JP2005027270A - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力される2値画像データが有する網点成分を保持しつつ色補正の補正結果を精度よく反映した2値画像を出力する。
【解決手段】 画像処理装置は2値画像データを受け取り、この2値画像データを基に多値画像データを生成し、この多値画像データに対して色補正を施した色補正画像データを生成する。画像処理装置は、2値画像データにおける注目画素の値と、注目画素に隣接する画素の値とに基づいて、2値画像データまたは色補正画像データに誤差拡散を施して2値化した再2値化画像データのいずれを出力するか選択し、選択結果に従って、2値画像データまたは再2値化画像データのいずれかを出力する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、多値画像を2値画像に変換して出力する画像処理装置に関する。
近年、製版工程においては、デジタル化された印刷原稿のデータを使用し,印刷用の刷版をデジタル製版装置により直接作製する、CTP(computer to plate)と呼ばれる方法が採られている。CTPにより印刷用の刷版を作成する場合、ページ記述言語で記述された原稿のデータを、RIP(Raster Image Processing)処理により網点成分を有する2値画像データに変換し、この2値画像データから刷版を作成する。
さて、CTPにより刷版を作成した場合、原稿の校正を行う際には、RIP処理により2値化された画像データを、通常、DDCP(direct digital color proof)と呼ばれる色校正システムに出力することにより、校正刷りを得るが、近年、RIP処理により2値化された画像データをカラープリンタに出力することにより、DDCPのような高額な機器を用いることなく、校正刷りを得る方法・装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
図26は、特許文献1に記載されているカラー出力装置の構成を示すブロック図である。特許文献1に記載されているカラー出力装置においては、まず、RIP処理により2値化された画像データDが多値変換手段11へ供給される。この画像データは網点成分を有している。次に、多値変換手段11が、供給された2値の画像データを擬似的に多値の画像データDoに変換し、ディスクリーニング手段12が、この画像データDoに対してディスクリーニング処理を施す。これにより、画像データDoから網点成分が除去され、中間調を有する画像データDdが生成される。次に、この画像データDdに色補正を施すための色補正データDcが色補正テーブル13から読み出される。色補正手段14において、この色補正データDcと網点成分を有する多値の画像データDoとが加算され、加算により得られた画像データDxが誤差拡散処理手段15に入力される。誤差拡散処理手段15は、入力された画像データに誤差拡散処理を施すことにより、多値画像データを2値画像データに変換し、変換した画像データDzを出力手段2へ出力する。こうして出力された画像データDzは、当初の網点成分を有し、カラーマッチングが施された画像データとなるから、精度の高い校正刷りを得ることができる。
また、カラープリンタの特性にあった色補正処理を2値画像データに対して施す技術として、例えば、特許文献2に記載されている技術が知られている。特許文献2に記載されている画像データ処理方法では、まず、2値画像データが多値の画像データに変換された後、カラープリンタの特性にあうように色補正処理が施され、次いで、この色補正処理が施された多値画像データが2値化され、多値化データに見合う印刷画素数が決定される。印刷画素数が決定されると、2値画像データの画素配置を参照することにより印刷画素が配置され、印刷画素の増減がある場合には、テーブルを参照してどの位置の画素を増減させるかが決定される。画素を配置する時に生じる誤差、特に多値から2値への変換で生じる誤差は他の画素に拡散される。特許文献2に記載されている画像データ処理方法では、このような処理により、カラープリンタに最適な2値画像データが生成され、原稿の画像に近い画像を得ることができる。
特開2001−144979号公報 特許第2877356号明細書
特許文献1に記載されているカラー出力装置では、多値の画像データの画素値が例えば0〜255の値をとるとした場合、色補正後の多値画像データの画素値の範囲も0〜255としていた。このため、例えば、色補正前の多値画像データDoの画素値が「0」であり、色補正データDcの画素値が「−5」である場合、色補正後の画像データの画素値は、下限である「0」になってしまい、色補正データを反映した内容にならなかった。
色補正は、正確な校正刷りを得るために正確に施す必要がある。しかしながら、特許文献1に記載されているカラー出力装置は、色補正の結果を多値画像データと加算する際、上述したように、多値化された画像データがとる値の範囲を超えた分を切り捨ててしまい、せっかく補正した色の情報を欠落させてしまう場合がある。このため、特許文献1に開示されているカラー出力装置においては、折角施した色補正が正確に適用されず、精度良く色補正が施された校正刷りを得ることができないという問題が生じ得る。また、出力される画像データDzにおいて、RIP処理により2値化された画像データDが有していた網点成分は基本的には保持されるものの、誤差拡散により生じる黒画素や白画素は、2値化された画像データDが有していた網点成分とは無関係に生じてしまうという問題があった。
これに対し、特許文献2に記載されている方法では、特許文献1に記載されているカラー出力方法のように、色補正時のデータが切り捨てられてしまうことがなく、プリンタの色特性にあった画像を出力することができる。しかしながら、特許文献2に記載されている方法では、多値の画像データを2値の画像データに変換する際、予め具備しているテーブルを参照してどの位置の画素を増減させるかが決定される。このような方法では、入力される2値の画像データが有する網点成分の周期と、テーブルにより増減される画素の周期とが一致していないと、出力する画像にビートが発生してしまうという問題が生じてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、入力される2値の画像データが有する網点成分を保持しつつ色補正の補正結果を精度よく反映した2値画像を出力する技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、2値画像データを受け取る2値画像入力手段と、多値画像データを受け取る多値画像入力手段と、入力される誤差データと、前記多値画像入力手段が受け取った多値画像データとを画素単位で加算して誤差加算データを生成する画像補正手段と、前記画像補正手段が生成した誤差加算データを閾値により2値化して再2値化画像データを生成する再2値化手段と、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データにおける注目画素が、該2値画像データが示す画像のエッジ部分の画素であるか否か検知し、該2値画像データにおける注目画素が該画像のエッジ部分の画素である場合には、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを選択するように指示する画素値選択信号を出力し、該2値画像データにおける注目画素が該画像のエッジ部分の画素でない場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを選択するよう指示する画素値選択信号を出力する選択信号出力手段と、前記選択信号出力手段が出力した画素値選択信号に従い、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データまたは前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを選択し、出力2値データとして出力するセレクタ手段と、前記画像補正手段が生成した誤差加算データと前記セレクタ手段が出力した出力2値データとを用いて、2値化により生じた誤差を示す2値化誤差データを求める誤差算出手段と、前記誤差算出手段により求められた2値化誤差データを用いて、次に前記画像補正手段が受け取る多値画像データの画素値に加算する誤差データを求める補正算出手段と、を有する画像処理装置を提供する。
また本発明は、コンピュータ装置を、2値画像データを受け取る2値画像入力手段と、多値画像データを受け取る多値画像入力手段と、入力される誤差データと、前記多値画像入力手段が受け取った多値画像データとを画素単位で加算して誤差加算データを生成する画像補正手段と、前記画像補正手段が生成した誤差加算データを閾値により2値化して再2値化画像データを生成する再2値化手段と、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データにおける注目画素が、該2値画像データが示す画像のエッジ部分の画素であるか否か検知し、該2値画像データにおける注目画素が該画像のエッジ部分の画素である場合には、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを選択するように指示する画素値選択信号を出力し、該2値画像データにおける注目画素が該画像のエッジ部分の画素でない場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを選択するよう指示する画素値選択信号を出力する選択信号出力手段と、前記選択信号出力手段が出力した画素値選択信号に従い、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データまたは前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを選択し、出力2値データとして出力するセレクタ手段と、前記画像補正手段が生成した誤差加算データと前記セレクタ手段が出力した出力2値データとを用いて、2値化により生じた誤差を示す2値化誤差データを求める誤差算出手段と、前記誤差算出手段により求められた2値化誤差データを用いて、次に前記画像補正手段が受け取る多値画像データの画素値に加算する誤差データを求める補正算出手段として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、画像処理装置は2値画像データと多値画像データとを受け取る。画像処理装置は、多値画像データと、誤差データとを画素単位で加算し、この加算結果を示す誤差加算データを生成し、この誤差加算データを閾値により2値化する。また、画像処理装置は、2値画像データにおける注目画素の画素値と、注目画素に隣接する画素の画素値とに基づいて、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データまたは前記再2値化手段が生成した再2値化画像データのいずれを出力するか指示する画素値選択信号を出力し、出力した画素値選択信号が、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを出力するよう指示する信号である場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを出力2値データとして出力し、前記選択信号出力手段が出力した信号が、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを出力するよう指示する信号である場合には、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを出力2値データとして出力する。そして、画像処理装置は、誤差加算データの画素値とと出力2値データの画素値とを用いて、次に多値画像データの画素値に加算する誤差データを求める。
本発明によれば、入力される2値の画像データが有する網点成分を保持しつつ色補正の補正結果を精度よく反映した2値画像を出力することが可能となる。
[1.第1実施形態]
[1−1.第1実施形態の構成]
まず、図1を用いて本発明の第1実施形態に係わる画像処理装置の構成を説明する。画像入力部100は、RIP処理により網点成分を有する2値画像データに変換された原稿の画像データ(以下、この画像データを入力2値画像データD10と称する)を受け取るインターフェースとして機能し、受け取った画像データを多値化部200と誤差拡散部500とへ供給する。この入力2値画像データD10においては、個々の画素の値が1ビットで表される。即ち、黒画素の値は「1」、白画素の値は「0」である。
多値化部200は、入力2値画像データD10を多値画像データに変換するものであり、入力2値画像データD10を受け取ると、2値画像データによって表された2値の各画素値を各画素毎に各々複数ビットで表したデータを生成する。例えば、画素値が「0」である場合には「0」を、「1」である場合には「255」を新たな画素値とする単純な変換を行う。つまり、画像データは、1ビットで表されていた画素値が8ビットで表されるように変換される(以下、多値化部200により生成される画像データを単純多値画像データD20と称する)。多値化部200は、この単純多値画像データD20を網点除去部300へ供給する。
網点除去部300は、例えば、入力された単純多値画像データD20に対して平滑化フィルタ処理を施すことにより、単純多値画像データD20が有する網点成分を除去したデータであって、かつ、中間階調を有する画像データ(以下、この画像データを平滑化画像データD30と称する)を生成する。網点除去部300は、この平滑化画像データD30を色変換部400へ供給する。なお、この平滑化画像データD30においては、個々の画素の画素値が8ビットで表されている。
色変換部400は、網点除去部300から供給された平滑化画像データD30に対して、色補正を施すものであり、当該画像処理装置が印刷する印刷物と、印刷機で印刷した印刷物の色合いが同じになるように平滑化画像データD30に対して色補正を施す。色変換部400は、この色補正を施した多値画像データ(以下、この画像データを色補正画像データD40と称する)を誤差拡散部500へ供給する。なお、この色補正画像データD40においては、個々の画素の画素値が8ビットで表されている。
誤差拡散部500は、色変換部400から供給された色補正画像データD40に対して平均誤差最小法を用いて誤差拡散処理を施し、個々の画素を1ビットのデジタルデータで表す2値画像データ(以下、この画像データを出力2値画像データD60と称する)を生成するものである。誤差拡散部500は、生成した画像データを画像出力部600へ供給する。誤差拡散部500の詳細については、後に説明する。
画像出力部600は、印刷を行う機能を具備しており、誤差拡散部500から供給される出力2値画像データD60を受け取り、受け取った画像データに基づいて印刷を行う。
[1−2.誤差拡散部の構成]
図2は、誤差拡散部500の構成を例示するブロック図である。2値画像入力部570は、画像入力部100から供給される入力2値画像データD10を受け取るインターフェースとして機能する。2値画像入力部570は、入力2値画像データD10を受け取ると、個々の画素の値を示す1ビットのデータ(以下、2値画素データD50bと称する)を閾値計算部510の反転部511と、2値化部520の隣接画素判定部522およびセレクタ部523へ順次供給する。
閾値計算部510は、2値画像入力部570から供給される2値画素データD50bを用いて閾値データを生成するものであり、反転部511と、係数発生部512と、乗算部513とを具備している。
反転部511は、2値画像入力部570から供給される2値画素データD50bの画素値を反転するものである。反転部511は、2値画素データD50bが供給されると、2値画素データD50bの画素値が「0」である場合には画素値を「1」に変換し、2値画素データD50bの画素値が「1」である場合には画素値を「0」に変換し、変換した2値画素データD50bを反転データD50gとして乗算部513へ供給する。
係数発生部512は、反転部511から供給される反転データD50gに乗ずる係数を発生するものであり、例えば、色補正画像データD40がとりうる画素値の最大値を係数とし、この係数を示す係数データD50hを乗算部513へ供給する。なお、係数は、色補正画像データD40がとりうる画素値の最大値に限定されるものではなく、任意の値としてもよい。
乗算部513は、反転部511から供給される反転データD50gの画素値に係数発生部512から供給される係数データD50hが示す係数を乗じ、この乗算により得た値を示す閾値データD50iを2値化部520へ供給する。
2値化部520は、画像補正部530から供給される誤差加算データD50cを、閾値計算部510から供給される閾値データD50iを用いて2値化するものであり、比較部521と、隣接画素判定部522と、セレクタ部523とを具備している。
比較部521は、画像補正部530から供給される誤差加算データD50cを閾値計算部510から供給される閾値データD50iにより2値化するものである。比較部521は、誤差加算データD50cが示す値が閾値データD50iが示す値以上である場合には、画素値を「1」とした再2値化データD50jをセレクタ部523へ供給し、誤差加算データD50cが示す値が閾値データD50iが示す値未満の場合には、画素値を「0」とした再2値化データD50jをセレクタ部523へ供給する。
隣接画素判定部522は、2値画像入力部570から供給される2値画素データD50bを用いて、注目画素の値と注目画素に隣接する画素の値とに応じて、「Disable」または「Enable」なる値をとる画素値変更可能信号D50kをセレクタ523へ供給するものである。
図3および図4は、注目画素の値と画素値変更可能信号D50kがとる値の関係を示す図である。隣接画素判定部522は、注目している2値画素データD50bが示す値が「0」である場合、注目画素に隣接する上下左右の2値画素データの値の論理和を求め、この論理演算の結果と注目画素の画素値との間で排他的論理和をとる。隣接画素判定部522は、図3に示したように、注目画素の値と隣接画素の画素値の論理和の値が同じである場合には、画素値変更可能信号D50kとして「Disable」を出力し、注目画素の画素値と隣接画素の画素値の論理和の値が異なる場合には、画素値変更可能信号D50kとして「Enable」を出力する。
また、隣接画素判定部522は、注目している2値画素データD50bが示す値が「1」である場合、注目画素に隣接する上下左右の2値画素データの値の論理積を求め、この論理演算の結果と注目画素の画素値との間で排他的論理和をとる。隣接画素判定部522は、図4に示したように、注目画素の値と隣接画素の画素値の論理積の値とが同じである場合には、画素値変更可能信号D50kとして「Disable」を出力し、注目画素の値と隣接画素の画素値の論理積の値とが異なる場合には、画素値変更可能信号D50kとして「Enable」を出力する。
セレクタ部523は、隣接画素判定部522から供給される画素値変更可能信号D50kに基づいて、2値画像入力部570から供給される2値画素データD50bまたは比較部521から供給される再2値化データD50jのいずれかを出力するものである。セレクタ部523は、隣接画素判定部522から供給される画素値変更可能信号D50kが「Enable」である場合、比較部521から供給される再2値化データD50jを出力2値データD50mとして2値画像出力部590へ供給し、画素値変更可能信号D50kが「Disable」である場合、2値画像入力部570から供給される2値画素データD50bを出力2値データD50mとして2値画像出力部590へ供給する。
2値画像出力部590は、セレクタ部523から供給されたデータを画像出力部600へ供給するインターフェースとしての機能を有しており、セレクタ部523から供給されたデータを出力2値画像データD60として画像出力部600へ供給する。
一方、多値画像入力部580は、色変換部400から供給される色補正画像データD40を受け取るインターフェースとして機能し、色補正画像データD40を受け取ると、個々の画素の値を示す8ビットのデータ(以下、多値画素データD50aと称する)を画像補正部530へ順次供給する。
誤差算出部540は、画像補正部530から供給される誤差加算データD50cと、2値化部520から供給される出力2値データD50mとを用いて、2値化誤差データD50dを生成するものである。誤差算出部540は、例えば、2値化部520から供給される出力2値データD50mが「0」を示す場合には、誤差加算データD50cが示す値と「0」との差を差分値としてもとめ、2値化部520から供給されるデータが「1」を示す場合には、誤差加算データD50cが示す値から「255」を引いた値を差分値としてもとめ、この求めた差分値を示すデータを2値化誤差データD50dとして誤差記憶部550へ供給する。この2値化誤差データD50dは、誤差記憶部550に記憶される。
補正算出部560は、注目画素の周辺の画素で生じた誤差から誤差データD50fを求めるものである。補正算出部560は、誤差記憶部550に記憶された2値化誤差データD50dのうち、注目画素の周辺の画素の2値化誤差データD50dに対し、予め定めた係数を乗じることにより誤差データD50fを求める。そして補正算出部560は、次に画像補正部530に供給される多値画素データD50aが示す値に加算する誤差データD50fを画像補正部530へ供給する。
画像補正部530は、多値画像入力部580から供給される多値画素データD50aが示す画素値に、補正算出部560から供給される誤差データD50fが示す値を加算するものであり、加算により得られた値を示す誤差加算データD50cを比較部521と誤差算出部540へ供給する。
つまり、画像補正部530は、誤差拡散により誤差が加算された多値画素データを比較部521へ供給し、比較部521は、この誤差拡散により誤差が加算された多値画素データを、閾値計算部510から供給される閾値データを用いて2値化し再2値化データD50jを生成する。そしてセレクタ部523は、画素値変更可能信号に応じて、黒画素あるいは白画素が連続する部分においては、2値画像入力部570に入力されたデータをそのまま出力2値データD50mとして出力し、画素値が変わる部分においては、誤差が加算されたデータを2値化した再2値化データを出力2値データD50mとして出力する。
[1−3.第1実施形態の動作]
次に、第1実施形態の動作について説明する。以下の説明では、まず、誤差拡散部500に入力2値画像データD10と色補正画像データD40とが入力されるまでの動作について説明し、次に、入力2値画像データD10と色補正画像データD40とを受け取った誤差拡散部500の動作について説明する。
[1−3−1.色補正画像データD40が誤差拡散部500に入力されるまでの動作]
入力2値画像データD10が画像入力部100に入力されると、この入力2値画像データD10は画像入力部100から多値化部200と誤差拡散部500とへ供給される。この入力2値画像データD10が多値化部200に入力されると、この入力2値画像データD10は、多値化部200において、個々の画素を8ビットのデジタルデータで表す単純多値画像データD20に変換される。この単純多値画像データD20は、多値化部200から網点除去部300へ供給される。
網点除去部300に供給された単純多値画像データD20は、網点除去部300において平滑化フィルタ処理により網点成分が除去され、中間階調を有する平滑化画像データD30に変換される。この平滑化画像データD30は網点除去部300から色変換部400へ供給される。平滑化画像データD30が供給された色変換部400では、平滑化画像データD30に対して色補正が施され色補正画像データD40が生成される。この色補正データは、色変換部400から誤差拡散部500へ供給される。
画像入力部100から出力された2値画像データが誤差拡散部500の2値画像入力部570へ供給され、色変換部400から供給された色補正画像データD40が誤差拡散部500の多値画像入力部580に供給されると、誤差拡散部500では、これらのデータを用いて誤差拡散が行われる。
[1−3−2.誤差拡散部500の動作]
次に誤差拡散部500の動作について説明する。入力2値画像データD10が入力された2値画像入力部570からは、2値画素データD50bが、閾値計算部510の反転部511と、2値化部520の隣接画素判定部522およびセレクタ部523とへ供給される。
反転部511に供給された2値画素データD50bは、反転部511において画素値が反転された後、反転データD50gとして反転部511から乗算部513へ供給される。乗算部513では、反転部511から供給された反転データD50gが示す値に係数発生部512から供給された係数データD50hが示す値が乗ぜられ、この乗算により得られた値が閾値データD50iとして2値化部520の比較部521へ供給される。
閾値データD50iが比較部521に供給されると、比較部521において、画像補正部530から供給される誤差加算データD50cが示す値と閾値データD50iが示す値との比較が行われ、誤差加算データD50cを2値化した再2値化データD50jが生成される。例えば、誤差加算データD50cが示す値が「255」であり、閾値データD50iが示す値が「0」というように、多値画像データが示す値が閾値データD50iの値以上である場合には、画素値を「1」とした再2値化データD50jが比較部521からセレクタ部523へ供給され、誤差加算データD50cが示す値が「0」であり、閾値データD50iが示す値が「255」というように、多値画像データが示す値が閾値データD50iの値未満である場合には、画素値を「0」とした再2値化データD50jが比較部521からセレクタ部523へ供給される。
一方、隣接画素判定部522においては、2値画像入力部570から供給された2値画素データD50bに基づいて、画素値変更可能信号D50kが生成される。この隣接画素判定部522の動作について、図5を用いて説明する。図5は、入力2値画像データD10が示す画像と、2値画素データD50bに基づいて出力される画素値変更可能信号D50kの関係を説明するための図である。図5においては、画素を表現するために13×13のマトリクスを用い、横方向にA〜Mの符号、縦方向に1〜13の符号を付け、これらの符号の組み合わせにより画素を表すこととする。
入力2値画像データD10をXからYの方向へ走査し、画素B7を注目画素とした場合、注目画素の値が「0」であるので、隣接画素判定部522では画素B7に隣接する上下左右の画素の画素値の論理和が求められる。画素B7に隣接する上下左右の画素の画素値の論理和は「0」であり、注目画素の値が「0」であるため、図3に従い、隣接画素判定部522からは画素値変更可能信号D50kとして「Disable」が出力される(図5:期間a)。
次に、画素C7を注目画素とした場合、隣接画素判定部522では画素C7に隣接する上下左右の画素の画素値の論理和が求められる。画素C7の右の画素D7の値は「1」であり、画素C7の上と下と左の画素の値はいずれも「0」であるので、画素B7に隣接する上下左右の画素の画素値の論理和は「1」となる。注目画素の値が「0」であり、隣接画素の画素値の論理和が「1」であるため、図3の表に従い、隣接画素判定部522からは、画素値変更可能信号D50kとして「Enable」が出力される(図5:期間b)。
次に、画素D7を着目画素とした場合、注目画素の値が「1」であるため、隣接画素判定部522では画素D7に隣接する上下左右の画素の画素値の論理積が求められる。画素D7の左の画素C7の値は「0」であり、画素D7の上と下と右の画素の値はいずれも「1」であるので、画素D7に隣接する上下左右の画素の画素値の論理積は「0」となる。注目画素の値が「1」であり、隣接画素の画素値の論理積が「0」であるため、図4の表に従い、隣接画素判定部522からは、画素値変更可能信号D50kとして「Enable」が出力される(図5:期間c)。
次に、画素E7を着目画素とした場合、隣接画素判定部522では画素E7に隣接する上下左右の画素の画素値の論理積が求められる。画素E7の上下左右の画素はいずれも「1」であるので、画素E7に隣接する上下左右の画素の画素値の論理積は「1」となる。注目画素の値が「1」であり、隣接画素の画素値の論理積が「1」であるため、図4の表に従い、隣接画素判定部522からは、画素値変更可能信号D50kとして「Disable」が出力される(図5:期間d)。
このように、隣接画素判定部522においては、注目画素の画素値と、注目画素に隣接する画素の画素値の論理和の結果、または注目画素に隣接する画素の画素値の論理積の結果との排他的論理和をとることにより、画素の値が変化する部分を注目画素としている場合、即ち、画像のエッジ部分においてのみ、「Enable」の値をとる画素値変更可能信号D50kが出力される。
隣接画素判定部522から出力された画素値変更可能信号D50kは、セレクタ部523へ供給される。セレクタ部523に画素値変更可能信号D50kとして「Enable」が入力されると、比較部521から供給された再2値化データD50jがセレクタ部523から出力される(図5:期間(A))。このように、画素値変更可能信号D50kとして「Enable」が出力されている場合、即ち、画素の値が変化する部分(画像のエッジ部分)を注目画素としている期間は、比較部521から供給された再2値化データD50j、即ち、色補正画像データD40に対して誤差拡散を施し、この誤差拡散を施したデータを2値化した再2値化データD50jがセレクタ部523から出力2値データD50mとして出力される。
セレクタ部523に画素値変更可能信号D50kとして「Disable」が入力されると、2値画像入力部570から供給された2値画素データD50bがセレクタ部523からそのまま出力される(図5:期間(B))。このように、画素値変更可能信号D50kとして「Disable」が出力されている場合、即ち、画像を形成する黒画素が連続する部分を注目画素としている期間においては、2値画像入力部570から供給された2値画素データD50bがセレクタ部523からそのまま出力される。
セレクタ部523から出力されたデータは、2値画像出力部590と誤差算出部540とへ供給される。2値画像出力部590に供給されたデータは、出力2値画像データD60として画像出力部600へ供給される。この出力2値画像データD60が供給された画像出力部600では、供給された出力2値画像データD60に基づいて印刷が行われる。
誤差算出部540では、セレクタ部523から供給された出力2値データD50mと、画像補正部530から供給された誤差加算データD50cとが用いられ、2値化誤差データD50dが生成される。補正算出部560では、誤差記憶部550に記憶された2値化誤差データD50dを用いて、注目画素に対する誤差データD50fが算出される。この誤差データD50fは画像補正部530へ供給され、誤差データD50fが示す値は、次に画像補正部530へ供給される多値画素データD50aが示す値に加算される。
以上説明したように本実施形態によれば、画素値変更可能信号D50kにより、黒画素あるいは白画素が連続する部分においては、誤差拡散が施されたデータが出力されるのではなく、入力2値画像データD10がそのまま出力される。誤差拡散により多値の画像データを2値化すると、画像を形成する画素が連続する部分において、元の2値画像データが有していた画素が誤差の蓄積により欠落する場合がある。しかしながら、本実施形態の2値化部520は、上述したように黒画素あるいは白画素が連続する部分においては、誤差拡散を施したデータを出力するのではなく、入力2値画像データD10をそのまま出力するので、当該画像処理装置に入力された入力2値画像データD10が有していた網点成分を精度よく保存した画像データを出力することが可能となる。
また、本実施形態では、特許文献1に記載されているカラー出力装置のように、色補正の結果を単純多値画像データD20に加算し、この加算により得られる多値画像データに対して誤差拡散を施して2値の画像データを得るのではなく、平滑化画像データD30に対して色補正を施し、この補正を施した画像データに対して誤差拡散を施して2値の画像データを得る。特許文献1に記載されているカラー出力装置は、色補正の結果を単純多値画像データD20に加算するが、網点構造を有する単純多値画像では、値が「0」である画素が多数存在するため、加算結果が画素の取りうる値の範囲を超える場合が多く発生する。特許文献1に記載されているカラー出力装置は、加算結果が画素の取りうる値の範囲を超えた場合、画素の値を画素値が取る範囲内になるように修正してしまうため、色補正結果を加算した画像データには、正確に色補正が施されていない画素が多数存在することとなる。
これに対して本実施形態では、平滑化画像データD30に対して色補正が施された色補正画像データD40が直接誤差拡散処理されることにより、色補正の精度を反映した2値画像データを出力することが可能となる。
[2.第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2実施形態において、第1実施形態と構成が同じ部分については第1実施形態と同じ符号を付し、その説明を省略する。
[2−1.第2実施形態の構成]
図6は、本発明の第2実施形態に係わる誤差拡散部500の構成を例示するブロック図である。本発明の第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、誤差拡散部500が画像修正部595を具備している点である。
画像修正部595は、セレクタ部523から供給される出力2値データD50mの修正を行うものであり、セレクタ部523から供給される出力2値データD50mと、2値画像入力部570から供給される2値画素データD50bと、隣接画素判定部522から供給される画素値変更可能信号D50kとを記憶するメモリ(図示略)とを具備している。
画像修正部595は、画素値変更可能信号D50kが「Disable」から「Enable」に変化した時にこの直後の画素で2値画素データD50bの値と出力2値データD50mの値が異なり、次に画素値変更可能信号D50kが「Disable」から「Enable」に変化した時にもこの直後の画素で2値画素データD50bの値と出力2値データD50mの値が異なる場合、この画素値変更可能信号が変化した時点の出力2値データD50mの値を反転する。また、画像修正部595は、画素値変更可能信号D50kが「Enable」から「Disable」に変化した時にこの直前の画素で2値画素データD50bの値と出力2値データD50mの値が異なり、次に画素値変更可能信号D50kが「Enable」から「Disable」に変化した時にもこの直前の画素で2値画素データD50bの値と出力2値データD50mの値が異なる場合、この画素値変更可能信号が変化した時点の出力2値データD50mの値を反転する。画像修正部595は、記憶した画素値変更可能信号D50kの変化の確認が終了すると、修正が施された出力2値データD50mを2値画像出力部590へ供給する。
[2−2.第2実施形態の動作]
次に本発明の第2実施形態の動作について説明する。なお、以下に説明する動作において、画像修正部595を除く他の部分の動作については、第1実施形態の動作と同じであるためその説明を省略し、画像修正部595の動作についてのみ説明する。また、以下に説明する画像修正部595の動作においては、図7に示したように、画素値変更可能信号D50kが「Disable」から「Enable」に変化した時に、2値画像入力部570から出力された2値画素データD50bの値と異なる値の出力2値データD50mがセレクタ部523から出力された場合を想定し、動作の説明を行う。
図7は、入力2値画像データD10が示す画像と、2値画像入力部から出力される2値画素データD50bの値と、画素値変更可能信号D50kと、セレクタ部523から出力される出力2値データD50mおよび画像修正部595から出力される出力2値データD50mの関係を説明するための図である。図7においては、図5と同様に符号の組み合わせにより画素を表すこととする。
画像修正部595では、記憶した画素値変更可能信号D50kが順次読み出され、図7に示したように、時点eにおいて、読み出した画素値変更可能信号D50kが「Disable」から「Enable」に変化すると、セレクタ部523から供給されたデータのうち、画素C7に相当する出力2値データD50mが示す画素値と、2値画像入力部570から供給された2値画素データD50bのうち画素C7に相当する2値画素データD50bが示す画素値とを比較する。
図7に示されているように、セレクタ部523から供給された出力2値データD50mが示す画素値「1」と、2値画像入力部から供給された2値画像データが示す画素値「0」とは異なるので、画像修正部595は、次に画素値変更可能信号D50kが「Disable」から「Enable」に変化する点を見つけだす。
画像修正部595では、画素値変更可能信号D50kが順次読み出され、時点gにおいて、画素値変更可能信号D50kが「Disable」から「Enable」に変化すると、セレクタ部523から供給された出力2値データD50mのうち画素J7に相当する出力2値データD50mが示す画素値と、2値画像入力部から供給された2値画素データD50bのうち画素J7に相当する2値画素データD50bが示す画素値とを比較する。
図7に示されているように、セレクタ部523から供給された出力2値データD50mが示す画素値「0」と、2値画像入力部から供給された2値画像データが示す画素値「1」とは異なるので、画像修正部595は、画素C7における出力2値データD50mの画素値を「0」に修正し、画素J7における出力2値データD50mの画素値を「1」に修正する。このように修正された出力2値画素データD50bは、画像修正部595から画像出力部600へ供給される。
以上説明したように本実施形態によれば、画像のエッジ部においてセレクタ部523から出力される出力2値データD50mの画素値が入力2値画像データD10の画素値と異なる場合、画像修正部595により、画素値が元の入力2値画像データD10が有する画素値に修正される。本実施形態によれば、誤差拡散を施したデータを2値化して得た画像が、入力2値画像データD10の画像に対して1画素分ずれた場合でも、画像修正部595により修正されるので、入力2値画像データD10が示す画像の形状を精度よく保持した画像を出力することが可能となる。
[3.第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について説明する。なお、以下に説明する第3実施形態において、第1実施形態と構成が同じ部分については第1実施形態と同じ符号を付し、その説明を省略する。
[3−1.第3実施形態の構成]
図8は、本発明の第3実施形態に係わる画像処理装置の構成を例示するブロック図である。本発明の第3実施形態が第1実施形態と異なるのは、差分計算部700を具備している点と、差分計算部700から出力される画像データ(以下、この画像データを差分画像データD70と称する)に対して誤差拡散部500が誤差拡散を施し2値画像データを生成する点である。
図8に示したように差分計算部700には、網点除去部300にて生成された平滑化画像データD30と、色変換部400にて生成された色補正画像データD40とが入力される。差分計算部700は、網点成分が除去された平滑化画像データD30が示す画素値と、この平滑化画像データD30に対して色補正を施した色補正画像データD40が示す画素値との差を求める。このように平滑化画像データD30が示す画素値と、色補正画像データD40が示す画素値との差をとることにより、網点成分が除去された画像データにおいて、色補正が施された部分がのみが差となって表れる。差分計算部700は、この差を示す差分画像データD70を誤差拡散部500の多値画像入力部580へ供給する。
本発明の第3実施形態では、誤差拡散部500は、この差分計算部700から出力された差分画像データD70に対して、誤差拡散を施す。誤差拡散部500は、第1実施形態と同様に、2値画素データD50bから画素値変更可能信号D50kを生成し、画素値変更可能信号D50kが「Disable」である場合には、入力2値画像データD10をそのまま出力し、画素値変更可能信号D50kが「Enable」である場合には、誤差拡散が施された差分画像データD70を2値化した再2値化データD50jを出力する。
以上説明したように、本発明の第3実施形態では、差分画像データD70に対して誤差拡散が施されるので、特許文献1に記載されている技術のような、画素値が画素の取りうる値の範囲を超える場合が多く発生するという問題が解決され、色補正の精度を向上させることが可能となる。また、第1実施形態と同様に黒画素や白画素が連続する部分においては、入力2値画像データD10が有する画素の値が出力され、画像のエッジ部分については、誤差拡散が施された差分画像データD70を2値化して得た画像データが出力されることにより、入力2値画像データD10が示す画像の形状を精度よく保持した画像を出力することが可能となる。
[4.第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態について説明する。本発明の第4実施形態では、単純多値画像データの生成、平滑化画像データの生成、平滑化した画像データに対する色補正および誤差拡散などの一連の処理をソフトウェアにより実現するようにしている。
図9は、これらの処理をソフトウェアにより実現する画像処理装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。図9に示したように、この画像処理装置は、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903、CPU(Central Processing Unit)904、不揮発性メモリ905および入力2値画像データD10を受け取るためのインターフェース部906、印刷を行うための出力部907とを具備しており、これら各部はバス901で接続されている。ROM902は、CPU904に画像処理装置の各部の制御を行わせるための制御プログラムを記憶しており、不揮発性メモリ905は上述した処理をCPU904に実行させるための誤差拡散プログラムを記憶している。CPU904は、画像処理装置の電源が入れられると、ROM902から制御プログラムを読み出し起動する。制御プログラムを起動したCPU904は、不揮発性メモリ905から誤差拡散プログラムを読み出し、読み出したプログラムをRAM903を作業エリアとして実行する。このように画像処理装置は、CPU904がプログラムに従って各部を制御し処理を行うという点において、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成を有していると言える。
図10は、誤差拡散プログラムを実行したプログラムが行う処理の流れを例示するフローチャートである。CPU904は、誤差拡散プログラムを起動すると、インターフェース部906に入力2値画像データD10が入力されるのを待つ(ステップSA1)。CPU904は、インターフェース部906に入力2値画像データD10が入力されると、インターフェース部906に入力された入力2値画像データD10から単純多値画像データを生成し(ステップSA2)、生成した単純多値画像データに対して平滑化処理を施す(ステップSA3)。CPU904は、平滑化処理を行い平滑化画像データを生成すると、この平滑化画像データに対して色補正を施し、色補正画像データを生成する(ステップSA4)。CPU904は、色補正処理を行った後、入力2値画像データD10と、色補正画像データとを用いて誤差拡散処理を行い、2値の画像データを生成する(ステップSA5)。そしてCPU904が、この画像データを出力部907へ供給し、出力部907を制御すると、この2値の画像データに基づいて印刷が行われる。このように、ソフトウェアにより単純多値画像データの生成、平滑化画像データの生成、平滑化した画像データに対する色補正および誤差拡散を行うようにすれば、ハードウェアでこれらの処理を実現する態様と比較して、色変換を施す際のパラメータを容易に変更することが可能となる。なお、ソフトウェアにより処理を行う場合、他の実施例についてもソフトウェアにより処理を行えることは言うまでもない。
[5.その他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
<5−1>
例えば、図11に示したように、入力2値画像データD10の代わりに、単純多値画像データD20を誤差拡散部500へ入力し、誤差拡散部500では、この単純多値画像データD20を用いて閾値や画素値変更可能信号D50kを生成し、色補正が施された色補正画像データD40を2値画像データに変換するようにしてもよい。
<5−2>
閾値計算部510は2値画像入力部570に入力された入力2値画像データD10から閾値を生成するのではなく、図12に示したように、予め定めた値を閾値として2値化部520へ供給する構成としてもよい。また、第2実施形態および第3実施形態の誤差拡散部500においても、2値画像入力部570に入力された入力2値画像データD10から閾値を生成するのではなく、予め定めた値を閾値として2値化部520へ供給するようにしてもよい。
<5−3>
閾値計算部510は、LUT(Look Up Table)を用いて閾値を生成するようにしてもよい。図13は、LUTを用いて閾値を生成する場合の閾値計算部510の構成を例示するブロック図である。図13に示したLUT部514は、図14に例示したフォーマットのテーブルを記憶しており、このテーブルには、入力された2値の画像データに応じて出力する閾値が格納されている。図14のテーブルにおいて、Lmaxは色補正を行う際に画素がとりうる値の最大値を示し、Lminは色補正を行う際に画素がとりうる値の最小値を示している。LUT部514は、このテーブルに基づいて、入力された2値画素データD50bが示す画素値が「0」である場合には、閾値としてLmaxを出力し、画素値が「1」である場合には、閾値としてLminを出力するようにしてもよい。
<5−4>
閾値計算部510の構成は、図15に例示したように、反転部511と、フィルタ部515とを備えた構成としてもよい。反転部511は上述した実施形態の反転部511と同様の動作を行う。フィルタ部515は、値が反転された2値画像データに対してフィルタ処理を施すことにより、例えば、図16に例示したように閾値データD50iを発生させる。このような態様によれば、閾値データD50iの値が隣あう画素毎に異なる値となるので、注目画素の周辺に注目画素と異なる値の画素が多くあるほど注目画素の値が変化する確率が高くなる。
<5−5>
隣接画素判定部522は、上述した態様に加えて、入力2値画像が示す画像と文字や図形などの特定の画像パターンとを比較し、パターンのマッチングが生じた場合には、注目画素と隣接する画素との関係から画素値変更可能信号D50kの出力を「Enable」と判断した場合でも「Disable」を出力するようにしてもよい。このような態様によれば、文字などのパターンに対しては入力2値画像データD10がそのまま出力されるので、文字の形状を精度よく保持した画像を出力することができる。
<5−6>
誤差拡散部500の構成が、第1実施形態にて説明した構成である場合、画像処理装置は、図17に例示したように誤差拡散部500を縦列に持つようにしてもよい。このような態様によれば、色変換部400における画素値の変化が大きい場合でも、誤差が十分に拡散される。
<5−7>
また、画像処理装置の構成は、図18に例示したようにしてもよい。図18に例示した構成においては、第1画像入力部100Aには多値画像データが入力され、第2画像入力部100Bには、第1画像入力部100Aに入力される多値画像データに対してスクリーン処理を施した画像データ、即ち、網点成分を有する2値画像データが入力される。色変換部400は、第1画像入力部100Aから供給される多値画像データに対して色変換を施し、色補正画像データD40を誤差拡散部500へ供給する。誤差拡散部500は、上述した実施形態と同様に、色補正画像データD40と2値画像データを用いて2値画像データを生成し、生成した2値画像データを画像出力部600へ供給する。このような態様でも、元の画像データを精度よく保存した画像データを出力用の2値の画像データとして出力することが可能となる。
<5−8>
本発明の第4実施形態では、誤差拡散処理をソフトウェアにより実現しているが、この態様において、2値化誤差データが示す値の最大値を記憶し、この値が所定の値より大きい場合には誤差拡散処理を再度行うようにし、この値が所定の値より大きい場合には誤差拡散処理を終了するようにしてもよい。
<5−9>
本発明の第4実施形態においては、RIP処理により2値化された画像データを画像処理装置が受け取り、画像処理装置が、この画像データに対して色変換および2値化を行い印刷を行うようにしているが、画像処理装置をLAN(Local Area Network)に接続し、RIP処理により2値化された画像データと、カラープリンタを特定するデータとをLANを介して受け取り、カラープリンタの出力特性にあうように変換した2値の画像データを生成し、この生成した画像データを、RIP処理により2値化された画像データを送信してきた装置に送信するようにしてもよい。
<5−10>
また、図19に例示したように、画像処理装置をインターネット等の広域ネットワークに接続し、画像処理装置が、クライアント装置から送信される、カラープリンタを特定するデータとRIP処理により2値化された画像データとを広域ネットワークを介して受け取り、これらのデータを用いて、カラープリンタの出力特性にあうように変換した2値の画像データを生成し、生成した2値の画像データを、RIP処理により2値化された画像データの送信元や、この送信元が指定した宛先へ送信するようにしてもよい。
また、上述したように、画像処理装置をインターネットに接続する態様においては、RIP処理により2値の画像データを受けとってからカラープリンタの出力特性にあうように変換した2値の画像データを生成するまでの処理のうち、例えば、平滑化画像データを生成するまでの処理をデータの送信元が行い、残りの処理を画像処理装置が行うなど、RIP処理により2値化された画像データの送信元と、画像処理装置とが互いに通信して、カラープリンタの出力特性にあうように変換した2値の画像データを生成するようにしてもよい。
<5−11>
隣接画素判定部522が注目画素に隣接する画素の画素値の論理演算を行う際、注目画素に隣接する上下左右の画素の画素値に対して論理演算を行う態様に限定されず、例えば、左右の二つの画素の画素値に対して論理演算を行うようにしてもよい。このような態様でも、隣接画素判定部522は、画像のエッジ部分において画素値変更可能信号D50kを出力することが可能となる。また、隣接画素判定部522は、注目画素に隣接する画素の画素値のいずれかが、注目画素の画素値と異なる場合には、画素値変更可能信号D50kを出力するようにしてもよい。このような態様によれば、例えば、図5に例示した画素A1〜画素A13、画素A1〜画素M1、画素M1〜画素M13、画素A13〜画素M13などの画素のように、端部の画素についても画素値変更可能信号D50kを出力することが可能となる。
<5−12>
上述した第3実施形態の誤差拡散部500においては、多値画像入力部580に、差分画像データD70が入力され、この差分画像データD70に対して誤差拡散が行われる。この場合、図20に示したように、2値画像入力部570から出力される2値画素データD50bが誤差算出部540へ供給されるように、誤差拡散部500を構成してもよい。
この態様において、誤差算出部540は、2値画素データD50bが示す画素値が「0」であり、且つ、出力2値データD50mが示す画素値が「1」の時、誤差加算データD50cが示す値から「255」を減算した値を2値化誤差データD50dとして誤差記憶部550へ供給する。
また、誤差算出部540は、2値画素データD50bが示す画素値が「1」であり、且つ、出力2値データD50mが示す画素値が「0」の時、誤差加算データD50cが示す値に「255」を加算した値、あるいは「−255」を減算した値を2値化誤差データD50dとして誤差記憶部550へ供給する。
誤差算出部540は、2値画素データD50bが示す画素値と、出力2値データD50mが示す画素値が同じである場合、誤差加算データD50cをそのまま2値化誤差データD50dとして誤差記憶部550へ供給する。
従来の誤差拡散の手法は、誤差拡散が施される画像の画素値が全て正の値を持つことを想定している。しかしながら、この態様によれば、差分画像データD70のような、正の画素値のデータと負の画素値のデータの両方を持つ画像データに対して誤差拡散を施し、誤差拡散が施されたデータを2値化部520に供給して、入力2値画像データD10に重畳させることが可能となるため、色変換の結果をより正確に反映できると共に、網点形状をより正確に保存できる。特に、差分画像データD70の全ての画素の画素値が0である時、入力2値画像データD10と出力2値画像データD60の全ての画素の画素値を同じとすることができる。
<5−13>
上述した第3実施形態の誤差拡散部500においては、多値画像入力部580に、差分画像データD70が入力され、この差分画像データD70に対して誤差拡散が行われる。この場合、図21に示したように、2値画素データD50bが画像補正部530へ供給されるように、誤差拡散部500を構成してもよい。
この態様において、画像補正部530は、まず誤差データD50fと多値画素データD50aとを加算する。次に、画像補正部530は、供給された2値画素データD50bの画素値が「0」の場合、先の加算結果に「0」を加算した値を誤差加算データD50cとし、供給された2値画素データD50bの画素値が「1」の場合、先の加算結果に「255」を加算した値を誤差加算データD50cとする。画像補正部530は、この生成した誤差加算データD50cを2値化部520と誤差算出部540へ供給する。
この態様でも、差分画像データD70のような、正の画素値のデータと負の画素値のデータの両方を持つ画像データに誤差拡散を施して、入力2値画像データD10に重畳させることが可能となるため、色変換の結果をより正確に反映できると共に、網点形状をより正確に保存できる。また、差分画像データD70の全ての画素の画素値が0である時、入力2値画像データD10と出力2値画像データD60の全ての画素の画素値を同じとすることができる。
<5−14>
誤差拡散部500の構成を<5−12>または<5−13>で述べた構成とした場合にも、<5−6>で述べたように、誤差拡散部を縦列に持つようにしてもよい。この場合の画像処理装置500の構成を図22に示す。図23に示したように、画像処理装置は、多値化部、網点除去部、差分計算部、誤差拡散部を各々2つづつ具備している。
本態様に係わる画像処理装置においては、入力された2値画像データD10が、第1多値化部200Aと、第1誤差拡散部500Aとに供給される。第1多値化部200Aは、供給された2値画像データD10を多値化して単純多値画像データD20を生成し、この単純多値画像データD20を第1網点除去部300Aへ供給する。第1網点除去部300Aは、単純多値画像データD20が有する網点成分を除去した平滑化画像データD30を生成し、この平滑化画像データD30を色変換部400と、第1差分計算部700Aとに供給する。色変換部400は、平滑化画像データD30に対して色補正を施して色補正画像データD40を生成し、この色補正画像データD40を第1差分計算部700Aと第2差分計算部700Bとへ供給する。第1差分計算部700Aは、供給される平滑化画像データD30と色補正画像データD40との差を求めて差分画像データD70を生成し、この差分画像データD70を第1誤差拡散部500Aへ供給する。
第1誤差拡散部500Aは、供給される2値画像データD10と差分画像データD70とを用いて誤差拡散を行い、出力2値画像データD60を生成して第2多値化部200Bと第2誤差拡散部500Bへ供給する。第2多値化部200Bは、供給された出力2値画像データD60を多値化して単純多値画像データD20を生成し、この単純多値画像データD20を第2網点除去部300Bへ供給する。第2網点除去部300Bは、単純多値画像データD20が有する網点成分を除去した平滑化画像データD30を生成し、この平滑化画像データD30を第2差分計算部700Bに供給する。第2差分計算部700Bは、供給される平滑化画像データD30と色補正画像データD40との差を求めて差分画像データD70を生成し、この差分画像データD70を第2誤差拡散部500Bへ供給する。
第2誤差拡散部500Bは、供給される出力2値画像データD60と差分画像データD70とを用いて誤差拡散を行い、出力2値画像データD60を生成して画像出力部600へ供給する。
このような態様によれば、色変換部400における画素値の変化が大きい場合でも、誤差が十分に拡散される。
<5−15>
誤差拡散部500の構成を<5−12>または<5−13>で述べた構成とした場合にも、<5−7>で述べたように、多値画像データと2値画像データとを別々に入力するようにしてもよい。この場合の画像処理装置500の構成を図23に示す。本態様においては、第1画像入力部100Aに入力された多値画像データが色変換部400と差分計算部700に供給される。色変換部400は、入力された多値画像データに対して色補正を施した画像データを生成し、この画像データを差分計算部700へ供給する。差分計算部700は、供給される多値画像データと色補正が施された画像データとの差を求めて差分画像データを生成し、この差分画像データを誤差拡散部500へ供給する。誤差拡散部500は、この差分画像データと、2値画像データとを用いて誤差拡散を行い、出力2値画像データを生成する。このような態様でも、元の画像データを精度よく保存した画像データを出力用の2値の画像データとして出力することが可能となる。
<5−16>
誤差拡散部500は、2つの閾値を用いて誤差加算データの2値化を行う構成としてもよい。図24は、2つの閾値を用いて誤差加算データの2値化を行う場合の誤差拡散部500の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、第1実施形態と同じ部分については第1実施形態と同じ符号を付し、その説明を省略する。
閾値計算部510は、予め定めた値を閾値として2値化部520へ供給するものであり、第1閾値を示す第1閾値データD50i−1と、第2閾値を示す第2閾値データD50i−2とを出力する。第1閾値データD50i−1が示す値は、第2閾値データD50i−2が示す値より大となっている。
第1比較部521aは、画像補正部530から供給される誤差加算データD50cを閾値計算部510から供給される第1閾値データD50i−1により2値化するものである。第1比較部521aは、誤差加算データD50cが示す値が閾値データD50i−1が示す値以上である場合には、画素値を「1」とした第1再2値化データD50j−1を排他的論理和演算部524aへ供給し、誤差加算データD50cが示す値が閾値データD50i−1が示す値未満の場合には、画素値を「0」とした第1再2値化データD50j−1を排他的論理和演算部524aへ供給する。
第2比較部521bは、画像補正部530から供給される誤差加算データD50cを閾値計算部510から供給される第2閾値データD50i−2により2値化するものである。第2比較部521bは、誤差加算データD50cが示す値が閾値データD50i−2が示す値以上である場合には、画素値を「1」とした第2再2値化データD50j−2を排他的論理和演算部524aとセレクタ部523へ供給し、誤差加算データD50cが示す値が第2閾値データD50i−2が示す値未満の場合には、画素値を「0」とした第2再2値化データD50j−2を排他的論理和演算部524aとセレクタ部523へ供給する。
排他的論理和演算部524aは、第1再2値化データD50j−1の値と、第2再2値化データD50j−2の値の排他的論理和を求めるものであり、この論理演算の結果を示すデータD50nを否定演算部524bへ供給する。
具体的には、第1再2値化データD50j−1が「1」であり、第2再2値化データD50j−2が「1」である場合、即ち、誤差加算データD50cが示す値が、第1閾値データD50i−1より大である場合、論理演算の結果である「0」を示すデータD50nを出力する。また、第1再2値化データD50j−1が「0」であり、第2再2値化データD50j−2が「1」である場合、即ち、誤差加算データD50cが示す値が、第1閾値データD50i−1より小であり、第2閾値データD50i−2より等しいか大である場合、論理演算の結果である「1」を示すデータD50nを出力する。また、第1再2値化データD50j−1が「0」であり、第2再2値化データD50j−2が「0」である場合、即ち、誤差加算データD50cが示す値が、第2閾値データD50i−2より小である場合、論理演算の結果である「0」を示すデータD50nを出力する。
否定演算部524bは、論理演算によりデータD50nの否定を求めるものであり、この論理演算の結果を示すデータD50pを論理積演算部524cへ供給する。
論理積演算部524cは、画素値変更可能信号D50kと、データD50pとの論理積を求めるものである。この論理演算の結果が「1」である場合には、第2の画素値変更可能信号D50rとして「Enable」をセレクタ部523へ出力し、この論理演算の結果が「0」場合には、画素値変更可能信号D50rとして「Disable」をセレクタ部523へ出力する。
具体的には、論理積演算部524cは、画素値変更可能信号が「Enable」であり、データD50pが「0」、即ち、誤差加算データD50cの値が、「第1閾値データ>誤差加算データ≧第2閾値データ」である場合、画素値変更可能信号D50rとして「Disable」を出力する。また、論理積演算部524cは、画素値変更可能信号が「Enable」であり、データD50pが「1」、即ち、誤差加算データD50cの値が、「誤差加算データ>第1閾値データ」か、または「第2閾値データ>誤差加算データ」である場合、画素値変更可能信号D50rとして「Enable」を出力する。また、論理積演算部524cは、画素値変更可能信号が「Disable」である場合にはデータD50pの値にかかわらず、画素値変更可能信号D50rとして「Disable」を出力する。
セレクタ部523は、第2の画素値変更可能信号D50rが「Enable」である場合、第2再2値化データD50j−2を出力2値データD50mとして出力し、第2の画素値変更可能信号D50rが「Disable」の場合、2値画素データD50bを出力2値データD50mとして出力する。
次にこの構成を採用した誤差拡散部500の動作について、図25を用い、第1実施形態の誤差拡散部500の動作と比較して説明する。図25においては、画素を表現するために横方向に1〜15の符号を付け、これにより画素を表すこととする。
また、図25の1〜15の区間における多値画素データの画素値は「80」であり、誤差拡散の開始時点において誤差データD50fの値は「0」である場合を想定する。また、第1閾値データD50i−1の値は「128」であり、第2閾値データD50i−2の値は「−128」である場合を想定する。なお、説明の便宜上、補正算出部560での誤差データD50fの算出は、注目画素の左の画素の2値化誤差データD50dのみを用いることとし、隣接画素判定部522においては、注目画素の上下左右ではなく、注目画素の左右の画素との関係で、画素値変更可能信号を生成する場合を想定する。
まず、第1実施形態の誤差拡散部500の動作について説明する。2値画素データD50bの画素1を注目画素とした場合、画像補正部530に入力される多値画素データD50aの値は「80」であり、誤差データD50fの値は「0」であるため、誤差加算データD50cの値は「80」となる。隣接画素判定部522においては、画素1の画素値が「0」であり、隣接する画素との論理和が「0」であるため、「Disable」を示す画素値変更可能信号D50kが出力される。画素値変更可能信号D50rが「Disable」であるため、セレクタ部523は、2値画素データD50bが示す値「0」を出力2値データとして出力する。誤差算出部540においては、この出力2値データD50mの値「0」と誤差加算データD50cとの差分値「80」が求められる。
次に、2値画素データD50bの画素2を注目画素とした場合、画像補正部530に入力される多値画素データD50aの値は「80」であり、誤差データD50fの値は「80」であるため、誤差加算データD50cの値は「160」となる。隣接画素判定部522においては、画素1と同様に画素値変更可能信号D50kが「Disable」となる。画素値変更可能信号D50kが「Disable」であるため、セレクタ部523は、2値画素データD50bが示す値「0」を出力2値データとして出力する。誤差算出部540においては、この出力2値データD50mの値「0」と誤差加算データD50cとの差分値「160」が求められる。
次に、2値画素データD50bの画素3を注目画素とした場合、画像補正部530に入力される多値画素データD50aの値は「80」であり、誤差データD50fの値は「160」であるため、誤差加算データD50cの値は「240」となる。隣接画素判定部522においては、画素3の画素値が「0」であり画素4の画素値が「1」であるため、隣接する画素との論理和が「1」となる。この結果、画素値変更可能信号D50kが「Enalbe」となる。比較部521は、誤差加算データD50cの値「240」が、閾値データD50iの値「128」より大であるため、画素値が「1」である再2値化データD50jをセレクタ部523へ供給する。セレクタ部523は、画素値変更可能信号D50kが「Enable」であるので、再2値化データD50jの値「1」を出力2値データD50mとして出力する。誤差算出部540は、2値化部520から供給される出力2値データD50mが「1」であるので、誤差加算データD50cが示す値「240」から「255」を引いた値を差分値としてもとめ、この求めた差分値「−15」を示すデータを2値化誤差データD50dとして誤差記憶部550へ供給する。
次に、2値画素データD50bの画素4を注目画素とした場合、画像補正部530に入力される多値画素データD50aの値は「80」であり、誤差データD50fの値は「−15」であるため、誤差加算データD50cの値は「65」となる。隣接画素判定部522においては、画素4の画素値が「1」であり、画素3の画素値が「0」であるため、隣接する画素との論理積が「0」となる。この結果、画素値変更可能信号D50kが「Enalbe」となる。比較部521は、誤差加算データD50cの値「65」が、閾値データD50iの値「128」より小であるため、画素値が「0」である再2値化データD50jをセレクタ部523へ供給する。セレクタ部523は、画素値変更可能信号D50kが「Enable」であるので、再2値化データD50jの値「0」を出力2値データD50mとして出力する。誤差算出部540は、2値化部520から供給される出力2値データD50mが「0」であるので、誤差加算データD50cが示す値「65」と出力2値データD50m「0」との差分値「65」を示すデータを2値化誤差データD50dとして誤差記憶部550へ供給する。このように、第1実施形態の誤差拡散部500の構成では、画像のエッジ部分において、元の画像で黒画素である部分を白画素としてしまう場合が生じ得る。
次に、2つの閾値信号を用いて誤差拡散を行う態様の動作について説明する。なお、画素1を注目画素とした場合と、画素2を注目画素とした場合の動作については、上述した第1実施形態の動作と同様であるため、その説明を省略する。
2値画素データD50bの画素3を注目画素とした場合、画像補正部530に入力される多値画素データD50aの値は「80」であり、誤差データD50fの値は「160」であるため、誤差加算データD50cの値は「240」となる。隣接画素判定部522においては、画素3の画素値が「0」であり画素4の画素値が「1」であるため、隣接する画素との論理和が「1」となる。この結果、画素値変更可能信号D50kが「Enalbe」となる。
第1比較部521aは、誤差加算データD50cの値「240」が、第1閾値データD50i−1の値「128」より大であるため、画素値が「1」である第1再2値化データD50j−1を排他的論理和演算部524aへ供給する。一方、第2比較部521bは、誤差加算データD50cの値「240」が、第2閾値データD50i−2の値「−128」より大であるため、画素値が「1」である第2再2値化データD50j−2を排他的論理和演算部524aとセレクタ部523へ供給する。
排他的論理和演算部524aは、供給される第1再2値化データD50j−1が「1」であり、第2再2値化データD50j−2が「1」であるので、排他的論理和演算の結果である「0」を示すデータD50nを出力する。否定演算部524bは、データD50nの値が「0」であるので、論理演算の結果である「1」を示すデータD50pを論理積演算部524cへ供給する。
論理積演算部524cは、論理積演算部524cは、画素値変更可能信号が「Enable」であり、データD50pが「1」であるので、第2の画素値変更可能信号D50rとして「Enable」を出力する。セレクタ部523は、第2の画素値変更可能信号D50rが「Enable」であるので、第2再2値化データD50j−2の値「1」を出力2値データD50mとして出力する。誤差算出部540は、2値化部520から供給される出力2値データD50mが「1」であるので、誤差加算データD50cが示す値「240」から「255」を引いた値を差分値としてもとめ、この求めた差分値「−15」を示すデータを2値化誤差データD50dとして誤差記憶部550へ供給する。
次に、2値画素データD50bの画素4を注目画素とした場合、画像補正部530に入力される多値画素データD50aの値は「80」であり、誤差データD50fの値は「−15」であるため、誤差加算データD50cの値は「65」となる。隣接画素判定部522においては、画素4の画素値が「1」であり、画素3の画素値が「0」であるため、隣接する画素との論理積が「0」となる。この結果、画素値変更可能信号D50kが「Enalbe」となる。
第1比較部521aは、誤差加算データD50cの値「65」が、第1閾値データD50i−1の値「128」より小であるため、画素値が「0」である第1再2値化データD50j−1を排他的論理和演算部524aへ供給する。一方、第2比較部521bは、誤差加算データD50cの値「65」が、第2閾値データD50i−2の値「−128」より大であるため、画素値が「1」である第2再2値化データD50j−2を排他的論理和演算部524aとセレクタ部523へ供給する。
排他的論理和演算部524aは、供給される第1再2値化データD50j−1が「0」であり、第2再2値化データD50j−2が「1」であるので、排他的論理和演算の結果である「1」を示すデータD50nを出力する。否定演算部524bは、データD50nの値が「1」であるので、論理演算の結果である「0」を示すデータD50pを論理積演算部524cへ供給する。
論理積演算部524cは、論理積演算部524cは、画素値変更可能信号が「Enable」であり、データD50pが「0」であるので、第2の画素値変更可能信号D50rとして「Disable」を出力する。セレクタ部523は、第2の画素値変更可能信号D50rが「Disable」であるので、2値画素データD50bの値「1」を出力2値データD50mとして出力する。誤差算出部540は、2値化部520から供給される出力2値データD50mが「1」であるので、誤差加算データD50cが示す値「65」から「255」を引いた値を差分値としてもとめ、この求めた差分値「−190」を示すデータを2値化誤差データD50dとして誤差記憶部550へ供給する。
以上説明したように、本態様によれば、画像のエッジ部分において、元の画像で黒画素であった部分はそのまま黒画素とされるので、元の画像の網点を構成する黒画素や白画素を増減させた時に、例えば黒画素が連続した部分において孤立した白画素が発生し、網点が一つの固まりではなくなってしまうという問題を生じないようにすることができる。
なお、本態様においては、誤差拡散部500の構成を<5−12>または<5−13>で述べた構成としてもよい。
誤差拡散部500の構成を<5−12>または<5−13>で述べた構成とした場合、
図25に示したように2値画素データが入力されると、画素1以前の画素の部分においても本態様と同様の処理が施される。誤差拡散の処理の特性から画素1での誤差データD50fの値は「0」ではなくオフセットが生じるため、出力2値データD50mが「1」である区間は、ほぼ画素4から画素10の区間となる。本態様のように、出力2値データD50mが「1」である区間が画素3から画素9の区間となり、2値画素データD50bと1画素ずれている場合でも、本発明の第2実施形態と組み合わせることにより、元の入力2値画像データを精度良く保存した出力2値画像データを出力することができる。
本発明の第1実施形態に係わる画像処理装置の構成を例示するブロック図である。 同第1実施形態に係わる画像処理装置が具備する誤差拡散部の構成を例示するブロック図である。 同第1実施形態における、注目画素の画素値と隣接画素判定部522から出力される画素値変更可能信号との関係を示す図である。 同第1実施形態における、注目画素の画素値と隣接画素判定部522から出力される画素値変更可能信号との関係を示す図である。 同第1実施形態の隣接画素判定部522の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係わる画像処理装置の構成を例示するブロック図である。 同第2実施形態の動作例を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係わる画像処理装置の構成を例示するブロック図である。 本発明の第4実施形態に係わる画像処理装置の構成を例示するブロック図である。 同第4実施形態に係わる画像処理装置のCPUが行う処理の流れを例示するフローチャートである。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の構成を例示するブロック図である。 本発明に係わる誤差拡散部500の変形例の構成を例示するブロック図である。 本発明に係わる閾値計算部510の変形例の構成を例示するブロック図である。 同閾値計算部510のLUT部514が記憶しているLUTのフォーマットを例示する図である。 本発明に係わる閾値計算部510の変形例の構成を例示するブロック図である。 同閾値計算部510から出力される閾値データを例示する図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の構成を例示するブロック図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の構成を例示するブロック図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例を説明するための図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明に係わる画像処理装置の変形例の動作を説明するための図である。 従来の技術を説明するための図である。
符号の説明
100・・・画像入力部、200・・・多値化部、300・・・網点除去部、400・・・色変換部、500・・・誤差拡散部、600・・・画像出力部、700・・・差分計算部、510・・・閾値計算部、511・・・反転部、512・・・係数発生部、513・・・乗算部、514・・・LUT部、515・・・フィルタ部、520・・・2値化部、521・・・比較部、521a・・・第1比較部、521b・・・第2比較部、522・・・隣接画素判定部、523・・・セレクタ部、524a・・・論理和演算部、524b・・・否定演算部、524c・・・論理積演算部、530・・・画像補正部、540・・・誤差算出部、550・・・誤差記憶部、560・・・補正算出部、570・・・2値画像入力部、580・・・多値画像入力部、590・・・2値画像出力部、595・・・画像修正部、901・・・バス、902・・・ROM、903・・・RAM、904・・・CPU、905・・・不揮発性メモリ、906・・・インターフェース部、907・・・出力部。

Claims (22)

  1. 2値画像データを受け取る2値画像入力手段と、
    多値画像データを受け取る多値画像入力手段と、
    入力される誤差データと、前記多値画像入力手段が受け取った多値画像データとを画素単位で加算して誤差加算データを生成する画像補正手段と、
    前記画像補正手段が生成した誤差加算データを閾値により2値化して再2値化画像データを生成する再2値化手段と、
    前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データにおける注目画素が、該2値画像データが示す画像のエッジ部分の画素であるか否か検知し、該2値画像データにおける注目画素が該画像のエッジ部分の画素である場合には、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを選択するように指示する画素値選択信号を出力し、該2値画像データにおける注目画素が該画像のエッジ部分の画素でない場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを選択するよう指示する画素値選択信号を出力する選択信号出力手段と、
    前記選択信号出力手段が出力した画素値選択信号に従い、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データまたは前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを選択し、出力2値データとして出力するセレクタ手段と、
    前記画像補正手段が生成した誤差加算データと前記セレクタ手段が出力した出力2値データとを用いて、2値化により生じた誤差を示す2値化誤差データを求める誤差算出手段と、
    前記誤差算出手段により求められた2値化誤差データを用いて、次に前記画像補正手段が受け取る多値画像データの画素値に加算する誤差データを求める補正算出手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記選択信号出力手段は、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データにおける注目画素の画素値が白画素を示している場合、前記2値画像データにおける当該注目画素に隣接する画素の画素値の論理和を求め、この論理和と前記2値画像データにおける当該注目画素の画素値との排他的論理和が真である場合には、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データの選択を指示する画素値選択信号を出力し、該排他的論理和が偽である場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データの選択を指示する画素値選択信号を出力し、
    前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データにおける注目画素の画素値が黒画素を示している場合、前記2値画像データにおける当該注目画素に隣接する画素の画素値の論理積を求め、この論理積と前記2値画像データにおける当該注目画素の画素値との排他的論理和が真である場合には、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データの選択を指示する画素値選択信号を出力し、該排他的論理和が偽である場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データの選択を指示する画素値選択信号を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記選択信号出力手段は、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データが示す画像と、予め定めた画像パターンとを比較し、画像パターンが一致した場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値化画像データを出力2値データとして出力するよう指示する画素値選択信号を出力すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データから多値画像データを生成する多値画像データ生成手段を具備し、
    前記多値画像入力手段が受け取る多値画像データは、該多値画像データ生成手段により生成された多値画像データであること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記多値画像データ生成手段は、
    前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データによって表された2値の各画素値を各画素毎に各々複数ビットで表した単純多値画像データを生成する多値化手段と、
    前記多値化手段により生成された単純多値画像データを平滑化して平滑化画像データを生成する平滑化手段と、
    前記平滑化手段により生成された平滑化画像データに対して色補正を施した色補正画像データを生成する色補正画像データ生成手段とを有し、
    該色補正画像データを多値画像データとして前記多値画像入力手段へ供給すること
    を特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記多値画像データ生成手段は、
    前記平滑化手段により生成された平滑化画像データと、前記色補正画像データ生成手段により生成された色補正画像データとの差分を画素単位で求め、この差分を示す差分画像データを生成する差分画像データ生成手段を具備し、
    該差分画像データを多値画像データとして前記多値画像入力手段へ供給すること
    を特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記2値画像入力手段が受け取る2値画像データは、各画素が各々複数のビットで表されている多値画像データに対してスクリーン処理が施されたデータであり、
    該各画素が各々複数のビットで表されている多値画像データに対して色補正を施し、色補正画像データを生成する色補正データ生成手段を具備し、
    前記多値画像入力手段が受け取る多値画像データは、該色補正データ生成手段により生成された色補正画像データであること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記色補正データ生成手段により受け取られる、各画素が各々複数のビットで表されている多値画像データと、前記色補正データ生成手段により生成された色補正画像データとの差分を画素単位で求め、この差分を示す差分画像データを生成する差分画像データ生成手段を具備し、
    該差分画像データを多値画像データとして前記多値画像入力手段へ供給すること
    を特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像補正手段は、前記2値画像入力手段が受取った2値画像データを受取り、該2値画像データにおける注目画素の画素値が黒画素を示している場合には、前記色補正画像データの画素値がとりうる値の最大値を前記誤差加算データに加算すること
    を特徴とする請求項6または請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記誤差算出手段は、前記画像補正手段が生成した誤差加算データと、前記セレクタ手段が生成した出力2値データと、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを受取り、前記2値画像データにおける注目画素の画素値が白画素を示しており、且つ前記出力2値データが黒画素を示している場合には、前記色補正画像データが取りうる画素値の最大値を前記誤差加算データから減算した値を2値化誤差データとして出力し、前記2値画像データにおける注目画素の画素値が黒画素を示しており、且つ前記出力2値データが白画素を示している場合には、前記色補正画像データが取りうる画素値の最大値を前記誤差加算データに加算した値を2値化誤差データとして出力し、前記2値画像データにおける注目画素の画素値と前記出力2値データの画素値が同じ場合には、前記誤差加算データを2値化誤差データとして出力すること
    を特徴とする請求項6または請求項8に記載の画像処理装置。
  11. 前記誤差算出手段は、前記画像補正手段が生成した誤差加算データと、前記セレクタ手段が生成した出力2値データと、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを受取り、前記2値画像データにおける注目画素の画素値が白画素を示しており、且つ前記出力2値データが黒画素を示している場合には、前記多値画像入力手段が受け取った多値画像データが取りうる画素値の最大値を前記誤差加算データから減算した値を2値化誤差データとして出力し、前記2値画像データにおける注目画素の画素値が黒画素を示しており、且つ前記出力2値データが白画素を示している場合には、前記多値画像データが取りうる画素値の最小値を前記誤差加算データから減算した値を2値化誤差データとして出力し、前記2値画像データにおける注目画素の画素値と前記出力2値データの画素値が同じ場合には、前記誤差加算データを2値化誤差データとして出力すること
    を特徴とする請求項6または請求項8に記載の画像処理装置。
  12. 前記再2値化手段で用いられる閾値を、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを用いて生成する閾値生成手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 第1閾値と、前記第1閾値より値が小である第2閾値とを生成する閾値生成手段を有し、
    前記再2値化手段は、前記画像補正手段が生成した誤差加算データを、前記閾値生成手段が生成した第2閾値により2値化して再2値化画像データを生成し、
    前記選択信号出力手段は、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データにおける注目画素が、該2値画像データが示す画像のエッジ部分の画素であって、前記画像補正手段により生成された誤差加算データが示す値が前記第1閾値未満であり、且つ前記第2閾値以上である場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データの選択を指示する画素値選択信号を出力し、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データにおける注目画素が、該2値画像データが示す画像のエッジ部分の画素であって、前記画像補正手段により生成された誤差加算データが示す値が前記第1閾値以上または前記第2閾値未満である場合には、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データの選択を指示する画素値選択信号を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 前記選択信号出力手段が出力する画素値選択信号と、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データと、前記セレクタ部が出力した出力2値データとを時系列に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶した画素値選択信号を時系列に順次読み出し、前記画素値選択信号の内容が、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データの出力指示から前記再2値化手段が生成した再2値化画像データの出力指示に変化した時、この直後の画素で前記セレクタ部が出力した出力2値データの画素値が、前記2値画像入力部が受け取った2値画像データの画素値と異なり、
    且つ、次に前記画素値選択信号の内容が、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データの出力指示から前記再2値化手段が生成した再2値化画像データの出力指示に変化した時、この直後の画素で前記セレクタ部が出力した出力2値データの画素値が、前記2値画像入力部が受け取った2値画像データの画素値と異なる場合、
    前記画素値選択信号が変化した時点の前記出力2値データの画素値を反転した修正画像データを生成して出力する画像データ修正手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 前記画像データ修正手段は、
    前記画素値選択信号の内容が、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データの出力指示から前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データの出力指示に変化した時、この直前の画素で前記セレクタ部が出力した出力2値データの画素値が、前記2値画像入力部が受け取った2値画像データの画素値と異なり、
    且つ、次に前記画素値選択信号の内容が、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データの出力指示から前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データの出力指示に変化した時、この直前の画素で前記セレクタ部が出力した出力2値データの画素値が、前記2値画像入力部が受け取った2値画像データの画素値と異なる場合、
    前記画素値選択信号が変化した時点の前記出力2値データの画素値を反転した修正画像データを生成して出力すること
    を特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 2値画像データを受け取る2値画像入力手段と、
    多値画像データを受け取る多値画像入力手段と、
    入力される誤差データと、前記多値画像入力手段が受け取った多値画像データとを画素単位で加算して誤差加算データを生成する画像補正手段と、
    前記画像補正手段が生成した誤差加算データを閾値により2値化して再2値化画像データを生成する再2値化手段と、
    前記画像補正手段が生成した誤差加算データと、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データと、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを受取り、前記2値画像データにおける注目画素の画素値が白画素を示しており、且つ前記再2値化画像データが黒画素を示している場合には、前記多値画像入力手段が受け取った多値画像データが取りうる画素値の最大値を前記誤差加算データから減算した値を2値化誤差データとして出力し、前記2値画像データにおける注目画素の画素値が黒画素を示しており、且つ前記再2値化画像データが白画素を示している場合には、前記多値画像データが取りうる画素値の最小値を前記誤差加算データから減算した値を2値化誤差データとして出力し、前記2値画像データにおける注目画素の画素値と前記再2値化画像データの画素値が同じ場合には、前記誤差加算データを2値化誤差データとして出力する誤差算出手段と、
    前記誤差算出手段が算出した2値化誤差データを用いて、次に前記画像補正手段が受け取る多値画像データの画素値に加算する誤差データを求める補正算出手段と
    を有する画像処理装置。
  17. 前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データから多値画像データを生成する多値画像データ生成手段を具備し、
    前記多値画像入力手段が受け取る多値画像データは、該多値画像データ生成手段により生成された多値画像データであること
    を特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記多値画像データ生成手段は、
    前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データによって表された2値の各画素値を各画素毎に各々複数ビットで表した単純多値画像データを生成する多値化手段と、
    前記多値化手段により生成された単純多値画像データを平滑化して平滑化画像データを生成する平滑化手段と、
    前記平滑化手段により生成された平滑化画像データに対して色補正を施した色補正画像データを生成する色補正画像データ生成手段とを有し、
    該色補正画像データを多値画像データとして前記多値画像入力手段へ供給すること
    を特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 前記多値画像データ生成手段は、
    前記平滑化手段により生成された平滑化画像データと、前記色補正画像データ手段により生成された色補正画像データとの差分を画素単位で求め、この差分を示す差分画像データを生成する差分画像データ生成手段を具備し、
    該差分画像データを多値画像データとして前記多値画像入力手段へ供給すること
    を特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
  20. 前記2値画像入力手段が受け取る2値画像データは、各画素が各々複数のビットで表されている多値画像データに対してスクリーン処理が施されたデータであり、
    該各画素が各々複数のビットで表されている多値画像データに対して色補正を施し、色補正画像データを生成する色補正データ生成手段を具備し、
    前記多値画像入力手段が受け取る多値画像データは、該色補正データ生成手段により生成された色補正画像データであること
    を特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  21. 前記色補正データ生成手段により受け取られる、各画素が各々複数のビットで表されている多値画像データと、前記色補正データ生成手段により生成された色補正画像データとの差分を画素単位で求め、この差分を示す差分画像データを生成する差分画像データ生成手段を具備し、
    該差分画像データを多値画像データとして前記多値画像入力手段へ供給すること
    を特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
  22. コンピュータ装置を、
    2値画像データを受け取る2値画像入力手段と、
    多値画像データを受け取る多値画像入力手段と、
    入力される誤差データと、前記多値画像入力手段が受け取った多値画像データとを画素単位で加算して誤差加算データを生成する画像補正手段と、
    前記画像補正手段が生成した誤差加算データを閾値により2値化して再2値化画像データを生成する再2値化手段と、
    前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データにおける注目画素が、該2値画像データが示す画像のエッジ部分の画素であるか否か検知し、該2値画像データにおける注目画素が該画像のエッジ部分の画素である場合には、前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを選択するように指示する画素値選択信号を出力し、該2値画像データにおける注目画素が該画像のエッジ部分の画素でない場合には、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データを選択するよう指示する画素値選択信号を出力する選択信号出力手段と、
    前記選択信号出力手段が出力した画素値選択信号に従い、前記2値画像入力手段が受け取った2値画像データまたは前記再2値化手段が生成した再2値化画像データを選択し、出力2値データとして出力するセレクタ手段と、
    前記画像補正手段が生成した誤差加算データと前記セレクタ手段が出力した出力2値データとを用いて、2値化により生じた誤差を示す2値化誤差データを求める誤差算出手段と、
    前記誤差算出手段により求められた2値化誤差データを用いて、次に前記画像補正手段が受け取る多値画像データの画素値に加算する誤差データを求める補正算出手段
    として機能させるためのプログラム。
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