JP2005010309A - 光送受信装置および光ファイバ - Google Patents

光送受信装置および光ファイバ Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子と受光素子を備えた光送受信装置で、簡単な構成でクロストークを抑える。
【解決手段】発光素子2から出射した送信光をビームスプリッタ7で反射して光ファイバ3へ入射させるとともに、光ファイバ3から出射した受信光はビームスプリッタ7を透過させて受光素子5へ入射させる。発光素子2から出射した送信光を光ファイバ3の端面に集光するとともに、光ファイバ3から拡散して出射してくる受信光を集光するため、レンズ6が設けられる。そして、光ファイバ3の端面より手前に反射面を形成するため光学プレート4を備える。光学プレート4はファイバ密着面4aとファイバ密着対面4bを備え、ファイバ密着面4aを光ファイバ3の端面に接触させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一芯双方向全二重光ファイバ通信を行う光送受信装置および光ファイバに関する。詳しくは、発光手段から出射した光が、光ファイバの端面で反射して受光手段へ入射しないようにすることで、クロストークの低減を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は一芯双方向光ファイバ通信を行う光通信システムの概略構成例を示す説明図である。この光通信システム100は、発光素子101と受光素子102を備えた光送受信装置103の間を一芯の光ファイバ104で接続したものである。そして、一方の光送受信装置103Aから他方の光送受信装置103Bへデータを送信する場合は、光送受信装置103Aの発光素子101から送信光を出射する。光送受信装置103Aの発光素子101から出射した送信光は光ファイバ104を伝送され、光送受信装置103Bの受光素子102で受光される。
【0003】
他方の光送受信装置103Bから一方の光送受信装置103Aへデータを送信する場合は、光送受信装置103Bの発光素子101から送信光を出射する。光送受信装置103Bの発光素子101から出射した送信光は、光送受信装置103Aからデータを送信した際に用いた光ファイバ104を伝送され、光送受信装置103Aの受光素子102で受光される。
【0004】
以上のように、一芯の光ファイバ104を用いて、一方の光送受信装置103Aと他方の光送受信装置103Bで同時に送受信を行う技術を、一芯双方向全二重光ファイバ通信等と呼んでいる。
【0005】
さて、一芯双方向全二重光ファイバ通信を行うため、発光素子101から出射した送信光を光ファイバ104へ導き、かつ、この光ファイバ104から出射した受信光を受光素子102へ導く機能を備えた光送受信装置103が必要である。このような機能を有する光送受信装置としては、ビームスプリッタを用いる構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
図15はビームスプリッタを備えた従来の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。光送受信装置103は、発光素子101からの送信光を透過率約50%、反射率約50%のビームスプリッタ107で立ち上げ、レンズ108で光ファイバ104の端面に集光させる。そして、光ファイバ104からの受信光は、送信時に用いたレンズ108で集光させ、ビームスプリッタ107を透過させて、受光素子102へ結合させるものである。この図15では、送信光を実線で示し、受信光を破線で示している。
【0007】
ビームスプリッタ107を用いた光送受信装置103では、送信光と受信光の光軸が同一であるので、光ファイバ104の端面近傍にレンズ108を配置して、送信光と受信光をともに集光できる。よって、発光素子101から光ファイバ104への入射光の送信効率、および光ファイバ104から受光素子102への受信効率が高くなる。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−166527号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらビームスプリッタ107を用いた光送受信装置は、発光素子101から光ファイバ104の端面に反射した光がレンズ108で集光されて受光素子102へ結合してしまうので、一芯双方向光ファイバ通信特有の大きなクロストークが発生してしまう欠点がある。
【0010】
図16はクロストークの発生原理を示す説明図である。図16において、Sはここでは図示しない光送受信装置からの信号光である。発光素子101から出射した送信光は、ビームスプリッタ107で反射され、レンズ108で集光されて光ファイバ104の端面から入射する。この発光素子101から出射した送信光の一部は、光ファイバ104の端面で反射するが、送信光と受信光の光軸が同一であるので、この反射光がレンズ108で集光され、受光素子102へ結合されてしまう。これがクロストークNである。
【0011】
以下、ビームスプリッタを用いた従来の光送受信装置のS/N比の計算例を式(1)に示す。なお、以下の計算において、ビームスプリッタ透過率は0.5、ビームスプリッタ反射率は0.5とした。
【0012】
ここで、
:発光素子の強度
:ファイバ出射強度
a:信号光の受光素子との結合効率
b:ファイバ端面反射率
c:ファイバ端面における戻り光の受光素子との結合効率
である。
【0013】
そして、信号光が受光素子に全て結合する場合は、a=1であり、また、光ファイバに屈折率が1.35程度のフッ素系プラスチックファイバを用いた場合は、b=0.02であり、さらに、光ファイバの端面での戻り光が受光素子に全て結合する場合は、c=1である。
【0014】
これにより、信号光SとクロストークNは、
S=0.5aP=0.5P
N=0.5×0.5bcP=5.0×10−3
となるので、
S/N=100P/P・・・(1)
である。
【0015】
ギガ帯域の一芯双方向通信で、符号誤り率BER<10−12を達成するには、通常S/N>10が必要とされているため、許容される損失は、以下の式(2)で示される。
/P>0.1・・・(2)
【0016】
式(2)によれば、発光素子からファイバ出射端までに−10dBの損失しか許されない。ファイバ入射端までに、ビームスプリッタにより−3dBの損失となるので、残る−7dBがファイバに許される損失となる。
【0017】
例えば、伝送損失−4dB/100m、曲げ損失0.2dB/90°、曲率許容半径R=20mmを有しているフッ素系プラスチックファイバを用いてファイバを敷設することを考えると、100mで15回の曲げしか許されない。これは、敷設上の大きな制約条件であり、例えば16回以上の曲げが要求される敷設環境では、S/N>10が確保できず、ギガ帯域の一芯双方向通信が困難であることがわかる。
【0018】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、クロストークを抑えた光送受信装置および光ファイバを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る光送受信装置は、一芯の光ファイバと接続される光送受信装置において、送信光を出射する発光手段と、受信光を入射する受光手段と、光ファイバへの送信光を集光するとともに、受光手段への受信光を集光する集光手段と、発光手段から出射した送信光を光ファイバへ導くとともに、光ファイバから出射された受信光を受光手段へ導く光路分離手段と、光ファイバの端面と接触するファイバ密着面およびこのファイバ密着面に対向したファイバ密着対面を有する戻り光反射手段とを備えたものである。
【0020】
本発明に係る光送受信装置によれば、送信時は発光手段から送信光を出射する。発光手段から出射された送信光は、光路分離手段によって光ファイバへと導かれ、集光手段で集光されて光ファイバの端面から入射する。受信時は光ファイバから受信光が出射される。光ファイバから出射された受信光は、集光手段で集光され、光路分離手段によって受光手段へと導かれる。
【0021】
ここで、発光手段から出射された送信光の一部は、光ファイバの端面より手前に位置する戻り光反射手段のファイバ密着対面で反射する。このファイバ密着対面で反射した戻り光は受光手段へ集光しないので、クロストークの低減を図ることができる。
【0022】
例えば、戻り光反射手段を光ファイバの屈折率に近い屈折率を有する材質で構成すれば、ファイバ密着面と光ファイバの端面との境界面における反射率が低減する。よって、クロストークの低減を図ることができる。
【0023】
本発明に係る光ファイバは、光信号の送受信を行う光送受信装置に接続される光ファイバにおいて、ファイバ密着面およびこのファイバ密着面に対向したファイバ密着対面を有する戻り光反射手段を備え、この戻り光反射手段は、光送受信装置からの送信光が集光するファイバ端面に、ファイバ密着面を接触させて取り付けられたものである。
【0024】
本発明に係る光ファイバによれば、光送受信装置から出射された送信光はファイバ端面へ集光される。この送信光の一部は、ファイバ端面より手前に位置する戻り光反射手段のファイバ密着対面で反射する。このファイバ密着対面で反射した戻り光は集光しない。したがって、本発明に係る光ファイバによれば、クロストークを低減できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の光送受信装置の実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。第1の実施の形態の光送受信装置1aは、発光素子2から出射した送信光が入射する光ファイバ3の端面に光学プレート4を設けることで、光ファイバ3の端面に反射して受光素子5へ至る戻り光を低減させるものである。
【0026】
発光手段としての発光素子2は、例えばレーザダイオードから構成され、受光手段としての受光素子5は、例えばフォトダイオードから構成される。レンズ6は集光手段の一例で、発光素子2から出射した送信光を光ファイバ3の端面へと集光するとともに、光ファイバ3から拡散して出射してくる受信光を受光素子5に集光して結合させる。なお、発光素子2と受光素子5の配置は逆でもよい。
【0027】
ビームスプリッタ7は、透過率約50%、反射率約50%のハーフミラーで、レンズ6の光軸上に設けられ、発光素子2から出射した送信光を反射して光ファイバ3へ導くとともに、光ファイバ3から出射した受信光を透過して受光素子5へ導く光路分離手段を構成する。
【0028】
光学プレート4は戻り光反射手段の一例で、一方の面にファイバ密着面4aを備えるとともに、このファイバ密着面4aに対向する他方の面にファイバ密着対面4bを備える。光学プレート4は、例えば、このファイバ密着面4aおよびファイバ密着対面4bが円形の円柱状、あるいはファイバ密着面4aおよびファイバ密着対面4bが四角形の角柱状の透明なブロックである。この光学プレート4は、光ファイバ3の屈折率に近い屈折率を有する透明な材質で構成される。
【0029】
光学プレート4はレンズ6の光軸上に設けられ、ファイバ密着対面4bがレンズ6と所定の距離を開けて対向している。また、ファイバ密着面4aが光ファイバ3の端面と密着する。
【0030】
ここで、発光素子2から出射した送信光は、レンズ6により光ファイバ3の端面で集光するように設定されるので、光ファイバ3の端面より所定の距離だけレンズ6の近くに位置するファイバ密着対面4bに入射するスポット径は大きい。このため、ファイバ密着対面4bの位置におけるスポット径よりファイバ密着対面4bの面積が大きくなるように、光学プレート4のサイズが設定される。
【0031】
次に、第1の実施の形態の光送受信装置1aの動作を説明する。ここで、図1においては、送信光を実線で示し、受信光を破線で示している。光送受信装置1aから送信を行う場合は、発光素子2から送信光を出射する。発光素子2から出射した送信光は、ビームスプリッタ7で反射し、レンズ6に導入される。
【0032】
レンズ6で集光される送信光は光学プレート4を透過し、光ファイバ3の端面から入射する。これにより、光ファイバ3の一方に接続された光送受信装置1aの発光素子2から出射した送信光が光ファイバ3を伝搬され、光ファイバ3の他方に接続された同構成の図示しない光送受信装置へ送信される。
【0033】
光送受信装置1aで受信を行う場合は、光ファイバ3から拡散して出射してくる受信光をレンズ6で集光し、ビームスプリッタ7を透過させて、受光素子5に結合させる。
【0034】
図2は第1の実施の形態の光送受信装置における戻り光の光路例を示す説明図である。ここで、図2においては、送信光を実線で示し、戻り光を破線で示している。
【0035】
発光素子2から出射され、ビームスプリッタ7で反射しレンズ6で集光されて光ファイバ3へ入射する送信光の一部は、図2(a)に示すように、光学プレート4のファイバ密着対面4bで反射して戻り光となる。
【0036】
ここで、発光素子2から出射された送信光は、レンズ6により光ファイバ3の端面で集光するように設定されるので、光ファイバ3の端面より所定の距離だけレンズ6の近くに位置するファイバ密着対面4bで反射した戻り光は、レンズ6へ入射しても受光素子5の位置では集光しない。これにより、クロストークを低減できる。
【0037】
例えば、光学プレート4に合成石英ガラスを用いた場合のファイバ密着対面4bにおける戻り光Nを式(3)に示す。なお、以下の計算において、ビームスプリッタ7の透過率は0.5、反射率は0.5とした。
【0038】
ここで、
:発光素子2の強度
d:光学プレート4のファイバ密着対面4bの反射率
e:光学プレート4のファイバ密着対面4bにおける戻り光の受光素子5との結合効率
である。
【0039】
そして、光学プレート4に屈折率1.45程度の合成石英ガラスを用いた場合は、d=0.03である。また、光学プレート4を設けることにより、受光素子5の受光位置における戻り光のスポット径が700μmになったとする。受光素子5の受光径が120μmである場合には、e=0.05である。
【0040】
これにより、ファイバ密着対面4bにおける戻り光Nは、
=0.5×0.5deP=3.8×10−4・・・(3)
である。
【0041】
さて、発光素子2から出射され、レンズ6で集光されて光ファイバ3へ入射する送信光の一部は、図2(b)に示すように、光ファイバ3の端面で反射して戻り光となる。しかしながら、光学プレート4を光ファイバ3の屈折率に近い屈折率を有する材質で構成することにより、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との境界面における反射率が低減する。
【0042】
これにより、光ファイバ3の端面で反射して受光素子5へ至る戻り光、すなわちクロストークを低減できる。例えば光ファイバ3にフッ素系プラスチックファイバを用いた場合の光ファイバ3の端面における戻り光Nを式(4)に示す。
【0043】
ここで、
f:光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との境界面での反射率
g:光ファイバ3の端面における戻り光の受光素子5との結合効率
である。
【0044】
そして、光学プレート4に屈折率1.45程度の合成石英ガラスを用い、光ファイバ3に屈折率1.35程度のフッ素系プラスチックファイバを用いた場合は、f=0.001であり、また、光ファイバ3の端面での戻り光が受光素子5に全て結合する場合は、g=1である。
【0045】
これにより、光ファイバ3の端面における戻り光Nは、
=0.5×0.5(1−d)fgP=2.4×10−4・・・(4)
である。
【0046】
信号光Sは式(5)で示される。
ここで、
:ファイバ出射強度
a:信号光の受光素子との結合強度
である。
そして、信号光が受光素子5に全て結合する場合は、a=1であるので、信号光Sは、
S=0.5a(1−d)P=0.49P・・・(5)
である。
【0047】
これにより、光学プレート4のファイバ密着対面4bにおける戻り光Nと、光ファイバ3の端面における戻り光Nとを考慮したS/Nは、式(6)で示される。
S/N=S/(N+N)=790P/P・・・(6)
【0048】
ギガ帯域の一芯双方向通信で、符号誤り率BER<10−12を達成するには、通常S/N>10が必要とされているため、許容される損失は、以下の式(7)で示される。
/P>0.013・・・(7)
【0049】
式(7)によれば、−19dBの損失が許される。これにより、光学プレート4を備えていない従来の光送受信装置で式(2)により求めた許容損失と比較して、光ファイバ3で許される損失が9dBも増加したことが判る。
【0050】
上述した第1の実施の形態の光送受信装置1aは、光ファイバ3が着脱自在な構成でもよいし、着脱不可に固定された構成でも良い。以下に、光ファイバ3を着脱自在とした構成の一例について説明する。図3は光ファイバ3を着脱自在とした光送受信装置1aの構成例を示す平面図で、図3(a)は光ファイバ3が接続された状態を示し、図3(b)は光ファイバ3を取り外した状態を示す。
【0051】
光送受信装置1aはパッケージ20の内部に発光素子2、受光素子5、光学プレート4、レンズ6およびビームスプリッタ7を備える。また、光送受信装置1aは着脱手段の一例としてコネクタ8を備える。光ファイバ3には、コネクタ8に接続されるプラグ9が備えられ、光送受信装置1aに対して光ファイバ3が着脱自在な構成となっている。
【0052】
プラグ9はフェルール9aを備え、このフェルール9aの先端に光ファイバ3の端面が露出している。コネクタ8は、プラグ9のフェルール9aが挿入されるスリーブ8aを備える。スリーブ8aはガイド手段の一例で、コネクタ8にプラグ9を接続すると、スリーブ8aにフェルール9aが挿入され、光ファイバ3の光軸がレンズ6の光軸と一致するように位置決めが行われる。
【0053】
光学プレート4は、図3(b)に示すように、例えばコネクタ8のスリーブ8aの内部に取り付けられる。そして、図3(a)に示すように、コネクタ8にプラグ9を接続すると、スリーブ8aで支持される光ファイバ3の端面が光学プレート4のファイバ密着面4aに押し付けられて接触し、両者が密着するように構成されている。
【0054】
図3(a)において送信光を実線で示すが、コネクタ8にプラグ9を接続したときに、発光素子2から出射した送信光が、レンズ6により光ファイバ3の端面で集光するように設定される。よって、光学プレート4のファイバ密着対面4bは光ファイバ3の端面より手前に位置するので、このファイバ密着対面4bで反射した光は集光しない戻り光となり、クロストークを低減できる。
【0055】
次に、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面を密着させる理由について説明する。ここで、図4は光学プレート4と光ファイバ3が離れている場合の戻り光の光路例を示す説明図である。なお、図4では送信光を実線で示し、各面で反射した戻り光を破線で示す。
【0056】
光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との間に空気の層が存在すると、図1に示す発光素子2からの送信光の一部は、光学プレート4のファイバ密着面4aで反射して戻り光となる。また、発光素子2からの送信光の一部は、光ファイバ3の端面で反射して戻り光となる。このように、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との間に隙間があると、戻り光が増えて大きなクロストークとなる。
【0057】
そこで、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面を密着させる構成を備える。以下に、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面を密着させて接合する構成について説明する。
【0058】
図5は光学プレートと光ファイバの第1の接合構成例を示す説明図である。図5(a)に示すように、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面を、互いに平行となる平面で構成する。そして、図5(b)に示すように、ファイバ密着面4aに光ファイバ3の端面を押し付けて固定できるようにする。なお、光ファイバ3は、図3に示すように光送受信装置1に対して着脱自在な構成でもよいし、光送受信装置1に着脱不可に固定される構成でも良い。光ファイバ3を着脱自在とする構成では、図3に示すフェルール9aの端面を平面で構成する。
【0059】
これにより、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面が密着し、光学プレート4を光ファイバ3の屈折率に近い屈折率を有する材質で構成することにより、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との境界面における反射率が低減して、クロストークが低減する。
【0060】
図6は光学プレートと光ファイバの第2の接合構成例を示す説明図である。図6(a)に示すように、光学プレート4のファイバ密着面4aを平面で構成するとともに、光ファイバ3の端面を凸状の球面で構成する。そして、図6(b)に示すように、ファイバ密着面4aに光ファイバ3の端面を押し付けて固定できるようにする。なお、光ファイバ3は、図3に示すように光送受信装置1に対して着脱自在な構成でもよいし、光送受信装置1に着脱不可に固定される構成でも良い。光ファイバ3を着脱自在とする構成では、図3に示すフェルール9aの端面を凸状の球面で構成し、光ファイバ3の端面が球面の頂点に位置する構成とする。
【0061】
これにより、平面である光学プレート4のファイバ密着面4aに対して、球面である光ファイバ3の端面の頂点が接触することで、ファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面が密着する。よって、光学プレート4を光ファイバ3の屈折率に近い屈折率を有する材質で構成することにより、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との境界面における反射率が低減して、クロストークが低減する。
【0062】
図7は光学プレートと光ファイバの第3の接合構成例を示す説明図である。図7(a)に示すように、光学プレート4のファイバ密着面4aを凸状の球面で構成するとともに、光ファイバ3の端面を平面で構成する。そして、図7(b)に示すように、ファイバ密着面4aに光ファイバ3の端面を押し付けて固定できるようにする。なお、光ファイバ3は、図3に示すように光送受信装置1に対して着脱自在な構成でもよいし、光送受信装置1に着脱不可に固定される構成でも良い。
【0063】
これにより、球面である光学プレート4のファイバ密着面4aの頂点に対して、平面である光ファイバ3の端面が接触することで、ファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面が密着する。よって、光学プレート4を光ファイバ3の屈折率に近い屈折率を有する材質で構成することにより、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との境界面における反射率が低減して、クロストークが低減する。
【0064】
図8は光学プレートと光ファイバの第4の接合構成例を示す説明図である。図8に示す例では、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面とを例えばともに平面で構成する。このファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面の間に、光学プレート4および光ファイバ3と同等の屈折率を有する樹脂から構成される整合剤4cを備える。なお、図8に示す例では、光ファイバ3は光送受信装置1に着脱不可に固定される構成である。
【0065】
整合剤4cは接合手段の一例で、例えば、ファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との間に整合剤4cを構成する樹脂を挿入し、ファイバ密着面4aに光ファイバ3を押し付けて固定する。これにより、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面がともに整合剤4cと密着し、整合剤4cおよび光学プレート4を光ファイバ3の屈折率に近い屈折率を有する材質で構成することにより、光学プレート4のファイバ密着面4aと光ファイバ3の端面との境界面における反射率が低減して、クロストークが低減する。
【0066】
次に、第2の実施の形態の光送受信装置について説明する。図9は第2の実施の形態の光送受信装置の構成例を示す平面図である。図9に示す光送受信装置1bは、光学プレート一体型スリーブ10を備える。光学プレート一体型スリーブ10は、光ファイバ3のプラグ9が接続されるコネクタ11に備えられ、プラグ9のフェルール9aが挿入されるガイド手段の一例としてのスリーブ部10aと、光学プレート部10bを一体に構成したものである。
【0067】
光学プレート一体型スリーブ10は、光ファイバ3の屈折率に近い屈折率を有する材質で構成され、光学プレート部10bは、スリーブ部10aの内部にファイバ密着面10cが形成され、このファイバ密着面10cに対向してファイバ密着対面10dが形成される。
【0068】
そして、コネクタ11にプラグ9を接続すると、スリーブ部10aにフェルール9aが挿入され、光ファイバ3の光軸がレンズ6の光軸と一致するように構成されている。また、コネクタ11にプラグ9を接続すると、スリーブ部10aで支持されるファイバ3の端面が光学プレート部10bのファイバ密着面10cに突き当たり、両者が密着するように構成されている。
【0069】
図9において発光素子2から出射した送信光を実線で示すが、コネクタ11にプラグ9を接続したときに、発光素子2から出射した送信光が、レンズ6により光ファイバ3の端面で集光するように設定される。よって、光学プレート一体型スリーブ10のファイバ密着対面10bは光ファイバ3の端面より手前に位置するので、このファイバ密着対面10bで反射した光は集光しない戻り光となり、クロストークを低減できる。また、光学プレート部10bのファイバ密着面10cと光ファイバ3の端面との境界面における反射率が低減して、クロストークが低減する。
【0070】
この図9に示す光送受信装置1bでは、光学プレートとコネクタを構成するスリーブを一体の部品で構成することで、部品点数の削減を図ることができる。また、光ファイバ3の端面を光学プレートのファイバ密着面に密着させるために必要な組み立て精度を容易に出すことができる。なお、図9の構成においては、光ファイバ3の端面を球面で構成してもよい。
【0071】
上述した第1および第2の実施の形態の光送受信装置では、光学プレートを自身の装置側に設ける構成としたが、光学プレートを光ファイバ側に設ける構成も実現できる。以下に、光学プレートを有する光ファイバの構成例およびこの光ファイバが接続される光送受信装置について説明する。図10は光ファイバの構成例を示す平面図で、図10(a)は光送受信装置から取り外した状態、図10(b)は光送受信装置に接続した状態を示す。
【0072】
光ファイバ3はプラグ12を備える。プラグ12は着脱手段の一例で、フェルール12aにより光ファイバ3を支持する。そして、フェルール12aの先端に光学プレート13を備える。この光学プレート13は戻り光反射手段の一例で、ファイバ密着面13aとファイバ密着対面13bを備え、ファイバ密着面13aを光ファイバ3の端面に密着させて取り付けられる。
【0073】
光送受信装置1cは、プラグ12が接続されるコネクタ14を備える。コネクタ14には、プラグ12のフェルール12aが挿入されるスリーブ14aを備える。このスリーブ14aは、フェルール12aの先端の光学プレート13を支持する構成を有する。図10(b)において、発光素子2から出射される送信光を実線で示すが、コネクタ14にプラグ12を接続したとき、発光素子2から出射された送信光が、レンズ6により光ファイバ3の端面で集光するように設定される。
【0074】
以上の構成では、発光素子2から出射され、レンズ6を介して光ファイバ3へ入射する送信光の一部は、光学プレート13のファイバ密着対面13bで反射して戻り光となる。
【0075】
上述したように、発光素子2から出射された送信光は、レンズ6により光ファイバ3の端面で集光するように設定されるので、光ファイバ3の端面より所定の距離だけレンズ6の近くに位置するファイバ密着対面13bで反射した戻り光は、レンズ6へ入射しても受光素子6の位置では集光しない。これにより、クロストークを低減できる。また、光学プレート13を光ファイバ3の屈折率に近い屈折率を有する材質で構成すれば、光学プレート13のファイバ密着面13aと光ファイバ3の端面との境界における反射率が低下するので、やはりクロストークを低減できる。
【0076】
次に、光学プレートに加工を施してクロストークをより低減させた光送受信装置の構成例について説明する。図11は第3の実施の形態の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。第3の実施の形態の光送受信装置1dは、光学プレート4のファイバ密着対面4bに反射防止膜15を設けることで、ファイバ密着対面4bで反射する光によるクロストークを低減したものである。図11では、送信光を実線で示し、ファイバ密着対面4bでの戻り光を破線で示す。なお、反射防止膜15を設けた以外の構成は、図1で説明した光送受信装置と同じである。
【0077】
以下に、反射防止膜15としてファイバ密着対面4bにARコート(Anti Reflection coating)を施した場合のファイバ密着対面4bにおける戻り光Nを式(8)に示し、S/Nを式(9)に示す。
【0078】
ここで、光学プレート4のファイバ密着対面4bにARコートを施すことで、光学プレート4のファイバ密着対面4bの反射率dは、d=0.005と式(3)の場合と比較して大幅に低減する。
【0079】
なお、光学プレート4のファイバ密着対面4bにおける戻り光の受光素子5との結合効率eは、受光素子5の受光径が120μmである場合に戻り光のスポット径が700μmであった場合として、e=0.05である。
【0080】
これにより、ファイバ密着対面4bにおける戻り光Nは、
=0.5×0.5deP=6.3×10−5・・・(8)
である。
【0081】
なお、信号光Sは式(5)で求めた値を用いる。よって、
S/N=S/(N+N)=1617P/P・・・(9)
である。
【0082】
上述したように、S/N>10が必要とされている場合、許容される損失は、以下の式(10)で示される。
/P>6.2×10−3・・・(10)
【0083】
式(10)によれば、−22dBの損失が許される。これにより、反射防止膜15を設けていない第1の実施の形態の光送受信装置で式(7)により求めた許容損失と比較して、光ファイバ3で許される損失にさらに3dBの余裕があることが判る。
【0084】
図12は第4の実施の形態の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。第4の実施の形態の光送受信装置1eは、光学プレート4のファイバ密着対面4bを、光軸に直交する面に対して傾斜させたものである。図12では、送信光を実線で示し、ファイバ密着対面4bでの戻り光を破線で示す。なお、ファイバ密着対面4bを傾斜させた以外の構成は、図1で説明した光送受信装置と同じである。
【0085】
以下に、ファイバ密着対面4bを傾斜させた場合のS/Nを式(11)に示す。なお、信号光Sは式(5)で求めた値を用いる。ここで、光学プレート4のファイバ密着対面4bを傾斜させることで、ファイバ密着対面4bにおける戻り光は受光素子5には結合しないので、d=0である。
【0086】
これにより、ファイバ密着対面4bにおける戻り光Nは、N=0であり、
S/N=S/(N+N)=2042P/P・・・(11)
となる。
【0087】
上述したように、S/N>10が必要とされている場合、許容される損失は、以下の式(12)で示される。
/P>5.0×10−3・・・(12)
【0088】
式(12)によれば、−23dBの損失が許される。これにより、ファイバ密着対面4bを傾斜させていない第1の実施の形態の光送受信装置で式(7)により求めた許容損失と比較して、光ファイバ3で許される損失にさらに4dBの余裕があることが判る。
【0089】
図13は第5の実施の形態の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。第5の実施の形態の光送受信装置1fは、光学プレート4のファイバ密着対面4bを、凹状の球面としたものである。図13では、送信光を実線で示し、ファイバ密着対面4bでの戻り光を破線で示す。なお、ファイバ密着対面4bを凹状の球面とした以外の構成は、図1で説明した光送受信装置と同じである。
【0090】
以下に、ファイバ密着対面4bを凹状の球面とした場合のファイバ密着対面4bにおける戻り光Nを式(13)に示し、S/Nを式(14)に示す。ここで、光学プレート4に屈折率1.45程度の合成石英ガラスを用いた場合は、d=0.03である。また、ファイバ密着対面4bを凹状の球面とすることで、戻り光のスポット径が3mmと大きくなり、受光素子5の受光径が120μmである場合には、e=0.04となる。
【0091】
これにより、ファイバ密着対面4bにおける戻り光Nは、
=0.5×0.5deP=3.0×10−4・・・(13)
である。
【0092】
なお、信号光Sは式(5)で求めた値を用いる。よって、
S/N=S/(N+N)=907P/P・・・(14)
である。
【0093】
上述したように、S/N>10が必要とされている場合、許容される損失は、以下の式(15)で示される。
/P>0.011・・・(15)
【0094】
式(15)によれば、−20dBの損失が許される。これにより、ファイバ密着対面4bを球面としていない第1の実施の形態の光送受信装置で式(7)により求めた許容損失と比較して、光ファイバ3で許される損失にさらに1dBの余裕があることが判る。
【0095】
以上説明したように、光ファイバ3の端面に光学プレート4を備えることで、一芯双方向全二重光ファイバ通信を行う光送受信装置において、高S/Nが達成できる。従来の式(2)と、ファイバ密着対面4bを傾斜させた光学プレート4を設けた場合の式(12)を比較すると、光ファイバ3で許される損失に13dBの余裕が生じる。
【0096】
すなわち、曲げ損失0.2dB/90°、曲率半径Rの許容値としてR=20mmを有しているフッ素系プラスチックファイバを用いてファイバを敷設することを考えると、光ファイバ3の曲げに換算した場合65回分曲げの箇所を増やすことができる。また、ファイバの長さに換算した場合は、伝送損失−4dB/100mの場合、敷設長を325m延ばすことが可能である。
【0097】
これにより、一芯双方向通信において、光ファイバ3の曲げやファイバ長による敷設上の制約条件が大幅に緩和される。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、一芯の光ファイバと接続される光送受信装置において、送信光を出射する発光手段と、受信光を入射する受光手段と、光ファイバへの送信光を集光するとともに、受光手段への受信光を集光する集光手段と、発光手段から出射された送信光を光ファイバへ導くとともに、光ファイバから出射した受信光を受光手段へ導く光路分離手段と、光ファイバの端面と接触するファイバ密着面およびこのファイバ密着面に対向したファイバ密着対面を有する戻り光反射手段とを備えたものである。
【0099】
したがって、発光手段から出射された送信光の一部は、光ファイバの端面より手間に位置する戻り光反射手段のファイバ密着対面で反射し、受光手段へ集光しない戻り光となるので、クロストークを低減できる。
【0100】
また、戻り光反射手段を光ファイバの屈折率に近い屈折率を有する材質で構成すれば、ファイバ密着面と光ファイバの端面との境界面における反射率が低減する。よって、クロストークの低減を図ることができる。
【0101】
このように、例えば光学プレートで構成される戻り光反射手段を追加するだけでクロストークの低減を図ることができるので、一芯双方向全二重光ファイバ通信を行う光送受信装置を安価に提供できる。
【0102】
また、本発明は、光信号の送受信を行う光送受信装置に接続される光ファイバにおいて、ファイバ密着面およびこのファイバ密着面に対向したファイバ密着対面を有する戻り光反射手段を備え、この戻り光反射手段は、光送受信装置からの送信光が集光するファイバ端面に、ファイバ密着面を接触させて取り付けられたものである。
【0103】
したがって、クロストークの原因となる戻り光は、ファイバ端面より手間に位置する戻り光反射手段のファイバ密着対面で反射することで、集光しない戻り光となる。よって、この光ファイバが接続された光送受信装置ではクロストークが低減され、一芯双方向全二重光ファイバ通信を実現できる光通信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。
【図2】第1の実施の形態の光送受信装置における戻り光の光路例を示す説明図である。
【図3】光ファイバを着脱自在とした光送受信装置の構成例を示す平面図である。
【図4】光学プレートと光ファイバが離れている場合の戻り光の光路例を示す説明図である。
【図5】光学プレートと光ファイバの第1の接合構成例を示す説明図である。
【図6】光学プレートと光ファイバの第2の接合構成例を示す説明図である。
【図7】光学プレートと光ファイバの第3の接合構成例を示す説明図である。
【図8】光学プレートと光ファイバの第4の接合構成例を示す説明図である。
【図9】第2の実施の形態の光送受信装置の構成例を示す平面図である。
【図10】光ファイバの構成例を示す平面図である。
【図11】第3の実施の形態の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。
【図12】第4の実施の形態の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。
【図13】第5の実施の形態の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。
【図14】一芯双方向光ファイバ通信を行う光通信システムの概略構成例を示す説明図である。
【図15】従来の光送受信装置の概略構成例を示す平面図である。
【図16】クロストークの発生原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・光送受信装置、2・・・発光素子、3・・・光ファイバ、4・・・光学プレート、4a・・・ファイバ密着面、4b・・・ファイバ密着対面、5・・・受光素子、6・・・レンズ、7・・・ビームスプリッタ、8・・・コネクタ、8a・・・スリーブ、9・・・プラグ、9a・・・フェルール

Claims (14)

  1. 一芯の光ファイバと接続される光送受信装置において、
    送信光を出射する発光手段と、
    受信光を入射する受光手段と、
    前記光ファイバへの送信光を集光するとともに、前記受光手段への受信光を集光する集光手段と、
    前記発光手段から出射した送信光を前記光ファイバへ導くとともに、前記光ファイバから出射された受信光を前記受光手段へ導く光路分離手段と、
    前記光ファイバの端面と接触するファイバ密着面およびこのファイバ密着面に対向したファイバ密着対面を有する戻り光反射手段と
    を備えたことを特徴とする光送受信装置。
  2. 前記光ファイバを着脱自在に接続する着脱手段を備え、
    前記着脱手段は、前記光ファイバの端面を前記戻り光反射手段の前記ファイバ密着面に接触させる位置で前記光ファイバを支持する
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  3. 前記戻り光反射手段は、前記光ファイバの屈折率に近い屈折率を有する材質で構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  4. 前記戻り光反射手段は合成石英ガラスで構成され、前記光ファイバはフッ素系プラスチックファイバで構成される
    ことを特徴とする請求項3記載の光送受信装置。
  5. 前記戻り光反射手段の前記ファイバ密着面と前記光ファイバの端面はともに平面で構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  6. 前記戻り光反射手段の前記ファイバ密着面は平面で構成され、前記光ファイバの端面は凸状の球面で構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  7. 前記戻り光反射手段の前記ファイバ密着面は凸状の球面で構成され、前記光ファイバの端面は平面で構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  8. 前記戻り光反射手段の前記ファイバ密着面と前記光ファイバの端面との間に、前記ファイバ密着面および前記光ファイバの端面と密着するとともに、前記戻り光反射手段および前記光ファイバと同等の屈折率を有する樹脂の接合手段を挿入した
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  9. 前記着脱手段は、前記光ファイバを支持するガイド手段を備え、
    前記ガイド手段と前記戻り光反射手段が一体に構成され、前記ガイド手段に支持される前記光ファイバの端面と接触する位置に前記ファイバ密着面を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の光送受信装置。
  10. 前記戻り光反射手段の前記ファイバ密着対面に反射防止膜を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  11. 前記戻り光反射手段のファイバ密着対面を、光軸に直交する面に対して傾斜させた
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  12. 前記戻り光反射手段のファイバ密着対面を、凹状の球面とした
    ことを特徴とする請求項1記載の光送受信装置。
  13. 光信号の送受信を行う光送受信装置に接続される光ファイバにおいて、
    ファイバ密着面およびこのファイバ密着面に対向したファイバ密着対面を有する戻り光反射手段を備え、
    前記戻り光反射手段は、前記光送受信装置からの送信光が集光するファイバ端面に、前記ファイバ密着面を接触させて取り付けられた
    ことを特徴とする光ファイバ。
  14. 前記光送受信装置に対して着脱自在に接続する着脱手段を備え、
    前記戻り光反射手段を前記着脱手段に備えた
    ことを特徴とする請求項13記載の光ファイバ。
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