JP2005008126A - 車両用換気装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用換気装置をダクト本体とカバー部とから構成し、カバー部に、上部が車室内側に開口するとともに下部がダクト本体側に開口している通気開口部を設ける。カバー部によって車室内への水の侵入が遮断されるとともに、カバー部に設けられた通気開口部によって車室内から車室外への空気の流路が確保されて車両用換気装置の換気機能が充分に保たれる。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室の内外を開閉自在に連通する車両用換気装置に関し、詳しくは車室外から車室内に向けての水の侵入を防止する車両用換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車には、車室の内外を連通する車両用換気装置が設けられ、この車両用換気装置によって車室の内外が連通されることで、車室内の圧力調整と換気とがおこなわれている。このような車両用換気装置としては、一般に、車室外に開口する枠体にバタフライ弁の一端が固定されてなるものが用いられている。バタフライ弁のうち固定されている一端を軸にして他端が車室外側に揺動することで、枠体の開口がバタフライ弁によって開閉される。したがって、例えば、車両のドアを閉める際や車室内に外気を取り入れする際等の車室内の圧力が高くなった場合には、このバタフライ弁が気圧によって車室外側に押圧されてバタフライ弁が車室外側に揺動し枠体の開口が開く。このため、枠体の開口から車室内の空気を車室外に排出することができる。また、バタフライ弁は車室外側にのみ開閉自在となっているため、このバタフライ弁が車室外側から車室内側への押圧で車室内側に揺動することはなく、車室外から車室内への異物等の侵入が低減される。
【0003】
しかしこのような車両用換気装置においても、例えば、雨天時にバタフライ弁が開いた場合には、バタフライ弁と枠体との間に隙間から車両内部に水が侵入する場合がある。また、例えば高圧洗車等をおこなう場合には、過大な外力によってバタフライ弁と枠体との間に隙間が生じて枠体の開口より車両内部に水が侵入する場合がある。
【0004】
ここで、例えばトラックやピックアック系の車両においては、車両用換気装置は一般には運転席の後方側に配設される。この場合、車両用換気装置よりもさらに車室内側には、通常、シートベルトリトラクタ等の種々の電装品が設置されているため、車両用換気装置を経て車室内に水が侵入した場合には、これら各種電装品が水を浴び電装品の駆動に支障が生じるおそれがある。このため、バタフライ弁と枠体の開口との隙間から侵入した水がさらに車室内に侵入することを防止する目的で、車両用換気装置に水返しカバーを配設することが為されている(例えば、特許文献1)。図7に水返しカバーを配設した車両用換気装置の一例を表す模式断面図を示す。
【0005】
水返しカバー100は、例えば図7に示すように、枠体101と一体に形成された筒状をなすものであり、枠体101の開口102を覆うように車室内側に配設されるものである。また、水返しカバーは上部が車室内側に開口して上側開口部105を形成し、この上側開口部105が空気の流路を構成する。水返しカバー100を設けた車両用換気装置106においては、バタフライ弁103と枠体101との隙間から車室内側に水が侵入した場合にも、水返しカバー100によって水が遮断されるため、水返しカバー100よりもさらに車室内側に水が侵入することが防止される。
【0006】
このとき、水返しカバーの配設高さが高いほど、水の侵入はより確実に抑制される。しかしその反面、水返しカバーの配設高さが高いほど、車室内から車室外への空気の流路が小さくなるとともに空気流れが阻害されて、換気機能が低下する問題があった。
【0007】
一方、例えば車両用換気装置のさらに車両室外側に、車両室外側に凹面をもつルーバーを設けることで水の侵入を抑制することもできる(例えば、特許文献2)。特許文献2に示されるようなルーバーを車両用換気装置のさらに車室外側に設けることによって、車両室外から車両用換気装置方向に侵入する水はルーバーに当接し遮断される。したがって、車両用換気装置に水が侵入することが抑制され、車両用換気装置を経て車室内へ水が侵入することが抑制される。しかしこの場合、ルーバーの配設部分だけ空気の流路が小さくなり、車両用換気装置の換気機能が低減する問題があった。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−172151号公報
【特許文献2】
特開2001−260642号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、換気機能を充分に保ちつつ車室内への水の侵入を防止することができる車両用換気装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用換気装置は、車室外に開口し車室の内外を連通する枠体と一端が該枠体に固定され他端が車室外側に揺動自在で該開口を開閉するバタフライ弁とを有するダクト本体と、車室内側に該枠体と一体に形成された筒状をなし該開口を覆うように延びるカバー部と、を有し、該カバー部は、上部が該車室内側に開口するとともに下部が該ダクト本体側に開口している通気開口部をもつことを特徴とする。
【0011】
また、上記通気開口部は、上部を前記車室内側に向け下部を前記ダクト本体側に向けて傾斜していることが好ましい。
【0012】
上記カバー部は、互いに離間しつつ上記カバー部の延びる方向に沿って列設されている複数の水返し板を有し、該水返し板同士の間隙によって上記通気開口部が構成されているものとすることができる。
【0013】
各々の上記水返し板の上端部は、その上方に隣接する上記水返し板の下端部を含む水平面に対して略同位置かあるいは上方側に配置されていることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用換気装置の一例を図1に示す。図1に示すように、本発明の車両用換気装置1は、ダクト本体2の車室内側にカバー部3が設けられているものであるため、ダクト本体2を経て車室内側に侵入した水5は、このカバー部3によって遮断される。そして、カバー部3には通気開口部6が設けられていることから、車室内側から車両室外側への空気の流通は、この通気開口部6によってもおこなわれることとなり、車両用換気装置1の換気機能は充分なものとなる。さらに、通気開口部6は、上部8が車室内側に開口するとともに下部10がダクト本体2側に開口している。このため、ダクト本体2側から通気開口部6に水が侵入した場合にも、水5の車室内側への侵入は重力によって抑制される。これらのことによって、本発明の車両用換気装置は、通気開口部によって充分な換気機能を発揮されるとともに、車室内への水の侵入がより確実に防止されたものとなる。
【0015】
本発明の車両用換気装置は、ダクト本体とカバー部とを有する。このうちダクト本体は、枠体とバタフライ弁とを有するものであり、既知の材料で形成された既知の構造のものとすることができる。
【0016】
このうち枠体は、車室外に開口し車室の内外を連通する部分である。この枠体は、開口を持つとともに、後述するバタフライ弁を揺動可能に支持できる程度に硬質なものであれば良く、その形状等は配設する自動車の構造等に応じて適宜設定することができる。
【0017】
バタフライ弁は、一端が枠体に固定され他端が車室外側に揺動自在となっている部分であり、揺動によって開口を開閉する部分である。このようなバタフライ弁は、揺動可能な程度に軟質に形成されたものであればよく、例えば、枠体と一体に形成した薄肉の部分とすることもできるし、あるいは、枠体と別体で形成した後に既知の接合方法で接合して一体化されたものとすることもできる。
【0018】
カバー部は、車室内側に枠体と一体に形成された筒状をなす部分であり、開口を覆うように延びる部分である。カバー部は、既知の成形方法で枠体と一体形成したものであっても良いし、あるいは枠体と別体で成形した後に既知の接合方法で接合し一体化したものであっても良い。
【0019】
カバー部の配設高さは、ダクト本体の形状によって適宜設定することができるが、ダクト本体から車室内側に水の侵入があると予想される高さにまで配設することが好ましい。車室内への水の侵入をより確実に防止するためである。
【0020】
本発明の車両用換気装置においては、このカバー部に、上部が該車室内側に開口するとともに下部が該ダクト本体側に開口している通気開口部が設けられている。通気開口部は、上述したように、上部が車室内側に開口するとともに下部がダクト本体側に開口している形状であれば、車室内側から車両室外側への空気の流通が充分におこなわれるとともに、車室外側から侵入した水等の異物が車両内に侵入することが防止される。通気開口部は、1箇所のみに設けることもできるし、複数箇所に設けることもできる。
【0021】
このような通気開口部は、例えば図1に示すように上部を車室内側に向け下部をダクト本体側に向けて傾斜しているものであっても良いし、あるいは、図2に例示するように鉛直方向に延びるものであっても良い。図2に示される車両用換気装置1においては、通気開口部6は鉛直方向に延びるものであるが、図1に示される車両用換気装置1と同様にカバー部3によって水が遮断されるとともにカバー部3に設けられた通気開口部6によって換気機能が充分に発揮される。ここで、通気開口部をその上部を車室内側に向けその下部をダクト本体側に向けて傾斜したものとする場合には、小さい配設空間により大きい通気開口部を設けることができる。小さい配設空間より大きい通気開口部を設けることで、小型の車両用換気装置であっても空気の流路を大きく確保することができ、車両用換気装置の換気機能の向上と、車両用換気装置の小型化とを両立することができる。
【0022】
通気開口部は、例えば、厚肉のカバー部に孔状に形成されたものとすることもできる。あるいは、カバー部の少なくとも一部に、互いに離間しつつカバー部の延びる方向に沿って列設されている複数の水返し板を設け、この水返し板同士の間隙によって通気開口部を構成することもできる。
【0023】
水返し板同士の間隙から通気開口部を構成する場合には、水返し板の配置方向によって通気開口部の配設方向を容易に設定することができる。すなわち、水返し板を鉛直方向に延びるものとすることで、水返し板同士の間隙に形成される通気開口部を鉛直方向に延びるものとすることができる。また、水返し板のうち上部を車室内側に向け下部をダクト本体側に向けて傾斜するように配置する場合には、通気開口部を、上部を車室内側に向け下部をダクト本体側に向けて傾斜しているものとすることができる。
【0024】
また、この場合、水返し板の上端部は、その上方に隣接する水返し板の下端部を含む水平面に対して略同位置かあるいは上方側に配置されていることが好ましい。例えば、図3(a)に示すように、水返し板11の上端部12が、その上方に隣接する水返し板11の下端部13を含む水平面15に対して下方側に配置されているような場合にも、各々の水返し板11の配設されている部分においては水の侵入防止効果が得られる。しかし、例えば図3(b)に示すように、水返し板11の上端部12が、その上方に隣接する水返し板11の下端部13を含む水平面15に対して略同位置に配置されている場合には、鉛直方向の全長で水を遮断することができ、水の侵入防止効果はより確実なものとなる。そして、図3(c)に示すように、水返し板11の上端部12が、その上方に隣接する水返し板11の下端部13を含む水平面15に対して上方に配置されている場合には、上方に位置する水返し板11は、下方に隣接する水返し板11によってその少なくとも一部が2重にカバーされることとなり、水の侵入防止効果はさらに確実なものとなる。なお、カバー部を複数の水返し板を有するものとする場合に限らず、上述した厚肉のカバー部に孔状の通気開口部を設けたものとする場合も同様である。
【0025】
さらに、本発明の車両用換気装置は、ダクト本体のさらに車両室外側に特許文献2に示されるような既知のルーバーを設けたものとすることもできる。この場合、車両室外側からダクト本体およびカバー部に到達する水の量は低減されるため、車室内への水の侵入はより確実に防止される。またこの場合にもカバー部によって車室内への水の侵入は防止されているため、例えば空気流路に対するルーバーの配設箇所を小さくすることもでき、換気機能を充分に保ちつつ水の侵入をより低減することができる。
【0026】
【実施例】
(実施例)
本実施例の車両用換気装置は、水返し板同士の間隙によって通気開口部が構成されているものである。本実施例の車両用換気装置のうちカバー部を表す要部拡大模式斜視図を図4に示し、本実施例の車両用換気装置の模式断面図を図5に示す。
【0027】
本実施例の車両用換気装置16はダクト本体17とカバー部18とを有する。ダクト本体17は図示しない嵌合爪を持ち、車両のうち運転席後方に設けられている窓部に嵌合することで車両に配設される。
【0028】
ダクト本体17は、枠体20とバタフライ弁21とを有する。枠体20は、PP(ポリプロピレン)を材料としてなり、水平方向に延びる底壁22と、底壁22の車室外側から車室内上部方向に延びる傾斜壁23とが交互に連結されて形成されている。傾斜壁23の略中央部には開口25が設けられ、この開口25によって枠体20は車室の内外を連通する。
【0029】
傾斜壁23の上端には、略平板状のバタフライ弁21の上端部が固定されている。このバタフライ弁21は、ゴムを材料としたものであり、傾斜壁23に固定された上端を軸として下端部が揺動自在となっている。また、傾斜壁23によってバタフライ弁21の車室内側への揺動は防止されているため、バタフライ弁21は車両室外側にのみ揺動自在となっている。本実施例においては、枠体20とバタフライ弁21とは別体で形成された後に接合されて一体化されている。
【0030】
ダクト本体17の車室内側にはカバー部18が配置されている。カバー部18は、PPからなり略筒状の形状を有するものであり、枠体20と嵌合することで枠体20と一体に形成されている。また、カバー部は、その下部が枠体20と略連続するように一体化されるとともに、その上部が枠体20の開口25を覆うように車室内上方に向けて略鉛直に延びている。また、このカバー部18の配設高さは、枠体20の配設高さと略一致する高さである。このカバー部18の上端部は開口し上側開口部26を形成している。上側開口部26は、略筒状のカバー部18の内部と車室内とを連通し、後述する通気開口部27とともに空気流路の一部を構成している。
【0031】
カバー部18は、略板状の水返し板28とこの水返し板28同士を長尺方向の両端で連結する略板状の側面板30とから構成されている。水返し板28は互いに離間しつつ略鉛直方向に4箇所に列設されている。また、各々の水返し板28は上部を車室内側に向け下部をダクト本体17側に向けて水平面32に対して45°の角度で傾斜している。さらに各々の水返し板28の上端部は、その上方に隣接する水返し板28の下端部を含む水平面32に対して略同位置に配置されている。
【0032】
水返し板28同士の間隙は、上部33を車室内側に向け下部35をダクト本体17側に向けて45°の角度で傾斜して形成されている。この水返し板28同士の間隙が通気開口部27となる。本実施例においては、通気開口部27は、ダクト本体17の背面方向の車室内に開口している。
【0033】
水返し板28のうち鉛直方向の最下部に位置する下側水返し板36には、ダクト本体17方向に突出し枠体20の底部と嵌合する底嵌合爪37が設けられるとともに、側面板30のダクト本体17側の端部にも枠体20の側部と嵌合する側嵌合爪38が設けられている。カバー部18はこの底嵌合爪37と側嵌合爪38とによって枠体20に嵌合し、枠体20と一体的に形成されたものとなる。
【0034】
本実施例の車両用換気装置16による換気は以下のようにおこなわれる。
【0035】
車室内から車室外へ流出する空気は、カバー部18の通気開口部27および上側開口部26を経てダクト本体17に流入する。このときバタフライ弁21が空気によって押圧されて車室外方向に揺動すると、バタフライ弁21と枠体20の開口25との間に隙間が生じる。空気はこの隙間からダクト本体17外部に流出し、さらに、車両室外に流出する。例えば雨天時等にバタフライ弁21と枠体20の開口25との間に隙間が生じる場合には、この隙間からダクト本体17の車室内側に雨40が侵入する。枠体20の開口25を通過した雨40は、水返し板28によって遮断されるとともにダクト本体17方向に誘導されて、枠体20の底部に集められて枠体20の開口25から車両室外に排出される。
【0036】
本実施例の車両用換気装置16によると、ダクト本体17を経て車室内側に侵入した水はカバー部18によって遮断されることから、車両用換気装置16のさらに車室内側に水が侵入することはなく、例えば電装品の駆動に支障が生じる等の不具合がより確実に回避される。
【0037】
また、本実施例の車両用換気装置16によると、カバー部18に通気開口部27が設けられていることによって、上側開口部26以外にも、空気の流路がダクト本体17の背面側に大きく設けられる。このため、空気の流路が上側開口部のみである従来の車両用換気装置と比較して、空気の流通は格段におこなわれ易くなり、車両用換気装置16の換気機能を充分におこないつつカバー部18によって枠体の開口25を確実に覆うことが可能となる。
【0038】
さらに、通気開口部27は、上部33が車室内側に開口するとともに下部35がダクト本体17側に開口しているため、ダクト本体17側から通気開口部27に水が侵入した場合にも、水の車室内側への侵入は重力によって抑制される。
【0039】
そして、各々の水返し板28の上端部は、その上方に隣接する水返し板28の下端部を含む水平面32に対して略同位置に配置されているため、カバー部18は鉛直方向の全長で水を遮断するものとなる。したがって、車室内への水の侵入はより確実に防止されることとなる。
【0040】
なお、本実施例においては、通気開口部はダクト本体の背面方向の車室内に開口するものとしたが、例えば、通気開口部をダクト本体の側面方向の車室内に開口するものとすることもできる。この場合には、車室内から車両室外への空気の流通はダクト本体の側面方向から屈曲しつつおこなわれることととなり、通気開口部をダクト本体の背面方向に設ける場合よりも換気機能は低減するが、上側開口部のみによって空気の流通をおこなう場合よりも換気機能は格段に向上する。
【0041】
さらに、本実施例においては各々の水返し板28の傾斜角度は、水平方向に対して45°としたが、この傾斜角度は所望する車両用換気装置16の換気機能に応じて適宜設定することができる。なお、傾斜角度θを0°<θ<90°とすることで、通気開口部を、上部を車室内に向け下部をダクト本体に向けて傾斜した形状のものとすることができる。このとき、例えば同じ数の水返し板を設ける場合には、各々の水返し板の傾斜角度が大きい方が水の侵入防止効果が大きくなるが、製造の容易さ等を勘案すると、各々の水返し板の傾斜角度は45°程度であることが特に好ましい。
【0042】
また、本実施例においては、水返し板28の形状は略平板状としたが、例えば、図6(a)に例示するようなダクト本体側が凹形状となる湾曲面を持つものとすることもできるし、図6(b)に例示するようなダクト本体側が凸形状となるような湾曲面を持つものとすることもできるし、図6(c)に例示するような多段の湾曲面を持つものとすることもできる。さらに、これに限らず種々の形状を持つものとすることもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の車両用換気装置によると、カバー部を設けたことによって車両内への水の侵入を防止することができるとともに、カバー部に通気開口部を設けることで、カバー部を設けたにもかかわらず空気の流通を充分におこなうことができ、換気機能を充分なものとすることができる。これらのことにより、本発明の車両用換気装置は充分な換気機能と車両内への水の侵入の防止とが両立されたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用換気装置の一例を示す模式断面図である。
【図2】本発明の車両用換気装置の一例を示す模式断面図である。
【図3】本発明の車両用換気装置のうち、水返し板の種々の列設形態を表す要部拡大模式断面図である。
【図4】本発明の実施例の車両用換気装置のうち、カバー部を表す要部拡大模式斜視図である。
【図5】本発明の実施例の車両用換気装置の模式断面図である。
【図6】本発明の車両用換気装置のうち、水返し板のその他の形状を示す模式断面図である。
【図7】従来の車両用換気装置の一例を表す模式断面図である。
【符号の説明】
1:車両用換気装置 2:ダクト本体 3:カバー部 6:通気開口部
16:車両用換気装置 17:ダクト本体 18:カバー部 20:枠体 21:バタフライ弁 25:開口 27:通気開口部 28:水返し板
Claims (4)
- 車室外に開口し車室の内外を連通する枠体と一端が該枠体に固定され他端が車室外側に揺動自在で該開口を開閉するバタフライ弁とを有するダクト本体と、車室内側に該枠体と一体に形成された筒状をなし該開口を覆うように延びるカバー部と、を有し、
該カバー部は、上部が該車室内側に開口するとともに下部が該ダクト本体側に開口している通気開口部をもつことを特徴とする車両用換気装置。 - 前記通気開口部は、上部を前記車室内側に向け下部を前記ダクト本体側に向けて傾斜している請求項1に記載の車両用換気装置。
- 前記カバー部は、互いに離間しつつ前記カバー部の延びる方向に沿って列設されている複数の水返し板を有し、該水返し板同士の間隙によって前記通気開口部が構成されている請求項1に記載の車両用換気装置。
- 各々の前記水返し板の上端部は、その上方に隣接する前記水返し板の下端部を含む水平面に対して略同位置かあるいは上方側に配置されている請求項3に記載の車両用換気装置。
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