JP2005006371A - 配線用ボックスおよび配線用ボックスカバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配線用ボックス10は、前面に開口11aを有するボックス本体11と、そのボックス本体11に配線器具2を前方側からビス4を用いて取付固定するための固定部5とを備える。この固定部5は、弾性変形可能な係合片5a、5aを有する。ここで、係合片5aは、固定部5とともに、ボックス本体11と一体成形されている。そして、係合片5aには、ビス4のねじ山4aと係合する係合部5bが設けられている。そして、係合部5bがねじ山4aと係合した状態で、ビス4を回動することで、ビス4が進退移動するようになっている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、配線器具を簡単に固定することができるとともに、コストを低減することができる、配線用ボックスおよび配線用ボックスカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の壁表側から配線器具等を固定するには、取付け用のビスを、前記配線器具等が取着された器具枠に挿通するとともに、壁内に隠蔽もしくは埋設された配線用ボックスに設けられたナット、またはそのボックスに取り付けられたボックスカバーに設けられたナットに、前記ビスをねじ込んでいた。
【0003】
しかし、前記ビスによるねじ込み作業は、ビスをドライバーで回転させて締め込んでゆかなければならず、大変面倒でかつ時間のかかるものであった。
【0004】
そこで、ナットの替わりに鉄板材を用いたスイッチボックスが考案された(例えば、特許文献1参照)。この鉄板材には、孔が明けられており、その穴の周囲に、放射状に切れ目が入れられることで、多数のたわみ片が形成されていた。そして、ビスを、ドライバーで回転させることなく、孔に押し込むことで、ビスの山が、たわみ片の先端部分に係合し、こうして、配線器具を固定することができた。
【0005】
【特許文献1】
実開昭52−64393号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のスイッチボックスにあっては、配線器具を固定するために、スイッチボックスに、鉄板材を組み込まなければならず、コスト高となっていた。
【0007】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、配線器具を簡単に固定することができるとともに、コストを低減することができる、配線用ボックスおよび配線用ボックスカバーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る配線用ボックスおよび配線用ボックスカバーは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る配線用ボックスは、前面に開口を有するボックス本体と、そのボックス本体に配線器具を前方側から、軸部に被係合部を有する取付部材を用いて、取付固定するための固定部とを備える。この固定部は、係合片を有し、その係合片には、前記被係合部と係合する係合部が設けられている。また、前記係合片は、前記固定部とともに、前記ボックス本体と一体成形され、かつ、前記固定部への前記軸部の進入を許容すべく、前記係合片は、前記軸部に押圧された前記係合部が前記被係合部から離脱するように、弾性変形可能に形成されている。
【0009】
これにより、この配線用ボックスに配線器具を取り付ける場合には、この配線用ボックスの固定部に、前方側から取付部材を押し込むように押圧する。こうすることで、係合片に設けられた係合部が取付部材の軸部に押圧され、それに共なって、係合片が弾性変形して、係合部は、軸部の被係合部から離脱し、軸部は、固定部へ進入する。そして、取付部材の押し込みを終えると、係合部は、取付部材における被係合部と係合し、配線器具は、ボックス本体、つまりは配線用ボックスに取付固定される。ここにおいて、係合片は、固定部とともに、ボックス本体と一体成形されており、この配線用ボックスは、簡単な構成となっている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明に係る配線用ボックスのように、請求項1に記載の配線用ボックスにおいて、前記固定部には、前記軸部がちょうど嵌まって前記取付部材の横ずれを阻止する嵌合孔が設けられてもよい。こうして、取付部材は、その軸部が嵌合孔にちょうど嵌まって横ずれが阻止されるので、軸部が固定部に進入して、係合部が軸部の被係合部と係合した際に、軸部は、固定部にしっかりと保持される。
【0011】
また、請求項3に記載の発明に係る配線用ボックスのように、請求項2に記載の配線用ボックスにおいて、前記嵌合孔は、前記係合部よりも前方に位置するのが望ましい。これにより、取付部材を押し込んだとき、取付部材の軸部は、嵌合孔に案内されながら固定部に進入する。
【0012】
また、請求項4に記載の発明に係る配線用ボックスのように、請求項3に記載の配線用ボックスにおいて、前記係合片は、前記嵌合孔の周縁部から、前記固定部への前記軸部の進入方向に延設された係合片本体と、その係合片本体の先端部から前記嵌合孔の軸心側に向かって突出する前記係合部とからなってもよい。このように、係合片本体が、嵌合孔の周縁部から、軸部の進入方向に延設されることで、例えば、この配線用ボックスが合成樹脂成形される際に、その型抜きが容易となる。
【0013】
また、請求項5に記載の発明に係る配線用ボックスのように、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の配線用ボックスにおいて、前記取付部材は、ビスであって、前記被係合部は、そのビスのねじ山からなり、前記係合部が前記ねじ山と係合した状態で前記ビスを回動することで、前記ビスが進退移動してもよい。これにより、配線用ボックスに配線器具を取り付ける際に、配線用ボックスの固定部に、ビスの軸部を押し込んだ後、さらに、そのビスを、その締付け方向に回動することが可能となる。そして、配線用ボックスから配線器具を取り外すことも可能となる。すなわち、ねじ山が係合部に係合されたビスを、その緩み方向に回動する。こうすることで、ビスは、後退し、固定部から取り除かれて、配線器具は、ボックス本体、つまりは配線用ボックスから取り外される。
【0014】
また、請求項6に記載の発明に係る配線用ボックスカバーは、前後に開口する開口孔を有するカバー本体と、そのカバー本体に配線器具を前方側から、軸部に被係合部を有する取付部材を用いて、取付固定するための固定部とを備える。この固定部は、係合片を有し、その係合片には、前記被係合部と係合する係合部が設けられている。また、係合片は、前記固定部とともに、前記カバー本体と一体成形され、かつ、前記固定部への前記軸部の進入を許容すべく、前記係合片は、前記軸部に押圧された前記係合部が前記被係合部から離脱するように、弾性変形可能に形成されている。
【0015】
これにより、この配線用ボックスカバーに配線器具を取り付ける場合には、この配線用ボックスカバーの固定部に、前方側から取付部材を押し込むように押圧する。こうすることで、係合片に設けられた係合部が取付部材の軸部に押圧され、それに共なって、係合片が弾性変形して、係合部は、軸部の被係合部から離脱し、軸部は、固定部へ進入する。そして、取付部材の押し込みを終えると、係合部は、取付部材における被係合部と係合し、配線器具は、カバー本体、つまりは配線用ボックスカバーに取付固定される。ここにおいて、係合片は、固定部とともに、カバー本体と一体成形されており、この配線用ボックスカバーは、簡単な構成となっている。
【0016】
また、請求項7に記載の発明に係る配線用ボックスカバーのように、請求項6に記載の配線用ボックスカバーにおいて、前記固定部には、前記軸部がちょうど嵌まって前記取付部材の横ずれを阻止する嵌合孔が設けられてもよい。こうして、取付部材は、その軸部が嵌合孔にちょうど嵌まって横ずれが阻止されるので、軸部が固定部に進入して、係合部が軸部の被係合部と係合した際に、軸部は、固定部にしっかりと保持される。
【0017】
また、請求項8に記載の発明に係る配線用ボックスカバーのように、請求項7に記載の配線用ボックスカバーにおいて、前記嵌合孔は、前記係合部よりも前方に位置するのが望ましい。これにより、取付部材を押し込んだとき、取付部材の軸部は、嵌合孔に案内されながら固定部に進入する。
【0018】
また、請求項9に記載の発明に係る配線用ボックスカバーのように、請求項8に記載の配線用ボックスカバーにおいて、前記係合片は、前記嵌合孔の周縁部から、前記固定部への前記軸部の進入方向に延設された係合片本体と、その係合片本体の先端部から前記嵌合孔の軸心側に向かって突出する前記係合部とからなってもよい。このように、係合片本体が、嵌合孔の周縁部から、軸部の進入方向に延設されることで、例えば、この配線用ボックスカバーが合成樹脂成形される際に、その型抜きが容易となる。
【0019】
また、請求項10に記載の発明に係る配線用ボックスカバーのように、請求項6ないし9のいずれか1項に記載の配線用ボックスカバーにおいて、前記取付部材は、ビスであって、前記被係合部は、そのビスのねじ山からなり、前記係合部が前記ねじ山と係合した状態で前記ビスを回動することで、前記ビスが進退移動してもよい。これにより、配線用ボックスカバーに配線器具を取り付ける際に、配線用ボックスカバーの固定部に、ビスの軸部を押し込んだ後、さらに、そのビスを、その締付け方向に回動することが可能となる。そして、配線用ボックスカバーから配線器具を取り外すことも可能となる。すなわち、ねじ山が係合部に係合されたビスを、その緩み方向に回動する。こうすることで、ビスは、後退し、固定部から取り除かれて、配線器具は、カバー本体、つまりは配線用ボックスカバーから取り外される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る配線用ボックスおよび配線用ボックスカバーの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1ないし図4は、本発明の第一の実施の形態として、配線用ボックスの一実施の形態を示す。図中符号1は、建物の壁である。2は、コンセントとかスイッチ等の配線器具である。3は、その配線器具2を保持する保持材としての保持パネルである。4は、取付部材としてのビスであり、その軸部4bに、その軸方向に並ぶ被係合部としてのねじ山4aを有している。10は、配線用ボックスである。
【0022】
保持パネル3は、枠状に形成されており、その枠内に、配線器具2が取り付けられる。そして、保持パネル3は、その各側、例えば上下の各側に、ビス4が挿通される孔3aが形成されている。
【0023】
配線用ボックス10は、例えば合成樹脂製であって、前面に開口11aを有するボックス本体11と、そのボックス本体11に配線器具2を前方側からビス4、4を用いて取付固定するための固定部5、5とを備える。この固定部5は、係合片5a、5aを有し、それら係合片5a、5aは、固定部5とともに、ボックス本体11と一体成形されている。ここで、係合片5aには、前記ビス4のねじ山4aと係合する係合部5bが設けられている。また、この係合片5aは、固定部5への、ビス4の軸部4bの進入を許容すべく、軸部4bに押された係合部5bがねじ山4aから離脱するように、弾性変形可能に形成されている。そして、係合部5bがねじ山4aと係合した状態で、ビス4を回動することで、そのビス4が進退移動するようになっている。さらに、固定部5には、ビス4の軸部4bがちょうど嵌まってビス4の横ずれを阻止する嵌合孔5cが設けられている。図示実施の形態においては、この嵌合孔5cは、係合部5bよりも前方に位置している。
【0024】
具体的には、ボックス本体11は、前方が開放した箱形形状、例えば直方体形状をしている。そして、固定部5は、ボックス本体11の、例えば上下の各側に設けられており、図示実施の形態においては、ボックス本体11の底壁11bから前方に筒状に突出するようにして形成されている。そこで、固定部5の先端部分に、前記嵌合孔5cが明けられており、この嵌合孔5cの前方に、ビス4の軸部4bを嵌合孔5cに案内する面取り部5dが形成されている(図3参照)。そして、前記係合片5aは、嵌合孔5cの周縁部から、固定部5への軸部4bの進入方向に延設された係合片本体5eと、その係合片本体5eの先端部から嵌合孔5cの軸心側に向かって突出する前記係合部5bとからなっている。この係合片5aは、図示実施の形態においては、四つ設けられており、それらの各二つが、互いに対向するように位置している。
【0025】
次に、以上の構成からなる配線用ボックス10の作用効果について説明する。この配線用ボックス10は、予め、壁1の裏側の柱等に、木ねじ等の固着具により取り付けられている。そこで、この配線用ボックス10に配線器具2を取り付けるには、配線用ボックス10に対応して、壁1に明けられた壁孔1a部分における、壁1の表側に、配線器具2が取り付けられた保持パネル3を宛がう。その後、ビス4、4(詳細には、軸部4b、4b)を保持パネル3の孔3a、3aに通し、この配線用ボックス10の固定部5、5に、前方側からそのビス4、4を押し込むように押圧する。こうすることで、ビス4の軸部4bは、固定部5の嵌合孔5cを通り、その軸部4bによって、係合片5a、5aに設けられた係合部5b、5bが押圧される。そして、その押圧に共なって、係合片5a、5aが弾性変形して、係合部5b、5bは、ねじ山4aから離脱する。こうして、ビス4の軸部4bは、固定部5へ進入することができる。そして、ビス4の押し込みを終えると、係合部5b、5bは、ビス4のねじ山4aと係合し、配線器具2は、ボックス本体11、つまりは配線用ボックス10に、保持パネル3を介して取付固定される。このように、ビス4、4を押し込むことで、この配線用ボックス10に配線器具2を簡単に固定することができる。もっとも、ビス4の軸部4bを固定部5に押し込んだ後、さらに、そのビス4を、その締付け方向に回動してもよい。このように、ビス4の回動を加えることで、この配線用ボックス10に配線器具2を強固に固定することが可能となる。
【0026】
また、このとき、ビス4は、その軸部4bが嵌合孔5cにちょうど嵌まって横ずれが阻止されるので、軸部4bが固定部5に進入して、係合部5bが軸部4bのねじ山4aと係合した際に、軸部4bを固定部5にしっかりと保持することができる。その上、係合片5aにおける係合片本体5eは、嵌合孔5cの周縁部から、ビス4の進入方向に延設され、すなわち後方に向かって延設され、そして、その係合片本体5eの先端部に、前記係合部5bが設けられている。したがって、嵌合孔5cは、係合部5bよりも前方に位置しており、ビス4を押し込んだとき、ビス4の軸部4bは、嵌合孔5cに案内されながら固定部5に進入することとなる。すなわち、ビス4の軸部4bが嵌合孔5cに案内されることで、その軸部4bは、容易に固定部5に進入することができる。
【0027】
反対に、配線用ボックス10から配線器具2を取り外す場合には、ねじ山4aが係合部5bに係合されたビス4を、その緩み方向に回動する。こうすることで、ビス4は、後退し、固定部5から取り除かれて、配線器具2は、保持パネル3とともに、ボックス本体11、つまりは配線用ボックス10から取り外される。
【0028】
ここにおいて、係合片5aは、固定部5とともに、ボックス本体11と一体成形されている。このように、この配線用ボックス10は、簡単な構成となっており、この配線用ボックス10のコストを低減することができる。
【0029】
また、固定部5において、係合片本体5eが、嵌合孔5cの周縁部から、ビス4の進入方向に延設されることで、この配線用ボックス10が、例えば合成樹脂成形のように、金型によって成形される際に、その型抜きが容易となる。
【0030】
図5および図6は、本発明の第二の実施の形態として、配線用ボックスカバーの一実施の形態を示す。この実施の形態においては、配線用ボックス20に、その前方から、配線用ボックスカバー30が組み付けられ、そして、その配線用ボックスカバー30に、第一の実施の形態と同様の固定部、つまり、係合片5a、5aと嵌合孔5c等を有する固定部5が設けられる。
【0031】
詳細には、配線用ボックスカバー30は、例えば合成樹脂製であって、前後に開口する開口孔31aを有するカバー本体31と、そのカバー本体31に配線器具2を前方側から、取付部材としてのビス4、4を用いて、取付固定するための前記固定部5、5とを備える。そして、この固定部5に備わる係合片5a、5aは、固定部5とともに、カバー本体31と一体成形されている。
【0032】
具体的には、この配線用ボックスカバー30においては、カバー本体31は、例えば長方形をした枠状に形成されて、その内側が、前記開口孔31aとなっている。そして、カバー本体31は、その内周側から前方に突出する第1周壁31bと、外周側から後方に突出する第2周壁31cとを備えている。そして、前記固定部5は、カバー本体31における第1周壁31bの、例えば上下の各側に設けられている。また、第2周壁31cの内面には、例えば上下の各側に、凹部31dが形成されている。
【0033】
一方、配線用ボックス20は、前方が開放した箱形形状、例えば直方体形状をしている。そして、その配線用ボックス20の側壁20aには、例えば上下の各側に、突起20bが形成されている。ここで、突起20bは、配線用ボックスカバー30の凹部31dに係合し、こうして、配線用ボックスカバー30は、配線用ボックス20に取付固定される。そして、図示実施の形態においては、配線用ボックスカバー30と配線用ボックス20とが組み付けられて、例えばコンクリートからなる壁1に、開口孔31aが壁1の表側に臨むようにして埋設される。そして、この配線用ボックスカバー30においても、第一の実施の形態の配線用ボックス10と同様に、ビス4を用いて、配線器具2が、カバー本体31、つまりは配線用ボックスカバー30に、保持パネル3を介して取付固定される。こうして、この配線用ボックスカバー30は、第一の実施の形態の配線用ボックス10と同様の作用効果を有する。
【0034】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、図7に示すように、係合片5aに設けられた係合部5bは、ビス4のねじ山4aとちょうど係合するように、そのねじ山4aの螺旋に沿うようにして形成されてもよい。すなわち、特に、この図7のように、係合片5aが、複数ある場合には、それら係合片5a、5aに設けられた係合部5b、5bは、ビス4のねじ山4aとちょうど係合するように、互いに、ビス4の軸方向に対してずれて形成される。そして、このように係合部5bを設けることで、その係合部5bを、ねじ山4aに確実に係合させることができる。また、同じく、図7に示すように、係合部5bは、ビス4のねじ山4a、4a間の谷部にぴったり嵌るように、例えば略V字形状に形成されてもよい。そして、このように係合部5bが形成されることで、係合部5bの厚みを大きくして、その係合部5bの強度を高めることができる。また、これらのことは、配線用ボックス10における係合片5aのみならず、配線用ボックスカバー30における係合片5aについても、同様に適用できる。
【0035】
また、固定部5には、ビス4の軸部4bがちょうど嵌まる嵌合孔5cが設けられているが、この嵌合孔5cは無くともよい。
【0036】
また、係合片5aにおける係合片本体5eは、ビス4(詳細には、軸部4b)の進入方向に延設されなくとも、ビス4(詳細には、軸部4b)の進入方向と角度を持つようにして延設されてもよい。また、係合片5aの数も、四つでなくとも、一つ〜三つ、あるいは五つ以上であってもよく、また、その全てが弾性変形するものである必要はない。
【0037】
また、配線器具2は、ボックス本体11(配線用ボックス10)あるいはカバー本体31(配線用ボックスカバー30)に、保持パネル3を介して取付固定されるが、直接取付固定されるものであってもよい。
【0038】
また、取付部材は、軸部4bにその軸方向に並ぶ被係合部が設けられていれば、ビス4でなくとも、例えば、被係合部として、リング状の凸条が、軸方向に並んで設けられるものであってもよい。もっとも、場合によっては、この取付部材の代わりに、軸部に凹凸のない平滑な被係合部を設けることで、係合部が、その平滑な被係合部と係合してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る配線用ボックスおよび配線用ボックスカバーによれば、次の効果がある。
【0040】
請求項1に記載された配線用ボックスによれば、取付部材を押し込むことで、この配線用ボックスに配線器具を簡単に固定することができる。そして、係合片が、固定部とともに、ボックス本体と一体成形されて、配線用ボックスは、簡単な構成となっているため、この配線用ボックスのコストを低減することができる。
【0041】
また、請求項2に記載された配線用ボックスによれば、請求項1の効果に加えて、取付部材は、その軸部が嵌合孔にちょうど嵌まって横ずれが阻止されるので、係合部が軸部の被係合部と係合した際に、軸部を固定部にしっかりと保持することができる。
【0042】
また、請求項3に記載された配線用ボックスによれば、請求項2の効果に加えて、取付部材を押し込んだとき、取付部材の軸部は、嵌合孔に案内されながら固定部に進入するので、その軸部は、容易に固定部に進入することができる。
【0043】
また、請求項4に記載された配線用ボックスによれば、請求項3の効果に加えて、例えば、この配線用ボックスが合成樹脂成形される際に、その型抜きを容易に行うことができる。
【0044】
また、請求項5に記載された配線用ボックスによれば、請求項1ないし4のいずれか1項の効果に加えて、取付部材がビスであることから、配線用ボックスから配線器具を取り外すことができる。
【0045】
請求項6に記載された配線用ボックスカバーによれば、取付部材を押し込むことで、この配線用ボックスカバーに配線器具を簡単に固定することができる。そして、係合片が、固定部とともに、カバー本体と一体成形されて、配線用ボックスカバーは、簡単な構成となっているため、この配線用ボックスカバーのコストを低減することができる。
【0046】
また、請求項7に記載された配線用ボックスカバーによれば、請求項6の効果に加えて、取付部材は、その軸部が嵌合孔にちょうど嵌まって横ずれが阻止されるので、係合部が軸部の被係合部と係合した際に、軸部を固定部にしっかりと保持することができる。
【0047】
また、請求項8に記載された配線用ボックスカバーによれば、請求項7の効果に加えて、取付部材を押し込んだとき、取付部材の軸部は、嵌合孔に案内されながら固定部に進入するので、その軸部は、容易に固定部に進入することができる。
【0048】
また、請求項9に記載された配線用ボックスカバーによれば、請求項8の効果に加えて、例えば、この配線用ボックスカバーが合成樹脂成形される際に、その型抜きを容易に行うことができる。
【0049】
また、請求項10に記載された配線用ボックスカバーによれば、請求項6ないし9のいずれか1項の効果に加えて、取付部材がビスであることから、配線用ボックスカバーから配線器具を取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る配線用ボックスの一実施の形態の、縦断面図である。
【図2】同じく、配線用ボックスの正面図である。
【図3】同じく、図1におけるA部拡大図である。
【図4】同じく、図3におけるB−B線による断面図である。
【図5】この発明に係る配線用ボックスカバーの一実施の形態の、縦断面図である。
【図6】同じく、図5におけるC部拡大図である。
【図7】この発明に係る配線用ボックスの他の実施の形態の、図3相当図である。
【符号の説明】
2 配線器具 4 ビス(取付部材)
4a ねじ山(被係合部) 4b 軸部
5 固定部 5a 係合片
5b 係合部 5c 嵌合孔
5e 係合片本体
10 配線用ボックス 11 ボックス本体
11a 開口
30 配線用ボックスカバー 31 カバー本体
31a 開口孔
Claims (10)
- 前面に開口を有するボックス本体と、そのボックス本体に配線器具を前方側から、軸部に被係合部を有する取付部材を用いて、取付固定するための固定部とを備える、配線用ボックスであって、
前記固定部は、係合片を有し、その係合片には、前記被係合部と係合する係合部が設けられており、
前記係合片は、前記固定部とともに、前記ボックス本体と一体成形され、かつ、
前記固定部への前記軸部の進入を許容すべく、前記係合片は、前記軸部に押された前記係合部が前記被係合部から離脱するように、弾性変形可能に形成されていることを特徴とする配線用ボックス。 - 前記固定部には、前記軸部がちょうど嵌まって前記取付部材の横ずれを阻止する嵌合孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配線用ボックス。
- 前記嵌合孔は、前記係合部よりも前方に位置することを特徴とする請求項2に記載の配線用ボックス。
- 前記係合片は、前記嵌合孔の周縁部から、前記固定部への前記軸部の進入方向に延設された係合片本体と、その係合片本体の先端部から前記嵌合孔の軸心側に向かって突出する前記係合部とからなることを特徴とする請求項3に記載の配線用ボックス。
- 前記取付部材は、ビスであって、前記被係合部は、そのビスのねじ山からなり、前記係合部が前記ねじ山と係合した状態で前記ビスを回動することで、前記ビスが進退移動することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の配線用ボックス。
- 前後に開口する開口孔を有するカバー本体と、そのカバー本体に配線器具を前方側から、軸部に被係合部を有する取付部材を用いて、取付固定するための固定部とを備える、配線用ボックスカバーであって、
前記固定部は、係合片を有し、その係合片には、前記被係合部と係合する係合部が設けられており、
前記係合片は、前記固定部とともに、前記カバー本体と一体成形され、かつ、前記固定部への前記軸部の進入を許容すべく、前記係合片は、前記軸部に押された前記係合部が前記被係合部から離脱するように、弾性変形可能に形成されていることを特徴とする配線用ボックスカバー。 - 前記固定部には、前記軸部がちょうど嵌まって前記取付部材の横ずれを阻止する嵌合孔が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の配線用ボックスカバー。
- 前記嵌合孔は、前記係合部よりも前方に位置することを特徴とする請求項7に記載の配線用ボックスカバー。
- 前記係合片は、前記嵌合孔の周縁部から、前記固定部への前記軸部の進入方向に延設された係合片本体と、その係合片本体の先端部から前記嵌合孔の軸心側に向かって突出する前記係合部とからなることを特徴とする請求項8に記載の配線用ボックスカバー。
- 前記取付部材は、ビスであって、前記被係合部は、そのビスのねじ山からなり、前記係合部が前記ねじ山と係合した状態で前記ビスを回動することで、前記ビスが進退移動することを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の配線用ボックスカバー。
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