【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バスモニター装置、プログラムおよび記録媒体に関し、具体的には、インタフェース上を伝送されるデータをモニターするバスモニター・プロトコルアナライザー等に関する。
【０００２】
【従来の技術】
複数の機器・モジュールを接続するインタフェース上を伝送される信号をモニターし解析するためのバスモニター装置には、単に伝送される情報をそのまま表示するだけでなく、上位プロトコルレベルでコマンド解析まで行える各種のプロトコルアナライザーや伝送される信号の中から画像データとコマンドデータを分離してモニターするバスモニター装置が提供されている。
このバスモニター装置が対象とするインタフェース上を流れる画像やコマンドの種類も増え、形式も複雑になってきている。
例えば、特許文献１のようなバスモニター装置では、モニター結果を表示するときに、予め用意された定義ファイルを検索してコマンドを解析し、表示していた。
【特許文献１】特開２００２−２８１１１１公報
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、新しいコマンドが追加された場合には、そのコマンドが検索できないため正しく表示されないという問題点がある。
また、そのために定義ファイルを更新しようとしても、別途編集ソフトを起動しなくてはならず、効率が悪かった。
また、チームで開発を行っている場合には、全員が最新の定義ファイルを同じ条件で共有して使用することが必須条件である。
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであって、新しいコマンドが追加された場合でも、定義ファイルの更新を迅速に実施でき、その更新された定義をチーム全員で共有できるバスモニター装置、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項１は、複数の機器・モジュールを接続するインタフェース上を伝送される信号をモニターし解析するためのバスモニター装置において、コマンドの定義を記憶する定義ファイル記憶部と、モニターしたコマンドが未定義であった場合に、そのコマンドの定義ファイルを編集する定義ファイル編集部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項２は、請求項１に記載のバスモニター装置において、ネットワークを介して接続されたサーバーで管理するデータベースを有し、前記定義ファイル編集部は、コマンドの定義を編集した場合、前記データベースへも反映するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項３は、請求項２に記載のバスモニター装置において、前記データベースを複数有し、更新したコマンドの定義を登録する際には、登録するデータベースを選択できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項４は、請求項２または３に記載のバスモニター装置において、前記データベースへの登録をするか否かをユーザに選択できるようにしたことを特徴とする。
【０００５】
また、本発明の請求項５は、請求項１乃至４のいずれかに記載のバスモニター装置において、コマンドの定義を編集した履歴情報を記憶する登録履歴ファイル記憶部を有し、前記定義ファイル編集部は、コマンドの定義を編集して定義ファイル記憶部へ登録する際、その履歴情報も一緒に登録するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項６は、請求項４または５に記載のバスモニター装置において、前記定義ファイル編集部は、前記データベースへの登録を一時保留とした場合に、任意の数のコマンド定義を一括して該データベースへ登録できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項７は、請求項２乃至６に記載のバスモニター装置において、前記データベースにコマンドの定義を登録する際に、同じコマンドに対する変更が検出された場合に、更新するか否かを選択できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項８は、請求項１乃至７のいずれかに記載のバスモニター装置において、前記データベースに登録されているコマンドの定義を読み込み、任意の変更を前記定義ファイル記憶部へ反映できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項９は、請求項１乃至８のいずれかに記載のバスモニター装置において、前記定義ファイル編集部は、前記データベースに登録されているコマンドの定義を更新したとき、データベースの変更登録通知を配信するようにしたことを特徴とする。
【０００６】
また、本発明の請求項１０は、請求項９に記載のバスモニター装置において、前記メールの配信先の範囲指定をできるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項１１は、コンピュータに、請求項１乃至１０のいずれかに記載のバスモニター装置の機能を実行させるためのプログラムである。
また、本発明の請求項１２は、請求項１１に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
以上の構成により、モニターされた未定義コマンドの定義ファイルがその場で編集できるため、新しいコマンドが追加された場合でも、定義ファイルの更新を迅速に実施できる。
また、ネットワークで接続されたサーバー上に共有ファイルとして登録管理することによって、ネットワークに接続したバスモニター装置は最新の定義ファイルを同じ条件で使用することができる。
また、サーバー上の共有ファイルが変更されると変更通知を関係者一同にメールするので、バスモニター装置のユーザは、データベース上の定義ファイルが他のユーザによって更新されたことを知ることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明のバスモニター装置に係る好適な実施形態について説明する。
図１は、本発明のバスモニター装置を使用したときの概要図である。
本実施形態のバスモニター装置３０は、図１（Ａ）のような同一機器内の機能モジュール１と機能モジュール２をデータ転送しているインタフェースをモニターの対象としても構わない。
また、図１（Ｂ）のような機器１と機器２との間でデータ転送しているインタフェースをモニターの対象としても構わない。
図２は、本発明のバスモニター装置をネットワークで接続したバスモニターシステムの構成を示すブロック図である。
図２において、このバスモニターシステムは、１台以上のバスモニター装置３０とＤＢサーバー２０とがＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）などのネットワーク５０を介して接続されている。
さらに、バスモニター装置３０は、図１に示したようにそれぞれ１台以上の機器１０のインタフェースのデータ転送をモニターしている。
このＤＢサーバー２０は、後述するような機種ごとの定義ファイルや履歴ファイルをデータベース（ＤＢ）に登録・更新・検索等を行う。
【０００８】
図３は、本発明のバスモニター装置３０の機能構成を示すブロック図である。
図３において、３１はバス上のデータからアドレスの値、データの値等を抽出する受信部を、３５はバス上のデータを取り込む時間を知らせるタイマーを、３４はタイマー３５で通知された時間に受信したデータをコマンドデータと画像データに分類して、それぞれコマンドデータバッファ３６および画像データバッファ３９（画像データは１画像単位等のまとまりを画像情報テーブル４１が指すように登録しておく）に格納するフィルタを、３７はコマンドデータバッファ３６から入力されたデータをコマンド単位に切り出すコマンド切出部を、３８は定義ファイル記憶部３２を参照し、コマンド切出部３７で切り出されたコマンドデータの解析を行い、コマンド名称等のデータを付加して液晶ディスプレイ等の表示装置へ表示するコマンド解釈部を、４０は画像情報テーブル４１を参照し、画像データバッファ３９から、画像データを１画像単位等のまとまりで切り出して液晶ディスプレイ等の表示装置へ表示する画像表示部を、３２は上位プロトコルで規定されたコマンドの定義を格納した定義ファイル記憶部を、４３は定義ファイル記憶部３２に登録や更新した履歴情報を格納した登録履歴ファイル記憶部を、４２は定義ファイル記憶部３２および登録履歴ファイル記憶部４３の登録・更新とともにＤＢサーバー２０上の定義ファイルや登録履歴ファイルを登録・更新する定義ファイル編集部を、４４はネットワーク５０を介してＤＢサーバー２０や他のバスモニター装置や情報処理装置とデータの送受信する通信制御部を、３３はこれら全体の処理機能を制御する制御部を示している。
【０００９】
次に、バスモニター装置３０の動作について説明する。
まず、ユーザは、モニター動作実施の前に、キーボードやマウスのような入力装置により制御部３３に対し、コマンドの定義を登録する定義ファイルを指定する。
この定義ファイルは、例えば、ＤＢサーバー２０中に記録されている定義ファイルの中から指定してもよいし、予めデフォルトの定義ファイルを用意しておいてもよい。
後述するように、定義ファイルとは、上位プロトコルで規定されたコマンドの定義を格納したものである。
受信部３１は、バス上のデータからアドレスの値、データの値等を抽出しフィルタ３４に渡す。
フィルタ３４はタイマー３５で知らされる時間ごとに、渡されたデータをコマンドと画像データとに分類する。このうちコマンドデータは、コマンドデータバッファ３６に格納され、画像データは、１画像単位等のまとまりごとに区切られて画像データバッファ３９に格納される。このとき１まとまりの画像バッファを画像情報テーブル４１が指すように登録しておく。
コマンドデータバッファ３６にデータが貯まると、制御部３３は、コマンド切出部３７を呼び出す。
コマンド切出部３７は、ユーザが設定したコマンドに従いコマンドデータバッファ３６のデータをコマンド単位に切り出す。
【００１０】
制御部３３は、コマンド解釈部３８を呼び出して切り出されたコマンドを解析させる。コマンド解釈部３８は、定義ファイル記憶部３２を参照して、渡されたコマンドデータの解析を行い、コマンド名称などのデータを付加して液晶ディスプレイ等の表示装置へ表示する。
同様に、画像データバッファ３９にデータが貯まると、制御部３３は画像表示部４０を呼び出して、画像情報テーブル４１を参照し、画像データバッファ３９から、画像データを１画像単位等のまとまりで切り出して液晶ディスプレイ等の表示装置へ表示する。
ユーザは、未定義コマンドの登録や登録された定義済みコマンドを編集する場合には、制御部３３を介して定義ファイル編集部４２を呼び出す。
定義ファイル編集部４２は、ユーザに指示に従って入力または編集された定義ファイルをバスモニター装置３０内の定義ファイル記憶部３２に登録または更新する。
この際、同時に、定義ファイルの履歴情報を登録履歴ファイル記憶部４３へ記録する。
さらに、ユーザの要求に応じて、登録または修正された定義ファイルと履歴情報を制御部から呼び出された通信制御部４４に渡し、ＤＢサーバー２０上のデータベースを更新する。
【００１１】
次に、本発明のバスモニター装置３０における定義ファイル編集部４２について詳述する。
ユーザがコマンド解釈部３８で不明のコマンドの表示がなされた場合、この未定義のコマンドを指示すると、制御部３３から呼び出された定義ファイル編集部４２が、例えば、図４に示したようなコマンド定義編集画面を開き、定義ファイル記憶部３２の編集ができるようになる。
図４によると、コマンドＩＤ（コマンド切り出しの対象となるコマンド識別子）、コマンドが属するグループ名、コマンド名およびパラメータごとにパラメータ名、パラメータに割り当てられたサイズ（バイト数）、属性（１６進数、文字等）、属性値とその意味を表す文字列等を入力する。この際、２つ以上のパラメータがある場合には「次へ」ボタンをクリックすることによって表示された画面で入力する。
この入力が終了すると、「ＯＫ」ボタンをクリックする。
図５は、定義済みの定義ファイルを記憶した定義ファイル記憶部３２の例である。図５において、コマンドＩＤが１２３５のコマンドは、グループ名が「パラメータグループ」、コマンド名が「読取濃度設定」であり、パラメータは１つでパラメータ名が「倍率」、サイズが「１」、属性が「１６進数」、属性値として０〜６までの値を有すると定義されている。
この図５のように登録された定義ファイル記憶部３２のときに、コマンドＩＤ「１２３４」に該当するコマンドの定義がされていないと、このコマンドをモニターしてもバスモニター装置３０は、このコマンドを解釈できず、不明コマンド表示となってしまう。
そこで、ユーザは図４のようなコマンド定義編集画面を開き、コマンド「１２３４」を登録することにより、図６のように定義ファイル記憶部３２にコマンド「１２３４」の定義を追加する。
これにより、モニターされた未定義コマンドの定義ファイルがその場で編集可能できるため、新しいコマンドが追加された場合でも、定義ファイルの更新を迅速に実施できる。
また、定義ファイル記憶部３２に記憶されたコマンドの定義内容も同様に呼び出されたコマンド定義編集画面によって修正登録ができる。
各ユーザがそれぞれ勝手に登録を行っていくと、ある時突然不具合が発生し、コマンド解析が正しく動作しなくなる可能性がある。このような場合、どの時点での定義ファイルの更新で不具合が起こったかを特定するために、登録または修正した履歴を登録履歴ファイル記憶部４３に記憶しておく。この内容は、例えば図７のように、登録または修正した日時、登録または修正したバスモニター装置名、登録または修正したコマンドのグループ名とコマンド名等である。
【００１２】
定義ファイル編集部４２は、ユーザに今登録または編集したコマンドの定義をローカルな定義ファイル記憶部３２だけを更新するのか、また、ネットワークを介して接続されたＤＢサーバー２０上のＤＢにも登録・更新するのかを選択させる。
ユーザが「ローカルな定義ファイル記憶部３２だけを更新する」を選択した場合、ＤＢサーバー２０のＤＢの更新は「保留」とされて、指示があるまで更新はされない。
このようにすると、開発途中などの未確定コマンドについて、内部で試験的に定義ファイルを更新したい場合に、同じチーム内でのみ試験的に更新された定義ファイルを使用し、コマンド確定後にＤＢサーバー２０のＤＢへ登録を行うことができ、不確定なコマンドの情報流出を防止できる。
または、ユーザが「ＤＢサーバー２０上のＤＢにも登録・更新する」を選択した場合には、ユーザが入力した定義ファイルおよび履歴情報を、制御部３３が呼び出した通信制御部４４を通して、ＤＢサーバー２０上に登録する。
ＤＢサーバー２０上のＤＢへ登録する際には、任意のＤＢをつけて新たに登録してもよいし、同名のＤＢの内容の一致するコマンドに対してのみ更新するようにしてもよい。
このように、あるユーザが定義ファイルの登録・更新を行って、ネットワークで接続したＤＢサーバー２０のＤＢを更新しておけば、ネットワークで接続された他のバスモニター装置でもその更新された最新の定義ファイルを共有でき、コマンド解析の効率が向上する。
その際、チームごとに異なるＤＢを利用するようにすれば、他チームの定義ファイルの更新、開発途中などの未確定コマンドについて、チーム内の仮定義ファイルの運用などの影響を受けずに、最新の定義ファイルをチーム内で共有できる。
【００１３】
複数の未定義コマンドを登録する際に、１つの未定義ファイルごとに定義ファイルを更新していたのでは、効率が悪く不便である。
このために、定義ファイル編集部４２は、ユーザの指定により一旦ローカルな定義ファイル記憶部３２および登録履歴ファイル記憶部４３に記憶されたコマンドを一括指定して、通信制御部４４を通じて、ＤＢサーバー２０上のＤＢを更新するようにしてもよい。
このようにすると、ＤＢへの登録を一時的に保留し、任意の数の未定義コマンドのＤＢへの登録を一括で登録することが可能となり、操作性が向上する。
このように、ネットワークで接続されているＤＢサーバー２０に登録されている定義ファイルは、バスモニター装置３０を利用している全てのユーザが編集可能である。このため、場合によっては複数のユーザが同時期に定義ファイルの更新を行い、一方の更新結果が上書きされてしまう可能性がある。
このような場合、バスモニター装置３０からコマンドの定義をＤＢサーバー２０上のＤＢへ登録または更新する際、登録履歴ファイル記憶部４３から登録履歴を読み出し、同時にＤＢサーバー２０上の同一のコマンドの定義と比較し、変更がなされていないかを自動検索し、同一コマンドに対する変更が検出された場合、ＤＢサーバー２０の該当定義を「上書き登録する」、「別登録する」または「登録しない（保留）」ことを選択する。
これにより、同じコマンドに対する変更が行なわれていないかを自動検索することで、複数のユーザが同時期に定義ファイルの更新を行い、一方の更新結果が上書きされてしまう可能性を防止でき、定義ファイルを最適な状態に保つことができる。
【００１４】
以上のようにして更新されたＤＢサーバー２０上のＤＢを使っている他のユーザに電子メールで通知すると、そのユーザはＤＢサーバー２０上のＤＢが更新されたことを知ることができ、直ぐに新しい定義ファイルを使用できる。
このために、定義ファイル編集部４２は、ＤＢサーバー２０上に登録されている定義ファイルを更新した場合、通信制御部４４に予め登録されているユーザに対し、定義ファイルの登録内容の登録または更新通知を自動的にメールする。
この通知の際、そのコマンド定義の影響範囲（機種、コマンドグループ等）により、通信制御部４４がメールの配布先を自動的に絞り込んだ範囲内で通知するようにする。
したがって、ネットワークで接続されているＤＢサーバー２０の更新通知を関係者のみへ周知でき、定義の変更による混乱を防ぐことができる。
また、バスモニター装置３０の定義ファイル記憶部３２のコマンドの定義が、ネットワークで接続されているＤＢサーバー２０上のＤＢに登録されているコマンドの定義より古いものである可能性がある。
このような場合、定義ファイル編集部４２は、通信制御部４４を通し、制御部３３で指定（グループ名、コマンド名等）された条件をもとに、ＤＢサーバー２０上の各ＤＢに登録されている定義ファイルを検索し、条件に合致する定義ファイルをバスモニター装置３０にダウンロードする。
次に、定義ファイル編集部４２は、このダウンロードした定義ファイルと定義ファイル記憶部３２内の同一のコマンド定義ファイルを比較し、その差分を既存の定義ファイルに反映して定義ファイル記憶部３２を更新する。その際、ＤＢサーバー２０上に登録した定義ファイルに関する登録履歴についても同様にダウンロードする。
ＤＢサーバー２０に接続した各バスモニター装置は、ＤＢサーバー２０のＤＢに登録された最新のコマンドの定義を参照できるので、チームの全員が同じ条件でコマンドの定義を使用することが可能となる。
【００１５】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではない。上述した実施形態のバスモニター装置を構成する各機能をそれぞれプログラム化し、予めＣＤ−ＲＯＭのような記録媒体に書き込んでおき、バスモニター装置に備えられた記録媒体読み取り装置にこのＣＤ−ＲＯＭを装着して、これらのプログラムを読み込んでマイクロプロセッサで実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されて実行された状態が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
なお、このような機能を実現するプログラムは、半導体媒体（例えば、ＲＯＭ、不揮発性メモリ等）、光媒体（例えば、ＤＶＤ、ＭＯ、ＭＤ、ＣＤ等）、磁気媒体（例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等）等のいずれの形態の記録媒体で提供されてもよい。
あるいは、ネットワーク等の通信網を介して記憶装置に格納されたプログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
このような記録媒体で提供された場合は、その記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置にインストールし、そのインストールされたプログラムをマイクロプロセッサが実行することによって上述した実施形態の機能が実現される。または、記録媒体に記録されたプログラムを直接実行するようにしてもよい。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、モニターされた未定義コマンドの定義ファイルがその場で編集できるため、新しいコマンドが追加された場合でも、定義ファイルの更新を迅速に実施できる。
また、ネットワークで接続されたサーバー上に共有ファイルとして登録管理することによって、ネットワークに接続したバスモニター装置は最新の定義ファイルを同じ条件で使用することができる。
また、サーバー上の共有ファイルが変更されると変更通知を関係者一同にメールするので、バスモニター装置のユーザは、データベース上の定義ファイルが他のユーザによって更新されたことを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のバスモニター装置を使用したときの概要図。
【図２】本発明のバスモニター装置をネットワークで接続したバスモニターシステムの構成を示すブロック図。
【図３】本発明のバスモニター装置の機能構成を示すブロック図。
【図４】コマンド定義編集画面の一例を示す図。
【図５】定義ファイル記憶部の記憶内容の一例を示す図。
【図６】図５の定義ファイル記憶部に未定義のコマンドの定義を追加したときの記憶内容の一例を示す図。
【図７】登録履歴ファイル記憶部の内容を示す一例を示す図。
【符号の説明】
１０ 機器、２０ ＤＢサーバー、３０ バスモニター装置、３１ 受信部、３２ 定義ファイル記憶部、３３ 制御部、３４ フィルタ、３５ タイマー、３６ コマンドデータバッファ、３７ コマンド切出部、３８ コマンド解釈部、３９ 画像データバッファ、４０ 画像表示部、４１ 画像情報テーブル、４２定義ファイル編集部、４３ 登録履歴ファイル記憶部、４４ 通信制御部、５０ ネットワーク。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bus monitor device, a program, and a recording medium. Specifically, the present invention relates to a bus monitor protocol analyzer that monitors data transmitted on an interface.
[0002]
[Prior art]
The bus monitor device for monitoring and analyzing signals transmitted on the interface connecting multiple devices / modules not only displays the transmitted information as it is, but also allows various command processing at the higher protocol level. Protocol analyzers and bus monitor devices that separate and monitor image data and command data from transmitted signals are provided.
The types of images and commands that flow on the interface targeted by this bus monitor device have increased, and the format has become more complex.
For example, in a bus monitor device such as Patent Document 1, when displaying a monitor result, a definition file prepared in advance is searched, a command is analyzed, and displayed.
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-281111
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described conventional technology has a problem that when a new command is added, the command cannot be retrieved and displayed correctly.
Also, even if you try to update the definition file for that purpose, you have to start the editing software separately, which is inefficient.
In addition, when developing in a team, it is indispensable for everyone to share and use the latest definition file under the same conditions.
The present invention has been made in consideration of the above-mentioned circumstances, and even when a new command is added, the definition file can be updated quickly, and the updated definition can be shared by all the teams. An object is to provide an apparatus, a program, and a recording medium.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, claim 1 of the present invention stores a definition of a command in a bus monitor device for monitoring and analyzing a signal transmitted on an interface connecting a plurality of devices / modules. A definition file storage unit and a definition file editing unit that edits a definition file of a command when the monitored command is undefined are provided.
According to a second aspect of the present invention, in the bus monitor device according to the first aspect, the bus monitor device includes a database managed by a server connected via a network, and the definition file editing unit edits the definition of the command. In this case, it is also reflected in the database.
Further, according to claim 3 of the present invention, in the bus monitor device according to claim 2, a plurality of the databases are provided, and when registering an updated command definition, a database to be registered can be selected. It is characterized by.
According to claim 4 of the present invention, in the bus monitor device according to claim 2 or 3, the user can select whether or not to register in the database.
[0005]
According to a fifth aspect of the present invention, the bus monitor device according to any one of the first to fourth aspects further includes a registration history file storage unit for storing history information obtained by editing a command definition, and the definition file editing unit When the command definition is edited and registered in the definition file storage unit, the history information is also registered together.
According to a sixth aspect of the present invention, in the bus monitor device according to the fourth or fifth aspect, the definition file editing unit defines an arbitrary number of command definitions when the registration in the database is temporarily suspended. It is characterized in that it can be registered in the database all at once.
According to a seventh aspect of the present invention, in the bus monitor device according to any one of the second to sixth aspects, whether or not to update when a change to the same command is detected when registering a command definition in the database. It is possible to select either.
According to claim 8 of the present invention, in the bus monitor device according to any one of claims 1 to 7, the definition of the command registered in the database is read, and any change is reflected in the definition file storage unit. It is possible to do it.
According to a ninth aspect of the present invention, in the bus monitor device according to any one of the first to eighth aspects, the definition file editing unit updates the database definition when the definition of the command registered in the database is updated. A change registration notification is delivered.
[0006]
According to a tenth aspect of the present invention, in the bus monitor device according to the ninth aspect, the range of the delivery destination of the mail can be specified.
An eleventh aspect of the present invention is a program for causing a computer to execute the function of the bus monitor device according to any one of the first to tenth aspects.
The twelfth aspect of the present invention is a computer-readable recording medium on which the program according to the eleventh aspect is recorded.
With the above configuration, the definition file of the monitored undefined command can be edited on the spot, so that the definition file can be updated quickly even when a new command is added.
Also, by registering and managing as a shared file on a server connected via the network, the bus monitor device connected to the network can use the latest definition file under the same conditions.
Further, when the shared file on the server is changed, the change notification is sent to all parties concerned, so that the user of the bus monitor device can know that the definition file on the database has been updated by another user.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments according to a bus monitor device of the invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic diagram when the bus monitor device of the present invention is used.
The bus monitor device 30 of this embodiment may monitor an interface that transfers data between the function module 1 and the function module 2 in the same device as shown in FIG.
Further, an interface that transfers data between the device 1 and the device 2 as shown in FIG. 1B may be monitored.
FIG. 2 is a block diagram showing the configuration of a bus monitor system in which the bus monitor devices of the present invention are connected via a network.
In FIG. 2, in this bus monitor system, one or more bus monitor devices 30 and a DB server 20 are connected via a network 50 such as a LAN (Local Area Network).
Further, the bus monitor device 30 monitors the data transfer of the interfaces of one or more devices 10 as shown in FIG.
The DB server 20 registers / updates / searches a definition file and a history file for each model as described later in a database (DB).
[0008]
FIG. 3 is a block diagram showing a functional configuration of the bus monitor device 30 of the present invention.
In FIG. 3, reference numeral 31 denotes a receiving unit that extracts address values, data values, and the like from data on the bus, 35 denotes a timer that informs the time for fetching data on the bus, and 34 denotes a time notified by the timer 35. The received data is classified into command data and image data, and stored in the command data buffer 36 and the image data buffer 39 (the image data is registered so that the image information table 41 indicates a unit of one image unit or the like). 37 is a command cutout unit for cutting out data input from the command data buffer 36 in units of commands, 38 is a reference to the definition file storage unit 32, and the command data cut out by the command cutout unit 37 is analyzed. Command to display data on a display device such as a liquid crystal display. The interpretation unit 40 refers to the image information table 41, and the image data buffer 39 cuts out image data in units of one image unit and displays them on a display device such as a liquid crystal display, and 32 is an upper protocol. The definition file storage unit that stores the definition of the command specified in the step 43, the registration history file storage unit 43 that stores the history information registered or updated in the definition file storage unit 32, and the definition file storage unit 32 and the registration history A definition file editing unit for registering / updating definition files and registration history files on the DB server 20 together with registration / update of the file storage unit 43, and 44, a DB server 20 and other bus monitor devices and information processing via the network 50. A communication control unit 33 transmits and receives data to and from the apparatus, and a control unit 33 controls these overall processing functions. Shows.
[0009]
Next, the operation of the bus monitor device 30 will be described.
First, the user designates a definition file for registering a command definition to the control unit 33 by using an input device such as a keyboard or a mouse before performing the monitor operation.
For example, this definition file may be specified from among the definition files recorded in the DB server 20, or a default definition file may be prepared in advance.
As will be described later, the definition file stores a definition of a command defined by an upper protocol.
The receiving unit 31 extracts an address value, data value, and the like from the data on the bus and passes them to the filter 34.
The filter 34 classifies the received data into commands and image data for each time notified by the timer 35. Of these, the command data is stored in the command data buffer 36, and the image data is stored in the image data buffer 39 in units of one image unit or the like. At this time, a single image buffer is registered so that the image information table 41 points to it.
When data is stored in the command data buffer 36, the control unit 33 calls the command extraction unit 37.
The command cutout unit 37 cuts out data in the command data buffer 36 in units of commands in accordance with commands set by the user.
[0010]
The control unit 33 calls the command interpretation unit 38 and analyzes the extracted command. The command interpretation unit 38 refers to the definition file storage unit 32, analyzes the received command data, adds data such as a command name, and displays the data on a display device such as a liquid crystal display.
Similarly, when data is stored in the image data buffer 39, the control unit 33 calls the image display unit 40, refers to the image information table 41, and cuts out image data from the image data buffer 39 in units of one image unit or the like. Display on a display device such as a liquid crystal display.
The user calls the definition file editing unit 42 via the control unit 33 when registering an undefined command or editing a registered defined command.
The definition file editing unit 42 registers or updates the definition file input or edited in accordance with an instruction from the user in the definition file storage unit 32 in the bus monitor device 30.
At this time, the history information of the definition file is recorded in the registration history file storage unit 43 at the same time.
Furthermore, in response to a user request, the definition file and history information registered or modified are passed to the communication control unit 44 called from the control unit, and the database on the DB server 20 is updated.
[0011]
Next, the definition file editing unit 42 in the bus monitor device 30 of the present invention will be described in detail.
When the user displays an unknown command in the command interpretation unit 38, when the undefined command is designated, the definition file editing unit 42 called from the control unit 33 causes the command as shown in FIG. The definition editing screen is opened, and the definition file storage unit 32 can be edited.
According to FIG. 4, the command ID (command identifier to be extracted from the command), the name of the group to which the command belongs, the command name and the parameter name for each parameter, the size (number of bytes) assigned to the parameter, the attribute (hexadecimal number, character Etc.), and input a character string representing the attribute value and its meaning. At this time, if there are two or more parameters, they are entered on the screen displayed by clicking the “Next” button.
When this input is completed, the “OK” button is clicked.
FIG. 5 is an example of the definition file storage unit 32 that stores a definition file that has been defined. In FIG. 5, the command with the command ID 1235 has a group name “parameter group”, a command name “read density setting”, one parameter, parameter name “magnification”, size “1”, attribute Is defined as “hexadecimal” having an attribute value of 0 to 6.
If the command corresponding to the command ID “1234” is not defined when the definition file storage unit 32 is registered as shown in FIG. 5, the bus monitor device 30 will monitor this command even if this command is monitored. Cannot be interpreted and an unknown command is displayed.
Therefore, the user opens the command definition editing screen as shown in FIG. 4 and registers the command “1234” to add the definition of the command “1234” to the definition file storage unit 32 as shown in FIG.
As a result, the definition file of the monitored undefined command can be edited on the spot, so that even when a new command is added, the definition file can be updated quickly.
Further, the definition contents of the commands stored in the definition file storage unit 32 can be corrected and registered on the command definition editing screen that is also called.
If each user registers without permission, a problem may occur suddenly and command analysis may not work correctly. In such a case, the registered or modified history is stored in the registered history file storage unit 43 in order to identify at which point the problem occurred due to the update of the definition file. This content includes, for example, as shown in FIG. 7, the date and time of registration or modification, the name of the bus monitor device registered or modified, the group name and command name of the registered or modified command, and the like.
[0012]
The definition file editing unit 42 updates only the local definition file storage unit 32 with the definition of the command that has been registered or edited with the user, or is registered in the DB on the DB server 20 connected via the network. Let them choose whether to update.
When the user selects “update only the local definition file storage unit 32”, the update of the DB of the DB server 20 is “pending” and is not updated until an instruction is given.
In this way, when it is desired to internally update the definition file for an unconfirmed command such as during development, the definition file updated experimentally only within the same team is used. Can be registered in the database, and information leakage of indefinite commands can be prevented.
Alternatively, when the user selects “Register / update also in DB on DB server 20”, the definition file and history information input by the user are sent to the DB server through the communication control unit 44 called by the control unit 33. Register on the 20th.
When registering in the DB on the DB server 20, an arbitrary DB may be added and newly registered, or it may be updated only for a command having the same contents of the DB of the same name.
In this way, if a user registers and updates the definition file and updates the DB of the DB server 20 connected via the network, the other updated bus monitor devices connected via the network will also receive the updated latest version. Definition files can be shared, improving command analysis efficiency.
At that time, if a different database is used for each team, the update of definition files of other teams, unconfirmed commands during development, etc. are not affected by the operation of temporary definition files in the team, etc. Can be shared within the team.
[0013]
When registering a plurality of undefined commands, updating the definition file for each undefined file is inefficient and inconvenient.
For this purpose, the definition file editing unit 42 collectively designates commands once stored in the local definition file storage unit 32 and the registration history file storage unit 43 according to the user's designation, and through the communication control unit 44, the DB server 20 The upper DB may be updated.
In this way, registration in the DB can be temporarily suspended and registration of any number of undefined commands in the DB can be registered in a lump, improving operability.
As described above, the definition file registered in the DB server 20 connected via the network can be edited by all users using the bus monitor device 30. For this reason, in some cases, a plurality of users may update the definition file at the same time, and one update result may be overwritten.
In such a case, when registering or updating the command definition from the bus monitor device 30 to the DB on the DB server 20, the registration history is read from the registration history file storage unit 43, and at the same time, the same command definition on the DB server 20 is defined. When a change to the same command is detected, the corresponding definition of the DB server 20 is “overwrite registered”, “registered separately” or “not registered (pending)”. Select.
This automatically searches for changes to the same command to prevent multiple users from updating the definition file at the same time and overwriting one update result. The file can be kept in an optimal state.
[0014]
When other users using the DB on the DB server 20 updated as described above are notified by e-mail, the user can know that the DB on the DB server 20 has been updated, and immediately start a new one. Definition files can be used.
Therefore, when the definition file editing unit 42 updates the definition file registered on the DB server 20, the definition file registration content is registered or updated for the user registered in advance in the communication control unit 44. Email notifications automatically.
At the time of this notification, the communication control unit 44 notifies within the range in which the mail distribution destination is automatically narrowed down according to the influence range (model, command group, etc.) of the command definition.
Therefore, the update notification of the DB server 20 connected via the network can be made known only to the parties concerned, and confusion due to definition changes can be prevented.
In addition, the definition of the command in the definition file storage unit 32 of the bus monitor device 30 may be older than the definition of the command registered in the DB on the DB server 20 connected via the network.
In such a case, the definition file editing unit 42 is registered in each DB on the DB server 20 based on the conditions specified by the control unit 33 (group name, command name, etc.) through the communication control unit 44. The definition file that matches the condition is downloaded to the bus monitor device 30.
Next, the definition file editing unit 42 compares the downloaded definition file with the same command definition file in the definition file storage unit 32, and updates the definition file storage unit 32 by reflecting the difference in the existing definition file. To do. At that time, the registration history related to the definition file registered on the DB server 20 is downloaded in the same manner.
Each bus monitor device connected to the DB server 20 can refer to the latest command definition registered in the DB of the DB server 20, so that all the members of the team can use the command definition under the same conditions.
[0015]
The present invention is not limited only to the above-described embodiments. Each function constituting the bus monitor device of the above-described embodiment is programmed, written in advance on a recording medium such as a CD-ROM, and this CD-ROM is mounted on the recording medium reading device provided in the bus monitor device. Needless to say, the object of the present invention is achieved by reading these programs and executing them by the microprocessor.
In this case, the state read and executed from the recording medium realizes the functions of the above-described embodiment, and the program and the recording medium on which the program is recorded also constitute the present invention.
Note that a program that realizes such a function includes a semiconductor medium (eg, ROM, nonvolatile memory, etc.), an optical medium (eg, DVD, MO, MD, CD, etc.), a magnetic medium (eg, magnetic tape, flexible disk, etc.). Etc.) may be provided in any form of recording medium.
Alternatively, the program stored in the storage device may be directly supplied from the server computer via a communication network such as a network. In this case, the storage device of this server computer is also included in the recording medium of the present invention.
When provided by such a recording medium, the function of the above-described embodiment is obtained by reading the program from the recording medium and installing the program in the internal storage device or the external storage device, and executing the installed program by the microprocessor. Is realized. Alternatively, the program recorded on the recording medium may be directly executed.
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications and corrections can be made without departing from the scope of the present invention.
[0016]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the definition file of the monitored undefined command can be edited on the spot, the definition file can be quickly updated even when a new command is added.
Also, by registering and managing as a shared file on a server connected via the network, the bus monitor device connected to the network can use the latest definition file under the same conditions.
Further, when the shared file on the server is changed, the change notification is sent to all parties concerned, so that the user of the bus monitor device can know that the definition file on the database has been updated by another user.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram when a bus monitor device of the present invention is used.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a bus monitor system in which the bus monitor devices of the present invention are connected by a network.
FIG. 3 is a block diagram showing a functional configuration of the bus monitor device of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing an example of a command definition editing screen.
FIG. 5 is a diagram showing an example of storage contents of a definition file storage unit.
6 is a diagram showing an example of stored contents when an undefined command definition is added to the definition file storage unit of FIG. 5;
FIG. 7 is a diagram showing an example of the contents of a registration history file storage unit.
[Explanation of symbols]
10 equipment, 20 DB server, 30 bus monitor device, 31 receiving unit, 32 definition file storage unit, 33 control unit, 34 filter, 35 timer, 36 command data buffer, 37 command extraction unit, 38 command interpretation unit, 39 image Data buffer, 40 image display unit, 41 image information table, 42 definition file editing unit, 43 registration history file storage unit, 44 communication control unit, 50 network.
