JP2005014961A - ボトムローディング式包装方法および包装装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被包装物の充填から各下フラップの折り込み、封緘までの一連の作業を、直線状の搬送経路中で効率良く行い得る新規なボトムローディング式包装方法、包装装置を提供する。
【解決手段】被包装物200を充填した段ボールケース100を下内フラップと直交する搬送路gへ送り出し、前側の下内フラップ101aを順方向へ折り込み、後側の下内フラップ101bを逆方向へ一旦折り込む。その後、逆折りした後側の下内フラップ101bを支持するガイド5を後退させ隙間Sを形成して、後側の下内フラップ101bを下方へ垂れ下げる。次いで、ガイド5の前進と段ボールケース100の後退により、前記垂れ下げた後側の下内フラップ101bを順方向へ折り込む。
【選択図】 図2
【解決手段】被包装物200を充填した段ボールケース100を下内フラップと直交する搬送路gへ送り出し、前側の下内フラップ101aを順方向へ折り込み、後側の下内フラップ101bを逆方向へ一旦折り込む。その後、逆折りした後側の下内フラップ101bを支持するガイド5を後退させ隙間Sを形成して、後側の下内フラップ101bを下方へ垂れ下げる。次いで、ガイド5の前進と段ボールケース100の後退により、前記垂れ下げた後側の下内フラップ101bを順方向へ折り込む。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、起函した段ボールケースの下部開口から被包装物を充填した後、該段ボールケース下部の内外の下フラップを順に折り込むボトムローディング式の包装方法と包装装置に関し、詳しくは、前記段ボールケース下部の相対向する下内フラップの折り込み方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、段ボールケースに被包装物を充填して包装する場合、図14に示すように、板状に折り畳まれたケース用段ボール100’を角筒状に開いて段ボールケース100に起函した後、まず、相対向する下内フラップ101,101を折り込み、次いで、相対向する下外フラップ102,102を折り込んだ後、下外フラップ102,102の突き合せ部を封緘テープ110等により封緘して下部開口を閉じ、その後、上部開口より被包装物を充填し、しかる後、相対向する上内フラップ103,103の折り込み、相対向する上外フラップ104,104の折り込みを順次行い、さらに、上外フラップ104,104の突き合せ部を封緘テープ等で封緘するトップローディング式包装が一般的に採用されている。
【0003】
このようなトップローディング式包装方法は、段ボールケース100の下部開口を閉じた後に被包装物を充填するので、被包装物の充填から各上フラップ103,104の折り込みと封緘までの一連の作業を自動化する上で、包装装置の構成が容易であるなどの利点がある。
【0004】
ところで、被包装物が、身蓋状態の贈答箱や天面差込式個装箱の集積体のような崩れ易いものや、仕切板付の瓶の集積体のような重量物である場合、該被包装物を、起函した段ボールケースの上部開口から充填することが困難であり、このような場合には、起函した段ボールケースの下部開口より被包装物を挿入し充填するボトムローディング式の包装方法が採用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、ボトムローディング式包装においては、段ボールケース100内に充填した被包装物を搬送路の搬送面で支持しながら、下内フラップ101,101の折り込み、下外フラップ102,102の折り込み、下外フラップ102,102同士の封緘を順次行わなければならず、被包装物充填後の段ボールケース100を搬送路へ送り出した場合、搬送方向前側の下内フラップ101は順方向へ折り込まれるが、後側の下内フラップ101は逆方向へ折り返されてしまう。
よって、従来においては、被包装物の充填から各上フラップ103,104の折り込みと封緘までの一連の作業を、直線状の搬送経路中で行うことが出来ず、各下フラップ101,102の折り込み機構が複雑になるという問題があった。
【0006】
具体的には、従来のボトムローディング式包装装置として、例えば図13に示すものが知られている。
この包装装置は、起函した段ボールケース100の下部開口から、リフタープレート301に載せた被包装物200を充填した後、その充填位置にて、下内フラップ101,101を不図示の折込機構で折り込んだ後、この段ボールケース100を下外フラップ102,102と直交する第1の搬送路302へシリンダー等で押し出して送り、その搬送路302により搬送方向前側に位置する下外フラップ102を順方向(内側)へ折り込んだ後、その段ボールケース100を下内フラップ101,101と直交する第2の搬送路303へ送り、その搬送路303中にて、他方の下外フラップ102を外フラップ折込ガイド304で順方向へ折り込み、しかる後、不図示の封緘手段により、下外フラップ102,102の突き合せ部を封緘テープ等で封緘するよう構成されている。
【0007】
すなわち、段ボールケース100の搬送が、前記した第1の搬送路302と第2の搬送路303からなる略L字型の経路になるので、段ボールケース100をX方向(第1の搬送路302の方向)へ送る搬送機構と、Y方向(第2の搬送路303の方向)へ送る搬送機構とが必要であり、さらには、被包装物の充填位置にて下内フラップ101,101を折り込むためのシリンダー等を用いる特殊な折込機構が別途必要であり、構造が複雑になると共に装置が大型化し、且つ包装に時間がかかるなどの問題があった。
【0008】
本発明は上述したような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、起函した段ボールケースの下部開口から被包装物を充填した後、該段ボールケースの下内フラップ、下外フラップを順に折り込むボトムローディング式の包装において、被包装物の充填から各下フラップの折り込みまでの一連の作業を、直線状の搬送経路中で効率良く行うことができる新規なボトムローディング式包装方法、包装装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、段ボールケース起函後に下部方向より被包装物を充填した後、次行程に送る際に、段ボールケース内の被包装物を支持する搬送路の支持部材により、段ボールケース下部の前側の下内フラップを順折りすると共に後側の下内フラップを逆折りし、次いで、後側の下内フラップを下方へ垂れ下げると共に段ボールケースの搬送方向を制御することで、該後側の下内フラップを順折りし、その後、左右の下外フラップを折り込むことを要旨とする。
【0010】
すなわち、本発明に係る包装方法は請求項1記載のように、起函した段ボールケースの下部開口からの被包装物の充填、該段ボールケース下部における下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを順次行うボトムローディング式包装方法において、
被包装物を充填した段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ移動させて、該移動方向と同一方向に段ボールケースを搬送する直線状の搬送路へ送り込み、該搬送路の搬送面を形成する支持部材により、前記段ボールケース内の被包装物を支持すると共に、前記送り込み作動により搬送方向前側の下内フラップを順方向へ折り込み、且つ後側の下内フラップを逆方向へ一旦折り返して段ボールケースを前進させた後、
前記逆折りした後側の下内フラップ部分を支持する所定の支持部材を後退させ、前記搬送面中に隙間を形成して該後側の下内フラップを下方へ垂れ下げ、
次いで、前記所定の支持部材の前進と前記段ボールケースの後退により、前記垂れ下げた後側の下内フラップを順方向へ折り込むことを特徴とする。
【0011】
このような包装方法によれば、下部開口から被包装物を充填した段ボールケースの各下フラップの折り込みを、搬送路中にて効率良く行うことができる。
【0012】
請求項1の包装方法において、前記逆折りした後側の下内フラップを支持する搬送路の所定の支持部材を後退させ、搬送面中に隙間を形成して該下内フラップを下方へ垂れ下げた後、前記所定の支持部材の前進のみにより該下内フラップを順方向へ折り込むこともできるが、この場合、前記隙間は、逆折りした後側の下内フラップが下方へ垂れ下がると共に順方向へ折り込むことができるだけの寸法が必要になる。すなわちこの場合、前記隙間は、下内フラップ略2枚分の開口幅となり、且つ段ボールケースの下面開口に臨むようになり、この隙間から被包装物が落下する可能性があるので、段ボールケースの左右両側に配したシリンダ等の押圧装置により、段ボールケースと共に被包装物を押圧して保持しなければならず、段ボールケースや被包装物に圧痕が残る虞れがある。また、搬送路部分の摺動ストロークも後側の下内フラップ略2枚分のストロークが必要になる。
【0013】
これに対し、本発明の方法では、前記所定の支持部材の前進と前記段ボールケースの後退により、前記垂れ下げた後側の下内フラップを該所定の支持部材で順方向へ折り込むので、前記隙間は、逆折りした後側の下内フラップが下方へ垂れ下がることができるだけの寸法、すなわち、下内フラップ略1枚分の開口幅があれば良く、また、前記隙間では段ボールケースの下面が開口することはないので、該隙間から被包装物が落下する虞れは無い。よって、被包装物を左右両側から押圧して保持する必要は無く、また、前記所定の支持部材の摺動ストロークも下内フラップ略1枚分のストロークで良い。
【0014】
したがって、請求項2のように、前記後側の下内フラップを順方向へ折り込むため、前記所定の支持部材を後退させ、前記後側の下内フラップを垂れ下げる際に、前記所定の支持部材を後退させる距離を、前記後側の下内フラップを垂れ下げるために必要な最小限の範囲(例えば、下内フラップの長さより数mm長い距離)とすることにより、請求項1による前記効果をより確実なものとし得る。
【0015】
また、本発明の包装方法によれば、前記したように被包装物を左右両側から押圧して保持する必要が無いため、請求項3記載のように、前記搬送路上にて段ボールケースを前進、後退させる手段として、段ボールケースを両側から挟むよう搬送路の左右両側に設置された正逆方向へ回転駆動自在な搬送ベルトを用いることができる。
この場合、左右の搬送ベルトを適時に正方向、逆方向へ回転駆動させるだけで、段ボールケースの前進、後退を容易に制御することができる。
【0016】
前記した請求項1〜3の包装方法において、請求項4に記載したように、前記後側の下内フラップを順方向へ折り込んだ後、該段ボールケースを直線状の搬送路上を前進させ、該搬送路中にて、前記左右の下外フラップの折り込み、該下外フラップ同士の突き合せ部の封緘を順次行うことが好ましい。
この際、この種の包装方法において用いられる周知の折り込み手段、封緘手段を採用することもできる。
この場合、被包装物の充填から、段ボールケース下部における各下内フラップの折り込みと封緘までの一連の作業を、直線状の搬送路中にて効率良く行うことができる。
【0017】
本発明の包装方法を実施する包装装置は、請求項5記載のように、起函した段ボールケースの下部開口から被包装物を充填した後、該段ボールケース下部における下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを、直線状の搬送路中にて順次行うボトムローディング式包装装置であって、
充填位置にて前記段ボールケースに被包装物を充填する充填手段と、被包装物を充填した段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ移動させ次行程の搬送路へ送り込む移送手段と、該移送手段により搬送路へ送り込まれた段ボールケースを内部の被包装物と共に下方から支持し搬送面を形成する支持部材と、該搬送路において段ボールケースを左右両側から挟んで段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ搬送する左右の搬送ベルトを備えると共に、
前記搬送路中に、前側の下内フラップを順方向へ折り込むと共に後側の下内フラップを一旦逆方向へ折り返す下前内フラップ折込手段と、逆方向へ折り返された後側の下内フラップを下方へ垂れ下げた後に順方向へ折り込む下後内フラップ折込手段と、左右の下外フラップを順方向へ折り込む下外フラップ折込手段を順に配設し、
前記下前内フラップ折込手段は、前記搬送面の始端部分となる支持部材としての下前内フラップ折込ガイドから形成され、
前記下後内フラップ折込手段は、前記下前内フラップ折込ガイドより後流側に前後摺動自在に配した支持部材としての下後内フラップ折込ガイドと、該下後内フラップ折込ガイドを適時に摺動させる駆動手段から形成され、
前記段ボールケースを前記移送手段で充填位置から搬送路へ送り込むことにより、前記下前内フラップ折込ガイドで前記前側の下内フラップを順方向へ折り込み、更に後側の下内フラップを逆方向へ折り返した後、前記段ボールケースを前記下後内フラップ折込ガイドの位置まで前進させてから、該下後内フラップ折込ガイドを後退させ搬送面中に隙間を形成して前記後側の下内フラップを下方へ垂れ下げ、次いで、前記下後内フラップ折込ガイドを前進させると共に前記搬送ベルトの逆転により段ボールケースを後退させて前記後側の下内フラップを順方向へ折り込み、次いで、前記搬送ベルトの正転により段ボールケースを前進させて、下外フラップ折込手段による下外フラップの折り込みを行うよう構成したボトムローディング式包装装置である。
【0018】
このような構成の包装装置によれば、本発明に係るボトムローディング式包装方法を好適に実施することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
図1〜図11に示す包装装置は、本発明に係るボトムローディング式包装方法を自動化する装置であって、段ボールケース100に被包装物200を充填する第1ステーションa、該段ボールケース下部における前後の下内フラップ101a,101bの折り込みを行う第2ステーションbと第3ステーションc、左右の下外フラップ102a,102bの折り込みを行う第4ステーションd、該下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部の封緘を行う第5ステーションe、第2ステーションbから第5ステーションeにわたって形成される直線状の搬送路gを備え、段ボールケース100の下部開口100aからの被包装物200の充填、前後の下内フラップ101a,101bの折り込み、左右の下外フラップ102a,102bの折り込み、該下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部の封緘を、直線状の搬送経路中にて順次自動的に行うよう構成されている。
【0020】
被包装物200は、例えば、身蓋状態の贈答箱や天面差込式個装箱の集積体のような崩れ易いものや、仕切板付の瓶の集積体のような重量物であって、起函した段ボールケース100の上部開口からの充填が困難な商品である。
【0021】
段ボールケース100は、JIS Z1506のコード番号0202で規定されるいわゆるA式外装ケースであり、本例においては図12に示すように、相対向する下内フラップ101a,101bを折り込み、次いで、相対向する下外フラップ102a,102bを折り込んだ後、下外フラップ102a,102bの突き合せ部を封緘テープ等により封緘して下部開口100aを閉じ、その後、相対向する上内フラップ103a,103bの折り込み、相対向する上外フラップ104a,104bの折り込みを順次行い、さらに、上外フラップ104a,104bの突き合せ部を封緘テープ等で封緘して上部開口100bを閉じるようになっている。
【0022】
第1ステーションaには、その前行程で起函され充填位置にセットされる段ボールケース100の下部開口100aから被包装物200を挿入、充填する充填手段1と、被包装物200を充填した段ボールケース100をその下内フラップ101a,101bと直交する方向へ送り出す移送手段2が配設されている。
尚、段ボールケース100は、図3に示すように、第1ステーションaにおいて、搬送路gの搬送面fのレベルで起函するのが好ましいが、図2では包装装置の構造を明確に示すために、段ボールケース100を搬送面fよりも高い位置に表している。
充填手段1は、被包装物200を載せるリフタープレート1aと、このリフタープレート1aを昇降させるシリンダ1bからなる。
移送手段2は、段ボールケース100を被包装物200と共に搬送路gに押し出すプレート2aと、このプレート2aを前後させるシリンダ2bからなる。
【0023】
第2ステーションbから第5ステーションeは、第1ステーションaから送り出される段ボールケース100を搬送する直線状の搬送路gに沿って順に配置されている。
搬送路gは、後述する下前内フラップ折込ガイド3、下後内フラップ折込ガイド5、搬送ガイド7,11等の支持部材で搬送面fを形成しており、該搬送面fは、段ボールケース100を内部の被包装物200と共に搬送し得るよう、上昇位置にあるリフタープレート1aの延長面上に設置されている。
【0024】
第2ステーションbには、搬送方向前側の下内フラップ101aを順方向へ折り込むと共に後側の下内フラップ101bを一旦逆方向へ折り込む平板状の下前内フラップ折込ガイド3、該下前内フラップ折込ガイド3を搬送路gに沿って前後摺動させるシリンダ4、逆方向へ折り込まれた後側の下内フラップ101bを下方へ垂れ下げた後に順方向へ折り込む平板状の下後内フラップ折込ガイド5、該下後内フラップ折込ガイド5を搬送路gに沿って前後摺動させる駆動装置6を備えている。
【0025】
下前内フラップ折込ガイド3は、前記搬送面fの始端部分を形成する板状のガイドで、上昇位置にあるリフタープレート1aに隣り合うよう設置されると共に、その後端3aが、段ボールケース100の第1ステーションaへのセット時に邪魔にならないようリフタープレート1aから離間する前進位置と、段ボールケース100セット後にリフタープレート1aに接近する後退位置との間を、シリンダ4で前後摺動自在に支持されている。
下前内フラップ折込ガイド3の後端3aは、前側の下内フラップ101aの順方向への折り込み、後側の下内フラップ101bの逆方向への折り返しをスムーズに行えるよう、下方へ向けて傾斜状に折曲している。
【0026】
下後内フラップ折込ガイド5は、搬送面fにおける始端部分の後流側に配設される板状のガイドで、下前内フラップ折込ガイド3の下面に摺接するよう前後摺動自在に設置されると共に、駆動装置6により、その先端5aが搬送ガイド7と離間して搬送面f中に下内フラップ略1枚分の長さの隙間Sが形成される後退位置と、搬送ガイド7と接して前記隙間Sを塞ぐ前進位置との間を前後摺動自在に支持されている。
隙間Sは、下内フラップ101bが垂れ下がるのに必要な最小限の寸法であればよく、下内フラップ101bの長さより数mm長い距離であることが好ましい。
下後内フラップ折込ガイド5の先端5aは、後側の下内フラップ101bの順方向への折り込みをスムーズに行えるよう、下方へ向けて傾斜状に折曲している。
【0027】
また、第2ステーションbから第3ステーションcにわたっては、移送手段2で搬送路gへ送り出された段ボールケース100を内部の被包装物200と共に正逆方向へ搬送する搬送ベルト8a,8bが、搬送路gの左右両側に設置されている。
【0028】
搬送ベルト8a,8bは、段ボールケース100を左右両側から挟むよう搬送面fの左右両側に設置された正逆方向へ回転駆動自在な搬送ベルトであり、不図示のモータに連絡する駆動ローラ8cの正逆回転により、段ボールケース100を適時に正逆方向へ搬送するよう形成されている。
【0029】
第2ステーションbと第3ステーションcの間には、搬送ベルト8a,8bの正転により段ボールケース100の後端面105が下後内フラップ折込ガイド5と搬送ガイド7の間に至ったことを検出する正転停止位置検出センサー9aと、搬送ベルト8a,8bの逆転により段ボールケース100が後側の下内フラップ101bの高さh分だけ(下内フラップ1枚分の長さに略等しい距離だけ)後退したことを検出する逆転停止位置検出センサー9bが設置されている。
【0030】
第3ステーションcから第4ステーションdにわたっては、前後摺動する下後内フラップ折込ガイド5との間で前記した隙間Sを形成する長尺平板状の搬送ガイド7が設置されている。
【0031】
第4ステーションdには、左右の下外フラップ102a,102bを折り込む下外フラップ折込手段が設置されている。
下外フラップ折込手段は、搬送ガイド7の左右両側に傾斜状に設置した棒状の折込ガイド10a,10bからなり、搬送ガイド7の左右両側に垂れ下がる左右の下外フラップ102a,102bが、段ボールケース100の搬送に伴いそれら折込ガイド10a,10bで順方向に折り込まれるよう形成されている。
【0032】
第5ステーションeには、前記搬送ガイド7の延長面上に位置する平板状の搬送ガイド11が設置されると共に、該搬送ガイド11の下面側に、下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部を封緘する封緘手段12が設置されている。
封緘手段12は、搬送ガイド11上を移動する段ボールケース100の下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部を封緘テープ110で自動的に封緘する周知の機構であり、本例では、搬送ガイド11に設けたスリット11a内を移動する下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部に封緘テープ110を圧着させる駆動ローラと圧着ローラ等からなる機構を示す。
【0033】
第4ステーションdから第5ステーションeにわたっては、段ボールケース100を左右両側から挟んで、内部の被包装物200と共に正方向へ搬送する搬送ベルト13a,13bが、搬送ガイド11の左右両側に設置されており、不図示のモータに連絡する駆動ローラ13cの正転により、段ボールケース100を適時に正方向へ搬送するよう形成されている。
【0034】
第5ステーションeの次行程には、段ボールケース上部の上内フラップ103a,103bを折り込むための折込手段、上外フラップ104a,104bを折り込むための折込手段、上外フラップ同士104a,104bの突き合せ部を封緘する封緘手段が順次設置されている。
これら上フラップの折込手段、封緘手段は、この種包装装置において周知な機構で形成して本装置に含まれるよう構成しても、別の装置で行うようにしても、作業者が手作業で行うようにしても良く任意である。
【0035】
以下、本例の包装装置によるボトムローディング式包装について、主に図3〜図12を参照しながら説明する。
まず、板状に折り畳まれたケース用段ボール100’を吸引等の手段で角筒状に開いて段ボールケース100に起函した後、この段ボールケース100を第1ステーションaにセットする。この時、段ボールケース100のセットの邪魔にならないよう、下前内フラップ折込ガイド3は前進位置(図3において右側へ移動した状態)にある。
段ボールケース100をセットした後、その下部開口100aから、リフタープレート1aに載せた被包装物200を上昇させ挿入、充填する(図3、図12(イ)参照)。
この挿入、充填動作は、所定位置の被包装物200に、起函した段ボールケース100を下降させることによって行うことも出来、段ボールケース100、被包装物200のどちらを移動させるかは限定されない。
【0036】
次に、シリンダ4の作動で下前内フラップ折込ガイド3を後退(図4において左側へ移動)させた後、シリンダ2aの作動で段ボールケース100を被包装物200と共に第2ステーションbへ送り出し、搬送ベルト8a,8bの正転により段ボールケース100を被包装物200と共に搬送路g上を搬送させながら、下前内フラップ折込ガイド3により、前側の下内フラップ101aを順方向へ折り込み、後側の下内フラップ101bを逆方向へ一旦折り返す(図4〜図5、図12(ロ)参照)。
【0037】
さらに、搬送ベルト8a,8bの正転により、段ボールケース100を正方向へ送るが、段ボールケース100の後端面105が下後内フラップ折込ガイド5と搬送ガイド7の間に至ったことを正転停止位置検出センサー9aが検出すると、搬送ベルト8a,8bが停止する。この時、下後内フラップ折込ガイド5は前進位置にあって搬送面fには隙間Sが形成されておらず、段ボールケース100内に被包装物200が落下する虞れはない(図6参照)。
【0038】
次いで、駆動装置6の作動で下後内フラップ折込ガイド5が後退位置まで摺動し、下後内フラップ折込ガイド5と搬送ガイド7の間に、略下内フラップ1枚分(下内フラップ101bの長さhより数mm長い距離)の隙間Sが形成され、逆方向に折り込まれた後側の下内フラップ101bがその隙間Sにより下方へ垂れ下がる(図7、図12(ハ)参照)。
【0039】
次いで、駆動装置6の作動で下後内フラップ折込ガイド5が前進位置まで摺動した後(図8参照)、搬送ベルト8a,8bの逆転と逆転停止位置検出センサー9bの検出により、段ボールケース100が略下内フラップ1枚分だけ後退し、これにより、垂れ下がった後側の下内フラップ101bが順方向へ折り込まれる(図9、図12(ニ)参照)。
【0040】
さらに、搬送ベルト8a,8bと搬送ベルト13a,13bの正転により、段ボールケース100を第3ステーションcを経て第4ステーションdへ送り、折込ガイド10a,10bにより、左右の下外フラップ102a,102bを順方向へ折り込む(図10、図12(ホ)参照)。
【0041】
次いで、搬送ベルト13a,13bの正転により、段ボールケース100を第5ステーションeへ送り、封緘手段12により、下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部を封緘テープ110で封緘する(図11参照)。
【0042】
さらに、搬送ベルト13a,13bの正転により、段ボールケース100を第5ステーションeから次行程へと送り、上内フラップ103a,103bと上外フラップ104a,104bの折り込み、上外フラップ104a,104b同士の突き合せ部の封緘を順次行い、包装を完了する。
【0043】
次の包装作業は、逆転停止位置検出センサー9bの検出により段ボールケース100の後退が停止した時点(図9の時点)で、新たな段ボールケース100が第1ステーションaにセットされ、前記同様、被包装物200の充填、各下内フラップの折り込みと封緘が順次行われる。
【0044】
以上、本発明に係るボトムローディング式包装方法および包装装置の実施形態の一例を図面に基づいて説明したが、本発明は図示例に限定されるものではない。
例えば、下前内フラップ折込ガイド3は摺動自在とせず、固定状の搬送ガイドが搬送路gの始端部にあれば、前側の下内フラップ101aの順方向への折り込みと後側の下内フラップ101bの逆方向への折り返しは可能である。また、段ボールケース100を正逆方向へ適時に搬送する手段は、段ボールケース100を左右両側から挟んで搬送可能な手段であれば、前述した搬送ベルト8a,8bに限定されず、フラットコンベア以外の各種形状の搬送コンベヤや爪付ベルト等で構成することも可能である。
その他、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇を逸脱しない範囲での変更は、本発明に包含されることは言うまでもない。
【0045】
尚、本発明に係るボトムローディング式包装方法および包装装置は、起函した段ボールケースの下部開口からの被包装物の充填行程を含むものであるが、該充填行程を行わず、起函した段ボールケース下部における下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを順次行う製函機として使用し、その後、段ボールケースの上部開口から被包装物を充填する場合に用いることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成したので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
被包装物を下部開口から充填した段ボールケースを直線状の搬送路へ送り出し、該搬送路の搬送方向と直交する前後の下内フラップを、該搬送路上にて順次折り込むことができるので、従来のように、例えばL字型に直交する搬送経路上を搬送させたり特殊な折込機構を別途必要とすることなく、直線状の搬送経路上にて下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを効率良く行うことができる。
したがって、身蓋状態の贈答箱や天面差込式個装箱の集積体のような崩れ易いものや、仕切板付の瓶の集積体のような重量物である被包装物を、段ボールケースの下部開口から充填して包装するボトムローディング式包装作業の自動化、効率化に極めて有用である。
【0047】
(請求項2)
搬送路の搬送面を形成する支持部材の必要最小限の前後摺動と段ボールケースの搬送方向の正逆制御の協働により、段ボールケースを側面で支えることなしに、逆折りされた後側の下内フラップを確実に順方向へ折り込むことができ、請求項1による前述の効果をより実効あるものとし得る。
【0048】
(請求項3)
前記効果に加え、搬送路の左右両側に配した搬送ベルトで段ボールケースを正逆方向へ搬送するようにしたので、左右の搬送ベルトを適時に正方向、逆方向へ回転駆動させるだけで、段ボールケースの前進、後退を容易に制御し得るなどの効果がある。
【0049】
(請求項4)
前記効果に加え、被包装物の充填から段ボールケース下部の各下内フラップの折り込みと封緘までの一連の作業を、直線状の搬送路中にて効率良く行い得るなどの効果がある。
【0050】
(請求項5)
前記した各効果を奏するボトムローディング式包装作業を自動化し、好適に実施することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例に係るボトムローディング式包装装置を簡略して示す縦断側面図。
【図2】図1の要部拡大斜視図。
【図3】被包装物の充填行程を示す拡大縦断面図。
【図4】前側の下内フラップの順折り行程を示す拡大縦断面図。
【図5】後側の下内フラップの逆折り行程を示す拡大縦断面図。
【図6】後側の下内フラップを垂れ下げる前を示す拡大縦断面図。
【図7】後側の下内フラップの垂れ下げ行程を示す拡大縦断面図。
【図8】後側の下内フラップの順折り行程を示す拡大縦断面図。
【図9】後側の下内フラップの順折り行程完了状態を示す拡大縦断面図。
【図10】左右の下外フラップの折り込み行程を示す拡大縦断面図。
【図11】左右の下外フラップの封緘行程を示す拡大縦断面図。
【図12】本発明における段ボールケースの各下フラップの折り込み行程を示す概念図。
【図13】従来のボトムローディング式包装装置を簡略して示す斜視図。
【図14】起函した段ボールケースの各下フラップの折り込みから封緘までの手順を示す斜視図。
【符号の説明】
1:充填手段
2:移送手段
3:下前内フラップ折込ガイド(支持部材)
5:下後内フラップ折込ガイド(支持部材)
6:駆動装置
8a,8b:搬送ベルト
10a,10b:下外フラップ折込ガイド(下外フラップ折込手段)
12:封緘手段
f:搬送面
g:搬送路
100:段ボールケース
101a:前側の下内フラップ
101b:後側の下内フラップ
102a,102b:左右の下外フラップ
110:封緘テープ
200:被包装物
【発明の属する技術分野】
本発明は、起函した段ボールケースの下部開口から被包装物を充填した後、該段ボールケース下部の内外の下フラップを順に折り込むボトムローディング式の包装方法と包装装置に関し、詳しくは、前記段ボールケース下部の相対向する下内フラップの折り込み方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、段ボールケースに被包装物を充填して包装する場合、図14に示すように、板状に折り畳まれたケース用段ボール100’を角筒状に開いて段ボールケース100に起函した後、まず、相対向する下内フラップ101,101を折り込み、次いで、相対向する下外フラップ102,102を折り込んだ後、下外フラップ102,102の突き合せ部を封緘テープ110等により封緘して下部開口を閉じ、その後、上部開口より被包装物を充填し、しかる後、相対向する上内フラップ103,103の折り込み、相対向する上外フラップ104,104の折り込みを順次行い、さらに、上外フラップ104,104の突き合せ部を封緘テープ等で封緘するトップローディング式包装が一般的に採用されている。
【0003】
このようなトップローディング式包装方法は、段ボールケース100の下部開口を閉じた後に被包装物を充填するので、被包装物の充填から各上フラップ103,104の折り込みと封緘までの一連の作業を自動化する上で、包装装置の構成が容易であるなどの利点がある。
【0004】
ところで、被包装物が、身蓋状態の贈答箱や天面差込式個装箱の集積体のような崩れ易いものや、仕切板付の瓶の集積体のような重量物である場合、該被包装物を、起函した段ボールケースの上部開口から充填することが困難であり、このような場合には、起函した段ボールケースの下部開口より被包装物を挿入し充填するボトムローディング式の包装方法が採用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、ボトムローディング式包装においては、段ボールケース100内に充填した被包装物を搬送路の搬送面で支持しながら、下内フラップ101,101の折り込み、下外フラップ102,102の折り込み、下外フラップ102,102同士の封緘を順次行わなければならず、被包装物充填後の段ボールケース100を搬送路へ送り出した場合、搬送方向前側の下内フラップ101は順方向へ折り込まれるが、後側の下内フラップ101は逆方向へ折り返されてしまう。
よって、従来においては、被包装物の充填から各上フラップ103,104の折り込みと封緘までの一連の作業を、直線状の搬送経路中で行うことが出来ず、各下フラップ101,102の折り込み機構が複雑になるという問題があった。
【0006】
具体的には、従来のボトムローディング式包装装置として、例えば図13に示すものが知られている。
この包装装置は、起函した段ボールケース100の下部開口から、リフタープレート301に載せた被包装物200を充填した後、その充填位置にて、下内フラップ101,101を不図示の折込機構で折り込んだ後、この段ボールケース100を下外フラップ102,102と直交する第1の搬送路302へシリンダー等で押し出して送り、その搬送路302により搬送方向前側に位置する下外フラップ102を順方向(内側)へ折り込んだ後、その段ボールケース100を下内フラップ101,101と直交する第2の搬送路303へ送り、その搬送路303中にて、他方の下外フラップ102を外フラップ折込ガイド304で順方向へ折り込み、しかる後、不図示の封緘手段により、下外フラップ102,102の突き合せ部を封緘テープ等で封緘するよう構成されている。
【0007】
すなわち、段ボールケース100の搬送が、前記した第1の搬送路302と第2の搬送路303からなる略L字型の経路になるので、段ボールケース100をX方向(第1の搬送路302の方向)へ送る搬送機構と、Y方向(第2の搬送路303の方向)へ送る搬送機構とが必要であり、さらには、被包装物の充填位置にて下内フラップ101,101を折り込むためのシリンダー等を用いる特殊な折込機構が別途必要であり、構造が複雑になると共に装置が大型化し、且つ包装に時間がかかるなどの問題があった。
【0008】
本発明は上述したような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、起函した段ボールケースの下部開口から被包装物を充填した後、該段ボールケースの下内フラップ、下外フラップを順に折り込むボトムローディング式の包装において、被包装物の充填から各下フラップの折り込みまでの一連の作業を、直線状の搬送経路中で効率良く行うことができる新規なボトムローディング式包装方法、包装装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、段ボールケース起函後に下部方向より被包装物を充填した後、次行程に送る際に、段ボールケース内の被包装物を支持する搬送路の支持部材により、段ボールケース下部の前側の下内フラップを順折りすると共に後側の下内フラップを逆折りし、次いで、後側の下内フラップを下方へ垂れ下げると共に段ボールケースの搬送方向を制御することで、該後側の下内フラップを順折りし、その後、左右の下外フラップを折り込むことを要旨とする。
【0010】
すなわち、本発明に係る包装方法は請求項1記載のように、起函した段ボールケースの下部開口からの被包装物の充填、該段ボールケース下部における下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを順次行うボトムローディング式包装方法において、
被包装物を充填した段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ移動させて、該移動方向と同一方向に段ボールケースを搬送する直線状の搬送路へ送り込み、該搬送路の搬送面を形成する支持部材により、前記段ボールケース内の被包装物を支持すると共に、前記送り込み作動により搬送方向前側の下内フラップを順方向へ折り込み、且つ後側の下内フラップを逆方向へ一旦折り返して段ボールケースを前進させた後、
前記逆折りした後側の下内フラップ部分を支持する所定の支持部材を後退させ、前記搬送面中に隙間を形成して該後側の下内フラップを下方へ垂れ下げ、
次いで、前記所定の支持部材の前進と前記段ボールケースの後退により、前記垂れ下げた後側の下内フラップを順方向へ折り込むことを特徴とする。
【0011】
このような包装方法によれば、下部開口から被包装物を充填した段ボールケースの各下フラップの折り込みを、搬送路中にて効率良く行うことができる。
【0012】
請求項1の包装方法において、前記逆折りした後側の下内フラップを支持する搬送路の所定の支持部材を後退させ、搬送面中に隙間を形成して該下内フラップを下方へ垂れ下げた後、前記所定の支持部材の前進のみにより該下内フラップを順方向へ折り込むこともできるが、この場合、前記隙間は、逆折りした後側の下内フラップが下方へ垂れ下がると共に順方向へ折り込むことができるだけの寸法が必要になる。すなわちこの場合、前記隙間は、下内フラップ略2枚分の開口幅となり、且つ段ボールケースの下面開口に臨むようになり、この隙間から被包装物が落下する可能性があるので、段ボールケースの左右両側に配したシリンダ等の押圧装置により、段ボールケースと共に被包装物を押圧して保持しなければならず、段ボールケースや被包装物に圧痕が残る虞れがある。また、搬送路部分の摺動ストロークも後側の下内フラップ略2枚分のストロークが必要になる。
【0013】
これに対し、本発明の方法では、前記所定の支持部材の前進と前記段ボールケースの後退により、前記垂れ下げた後側の下内フラップを該所定の支持部材で順方向へ折り込むので、前記隙間は、逆折りした後側の下内フラップが下方へ垂れ下がることができるだけの寸法、すなわち、下内フラップ略1枚分の開口幅があれば良く、また、前記隙間では段ボールケースの下面が開口することはないので、該隙間から被包装物が落下する虞れは無い。よって、被包装物を左右両側から押圧して保持する必要は無く、また、前記所定の支持部材の摺動ストロークも下内フラップ略1枚分のストロークで良い。
【0014】
したがって、請求項2のように、前記後側の下内フラップを順方向へ折り込むため、前記所定の支持部材を後退させ、前記後側の下内フラップを垂れ下げる際に、前記所定の支持部材を後退させる距離を、前記後側の下内フラップを垂れ下げるために必要な最小限の範囲(例えば、下内フラップの長さより数mm長い距離)とすることにより、請求項1による前記効果をより確実なものとし得る。
【0015】
また、本発明の包装方法によれば、前記したように被包装物を左右両側から押圧して保持する必要が無いため、請求項3記載のように、前記搬送路上にて段ボールケースを前進、後退させる手段として、段ボールケースを両側から挟むよう搬送路の左右両側に設置された正逆方向へ回転駆動自在な搬送ベルトを用いることができる。
この場合、左右の搬送ベルトを適時に正方向、逆方向へ回転駆動させるだけで、段ボールケースの前進、後退を容易に制御することができる。
【0016】
前記した請求項1〜3の包装方法において、請求項4に記載したように、前記後側の下内フラップを順方向へ折り込んだ後、該段ボールケースを直線状の搬送路上を前進させ、該搬送路中にて、前記左右の下外フラップの折り込み、該下外フラップ同士の突き合せ部の封緘を順次行うことが好ましい。
この際、この種の包装方法において用いられる周知の折り込み手段、封緘手段を採用することもできる。
この場合、被包装物の充填から、段ボールケース下部における各下内フラップの折り込みと封緘までの一連の作業を、直線状の搬送路中にて効率良く行うことができる。
【0017】
本発明の包装方法を実施する包装装置は、請求項5記載のように、起函した段ボールケースの下部開口から被包装物を充填した後、該段ボールケース下部における下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを、直線状の搬送路中にて順次行うボトムローディング式包装装置であって、
充填位置にて前記段ボールケースに被包装物を充填する充填手段と、被包装物を充填した段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ移動させ次行程の搬送路へ送り込む移送手段と、該移送手段により搬送路へ送り込まれた段ボールケースを内部の被包装物と共に下方から支持し搬送面を形成する支持部材と、該搬送路において段ボールケースを左右両側から挟んで段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ搬送する左右の搬送ベルトを備えると共に、
前記搬送路中に、前側の下内フラップを順方向へ折り込むと共に後側の下内フラップを一旦逆方向へ折り返す下前内フラップ折込手段と、逆方向へ折り返された後側の下内フラップを下方へ垂れ下げた後に順方向へ折り込む下後内フラップ折込手段と、左右の下外フラップを順方向へ折り込む下外フラップ折込手段を順に配設し、
前記下前内フラップ折込手段は、前記搬送面の始端部分となる支持部材としての下前内フラップ折込ガイドから形成され、
前記下後内フラップ折込手段は、前記下前内フラップ折込ガイドより後流側に前後摺動自在に配した支持部材としての下後内フラップ折込ガイドと、該下後内フラップ折込ガイドを適時に摺動させる駆動手段から形成され、
前記段ボールケースを前記移送手段で充填位置から搬送路へ送り込むことにより、前記下前内フラップ折込ガイドで前記前側の下内フラップを順方向へ折り込み、更に後側の下内フラップを逆方向へ折り返した後、前記段ボールケースを前記下後内フラップ折込ガイドの位置まで前進させてから、該下後内フラップ折込ガイドを後退させ搬送面中に隙間を形成して前記後側の下内フラップを下方へ垂れ下げ、次いで、前記下後内フラップ折込ガイドを前進させると共に前記搬送ベルトの逆転により段ボールケースを後退させて前記後側の下内フラップを順方向へ折り込み、次いで、前記搬送ベルトの正転により段ボールケースを前進させて、下外フラップ折込手段による下外フラップの折り込みを行うよう構成したボトムローディング式包装装置である。
【0018】
このような構成の包装装置によれば、本発明に係るボトムローディング式包装方法を好適に実施することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
図1〜図11に示す包装装置は、本発明に係るボトムローディング式包装方法を自動化する装置であって、段ボールケース100に被包装物200を充填する第1ステーションa、該段ボールケース下部における前後の下内フラップ101a,101bの折り込みを行う第2ステーションbと第3ステーションc、左右の下外フラップ102a,102bの折り込みを行う第4ステーションd、該下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部の封緘を行う第5ステーションe、第2ステーションbから第5ステーションeにわたって形成される直線状の搬送路gを備え、段ボールケース100の下部開口100aからの被包装物200の充填、前後の下内フラップ101a,101bの折り込み、左右の下外フラップ102a,102bの折り込み、該下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部の封緘を、直線状の搬送経路中にて順次自動的に行うよう構成されている。
【0020】
被包装物200は、例えば、身蓋状態の贈答箱や天面差込式個装箱の集積体のような崩れ易いものや、仕切板付の瓶の集積体のような重量物であって、起函した段ボールケース100の上部開口からの充填が困難な商品である。
【0021】
段ボールケース100は、JIS Z1506のコード番号0202で規定されるいわゆるA式外装ケースであり、本例においては図12に示すように、相対向する下内フラップ101a,101bを折り込み、次いで、相対向する下外フラップ102a,102bを折り込んだ後、下外フラップ102a,102bの突き合せ部を封緘テープ等により封緘して下部開口100aを閉じ、その後、相対向する上内フラップ103a,103bの折り込み、相対向する上外フラップ104a,104bの折り込みを順次行い、さらに、上外フラップ104a,104bの突き合せ部を封緘テープ等で封緘して上部開口100bを閉じるようになっている。
【0022】
第1ステーションaには、その前行程で起函され充填位置にセットされる段ボールケース100の下部開口100aから被包装物200を挿入、充填する充填手段1と、被包装物200を充填した段ボールケース100をその下内フラップ101a,101bと直交する方向へ送り出す移送手段2が配設されている。
尚、段ボールケース100は、図3に示すように、第1ステーションaにおいて、搬送路gの搬送面fのレベルで起函するのが好ましいが、図2では包装装置の構造を明確に示すために、段ボールケース100を搬送面fよりも高い位置に表している。
充填手段1は、被包装物200を載せるリフタープレート1aと、このリフタープレート1aを昇降させるシリンダ1bからなる。
移送手段2は、段ボールケース100を被包装物200と共に搬送路gに押し出すプレート2aと、このプレート2aを前後させるシリンダ2bからなる。
【0023】
第2ステーションbから第5ステーションeは、第1ステーションaから送り出される段ボールケース100を搬送する直線状の搬送路gに沿って順に配置されている。
搬送路gは、後述する下前内フラップ折込ガイド3、下後内フラップ折込ガイド5、搬送ガイド7,11等の支持部材で搬送面fを形成しており、該搬送面fは、段ボールケース100を内部の被包装物200と共に搬送し得るよう、上昇位置にあるリフタープレート1aの延長面上に設置されている。
【0024】
第2ステーションbには、搬送方向前側の下内フラップ101aを順方向へ折り込むと共に後側の下内フラップ101bを一旦逆方向へ折り込む平板状の下前内フラップ折込ガイド3、該下前内フラップ折込ガイド3を搬送路gに沿って前後摺動させるシリンダ4、逆方向へ折り込まれた後側の下内フラップ101bを下方へ垂れ下げた後に順方向へ折り込む平板状の下後内フラップ折込ガイド5、該下後内フラップ折込ガイド5を搬送路gに沿って前後摺動させる駆動装置6を備えている。
【0025】
下前内フラップ折込ガイド3は、前記搬送面fの始端部分を形成する板状のガイドで、上昇位置にあるリフタープレート1aに隣り合うよう設置されると共に、その後端3aが、段ボールケース100の第1ステーションaへのセット時に邪魔にならないようリフタープレート1aから離間する前進位置と、段ボールケース100セット後にリフタープレート1aに接近する後退位置との間を、シリンダ4で前後摺動自在に支持されている。
下前内フラップ折込ガイド3の後端3aは、前側の下内フラップ101aの順方向への折り込み、後側の下内フラップ101bの逆方向への折り返しをスムーズに行えるよう、下方へ向けて傾斜状に折曲している。
【0026】
下後内フラップ折込ガイド5は、搬送面fにおける始端部分の後流側に配設される板状のガイドで、下前内フラップ折込ガイド3の下面に摺接するよう前後摺動自在に設置されると共に、駆動装置6により、その先端5aが搬送ガイド7と離間して搬送面f中に下内フラップ略1枚分の長さの隙間Sが形成される後退位置と、搬送ガイド7と接して前記隙間Sを塞ぐ前進位置との間を前後摺動自在に支持されている。
隙間Sは、下内フラップ101bが垂れ下がるのに必要な最小限の寸法であればよく、下内フラップ101bの長さより数mm長い距離であることが好ましい。
下後内フラップ折込ガイド5の先端5aは、後側の下内フラップ101bの順方向への折り込みをスムーズに行えるよう、下方へ向けて傾斜状に折曲している。
【0027】
また、第2ステーションbから第3ステーションcにわたっては、移送手段2で搬送路gへ送り出された段ボールケース100を内部の被包装物200と共に正逆方向へ搬送する搬送ベルト8a,8bが、搬送路gの左右両側に設置されている。
【0028】
搬送ベルト8a,8bは、段ボールケース100を左右両側から挟むよう搬送面fの左右両側に設置された正逆方向へ回転駆動自在な搬送ベルトであり、不図示のモータに連絡する駆動ローラ8cの正逆回転により、段ボールケース100を適時に正逆方向へ搬送するよう形成されている。
【0029】
第2ステーションbと第3ステーションcの間には、搬送ベルト8a,8bの正転により段ボールケース100の後端面105が下後内フラップ折込ガイド5と搬送ガイド7の間に至ったことを検出する正転停止位置検出センサー9aと、搬送ベルト8a,8bの逆転により段ボールケース100が後側の下内フラップ101bの高さh分だけ(下内フラップ1枚分の長さに略等しい距離だけ)後退したことを検出する逆転停止位置検出センサー9bが設置されている。
【0030】
第3ステーションcから第4ステーションdにわたっては、前後摺動する下後内フラップ折込ガイド5との間で前記した隙間Sを形成する長尺平板状の搬送ガイド7が設置されている。
【0031】
第4ステーションdには、左右の下外フラップ102a,102bを折り込む下外フラップ折込手段が設置されている。
下外フラップ折込手段は、搬送ガイド7の左右両側に傾斜状に設置した棒状の折込ガイド10a,10bからなり、搬送ガイド7の左右両側に垂れ下がる左右の下外フラップ102a,102bが、段ボールケース100の搬送に伴いそれら折込ガイド10a,10bで順方向に折り込まれるよう形成されている。
【0032】
第5ステーションeには、前記搬送ガイド7の延長面上に位置する平板状の搬送ガイド11が設置されると共に、該搬送ガイド11の下面側に、下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部を封緘する封緘手段12が設置されている。
封緘手段12は、搬送ガイド11上を移動する段ボールケース100の下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部を封緘テープ110で自動的に封緘する周知の機構であり、本例では、搬送ガイド11に設けたスリット11a内を移動する下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部に封緘テープ110を圧着させる駆動ローラと圧着ローラ等からなる機構を示す。
【0033】
第4ステーションdから第5ステーションeにわたっては、段ボールケース100を左右両側から挟んで、内部の被包装物200と共に正方向へ搬送する搬送ベルト13a,13bが、搬送ガイド11の左右両側に設置されており、不図示のモータに連絡する駆動ローラ13cの正転により、段ボールケース100を適時に正方向へ搬送するよう形成されている。
【0034】
第5ステーションeの次行程には、段ボールケース上部の上内フラップ103a,103bを折り込むための折込手段、上外フラップ104a,104bを折り込むための折込手段、上外フラップ同士104a,104bの突き合せ部を封緘する封緘手段が順次設置されている。
これら上フラップの折込手段、封緘手段は、この種包装装置において周知な機構で形成して本装置に含まれるよう構成しても、別の装置で行うようにしても、作業者が手作業で行うようにしても良く任意である。
【0035】
以下、本例の包装装置によるボトムローディング式包装について、主に図3〜図12を参照しながら説明する。
まず、板状に折り畳まれたケース用段ボール100’を吸引等の手段で角筒状に開いて段ボールケース100に起函した後、この段ボールケース100を第1ステーションaにセットする。この時、段ボールケース100のセットの邪魔にならないよう、下前内フラップ折込ガイド3は前進位置(図3において右側へ移動した状態)にある。
段ボールケース100をセットした後、その下部開口100aから、リフタープレート1aに載せた被包装物200を上昇させ挿入、充填する(図3、図12(イ)参照)。
この挿入、充填動作は、所定位置の被包装物200に、起函した段ボールケース100を下降させることによって行うことも出来、段ボールケース100、被包装物200のどちらを移動させるかは限定されない。
【0036】
次に、シリンダ4の作動で下前内フラップ折込ガイド3を後退(図4において左側へ移動)させた後、シリンダ2aの作動で段ボールケース100を被包装物200と共に第2ステーションbへ送り出し、搬送ベルト8a,8bの正転により段ボールケース100を被包装物200と共に搬送路g上を搬送させながら、下前内フラップ折込ガイド3により、前側の下内フラップ101aを順方向へ折り込み、後側の下内フラップ101bを逆方向へ一旦折り返す(図4〜図5、図12(ロ)参照)。
【0037】
さらに、搬送ベルト8a,8bの正転により、段ボールケース100を正方向へ送るが、段ボールケース100の後端面105が下後内フラップ折込ガイド5と搬送ガイド7の間に至ったことを正転停止位置検出センサー9aが検出すると、搬送ベルト8a,8bが停止する。この時、下後内フラップ折込ガイド5は前進位置にあって搬送面fには隙間Sが形成されておらず、段ボールケース100内に被包装物200が落下する虞れはない(図6参照)。
【0038】
次いで、駆動装置6の作動で下後内フラップ折込ガイド5が後退位置まで摺動し、下後内フラップ折込ガイド5と搬送ガイド7の間に、略下内フラップ1枚分(下内フラップ101bの長さhより数mm長い距離)の隙間Sが形成され、逆方向に折り込まれた後側の下内フラップ101bがその隙間Sにより下方へ垂れ下がる(図7、図12(ハ)参照)。
【0039】
次いで、駆動装置6の作動で下後内フラップ折込ガイド5が前進位置まで摺動した後(図8参照)、搬送ベルト8a,8bの逆転と逆転停止位置検出センサー9bの検出により、段ボールケース100が略下内フラップ1枚分だけ後退し、これにより、垂れ下がった後側の下内フラップ101bが順方向へ折り込まれる(図9、図12(ニ)参照)。
【0040】
さらに、搬送ベルト8a,8bと搬送ベルト13a,13bの正転により、段ボールケース100を第3ステーションcを経て第4ステーションdへ送り、折込ガイド10a,10bにより、左右の下外フラップ102a,102bを順方向へ折り込む(図10、図12(ホ)参照)。
【0041】
次いで、搬送ベルト13a,13bの正転により、段ボールケース100を第5ステーションeへ送り、封緘手段12により、下外フラップ102a,102b同士の突き合せ部を封緘テープ110で封緘する(図11参照)。
【0042】
さらに、搬送ベルト13a,13bの正転により、段ボールケース100を第5ステーションeから次行程へと送り、上内フラップ103a,103bと上外フラップ104a,104bの折り込み、上外フラップ104a,104b同士の突き合せ部の封緘を順次行い、包装を完了する。
【0043】
次の包装作業は、逆転停止位置検出センサー9bの検出により段ボールケース100の後退が停止した時点(図9の時点)で、新たな段ボールケース100が第1ステーションaにセットされ、前記同様、被包装物200の充填、各下内フラップの折り込みと封緘が順次行われる。
【0044】
以上、本発明に係るボトムローディング式包装方法および包装装置の実施形態の一例を図面に基づいて説明したが、本発明は図示例に限定されるものではない。
例えば、下前内フラップ折込ガイド3は摺動自在とせず、固定状の搬送ガイドが搬送路gの始端部にあれば、前側の下内フラップ101aの順方向への折り込みと後側の下内フラップ101bの逆方向への折り返しは可能である。また、段ボールケース100を正逆方向へ適時に搬送する手段は、段ボールケース100を左右両側から挟んで搬送可能な手段であれば、前述した搬送ベルト8a,8bに限定されず、フラットコンベア以外の各種形状の搬送コンベヤや爪付ベルト等で構成することも可能である。
その他、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇を逸脱しない範囲での変更は、本発明に包含されることは言うまでもない。
【0045】
尚、本発明に係るボトムローディング式包装方法および包装装置は、起函した段ボールケースの下部開口からの被包装物の充填行程を含むものであるが、該充填行程を行わず、起函した段ボールケース下部における下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを順次行う製函機として使用し、その後、段ボールケースの上部開口から被包装物を充填する場合に用いることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成したので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
被包装物を下部開口から充填した段ボールケースを直線状の搬送路へ送り出し、該搬送路の搬送方向と直交する前後の下内フラップを、該搬送路上にて順次折り込むことができるので、従来のように、例えばL字型に直交する搬送経路上を搬送させたり特殊な折込機構を別途必要とすることなく、直線状の搬送経路上にて下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを効率良く行うことができる。
したがって、身蓋状態の贈答箱や天面差込式個装箱の集積体のような崩れ易いものや、仕切板付の瓶の集積体のような重量物である被包装物を、段ボールケースの下部開口から充填して包装するボトムローディング式包装作業の自動化、効率化に極めて有用である。
【0047】
(請求項2)
搬送路の搬送面を形成する支持部材の必要最小限の前後摺動と段ボールケースの搬送方向の正逆制御の協働により、段ボールケースを側面で支えることなしに、逆折りされた後側の下内フラップを確実に順方向へ折り込むことができ、請求項1による前述の効果をより実効あるものとし得る。
【0048】
(請求項3)
前記効果に加え、搬送路の左右両側に配した搬送ベルトで段ボールケースを正逆方向へ搬送するようにしたので、左右の搬送ベルトを適時に正方向、逆方向へ回転駆動させるだけで、段ボールケースの前進、後退を容易に制御し得るなどの効果がある。
【0049】
(請求項4)
前記効果に加え、被包装物の充填から段ボールケース下部の各下内フラップの折り込みと封緘までの一連の作業を、直線状の搬送路中にて効率良く行い得るなどの効果がある。
【0050】
(請求項5)
前記した各効果を奏するボトムローディング式包装作業を自動化し、好適に実施することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例に係るボトムローディング式包装装置を簡略して示す縦断側面図。
【図2】図1の要部拡大斜視図。
【図3】被包装物の充填行程を示す拡大縦断面図。
【図4】前側の下内フラップの順折り行程を示す拡大縦断面図。
【図5】後側の下内フラップの逆折り行程を示す拡大縦断面図。
【図6】後側の下内フラップを垂れ下げる前を示す拡大縦断面図。
【図7】後側の下内フラップの垂れ下げ行程を示す拡大縦断面図。
【図8】後側の下内フラップの順折り行程を示す拡大縦断面図。
【図9】後側の下内フラップの順折り行程完了状態を示す拡大縦断面図。
【図10】左右の下外フラップの折り込み行程を示す拡大縦断面図。
【図11】左右の下外フラップの封緘行程を示す拡大縦断面図。
【図12】本発明における段ボールケースの各下フラップの折り込み行程を示す概念図。
【図13】従来のボトムローディング式包装装置を簡略して示す斜視図。
【図14】起函した段ボールケースの各下フラップの折り込みから封緘までの手順を示す斜視図。
【符号の説明】
1:充填手段
2:移送手段
3:下前内フラップ折込ガイド(支持部材)
5:下後内フラップ折込ガイド(支持部材)
6:駆動装置
8a,8b:搬送ベルト
10a,10b:下外フラップ折込ガイド(下外フラップ折込手段)
12:封緘手段
f:搬送面
g:搬送路
100:段ボールケース
101a:前側の下内フラップ
101b:後側の下内フラップ
102a,102b:左右の下外フラップ
110:封緘テープ
200:被包装物
Claims (5)
- 起函した段ボールケースの下部開口からの被包装物の充填、該段ボールケース下部における下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを順次行うボトムローディング式包装方法において、
被包装物を充填した段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ移動させて、該移動方向と同一方向に段ボールケースを搬送する直線状の搬送路へ送り込み、該搬送路の搬送面を形成する支持部材により、前記段ボールケース内の被包装物を支持すると共に、前記送り込み作動により搬送方向前側の下内フラップを順方向へ折り込み、且つ後側の下内フラップを逆方向へ一旦折り返して段ボールケースを前進させた後、
前記逆折りした後側の下内フラップ部分を支持する所定の支持部材を後退させ、前記搬送面中に隙間を形成して該後側の下内フラップを下方へ垂れ下げ、
次いで、前記所定の支持部材の前進と前記段ボールケースの後退により、前記垂れ下げた後側の下内フラップを順方向へ折り込むことを特徴とするボトムローディング式包装方法。 - 前記後側の下内フラップを順方向へ折り込むため、搬送路における前記所定の支持部材を後退させて前記後側の下内フラップを垂れ下げる際に、前記所定の支持部材の後退距離を前記後側の下内フラップを垂れ下げるために必要な最小限の範囲としたことを特徴とする請求項1記載のボトムローディング式包装方法。
- 前記搬送路上にて段ボールケースを前進、後退させる手段が、段ボールケースを両側から挟むよう搬送路の左右両側に設置された正逆方向へ回転駆動自在な搬送ベルトである請求項1又は2記載のボトムローディング式包装方法。
- 前記後側の下内フラップを順方向へ折り込んだ後、該段ボールケースを前記搬送路上を前進させ、該搬送路中にて、前記左右の下外フラップの折り込み、該下外フラップ同士の突き合せ部の封緘を順次行う請求項1〜3の何れか1項記載のボトムローディング式包装方法。
- 起函した段ボールケースの下部開口から被包装物を充填した後、該段ボールケース下部における下内フラップの折り込み、下外フラップの折り込みを、直線状の搬送路中にて順次行うボトムローディング式包装装置であって、
充填位置にて前記段ボールケースに被包装物を充填する充填手段と、被包装物を充填した段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ移動させ次行程の搬送路へ送り込む移送手段と、該移送手段により搬送路へ送り込まれた段ボールケースを内部の被包装物と共に下方から支持し搬送面を形成する支持部材と、該搬送路において段ボールケースを左右両側から挟んで段ボールケースを前記下内フラップと直交する方向へ搬送する左右の搬送ベルトを備えると共に、
前記搬送路中に、前側の下内フラップを順方向へ折り込むと共に後側の下内フラップを一旦逆方向へ折り返す下前内フラップ折込手段と、逆方向へ折り返された後側の下内フラップを下方へ垂れ下げた後に順方向へ折り込む下後内フラップ折込手段と、左右の下外フラップを順方向へ折り込む下外フラップ折込手段を順に配設し、
前記下前内フラップ折込手段は、前記搬送面の始端部分となる支持部材としての下前内フラップ折込ガイドから形成され、
前記下後内フラップ折込手段は、前記下前内フラップ折込ガイドより後流側に前後摺動自在に配した支持部材としての下後内フラップ折込ガイドと、該下後内フラップ折込ガイドを適時に摺動させる駆動手段から形成され、
前記段ボールケースを前記移送手段で充填位置から搬送路へ送り込むことにより、前記下前内フラップ折込ガイドで前記前側の下内フラップを順方向へ折り込み、更に後側の下内フラップを逆方向へ折り返した後、前記段ボールケースを前記下後内フラップ折込ガイドの位置まで前進させてから、該下後内フラップ折込ガイドを後退させ搬送面中に隙間を形成して前記後側の下内フラップを下方へ垂れ下げ、次いで、前記下後内フラップ折込ガイドを前進させると共に前記搬送ベルトの逆転により段ボールケースを後退させて前記後側の下内フラップを順方向へ折り込み、次いで、前記搬送ベルトの正転により段ボールケースを前進させて、下外フラップ折込手段による下外フラップの折り込みを行うよう構成したボトムローディング式包装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003181202A JP2005014961A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | ボトムローディング式包装方法および包装装置 |
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ID=34181969
Family Applications (1)
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JP2003181202A Pending JP2005014961A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | ボトムローディング式包装方法および包装装置 |
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JP (1) | JP2005014961A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014108807A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Fuji Machinery Co Ltd | 箱詰機における製函装置 |
JP2014189289A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-06 | Fuji Machinery Co Ltd | 箱詰装置 |
JP2018177353A (ja) * | 2017-04-20 | 2018-11-15 | サンワテクノス株式会社 | 梱包装置、梱包方法 |
CN111993693A (zh) * | 2020-08-11 | 2020-11-27 | 中船重工鹏力(南京)智能装备***有限公司 | 一种洗衣机纸箱自动合盖装置及合盖方法 |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003181202A patent/JP2005014961A/ja active Pending
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