JP2005020486A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像の三種類の画像の天地の方向が180度以上異なることがないようにする。
【解決手段】画像を表示・印刷する画像処理装置であって、複数の画像を選択する画像選択手段と、横長の画像の回転方向を指定する画像回転方向指定手段を備え、前記画像選択手段で選択された画像の縦の画素数をH、横の画素数をWとし、H>=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定手段で指定された方向と逆方向に90度回転し、H<=Wの場合、その逆とする画像回転手段を備え、前記画像回転手段によって回転された画像を出力する画像出力手段を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】画像を表示・印刷する画像処理装置であって、複数の画像を選択する画像選択手段と、横長の画像の回転方向を指定する画像回転方向指定手段を備え、前記画像選択手段で選択された画像の縦の画素数をH、横の画素数をWとし、H>=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定手段で指定された方向と逆方向に90度回転し、H<=Wの場合、その逆とする画像回転手段を備え、前記画像回転手段によって回転された画像を出力する画像出力手段を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置に関し、特に、横長で横位置の画像、横長で縦位置の画像、縦長の画像のデータファイルを整列配置して表示・印刷する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカメラによって記録される画像データファイルは横の画素数が縦の画素数より多い、いわゆる横長の画像データである。したがって、デジタルカメラを縦位置に構えて写真を撮影しても、横長の画像データとして記録される。一方、撮影時のデジタルカメラの撮影方向を検知し、縦長のアングルで画像を撮影すると縦長のデータ構造の画像データとして記録するデジタルカメラが提供されている(例えば特許文献1参照)。また、様々な画像処理装置によって、横長の画像データを回転させて縦長の画像データとして変換する方法も提供されている。
【0003】
したがって、現在一般のユーザが保持している画像は横位置の横長の画像データ、縦位置の横長の画像データ、縦位置の縦長の画像データ、の三種類がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−210405号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、様々な画像を1枚の用紙や画面にレイアウトする画像処理装置が提供されている。たとえば、画像を1枚の用紙に2枚、4枚とレイアウトする2Upや4Upと呼ばれるレイアウトを行うことが可能である。
【0006】
しかしながら、横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像の三種類の画像が混在するときに、これらの画像を2Upや4Upなどに画像の天地方向が180度以上かわらないようにレイアウトする場合には、ユーザが個々の画像を回転して設定する必要があった。
【0007】
本発明では、横長画像中の縦位置画像と縦長画像の方向が一致するように、画像の回転方向を所定の方向でなく、ユーザが設定することが可能である。本発明では、ユーザの設定した横長画像の回転方向と逆方向に縦長画像を回転させることによって、横長画像の縦位置画像と縦長画像の方向を一致させることが可能である。
【0008】
本発明は、横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦長画像を用紙や画面にレイアウトする際に、画像の方向が180度以上異なることがないことを特長とする画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の画像処理方法は以下の構成を含む。
【0010】
すなわち、画像を表示・印刷する画像処理方法であって、複数の画像を選択する画像選択工程と、横長の画像の回転方向を指定する画像回転方向指定工程を備え、前記画像選択工程で選択された画像の縦の画素数をH、横の画素数をWとし、H>=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定工程で指定された方向と逆方向に90度回転し、H<=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定工程で指定された方向と逆方向に90度回転する画像回転工程を備え、前記画像回転工程で回転された画像を出力する画像出力工程を備えることを特徴とする画像処理方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第一の実施例)
以下、図面を用いて本発明を具体的に説明する。図1は、本実施例を実現するシステムの概略を示した図である。CPU101は、システム全体の動作をコントロールし、一次記憶102に格納されたプログラムの実行などを行う。一次記憶102は、主にメモリであり、二次記憶103に記憶されたプログラムなどを読み込んで格納する。二次記憶103は、例えばハードディスクなどがこれに該当する。一般に一次記憶の容量は二次記憶の容量より小さく、一次記憶に格納しきれないプログラムやデータなどは二次記憶に格納される。また、長時間記憶しなくてはならないデータなども二次記憶に格納される。本実施例では、プログラムを二次記憶103に格納し、プログラム実行時に一次記憶102に読み込んでCPU101が実行処理を行う。入力デバイス104とは例えば、マウスやキーボードなどがこれに該当する。プログラムなどに割り込み信号を送ったりするために用いる。出力デバイス105とは例えば、モニタやプリンタなどが考えられる。この装置では、印刷装置としての性格上、少なくともプリンタを必須とするが、画像の出力装置としてプリンタ以外の装置であっても構わないことは言うまでもない。また、この装置の構成方法は他にも様々な形態が考えられるが、本発明の主眼ではないので説明を省略する。
【0012】
本実施例で説明する画像印刷装置は、図2に示すように、GUIによりステップS201でフォルダを選択し、フォルダ内で印刷する画像と枚数を指定する。次に、ステップS202で出力先のプリンタを選択し、用紙のサイズや種類を選択する。最後のステップS203で、レイアウトを選択し、印刷を行う。
【0013】
図3は、本実施例における印刷対象画像指定画面の概要を示す図である。フォルダツリーウィンドウ309には、印刷装置が備える記憶媒体に構築されたディレクトリを示すツリーを表示する。ユーザは、このツリーを辿ることで、必要なデータが格納されているディレクトリを選択することができる。選択されたディレクトリに画像ファイルが格納されている場合、そのサムネイル画像(縮小画像)をサムネイル表示ウィンドウ310に表示する。
【0014】
サムネイル表示ウィンドウ上で画像を選択した状態で拡大表示ボタン305を押下された場合、図6に示す拡大表示ウィンドウ601を表示する。拡大表示ウィンドウに601より、選択対象となる画像を詳細に確認することができる。拡大表示ウィンドウの決定ボタン602を押下された場合、拡大表示ウィンドウを閉じる。
【0015】
本実施例では、枚数選択を枚数選択ボタン302で行う。枚数選択ボタンはシーソースイッチになっており、枚数選択ボタン302の右が押下された場合、枚数選択ボタン中央に表示された印刷指定枚数を+1する。枚数選択ボタン302の左が押下された場合、印刷指定枚数を−1する。印刷指定枚数が0になった場合、枚数選択ボタンの左を無効にする。また、印刷指定枚数が99になった場合、枚数選択ボタンの右を無効にする。
【0016】
全選択ボタン307が押下された場合、フォルダツリーウィンドウで選択されているディレクトリに格納された全ての画像を1枚ずつ印刷指定した状態にする。また、全解除ボタン308が押下された場合、全ての画像の印刷指定を解除する。選択画像決定ボタン306が押下された場合、印刷対象メディア指定画面へ進む。
【0017】
印刷指定枚数が1以上の画像ファイルがある場合、用紙選択タブ303と印刷タブ304を有効にする。印刷指定枚数が1以上の画像ファイルが無い場合、用紙選択タブ303と印刷タブ304を無効にする。用紙選択タブ303が押下された場合、印刷対象メディア指定画面に進む。印刷タブが押下された場合、レイアウト指定画面に進む。実施例1と同様に、決定ボタン306が押下された場合には、印刷対象メディア指定画面に進む。
【0018】
図4は、本実施例における印刷対象メディア指定画面の概要を示す図である。プリンタ選択メニュー406は、出力先となるプリンタを選択するメニューである。本実施例におけるプリンタ選択メニューはプルダウンメニューであり、印刷装置に接続されているプリンタを一覧表示する。また、プリンタ選択メニューの右にある「VIVIDフォト」と書かれたチェックボックスは、プリンタドライバで用意された特殊処理を適用するかどうかを指定するチェックボックスである。プリンタ選択メニューで選択されたプリンタで「VIVIDフォト」機能が有効である場合のみ、このチェックボックスが有効になる。本実施例ではプリンタドライバで提供される特殊処理の一例としてVIVIDフォト機能を挙げたが、他の処理であっても問題無いことは言うまでもない。
【0019】
プリンタ選択メニューで選択されている出力先プリンタの機種に応じて、印刷サイズ選択ウィンドウ408、用紙種類選択ウィンドウ407に表示される選択肢を適切なものに制限する。このように選択肢を制限することで、ユーザはプリンタとその対応用紙などを意識することなく印刷指定を行うことができる。さらに、印刷サイズ選択ウィンドウにおいて選択された用紙サイズに応じて、用紙種類選択ウィンドウに表示される用紙の選択肢を制限する。したがって、出力先プリンタが変更されるたび、印刷サイズ選択ウィンドウ、用紙種類選択ウィンドウの状態を更新する。また、用紙サイズが変更されるたび、用紙選択ウィンドウの状態を更新する。
【0020】
印刷対象メディア決定ボタン404もしくは用紙選択タブ402が押下された場合には印刷対象画像指定画面へ、画像再選択ボタン405もしくは印刷タブ403が押下された場合にはレイアウト指定画面へ移動する。
【0021】
また、印刷装置の初回使用時にはリストの一番先頭の選択肢、2回目以降の起動においては最後にユーザが選択した選択肢を予め選択した状態にする。
【0022】
図5は、本実施例におけるレイアウト選択画面の概要を示す図である。
【0023】
本実施例によるレイアウト指定画面では、印刷対象画像指定画面と印刷対象メディア指定画面で指定された印刷対象画像と印刷対象メディアに応じたレイアウトをレイアウト選択ウィンドウ507に表示し、レイアウト選択ウィンドウで選択されたレイアウトに応じて印刷リストウィンドウ508に印刷プレビュー一覧を表示し、印刷リストウィンドウで選択したページのプレビューを印刷プレビューウィンドウ509に表示する。
【0024】
ユーザはレイアウト選択ウィンドウに表示されたレイアウトを任意に選択することができる。選択されたレイアウトが変更された場合、印刷リストウィンドウ、印刷プレビューウィンドウの情報を更新する。印刷プレビューウィンドウに表示されるページは、プレビュー選択ウィンドウによって選択された画像を含むページを表示する。レイアウト指定画面の初期状態では、印刷対象画像の先頭の画像がプレビュー選択ウィンドウによって選択された状態にする。
【0025】
ここで、印刷プレビューウィンドウおよび印刷リストウィンドウに表示される用紙は左側が最初にプリンタに送られる部分であり、A4やハガキを横においてレイアウトされている。
【0026】
レイアウト指定画面でも印刷対象メディア指定画面と同様に、直前に起動した時に指定された印刷対象メディアと同じ印刷対象メディアが選択されている場合には、レイアウトも直前に起動・選択されたレイアウトを初期状態とする。
【0027】
印刷プレビューウィンドウに表示するプレビュー画像はマウスなどを用いて選択操作することが可能であり、このように選択した画像はプレビュー選択ウィンドウ510により枠つき表示しておく。ユーザは、編集ボタン506を押下することにより図8に示す編集画面に移動し、プレビュー選択ウィンドウによって選択されている画像を簡易編集することができる。簡易編集画面の概要については後述する。
【0028】
また、回転ボタン505が押下された場合、押されたボタンに応じて右もしくは左に90度回転する。回転の中心点として、印刷プレビューウィンドウに表示されている領域の中心とできるだけ近い点を選択する。また、初期状態では画像のアスペクト比を保ったまま、画像を印刷領域に外接させる。つまり、印刷領域に余白ができないように画像を配置する。対象となる画像を印刷領域に内接させるか外接させるかは、ユーザが指定可能である。
【0029】
ただし、選択したレイアウトによっては、回転しない場合もある。例えば、507でインデックスと書いてあるレイアウトを選択した場合はすべての画像は横長に配置される。
【0030】
日付印刷ボタン504が押下された場合、印刷リストウィンドウおよび印刷プレビューウィンドウの画像に日付表示を追加して表示を更新する。日付印刷ボタンが再度押下された場合、日付表示を解除して表示を更新する。ただし、日付印刷ボタンはレイアウトがインデックス印刷に指定されている場合には無効になり、常に日付表示を追加しない。本実施例では、インデックス印刷時には日付表示を行わないが、レイアウトの種類に関わらず日付印刷を適用しても構わないことは言うまでもない。
【0031】
ページ送りボタン502は、印刷リストウィンドウ中のカレントページを変更するためのボタンで、このボタンの押下に伴い印刷プレビューウィンドウの表示も更新する。この際、プレビュー選択ウィンドウで選択される画像も、変更後のカレントページの先頭画像に変更する。
【0032】
用紙再選択ボタンが押下された場合には印刷対象メディア指定画面へ戻る。また、画像選択タブが押下された場合は印刷対象画像選択画面、用紙選択タブを押下された場合は印刷対象メディア選択画面に移動する。
【0033】
印刷ボタン503が押された場合には、全てのデータをプリンタに出力し、レイアウト指定画面に戻る。
【0034】
図7は、本実施例における簡易編集画面の概要を示す図である。画像表示ウィンドウ701には、プレビュー選択ウィンドウで選択された画像を表示する。画像表示ウィンドウ内には、印刷対象メディアに応じた縦横比率の矩形をしたトリミング領域表示ウィンドウ702を表示する。トリミング領域表示ウィンドウは、トリミング後の領域を示している。トリミング領域表示ウィンドウは、マウスなどのポインティングデバイスによりサイズ・位置を変更できる。
【0035】
図7中のトリミング領域表示ウィンドウは2重の矩形の枠になっている。プリンタによっては画像の指定領域全てを印刷できないので、若干はみ出して印刷することでフチなし印刷を実現することがある。このような場合、トリミング領域と実際に印刷される領域が異なる。図7の2重の枠は、外側の枠がトリミング領域、内側の枠が実際に印刷される領域を示す。フチなし印刷では無い場合や、はみ出して印刷しない場合などで、トリミング領域と実際に印刷される領域が一致する場合には、2重の枠ではなく一つの矩形を用いてトリミング領域を表示する。
【0036】
決定ボタン703が押下された場合には、印刷プレビューウィンドウ、および印刷リストウィンドウに表示されるプレビュー画像をトリミング結果に基づいて更新し、プリンタへの出力に反映する。キャンセルボタン704を押下された場合には、何も変更を適用せずにレイアウト選択画面に戻る。
【0037】
図8は、本実施例における設定画面の概要を示す図である。
【0038】
まず、「画像」という設定項目について説明する。
【0039】
「自動画像補正処理を有効にする」という項目はは、画像補正処理を全ての画像に一律に適用するかどうかを指定する。画像の補正処理方法は本発明の主眼ではないので、ここでは省略する。
【0040】
「同じ画像には全て同じ回転/トリミングを適用する」という項目は、複数枚数指定した画像の回転やトリミングを適用する際、全ての出力画像にその編集を適用するかどうかを指定するためのものである。このチェックを外すと、複数枚数同じファイルを指定した場合でも、各々異なったトリミングを行うことができる。
【0041】
「レイアウトに応じて横長の画像が回転して配置されるとき」という項目は、画像を印刷領域に合わせて回転させる必要がある場合の、画像回転方向を指定する。この回転方向について、後ほど詳しく説明する。
【0042】
次に、「レイアウト」という設定項目について説明する。
【0043】
「フチありレイアウトを選択した場合は、トリミングを常に行う」という項目は、印刷可能領域のアスペクト比と画像のアスペクト比が異なる場合、印刷可能領域に画像を内接させるか外接させるかを指定する。チェックが入っていれば、外接させる。したがって、印刷可能領域全体に画像が印刷されるが、画像の一部は印刷されない。逆に、チェックが外されていれば、画像は必ず全て印刷されるが、印刷結果にアスペクト比の差に応じた余白ができる。初期状態では、フチあり印刷を選択した場合はトリミングを常に行う設定になっている。
【0044】
「フチありレイアウトを選択した場合は、余白を最小にする」という項目は、印刷可能領域と印刷保証領域が一致しないプリンタを利用する場合に重要になる指定である。印刷可能領域とは、文字通りプリンタがインクを打つことが出来る領域である。印刷保証領域は、印刷可能領域の中で予め定められた画質で印刷できることが保証されている領域である。プリンタの用紙の給送系によっては、この二つの領域が異なることがある。ここのチェックが入っていれば印刷可能領域のみを考慮して印刷対象画像を配置し、チェックが外されていれば印刷保証領域内に収めるように印刷対象画像を配置する。初期状態では、フチあり印刷を選択した場合、余白を最小にしない設定になっている。
【0045】
「インデックスレイアウトのとき、ファイル名を印字する」という項目は、その名の通り、インデックス印刷の際、画像と共にファイル名を印刷するかどうかの設定である。初期状態では、インデックス印刷時にファイル名を印字する設定になっている。
【0046】
最後に、「印刷」という設定項目について説明する。この項目では、印刷部数の指定や、フチなし印刷時のはみ出し量、印刷品質、印刷時の画像の並び順などの設定を行う。
【0047】
以上が、各種設定画面である。
【0048】
以上が、本実施例で実施する画像印刷装置の概要である。
【0049】
ここで、図3に表示される画像は大きく三つに分けることができる。まず、図9−(A)のような通常のデジタルカメラで撮影した横位置で撮影した横長画像、次に、図9−(B)のような通常のデジタルカメラを縦位置に構えて撮影した、縦位置の横長画像、最後に図9−(C)のように、デジタルカメラで縦位置に撮影後に回転して縦位置の縦長の画像(図9−(C))、以上の三種類である。
【0050】
ここで、図9−(B)の縦位置で撮影した横長の画像には、向かって右側を上方とする場合と、向かって左側を上方とする二種類があるが、カメラの撮影者を一人とすると、一般的に、カメラを縦位置に構える方向は一方向であると仮定することができる。したがって、図9−(B)の方向はフォルダ内で一方向であると仮定する。これら三つの画像の回転方向は、前述した図8の設定画面で指定する。
【0051】
図9に表示してある4枚の画像を2Upに印刷するとき、図8の設定画面で「右に回転」と設定した場合について説明する。
【0052】
図10−(A)が右に回転した場合であり、1ページ目は特に問題がないが、2ページ目においては、同一のページに印刷される画像が180度別の方向になっている。これは、4Upに設定した場合も同様である。
【0053】
一方図8の設定画面で「左に回転」と設定した場合は、図10−(B)のようになり、1ページ目、2ページ目ともに問題はなく、用紙を最大限に活用した印刷結果が得られる。
【0054】
したがって、この場合ユーザは「左に回転」を設定すれば、その後4Upを選択しても、適切なレイアウトを得ることができる。
【0055】
この回転のアルゴリズムについては、図11のフローチャートにしたがって説明する。まずステップS1101において、対象とする画像ファイルが横長かどうかを判定し、横長や正方形であれば、ステップS1102へ、縦長であれば、ステップS1105にすすむ。次に、ステップS1102において、レイアウトをしようとしているレイアウト先の矩形が縦長かを判断する。本実施例では、前述したようにA4やハガキを横においてレイアウトされているので、A4用紙に1Upや4Upの場合はレイアウト先の矩形は横長になり、2Upの場合は縦長となる。ここで、S1102において、レイアウト先が縦長であった場合には、ステップS1103にすすみ前述の設定した方向に回転して配置する。一方、レイアウト先が横長であった場合には、ステップS1104にすすみ、画像を回転せずに配置する。
【0056】
また、ステップS1105において、レイアウト先が横長である場合は、ステップS1106にすすみ前述の設定下方向に回転して配置する。一方、レイアウト先が縦長であった場合には、ステップS1107にすすみ、画像を回転せずに配置する。
【0057】
以上のように、回転することによって、一人の撮影者によって撮影された横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像は、撮影者が縦位置での構え方を変更しない限り、いずれの場合でも、天地が180度は違わない方向にレイアウトされ、用紙を最大限に活用した印刷結果が得られる。
【0058】
(第二の実施例)
第一の実施例では、一人の撮影者によって撮影された横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像は天地が180度異ならない方向にレイアウトする方法を示した。第二の実施例では、縦位置の横長画像が180度違う場合でも、全ての画像の天地方向が180度異ならない方向にレイアウトする方法を示す。
【0059】
ここで、実施例1と異なるのは、各画像の回転方向の設定方法と、画像のレイアウト方法なので、それ以外の部分についての説明は省略する。
【0060】
まず、ある特定の画像、例えば一枚だけ縦位置の方向が他の縦位置の画像と正反対になっている画像について図5の回転ボタンを押したときの動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
回転ボタンが押された場合、ステップS1201において、まずどの画像ファイルを選択しているのかを特定する。次に、ステップS1202において、選択した画像ファイルの回転方向をメモリ上に記録しておく。例えば、右に90度なら、“C:¥temp¥image001.jpg,+90”といったように記録しておく。
【0062】
次に、画像をレイアウトする場合には、図13のフローチャートにしたがってレイアウトする。
【0063】
まずステップS1101において、対象とする画像ファイルが横長かどうかを判定し、横長や正方形であれば、ステップS1102へ、縦長であれば、ステップS1105にすすむ。次に、ステップS1102において、レイアウトをしようとしているレイアウト先の矩形が縦長かを判断する。本実施例では、前述したようにA4やハガキを横においてレイアウトされているので、A4用紙に1Upや4Upの場合はレイアウト先の矩形は横長になり、2Upの場合は縦長となる。ここで、S1102において、レイアウト先が縦長であった場合には、ステップS1103にすすみ前述の設定した方向に回転して配置する。一方、レイアウト先が横長であった場合には、ステップS1104にすすみ、画像を回転せずに配置し、ステップS1301にすすむ。
【0064】
また、ステップS1105において、レイアウト先が横長である場合は、ステップS1106にすすみ前述の設定下方向に回転して配置する。一方、レイアウト先が縦長であった場合には、ステップS1107にすすみ、画像を回転せずに配置し、ステップS1301にすすむ。
【0065】
さらに、ステップS1301において、画像ファイルが設定されている回転方向があれば、その方向に回転して終了する。
【0066】
以上説明したように、本実施例によって、特定の画像について、画像の回転方向を設定できる機能を用いることにより、最小限の操作で全ての画像の天地方向を180度異なることなくレイアウトすることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本実施例の画像処理装置を用いれば、横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像といった全ての画像について、画像の天地方向が180度異なることなくレイアウトすることができ、画像を整然とレイアウトすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるシステム構成を表す図である。
【図2】実施例1における画像処理装置の画像の選択から印刷までの流れを示すフローチャートである。
【図3】実施例1における画像処理装置の画像選択画面の概要を示す図である。
【図4】実施例1における画像処理装置の出力メディア選択画面の概要を示す図である。
【図5】実施例1における画像処理装置のレイアウト選択画面の概要を示す図である。
【図6】実施例1における画像処理装置の拡大表示画面の概要を示す図である。
【図7】実施例1における画像処理装置のトリミング指定画面の概要を示す図である。
【図8】実施例1における画像処理装置のオプション設定画面の概要を示す図である。
【図9】実施例1における(A)横位置の横長画像、(B)縦位置の横長画像、(C)縦位置の縦長画像を説明する図である。
【図10】実施例1における画像を(A)右に回転、(B)左に回転してレイアウトした例を示す図である。
【図11】実施例1における回転方向を決定する方法を説明するフローチャートである。
【図12】実施例2における各画像ファイルの回転方向を記録する動作を説明するフローチャートである。
【図13】実施例2における回転方向を決定する方法を説明するフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置に関し、特に、横長で横位置の画像、横長で縦位置の画像、縦長の画像のデータファイルを整列配置して表示・印刷する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカメラによって記録される画像データファイルは横の画素数が縦の画素数より多い、いわゆる横長の画像データである。したがって、デジタルカメラを縦位置に構えて写真を撮影しても、横長の画像データとして記録される。一方、撮影時のデジタルカメラの撮影方向を検知し、縦長のアングルで画像を撮影すると縦長のデータ構造の画像データとして記録するデジタルカメラが提供されている(例えば特許文献1参照)。また、様々な画像処理装置によって、横長の画像データを回転させて縦長の画像データとして変換する方法も提供されている。
【0003】
したがって、現在一般のユーザが保持している画像は横位置の横長の画像データ、縦位置の横長の画像データ、縦位置の縦長の画像データ、の三種類がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−210405号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、様々な画像を1枚の用紙や画面にレイアウトする画像処理装置が提供されている。たとえば、画像を1枚の用紙に2枚、4枚とレイアウトする2Upや4Upと呼ばれるレイアウトを行うことが可能である。
【0006】
しかしながら、横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像の三種類の画像が混在するときに、これらの画像を2Upや4Upなどに画像の天地方向が180度以上かわらないようにレイアウトする場合には、ユーザが個々の画像を回転して設定する必要があった。
【0007】
本発明では、横長画像中の縦位置画像と縦長画像の方向が一致するように、画像の回転方向を所定の方向でなく、ユーザが設定することが可能である。本発明では、ユーザの設定した横長画像の回転方向と逆方向に縦長画像を回転させることによって、横長画像の縦位置画像と縦長画像の方向を一致させることが可能である。
【0008】
本発明は、横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦長画像を用紙や画面にレイアウトする際に、画像の方向が180度以上異なることがないことを特長とする画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の画像処理方法は以下の構成を含む。
【0010】
すなわち、画像を表示・印刷する画像処理方法であって、複数の画像を選択する画像選択工程と、横長の画像の回転方向を指定する画像回転方向指定工程を備え、前記画像選択工程で選択された画像の縦の画素数をH、横の画素数をWとし、H>=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定工程で指定された方向と逆方向に90度回転し、H<=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定工程で指定された方向と逆方向に90度回転する画像回転工程を備え、前記画像回転工程で回転された画像を出力する画像出力工程を備えることを特徴とする画像処理方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第一の実施例)
以下、図面を用いて本発明を具体的に説明する。図1は、本実施例を実現するシステムの概略を示した図である。CPU101は、システム全体の動作をコントロールし、一次記憶102に格納されたプログラムの実行などを行う。一次記憶102は、主にメモリであり、二次記憶103に記憶されたプログラムなどを読み込んで格納する。二次記憶103は、例えばハードディスクなどがこれに該当する。一般に一次記憶の容量は二次記憶の容量より小さく、一次記憶に格納しきれないプログラムやデータなどは二次記憶に格納される。また、長時間記憶しなくてはならないデータなども二次記憶に格納される。本実施例では、プログラムを二次記憶103に格納し、プログラム実行時に一次記憶102に読み込んでCPU101が実行処理を行う。入力デバイス104とは例えば、マウスやキーボードなどがこれに該当する。プログラムなどに割り込み信号を送ったりするために用いる。出力デバイス105とは例えば、モニタやプリンタなどが考えられる。この装置では、印刷装置としての性格上、少なくともプリンタを必須とするが、画像の出力装置としてプリンタ以外の装置であっても構わないことは言うまでもない。また、この装置の構成方法は他にも様々な形態が考えられるが、本発明の主眼ではないので説明を省略する。
【0012】
本実施例で説明する画像印刷装置は、図2に示すように、GUIによりステップS201でフォルダを選択し、フォルダ内で印刷する画像と枚数を指定する。次に、ステップS202で出力先のプリンタを選択し、用紙のサイズや種類を選択する。最後のステップS203で、レイアウトを選択し、印刷を行う。
【0013】
図3は、本実施例における印刷対象画像指定画面の概要を示す図である。フォルダツリーウィンドウ309には、印刷装置が備える記憶媒体に構築されたディレクトリを示すツリーを表示する。ユーザは、このツリーを辿ることで、必要なデータが格納されているディレクトリを選択することができる。選択されたディレクトリに画像ファイルが格納されている場合、そのサムネイル画像(縮小画像)をサムネイル表示ウィンドウ310に表示する。
【0014】
サムネイル表示ウィンドウ上で画像を選択した状態で拡大表示ボタン305を押下された場合、図6に示す拡大表示ウィンドウ601を表示する。拡大表示ウィンドウに601より、選択対象となる画像を詳細に確認することができる。拡大表示ウィンドウの決定ボタン602を押下された場合、拡大表示ウィンドウを閉じる。
【0015】
本実施例では、枚数選択を枚数選択ボタン302で行う。枚数選択ボタンはシーソースイッチになっており、枚数選択ボタン302の右が押下された場合、枚数選択ボタン中央に表示された印刷指定枚数を+1する。枚数選択ボタン302の左が押下された場合、印刷指定枚数を−1する。印刷指定枚数が0になった場合、枚数選択ボタンの左を無効にする。また、印刷指定枚数が99になった場合、枚数選択ボタンの右を無効にする。
【0016】
全選択ボタン307が押下された場合、フォルダツリーウィンドウで選択されているディレクトリに格納された全ての画像を1枚ずつ印刷指定した状態にする。また、全解除ボタン308が押下された場合、全ての画像の印刷指定を解除する。選択画像決定ボタン306が押下された場合、印刷対象メディア指定画面へ進む。
【0017】
印刷指定枚数が1以上の画像ファイルがある場合、用紙選択タブ303と印刷タブ304を有効にする。印刷指定枚数が1以上の画像ファイルが無い場合、用紙選択タブ303と印刷タブ304を無効にする。用紙選択タブ303が押下された場合、印刷対象メディア指定画面に進む。印刷タブが押下された場合、レイアウト指定画面に進む。実施例1と同様に、決定ボタン306が押下された場合には、印刷対象メディア指定画面に進む。
【0018】
図4は、本実施例における印刷対象メディア指定画面の概要を示す図である。プリンタ選択メニュー406は、出力先となるプリンタを選択するメニューである。本実施例におけるプリンタ選択メニューはプルダウンメニューであり、印刷装置に接続されているプリンタを一覧表示する。また、プリンタ選択メニューの右にある「VIVIDフォト」と書かれたチェックボックスは、プリンタドライバで用意された特殊処理を適用するかどうかを指定するチェックボックスである。プリンタ選択メニューで選択されたプリンタで「VIVIDフォト」機能が有効である場合のみ、このチェックボックスが有効になる。本実施例ではプリンタドライバで提供される特殊処理の一例としてVIVIDフォト機能を挙げたが、他の処理であっても問題無いことは言うまでもない。
【0019】
プリンタ選択メニューで選択されている出力先プリンタの機種に応じて、印刷サイズ選択ウィンドウ408、用紙種類選択ウィンドウ407に表示される選択肢を適切なものに制限する。このように選択肢を制限することで、ユーザはプリンタとその対応用紙などを意識することなく印刷指定を行うことができる。さらに、印刷サイズ選択ウィンドウにおいて選択された用紙サイズに応じて、用紙種類選択ウィンドウに表示される用紙の選択肢を制限する。したがって、出力先プリンタが変更されるたび、印刷サイズ選択ウィンドウ、用紙種類選択ウィンドウの状態を更新する。また、用紙サイズが変更されるたび、用紙選択ウィンドウの状態を更新する。
【0020】
印刷対象メディア決定ボタン404もしくは用紙選択タブ402が押下された場合には印刷対象画像指定画面へ、画像再選択ボタン405もしくは印刷タブ403が押下された場合にはレイアウト指定画面へ移動する。
【0021】
また、印刷装置の初回使用時にはリストの一番先頭の選択肢、2回目以降の起動においては最後にユーザが選択した選択肢を予め選択した状態にする。
【0022】
図5は、本実施例におけるレイアウト選択画面の概要を示す図である。
【0023】
本実施例によるレイアウト指定画面では、印刷対象画像指定画面と印刷対象メディア指定画面で指定された印刷対象画像と印刷対象メディアに応じたレイアウトをレイアウト選択ウィンドウ507に表示し、レイアウト選択ウィンドウで選択されたレイアウトに応じて印刷リストウィンドウ508に印刷プレビュー一覧を表示し、印刷リストウィンドウで選択したページのプレビューを印刷プレビューウィンドウ509に表示する。
【0024】
ユーザはレイアウト選択ウィンドウに表示されたレイアウトを任意に選択することができる。選択されたレイアウトが変更された場合、印刷リストウィンドウ、印刷プレビューウィンドウの情報を更新する。印刷プレビューウィンドウに表示されるページは、プレビュー選択ウィンドウによって選択された画像を含むページを表示する。レイアウト指定画面の初期状態では、印刷対象画像の先頭の画像がプレビュー選択ウィンドウによって選択された状態にする。
【0025】
ここで、印刷プレビューウィンドウおよび印刷リストウィンドウに表示される用紙は左側が最初にプリンタに送られる部分であり、A4やハガキを横においてレイアウトされている。
【0026】
レイアウト指定画面でも印刷対象メディア指定画面と同様に、直前に起動した時に指定された印刷対象メディアと同じ印刷対象メディアが選択されている場合には、レイアウトも直前に起動・選択されたレイアウトを初期状態とする。
【0027】
印刷プレビューウィンドウに表示するプレビュー画像はマウスなどを用いて選択操作することが可能であり、このように選択した画像はプレビュー選択ウィンドウ510により枠つき表示しておく。ユーザは、編集ボタン506を押下することにより図8に示す編集画面に移動し、プレビュー選択ウィンドウによって選択されている画像を簡易編集することができる。簡易編集画面の概要については後述する。
【0028】
また、回転ボタン505が押下された場合、押されたボタンに応じて右もしくは左に90度回転する。回転の中心点として、印刷プレビューウィンドウに表示されている領域の中心とできるだけ近い点を選択する。また、初期状態では画像のアスペクト比を保ったまま、画像を印刷領域に外接させる。つまり、印刷領域に余白ができないように画像を配置する。対象となる画像を印刷領域に内接させるか外接させるかは、ユーザが指定可能である。
【0029】
ただし、選択したレイアウトによっては、回転しない場合もある。例えば、507でインデックスと書いてあるレイアウトを選択した場合はすべての画像は横長に配置される。
【0030】
日付印刷ボタン504が押下された場合、印刷リストウィンドウおよび印刷プレビューウィンドウの画像に日付表示を追加して表示を更新する。日付印刷ボタンが再度押下された場合、日付表示を解除して表示を更新する。ただし、日付印刷ボタンはレイアウトがインデックス印刷に指定されている場合には無効になり、常に日付表示を追加しない。本実施例では、インデックス印刷時には日付表示を行わないが、レイアウトの種類に関わらず日付印刷を適用しても構わないことは言うまでもない。
【0031】
ページ送りボタン502は、印刷リストウィンドウ中のカレントページを変更するためのボタンで、このボタンの押下に伴い印刷プレビューウィンドウの表示も更新する。この際、プレビュー選択ウィンドウで選択される画像も、変更後のカレントページの先頭画像に変更する。
【0032】
用紙再選択ボタンが押下された場合には印刷対象メディア指定画面へ戻る。また、画像選択タブが押下された場合は印刷対象画像選択画面、用紙選択タブを押下された場合は印刷対象メディア選択画面に移動する。
【0033】
印刷ボタン503が押された場合には、全てのデータをプリンタに出力し、レイアウト指定画面に戻る。
【0034】
図7は、本実施例における簡易編集画面の概要を示す図である。画像表示ウィンドウ701には、プレビュー選択ウィンドウで選択された画像を表示する。画像表示ウィンドウ内には、印刷対象メディアに応じた縦横比率の矩形をしたトリミング領域表示ウィンドウ702を表示する。トリミング領域表示ウィンドウは、トリミング後の領域を示している。トリミング領域表示ウィンドウは、マウスなどのポインティングデバイスによりサイズ・位置を変更できる。
【0035】
図7中のトリミング領域表示ウィンドウは2重の矩形の枠になっている。プリンタによっては画像の指定領域全てを印刷できないので、若干はみ出して印刷することでフチなし印刷を実現することがある。このような場合、トリミング領域と実際に印刷される領域が異なる。図7の2重の枠は、外側の枠がトリミング領域、内側の枠が実際に印刷される領域を示す。フチなし印刷では無い場合や、はみ出して印刷しない場合などで、トリミング領域と実際に印刷される領域が一致する場合には、2重の枠ではなく一つの矩形を用いてトリミング領域を表示する。
【0036】
決定ボタン703が押下された場合には、印刷プレビューウィンドウ、および印刷リストウィンドウに表示されるプレビュー画像をトリミング結果に基づいて更新し、プリンタへの出力に反映する。キャンセルボタン704を押下された場合には、何も変更を適用せずにレイアウト選択画面に戻る。
【0037】
図8は、本実施例における設定画面の概要を示す図である。
【0038】
まず、「画像」という設定項目について説明する。
【0039】
「自動画像補正処理を有効にする」という項目はは、画像補正処理を全ての画像に一律に適用するかどうかを指定する。画像の補正処理方法は本発明の主眼ではないので、ここでは省略する。
【0040】
「同じ画像には全て同じ回転/トリミングを適用する」という項目は、複数枚数指定した画像の回転やトリミングを適用する際、全ての出力画像にその編集を適用するかどうかを指定するためのものである。このチェックを外すと、複数枚数同じファイルを指定した場合でも、各々異なったトリミングを行うことができる。
【0041】
「レイアウトに応じて横長の画像が回転して配置されるとき」という項目は、画像を印刷領域に合わせて回転させる必要がある場合の、画像回転方向を指定する。この回転方向について、後ほど詳しく説明する。
【0042】
次に、「レイアウト」という設定項目について説明する。
【0043】
「フチありレイアウトを選択した場合は、トリミングを常に行う」という項目は、印刷可能領域のアスペクト比と画像のアスペクト比が異なる場合、印刷可能領域に画像を内接させるか外接させるかを指定する。チェックが入っていれば、外接させる。したがって、印刷可能領域全体に画像が印刷されるが、画像の一部は印刷されない。逆に、チェックが外されていれば、画像は必ず全て印刷されるが、印刷結果にアスペクト比の差に応じた余白ができる。初期状態では、フチあり印刷を選択した場合はトリミングを常に行う設定になっている。
【0044】
「フチありレイアウトを選択した場合は、余白を最小にする」という項目は、印刷可能領域と印刷保証領域が一致しないプリンタを利用する場合に重要になる指定である。印刷可能領域とは、文字通りプリンタがインクを打つことが出来る領域である。印刷保証領域は、印刷可能領域の中で予め定められた画質で印刷できることが保証されている領域である。プリンタの用紙の給送系によっては、この二つの領域が異なることがある。ここのチェックが入っていれば印刷可能領域のみを考慮して印刷対象画像を配置し、チェックが外されていれば印刷保証領域内に収めるように印刷対象画像を配置する。初期状態では、フチあり印刷を選択した場合、余白を最小にしない設定になっている。
【0045】
「インデックスレイアウトのとき、ファイル名を印字する」という項目は、その名の通り、インデックス印刷の際、画像と共にファイル名を印刷するかどうかの設定である。初期状態では、インデックス印刷時にファイル名を印字する設定になっている。
【0046】
最後に、「印刷」という設定項目について説明する。この項目では、印刷部数の指定や、フチなし印刷時のはみ出し量、印刷品質、印刷時の画像の並び順などの設定を行う。
【0047】
以上が、各種設定画面である。
【0048】
以上が、本実施例で実施する画像印刷装置の概要である。
【0049】
ここで、図3に表示される画像は大きく三つに分けることができる。まず、図9−(A)のような通常のデジタルカメラで撮影した横位置で撮影した横長画像、次に、図9−(B)のような通常のデジタルカメラを縦位置に構えて撮影した、縦位置の横長画像、最後に図9−(C)のように、デジタルカメラで縦位置に撮影後に回転して縦位置の縦長の画像(図9−(C))、以上の三種類である。
【0050】
ここで、図9−(B)の縦位置で撮影した横長の画像には、向かって右側を上方とする場合と、向かって左側を上方とする二種類があるが、カメラの撮影者を一人とすると、一般的に、カメラを縦位置に構える方向は一方向であると仮定することができる。したがって、図9−(B)の方向はフォルダ内で一方向であると仮定する。これら三つの画像の回転方向は、前述した図8の設定画面で指定する。
【0051】
図9に表示してある4枚の画像を2Upに印刷するとき、図8の設定画面で「右に回転」と設定した場合について説明する。
【0052】
図10−(A)が右に回転した場合であり、1ページ目は特に問題がないが、2ページ目においては、同一のページに印刷される画像が180度別の方向になっている。これは、4Upに設定した場合も同様である。
【0053】
一方図8の設定画面で「左に回転」と設定した場合は、図10−(B)のようになり、1ページ目、2ページ目ともに問題はなく、用紙を最大限に活用した印刷結果が得られる。
【0054】
したがって、この場合ユーザは「左に回転」を設定すれば、その後4Upを選択しても、適切なレイアウトを得ることができる。
【0055】
この回転のアルゴリズムについては、図11のフローチャートにしたがって説明する。まずステップS1101において、対象とする画像ファイルが横長かどうかを判定し、横長や正方形であれば、ステップS1102へ、縦長であれば、ステップS1105にすすむ。次に、ステップS1102において、レイアウトをしようとしているレイアウト先の矩形が縦長かを判断する。本実施例では、前述したようにA4やハガキを横においてレイアウトされているので、A4用紙に1Upや4Upの場合はレイアウト先の矩形は横長になり、2Upの場合は縦長となる。ここで、S1102において、レイアウト先が縦長であった場合には、ステップS1103にすすみ前述の設定した方向に回転して配置する。一方、レイアウト先が横長であった場合には、ステップS1104にすすみ、画像を回転せずに配置する。
【0056】
また、ステップS1105において、レイアウト先が横長である場合は、ステップS1106にすすみ前述の設定下方向に回転して配置する。一方、レイアウト先が縦長であった場合には、ステップS1107にすすみ、画像を回転せずに配置する。
【0057】
以上のように、回転することによって、一人の撮影者によって撮影された横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像は、撮影者が縦位置での構え方を変更しない限り、いずれの場合でも、天地が180度は違わない方向にレイアウトされ、用紙を最大限に活用した印刷結果が得られる。
【0058】
(第二の実施例)
第一の実施例では、一人の撮影者によって撮影された横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像は天地が180度異ならない方向にレイアウトする方法を示した。第二の実施例では、縦位置の横長画像が180度違う場合でも、全ての画像の天地方向が180度異ならない方向にレイアウトする方法を示す。
【0059】
ここで、実施例1と異なるのは、各画像の回転方向の設定方法と、画像のレイアウト方法なので、それ以外の部分についての説明は省略する。
【0060】
まず、ある特定の画像、例えば一枚だけ縦位置の方向が他の縦位置の画像と正反対になっている画像について図5の回転ボタンを押したときの動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
回転ボタンが押された場合、ステップS1201において、まずどの画像ファイルを選択しているのかを特定する。次に、ステップS1202において、選択した画像ファイルの回転方向をメモリ上に記録しておく。例えば、右に90度なら、“C:¥temp¥image001.jpg,+90”といったように記録しておく。
【0062】
次に、画像をレイアウトする場合には、図13のフローチャートにしたがってレイアウトする。
【0063】
まずステップS1101において、対象とする画像ファイルが横長かどうかを判定し、横長や正方形であれば、ステップS1102へ、縦長であれば、ステップS1105にすすむ。次に、ステップS1102において、レイアウトをしようとしているレイアウト先の矩形が縦長かを判断する。本実施例では、前述したようにA4やハガキを横においてレイアウトされているので、A4用紙に1Upや4Upの場合はレイアウト先の矩形は横長になり、2Upの場合は縦長となる。ここで、S1102において、レイアウト先が縦長であった場合には、ステップS1103にすすみ前述の設定した方向に回転して配置する。一方、レイアウト先が横長であった場合には、ステップS1104にすすみ、画像を回転せずに配置し、ステップS1301にすすむ。
【0064】
また、ステップS1105において、レイアウト先が横長である場合は、ステップS1106にすすみ前述の設定下方向に回転して配置する。一方、レイアウト先が縦長であった場合には、ステップS1107にすすみ、画像を回転せずに配置し、ステップS1301にすすむ。
【0065】
さらに、ステップS1301において、画像ファイルが設定されている回転方向があれば、その方向に回転して終了する。
【0066】
以上説明したように、本実施例によって、特定の画像について、画像の回転方向を設定できる機能を用いることにより、最小限の操作で全ての画像の天地方向を180度異なることなくレイアウトすることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本実施例の画像処理装置を用いれば、横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像といった全ての画像について、画像の天地方向が180度異なることなくレイアウトすることができ、画像を整然とレイアウトすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるシステム構成を表す図である。
【図2】実施例1における画像処理装置の画像の選択から印刷までの流れを示すフローチャートである。
【図3】実施例1における画像処理装置の画像選択画面の概要を示す図である。
【図4】実施例1における画像処理装置の出力メディア選択画面の概要を示す図である。
【図5】実施例1における画像処理装置のレイアウト選択画面の概要を示す図である。
【図6】実施例1における画像処理装置の拡大表示画面の概要を示す図である。
【図7】実施例1における画像処理装置のトリミング指定画面の概要を示す図である。
【図8】実施例1における画像処理装置のオプション設定画面の概要を示す図である。
【図9】実施例1における(A)横位置の横長画像、(B)縦位置の横長画像、(C)縦位置の縦長画像を説明する図である。
【図10】実施例1における画像を(A)右に回転、(B)左に回転してレイアウトした例を示す図である。
【図11】実施例1における回転方向を決定する方法を説明するフローチャートである。
【図12】実施例2における各画像ファイルの回転方向を記録する動作を説明するフローチャートである。
【図13】実施例2における回転方向を決定する方法を説明するフローチャートである。
Claims (6)
- 画像を表示・印刷する画像処理方法であって、
複数の画像を選択する画像選択工程と、
横長の画像の回転方向を指定する画像回転方向指定工程を備え、
前記画像選択工程で選択された画像の縦の画素数をH、横の画素数をWとし、H>=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定工程で指定された方向と逆方向に90度回転し、
H<=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定工程で指定された方向と逆方向に90度回転する画像回転工程を備え、
前記画像回転工程によって回転された画像を出力する画像出力工程を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 前記画像選択工程で選択される画像には、横位置の横長画像、縦位置の横長画像、縦位置の縦長画像があることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
- 前記画像出力工程では複数の画像を一画面に前記画像回転工程でレイアウトするレイアウト工程を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
- 各画像データについて画像の回転方向を設定する回転方向設定工程を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
- 前記画像回転工程では、各画像データに設定された画像の回転方向をさらに適用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
- 画像を表示・印刷する画像処理装置であって、
複数の画像を選択する画像選択手段と、
横長の画像の回転方向を指定する画像回転方向指定手段を備え、
前記画像選択手段で選択された画像の縦の画素数をH、横の画素数をWとし、H>=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定手段で指定された方向と逆方向に90度回転し、
H<=Wの場合、用紙の長辺方向と画像の長辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを回転させず、用紙の長辺方向と画像の短辺方向を一致させて印刷するとき、前記画像データファイルを前記画像回転方向指定手段で指定された方向と逆方向に90度回転する画像回転手段を備え、
前記画像回転手段により回転された画像を出力する画像出力手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
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