JP2005025424A - Lsi内部論理設計システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、大規模LSIの論理設計において課題となる、▲1▼設計データ量増大に伴う設計データ管理工数や設計期間が増大する点、▲2▼設計データ管理不良に起因する不良LSI製造数が増大する点、及び▲3▼分散設計環境における設計支援リソース(CADツール,コンピュータなど)の整備コストが増大する点等の種々の課題を解決する発明であり、大規模LSIの有効な論理支援技術に関する発明である。
【解決手段】設計データと検証した論理の来歴を管理、LSI製造データ不良が発生しない設計工程間データ管理を実施し製造コストの削減を図る。また、論理構造を認識してCADツールに最適な実行パラメタを自動生成し、コンピュータ及びCADツールライセンスリソースの使用状況を把握してジョブが最大のパフォーマンスが得られる実行をスケジューリングする。更に、大容量データへのアクセスは高速データ転送が可能なSANを組み込み、設計期間の短縮を図る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大規模論理設計を複数の設計者が複数のコンピュータで行う場合に必要な設計支援技術に関し、データ管理技術、CADツール実行制御技術、コンピュータ負荷分散技術、及びSAN利用技術等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大規模LSI(Large Scale Integration)の論理設計においては、複数の設計者が複数のコンピュータで複数のCADツールを使って設計する。このような分散設計環境にいては、設計データ管理不良に起因した不良LSIの製造が発生したり、CAD(Computer Aided Design)ツール・コンピュータなどの設計支援リソースを有効に利用することが難しく設計期間を増大させるといった問題が発生する。
【0003】
従来のLSI設計データ管理装置では、CADツール実行時の設計データ更新来歴と階層構造と関連情報を保存しておくことにより、修正した設計データと関連する上位の設計データを設計者に知らしめることを実現している(特許文献1参照)。
【0004】
一方、従来の負荷分散システムでは、ジョブ依頼時に複数のコンピュータのCPUと共有メモリの状態をチェックし、負荷の軽いコンピュータにディスパッチしている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平6−268066号公報
【特許文献2】特開2001−147908号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、CADツール毎に実行データ管理を実施しているものであり、LSI設計工程間のデータ受け渡しを管理するものではない。また、階層構造は論理の追加削除及び上位論理を認識するために利用されており、設計データの属性に応じたCADツール実行パラメタを自動生成するものではない。更に、変更論理の把握はデータ更新来歴と階層構造と関連情報全てを比較することで実現しており、処理時間及び使用メモリ等で今後のLSIの大規模化に対応が難しいという課題がある。
【0006】
また、CADツールジョブは、一般的に処理時間に数分から数十時間を要する長時間ジョブであるため、特許文献2に記載の技術に記載のような、ジョブ依頼した時点だけのCPUと共有メモリの状態のチェックでは、負荷分散は実現できない。また、CADツールを実行するには一般的にライセンスの取得に成功することが必要であるにもかかわらず、特許文献2に記載の技術では、ライセンス取得に失敗する場合にでもCADツールを実行してしまうこととなる。さらに、特許文献2に記載の技術では、マルチCPUジョブの負荷が全く考慮されていない。更に、大規模CADデータベースアクセスを伴うCADツールの実行をLAN(Local Area Network)回線上で実施した場合、LANを使用している全プログラムでI/O低下が発生するが、特許文献2に記載の技術では、このようなI/Oトランザクション処理の分散についても全く考慮されていない。
【0007】
しかるに、近年ますますLSIの大規模化が促進しており、上記特許文献1及び特許文献2に記載の技術ではますます対応が難しいこととなり、大規模LSIの有効な論理支援技術の開発が望まれている。
【0008】
したがって、本発明は、上記課題に加えて、さらに大規模LSIの論理設計において課題となる、▲1▼設計データ量増大に伴う設計データ管理工数や設計期間が増大する点、▲2▼設計データ管理不良に起因する不良LSI製造数が増大する点、及び▲3▼分散設計環境における設計支援リソース(CADツール,コンピュータなど)の整備コストが増大する点等の種々の課題を解決する発明であり、大規模LSIの有効な論理支援技術に関する発明である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の設計者が複数の論理設計作業を複数のコンピュータと複数のディスク装置と複数のCADツールを使って支援する装置であって、設計者が作成した論理データについて、論理名単位に論理名と来歴情報(レビジョン,更新日付,著者)と来歴毎の論理データ及び直下の論理名を保存し、論理データの編集中には、論理データが編集中であることを示すための編集ステータスフラグファイルが存在する。また、本装置においては、論理データを編集するには専用の編集コマンドを使用する。この編集コマンドは、編集ステータスフラグファイルが存在する場合には、編集中の論理データであることを知らせる情報を出力して終了し、編集ステータスフラグファイルが存在しない場合には、編集ステータスフラグファイルを作成してから編集作業に移り、編集作業終了時に論理データを保存するとともに編集ステータスフラグファイルを削除する機能を有する。この来歴管理した設計データベース方式による論理データ管理を実施することにより、一つの論理データを異なる設計者が同時に編集することを防止し、また、論理データの更新処理を論理名単位で行うことで他の論理データの保存処理との競合を回避するとともに保存処理を高速に行なえる方法を有することを特徴とする。
【0010】
更に、本発明は、来歴毎の論理データを、複数のディスク装置に多重化して保存している。複数のディスク装置のうちのいずれかのディスク装置から所定の論理データが検出されない場合、前記複数のディスク装置のうちの他のディスク装置から前記所定の論理データを検出させることを特徴とする。更に、本発明は、設計作業中の論理データが存在せず来歴毎の論理データが存在する場合に、設計作業中の論理データが何らかの原因で消失したと自動判断し、最終レビジョンの論理データを元に、設計作業中の論理データを自動的に復元する機能を有することを特徴とする。
【0011】
更に、本発明は、設計作業終了時、編集ステータスフラグファイルの存在をチェックし、存在する場合は、設計者が来歴保存せずに終了したと判断し、自動的に編集中の論理データを来歴管理した設計データベースに来歴保存する機能を有す。これにより、設計作業中の論理データが何らかの原因で消失した場合に最新レビジョンの論理データを復旧させることができることを特徴とする。
【0012】
更に、本発明は、最上位論理データを指定することで、論理データ毎に保存されている直下の論理名情報を元に全体の論理木構造を把握する機能と、論理データが使用しているライブラリの種類により論理データの属性(ゲート化論理/設計構造上の論理)を把握する機能と、全体の論理木構造と論理データの属性からCADツール向けの最適パラメタを自動生成する機能を有し、CADツール実行対象となった論理データについては、論理名とレビジョンとCADツール実行パラメタを保存しておくことにより、次にCADツールを実行する際には、レビジョン比較による更新論理データの把握と、CADツール実行パラメタ比較による実行パラメタ変更論理データの把握と、全体の論理木構造から上位の論理データの把握が可能で、これよりCADツールの実行対象となる論理データを絞込み、必要最低限のCADツール実行用パラメタを自動作成する機能を有することを特徴とする。
【0013】
更に、本発明は、機能検証を実施した論理データの論理名とレビジョンを保存する機能を有し、来歴管理した論理データベースから、指定したレビジョンの論理データを読み出して指定したCADツールの入力形式に応じたデータを作成する機能を有する。本発明においては、機能検証工程以降のCADツールの入力データは、CADツール実行前処理で機能検証を実施した論理データの論理名とレビジョンを元に実行するCADツールの入力形式に応じたデータを作成することとし、これにより、機能検証を実施した論理データを機能検証工程以降のCADツールに確実に伝えることを可能にすることを特徴とする。
【0014】
更に、本発明は、複数のCADツールの限られたライセンス数と複数のコンピュータの限られたCPU数の元で、競合するCADツールを効率よく処理するための仕組みとして、CADツールの実行は、CADツール実行制御ツールにCADツールを実行するためのコマンドと使用するライセンスとCPU数を渡し、CADツール実行制御ツールはライセンス使用状況及びコンピュータ毎のCPU使用状況を把握するためのリソース管理処理を実施することでライセンスエラーにならずに1プロセス当り1CPUを使用可能なコンピュータを選び、そのコンピュータでコマンドを実行するジョブスケジューリング機能を有す。これにより、複数の競合するCADツールが短TATで処理できるように分散実行制御していることを特徴とする。
【0015】
更に、本発明は、CADツール実行制御ツールが実施するリソース管理処理において、複数のCPUリソースを使用するCADツールがライセンスリソースに空きがあるにもかかわらずCPUリソース不足で実行不可になる場合、必要なCPUリソース分の空きを作るために実行可能状況にある競合CADツールの実行をジョブスケジューリングキューから退避させることで一時中止し、CPUリソース不足の状況を自動的に解消する機能を有す。これにより、複数CPUリソースを使用するCADツールが単一CPUリソースを使用するCADツールと競合しても実行可能になることを特徴とする。
【0016】
更に、本装置は、CADツールを高速に処理するために、大容量のCADデータベースはSAN上に構築し、小容量のデータはNFS上に構築し、CADツールのコマンド実行直前に実行するスクリプトでSAN上のCADデータベースへのリードマウントあるいはライトマウント処理し、CADツールのコマンド実行直後に実行するスクリプトでSAN上のCADデータベースへのアンマウント処理する仕組みを有す。マウント、アンマウント処理は、リードマウントあるいはライトマウントを示すフラグファイルを作成、削除することマウント状態の把握し制御する。ライトマウントは1つのコンピュータからのみアクセス可能とするためフラグファイルの存在有無で制御し、リードマウントは複数のコンピュータからアクセス可能とするためフラグファイルにCADツールのIDと実行コンピュータ名を追加、削除する制御を実施する。これにより、大容量のCADデータベースをSAN上に構築することを可能にし、CADツールを同時に複数のコンピュータで高速にリード処理することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る論理設計支援装置について、図1〜図12を参照しながら以下詳細に説明する。図1は、論理設計フロー及び設計データフローである。図2は、論理設計支援装置の構成である。図3は、論理データ管理概要である。図4は、論理木構造の把握方法である。図5は、CADツール実行パラメタ作成方法である。図6は、2回目以降のCADツール実行パラメタ作成方法である。図7は、製造データ作成工程の入力データ作成方法である。図8は、CADツール実行制御ツールにおけるリソース管理方法である。図9は、CPUリソース数の異なるジョブが競合した場合の説明図である。図10は、CPUリソース数の異なるジョブが競合した場合の処理方法である。図11は、SAN制御方式におけるライトマウントの処理方法である。図12は、SAN制御方式におけるリードマウントの処理方法である。
【0018】
まず、本発明の実施形態に係る論理設計支援装置の構成について、図2を参照して説明する。本装置は、複数台の設計作業用コンピュータ(101)、Webサーバコンピュータ(102)、ファイルサーバコンピュータ(103)、ジョブサーバコンピュータ(104)及び複数台の設計処理用コンピュータ(105)がLAN(131)で接続されている。設計作業用コンピュータ(101)は、ディスプレイ、キーボード、マウスなどの入出力デバイスを備え、設計作業に伴う入出力作業を実施できるようになっている。Webサーバコンピュータ(102)は、設計者が設計作業用コンピュータ(101)からインターネット接続方式を使って実行依頼するCADツールジョブを受付、CADツールジョブを実行するのに必要な情報を作成するとともにCADツールジョブを実行するのに必要なリソース情報を合わせて、ジョブサーバコンピュータ(104)にジョブ依頼することに用いられる。ファイルサーバコンピュータ(103)は、複数のディスク装置に分散構築した来歴管理した論理データベース(114)にアクセス制御することに用いられる。ジョブサーバコンピュータ(104)は、複数の設計処理用コンピュータ(105)の負荷状況を把握するとともにCADツールジョブ用ライセンス数に応じてCADツールジョブの実行を制御することに用いられる。ここでいうCADツールは、後で説明する論理設計ツール等の各種実行ツールの総称である。設計処理用コンピュータ(105)は、CADツールジョブを実行することに用いられる。設計処理用コンピュータ(105)は、来歴管理した論理データベース(114)に対して、ファイルサーバコンピュータ(103)経由のNFS(Network File System)(132)プロトコルにてアクセスする。更に、設計処理用コンピュータ(105)は、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)に対して、ファイバーチャネル切り替えスウィッチ(121)、SAN(Storage Area Network)(133)を介してアクセスする。来歴管理した論理データベース(114)は、設計作業用ディスク装置(111)、論理データ管理用ディスク装置(112)、来歴毎の論理データを保存するディスク装置(113)を有する。設計作業用ディスク装置(111)は、設計作業中のデータを一時保存することに用いられる。論理データ管理用ディスク装置(112)は、最新の設計作業データを保存することに用いられる。来歴毎の論理データを保存するディスク装置(113)は、更新される度にレビジョンをつけられた論理データを、来歴毎に保存する。
【0019】
なお、本発明の実施形態に記載のディスク装置は、例えばディスク制御部と複数のディスクドライブとを有するものである。ディスク制御部は、チャネルアダプタ、キャッシュメモリ、ディスクアダプタ、及びスイッチ等によって構成されている。チャネルアダプタは、ファイルサーバコンピュータ(103)等の上位コンピュータと接続され、上位コンピュータとの間でデータ及び情報の通信を行うものである。キャッシュメモリは、チャネルアダプタとディスクアダプタと間で通信されるデータ及び情報を保存するものである。ディスクアダプタは、複数のディスクドライブにデータを書き込み、又は複数のディスクドライブからデータを読み出すものである。スイッチは、チャネルアダプタ、キャッシュメモリ、及びディスクアダプタを接続するものであり、チャネルアダプタ、キャッシュメモリ、及びディスクアダプタ相互のデータ及び情報の通信に用いられる。
【0020】
次に、本発明の実施形態に係る論理設計フロー及び設計データフローについて、図1を参照して説明する。大規模論理の論理設計フローは、大きく分けて機能設計(201)の工程,機能検証(202)の工程,製造データ作成(203)の工程を有する。機能設計(201)の工程では、設計者が把握できる規模の論理のかたまりを単位として、階層的に論理を設計し、論理データを更新する度にレビジョンをつけ来歴管理した論理データベース(114)に保存する。機能検証(202)の工程では、最新の機能設計レビジョン(211)をもとに来歴管理した論理データベース(114)から論理データを抽出し、機能検証用の入力データ(212)を作成して機能検証(202)を実施する。ここでいう機能検証とは、設計した論理の妥当性を評価するものである。製造データ作成(203)の工程では、機能検証(202)を実施した機能検証レビジョン(213)をもとに来歴管理した論理データベース(114)から論理データを抽出し、製造データ作成用の入力データ(214)を作成して製造データ作成(203)を実施する。ここでいう製造データ作成(203)とは、設計した論理からLSIを製造するための情報を作成することである。このように、本装置では、設計工程間の設計情報の受け渡しをレビジョン情報とすることにより、検証した論理を確実に製造データ作成工程に渡す仕組みを確立している。
【0021】
次に、図3を参照しながら論理データの管理方式を説明する。本発明の実施形態で使用する論理設計ツールは、コマンド実行前後にそのコマンドを実行するのに必要な事前チェックなどの処理を実行させるための機構を備えている。CADツール担当者は、特有のデータ管理を実施するためにコマンド実行前後で実行する必要がある処理をスクリプトファイルに記述し、コマンド実行前後にそのコマンドを実行するのに必要な事前チェックなどの処理を実行させるための機構に登録する。論理設計ツールは、設計作業用コンピュータ(101)で実行され、ファイルサーバコンピュータ(103)を介して来歴管理した設計データベース(114)にアクセスするものである。また、一般的に、CADツール担当者は、図2に記載の設計作業用コンピュータを使用する設計者以外の管理者である。
【0022】
まず、論理データA(311)を編集するために実施するデータ管理処理について説明する。設計者が設計作業用コンピュータ(101)を用いて論理データA(311)を指定し編集コマンドを実行させた場合、設計作業用ディスク装置(111)は編集コマンド実行前に実施する処理CO_START(301)を起動させる。ファイルサーバコンピュータ(103)は、論理作業用ディスク装置(111)から論理データA(311)が編集中であることを示す編集ステータスフラグファイルCO_A(312)を受け取った場合、編集中であることを示す編集ステータスフラグファイルCO_A(312)が設計作業用ディスク装置(111)に存在するか否かをチェックする。ファイルサーバコンピュータ(103)は、編集中であることを示す編集ステータスフラグファイルCO_A(312)が設計作業用ディスク装置(111)に存在しないことを確認した場合は、著者・編集開始時刻を記した編集ステータスフラグファイルCO_A(312)を設計作業用ディスク装置(111)に作成させる。これにより、設計者は、設計作業用コンピュータ(101)を用いて論理データA(311)の編集作業に移ることができる。ファイルサーバコンピュータ(103)は、編集中であることを示す編集ステータスフラグファイルCO_A(312)が設計作業用ディスク装置(111)に存在する場合は、編集ステータスフラグファイルCO_A(312)の内容を元にして、設計者に対して、だれがいつから編集しているかについての情報を提供する。だれがいつから編集しているかについての情報は、ファイルサーバコンピュータ(103)の制御の下、設計作業用ディスク装置(111)から設計作業用コンピュータ(101)に対して送られる。これにより、設計者は、設計作業用コンピュータ(101)を用いて論理データA(311)の編集作業に移ることなく作業を終了することとなる。このように、編集ステータスフラグファイルを設けることにより、一つの論理データを複数の設計者が同時に編集することを防止できる。また、編集ステータスフラグファイルのファイル名に論理データの論理名(CO_論理名)を利用することにより、論理データごとに編集ステータスフラグファイルが決まり、編集ステータスフラグファイルの存在チェックを高速に処理できる。
【0023】
次に、論理データA(311)の編集処理中に、論理データA(311)を設計作業用ディスク装置(111)に保存するデータ管理処理について説明する。設計者が論理データA(311)の編集作業の途中に論理データA(311)を指定して保存コマンドを実行させた場合、論理設計ツールの保存処理により設計作業用ディスク装置(111)に論理データA(311)が保存される。設計作業用ディスク装置(111)に論理データA(311)が保存された後、保存コマンド実行後に実施される処理CI_END(302)が設計作業用コンピュータ(111)から起動された場合、本発明の実施の形態の特有の保存処理が実行される。本発明の実施の形態の特有の保存処理は、以下に示された通りである。ファイルサーバコンピュータ(103)は、CIコマンドを用いることにより、来歴毎の論理データを保存するディスク装置(113)に構築されたRCS(Revision Control System)データベースに対して、編集中の論理データA(311)をRCS形式の設計データA(316)として保存させる。ファイルサーバコンピュータ(103)は、CI情報(例えば、CIレビジョン・日時・著者等)を、論理データ管理用ディスク装置(112)のCI情報ファイルCI_A(313)に記録する。CI情報ファイルCI_A(313)は、論理データA(311)のCI情報であることを意味する。CI情報ファイルCI_A(313)は、保存する度にファイルサーバコンピュータ(103)によって新規作成されるものであるため、最新のCI情報ということになる。更に、ファイルサーバコンピュータ(103)は、論理設計ツールが備えている論理構造を検索する機能を用いることにより、論理データA(311)で使用している論理名とそのインスタンス値を取得して、論理データ管理用ディスク装置(112)に記録させる。また、ファイルサーバコンピュータ(103)は、論理設計ツールの設定ファイルに定義されているライブラリ名を、その格納パスが設計者の作業エリアに関連付けられている場合はユーザ論理と判断し、それ以外はライブラリと判断する。ファイルサーバコンピュータ(103)は、論理データA(311)で使用している各々の論理が属するライブラリ名から、論理データA(311)で使用している論理がユーザ論理かライブラリか判定する。ファイルサーバコンピュータ(103)は、論理データA(311)で使用するユーザ論理について、論理データ管理用ディスク装置(112)のインスタンス情報ファイルINST_A(314)に、インスタンス値と論理名とを記録させる。ファイルサーバコンピュータ(103)は、論理データA(311)で使用するライブラリについて、論理データ管理用ディスク装置(112)のライブラリ情報ファイルLIB_A(315)に、ライブラリ名をユニークにして記録させる。インスタンス情報ファイルINST_A(314)とライブラリ情報ファイルLIB_A(315)とは、保存処理が実行されるたびに、削除してから新規作成される。即ち、論理データA(311)の論理に、ユーザ論理を使用していない場合には、INST_A(314)は存在しないし、ライブラリを使用していない場合には、LIB_A(315)は存在しないことになる。ファイルサーバコンピュータ(103)は、この一連の保存処理の最後に編集ステータスフラグファイルCO_A(312)を削除させる。再び、設計者は、論理データA(311)を編集する場合に、論理データA(311)を選択し編集コマンドを実行させることにより、論理データA(311)を編集することが可能となる。この保存方法によれば、論理データAと異なる論理データBの保存処理で作成するファイルに競合は発生することなく、双方の論理データを同時に保存処理することが可能である。また保存処理で保存する内容を1つのファイルにまとめず、CI情報ファイル(CI_論理名)・インスタンス情報ファイル(INST_論理名)・ライブラリ情報ファイル(LIB_論理名)のように内容と論理名の組み合わせ単位でファイルを作成することでCIレビジョンの取得処理やライブラリ情報ファイルの存在チェックで論理データの属性を判定する処理を高速に実行できる。このように、本発明の実施の形態における来歴管理した設計データベース方式は、設計論理間にファイルの競合が発生せず、ファイルは全て新規作成する方式としている。その結果として保存処理にかかる時間は、記録する情報を所得する処理とファイルにライトする処理に必要な時間だけで、必要最低限の時間で処理できる。
【0024】
次に、本発明の実施の形態における論理データの自動復旧処理について説明する。編集コマンド実行前に実施する処理CO_START(301)の処理中に、論理データ管理用ディスク装置(112)にCI情報ファイルCI_A(313)が存在するにも拘わらず、設計作業用ディスク装置(111)に論理データAが存在しないという事態が発生したとする。この場合、ファイルサーバコンピュータ(103)は、何らかの障害(CADツールの不具合、ハード障害など)が発生したと判断し、論理データ管理用ディスク装置(112)のCI情報ファイルCI_A(313)に記録されている最新の更新レビジョンをもとにして、COコマンドを使って来歴毎の論理データを保存するディスク装置(113)から論理データAを設計作業用ディスク装置(111)に復元することができる。これにより、設計者は、論理データA(311)の編集作業に影響を受けることなく、編集作業を継続できる。これは、本発明の実施の形態の信頼性を高めるために実施される。
【0025】
次に、本発明の実施の形態における論理データ自動来歴保存処理について説明する。設計者が論理設計ツールを用いた編集作業を終了する際、ファイルサーバコンピュータ(103)は、編集ステータスフラグファイルの存在をチェックする。ファイルサーバコンピュータ(103)は、存在が確認された全ての編集ステータスフラグファイルについて、編集ステータスフラグファイルに記録されている設計者名と、論理設計作業を行っている設計者名とが一致するか否かをチェックする。ファイルサーバコンピュータ(103)は、一致が確認された編集ステータスフラグファイルのファイル名から論理名を割り出し、割り出した論理名毎に前述のCI_END(302)を実行することにより、常に最新の論理データを来歴保存するようにしている。これにより、設計作業中の論理データが何らかの原因で消失した場合に、設計者がたとえ来歴保存処理の実行を忘れていたとしても最新レビジョンの論理データを復旧させることを可能にしている。
【0026】
次に、図4を参照しながら、本発明の実施の形態におけるCADツール実行パラメタを作成する際に必要な論理木構造(413)の把握方法について説明する。ファイルサーバコンピュータ(103)は、インスタンス情報ファイルから論理木構造ファイル(411)を作成し、論理木構造(413)を認識可能とする。まず、論理木構造ファイル(411)の生成方法について説明する。最上位論理の論理名をL(401)とすると、論理木構造の最上位は、インスタンス値が「/」で、論理名が「L」となる。次に、論理名Lのインスタンス情報ファイルINST_L(402)の要素について、「i0 L1」は、上位論理のインスタンス値「/」を付加してインスタンス値が「/i0」で、論理名が「L1」となる。論理名L1については、インスタンス情報ファイルINST_L1(403)が存在するので、このファイルの各々の要素について、最初の情報「i0 L11」は、上位論理のインスタンス値「/i0」を付加してインスタンス値が「/i0/i0」で、論理名が「L11」となる。論理名L11については、インスタンス情報ファイルINST_L11(404)が存在するので、このファイルの各々の要素について、最初の情報「i0 L111」は、上位論理のインスタンス値「/i0/i0」を付加してインスタンス値が「/i0/i0/i0」で、論理名が「L111」となる。論理名L111については、インスタンス情報ファイルINST_L111(405)が存在するので、このファイルの各々の要素について、最初の情報「i0 L1111」は、上位論理のインスタンス値「/i0/i0/i0」を付加してインスタンス値が「/i0/i0/i0/i0」で、論理名が「L1111」となる。論理名L1111については、インスタンス情報ファイルINST_L1111が存在しないので、ここで下位論理の探索は終了する。次に、処理中のインスタンス情報ファイルINST_L111(405)の次の情報「i1 L1112」について処理を進める。これについては、上位論理のインスタンス値「/i0/i0/i0」を付加してインスタンス値が「/i0/i0/i0/i1」で、論理名が「L1112」となる。論理名L1112については、インスタンス情報ファイルINST_L1112が存在しないので、ここで下位論理の探索は終了する。処理中のインスタンス情報ファイルINST_L111(405)の情報は、これで最後になるので、直前に処理していたインスタンス情報ファイルINST_L11(404)の次の情報「i1 L112」について処理を進める。このように、ファイルサーバコンピュータ(103)は、各々のインスタンス値と論理名について、インスタンス値に上位論理のインスタンス値を付加したインスタンス値と論理名を算出する処理を再帰的に繰り返すことにより、全体の論理木構造を把握することができる。ファイルサーバコンピュータ(103)は、把握された論理木構造を論理木構造ファイル(411)として論理データ管理用ディスク装置(112)に保存する。
【0027】
次に、論理木構造ファイル(411)の内容から論理木構造(413)を把握する方法について説明する。論理木構造ファイル(411)のインスタンス値を「/」で区切って見た場合の最も右側の要素と直前の「/」を取って得られるインスタンス値を持つ論理を論理木構造ファイル(411)から探し出すことにより、上位論理を特定することができる。例えば、インスタンス値「/i0/i0/i0/i0」の論理L1111の上位論理(412)は、「/i0/i0/i0/i0」を「/」で区切って見た場合の最も右側の要素「i0」と直前の「/」を取って得られるインスタンス値「/i0/i0/i0」の論理L111となる。この処理を論理木構造ファイル(411)の全ての要素について実施し、論理の上下関係を組み上げていくと論理木構造(413)になる。
【0028】
なお、上述の説明において、ファイルサーバコンピュータ(103)が図3及び図4で示された処理を実行することについて明示したが、本実施の形態は、この場合に限られず、Webサーバコンピュータ(102)が図3及び図4で示された処理を実行することも好ましい。
【0029】
次に、CADツールの実行パラメタの生成方法について説明する。一般に、CADツールは最上位からの論理の深さやデータの属性(ゲート化論理/設計構造上の論理)によって処理モードが決まり、下位階層の論理から上位階層の論理へと順に処理していく。ここでいうゲート化論理は、LSI製造情報のトランジスタ構成情報に変換する必要があるものである。設計構造上の論理は、ゲート化論理を含まず論理構成情報のみを記述したものである。CADツールの実行パラメタの生成は、本発明の実施の形態において、Webサーバコンピュータ(102)上のCADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GEN(PARAMETER GENERATER)によって実行される。CADツールPROGは、最上位論理についてはCモード(LSIチップ全体を対象とした処理モード)で処理し、最上位論理より下位階層の設計構造上の論理についてはFモード(LSIの機能単位を対象とした処理モード)で処理し、ゲート化論理を含む論理についてはBモード(LSIの機能の構成要素であるゲート化ブロック論理を対象とした処理モード)で処理することを基本とし、処理の順序は、Bモード→Fモード→Cモードの順で処理するものとする。但し、ゲート化論理が複数の階層で設計されている場合には、そのゲート化論理群の最上位論理に対して下位階層の論理を含めて一括でBモード処理する。設計構造上の論理が複数の階層で設計されている場合には、できるだけ下位階層でFモード処理することによりFモード処理の対象論理規模を抑え、Fモード処理階層と最上位階層との間はCモード処理の前に階層破壊処理するDモードとして処理するようにパラメタ生成するものとする。この処理について、図5を参照しながら説明する。まず、CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、全論理について、前述の論理木構造ファイルの内容から論理木構造を把握する方法により、論理木構造(501)を把握する。その後、論理データの属性を評価する。CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、論理データに対応するライブラリ情報ファイルが論理データ管理用ディスク装置(112)に存在するか否かをチェックする。CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、論理データに対応するライブラリ情報ファイルが存在する場合に、ゲート化論理と判定し、ライブラリ情報ファイルが存在しない場合に、設計構造上の論理と判定する。図5の実施の形態において、論理名L、L1、L11、L12に対するライブラリ情報ファイルLIB_L、LIB_L1,LIB_L11、LIB_L12は論理データ管理用ディスク装置(112)に存在しないので、CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、論理名L、L1、L11、L12に対応する論理データを設計構造上の論理と判定する。論理名L111、L1111、L1112、L112に対するライブラリ情報ファイルLIB_L111、LIB_L1111、LIB_L1112、LIB_L112は論理データ管理用ディスク装置(112)に存在するので、CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、論理名L111、L1111、L1112、L112に対応する論理データをゲート化論理と判定する。この結果をまとめると、LINE(502)より上の論理は設計構造上の論理で、LINE(502)より下の論理はゲート化論理になる。CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、論理データの属性を判定後、処理モードを決める。論理L111については、下位階層の論理L1111,L1112を含めて一括Bモードとなり、論理L112についても下位階層の論理があり同様である。論理L1,L11,L12については設計構造上の論理なので、できるだけ下位階層をFモードとする仕様から論理L11と論理L12がFモードとなる。論理Lは、最上位論理なのでCモードとなる。FモードとCモードの間の論理はDモードとする仕様から論理L1は、Dモードとなる。CADツールPROGは、下位論理から上位論理へと順に処理する。以上の処理により、CADツールPROGの実行パラメタCAD_PARM(503)が完成する。このように、本発明の実施の形態において、CADツール実行パラメタの自動生成を実行する機能は、CADツールの使用方法・特性を周知したCADツール担当者が開発し、CADツールの実行前に自動実行するように組み込まれている。これにより、論理設計者は、CADツールの使い方を習得することなく、適切なCADツール実行パラメタでCADツールを実行できる。
【0030】
2回目以降のCADツール実行パラメタの生成方法について説明する。本発明の実施の形態において、2回目以降のCADツール実行対象論理を、変更論理・処理モードの変更・関連論理を認識することにより、必要最少のものに絞り込む。対象論理を絞り込むには、CADツールを実行した際に、論理名単位にレビジョンと処理モードをCADツール実行情報ファイルに保存しておくことにより、次にCADツールを実行する際には、全対象論理について、前回と今回のレビジョンを比較することにより更新論理を特定できる。さらに、前回と今回の処理モードを比較することにより処理モードを変更して再実行する必要のある論理が特定できる。これら変更論理・再実行論理の特定は、前述の上位の論理を特定していく方法により上位論理を特定する。特定された変更論理・再実行論理・上位論理についてのみCADツールを実行することにより、必要最少の論理についてCADツールを実行することができる。この処理について、図6を参照しながら説明する。まず、ファイルサーバコンピュータ(103)は、前述の論理木構造ファイルの内容から論理木構造を把握する方法により、最新の論理木構造(601)を把握する。次に、Webサーバコンピュータ(102)上のCADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、前述のCADツールの実行パラメタ生成方法により全論理について処理モードを決定する。その後、CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、決定された処理モードと、前回実行したCADツール実行情報(603)の処理モードとを比較する。これにより、CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、論理L11の処理モードがFモードからDモードに変更になったことがわかる。また、CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、最新の全論理のレビジョンと、前回実行したCADツール実行情報(603)のレビジョンとを比較する。これにより、CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、更新論理が論理L1112と論理L11とであることを特定でき、論理名の過不足により論理L11aが追加されたことがわかる。このようにして得られた更新論理は、図6において、最新の論理によるCADツール実行情報(602)のうちの斜体文字部で表された部分である。CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、更新論理より上位の上位論理を最新の論理木構造から把握する。図6において、論理L1112の上位論理は、論理L1112のインスタンス値「/i0/i0/i2/i0/i2」を基にして、順に「/i0/i0/i2/i0」の論理L111、「/i0/i0/i2」の論理L11a、「/i0/i0」の論理L11、「/i0」の論理L1、「/」の論理Lであることがわかる。このようにして得られた更新論理は、図6において、最新の論理木構造(601)のうちの斜体文字部で表された部分である。これらの結果から、CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、CADツール再実行の際のCAD_PARM(604)を得る。
【0031】
次に、製造データ作成工程の入力データの作成方法について説明する。本発明の実施の形態では、機能検証済み論理を確実に下流工程に渡すために、機能検証済み論理のレビジョン情報を元に、製造データ作成工程で実行するCADツール実行の前処理で、CADツール用の入力データを生成する機能を有する。この処理について、図7を参照しながら説明する。ファイルサーバコンピュータ(103)は、機能検証コンパイルを実行した際に、対象となった全論理についての論理名とレビジョンとを、来歴毎の論理データを保存するディスク装置(113)の機能検証済み論理ファイル(701)に保存する。CADツール用実行パラメタ生成ツールPARM_GENは、CADツールを実行する際に、前述のCADツール実行パラメタ作成方法により、CAD_PARM(702)を作成する。このCADツール実行パラメタの各々の論理について、製造データ作成工程の入力データとなる論理ファイル作成処理を実施する。論理ファイルを作成するために、ファイルサーバコンピュータ(103)は、機能検証済み論理ファイル(701)に記されたレビジョンの論理データを、来歴毎の設計データを保存するディスク装置(113)から復元させる。復元された論理データは、来歴毎の設計データを保存するディスク装置(113)内の仮の作業エリア(703)に保存される。例えば、論理L111についてみれば、論理L111自身とその下位階層の論理について、RCS形式の論理データL111からの論理データをレビジョン1.1で復元し、RCS形式の論理データL1111からの論理データをレビジョン1.1で復元し、RCS形式の論理データL1112からの論理データをレビジョン1.2で復元する。ファイルサーバコンピュータ(103)は、復元された論理データから一括論理ファイル(704)を作成する。ここでいう一括論理ファイル(704)とは、設計者が把握可能な論理規模単位で作成された論理データについてある階層以下の論理をひとまとめにしたものである。このように、ファイルサーバコンピュータ(103)は、CADツールの実行パラメタに応じた論理ファイルを機能検証済み論理ファイル(701)に記されたレビジョンで復元し、処理モードに応じた論理ファイルを作成することにより、CADツールを実行する。これにより、本発明の実施の形態は、機能検証済み論理を確実に下流工程に渡すことを保障している。
【0032】
次に、本発明の実施の形態におけるCADツールジョブを実行する方法について説明する。本発明の実施の形態は、複数のCADツールジョブを効率よく処理する目的で、一つ一つのCADツールジョブを最短時間で処理できる状態のコンピュータに実行割当てするように、ジョブスケジューリングを実施している。このため、CADツールジョブを実行する場合、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、CADツールを実行するためのコマンド及びCADツールを実行するのに必要なリソースとして、Webサーバコンピュータ(102)上のCADツール実行依頼ツールからCADツールを実行するのに必要なライセンス情報及びCPU情報を受け取る。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、リソース管理処理によりライセンスの使用状況及びコンピュータ毎のCPU使用状況を把握することにより、ライセンスエラーにならない場合に必要とされるCPU数以上の数のCPUに空きがあるコンピュータを特定する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、特定されたコンピュータを用いて、Webサーバコンピュータ(102)上のCADツール実行依頼ツールから渡されたコマンドを、CADツールジョブを依頼した設計作業用コンピュータ(101)オーナーの権限で実行する仕組みを有している。また、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、CADツールジョブを一時的に実行割当てしないようにするために、指定したCADツールジョブをジョブサーバコンピュータ(104)内のジョブスケジューリングキューから待避・復帰させることができる仕組みを有している。このCADツール実行制御ツールのリソース管理処理においては、CADツール担当者が、予めジョブサーバコンピュータ(104)のリソース定義ファイルに対して、リソースの内容がわかる名称でリソース名を定義しておくことで、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールが、Webサーバコンピュータ(102)上のCADツール実行依頼ツールから渡されたリソース情報を元に、使用可能なライセンス数と使用可能なコンピュータとを割当てる。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、リソース定義ファイルに定義されたリソースについて使用状況を把握し、CADツールジョブ依頼時に設計作業用コンピュータ(101)を介して渡される必要リソース情報を基にして、そのCADツールジョブが必要とするリソースに必要なCPU数分の空きがあるか否かをチェックする。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、CADツールジョブが必要とするリソースに必要なCPU数分の空きがある場合に、リソースを割当てるコンピュータを選定する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、使用するリソースの分だけ使用中リソース数を増やして、CADツールジョブを依頼した設計作業用コンピュータ(101)オーナーの権限でCADツールジョブを実行する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、CADツールジョブが終了した場合、CADツールジョブに使用していたリソースの分だけ使用中リソース数を減らす。また、一つでもリソース不足がある場合には、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、一定時間経過後に再度この処理を繰り返すものである。尚、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールによって把握される使用中のリソース数は、本発明の実施の形態の図2に記載のシステムが立ち上がるときに、0を初期値として設定される。
【0033】
このCADツールの実行管理方法について、図8を参照して説明する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツールPROGのジョブJOBは、実行するのにライセンスを1つ使用し、CPUを1つ使用するものとする。CADツール担当者は、リソース定義ファイルRES_FILE(801)に、リソース名、使用可能なライセンス数及びワークステーションを割当てる。例えば、CADツールPROGのライセンスについていえば、CADツール担当者は、リソース名PROGに対し、使用可能なライセンス数としてライセンス数3を、実行可能なコンピュータとしてWS1,WS2,WS3を割当てる。ここでいうコンピュータWSは、設計処理に用いられる設計処理用コンピュータ(105)に含まれるそれぞれのコンピュータWSのことである(以下同様)。さらに、コンピュータWSは、それぞれが1つ又は複数のCPUを備えている。CADツール担当者は、コンピュータのCPU数について、リソース名CPUに対し、コンピュータが搭載しているCPU数を使用可能なCPU数として割り当る。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、実行可能なコンピュータを割当てる。この例では、PROGライセンス数は3ヶあり、また全てのコンピュータがCPUを2ヶ搭載しているものとして説明する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、CADツールPROGのジョブJOB(803)を受け付けると、CADツールを実行するのに必要なリソースとして渡されたライセンス情報とCPU情報について、必要数分の空きがあるかチェックする。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、ライセンスリソースについて、RES_FILE(801)に定義されている使用可能数からメモリ上で把握している使用中リソース数(804)を引いた値が、ジョブJOBの実行に必要なライセンス数1以上の場合、ライセンスに空きがあると判断し、ジョブJOBの実行に必要なライセンス数1よりも小さい場合、ライセンスに空きがないと判断する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、ライセンスに空きがあると判断した場合、更にCADツールPROGが実行可能なコンピュータとして定義されているWS1,WS2,WS3について、順にCPUリソースの空きがあるかをチェックする。チェック方法は、RES_FILE(801)に定義されている使用可能数からメモリ上で把握している使用中リソース数を引いた値が、ジョブJOBの実行に必要なCPU数1以上の場合、そのコンピュータで実行可能と判断し、ジョブJOBの実行に必要なCPU数1よりも小さい場合、そのコンピュータでは実行不可と判断する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、この処理をコンピュータWS1,WS2,WS3のCPUリソースについて順に実行して、CPUリソースに空きがあるコンピュータを見つける。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、CADツールPROGのジョブJOBを実行するために必要なライセンスリソースに空きがあり、かつコンピュータWS1,WS2,WS3のいずれかにCPUリソースの空きがある場合、ジョブJOBは実行可能と判定し、それ以外の場合、ジョブJOBは実行不可と判定する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、ジョブJOBが実行不可の場合、一定時間経過後、再度この処理を実施する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、ジョブJOBが実行可能な場合には、メモリ上で把握しているPROGリソース及び実行コンピュータのCPUリソースの使用中リソース数をそれぞれ1加算してから、ジョブ依頼したオーナー権限でジョブJOBを実行する(805)。ジョブJOBの実行が終了すると、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、PROGリソース及び実行コンピュータのCPUリソースの使用中リソース数をそれぞれ1減算する(806)。本実施の形態によれば、上述のリソース管理処理によるジョブスケジューリングを実施することで、ライセンスエラーをおこすことなくコンピュータのCPUを占有してジョブを実行することができ、その結果として、ジョブJOBを最短時間で処理することを実現できる。
【0034】
しかし、例えば、ライセンスリソースに空きがありかつCPUリソースに空きがない状況の下で、1つのCPUリソースしか使用しないCADツールジョブと、2つのCPUリソースを使用するCADツールジョブとが、同じコンピュータで実行されるようにリソース指定された場合、上述のリソース管理処理だけにたよることは好ましい方法とはいえない。なぜなら、このような複数ジョブが実行待ち状態にある場合、1つのCPUリソースしか使用しないCADツールジョブが最初に終了してしまうと、1つのCPUリソースしか使用しないCADツールジョブだけが実行可能となり、そのCADツールジョブが終了するとまた1つのCPUリソースしか使用しないCADツールジョブだけが実行可能となる状況が続いてしまう。そして、CPUリソース空き待ち状態で競合している複数のCADツールジョブのうち2つのCPUリソースを使用するCADツールジョブは、1つのCPUリソースしか使用しないCADツールジョブがなくなるまで、実行可能にならないという状況に陥る。この状態について、具体的に、図9を参照して説明する。例えば、コンピュータWSは、使用可能なCPUリソース数として2つのCPUを設定されているとする。CADツールJOB1,JOB2,JOB3,JOB4,JOB5,JOB6は、コンピュータWSで実行するジョブであり、ライセンスリソースは必要数分あるものとする。JOB1,JOB2,JOB5,JOB6はCPUリソースを1使用するジョブで、JOB3,JOB4はCPUリソースを2使用するジョブとする。設計者は、これらのジョブをJOB1,JOB2,JOB3,JOB4,JOB5,JOB6の順に実行依頼し、最初のジョブを依頼した時点でWSの使用中CPUリソース数は0であるとする。この場合、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、リソース管理処理の結果、JOB1,JOB2を実行可能と判断し、ジョブを実行する。このとき、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、JOB3,JOB4,JOB5,JOB6をCPUリソース不足で実行不可とし、実行待ち(901)とする。JOB1,JOB2のジョブのうち、JOB1が先に終了した場合(902)、その時点でWSの使用中CPUリソース数は1になるので、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、JOB5を実行可能とし、実行する(903)。次に、JOB2,JOB5のジョブのうち、JOB2が先に終了した場合(904)、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、JOB6を実行可能とし、実行する(905)。このとき、CPUリソースを1使用するジョブJOB7が設計者によって実行依頼された場合、実行中のジョブのいずれかが終了した時点(906)で実行可能になるのはJOB7となる(907)。このように、1つのCPUリソースを使用するCADツールジョブが全て実行終了しない限り、JOB3,JOB4は実行可能にならない。
【0035】
このような状態を回避するために、本発明の実施の形態によれば、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、複数個のCPUリソースを使用するCADツールジョブが実行待ちしていることにより、ライセンスリソースに空きがあるにもかかわらずCPUリソース不足を理由に実行不可になるような場合、必要なCPUリソース数分の空きを作るために、必要なCPUリソース分より少ないCPUリソースで実行可能状況にある複数のCADツールジョブを一時的に実行割当てしないようにする。
【0036】
具体的には、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、同じコンピュータで実行するようにリソース指定されCPUリソース空き待ちで競合関係にある全てのジョブについて、必要とするCPUリソース数を調査する。調査の結果、必要とするCPUリソース数にばらつきがありかつ最もCPUリソース数を必要とするジョブに必要なCPUリソースが、設計者によって実行依頼されたコンピュータで使用可能になっていない場合、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、CPUリソースを最も多く必要とするジョブのCPUリソース数より少ないCPUリソース数で実行可能なCADツールジョブをジョブスケジューリングキューから待避させることにより、競合関係にある複数のCADツールジョブの実行待ち状態を解除する。解除することにより、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、CPUリソース数不足により待ち状態となっているジョブに、CPUリソースを割当てる。これにより、2つのCPUリソースを使用するCADツールジョブが実行可能な状況を作り出すことが可能となる。更に、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、ジョブアービトレーション機能を有する。ここでいうジョブアービトレーション機能は、実行依頼されたコンピュータの使用可能なCPUリソース数が、最もCPUリソース数を必要とするジョブが必要とするCPUリソース数分以上になると、待避させたCADツールジョブをジョブスケジューリングキューに復帰させるものである。
【0037】
このジョブアービトレーション機能について、図10を参照して説明する。説明に利用する状況は図9と同様とする。JOB1,JOB2が実行され、JOB3,JOB4,JOB5,JOB6については、CPUリソース不足で実行不可となり、実行待ちになるところまでは、図9と同様である(1001)。この時、実行待ち中のジョブの中で最もCPUリソースを使用するジョブは、CPUリソース数2を必要としているので、WSの使用可能なCPUリソース数が2になるまで、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、JOB5,JOB6をジョブスケジューリングキューから待避させる(1002)。JOB1,JOB2の双方のジョブが終了した時点で(1003)、WSの使用可能なCPUリソース数が2になるので、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、JOB5,JOB6をジョブスケジューリングキューから復帰させる(1004)。この時点で実行可能になるのは、JOB3である(1005)。次に、実行可能になるのは、JOB4である(1006)。その次に、実行可能になるのは、JOB5とJOB6である(1007)。本発明の実施の形態は、このジョブアービトレーション機能により、必要とするCPUリソース数にばらつきのあるCADツールジョブが同じコンピュータで実行するように依頼されてもCPUリソース数の違いの影響を受けないジョブスケジューリングを実現している。
【0038】
次に、大容量CADデータベースを使用するCADツールを高速に処理するためのシステム構成について説明する。本発明の実施の形態において、小容量のデータは、LAN(131)環境で一般的に使用されるネットワーク経由のファイルサービスであるNFS(132)上に構築されている。大容量のCADデータベースは、高速アクセス可能なSAN(133)上に構築されている。しかしながら、SAN(133)は、コンピュータとディスク装置をファイバチャネルで接続するため高速にアクセスできるが、複数のコンピュータから同時にライトマウントした状態で書き込み処理を実行した場合、最後にアンマウントしたコンピュータで実施した書き込み処理の内容が最終的にディスク装置に保存されてしまう。このため、本発明の実施の形態では、同時に複数のコンピュータからライトマウントすることを防止し、1つのコンピュータだけがライトマウントを実行できることとする。本発明の実施の形態では、ライトマウント中のコンピュータがある場合、他のコンピュータではリードマウントもライトマウントもできないようにする。本発明の実施の形態では、複数のコンピュータから同時にリードマウントを実行することはできる一方、リードマウント中のコンピュータが1つでもある場合にはライトマウントを防止することにより、CADデータベースへの二重書き込みによるデータ消失を防止している。これらの処理は、大容量のCADデータベースにアクセスするCADツールジョブの場合に、コマンドの実行前後でジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールがSANアクセス管理を実施することによって実現される。なお、ここでいうライトマウントは、書き込み権限でディスクアクセスすることであり、リードマウントは、読み込み権限ディスクアクセスすることである。
【0039】
このSANアクセス管理方式について説明する。まず、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をライトマウントして実行するCADツールジョブについて、図11を参照して説明する。ジョブJOBの依頼時に、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールは、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をライトマウントする必要があることを判断し、要求する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をライトマウントする必要があることを示すパラメタ(ライトモード)(1101)をコンピュータWSに渡す。これにより、コンピュータWSは、コマンドの実行前に、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をライトマウントするための前処理を実行する。コンピュータWSは、ライトマウントのための前処理の実行結果であるリターンコード(1105)が0の場合にだけ、コマンド実行後の処理を順次実行し、リターンコード(1105)が0以外の場合にはリターンコード(1105)Xを戻すスクリプトA(1103)を生成する。リターンコード(1105)Xを戻すスクリプトA(1103)を生成するのは、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツールに対して、コマンドの再実行が必要であることを連絡するためである。大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をライトマウントする場合の前処理として、コンピュータWSは、ファイルMount_W、またはファイルMount_Rを実行しているか否かをチェックする。ここでいうファイルMount_Wは、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)がライトマウントで使用中であることを示すファイルである。ファイルMount_Rは、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)がリードマウントで使用中であることを示すファイルである。コンピュータWSは、ファイルMount_W、またはファイルMount_Rを実行している場合、ライトマウントすることができない状況と判断する。この場合、ファイルサーバコンピュータ(103)上のCADツール実行制御ツール(802)は、コンピュータWSから0以外のリターンコード(1105)を受けている。コンピュータWSは、ファイルMount_W、またはファイルMount_Rのいずれのファイルも実行していない場合、ライトマウントすることができる状況と判断し、ライトマウント処理を実施すると同時に、サイズ0のMount_W(1104)を作成する処理を実行する。この場合、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、コンピュータWSからリターンコード(1105)0を受けている。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、リターンコード(1105)Xを受けた場合、依頼されたジョブをジョブスケジューリングキューの先頭に戻す処理を実施し、一定時間経過後の再度処理を繰り返す。コマンドの実行が終了した場合、コンピュータWSは、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をライトマウントした後処理として、アンマウント処理を実施すると同時に、ファイルMount_W1104を削除する処理を実施する。コンピュータWSは、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)にコマンドのリターンコード(1105)を返して処理を終了する。このSANアクセス管理を実施することにより、本発明の実施の形態は、1つのCADツールジョブだけが大容量CADデータベース用ディスク装置(122)に対しライト処理を実施するようにしている。
【0040】
次に、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をリードマウントして実行するCADツールジョブについて、図12を参照して説明する。ジョブJOBの依頼時に、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をリードマウントする必要があることを要求する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をライトマウントする必要があることを示すパラメタ(リードモード)(1101)を渡す。これにより、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、コマンドの実行前に、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をリードマウントするための前処理を実行する。コンピュータWSは、リードマウントのための前処理の実行結果であるリターンコード(1105)が0の場合にだけ、コマンド実行後の処理を順次実行し、リターンコード(1105)が0以外の場合にはリターンコード(1105)Xを戻すスクリプトA(1103)を生成する。リターンコード(1105)Xを戻すスクリプトA(1103)を生成するのは、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)に対して、コマンドの再実行が必要であることを連絡するためである。大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をリードマウントする場合の前処理として、コンピュータWSは、ファイルMount_Wを実行しているか否かをチェックする。コンピュータWSがファイルMount_Wを実行している場合、リードマウントすることができない状況と判断する。この場合、ファイルサーバコンピュータ(103)上のCADツール実行制御ツールは、コンピュータWSから0以外のリターンコード(1105)を受けている。コンピュータWSは、ファイルMount_Wを実行していない場合、リードマウントすることができる状況と判断し、コンピュータWSが有するファイルMount_R(1203)にコマンドを実行するコンピュータ名を記録する。それと並行して、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、他のCADツールジョブによって実行されるコンピュータWSで既に大容量CADデータベース用ディスク装置(122)がライトマウントされていないか否かを調査する。ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、他のコンピュータWSによってもライトマウントされていない場合にだけ、リードマウント処理を実施する。リードマウント処理が終了した場合、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)は、コンピュータWSからリターンコード(1105)0を受ける。コマンドの実行が終了した場合、コンピュータWSは、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)をリードマウントした後処理として、ファイルMount_R(1203)から実行されたコマンドのコンピュータ名を削除する。コンピュータWSは、ファイルMount_R(1203)に実行したコンピュータ名が残っていない場合にだけ、アンマウント処理を実施する。コンピュータWSは、ジョブサーバコンピュータ(104)上のCADツール実行制御ツール(802)にコマンドのリターンコード(1105)を返して処理を終了する。また、この後処理でファイルMount_R(1203)のサイズが0になる場合には、リードマウントしているコンピュータが無くなったということであるため、コンピュータWSは、ファイルMount_R(1203)を削除する。このSANアクセス管理を実施することにより、本発明の実施の形態は、大容量CADデータベース用ディスク装置(122)に対して、複数のCADツールジョブがSANを介して同時にリードアクセスすることを可能にしている。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、設計データと検証した論理の来歴とを管理するため、LSI製造データ不良が発生しない設計工程間データ管理を実現できるとともに、製造コストの削減ができる。
【0042】
また、本実施例によれば、論理構造を認識してCADツールに最適な実行パラメタを自動生成し、更に変更論理の把握はレビジョンと処理モードで実施するため、今後のLSIの大規模化に対応可能である。
【0043】
さらに、本実施例によれば、コンピュータ及びCADツールライセンスリソースの使用状況を把握するとともに、I/OトランザクションについてもNFSとSANとを使い分けて大容量のデータへ高速にアクセスできるようにすることにより、CADツールジョブが最大のパフォーマンスで実行可能となり、設計期間の短縮ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における論理設計フロー及び設計データフローである。
【図2】本発明の実施の形態における論理設計支援装置の構成である。
【図3】本発明の実施の形態における論理データ管理概要である。
【図4】本発明の実施の形態における論理木構造の把握方法である。
【図5】本発明の実施の形態におけるCADツール実行パラメタの作成方法である。
【図6】本発明の実施の形態における2回目以降のCADツール実行パラメタの作成方法である。
【図7】本発明の実施の形態における製造データ作成工程の入力データ作成方法である。
【図8】本発明の実施の形態のCADツール実行制御ツールにおけるリソース管理方法である。
【図9】CPUリソース数の異なるジョブが競合した場合についての説明図である。
【図10】本発明の実施の形態におけるCPUリソース数の異なるジョブが競合した場合の処理方法である。
【図11】本発明の実施の形態におけるSAN制御方式におけるライトマウントの処理方法である。
【図12】本発明の実施の形態におけるSAN制御方式におけるリードマウントの処理方法である。
【符号の説明】
101 設計作業用コンピュータ
102 Webサーバコンピュータ
103 ファイルサーバコンピュータ
104 ジョブサーバコンピュータ
105 設計処理用コンピュータ
111 設計作業用ディスク装置
112 論理データ管理用ディスク装置
113 来歴毎の論理データを保存するディスク装置
114 来歴管理した論理データベース
121 ファイバーチャネル切り替えスウィッチ
122 大容量CADデータベース用ディスク装置
131 LAN
132 NFS
133 SAN
201 機能設計
202 機能検証
203 製造データ作成
211 機能設計レビジョン
212 機能検証用の入力データ
213 機能検証レビジョン
214 製造データ作成用の入力データ

Claims (21)

  1. LSI内部の論理データを設計するLSI内部論理設計システムであって、
    前記論理データを更新するために利用される複数のコンピュータと、
    前記複数のコンピュータを利用して更新された前記論理データの更新履歴情報を保存する論理データ保存用ディスク装置と、
    前記更新履歴情報保存用ディスク装置に保存した前記更新履歴情報を管理する更新履歴情報管理コンピュータと、
    前記LSIの設計処理に利用されるデータを格納する設計処理用データベースとを有し、
    前記論理データの更新履歴情報は、前記設計処理用データベースに格納されたデータを利用して行われるLSIの第1の機能の検証に際して、前記論理データ保存用ディスク装置から抽出され、前記LSIの第1の機能検証用入力データの作成に利用されるものであり、前記LSIの第1の機能の検証が終了した場合に更新されて前記論理データ保存用ディスク装置に格納されるものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  2. 請求項1に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記LSIの第1の機能検証終了後に更新された前記論理データの更新履歴情報は、前記設計処理用データベースに格納されたデータを利用して行われるLSIの第2の機能の検証に際して、前記論理データ保存用ディスク装置から抽出され、前記LSIの第2の機能検証用入力データの作成に利用されるものであり、前記LSIの第2の機能の検証が終了した場合に更新されて前記論理データ保存用ディスク装置に格納されるものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  3. 請求項2に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記LSIの第2の機能検証終了後に更新された前記論理データの更新履歴情報は、前記設計処理用データベースに格納されたデータを利用して行われるLSIの製造データの作成に際して、前記論理データ保存用ディスク装置から抽出され、前記LSIの製造データ作成用入力データの作成に利用されるものであり、作成されたLSIの製造データを基にしてLSIを作成することを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  4. 請求項1に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記LSIの第1の機能検証終了後に更新された前記論理データの更新履歴情報は、前記設計処理用データベースに格納されたデータを利用して行われるLSIの製造データの作成に際して、前記論理データ保存用ディスク装置から抽出され、前記LSIの製造データ作成用入力データの作成に利用されるものであり、作成されたLSIの製造データを基にしてLSIを作成することを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  5. 請求項1に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記論理データの更新履歴情報は、前記論理データの論理名単位に、論理名、前記論理名に対応する論理データ、及び前記論理名に対応する論理データの来歴情報を含むものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  6. 請求項5に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記来歴情報は、前記論理名に対応する論理データのレビジョン、前記論理名に対応する論理データの更新日付、及び前記論理名に対応する論理データの作成者についての情報を含むものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  7. 請求項5に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記論理データの更新履歴情報は、前記論理データ保存用ディスク装置に格納されている所定の論理名に対応する論理データが前記複数のコンピュータのうちのいずれかのコンピュータによって編集されているか否を示す編集ステータス情報を含むものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  8. 請求項7に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記更新履歴情報管理コンピュータは、前記編集ステータス情報が編集中であることを示している場合に、前記複数のコンピュータのうちのいずれかのコンピュータに対して、所定の論理名に対応する論理データが編集中であることを知らせるものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  9. 請求項8に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記更新履歴情報管理コンピュータは、前記編集ステータス情報が編集中でないことを示している場合に、前記複数のコンピュータのうちのいずれかのコンピュータからの編集作業要求に応じて、所定の論理名に対応する論理データに関する前記編集ステータス情報を編集中に変更し、前記編集中の編集ステータス情報に対応する論理データの編集を受け入れ、編集が終了した場合に前記編集された論理データの更新履歴情報を更新し、前記編集中の編集ステータス情報を編集中でないことを示すように変更するものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  10. 請求項7に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記更新履歴情報管理コンピュータは、前記編集ステータス情報が編集中でないことを示している場合に、前記複数のコンピュータのうちのいずれかのコンピュータからの編集作業要求に応じて、所定の論理名に対応する論理データに関する前記編集ステータス情報を編集中に変更し、前記編集中の編集ステータス情報に対応する論理データの編集を受け入れ、編集が終了した場合に前記編集された論理データの更新履歴情報を更新し、前記編集中の編集ステータス情報を編集中でないことを示すように変更するものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  11. 請求項1に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記論理データ保存用ディスク装置は、複数のディスク装置によって構成されており、
    前記論理データの更新履歴情報は、前記複数のディスク装置に多重化して保存されており、
    前記更新履歴情報管理コンピュータは、前記複数のディスク装置のうちのいずれかのディスク装置から所定の論理データが検出されない場合、前記複数のディスク装置のうちの他のディスク装置から前記所定の論理データを検出させるものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  12. LSI内部の論理データを設計するLSI内部論理設計システムであって、
    前記論理データを用いた設計作業に利用される複数のコンピュータと、
    前記複数のコンピュータによる前記設計作業に利用される論理データの来歴が管理される更新履歴情報を保存する更新履歴情報保存用ディスク装置と、
    前記更新履歴情報保存用ディスク装置に保存した前記更新履歴情報を管理する更新履歴情報管理コンピュータと、
    前記論理データを用いた設計作業に利用される設計処理用データを格納する設計処理用データベースと、
    前記設計処理用データベースに格納されている設計処理用データを用いて設計処理を実行する設計処理用コンピュータとを有し、
    前記更新履歴情報は、論理データと、前記論理データの来歴情報とを含むものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  13. 請求項12に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記更新履歴情報管理コンピュータは、前記複数のディスク装置のうちのいずれかのディスク装置が設計作業をしている論理データに対応する所定のレビジョンの論理データが前記更新履歴情報保存用ディスク装置に保存されていない場合に、前記所定のレビジョンの論理データの来歴を前記更新履歴情報から確認し、確認された来歴のうちの最終レビジョンの論理データをもとにして前記所定のレビジョンの論理データを復元するものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  14. 請求項12に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記更新履歴情報は、前記更新履歴情報保存用ディスク装置に格納されている論理データが前記複数のコンピュータのうちのいずれかのコンピュータによって設計作業されているか否かを示す編集ステータス情報とを含むものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  15. 請求項14に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記更新履歴情報管理コンピュータは、前記複数のコンピュータのうちの所定のコンピュータによる設計作業が終了する場合に、前記編集ステータス情報をチェックし、前記所定の論理データが前記所定のコンピュータ以外のコンピュータによる設計作業中であることを示す場合であっても、前記設計作業終了後の論理データに関する前記更新履歴情報を前記更新履歴情報保存用ディスク装置に格納させることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  16. 請求項12に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記更新履歴情報は、論理データの論理名、前記論理名に対応する論理データ、及び前記論理名に対応する論理データの来歴情報を含むものであり、
    前記更新履歴情報管理コンピュータは、
    前記複数のコンピュータのうちのいずれかのコンピュータから指定された論理データを基にして、前記更新履歴情報から前記指定された論理データに対応する論理名を検出し、前記検出された論理名を基にして前記更新履歴情報の全体の論理木構造を把握する機能と、
    前記指定された論理データが使用しているライブラリの種類を検出し、前記検出されたライブラリの種類から前記指定された論理データの属性を把握する機能と、
    前記把握された全体の論理木構造と前記把握された論理データの属性とを基にして、前記設計処理用コンピュータによって実行されるCADツール向けの最適パラメータを生成する機能とを有するものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  17. 請求項12に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記更新履歴情報は、論理データの論理名、前記論理名に対応する論理データ、及び前記論理名に対応する論理データの来歴情報を含むものであり、
    前記更新履歴情報管理コンピュータは、前記設計処理用コンピュータによってLSIの機能の検証が実行された後に、前記LSIの機能の検証に用いられた論理データの論理名、論理データ及び来歴情報を、前記更新履歴情報保存用ディスク装置に前記更新履歴情報として保存させるものであり、
    前記設計処理用コンピュータは、前記複数のコンピュータのうちのいずれかのコンピュータから前記更新履歴情報管理コンピュータを介して読み出された所定のレビジョンの論理データを用いて、前記設計処理用コンピュータによって実行されるCADツールの入力形式に応じたデータを作成するものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  18. 請求項12に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記設計処理用コンピュータは、CADツールの実行要求、前記CADツールのライセンス、及び前記CADツールの利用を要求する前記複数のコンピュータ毎のCPUに関する情報を、前記複数のコンピュータから受け取り、前記CADツールのライセンスの使用状況及び前記複数のコンピュータのCPUの使用状況を監視することにより、前記複数のコンピュータのうち前記CADツールによって実行される処理プロセスを割当てるコンピュータを選択することを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  19. 請求項18に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記設計処理コンピュータは、前記CADツールのライセンスに空きライセンスがあるにも拘わらず、前記複数のコンピュータのCPUリソースが不足することに依って前記CADツールが実行不可能である場合、他のCADツールの実行を一時中断させることにより、前記空きライセンスがあるCADツールに前記不足しているCPUリソースを割当てることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  20. LSI内部の論理データを設計するLSI内部論理設計システムであって、
    前記論理データを用いた設計作業に利用される複数のコンピュータと、
    前記複数のコンピュータによる前記設計作業に利用される論理データの来歴が管理される更新履歴情報を保存する更新履歴情報保存用ディスク装置と、
    前記更新履歴情報保存用ディスク装置に保存した前記更新履歴情報を管理する更新履歴情報管理コンピュータと、
    前記論理データを用いた設計作業に利用される設計処理用データを格納する設計処理用データベースと、
    前記設計処理用データベースに格納されている設計処理用データを用いて設計処理を実行する設計処理用コンピュータとを有し、
    前記更新履歴情報保存用ディスク装置と前記更新履歴情報管理コンピュータとは、NFSで接続され、
    前記設計処理用データベースと前記設計処理用コンピュータとは、SANで接続され、
    前記設計処理用データベースに保存される前記設計処理用データは、前記設計処理用コンピュータによるCADツールの実行前に、前記設計処理用コンピュータから読み出し又は書き込み要求され、前記設計処理用コンピュータによるCADツールの実行後に、前記更新履歴情報保存用ディスク装置に要求解除されるものであることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
  21. 請求項20に記載のLSI内部論理設計システムにおいて、
    前記設計処理用コンピュータは、前記設計処理用データが読み出し要求されているか否か、又は前記設計処理用データが書き込み要求されているか否かを示す状態情報を管理しており、前記読み出し要求に対しては、複数の前記読み出し要求を受け付け、前記書き込み要求に対しては、複数の前記書き込み要求を受け付けないこととすることを特徴とするLSI内部論理設計システム。
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