JP2005021431A - 薬液注入システム - Google Patents

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Abstract

【課題】一種類のシリンダ部材に対するピストン部材の挿入位置が複数段階に変更されている複数種類の多段シリンジの充填容量を検出できる薬液注入装置を提供する。
【解決手段】薬液注入装置110は、多段シリンジ300のシリンダ部材210を着脱自在に所定位置に保持し、保持されたシリンダ部材210に挿入されているピストン部材220の位置を検出し、検出されたピストン部材220の位置から充填容量を判定するので、装着される多段シリンジ300の充填容量を判定することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬液注入装置に装着された薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを相対移動させて被験者に薬液を注入する薬液注入システムに関し、特に、薬液シリンジとして一種類のシリンダ部材に対するピストン部材の挿入位置を複数段階に変更することで薬液の充填容量を相違させた複数種類の多段シリンジを少なくとも有している薬液注入システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、被験者の透視画像を撮像する透視撮像装置としては、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、超音波診断装置、アンギオ装置、MRA(MR Angio)装置、等がある。
【0003】
上述のような装置を使用するとき、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液を注入することがあり、この注入を自動的に実行する薬液注入装置も実用化されている。上述のような薬液注入装置は注入装置本体を有しており、この注入装置本体に薬液シリンジが着脱自在に装着される。
【0004】
薬液シリンジは、薬液が充填される円筒状のシリンダ部材を有しており、このシリンダ部材に円柱状のピストン部材がスライド自在に挿入されている。一般的にシリンダ部材の後端外周には円環状のシリンダフランジが形成されており、ピストン部材の後端外周には円環状のピストンフランジが形成されている。
【0005】
薬液注入装置を使用する場合、薬液が充填されている薬液シリンジのシリンダ部材を延長チューブで被験者に連結し、その薬液シリンジを薬液注入装置の注入装置本体に装着する。一般的な薬液注入装置では、薬液シリンジのシリンダ部材およびシリンダフランジに対応した形状の凹部が注入装置本体の上面に形成されているので、この凹部にシリンダ部材およびシリンダフランジを装填すれば薬液シリンジが保持される。
【0006】
さらに、薬液注入装置はシリンジ駆動機構によりピストンフランジをシリンダ部材とは別個に保持し、そのシリンジ駆動機構でピストン部材をスライドさせる。これで薬液シリンジから被験者に薬液を注入することができ、必要により薬液シリンジに薬液タンクから薬液を吸入することもできる。
【0007】
ただし、上述のような薬液注入装置は、一般的に各種形状の複数種類の薬液シリンジを装着するため、注入装置本体の凹部は最大サイズの薬液シリンジのシリンダ部材に対応しており、最大以外のサイズの薬液シリンジは各々に専用のシリンダアダプタがシリンダ部材に装着されて注入装置本体の凹部に装填される。
【0008】
このようなシリンダアダプタも、一般的に注入装置本体と同様に装着されるシリンダ部材とシリンダフランジとに対応した凹部が上面に形成されており、その凹部で薬液シリンジのシリンダ部材とシリンダフランジとが保持される。また、シリンダアダプタの下面は最大サイズの薬液シリンジのシリンダ部材とシリンダフランジと同様な外形に形成されており、注入装置本体の凹部に装填される。なお、上述のような薬液注入装置は、本出願人などにより過去に発明されて出願されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0009】
また、公知ではないが、薬液シリンジの識別データをシリンダアダプタに記録しておき、その識別データを検出することで薬液シリンジの種別をデータ認識する薬液注入装置も、本出願人などにより過去に発明されて出願されている(特許文献3参照)。
【0010】
さらに、やはり公知ではないが、薬液シリンジのシリンダ部材やピストン部材などに識別データを記録しておき、その識別データを検出することで薬液シリンジの種別をデータ認識する薬液注入装置も、本出願人などにより過去に発明されて出願されている(特許文献4参照)。
【0011】
上述のような薬液注入装置では、装着された薬液シリンジの識別データから薬液の充填容量などを自動的に判定できるので、例えば、その充填容量をディスプレイパネルに表示出力することや、充填容量に対応して薬液注入を動作制御することなどができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−11096号
【特許文献2】
特開2002−102343号
【特許文献3】
特願2002−021762号
【特許文献4】
特願2003−098058号
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献3の薬液注入装置では、シリンダアダプタから識別データを検出することで、装着された薬液シリンジの充填容量などを判定して薬液注入を動作制御することができる。
【0014】
しかし、現在では一種類のシリンダ部材に対するピストン部材の挿入位置を複数段階に変更することで薬液の充填容量を相違させた多段シリンジが販売されている。この多段シリンジの場合、充填容量が相違しても使用するシリンダアダプタが共通なので、薬液注入装置がシリンダアダプタの識別データから多段シリンジの充填容量をデータ認識することができない。
【0015】
また、特許文献4の薬液注入装置の場合も、多段シリンジでは充填容量が相違しても使用されるシリンダ部材やピストン部材が共通なので、そのシリンダ部材やピストン部材に記録されている識別データから充填容量をデータ認識することができない。
【0016】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、薬液注入装置が多段シリンジの充填容量も検出できる薬液注入システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の薬液注入システムは、薬液シリンジと薬液注入装置とを有しており、薬液シリンジは、ピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンダ部材に薬液が事前に充填されており、薬液注入装置は、薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを別個に保持してシリンジ駆動機構で相対移動させる。
【0018】
ただし、薬液シリンジとして複数種類の多段シリンジを少なくとも有しており、この多段シリンジでは、一種類のシリンダ部材に対するピストン部材の挿入位置を複数段階に変更することで薬液の充填容量が相違されている。薬液注入装置は、シリンダ保持手段、ピストン検出手段、容量判定手段、を有しており、シリンダ保持手段は、多段シリンジのシリンダ部材を着脱自在に所定位置に保持する。ピストン検出手段は、保持されたシリンダ部材に挿入されているピストン部材の位置を検出し、容量判定手段は、検出されたピストン部材の位置から充填容量を判定する。従って、本発明の薬液注入システムでは、薬液注入装置に装着する薬液シリンジが多段シリンジでも、その多段シリンジの充填容量が薬液注入装置に判定される。
【0019】
なお、本発明で云う各種手段は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等として実現することができる。
【0020】
また、本発明で云う各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、例えば、複数の構成要素が1個の部材として形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等が可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
[実施の形態の構成]
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態の薬液注入システム1000は、図1ないし図3に示すように、薬液注入装置100、薬液シリンジである複数種類の通常シリンジ200、薬液シリンジである複数種類の多段シリンジ300、シリンダアダプタ400、透視撮像装置であるMRI装置500、からなり、MRI装置500で透視画像が撮像される被験者(図示せず)に、薬液注入装置100が通常シリンジ200や多段シリンジ300から造影剤などの薬液を注入する。
【0022】
MRI装置500は、図3および図4に示すように、透視撮像ユニット501と撮像制御ユニット502とを有しており、その透視撮像ユニット501と撮像制御ユニット502とは通信ネットワークで有線接続されている(図示せず)。透視撮像ユニット501は被験者から透視画像を撮像し、撮像制御ユニット502は透視撮像ユニット501を動作制御する。
【0023】
通常シリンジ200は、図1および図3に示すように、シリンダ部材210とピストン部材220からなり、シリンダ部材210にピストン部材220がスライド自在に挿入されている。シリンダ部材210は、中空の円筒形に形成されており、末端の開口から内部にピストン部材220が挿入されている。
【0024】
ピストン部材220は、細長形状のピストンロッド221を有しており、このピストンロッド221の先端にはピストンヘッド222が装着されている。シリンダ部材210の末端外周にはシリンダフランジ211が形成されており、ピストン部材220の末端外周にはピストンフランジ223が形成されている。
【0025】
なお、通常シリンジ200および多段シリンジ300は、視認性などの観点から、一般的にシリンダ部材210は可視光線を透過する無色透明な樹脂やガラスなどの非磁性体で形成されているが、ピストン部材223は可視光線を遮断する不透明な樹脂などの非磁性体で形成されている。
【0026】
通常/多段シリンジ200,300は、薬液の充填容量が相違する複数種類があり、通常シリンジ200も多段シリンジ300も部品構成は同一である。通常シリンジ200は、シリンダ部材210のサイズにより充填容量が相違しており、図5(a)に示すように、何れの充填容量でもシリンダ部材210の末端近傍にピストン部材220のピストンヘッド222が位置している。
【0027】
しかし、多段シリンジ300は、充填容量が相違してもシリンダ部材210は共通しており、図5(a)〜(d)に示すように、その一種類のシリンダ部材210に対するピストン部材の挿入位置が複数段階に変更されていることで充填容量が相違している。
【0028】
本形態の薬液注入装置100は、図2に示すように、注入制御ユニット101と注入装置本体である注入ヘッド110とが別体に形成されており、その注入制御ユニット101と注入ヘッド110とは通信ケーブル102で有線接続されている。
【0029】
注入ヘッド110は、装着される通常/多段シリンジ200,300のシリンダ部材210にピストン部材220を圧入して被験者に薬液を注入し、注入制御ユニット101は、注入ヘッド110を動作制御する。このため、図4に示すように、注入制御ユニット101はマイクロコンピュータ120が内蔵されており、MRI装置500の撮像制御ユニット502とも通信ネットワーク122で有線接続されている。
【0030】
注入制御ユニット101は、操作パネル103、ディスプレイパネルであるタッチパネル104、スピーカユニット105、等が本体ハウジング106の前面に配置されており、別体のコントローラユニット107が接続コネクタ108で有線接続されている。
【0031】
注入ヘッド110は、キャスタスタンド111の上端に可動アーム112で装着されており、図1に示すように、そのシリンダ保持手段および素子配置機構となるヘッド本体113の上面には、通常シリンジ200が着脱自在に装着される半円筒形の溝状の凹部114が形成されている。
【0032】
この凹部114の前部には、通常シリンジ200のシリンダフランジ211を着脱自在に保持する異形部115が形成されており、凹部114の後方には、ピストンフランジ223を保持してスライド移動させるシリンジ駆動機構116が配置されている。
【0033】
シリンジ駆動機構116は、駆動源として磁界を発生しない超音波モータ(図示せず)を有しており、この超音波モータが、燐青銅合金(Cu+Sn+P)、チタン合金(Ti−6Al−4V)、マグネシウム合金(Mg+Al+Zn)、などの非磁性体で形成されている。
【0034】
また、本形態の薬液注入システム1000では、各種サイズの通常シリンジ200が用意されているので、注入ヘッド110の凹部114には最大サイズの通常シリンジ200のみ直接に装着され、最大以外のサイズの通常シリンジ200や多段シリンジ300は各々に専用のシリンダアダプタ400を介して装着される。
【0035】
このため、注入ヘッド110の異形部115は、最大サイズの通常シリンジ200のシリンダフランジ211を保持する構造に形成されており、シリンダアダプタ400の外形は、注入ヘッド110の凹部114および異形部115で保持されるように最大サイズの通常シリンジ200と同等な形状に形成されている。
【0036】
なお、以下では説明を簡単とするため、通常シリンジ200は、薬液注入装置100に直接に装着される最大サイズの一種類と、シリンダアダプタ400を利用する最大以外の複数種類があるとする。また、多段シリンジ300は、シリンダ部材210が一種類のシリンダアダプタ400を利用する一種類のみあり、図5(a)〜(d)に示すように、そのシリンダ部材210にピストン部材220が4段階に挿入されていることで4種類があるとする。
【0037】
シリンダアダプタ400は、全体がエンジニアリングプラスチックなどの非磁性体で形成されており、最大以外のサイズの通常シリンジ200および多段シリンジ300ごとに用意されている。シリンダアダプタ400は、図1および図6に示すように、U字形状に湾曲したアダプタ本体401を有しており、このアダプタ本体401の上面には、通常シリンジ200のシリンダ部材210が上方から着脱自在に装着される断面形状がU字状の凹部402が形成されており、この凹部402の後部には、シリンダアダプタ400を保持する異形部403が形成されている。
【0038】
アダプタ本体401は、下面が最大サイズの通常シリンジ200のシリンダ部材210と同等な外形に形成されており、異形部403より前方の下面には、最大サイズの通常シリンジ200のシリンダフランジ211と同等な外形のアダプタフランジ404が形成されている。
【0039】
また、アダプタ本体401の両側には係合部406が形成されており、この一対の係合部406の各々の下面には、必要により凸部407が形成される記録位置が設定されている。この合計4つの記録位置の少なくとも一部に凸部407が形成されていることにより、“2−1=15”種類の識別データが記録されている。
【0040】
つまり、前述のように最大以外のサイズの複数種類の通常シリンジ200には、その各々にシリンダアダプタ400が用意されているので、その通常シリンジ200の識別データがシリンダアダプタ400に凸部407の形成パターンで記録されている。
【0041】
一方、前述のように多段シリンジ300はピストン部材220の挿入位置が相違する4種類があるが、そのシリンダ部材210は共通なので利用されるシリンダアダプタ400も共通である。このため、シリンダアダプタ400には4種類の多段シリンジ300の識別データは記録されず、多段シリンジ300であることのみを示す識別データが凸部407の形成パターンで記録されている。
【0042】
このため、注入ヘッド110は、上面にシリンダアダプタ400の係合部406が係合する一対の段部117が形成されており、この一対の段部117の各々には、シリンダアダプタ400の凸部407に対応した位置に押圧スイッチ118が2個ずつ配置されている。押圧スイッチ118は、凸部407に押圧されると信号を出力する単純な機械スイッチからなり、非磁性体で形成されている。
【0043】
また、多段シリンジ300に対応したシリンダアダプタ400は、その側部に3つの窓部として貫通孔408が形成されており、この3つの貫通孔408が4種類の多段シリンジ300a〜300dのうちの3種類のピストンヘッド222の位置に対応している。
【0044】
そして、注入ヘッド110の凹部114の一方の側面には、シリンダアダプタ400の3つの貫通孔408に対応した3つの位置の各々に、波動出力素子である発光素子121が内蔵されており、他方の側面には波動検出素子である受光素子122が内蔵されている。
【0045】
発光素子121は、例えば、フォトダイオードからなり、波動として電磁波である光線を出力する。受光素子122は、例えば、フォトセンサからなり、波動として電磁波である光線を検出する。なお、発光素子121が出力する光線は、多段シリンジ400の無色透明なシリンダ部材210は透過するが、不透明なピストン部材220には遮断される。
【0046】
本形態の薬液注入装置100は、図4に示すように、マイクロコンピュータ120に各部が接続されており、マイクロコンピュータ120が実装されているコンピュータプログラムに対応して各部を統合制御することにより、シリンジ検出手段、ピストン検出手段、容量判定手段、動作制御手段、データ表示手段、等の各種手段を論理的に有している。
【0047】
より具体的には、本形態の薬液注入装置100は、通常/多段シリンジ200,300がシリンダアダプタ400により注入ヘッド110に装着されると、その凸部407で押圧される押圧スイッチ118の検出パターンにより、マイクロコンピュータ120が通常/多段シリンジ200,300の種別を検出する。
【0048】
ただし、前述のように最大以外のサイズの複数種類の通常シリンジ200には各々に専用のシリンダアダプタ400が用意されているので、その種別が個々に検出されるが、4種類の多段シリンジ300では利用されるシリンダアダプタ400が共通なので、装着されたのが多段シリンジ300であることしか検出されない。
【0049】
そこで、本形態の薬液注入装置100のマイクロコンピュータ120は、押圧スイッチ118の検出パターンにより多段シリンジ300の装着を検出すると、3個の発光素子121を駆動する。多段シリンジ300のシリンダ部材210にはピストン部材220が4段階の位置に挿入されているが、その3つの位置に3組の発光/受光素子121,122の位置が対応しているので、マイクロコンピュータ120は受光素子122の検出パターンにより4種類の多段シリンジ300を検出する。
【0050】
つまり、3個の受光素子122の全部が光線を検出しないと、図5(d)に示すように、ピストン部材220が最前部に位置する多段シリンジ300dが検出される。図5(c)に示すように、3個の受光素子122の後方の2個が光線を検出しないと多段シリンジ300cが検出され、図5(b)に示すように、3個の受光素子122の後方の1個が光線を検出しないと多段シリンジ300bが検出される。
【0051】
そして、押圧スイッチ118の検出パターンにより多段シリンジ300であることが検出されているのに、図5(a)に示すように、3個の受光素子122の全部が光線を検出すると、ピストン部材220が最後部に位置する多段シリンジ300bが検出される。
【0052】
このため、本形態の薬液注入装置100では、多段シリンジ300のN段階のピストン部材220の位置が(N−1)組の発光/受光素子121,122により検出される。さらに、マイクロコンピュータ120には事前に多段シリンジ300の種類ごとに充填容量などの各種データがデータ登録されているので、上述のように多段シリンジ300の種類が検出されると充填容量も判定される。
【0053】
そして、薬液注入装置100のマイクロコンピュータ120は、上述のように検出した多段シリンジ300の各種データをタッチパネル104に表示出力するので、その表示データに対応してタッチパネル104や操作パネル103に薬液注入が入力操作されると、検出された多段シリンジ300のピストン部材220の位置と薬液の充填容量とに対応してシリンジ駆動機構116を動作制御することにより、適切にピストン部材220を位置制御して薬液注入を制御する。
【0054】
なお、最大サイズの通常シリンジ200はシリンダアダプタ400を利用することなく注入ヘッド110に直接に装着されるので、押圧スイッチ118が押圧されることはなく装着が直接に検出されることはない。しかし、マイクロコンピュータ120は、押圧スイッチ118の全部で押圧が検出されていない状態でタッチパネル104や操作パネル103に薬液注入が入力操作されると、最大サイズの通常シリンジ200が注入ヘッド110に装着されていることを判定する。
【0055】
また、詳細には後述するが、マイクロコンピュータ120は、上述のように検出した通常/多段シリンジ200,300の各種データをMRI装置300にデータ送信し、このMRI装置300と薬液注入装置100とは各種データを相互通信して撮像動作と注入動作を連動させる。
【0056】
なお、上述のような各種機能は、必要によりタッチパネル104などのハードウェアを利用して実現されるが、その主体はマイクロコンピュータ120が実装されているコンピュータプログラムに対応して各種動作を実行することにより実現されている。
【0057】
このようなコンピュータプログラムは、例えば、押圧スイッチ118の検出信号を取得すること、その検出パターンをデータベースから検索して通常/多段シリンジ200,300の種別を検出すること、通常シリンジ200が検出された場合は登録されている各種データを読み出すこと、多段シリンジ300が検出された場合は発光素子121を駆動して受光素子122の検出信号を取得すること、その検出パターンをデータベースから検索して多段シリンジ300の種類を検出すること、検出された多段シリンジ300の登録されている各種データを読み出すこと、読み出された通常/多段シリンジ200,300の各種データをタッチパネル104に表示出力させること、タッチパネル104や操作パネル103に薬液注入が入力操作されると通常/多段シリンジ200,300の各種データに対応してシリンジ駆動機構116を動作制御すること、押圧スイッチ118の検出信号が入力されていない状態でタッチパネル104や操作パネル103に薬液注入が入力操作されると最大サイズの通常シリンジ200の装着を判定し、登録されている各種データを読み出してタッチパネル104に表示出力させるとともにシリンジ駆動機構116を動作制御すること、通常/多段シリンジ200,300の各種データなどをMRI装置300と相互通信して各種動作を連動させること、等の処理動作をマイクロコンピュータ120に実行させるようにファームウェアなどで形成されている。
【0058】
[実施の形態の作用]
上述のような構成において、本実施の形態の薬液注入装置100を使用する場合、作業者は被験者に注入する薬液に対応して適切な通常シリンジ200を選択し、その通常シリンジ200を被験者に延長チューブなどで連結する(図示せず)。
【0059】
その通常シリンジ200がシリンダアダプタ400を使用しない最大サイズの場合、そのシリンダ部材210を注入ヘッド110の凹部114に直接に装着してシリンダフランジ211を異形部115に保持させ、同時にピストン部材220をシリンジ駆動機構116に把持させる。
【0060】
一方、多段シリンジ300や最大以外のサイズの通常シリンジ200を利用する場合は、図1および図2に示すように、通常/多段シリンジ200,300を各々に専用のシリンダアダプタ400に装着し、図1に示すように、このシリンダアダプタ400とともに通常/多段シリンジ200,300を注入ヘッド110に装着する。
【0061】
すると、そのシリンダアダプタ400の凸部407により注入ヘッド110の押圧スイッチ118が押圧されるので、その押圧スイッチ118の検出信号が注入制御ユニット101のマイクロコンピュータ120にデータ入力される。すると、このマイクロコンピュータ120は、図7に示すように、4個の押圧スイッチ118の検出パターンから通常/多段シリンジ200,300の識別データを判定し(ステップS1,S2)、これで通常シリンジ200が判定された場合は登録されている各種データを読み出す(ステップS7)。
【0062】
一方、多段シリンジ300が検出された場合は(ステップS3)、3個の発光素子121の全部を駆動し(ステップS4)、3個の受光素子122の検出信号を取得する(ステップS5)。その検出パターンから多段シリンジ300の識別データを判定し(ステップS6)、登録されている充填容量などの各種データを読み出す(ステップS7)。
【0063】
この場合も読み出された通常/多段シリンジ200,300の各種データがタッチパネル104に表示出力されるので(ステップS8)、作業者は注入ヘッド110に装着した通常/多段シリンジ200,300の各種データを確認することができる。
【0064】
そこで、この確認を完了した作業者がタッチパネル104や操作パネル103に薬液注入を入力操作すると、これを検出したマイクロコンピュータ120は(ステップS9)、その通常/多段シリンジ200,300の各種データに対応してシリンジ駆動機構116を動作制御する(ステップS10)。
【0065】
これで注入ヘッド110に装着された通常/多段シリンジ200,300は、各々に適切な状態に駆動されるので、MRI装置300により透視画像が撮像される被験者に通常/多段シリンジ200,300から造影剤などの薬液が適切に注入される。
【0066】
このとき、薬液注入装置100はMRI装置300と各種データを相互通信するので(ステップS10)、薬液注入装置100の注入動作とMRI装置300の撮像動作とが適切に連動する。このため、例えば、MRI装置300は、薬液注入装置100が注入する造影剤が患部に到達する時間まで待機してから画像撮像を開始し、薬液注入装置100は、MRI装置300の画像撮像が完了すると薬液注入を終了する。
【0067】
なお、押圧スイッチ118の検出信号が入力されていない状態でタッチパネル104や操作パネル103に薬液注入が入力操作されたときは(ステップS1,S13)、最大サイズの通常シリンジ200の装着が判定され(ステップS14)、以下は最大以外のサイズの通常/多段シリンジ200,300の場合と同様に注入動作が実行される(ステップS15〜)。
【0068】
[実施の形態の効果]
本実施の形態の薬液注入システム1000では、薬液注入装置100に最大サイズの通常シリンジ200を直接に装着することができ、最大以外のサイズの通常シリンジ200と多段シリンジ300とは各々に専用のシリンダアダプタ400を介して装着することができる。
【0069】
そして、シリンダアダプタ400には、装着される通常/多段シリンジ200,300の識別データが記録されており、その識別データを薬液注入装置100が検出するので、この薬液注入装置100は、作業者による入力操作などを必要とすることなく装着された通常/多段シリンジ200,300をデータ認識することができる。
【0070】
ただし、多段シリンジ300は充填容量が相違する複数種類で一種類のシリンダアダプタ400を共用するため、薬液注入装置100は、シリンダアダプタ400から取得する識別データだけでは多段シリンジ300であることは判定できても充填容量まではデータ認識できない。
【0071】
しかし、本形態の薬液注入装置100は、シリンダアダプタ400から取得した識別データにより多段シリンジ300の装着を検出すると、複数組の発光/受光素子121,122によりシリンダ部材210へのピストン部材220の挿入位置を検出することで、多段シリンジ300の充填容量も判定する。
【0072】
さらに、本形態の薬液注入装置100は、シリンダアダプタ400が装着されていない状態で薬液注入が入力操作されると、最大サイズの通常シリンジ200の装着を判定するので、各種の通常/多段シリンジ200,300の全部の装着を自動的に判定することができる。
【0073】
そして、判定した通常/多段シリンジ200,300の各種データをタッチパネル104に表示出力するので、作業者は薬液注入装置100に装着した通常/多段シリンジ200,300の各種データを簡単に確実に確認することができ、例えば、適切でない薬液が被験者に注入される医療ミスなどを防止することができる。
【0074】
さらに、本形態の薬液注入装置100では、検出した通常/多段シリンジ200,300の各種データに対応してシリンジ駆動機構116を動作制御するので、作業者の入力操作などを必要とすることなく通常/多段シリンジ200,300から被験者に薬液を適切に注入することができ、例えば、薬液が適切でない圧力や速度で注入される医療ミスなども防止することができる。
【0075】
しかも、薬液注入装置100とMRI装置300とが協調して各種動作を連動させるので、MRI装置300は造影剤の注入に対応した適切なタイミングに透視画像の撮像を実行することができ、薬液注入装置100は透視画像の撮像に対応した適切なタイミングに通常/多段シリンジ200,300で薬液注入を実行することができる。
【0076】
さらに、本形態の薬液注入装置100では、上述のように多段シリンジ300の装着を検出した状態で複数組の発光/受光素子121,122によりピストン部材220を位置検出するので、図5に示すように、多段シリンジ300のN段階のピストン部材220の位置を(N−1)組の発光/受光素子121,122により検出することができる。このため、本形態の薬液注入装置100は、発光/受光素子121,122などの部品数が削減されており、小型軽量で生産性も良好である。
【0077】
また、シリンダアダプタ400は発光素子121が出力する光線を透過しない材料で形成されているが、発光/受光素子121,122と対向する位置に窓部として貫通孔408が形成されているので、簡単な構造で確実に発光素子121の光線を受光素子122まで透過させることができる。
【0078】
さらに、本形態の薬液注入システム1000では、薬液注入装置100の駆動源が非磁性体で形成されていて磁界を発生しない超音波モータからなり、通常/多段シリンジ200,300とシリンダアダプタ400との各部が非磁性体で形成されているので、MRI装置500の近傍で薬液注入装置100や通常/多段シリンジ200,300やシリンダアダプタ400を問題なく利用することができる。
【0079】
[実施の形態の変形例]
本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では薬液注入装置100をMRI装置500の近傍で使用することを想定したが、これをCTスキャナやアンギオ装置や超音波診断装置などの近傍で使用することも可能である。
【0080】
さらに、上記形態では通常/多段シリンジ200,300の両方とも、ピストン部材220はピストンロッド221にピストンヘッド222が装着されている構造であることを例示したが、ピストンヘッド222にピストンロッド221を介することなく直接にピストンフランジ223が形成されているような構造の通常/多段シリンジ(図示せず)も実施可能である。
【0081】
また、上記形態では薬液注入装置100に最大サイズの通常シリンジ200が直接に装着されて最大以外のサイズの通常/多段シリンジ200,300はシリンダアダプタ400で装着されることを例示した。しかし、全部の通常/多段シリンジ200,300がシリンダアダプタ400で薬液注入装置100に装着されることも可能であり、多段シリンジのみがシリンダアダプタを介することなく薬液注入装置に装着される薬液注入システム(図示せず)なども可能である。
【0082】
その場合、上記形態の薬液注入装置100と同様に、多段シリンジ300の装着を専用の押圧スイッチ118で検出するとともにピストン部材220のN段階の位置を(N−1)組の発光/受光素子121,122で検出することなども可能であるが、押圧スイッチ118を利用することなくピストン部材220のN段階の位置をN組の発光/受光素子121,122で検出することなども可能である。
【0083】
さらに、上記形態では多段シリンジ300のピストン部材220の挿入位置を検出するため、ピストン部材220で遮蔽されることなくシリンダ部材210を透過した発光素子121の光線を受光素子122で検出することを例示したが、例えば、シリンダ部材210を透過してピストン部材220で反射される発光素子121の光線を受光素子122で検出することも可能である。
【0084】
また、上記形態では波動出力素子が波動として電磁波である光線を出力する発光素子121からなり、波動検出素子が波動として電磁波である光線を検出する受光素子122からなることを例示したが、例えば、波動出力素子が波動として超音波を出力するとともに波動検出素子が波動として超音波を検出するようなことも可能である(図示せず)。
【0085】
さらに、上記形態ではシリンダアダプタ400は光線を透過しない材料で形成されていて発光/受光素子121,122が対向する位置に窓部として貫通孔408が形成されていることを例示したが、例えば、シリンダアダプタの窓部が光線を透過する透明な樹脂などで形成されていることも可能であり、シリンダアダプタの全体が光線を透過する透明な樹脂などで形成されていることも可能である(ともに図示せず)。
【0086】
また、上記形態では注入ヘッド110の一つの凹部114に1個の通常/多段シリンジ200,300が装着されることを例示したが、図8に例示する注入ヘッド130のように、複数の凹部114に複数の通常/多段シリンジ200,300が装着されることも可能である。
【0087】
さらに、上記形態では薬液注入装置100が注入ヘッド110に装着された通常/多段シリンジ200,300の各種データを検出すると、その各種データを注入ヘッド110とは別体の注入制御ユニット101のタッチパネル104に表示出力することを例示した。
【0088】
しかし、図8に例示するように、注入ヘッド130にディスプレイパネル131を並設しておき、そのディスプレイパネル131に通常/多段シリンジ200,300の各種データを表示出力することも可能である。この場合、作業者が注入ヘッド130に通常/多段シリンジ200,300を装着すると、その各種データが隣接するディスプレイパネル131に表示出力されるので、より直感的に各種データを確認することができる。
【0089】
また、上記形態では薬液注入装置100が検出した通常/多段シリンジ200,300の各種データを、タッチパネル104での表示出力とシリンジ駆動機構116の動作制御とに利用することのみ例示した。しかし、一般的に薬液注入装置100では通常/多段シリンジ200,300で注入する薬液の種別や容量は被験者の体重や患部により規定されており、MRI装置300や薬液注入装置100には撮像する被験者の体重や患部がデータ入力される。
【0090】
そこで、薬液注入装置100がMRI装置300や設定データなどから被験者の各種データを取得し、検出した通常/多段シリンジ200,300が適切かを判定することも可能である。この場合、通常/多段シリンジ200,300が適切でないと、警告メッセージをタッチパネル104やスピーカユニット105で報知出力し、シリンジ駆動機構116の動作を不能とするようなことができる。
【0091】
さらに、上記形態では注入ヘッド110の凹部114にピストン検出手段として複数組の発光/受光素子121,122を配列することにより、ピストンヘッド222の位置を直接に検知することを例示した。しかし、ピストンヘッド222ではなく薬液の有無を検知する複数の液体センサ(図示せず)をピストン検出手段として注入ヘッド110の凹部114に配列し、その複数の液体センサにより薬液の有無を検知することで間接的にピストンヘッド222の位置を検出することも可能である。この場合、もしもシリンダ部材210の内部に薬液ではなく空気が封入されていると、これも液体センサにより検知することができるので、薬液ではなく空気が被験者に注入される医療ミスも防止することが可能である。
【0092】
【発明の効果】
本発明の薬液注入システムでは、薬液注入装置は、多段シリンジのシリンダ部材を着脱自在に所定位置に保持し、保持されたシリンダ部材に挿入されているピストン部材の位置を検出し、検出されたピストン部材の位置から充填容量を判定するので、薬液注入装置に装着する薬液シリンジが多段シリンジでも、その多段シリンジの充填容量を薬液注入装置が判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の薬液注入システムの薬液注入装置にシリンダアダプタで薬液シリンジが装着される状態を示す斜視図である。
【図2】薬液注入装置の外観を示す斜視図である。
【図3】薬液注入システムの外観を示す斜視図である。
【図4】薬液注入システムの回路構造を示すブロック図である。
【図5】複数種類の多段シリンジの内部構造と発光/受光素子との位置関係を示す模式図である。
【図6】シリンダアダプタの外観を示す斜視図である。
【図7】薬液注入装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】一変形例の薬液注入装置の注入ヘッドの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 薬液注入装置
104 データ表示手段に相当するタッチパネル
113 シリンダ保持手段および素子配置機構となるヘッド本体
116 シリンジ駆動機構
120 各種手段として機能するマイクロコンピュータ
121 波動出力素子である発光素子
122 波動検出素子である受光素子
200 薬液シリンジである通常シリンジ
210 シリンダ部材
220 ピストン部材
300 薬液シリンジである多段シリンジ
400 シリンダアダプタ
408 窓部である貫通孔
1000 薬液注入システム

Claims (22)

  1. ピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンダ部材に薬液が事前に充填されている薬液シリンジと、この薬液シリンジの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを別個に保持してシリンジ駆動機構で相対移動させる薬液注入装置と、を有している薬液注入システムであって、
    前記薬液シリンジとして、一種類の前記シリンダ部材に対する前記ピストン部材の挿入位置を複数段階に変更することで前記薬液の充填容量を相違させた複数種類の多段シリンジを少なくとも有しており、
    前記薬液注入装置は、前記多段シリンジのシリンダ部材を着脱自在に所定位置に保持するシリンダ保持手段と、保持された前記シリンダ部材に挿入されている前記ピストン部材の位置を検出するピストン検出手段と、検出された前記ピストン部材の位置から前記充填容量を判定する容量判定手段と、を有している薬液注入システム。
  2. 前記ピストン検出手段が、
    前記シリンダ部材を透過して前記ピストン部材を透過しない波動を出力する複数の波動出力素子と、
    前記シリンダ部材を透過した前記波動を検出する複数の波動検出素子と、
    保持された前記シリンダ部材に挿入されている前記ピストン部材の複数段階の前記位置ごとに前記波動出力素子と前記波動検出素子とを対向配置している素子配置機構と、
    を有している請求項1に記載の薬液注入システム。
  3. 前記ピストン検出手段が、
    前記シリンダ部材を透過して前記ピストン部材で反射される波動を出力する複数の波動出力素子と、
    前記シリンダ部材で反射された前記波動を検出する複数の波動検出素子と、
    保持された前記シリンダ部材に挿入されている前記ピストン部材の複数段階の前記位置ごとに前記波動出力素子と前記波動検出素子とを配置している素子配置機構と、
    を有している請求項1に記載の薬液注入システム。
  4. 前記薬液注入装置が、前記シリンダ保持手段に保持された前記薬液シリンジの種別を検出するシリンジ検出手段も有しており、
    前記ピストン検出手段が、前記シリンダ部材を透過して前記ピストン部材を透過しない波動を出力する複数の波動出力素子と、前記シリンダ部材を透過した前記波動を検出する複数の波動検出素子と、保持された前記シリンダ部材に挿入されている前記ピストン部材のN段階の前記位置の(N−1)個の位置ごとに前記波動出力素子と前記波動検出素子とを対向配置している素子配置機構と、を有している請求項1に記載の薬液注入システム。
  5. 前記薬液注入装置が、前記シリンダ保持手段に保持された前記薬液シリンジの種別を検出するシリンジ検出手段も有しており、
    前記ピストン検出手段が、前記シリンダ部材を透過して前記ピストン部材で反射される波動を出力する複数の波動出力素子と、前記シリンダ部材で反射された前記波動を検出する複数の波動検出素子と、保持された前記シリンダ部材に挿入されている前記ピストン部材のN段階の前記位置の(N−1)個の位置ごとに前記波動出力素子と前記波動検出素子とを配置している素子配置機構と、を有している請求項1に記載の薬液注入システム。
  6. 前記波動出力素子は、前記波動として電磁波を出力し、
    前記波動検出素子は、前記波動として前記電磁波を検出する請求項2ないし5の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  7. 前記波動出力素子は、前記電磁波として光線を出力し、
    前記波動検出素子は、前記電磁波として前記光線を検出する請求項6に記載の薬液注入システム。
  8. 前記波動出力素子は、前記波動として超音波を出力し、
    前記波動検出素子は、前記波動として前記超音波を検出する請求項2ないし5の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  9. 前記薬液シリンジが前記多段シリンジと少なくとも前記多段シリンジより前記シリンダ部材が大径の薬液シリンジとを内包する各種サイズからなり、
    最大以外のサイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材を最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材と同径とするシリンダアダプタも有しており、
    前記薬液注入装置のシリンダ保持手段は、最大サイズの前記薬液シリンジを直接に保持するとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジを前記シリンダアダプタで保持し、
    前記多段シリンジの前記シリンダアダプタは、少なくとも前記波動出力素子と前記波動検出素子とが対向する部分が前記波動を透過する請求項2ないし8の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  10. 前記シリンダアダプタは、前記波動を透過する材料で形成されている請求項9に記載の薬液注入システム。
  11. 前記シリンダアダプタは、少なくとも前記波動出力素子と前記波動検出素子とが対向する部分に前記波動を透過する窓部が形成されている請求項9に記載の薬液注入システム。
  12. 前記シリンダアダプタは、前記窓部が貫通孔からなる請求項11に記載の薬液注入システム。
  13. 前記薬液注入装置は、前記ピストン検出手段により検出された前記ピストン部材の位置と前記容量判定手段により判定された前記薬液の充填容量との少なくとも一方に対応して前記シリンジ駆動機構を動作制御する動作制御手段も有している請求項1ないし12の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  14. 前記薬液注入装置は、少なくとも前記容量判定手段により判定された前記充填容量を表示出力するデータ表示手段も有している請求項1ないし13の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  15. 前記薬液注入装置は、前記データ表示手段が前記シリンダ保持手段に並設されているディスプレイパネルからなる請求項14に記載の薬液注入システム。
  16. 被験者から透視画像を撮像する前記透視撮像装置も有しており、
    前記薬液シリンジは、前記透視画像が撮像される前記被験者に注入される前記薬液が充填されており、
    前記薬液注入装置は、少なくとも前記容量判定手段により判定された前記充填容量を前記透視撮像装置にデータ送信するデータ送信手段を有している請求項13に記載の薬液注入システム。
  17. 前記薬液注入装置と前記透視撮像装置とが各種データを相互通信して各種動作を連動させる請求項16に記載の薬液注入システム。
  18. 請求項1に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    前記薬液シリンジのシリンダ部材を着脱自在に所定位置に保持する前記シリンダ保持手段と、
    保持された前記シリンダ部材に挿入されている前記ピストン部材の位置を検出する前記ピストン検出手段と、
    検出された前記ピストン部材の位置から前記充填容量を判定する前記容量判定手段と、を有している薬液注入装置。
  19. 前記ピストン検出手段により検出された前記ピストン部材の位置と前記容量判定手段により判定された前記薬液の充填容量との少なくとも一方に対応して前記シリンジ駆動機構を動作制御する動作制御手段も有している請求項18に記載の薬液注入装置。
  20. 請求項19に記載の薬液注入装置の薬液注入方法であって、
    前記シリンダ保持手段に保持された前記シリンダ部材に挿入されている前記ピストン部材の位置を検出し、
    検出された前記ピストン部材の位置から前記充填容量を判定し、
    検出された前記ピストン部材の位置と判定された前記薬液の充填容量との少なくとも一方に対応して前記シリンジ駆動機構を動作制御するようにした薬液注入方法。
  21. 請求項19に記載の薬液注入装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記シリンダ保持手段に保持された前記シリンダ部材に挿入されている前記ピストン部材の位置を検出し、
    検出された前記ピストン部材の位置から前記充填容量を判定し、
    検出された前記ピストン部材の位置と判定された前記薬液の充填容量との少なくとも一方に対応して前記シリンジ駆動機構を動作制御するようにした薬液注入方法。
  22. 請求項12に記載の薬液注入システムのシリンダアダプタであって、
    少なくとも前記波動出力素子と前記波動検出素子とが対向する部分が前記波動を透過するシリンダアダプタ。
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