JP2005017947A - マーク転写テープ、マーク転写テープカートリッジ及びマーク転写具 - Google Patents
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Abstract
【課題】マークの輪郭や色彩を鮮明に、かつ形状を正確に表示することができるマーク転写テープ、マーク転写テープカートリッジ及びマーク転写具を提供すること。
【解決手段】マーク転写テープ1は、テープ状の基材11の一面に、少なくとも表面保護層12、マーク層14及び感圧接着層13が順に積層され、表面保護層12の厚さが1〜20μm、全光線透過率が50%以上、常温における伸び率が20〜200%である。また、マーク転写テープカートリッジは、少なくともマーク転写テープ1の送出部及び巻取部と、転写ヘッドとを備え、マーク転写テープが、送出部から送り出され、転写ヘッドを経て巻取部に巻き取られるように構成され、マーク転写テープが、上記のマーク転写テープ1によって構成されている。また、マーク転写具は、上記のマーク転写テープ1が用いられたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】マーク転写テープ1は、テープ状の基材11の一面に、少なくとも表面保護層12、マーク層14及び感圧接着層13が順に積層され、表面保護層12の厚さが1〜20μm、全光線透過率が50%以上、常温における伸び率が20〜200%である。また、マーク転写テープカートリッジは、少なくともマーク転写テープ1の送出部及び巻取部と、転写ヘッドとを備え、マーク転写テープが、送出部から送り出され、転写ヘッドを経て巻取部に巻き取られるように構成され、マーク転写テープが、上記のマーク転写テープ1によって構成されている。また、マーク転写具は、上記のマーク転写テープ1が用いられたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字や図柄等のマークの転写に用いられるマーク転写テープ、マーク転写テープカートリッジ及びマーク転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
書類や資料へのマーキング、葉書や資料への図柄付け、持ち物の識別のための模様貼りなど、紙面や平板状の面に、文字や図柄などのマークを付けることがよく行われている。手軽な方法には、スタンプによる方法や、シールを貼る方法などがあり、大人、子供を問わず広く利用されている。
【0003】
上記のような方法とは別の方法として、マーク転写テープを利用するマーク転写具が提案されている(例えば、特許文献1)。図5は、このマーク転写具の本体内部の構造を示す正面図である。マーク転写具50は、片手で持って操作可能なケース51と、ケース51に着脱可能に装着されたカートリッジ52とを含んで構成され、カートリッジ52は転写ヘッド53を備えている。また、カートリッジ52は、カートリッジケース54を備えており、カートリッジケース54に、マーク転写テープ55を送り出す送出リール56と、マーク転写後のテープ(基材)を巻き取る巻取リール57とが回転可能に装着され、さらにマーク転写テープ55を紙面等に押圧して転写する転写ヘッド53が、その軸心を中心として回転可能に装着されている。
【0004】
このカートリッジ52では、マーク転写テープ55が、送出リール56に巻き付けられており、マーク転写テープ55は、送出リール56から送り出されマーク転写ヘッド53を経て、マーク転写後のテープ(基材)が巻取リール57に巻き取られるように構成されている。
【0005】
図6は、上記のマーク転写具50に用いられているマーク転写テープ55の構造を示す断面図である。テープ状の基材61の表面に、表面保護層62、マーク層64及び感圧接着層63が順に積層された構造となっている。なお、符号Mは、マーク層64に形成されているマークを表している。
【0006】
このマーク転写テープ55が、上記の転写ヘッド53で例えば紙面に押圧されると、感圧接着層63が紙面に粘着し、感圧接着層63とその上面側のマーク層64と表面保護層62が紙面に残り、転写が行われるという仕組みになっている。表面保護層62は、ほぼ透明であり、紙面に対してはマーク層64の上に位置し、紙面に転写されたマークに傷が付いたり、マークが変質したりするのを防止する効果を有している。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−337830号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の表面保護層は、文字や図柄などのマーク(以下、単に「マーク」と記す)を保護するために欠くことのできない層である。しかし、表面保護層は単にほぼ透明であればいいというものではなく、表面保護層の特性によっては、転写後のマークが鮮明さに欠けたり、表面保護層にひび割れが生じて正常なマークが表示されなかったり、マークが変形したりすることがある。
【0009】
本発明は、マークの輪郭や色彩を鮮明に、かつ形状を正確に表示することができるマーク転写テープ、マーク転写テープカートリッジ及びマーク転写具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段及び効果】
上記の課題を解決するための本発明に係るマーク転写テープは、テープ状の基材の一面に、少なくとも表面保護層、マーク層及び感圧接着層が順に積層され、前記表面保護層が、厚さ:1〜20μm、全光線透過率:50%以上、常温における伸び率:20〜200%であることを特徴としている。
【0011】
上記のマーク転写テープによれば、表面保護層の厚さ、全光線透過率及び伸び率が上記の範囲に制限されているので、表面保護層、マーク層及び感圧接着層を含む塗膜が転写対象材に転写される際の切断性に優れるとともに、転写後の表面保護層にはひび割れや伸びが生じにくい。また、表面保護層が透明性に優れているので、転写されたマークは、輪郭、色彩が鮮明であり、形状が正確である。
【0012】
また、本発明に係るマーク転写テープカートリッジは、マーク転写テープの送出部及び巻取部と、転写ヘッドとを備え、前記マーク転写テープが、前記送出部から送り出され、前記転写ヘッドを経て前記巻取部に巻き取られるように構成され、前記マーク転写テープが、上記の本発明に係るマーク転写テープによって構成されていることを特徴としている。
【0013】
上記のマーク転写テープカートリッジによれば、マーク転写具に対するマーク転写テープの着脱が容易であるとともに、上記の本発明に係るマーク転写テープが用いられているので、転写の際の塗膜の切断性に優れ、転写されたマークは、輪郭、色彩が鮮明であり、形状が正確である。
【0014】
また、本発明に係るマーク転写具(1)は、外枠を構成するケース内に、上記の本発明に係るマーク転写テープカートリッジが着脱自在に装着されていることを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明に係るマーク転写具(2)は、外枠を構成するケース内に、マーク転写テープの送出部及び巻取部と、転写ヘッドとを備え、前記マーク転写テープが、前記送出部から送り出され、前記転写ヘッドを経て前記巻取部に巻き取られるように構成され、前記マーク転写テープが、上記の本発明に係るマーク転写テープによって構成されていることを特徴としている。
【0016】
上記のマーク転写具(1)又は(2)によれば、転写具が上記のように構成され、片手で操作できるようになっているので、簡単に紙面等にマークを転写することができる。また、マーク転写テープには、上記の本発明に係るマーク転写テープが用いられているので、転写の際の塗膜の切断性に優れ、転写されたマークは、輪郭、色彩が鮮明であり、形状が正確である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明に係るマーク転写テープ、マーク転写テープカートリッジ及びマーク転写具を具体的に説明する。説明に用いる図面においては、同一又は同種の部分に同じ番号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係るマーク転写テープの断面構造を示す模式的断面図である。図1に示したマーク転写テープ1は、テープ状の基材11と、表面保護層12と、感圧接着層13と、表面保護層12と感圧接着層13との間に挟まれたマーク層14とを含んで構成されている。ただし、マーク層のうち、マーク部M以外の部分は、表面保護層12と感圧接着層13とが直接接している。また、図示していないが、基材11と表面保護層12との間には、基材11と表面保護層12との間を剥離しやすくするために、シリコン樹脂やフッ素樹脂などで構成された剥離層を設けてもよい。なお、基材11を除く、表面保護層12、マーク層14及び感圧接着層13を合わせて、「塗膜」と記すことがある。
【0019】
基材11は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどの合成樹脂製フィルムやグラシン紙などで構成されている。また、基材11の厚さは5〜100μmの範囲が好適であり、厚さが厚すぎると転写の際の転写圧が低下し、転写不良が生じやすく、逆に薄すぎるとテープの強度が弱く、テープの断裂などのトラブルを生じることがある。
【0020】
感圧接着層13には、アクリル系、ビニルエーテル系などの合成樹脂やゴム系の粘着性を有する材料が適している。この感圧接着層13は、必要に応じて、ロジン及びロジン誘導体、テルペン重合体、石油樹脂などの粘着付与剤、フェノール系やリン系などの酸化防止剤、パラアミノ安息香酸系、ベンゾフェノン系メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体などの紫外線吸収剤などの添加剤を含んでいてもよい。また、感圧接着層13の厚さは、0.3〜5μmの範囲が好ましく、さらに好ましい範囲は、0.5〜3μmである。厚さが厚すぎると、転写の際の塗膜の切断性が悪くなり、一方薄すぎると、紙などの被転写材に塗布層が十分接着しないことがある。
【0021】
表面保護層12は、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン系ブロックコポリマー、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の少なくとも1つを主成分とし、必要に応じて、アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性などの界面活性剤、フェノール系やリン系などの酸化防止剤、パラアミノ安息香酸系、ベンゾフェノン系メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体などの紫外線吸収剤などを含んでいてもよい。また、顔料や染料を含ませて着色したり、パール顔料やラメなどを用いて色彩感覚を高めてもよい。ただし、マーク転写テープ1を転写させたときに、マークの色・形状が鮮明に視認できるように色合い、濃さを調節することが好ましい。
【0022】
表面保護層12の厚さは、1〜20μmの範囲であり、3〜15μmの範囲がより好ましい。表面保護層12の厚さが1μmに満たない場合には、表面保護層12を構成する樹脂が歪みなどによって生じる外力に耐えることができないため、転写した塗膜にひび割れが生じ、マークの色や形状が鮮明に表示されないことがある。
【0023】
一方、表面保護層12の厚さが20μmを超えると、押圧転写した後、転写ヘッド部で塗膜を切断する際の切断性が低下するため、所定の位置で切断できないことがある。また、塗膜の透明度(全光線透過率)が低くなるので、塗膜を転写した場合にマークの輪郭や色彩の鮮明さが失われる傾向がある。さらに、基材11と塗膜とを合わせた全体の厚さ(総厚)が大きくなりすぎるので、マーク転写具に収納できるマーク転写テープの長さが短くなり、収納量が少なくなる。
【0024】
表面保護層12は透明度が所定の基準を満足するものであり、ASTM D−1003に規定されている方法によって得られる全光線透過率が50%以上である。全光線透過率が、50%に満たない場合には、表面保護層12の透明度が低すぎるので、転写された塗膜のマークの輪郭や色彩の鮮明さに欠ける傾向がある。
【0025】
表面保護層12の透明度は、ポリスチレン樹脂やアクリル樹脂などが高い透明度を得やすいので、これらの材料の配合割合によって調節することができる。一方、顔料やフィラーなどの体質顔料などは、転写の際の切断性を向上させるという長所を有しているが、透明度を低下させる性質があるので、使用する場合には透明度を考慮して配合割合を決めることが好ましい。
【0026】
表面保護層12の伸び率も適正な範囲とする必要があり、ASTM D−412に規定されている方法によって得られる伸び率が、20〜200%の範囲、より好ましくは50〜100%の範囲である。伸び率が20%に満たない場合には、転写された表面保護層12にひび割れが生じやすいので、マークの輪郭、色彩が鮮明さに劣る傾向がある。一方、伸び率が200%を超えると、表面保護層12が伸びた状態で転写されることがあるので、マークも伸びてしまい、マークの形状が正確に転写されないことがある。さらに、押圧転写後、塗膜を切断する際の塗膜の切断性に劣るので、所定の位置で切断できないことがある。
【0027】
表面保護層12の伸び率は、ウレタン樹脂やスチレンブタジエン系コポリマーなどが伸び率を高め、ポリスチレン樹脂やアクリル樹脂などが伸び率を低下させる性質を有しているので、これらの材料の配合割合を選ぶことによって調整することができる。
【0028】
なお、表面保護層12の全光線透過率測定用の試料及び伸び率測定用の試料は、所定の基材に表面保護層形成用の材料を塗布し、約80℃で乾燥後、基材から表面保護層を剥がす方法によって作製することができる。全光線透過率測定用試料の厚さは、約10〜20μm、伸び率測定用試料は、厚さ約20〜50μm、幅約30〜50mmである。
【0029】
図2は、マーク層14のマーク部Mに描かれるマーク(文字、図柄)の一例を示す図である。これらの文字や図柄などは、任意に選ぶことができる。このような文字や図柄で構成されるマーク層14のマーク部Mは、図1に示した表面保護層12に、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、パッド印刷法、インクジェット印刷法などによる印刷によって形成することができる。
【0030】
上記の構成を有するマーク転写テープ1は、次の方法によって製造することができる。なお、以下の製造方法の説明では、各層の材料、厚さ等は上記の通りであるので、それらの事項に関する説明は省略する。
【0031】
はじめに、ロールに巻かれた帯状の基材11を準備する。その上に、必要に応じて剥離層をグラビア印刷法、ダイ印刷法、リバース印刷法などの方法により形成する。次に、基材11又は剥離層の上に、剥離層の場合と同様な方法により表面保護層12を形成する。表面保護層12を80℃程度の温度で乾燥後、表面保護層12の上に、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、パッド印刷法、インクジェット印刷法などにより、マークMを印刷する。さらに、その上に、感圧接着層13をグラビア印刷法、ダイ印刷法、リバース印刷法などの方法によって形成する。上記のように、基材11には、ロールに巻かれた帯状の材料を用いているので、塗膜を形成した後、所定の幅、長さに裁断する。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態に係るマーク転写テープカートリッジを示す模式的斜視図である。なお、図3には、マーク転写テープカートリッジと、マーク転写具のケースとの関係を合わせて示した。また、図4は、本発明の実施の形態に係るマーク転写具の内部構造を示す模式的部分断面図である。
【0033】
図3に示したマーク転写テープカートリッジ2は、平板状の支持体27の1面側に、送出リール23、巻取リール24が回転可能に配置されており、さらに支持体27の先端領域に転写ヘッド26が配置されている。詳細な機構に関する説明は省略するが、転写ヘッド26の押圧ブレード26aは、支持体27の先端部27aに対して、マーク転写テープカートリッジ2の軸方向に出入り自在に構成されていることが好ましい。
【0034】
図3に示したように、マーク転写テープカートリッジ2は、送出リール23の中心孔23aがケース本体部31−1に回転可能に取り付けられている歯車34の回転軸34aに嵌合し、巻取リール24の中心孔24aが支持部35に嵌合するようになっている。なお、上記の歯車34の歯部34bが巻取リール24に設けられている歯車(図示省略)の歯部に噛み合うようになっており、マーク転写テープ1の送り出しと巻き取り速度が調節される仕組みとなっている。
【0035】
上記のマーク転写テープカートリッジ2に装着されているマーク転写テープは、本発明の実施の形態に係るマーク転写テープ1である。このマーク転写テープカートリッジ2が装着されたマーク転写具を用いて、紙面などの転写対象物にマークを転写することによって、鮮明で、ひび割れや伸びによる変形のないマークを得ることができる。
【0036】
図4に示したマーク転写具3は、上記の実施の形態に係るマーク転写テープカートリッジ2が、ケース31に組み込まれたタイプであり、マーク転写テープカートリッジ2が、図3に示した態様で、ケース本体31−1に着脱自在に装着されている。ケース本体31−1にマーク転写テープカートリッジ2が装着された後、ケース蓋31−2で蓋が被される構成となっている。
【0037】
このマーク転写具3は、マーク転写テープカートリッジ2に設けられている送出リール(送出部)23、巻取リール(巻取部)24、転写ヘッド26、マーク転写テープ1などによって主要部が構成されるとともに、転写ヘッド26が、ケース31の先端部31aから突出して位置するようになっている。このような構成によって、送出リール23に巻かれたマーク転写テープ1が、送出リール23から送り出されて、転写ヘッド26の押圧ブレード26aで転写が行われた後、マーク転写テープ1の基材11が巻取リール24に巻き取られる。ここで、送出リール23と巻取リール24とは相互に連動しており、送り出されたマーク転写テープ1の張りに緩みなどが生じないように調節される構造となっている。
【0038】
なお、図3、図4に示した転写テープカートリッジ2及びマーク転写具3の各部の構造及び全体の構成は1つの例であり、マーク転写テープ1を除く器具の構成、機構等は、マーク転写テープ1の塗膜を転写できる構造であれば、図5に示したタイプなど、その他のタイプであってもよい。
【0039】
また、別の実施の形態に係るマーク転写具では、マーク転写テープカートリッジ2を用いずに、送出リール23、巻取リール24、転写ヘッド26等が、ケース31に一体的に組み込まれたタイプとすることができる。その場合の構成は、マーク転写テープカートリッジ2の支持体27がないだけで、主要部の構成は実施の形態に係るマーク転写具3とほぼ同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0040】
上記のマーク転写具3又は別の実施の形態に係るマーク転写具には、実施の形態に係るマーク転写テープ1が装着されているので、これらのマーク転写具を用いて、紙面などの転写対象材にマークを転写することによって、鮮明で、ひび割れや伸びによる変形のない良好なマークを得ることができる。
【0041】
【実施例】
図4に示したマーク転写具3を用いて、マーク転写テープ1の転写性能を試験した。なお、比較のために、マーク転写具3におけるマーク転写テープのみを比較用テープに置き換えた試験も行った。
(1)試験方法
表1に実施例1及び2、表2に比較例1〜3における、それぞれの試験に用いた表面保護層形成用の配合材料及び感圧接着層13形成用の配合材料の組成を示した。これらの組成を変えることによって、表面保護層と感圧接着層の組成に関連する特性を変化させた。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
実施例1の場合は、基材11に両面に剥離層が設けられた幅約500mm、厚さ16μmのポリエチレンフタレートフィルムを用いた。その基材11の片面に、乾燥後の厚さが10μmになるように、リバース印刷法により1−A液を塗布し、約80℃で乾燥することにより、表面保護層12を形成した。次に、表面保護層12の上に、グラビア印刷により、縦約5mm、横約5mmで、桃色のハート形の図柄(マーク)を印刷した。さらに、その上に、乾燥後の厚さが1μmになるように、グラビア印刷法により1−B液を塗布し、約100℃で乾燥することにより、感圧接着層13を形成した。
【0045】
上記の塗膜が形成されたフィルムを幅6mmにスリットし、得られたマーク転写テープ1を用いて、図4に示したマーク転写具1を作製した。このマーク転写具1により、白色無地の上質紙に押圧転写を行い、塗膜の特性を調査した。
【0046】
なお、表面保護層12の厚さは、走査型電子顕微鏡(SEM)によって測定し、全光線透過率と伸び率は、表面保護層を構成する材料単独で試料を作製し、それぞれASTM D−1003、同じくD−412に規定されている試験方法によって測定した。なお、試料の作製方法は既に説明したので、重複する説明を省略する。また、塗膜の転写特性に関しては、転写塗膜の切断性、転写後の図柄(マーク)の視認性及びひび割れを、目視観察によって調査した。
【0047】
実施例2の場合は、マーク転写テープ1の製造方法は実施例1の場合とほぼ同様であるので重複する説明を省略する。ただし、実施例1の場合と異なる条件は、表1に示した組成の他下記の事項である。基材11には、厚さ40μmのグラシン紙を用い、表面保護層12の乾燥後の厚さは8μm、図柄はアルファベット「ABC」で、色は青色、大きさは縦約4mm、横約15mmとした。また、乾燥後の感圧接着層13の厚さは1μmになるようにした。
【0048】
比較例1の場合は、基材11に、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。また、表面保護層12の乾燥後の厚さは25μm、図柄は50音の文字「あいうえお」で、色は4色、大きさは縦・横約24mmとした。さらに、乾燥後の感圧接着層13の厚さは2μmになるようにした。上記の条件により、表面保護層の厚さが本発明で規定する範囲を超え、全光線透過率が本発明で規定する範囲に満たないマーク転写テープを作製した。なお、表面保護層の全光線透過率は、白色顔料を配合することによって低くなるようにした。
【0049】
比較例2の場合は、基材11に、厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。また、表面保護層の乾燥後の厚さは0.8μm、図柄は星形で、色は緑色、大きさは縦・横約3.5mmとした。さらに、乾燥後の感圧接着層の厚さは1μmになるようにした。上記の条件により、表面保護層の厚さが本発明で規定する範囲を下回り、伸び率が本発明で規定する範囲に満たないマーク転写テープを作製した。なお、表面保護層の伸び率は、ポリエチレン樹脂によって低くなるようにした。
【0050】
比較例3の場合は、基材11に厚さ40μmのグラシン紙を用いた。また、表面保護層の乾燥後の厚さは10μm、図柄は星形で、色は緑色、大きさは縦・横約3.5mmとした。さらに、乾燥後の感圧接着層の厚さは2μmになるようにした。上記の条件により、表面保護層の伸び率が本発明で規定する範囲を超えるマーク転写テープを作製した。なお、表面保護層の伸び率は、ウレタン樹脂によって高くなるようにした。
(2)試験結果
表3に、試験結果をまとめて示した。
【0051】
【表3】
【0052】
表3から明らかなように、実施例1及び2に関しては、表面保護層12が、厚さ、全光線透過率、伸び率ともに、本発明で規定する条件を満足していた。そのため、転写塗膜の切断性、転写後のマークの輪郭、色彩などの視認性がよく、転写後の塗膜にひび割れも観察されず、塗膜の転写特性が良好であった。
【0053】
一方、比較例1〜3は、転写塗膜の切断性、転写後のマークの視認性、転写後の塗膜のひび割れのうちの少なくとも1つが不良であり、塗膜の転写特性が劣っていた。このうち、比較例1は、表面保護層の厚さが厚すぎるので転写塗膜の切断性に劣り、全光線透過率が低すぎるのでマークの視認性に劣っていた。また、比較例2は、表面保護層の厚さが薄すぎたため、また、伸び率が低すぎたために転写後の塗膜及びマークにひび割れが生じていた。さらに、比較例3は、表面保護層の伸び率が高すぎたために、転写塗膜の切断性に劣り、マークが変形していたために視認性にも劣っていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマーク転写テープの断面構造を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るマーク転写テープのマーク層に描かれるマークの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るマーク転写テープカートリッジを示す模式的斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るマーク転写具の内部構造を示す模式的部分断面図である。
【図5】従来のマーク転写具の本体内部の構造を示す正面図である。
【図6】従来のマーク転写具に用いられているマーク転写テープの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1、55 マーク転写テープ
2、54 マーク転写テープカートリッジ
3、50 マーク転写具
11、61 基材
12、62 表面保護層
13、63 感圧接着層
14、64 マーク層
23 送出リール
24 巻取リール
26 転写ヘッド
26a 転写ブレード
27 支持体
31 ケース
31−1 ケース本体
31−2 ケース蓋
M マーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字や図柄等のマークの転写に用いられるマーク転写テープ、マーク転写テープカートリッジ及びマーク転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
書類や資料へのマーキング、葉書や資料への図柄付け、持ち物の識別のための模様貼りなど、紙面や平板状の面に、文字や図柄などのマークを付けることがよく行われている。手軽な方法には、スタンプによる方法や、シールを貼る方法などがあり、大人、子供を問わず広く利用されている。
【0003】
上記のような方法とは別の方法として、マーク転写テープを利用するマーク転写具が提案されている(例えば、特許文献1)。図5は、このマーク転写具の本体内部の構造を示す正面図である。マーク転写具50は、片手で持って操作可能なケース51と、ケース51に着脱可能に装着されたカートリッジ52とを含んで構成され、カートリッジ52は転写ヘッド53を備えている。また、カートリッジ52は、カートリッジケース54を備えており、カートリッジケース54に、マーク転写テープ55を送り出す送出リール56と、マーク転写後のテープ(基材)を巻き取る巻取リール57とが回転可能に装着され、さらにマーク転写テープ55を紙面等に押圧して転写する転写ヘッド53が、その軸心を中心として回転可能に装着されている。
【0004】
このカートリッジ52では、マーク転写テープ55が、送出リール56に巻き付けられており、マーク転写テープ55は、送出リール56から送り出されマーク転写ヘッド53を経て、マーク転写後のテープ(基材)が巻取リール57に巻き取られるように構成されている。
【0005】
図6は、上記のマーク転写具50に用いられているマーク転写テープ55の構造を示す断面図である。テープ状の基材61の表面に、表面保護層62、マーク層64及び感圧接着層63が順に積層された構造となっている。なお、符号Mは、マーク層64に形成されているマークを表している。
【0006】
このマーク転写テープ55が、上記の転写ヘッド53で例えば紙面に押圧されると、感圧接着層63が紙面に粘着し、感圧接着層63とその上面側のマーク層64と表面保護層62が紙面に残り、転写が行われるという仕組みになっている。表面保護層62は、ほぼ透明であり、紙面に対してはマーク層64の上に位置し、紙面に転写されたマークに傷が付いたり、マークが変質したりするのを防止する効果を有している。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−337830号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の表面保護層は、文字や図柄などのマーク(以下、単に「マーク」と記す)を保護するために欠くことのできない層である。しかし、表面保護層は単にほぼ透明であればいいというものではなく、表面保護層の特性によっては、転写後のマークが鮮明さに欠けたり、表面保護層にひび割れが生じて正常なマークが表示されなかったり、マークが変形したりすることがある。
【0009】
本発明は、マークの輪郭や色彩を鮮明に、かつ形状を正確に表示することができるマーク転写テープ、マーク転写テープカートリッジ及びマーク転写具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段及び効果】
上記の課題を解決するための本発明に係るマーク転写テープは、テープ状の基材の一面に、少なくとも表面保護層、マーク層及び感圧接着層が順に積層され、前記表面保護層が、厚さ:1〜20μm、全光線透過率:50%以上、常温における伸び率:20〜200%であることを特徴としている。
【0011】
上記のマーク転写テープによれば、表面保護層の厚さ、全光線透過率及び伸び率が上記の範囲に制限されているので、表面保護層、マーク層及び感圧接着層を含む塗膜が転写対象材に転写される際の切断性に優れるとともに、転写後の表面保護層にはひび割れや伸びが生じにくい。また、表面保護層が透明性に優れているので、転写されたマークは、輪郭、色彩が鮮明であり、形状が正確である。
【0012】
また、本発明に係るマーク転写テープカートリッジは、マーク転写テープの送出部及び巻取部と、転写ヘッドとを備え、前記マーク転写テープが、前記送出部から送り出され、前記転写ヘッドを経て前記巻取部に巻き取られるように構成され、前記マーク転写テープが、上記の本発明に係るマーク転写テープによって構成されていることを特徴としている。
【0013】
上記のマーク転写テープカートリッジによれば、マーク転写具に対するマーク転写テープの着脱が容易であるとともに、上記の本発明に係るマーク転写テープが用いられているので、転写の際の塗膜の切断性に優れ、転写されたマークは、輪郭、色彩が鮮明であり、形状が正確である。
【0014】
また、本発明に係るマーク転写具(1)は、外枠を構成するケース内に、上記の本発明に係るマーク転写テープカートリッジが着脱自在に装着されていることを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明に係るマーク転写具(2)は、外枠を構成するケース内に、マーク転写テープの送出部及び巻取部と、転写ヘッドとを備え、前記マーク転写テープが、前記送出部から送り出され、前記転写ヘッドを経て前記巻取部に巻き取られるように構成され、前記マーク転写テープが、上記の本発明に係るマーク転写テープによって構成されていることを特徴としている。
【0016】
上記のマーク転写具(1)又は(2)によれば、転写具が上記のように構成され、片手で操作できるようになっているので、簡単に紙面等にマークを転写することができる。また、マーク転写テープには、上記の本発明に係るマーク転写テープが用いられているので、転写の際の塗膜の切断性に優れ、転写されたマークは、輪郭、色彩が鮮明であり、形状が正確である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明に係るマーク転写テープ、マーク転写テープカートリッジ及びマーク転写具を具体的に説明する。説明に用いる図面においては、同一又は同種の部分に同じ番号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係るマーク転写テープの断面構造を示す模式的断面図である。図1に示したマーク転写テープ1は、テープ状の基材11と、表面保護層12と、感圧接着層13と、表面保護層12と感圧接着層13との間に挟まれたマーク層14とを含んで構成されている。ただし、マーク層のうち、マーク部M以外の部分は、表面保護層12と感圧接着層13とが直接接している。また、図示していないが、基材11と表面保護層12との間には、基材11と表面保護層12との間を剥離しやすくするために、シリコン樹脂やフッ素樹脂などで構成された剥離層を設けてもよい。なお、基材11を除く、表面保護層12、マーク層14及び感圧接着層13を合わせて、「塗膜」と記すことがある。
【0019】
基材11は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどの合成樹脂製フィルムやグラシン紙などで構成されている。また、基材11の厚さは5〜100μmの範囲が好適であり、厚さが厚すぎると転写の際の転写圧が低下し、転写不良が生じやすく、逆に薄すぎるとテープの強度が弱く、テープの断裂などのトラブルを生じることがある。
【0020】
感圧接着層13には、アクリル系、ビニルエーテル系などの合成樹脂やゴム系の粘着性を有する材料が適している。この感圧接着層13は、必要に応じて、ロジン及びロジン誘導体、テルペン重合体、石油樹脂などの粘着付与剤、フェノール系やリン系などの酸化防止剤、パラアミノ安息香酸系、ベンゾフェノン系メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体などの紫外線吸収剤などの添加剤を含んでいてもよい。また、感圧接着層13の厚さは、0.3〜5μmの範囲が好ましく、さらに好ましい範囲は、0.5〜3μmである。厚さが厚すぎると、転写の際の塗膜の切断性が悪くなり、一方薄すぎると、紙などの被転写材に塗布層が十分接着しないことがある。
【0021】
表面保護層12は、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン系ブロックコポリマー、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の少なくとも1つを主成分とし、必要に応じて、アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性などの界面活性剤、フェノール系やリン系などの酸化防止剤、パラアミノ安息香酸系、ベンゾフェノン系メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体などの紫外線吸収剤などを含んでいてもよい。また、顔料や染料を含ませて着色したり、パール顔料やラメなどを用いて色彩感覚を高めてもよい。ただし、マーク転写テープ1を転写させたときに、マークの色・形状が鮮明に視認できるように色合い、濃さを調節することが好ましい。
【0022】
表面保護層12の厚さは、1〜20μmの範囲であり、3〜15μmの範囲がより好ましい。表面保護層12の厚さが1μmに満たない場合には、表面保護層12を構成する樹脂が歪みなどによって生じる外力に耐えることができないため、転写した塗膜にひび割れが生じ、マークの色や形状が鮮明に表示されないことがある。
【0023】
一方、表面保護層12の厚さが20μmを超えると、押圧転写した後、転写ヘッド部で塗膜を切断する際の切断性が低下するため、所定の位置で切断できないことがある。また、塗膜の透明度(全光線透過率)が低くなるので、塗膜を転写した場合にマークの輪郭や色彩の鮮明さが失われる傾向がある。さらに、基材11と塗膜とを合わせた全体の厚さ(総厚)が大きくなりすぎるので、マーク転写具に収納できるマーク転写テープの長さが短くなり、収納量が少なくなる。
【0024】
表面保護層12は透明度が所定の基準を満足するものであり、ASTM D−1003に規定されている方法によって得られる全光線透過率が50%以上である。全光線透過率が、50%に満たない場合には、表面保護層12の透明度が低すぎるので、転写された塗膜のマークの輪郭や色彩の鮮明さに欠ける傾向がある。
【0025】
表面保護層12の透明度は、ポリスチレン樹脂やアクリル樹脂などが高い透明度を得やすいので、これらの材料の配合割合によって調節することができる。一方、顔料やフィラーなどの体質顔料などは、転写の際の切断性を向上させるという長所を有しているが、透明度を低下させる性質があるので、使用する場合には透明度を考慮して配合割合を決めることが好ましい。
【0026】
表面保護層12の伸び率も適正な範囲とする必要があり、ASTM D−412に規定されている方法によって得られる伸び率が、20〜200%の範囲、より好ましくは50〜100%の範囲である。伸び率が20%に満たない場合には、転写された表面保護層12にひび割れが生じやすいので、マークの輪郭、色彩が鮮明さに劣る傾向がある。一方、伸び率が200%を超えると、表面保護層12が伸びた状態で転写されることがあるので、マークも伸びてしまい、マークの形状が正確に転写されないことがある。さらに、押圧転写後、塗膜を切断する際の塗膜の切断性に劣るので、所定の位置で切断できないことがある。
【0027】
表面保護層12の伸び率は、ウレタン樹脂やスチレンブタジエン系コポリマーなどが伸び率を高め、ポリスチレン樹脂やアクリル樹脂などが伸び率を低下させる性質を有しているので、これらの材料の配合割合を選ぶことによって調整することができる。
【0028】
なお、表面保護層12の全光線透過率測定用の試料及び伸び率測定用の試料は、所定の基材に表面保護層形成用の材料を塗布し、約80℃で乾燥後、基材から表面保護層を剥がす方法によって作製することができる。全光線透過率測定用試料の厚さは、約10〜20μm、伸び率測定用試料は、厚さ約20〜50μm、幅約30〜50mmである。
【0029】
図2は、マーク層14のマーク部Mに描かれるマーク(文字、図柄)の一例を示す図である。これらの文字や図柄などは、任意に選ぶことができる。このような文字や図柄で構成されるマーク層14のマーク部Mは、図1に示した表面保護層12に、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、パッド印刷法、インクジェット印刷法などによる印刷によって形成することができる。
【0030】
上記の構成を有するマーク転写テープ1は、次の方法によって製造することができる。なお、以下の製造方法の説明では、各層の材料、厚さ等は上記の通りであるので、それらの事項に関する説明は省略する。
【0031】
はじめに、ロールに巻かれた帯状の基材11を準備する。その上に、必要に応じて剥離層をグラビア印刷法、ダイ印刷法、リバース印刷法などの方法により形成する。次に、基材11又は剥離層の上に、剥離層の場合と同様な方法により表面保護層12を形成する。表面保護層12を80℃程度の温度で乾燥後、表面保護層12の上に、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、パッド印刷法、インクジェット印刷法などにより、マークMを印刷する。さらに、その上に、感圧接着層13をグラビア印刷法、ダイ印刷法、リバース印刷法などの方法によって形成する。上記のように、基材11には、ロールに巻かれた帯状の材料を用いているので、塗膜を形成した後、所定の幅、長さに裁断する。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態に係るマーク転写テープカートリッジを示す模式的斜視図である。なお、図3には、マーク転写テープカートリッジと、マーク転写具のケースとの関係を合わせて示した。また、図4は、本発明の実施の形態に係るマーク転写具の内部構造を示す模式的部分断面図である。
【0033】
図3に示したマーク転写テープカートリッジ2は、平板状の支持体27の1面側に、送出リール23、巻取リール24が回転可能に配置されており、さらに支持体27の先端領域に転写ヘッド26が配置されている。詳細な機構に関する説明は省略するが、転写ヘッド26の押圧ブレード26aは、支持体27の先端部27aに対して、マーク転写テープカートリッジ2の軸方向に出入り自在に構成されていることが好ましい。
【0034】
図3に示したように、マーク転写テープカートリッジ2は、送出リール23の中心孔23aがケース本体部31−1に回転可能に取り付けられている歯車34の回転軸34aに嵌合し、巻取リール24の中心孔24aが支持部35に嵌合するようになっている。なお、上記の歯車34の歯部34bが巻取リール24に設けられている歯車(図示省略)の歯部に噛み合うようになっており、マーク転写テープ1の送り出しと巻き取り速度が調節される仕組みとなっている。
【0035】
上記のマーク転写テープカートリッジ2に装着されているマーク転写テープは、本発明の実施の形態に係るマーク転写テープ1である。このマーク転写テープカートリッジ2が装着されたマーク転写具を用いて、紙面などの転写対象物にマークを転写することによって、鮮明で、ひび割れや伸びによる変形のないマークを得ることができる。
【0036】
図4に示したマーク転写具3は、上記の実施の形態に係るマーク転写テープカートリッジ2が、ケース31に組み込まれたタイプであり、マーク転写テープカートリッジ2が、図3に示した態様で、ケース本体31−1に着脱自在に装着されている。ケース本体31−1にマーク転写テープカートリッジ2が装着された後、ケース蓋31−2で蓋が被される構成となっている。
【0037】
このマーク転写具3は、マーク転写テープカートリッジ2に設けられている送出リール(送出部)23、巻取リール(巻取部)24、転写ヘッド26、マーク転写テープ1などによって主要部が構成されるとともに、転写ヘッド26が、ケース31の先端部31aから突出して位置するようになっている。このような構成によって、送出リール23に巻かれたマーク転写テープ1が、送出リール23から送り出されて、転写ヘッド26の押圧ブレード26aで転写が行われた後、マーク転写テープ1の基材11が巻取リール24に巻き取られる。ここで、送出リール23と巻取リール24とは相互に連動しており、送り出されたマーク転写テープ1の張りに緩みなどが生じないように調節される構造となっている。
【0038】
なお、図3、図4に示した転写テープカートリッジ2及びマーク転写具3の各部の構造及び全体の構成は1つの例であり、マーク転写テープ1を除く器具の構成、機構等は、マーク転写テープ1の塗膜を転写できる構造であれば、図5に示したタイプなど、その他のタイプであってもよい。
【0039】
また、別の実施の形態に係るマーク転写具では、マーク転写テープカートリッジ2を用いずに、送出リール23、巻取リール24、転写ヘッド26等が、ケース31に一体的に組み込まれたタイプとすることができる。その場合の構成は、マーク転写テープカートリッジ2の支持体27がないだけで、主要部の構成は実施の形態に係るマーク転写具3とほぼ同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0040】
上記のマーク転写具3又は別の実施の形態に係るマーク転写具には、実施の形態に係るマーク転写テープ1が装着されているので、これらのマーク転写具を用いて、紙面などの転写対象材にマークを転写することによって、鮮明で、ひび割れや伸びによる変形のない良好なマークを得ることができる。
【0041】
【実施例】
図4に示したマーク転写具3を用いて、マーク転写テープ1の転写性能を試験した。なお、比較のために、マーク転写具3におけるマーク転写テープのみを比較用テープに置き換えた試験も行った。
(1)試験方法
表1に実施例1及び2、表2に比較例1〜3における、それぞれの試験に用いた表面保護層形成用の配合材料及び感圧接着層13形成用の配合材料の組成を示した。これらの組成を変えることによって、表面保護層と感圧接着層の組成に関連する特性を変化させた。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
実施例1の場合は、基材11に両面に剥離層が設けられた幅約500mm、厚さ16μmのポリエチレンフタレートフィルムを用いた。その基材11の片面に、乾燥後の厚さが10μmになるように、リバース印刷法により1−A液を塗布し、約80℃で乾燥することにより、表面保護層12を形成した。次に、表面保護層12の上に、グラビア印刷により、縦約5mm、横約5mmで、桃色のハート形の図柄(マーク)を印刷した。さらに、その上に、乾燥後の厚さが1μmになるように、グラビア印刷法により1−B液を塗布し、約100℃で乾燥することにより、感圧接着層13を形成した。
【0045】
上記の塗膜が形成されたフィルムを幅6mmにスリットし、得られたマーク転写テープ1を用いて、図4に示したマーク転写具1を作製した。このマーク転写具1により、白色無地の上質紙に押圧転写を行い、塗膜の特性を調査した。
【0046】
なお、表面保護層12の厚さは、走査型電子顕微鏡(SEM)によって測定し、全光線透過率と伸び率は、表面保護層を構成する材料単独で試料を作製し、それぞれASTM D−1003、同じくD−412に規定されている試験方法によって測定した。なお、試料の作製方法は既に説明したので、重複する説明を省略する。また、塗膜の転写特性に関しては、転写塗膜の切断性、転写後の図柄(マーク)の視認性及びひび割れを、目視観察によって調査した。
【0047】
実施例2の場合は、マーク転写テープ1の製造方法は実施例1の場合とほぼ同様であるので重複する説明を省略する。ただし、実施例1の場合と異なる条件は、表1に示した組成の他下記の事項である。基材11には、厚さ40μmのグラシン紙を用い、表面保護層12の乾燥後の厚さは8μm、図柄はアルファベット「ABC」で、色は青色、大きさは縦約4mm、横約15mmとした。また、乾燥後の感圧接着層13の厚さは1μmになるようにした。
【0048】
比較例1の場合は、基材11に、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。また、表面保護層12の乾燥後の厚さは25μm、図柄は50音の文字「あいうえお」で、色は4色、大きさは縦・横約24mmとした。さらに、乾燥後の感圧接着層13の厚さは2μmになるようにした。上記の条件により、表面保護層の厚さが本発明で規定する範囲を超え、全光線透過率が本発明で規定する範囲に満たないマーク転写テープを作製した。なお、表面保護層の全光線透過率は、白色顔料を配合することによって低くなるようにした。
【0049】
比較例2の場合は、基材11に、厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。また、表面保護層の乾燥後の厚さは0.8μm、図柄は星形で、色は緑色、大きさは縦・横約3.5mmとした。さらに、乾燥後の感圧接着層の厚さは1μmになるようにした。上記の条件により、表面保護層の厚さが本発明で規定する範囲を下回り、伸び率が本発明で規定する範囲に満たないマーク転写テープを作製した。なお、表面保護層の伸び率は、ポリエチレン樹脂によって低くなるようにした。
【0050】
比較例3の場合は、基材11に厚さ40μmのグラシン紙を用いた。また、表面保護層の乾燥後の厚さは10μm、図柄は星形で、色は緑色、大きさは縦・横約3.5mmとした。さらに、乾燥後の感圧接着層の厚さは2μmになるようにした。上記の条件により、表面保護層の伸び率が本発明で規定する範囲を超えるマーク転写テープを作製した。なお、表面保護層の伸び率は、ウレタン樹脂によって高くなるようにした。
(2)試験結果
表3に、試験結果をまとめて示した。
【0051】
【表3】
【0052】
表3から明らかなように、実施例1及び2に関しては、表面保護層12が、厚さ、全光線透過率、伸び率ともに、本発明で規定する条件を満足していた。そのため、転写塗膜の切断性、転写後のマークの輪郭、色彩などの視認性がよく、転写後の塗膜にひび割れも観察されず、塗膜の転写特性が良好であった。
【0053】
一方、比較例1〜3は、転写塗膜の切断性、転写後のマークの視認性、転写後の塗膜のひび割れのうちの少なくとも1つが不良であり、塗膜の転写特性が劣っていた。このうち、比較例1は、表面保護層の厚さが厚すぎるので転写塗膜の切断性に劣り、全光線透過率が低すぎるのでマークの視認性に劣っていた。また、比較例2は、表面保護層の厚さが薄すぎたため、また、伸び率が低すぎたために転写後の塗膜及びマークにひび割れが生じていた。さらに、比較例3は、表面保護層の伸び率が高すぎたために、転写塗膜の切断性に劣り、マークが変形していたために視認性にも劣っていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマーク転写テープの断面構造を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るマーク転写テープのマーク層に描かれるマークの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るマーク転写テープカートリッジを示す模式的斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るマーク転写具の内部構造を示す模式的部分断面図である。
【図5】従来のマーク転写具の本体内部の構造を示す正面図である。
【図6】従来のマーク転写具に用いられているマーク転写テープの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1、55 マーク転写テープ
2、54 マーク転写テープカートリッジ
3、50 マーク転写具
11、61 基材
12、62 表面保護層
13、63 感圧接着層
14、64 マーク層
23 送出リール
24 巻取リール
26 転写ヘッド
26a 転写ブレード
27 支持体
31 ケース
31−1 ケース本体
31−2 ケース蓋
M マーク
Claims (4)
- テープ状の基材の一面に、少なくとも表面保護層、マーク層及び感圧接着層が順に積層されたマーク転写テープであって、
前記表面保護層が、厚さ:1〜20μm、全光線透過率:50%以上、常温における伸び率:20〜200%であることを特徴とするマーク転写テープ。 - マーク転写具に装着されるマーク転写テープカートリッジであって、
マーク転写テープの送出部及び巻取部と、転写ヘッドとを備え、前記マーク転写テープが、前記送出部から送り出され、前記転写ヘッドを経て前記巻取部に巻き取られるように構成され、
前記マーク転写テープが、請求項1に記載のマーク転写テープによって構成されていることを特徴とするマーク転写テープカートリッジ。 - 外枠を構成するケース内に、請求項2に記載のマーク転写テープカートリッジが着脱自在に装着されていることを特徴とするマーク転写具。
- 外枠を構成するケース内に、マーク転写テープの送出部及び巻取部と、転写ヘッドとを備え、前記マーク転写テープが、前記送出部から送り出され、前記転写ヘッドを経て前記巻取部に巻き取られるように構成され、
前記マーク転写テープが、請求項1に記載のマーク転写テープによって構成されていることを特徴とするマーク転写具。
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