JP2005004240A - 自動車管理システム、端末装置、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車管理システムAによれば、次回整備を推奨するタイミングに基づき、特定の期間内に前記タイミングが到来する顧客を抽出することで、ダイレクトメールを送ったり、在庫管理を行ったりすることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の整備工場等で用いるのに好適な自動車管理システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車整備工場や自動車用品店において、顧客管理を行うため、顧客の車両の次回車検日等を記録しておき、その情報に基づいて、次回の車検や定期点検等を案内するためのダイレクトメール等を送付することは広く行われている。
これには、自動車整備工場や自動車用品店側で、上記のような情報に基づき、ある特定の時期(例えば翌月)に車検期日が到来する顧客を抽出し、抽出された顧客に対しダイレクトメール等を送付するのである。
【0003】
しかし、車検のように、次回、整備を受けなければならない期日が明確である場合はともかく、エンジンオイルやブレーキパッド等、次回交換すべき時期が、顧客の自動車利用頻度等によって大きく変わる整備項目については、タイムリーな案内活動を行うのが難しい。
そこで、上記したような車検を案内するダイレクトメールやポスター等に、「オイル交換は3000km毎、あるいは半年毎」等といった文章で記載する程度しかできないのが実状であった。
【0004】
これに対し、各種店舗において、顧客に対するサービス向上、顧客の囲い込み等を目的として近年多用されている、顧客の購買金額に応じた特典ポイントを提供するポイントカード等に、車検や、エンジンオイル等、次回整備を推奨する時期を記録するシステムを本出願人が既に提案している(例えば、特許文献1参照。)。このシステムによれば、顧客は自らが保持するポイントカードを見れば、次回の車検時期、エンジンオイル、ブレーキパッド、冷却水(LLC)等の交換タイミングを容易に知ることができ、適切なタイミングで整備を受けることが可能となる。
また、このシステムでは、顧客の車両に対し整備を行った時点で、その日付やその時点での走行距離を整備履歴情報としてPCに入力する。これに基づいて、次回整備を行うべきタイミングを予測し、予測したタイミング(時期や走行距離)をカード上に印字するのである。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−71873号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
自動車整備工場や自動車用品店では、上記したような整備履歴情報を入力する必要があるわけであるが、これ以外にも、売上処理や部品在庫管理等、様々な管理業務があるため、これらをうまくリンクさせ、業務を少しでも効率化させることが常に望まれている。
また、特に自動車整備工場においては、整備スケジュールは顧客からの依頼によって決まるため、依頼が集中する時期とそうでない時期とが生じてしまう。これを平均化するためにも顧客へのダイレクトメール等が活用されてはいるが、より有効な案内活動が行えれば一層好ましい。
さらに、必要以上の整備は、顧客の負担を増やすばかりか、廃棄物等の増大を招くため、環境面でも好ましくない。このため、適切な間隔で顧客が整備を受けられるよう、自動車整備工場や自動車用品店側で、より適切な案内を顧客に提供できるのが好ましい。
【0007】
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、自動車整備工場等において、業務の効率化を図るとともに、顧客に対してより有効なサービスを提供することのできる自動車管理システム等を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明の自動車管理システムは、整備時期情報格納部に格納された、顧客の車両に対して行う整備の予定時期に関する整備時期情報に基づき、情報生成部にて、特定の期間内に予定時期が到来する車両を抽出し、抽出した車両に関して所定の情報を生成することを特徴とする。
このようにして生成する所定の情報としては、例えば、抽出した車両に対して特定の期間内に整備を行うために必要な部品の量を集計したものがある。例えば「翌月、ブレーキパッドの交換時期(予定時期)が到来する車両」を抽出し、「必要なブレーキパッドの量」を集計するのである。これにより、必要な部品が不足するようであれば事前に発注する等して、自動車整備工場における部品の在庫管理を行うことができる。もちろん、部品在庫数を管理するシステムや、部品発注システム等と組み合わせ、システム上で部品在庫数をチェックし、必要に応じて部品発注システムで部品を発注するようにすることもできる。
【0009】
また、本システムに、顧客の連絡先を示す情報、例えば住所やメールアドレス等、を整備時期情報に関連付けて格納した顧客情報格納部をさらに備え、情報生成部にて、特定の期間内に予定時期が到来する車両を有する顧客に対し、案内を出すための連絡先を含む情報を生成することもできる。例えば、翌月、車検やオイル交換等、様々な整備の予定時期が到来する車両を抽出し、その車両を有する顧客に対し、ダイレクトメールや電子メール等で案内を事前に出すため、住所やメールアドレスを含むリスト等の情報を生成することができる。この情報には、他に、予定時期が到来する整備項目等を含むことができる。また、車両の整備に必要な部品価格の情報を格納した部品価格情報格納部をさらに備え、この部品価格の情報に基づき、車両に対する整備費用の見積金額を算出し、案内を出すための情報に含めることもできる。
自動車整備工場側では、このようにして生成した情報に基づき、ダイレクトメールや電子メールを顧客に送ることができる。もちろん、本システムにダイレクトメールを印刷するための機能や、電子メールを作成するための機能を備えれば、顧客の連絡先を示す情報に基づいてダイレクトメールや電子メールを作成するようなことも可能である。このとき、ダイレクトメールや電子メールに、上記の、予定時期が到来する整備項目や見積金額等を記載できるのである。
【0010】
また、自動車整備工場側で、スケジュールが空いている日等を選んで設定し、この日に整備を受けることを薦めるような案内とすることもできる。その場合、自動車整備工場側で指定した日に顧客が整備を受けることを希望した場合、費用をディスカウントする等の特典を設けてもよい。また、本システムが、自動車整備工場の整備スケジュールを管理する機能や、電話やインターネットを介しての予約受注を受ける機能を備える場合、これらと連動させ、予約受注および整備スケジュールの管理等を自動的に行うことも可能である。
さて、本システムは、自動車整備工場や自動車用品店で用いるのに好適である。その場合、本システムは、1台のPCからなるスタンドアロン型のシステム形態とすることもできるし、サーバとクライアント端末とからなり、双方がインターネットやLAN等の外部ネットワークを介して接続可能なネットワーク型のシステム形態とすることもできる。後者のネットワーク型のシステム形態の場合、サーバ側を少なくとも整備時期情報格納部とし、クライアント端末側を情報生成部とする。このようなシステム形態は、一つの自動車整備工場や自動車用品店で、ネットワークを組んで複数のクライアント端末を用いるような場合の他、チェーン店、フランチャイズ店等で、本部にサーバを設置し、支店や営業所等にクライアント端末を置くような場合にも適用できる。
【0011】
本発明は、車種情報格納部に、顧客の車両の車種を特定する車種情報を格納し、整備履歴情報格納部に、車両に対して行った整備の時期に関する履歴情報を格納し、整備インターバル情報生成部にて、これらの車種情報および履歴情報に基づいて車種毎に実施した整備インターバル情報を生成し、その整備インターバル情報に基づいて、顧客の車両に対し、次回整備を受けることを推奨するタイミングを整備タイミング予測部で予測する自動車管理システムとすることもできる。
つまり、顧客の車両が整備を受ける度に、整備を行った日付やその時点での車両の走行距離等を履歴情報として蓄積し、車種やエンジン形式毎に、例えばタイミングベルトを交換したインターバルの実績値の平均値等を整備インターバル情報として生成する。そして、この整備インターバル情報に基づいて、次回整備を受けることを推奨するタイミングを予測するのである。
一般に、各整備項目は、走行距離や期間によって、交換インターバルが設定されているが、一部の部品、例えばタイミングベルト等は、車種やエンジン型式等によって早期に切れやすい等の現象が生じることがある。このような場合、上記のようにして、蓄積した情報(実績)に基づいて整備インターバル情報を生成するのが有効となる。
【0012】
本発明は、外部のデータベースに対し、インターフェイス等の接続手段によりインターネットやLAN等の外部ネットワークを介して接続することのできる端末装置として捉えることもできる。その場合、この端末装置は、情報生成手段において、外部のデータベースに格納された、顧客の車両に対して行う整備の予定時期に関する整備時期情報を呼び出すとともに特定の期間内に予定時期が到来する車両を抽出し、さらに、抽出された車両を保有する顧客の連絡先を示す連絡先情報を外部のデータベースから呼び出し、顧客に対し案内を出すための連絡先を含む情報を生成することを特徴とする。
このとき、データベースに、顧客の車両の車種を特定する車種情報、車両に対して行った整備の時期に関する履歴情報をさらに格納するようにし、端末装置では、整備インターバル情報生成手段により、履歴情報および車種情報に基づき、車種毎に、実施した整備インターバル情報を生成し、整備タイミング予測手段により、整備インターバル情報に基づいて、顧客の車両に対し、次回整備を受けることを推奨するタイミングを予測することもできる。
【0013】
本発明は、顧客の車両の車種を特定する車種情報、および前記の車両に対して行った整備の時期に関する履歴情報を格納したデータベースにアクセスし、履歴情報および車種情報に基づき、同一車種の履歴情報を呼び出すステップと、呼び出した履歴情報に基づき、車種毎に実施した整備インターバル情報を生成し、その整備インターバル情報をデータベースに格納するステップと、を含む処理をコンピュータ装置に実行させることを特徴とするコンピュータプログラムとして捉えることもできる。
その場合、このコンピュータプログラムは、顧客の車両について、整備インターバル情報に基づき、次回整備を受けることを推奨するタイミングを予測するステップをさらに含むのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における自動車管理システムAの概略構成を説明するための図である。
この自動車管理システムAは、自動車整備工場や、オイル交換等の各種整備作業を行うことのできる自動車用品店、自動車販売ディーラ等で使用されるものであるが、以下の説明においては、単に自動車整備工場と称した場合、これら自動車用品店や自動車販売ディーラ等を含むものとする。
自動車管理システムAでは、自動車整備工場側で、各顧客に関する情報を蓄積することで、顧客に対して次回整備を受けるべきタイミングを提示する他、自動車整備工場における様々な管理機能を担うことができる。また、各顧客に対し、自動車整備工場側から顧客カードを発行し、その顧客カードを自動車管理システムAと連携させることで、顧客側でも、様々な情報を得ることができるようにするものである。
【0015】
図1に示すように、自動車管理システムAのハードウェア的構成は、本体10と、この本体10に接続されるモニタ等の、画像による情報を表示する表示部20、プリンタ等の、印字による情報を出力する印字部30、キーボードやマウス等の、情報を入力するための入力部40、磁気カード・ICカード等に対し情報の読み出し・書き込みを行うカードリーダ・ライタ50を備えている。
【0016】
自動車管理システムAを、1台の本体10によって構成する、いわゆるスタンドアローン型とする場合、本体10には、所定の処理を実行するためのCPU11、ROM12、RAM13の他、所定の情報を格納した情報格納部60として機能するHDD15を備える。この情報格納部60には、自動車管理システムAを機能させるための所定のプログラムを格納したプログラムデータ格納部61と、自動車管理システムAでの様々な処理を実行させるにあたって必要な業務データを格納する業務データ格納部62とを備える。
また、自動車管理システムAを、サーバとクライアント端末をLANやインターネットを介して接続したネットワーク型のコンピュータシステムとして構成する場合、クライアント端末(端末装置)となる本体10側に、少なくともCPU11、ROM12、RAM13を備え、HDD15には、少なくとも自動車管理システムAを実行させるためのプログラムを格納し、図1に示した業務データ格納部62等は外部のサーバ(データベース)側に格納して、本体10に設けられたインターフェイス(接続手段)から、必要に応じてLANやインターネット等の外部ネットワークを介して外部のサーバにアクセスし、必要な情報を呼び出す構成とすれば良い。
なお、以下の説明においては、自動車管理システムAをスタンドアローン型とする場合を念頭において説明を行うが、ネットワーク型のコンピュータシステムとして構成する場合についても、同様の機能を実現させることができるのは言うまでも無い。
【0017】
次に、自動車管理システムAの機能についての説明を行う。ここで自動車管理システムAにおいて、自動的に実行される様々な処理は、本体10のプログラムデータ格納部61に格納されたプログラムに基づき、CPU11、ROM12、RAM13を協働して作動させることで発現する、処理部(情報生成部、情報生成手段)70によって実行される。
【0018】
自動車整備工場側では、いわゆる会員制度を用意しており、この会員として予め登録した顧客に対し、磁気カード・ICカード等からなる顧客カードを発行している。そして、自動車整備工場側では、顧客を会員として登録するに際し、
(1)顧客の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス等、顧客を識別(特定)したり、顧客の連絡先を特定するための顧客情報、
(2)顧客の車両の登録番号、車種、型式、車台番号等、顧客の車両を特定するための顧客車両情報(車種情報)、
を顧客側から得て、これらの情報を、顧客情報格納部、車種情報格納部としての業務データ格納部62にそれぞれ格納する。このとき、自動車整備工場側で、顧客に対し、会員番号等、顧客を特定するための顧客識別コードを発行し、上記(1)、(2)の情報は、この顧客識別コードに関連付けて業務データ格納部62に格納する。
【0019】
また、顧客が、自動車整備工場で整備を受けたり、部品等を購入した場合、自動車整備工場側では、その情報を担当者が入力部40等により本体10に対して入力する。
入力される情報としては、
(3)顧客の車両に対し、その自動車整備工場で行った整備、例えばエンジンオイル交換、冷却水交換、ブレーキパッド交換、定期点検、車検等の整備項目および整備を行った期日に関する整備履歴情報(履歴情報)、
(4)顧客が整備を受けたり、部品等を購入したときの購買金額に関する購買履歴情報、
等があり、入力された情報は、整備履歴情報格納部としての業務データ格納部62に格納される。
さらに、ブレーキパッドやタイヤのように、消耗(摩耗)し、消耗限界がある部品については、整備や交換を行っていなくとも、自動車整備工場側で他の整備を行ったときに、残量(ブレーキパッドの場合は厚さ、タイヤの場合は溝の深さ)を計測しておき、その計測値を担当者が入力部40等で入力し、(3)の整備履歴情報とともに業務データ格納部62に格納する。
図2は、このようにして入力されたデータの一例を示すものである。
【0020】
この他、業務データ格納部62には、部品価格情報格納部として、その自動車整備工場で取り扱うエンジンオイル、タイヤ等の汎用部品の他、車種毎の部品について、部品コード、単価、交換に要する工数(時間)等のデータが格納されている。
【0021】
さて、上記のような構成を有する自動車管理システムAが備える各機能について、以下に順次説明する。
「売上処理」
図3は、顧客が自動車整備工場で整備を受けたり、部品等を購入した場合に行われる売上処理の流れを示す図である。
顧客が、自動車整備工場で整備を受けた場合、顧客は自らが所有する顧客カードを自動車整備工場側に提示する。すると、自動車整備工場側では、顧客カードをカードリーダ・ライタ50に挿入する。
自動車管理システムAでは、カードリーダ・ライタ50に顧客カードが挿入されたことを認識すると、カードリーダ・ライタ50が顧客カードに記録されている情報(顧客の情報)を読み出す(ステップS101)。このときには、少なくとも顧客識別コードを読み出すのが一般的である。
処理部70では、読み出した顧客識別コードに基づき、業務データ格納部62を参照し、読み出した顧客識別コードに関連付けられた(1)の顧客情報を呼び出し、図4に示すように、顧客の車両が整備を受けることで生じる売上を入力するための画面を表示部20に表示させる(ステップS102)。
【0022】
これを受け、担当者が、入力部40により、顧客の車両に対して実施した整備に応じた売上内容を自動車管理システムAに入力する。具体的には、オイル交換、車検等の整備内容に応じた整備項目、使用した部品等の売上項目、作業工賃の時間当りの単価、部品の単価、部品数等を入力欄A1等に入力する。またこのとき、その時点での顧客の車両の走行距離(オドメータの表示値)、ブレーキパッドやタイヤの残量も入力欄A2、A3等に入力することができる。
整備項目や売上項目としては、オイル交換であれば、エンジンオイル等、整備内容や部品を特定する所定の名称を入力する必要があるわけであるが、本実施の形態では、図5に示すように、一つの整備項目に対し、複数のキーワードが関連付けられている。例えば、オイル交換の場合、整備項目としては、「エンジンオイル」だけでなく「エンジン」「オイル」というキーワードが関連付けられている。また、オイルフィルターを交換した場合、「オイルフィルター」以外に、同じくオイルフィルタを指す「フィルタ」「エレメント」というキーワードが関連付けられている。さらに、エンジンオイルを交換した場合、オイルフィルターを同時に交換することも多いため、「オイルフィルター」には、「エンジン」「オイル」というキーワードも関連付けられている。
これら、図5に示したような整備項目、売上項目に関連付けられたキーワードは、業務データ格納部62に格納されている。
これにより、担当者が、入力部40により、顧客の車両に対して実施した整備に応じた売上内容を自動車管理システムAに入力する際、同一の整備項目を指すいずれかのキーワード、例えば「オイルフィルター」「フィルタ」「エレメント」のいずれかを入力すれば済むようになっている。
【0023】
入力部40により、上記したようなキーワードが入力されると、処理部70では、図6に示すように、キーワードに関連付けられた整備項目、売上項目を表示部20上に表示させる。さらに、上記したような売上内容の入力を受けると、売上項目毎の金額、売上の合計金額等を算出し、その結果を表示部20に表示する(ステップS103)。これにより、処理部70では売上に関する情報の入力を受け付けることになる。
【0024】
担当者は、表示部20に表示された売上に関する情報を確認し、それが正しければ入力部40にて「確認」キー、「実行」キー等を操作する。
これを受けた処理部70では、その売上に関する情報を、業務データ格納部62に、顧客の識別コードに関連付けて格納する。これにより、業務データ格納部62には、その自動車整備工場全体での売上情報が蓄積されることにもなる。また、このとき、処理部70では、今回の整備項目、および整備を行った日付、その時点での車両の走行距離等を、業務データ格納部62に、顧客の識別コードに関連付けて格納する(ステップS104)。
【0025】
また、処理部70では、整備タイミング予測部、整備タイミング予測手段として、今回行った整備項目に関し、次回、整備を行うべきタイミングを設定(予測)する(ステップS105)。これには、例えば、今回車検や定期点検を行ったのであれば、車検や定期点検の間隔(24ヵ月、12ヵ月、6ヵ月)等を加算することで、次回の車検や定期点検の期日を設定する。
エンジンオイル、ブレーキフルード、ラジエタ冷却液(LLC:Long Life Coolant)等、距離または期間によって交換間隔を管理するものの整備を受けた場合、オイル交換を行うべき間隔(6ヵ月、1年等)を加算することで、次回交換を行うべき期日を設定するとともに、現時点での走行距離に、オイル交換を行うべきインターバル、例えば3000km、5000kmといった、自動車整備工場側で設定した所定の走行距離を加算し、これを、次回整備を受けるべき走行距離として設定する。
【0026】
さらに、ブレーキパッドやタイヤのように、消耗(摩耗)し、消耗限界がある部品については、消耗限界となる時期や走行距離、あるいはそれ以前に交換が推奨される時期や走行距離を算出する。これには、業務データ格納部62に既に格納されている過去の整備履歴情報を呼び出す。そして、今回自動車整備工場側で計測した残量(ブレーキパッドの場合は厚さ、タイヤの場合は溝の深さ)と整備履歴情報に含まれる、前回整備を受けた時点での残量との差に基づき、消耗限界となる時期や走行距離、あるいはそれ以前に交換が推奨される時期や走行距離を算出する。より具体的には、
{(今回の残量)−(前回の残量)}/{(当日の日付)−(前回の日付)}
という式により、消耗比率が得られるので、これに安全率等を含め、時期や走行距離を算出するのである。ここで用いる安全率等は、予め適宜設定すればよい。
なお、このような消耗部品の交換タイミングの予測を行うには、少なくとも今回と前回、2回の情報が必要であるため、前回の情報が蓄積されていない場合には、予測を行わない。
【0027】
このようにして予測された、次回、整備を行うべきタイミングや走行距離の予測値(整備時期情報)は、処理部70により、整備時期情報格納部としての業務データ格納部62に格納される(ステップS106)。
【0028】
また、処理部70では、売上処理等、各種処理を行うための画面を表示部20に表示する際、顧客の車両に関する整備項目を、今回行った整備項目に応じて追加する項目追加処理を実行することもできる(ステップS107)。これは、売上処理等、各種処理を行うための画面上で、顧客の車両に対する整備履歴等の情報を表示する際、整備履歴のある項目のみを表示させるためである。
整備項目には、膨大な項目があり、その全てをデフォルトで表示していたのでは、情報量(項目数)が多すぎる。そのため、デフォルトとしては、図7に示すように、整備項目を例えば「エンジンオイル」「オイルフィルター」「LLC」「A/Tフルード(ATF)」の4項目のみとしておく。この状態では、各種処理で整備項目を表示する場合、この4項目のみを表示させ、これを管理項目とする。そして、整備を行う毎に、行った整備項目をデフォルトの管理項目(4項目)に追加していくのである。これには、業務データ格納部62に、全ての整備項目に対し、それぞれの顧客毎の管理項目を示すフラグ(図では○印)を立てればよい。
なおこのとき、今回の整備内容が、例えば「エンジンオイル」の「交換」ではなく「補充」、「タイミングベルト」の「交換」ではなく「調整」等であった場合、フラグは立てないようにする。これは、「エンジンオイル」の「補充」や、「タイミングベルト」の「調整」は、「エンジンオイル」や「タイミングベルト」の「交換」のインターバルには関係無いためである。このため、図5に示したように、管理項目として適用しない整備内容を特定するため、各整備項目毎に、「引用しない作業名」のキーワードが設定され、これが業務データ格納部62に予め記憶されている。
そして、処理部70では、今回行った整備項目と、業務データ格納部62に格納されている管理項目とを比較し、管理項目に含まれていない整備項目がある場合には、その整備項目にフラグを追加する。このとき、整備項目が、図5に示したように、「引用しない作業名」に設定されているキーワードに該当する場合はフラグは追加しない。
これにより、次回以降、この顧客の管理項目に、今回の整備項目が追加されることになる。例えば図7に示したように、今回、管理項目以外に、「タイミングベルト」「ブレーキパッド」「バッテリ」「タイヤ」「ワイパーゴム」「パワステ(パワーステアリング)オイル」が整備項目にある場合、これらを管理項目に追加するのである。
そして、処理部70により、追加されたフラグはその顧客のデータに関連付けられ、業務データ格納部62に記憶される。
【0029】
このようにして、業務データ格納部62には、顧客毎の車両の整備履歴情報が蓄積されることになる。
【0030】
続いて、処理部70では、顧客カードに対するポイント処理を実行する(ステップS108)。
顧客カードには、顧客に対し、特典となるポイントを記録することができる。このポイントは、顧客の購買額等に応じて付与・蓄積されるもので、次回以降の利用時に、ポイントに応じた値引きや景品の提供等の特典を受けることができる。
処理部70では、ステップS104の売上処理時に得られる、顧客に対する売上金額に応じた「今回の発生ポイント」を算出するとともに、業務データ格納部62に格納された「過去の蓄積ポイント」を呼び出し、両者を加算する。そして、加算したポイントを「最新の蓄積ポイント」とし、業務データ格納部62に反映する。
なお、このポイント処理自体は、既に広く行われているものを適用することができる。
【0031】
上記したような各処理を行った後、カードリーダ・ライタ50にて、顧客カードに対し、今回整備を受けることで更新される情報が書き込まれる(ステップS109)。
ここで図8に示すように、顧客カード100には、例えば磁気により読み書き可能な状態でデータを記憶するデータ記憶部101と、ガード表面に文字や記号等により情報を表示する印字部102とがある。
印字部102には、顧客の氏名や車両を示す顧客情報I1、顧客カード100を発行した自動車整備工場を示す発行元情報I2、顧客の車両について、整備をすべきタイミングを示す整備推奨時期情報I3、顧客に対して付与される特典ポイントの残高等を示すポイント情報I4等が視覚的に認識可能な状態で表示されている。
ここで、整備推奨時期情報I3には、例えば、「エンジンオイル」、「オイルエレメント」、「LLC」、「ブレーキパッド」、「ATF」、「バッテリー」といった項目について、次回交換すべき「走行距離」、および「期日」が表示され、また、今回整備を受けた時点の期日や走行距離に基づいて算出される「安全度の割合(%)」を表示することができる。なお、この安全度は、交換すべきタイミングに近づくほど低く表示される。
【0032】
カードリーダ・ライタ50で顧客カード100に書き込む情報としては、
・顧客カードに表示される整備推奨時期情報I3のうち、今回受けた整備によって更新される情報(例えば次回整備が推奨される時期等)がある場合には、その更新情報、
・今回受ける整備によって更新されるポイント情報I4
等がある。
これらの情報は、データ記憶部101に対し磁気データ等として書き込まれるとともに、印字部102に視覚的に認識可能な状態で書き込まれる。
【0033】
このようにして、一連の売上処理を行うことで、自動車整備工場側の自動車管理システムAでは、顧客の車両に対する整備履歴情報を蓄積するとともに、売上処理、ポイント処理等を行うことができる。また、顧客側は、顧客カード100に書き込まれる情報の更新を受けることができる。
【0034】
「蓄積した情報に基づくオリジナル情報の生成処理」
上記のようにして、自動車整備工場側では、顧客の車両に対し整備を行う毎に、様々な情報を蓄積することができる。本自動車管理システムAでは、蓄積した情報に基づき、以下に示すようなオリジナル情報(自動車整備工場独自の情報)を生成し、これを活用することができる。
自動車整備工場側の自動車管理システムAでは、顧客に対し整備を行うことによって、個々の部品等の交換インターバルを得ることができる。個々の部品は、一般に、自動車メーカ、部品メーカ等から、交換を推奨するタイミングが設定されているのが通常である。例えば、タイミングベルトなら100000km毎等である。しかし、車種によっては、より早いタイミングに交換が必要なものもある。
自動車整備工場側では、顧客の車両が入庫した際にタイミングベルトを点検した結果、交換が必要と判断されてタイミングベルトを交換した場合や、実際にタイミングベルトが切れてしまい、その修理のために車両が入庫した場合、自動車管理システムAには、前記のステップS102、S103にて、その時点での車両の走行距離が入力され、業務データ格納部62に格納されることになる。この場合、2回以上、タイミングベルトを交換していれば、前回の交換した時点での走行距離との差により、交換インターバルを算出することができる。また、新車から無交換で、今回はじめて交換したのであれば、その時点の走行距離を、交換インターバルとすることができる。この、タイミングベルトの交換インターバルの情報には、個々の車両の型式情報等が関連付けられて蓄積されている。
【0035】
このため、自動車管理システムAは、整備インターバル情報生成部、整備インターバル情報生成手段としての処理部70において、車両の型式毎、エンジン型式毎等に、タイミングベルトを交換した走行距離を集計し、その平均値、あるいは最小値等を、適宜統計手法で算出することができる。その算出された値に対し、必要に応じて所定の安全率を加味し、これを推奨交換インターバル(整備インターバル情報)とすることができる。そして、上記ステップS105にて、タイミングベルトの次回交換推奨タイミングを予測する際に、100000km等、一般的に用いられているタイミングベルトの交換インターバルではなく、算出された推奨交換インターバルの値を用いることができる。
【0036】
また、タイヤ等の場合、走行距離や走行期間ではなく、一般にはタイヤに設けられているスリップサインを見て、実際のタイヤの摩耗度合いに応じ、交換タイミングを知る。タイヤには、耐摩耗性に優れるロングライフ型もあれば、耐摩耗性に劣るもののグリップ性能が優れるハイグリップ型等もあり、タイヤの銘柄等に応じ、その交換タイミング(インターバル)は大きく異なる。また、同じタイヤでも、車両のパワー等により、その交換タイミングは変わってくる。
このため、自動車管理システムAでは、タイヤを交換した時点で、車両の走行距離とともに、装着したタイヤ(新たに装着したタイヤ、あるいは交換前に装着していたタイヤ)の銘柄や、車両の型式を関連付けて蓄積すれば、処理部70で、タイヤの銘柄毎、さらにはタイヤの銘柄と装着した車両の型式毎に、タイヤを実際に交換したインターバルの平均値等を得ることができる。
これにより、上記ステップS105にて、タイヤの次回交換推奨タイミングを予測する際に、従来は30000km等、自動車整備工場側等で設定した交換インターバルを用いていたのであるが、これに代えて、タイヤの銘柄毎、さらにはタイヤの銘柄と装着した車両の型式毎に算出された推奨交換インターバルの値を用いることができる。
【0037】
さらに、エンジンオイル等は、一般には走行距離や走行期間に基づいて交換インターバルを管理しているが、一部の車両には、エンジンオイルの汚れ等をセンサで検出し、交換すべきタイミングが到達した時点で、インジケータランプの点灯等で交換を促すものがある。このような車両の場合、インジケータランプが点灯してからエンジンオイルの交換に入庫したのであれば、自動車管理システムAでは、「インジケータランプの点灯による入庫」等を識別できるようにしてその時点での走行距離を業務データ格納部62に蓄積すれば、蓄積した複数の車両の情報に基づき、処理部70では、エンジンオイルの交換インターバルの推奨タイミングを算出することができる。
これにより、顧客に対し、インジケータランプが点灯しそうな適切なタイミングを、次回のエンジンオイル交換タイミングとして案内することができる。
【0038】
上記したような蓄積した情報に基づくオリジナル情報の生成は、上記に例示したタイミングベルト、タイヤ、エンジンオイル以外の部品等に対しても行うことができる。もちろん、算出する交換インターバルの推奨値(予測値)の精度を上げるには、情報の母数が多い方が好ましい。つまり、大規模な自動車整備工場や、複数の自動車整備工場をネットワークで結び、これら複数の自動車整備工場から多くの情報を得て蓄積するのが好ましい。
また、タイミングベルト、タイヤ、エンジンオイル等の部品を交換したインターバルの情報を、自動車メーカや部品メーカに提供すれば、メーカ側でも部品寿命や部品の劣化度合いを得ることができ、その後の製品開発等に有効に用いることができる。もちろん、自動車管理システムAからの情報の提供は、オンライン・オフラインのいかなる形態であってもよいが、よりリアルタイムな情報提供を行うには、自動車管理システムAをメーカ側のシステム(データベース)等にネットワークに接続するのが好ましい。この場合、個人情報を保護するため、メーカ側には、部品の交換インターバルと車両の型式等のみを提供するのが好ましい。
【0039】
「ダイレクトメール作成処理」
また、自動車管理システムAは、顧客が自動車整備工場で整備等を受けるたびに蓄積する顧客の整備履歴情報等を用いて、下記のようなダイレクトメールを作成するための処理を実行することもできる。図9は、その処理の流れを示すものである。
自動車整備工場側で、担当者がダイレクトメールを送る対象となる顧客の条件を設定する。例えば、「来月車検満了日が来る」、「オイル、ブレーキパッド等の交換タイミングが1ヵ月以内」等である。この条件は担当者が適宜設定すればよい。
担当者は、この条件を自動車管理システムAの入力部40により指定する。すると、処理部70は、これを受け付け(ステップS201)、指定された条件に合致する顧客を抽出する(ステップS202)。
【0040】
続いて、処理部70は、抽出された個々の顧客の(3)整備履歴情報を呼び出し、対象となる整備項目について、見積金額を算出する(ステップS203)。これには、顧客の(2)車両情報に含まれる顧客の車両の型式等に基づき、業務データ格納部62に格納されているデータをサーチし、整備に必要な部品を特定するとともに、その部品の単価、および整備に必要な工数(時間)を得る。このため業務データ格納部62には、オイル等の汎用部品の他、車種毎の部品の部品コードや単価のデータ、各種整備に要する工数(時間)のデータ等が格納されている。
そして、処理部70では、これらのリストを表示部20に表示する。このリストには、必要に応じて部品の使用個数等を入力できるようになっており、入力部40により使用個数等を担当者が入力すると、処理部70により部品の見積金額が算出されるようになっている。また、整備に必要な工賃については、時間あたりの基準工賃を自動車管理システムAに予め設定することができるようになっており、部品毎の工数と基準工賃を積算することで、工賃の見積金額が算出されるようになっている。このとき、基準工賃は、予め設定された金額を用いるのではなく、表示部20上に表示された入力欄に対し、入力部40によって入力された金額を用いることもできる。
【0041】
このようにして、一人の顧客に対する整備の見積金額が算出されると、処理部70では、その見積金額を出力することができる(ステップS204)。この出力形態としては、印字部30による、整備を受けることを薦めるダイレクトメール用の葉書等へのプリントアウトが好適である。
【0042】
なお、上記のような機能を用い、本自動車管理システムAでは、蓄積した情報に基づき、自動車整備工場における整備スケジュールの管理を行うこともできる。
その場合、自動車整備工場では、担当者が、特定の日、特定の週等を選び、その日付を自動車管理システムAの入力部40により指定する。
すると、処理部70は、指定された日付、あるいはそれ以降の一定期間内に、整備を推奨するタイミングが到来する顧客を抽出する。
そして、処理部70では、抽出された顧客に対し、案内を出すための情報を出力する。
【0043】
自動車整備工場では、このようにして、抽出された顧客に対し、前記した日付に整備を受けることを薦める内容の案内を送付するのである。このとき、業務データ格納部62から、抽出された顧客の住所、氏名等のデータを、印字部30でダイレクトメール用の葉書等にプリントアウトする形で出力することもできるし、さらには処理部70で案内用の電子メールを作成し、これをインターネット等を介して顧客に送付する形とすることもできる。
このようにすれば、自動車整備工場では、例えば、自動車整備工場の閑散期に顧客を導いて、繁忙度の均一化を図ることができる。また、特定の日を、例えば「エンジンオイル交換のみ」とし、同じ作業の繰り返しとすることで作業の効率化を図ったりすることもできる。
もちろん、自動車管理システムAで、自動車整備工場のスケジュール管理を行うことができるのであれば、これと連動し、自動車整備工場の閑散期を自動車管理システムA側で抽出し、これを前記の「特定の日」として指定することも可能である。
【0044】
図10は、上記の「ダイレクトメール作成処理」および「スケジュール管理処理」を適用して作成する案内状の一例であり、その場合、図10中、符号B1に示す部分に、次回整備を受ける際の見積金額が表示され、符号B2で示す部分には、自動車整備工場側で指定した「特定の日」に整備を受けるのであれば、費用をディスカウントできる旨の表示がなされている。
【0045】
「在庫管理処理」
本自動車管理システムAでは、蓄積した情報に基づき、自動車整備工場における在庫管理を行うこともできる。図11は、その処理の流れを示すものである。
自動車整備工場側で、担当者が、在庫管理を行う対象期間を適宜設定する。例えば「今月」、「来月」等である。担当者は、この条件を自動車管理システムAの入力部40により指定する。
すると、処理部70は、これを受け付け(ステップS301)、自動車整備工場で取り扱う全ての部品のそれぞれについて、指定された条件に合致する期間に、「交換タイミング」が到来する車両の数を集計する(ステップS302)。例えば、エンジンオイルであれば、「今月、車検満了日が到来する」、「今月、エンジンオイルの交換タイミングが到来する」車両の台数を集計する。これにより、個々の部品について、対象となる期間中に必要な量が算出できるので、処理部70は、その算出した値を、表示部20に表示したり、印字部30に印字する(ステップS303)。
自動車整備工場では、個々の部品の、算出された、「対象となる期間中に必要な量」に基づき、部品を発注する等して、部品が不足しないように在庫管理することができる。
【0046】
上述したように、自動車管理システムAによれば、顧客に対して整備を行う度に蓄積する様々な情報を用い、「蓄積した情報に基づくオリジナル情報の生成処理」、「ダイレクトメール作成処理」、「在庫管理処理」等を行うことができ、これにより業務の効率化を図るとともに、顧客に対してより有効なサービスを提供することが可能となる。
【0047】
なお、上記実施の形態では、自動車管理システムAで様々な機能(処理)を実現できる例を示したが、これらの機能は、適宜取捨選択して自動車管理システムAに備えればよい。また、詳細な処理の順序等については、同様の機能を発現できるのであれば如何なるものとしてもよいのは言うまでも無い。
また、自動車管理システムAを、一つの自動車整備工場で利用する、いわゆるスタンドアロン型として説明したが、複数箇所の自動車整備工場でネットワークを組んでいる(提携している)場合には、これら複数箇所の整備工場で自動車管理システムAをネットワーク等を介して接続し、共用する構成とすることもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、業務の効率化を図るとともに、顧客に対してより有効なサービスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における自動車管理システムの構成を示す図である。
【図2】各顧客に関するデータの一例を示す図である。
【図3】売上処理を行うときの処理の流れを示す図である。
【図4】売上入力画面の一例を示す図である。
【図5】業務データ格納部に格納された、キーワードの関連を示す図である。
【図6】売上明細表示画面の一例を示す図である。
【図7】初期管理項目と、整備を受けた状況に応じて設定される管理項目を示す図である。
【図8】顧客カードの一例を示す図である。
【図9】ダイレクトメール作成処理の流れを示す図である。
【図10】案内状の一例を示す図である。
【図11】在庫管理処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
10…本体、20…表示部、30…印字部、40…入力部、50…カードリーダ・ライタ、60…情報格納部、62…業務データ格納部(整備時期情報格納部、顧客情報格納部、部品価格情報格納部、車種情報格納部、整備履歴情報格納部)、70…処理部(情報生成部、整備インターバル情報生成部、整備タイミング予測部、情報生成手段、整備インターバル情報生成手段、整備タイミング予測手段)、100…顧客カード、A…自動車管理システム
Claims (10)
- 顧客の車両に対して行う整備の予定時期に関する整備時期情報を格納した整備時期情報格納部と、
前記整備時期情報に基づき、特定の期間内に前記予定時期が到来する車両を抽出し、抽出した前記車両に関して所定の情報を生成する情報生成部と、
を備えることを特徴とする自動車管理システム。 - 前記情報生成部は、前記所定の情報として、抽出した前記車両に対して整備を行うために前記特定の期間内に必要な部品の量を集計することを特徴とする請求項1に記載の自動車管理システム。
- 前記顧客の連絡先を示す情報を前記整備時期情報に関連付けて格納した顧客情報格納部をさらに備え、
前記情報生成部は、前記特定の期間内に前記予定時期が到来する車両を有する顧客に対し、案内を出すための連絡先を含む情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の自動車管理システム。 - 前記車両の整備に必要な部品価格の情報を格納した部品価格情報格納部をさらに備え、
前記情報生成部は、前記部品価格情報格納部に格納された部品価格の情報に基づき、前記車両に対する整備費用の見積金額を算出し、前記案内を出すための前記情報に含めることを特徴とする請求項3に記載の自動車管理システム。 - 前記整備時期情報格納部と前記情報生成部とが、外部ネットワークを介して接続可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動車管理システム。
- 顧客の車両の車種を特定する車種情報を格納した車種情報格納部と、
前記車両に対して行った整備の時期に関する履歴情報を格納した整備履歴情報格納部と、
前記車種情報および前記履歴情報に基づき、車種毎に実施した整備インターバル情報を生成する整備インターバル情報生成部と、
前記整備インターバル情報に基づいて、顧客の車両に対し、次回整備を受けることを推奨するタイミングを予測する整備タイミング予測部と、
を備えることを特徴とする自動車管理システム。 - 顧客の連絡先を示す連絡先情報、および前記顧客の車両に対して行う整備の予定時期に関する整備時期情報を格納した外部のデータベースに外部ネットワークを介して接続する接続手段と、
前記接続手段で接続した前記データベースから、前記整備時期情報を呼び出すとともに特定の期間内に前記予定時期が到来する車両を抽出し、抽出された前記車両を保有する顧客の連絡先情報を呼び出し、当該顧客に対し案内を出すための連絡先を含む情報を生成する情報生成手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。 - 前記データベースは、顧客の車両の車種を特定する車種情報、前記車両に対して行った整備の時期に関する履歴情報をさらに格納し、
前記履歴情報および前記車種情報に基づき、車種毎に、実施した整備インターバル情報を生成する整備インターバル情報生成手段と、
前記整備インターバル情報に基づいて、顧客の車両に対し、次回整備を受けることを推奨するタイミングを予測する整備タイミング予測手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の端末装置。 - 顧客の車両の車種を特定する車種情報、および前記車両に対して行った整備の時期に関する履歴情報を格納したデータベースにアクセスし、前記履歴情報および前記車種情報に基づき、同一車種の前記履歴情報を呼び出すステップと、
呼び出した前記履歴情報に基づき、車種毎に実施した整備インターバル情報を生成し、当該整備インターバル情報を前記データベースに格納するステップと、を含む処理をコンピュータ装置に実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記顧客の車両について、前記整備インターバル情報に基づき、次回整備を受けることを推奨するタイミングを予測するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラム。
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