JP2005019637A - 吸着ステージ - Google Patents

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Yasuaki Isobe
康明 磯部
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Abstract

【課題】半導体装置の構成部品である基板又はリードフレームが大きな反りを有していても、吸着して平坦に矯正できる吸着ステージの提供。
【解決手段】基板2等を吸着する吸着孔10が開口した吸着面14を備える吸着ステージにおいて、吸着面14上の基板2等を封入する蓋体3を備え、蓋体3に加圧した気体を充填した。また、蓋体3に充填孔32を穿設し、気体充填用の充填部9を備えた。また、吸着孔10を大気開放にした。また、吸着孔10を負圧発生部4に連結した。また、吸着面14を形成した多孔質部を備えた。また、吸着面14の大きさを蓋体3以上にした。また、蓋体3内を2気圧より高くした。また、加熱部6を備えた。さらに、蓋体3に貫通孔33を設け、これを挿通した圧着部5と、蓋体3と圧着部5との間に介装されたシール部8とを備えた。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の構成部品、例えば、基板又はリードフレームを吸着固定して平坦に矯正する吸着ステージに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体装置を製造する半導体装置製造機においては、半導体装置の構成部品、例えば、基板又はリードフレームを吸着固定して平坦に矯正する吸着ステージを備えるものがある。このような吸着ステージを備える半導体装置製造機では、例えば、半導体チップを基板上にフェースダウン構造にて配置した半導体装置を製造する。この半導体装置は、半導体チップのボンディングパッドに設けられた接続用バンプと基板上に設けられた配線のランド部とが接続されることにより基板の配線と半導体チップとが電気的に接続される。
【0003】
図5は、従来例1の吸着ステージの要部を示す模式図である。図において1は矩形の板状をなすステージ部であり、ステージ部1の一面は、複数の吸着孔10,10,…が穿設された吸着面14とされ、ステージ部1は、この吸着面14が上側になるように配設されている。吸着孔10,10,…は、ステージ部1の側面に凸設された真空吸着管15に連通しており、真空吸着管15は負圧発生部4に連結されている。また、ステージ部1の上側には、半導体チップ20を基板2に本圧着するための圧着ヘッド50を備える圧着部5が設けられている。
【0004】
このような構成により、複数の半導体チップ20,20,…が仮圧着された基板2が吸着面14に載置される。この基板2は、吸着面14に固定されるが、この固定は、負圧発生部4により真空吸着管15内及び吸着孔10,10,…内が負圧にされ、基板2が吸着孔10,10,…に吸着されることによりなされる。吸着面14に吸着固定された基板2に仮圧着された半導体チップ20,20,…は、圧着ヘッド50により本圧着され、基板2上の配線と電気的に接続される。なお、基板2に作用する吸着力は、吸着孔10,10,…内の負圧と大気圧との圧力差に吸着孔10,10,…の面積を乗じたものである。
【0005】
また、図6は、従来例2の吸着ステージの要部を示す模式図である。図において7は、複数の半導体チップ20,20,…が仮圧着された基板2を搬送する搬送レールであり、搬送レール7の下側には、矩形の板状をなし、昇降可能に構成されたステージ部1が設けられている。このステージ部1の上面の面積は、基板2の面積より小さくされており、この上面は、複数の吸着孔10,10,…が穿設されて吸着面14とされている。なお、吸着孔10,10,…は、ステージ部1の側面に凸設された真空吸着管15を介して図示しない負圧発生部に連結されている。また、搬送レール7の上側には、半導体チップ20を基板2に本圧着するための圧着ヘッド50を備える圧着部5が設けられている。
【0006】
このような構成により、基板2は搬送レール7に沿って搬送される。基板2が所定位置に到達した後、ステージ部1が上昇して基板2の下側面に当接する。このとき、真空吸着管15内及び吸着孔10,10,…内の気圧は、負圧発生部により負圧にされており、基板2は吸着孔10,10,…に吸着される。次ぎに、ステージ部1の吸着面14上に位置する半導体チップ20が圧着ヘッド50により本圧着される。本圧着後、基板2の吸着が解除され、基板2が所定の距離だけ搬送されて再度吸着孔10,10,…に吸着される。吸着後、ステージ部1の吸着面14上に位置する半導体チップ20が圧着ヘッド50により本圧着される。このように、吸着、本圧着、吸着解除及び搬送を繰り返し、基板2の半導体チップ20,20,…全てを本圧着する。
【0007】
さらに、ウエハーをステージに真空吸着するウエハーステージにおいて、吸着孔を有するステージ部を収容できる加圧用容器及び加圧用蓋を備えるウエハーステージがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
このウエハーステージは、加圧用容器及び加圧用蓋の内部に加圧したガスを注入することにより、加圧用容器及び加圧用蓋内の気圧と吸着孔内の気圧との圧力差を大きくし、ウエハーをステージ部に吸着する吸着力を高めている。
【0009】
【特許文献1】
特開昭61−276339号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した半導体装置の製造工程には、熱処理を施す工程がある。通常、半導体装置の構成部品として基板2は、材料が異なる複数の層から構成されているため、熱膨張率の差から熱処理後に大きな反りを発生させることが多い。このように大きな反りを有する基板2の場合には、従来例1の吸着ステージでは、圧力差が最大でも1気圧であり、吸着孔10,10,…の面積も基板2の面積との関係により制限されるから、吸着力が十分でなく、吸着して基板2の反りを平坦に矯正できないという問題があった。
【0011】
この基板2の反りは、基板2全体としても、また、基板2内の個々の半導体チップ20,20,…周辺としても存在している。このため、前述したように、半導体装置が、半導体チップ20,20,…を基板2上にフェースダウン構造にて配置するように構成されている場合には、基板2の反りの影響により、圧着ヘッド50によって半導体チップ20,20,…を本圧着しても、接続用バンプとランド部との接続荷重が小さくなる部分が発生し、電気的な接続不良が発生するという問題があった。
【0012】
また、従来例2の吸着ステージは、基板2に仮圧着された複数の半導体チップ20,20,…の内、1個又は数個の半導体チップ20,20,…を対象としているため、一枚の基板2を処理する間に何度も吸着、本圧着、吸着解除及び搬送を繰り返さなければならず、効率が悪いという問題があった。
【0013】
さらに、特許文献1に開示されたウエハーステージは、ウエハーを吸着するステージに関するものであり、基板又はリードフレーム等のウエハー以外のものを対象としていない。また、このウエハーステージは、ウエハーの反りを矯正し、一度完全に固定した後は、加圧用蓋を離して真空吸着のみで通常のウエハーステージと同様に使用するとしている。しかし、大きい反りを有する基板2の場合は、ウエハーと異なり、一度完全に固定しても吸着力を弱めた場合には再び反りが生じるという問題があった。
【0014】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、半導体装置の構成部品を吸着する吸着ステージにおいて、半導体装置の構成部品周辺の気圧を大気圧より高められる構成とすることにより、半導体装置の構成部品を吸着する力を強くでき、半導体装置の構成部品である基板又はリードフレームが大きな反りを有していても、吸着して平坦に矯正でき、基板又はリードフレームに設けられた配線と半導体チップとの電気的接続が確実にできる吸着ステージを提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、半導体装置の構成部品周辺の気圧を高めるために備えた部材に孔を設け、この孔を介して気体を充填することにより、半導体装置の構成部品周辺の気圧を簡単に高められる吸着ステージを提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明は、吸着孔内の気圧を大気圧と略同一にできる構成とすることにより、半導体装置の構成部品周辺の加圧された気体が吸着孔に流入した場合でも、吸着力を安定して発揮できる吸着ステージを提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、吸着孔内の気圧を大気圧未満にできる構成とすることにより、半導体装置の構成部品を吸着する力をより強くできる吸着ステージを提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、半導体装置の構成部品を吸着する面を多孔質部にて形成することにより、吸着孔の形成が容易にできる吸着ステージを提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明は、吸着面の大きさを蓋体の大きさ以上にすることにより、半導体装置の構成部品全体が確実に吸着面上にあり、半導体装置の構成部品である1つの基板又はリードフレームの工程の途中において基板又はリードフレームを搬送する必要がない吸着ステージを提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、蓋体内の気圧を2気圧よりも高くするように構成することにより、従来よりも吸着力が強い吸着ステージを提供することを目的とする。
【0021】
また、本発明は、吸着面の温度を上昇可能に構成することにより、半導体チップを基板又はリードフレームに圧着する合成樹脂を加熱硬化できる吸着ステージを提供することを目的とする。
【0022】
さらに、本発明は、基板又はリードフレームに半導体チップを圧着する圧着部を備え、蓋体を固定して内部の気圧を高めた状態を保持しつつ、圧着部にて基板又はリードフレーム上の半導体チップを圧着できる吸着ステージを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る吸着ステージは、半導体装置の構成部品を吸着する吸着孔が開口した吸着面を備える吸着ステージにおいて、前記吸着面に載置された前記構成部品を封入する蓋体を備え、該蓋体内に加圧した気体を充填するように構成してあることを特徴とする。
【0024】
本発明においては、吸着面上に搬送された半導体装置の構成部品を蓋体にて封入する。蓋体内に加圧した気体を充填し、蓋体内の気圧を上昇させることにより、吸着孔内の気圧との間に圧力差が生じる。この圧力差に応じて半導体装置の構成部品を吸着孔に吸着する吸着力が発生する。圧力差は、1気圧より大きくできるから、吸着力が強く、半導体装置の構成部品である基板又はリードフレームが大きな反りを有していても、吸着面に吸着して平坦に矯正できる。
【0025】
本発明に係る吸着ステージにおいては、前記蓋体には、充填孔を穿設してあり、該充填孔を介して前記蓋体内に加圧した気体を充填する充填部を備えることを特徴とする。
【0026】
本発明においては、蓋体に充填孔を穿設してあり、この充填孔を介して蓋体内に加圧した気体を充填する充填部を備えるから、充填部により蓋体内に加圧した気体を充填できる。
【0027】
本発明に係る吸着ステージにおいては、前記吸着孔を大気に開放してあることを特徴とする。
【0028】
本発明においては、吸着孔を大気に開放してあるから、吸着孔に流れ込んだ蓋体内の気体は大気に開放され、吸着孔内の気圧が上昇しない。これにより蓋体内と吸着孔内との圧力差は保たれ、半導体装置の構成部品を吸着面に吸着する吸着力が保たれる。
【0029】
本発明に係る吸着ステージにおいては、負圧発生部を備え、前記吸着孔を前記負圧発生部に連結してあることを特徴とする。
【0030】
本発明においては、吸着孔を負圧発生部に連結してあるから、吸着孔内の気圧を大気圧未満にできる。これにより蓋体内の気圧と吸着孔内の気圧との圧力差がより大きくなり、半導体装置の構成部品を吸着面に吸着する吸着力がより強くなる。
【0031】
本発明に係る吸着ステージにおいては、前記吸着面を形成している多孔質部を備えることを特徴とする。
【0032】
本発明においては、半導体装置の構成部品を吸着する吸着面を形成する多孔質部を備えるから、多孔質部が有する無数の孔が吸着孔となる。
【0033】
本発明に係る吸着ステージにおいては、前記吸着面の大きさを、前記蓋体の大きさ以上にしてあることを特徴とする。
【0034】
本発明においては、吸着面の大きさを蓋体の大きさ以上にしてあるから、半導体装置の構成部品全体が確実に吸着面上にあり、半導体装置の構成部品である1枚の基板又はリードフレームの工程の途中において基板又はリードフレームを搬送する必要がない。
【0035】
本発明に係る吸着ステージにおいては、前記蓋体内の気圧を2気圧より高くするように構成してあることを特徴とする。
【0036】
本発明においては、蓋体内の気圧を2気圧より高くするように構成してあるから、蓋体内の気圧と吸着孔内の気圧との差圧が1気圧より高くなり、従来の吸着ステージよりも吸着力が強い。
【0037】
本発明に係る吸着ステージにおいては、前記吸着面の温度を上昇させる加熱部を備えることを特徴とする。
【0038】
本発明においては、吸着面の温度を上昇させる加熱部を備えるから、吸着面に吸着固定した半導体装置の構成部品を加熱できる。
【0039】
本発明に係る吸着ステージにおいては、前記蓋体には、貫通孔が穿設してあり、該貫通孔を挿通して前記蓋体内に進入しており、前記蓋体に対して相対移動が可能に構成され、前記吸着面に載置された基板又はリードフレームに半導体チップを圧着する圧着部と、該圧着部と前記蓋体との間に介装されて前記蓋体の気密を確保しつつ、前記圧着部の相対移動を許容するシール部とを備えることを特徴とする。
【0040】
本発明においては、半導体チップを圧着する圧着部が蓋体に対して相対移動でき、圧着部と蓋体との間には、蓋体の気密を確保しつつ、圧着部の相対移動を許容するシール部が介装されているから、蓋体内の気圧を保持したまま複数の半導体チップを圧着できる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0042】
図1は、本発明に係る吸着ステージの要部の模式的断面図であり、図2は、本発明に係る吸着ステージの要部の模式的平面図である。
【0043】
図において1はステージ部であり、ステージ部1は矩形の板状をなしている。このステージ部1の一面は、吸着孔10が複数穿設された吸着面14とされており、ステージ部1は、この吸着面14が上側になるように配設されている。吸着孔10,10,…は、ステージ部1の側面に凸設された排気管11に連通しており、この排気管11は、負圧発生部4に連結されている。負圧発生部4は、吸着孔10,10,…及び排気管11内の空気を吸引することにより吸着孔10,10,…及び排気管11内を負圧にする。
【0044】
ステージ部1の吸着面14には、搬送された基板2が載置される。この基板2には、半導体チップ20が圧着用合成樹脂を用いて複数仮圧着されており、これらの半導体チップ20,20,…は、フェースダウン構造にて配置されている。半導体チップ20,20,…のボンディングパッドには、接続用バンプが設けてあり、この接続用バンプの位置は、基板2上に設けられた配線のランド部に対応している。半導体チップ20,20,…は、本圧着されることにより接続用バンプとランド部とが接続され、基板2と電気的に接続される。なお、ステージ部1の吸着面14の大きさは、後述する蓋体の大きさ以上にしてあり、ステージ部1の下側には、ステージ部1を加熱し、吸着面14の温度を上昇させるヒータを備える加熱部6が設けられている。
【0045】
ステージ部1の上側には、下側が開口され、昇降可能に構成された箱状をなす蓋体3が設けられている。この蓋体3は、開口部の大きさが基板2の大きさよりも大きく、かつステージ部1の吸着面14の大きさ以下とされているため、下降することにより前記開口部の周縁部30がステージ部1の吸着面14に当接し、ステージ部1の吸着面14に載置された基板2を封入する。蓋体3の周縁部30は、図1における左右方向の外向きに突出しており、ステージ部1の吸着面14に対向する面に、蓋体3内部の気密を保持するための第1シール部31が設けられている。また、蓋体3の側壁には、加圧した空気(気体)を蓋体3内に充填するための充填孔32が穿設されており、この充填孔32は、蓋体3内に加圧した空気を充填するためのコンプレッサーを備える充填部9に連結されている。蓋体3の周縁部30には、ステージ部1に設けられた倒立L字状をなすロック部材12,12の一端部が係合可能とされており、このロック部材12,12が周縁部30に係合することにより、蓋体3内に加圧した空気が充填されて内部の気圧が高まっても、ステージ部1の吸着面14と蓋体3の周縁部30との間の気密が確実に保たれるように構成されている。なお、ロック部材12,12の係合又は係合の解除は、ロック部材12,12が他端部を支点として回動することによりなされる。
【0046】
蓋体3の上側には、半導体チップ20,20,…を押圧して本圧着するための圧着ヘッド50を備える圧着部5が設けられている。この圧着部5は、蓋体3の昇降に連動して昇降し、また、蓋体3に対して、図2における上下左右の方向へ相対移動が可能に構成されている。蓋体3の天板34には、略円形の貫通孔33が穿設されている。圧着ヘッド50は、この貫通孔33を挿通して蓋体3の内部に進入しており、蓋体3内に更に進入するように下降して基板2上の半導体チップ20,20,…を押圧できるように構成されている。圧着部5の圧着ヘッド50と蓋体3との間には、合成ゴム等の弾性材料にて蛇腹状に形成された第2シール部8が介装されており、この第2シール部8は、蓋体3の気密を確保しつつ、圧着部5の相対移動を許容する。
【0047】
図3は、ステージ部1に蓋体3がセットされた状態の模式的断面図である。
【0048】
以上のような構成により、搬送された基板2は、ステージ部1の所定位置に載置される。次いで、負圧発生部4が負圧を発生し、吸着孔10,10,…内の気圧を負圧にして基板2を吸着面14に吸着固定する。次ぎに、蓋体3及び圧着部5が下降され、蓋体3の周縁部30とステージ部1の吸着面14とが当接し、ロック部材12,12が周縁部30に係合する。その後、充填孔32を介して蓋体3内に加圧された空気が充填され、蓋体3内の気圧が大気圧よりも高くなる。
【0049】
基板2を吸着する力は、蓋体3内の気圧と吸着孔10,10,…内の気圧との圧力差に吸着孔10,10,…の面積を乗じたものである。従来の吸着ステージにおいては、基板2の周辺の気圧と吸着孔10,10,…内の気圧との圧力差が最大でも1気圧であるから、圧力差を1気圧より高くできる本発明に係る吸着ステージは、従来の吸着ステージよりも、基板2をステージ部1の吸着面14に吸着する吸着力が強い。よって、従来の吸着ステージでは、ステージ部1の吸着面14に吸着して平坦に矯正できなかった反りの大きい基板2も、本発明に係る吸着ステージによれば、ステージ部1の吸着面14に吸着して平坦に矯正できる。なお、蓋体3内の加圧された空気は、吸着孔10,10,…内に流入するが、負圧発生部4が吸着孔10,10,…及び排気管11内の空気を吸引しているから、吸着孔10,10,…内は略一定の負圧に保たれ、基板2を吸着する吸着力も略一定に保たれる。
【0050】
基板2がステージ部1に吸着されて平坦に矯正された後、圧着部5の圧着ヘッド50が下降する。下降した圧着ヘッド50は、基板2上の半導体チップ20に当接して半導体チップ20を基板2に押圧する。このとき、加熱部6は、ステージ部1を加熱して吸着面14の温度を上昇させており、この熱は基板2上の圧着用合成樹脂に伝導されている。圧着用合成樹脂は、圧着ヘッド50の押圧力と、加熱部6からの熱とにより本硬化し、半導体チップ20と基板2との本圧着が行われる。半導体チップ20の本圧着後、圧着ヘッド50は上昇し、次ぎの半導体チップ20を本圧着すべく、圧着部5が横方向へ移動する。圧着部5は、対象となる半導体チップ20の上にて停止し、圧着ヘッド50が下降して次ぎの半導体チップ20を本圧着する。これを繰り返し、基板2上に仮圧着された半導体チップ20,20,…の全てを本圧着する。
【0051】
なお、圧着ヘッド50と蓋体3との間には第2シール部8が介装されているから、半導体チップ20を本圧着するために圧着ヘッド50が下降しても、蓋体3内の気圧は保たれる。また、圧着部5が横方向へ移動しても、シール部8により蓋体3内の気圧は保たれる。
【0052】
以上、実施の形態について説明したが、本発明に係る吸着ステージの構成は、前述の実施の形態に示した構成に限らず、種々の変形例が適用可能である。図4は、変形例の吸着ステージの要部を示す模式的断面図である。
【0053】
ステージ部1は、吸着面14を形成している多孔質部13を備えている。多孔質部13は、無数の小さい穴を備えた金属材料製であり、基板2が載置される場所に対応して設けられ、ステージ部1の下面に露出している。また、図4に示す吸着ステージは、ステージ部1に吸着孔10,10,…及び排気管11が設けられず、負圧発生部4も備えない構成とされている。
【0054】
多孔質部13は、無数の小さい穴を備えるから、ステージ部1の吸着面14には、数多くの小さい穴が開口している。また、穴の多くは、他の穴と繋がっているから、吸着面14に開口した穴は、多孔質部13内部の穴を通じてステージ部1の下面に露出した面に開口した穴に連通しており、穴内部の気圧は大気圧と略同一になっている。
【0055】
ステージ部1の吸着面14に基板2が載置され、蓋体3内に加圧した空気が充填されて蓋体3内の気圧が大気圧より高くなれば、基板2の下側に位置して開口した穴内部の気圧との間に圧力差が生じるから、基板2はステージ部1に吸着固定される。なお、蓋体3内の気圧は、基板2を吸着する吸着力を強くする観点から、2気圧よりも高くするのが望ましい。そうすれば、基板2の下側に位置して開口した穴内部と蓋体3内との圧力差が1気圧より高くなり、従来の吸着ステージよりも、基板2を吸着する吸着力が強くなる。
【0056】
その他の構成及び作用は、前述した実施の形態と同様であるため、同様の構成については同じ参照符号を付し、その構成の詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0057】
以上の実施の形態及び変形例においては、本発明に係る吸着ステージが吸着する基板2には、半導体チップ20,20,…がフェースダウン構造で配置されるとしたが、本発明に係る吸着ステージが吸着する基板2は、半導体チップ20,20,…がフェースダウン構造で配置される基板2に限らない。
【0058】
また、ステージ部1の吸着面14の大きさを、蓋体3の大きさ以上にしたが、吸着面14の大きさは、蓋体3の大きさ以上に限らず、蓋体3の大きさより小さくしてもよい。
【0059】
また、ステージ部1の吸着面14の温度を上昇させる加熱部6を備えたが、加熱部6を備えない構成にしてもよい。
【0060】
また、蓋体3の内部には、加圧した空気を充填したが、空気に限らず、窒素等の他の気体を蓋体3の内部に充填してもよい。
【0061】
また、前述の実施の形態では、吸着孔10,10,…に接続した排気管11を負圧発生部4に連結したが、負圧発生部4を備えず、吸着孔10,10,…に接続した排気管11を大気に開放する構成にしてもよい。また、吸着孔10,10,…内に流入する蓋体3内の気体を回収するための回収部を設け、排気管11をこの回収部に繋げてもよい。
【0062】
さらに、半導体チップ20,20,…を仮圧着した基板2をステージ部1の吸着面14に吸着固定したが、本発明に係る吸着ステージが吸着面14に吸着固定する対象は、基板2に限らず、リードフレーム等の半導体装置を構成する他の部品であればよい。
【0063】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明に係る吸着ステージにおいては、吸着面上に載置された半導体装置の構成部品を蓋体により封入し、蓋体内に加圧した気体を充填するから、蓋体内の気圧を大気圧以上にすることができる。半導体装置の構成部品を吸着面に吸着する吸着力は、蓋体内の気圧と吸着孔内の気圧との圧力差に応じるから、蓋体内の気圧を高めることによって吸着力を強くすることができる。よって、吸着する構成部品が反りの大きい基板又はリードフレームであっても、吸着面に吸着して平坦に矯正することができ、基板又はリードフレームの配線と半導体チップとの接続不良を起こすこともない。
【0064】
また、本発明に係る吸着ステージにおいては、蓋体に充填孔を穿設してあり、この充填孔を介して蓋体内に加圧した気体を充填する充填部を備えるから、充填部により蓋体内に加圧した気体を充填することにより蓋体内の気圧を簡単に高めることができる。
【0065】
また、本発明に係る吸着ステージにおいては、吸着孔を大気に開放してあるから、蓋体内の加圧した気体が吸着孔に流入しても、吸着孔内の気圧が上昇しない。よって、蓋体内の気圧と吸着孔内の気圧との圧力差が保たれ、吸着力も保たれる。
【0066】
また、本発明に係る吸着ステージにおいては、吸着孔を負圧発生部に連結してあるから、吸着孔内の気圧を大気圧未満にすることができる。よって、蓋体内の気圧と吸着孔内の気圧との圧力差をより大きくすることができるから、半導体装置の構成部品を吸着する吸着力をより大きくすることができる。
【0067】
また、本発明に係る吸着ステージにおいては、吸着面を形成している多孔質部を備えるから、多孔質部が有する無数の孔が吸着孔となる。吸着面以外の場所に多孔質部を露出させれば、機械加工で吸着孔を穿設する必要がない。
【0068】
また、本発明に係る吸着ステージにおいては、吸着面の大きさを蓋体の大きさ以上にしてあるから、半導体装置の構成部品全体が吸着面上にあり、工程が終了するまでに、半導体装置の構成部品を搬送する必要がない。
【0069】
また、本発明に係る吸着ステージにおいては、蓋体内の気圧を2気圧よりも高くするように構成してあるから、蓋体内の気圧と吸着孔内の気圧との圧力差が1気圧より大きくなり、半導体装置の構成部品を吸着する吸着力が従来よりも強くなる。
【0070】
また、本発明に係る吸着ステージにおいては、吸着面の温度を上昇させる加熱部を備えるから、吸着面を介して半導体装置の構成部品を加熱することができ、例えば、半導体装置の構成部品である基板又はリードフレームに搭載された半導体チップを圧着する合成樹脂を熱硬化させることができる。
【0071】
さらに、本発明に係る吸着ステージにおいては、蓋体に設けた貫通孔を挿通して内部に進入した圧着部と蓋体との間にシール部を介装したから、蓋体に対して圧着部が相対移動しても蓋体内の気圧は保たれる。よって、半導体装置の構成部品である基板又はリードフレームを一度吸着するだけで、半導体チップの全てが圧着でき、基板又はリードフレームの吸着を何度も繰り返す必要がない等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸着ステージの要部の模式的断面図である。
【図2】本発明に係る吸着ステージの要部の模式的平面図である。
【図3】ステージ部に蓋体がセットされた状態の模式的断面図である。
【図4】変形例の吸着ステージの要部を示す模式的断面図である。
【図5】従来例の吸着ステージの要部を示す模式図である。
【図6】従来例の吸着ステージの要部を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ステージ部
2 基板
3 蓋体
4 負圧発生部
5 圧着部
6 加熱部
8 第2シール部(シール部)
9 充填部
10 吸着孔
13 多孔質部
14 吸着面
20 半導体チップ
32 充填孔
33 貫通孔

Claims (9)

  1. 半導体装置の構成部品を吸着する吸着孔が開口した吸着面を備える吸着ステージにおいて、
    前記吸着面に載置された前記構成部品を封入する蓋体を備え、該蓋体内に加圧した気体を充填するように構成してあることを特徴とする吸着ステージ。
  2. 前記蓋体には、充填孔を穿設してあり、該充填孔を介して前記蓋体内に加圧した気体を充填する充填部を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸着ステージ。
  3. 前記吸着孔を大気に開放してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸着ステージ。
  4. 負圧発生部を備え、前記吸着孔を前記負圧発生部に連結してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸着ステージ。
  5. 前記吸着面を形成している多孔質部を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の吸着ステージ。
  6. 前記吸着面の大きさを、前記蓋体の大きさ以上にしてあることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の吸着ステージ。
  7. 前記蓋体内の気圧を2気圧より高くするように構成してあることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載の吸着ステージ。
  8. 前記吸着面の温度を上昇させる加熱部を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一つに記載の吸着ステージ。
  9. 前記蓋体には、貫通孔が穿設してあり、
    該貫通孔を挿通して前記蓋体内に進入しており、前記蓋体に対して相対移動が可能に構成され、前記吸着面に載置された基板又はリードフレームに半導体チップを圧着する圧着部と、
    該圧着部と前記蓋体との間に介装されて前記蓋体の気密を確保しつつ、前記圧着部の相対移動を許容するシール部とを備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一つに記載の吸着ステージ。
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Cited By (5)

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