JP2005003607A - 変位測定器、並行変位傾斜測定器、及びアンテナ装置 - Google Patents

変位測定器、並行変位傾斜測定器、及びアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】測定器配置の制約とマーカの不安定性による制約が少なく、被測定部の変位を測定できる変位測定器と、この変位測定器を用いてアンテナ指向誤差を補正するアンテナ装置を得る。
【解決手段】変位を測定する被測定部1、測定基準となる測定基準部2、マーカを生成するレーザポインタ3、レーザポインタ3の像を撮影する2次元のイメージセンサ4、イメージセンサ4が出力する画像データ5に基づきレーザポインタ3からのレーザ光の重心位置を算出する重心位置算出部6、レーザ光の重心位置データ7から被測定部の変位を算出する変位算出部8を備えて構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、精密計測技術分野において、測定基準部に対する被測定部の相対的な変位を測定する変位測定器及び並行変位傾斜測定器、並びにこれらの測定器を備えるアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば電波天文学の分野では、近年になってミリ波からサブミリ波へとより高い周波数の電波を観測するという要求が高まってきている。高い周波数の電波天体の観測を行う場合、望遠鏡の反射鏡面とビームの指向追尾はより高い精度が必要となる。一方では、観測効率を高めるために、望遠鏡の大口径化が進み、また昼夜のあらゆる天候で観測を実施できることが望まれている。
【0003】
しかしながら口径が大きくなることによって、望遠鏡の自重変形が大きくなり、また、日射による熱変形や風圧による変形が大きくなるため、高い指向追尾の精度を得ることが困難となり、このような高い指向追尾精度の要求を満足するためには、望遠鏡の反射鏡の指向誤差をリアルタイムに測定し、補正する技術が必要になるものである。また、このような対策として従来から種々提案されているところである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−3402号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、指向追尾のための反射鏡の指向誤差を測定するために従来のアンテナ角度検出装置は、光位置検出器と光ビーム発生器とをEL角度検出器及びAZ角度検出器上に設置する必要があり、これらの機器配置がアンテナ構造上の制約となるという課題があった。
【0006】
また、使用される検出器が光ビームを検出する光位置検出器であったため、測定場所の変位を示すマーカは、高出力の光ビーム発生器でなくてはならない制約があるという課題があった。
【0007】
また、従来のアンテナ角度検出装置は、検出された真の指向により各軸の角度検出器の出力を補正しているが、角度検出器の出力を補正するだけでは、特に高周波の指向誤差を補正することができず、高精度なアンテナの指向追尾精度を得ることができないという課題があった。
【0008】
また、従来のアンテナ角度検出装置で使用される検出器が光ビームを検出する光位置検出器であるため、測定場所の変位を示すマーカは不安定であってはならないという課題があった。
【0009】
また、特に測定中、光ビーム発生器からのビーム形状が変化することにより、測定場所は変位していないのに、マーカの重心位置が変動するという課題があった。
また光ビーム発生器からのビームに、環境による高周波ノイズがのることにより、マーカの重心位置が変動するという課題があった。
さらに光ビーム発生器からのビームが、ガウシアンビームでなければマーカの重心位置が変動するという課題があった。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、測定器配置の制約とマーカの不安定性による制約が少なく、被測定部の変位を測定できる変位測定器と、被測定部の並行変位と傾斜を測定できる並行変位傾斜測定器と、この変位測定器または並行変位傾斜測定器を用いてアンテナ指向誤差を補正するアンテナ装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る変位測定器は、位置を表すマーカを備えた測定基準部と、マーカに対向して被測定部に設けた撮像素子と、撮像素子で撮像したマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、マーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、重心位置算出部により算出したマーカの重心位置に基づいて、被測定部の変位を算出する変位算出部とを備えるものである。
【0012】
この発明に係る並行変位傾斜測定器は、位置を表す第1のマーカを備えた測定基準部と、位置を表す第2のマーカを備えた被測定部と、第1のマーカに対向して被測定部に設けた第1の撮像装置と、第2のマーカに対向して測定基準部に設けた第2の撮像装置と、第1および第2の撮像素子で撮像した第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、重心位置算出部により算出したマーカの重心位置に基づいて、被測定部の変位と傾斜を算出する変位傾斜算出部とを備えるものである。
【0013】
この発明に係るアンテナ装置は、アンテナの仰角駆動軸を支持するアンテナ架台と、アンテナ架台の上部に設けた位置を表す第1のマーカと、第1のマーカに対向してアンテナ架台の底部に設けた第1の撮像装置と、アンテナ架台の底部に設けた位置を表す第2のマーカと、第2のマーカに対向してアンテナ架台の上部に設けた第2の撮像装置と、第1および第2の撮像素子で撮像した第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、重心位置算出部により算出した第1および第2のマーカの重心位置に基づいて、アンテナ架台の上部の並行変位と傾斜を算出する変位傾斜算出部とを備えるものである。
【0014】
この発明に係るアンテナ装置は、アンテナの仰角駆動軸を支持するアンテナ架台と、アンテナ架台の上部に設けた位置を表す第1のマーカと、第1のマーカに対向して前記アンテナ架台の底部に設けた第1の撮像素子と、アンテナ架台の底部に設けた位置を表す第2のマーカと、第2のマーカに対向してアンテナ架台の上部に設けた第2の撮像素子と、第1および第2の撮像素子で撮像した第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、重心位置算出部により算出した第1および第2のマーカの重心位置に基づいて、アンテナ架台の上部の左右の並行変位と傾斜を算出する変位傾斜算出部と、変位傾斜算出部により算出したアンテナ架台の上部の左右の並行変位と傾斜に基づいて、アンテナの指向誤差を算出する指向誤差算出部とを備えるものである。
【0015】
この発明に係るアンテナ装置は、アンテナの主反射鏡パネルを支持する主反射鏡支持骨組と、主反射鏡支持骨組の先端に設けた位置を表す第1のマーカと、第1のマーカに対向して主反射鏡支持骨組を支持するセンターハブの底部に設けた第1の撮像装置と、主反射鏡支持骨組を支持するセンターハブの底部に設けた位置を表す第2のマーカと、第2のマーカに対向して主反射鏡支持骨組の先端に設けた第2の撮像素子と、第1および第2の撮像素子で撮像した第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、重心位置算出部により算出したマーカの位置に基づいて、主反射鏡支持骨組の変位を算出する変位算出部とを備えるものである。
【0016】
この発明に係るアンテナ装置は、主反射鏡と副反射鏡とを備えるアンテナ装置の副反射鏡を支持する副反射鏡支持部と、副反射鏡と副反射鏡支持機構との接合部に設けた位置を表す第1のマーカと、第1のマーカに対向して主反射鏡と副反射鏡支持機構との接合部に設けた第1の撮像素子と、主反射鏡と副反射鏡支持機構との接合部に設けた位置を表す第2のマーカと、第2のマーカに対向して副反射鏡と副反射鏡支持機構との接合部に設けた第2の撮像素子と、第1および第2の撮像素子で撮像した第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、重心位置算出部により算出した第1および第2のマーカの重心位置に基づいて、副反射鏡の主反射鏡からの変位を算出する変位算出部とを備えるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の一形態について説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る変位測定器について図1、図10〜図13を参照して説明する。なお、図1は実施の形態1に係る変位測定器の一例を示す構成図である。また、図10及び図11はこの変位測定器のノイズの一例を示す図であり、図12及び図13は効果を説明するための、演算結果の一例を示す図である。
【0018】
実施の形態1に係る変位測定器は図1に示すように、変位を測定する被測定部1、測定基準となる測定基準部2、マーカを生成するレーザポインタ3、レーザポインタ3の像を撮影する2次元のイメージセンサ4、イメージセンサ4が出力する画像データ5に基づきレーザポインタ3からのレーザ光の重心位置を算出する重心位置算出部6、レーザ光の重心位置データ7から被測定部の変位を算出する変位算出部8を備えて構成される。
【0019】
なお、イメージセンサ4によって測定されるレーザ光の位置は、レーザポインタ3からのレーザ光が十分に細ければ、イメージセンサ4上の画素により、その位置が測定され、この画素位置を重心位置算出部6から出力すれば良い。しかし、実際にはイメージセンサ4の画素サイズよりもレーザポインタ3のレーザ光スポットは大きく、イメージセンサ4の複数の画素に亘って、レーザ光が照射される。この場合、レーザ光がイメージセンサ4上のどの画素を中心に照射されているかを重心位置算出部6によって、重心位置を求めることになる。このレーザ光の重心位置を求める方法は、各画素におけるイメージセンサ4の出力値と中心位置からの距離との積の総和が0となる点を重心位置(重心画素)とする方法がある。例えば、イメージセンサ4の出力を1と0とで表現した場合には、レーザ光の重心位置はレーザ光の照射範囲の面心位置ということになる。
【0020】
さらに、測定中レーザ光が不安定でビーム形状が変化する事により、測定場所は変位していないのにマーカの重心位置が変動する問題点を解決するために、以下の重心位置演算方法を用いる。
【0021】
上述したようなビームのノイズを除去するために、イメージセンサ4の各画素における出力の所定の値を閾値として、閾値以上の出力値を持つ画素のみで重心位置を演算する。また、イメージセンサ4の連続取得画像の重心位置を連続して演算する場合は次のように行う。即ち、取得した画素の輝度の高いほうから順に、初期設定数内でその初期設定数に最も近い画素数の範囲で画素を抽出し、抽出した画素の輝度値の最も低いものを閾値としてマーカの重心位置を演算する。なお、画素の抽出は、初期設定数内ではなく、その数の近傍で最も近くなる範囲としてもよい。
【0022】
イメージセンサ4の連続取得画像の重心位置を連続して演算する場合の重心位置の演算に用いる画素数を所定数に初期設定する方法を以下に示す。
重心位置を演算するとき、演算する画素数が少なすぎると、図10に示すような高周波ノイズの影響を受ける。したがって高周波ノイズを除去するのに必要な画素数以上で所定数を初期設定する。また演算する画素数が多いと、図11に示すようなノイズ(第2ピーク)の影響を受ける。この第2ピーク(ノイズ)の輝度値以上の輝度を持つ画素数以下に所定数を初期設定する。よって所定数は上記の両方を満足するような値とすることが好ましい。
【0023】
上述したように画素数を所定数に初期設定し、その初期設定数内で最も近い画素数に基づき演算する方法で演算した結果を図12に示す。従来の方法で演算した結果である図13に比べて、安定していることが分かる。それは例えば、図13(b)の重心位置のX軸方向の推移幅は2.5画素に対し、図12(b)の重心位置のX軸方向の推移幅は2.0画素と安定になっている。また図12(c)のA部は図13(c)のB部に比べて滑らかであり、高周波ノイズの影響を除去できていることが分かる。
【0024】
なお、図12(a)及び、図13(a)は重心位置のX−Y平面での、時間経過に対する移動状態を、また、図12(b)及び、図13(b)は重心位置のX方法の、時間経過に対する移動状態を、さらに、図12(c)及び、図13(c)は重心位置のY方法の、時間経過に対する移動状態を示す一測定例である。
【0025】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る並行変位傾斜測定器について、図2〜図5を参照して説明する。なお、図2はこの実施の形態2に係る並行変位傾斜測定器の一例を示す構成図である。また、図3はこの並行変位傾斜測定器の原理を示す模式図であって、設定初期の状態を示し、図4は図3に示す並行変位傾斜測定器が並行変位ΔXを生じた状態を示し、また、図5は図3に示す並行変位傾斜測定器が回転θyを生じた場合である。
【0026】
この実施の形態2に係る並行変位傾斜測定器は図2に示すように、変位及び傾斜を測定する被測定部10、測定基準となる測定基準部11、マーカを生成するレーザポインタ12a及び12b、レーザポインタ12a、12bの像を撮影する2次元のイメージセンサ13a及び13b、イメージセンサ13aが出力する画像データ14aからレーザポインタ12bからのレーザ光の重心位置を算出する重心位置算出部15a、イメージセンサ13bが出力する画像データ14bからレーザポインタ12aのレーザ光の重心位置を算出する重心位置算出部15b(重心位置算出部15aと重心位置算出部15bを含めて重心位置算出部15と称す)、重心位置算出部15aで算出される重心位置データ16aと重心位置算出部15bで算出される重心位置データ16bとから被測定部10の変位と傾斜を算出する変位傾斜算出部17を備えて構成される。
【0027】
イメージセンサ13a、13bは2次元平面においてレーザ光の位置変位を検出するが、レーザポインタ12aとイメージセンサ13bとで1測定系とし、レーザポインタ12bとイメージセンサ13aとで他の1測定系として、レーザ光が相反する方向に照射するように2測定系を配置する。即ち、被測定部10にレーザポインタ12aとイメージセンサ13aを夫々1個ずつ、また同様に測定基準部11にはレーザポインタ12bとイメージセンサ13bを夫々1個ずつ配置されている。
【0028】
次に変位及び傾斜の測定原理について説明する。
図3は並行変位傾斜測定器の設置初期の状態であって、イメージセンサ13aにより画像18aが、またイメージセンサ13bにより画像18bが得られている状態である。光軸が一致している状態では画像18aのレーザ光の位置はP2(0、0)であり、一方、画像18bのレーザ光の位置もP1(0、0)である。この状態から、被測定部10が並行変位した場合の変位量△Xと、傾斜した場合の傾斜角△θyを、夫々分離して算出する。
【0029】
まず、被測定部10が図4に示すようにX軸方向に△Xだけ変位した場合において、画像18aのレーザ光の位置をP2(X2(=−a)、Y1(=0))とし、画像18bのレーザ光の位置をP1(X1(=a)、Y1(=0))、とすると、変位量△Xは式(1)で表される。
ΔX=X1=−X2 (1)
【0030】
また、被測定部10が図5に示すようにY軸回りに△θyだけ回転した場合、被測定部10と測定基準部11との距離Lが十分に大きいときは、画像18aのX2のみ値が変化し、△θyは式(2)で表される。
tan(△θy)=(X2/L) (2)
【0031】
従って、変位量△Xと回転角△θyが同時に生じた場合、夫々、式(3)及び式(4)で表される。
△X=X1 (3)
tan(△θy)=(X1+X2)/L (4)
従って、△θyは式(5)で表される。
△θy=tan−1〔(X1+X2)/L〕 (5)
このように、式(3)によって並行変位を、式(5)によって回転を求めることができることになる。
【0032】
なお、イメージセンサ13a及びイメージセンサ13bによって測定されるレーザ光の位置は、レーザポインタ12a及びレーザポインタ12bからのレーザ光が十分に細ければ、イメージセンサ13a及びイメージセンサ13b上の画素により、その位置が測定され、この画素位置を重心位置算出部15a及び重心位置算出部15bから出力すれば良い。しかし、実際にはイメージセンサ13a、13bの画素サイズよりもレーザポインタ12a、12bのレーザ光スポットは大きく、イメージセンサ13a、13bの複数の画素に亘って、レーザ光が照射される。この場合、レーザ光がイメージセンサ13a、13b上のどの画素を中心に照射されているかを求めるために手段として、重心位置算出部15a、15bによって重心位置を求めることになる。
【0033】
このレーザ光の重心位置を求める方法は、各画素におけるイメージセンサ13a、13bの出力値と中心位置からの距離との積の総和が0となる点を重心位置(重心画素)とする方法がある。例えば、イメージセンサの出力を1と0とで表現した場合には、レーザ光の重心位置はレーザ光の照射範囲の面心位置ということになる。
【0034】
さらに、測定中レーザ光が不安定でビーム形状が変化する事により、測定場所は変位していないのにマーカの重心位置が変動する問題点を解決するために、イメージセンサの各画素における出力値の所定の値を閾値として、閾値以上の出力値を持つ画素のみで重心位置を演算する方法を用い、また、イメージセンサの連続取得画像の重心位置を連続して演算する場合は次のように行う。即ち、取得した画素の輝度の高いほうから順に、初期設定数内でその初期設定数に最も近い画素数の範囲で画素を抽出し、抽出した画素の輝度値の最も低いものを閾値としてマーカの重心位置を演算する。なお、画素の抽出は、初期設定数内ではなく、その数の近傍で最も近くなる範囲としてもよい。
【0035】
イメージセンサの連続取得画像の重心位置を連続して演算する場合の重心位置の演算に用いる画素数を所定数に初期設定する方法を以下に示す。
重心位置を演算するとき、演算する画素数が少なすぎると、実施の形態1で説明したように図10に示すような高周波ノイズの影響を受ける。したがって高周波ノイズを除去するのに必要な画素数以上で所定数を初期設定する。また演算する画素数が多いと、図11に示すようなノイズ(第2ピーク)の影響を受ける。この第2ピーク(ノイズ)の輝度値以上の輝度を持つ画素数以下に所定数を初期設定する。よって所定数は上記の両方を満足するような値とすることが好ましい。
【0036】
上述したように画素数を所定数に初期設定し、その初期設定数内で最も近い画素数に基づき演算する方法で演算した結果は、図12及び図13に示すように、実施の形態1で説明したことと同様であり、同様の効果を示すものである。
【0037】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置について、図6及び図7を参照して説明する。なお、図6は本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の一例を示す構成図であり、図7はこのアンテナ装置の制御部のブロック図である。
【0038】
実施の形態3に係るアンテナ装置は図6に示すように、アンテナ9の仰角軸(EL軸)19及びアンテナ9の方位軸(AZ軸)20を夫々独立して制御するもので、仰角軸19上に設けられたEL軸ベアリング21a及び21b、AZ軸ベアリング22、EL軸ベアリング21a及び21bの下部に位置したアンテナ架台23、アンテナ架台23のアンテナ支持部がある上部23a及び23b、AZ軸ベアリング22の上部に位置しアンテナ架台23のアンテナ架台取付部がある底部24a及び24b、マーカとなるレーザポインタ25、レーザポインタ25の像を撮影する2次元のイメージセンサ26を備えて構成される。
【0039】
EL軸ベアリング21a及び21bは、アンテナ架台23に対してアンテナ9が仰角軸19まわりに回転できるように支持する。また、AZ軸ベアリング22はアンテナ架台23を方位軸20まわりに回転自在に支持する。レーザポインタ25とイメージセンサ26は、アンテナ架台23の上部23a、23b及び底部24a、24bの4箇所に設けられている。レーザポインタ25とそのレーザ光を照射するイメージセンサ26との組は、図6の矢印付き点線でレーザ光の照射を示すように、上下で1組とする。
【0040】
図7に示すようにこの発明に係るアンテナ装置の制御部は、重心位置算出部15、変位傾斜算出部17、指向誤差算出部29、アンテナ駆動部30、副反射鏡駆動部31、高速駆動鏡駆動部32を備える。
【0041】
その動作について説明すると、4台のイメージセンサ26からの画像データ27は重心位置算出部15に入力され、重心位置データ16が算出される。算出された重心位置データ16は変位傾斜算出部17に入力され、アンテナ架台23の上部23a及び23bの変位及び傾斜データ28が求められる。つぎに変位及び傾斜データ28は指向誤差算出部29に入力され、指向誤差が算出される。指向誤差算出部29により算出された指向誤差に基づいて、アンテナ9を仰角軸19及び方位角20まわりに駆動するアンテナ駆動部30、副反射鏡を駆動する副反射鏡駆動部31、指向方向を高速駆動可能な鏡を駆動する高速駆動鏡駆動部32が駆動され、アンテナ9の姿勢が制御される。
【0042】
実施の形態3においては、測定基準部を、アンテナ指向誤差の原因となる変形が少ないアンテナ架台23の底部24a及び24bとし、また、被測定部をアンテナ架台23の上部23a及び23bとする。これら上部23a及び23b、底部24a及び24bの各個所にレーザポインタ25とイメージセンサ26を配置して、測定基準部と被測定部間に対向して設け、これを1セット(図6の矢印付き点線によって結ばれる上下のレーザポインタとイメージセンサとで1セット)として、アンテナ架台23の左右に各2セット、合計4セットを設ける。
【0043】
上述したようにレーザポインタ25とイメージセンサ26とを設けることによって、アンテナ架台23の左右の被測定部、即ちアンテナ架台23の上部23a及び23bのそれぞれの部位の並行変位及び傾斜を算出することができる。これは例えばアンテナ架台23の上部23aと底部24aについて見れば、図2に示す並行変位傾斜測定器を構成しており、この測定器によって被測定部の並行変位及び傾斜を算出する手段と方法については実施の形態2に述べたとおりである。さらに、アンテナ架台23の上部23bと底部24bについても同様である。
【0044】
指向誤差算出部29は、アンテナ架台23の上部23a及び23bにおいて測定され算出された並行変位及び傾斜に基づいて、アンテナ指向誤差を算出する。アンテナ架台23の上部23a及び23bにおいて測定され算出されたX軸まわり(仰角軸まわり)の傾斜量を△θxa、△θxbとすると、EL軸まわりの指向誤差θx、及びAZ軸まわりの指向誤差θzは夫々、式(6)および次式(7)よって計算される。
θx=(△θxa+△θxb)/2 (6)
θz=(△θxa−△θxb)/2 (7)
【0045】
上述したようにして算出された指向誤差に基づいて、アンテナ駆動部30はアンテナを仰角軸19及び方位角20まわりにフィードバック駆動し、指向誤差を補正する。また、高周波数で変化する指向誤差に対しては、アンテナ9やアンテナ架台23に比べて、質量や感性モーメントの小さい副反射鏡を駆動する副反射鏡駆動部31によって、或いは高速駆動鏡を駆動する高速駆動鏡駆動部32によって、これらの鏡をフィードバック駆動し、指向誤差を補正することが可能となる。
【0046】
上述したようなアンテナ装置は、アンテナ装置全体の熱変形や、風圧による変形を生じた場合に、このアンテナ架台23の上部23a及び23bにおいて、並行変位や傾斜が生じ、この並行変位や傾斜によってアンテナの指向方向が変化すると考えられるが、算出された指向誤差に基づいて指向方向を制御することが可能となる。
【0047】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るアンテナ装置について、図8を参照して説明する。なお、図8はこの発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の一例を示す構成図である。
【0048】
実施の形態4に係るアンテナ装置は図8に示すように、主反射鏡9a、主反射鏡9aを支持する主反射鏡骨組41、主反射鏡骨組41を支持するセンターハブ42、被測定部となる主反射鏡9aの上部43a及び43b、測定基準部となるセンターハブ42の底部44a及び44b、マーカを生成するレーザポインタ45、レーザポインタ45の像を撮影する2次元のイメージセンサ46を備えて構成される。レーザポインタ45とイメージセンサ46は、主反射鏡の上部43aと43b、及びセンターハブ42の底部44aと44bの計4箇所に設けられている。レーザポインタ45とそのレーザ光を照射するイメージセンサ46との組は、図8の矢印付き点線でレーザ光の照射を示すように、上下で1組とする。
【0049】
このようにレーザポインタ45とイメージセンサ46とを設けることによって、主反射鏡9aの被測定部、即ち主反射鏡9aの上部43a及び43bのそれぞれの並行変位及び傾斜を算出することができる。これは例えば主反射鏡9aの上部43a、43bとセンターハブ42の底部44a、44bについて見れば、図2に示す並行変位傾斜測定器を構成しており、この測定器によって被測定部の並行変位及び傾斜を算出する手段と方法については実施の形態2に述べたとおりである。
【0050】
上述したようなアンテナ装置は、アンテナ装置全体の熱変形や、風圧による変形を生じた場合に、この主反射鏡9aの上部43a及び43bにおいて、並行変位や傾斜が生じ、この並行変位や傾斜によってアンテナの指向方向が変化すると考えられるが、算出された指向誤差に基づいて指向方向を制御することが可能となる。
【0051】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係るアンテナ装置について、図9を参照して説明する。なお、図9はこの発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の一例を示す構成図である。
【0052】
この実施の形態5に係るアンテナ装置は図9に示すように、主反射鏡9b、副反射鏡50、副反射鏡50を支持する副反射鏡支持機構51、被測定部となる副反射鏡支持機構51の上部52a及び52b、副反射鏡支持機構51と主反射鏡9bとの接合部に位置し、測定基準部となる副反射鏡支持機構51の下部53a及び53b、マーカを生成するレーザポインタ54、レーザポインタの像を撮影する2次元のイメージセンサ55を備えて構成される。レーザポインタ54とイメージセンサ55は、副反射鏡支持機構51の上部52aと52b、及び副反射鏡支持機構51と主反射鏡9bとの接合部にあたる下部53aと53bの計4箇所に設けられている。レーザポインタ54とそのレーザ光を照射するイメージセンサ55との組は、図9の矢印付き点線でレーザ光の照射を示すように、上下で1組とする。
【0053】
このようにレーザポインタ54とイメージセンサ55とを設けることによって、副反射鏡支持機構51の被測定部、即ち副反射鏡支持機構51の上部52a及び52bのそれぞれの並行変位及び傾斜を算出することができる。これは例えば副反射鏡支持機構51の上部52a、52bと副反射鏡支持機構51と主反射鏡9bとの接合部分にあたる下部53a、53bについて見れば、図2に示す並行変位傾斜測定器を構成しており、この測定器によって被測定部の並行変位及び傾斜を算出する手段と方法については実施の形態2に述べたとおりである。
【0054】
上述したようなアンテナ装置は、アンテナ装置全体の熱変形や、風圧による変形を生じた場合に、この反射鏡支持機構51の上部52a、52bにおいて、並行変位や傾斜が生じ、この並行変位や傾斜によってアンテナの指向方向が変化すると考えられるが、算出された指向誤差に基づいて指向方向を制御することが可能となる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、被測定部と測定基準部のそれぞれに対向してマーカとイメージセンサとを配置する簡素な構成のため、これらの測定器の配置上の制約が少なく、変位を測定することができると共に、画素数を所定数に初期設定して初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき重心位置を演算することにより、ビーム形状の変化しやすい安価なマーカも使用可能となるため、安価なシステムが達成できる効果がある。
【0056】
この発明によれば、アンテナ架台の上部と底部において、それぞれ対向してマーカとイメージセンサとを配置するので、これらの測定器の配置上の制約が少なく、アンテナ架台上部の変位を測定することができ、より高精度にアンテナの指向誤差を計算することができ、指向を制御することが可能となる効果がある。
【0057】
この発明によれば、主反射鏡パネルを支持する主反射鏡支持骨組と、この主反射鏡支持骨組の先端と、主反射鏡支持骨組を支持するセンターハブの底部において、それぞれ対向してマーカとイメージセンサとを配置するので、これらの測定器の配置上の制約が少なく、主反射鏡支持骨組の変位を測定することができ、より高精度にアンテナの指向誤差を計算して、指向を制御することが可能となる効果がある。
【0058】
この発明によれば、副反射鏡支持機構と副反射鏡との接合部と副反射鏡支持機構と主反射鏡との接合部において、それぞれ対向してマーカとイメージセンサとを配置するので、これらの測定器の配置上の制約が少なく、副反射鏡の変位を測定することができ、より高精度にアンテナの指向誤差を計算して、指向を制御することが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る変位測定器の一例を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態2に係る並行変位傾斜測定器の一例を示す構成図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る並行変位傾斜測定器の原理を示す模式図である。
【図4】この発明の実施の形態2に係る並行変位傾斜測定器の原理を示す模式図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係る並行変位傾斜測定器の原理を示す模式図である。
【図6】この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の一例を示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の一例を示す構成図である。
【図9】この発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の一例を示す構成図である。
【図10】この発明の実施の形態1,2に係る高周波ノイズの一例を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態1,2に係るノイズの一例を示す図である。
【図12】この発明の効果を説明するための、演算結果の一例を示す図である。
【図13】この発明の効果と比較するための、従来の方法での演算結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,10,43a,43b 被測定部、2,11 測定基準部、3,12a,12b,25,45,54 レーザポインタ、4,13a,13b,26,46,55 イメージセンサ(撮像装置)、5,14a,14b,27 画像データ、6,15 重心位置算出部、7,16,16a,16b 重心位置データ、8変位算出部、9 アンテナ、9a,9b 主反射鏡、15a,15b 重心位置検出部、17 変位傾斜算出部、18a,18b 画像、19 仰角軸、20方位軸、21a,21b EL軸ベアリング、22 AZ軸ベアリング、23アンテナ架台、23a,23b 上部、24a,24b 底部、28 変位及び傾斜データ、29 指向誤差算出部、30 アンテナ駆動部、31 副反射鏡駆動部、32 高速駆動鏡駆動部、41 主反射鏡骨組、42 センターハブ、44a,44b センターハブ底部、50 副反射鏡、51 副反射鏡支持機構、52a,52b 上部、53a,53b 下部。

Claims (10)

  1. 位置を表すマーカを備えた測定基準部と、
    前記マーカに対向して被測定部に設けた撮像素子と、
    前記撮像素子で撮像した前記マーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、
    前記画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、前記マーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、
    前記重心位置算出部により算出したマーカの重心位置に基づいて、前記被測定部の変位を算出する変位算出部と
    を備えることを特徴とする変位測定器。
  2. 重心位置算出部は、画素数初期設定部により初期設定された画素数の近傍で、当該初期設定された画素数に最も近い画素数に基づき、マーカの画像の重心位置を算出することを特徴とする請求項1記載の変位測定器。
  3. 画素数初期設定部は、画像の重心位置の算出に用いる画素数を、マーカのビームプロファイルにおける第2ピークの輝度値以上の輝度を持つ画素数以下で、且つマーカの高周波ノイズを除去するのに必要な画素数以上に初期設定する手段であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の変位測定器。
  4. 位置を表す第1のマーカを備えた測定基準部と、
    位置を表す第2のマーカを備えた被測定部と、
    前記第1のマーカに対向して前記被測定部に設けた第1の撮像装置と、
    前記第2のマーカに対向して前記測定基準部に設けた第2の撮像装置と、
    前記第1および第2の撮像素子で撮像した前記第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、
    前記画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、前記第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、
    前記重心位置算出部により算出したマーカの重心位置に基づいて、前記被測定部の変位と傾斜を算出する変位傾斜算出部と
    を備えることを特徴とする並行変位傾斜測定器。
  5. 画素数初期設定部は、画像の重心位置の算出に用いる画素数を、マーカのビームプロファイルにおける第2ピークの輝度値以上の輝度を持つ画素数以下で、且つマーカの高周波ノイズを除去するのに必要な画素数以上で初期設定する手段であることを特徴とする請求項4記載の並行変位傾斜測定器。
  6. アンテナの仰角駆動軸を支持するアンテナ架台と、
    前記アンテナ架台の上部に設けた位置を表す第1のマーカと、
    前記第1のマーカに対向して前記アンテナ架台の底部に設けた第1の撮像装置と、
    前記アンテナ架台の底部に設けた位置を表す第2のマーカと、
    前記第2のマーカに対向して前記アンテナ架台の上部に設けた第2の撮像装置と、
    前記第1および第2の撮像素子で撮像した前記第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、
    前記画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、前記第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、
    前記重心位置算出部により算出した前記第1および第2のマーカの重心位置に基づいて、前記アンテナ架台の上部の並行変位と傾斜を算出する変位傾斜算出部と
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  7. アンテナの仰角駆動軸を支持するアンテナ架台と、
    前記アンテナ架台の上部に設けた位置を表す第1のマーカと、
    前記第1のマーカに対向して前記アンテナ架台の底部に設けた第1の撮像素子と、
    前記アンテナ架台の底部に設けた位置を表す第2のマーカと、
    前記第2のマーカに対向して前記アンテナ架台の上部に設けた第2の撮像素子と、
    前記第1および第2の撮像素子で撮像した前記第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、
    前記画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、前記第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、
    前記重心位置算出部により算出した第1および第2のマーカの重心位置に基づいて、前記アンテナ架台の上部の左右の並行変位と傾斜を算出する変位傾斜算出部と、
    前記変位傾斜算出部により算出した前記アンテナ架台の上部の左右の並行変位と傾斜に基づいて、前記アンテナの指向誤差を算出する指向誤差算出部と
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  8. 前記指向誤差算出部により算出したアンテナ指向誤差に基づいて、前記アンテナを方位角又は仰角軸まわりに駆動し、前記アンテナの指向方向を補正するアンテナ駆動部を備えることを特徴とする請求項7記載のアンテナ装置。
  9. アンテナの主反射鏡パネルを支持する主反射鏡支持骨組と、
    前記主反射鏡支持骨組の先端に設けた位置を表す第1のマーカと、
    前記第1のマーカに対向して前記主反射鏡支持骨組を支持するセンターハブの底部に設けた第1の撮像装置と、
    前記主反射鏡支持骨組を支持するセンターハブの底部に設けた位置を表す第2のマーカと、
    前記第2のマーカに対向して前記主反射鏡支持骨組の先端に設けた第2の撮像素子と、
    前記第1および第2の撮像素子で撮像した前記第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、
    前記画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、前記第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、
    前記重心位置算出部により算出したマーカの位置に基づいて、前記主反射鏡支持骨組の変位を算出する変位算出部と
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  10. 主反射鏡と副反射鏡とを備えるアンテナ装置の副反射鏡を支持する副反射鏡支持部と、
    前記副反射鏡と前記副反射鏡支持機構との接合部に設けた位置を表す第1のマーカと、
    前記第1のマーカに対向して前記主反射鏡と前記副反射鏡支持機構との接合部に設けた第1の撮像素子と、
    前記主反射鏡と前記副反射鏡支持機構との接合部に設けた位置を表す第2のマーカと、
    前記第2のマーカに対向して前記副反射鏡と前記副反射鏡支持機構との接合部に設けた第2の撮像素子と、
    前記第1および第2の撮像素子で撮像した前記第1および第2のマーカの画像に対し、画像の重心位置の算出に用いる画素数を初期設定する画素数初期設定部と、
    前記画素数初期設定部により初期設定された画素数内で最も近い画素数に基づき、前記第1および第2のマーカの画像の重心位置を算出する重心位置算出部と、
    前記重心位置算出部により算出した第1および第2のマーカの重心位置に基づいて、前記副反射鏡の前記主反射鏡からの変位を算出する変位算出部と
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
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