着呼側端末(RX)から、V.21規格の通信による信号が送信されると、その後は、V.21規格による通信が開始される。このように、図5の着呼側(RX)は、JMを送信開始してからタイムアウトが発生すると、V.8通信を諦めてV.21通信でDIS信号を送信する。また、発呼側(TX)も、CMを送信開始してからタイムアウトが発生すると、V.8通信を諦めてV.21信号待ちになり、従来のT.30シーケンスによりV.17通信等で画情報を通信することになる。
図6は、V.34規格の通信中に各信号を送受信した後に、エラーが発生してタイムアウトになったとき、V.21通信を行う場合の動作タイミングを説明する図である。図6における符号は図12と同様である。この図6は、先の図3に対応しており、この場合にも、先の図5と同様に、いずれかの端末TX,RXで通信エラーが発生すると、両端末は相手機からの信号の待機状態になる。その後、着呼側(RX)は、JMを送信開始してからタイムアウトが発生すると、V.34通信を諦めてV.21通信でDIS信号を送信する。発呼側(TX)でも、CMを送信開始してからタイムアウトが発生すると、V.34通信を諦めてV.21信号待ちになり、先の図5と同様に、従来のT.30シーケンスによりV.17通信等での画情報の通信が実行される。以上の処理を図7に示す。
図7は、第2の実施の形態による通信時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。図において、ステップ#7〜#10は図4と同様のステップを示し、#11〜#16は追加されたステップを示す。先の図4のフローで、ステップ#7で、タイムアウトが発生し、ステップ#8で、エラー履歴をエラーバッファメモリ9にセットするまでの処理(ステップ#1〜#6)は、この図7のフローでは同様であるから、省略している。ステップ#8で、エラー履歴をエラーバッファメモリ9にセットした後、ステップ#11へ進む。ステップ#11で、発呼側であるかどうか判断する。発呼側でなければ(着呼側のときは)、ステップ#12へ進み、V.21規格の通信モードによってDIS信号を送信する。次のステップ#13で、着呼側をT.30制御に切換えて、ステップ#16へ進む。
また、ステップ#11で判断した結果、発呼側のときは、ステップ#14へ進み、V.21規格の通信モードによって信号を受信する。次のステップ#15で、着呼側をT.30制御に切換えて、ステップ#16へ進む。ステップ#16では、通信が終了したかどうか判断する。通信が終了したときは、図4と同様に、ステップ#9へ進む。また、通信が終了していないときは、図4のステップ#3へ戻り、同様の処理を行う。
以上のように、この第2の実施の形態では、V.8通信およびV.34通信中に何らかの原因によってタイムアウトが発生しても、V.21規格による通信を開始することができる。したがって、従来の装置に比べて、時間の無駄が一層少なくなり、使用効率が向上する。
第3の実施の形態
この第3の実施の形態は、請求項3の発明に対応しているが、請求項1と請求項2の発明、および請求項4の発明にも関連している。先の第2の実施の形態では、V.8規格またはV.34規格の通信中に何らかの原因によって、タイムアウトが発生しても、直ちに回線を遮断することなく、V.21規格の通信が可能であれば、V.21規格の通信に切換える場合について説明した。この第3の実施の形態では、V.8規格またはV.34規格の通信で使用される信号ごとに、タイムアウトの最適なしきい値を設定して、タイムアウトの監視を行うようにした点に特徴を有している。
図8は、第3の実施の形態の通信装置を装備したファクシミリ装置の一例を示す機能ブロック図である。図8における符号は図1と同様であり、11はタイムアウト情報格納部を示す。図8に示したファクシミリ装置は、先の図1のファクシミリ装置に、タイムアウト情報格納部11を付加した点が異なっている。このタイムアウト情報格納部11には、次の図9に示すようなタイムアウト情報を格納する。
図9は、図8のタイムアウト情報格納部11について、タイムアウト情報の内部構成の一例を示す図である。この図9に示すように、V.8規格およびV.34規格の信号ごとに、それぞれ最適なタイマ値を決めておき、信号送受信のたびに、セットするタイマ値としてこれらの値を選択して使用する。具体的には、送受信信号の名称と、送受信後のタイマセット値とが、予め設定されている。この第3の実施の形態の処理フローは、先の図4と同様であるから、図示は省略するが、ステップ#7のタイムアウトの発生に、各信号に応じて設定されたタイマ値を使用する点が異なる。すなわち、タイマセットの値をタイムアウト情報から引用する点が変更されている。この点は、図7のフローについても、同様である。
以上のように、この第3の実施の形態では、V.8規格およびV.34規格で通信される信号ごとに最適なしきい値を設定してタイムアウトの監視を行うようにしている。したがって、先の第2の実施の形態に比べて、さらに通信エラーによる時間の無駄が少なくなり、操作性が向上する。
第4の実施の形態
この第4の実施の形態は、請求項4の発明に対応しているが、請求項1から請求項3の発明にも関連している。先の第3の実施の形態では、V.8規格およびV.34規格で通信される信号ごとに最適なしきい値を設定してタイムアウトの監視を行う場合について説明した。この第4の実施の形態では、タイムアウト後の動作として、V.21通信の継続や回線切断(通信中止)の情報をセットすることにより、通信規格の変更に対応できるようにした点に特徴を有している。この第4の実施の形態でも、ハード構成は、先の図8と同様である。この第4の実施の形態では、図8のタイムアウト情報格納部11に、次の図10に示すようなタイムアウト情報を格納する。図10は、図8のタイムアウト情報格納部11について、第4の実施の形態によるタイムアウト情報の内部構成の一例を示す図である。
この図10は、先の図9と同様の「送受信信号の名称と、送受信後のタイマセット値」の他に、タイムアウト後の動作についての情報が付加されている。例えば、V.8通信でのCM/JM信号の場合には、タイムアウト後の動作として、V.21通信に移るように設定できる。他方、V.34通信でのINFO0c信号の場合には、回線断(通信中止)を指示する情報が格納されている。したがって、このV.34通信でのエラー時には、回線切断して再発呼し、次の通信に期待する制御を行うことが可能になる。
図11は、第4の実施の形態による通信時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。図11において、ステップ#7〜#10とステップ#11〜#16は図7と同様のステップを示し、#21は追加されたステップを示す。この図11のフローは、先の図7のフローと基本的に同様であるが、ステップ#8の後に、ステップ#21が追加されている点で相違している。
したがって、ステップ#8までは、図7(と図4)と同様であり、ステップ#8で、エラー履歴をエラーバッファメモリ9にセットした後、ステップ#11へ進む前に、ステップ#21の処理を行う。ステップ#21では、タイムアウト情報のタイムアウト後の動作について、V.21通信を行うかどうか判断する。V.21通信を行うときは、ステップ#11へ進み、図7のフローと同様の処理を行う。また、V.21通信を行わないときは、ステップ#16へ進み、図7のフローと同様の処理を行う。以上のように、第4の実施の形態では、V.8規格およびV.34規格で通信される信号ごとに、タイムアウト後の動作を設定できる。したがって、通信規格の変更に対応することが可能になり、通信性能が向上される。
この発明の通信装置を装備したファクシミリ装置の要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。 V.8通信中にエラーが発生した場合について、タイマセットとタイムアウトのタイミングを説明する図である。 V.34通信中にエラーが発生した場合について、タイマセットとタイムアウトのタイミングを説明する図である。 この発明の通信装置の第1の実施の形態による通信時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。 V.8規格の通信中に各信号を送受信した後に、エラーが発生してタイムアウトになったとき、V.21通信を行う場合の動作タイミングを説明する図である。 V.34規格の通信中に各信号を送受信した後に、エラーが発生してタイムアウトになったとき、V.21通信を行う場合の動作タイミングを説明する図である。 この発明の通信装置の第2の実施の形態による通信時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の第3の実施の形態の通信装置を装備したファクシミリ装置の一例を示す機能ブロック図である。 図8のタイムアウト情報格納部11について、タイムアウト情報の内部構成の一例を示す図である。 図8のタイムアウト情報格納部11について、この発明の通信装置の第4の実施の形態によるタイムアウト情報の内部構成の一例を示す図である。 この発明の通信装置の第4の実施の形態による通信時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。 V.34規格による通信について、その通信フローの一例を示す図である。 V.8通信中において、通信エラーが発生した場合の一例を示す図である。 V.34通信中において、通信エラーが発生した場合の一例を示す図である。
符号の説明
1:スキャナ
2:プロッタ
3:符号化復号化部
4:通信制御部
5:モデム
6:網制御部
7:操作表示部
8:システム制御部
9:エラーバッファメモリ
11:タイムアウト情報格納部

Claims (4)

  1. ITU−TのV.34規格およびV.8規格の通信を行うことが可能な通信装置において、
    V.8規格およびV.34規格の通信中の信号送受信の検出を行う信号送受信検出手段と、
    前記送受信信号の変化を検出する変化検出手段と、
    送受信した信号の変化を検出するたびに、所定の計時手段をリセットするリセット手段と、
    前記計時手段の計時が所定の時間に達したことを検出する時間検出手段と、
    所定の時間に達したことを記憶する記憶手段と、
    前記記憶した内容を任意のタイミングで確認する確認手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1の通信装置において、
    前記計時手段が所定の時間を計時するタイムアウトしたときの通信状況を検出する通信状況検出手段と、
    タイムアウトしたときにV.8規格またはV.34規格の通信中であった場合に、V.21規格の通信を行う通信手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1または請求項2の通信装置において、
    各信号ごとにタイムアウトまでのしきい値を設定して記憶するしきい値設定・記憶手段と、
    各信号を検出したとき、該当するしきい値を選択して設定し、次の信号が検出されるまでの間に経過時間がしきい値と等しくなったとき、タイムアウトとするタイムアウト対応手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3の通信装置において、
    各信号ごとにタイムアウト後の動作を、V.21規格の通信または回線断のどちらかに選択する選択手段、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
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