JP2005003692A - 表示装置、コンピュータ装置および表示制御方法 - Google Patents
表示装置、コンピュータ装置および表示制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザの使い勝手を低下させることなく消費電力低減を達成することのできる画像表示装置を提供する。
【解決手段】例えば、アイドル状態が5分間継続した場合に、ユーザが、LCDパネルのリフレッシュ・レートを低減するように設定できる。アイドル状態の継続のほかに、バッテリの残容量が30%に達した場合に、リフレッシュ・レートを低減するように設定することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】例えば、アイドル状態が5分間継続した場合に、ユーザが、LCDパネルのリフレッシュ・レートを低減するように設定できる。アイドル状態の継続のほかに、バッテリの残容量が30%に達した場合に、リフレッシュ・レートを低減するように設定することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)に代表される表示装置、コンピュータ装置および表示制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(Personal Computer:以下PCと略称する)、その他各種モニタ用の表示装置として、液晶表示装置の普及には目覚ましいものがある。この種の液晶表示装置は、一般に、LCD(Liquid Crystal Display)パネルの背面に、照明用の面状光源であるバックライトを配設し、所定の広がりを有する液晶面を全体として均一な明るさに照射することで、LCDパネルの液晶面に形成された画像を可視像化するように構成されている。
ところで、上記液晶表示装置は、ノートブック型のPCの表示装置として多用されている。ノートブック型のPCにおいては、電源として交流(AC:Alternating Current)電源と直流(DC:Direct Current)電源の双方が利用できるようになっている。AC電源の場合にはACアダプタをPCに接続することによって商用電源を電源とし、DC電源の場合にはDCバッテリをPCに装着し、これを電源としているのは周知の通りである。特に、DC電源を用いる場合、DCバッテリによる連続駆動時間を少しでも延長することが常に技術的課題になっている。
【0003】
このため、PCの各部において消費電力を抑制するための努力がなされており、液晶表示装置においても、DC電源を用いる場合に、AC電源を用いる場合に比較してLCDパネルの輝度を自動的に低下させることが行なわれている。LCDパネルの輝度を低下させるには、LCDパネルの背面側に備えられたバックライトの照明の照度を低下させればよい。LCDパネルの輝度を低下させればバックライトの光源で消費する電力が減少し、結果としてDCバッテリでの連続駆動時間の延長に貢献することができるのである。しかしながら、消費電力を抑えてDCバッテリでの連続駆動時間を更に延長することが求められていることには何ら変わりは無い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方で、消費電力を低減することによって、表示装置のユーザに対して使用上の負担を強いることがあってはならない。したがって、消費電力の低減技術は、ユーザの使い勝手を低下させないことが前提となる。
そこで本発明は、ユーザの使い勝手を低下させることなく消費電力低減を達成することのできる画像表示装置およびコンピュータ装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、LCDパネルのリフレッシュ・レートに着目した。LCDパネルに画面を表示するときには1秒間に画面を所定回数書き換えるよう、LCDパネルを駆動する。このときの駆動周波数をリフレッシュ・レート(垂直同期周波数)と称している。
従来、このリフレッシュ・レートは常に一定であった。これに対し、リフレッシュ・レートを下げれば、LCDパネルの駆動に要する電力を抑制することができる、という事実がある。
ここで、本発明者らの検討において問題となったのは、リフレッシュ・レートを単に下げたのでは、フリッカ(画面のちらつき)が生じるという点である。したがって、ユーザが予期せぬ状態で、リフレッシュ・レートを下げると、ユーザにとって視認性の悪い表示画面となるおそれがある。一方で、LCDパネルに電源を投入していても、ユーザがLCDパネルを見ていない状態では、リフレッシュ・レートを下げても、ユーザに支障を生じさせることはない。ユーザがPCに対する操作を相当の時間行なわないときには、ユーザはLCDパネルを見ていないものとみなすことができる。
【0006】
以上の通りであり、ユーザの予期した状態で、リフレッシュ・レートを変更、より具体的には低減することは、ユーザの使い勝手を低下させることなくノート型PCの消費電力を低減することを可能にする。また、アイドル状態に代表される、ユーザがLCDパネルを見ていないと判断される時間帯には、リフレッシュ・レートを下げても、通常、ユーザに対する画面の視認性を低下させることはない。
本発明は、以上のような知見に基づいてなされたものであり、以下の構成を備えている。すなわち本発明の表示装置は、所定のリフレッシュ・レートで駆動される表示手段と、ユーザにより設定された前記リフレッシュ・レートに基づいて、前記表示手段を駆動する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の表示装置は、リフレッシュ・レートをユーザが設定することができるため、当該ユーザはリフレッシュ・レートの変更を認識して表示画像を見ることができる。したがって、予期せぬユーザの使い勝手の低下を招くことがない。しかも、リフレッシュ・レートを低減するように設定すれば、消費電力の低減を図ることができる。
【0007】
本発明の表示装置において、ユーザにより設定されるリフレッシュ・レートは、単数でなく複数種類とすることができる。つまり、表示制御手段は、複数種類のリフレッシュ・レートを選択可能とすることができる。現在のLCDパネルでは、主に60Hzのリフレッシュ・レートが採用されているが、60Hzの他に、例えば50Hz、40Hzといったリフレッシュ・レートを設定できるようにする。
また本発明の表示装置において、表示制御手段は、時間の経過に伴ってリフレッシュ・レートが低減されるように表示手段を駆動することができる。この場合、リフレッシュ・レートを、時間の経過に伴って、段階的に低減させることができるし、連続的に低減させることができる。時間の経過に伴って低減させる具体的なケースとして、ユーザがコンピュータ装置に対して操作しないアイドル状態が継続する場合に、リフレッシュ・レートを低減させるケースがある。また、コンピュータ装置がバッテリを内蔵しかつ電力供給をバッテリのみから行なうような場合に、バッテリからの電力供給の経過時間に応じてリフレッシュ・レートを低減させるケースもある。時間の経過に伴って、段階的にあるいは連続的にリフレッシュ・レートを低減する場合、リフレッシュ・レートの変動が目立ちにくいということもいえる。
本発明の表示装置において、表示制御手段が、ユーザの設定によりリフレッシュ・レートを低減する場合に、表示手段の輝度をリフレッシュ・レートの低減に応じて制御することが有効である。後述するように、リフレッシュ・レートの低減によるフリッカの発生を、輝度の低減によって抑制することができるからである。また、輝度の低減は、消費電力の低減をもたらし、リフレッシュ・レートの低減による消費電力の低減と併せた省電力化が期待できる。
【0008】
本発明はさらに、表示手段における単位時間あたりの画面書き換え回数を定義するリフレッシュ・レートを設定する設定手段と、この設定手段により設定されたリフレッシュ・レートを表示手段に対して供給する表示制御手段と、を備えたコンピュータ装置によって実現することができる。そして、この設定手段は、コンピュータ装置の使用状態に応じたリフレッシュ・レートを設定することができる。コンピュータの使用状態に応じたとは、以上で説明したアイドル時間の継続、バッテリの残容量に応ずる場合を含むことはもちろんであるが、以下のような場合をも包含する。例えば、コンピュータ装置を省電力モードで使用する場合、コンピュータ装置を音楽CDの再生のために使用する場合、バッテリの低消耗モードで使用する場合等を包含する。これらのコンピュータの使用状態においては、表示画像の質よりも省電力を優先させるものであるか、または表示画像の質が大きく問われないということがいえる。したがって、リフレッシュ・レートが低減したとしても、操作性に影響を及ぼさない。
【0009】
本発明のコンピュータ装置において、設定手段は、初期状態で設定される基準リフレッシュ・レートと、基準リフレッシュ・レートよりも単位時間あたりの画面書き換え回数の少ない1または2以上の低リフレッシュ・レートを準備する。
そして、ユーザの設定に応じて、基準リフレッシュ・レートまたは低リフレッシュ・レートとを適用する。
具体的な適用例として、コンピュータ装置に対するユーザの操作がなされないアイドル状態の継続時間に基づく場合がある。つまり、表示手段に対して、基準リフレッシュ・レートを供給していたが、所定時間だけアイドル状態が継続した時には、基準リフレッシュ・レートから低リフレッシュ・レートに移行するようにリフレッシュ・レートを設定することができる。アイドル状態にはユーザが表示画面を見ていないことも想定され、そうであればリフレッシュ・レートを低減することによって仮にフリッカが発生したとしても、操作性に影響を及ぼさない。
さらに本発明のコンピュータ装置において、コンピュータ装置を駆動するためのバッテリを内蔵する場合に、バッテリの残容量に応じて、基準リフレッシュ・レートから低リフレッシュ・レートに移行するようにリフレッシュ・レートを設定することもできる。コンピュータ装置が、内蔵バッテリからの電力のみの供給を受けている場合には、コンピュータ装置の使用にとってバッテリの残容量は気にかけなければならない重要な要素である。特に、商用AC電源からの電力供給を受けることのできない場所でコンピュータ装置を使用している場合には、顕著である。そのような場合には、表示画面の質よりもバッテリの消耗を防ぐことを優先させるべきである。したがって、バッテリにおける電力消費量、換言すれば残容量に応じて、基準リフレッシュ・レートから低リフレッシュ・レートに移行するようにリフレッシュ・レートを設定することが重要となる。
【0010】
本発明はまた、所定の輝度が与えられかつ表示画面を単位時間に所定回数だけ書き換えることによって表示画像を構成する表示手段と、消費電力低減のために予め設定された複数の電源設定の選択をユーザに対して提供する選択手段と、を備えたコンピュータ装置として実現することができる。そして、本発明のコンピュータ装置は、電源設定が、表示手段における表示画面の単位時間あたりの書き換え回数の設定を含んでいる。
本発明のコンピュータ装置は、省電力あるいはコンピュータが使用されるであろう環境あるいは状況に応じた電源設定を備えている。この電源設定は、コンピュータ装置の消費電力低減のために用意される。本発明のコンピュータ装置は、この電源設定において、リフレッシュ・レート、つまり表示手段における表示画面の単位時間あたりの書き換え回数を設定することができる。リフレッシュ・レートの設定を含めることにより、電源設定は、消費電力低減にとってより有効かつ弾力的なものとなる。
【0011】
以上の電源設定の要素として、コンピュータ装置の省電力モードへの移行、表示手段を含む電力消費デバイスへの電力供給の停止および表示手段における輝度の1または2以上を備えることができる。本発明のコンピュータ装置は、これら各要素とともに、リフレッシュ・レートを適宜設定することができる。
また本発明のコンピュータ装置において、電源設定は、コンピュータ装置の予定される使用状態に応じて設定される。たとえば、特に消費電力の低減を目的とする使用状態においては、省電力モードへの移行を短時間のアイドル時間で実行し、外部記憶装置としてのハード・ディスク・ドライブ(HDD)に対する電力供給を短時間のアイドル時間で実行し、表示手段の輝度を低レベルとし、さらにリフレッシュ・レートを低レベルとする、というスキームを設定することができる。そして、このようなスキームをコンピュータ装置の予定される使用状態に応じて、各別に用意し、かつユーザが選択できるようにする。
【0012】
以上説明した本発明の表示装置、コンピュータ装置に適する以下の手法を本発明は提供する。この手法は、所定の時間ごとに表示画面を書き換えることにより画像を表示する表示装置における表示制御方法である。そして、この表示制御方法は、所定条件を具備したときに表示画面の書き換え間隔を長くすることの設定をユーザから受付ける。そして、所定条件を具備したときに、ユーザから受付けた設定に基づいて表示画面の書き換え間隔を長くする。
この表示制御方法によれば、所定条件を具備したときに、ユーザから受付けた設定に基づいて表示画面の書き換え間隔を長くするから、リフレッシュ・レートは低減される。したがって、消費電力を低減することができる。また、表示画面の書き換え間隔の変動は、ユーザの設定に基づくものであるから、ユーザはそれを予期している。したがって、ユーザの操作性に影響を及ぼさない。
【0013】
本発明の表示制御方法において、表示装置を駆動するための電力消費量および/または前記表示装置に対するユーザからの操作がなされていないアイドル時間を、所定条件の基準とすることができることは前述の通りである。
また本発明の表示制御方法において、所定条件を一旦具備した後に、所定条件を具備しなくなることも当然ある。そのような場合には、書き換え間隔を当初の書き換え間隔に戻すことができる。例えば、アイドル状態が所定時間だけ継続したことに基づいて、表示画面の書き換え間隔を長くした後に、ユーザがコンピュータ装置の操作を再開した場合には、表示画面の書き換え間隔を当初の間隔に戻すことが、ユーザの視認性にとって望ましいからである。また、例えば、バッテリの電力消費量が多くなりその残容量が所定量に達した後に、商用AC電源からの電力の供給を受けた場合には、表示画面の書き換え間隔を当初の間隔に戻すことができるのである。
【0014】
本発明はさらに、所定の時間ごとに表示画面を書き換えることにより画像を表示する表示装置における以下の表示制御方法を提供する。すなわちこの表示制御方法は、表示画面の書き換え間隔の設定を伴うとともに消費電力低減のために予め設定された複数の電源設定の設定をユーザに対して提供するとともに、ユーザからの電源設定の選択を受付ける。そして、受付けた選択に基づいて表示画面の書き換え間隔を制御するというものである。
本発明の表示制御方法は、電源設定が表示画面の書き換え間隔の設定を伴っている。したがって、消費電力低減にとってより有効かつ弾力的な電源設定を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態に基づき説明する。
図1は、本実施の形態におけるコンピュータ装置としてのノートブック型PC1の概略構成を説明するための図である。この図1において、符号10は液晶表示装置(表示装置)、20はPC本体である。
液晶表示装置10は、2枚のガラス基板の間に、信号線、ゲート線、その他、アモルファスシリコン層等が成膜されたTFT(Thin Film Transistor)や、カラーフィルタ等が積層され、さらに液晶が充填されて表示画面を構成するLCDパネル(表示パネル)11と、LCDパネル11の背面側に備えられて照明用の面状光を照射する光源としてのバックライト12とを備えている。
そして、LCDパネル11には、駆動手段として、表示する画面を制御するグラフィック・コントローラ(表示コントローラ)13が備えられ、このグラフィック・コントローラ13はLCDパネル11におけるリフレッシュ・レートを制御する周波数制御部14を含んでいる。また、バックライト12には、その光源照度を制御するバックライト・コントローラ15が備えられている。
PC本体20は、液晶表示装置10での表示制御を行なうための要素として、CPU21と、所定のデータを格納した不揮発性メモリ22と、PC本体20に接続されている各デバイスからのイベントの入力をモニタリングするとともに、各デバイスに対してイベントの出力を行なうイベント・コントローラ23とを含んでいる。またこのPC本体20には、デバイスとして、外部記憶装置としてのハード・ディスク・ドライブ(HDD)50を備えている。また、液晶表示装置10での輝度調整等、所定の操作を行なうための図示しない入力キーが備えられている。
【0016】
このような構成の液晶表示装置10においては、グラフィック・コントローラ13により、PC本体20から図示しない信号線を介して転送されたデータに基づく画面をLCDパネル11に表示する。このとき、LCDパネル11は、グラフィック・コントローラ13の周波数制御部14により、所定のリフレッシュ・レートで駆動され、表示画面の書き換えを1秒間に所定回数行なっている。また、バックライト・コントローラ15によってバックライト12の光源照度が制御されることにより、LCDパネル11の表示画面の輝度が設定される。
LCDパネル11のリフレッシュ・レート及び輝度の設定値は、不揮発性メモリ22に格納されており、起動時にはこの不揮発性メモリ22に格納された設定値を参照することにより、LCDパネル11のリフレッシュ・レートおよび輝度の設定がなされる。
【0017】
図2は、ノートブック型PC1のソフトウェアおよびハードウェアの階層構造を示す図である。本実施の形態によるノートブック型PC1は、リフレッシュ・レートを変動させることができる。そして、このリフレッシュ・レートの変動は、ユーザの設定に基づいている。このリフレッシュ・レートの変動をユーザが任意に設定できるようにするための仕組みが、図2に示されている。
前述したように、リフレッシュ・レートは、グラフィック・コントローラ13によって制御される。図2におけるユーザ・アプリケーション41は、グラフィック・コントローラ13を介してユーザがリフレッシュ・レートを制御する機会を提供する。
また、グラフィック・コントローラ13は、ディスプレイ・ドライバ43およびビデオBIOS44によって制御されるが、システムによって異なるメーカのグラフィック・コントローラ13を採用されている場合には、その制御を統一する必要がある。そのような状況を想定して、本実施の形態では、グラフィック・コントローラ13の機能を、ユーザ・アプリケーション41に公開するためのAPI(Application Program Interface)群から構成されるインターフェース42を設けた。インターフェース42を構成するAPI群の中の1つが、3種類のリフレッシュ・レートを定義している。
次に、システム自体およびLCDパネル11により、変動が可能なリフレッシュ・レートが異なる。したがって、ビデオBIOS44およびシステムBIOS45は、設定可能なリフレッシュ・レートをビデオBIOS44が取得できるようにしてある。
【0018】
図3は、ユーザがリフレッシュ・レートを設定するための設定画面を示している。図3に示すように、設定画面はGUI(Graphical User Interface)として提供されている。そして、リフレッシュ・レートは、3つの観点から、ユーザが設定あるいは選択できるようになっている。
まず、ノートブック型PC1に対するユーザの操作がされない状態(idle:アイドル)が所定時間続いた場合に、リフレッシュ・レートを変動させることができる(以下、第1の設定)。次に、ノートブック型PC1のバッテリ32の残容量に応じて、リフレッシュ・レートを変動させることができる(以下、第2の設定)。また、電源設定を選択することにより、その一環としてリフレッシュ・レートを設定することができる(以下、第3の設定)。
【0019】
第1の設定は、図3のaで示される入力フォーム(入力フォームa)へのユーザによる入力操作によって実行される。この入力フォームaは、”Global battery settings“という名称が付与されている。
ユーザは、入力フォームaにおいて、システム(ノートブック型PC1)がアイドル状態になって何分経過した(アイドル時間)後に、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートをどの程度まで低減するのかを設定することができる。図3の例では、アイドル時間が5分経過すると(When the system is idle after 5 minutes)、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートを低減するように設定してある。時間は、メニュー・ボックスを操作することにより、ユーザが任意に設定することができる。例えば、3分あるいは10分に設定することもできる。
【0020】
また、図3の例では、チェック・ボックスにチェックを入れることにより、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートの低減が有効に機能するように設定してある。もちろん、図3の例において、チェック・ボックスを空白にしておけば、アイドル時間が5分経過した後であっても、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートは低減されない。チェック・ボックスは、輝度の低減(Lower LCD Brightness to)およびリフレッシュ・レートの低減(Lower LCD refresh rate to)の各々に独立して設けられている。したがって、ユーザは、輝度およびリフレッシュ・レートの双方またはいずれか一方の低減を選択することができる。
【0021】
本実施の形態において、LCDパネル11の輝度は、Level(レベル)0〜6の7段階から選択することができる。Level0が最も輝度が低く、逆にLevel6が最も輝度が高い。また、リフレッシュ・レートは、Normal(ノーマル)、Medium(ミディアム)およびSlow(スロー)の3段階から選択することができる。本実施の形態では、Normalが60Hz、Mediumが50Hz、Slowが40Hzに設定されている。ただし、この輝度およびリフレッシュ・レートの設定は、あくまで一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、リフレッシュ・レートを2段階あるいは4段階以上に設定することもできるし、3段階の場合であっても、Normal、MediumおよびSlowの各々のリフレッシュ・レート(周波数)を他の値とすることもできる。最も、リフレッシュ・レートは、ノートブック型PC1およびLCDパネル11が対応できるリフレッシュ・レートであることが前提となることは言うまでもない。
なお、リフレッシュ・レートは、単位時間あたりの表示画面の書き換え回数であるから、リフレッシュ・レートが低減することは、単位時間あたりの表示画面の書き換え回数が低減すること、または表示画面の書き換え間隔が長くなることと等価である。
【0022】
図3のように、アイドル時間が5分経過した後に、輝度をLevel1に、またリフレッシュ・レートをSlowにする例をグラフ上に示すと、図4の通りである。この例では、アイドル時間が5分経過した後に輝度およびリフレッシュ・レートをNormalからMediumに低減し、以後その値を維持することにしている。しかし、本発明は、リフレッシュ・レートをアイドル時間の経過に応じて段階的に、あるいは連続的に低減することもできる。その例を図5に示す。
図5中、実線が、リフレッシュ・レートを段階的に低減する例である。この例では、アイドル時間が3分経過すると、リフレッシュ・レートがNomalからMediumへ、5分経過するとMediumからSlowへと低減されるように設定してある。また、図5中、一点鎖線が、リフレッシュ・レートを連続的に低減する例である。この例では、アイドル時間が3分経過すると、リフレッシュ・レートが直線的に低減する例を示してある。ただし、Slowまでリフレッシュ・レートが低減すると、以後はそのリフレッシュ・レートを維持する。連続的なリフレッシュ・レートの低減は、直線的な低減に限定されず、2次曲線等の曲線的、あるいは直線的および曲線的な低減の組み合わせを包含する。
アイドル時間が所定時間経過したことは、イベント・コントローラ23からグラフィック・コントローラ13に対して通知される。システムBIOS45は、アイドル時間とリフレッシュ・レートとの関連付けテーブルを所有している。グラフィック・コントローラ13は、イベント・コントローラ23からの通知を受けると、ビデオBIOS44を介してシステムBIOS45からリフレッシュ・レートを取得し、かつそのリフレッシュ・レートでLCDパネル11を駆動する。
一方、ビデオBIOS44は、アイドル時間とリフレッシュ・レートとの関連付けテーブルをPCの電源ON時にシステムBIOS45より取得している。グラフィック・コントローラ13は、イベント・コントローラ23からの通知を受けると、ビデオBIOS44を介してリフレッシュ・レートを取得し、バックライト12の輝度を制御する。
ノートブック型PC1に対するユーザの操作が再開されると、リフレッシュ・レートをNormalに復帰させることが実用上必要である。
【0023】
次に、第2の設定について説明する。
第2の設定は、図3のbで示される入力フォーム(入力フォームb)へのユーザによる入力操作によって実行される。この入力フォームbは、”Battery Endurance mode“という名称が付与されている。
ユーザは、入力フォームbにおいて、バッテリ32の残容量に応じてLCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートの低減を設定することができる。図3の例では、バッテリ32の残容量が30%になると(When the battery power reaches below 30%)、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートを低減するように設定してある。残容量は、メニュー・ボックスを操作することにより、ユーザが任意に設定することができる。例えば、50%あるいは20%に設定することもできる。
【0024】
この第2の設定においても、チェック・ボックスにチェックを入れることにより、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートの低減が有効に機能するようにしてある。したがって、ユーザは、バッテリ32の残容量に応じて、輝度およびリフレッシュ・レートの双方またはいずれか一方の低減を選択することができる。
【0025】
第2の設定では、メニュー・ボックスにおいてバッテリ32の残容量を設定し、かつ輝度の低減(Lower LCD Brightness)および/またはリフレッシュ・レートの低減(Lower LCD refresh rate)についてのチェック・ボックスにチェックを入れると、輝度および/またはリフレッシュ・レートは予め用意された設定に基づいて制御される。
【0026】
その例を、図5に示す。図5は、図3に示すように、バッテリ32の残容量が30%になると、LCDパネル11のリフレッシュ・レートおよび輝度を低減するように設定している場合の、バッテリ32の残容量とリフレッシュ・レートの関係を示すグラフである。
図5に示すように、バッテリ32の残容量が30%までは、リフレッシュ・レートはNormalである。Normalは、通常使用されるリフレッシュ・レートであり、典型的には60Hzである。バッテリ32の残容量が30%未満になると、リフレッシュ・レートは、Mediumに低減される。Mediumは、Normal以下の値から選択される。例えば、前述のように、50Hzとすることができる。さらに、リフレッシュ・レートは、バッテリ32の残容量が15%までは、Mediumに維持されるが、15%未満になるとSlow1に低減される。さらに、バッテリ32の残容量が3%になると、Slow1よりも遅いSlow2に低減される。以上のように、本実施の形態によれば、バッテリ32の残容量に応じたリフレッシュ・レートを設定することができる。
【0027】
ここでは、バッテリ32の残容量が30%未満になると残容量に応じて段階的にリフレッシュ・レートを低減する例を示したが、例えば、残容量が50%未満になると残容量に応じて段階的にリフレッシュ・レートを低減することもできる。また、例えば、残容量が30%未満になると、Mediumを経ることなくSlow1までリフレッシュ・レートを低減することもできる。つまり、本発明は、バッテリ32の残容量に応じて任意にリフレッシュ・レートを低減させることができる。
【0028】
第2の設定において、バッテリ32の残容量は、イベント・コントローラ23からグラフィック・コントローラ13に対して通知される。システムBIOS45は、バッテリ残容量とリフレッシュ・レートとの関連付けテーブルを所有している。グラフィック・コントローラ13は、イベント・コントローラ23からの通知を受けると、ビデオBIOS44を介してシステムBIOS45からリフレッシュ・レートを取得し、かつそのリフレッシュ・レートでLCDパネル11を駆動する。
なお、第2の設定は、ノートブック型PC1が、バッテリ32のみをその電源として用いている場合にのみ有効とすることができる。ノートブック型PC1が、ACアダプタ31を介して商用AC電源から電力の供給を受けている場合には、バッテリ32は、商用AC電源により充電されるから、50%あるいは30%程度まで残容量が低減することがまれだからである。また、第2の設定が当初なされた後に、商用AC電源から電力の供給を受けた場合には、リフレッシュ・レートをNormalに復帰させることができる。
【0029】
次に、第3の設定について説明する。第3の設定は、図3のcで示される入力フォーム(入力フォームc)へのユーザによる入力操作によって実行される。この入力フォームcは、“List of Predefined Power Schemes”という名称が付与されている。
第3の設定は、電源設定を選択することにより、同時に所定の低減されたリフレッシュ・レートを選択することができる。
図6は、電源設定の内容を示すテーブルである。このテーブルは、システムBIOS45が所有する。電源設定は、このテーブルに基づいて実行される。ここでは、“Super Power Saver”,“Dark Room”,“CD Audio”,“High Battery Performance”,“User created Custom scheme”の5つのスキーム(設定)が用意されている。制御される動作は、“System Standby”,“Turn Off Monitor”,“LCD Brightness”,“Turn Off Hard Disk”および“LCD Refresh Rate”の5つである。
【0030】
5つのスキームの要旨を簡単に説明する。まず、“Super Power Saver“は、電力消費を最も省くことのできるスキームである。“Dark Room”は、ノートブック型PC1を、暗い所(部屋)で使用する際に選択することが推奨されるスキームである。“CD Audio”は、ユーザがノートブック型PC1で、音楽CDを聞く際に選択することが推奨されるスキームである。“High Battery Performance”は、バッテリ32の寿命を延ばしたいときに選択することが推奨されるスキームである。このスキームは、ノートブック型PC1が、バッテリ32のみをその電源として用いている場合にのみ有効とすることができる。“User created Custom scheme”は、ユーザが、任意に設定することのできるスキームである。ユーザ自身の使用形態に応じた電源設定の実現を可能にする。
【0031】
次に、制御される動作について簡単に説明する。
“System Standby”は、ノートブック型PC1が、スタンバイ状態に移行する動作を示している。より詳しくは、ノートブック型PC1が省電力モードへ移行することをいい、LCDパネル11、HDD50、周辺機器などへの給電を停止し、データ保持に必要な最低限の電力だけを使う状態にする。スタンバイ状態への以降は、アイドル時間によって定められる。つまり、図6のテーブルに記載されている所定時間を経過すると、ノートブック型PC1は、スタンバイ状態に移行する。
“Turn Off Monitor”は、ノートブック型PC1のLCDパネル11への電力供給の停止を意味する。ノートブック型PC1のなかで、LCDパネル11は消費電力の多いデバイスであるため、その電源を管理する。LCDパネル11への電力供給の停止も、アイドル時間によって定められる。
【0032】
“LCD Brightness”は、LCDパネル11の輝度を定義する。輝度は、前述のように、Level0〜6の7段階存在しており、この中からスキームごとに輝度レベルが設定される。
“Turn Off Hard Disk”は、HDD50への電力供給の停止を意味する。HDD50は、LCDパネル11と同様に、ノートブック型PC1のなかで電力消費の多いデバイスであるため、その電源を管理する。LCDパネル11と同様に、アイドル時間によって定められる。
“LCD Refresh Rate”は、LCDパネル11のリフレッシュ・レートを定義する。リフレッシュ・レートは、Normal、MediumおよびSlowの3段階存在しており、この中からスキームごとにリフレッシュ・レートが設定される。
【0033】
さて、図6において、“Super Power Saver”は、LCDパネル11の輝度がLevel0およびリフレッシュ・レートがSlowに設定されている。また、アイドル時間が3分継続すると、LCDパネル11およびHDD50への電力供給が停止される。さらに、アイドル時間が5分継続すると、ノートブック型PC1はスタンバイ状態に移行する。以上を参照することにより、図6に示す他のスキームの内容を理解できるため、説明は省略するが、本実施の形態では、電源設定の一要素として、Normal状態に比べて低減されたリフレッシュ・レートの設定がなされている。
【0034】
以上説明したように、本実施の形態によるノートブック型PC1は、リフレッシュ・レートをユーザが適宜設定できる。したがって、リフレッシュ・レートが変動することをユーザが事前に掌握することができる。また、本実施の形態は、ノートブック型PC1の使用状態に応じたリフレッシュ・レートを選択することができる。したがって、ユーザの視認性に支障を与えずに、リフレッシュ・レート低減による消費電力の低減を実現することができる。
【0035】
ところで、リフレッシュ・レートの低減は、先にも述べたように、フリッカの発生により、ユーザの視認性を低下させるおそれがある。ところが、フリッカは、LCDパネル11の輝度を下げると発生しにくくなるという性質を有している。したがって、リフレッシュ・レートを低減する場合には、輝度も低減することが望ましい。輝度の低減もLCDパネル11における省電力化に寄与するから、リフレッシュ・レートの低減による省電力化と相俟って、消費電力の抑制をより効果的に行なうことができる。図7は、上記のようにしてリフレッシュ・レートを低減したときのリフレッシュ・レートと、消費電力との関係を示すグラフである。この図に示すように、リフレッシュ・レートが低ければ低いほど、消費電力も少なくなっていることがわかる。
【0036】
次に、リフレッシュ・レートとフリッカの関係、輝度とフリッカの関係について述べておく。
図8は、LCDパネル11における、リフレッシュ・レート(例えば40、50、60Hz)毎での輝度とフリッカの発生状況との関係を示すグラフである。なお、フリッカは官能値であるため、電圧に置き換えてある。この図に示すように、同一リフレッシュ・レートであれば、輝度が高ければ高いほどフリッカが顕著になる。
図9は、輝度(例えば50、90、150cd/m2)毎におけるリフレッシュ・レートとフリッカの発生状況との関係である。この図に示すように、同一輝度であれば、リフレッシュ・レートが高いほどフリッカが生じにくくなる。
図10は、図8及び図9の関係を踏まえたもので、各輝度において、LCDパネル11においてフリッカの発生が問題とならない(視認できない)下限レベルのリフレッシュ・レートを示している。図10において、例えば輝度が40cd/m2であるときのリフレッシュ・レート下限値は20Hz前後となっているが、LCDパネル11の実用上の理由(例えばDVDでの映画再生時には、1秒間のコマ数が25コマ程度であるため、リフレッシュ・レートは25Hz以上である必要がある)からリフレッシュ・レート設定値は30Hz以上とすることが望ましい。
【0037】
LCDパネル11の輝度やリフレッシュ・レートとして挙げた数値はあくまでも一例であり、上記したものに何ら限定する意図はない。
さらに、本発明は、ノートブック型PC1の液晶表示装置10だけでなく、LCDモニタ等にも同様に適用が可能である。
さらにまた、所定のリフレッシュ・レートで表示画面の表示を書き換えているのであれば、表示画面を構成する表示装置、表示パネルは液晶駆動によるものに限らず、例えばCRT(Cathode Ray Tube)型のモニタや表示装置、表示パネル等にも本発明を同様に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザの使い勝手を低下させることなく消費電力低減を達成することのできる表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるコンピュータ装置の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態によるコンピュータ装置における、ソフトウェアおよびハードウェアの階層構造を示す図である。
【図3】本実施の形態によるコンピュータ装置における、リフレッシュ・レートの設定画面を示す図である。
【図4】本実施の形態によるコンピュータ装置における、アイドル時間によるリフレッシュ・レートの低減例を示すグラフである。
【図5】本実施の形態によるコンピュータ装置における、バッテリ残量によるリフレッシュ・レートの低減例を示すグラフである。
【図6】本実施の形態によるコンピュータ装置における、パワースキームの設定例を示す図である。
【図7】リフレッシュ・レートと消費電力との関係を示すグラフである。
【図8】輝度とフリッカ発生状況との関係を示すグラフである。
【図9】リフレッシュ・レートとフリッカ発生状況との関係を示すグラフである。
【図10】各輝度におけるフリッカの発生が認められないリフレッシュ・レートの下限レベルを示すグラフである。
【符号の説明】
1…ノートブック型PC、10…液晶表示装置(表示装置)、11…LCDパネル(表示パネル)、12…バックライト、13…グラフィック・コントローラ(表示コントローラ)、14…周波数制御部、20…PC本体、21…CPU、22…不揮発性メモリ、23…イベント・コントローラ、30…電源回路、31…ACアダプタ、32…バッテリ、41…ユーザ・アプリケーション、42…インターフェース、43…ディスプレイ・ドライバ、44…ビデオBIOS、45…システムBIOS、50…HDD
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)に代表される表示装置、コンピュータ装置および表示制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(Personal Computer:以下PCと略称する)、その他各種モニタ用の表示装置として、液晶表示装置の普及には目覚ましいものがある。この種の液晶表示装置は、一般に、LCD(Liquid Crystal Display)パネルの背面に、照明用の面状光源であるバックライトを配設し、所定の広がりを有する液晶面を全体として均一な明るさに照射することで、LCDパネルの液晶面に形成された画像を可視像化するように構成されている。
ところで、上記液晶表示装置は、ノートブック型のPCの表示装置として多用されている。ノートブック型のPCにおいては、電源として交流(AC:Alternating Current)電源と直流(DC:Direct Current)電源の双方が利用できるようになっている。AC電源の場合にはACアダプタをPCに接続することによって商用電源を電源とし、DC電源の場合にはDCバッテリをPCに装着し、これを電源としているのは周知の通りである。特に、DC電源を用いる場合、DCバッテリによる連続駆動時間を少しでも延長することが常に技術的課題になっている。
【0003】
このため、PCの各部において消費電力を抑制するための努力がなされており、液晶表示装置においても、DC電源を用いる場合に、AC電源を用いる場合に比較してLCDパネルの輝度を自動的に低下させることが行なわれている。LCDパネルの輝度を低下させるには、LCDパネルの背面側に備えられたバックライトの照明の照度を低下させればよい。LCDパネルの輝度を低下させればバックライトの光源で消費する電力が減少し、結果としてDCバッテリでの連続駆動時間の延長に貢献することができるのである。しかしながら、消費電力を抑えてDCバッテリでの連続駆動時間を更に延長することが求められていることには何ら変わりは無い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方で、消費電力を低減することによって、表示装置のユーザに対して使用上の負担を強いることがあってはならない。したがって、消費電力の低減技術は、ユーザの使い勝手を低下させないことが前提となる。
そこで本発明は、ユーザの使い勝手を低下させることなく消費電力低減を達成することのできる画像表示装置およびコンピュータ装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、LCDパネルのリフレッシュ・レートに着目した。LCDパネルに画面を表示するときには1秒間に画面を所定回数書き換えるよう、LCDパネルを駆動する。このときの駆動周波数をリフレッシュ・レート(垂直同期周波数)と称している。
従来、このリフレッシュ・レートは常に一定であった。これに対し、リフレッシュ・レートを下げれば、LCDパネルの駆動に要する電力を抑制することができる、という事実がある。
ここで、本発明者らの検討において問題となったのは、リフレッシュ・レートを単に下げたのでは、フリッカ(画面のちらつき)が生じるという点である。したがって、ユーザが予期せぬ状態で、リフレッシュ・レートを下げると、ユーザにとって視認性の悪い表示画面となるおそれがある。一方で、LCDパネルに電源を投入していても、ユーザがLCDパネルを見ていない状態では、リフレッシュ・レートを下げても、ユーザに支障を生じさせることはない。ユーザがPCに対する操作を相当の時間行なわないときには、ユーザはLCDパネルを見ていないものとみなすことができる。
【0006】
以上の通りであり、ユーザの予期した状態で、リフレッシュ・レートを変更、より具体的には低減することは、ユーザの使い勝手を低下させることなくノート型PCの消費電力を低減することを可能にする。また、アイドル状態に代表される、ユーザがLCDパネルを見ていないと判断される時間帯には、リフレッシュ・レートを下げても、通常、ユーザに対する画面の視認性を低下させることはない。
本発明は、以上のような知見に基づいてなされたものであり、以下の構成を備えている。すなわち本発明の表示装置は、所定のリフレッシュ・レートで駆動される表示手段と、ユーザにより設定された前記リフレッシュ・レートに基づいて、前記表示手段を駆動する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の表示装置は、リフレッシュ・レートをユーザが設定することができるため、当該ユーザはリフレッシュ・レートの変更を認識して表示画像を見ることができる。したがって、予期せぬユーザの使い勝手の低下を招くことがない。しかも、リフレッシュ・レートを低減するように設定すれば、消費電力の低減を図ることができる。
【0007】
本発明の表示装置において、ユーザにより設定されるリフレッシュ・レートは、単数でなく複数種類とすることができる。つまり、表示制御手段は、複数種類のリフレッシュ・レートを選択可能とすることができる。現在のLCDパネルでは、主に60Hzのリフレッシュ・レートが採用されているが、60Hzの他に、例えば50Hz、40Hzといったリフレッシュ・レートを設定できるようにする。
また本発明の表示装置において、表示制御手段は、時間の経過に伴ってリフレッシュ・レートが低減されるように表示手段を駆動することができる。この場合、リフレッシュ・レートを、時間の経過に伴って、段階的に低減させることができるし、連続的に低減させることができる。時間の経過に伴って低減させる具体的なケースとして、ユーザがコンピュータ装置に対して操作しないアイドル状態が継続する場合に、リフレッシュ・レートを低減させるケースがある。また、コンピュータ装置がバッテリを内蔵しかつ電力供給をバッテリのみから行なうような場合に、バッテリからの電力供給の経過時間に応じてリフレッシュ・レートを低減させるケースもある。時間の経過に伴って、段階的にあるいは連続的にリフレッシュ・レートを低減する場合、リフレッシュ・レートの変動が目立ちにくいということもいえる。
本発明の表示装置において、表示制御手段が、ユーザの設定によりリフレッシュ・レートを低減する場合に、表示手段の輝度をリフレッシュ・レートの低減に応じて制御することが有効である。後述するように、リフレッシュ・レートの低減によるフリッカの発生を、輝度の低減によって抑制することができるからである。また、輝度の低減は、消費電力の低減をもたらし、リフレッシュ・レートの低減による消費電力の低減と併せた省電力化が期待できる。
【0008】
本発明はさらに、表示手段における単位時間あたりの画面書き換え回数を定義するリフレッシュ・レートを設定する設定手段と、この設定手段により設定されたリフレッシュ・レートを表示手段に対して供給する表示制御手段と、を備えたコンピュータ装置によって実現することができる。そして、この設定手段は、コンピュータ装置の使用状態に応じたリフレッシュ・レートを設定することができる。コンピュータの使用状態に応じたとは、以上で説明したアイドル時間の継続、バッテリの残容量に応ずる場合を含むことはもちろんであるが、以下のような場合をも包含する。例えば、コンピュータ装置を省電力モードで使用する場合、コンピュータ装置を音楽CDの再生のために使用する場合、バッテリの低消耗モードで使用する場合等を包含する。これらのコンピュータの使用状態においては、表示画像の質よりも省電力を優先させるものであるか、または表示画像の質が大きく問われないということがいえる。したがって、リフレッシュ・レートが低減したとしても、操作性に影響を及ぼさない。
【0009】
本発明のコンピュータ装置において、設定手段は、初期状態で設定される基準リフレッシュ・レートと、基準リフレッシュ・レートよりも単位時間あたりの画面書き換え回数の少ない1または2以上の低リフレッシュ・レートを準備する。
そして、ユーザの設定に応じて、基準リフレッシュ・レートまたは低リフレッシュ・レートとを適用する。
具体的な適用例として、コンピュータ装置に対するユーザの操作がなされないアイドル状態の継続時間に基づく場合がある。つまり、表示手段に対して、基準リフレッシュ・レートを供給していたが、所定時間だけアイドル状態が継続した時には、基準リフレッシュ・レートから低リフレッシュ・レートに移行するようにリフレッシュ・レートを設定することができる。アイドル状態にはユーザが表示画面を見ていないことも想定され、そうであればリフレッシュ・レートを低減することによって仮にフリッカが発生したとしても、操作性に影響を及ぼさない。
さらに本発明のコンピュータ装置において、コンピュータ装置を駆動するためのバッテリを内蔵する場合に、バッテリの残容量に応じて、基準リフレッシュ・レートから低リフレッシュ・レートに移行するようにリフレッシュ・レートを設定することもできる。コンピュータ装置が、内蔵バッテリからの電力のみの供給を受けている場合には、コンピュータ装置の使用にとってバッテリの残容量は気にかけなければならない重要な要素である。特に、商用AC電源からの電力供給を受けることのできない場所でコンピュータ装置を使用している場合には、顕著である。そのような場合には、表示画面の質よりもバッテリの消耗を防ぐことを優先させるべきである。したがって、バッテリにおける電力消費量、換言すれば残容量に応じて、基準リフレッシュ・レートから低リフレッシュ・レートに移行するようにリフレッシュ・レートを設定することが重要となる。
【0010】
本発明はまた、所定の輝度が与えられかつ表示画面を単位時間に所定回数だけ書き換えることによって表示画像を構成する表示手段と、消費電力低減のために予め設定された複数の電源設定の選択をユーザに対して提供する選択手段と、を備えたコンピュータ装置として実現することができる。そして、本発明のコンピュータ装置は、電源設定が、表示手段における表示画面の単位時間あたりの書き換え回数の設定を含んでいる。
本発明のコンピュータ装置は、省電力あるいはコンピュータが使用されるであろう環境あるいは状況に応じた電源設定を備えている。この電源設定は、コンピュータ装置の消費電力低減のために用意される。本発明のコンピュータ装置は、この電源設定において、リフレッシュ・レート、つまり表示手段における表示画面の単位時間あたりの書き換え回数を設定することができる。リフレッシュ・レートの設定を含めることにより、電源設定は、消費電力低減にとってより有効かつ弾力的なものとなる。
【0011】
以上の電源設定の要素として、コンピュータ装置の省電力モードへの移行、表示手段を含む電力消費デバイスへの電力供給の停止および表示手段における輝度の1または2以上を備えることができる。本発明のコンピュータ装置は、これら各要素とともに、リフレッシュ・レートを適宜設定することができる。
また本発明のコンピュータ装置において、電源設定は、コンピュータ装置の予定される使用状態に応じて設定される。たとえば、特に消費電力の低減を目的とする使用状態においては、省電力モードへの移行を短時間のアイドル時間で実行し、外部記憶装置としてのハード・ディスク・ドライブ(HDD)に対する電力供給を短時間のアイドル時間で実行し、表示手段の輝度を低レベルとし、さらにリフレッシュ・レートを低レベルとする、というスキームを設定することができる。そして、このようなスキームをコンピュータ装置の予定される使用状態に応じて、各別に用意し、かつユーザが選択できるようにする。
【0012】
以上説明した本発明の表示装置、コンピュータ装置に適する以下の手法を本発明は提供する。この手法は、所定の時間ごとに表示画面を書き換えることにより画像を表示する表示装置における表示制御方法である。そして、この表示制御方法は、所定条件を具備したときに表示画面の書き換え間隔を長くすることの設定をユーザから受付ける。そして、所定条件を具備したときに、ユーザから受付けた設定に基づいて表示画面の書き換え間隔を長くする。
この表示制御方法によれば、所定条件を具備したときに、ユーザから受付けた設定に基づいて表示画面の書き換え間隔を長くするから、リフレッシュ・レートは低減される。したがって、消費電力を低減することができる。また、表示画面の書き換え間隔の変動は、ユーザの設定に基づくものであるから、ユーザはそれを予期している。したがって、ユーザの操作性に影響を及ぼさない。
【0013】
本発明の表示制御方法において、表示装置を駆動するための電力消費量および/または前記表示装置に対するユーザからの操作がなされていないアイドル時間を、所定条件の基準とすることができることは前述の通りである。
また本発明の表示制御方法において、所定条件を一旦具備した後に、所定条件を具備しなくなることも当然ある。そのような場合には、書き換え間隔を当初の書き換え間隔に戻すことができる。例えば、アイドル状態が所定時間だけ継続したことに基づいて、表示画面の書き換え間隔を長くした後に、ユーザがコンピュータ装置の操作を再開した場合には、表示画面の書き換え間隔を当初の間隔に戻すことが、ユーザの視認性にとって望ましいからである。また、例えば、バッテリの電力消費量が多くなりその残容量が所定量に達した後に、商用AC電源からの電力の供給を受けた場合には、表示画面の書き換え間隔を当初の間隔に戻すことができるのである。
【0014】
本発明はさらに、所定の時間ごとに表示画面を書き換えることにより画像を表示する表示装置における以下の表示制御方法を提供する。すなわちこの表示制御方法は、表示画面の書き換え間隔の設定を伴うとともに消費電力低減のために予め設定された複数の電源設定の設定をユーザに対して提供するとともに、ユーザからの電源設定の選択を受付ける。そして、受付けた選択に基づいて表示画面の書き換え間隔を制御するというものである。
本発明の表示制御方法は、電源設定が表示画面の書き換え間隔の設定を伴っている。したがって、消費電力低減にとってより有効かつ弾力的な電源設定を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態に基づき説明する。
図1は、本実施の形態におけるコンピュータ装置としてのノートブック型PC1の概略構成を説明するための図である。この図1において、符号10は液晶表示装置(表示装置)、20はPC本体である。
液晶表示装置10は、2枚のガラス基板の間に、信号線、ゲート線、その他、アモルファスシリコン層等が成膜されたTFT(Thin Film Transistor)や、カラーフィルタ等が積層され、さらに液晶が充填されて表示画面を構成するLCDパネル(表示パネル)11と、LCDパネル11の背面側に備えられて照明用の面状光を照射する光源としてのバックライト12とを備えている。
そして、LCDパネル11には、駆動手段として、表示する画面を制御するグラフィック・コントローラ(表示コントローラ)13が備えられ、このグラフィック・コントローラ13はLCDパネル11におけるリフレッシュ・レートを制御する周波数制御部14を含んでいる。また、バックライト12には、その光源照度を制御するバックライト・コントローラ15が備えられている。
PC本体20は、液晶表示装置10での表示制御を行なうための要素として、CPU21と、所定のデータを格納した不揮発性メモリ22と、PC本体20に接続されている各デバイスからのイベントの入力をモニタリングするとともに、各デバイスに対してイベントの出力を行なうイベント・コントローラ23とを含んでいる。またこのPC本体20には、デバイスとして、外部記憶装置としてのハード・ディスク・ドライブ(HDD)50を備えている。また、液晶表示装置10での輝度調整等、所定の操作を行なうための図示しない入力キーが備えられている。
【0016】
このような構成の液晶表示装置10においては、グラフィック・コントローラ13により、PC本体20から図示しない信号線を介して転送されたデータに基づく画面をLCDパネル11に表示する。このとき、LCDパネル11は、グラフィック・コントローラ13の周波数制御部14により、所定のリフレッシュ・レートで駆動され、表示画面の書き換えを1秒間に所定回数行なっている。また、バックライト・コントローラ15によってバックライト12の光源照度が制御されることにより、LCDパネル11の表示画面の輝度が設定される。
LCDパネル11のリフレッシュ・レート及び輝度の設定値は、不揮発性メモリ22に格納されており、起動時にはこの不揮発性メモリ22に格納された設定値を参照することにより、LCDパネル11のリフレッシュ・レートおよび輝度の設定がなされる。
【0017】
図2は、ノートブック型PC1のソフトウェアおよびハードウェアの階層構造を示す図である。本実施の形態によるノートブック型PC1は、リフレッシュ・レートを変動させることができる。そして、このリフレッシュ・レートの変動は、ユーザの設定に基づいている。このリフレッシュ・レートの変動をユーザが任意に設定できるようにするための仕組みが、図2に示されている。
前述したように、リフレッシュ・レートは、グラフィック・コントローラ13によって制御される。図2におけるユーザ・アプリケーション41は、グラフィック・コントローラ13を介してユーザがリフレッシュ・レートを制御する機会を提供する。
また、グラフィック・コントローラ13は、ディスプレイ・ドライバ43およびビデオBIOS44によって制御されるが、システムによって異なるメーカのグラフィック・コントローラ13を採用されている場合には、その制御を統一する必要がある。そのような状況を想定して、本実施の形態では、グラフィック・コントローラ13の機能を、ユーザ・アプリケーション41に公開するためのAPI(Application Program Interface)群から構成されるインターフェース42を設けた。インターフェース42を構成するAPI群の中の1つが、3種類のリフレッシュ・レートを定義している。
次に、システム自体およびLCDパネル11により、変動が可能なリフレッシュ・レートが異なる。したがって、ビデオBIOS44およびシステムBIOS45は、設定可能なリフレッシュ・レートをビデオBIOS44が取得できるようにしてある。
【0018】
図3は、ユーザがリフレッシュ・レートを設定するための設定画面を示している。図3に示すように、設定画面はGUI(Graphical User Interface)として提供されている。そして、リフレッシュ・レートは、3つの観点から、ユーザが設定あるいは選択できるようになっている。
まず、ノートブック型PC1に対するユーザの操作がされない状態(idle:アイドル)が所定時間続いた場合に、リフレッシュ・レートを変動させることができる(以下、第1の設定)。次に、ノートブック型PC1のバッテリ32の残容量に応じて、リフレッシュ・レートを変動させることができる(以下、第2の設定)。また、電源設定を選択することにより、その一環としてリフレッシュ・レートを設定することができる(以下、第3の設定)。
【0019】
第1の設定は、図3のaで示される入力フォーム(入力フォームa)へのユーザによる入力操作によって実行される。この入力フォームaは、”Global battery settings“という名称が付与されている。
ユーザは、入力フォームaにおいて、システム(ノートブック型PC1)がアイドル状態になって何分経過した(アイドル時間)後に、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートをどの程度まで低減するのかを設定することができる。図3の例では、アイドル時間が5分経過すると(When the system is idle after 5 minutes)、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートを低減するように設定してある。時間は、メニュー・ボックスを操作することにより、ユーザが任意に設定することができる。例えば、3分あるいは10分に設定することもできる。
【0020】
また、図3の例では、チェック・ボックスにチェックを入れることにより、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートの低減が有効に機能するように設定してある。もちろん、図3の例において、チェック・ボックスを空白にしておけば、アイドル時間が5分経過した後であっても、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートは低減されない。チェック・ボックスは、輝度の低減(Lower LCD Brightness to)およびリフレッシュ・レートの低減(Lower LCD refresh rate to)の各々に独立して設けられている。したがって、ユーザは、輝度およびリフレッシュ・レートの双方またはいずれか一方の低減を選択することができる。
【0021】
本実施の形態において、LCDパネル11の輝度は、Level(レベル)0〜6の7段階から選択することができる。Level0が最も輝度が低く、逆にLevel6が最も輝度が高い。また、リフレッシュ・レートは、Normal(ノーマル)、Medium(ミディアム)およびSlow(スロー)の3段階から選択することができる。本実施の形態では、Normalが60Hz、Mediumが50Hz、Slowが40Hzに設定されている。ただし、この輝度およびリフレッシュ・レートの設定は、あくまで一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、リフレッシュ・レートを2段階あるいは4段階以上に設定することもできるし、3段階の場合であっても、Normal、MediumおよびSlowの各々のリフレッシュ・レート(周波数)を他の値とすることもできる。最も、リフレッシュ・レートは、ノートブック型PC1およびLCDパネル11が対応できるリフレッシュ・レートであることが前提となることは言うまでもない。
なお、リフレッシュ・レートは、単位時間あたりの表示画面の書き換え回数であるから、リフレッシュ・レートが低減することは、単位時間あたりの表示画面の書き換え回数が低減すること、または表示画面の書き換え間隔が長くなることと等価である。
【0022】
図3のように、アイドル時間が5分経過した後に、輝度をLevel1に、またリフレッシュ・レートをSlowにする例をグラフ上に示すと、図4の通りである。この例では、アイドル時間が5分経過した後に輝度およびリフレッシュ・レートをNormalからMediumに低減し、以後その値を維持することにしている。しかし、本発明は、リフレッシュ・レートをアイドル時間の経過に応じて段階的に、あるいは連続的に低減することもできる。その例を図5に示す。
図5中、実線が、リフレッシュ・レートを段階的に低減する例である。この例では、アイドル時間が3分経過すると、リフレッシュ・レートがNomalからMediumへ、5分経過するとMediumからSlowへと低減されるように設定してある。また、図5中、一点鎖線が、リフレッシュ・レートを連続的に低減する例である。この例では、アイドル時間が3分経過すると、リフレッシュ・レートが直線的に低減する例を示してある。ただし、Slowまでリフレッシュ・レートが低減すると、以後はそのリフレッシュ・レートを維持する。連続的なリフレッシュ・レートの低減は、直線的な低減に限定されず、2次曲線等の曲線的、あるいは直線的および曲線的な低減の組み合わせを包含する。
アイドル時間が所定時間経過したことは、イベント・コントローラ23からグラフィック・コントローラ13に対して通知される。システムBIOS45は、アイドル時間とリフレッシュ・レートとの関連付けテーブルを所有している。グラフィック・コントローラ13は、イベント・コントローラ23からの通知を受けると、ビデオBIOS44を介してシステムBIOS45からリフレッシュ・レートを取得し、かつそのリフレッシュ・レートでLCDパネル11を駆動する。
一方、ビデオBIOS44は、アイドル時間とリフレッシュ・レートとの関連付けテーブルをPCの電源ON時にシステムBIOS45より取得している。グラフィック・コントローラ13は、イベント・コントローラ23からの通知を受けると、ビデオBIOS44を介してリフレッシュ・レートを取得し、バックライト12の輝度を制御する。
ノートブック型PC1に対するユーザの操作が再開されると、リフレッシュ・レートをNormalに復帰させることが実用上必要である。
【0023】
次に、第2の設定について説明する。
第2の設定は、図3のbで示される入力フォーム(入力フォームb)へのユーザによる入力操作によって実行される。この入力フォームbは、”Battery Endurance mode“という名称が付与されている。
ユーザは、入力フォームbにおいて、バッテリ32の残容量に応じてLCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートの低減を設定することができる。図3の例では、バッテリ32の残容量が30%になると(When the battery power reaches below 30%)、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートを低減するように設定してある。残容量は、メニュー・ボックスを操作することにより、ユーザが任意に設定することができる。例えば、50%あるいは20%に設定することもできる。
【0024】
この第2の設定においても、チェック・ボックスにチェックを入れることにより、LCDパネル11の輝度およびリフレッシュ・レートの低減が有効に機能するようにしてある。したがって、ユーザは、バッテリ32の残容量に応じて、輝度およびリフレッシュ・レートの双方またはいずれか一方の低減を選択することができる。
【0025】
第2の設定では、メニュー・ボックスにおいてバッテリ32の残容量を設定し、かつ輝度の低減(Lower LCD Brightness)および/またはリフレッシュ・レートの低減(Lower LCD refresh rate)についてのチェック・ボックスにチェックを入れると、輝度および/またはリフレッシュ・レートは予め用意された設定に基づいて制御される。
【0026】
その例を、図5に示す。図5は、図3に示すように、バッテリ32の残容量が30%になると、LCDパネル11のリフレッシュ・レートおよび輝度を低減するように設定している場合の、バッテリ32の残容量とリフレッシュ・レートの関係を示すグラフである。
図5に示すように、バッテリ32の残容量が30%までは、リフレッシュ・レートはNormalである。Normalは、通常使用されるリフレッシュ・レートであり、典型的には60Hzである。バッテリ32の残容量が30%未満になると、リフレッシュ・レートは、Mediumに低減される。Mediumは、Normal以下の値から選択される。例えば、前述のように、50Hzとすることができる。さらに、リフレッシュ・レートは、バッテリ32の残容量が15%までは、Mediumに維持されるが、15%未満になるとSlow1に低減される。さらに、バッテリ32の残容量が3%になると、Slow1よりも遅いSlow2に低減される。以上のように、本実施の形態によれば、バッテリ32の残容量に応じたリフレッシュ・レートを設定することができる。
【0027】
ここでは、バッテリ32の残容量が30%未満になると残容量に応じて段階的にリフレッシュ・レートを低減する例を示したが、例えば、残容量が50%未満になると残容量に応じて段階的にリフレッシュ・レートを低減することもできる。また、例えば、残容量が30%未満になると、Mediumを経ることなくSlow1までリフレッシュ・レートを低減することもできる。つまり、本発明は、バッテリ32の残容量に応じて任意にリフレッシュ・レートを低減させることができる。
【0028】
第2の設定において、バッテリ32の残容量は、イベント・コントローラ23からグラフィック・コントローラ13に対して通知される。システムBIOS45は、バッテリ残容量とリフレッシュ・レートとの関連付けテーブルを所有している。グラフィック・コントローラ13は、イベント・コントローラ23からの通知を受けると、ビデオBIOS44を介してシステムBIOS45からリフレッシュ・レートを取得し、かつそのリフレッシュ・レートでLCDパネル11を駆動する。
なお、第2の設定は、ノートブック型PC1が、バッテリ32のみをその電源として用いている場合にのみ有効とすることができる。ノートブック型PC1が、ACアダプタ31を介して商用AC電源から電力の供給を受けている場合には、バッテリ32は、商用AC電源により充電されるから、50%あるいは30%程度まで残容量が低減することがまれだからである。また、第2の設定が当初なされた後に、商用AC電源から電力の供給を受けた場合には、リフレッシュ・レートをNormalに復帰させることができる。
【0029】
次に、第3の設定について説明する。第3の設定は、図3のcで示される入力フォーム(入力フォームc)へのユーザによる入力操作によって実行される。この入力フォームcは、“List of Predefined Power Schemes”という名称が付与されている。
第3の設定は、電源設定を選択することにより、同時に所定の低減されたリフレッシュ・レートを選択することができる。
図6は、電源設定の内容を示すテーブルである。このテーブルは、システムBIOS45が所有する。電源設定は、このテーブルに基づいて実行される。ここでは、“Super Power Saver”,“Dark Room”,“CD Audio”,“High Battery Performance”,“User created Custom scheme”の5つのスキーム(設定)が用意されている。制御される動作は、“System Standby”,“Turn Off Monitor”,“LCD Brightness”,“Turn Off Hard Disk”および“LCD Refresh Rate”の5つである。
【0030】
5つのスキームの要旨を簡単に説明する。まず、“Super Power Saver“は、電力消費を最も省くことのできるスキームである。“Dark Room”は、ノートブック型PC1を、暗い所(部屋)で使用する際に選択することが推奨されるスキームである。“CD Audio”は、ユーザがノートブック型PC1で、音楽CDを聞く際に選択することが推奨されるスキームである。“High Battery Performance”は、バッテリ32の寿命を延ばしたいときに選択することが推奨されるスキームである。このスキームは、ノートブック型PC1が、バッテリ32のみをその電源として用いている場合にのみ有効とすることができる。“User created Custom scheme”は、ユーザが、任意に設定することのできるスキームである。ユーザ自身の使用形態に応じた電源設定の実現を可能にする。
【0031】
次に、制御される動作について簡単に説明する。
“System Standby”は、ノートブック型PC1が、スタンバイ状態に移行する動作を示している。より詳しくは、ノートブック型PC1が省電力モードへ移行することをいい、LCDパネル11、HDD50、周辺機器などへの給電を停止し、データ保持に必要な最低限の電力だけを使う状態にする。スタンバイ状態への以降は、アイドル時間によって定められる。つまり、図6のテーブルに記載されている所定時間を経過すると、ノートブック型PC1は、スタンバイ状態に移行する。
“Turn Off Monitor”は、ノートブック型PC1のLCDパネル11への電力供給の停止を意味する。ノートブック型PC1のなかで、LCDパネル11は消費電力の多いデバイスであるため、その電源を管理する。LCDパネル11への電力供給の停止も、アイドル時間によって定められる。
【0032】
“LCD Brightness”は、LCDパネル11の輝度を定義する。輝度は、前述のように、Level0〜6の7段階存在しており、この中からスキームごとに輝度レベルが設定される。
“Turn Off Hard Disk”は、HDD50への電力供給の停止を意味する。HDD50は、LCDパネル11と同様に、ノートブック型PC1のなかで電力消費の多いデバイスであるため、その電源を管理する。LCDパネル11と同様に、アイドル時間によって定められる。
“LCD Refresh Rate”は、LCDパネル11のリフレッシュ・レートを定義する。リフレッシュ・レートは、Normal、MediumおよびSlowの3段階存在しており、この中からスキームごとにリフレッシュ・レートが設定される。
【0033】
さて、図6において、“Super Power Saver”は、LCDパネル11の輝度がLevel0およびリフレッシュ・レートがSlowに設定されている。また、アイドル時間が3分継続すると、LCDパネル11およびHDD50への電力供給が停止される。さらに、アイドル時間が5分継続すると、ノートブック型PC1はスタンバイ状態に移行する。以上を参照することにより、図6に示す他のスキームの内容を理解できるため、説明は省略するが、本実施の形態では、電源設定の一要素として、Normal状態に比べて低減されたリフレッシュ・レートの設定がなされている。
【0034】
以上説明したように、本実施の形態によるノートブック型PC1は、リフレッシュ・レートをユーザが適宜設定できる。したがって、リフレッシュ・レートが変動することをユーザが事前に掌握することができる。また、本実施の形態は、ノートブック型PC1の使用状態に応じたリフレッシュ・レートを選択することができる。したがって、ユーザの視認性に支障を与えずに、リフレッシュ・レート低減による消費電力の低減を実現することができる。
【0035】
ところで、リフレッシュ・レートの低減は、先にも述べたように、フリッカの発生により、ユーザの視認性を低下させるおそれがある。ところが、フリッカは、LCDパネル11の輝度を下げると発生しにくくなるという性質を有している。したがって、リフレッシュ・レートを低減する場合には、輝度も低減することが望ましい。輝度の低減もLCDパネル11における省電力化に寄与するから、リフレッシュ・レートの低減による省電力化と相俟って、消費電力の抑制をより効果的に行なうことができる。図7は、上記のようにしてリフレッシュ・レートを低減したときのリフレッシュ・レートと、消費電力との関係を示すグラフである。この図に示すように、リフレッシュ・レートが低ければ低いほど、消費電力も少なくなっていることがわかる。
【0036】
次に、リフレッシュ・レートとフリッカの関係、輝度とフリッカの関係について述べておく。
図8は、LCDパネル11における、リフレッシュ・レート(例えば40、50、60Hz)毎での輝度とフリッカの発生状況との関係を示すグラフである。なお、フリッカは官能値であるため、電圧に置き換えてある。この図に示すように、同一リフレッシュ・レートであれば、輝度が高ければ高いほどフリッカが顕著になる。
図9は、輝度(例えば50、90、150cd/m2)毎におけるリフレッシュ・レートとフリッカの発生状況との関係である。この図に示すように、同一輝度であれば、リフレッシュ・レートが高いほどフリッカが生じにくくなる。
図10は、図8及び図9の関係を踏まえたもので、各輝度において、LCDパネル11においてフリッカの発生が問題とならない(視認できない)下限レベルのリフレッシュ・レートを示している。図10において、例えば輝度が40cd/m2であるときのリフレッシュ・レート下限値は20Hz前後となっているが、LCDパネル11の実用上の理由(例えばDVDでの映画再生時には、1秒間のコマ数が25コマ程度であるため、リフレッシュ・レートは25Hz以上である必要がある)からリフレッシュ・レート設定値は30Hz以上とすることが望ましい。
【0037】
LCDパネル11の輝度やリフレッシュ・レートとして挙げた数値はあくまでも一例であり、上記したものに何ら限定する意図はない。
さらに、本発明は、ノートブック型PC1の液晶表示装置10だけでなく、LCDモニタ等にも同様に適用が可能である。
さらにまた、所定のリフレッシュ・レートで表示画面の表示を書き換えているのであれば、表示画面を構成する表示装置、表示パネルは液晶駆動によるものに限らず、例えばCRT(Cathode Ray Tube)型のモニタや表示装置、表示パネル等にも本発明を同様に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザの使い勝手を低下させることなく消費電力低減を達成することのできる表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるコンピュータ装置の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態によるコンピュータ装置における、ソフトウェアおよびハードウェアの階層構造を示す図である。
【図3】本実施の形態によるコンピュータ装置における、リフレッシュ・レートの設定画面を示す図である。
【図4】本実施の形態によるコンピュータ装置における、アイドル時間によるリフレッシュ・レートの低減例を示すグラフである。
【図5】本実施の形態によるコンピュータ装置における、バッテリ残量によるリフレッシュ・レートの低減例を示すグラフである。
【図6】本実施の形態によるコンピュータ装置における、パワースキームの設定例を示す図である。
【図7】リフレッシュ・レートと消費電力との関係を示すグラフである。
【図8】輝度とフリッカ発生状況との関係を示すグラフである。
【図9】リフレッシュ・レートとフリッカ発生状況との関係を示すグラフである。
【図10】各輝度におけるフリッカの発生が認められないリフレッシュ・レートの下限レベルを示すグラフである。
【符号の説明】
1…ノートブック型PC、10…液晶表示装置(表示装置)、11…LCDパネル(表示パネル)、12…バックライト、13…グラフィック・コントローラ(表示コントローラ)、14…周波数制御部、20…PC本体、21…CPU、22…不揮発性メモリ、23…イベント・コントローラ、30…電源回路、31…ACアダプタ、32…バッテリ、41…ユーザ・アプリケーション、42…インターフェース、43…ディスプレイ・ドライバ、44…ビデオBIOS、45…システムBIOS、50…HDD
Claims (16)
- 所定のリフレッシュ・レートで駆動される表示手段と、
ユーザにより設定された前記リフレッシュ・レートに基づいて前記表示手段を駆動する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする表示装置。 - 前記表示制御手段は、複数種類のリフレッシュ・レートを選択可能であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示制御手段は、時間の経過に伴って前記リフレッシュ・レートが低減されるように前記表示手段を駆動することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 前記リフレッシュ・レートは、時間の経過に伴って、段階的に低減されることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
- 前記表示制御手段は、ユーザにより設定された前記リフレッシュ・レートに応じて、前記表示手段の輝度を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 表示手段における単位時間あたりの画面書き換え回数を定義するリフレッシュ・レートを設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたリフレッシュ・レートを前記表示手段に対して供給する表示制御手段と、を備えたコンピュータ装置であって、
前記設定手段は、
前記コンピュータ装置の使用状態に応じたリフレッシュ・レートを設定することを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記設定手段は、
初期状態で設定される基準リフレッシュ・レートと、前記基準リフレッシュ・レートよりも単位時間あたりの画面書き換え回数の少ない1または2以上の低リフレッシュ・レートを設定できることを特徴とする請求項6に記載のコンピュータ装置。 - 前記設定手段は、前記コンピュータ装置に対するユーザの操作がなされないアイドル状態の継続時間に応じて、前記基準リフレッシュ・レートから前記低リフレッシュ・レートに移行するようにリフレッシュ・レートを設定することを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ装置。
- 前記コンピュータ装置を駆動するためのバッテリを内蔵し、前記設定手段は、前記バッテリの残容量に応じて、前記基準リフレッシュ・レートから前記低リフレッシュ・レートに移行するようにリフレッシュ・レートを設定することを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ装置。
- 所定の輝度が与えられかつ表示画面を単位時間に所定回数だけ書き換えることによって表示画像を構成する表示手段と、
消費電力低減のために予め設定された複数の電源設定の選択をユーザに対して提供する選択手段と、を備え、
前記電源設定は、前記表示手段における表示画面の単位時間あたりの書き換え回数の設定を含むことを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記電源設定の要素として、前記コンピュータ装置の省電力モードへの移行、前記表示手段を含む電力消費デバイスへの電力供給の停止および前記輝度の1または2以上を備えることを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ装置。
- 前記電源設定は、前記コンピュータ装置の予定される使用状態に対応して設定されることを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ装置。
- 所定の時間ごとに表示画面を書き換えることにより画像を表示する表示装置における表示制御方法であって、
所定条件を具備したときに前記表示画面の書き換え間隔を長くすることの設定をユーザから受け付け、
前記所定条件を具備したときに、前記設定に基づいて前記書き換え間隔を長くする、ことを特徴とする表示制御方法。 - 前記所定条件は、前記表示装置を駆動するための電力消費量および/または前記表示装置に対するユーザからの操作がなされていない時間を基準とすることを特徴とする請求項13に記載の表示制御方法。
- 前記所定条件を一旦具備した後に、前記所定条件を具備しなくなったときに、書き換え間隔を当初の書き換え間隔に戻すことを特徴とする請求項13に記載の表示制御方法。
- 所定の時間ごとに表示画面を書き換えることにより画像を表示する表示装置における表示制御方法であって、
前記表示画面の書き換え間隔の設定を伴うとともに消費電力低減のために予め設定された複数の電源設定の選択をユーザに対して提供し、
前記ユーザからの前記電源設定の選択を受付け、
受付けた前記選択に基づいて前記表示画面の書き換え間隔を制御する、ことを特徴とする表示制御方法。
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