JP2005004147A - シール及びその製造方法、写真ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便に写真の見栄えを良くすることができるシール、及びこのシールを用いた好みに応じて写真を交換できる写真ホルダを提供すること。
【解決手段】本発明は、シート部材の略中央部に所定形状の窓を備えたことを特徴とする。このようにすれば、所望の部分のみが上記窓によって抽出されることになるので、簡便に写真の見栄えを良くすることができる。また、上記シート部材の表面に装飾を施すようにすることもできる。このようにすれば、写真をその当時の状況を表した絵やコメントで囲むことになるので、さらに写真の見栄えを良くすることができる。さらに、上記シート部材の表面は透明フィルムで覆うようにすれば、上記窓のサイズより小さい物(コインや花の種など)を整理・保存することも可能となる。
また、表面に装飾を施した台紙に上記シート部材で写真を貼り付けることで、写真を簡単に交換できる写真ホルダを構成することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、シート部材の略中央部に所定形状の窓を備えたことを特徴とする。このようにすれば、所望の部分のみが上記窓によって抽出されることになるので、簡便に写真の見栄えを良くすることができる。また、上記シート部材の表面に装飾を施すようにすることもできる。このようにすれば、写真をその当時の状況を表した絵やコメントで囲むことになるので、さらに写真の見栄えを良くすることができる。さらに、上記シート部材の表面は透明フィルムで覆うようにすれば、上記窓のサイズより小さい物(コインや花の種など)を整理・保存することも可能となる。
また、表面に装飾を施した台紙に上記シート部材で写真を貼り付けることで、写真を簡単に交換できる写真ホルダを構成することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シール及び写真ホルダに関し、特に、写真を整理・保存する際に使用するシール及びこのシールを用いた写真ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
写真を整理・保存する際はアルバムを用いるのが一般的である。このアルバムとしては、台紙の表面に透明フィルムが剥離可能に貼り付けられたフエル・アルバム(商品名)が最も普及している(特許文献1参照)。
【0003】
上記透明フィルムは、台紙の内側の縁から容易に引き剥がすことができるようになっている。台紙から透明フィルムを剥がした後、この台紙上の所望の位置に写真を置いて透明フィルムを元の位置に戻す。これによって、透明フィルムと台紙との間に写真が挟まれることになるので、糊やコーナー等を用いることなく、写真をレイアウトして保存することができる。
【0004】
また、近年、個人が撮影した写真を画像データとして取り込み、カレンダ等の好みの背景とともに印刷して、写真付きのカレンダ等を作成することも普及している。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−76682号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のアルバムによると、写真を整理・保存することはできるものの、写真を単に並べて貼るだけになるので、見栄えの面で問題があった。
【0007】
例えば、写真の撮り方によっては、部外者や不要な背景が写ってしまう場合がある。この場合は、部外者等が写っている部分をはさみ等で切り取って所望の部分のみを抽出するようにしてもよいが、このような作業は非常に手間がかかるうえ、かえって見栄えを悪くすることがあった。
【0008】
また、あるイベントの際に撮った写真であっても、その内容によっては当時の状況がわかりにくい場合がある。この場合は、その写真を貼った周囲に当時の状況を表した絵やコメントをペン等で描くようにしてもよいが、このような作業も非常に手間がかかるうえ、かえって見栄えを悪くすることがあった。
【0009】
また、従来の写真付きカレンダ等では、写真が背景とともに印刷されているため、写真を入れ換えることは不可能であった。
【0010】
本発明は、上記従来の事情に基づいて提案されたものであって、簡便に写真の見栄えを良くすることができるシール、及び、このシールを用いた好みに応じて写真を交換できる写真ホルダを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。
【0012】
すなわち、本発明は、背面基材と、この背面基材と剥離可能な粘着剤を裏面に塗布したシート部材とからなるシールを前提としている。そして、このシールにおいて、上記シート部材の略中央部に所定形状の窓を備えたことを特徴とする。このようにすれば、所望の部分のみが上記窓によって抽出されることになるので、簡便に写真の見栄えを良くすることができる。
【0013】
また、上記シート部材の表面に装飾を施すようにすることもできる。このようにすれば、写真をその当時の状況を表した絵やコメントで囲むことになるので、さらに写真の見栄えを良くすることができる。
【0014】
なお、上記シート部材の表面は透明フィルムで覆っておくのが好ましい。このようにすれば、写真を保護することができるだけでなく、上記窓のサイズより小さい物(コインや花の種など)を整理・保存することも可能となる。
【0015】
さらに、表面に装飾を施した台紙の所定位置に、上記シート部材を用いて写真を貼り替え自在に貼り付ける構成としてもよい。これにより、例えば、好みに応じて写真を入れ換えることができる写真付きカレンダ等を簡単に構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって詳細に説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1(A)は、本発明におけるシール10の平面図であり、図1(B)は、そのA−A線断面図である。この図1(B)に示すように、本発明におけるシール10は、グラシン紙やクラフト紙などの背面基材(剥離紙)12と、この背面基材12と剥離可能な粘着剤を裏面に塗布した白紙・アート紙・コート紙などのシート部材11とからなる。そして、図1(A)に示すように、上記シート部材11の略中央部に矩形の窓Wを備えたことを特徴とする。この窓Wの形成方法については後述することとし、以下、本シール10の使用方法について説明する。
【0018】
まず、図2(A)に示すように、三人の人物が写った写真20があるものと仮定する。これら人物のうち、向かって右端に写っている人物のみ抽出したい場合がある。この場合は、台紙上の適当な位置に写真20を配置し、シート部材11に貼られた背面基材(剥離紙)12を剥ぐ。そして、図2(B)に示すように、向かって右端に写っている人物が窓Wに入るようにして、このシート部材11を台紙30に貼り付ける。
【0019】
このようにすれば、シート部材11と台紙30との間に写真20が挟み込まれることになり、また、向かって右端に写っている人物のみが窓Wによって抽出されることになる。すなわち、本発明によれば、シート部材11を貼るという簡便な作業によって、写真20の見栄えを良くすることができる。
【0020】
しかも、図1(A)に示したように、本実施の形態におけるシール10においては、窓W以外の部分(以下「フレームF」という)は無地である。従って、図2(B)に示すように、このフレームFには、写真20を撮った日付などをペンなどを用いて記載しておくこともできる。
【0021】
なお、上記シート部材11に塗布する粘着剤としては、アクリル系溶剤型粘着剤など、貼り付け、引き剥がしを繰り返し行うことが可能な粘着剤(以下、再剥離用の粘着剤と記述する。)を用いるようにしているので、上記のように台紙30に貼り付けたシート部材11を剥ぎ取って、別の場所に貼り直すことができる。この場合、シート部材11を貼っていた台紙30が例えば新聞紙のような材質のものであっても、この台紙30に粘着剤は残らない。
【0022】
もちろん、上記シート部材11に塗布する粘着剤として、一般強粘と呼ばれるタイプの粘着剤を用いるようにしてもよい。この場合は、台紙30等の被着体にシート部材11を半永久的に貼り付けておくことができる。
【0023】
また、上記の説明ではシール10のサイズについて特に言及しなかったが、シール10のサイズは、当然、台紙30に貼り付ける物のサイズよりも大きい必要がある。もっとも、シール10よりも大きいサイズの写真20を台紙30に貼り付けたい場合は、この写真20をはさみ等で切り取って適当なサイズにすればよい。
【0024】
(実施の形態2)
既に説明したように、あるイベントの際に撮った写真20であっても、その内容によっては当時の状況がわかりにくい場合がある。この場合は、その写真20を貼った周囲に当時の状況を表した絵やコメントをペン等で描くようにしてもよいが、このような作業も非常に手間がかかるうえ、かえって見栄えを悪くすることがあった。
【0025】
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、シート部材11の表面に装飾を施した。この装飾を施す手法は特に限定されるものではない。例えば、公知であるインライン方式の印刷装置を用いれば、多種多色の文字や色彩等をシート部材11に印刷することができる。
【0026】
このようにすれば、図4に示すように、雛祭りの際に撮った子供の写真20を、フレームFに描かれた雛壇の中央に配置することができる。すなわち、本実施の形態によれば、シート部材11を貼るという簡便な作業によって、より写真20の見栄えを良くすることができる。
【0027】
もちろん、フレームFに施す装飾の内容は限定されるものではない。例えば、端午の節句の際に撮った写真20を整理・保存する場合は、図5(A)に示すように、兜や鯉幟が描かれたシール10を用いることができる。また、クリスマスの際に撮った写真20を整理・保存する場合は、図5(B)に示すように、サンタクロースが描かれたシール10を用いることができる。
【0028】
(実施の形態3)
図6は、本実施の形態におけるシール10の説明図である。
【0029】
この図6(B)に示すように、本実施の形態では、シート部材11の表面を透明フィルム13で覆うことにした。この透明フィルム13は、少なくとも窓W全体を覆うことができるサイズであればよく、必ずしも、上記「シート部材11の表面」全体を覆う必要はない。
【0030】
このようにすれば、シート部材11によって写真20を台紙30に貼り付けたとき、この写真20の表面が窓Wからむき出しになることなく、透明フィルム13によって覆われることになる。すなわち、本実施の形態におけるシール10は、上記実施の形態1や2におけるシール10に比べて、写真20を保護することができる点で有利である。しかも、本実施の形態におけるシール10によれば、コイン、花の種、CD(compact disc)、チェキ、ポラロイド(商品名)、ポストカードなど、窓Wのサイズより小さい物も整理・保存することができるという効果もある。
【0031】
なお、ここでは、実施の形態1で説明したシール10に透明フィルム13を追加した構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、実施の形態2で説明したシール10(シート部材11の表面に装飾を施したシール10)に透明フィルム13を追加するようにしてもよいのはもちろんである。
【0032】
(実施の形態4)
図7(A)は、本発明における写真ホルダ50の平面図であり、図7(B)は、そのA−A線断面図である。
【0033】
図7(B)に示すように、本実施の形態の写真ホルダ50は、上記各実施の形態に記載したシート部材11と台紙30で構成されている。このシート部材11には、上述のように、再剥離用の粘着剤が塗布されており、写真20を台紙30の所定の位置に貼り替え自在に貼り付けることが可能となっている。
【0034】
台紙30の表面には、上述のインライン方式の印刷装置等により任意の装飾が施してあり、図7では、この装飾として、上記写真20を貼り付ける略中央の所定領域の左右両側に、それぞれ3ヶ月間の暦を印刷している。
【0035】
この台紙30の材質は、特に限定するものではなく、アート紙・コート紙等の紙の他、プラスチックシート等の樹脂シートなど任意の素材を用いることができる。また、上記台紙30の表面に、例えば、ラミネート加工等の表面加工を行っておけば、シート部材11の貼り替えが更に容易になる上、シート部材11を台紙30から剥がす際に、台紙30表面の装飾が粘着剤に付着して剥れることもない。
【0036】
以上のようにすれば、台紙30に貼り付けた写真20を好みに応じて容易に交換できる写真ホルダを構成することができ、例えば、月ごとに写真を交換することが可能な写真付きカレンダ等も容易に作ることができる。
【0037】
また、写真20を交換する際には、剥ぎ取ったシート部材11に付着している写真20を剥ぎ取り、他の写真を台紙30に貼り付けるためにこのシート部材11を再利用してもよいが、写真20を剥ぎ取らずにそのままアルバム等に貼り付けることもできる。
【0038】
さらに、上記実施の形態3で説明したように、シート部材11の窓W全体を透明フィルム13で覆う構成とすれば、写真20をキズ、汚れから保護することができる上、フィルムの光沢により写真20を美しく見せることも可能となる。
【0039】
なお、本実施の形態で例示した、台紙30表面の装飾、及び、写真20の貼り付け位置は、単に具体例を示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0040】
(実施の形態5)
本発明を適用したシールは、図9に示すように、加工機41、フィルム張り機42、プレス機43などが一体化した特殊印刷機40によって製造することができる。このような特殊印刷機40を用いれば、連続的かつ自動的にシールを製造することができる。
【0041】
以下、本発明を適用したシールの製造方法を詳細に説明する。
【0042】
まず、本実施の形態では、図8(A)に示すように、無地のロール状タック紙51を用いるものと仮定する。このタック紙51は、一般的なものでよく、シート部材、粘着剤、シリコーンが塗布された背面基材(剥離紙)の3層から構成されている。
【0043】
次に、図8(B)に示すように、上記タック紙51の表面に装飾52を施す。この印刷方式としては、実施の形態2で説明したようにインライン方式を採用してもよいし、オフセット方式やスクリーン方式など他の方式を採用してもよい。もちろん、使用するインクや装飾52の内容は限定されるものではない。
【0044】
このように装飾52を施されたタック紙51は、図9に示すように、窓Wの輪郭と一致する形状の刃型41aを備えた加工機41まで搬送されるようになっている。この刃型41aが昇降すると、タック紙51に窓Wがハーフカットされるようになっている。ハーフカットとは、シート部材だけを切る(すなわち、背面基材までは切らない)加工方法をいう。
【0045】
次に、少なくとも窓Wが覆われるように、ポリエチレン(PE)・ポリスチレン(PS)・ポリプロピレン(PP)等の熱可塑性フィルム53をフィルム張り機42で張る(図8(C))。
【0046】
このように熱可塑性フィルム53を張られたタック紙51は、図9に示すように、真鍮等でできた熱版43aを備えたプレス機43まで搬送されるようになっている。この熱版43aは、窓Wと略一致する形状(ここでは、窓より若干小さな矩形)に形成されている。したがって、この熱版43aを熱可塑性フィルム53にプレスすると、この熱可塑性フィルム53と窓W部分のシート部材とが熱圧着されるようになっている。
【0047】
次に、熱可塑性フィルム53を回転ローラ44等で巻き上げてタック紙51から引き剥がすと、図8(D)に示すように、熱可塑性フィルム53に窓W部分のシート部材が付着して抜き取られることになる(図8(D)では、熱可塑性フィルム53に付着したシート部材を図示していない。)。この結果、窓W部分のシート部材が抜き取られたシール10が形成される(図8(E))。なお、図8(D)〜(F)では、このように抜き取られた窓Wの部分を斜線で示している。
【0048】
次に、図8(F)に示すように、シールの表面を透明フィルム13で覆う。この点は、実施の形態3において説明したので、ここでは詳しい説明を省略する。
【0049】
最後に、シールの外周をハーフカットした後、適当なサイズに裁断する。このような加工は、上記した加工機41を用いて実現することができる。したがって、シールの表面を透明フィルム13で覆わない場合は、窓Wをハーフカットするときにシールの外周もハーフカットするようにしてもよい。
【0050】
以上のように、本実施の形態によれば、上記実施の形態1から3で説明したシールを人手を介すことなく製造することができる。特に、従来は、窓部分のシート部材を手作業で抜き取らなければならなかったところ、本実施の形態によれば、熱可塑性フィルムに熱圧着させるという簡便な方法によって窓部分のシート部材を抜き取ることができる点はメリットが大きい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明のシールは、シート部材の略中央部に所定形状の窓を備えたことを特徴とする。このようにすれば、所望の部分のみが上記窓によって抽出されることになるので、簡便に写真の見栄えを良くすることができる。
【0052】
また、上記シート部材の表面に装飾を施すようにすることもできる。このようにすれば、写真をその当時の状況を表した絵やコメントで囲むことになるので、さらに写真の見栄えを良くすることができる。
【0053】
さらに、上記シート部材の表面を透明フィルムで覆うこともできる。このようにすれば、写真を保護することができるだけでなく、上記窓のサイズより小さい物(コインや花の種など)を整理・保存することも可能となる。
【0054】
また、表面に装飾を施した台紙に、上記シート部材を用いて写真を貼り替え自在に貼り付ける構成とすれば、好みに応じて写真を交換することができる写真付きカレンダ等を容易に構成することができる。
【0055】
加えて、本発明を適用したシールは、人手を介すことなく製造することができる。特に、熱可塑性フィルムに熱圧着させるという簡便な方法によって窓部分のシート部材を抜き取ることができる点はメリットが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるシールの説明図
【図2】実施の形態1におけるシールの使用形態を示す図
【図3】実施の形態2におけるシールの説明図
【図4】実施の形態2におけるシールの使用形態を示す図
【図5】実施の形態2におけるシールのバリエーションを示す図
【図6】実施の形態3におけるシールの説明図
【図7】実施の形態4における写真ホルダの説明図
【図8】本発明を適用したシールの製造工程を示す図
【図9】本発明を適用したシールの製造装置の概略概観図
【符号の説明】
10 シール
11 シート部材
12 背面基材(剥離紙)
20 写真
30 台紙
W 窓
F フレーム
40 特殊印刷機
【発明の属する技術分野】
本発明は、シール及び写真ホルダに関し、特に、写真を整理・保存する際に使用するシール及びこのシールを用いた写真ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
写真を整理・保存する際はアルバムを用いるのが一般的である。このアルバムとしては、台紙の表面に透明フィルムが剥離可能に貼り付けられたフエル・アルバム(商品名)が最も普及している(特許文献1参照)。
【0003】
上記透明フィルムは、台紙の内側の縁から容易に引き剥がすことができるようになっている。台紙から透明フィルムを剥がした後、この台紙上の所望の位置に写真を置いて透明フィルムを元の位置に戻す。これによって、透明フィルムと台紙との間に写真が挟まれることになるので、糊やコーナー等を用いることなく、写真をレイアウトして保存することができる。
【0004】
また、近年、個人が撮影した写真を画像データとして取り込み、カレンダ等の好みの背景とともに印刷して、写真付きのカレンダ等を作成することも普及している。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−76682号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のアルバムによると、写真を整理・保存することはできるものの、写真を単に並べて貼るだけになるので、見栄えの面で問題があった。
【0007】
例えば、写真の撮り方によっては、部外者や不要な背景が写ってしまう場合がある。この場合は、部外者等が写っている部分をはさみ等で切り取って所望の部分のみを抽出するようにしてもよいが、このような作業は非常に手間がかかるうえ、かえって見栄えを悪くすることがあった。
【0008】
また、あるイベントの際に撮った写真であっても、その内容によっては当時の状況がわかりにくい場合がある。この場合は、その写真を貼った周囲に当時の状況を表した絵やコメントをペン等で描くようにしてもよいが、このような作業も非常に手間がかかるうえ、かえって見栄えを悪くすることがあった。
【0009】
また、従来の写真付きカレンダ等では、写真が背景とともに印刷されているため、写真を入れ換えることは不可能であった。
【0010】
本発明は、上記従来の事情に基づいて提案されたものであって、簡便に写真の見栄えを良くすることができるシール、及び、このシールを用いた好みに応じて写真を交換できる写真ホルダを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。
【0012】
すなわち、本発明は、背面基材と、この背面基材と剥離可能な粘着剤を裏面に塗布したシート部材とからなるシールを前提としている。そして、このシールにおいて、上記シート部材の略中央部に所定形状の窓を備えたことを特徴とする。このようにすれば、所望の部分のみが上記窓によって抽出されることになるので、簡便に写真の見栄えを良くすることができる。
【0013】
また、上記シート部材の表面に装飾を施すようにすることもできる。このようにすれば、写真をその当時の状況を表した絵やコメントで囲むことになるので、さらに写真の見栄えを良くすることができる。
【0014】
なお、上記シート部材の表面は透明フィルムで覆っておくのが好ましい。このようにすれば、写真を保護することができるだけでなく、上記窓のサイズより小さい物(コインや花の種など)を整理・保存することも可能となる。
【0015】
さらに、表面に装飾を施した台紙の所定位置に、上記シート部材を用いて写真を貼り替え自在に貼り付ける構成としてもよい。これにより、例えば、好みに応じて写真を入れ換えることができる写真付きカレンダ等を簡単に構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって詳細に説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1(A)は、本発明におけるシール10の平面図であり、図1(B)は、そのA−A線断面図である。この図1(B)に示すように、本発明におけるシール10は、グラシン紙やクラフト紙などの背面基材(剥離紙)12と、この背面基材12と剥離可能な粘着剤を裏面に塗布した白紙・アート紙・コート紙などのシート部材11とからなる。そして、図1(A)に示すように、上記シート部材11の略中央部に矩形の窓Wを備えたことを特徴とする。この窓Wの形成方法については後述することとし、以下、本シール10の使用方法について説明する。
【0018】
まず、図2(A)に示すように、三人の人物が写った写真20があるものと仮定する。これら人物のうち、向かって右端に写っている人物のみ抽出したい場合がある。この場合は、台紙上の適当な位置に写真20を配置し、シート部材11に貼られた背面基材(剥離紙)12を剥ぐ。そして、図2(B)に示すように、向かって右端に写っている人物が窓Wに入るようにして、このシート部材11を台紙30に貼り付ける。
【0019】
このようにすれば、シート部材11と台紙30との間に写真20が挟み込まれることになり、また、向かって右端に写っている人物のみが窓Wによって抽出されることになる。すなわち、本発明によれば、シート部材11を貼るという簡便な作業によって、写真20の見栄えを良くすることができる。
【0020】
しかも、図1(A)に示したように、本実施の形態におけるシール10においては、窓W以外の部分(以下「フレームF」という)は無地である。従って、図2(B)に示すように、このフレームFには、写真20を撮った日付などをペンなどを用いて記載しておくこともできる。
【0021】
なお、上記シート部材11に塗布する粘着剤としては、アクリル系溶剤型粘着剤など、貼り付け、引き剥がしを繰り返し行うことが可能な粘着剤(以下、再剥離用の粘着剤と記述する。)を用いるようにしているので、上記のように台紙30に貼り付けたシート部材11を剥ぎ取って、別の場所に貼り直すことができる。この場合、シート部材11を貼っていた台紙30が例えば新聞紙のような材質のものであっても、この台紙30に粘着剤は残らない。
【0022】
もちろん、上記シート部材11に塗布する粘着剤として、一般強粘と呼ばれるタイプの粘着剤を用いるようにしてもよい。この場合は、台紙30等の被着体にシート部材11を半永久的に貼り付けておくことができる。
【0023】
また、上記の説明ではシール10のサイズについて特に言及しなかったが、シール10のサイズは、当然、台紙30に貼り付ける物のサイズよりも大きい必要がある。もっとも、シール10よりも大きいサイズの写真20を台紙30に貼り付けたい場合は、この写真20をはさみ等で切り取って適当なサイズにすればよい。
【0024】
(実施の形態2)
既に説明したように、あるイベントの際に撮った写真20であっても、その内容によっては当時の状況がわかりにくい場合がある。この場合は、その写真20を貼った周囲に当時の状況を表した絵やコメントをペン等で描くようにしてもよいが、このような作業も非常に手間がかかるうえ、かえって見栄えを悪くすることがあった。
【0025】
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、シート部材11の表面に装飾を施した。この装飾を施す手法は特に限定されるものではない。例えば、公知であるインライン方式の印刷装置を用いれば、多種多色の文字や色彩等をシート部材11に印刷することができる。
【0026】
このようにすれば、図4に示すように、雛祭りの際に撮った子供の写真20を、フレームFに描かれた雛壇の中央に配置することができる。すなわち、本実施の形態によれば、シート部材11を貼るという簡便な作業によって、より写真20の見栄えを良くすることができる。
【0027】
もちろん、フレームFに施す装飾の内容は限定されるものではない。例えば、端午の節句の際に撮った写真20を整理・保存する場合は、図5(A)に示すように、兜や鯉幟が描かれたシール10を用いることができる。また、クリスマスの際に撮った写真20を整理・保存する場合は、図5(B)に示すように、サンタクロースが描かれたシール10を用いることができる。
【0028】
(実施の形態3)
図6は、本実施の形態におけるシール10の説明図である。
【0029】
この図6(B)に示すように、本実施の形態では、シート部材11の表面を透明フィルム13で覆うことにした。この透明フィルム13は、少なくとも窓W全体を覆うことができるサイズであればよく、必ずしも、上記「シート部材11の表面」全体を覆う必要はない。
【0030】
このようにすれば、シート部材11によって写真20を台紙30に貼り付けたとき、この写真20の表面が窓Wからむき出しになることなく、透明フィルム13によって覆われることになる。すなわち、本実施の形態におけるシール10は、上記実施の形態1や2におけるシール10に比べて、写真20を保護することができる点で有利である。しかも、本実施の形態におけるシール10によれば、コイン、花の種、CD(compact disc)、チェキ、ポラロイド(商品名)、ポストカードなど、窓Wのサイズより小さい物も整理・保存することができるという効果もある。
【0031】
なお、ここでは、実施の形態1で説明したシール10に透明フィルム13を追加した構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、実施の形態2で説明したシール10(シート部材11の表面に装飾を施したシール10)に透明フィルム13を追加するようにしてもよいのはもちろんである。
【0032】
(実施の形態4)
図7(A)は、本発明における写真ホルダ50の平面図であり、図7(B)は、そのA−A線断面図である。
【0033】
図7(B)に示すように、本実施の形態の写真ホルダ50は、上記各実施の形態に記載したシート部材11と台紙30で構成されている。このシート部材11には、上述のように、再剥離用の粘着剤が塗布されており、写真20を台紙30の所定の位置に貼り替え自在に貼り付けることが可能となっている。
【0034】
台紙30の表面には、上述のインライン方式の印刷装置等により任意の装飾が施してあり、図7では、この装飾として、上記写真20を貼り付ける略中央の所定領域の左右両側に、それぞれ3ヶ月間の暦を印刷している。
【0035】
この台紙30の材質は、特に限定するものではなく、アート紙・コート紙等の紙の他、プラスチックシート等の樹脂シートなど任意の素材を用いることができる。また、上記台紙30の表面に、例えば、ラミネート加工等の表面加工を行っておけば、シート部材11の貼り替えが更に容易になる上、シート部材11を台紙30から剥がす際に、台紙30表面の装飾が粘着剤に付着して剥れることもない。
【0036】
以上のようにすれば、台紙30に貼り付けた写真20を好みに応じて容易に交換できる写真ホルダを構成することができ、例えば、月ごとに写真を交換することが可能な写真付きカレンダ等も容易に作ることができる。
【0037】
また、写真20を交換する際には、剥ぎ取ったシート部材11に付着している写真20を剥ぎ取り、他の写真を台紙30に貼り付けるためにこのシート部材11を再利用してもよいが、写真20を剥ぎ取らずにそのままアルバム等に貼り付けることもできる。
【0038】
さらに、上記実施の形態3で説明したように、シート部材11の窓W全体を透明フィルム13で覆う構成とすれば、写真20をキズ、汚れから保護することができる上、フィルムの光沢により写真20を美しく見せることも可能となる。
【0039】
なお、本実施の形態で例示した、台紙30表面の装飾、及び、写真20の貼り付け位置は、単に具体例を示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0040】
(実施の形態5)
本発明を適用したシールは、図9に示すように、加工機41、フィルム張り機42、プレス機43などが一体化した特殊印刷機40によって製造することができる。このような特殊印刷機40を用いれば、連続的かつ自動的にシールを製造することができる。
【0041】
以下、本発明を適用したシールの製造方法を詳細に説明する。
【0042】
まず、本実施の形態では、図8(A)に示すように、無地のロール状タック紙51を用いるものと仮定する。このタック紙51は、一般的なものでよく、シート部材、粘着剤、シリコーンが塗布された背面基材(剥離紙)の3層から構成されている。
【0043】
次に、図8(B)に示すように、上記タック紙51の表面に装飾52を施す。この印刷方式としては、実施の形態2で説明したようにインライン方式を採用してもよいし、オフセット方式やスクリーン方式など他の方式を採用してもよい。もちろん、使用するインクや装飾52の内容は限定されるものではない。
【0044】
このように装飾52を施されたタック紙51は、図9に示すように、窓Wの輪郭と一致する形状の刃型41aを備えた加工機41まで搬送されるようになっている。この刃型41aが昇降すると、タック紙51に窓Wがハーフカットされるようになっている。ハーフカットとは、シート部材だけを切る(すなわち、背面基材までは切らない)加工方法をいう。
【0045】
次に、少なくとも窓Wが覆われるように、ポリエチレン(PE)・ポリスチレン(PS)・ポリプロピレン(PP)等の熱可塑性フィルム53をフィルム張り機42で張る(図8(C))。
【0046】
このように熱可塑性フィルム53を張られたタック紙51は、図9に示すように、真鍮等でできた熱版43aを備えたプレス機43まで搬送されるようになっている。この熱版43aは、窓Wと略一致する形状(ここでは、窓より若干小さな矩形)に形成されている。したがって、この熱版43aを熱可塑性フィルム53にプレスすると、この熱可塑性フィルム53と窓W部分のシート部材とが熱圧着されるようになっている。
【0047】
次に、熱可塑性フィルム53を回転ローラ44等で巻き上げてタック紙51から引き剥がすと、図8(D)に示すように、熱可塑性フィルム53に窓W部分のシート部材が付着して抜き取られることになる(図8(D)では、熱可塑性フィルム53に付着したシート部材を図示していない。)。この結果、窓W部分のシート部材が抜き取られたシール10が形成される(図8(E))。なお、図8(D)〜(F)では、このように抜き取られた窓Wの部分を斜線で示している。
【0048】
次に、図8(F)に示すように、シールの表面を透明フィルム13で覆う。この点は、実施の形態3において説明したので、ここでは詳しい説明を省略する。
【0049】
最後に、シールの外周をハーフカットした後、適当なサイズに裁断する。このような加工は、上記した加工機41を用いて実現することができる。したがって、シールの表面を透明フィルム13で覆わない場合は、窓Wをハーフカットするときにシールの外周もハーフカットするようにしてもよい。
【0050】
以上のように、本実施の形態によれば、上記実施の形態1から3で説明したシールを人手を介すことなく製造することができる。特に、従来は、窓部分のシート部材を手作業で抜き取らなければならなかったところ、本実施の形態によれば、熱可塑性フィルムに熱圧着させるという簡便な方法によって窓部分のシート部材を抜き取ることができる点はメリットが大きい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明のシールは、シート部材の略中央部に所定形状の窓を備えたことを特徴とする。このようにすれば、所望の部分のみが上記窓によって抽出されることになるので、簡便に写真の見栄えを良くすることができる。
【0052】
また、上記シート部材の表面に装飾を施すようにすることもできる。このようにすれば、写真をその当時の状況を表した絵やコメントで囲むことになるので、さらに写真の見栄えを良くすることができる。
【0053】
さらに、上記シート部材の表面を透明フィルムで覆うこともできる。このようにすれば、写真を保護することができるだけでなく、上記窓のサイズより小さい物(コインや花の種など)を整理・保存することも可能となる。
【0054】
また、表面に装飾を施した台紙に、上記シート部材を用いて写真を貼り替え自在に貼り付ける構成とすれば、好みに応じて写真を交換することができる写真付きカレンダ等を容易に構成することができる。
【0055】
加えて、本発明を適用したシールは、人手を介すことなく製造することができる。特に、熱可塑性フィルムに熱圧着させるという簡便な方法によって窓部分のシート部材を抜き取ることができる点はメリットが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるシールの説明図
【図2】実施の形態1におけるシールの使用形態を示す図
【図3】実施の形態2におけるシールの説明図
【図4】実施の形態2におけるシールの使用形態を示す図
【図5】実施の形態2におけるシールのバリエーションを示す図
【図6】実施の形態3におけるシールの説明図
【図7】実施の形態4における写真ホルダの説明図
【図8】本発明を適用したシールの製造工程を示す図
【図9】本発明を適用したシールの製造装置の概略概観図
【符号の説明】
10 シール
11 シート部材
12 背面基材(剥離紙)
20 写真
30 台紙
W 窓
F フレーム
40 特殊印刷機
Claims (8)
- 背面基材と、この背面基材と剥離可能な粘着剤を裏面に塗布したシート部材とからなるシールにおいて、
上記シート部材の略中央部に所定形状の窓を備えたことを特徴とするシール。 - 上記シート部材の表面に装飾を施した請求項1に記載のシール。
- 上記シート部材の表面を透明フィルムで覆った請求項1に記載のシール。
- 請求項1に記載のシールから背面基材を剥離したシート部材と、
表面に装飾を施した台紙とを備え、
上記台紙の所定位置に写真を上記シート部材により貼り替え自在に貼り付けることを特徴とする写真ホルダ。 - 上記装飾がカレンダである請求項4に記載の写真ホルダ。
- 背面基材と、この背面基材と剥離可能な粘着剤を裏面に塗布したシート部材とからなるシールの製造方法において、
上記シート部材の略中央部に所定形状の窓をハーフカットする加工ステップと、
上記窓を熱可塑性フィルムで覆うフィルム張りステップと、
上記窓と略一致する形状の熱版によって上記熱可塑性フィルムをプレスすることで、この熱可塑性フィルムと上記窓部分のシート部材とを熱圧着させるプレスステップと、
上記熱可塑性フィルムを上記窓部分のシート部材とともに引き剥がす粕取りステップと、を備えたことを特徴とするシールの製造方法。 - 上記加工ステップの前に、上記シート部材の表面に装飾を施す印刷ステップを備えた請求項4に記載のシールの製造方法。
- 上記粕取りステップの後に、上記シート部材の表面を透明フィルムで覆うフィルム張りステップを備えた請求項4に記載のシールの製造方法。
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