JP2005013407A - 遊技機の情報伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏セット盤が遊技盤に対して開放されたときでも、信号ケーブルを痛めたり、端子板から外れやすくなったり外れたりすることがなく、また、保守や点検の作業をする際に信号ケーブルが作業の邪魔にならないようにすることができるとともに、裏セット盤に貫通孔を形成することなく、信号ケーブルを的確に導くことができる遊技機の情報伝達機構を提供する。
【解決手段】遊技盤の前面に設けられる装飾部材の背面側に端子板を設けて、接続配線を接続可能にする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やアレンジボール遊技機等の遊技機の情報伝達機構に関し、より詳しくは外部へ遊技情報を出力する情報伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パチンコホールにおいては、コンピューター(以下、ホールコンピュータと称する。)を用いて、パチンコ機等に代表される遊技機の管理を行っている。パチンコホールでは、複数台の遊技機が、遊技島と称される設置台に並置されている。これらの遊技機が稼動しているときには、その各々で遊技の状態や遊技機の状態が異なり、これらの遊技機の状態を容易にかつ的確に把握するためにホールコンピュータで管理をする必要がある。
【0003】
このように、遊技の状態や遊技機の状態に関する情報をホールコンピュータに供給する必要があるために、遊技機の各々には、ホールコンピュータと通信するための信号ケーブルが接続される。遊技機には、この信号ケーブルを着脱可能に接続するための端子板が設けられている。端子板は、遊技機の制御装置等の信号を発する装置に電気的に接続されている。端子板には、ホールコンピュータに供給する情報の種類に応じた複数のソケットが設けられている。信号ケーブルは、これらソケットの数に応じて複数本用いられる。信号ケーブルを、これに対応するソケットに接続することにより、各種の情報がホールコンピュータに供給される。
【0004】
また、パチンコホールにおいては、遊技機自体の交換や遊技機を構成する遊技盤の交換が行われたり、遊技機の保守や点検が行われる。このような作業をする際には、遊技機とホールコンピュータを接続している信号ケーブルを端子板から取り外す必要がある。このような信号ケーブルを取り外して行わねばならない作業の利便性を考慮した装置として、特許第2602792号公報に開示されているものがある。
【0005】
この従来の遊技機は、2つの端子板を有する。2つの端子板のうちの一方は、遊技盤側情報を出力するための端子板(以下、盤側情報端子板と称する。)で、他方は、遊技機枠側情報を出力するための端子板(以下、枠側情報端子板と称する。)である。遊技盤側情報は、遊技盤毎に出力の内容が変化し得る情報で、例えば、大当りの回数を出力する大当り情報や、遊技盤に設けられた図柄表示装置の作動回数情報等を含む。また、遊技機枠側情報は、遊技機枠に関連する情報で、例えば、ガラス扉の開放情報や賞品球の不足情報等を含む。
【0006】
上述した盤側情報端子板は、遊技盤の背面に設けれられ、枠側情報端子板は、裏セット盤(ベース本体4)に設けられている。パチンコ遊技機が、通常の動作をするときには、裏セット盤は、遊技盤の背面を覆うように取り付けられる。このため、従来の遊技機では、盤側情報端子板に接続された信号ケーブルを遊技機の後ろ側に導くために、信号ケーブルを通すための貫通孔を裏セット盤に設ける構成としている(例えば、特許文献1参照)。また、盤側情報端子板を、遊技盤の背面に取り付けられる球寄せカバーに設けたり、前枠の背面に取り付けたりするような構成も考えられる。しかし、このような構成とした場合であっても、信号ケーブルを通すための貫通孔を裏セット盤に形成する必要がある。
【0007】
【特許文献1】
特許第2602792号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、パチンコホールにおいては、遊技盤の交換作業や、遊技機の保守や点検作業が行われる。このような作業は、裏セット盤が遊技盤に対して開放された状態で行われる。一方、上述したように、裏セット盤には、信号ケーブルを通すための貫通孔を形成して、信号ケーブルを遊技機の後側に導いている。このため、裏セット盤を遊技盤に対して開放するときに、信号ケーブルが貫通孔の端部に接触して摺動したり引っ張られたりする場合がある。このため、信号ケーブルを痛めたり、信号ケーブルが端子板から外れやすくなったり外れたりする。さらに、裏セット盤が遊技盤に対して開放された状態のときには、信号ケーブルは、遊技盤の背面と裏セット盤とに亘って存在するために、上述した保守や点検の作業の邪魔になる場合も生じた。
【0009】
また、遊技盤の種類によってはホールコンピュータに出力すべき情報が異なるために、盤側情報端子板をも交換しなければならない場合がある。このようなときに、従来のパチンコ機のように、盤側情報端子板を、遊技盤の背面に取り付けられる裏セット盤に設けた構成や、前枠の背面に取り付けた構成とした場合には、遊技盤を交換する作業のみならず、盤側情報端子板を交換する作業をも要し、遊技盤の交換作業が煩雑となった。
【0010】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、裏セット盤が遊技盤に対して開放されたときでも、信号ケーブルを痛めたり、端子板から外れやすくなったり外れたりすることのない遊技機を提供することにある。また、保守や点検の作業をする際に信号ケーブルが作業の邪魔にならないようにすることができるとともに、裏セット盤に貫通孔を形成することなく、信号ケーブルを的確に導くことができる遊技機を提供することにある。さらに、遊技盤の交換作業の効率を高めたり、パチンコ遊技機の製造や組立時の工程を簡略化したりすることができるとともに、端子板を取り付けるための部材の数を少なくしたり、部品の共通化を図ったりすることができる遊技機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明においては、遊技盤の前面に設けられる装飾部材の背面側に端子板を設けて、接続配線を接続可能にすることを特徴とする。
【0012】
より具体的には、本発明は以下のような遊技機の情報伝達機構を提供する。
(1) 外郭方形状の外枠と、
前面に遊技領域が形成されるとともに前記遊技領域から外れた上部位置に遊技盤装飾用の装飾部材が配設された遊技盤と、
前記外枠に対して開閉可能に支持されるとともに前記遊技盤を着脱可能に収容する収容部が設けられた前枠と、
前記遊技領域で展開される遊技を制御する遊技制御装置と、
前記遊技制御装置と電気的に接続されるとともに前記遊技領域で展開される遊技に関する情報を出力するための情報出力端子が配設された端子板と、を備えた遊技機用の情報伝達機構であって、
前記装飾部材の背面側には前記端子板を取着するための端子板取付部が形成され、外部との接続配線が前記憶報出力端子と接続可能に構成されていることを特徴とする遊技機用の情報伝達機構。
【0013】
上述した(1)の発明によれば、端子板を取り付けるための端子板取付部を、装飾部材の背面に形成するととともに、この装飾部材が遊技盤の上部に位置するので、遊技盤の背面の上部から接続配線を導くことができ、遊技盤の背後に取り付けられる裏セット盤に貫通孔を形成する必要がなくなる。また、接続配線は、遊技盤の背面の上部から導かれるので、接続配線が保守点検等の作業の邪魔となることを防止することができる。
【0014】
上述した(1)の発明の構成に加えて、「前記遊技盤は、前記端子板取付部を収容する収容部が形成されている」という構成を加えてもよい。例えば、遊技盤に貫通孔を形成し、その貫通孔内に端子板を収容する。このようにしたときには、端子板を遊技盤に取り付けるための空間を確保する必要をなくすことができる。また、裏セット盤を遊技盤に対して的確に閉じることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
【0016】
パチンコ遊技機10が、パチンコ遊技店、いわゆるパチンコホールに設置されたときの状態を図1に示す。尚、パチンコホールにおいては、複数のパチンコ遊技機が並置されており、図1に示す例は、並置されるパチンコ遊技機のうちの2台分を示す。また、パチンコホールにおいては、パチンコ遊技機は、遊技島1に設置される。遊技島1においては、パチンコ遊技機10が互いに背中合わせになるように設置される。図1に示す例は、図面の略中央で遊技島1を破断して示したもので、破断線Lよりも右側が、遊技島1の一の面に設置されたパチンコ遊技機10の正面を示す。この正面を向いたパチンコ遊技機10は、前枠14の前面に取り付けられらガラス扉18を略90度開放したときの状態を示す。また、破断線Lよりも左側が、遊技島1の一の面の反対側の面に設置されたパチンコ遊技機の背面を示す。
【0017】
また、後述する裏セット盤300を開放したときのパチンコ遊技機10の背面の状態を図2に示す。尚、図2は、パチンコ遊技機10を構成する外枠12を省略し、裏セット盤300をパチンコ遊技機10に対して略180度開放したときの状態を示す。
【0018】
この図1及び図2に基づいて、パチンコ遊技機10の構成の概略と、パチンコ遊技機10とホールコンピュータとに接続されたネットワーク接続線40とについて説明する。
【0019】
パチンコ遊技機10は、外枠12と、前枠14と、遊技盤収容枠16と、ガラス扉18と、遊技盤30と、裏セット盤300と、を含む。
【0020】
外枠12は、パチンコ遊技機10の外郭を構成し、方形状の形状を有する。図1に示すように、この外枠12を介して、パチンコ遊技機10は、遊技島1の支持部材(図示せず)に取り付けられる。
【0021】
前枠14は、外枠12に対してその前方に向かって開閉可能に外枠12に取り付けられている。また、前枠14には、遊技盤30を着脱可能に収容するための遊技盤収容枠16が形成されている。この遊技盤収容枠16が、「遊技盤を着脱可能に収容する収容部」を構成する。
【0022】
ガラス扉18は、前枠14の前面に開閉可能に取り付けられている。ガラス扉18には、遊技盤30を視認可能に覆うガラス(図示せず)を収容するためのガラス収容枠(図示せず)が形成されている。
【0023】
遊技盤30は、前面にパチンコ遊技を展開するための遊技領域が形成されている。この遊技盤30の前面には、外レール32や内レール34が設けられており、外レール32と内レール34とによって遊技領域が画定される。この遊技領域内では、遊技球の進行方向を変化させるための障害釘や風車(図示せず)や、飾り体や入賞口等の遊技部品が、所定のゲージ設定に基づいて配設されている。遊技球が入賞した入賞口の種類に応じてパチンコ遊技は展開される。また、遊技盤30の遊技領域から外れた領域には、レール飾り100a、100b及び100cが設けられている。後述するように、レール飾り100aは、遊技盤30の左上の隅に取り付けられており、「遊技盤装飾用の装飾部材」を構成する。
【0024】
裏セット盤300は、図2に示すように前枠14の背面に取り付けられている。裏セット盤300は、一対のヒンジ部24a及び24bを介して前枠14の背面に回動可能に設けられている。一対のヒンジ部24a及び24bの回動中心が、裏セット盤300の回動軸となる。裏セット盤300には、遊技盤30の背面で賞球を導くための流路が形成されている。また、裏セット盤300には、各種の制御装置、例えば、図1に示す電源回路20や主制御回路22やランプ制御装置23等が設けられている。この主制御回路22が、「遊技領域で展開される遊技を制御する遊技制御装置」を構成する。
【0025】
図1に示すように、遊技島1の上側には、遊技島1の長尺な方向に沿ってネットワーク接続線40が配設されている。ネットワーク接続線40の一端は、パチンコ遊技に関する管理情報を管理するための管理装置、例えばコンピュータ(以下、ホールコンピュータ(図示せず)と称する。)に接続されている。また、ネットワーク接続線40の他端は、図1及び図2に示すように、パチンコ遊技機10に設けられている情報出力端子板200のソケット204(図3〜図6参照)に接続されている。尚、以下においては、ネットワーク接続線40から分岐したパチンコ遊技機10の各々に接続される接続線を信号ケーブル42と称する。また、ネットワーク接続線40及び信号ケーブル42は、複数本の信号線からなり、図においては、これらの信号線を結束した1本の線として2点鎖線による仮想線で示す。このネットワーク接続線40及び信号ケーブル42から、「外部との接続配線」が構成される。
【0026】
上述したホールコンピュータは、パチンコホールの所定の場所に設置され、パチンコ遊技機10から送信される管理情報を収集し解析して、パチンコ遊技機10の状態や、パチンコ遊技の状態を管理する。
【0027】
情報出力端子板200には、後述する図3に示すように、ソケット202が設けられている。図2に示す主制御回路用ケーブル26の一端は、このソケット202に着脱可能に接続される。また、図2に示すように、主制御回路用ケーブル26の他端は、主制御回路22に接続される。このソケット202から「情報出力端子」が構成される。また、情報出力端子板200から「情報出力端子が配設された端子板」が構成される。
【0028】
上述したように、ネットワーク接続線40の一端は、ホールコンピュータに接続される。また、ネットワーク接続線40の他端は、分岐した信号ケーブル42として、情報出力端子板200、具体的には、後述する図3〜図6に示すソケット204に接続される。
【0029】
上述した構成によって、主制御回路22から発せられる信号は、情報出力端子板200のソケット204と信号ケーブル42とネットワーク接続線40とを介してホールコンピュータに遊技に関する情報として出力される。これにより、「前記遊技制御装置と電気的に接続されるとともに前記遊技領域で展開される遊技に関する情報を出力する」ことができる。
【0030】
また、後述する図5及び図6に示すように、電飾基板122にはソケット124が取り付けられている。図2に示す発光ダイオード制御用ケーブル28の一端は、このソケット124に接続される。また、発光ダイオード制御用ケーブル28の他端は、図1に示すように、ランプ制御装置23に接続される。
【0031】
上述した情報出力端子板200は、図1に示すように、レール飾り100aの背面に設けられている。尚、図1においては、情報出力端子板200を破線で示す。情報出力端子板200は、図2に示すように、遊技盤30に形成された貫通孔36内に配置されている。貫通孔36は、遊技盤30の上側でかつヒンジ部24aの近傍に形成されている。この貫通孔36の前面には、レール飾り100aが配置される。尚、図2においては、レール飾り100aを破線で示す。この情報出力端子板200及び情報出力端子板200を取り付ける構造について、以下でより詳細に説明する。
【0032】
<<第1の実施形態>>
以下に、情報出力端子板及び情報出力端子板を取り付ける構造、並びに信号ケーブル42の配線の態様の第1の実施形態について、図3〜図8に基づいて説明する。
【0033】
図3は、接続用端子板200の取付構造を示す分解斜視図である。図4は、裏セット盤300を遊技盤30に対して180度開放した状態を示す接続用端子板200の背面図である。図5は、図4に示した線I−Iに沿った断面図である。図6は、図4に示した線II−IIに沿った断面図である、図7は、裏セット盤300、遊技盤30を開放した側面図である。図8は、裏セット盤300を遊技盤30に対して開放した状態の平面図である。
【0034】
図3は、情報出力端子板200と、レール飾り100aの上隅部と、裏セット盤300の上隅部と、信号ケーブル42と、を示す。尚、この図3は、裏セット盤300が遊技盤30(図示せず)に対して略90度開放された状態を基準にして、情報出力端子板200をレール飾り100aから外し、信号ケーブル42を情報出力端子板200から外したときの状態を示す。この図3の図中に示した白抜き矢印が、パチンコ遊技機10の前方の方向である。
【0035】
<情報出力端子板200>
上述したように、ホールコンピュータに情報を出力するための信号ケーブル42は、情報出力端子板200のソケット204に接続される。この情報出力端子板200は、紙基材フェノール樹脂や、ガラス布基材エポキシ樹脂等の基板からなる。この情報出力端子板200は、互いに向かい合う2つの面を有する平板状でかつ水平方向に延在する長尺な形状を有する。互いに向かい合う2つの面の各々には、ソケットが設けられたり、導体パターンが形成される。後述するように、情報出力端子板200がレール飾り100aの収容部104に収容されたときには、情報出力端子板200の互いに向かい合う2つの面のうちの一の面は、遊技盤30に向かう面となり、他の面は、遊技盤30とは反対の方向に向かう面となる。以下では、遊技盤30に向かう面を情報出力端子板200の前面と称し、遊技盤30とは反対の方向に向かう面を情報出力端子板200の背面と称する。
【0036】
この情報出力端子板200の背面には、複数のソケットやレセプタクル(以下、ソケットと称する)が設けられている。図3に示すように、ソケットは、主制御回路用ケーブル26が接続されるソケット202と、信号ケーブル42が着脱可能に接続されるソケット204とである。ソケット204は、ホールコンピュータに出力すべき情報の種類に応じて複数個、例えば5個設けられている。尚、この情報は、例えば、いわゆる遊技盤側情報である大当りの回数を出力する大当り情報や遊技盤に設けられた図柄表示装置の作動回数情報等である。これらのソケット202及び204には、複数の導電性のピンが配置されている。これらの複数のピンの端部が、情報出力端子板200の前面から若干突出するように、ソケット202及び204は、情報出力端子板200の背面に取り付けられている。
【0037】
一方、情報出力端子板200の前面には、導体パターン(図示せず)が形成されている。この前面においては、上述したソケット202及び204の突出した複数の導電性のピンと、前面で形成された導体パターンとが電気的に接続されるこの電気的接続により、主制御回路22から発せられて主制御回路用ケーブル26によってソケット202まで導かれた信号は、ソケット202から204へ導かれる。
【0038】
また、情報出力端子板200には、後述するベース体102に取り付けるための固定用の貫通孔206及び208が情報出力端子板200の左右の端辺の近傍に形成され、ベース体102に対する位置決め用の貫通孔210が、情報出力端子板200の略中央に形成されている。
【0039】
<レール飾り100a>
レール飾り100aの全体は、図1に示すように、遊技盤30の左上隅における遊技盤30の上側の端辺と左側の端辺と外レール32との間の領域、即ち「遊技領域から外れた上部位置」に適合する形状を有する。レール飾り100aは、図3、図5及び図6に示すように、レンズ体101と、電飾基板122と、レンズ体101及び電飾基板122を支持するベース体102とからなる。
【0040】
レール飾り100aが遊技盤30に取り付けられたときには、レンズ体101が遊技盤30の前方に向かって配置され、レンズ体101がレール飾り100aの前面側の外形を画定する。レンズ体101は、光を透過し得るABS等からなる樹脂によって成形されている。後述するように、電飾基板122には、レンズ体101に向かって光を発する発光体、例えば発光ダイオード120が設けられている。このレンズ体101には、光を拡散させるためのダイヤカット処理等の加工がされている。発光ダイオード120から発せられた光が、ダイヤカット処理された箇所に照射されると、照射された光は拡散される。電飾基板122に設けられた発光体を点灯させたり点滅させたりすることで、レール飾り100aによる演出が遊技盤30の前面において行われる。
【0041】
上述したように、遊技盤30の前面に取り付けられたときには、レール飾り100aは、遊技盤30の左上隅における遊技盤30の上側の端辺と左側の端辺と外レール32との間の領域に適合するように設けられる。この遊技盤30へのレール飾り100aの取り付けは、図5に示すように、レール飾り100aのベース体102が、遊技盤30の前面の表面に接するように取付られる。
【0042】
このベース体102の背面には、図3に示すように、収容部104が形成されている。後述するように、この収容部104に情報出力端子板200が収容される。収容部104は、突出壁106と、固定用のボス112及び114と、位置決め用のボス116と、からなる。
【0043】
上述した突出壁106は、ベース体102の背面からパチンコ遊技機10の背後方向に向かって突出して形成されている。また、突出壁106は、ベース体102の背面に沿って周回するようにベース体102の背面に一体に形成されている。この突出壁106の形状は、上述した遊技盤30に形成された貫通孔36に、収容部104の全体を収容できるように適合されている。ベース体102から突出壁106の先端までに至る突出方向に沿った長さは、略一定である。この突出方向に沿った長さを、遊技盤30の厚さと略同一としても、又は遊技盤30の厚さよりも小としてもよい。突出壁106は、ベース体102の背面に沿った断面が水平方向に長尺な矩形の矩形筒部108と、ベース体102の背面に沿った断面が円形の円筒部110とからなる。
【0044】
<情報出力端子板200の取付け構造>
上述した矩形筒部108には、情報出力端子板200が収容されて固定される。矩形筒部108の内側には、情報出力端子板200を固定するためのボス112及び114と、情報出力端子板200の位置を決めるためのボス116とがベース体102に一体に形成されている。固定用のボス112及び114の端部には、長手方向に沿って雌ネジが形成されている。位置決め用のボス116の端部には、突起が形成されている。固定用のボス112には、情報出力端子板200の固定用の貫通孔206が対応し、固定用のボス114には、情報出力端子板200の固定用の貫通孔208が対応し、位置決め用のボス116には、情報出力端子板200の位置決め用の貫通孔210が対応する。位置決め用のボス116に形成された突起を情報出力端子板200の位置決め用の貫通孔210に挿通させるとともに、情報出力端子板200の固定用の貫通孔206から固定用のボス112へネジを螺合し、情報出力端子板200の固定用の貫通孔208から固定用のボス114へネジを螺合することで、情報出力端子板200を矩形筒部108内に背面から収容して固定することができる。
【0045】
<レール飾り100aの取付け構造>
上述したように、遊技盤30の左上の隅部には、収容部104の外形に適合するように、遊技盤30の前面から背面へ貫通する貫通孔36が形成されている。レール飾り100aが遊技盤30に遊技盤30の前面から取り付けられたときには、図4に示すように、収容部104が貫通孔36に収容される。また、レール飾り100aが遊技盤30に取り付けられたときには、図1に示すように、レール飾り100aによって貫通孔36を覆い隠すことができる。
【0046】
上述したように、収容部104は、延出壁106の幅が、遊技盤30の厚さと略同一となるように又は遊技盤30の厚さよりも小となるように形成されている。このようにしたことにより、図5及び図6に示すように、レール飾り100aが遊技盤30に取り付けられたときには、収容部104の全体が貫通孔36内に収容される。また、固定用のボス112及び114と位置決め用のボス116との長さを適切な長さにすることで、ソケット202及び204の全体をも含めて情報出力端子板200を貫通孔36内に収容することができる。このように貫通孔36内に情報出力端子板200を収容する構成としたことにより、情報出力端子板200に設けられたソケット204に接続された信号ケーブル42は、遊技盤30の背面から導き出される。この収容部104から、「前記装飾部材の背面側には前記端子板を取着するための端子板取付部」が構成される。
【0047】
尚、貫通孔36の形状が収容部104の外形に整合するように、貫通孔36を遊技盤30に形成してもよい。即ち、レール飾り100aを遊技盤30に取り付けたときには、収容部104は貫通孔36に嵌入される。このような構成としたときには、収容部104の突出壁106は、レール飾り100aの位置決め用の部材として機能する。このため、レール飾り100aを遊技盤30に取り付ける際には、遊技盤30に対するレール飾り100aの位置決め作業を省略することができ、パチンコ遊技機の組立作業の工程を簡略化することができる。
【0048】
また、遊技盤30の種類が異なる場合には、ホールコンピュータに出力すべき情報の種類も異なる。このため、パチンコ遊技機10に取り付ける遊技盤30の種類が異なる場合には、情報出力端子板200に設けるソケット204の数や形状が異なる場合もあり、情報出力端子板200の形状や大きさを変える必要が生ずる。このような場合を考慮して、遊技盤30に形成する貫通孔36の形状や大きさや、レール飾り100aに形成する収容部104の形状や大きさを、遊技盤30の種類が異なる場合にも対応できるように予め形成することが好ましい。このようにすることで、遊技盤30が種類が異なる場合であっても、収容部104を変更する必要がなくなり、遊技盤30に取り付けられるレール飾り100aを共通部品として使用することができる。
【0049】
<電飾基板122の取付け構造>
上述したように、突出壁106は、矩形筒部108と、円筒部110とからなる。この円筒部110には、発光ダイオード制御用ケーブル28が通る。発光ダイオード制御用ケーブル28は、レール飾り100aの発光ダイオード120に電力を供給するためのものである。この発光ダイオード120は、上述したように、レール飾り100aの電飾基板122に設けられている。
【0050】
電飾基板122は、紙基材フェノール樹脂や、ガラス布基材エポキシ樹脂等の基板からなる。電飾基板122には、図5及び図6に示すように、レンズ体101に向かって光を発するように発光ダイオード120が設けられるとともに、所望する電気的接続が形成されるように導体パターン(図示せず)が形成されている。更に、図5及び図6に示すように、電飾基板122には、発光ダイオード制御用ケーブル28を接続するためのソケット124が設けられている。
【0051】
レール飾り100aが遊技盤30に取り付けられたときには、図3〜図6に示すように、ソケット124が、遊技盤30の貫通孔36、即ち収容部104の円筒部110に位置するように、電飾基板122に取り付けられる。このようにすることで、円筒部110介して、発光ダイオード制御用ケーブル28を遊技盤30の背面に導くことができる。
【0052】
<配線掛止部306>
上述したように、ホールコンピュータに情報を出力するための信号ケーブル42は、情報出力端子板200に設けられたソケット204に接続されて、遊技盤30の背面から導き出される。遊技盤30の背面から導き出された信号ケーブル42は、後述する図3及び図4に示す配線掛止部306によって案内される。
【0053】
図3及び図4に示すように、裏セット盤300の上辺部でありヒンジ部24aの近傍には、溝部302が形成されている。溝部302の一の側面304には、断面が略L字状の配線掛止部306が溝部302の他の側面308に向かって突出するように一体に形成されている。配線掛止部306は、図4に示すように、溝部302の一の側面304から他の側面308に向かって延出する水平延出部310と、水平延出部310の端部から下に向かって形成された垂直延設部312と、垂直延設部312の端部から一の側面304に向かって形成された爪部314と、からなる。また、爪部314の先端から溝部302の一の側面304までは開放されており、配線掛止部306の下部に開放口316が形成される。
【0054】
また、裏セット盤300には、溝部302の近傍に、遊技盤30に向かって開放されて垂直方向に沿った凹部318が形成されている。後述するように、裏セット盤300が、遊技盤30に対して閉じられたときには、この凹部318に信号ケーブル42が収容される。
【0055】
<配線掛止部306による信号ケーブル42の案内>
図3及び図4に示すように、水平延出部310と垂直延設部312と溝部302の一の側面304との間に信号ケーブル42を配線するときには、開放口316を介して信号ケーブル42を配線掛止部306に配置する。配線掛止部306に信号ケーブル42が配置されたときには、水平延出部310によって信号ケーブル42を上方向に対して掛止することができ、垂直延設部312によって溝部302の側面304及び308に対して垂直な方向に対して掛止することができる。これにより、信号ケーブル42が上方向に牽引されても、信号ケーブル42が配線掛止部306から抜けることを防止することができる。また、爪部314によって、信号ケーブル42が、開放口316から抜けることを防止することができる。
【0056】
信号ケーブル42として用いるケーブルとして、いわゆるフラットケーブルと称されるものや、断面が円形のケーブルを適宜選択することができる。このような信号ケーブル42の形状に応じて、上述した配線掛止部306の形状を変更してもよい。配線掛止部306の形状を変更した場合であっても、配線掛止部306の開放口316が配線掛止部306の下側に位置するものであればよい。
【0057】
また、上述したように、情報出力端子板200に設けられたソケット204は、ホールコンピュータに出力すべき情報の種類に応じて複数個設けられている。このため、これらのソケット204に接続する信号ケーブル42は、複数本、例えば5本の信号ケーブルとなる。これらの複数本のケーブルの全てを配線掛止部306に掛止させたときには、配線掛止部306は、複数のケーブルを束ねる役割をも果たす。このように、配線掛止部306に複数の信号ケーブル42を掛止させることによって、複数のケーブルを束ねるための結束バンドのような部品を用いることなく、1本の信号ケーブルとして取り扱うことができる。
【0058】
上述したように、配線掛止部306は、側面304及び308に対して垂直な方向と上方向とに信号ケーブルが移動することを制限する。これに対して、信号ケーブル42の長手方向については、信号ケーブル42に対して配線掛止部306が円滑に移動できるようにするのが好ましい。裏セット盤300が遊技盤30に対して開閉されるときには、配線掛止部306は、裏セット盤300に設けられているために、裏セット盤300が開閉するに従って、配線掛止部306も移動する。このため、配線掛止部306は、信号ケーブル42を案内しつつ信号ケーブル42の長手方向に沿って移動する。配線掛止部306が、信号ケーブル42に対して円滑に移動できるようするために、水平延出部310が延出する長さを信号ケーブル42の太さよりも十分長くすることが好ましい。尚、水平延出部310が延出する長さを変更した場合には、爪部314の大きさや形状も適宜変更することが好ましい。
【0059】
<信号ケーブル42の配線の態様>
信号ケーブル42が配線掛止部306によって案内される様子を図7に示す。この図7は、ヒンジ部24が設けられた側面から見たときのパチンコ遊技機10の上部を示す。尚、この図7は、前枠14と、遊技盤30と、裏セット盤300と、の各々を分離した状態を示す。
【0060】
情報出力端子板200のソケット204に接続された信号ケーブル42は、凹部318によって遊技盤30と裏セット盤300との間に形成された間隙に沿って上方に向かって案内される。溝部302まで至った信号ケーブル42は、向きを水平方向に変え、配線掛止部306を通過する。その後、信号ケーブル42は、裏セット盤300の後側に導かれ、図1及び図2に示したように遊技島1の上方にまで導かれ、ネットワーク接続線40としてホールコンピュータにまで導かれる。図7に示すように、配線掛止部306を裏セット盤300の上辺部かつヒンジ部24aの近傍に形成したことにより、信号ケーブル42を裏セット盤300の上辺部から後側に導くことができる。
【0061】
<裏セット盤300が開閉されるときの信号ケーブル42の配線の態様>
裏セット盤300が遊技盤30に対して開閉されるときにおける信号ケーブル42の状態を図8に基づいて説明する。この図8は、ヒンジ部24の近傍の前枠14と、遊技盤30と、裏セット盤300との一部を上方から見たときの図であり、裏セット盤300が遊技盤30に対して略20度開放された状態を示す。この図8に示すように、裏セット盤300が遊技盤30に対して開閉されるときには、常に、信号ケーブル42は、配線掛止部306によって、溝部302内に保持される。このため、裏セット盤300が遊技盤30に対して、開放された状態、閉じた状態、及び開閉されている途中の状態の全ての状態において、信号ケーブル42は、配線掛止部306によって、溝部302内に位置付けられる。
【0062】
裏セット盤300が遊技盤30に対して開放された状態となったときには、図2及び図4に示すように、信号ケーブル42は、遊技盤30の背面の右上から裏セット盤300の左上へ案内されて位置付けられる。このため、信号ケーブル42がパチンコ遊技機の保守や点検等の作業を邪魔することを防止することができ、これらの作業の効率を高めることができる。また、信号ケーブル42は、配線掛止部306によって、溝部302内に保持されつつ移動するので、信号ケーブル42が必要以上に引っ張られることを防止することができる。このため、情報出力端子板200のソケット204から信号ケーブル42が外れたり、信号ケーブル42が断線し易くなったりするような不都合も防止できる。
【0063】
一方、裏セット盤300が遊技盤30に対して閉じられた状態となったときには、図3に示した凹部318によって、裏セット盤300と遊技盤30との間に間隙が形成される。裏セット盤300が遊技盤30に対して開放される状態から閉じた状態に至るまでの間において、信号ケーブル42は、配線掛止部306によって、凹部318に向かうように案内される。裏セット盤300が閉じられた状態となったときには、信号ケーブル42は凹部318によって形成される間隙に収容される。これにより、裏セット盤300と遊技盤30との間に、信号ケーブル42が挟み込まれることを防止できる。
【0064】
<前枠14が開閉されるときの信号ケーブル42の配線の態様>
前枠14が外枠12に対して開閉される場合にも、配線掛止部306は、前枠14の開閉に従って移動する。上述したように、配線掛止部306は、ヒンジ部24aの近傍に形成されている。このため、前枠14が開閉されるときには、配線掛止部306は回動中心の近傍を移動するので、配線掛止部306の移動距離は短くなり、信号ケーブル42の移動を小さくすることができる。これにより、信号ケーブル42が不必要に引っ張られることを防止することができる。
【0065】
<信号ケーブル42>
上述したように、情報出力端子板200が収容される収容部104は、遊技盤30の貫通孔36内に配置される。この貫通孔36をヒンジ部24aの近傍に形成したので、信号ケーブル42が遊技盤30の背面から裏セット盤300に至るまでの距離を短くすることができ、信号ケーブル42の全体の長さを短くすることができる。尚、従来の装置においても、裏セット盤300に信号ケーブル42を通すための貫通孔を設けることによって信号ケーブル42の長さを短くすることはできる。しかし、このような構成とした場合には、信号ケーブル42を通すための貫通孔を設ける必要が生じるだけでなく、裏セット盤300に取り付ける装置の配置を変更する必要も生じる。一方、本願発明による構成とした場合には、情報出力端子板200をヒンジ部24aの近傍に設けたので、信号ケーブル42を通すための貫通孔を設けたり、裏セット盤300に取り付ける装置の配置を変更したりすることなく、信号ケーブル42の長さを短くすることができる。
【0066】
上述した第1の実施形態によれば、情報出力端子板200を収容する収容部104をレール飾り100aと一体になるように形成したので、情報出力端子板200を取り付けるための部材の数を少なくすることができる。また、遊技盤が種類が異なる場合には、遊技盤の種類に応じて情報出力端子板200を変える必要が生じても、収容部104は変える必要はないので、レール飾り100aを共通部品として使用することができ、部品の共通化を図ることができる。また、情報出力端子板200を取り付けるための部材を遊技盤30に設けたり形成したりすることを要しないので、構成を簡素にすることができる。更に、遊技盤30の板厚内に情報出力端子板200を収容することができるので、裏セット盤300が遊技盤30に対して閉じられた場合であっても、裏セット盤300は、情報出力端子板200に設けられたソケット204やソケット204から導かれる信号ケーブル42に接触したり押圧したりすることがなくなる。更にまた、情報出力端子板200に設けられたソケット204から導かれる信号ケーブル42を背面側に通すための開口を裏セット盤300に形成する必要もなくなる。
【0067】
<<第2の実施形態>>
情報出力端子板及び情報出力端子板を取り付ける構造の第2の実施態様を図9及び図10に示す。図9は、レール飾り100aの隅の近傍を部分的に拡大して示す。図10は、図9に示した線III−IIIに沿って示したレール飾り100aの断面を示す。尚、図9及び図10においては、図1〜図8に示した要素と同様のものについては同一の符号を付して示した。また、図9の図中に示した白抜き矢印が、パチンコ遊技機10の前方の方向である。
【0068】
<収容部144>
第2の実施形態におけるレール飾り100aも第1の実施形態と同様に、遊技盤30の左上の隅に取り付けられる。レール飾り100aの全体も、第1の実施形態と同様に、図1に示すように、遊技盤30の左上隅における遊技盤30の上側の端辺と左側の端辺と外レール32との間の領域、即ち「遊技領域から外れた上部位置」に適合する形状を有する。レール飾り100aは、レンズ体101と、電飾基板122と、レンズ体101及び電飾基板122を支持するベース体142とからなる。
【0069】
ベース体142の背面には、図9に示すように、収容部144が形成されている。収容部144には、接続用端子板240が収容される。収容部144は、レール飾り100aのベース体142の背面からパチンコ遊技機10の背後方向に向かって突出する突出壁146からなる。突出壁146は、突出方向に所定の幅を有し、ベース体142の背面に沿って周回するように形成されている。この突出壁146の形状は、上述した遊技盤30に形成された貫通孔36に収容されるように適合されている。上述した突出壁146の幅が、遊技盤30の厚さと略同一となるように又は遊技盤30の厚さよりも小となるように、突出壁146は形成されている。突出壁146は、ベース体142の背面に沿った断面が水平方向に長尺な矩形の矩形筒部148と、ベース体142の背面に沿った断面が円形の円筒部150とからなる。
【0070】
<接続用端子板240>
第2の実施形態では、図9に示すように、矩形筒部148の長手方向を垂直方向にした。これにともなって、接続用端子板240の長手方向も垂直方向となる。図9に示すように、矩形筒部148は、円筒部150よりも右側に位置する。このように構成したことにより、図4を参照すると、矩形筒部148は、電飾用配線用の円筒部150よりもヒンジ部24に近くなる。即ち、矩形筒部148に収容される接続用端子板240は、裏セット盤300の配線掛止部306に近くなるので、接続用端子板240から配線掛止部306までの距離を短くすることができる。このため、裏セット盤300が遊技盤30に対して開放された状態となったときには、接続用端子板240から裏セット盤300へ至るまでの信号ケーブル42の長さを短くすることができ、信号ケーブル42がパチンコ遊技機の保守や点検等の作業を邪魔することをより防止することができる。
【0071】
また、矩形筒部148を円筒部150よりも右側に位置づけたことにより、信号ケーブル42と発光ダイオード制御用ケーブル28とが交差しなくなる。このため、信号ケーブル42と発光ダイオード制御用ケーブル28とが絡まりにくくなる。絡まった接続導線と電飾用配線とを解かねばならないような作業をなくすことができ、作業の効率をさらに高めることができる。また、このような配置にしたときには、信号を送信するための信号ケーブル42と、電力を供給するための発光ダイオード制御用ケーブル28と、が交差しないので、信号ケーブル42は、発光ダイオード制御用ケーブル28の電圧や電流の変化の影響を受け難くなるので、パチンコ遊技機10から発する情報をホールコンピュータに的確に送信することができる。
【0072】
<接続用端子板240の収容>
図9及び図10に示すように、矩形筒部148には、係止爪152が一体に形成されている。突出壁146の下部の内側には係止突起154が一体に形成され、突出壁106の側部の内側には係止リブ156が一体に形成されている。係止爪152と、係止突起154と、係止リブ156とによって、接続用端子板240を矩形筒部内に係止して背面から収容することができる。これにより、接続用端子板240を交換するような場合が生じても、その作業の効率を高めることができる。
【0073】
<<第3の実施形態>>
情報出力端子板及び情報出力端子板を取り付ける構造の第3の実施態様を図11及び図12に示す。図11は、レール飾り100aの隅の近傍を部分的に拡大して示す。図11は、図10に示した線IV−IVに沿って示したレール飾り100aの断面を示す。尚、図11及び図12においては、図1〜図10に示した要素と同様のものについては同一の符号を付して示した。また、図11の図中に示した白抜き矢印が、パチンコ遊技機10の前方の方向である。
【0074】
<収容部174>
第3の実施形態におけるレール飾り100aも第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、遊技盤30の左上の隅に取り付けられる。レール飾り100aの全体も、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、図1に示すように、遊技盤30の左上隅における遊技盤30の上側の端辺と左側の端辺と外レール32との間の領域、即ち「遊技領域から外れた上部位置」に適合する形状を有する。レール飾り100aは、レンズ体101と、電飾基板122と、レンズ体101及び電飾基板122を支持するベース体172とからなる。
【0075】
ベース体172の背面には、図11に示すように、収容部174が形成されている。収容部174には、接続用端子板270が収容される。収容部174は、レール飾り100aのベース体172の背面からパチンコ遊技機10の背後方向に向かって突出する突出壁176からなる。突出壁176は、突出方向に所定の幅を有し、ベース体172の背面に沿って周回するように形成されている。この突出壁176の形状は、上述した遊技盤30に形成された貫通孔36に収容されるように適合されている。上述した突出壁176の幅が、遊技盤30の厚さと略同一となるように又は遊技盤30の厚さよりも小となるように、突出壁176は形成されている。突出壁176は、ベース体172の背面に沿った断面が水平方向に長尺な矩形の矩形筒部178と、ベース体172の背面に沿った断面が円形の円筒部180とからなる。
【0076】
<接続用端子板270の収容>
第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、矩形筒部178の長手方向を垂直方向にした。これにともなって、接続用端子板270の長手方向も、第1の実施形態と同様に垂直方向となる。収容部174は、矩形筒部178の右側の側部に円筒部180が接続した形状を有する。矩形筒部178の上部には、係止爪182がベース体172と一体に形成されている。突出壁176の下辺の左右の内側には2つの係止突起184及び186が突出壁176と一体に形成され、突出壁176の下辺の中央の内側には係止リブ188が突出壁176と一体に形成されている。この第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、係止爪182と、係止突起184及び186と、係止リブ188とによって、接続用端子板270を矩形筒部内に係止して背面から収容することができる。これにより、接続用端子板270を交換するような場合が生じても、その作業の効率を高めることができる。また、係止爪の左右の両側には間隙190及び192が形成されている。
【0077】
<ソケット274>
この第3の実施態様では、信号ケーブル42が着脱されるソケット274が、接続用端子板270の板面に沿って取り付けられている。このため、信号ケーブル42を着脱する方向は、接続用端子板270の板面と平行な方向になる。特に、図11に示すように、接続用端子板270が矩形筒部178内に収容されたときに、ソケット274の開口が上側を向くようにするのが好ましい。このようにしたことにより、信号ケーブル42がソケット274に取り付けられたときには、間隙190又は192を介して信号ケーブル42を上方向に導くことができる。このため、収容部174から導き出された信号ケーブル42に妨げられることなく、裏セット盤300を遊技盤に対して的確に閉じることができる。また、裏セット盤300を閉じたときには、収容部174から導き出された信号ケーブル42は、裏セット盤300によって押圧されることがなくなる。このため、信号ケーブル42の断線をも防止することができ、パチンコ遊技機からの情報をホールコンピュータに的確に送信することができる。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、裏セット盤が遊技盤に対して開放されたときでも、信号ケーブルを痛めたり、端子板から外れやすくなったり外れたりすることがなく、また、保守や点検の作業をする際に信号ケーブルが作業の邪魔にならないようにすることができるとともに、裏セット盤に貫通孔を形成することなく、信号ケーブルを的確に導くことができる。更に、遊技盤の交換作業の効率を高めることができるとともに、パチンコ遊技機の製造や組立時の工程を簡略化することができる。更にまた、端子板を収容する収容部を装飾部材に形成したので、端子板を取り付けるための部材の数を少なくすることができる。また、遊技盤の種類が異なる場合であっても、遊技盤に取り付けられる装飾部材を共通部品として使用することができ部品の共通化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機10が、パチンコホールの遊技島1に設置されたときの状態を示す正面図である。
【図2】裏セット盤300を開放したときのパチンコ遊技機10の背面を示す背面図である。
【図3】情報出力端子板200と、レール飾り100aの上隅部と、裏セット盤300の上隅部と、信号ケーブル42と、を示す拡大斜視図である。
【図4】裏セット盤300を開放したときのパチンコ遊技機10の背面の上部の一部を示す拡大背面図である。
【図5】図4に示したI−Iに沿って示したレール飾り100aの断面図である。
【図6】図4に示したII−IIに沿って示したレール飾り100aの断面図である。
【図7】ヒンジ部24が設けられた側面から見たときのパチンコ遊技機10の上部を示す側面図である。
【図8】ヒンジ部24の近傍の前枠14と、遊技盤30と、裏セット盤300との一部を示す平面図である。
【図9】本発明による第2の実施形態の収容部104の一部を示す斜視図である。
【図10】レール飾り100aが遊技盤30に取り付けられたときの状態を図9の線III−IIIに沿って示す断面図である。
【図11】本発明による第3の実施形態の収容部104の一部を示す斜視図である。
【図12】レール飾り100aが遊技盤30に取り付けられたときの状態を図11の線IV−IVに沿って示す断面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機
30 遊技盤
12 外枠
14 前枠
16 遊技盤収容枠
42 信号ケーブル
100a、100b、100c 装飾部材
104、144、174 収容部
112、114、116 ボス
152 係止爪
154 係止突起
156 係止リブ
182 係止爪
184、186 係止突起
188 係止リブ
200、240、270 情報出力端子板(端子板)

Claims (1)

  1. 外郭方形状の外枠と、
    前面に遊技領域が形成されるとともに前記遊技領域から外れた上部位置に遊技盤装飾用の装飾部材が配設された遊技盤と、
    前記外枠に対して開閉可能に支持されるとともに前記遊技盤を着脱可能に収容する収容部が設けられた前枠と、
    前記遊技領域で展開される遊技を制御する遊技制御装置と、
    前記遊技制御装置と電気的に接続されるとともに前記遊技領域で展開される遊技に関する情報を出力するための情報出力端子が配設された端子板と、を備えた遊技機用の情報伝達機構であって、
    前記装飾部材の背面側には前記端子板を取着するための端子板取付部が形成され、外部との接続配線が前記憶報出力端子と接続可能に構成されていることを特徴とする遊技機用の情報伝達機構。
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