JP2005022798A - マンコンベアの踏板 - Google Patents

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Hideki Anshita
英樹 庵下
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Abstract

【課題】FRP製の踏板の耐摩耗性を改善することでき、しかもスリップ防止効果のあるマンコンベアの踏板を得る。
【解決手段】進行方向に沿ってクリート6が設けられたマンコンベアの踏板において、この踏板2を繊維強化プラスチック(FRP)で形成し、このFRP製の踏板クリート6の少なくとも踏面7に表面保護コーティング塗装8を施した。保護コーティング塗装8に施される塗料の色を、FRP製踏板2のFRP基材10の色と同一色となるように選定する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はマンコンベアの踏板、特に繊維強化プラスチック(FRP)製の踏板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マンコンベアの踏板クリートは、通常の場合アルミダイカストで鋳造成形されたものが多い。このアルミダイカスト製の踏板に対して付着性、耐摩耗性、スリップ防止効果等が配慮された塗料が表面塗装されている。また、繊維強化プラスチック(FRP)製の踏板が提案されており、樹脂基材自体への着色が可能なことから踏面が擦り減った場合にも色落ちが無く、また比較的自由に着色できることから、その意匠性を評価されている。さらにまた、従来技術として、金属製踏板の凹凸山谷の表面を踏板の素地よりも粗な荒地面とし、この荒地面に対して接合性と吸音性の良い例えばウレタン樹脂材やシリコン樹脂材などの合成樹脂材の踏面膜で被覆した構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−255957号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアルミダイカスト製の踏板の場合は、踏面の塗料は通常処理による塗装では性能に限界があり剥がれ易く、常に乗客により踏まれるという性格上、意匠性の低下が著しい。これにより踏面の塗料については予め削りとって出荷され使用されるケースが多い。このとき踏面はアルミ素材が露出しアルミ色を呈するが、着色ステップを実現するにはクリート踏面上の着色の有無が意匠性に与える影響が大きく、充分カラフルなステップを提供することは困難であった。アルミダイカスト製の踏板に塗装をする場合は、クリート上面に耐摩耗性塗料をコーティングしても、充分な付着性を獲得するには前処理に大変な手間が掛かっていた。また、FRP製の踏板はステップの軽量化を実現できる等のメリットを持つ反面、アルミダイカスト製の踏板と比べるとクリートの耐摩耗性が劣り、また摩擦係数が小さく滑り易いという欠点があった。さらにまた、特許文献1記載のものは、表面の踏面膜は合成樹脂製であるが、踏板自体はFRP製ではなく金属製であるため、ステップの軽量化を実現できないという問題があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、FRP製の踏板の耐摩耗性を改善することでき、しかもスリップ防止効果のあるマンコンベアの踏板を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るマンコンベアの踏板は、進行方向に沿ってクリートが設けられたマンコンベアの踏板において、この踏板を繊維強化プラスチック(FRP)で形成し、このFRP製の踏板クリートの少なくとも踏面に表面保護コーティング塗装を施したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるマンコンベアの踏段を示す斜視図、図2はこの発明の実施の形態1におけるマンコンベアの踏段を示す断面図、図3は踏板の一部を拡大して示す斜視図、図4は踏板クリート部分の一部を示す断面図である。
図において、マンコンベアの踏段1は、繊維強化プラスチック(FRP)製の踏板2と、繊維強化プラスチック(FRP)製のライザー3と、踏段ローラ4と、この踏段ローラ4を取り付ける左右一対の金属製ブラケット5とから構成されている。FRP製の踏板2の上面には、通常は滑り止めのため或いは乗客の挟まれを防止するために進行方向に沿って凸凹クリート6が設けられている。この実施の形態1では、凸凹クリート6の凸部の踏面7のみに、表面保護コーティングのための機能性塗料である例えばアクリル樹脂系ポリウレタン塗料に、耐摩耗剤である例えばフッ素パウダー又はアルミナ微粒子を充填したものを塗装して、表面保護コーティング8を形成する。機能性塗料としては、例えばFRP製の樹脂基材への付着性、対候性、耐薬品性、耐水性等を考慮し、アクリル樹脂系ポリウレタン塗料とする。
【0008】
塗料コーティング工程の一例を挙げると、次のとおりである。
先ず、FRP製の踏板2の踏面7の油脂分、離型剤等を除去する脱脂・洗浄工程を行い、次に静電除去エアブローによる乾燥及び被塗装物の静電気を除去する静電除去乾燥工程を行い、ベース塗料に硬化剤及びシンナーを混合した塗料を被塗装物に膜厚約50〜100μm程度に設定してスプレー又はロールにより塗り付ける全体塗装工程を行い、最後に約80℃で10分程度乾燥する強制乾燥工程を行う。
【0009】
このように構成されたFRP製の踏板は、FRP製クリートの不十分な耐摩耗性を改善することができ、万が一表面の保護コーティングが擦り減っても再コーティングすればクリート自体の摩耗は進行せず、半永久的に踏板の寿命が延びる。また、FRP製クリートへのコーティングは技術的に容易に実現できるので、FRP製踏板の持つ特徴である軽さ、柔らかい乗り心地、金属では出せない半透明タイプ等の多彩な色を出すことによる意匠性の改善などができる。また、FRP製クリートのスリップ防止効果を向上させることができる。
【0010】
なお、マンコンベアのFRP製ライザー3については、常に乗客に踏み付けられる踏板クリートの上面(踏面7)と異なり、高い耐摩耗性は要求されない。またスリップ防止性についても乗客が乗る部位には当らないので、逆にマンコンベアの踏段間に挟み込まれることを防ぐために低い摩擦係数が要求されることから、ライザー3のFRP素材に対して表面コーティングはあえて実施する必要はないものである。
【0011】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2におけるマンコンベアの踏板クリート部分の一部を示す断面図である。
上記実施の形態1では、凸凹クリート6の凸部の踏面7のみに、表面保護コーティングのための機能性塗料である例えばアクリル樹脂系ポリウレタン塗料に、耐摩耗剤である例えばフッ素パウダー又はアルミナ微粒子を充填したものを塗装して、表面保護コーティング8を形成しているが、この実施の形態2では、凸凹クリート6の表面全体に塗装を施して、表面全体保護コーティング9を形成している。
【0012】
実施の形態3.
この実施の形態3は、表面保護コーティング8又は表面全体保護コーティング9に塗装される塗料の色をFRP製踏板のFRP基材10の色と同一色となるように選定したものである。
【0013】
実施の形態3によれば、表面保護コーティング8又は表面全体保護コーティング9が摩耗して擦り減り、万が一完全に無くなってFRP素材の素地が現れた場合でも、FRP素材の色が同一色であるため意匠性の劣化がない。この場合、その都度再コーティングを実施すれば半永久的な踏板寿命が得られる。また再コーティングしない場合でも、コーティング摩耗からFRP素材摩耗まで、更にはクリート摩耗量が交換基準値に達する寿命に至るまでの期間を相当長く見込むことができる。すなわち、FRPクリートの素材摩耗が進んでも、クリート色の変化が無く、意匠性の劣化がない。
【0014】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、進行方向に沿ってクリートが設けられたマンコンベアの踏板において、この踏板を繊維強化プラスチック(FRP)で形成し、このFRP製の踏板クリートの少なくとも踏面に表面保護コーティング塗装を施したので、FRP製クリートの不十分な耐摩耗性を改善することができ、万が一表面の保護コーティングが擦り減っても再コーティングすればクリート自体の摩耗は進行せず、半永久的に踏板の寿命が延びる。また、FRP製クリートへのコーティングは技術的に容易に実現できるので、FRP製踏板の持つ特徴である軽さ、柔らかい乗り心地、金属では出せない半透明タイプ等の多彩な色を出すことによる意匠性の改善などができる。また、FRP製クリートのスリップ防止効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1におけるマンコンベアの踏段を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1におけるマンコンベアの踏段を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における踏板の一部を拡大して示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1における踏板クリート部分の一部を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2におけるマンコンベアの踏板クリート部分の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 踏段
2 FRP製の踏板
3 FRP製のライザー
4 踏段ローラ
5 金属製ブラケット
6 凸凹クリート
7 踏面
8 表面保護コーティング
9 表面全体保護コーティング
10 FRP基材

Claims (5)

  1. 進行方向に沿ってクリートが設けられたマンコンベアの踏板において、この踏板を繊維強化プラスチック(FRP)で形成し、このFRP製の踏板クリートの少なくとも踏面に表面保護コーティング塗装を施したことを特徴とするマンコンベアの踏板。
  2. 進行方向に沿ってクリートが設けられたマンコンベアの踏板において、この踏板を繊維強化プラスチック(FRP)で形成し、このFRP製の踏板クリートの表面全体に表面全体保護コーティング塗装を施したことを特徴とするマンコンベアの踏板。
  3. 保護コーティング塗装は、アクリル樹脂系ポリウレタン塗料に、耐摩耗剤のフッ素パウダー又はアルミナ微粒子を充填したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマンコンベアの踏板。
  4. 保護コーティング塗装に施される塗料の色を、FRP製踏板のFRP基材10の色と同一色となるように選定したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のマンコンベアの踏板。
  5. FRP製踏板の油脂分、離型剤等を除去する脱脂・洗浄工程と、静電除去エアブローによる乾燥及び被塗装物の静電気を除去する静電除去乾燥工程と、ベース塗料に硬化剤及びシンナーを混合した塗料を被塗装物に膜厚約50〜100μm程度に設定してスプレー又はロールにより塗り付ける全体塗装工程と、約80℃で10分程度乾燥する強制乾燥工程とを経て製作されたものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のマンコンベアの踏板。
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