JP2005013791A - 空気清浄機、給排水制御方法および含浸部給水制御方法 - Google Patents

空気清浄機、給排水制御方法および含浸部給水制御方法 Download PDF

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禎浩 緒方
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Abstract

【課題】本発明は、汚染物質の吸収効率を維持できる空気清浄機と、汚れた水を効果的に交換する給排水制御方法と、気液接触時には水含浸部材を適度な湿潤状態に保ち、かつ水含浸部材が汚染したときには簡単に清掃できる含浸部給水制御方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の空気清浄機は、通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
前記気液接触手段に新しい水を給水する給水手段と、
前記気液接触手段から汚染した水を排水する排水手段と、
前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつと、
前記給水手段から給水される給水動作を制御する、給排水制御手段を備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気清浄機、給排水制御方法および含浸部給水制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、部屋の空気に含まれる汚染物質を除去する空気清浄機の需要が高まっており、家庭、オフィス、喫煙室、病院、公共機関、老人ホーム、工場などで利用されている。特に、換気しにくい場所での空気清浄機の利用が注目されている。
【0003】
汚染物質の化学組成としては、例えばアンモニアやトリメチルアミンなどの窒素化合物、酢酸やイソ吉草酸などのカルボン酸、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどのカルボニル化合物、硫化水素やメチルメルカプタンなどの硫黄化合物がある。上記の汚染物質は気体(ガス)であり水溶性の物質を含むので、水と汚染空気の気液接触を利用し、ガスを水に溶解させて除去する空気清浄機が知られている。
【0004】
上記の気液接触方法としては例えばスポンジなどに水を含ませた水含浸部材へ汚染空気を通気し、気液接触させる方法がある。このような空気清浄機では、運転を重ねる度に水および水含浸部材の汚染が進み、使用限界を超えたものは水および水含浸部材等の気液接触部が臭気の発生源となる問題があった。またガスの吸収効率が低下する問題もあった。ガスの吸収効率を維持するためには、水を交換して、汚染物質の濃度上昇を防ぐ必要がある。また、水含浸部材を清掃する必要がある。しかし水を交換したり水含浸部材を清掃するという作業はユーザーにとって煩わしいものであり、放置されつづけた結果ますます水の汚染が進行するという問題もあった。
【0005】
公知の技術として、水の汚れを測定し、汚れが一定の値を超えた時点で水の交換をするものがある。例えば、pHセンサーを用い、pH値が所定の範囲を外れた場合に水の交換をするのである。しかし、pHセンサー以外のセンサーを利用した方が望ましい場合もある。さらに、水の汚れをより正確に測定するためには、上記センサーを配置する場所にも改良が必要であった。
【0006】
また、水含浸部材に空気を送り続けていると水が蒸発し、ついには気液接触できなくなってしまう問題があった。つまり水含浸部材は適度な湿潤状態を保つ必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、汚染物質の吸収効率を維持できる空気清浄機と、汚れた水を効果的に交換する給排水制御方法と、気液接触時には水含浸部材を適度な湿潤状態に保ち、かつ水含浸部材が汚染したときには簡単に清掃できる含浸部給水制御方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するため本発明の空気清浄機は、通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
前記気液接触手段に新しい水を給水する給水手段と、
前記気液接触手段から汚染した水を排水する排水手段と、
前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつと、
前記給水手段から給水される給水動作を制御する、給排水制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の空気清浄機は、通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
前記水の汚れを測定する汚染度測定手段と、
前記気液接触手段に新しい水を給水する給水手段と、
前記気液接触手段から汚染した水を排水する排水手段と、
前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつと、
前記汚染度測定手段で測定した水の汚れを所定の範囲に保つように、前記給水手段から給水される給水動作および前記排水手段から排水される排水動作を制御する、給排水制御手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の空気清浄機は、通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
前記気液接触手段を通過する水の循環路内にあって、前記水の一部を蓄える貯留部と、
前記貯留部内に設置され、前記貯留部内の水の汚れを直接、測定する汚染度直接測定手段と、
前記貯留部に新しい水を給水する給水手段と、
前記貯留部から汚染した水を排水する排水手段と、
前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつと、
前記汚染度直接測定手段で測定した水の汚れを所定の範囲に保つように、前記給水手段の給水動作および前記排水手段の排水動作を制御する、給排水制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
気液接触により空気中の汚染物質を吸収すると水の汚染が進行して、臭気成分の再離散や吸収効率の低下といった問題が発生するので、水を交換する。水を交換する時期を知るために、水の汚れを汚染センサーで検知し、水の汚れが一定の範囲を超えたら水交換をするとよい。汚れを検知する指標としてはpH値、導電率、濁度、臭気、酸化還元電位などを利用することができる。また、汚染物質を吸収することで水の見かけの重さが変化するので、重量を測定することで汚染度を知ることができる。これらの指標を測定するセンサーとしては、pH計測器、導電率計測器、濁度計測器、臭気センサー、酸化還元電位計測器、重量計測器がある。
【0012】
以下、本発明において上記の指標を利用する理由を説明する。例えばpH値を例にとると、たばこ燃焼による汚染物質を吸収した水のpH値は、図1のように変化する。
【0013】
図1は、それぞれ200mL、1L、5Lの水に、たばこ燃焼による汚染空気を30分間気液接触させた後、pH値を測定して1回の試験とし、それを繰り返して測定した実験結果である。この試験は、JEM1467のたばこ耐久試験に準じて行った。たばこ燃焼による汚染物質を吸収した水は、アルカリ性を示すようになる。水の量が少なく、200mLの場合ではpH値は急に上昇するが、1Lまたは5Lの場合では、ゆっくりと上昇することがわかる。このグラフは滑らかにpH値が上昇せず、上がり下がりを繰り返して、全体としては上昇傾向にある。これはpH値の測定誤差と、たばこの燃焼試験は毎回同じ量の汚染物質が正確に出るわけではないので、それらの誤差を含むためと考えられる。なお、図1において、水200mLのpH値測定試験は10回までしか行わなかった。水1LのpH値測定試験は30回位からpH値を測定したので、それまでのデータが欠けている。
【0014】
水がアルカリ性に傾くと、たばこの煙を吸収しずらくなるが、酸性物質を吸収すればpH値は下がり、吸収効率があがる。そのため、pH値がある一定の範囲から外れた場合にのみ、水を交換するとよい。
【0015】
pH値以外には、濁度を水の汚れを示す指標として利用できる。汚染物質が粉塵、花粉、カビ胞子などの粒子成分を含む場合、水の濁度が上昇する。このような粒子成分は水に溶けてもイオン化せず、pH値は変化しない。水は中性だが、汚濁している場合もある。このように、汚染物質に粒子成分を多く含む場合は濁度を利用することが望ましい。濁度の測定方法としては、液中を透過する光が粒子によって散乱される度合いを測定するものが知られている。
【0016】
同様にして臭気を利用できる。例えば汚染物質に硫化水素を含む場合がある。硫化水素は少量でも強烈な悪臭を発し、弱酸なので、pHよりも臭気を測定した方が敏感に水の汚れを測定できる。臭気センサーの測定方法としては、金属酸化物半導体を用い、付着した臭気成分によって変化する電気抵抗を測定するものが知られている。
【0017】
また、導電率を利用することもできる。例えば、等量の酸性物質とアルカリ性汚染物質が水に吸収された場合にはpH値は殆ど変化せず、導電率は上昇する。このような場合でも汚染物質の吸収効率は低下しないが、臭気成分が再飛散して臭気の原因となってしまう場合がある。このように、汚染物質の酸性度、アルカリ性度がほぼ等しく、水のpH値があまり変化しない場合は導電率を利用するのが望ましい。
【0018】
pH値は、酸化力を持つ水素イオンという特定の物質の濃度から定義される。より広い物質を扱いたい場合は、酸化力、還元力を尺度として用いることができる。酸化力、還元力はあらゆる物質を対象として表すことができ、これらの強さを表す量としては酸化還元電位がある。酸化還元電位を水の汚れを表す指標として利用すると、水素イオンを含めたあらゆる物質を対象とすることができるようになる。酸化還元電位は、酸化還元電位計測器で測定することができ、一般に酸化力が強いほど上昇する。
【0019】
水が汚染物質を吸収すると、水の見かけの重量が変化する。特に粒子成分が多いと、長時間稼動させることで汚染物質の吸収が進み、重量の変化を測定できるようになる。そのため、水の重量を汚染度の指標として利用することができる。測定の方法としては、例えば、比重計を利用したものが考えられる。比重が測定できるように目盛りをつけたフロートを利用し、水の比重を測定する。これから、水の重量の変化を知ることができる。
【0020】
以上、水の汚染を示す指標としてpH値、濁度、臭気、導電率、酸化還元電位、重量を使う説明をしたが、水の汚染度を知ることができれば、上記指標に限定する必要はない。
【0021】
上記汚染度を測定するセンサーは、水の循環経路内に設ければよいが、水を蓄える貯留部内に設置してもよい。特に、pH計測器および導電率計測器を使用する場合は水に直接接触させる必要があり、貯留部の内部に設置するのが最も望ましい。その他のセンサーは、貯留部以外の場所に設置して、汚染度を間接測定することもできる。例えば、臭気センサーを利用する場合は、気液接触手段を通過した後の汚染空気を測定するように、風下に設置すると、再離散した臭気を測定して、間接的に水の汚れを測定できる。
【0022】
貯留部には、汚れた水を排出する水排出手段と、新たな水を供給する水供給手段が接続されている。さらに、水の汚れが所定の範囲を超えたときに、水の排出と供給を制御する制御手段を設けることで、自動的に水の交換ができるようになる。
【0023】
以下、気液接触をするための方法について説明する。気液接触手段としては、通気性のある部材に水を含ませた水含浸部材へ汚染空気を通気させる気液接触方法がある。水含浸部材を通った汚染空気は部材に含まれる水と気液接触して、汚染物質が溶解し、除去される。このような部材には、ウレタンのようなスポンジ状のものや、布や綿、シリカゲルなどが考えられる。通気性のあるものであれば特に限定しないが、なるべく圧力損失の少ないものが好ましい。
【0024】
水含浸部材は、気液接触時にはポンプやバルブ等の含浸部給水手段によって供給される水量が最適になるように含浸部給水制御手段によって制御されている。しかし、水含浸部清掃時には上記水量より多い水量が含浸部給水手段から供給されるように含浸部給水制御手段によって制御される。そのため、多量の水によって上記の水含浸部は清掃される。
【0025】
気液接触方法の他の例としては、放水を利用したものがある。水を放水し、噴霧状または水膜状にして空気中を流動させる。そこへファンやポンプなどを用いて汚染空気を導入すると、噴霧状または水膜状になった水に汚染空気が接触して、汚染物質が除去される。空気中へ放水し流動させるのは、汚染空気との接触面積が上がり、さらに相対速度が高まることで汚染物質の吸収効率が上がるためである。
【0026】
また、散気または曝気を利用した方法がある。水に、ポンプやファンを用いて汚染空気を吹き込み、散気する。すると汚染空気の気泡が発生する。気泡と水との気液接触が起こり、汚染物質を溶解して減少させることができる。
【0027】
本明細書ではファンを汚染空気の入り口に設置して、加圧することで汚染空気を気液接触手段に導入する手段を送気手段と呼ぶ。また、ファンを汚染空気の出口に設置して、汚染空気を吸い込む手段を吸気手段と呼ぶ。空気を導入することができればどちらの手段を利用してもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図2は通気性部材に水を含ませた水含浸部材23に、汚染空気を通気して汚染空気中の汚染物質を溶解し除去する気液接触手段と、汚染した水を排水する排水手段と、新しい水を給水する給水手段と、給排水制御手段を備え、気液接触により汚れた水を自動的に交換する実施形態である。図2では水3は貯留部4から送水管17を通り、含浸部給水手段である循環用ポンプ16に圧送されて、気液接触に最適な湿潤状態になる水量が水含浸部材23に送られる。ここで気液接触し、水含浸部材23内を流動して貯留部4に戻り循環する。水3を循環させることで、水含浸部材23は乾燥せず、常に一定の水を含むことができる。さらに、水含浸部材23で溶解し除去した汚染物質も水と一緒に循環するので、貯留部4内に設置した汚染測定部12で、循環する水の汚れを測定することができる。
【0029】
図2では処理水の汚れを測定する手段として汚染測定部12が貯留部4内に設置されている。貯留部4には、汚れた処理水を排出する排水経路22と、新しい処理水を供給する給水経路10が接続されている。給水経路10と排水経路22にはそれぞれ給水弁13と排水弁14が設置されている。水を排水するときの排水量を検知するため、排水量計測器25を備えている。また、水を供給するときの給水量を検知するため、給水量計測器15および水位センサー21を備えている。給水量計測器15と水位センサー21のどちらか一方だけを備えていてもよい。給排水制御部11は、汚染測定部12、給水弁13、排水弁14、給水量計測器15、排水量計測器25、水位センサー21の全てに電気的に接続している。
【0030】
汚染測定部12は水3の汚れを測定し、この測定値を給排水制御部11へ送信する。水3の汚染度が予め設定された範囲を超えた場合、給排水制御部11は排水弁を開いて排水を開始する。排水量計測器は排水量を測定し、測定値を給排水制御部11へ送信する。予め決められた水量が排水されたら、給排水制御部11は排水弁14を閉じて排水を終了する。
【0031】
給水する時は、給水経路10に設置した給水量計測器15で給水量を測定するか、または貯留部4に設置した水位センサー21で水位を検知し、給排水制御部11に送信する。給排水制御部11は、給水量計測器15によって測定された給水量が、排水量と同じになった時に給水弁13を閉じるか、または水位センサー21で検知された水位が所定の位置になった時に給水弁13を閉じる。このようにして給水動作を制御することで、水交換の前後で貯留部4の水位を一定に保つことができる。
【0032】
水の給排水制御方法は、大きく3つに分けられる。1つめの方法は、常時少しずつ水の排出と供給を続け、水の汚れが所定の範囲を超えた場合に水の供給および排出速度を速める方法である。この場合、比較的清浄な空気を処理している場合でも僅かながら水を排出しなくてはならないが、水および気液接触部が極端に汚れることはない。給水経路10が水道と連結しており水が自由に交換できる場合は、この方法が利用できる。
【0033】
2つめの水の給排水制御方法は、水の交換をする時以外は給水弁13と排水弁14を完全に閉じておき、水の汚れが所定の範囲を超えた場合に貯留部内の水を一部だけ交換する方法である。例えば水供給源としてタンクを使用した時など、水を自由に使用できない場合は、この方法が有効である。
【0034】
3つめの水の給排水制御方法は、水の交換をする時以外は給水弁13と排水弁14を完全に閉じておき、水の汚れが所定の範囲を超えた場合に貯留部内の水を全て交換する方法である。こうすることで、水交換の回数を減らすことができる。排水した水量と同量の水を給水するためには、上記の給水量計測器15または水位センサー21を使用できる。水交換に伴う水流音の回数を減らしたい場合は、この方法が有効である。
【0035】
また、図2の実施形態では汚染空気の導入停止時に一定量の水の給排水を行うことで、汚染した水の交換ばかりでなく、汚染した気液接触部の洗浄を行うことができる。例えば、ファン2を停止して汚染空気の導入を停止し、循環用ポンプ16は稼動させておく。この状態で水3を交換すると、新しい水が気液接触部に循環するので気液接触部を洗浄することができる。
【0036】
汚染測定部としては、導電率計測器、濁度計測器、酸化還元電位計測器、重量計測器を使用できる。汚染測定部は水の循環経路内に設ければよいが、図2のように貯留部4内に設置してもよい。この他に排水経路22に設置することもできるが、この場合は常時排水しなくては測定できない。上記の汚染センサーは汚染度直接測定手段とするのが好ましい。
【0037】
図3は汚染測定部として臭気センサー24を使用し、水含浸部材23を通過した後の空気の臭気を測定する実施形態である。臭気センサーを排気口9付近に設置して、水含浸部材23および水3から再離散する臭気を測定する汚染度間接測定手段とした。
【0038】
図2および図3では、排水口26を貯留部4の底部付近に配置した。そして排水弁14を開閉することで水3の排水動作を制御した。しかし、排水弁を設置しなくても、排水動作をすることが可能である。図4では、排水口26を水面付近に設置し、水位が排水口26よりも高くなると自動的に排水されるようにした。水の汚れが所定の範囲を超えた場合、給排水制御部11は給水動作を開始する。予め決められた水量を給水すると、給水した水量だけ排水経路22から排水される。この実施形態では排水弁14が無く、排水制御をする必要もないので、装置構成を簡略化できる利点がある。
【0039】
以上、汚染センサーを使用した水交換の実施形態を説明した。しかし、汚染センサーを使用しなくても水を交換することはできる。図5では、汚染センサーを使用しない。給排水制御部11はタイマーの機能を備えており、水の汚れに関係なく、一定の時間間隔で水を交換する。この実施形態では、汚染センサーを使用しないので、装置構成を簡単にすることができる。水があまり汚れていなくても交換してしまう場合があるが、空気清浄機を設置した場所が水を自由に使用できる環境(例えば給水経路10が水道に連結している場合)では、装置構成を簡単にできる利点は大きい。図5では、排出口26を水面付近に配置し、自動的に排水されるようにしたため、さらに装置構成が簡単になっている。
【0040】
次に、含浸部清掃の例について説明する。図6の実施形態では循環用ポンプ16の含浸部給水動作を制御する含浸部給水制御手段を備える。さらに、給排水制御と含浸部給水制御を給排水制御部11にて行う。このような制御動作は例えばマイコンによってなされ、それぞれの制御動作を一体化することは可能である。そして含浸部給水制御手段が、気液混合時には水含浸部材23が最適な湿潤状態になるような水量を供給するようにポンプ16の含浸部給水動作を制御する。そして含浸部清掃時にはそれより多量の水が供給されるようにポンプ16の含浸部給水動作を制御する。するとその多量の水によって水含浸部材23が清掃される。
【0041】
図7は給水経路10を水道に直接接続した実施形態である。給水経路10には給水弁13が、排水経路22には排水弁14がそれぞれ設置されてある。気液混合時には水含浸部材23が最適な湿潤状態となるように、また含浸部清掃時にはそれより多量の水が水含浸部材23に供給されるように、含浸部給水制御部11’によって、含浸部給水手段である給水弁13が制御される。例えば給水弁13を開き、排水弁14を閉じると、多量の水が水含浸部材23に供給され、最も効率的に水含浸部材23の清掃が可能となる。
【0042】
次に気液接触手段の他の例を示す。図8は、汚染空気を水3に導入して気泡を発生させることで汚染物質を除去する気液接触手段を備えた実施形態である。図8では、汚染物質を含む吸入空気1をファン2によって、気泡発生部6へ導入する。そこで気泡7が発生し、気液接触により空気中の汚染物質が除去される。空気は浄化され、空気排出口9から清浄空気8として排出される。汚れた水3を交換する方法は図2と同じなので、同一態様部分については同一符号をつけて説明を省略する。
【0043】
図9は気液接触手段の他の実施形態で、空気中に放水され流動する水20に汚染空気を通して汚染物質を除去する気液接触手段を備えている。水3は貯留部4から送水管17を通り、循環用ポンプ16に圧送されて放出部18へ送られる。ここから噴霧状または水膜状に放水され、空気中を流動し、貯留部4に戻って装置内を循環する。汚染物質を含む吸入空気1は図9に示すように空気導入口19から装置内に入り、空気中を流動する水20と気液接触する。汚染空気は、ここで浄化され、空気排出口9から清浄空気8として排出される。汚れた水3を交換する手順は図2と同じなので、説明を省略する。
【0044】
図8以外の実施形態では汚染空気の導入手段として、空気排出口9側にファン2を設置し、吸気手段を使用したが、空気清浄機に汚染空気を導入させることができればどのようにしてもよい。例えば、空気導入口19側にファン2を設置して送気手段としてもよいし、吸気手段と排気手段を両方利用してもよい。
【0045】
水の供給元に関しては、特に問わない。水は、水道水から直接接続して給水してもよく、水のタンクを備えておいて給水してもよく、さらには清涼飲料水などの自動販売機の供給水を利用してもよい。ただし、図7の実施形態では水道または自動販売機など、多量の水を供給できる方法が望ましい。
【0046】
以上説明したように、本発明の空気清浄機は、汚染度直接測定手段を備えているので、効果的に水の汚染度を測定することができる。また、汚染度間接測定手段は、水から再飛散した汚染物質を検出することができる。さらに、本発明の給排水制御方法を利用すると、水の汚染物質吸収効率を維持でき、かつ排出した水と同量の水を給水することができる。そして、本発明の気液接触手段と同時に用いることで、汚染空気中に含まれる汚染物質を効果的に減少させることができる。さらに含浸部給水制御方法によって水含浸部を適度な湿潤状態にでき、さらに簡単に清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】たばこ燃焼試験におけるpH変化を測定した結果。
【図2】水含浸部材を用いた実施形態。
【図3】臭気センサー(汚染度間接測定手段)を使用した実施形態。
【図4】排水口を水面付近に設置した実施形態。
【図5】汚染センサーを使用せず、一定時間間隔で水を交換する実施形態。
【図6】循環用ポンプ16の含浸部給水動作を制御する実施形態。
【図7】給水経路を水道に直接接続した実施形態。
【図8】散気方式を使用した気液接触手段を備えた実施形態。
【図9】噴霧または水膜を使用した気液接触手段を備えた実施形態。
【符号の説明】
1 吸入空気
2 送気部
3 水
4 貯留部
5 送気用ホース
6 気泡発生部
7 気泡
8 清浄空気
9 排気口
10 給水経路
11 給排水制御部
11’含浸部給水制御部
12 汚染測定部
13 給水弁
14 排水弁
15 給水量計測器
16 循環用ポンプ
17 送水管
18 放出部
19 吸気口
20 空気中を流動する水
21 水位センサー
22 排水経路
23 水含浸部材
24 臭気センサー
25 排水量計測器
26 排水口

Claims (18)

  1. 通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
    前記気液接触手段に新しい水を給水する給水手段と、
    前記気液接触手段から汚染した水を排水する排水手段と、
    前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつと、
    前記給水手段から給水される給水動作を制御する、給排水制御手段を備えたことを特徴とする空気清浄機。
  2. 前記給排水制御手段が、所定の時間間隔で前記給水手段の給水動作を制御し、給水を行う請求項1記載の空気清浄機。
  3. 通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
    前記水の汚れを測定する汚染度測定手段と、
    前記気液接触手段に新しい水を給水する給水手段と、
    前記気液接触手段から汚染した水を排水する排水手段と、
    前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつと、
    前記汚染度測定手段で測定した水の汚れを所定の範囲に保つように、前記給水手段から給水される給水動作および前記排水手段から排水される排水動作を制御する、給排水制御手段を備えたことを特徴とする空気清浄機。
  4. 前記汚染度測定手段が、前記水の汚染度を直接、測定する汚染度直接測定手段である請求項3記載の空気清浄機。
  5. 前記汚染度測定手段が、前記気液接触手段通過後の、空気の汚染度を検出することにより間接的に前記水の汚染度を検出する汚染度間接測定手段である請求項3記載の空気清浄機。
  6. 前記汚染度直接測定手段を前記気液接触手段の、水の循環経路内に設置した請求項4記載の空気清浄機。
  7. 前記汚染度間接測定手段を前記気液接触手段の風下に設置した請求項5記載の空気清浄機。
  8. 通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
    前記気液接触手段を通過する水の循環路内にあって、前記水の一部を蓄える貯留部と、
    前記貯留部内に設置され、前記貯留部内の水の汚れを直接、測定する汚染度直接測定手段と、
    前記貯留部に新しい水を給水する給水手段と、
    前記貯留部から汚染した水を排水する排水手段と、
    前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつと、
    前記汚染度直接測定手段で測定した水の汚れを所定の範囲に保つように、前記給水手段の給水動作および前記排水手段の排水動作を制御する、給排水制御手段を備えたことを特徴とする空気清浄機。
  9. 前記汚染度直接測定手段は濁度計測器であり、前記水の汚れとして濁度を測定する請求項4または6に記載の空気清浄機。
  10. 前記汚染度直接測定手段は重量計測器であり、前記水の汚れとして水の重量を測定する請求項4または6に記載の空気清浄機。
  11. 前記汚染度間接測定手段は臭気センサーであり、前記水の汚れとして臭気を測定する請求項5または7に記載の空気清浄機。
  12. 前記汚染度直接測定手段は酸化還元電位計測器であり、前記水の汚れとして酸化還元電位を測定する請求項4または6に記載の空気清浄機。
  13. 前記汚染度直接測定手段はpH計測器であり、前記水の汚れとしてpH値を測定する請求項4、6、8のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  14. 前記汚染度直接測定手段は導電率計測器であり、前記水の汚れとして導電率を測定する請求項4、6、8のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  15. 前記空気清浄機は、前記貯留部の汚染した水を全て前記排水手段から排水した後、排水した水と同量の新しい水を前記給水手段から給水するように前記給排水制御手段によって制御する、請求項8記載の空気清浄機における給排水制御方法。
  16. 前記空気清浄機はさらに、前記給水手段から給水される水の量を計測する給水量計測手段および前記貯留部内の水位を検出する水位検出手段の少なくとも一つを備えるとともに、排水口を貯留部の底部付近に配置し、前記給排水制御手段が前記排水動作を行った後、排水量と同じ水量を給水するように給水動作を制御するか、または前記水位検出手段により検出された水位が所定の位置になるように給水動作を制御する請求項8または15記載の空気清浄機における給排水制御方法。
  17. 通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
    前記気液接触手段に新しい水を給水する給水手段と、
    前記気液接触手段から汚染した水を排水する排水手段と、
    前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつとを備えた空気清浄機において、
    前記水含浸部材に水を供給して気液接触時に湿潤状態を維持することを特徴とする含浸部給水制御方法。
  18. 通気性部材に水を含ませた水含浸部材に汚染空気を導入し通気することで、前記汚染空気と前記水が気液接触し、前記汚染空気中の汚染物質が減少する気液接触手段と、
    前記気液接触手段に新しい水を給水する給水手段と、
    前記気液接触手段から汚染した水を排水する排水手段と、
    前記汚染空気を取り込み前記気液接触手段へ導入する送気手段および吸気手段の少なくともひとつとを備えた空気清浄機において、
    前記水含浸部材に気液接触時の水供給量より多くの水を供給して前記水含浸部材の清掃を行う含浸部給水制御方法。
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