JP2005024027A - 油圧トランスミッション及び作業車輌 - Google Patents

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Hiroshi Kitagawara
広志 北川原
Koji Kiyooka
晃司 清岡
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Abstract

【課題】一対の駆動車軸を一対の油圧モータユニットのそれぞれで独立駆動する油圧トランスミッションにおいて、組立効率を向上させる。
【解決手段】上方領域において入力軸を支持し且つ下方領域において一対の駆動車軸を支持する共通ハウジングに、第1及び第2ポンプユニットと共働する第1及び第2モータユニットを外方から連結支持可能とする。共通ハウジング内には、各モータ軸と、対応する駆動車軸とを作動連結する第1及び第2伝動ユニットであって、対応する駆動車軸に相対回転不能に支持された状態でハウジングの下方領域内において左右に振り分け配置されたファイナルギヤを有する第1及び第2伝動ユニットが収容されている。該共通ハウジングの下方領域は、車輌前後方向のうちエンジンに近接する側が、左右のファイナルギヤを収容するファイナルギヤ収容部を除く車輌幅方向中央部において凹んでいる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動源からの駆動力を左右一対の駆動車軸へ変速伝達可能な油圧トランスミッション及び作業車輌に関する。
【0002】
【従来の技術】
左右一対の駆動車軸毎に独立したHSTを設けた車輌は、例えば、特許文献1に記載されているように公知である。
斯かる車輌は、左右一対のHSTをそれぞれ独立して変速操作することにより、左右一対の駆動車軸の速度及び/又は回転方向を独立してコントロールすることができ、旋回性能、特に、小旋回に適しているという利点がある。
【0003】
しかしながら、前記従来の構成は、組立効率の点で改善の余地があった。
即ち、前記従来の車輌においては、前記一対の駆動車軸は、それぞれ、対応する別体の減速ケースに支持されている。より詳しくは、該従来の車輌は、駆動源からの駆動力を分岐する単一の動力分岐装置と、該動力分岐装置にそれぞれ連結される一対のHSTと、該一対のHSTのそれぞれに作動連結され且つ対応する駆動車軸を支持する一対の減速ケースとを有している。
【0004】
斯かる構成においては、動力伝達経路を形成する各部材を作動連結させつつ、前記動力分岐装置のハウジング,一対のHSTの各ハウジング及び一対の減速ケースの各ハウジングを連結させて組み立てなければならず、従って、組立効率が悪いという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−71790号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、一対の駆動車軸を一対の油圧モータユニットのそれぞれで独立駆動する油圧トランスミッションにおいて、組立効率を向上させ得る油圧トランスミッションの提供を一の目的とする。
又、本発明は、エンジンからの駆動力を左右一対の後車軸へ独立して変速伝達し得るように構成された作業車輌において、組立効率を向上させることを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、エンジンからの駆動力を左右一対の駆動車軸へ変速伝達可能な油圧トランスミッションであって、前記エンジンに作動的に連結された入力軸であって、前記一対の駆動車軸より上方に位置する入力軸と、上方領域において前記入力軸を支持し、且つ、下方領域において前記左右一対の駆動車軸をそれぞれ支持する共通ハウジングと、前記入力軸に作動連結されるポンプ軸をそれぞれ有する第1及び第2ポンプユニットと、前記第1及び第2ポンプユニットと共働してそれぞれ第1及び第2HSTを形成する第1及び第2モータユニットであって、前記共通ハウジングに外方から連結支持される第1及び第2モータユニットと、前記第1及び第2モータユニットにおけるモータ軸と、対応する前記駆動車軸とをそれぞれ作動連結する第1及び第2伝動ユニットであって、前記共通ハウジング内に収容された第1及び第2伝動ユニットとを備え、前記第1及び第2伝動ユニットは、それぞれ、対応する前記駆動車軸に相対回転不能に支持されたファイナルギヤであって、前記共通ハウジングの下方領域内において左右に振り分け配置されたファイナルギヤを有し、前記共通ハウジングの下方領域は、車輌前後方向のうち前記エンジンに近接する側が、前記左右のファイナルギヤを収容するファイナルギヤ収容部を除く車輌幅方向中央部において凹んでいる油圧トランスミッションを提供する。
一態様においては、前記第1及び第2ポンプユニットは、前記共通ハウジングに外方から連結支持される。
他態様においては、前記第1及び第2ポンプユニットは、ポンプ軸が前記入力軸に作動的に連結された状態で、車輌フレームに連結支持される。
【0008】
好ましくは、前記共通ハウジングは、前記上方領域を形成する上部ハウジングであって、下方が開口とされた上部ハウジングと、前記下方領域を形成するように前記上部ハウジングに着脱可能に連結される下部ハウジングであって、上方が開口とされた下部ハウジングとを備える。
【0009】
又、好ましくは、前記種々の態様において、前記油圧トランスミッションは、前記入力軸に作動的に連結されたPTOユニットを前記共通ハウジング内にさらに備え得る。
該PTOユニットは、前記共通ハウジングにおける車輌前後方向端壁のうち前記エンジンから離間する側の端壁から外方へ延在されたPTO軸を有する。
【0010】
又、本発明は、前記目的を達成する為に、車輌フレームと、前記車輌フレームの車輌長手方向後方に支持されたエンジンと、前記エンジンの車輌長手方向前方に位置し、該エンジンの出力部に作動的に連結された回転体と、前記車輌フレームに支持された油圧トランスミッションであって、前記エンジンから前記回転体を介して入力される駆動力を左右一対の後車軸へ変速伝達可能な油圧トランスミッションとを備えた作業車輌を提供する。
前記作業車輌において、前記油圧トランスミッションは、前記エンジンに作動的に連結された入力軸であって、前記一対の後車軸より上方に位置する入力軸と、前記車輌フレームに支持される共通ハウジングであって、上方領域において前記入力軸を支持し、且つ、下方領域において前記左右一対の後車軸をそれぞれ支持する共通ハウジングと、前記入力軸に作動連結されるポンプ軸をそれぞれ有する第1及び第2ポンプユニットと、前記第1及び第2ポンプユニットと共働してそれぞれ第1及び第2HSTを形成する第1及び第2モータユニットであって、前記共通ハウジングに外方から連結支持される第1及び第2モータユニットと、前記第1及び第2モータユニットにおけるモータ軸と、対応する前記後車軸とをそれぞれ作動連結する第1及び第2伝動ユニットであって、前記共通ハウジング内に収容された第1及び第2伝動ユニットとを備え得る。
前記第1及び第2伝動ユニットは、それぞれ、対応する前記後車軸に相対回転不能に支持されたファイナルギヤであって、前記共通ハウジングの下方領域内において左右に振り分け配置されたファイナルギヤを有し、前記共通ハウジングの下方領域は、車輌長手方向後方側が、前記左右のファイナルギヤを収容するファイナルギヤ収容部を除く車輌幅方向中央部において凹んでいる。
そして、前記共通ハウジングの下方領域における凹部に、前記回転体の一部が臨んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る油圧トランスミッションの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に本実施の形態に係る油圧トランスミッション1が適用された作業車輌500の概略側面図を示す。又、図2及び図3に、それぞれ、前記油圧トランスミッション1の側面図及び縦断側面図を示す。さらに、図4及び図5に、それぞれ、図1におけるIV−IV線に沿った前記油圧トランスミッション1の縦断背面図及び図1におけるV−V線に沿った前記油圧トランスミッション1の部分横断平面図を示す。
【0012】
本実施の形態に係る油圧トランスミッション1は、エンジン510からの駆動力を左右一対の駆動車軸520へ、それぞれ、独立して変速伝達し得るように構成されている。
具体的には、該油圧トランスミッション1は、図1〜図5に示すように、前記エンジン510に作動的に連結された入力軸10と、前記入力軸10及び前記一対の駆動車軸520を軸線回り回転自在に支持する共通ハウジング20と、前記入力軸10から駆動力を受ける第1及び第2ポンプユニット40a,40bと、該第1及び第2ポンプユニット40a,40bとそれぞれ流体的に接続された第1及び第2油圧モータユニット60a,60bと、該第1及び第2油圧モータユニット60a,60bと前記一対の駆動車軸520のうち対応する駆動車軸とを作動的に連結する第1及び第2従動側伝動ユニット80a,bとを備えている。
【0013】
図3及び図4に良く示されるように、前記入力軸10は、前記一対の駆動車軸520よりも上方に位置するように、前記共通ハウジング20に支持されている。
即ち、前記共通ハウジング20は、上方領域において前記入力軸10を支持し、且つ、下方領域において前記一対の駆動車軸520をそれぞれ支持するようになっている。
【0014】
本実施の形態においては、前記共通ハウジング20は、下方が開口とされた上部ハウジング21と、上方が開口とされた下部ハウジング31とを有しており、該上部ハウジング21及び下部ハウジング31は互いの開口端面で着脱可能に連結されている。
そして、前記上部及び下部ハウジング21,31が、それぞれ、前記上方領域及び下方領域を画している。
【0015】
より詳しくは、前記上部ハウジング21は、前記下部ハウジング31の上方開口を閉塞するベース部22と、該ベース部22から上方へ膨出された膨出部23とを有している。
前記膨出部23は、前記上部ハウジング21のうち,前記エンジン510から離間された側に位置している。
【0016】
該膨出部23は、前記エンジン510と対向するように車輌幅方向に沿って延びる第1端壁23aと、該第1端壁23aの両側縁部から車輌前後方向に沿って前記エンジンから離間する方向(図示の形態においては車輌前方向であり、以下、前方向という)へ延びる左右の側壁23bと、該側壁23bの前方向端部間を連結するように、車輌幅方向に延びる第2端壁23cと、前記第1端壁23a,側壁23b及び第2端壁23cの上端部を閉塞する上壁23dとを有し、内部に上部収容空間21Sが画されるようになっている。
【0017】
前記入力軸10は、前記エンジン510に近接する側の端部(図示の形態においては後端部であり、以下、後端部という)が外方へ延在した状態で、前記膨出部23における前記第1端壁23aによって回転自在に支持されている。
なお、本実施の形態においては、前記入力軸10は、前記エンジン510から離間する側の端部(図示の形態においては前端部であり、以下、前端部という)も前記第2端壁23cから外方へ延在されており、該前端部にはチャージポンプ90が支持されている。
図6に、本実施の形態に係る油圧トランスミッションの油圧回路図を示す。
図6に示すように、該チャージポンプ90は、後述する第1及び第2HST200a,200b、並びに、後述するPTOユニット150や付設される作業機の油圧昇降機構300へ作動油を供給する。
【0018】
前記下部ハウジング31は、底壁31aと、該底壁31aのうち前記エンジン510に近接する側の端部(図示の形態においては後端部であり、以下、後端部という)及び離間する側の端部(図示の形態においては前端部であり、以下、前端部という)からそれぞれ上方へ延びる第1端壁31b及び第2端壁31cと、該第1端壁31b及び第2端壁31cの対向端部同士を連結するように車輌前後方向に延びる一対の側壁31dとを有している。
前記一対の駆動車軸520は、それぞれ、前記下部ハウジング31における一対の側壁31dに軸線回り回転自在に支持されている。
なお、該下部ハウジング31の詳細構造については後述する。
【0019】
図6に示すように、前記第1及び第2ポンプユニット40a,40bは、それぞれ、前記第1及び第2モータユニット60a,60bと協働して、第1及び第2HST200a,200bを構成するようになっている。
即ち、前記第1ポンプユニット40a及び前記第1油圧モータユニット60aは、配管等を含む第1油路210aによって閉回路を形成するように、流体的に接続されている。
同様に、前記第2ポンプユニット40b及び前記第2油圧モータユニット60bは、配管等を含む第2油路210bによって閉回路を形成するように、流体的に接続されている。
【0020】
そして、前記第1ポンプユニット40a及び第1モータユニット60aの少なくとも何れか一方、並びに、前記第2ポンプユニット40b及び第2モータユニット60bの少なくとも何れか一方は、可変容積型とされている。
本実施の形態においては、前記第1及び第2ポンプユニット40a,40bが可動斜板を有し、該可動斜板を操作することで吸引/吐出量が変化する可変容積型とされ、且つ、前記第1及び第2モータユニット60a,60bが固定容積型とされている。
【0021】
ここで、前記第1ポンプユニット40aについて説明する。
なお、該第1及び第2ポンプユニット40a,40bは、実質的に同一構成を有している。従って、第1ポンプユニット40aに関する下記説明は、第2ポンプユニット40bにも適用される。
【0022】
図7に、図4におけるVII−VII線断面図を示す。
図7に示すように、前記第1ポンプユニット40aは、前記入力軸10に作動的に連結されたポンプ軸41と、該ポンプ軸によって駆動される油圧ポンプ本体50とを備えている。
【0023】
前記油圧ポンプ本体50は、前記第1油路210aの一部を構成する油孔が形成されたセンターセクション51と、前記ポンプ軸41の回転に伴って該ポンプ軸41の軸線回りに回転運動を行うと共に、該回転運動に連動して往復運動を行うピストンユニット52と、該ピストンユニット52を往復動自在に支持すると共に、前記油孔に連通されるようにセンターセクション51に回転摺動自在に支持されたシリンダブロック53と、傾転位置によって前記ピストンユニット52のストローク長を規制し、該ピストンユニット52による吸入/吐出油量を変化させる出力調整部材54(可動斜板55と操作軸56との組み合わせ)と、前記ピストンユニット52,前記シリンダブロック53及び前記可動斜板55を囲繞するように、前記センターセクション51に連結されるポンプケース57とを備えている。
なお、本実施の形態においては、油圧ポンプ本体50はアキシャルピストン式としたが、ラジアルピストン式でも構わない。
【0024】
本実施の形態においては、前記第1ポンプユニット40aは、前記上部ハウジング21における膨出部23の前記第1端壁23aに、外方から連結支持可能とされている。
具体的には、前記ポンプケース57は、前記ピストンユニット52,前記シリンダブロック53及び前記可動斜板55を囲むように、前記センターセクション51に連結される周壁部57aと、該周壁部57aに着脱可能に連結される端壁部57bであって、前記可動斜板55の背面側が摺動自在に当接される端壁部57bとを有している。
そして、前記端壁部57bが前記膨出部23の第1端面23aに連結されることによって、該第1ポンプユニット40aが該膨出部23に連結支持されるようになっている。
なお、前記端壁部57bには、前記ポンプ軸41が挿通される挿通孔が形成されている。
【0025】
図4及び図7に示すように、本実施の形態においては、同様の構成を有する前記第2ポンプユニット40bも、前記膨出部23の第1端面23aに連結支持されており、これにより、デッドスペースの有効利用を図っている。
即ち、前記膨出部23におけるエンジン510に近接される側の端面(第1端面23a)には、前述の通り、入力軸10が支持されており、該入力軸10と前記エンジン510とは、通常、自在継手付の連結軸によって連結される。従って、前記入力軸10のエンジン510に近接する側の端部近傍には、デッドスペースが生じ得る。
本実施の形態においては、斯かる観点に鑑み、前記第1及び第2ポンプユニット40a,40bを前記第1端面23aに連結支持されている。
【0026】
なお、本実施の形態においては、前記入力軸10を挟んで前記第1及び第2ポンプユニット40a,40bを車輌幅方向に並設させたが(図4及び図6等参照)、これに代えて、第1及び第2ポンプユニット40,40bの一方を前記膨出部23の第1端面23aに支持させ、第1及び第2ポンプユニット40a,40bの他方を前記膨出部23の第2端面23cに支持させることも可能である(図8参照)。
【0027】
即ち、前述の通り、前記入力軸10の前端部によって駆動される前記チャージポンプ90を前記膨出部23の第2端面23bに支持させる場合には、該チャージポンプ90の近傍にもデッドスペースが生じる。
図7に示す形態は、斯かる観点から、前記第1及び第2ポンプユニット40a,40bを膨出部23の第1及び第2端面23a,23cに振り分け配置させている。該形態においては、本実施の形態に比して、油圧トランスミッション1の車輌長手方向長さが長くなる反面、車輌幅方向長さを短縮させることができる。
【0028】
前記第1及び第2ポンプユニット40a,40bにおける各ポンプ軸41は、それぞれ、前記膨出部23内に収容される駆動側伝動ユニット100を介して、前記入力軸10に作動的に連結されている。
具体的には、本実施の形態に係る油圧トランスミッション1は、前記駆動側伝動ユニット100として、前記入力軸10に相対回転不能に支持された共通ギヤ101と、該共通ギヤ101とそれぞれ噛合する第1及び第2伝動ギヤ101a,101bであって、対応するポンプ軸41が相対回転不能に連結される第1及び第2伝動ギヤ101a,101bとを備えている。
【0029】
本実施の形態においては、前記第1及び第2伝動ギヤ101a,101bは、それぞれ、前記膨出部23の第1及び第2端面23a,23cに支持される中空軸102に相対回転不能に外挿支持されており、前記各ポンプ軸41は、対応する該中空軸102に相対回転不能に内挿されている。
斯かる構成の駆動側伝動ユニット100を備えることにより、前記膨出部23に、前記入力軸10及び前記駆動側伝動ユニット100を組み付けてから、前記第1及び第2ポンプユニット40a,40bを該膨出部23に外方から連結支持させることができ、これにより、組立性の向上が図られている。
【0030】
前記第1及び第2ポンプユニット40a,40bとそれぞれ協働して前記第1及び第2HST200a,200bを構成する前記第1及び第2油圧モータユニット60a,60bは、前記共通ハウジング20に外方から連結支持され得るようになっている。
本実施の形態においては、該第1及び第2油圧モータユニット60a,60bは、それぞれ、前記共通ハウジング20における下部ハウジング31の一対の側壁31dにそれぞれ振り分け配置されている。
【0031】
なお、該第1及び第2油圧モータユニット60a,60bは、車輌前後方向に関し、前記一対の駆動車軸520を基準にしてエンジン510から離間する側(図示の形態においては前方)に配設されている。
即ち、本実施の形態においては、エンジン510から、前記一対の駆動車軸520よりも車輌前後方向前方に位置する前記入力軸10へ動力伝達して第1及び第2ポンプユニット40a,40bを駆動し、且つ、該第1及び第2ポンプユニット40a,40bによってそれぞれ駆動される第1及び第2油圧モータユニット60a,60bを前記一対の駆動車軸520よりも車輌前後方向前方へ位置させている。
そして、詳細は後述する前記第1及び第2従動側伝動ユニット80a,80bによって、前記第1及び第2油圧モータユニット60a,60bから一対の駆動車軸520へ向けて車輌前後方向後方へ動力伝達させている。
【0032】
ここで、前記第1油圧モータユニット60aについて説明する。
なお、前記第2油圧モータユニット60bは、該第1油圧モータユニット60aと実質的に同一構成を有している。従って、第1油圧モータユニット60aに関する下記説明は、第2油圧モータユニット60bにも適用される。
【0033】
図5に良く示されるように、前記第1油圧モータユニット60aは、前記第1油圧ポンプ本体50に流体的に接続された油圧モータ本体70と、該油圧モータ本体70によって駆動されるモータ軸61とを備えている。
【0034】
前記油圧モータ本体70は、前記第1油路210aの一部を構成する油孔が形成されたセンターセクション71と、前記油孔に連通されるようにセンターセクションに回転摺動自在に支持されたシリンダブロック72と、前記第1油路の油圧によって往復動すると共に、該往復動に連動して前記モータ軸61を軸線回りに回転させる回転運動を行うように、前記シリンダブロック72内に往復動自在且つ回転自在に収容されたピストンユニット73と、前記モータ軸61回りの周方向位置に応じて前記ピストンユニット73のストローク長を画する固定斜板74と、前記ピストンユニット73,前記シリンダブロック72及び前記固定斜板74を囲繞するように、前記センターセクション71に連結されるモータケース75とを備えている。
【0035】
本実施の形態においては、前記センターセクション71が前記下部ハウジング31における側壁31dに外方から連結されることによって、該第1油圧モータユニット60aが共通ハウジング20に連結支持されている。なお、この側壁31dの外表面のうち,モータが連結されるモータ連結面は、第1駆動車軸520aを支持する車軸支持面よりも機体内方へ向けて窪ませてあり、これにより前記第1油圧モータユニット60aを横向きの状態(図5参照)で機体フレーム600の内方に無理無く収めることができるようにしている。
前記モータ軸61は、一端部が前記センターセクション71を貫通して前記下部ハウジング31内に臨んでおり、該一端部(内端部)を介して前記従動側伝動ユニット80aに連結されている。
【0036】
なお、本実施の形態においては、前記第1油圧モータユニット60aは、さらに、前記モータ軸61に対して制動力を付加するブレーキユニット65を備えている。
詳しくは、前記モータ軸61は、他端部(外端部)が前記モータケース75の外方へ延在されている。
そして、前記ブレーキユニット65は、外部からの操作に基づき、前記モータ軸61の外端部に対して制動力を選択的に付加し得るようになっている。
図示の形態においては、前記ブレーキユニット65として、機械式の摩擦ブレーキ機構を採用している。
【0037】
次に、前記第1従動側伝動ユニット80aについて説明する。
なお、前記第2従動側伝動ユニット80bは、該第1従動側伝動ユニット80aと実質的に同一構成を有している。従って、第1従動側伝動ユニット80aに関する下記説明は、第2従動側伝動ユニット80bにも適用される。
【0038】
該第1従動側伝動ユニット80aは、前記第1油圧モータユニット60aのモータ軸61と第1駆動車軸520aとの間を減速伝達するものであり、前記下部ハウジング31における対応する側壁31d(第1側壁)に沿うように前記モータ軸61から前記第1駆動車軸520aへ車輌後方へ沿って該下部ハウジング31内に収容されている。
即ち、前記第1従動側ユニット90a及び第2従動側ユニット80bは共に、下部ハウジング31における側壁31dに沿ってモータ軸61から対応する駆動車軸520へ車輌前後方向後方へ動力伝達し得るように配設されており、これにより、該下部ハウジング31の車輌幅方向中央領域に自由空間が形成されるようになっている。
【0039】
具体的には、前記第1従動側伝動ユニット80aは、前記モータ軸61に連結された第1減速ギヤトレーン81と、該第1減速ギヤトレーン81に連結された第2減速ギヤトレーン85であって、前記第1駆動車軸520aに相対回転不能に連結されたファイナルギヤを有する第2減速ギヤトレーン85とを有している。
【0040】
本実施の形態においては、前記第1減速ギヤトレーン81は、前記モータ軸61の内端部に相対回転不能に外挿される第1小ギヤ82と、該第1小ギヤ82と噛合する第1大ギヤ83とを有している。
前記第1小ギヤ82は、前記モータ軸61が相対回転不能に内挿される中空軸部82aと、該中空軸部82aの外表面に設けられたギヤ部82bとを有している。
前記中空軸部82aは、前記第1側壁31dと、該第1側壁31dの近傍に位置するように前記底壁31aに設けられたリブ31eとによって回転自在に支持されている。
該第1大ギヤ83は、車輌幅方向に沿うように、前記モータ軸61と前記第1駆動車軸520aとの間に配設されたアイドル軸84に相対回転不能に支持されている。
該アイドル軸84は、前記第1側壁31dと、該第1側壁31dの近傍に位置するように前記底壁31aに設けられたリブ31fとによって回転自在に支持されている。
【0041】
前記第2減速ギヤトレーン85は、前記アイドル軸84の外表面に設けられた第2小ギヤ86と、該第2小ギヤ86と噛合する前記ファイナルギヤ87とを有している。
図示の形態においては、前記ファイナルギヤ87は、前記第1駆動車軸520aに相対回転不能に支持された状態で、下部ハウジング31の側壁31dに相対回転自在に支持されている。
詳しくは、前記下部ハウジング31の側壁31dのうち,第1駆動車軸5201を支持する駆動車軸支持面には、該第1駆動車軸520aを通して前記ファイナルギア87と係合させるための開口が設けられている。そして、この開口を閉じるための筒状のアクスルハウジング530aが側壁31dの外表面上に装着されている。なお、このアクスルハウジング530aの外端より外向きに延在された第1駆動車軸520aの外端部には車軸ハブが設けられており、該車軸ハブに駆動車輪が取りつけられている。又、前記アクスルハウジング530aは、長手方向(車輌幅方向)略中央部において、Uボルト等の支持部材535によって機体フレーム600に連結支持されている。
【0042】
ここで、前記下部ハウジング31の構造について説明する。
前述の通り、該下部ハウジング31は、側壁31dの一方が車輌前後方向に沿うように配設された前記第1油圧モータユニット60a及び第1駆動車軸520aを支持し、且つ、側壁31dの他方が車輌前後方向に沿うように配設された前記第2油圧モータユニット60b及び第2駆動車軸520bを支持するようになっている。
そして、該下部ハウジング31は、前記第1油圧モータユニット60a及び第1駆動車軸520a間を減速伝達する第1従動側伝動ユニット80aを前記一方の側壁31dの近傍に収容し、且つ、前記第2油圧モータユニット60b及び第2駆動車軸520b間を減速伝達する第2従動側伝動ユニット80bを前記他方の側壁31dの近傍に収容するように構成されている。
【0043】
斯かる構成の下部ハウジング31は、さらに、車輌前後方向のうち前記エンジン510に近接する側(図示の形態においては後端側)が、前記左右のファイナルギヤ87を収容するファイナルギヤ収容部を除く車輌幅方向中央部において凹むように構成されている。
即ち、該下部ハウジング31は、前記第1及び第2従動側伝動ユニット80a,80bの間の前記自由空間における後端側が平面視において窪まされるように前記第1端壁31bの車輌幅方向略中央領域31b’が凹まされており、これにより、エンジン520と該油圧トランスミッション1との間の車輌前後方向距離を短縮させている(図1参照)。
【0044】
より詳しくは、図1に示すように、前記エンジン510はホリゾンタルクランク軸タイプのものが用いられている。該エンジン510は、クランク軸(図示せず)が車輌前後方向に沿った状態で、前記機体フレーム600に防振支持されている。エンジン510の前記クランク軸は、車輌前後方向両端部がシリンダブロックの前後面のそれぞれから外方へ延在されており、該外方延在部には、それぞれ回転体が連結される。
なお、前記回転体には、例えば、ラジエータに冷却風を送り込むためのファン駆動プーリ516などのラジエータユニット(図1参照)や、フライホイール510(図1参照)が含まれる。図示の形態においては、前記フライホイール510を車両前方、すなわち、油圧トランスミッション1側に配置している。
斯かる形態においては、前記下部ハウジング31の凹部31b’に、前記エンジン510の出力部に連結されたフライホイール515を臨ませることができ、これにより、前記エンジン510及び油圧トランスミッション1をより近接配置することができる。また、前記入力軸10とフライホイール510とをつなぐための自在継手軸も短くて済む。
なお、前記ファン駆動プーリ516を車輌前方、すなわち、油圧トランスミッション1側に配置される場合には、前記下部ハウジング31の凹部31b’にこのファン駆動プーリ516などのラジエータユニットを臨ませることにより、上記と同様に、前記エンジン510及び油圧トランスミッション1をより近接配置することができる。
【0045】
本実施の形態に係る油圧トランスミッション1は、前記構成に加えてさらに、前記入力軸10に作動連結されたPTOユニット150を備えている。
該PTOユニット150は、前記下部ハウジング31における前記自由空間内に収容されており、これにより、スペースの有効利用を図っている。
【0046】
具体的には、前記PTOユニット150は、PTO軸160と、油圧クラッチ機構170と、該油圧クラッチ機構170及び前記入力軸10を作動連結するPTO伝動ユニット180とを備えている。
前記PTO軸160は、出力端部が前記エンジン510から離間される側へ突出するように前記下部ハウジング31に支持されている。
【0047】
前記油圧クラッチ機構170は、作動油の圧油作用によって、前記入力軸10から前記PTO軸160への動力伝達を係合/遮断し得るように構成された摩擦クラッチ式とされている。
即ち、該油圧クラッチ機構170は、前記PTO伝動ユニット180を介して前記入力軸10に作動連結された駆動側部材171と、前記PTO軸160に相対回転不能に支持された従動側部材172と、該駆動側部材171及び従動側部材172の間の動力伝達/遮断を司る摩擦板等の摩擦伝動部材173を有しており、該摩擦伝動部材173への作動油供給を制御することにより、駆動側部材171から従動側部材172への動力伝達を選択的に係合/遮断し得るように構成されている。
【0048】
好ましくは、前記PTOユニット150に、作動油の圧油作用によって、前記油圧クラッチ機構170に連動して前記PTO軸160に対する制動力を解除/付加する油圧ブレーキ機構190を備えることができる。
該油圧ブレーキ機構190は、前記油圧クラッチ機構170が動力伝達状態とされている場合には前記PTO軸160に対する制動力を解除し、且つ、前記油圧クラッチ機構170が動力伝達解除状態とされている場合には前記PTO軸160に対して制動力を付加するように構成される。
本実施の形態においては、図6に示すように、前記油圧クラッチ機構170及び前記油圧ブレーキ機構190への作動油は、前記チャージポンプ90によって供給される。
【0049】
前記油圧クラッチ機構170及び前記油圧ブレーキ機構190は、前記下部ハウジング31の前方領域に収容されている。
より詳しくは、前記下部ハウジング31は、車輌前後方向前方及び車輌幅方向略中央に、前方32a及び上方32bが開口とされ且つ両側方32c及び後方32dが壁部によって囲まれた箱状の収容空間32を有している。
そして、前記油圧クラッチ機構170及び油圧ブレーキ機構190は、前記下部ハウジング31における前記収容空間32に前方開口32aから設置され得るようになっている(図3及び図4参照)。
前記前方開口32aは、前記下部ハウジング31に着脱可能に装着される蓋部材35によって閉塞されており、前記PTO軸160は、前端部が該蓋部材35から外方へ延在された状態で該蓋部材35と前記後方壁部32dとによって両持ち支持されている。
なお、図3中の符号95は、前記チャージポンプ90と、前記PTO軸160に穿孔された前記油圧クラッチ機構170及び油圧ブレーキ機構190用の作動油供給孔161とを連通する配管である。
【0050】
前記PTO伝動ユニット180は、前記共通ギヤ101及び前記駆動側部材171の双方と噛合するPTO伝動ギヤ181と、該PTO伝動ギヤ181を支持するPTO中間軸182と、該PTO中間軸182の両端部を回転自在に支持する支持部材183とを有している。
前記支持部材183は、前記箱状収容空間32を画する一対の側方壁部32cの上面に着脱可能に設置されている(図4参照)。
【0051】
本実施の形態においては、前記PTO伝動ギヤ181の最下端部が前記支持部材183の下面よりも下方に位置するように構成しており、これにより、PTOユニット150の組立作業性を向上させている。
即ち、前記PTO伝動ギヤ181の最下端部を前記支持部材183の下面より下方に位置するように構成することによって、前記PTO伝動ユニット180を前記下部ハウジング31に組み付けてから、前記油圧クラッチ機構170及び油圧ブレーキ機構190を前方開口32aから前記収容空間32に挿入させることで、該油圧クラッチ機構170の駆動側部材171と前記PTO伝動ギヤ181とを噛合させることができ、これにより、PTOユニット150の組立作業性を向上させている。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る油圧トランスミッション及び作業車輌によれば、エンジンからの駆動力が独立して変速伝達される左右一対の駆動車軸を共通ハウジングで支持するように構成したので、組立作業性を向上させることができる。又、前記共通ハウジングのエンジンに近接する側を、車輌幅方向略中央において凹ませたので、エンジンと油圧トランスミッションとをより近接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る油圧トランスミッションが適用された作業車輌の側面図である。
【図2】図2は、図1に示す油圧トランスミッションの側面図である。
【図3】図3は、図1及び図2に示す油圧トランスミッションの縦断側面図である。
【図4】図4は、図1におけるIV−IV線に沿った前記油圧トランスミッションの縦断背面図である。
【図5】図5は、図1におけるV−V線に沿った前記油圧トランスミッションの部分横断平面図である。
【図6】図6は、図1〜図5に示す油圧トランスミッションの油圧回路図である。
【図7】図7は、図4におけるVII−VII線断面図であり、前記油圧トランスミッションにおけるポンプユニット近傍の横断平面図である。
【図8】図8は、前記油圧トランスミッションの変形例における油圧トランスミッション近傍の横断平面図である。
【符号の説明】
1 油圧トランスミッション
10 入力軸
20 共通ハウジング
21 上部ハウジング
31 下部ハウジング
40a 第1ポンプユニット
40b 第2ポンプユニット
41 ポンプ軸
60a 第1モータユニット
60b 第2モータユニット
61 モータ軸
80a 第1従動側伝動ユニット
80b 第2従動側伝動ユニット
87 ファイナルギヤ
150 PTOユニット
160 PTO軸
200a 第1HST
200b 第2HST
500 作業車輌
510 エンジン
515 フライホイール

Claims (5)

  1. エンジンからの駆動力を左右一対の駆動車軸へ変速伝達可能な油圧トランスミッションであって、
    前記エンジンに作動的に連結された入力軸であって、前記一対の駆動車軸より上方に位置する入力軸と、
    上方領域において前記入力軸を支持し、且つ、下方領域において前記左右一対の駆動車軸をそれぞれ支持する共通ハウジングと、
    前記入力軸に作動連結されるポンプ軸をそれぞれ有する第1及び第2ポンプユニットと、
    前記第1及び第2ポンプユニットと共働してそれぞれ第1及び第2HSTを形成する第1及び第2モータユニットであって、前記共通ハウジングに外方から連結支持される第1及び第2モータユニットと、
    前記第1及び第2モータユニットにおけるモータ軸と、対応する前記駆動車軸とをそれぞれ作動連結する第1及び第2伝動ユニットであって、前記共通ハウジング内に収容された第1及び第2伝動ユニットとを備え、
    前記第1及び第2伝動ユニットは、それぞれ、対応する前記駆動車軸に相対回転不能に支持されたファイナルギヤであって、前記共通ハウジングの下方領域内において左右に振り分け配置されたファイナルギヤを有し、
    前記共通ハウジングの下方領域は、車輌前後方向のうち前記エンジンに近接する側が、前記左右のファイナルギヤを収容するファイナルギヤ収容部を除く車輌幅方向中央部において凹んでいることを特徴とする油圧トランスミッション。
  2. 前記第1及び第2ポンプユニットは、前記共通ハウジングに外方から連結支持され得るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の油圧トランスミッション。
  3. 前記共通ハウジングは、前記上方領域を形成する上部ハウジングであって、下方が開口とされた上部ハウジングと、前記下方領域を形成するように前記上部ハウジングに着脱可能に連結される下部ハウジングであって、上方が開口とされた下部ハウジングとを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧トランスミッション。
  4. 前記入力軸に作動的に連結されたPTOユニットを前記共通ハウジング内にさらに備え、
    前記PTOユニットは、前記共通ハウジングにおける車輌前後方向端壁のうち前記エンジンから離間する側の端壁から外方へ延在されたPTO軸を有していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の油圧トランスミッション。
  5. 車輌フレームと、
    前記車輌フレームの車輌長手方向後方に支持されたエンジンと、
    前記エンジンの車輌長手方向前方に位置し、該エンジンの出力部に作動的に連結された回転体と、
    前記車輌フレームに支持された油圧トランスミッションであって、前記エンジンから前記回転体を介して入力される駆動力を左右一対の後車軸へ変速伝達可能な油圧トランスミッションとを備え、
    前記油圧トランスミッションは、
    前記エンジンに作動的に連結された入力軸であって、前記一対の後車軸より上方に位置する入力軸と、
    前記車輌フレームに支持される共通ハウジングであって、上方領域において前記入力軸を支持し、且つ、下方領域において前記左右一対の後車軸をそれぞれ支持する共通ハウジングと、
    前記入力軸に作動連結されるポンプ軸をそれぞれ有する第1及び第2ポンプユニットと、
    前記第1及び第2ポンプユニットと共働してそれぞれ第1及び第2HSTを形成する第1及び第2モータユニットであって、前記共通ハウジングに外方から連結支持される第1及び第2モータユニットと、
    前記第1及び第2モータユニットにおけるモータ軸と、対応する前記後車軸とをそれぞれ作動連結する第1及び第2伝動ユニットであって、前記共通ハウジング内に収容された第1及び第2伝動ユニットとを備え、
    前記第1及び第2伝動ユニットは、それぞれ、対応する前記後車軸に相対回転不能に支持されたファイナルギヤであって、前記共通ハウジングの下方領域内において左右に振り分け配置されたファイナルギヤを有し、
    前記共通ハウジングの下方領域は、車輌長手方向後方側が、前記左右のファイナルギヤを収容するファイナルギヤ収容部を除く車輌幅方向中央部において凹んでおり、
    前記共通ハウジングの下方領域における凹部に、前記回転体の一部が臨んでいることを特徴とする作業車輌。
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