JP2004538460A - 高分子生体ポリマーを固着するための装置を少なくとも1つ用いた、高分子生体ポリマーを検出するためのバイオセンサー、および、高分子生体ポリマーの検出方法 - Google Patents

高分子生体ポリマーを固着するための装置を少なくとも1つ用いた、高分子生体ポリマーを検出するためのバイオセンサー、および、高分子生体ポリマーの検出方法 Download PDF

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Abstract

本発明の方法では、基板中に集積されているか、または、基板上に配置されている、高分子生体ポリマーを固着するための装置を少なくとも1つ使用する。この少なくとも1つの固着するための装置には、複数の捕捉分子が存在している。検出される高分子生体ポリマーを含むことのできる試料が、少なくとも1つの固着するための装置に接触する。この試料に含まれる高分子生体ポリマーを、捕捉分子に結合する。標識を用いて、化学発光信号を生成し、この信号を、集積回路として基板に形成された検出装置によって検出することにより、高分子生体ポリマーを検出する。

Description

【0001】
本発明は、高分子生体ポリマー(makromolekularen Biopolymeren)を固着(固定化、Immobilisieren)するための装置(部材、Einheit)を少なくとも1つ用いた、高分子生体ポリマーを検出するためのバイオセンサー、および、高分子生体ポリマーの検出方法に関するものである。
【0002】
文献[1]から[4]には、検出のために電極構造を用いる技術を基礎としたバイオセンサーによるDNA分子の検出方法が、開示されている。
【0003】
図4aおよび図4bは、文献[1]および[4]に記載されているセンサーを示している。センサー400は、金を含んだ2つの電極401・402を備えており、これらの電極は、絶縁材料を含んだ絶縁層403に埋設されている。電極401・402には電極端子404・405が接続されており、これらの端子によって、電極401・402に印加電位が供給される。電極401・402は、プレーナ型電極として配置されている。各電極401・402の上には、DNAプローブ分子406が固着されている(図4a参照)。この固着は、いわゆる金−硫黄結合によって行われる。電極401・402の上には、テストされる検体407が配置されている。この検体は、ここでは例えば、異なるDNA分子を含んだ電解液であってもよい。
【0004】
電解液407に、DNAプローブ分子406の配列に対して相補的な配列を有するDNA鎖408が含まれている場合、これらDNA鎖208は、DNAプローブ分子206とハイブリダイズ(混成、結合、hybridisieren)する(図4b参照)。
【0005】
DNAプローブ分子406とDNA鎖408とのハイブリダイズは、各DNAプローブ分子406の配列とそれに対応するDNA鎖408の配列とが相補的である場合にのみ起こる。そうでない場合には、ハイブリダイズしない。したがって、所定の配列のDNAプローブ分子は、特定のDNA鎖、つまり相補的な配列を有するDNA鎖のみと結合(つまりハイブリダイズ)することができる。
【0006】
ハイブリダイズすると、図4bから明らかなように、他の電気パラメータと共に電極間の容量も変化する。この容量の変化を、DNA分子を検出するための計量として用いることができる。
【0007】
さらに、高分子生体ポリマーを検出するための酸化還元再生利用工程(Reduktions- /Oxidations-Recycling-Verfahren)が、文献[1]、[2]、および、[3]に開示されている。この方法では、例えば検出される(検出対象の)たんぱく質には、酸化還元活性標識(redoxaktive Markierung)が設けられている。検出されるたんぱく質が捕捉分子に結合した後、この標識によって、これらの分子の酸化および還元サイクルが生じる。このサイクルによって、たんぱく質の検出(識別、Nachweis)に用いられる電気回路に電流が流れる。
【0008】
しかし、DNA分子のような高分子生体ポリマーの検出(識別)には、主に、蛍光色素を使用する光学的方法が用いられる。したがって、例えば文献[5]には、所定の配列を有するDNA鎖の存在下での電解液の検査方法が、開示されている。この方法では、所望の配列のDNA鎖を蛍光色素によって標識し、DNA鎖の存在を、標識された分子の蛍光特性に基づいて決定する。このために、例えば可視的な波長領域または紫外線の波長領域において、光を電解液に照射し、検体(とくに検出対象の標識されたDNA鎖)から放出された光を検出する。蛍光方法(つまり、特に、検出対象の放射光線)に基づいて、所定の配列を有する識別されるDNA鎖が、検体に含まれているかいないかを決定する。
【0009】
この方法には、非常にコストがかかる。なぜなら、DNA鎖に設けられた(接している)標識分子(Markermolekuels)の蛍光方法に関する非常に正確な知識が必要であり、さらに、この方法を始める前に、DNAの標識反応を行う必要がある。さらに、放射される光線を検出するための検出手段を非常に正確に調整する必要がある。これにより、この光線を全体的に検出できるのである。
【0010】
一般的に、蛍光色素に基づいて行う検出方法および同定方法の不都合な点は、蛍光放射線を外部分光器によって検出する点にある。この外部分光器は、高価であり、操作方法が複雑である。
【0011】
本発明の目的は、高分子生体ポリマーを検出するための他の方法およびそのための装置を提示することにある。
【0012】
この目的を、独立特許請求項に記載の特徴を有する、方法およびバイオセンサーによって達成する。
【0013】
すなわち、高分子生体ポリマーを検出するための方法には、高分子生体ポリマーを固着するための装置が少なくとも1つ用いられる。なお、この装置は、基板の中に集積されているか、または、基板上に配置されている。
【0014】
この方法では、上記高分子生体ポリマーを固着するための少なくとも1つの装置に、複数の捕捉分子が設けられている。これらの捕捉分子は、高分子生体ポリマーと結合することができるものである。次に、上記高分子生体ポリマーを固着するための少なくとも1つの装置と、1つの試料(Probe)を、接触させる。このとき、この試料は、検出される高分子生体ポリマーを含むことができる。そして、試料に含まれている高分子生体ポリマーを、捕捉分子に結合させる。次に、この方法では、標識を用いて化学発光信号(Chemilumineszenzsignals)の生成を誘導(促進)する。この化学発光信号を、基板に集積回路として形成されている検出装置によって検出する。これにより、高分子生体ポリマーを検出することができる。
【0015】
以上のことを簡単に表現すると、この方法の利点は、化学発光標識または化学発光放射線を用いて「オンチップ」検出(“on-Chip“-Detektion)する点にある。また、「オンチップ」検出の利点は、第1に、高分子生体ポリマーを検出するための全ての化学発光信号を使用することができ、蛍光による識別方法とは違って、放射された放射線を励起放射線(Anregungsstrahlung)から分離する必要がないという点にある。第2に、信号検出、および、さらに続く他の信号処理を行うことによって、分光器のような外部検出装置を用いなくてもよい。このことによって、装置の構造を著しく簡略化または縮小することができる。第3に、「オンチップ」信号を検出(“on-Chip“-Signaldetektion)することによって、部分的に解像された測定(ortsaufgeloeste Messung)が可能となる。
【0016】
ここに開示した、高分子生体ポリマーを検出するためのバイオセンサーは、高分子生体ポリマーを固着するための装置を少なくとも1つ備えている。この装置は、基板に集積されているか、または、検出装置のように、基板上に配置されている。このバイオセンサーには、高分子生体ポリマーを固着するための少なくとも1つの装置に、複数の捕捉分子が設けられている。ここでは、捕捉分子は、高分子生体ポリマーと結合でき、化学発光信号を生成できる標識を備えることができる。このバイオセンサーでは、さらに、基板中の集積回路である検出装置が、形成されている。さらに、この検出装置は、捕捉分子に結合した高分子生体ポリマーを標識によって発せられる信号によって検出するように、形成されている。
【0017】
上記バイオセンサーにおいて、光学的化学発光信号を検出するための検出装置には、フォトダイオード、CCDカメラ、または、CMOSカメラが、少なくとも1つ備えられている。
【0018】
他の実施形態では、バイオセンサーは、高分子生体ポリマーを固着するための装置を、規則的な配置(アレイ、Array)で複数備えている。このセンサーには、少なくとも1つの固着するための装置またはこの装置の規則的な構造体が、フォトダイオード、CMOSカメラ、または、CCDカメラの上に(つまり、この検出装置の上方に)形成されていることが好ましい。検出装置の規則的な構造体(例えば、フォトダイオードアレイ)を用いた場合、各検出装置(例えば各フォトダイオード)の上に、上記固着するための装置を1つまたは複数配置することができる。
【0019】
上述の方法では、化学発光信号を生成するために標識を用いることができる。この標識としては、化学反応によって直接または間接的に光信号を放射する全ての標識を用いることができる。
【0020】
自発的に(つまりここの意味では直接的に)化学発光放射線の生成を引き起こすことのできる標識の一例が、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼである。本酵素は、過酸化水素の存在下で、ルミノールのような環状ジアシルヒドラジドの酸化を触媒する酵素である。この化学反応では、励起状態にある反応生成物が生じる。この反応生成物は、その後光放射によって基底状態へと変化する。この光放射は、他の化学的な共反応物質(chemische Reaktionspartner)によって増幅することができる。ペルオキシダーゼ/ルミノールシステムの場合、例えば、4ヨードフェノール(4-Iodphenol)によって光放射を増幅できる。他の例は、photinus pyralisに由来するルシフェラーゼが挙げられる。このルシフェラーゼは、現在では、ATPおよび酸素の存在下で、光放射を伴う、ルシフェリンから酸化ルシフェリンへの変換反応を触媒するものである。その他の例は、アルカリフォスファターゼが挙げられる。この酵素は、適切な1,2−ジオキセタンを基質として用いるものである(例えば、文献[6]参照)。このような標識を、所望の場合は、2つの結合パートナーのうち、いずれか1つ(例えば、捕捉分子または検出される生体高分子)に直接結合させることができる。
【0021】
さらにもう一方では、標識として、以下の化合物を用いることもできる。この化合物とは、自ら化学発光反応を起こすことのできない化合物であるが、例えば、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ(Meerrettich-Peroxidase)のような酵素に部分的に(seinerseits)結合された結合パートナーに対して特異的な結合親和性を有している化合物である。このような標識に適しているのが、例えばビオチンである。ビオチンは、ストレプトアビディンたんぱく質に対する高い結合親和性を有している。ストレプトアビディンを、例えば上述のホースラディッシュ・ペルオキシダーゼに結合する場合、この試薬は、一方では標識として例えば検出対象の生体高分子に埋設されたビオチンに結合し、他方では、化学発光反応を起こす。したがって、捕捉分子または検出される生体高分子の標識/標識化合物として、ここでは、ビオチン、アビディン、または、ジゴキシゲニンのような化合物も用いることができる。この間接的に作用する標識を使用する利点は、比喩を用いて説明すると、これらの標識が信号増幅カスケードの初期段階にある点にある。つまり、この方法の検出感度を上げることができるのである。
【0022】
また本発明において、「検出」とは、(検査される)検体中の高分子生体ポリマーの質的および量的検出のことである。つまり、「検出」という概念は、同様に、検体中に高分子生体ポリマーが存在しないと判断することをも含んでいる。
【0023】
また本発明において、「固着するための装置」とは、捕捉分子を固着できる(つまり、捕獲分子が物理的または化学的相互作用によって結合できる)表面を有する、構造体のことである。この相互作用とは、疎水性またはイオンを含んだ(静電的な)相互作用、および、共有結合を含んだものである。少なくとも1つの固着するための装置に使用することができる適切な表面材料として、例えば、金または銀のような金属、ポリエチレンまたはポリプロピレンのようなプラスチック、または、二酸化シリコンのような無機的な物質が、例えばガラスの形状のように、用いることができる。
【0024】
捕捉分子の固着を引き起こす物理的相互作用の一例は、固着するための装置の表面における吸着である。このような固着は、例えば、固着するための手段が、マイクロタイター板の製造に用いられる(例えばポリプロピレンのような)プラスチック材料からなる場合に、生じてしまう。しかしながら、捕捉分子と、固着するための装置とは共有結合で固定化されることが好ましい。なぜなら、この場合、捕捉分子の向き(方向)を制御することができるからである。この共有結合を、全ての適切な結鎖化学(Verknuepfungschemie)(「リンカー化学(Linker-Chemie)」)を介して行うことができる。この方法の一形態では、電極またはフォトダイオードに、固着するための装置が少なくとも1つ配置されている。
【0025】
ここで用いられるバイオセンサーの検出装置は、基板の中の集積回路として形成されている。つまり、固着するための装置は、同じ基板に配置されているか、または、この(共通の)基板の中に集積されているかである。したがって、少なくとも1つの固着するための装置は、例えば基板を支えるための装置(Aufnahmeeinheit)に配置されていてもよい。また、適切な基板として、例えば、半導体チップ、特にCMOSチップまたはシリコンウェハーが挙げられる。また、支持装置とは、例えば半導体チップのような基板を収容する(aufnimmt)、例えばハウジングであってもよいし、保持器であってもよい。さらに、上記検出装置は、固着するための装置に対して、任意の空間的方向に配置することができる。この固着するための装置は、該固着するための装置のごく近傍、またはその上/その上方において、標識によって生成される化学発光信号を検出することができるものである。また、基板には、通常、検出装置を回路として埋設できる全ての材料(特に全ての半導体材料)が適している。
【0026】
この方法の一形態では、化学発光信号は、検出対象の高分子生体ポリマーに設けられた(接している)標識によって生成される。
【0027】
この方法の他の実施形態では、化学発光信号は、捕捉分子に設けられた(接している)標識によって生成される。この実施形態の利点は、特に、検出対象の高分子生体ポリマーを、その識別用にあらかじめ標識する必要がないという点にある。このことによって、以下のような危険が回避される。つまり、試料の一部または場合によっては全ての試料が標識を付加する反応の際に失われる場合があったり、または、標識反応が完全に行われなかったりして、検出の効果が下がってしまう危険が回避される。
【0028】
この形態では、検出対象の高分子生体ポリマーが結合していない捕捉分子は、化学発光信号を生成するための標識を励起(促進)する前に、除去される。
【0029】
この方法を用いて、高分子生体ポリマーである、特に核酸、オリゴヌクレオチド、たんぱく質、または、核酸とたんぱく質との錯体を、検出できる。
【0030】
この方法の好ましい実施形態では、少なくとも1つの固着するための装置は、検出装置の上に(例えば検出装置のすぐ上に)配置されている。
【0031】
また、他の形態では、固着するための複数の装置が、規則的な配置で複数の検出装置の上に形成されている。
【0032】
1つの検出装置または複数の検出装置にフォトダイオード、CCDカメラ、または、CMOSカメラを使用する方法が好ましい。また、好ましい実施形態では、検出装置としてフォトダイオードが用いられる。
【0033】
この方法の1つの実施形態では、生体高分子を検出するために、電気信号が用いられる。この電気信号は、化学発光信号を電気信号に変換する検出装置の第1段階で生じる。通常、この電気信号は、間接的に化学発光信号によっても発生する。
【0034】
検出装置における、この電気信号は、フォトダイオードにおいては、光電流のような電流、または、光起電力(Photospannung)のような電圧であることが好ましい。例えば電気信号を集積することによる光学的な化学発光信号の検出は、数分間行われることが好ましい。
【0035】
特に、数回または平行して測定する場合には、この方法では、電気信号を検出するための全ての検出装置をそれぞれ1つずつ駆動できることが好ましい。これにより、例えば、隣接するセンサー領域から発生する(入射する)散乱線(Streustrahlung)の結果生じる測定結果の悪化を防止することができる。
【0036】
この場合、指摘しておきたいのは、ここで開示したバイオセンサーには、共焦点顕微鏡またはX−線フィルムのような反応領域外に配置された検出装置を使用しないので、簡単な構成とすることができる。それだけではなく、むしろ、上述の構成によって、全ての固着するための装置について、継続的な測定が可能となる。このことは、例えば、反応力学または反応速度論に関する工程を調査する場合に、特に重要であり有効である。
【0037】
この方法の他の好ましい形態では、高分子生体ポリマーを固着するための装置として、ナノ粒子が用いられる。
【0038】
本発明における「ナノ粒子」とは、いわゆるナノ成形方法によって獲得される分子のことである。このようなナノ粒子を適切な基板に形成(生成)するために用いられるナノ成形方法には、成形マスクとして、例えば、文献[7]および[8]に記載されているブロック共重合体マイクロエマルジョンを使用し、または、文献[9]に記載されたコロイド分子を使用することができる。文献[9]に記載されている方法は、原理的に、基板成形の分野で通常用いられるリソグラフィー方法と類似している。したがって、ここで強調したいのは、本発明におけるナノ粒子は、ここで例示的に言及した方法のうちの1つによって維持される分子に限定されるものではない。むしろ、そのようなナノ粒子は、直径がナノメートルの範囲、つまり2〜50nmの範囲、好ましくは5〜20nmの範囲、特に好ましくは5〜10nmの範囲にある全ての分子であればよい。
【0039】
ナノ粒子である固着するための装置(以下で、ナノ粒子状の装置とも呼ぶ)とは、したがって、捕捉分子が固着可能な表面を有する上述のナノ粒子のことである。例えば、この表面は、表面に捕捉分子が物理的または化学的な相互作用によって結合することができるように、形成されている。この相互作用には、疎水性またはイオン性の(静電性の)相互作用、および、共有結合が含まれる。少なくとも1つの固着するためのナノ粒子状の装置に使用することができる適切な表面材料として、例えば、金または銀のような金属、シリコンのような半導体材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンのようなプラスチック、または、二酸化シリコンを、例えばガラスの形状のように用いることができる。プラスチックおよび二酸化シリコンを含んだナノ粒子状の装置を、文献[9]に記載されたコロイドマスク方法を用いることによって実現できる。また、シリコンのような半導体材料を含んだナノ粒子状の装置を、例えば、ストランスキ−クラスタノフ(Stranski-Krastanov)方法によっても形成できる。シリコンを含んだこのようなナノ粒子を酸化することによって、さらに、二酸化シリコンを含んだナノ粒子状の装置を実現できる。
【0040】
上述の製造方法に基づいて、例えばフォトダイオードまたはCCDの適切な基板表面(保持領域)に配置された、固着するためのナノ粒子状の装置は、規則的な構造を採用している。この規則的な構造は、基板表面に、互いに数十ナノメートル(例えば約10〜30nm)の間隔をあけて配置されている。ナノ粒子のこのような構造体および相互の間隔は、ナノ粒子の大きさと同様に、ナノ粒子を形成するための各方法に応じて決定することが可能である。
【0041】
固着するためのナノ粒子状の装置を使用する場合の利点は、このナノ粒子に、正確に規定された数の捕捉分子を固着することができる点にある。このことは、特に、この方法を用いて高分子生体ポリマーの量を検出する場合の利点でもある。固着するための装置としてナノ粒子を使用する場合の他の利点は、ナノ粒子の間隔をあけることによって(つまり捕捉分子を空間的に分離することによって)、捕捉分子に結合する高分子生体ポリマーに対する捕捉分子の空間的接近性が改善され、それによって相互作用が生じる確率は高まる。加えて、ナノ粒子として形成することによって、有効な表面の面積が拡大する。
【0042】
高分子生体ポリマーとは、ここでは例えば(比較的鎖長の長い)DNA分子、RNA分子、PNA分子、または、cDNA分子、のような核酸、または、鎖長が比較的短い、例えば10〜50塩基対(bp)(特に10〜30bp)であるオリゴヌクレオチドのことである。これらの核酸は、2本鎖であってもよいが、これらの核酸を検出するために、少なくとも1本鎖の領域を有しているか、または、例えば熱変性(鎖解離)(vorangehende thermische Denaturierung)(Strangtrennung)によって、1本鎖として存在するものであればよい。検出される核酸の配列は、少なくとも部分的に、または、完全に予想されていてもよい(つまり知られていてもよい)。また、他の高分子生体ポリマーは、たんぱく質またはペプチドである。これらは、通常、たんぱく質に存在している20アミノ酸から形成されるが、たんぱく質に存在していないアミノ酸も含むことができるし、または、例えば糖基(Zuckerreste)(オリゴ糖)によって修飾されていてもよいし、または、翻訳後修飾を含んでいてもよい。さらに、複数の異なる高分子生体ポリマーを含んだ錯体(例えば核酸およびたんぱく質を含んだ錯体)も、検出可能である。
【0043】
高分子生体ポリマーとしてたんぱく質またはペプチドを検出する場合、捕捉分子として、検出されるたんぱく質またはペプチドと特異的に結合できる配位子(リガンド)を用いることが好ましい。これらの捕捉分子/配位子は、固着するための装置と共有結合により連結されることが好ましい。
【0044】
たんぱく質およびペプチドに好適な配位子として、低分子量の酵素アゴニストまたは酵素アンタゴニスト、薬剤、糖類、または、抗体、あるいは、たんぱく質またはペプチドに特異的に結合できる他の好適な分子が挙げられる。
【0045】
所定のヌクレオチド配列のDNA分子(核酸またはオリゴヌクレオチド)を上述の方法によって検出する場合、これらの分子を、1本鎖の形状で検出することが好ましい。例えば、上述したように、検出する前に、これらの分子を熱変性によって一本鎖に移行させることが好ましい。この場合、捕捉分子として、一本鎖の領域に対して相補的な配列を有するDNAプローブ分子を使用することが好ましい。また、上記DNAプローブ分子は、プローブ分子と検出対象の核酸とのハイブリダイズを妨げる分子間構造を形成しない程度の鎖長であれば、オリゴヌクレオチドまたはより鎖長が長いヌクレオチド配列を有することができる。もっとも、DNA結合たんぱく質または作用物質(Agenzien)を捕捉分子として使用することもできる。
【0046】
注目すべきは、この方法によって、単一の測定系列(Messreihe)中の一種類の生体ポリマーを検出できるだけでなく、さらに、複数の高分子生体ポリマーを、同時にまたは前後して検出できるということである。また、固着するための装置には、検出対象の特定の生体高分子に適した(特異的な)結合親和性を有する、複数種の捕捉分子を結合でき、および/または、各々の装置に1種類の捕捉分子のみが結合されている、複数の固着するための装置を使用することができる。これら複数の検出を実施する場合(Mehrfachbestimmung)、検出対象の全ての高分子生体ポリマーが、放出される化学発光信号の波長によって他の標識とは差別化できる標識を、使用することが好ましい。
【0047】
第1方法工程では、少なくとも1つの固着するための装置に複数の捕捉分子を設ける。ここで、これらの捕捉分子は、この方法において、検出できる信号を生成できる標識を有している。
【0048】
検査対象の試料(好ましくは電解液のような液状の溶媒)は、固着するための装置に接触させる。この接触は、高分子生体ポリマーが捕捉分子に結合できるように行われる。溶媒中に検出される複数の高分子生体ポリマーが存在している場合、高分子生体ポリマーがそれらに適した捕捉分子に同時にまたは前後して結合できるように、条件を適宜設定することができる。
【0049】
時間を十分にとった後、つまり、高分子生体ポリマーが適切な1つの捕捉分子または適切な複数の捕捉分子に結合できた後、結合していない(nicht gebundene)捕捉分子を、それらが設けられている1つの固着するための装置上または複数の装置上から除去する。この工程は、捕捉分子が標識を備えている場合の実施形態には、必要である。しかし、検出対象の生体高分子が標識を有している場合にも、結合されていない捕捉分子を除去することができる。
【0050】
高分子生体ポリマーとしてたんぱく質またはペプチドを検出する場合、好ましくは共有結合によって固着され、捕捉分子として用いられる配位子であって、たんぱく質等と結合していないものを、少なくとも1つの固着するための装置から除去する。この配位子の除去は、少なくとも1つの固着するための装置に材料を接触させることによって行われる。ここでは、この材料として、配位子と固着するための装置との間の化学結合を加水分解することができるものを用いることができる。
【0051】
捕捉分子が低分子量の配位子である場合、結合されていなくても、これらを酵素によっても除去できる。
【0052】
このために、これらの配位子は、酵素によって分解可能な結合形式によって、固着するための装置と共有結合(例えばエステル結合)されている。
【0053】
例えば、カルボキシルエステル加水分解酵素(エステラーゼ)を使用することにより、たんぱく質等と結合していない配位子分子を除去することができる。この酵素は、固着するための装置と、ペプチドまたはたんぱく質と結合しなかった各配位子分子とのエステル結合を加水分解する。これに対して、固着するための装置と、ペプチドまたはたんぱく質と結合相互作用を行う分子とのエステル結合は、結合されたペプチドまたはたんぱく質の空間充填作用(Raumerfuellung)によって、酵素が立体的に(sterischen)接近し難くなるために、損傷なく残る。
【0054】
捕捉分子がDNA鎖である場合には、結合されていない捕捉分子の除去は酵素(例えばヌクレアーゼ作用を有する酵素)によって行われる。このヌクレアーゼ作用を有する酵素として、選択的に1本鎖DNAを分解する酵素を用いることが好ましい。ここでは、分解される酵素の選択性を1本鎖DNAに適するように考慮する必要がある。ハイブリダイズしていないDNA1本鎖を分解するために選択される酵素がその選択性を有していない場合は、捕捉分子との2本鎖のハイブリダイズされた形状で存在している、検出対象のDNAをも、同様に分解してしまう。
【0055】
特に、結合していないDNA捕捉分子(以下では、プローブ分子とも呼ぶ)を各電極から除去するためには、DNAヌクレアーゼ(例えばマングビーンヌクレアーゼ、ヌクレアーゼP1、または、ヌクレアーゼS1)を使用することができる。同様に、5’→3’エキソヌクレアーゼ作用または3’→5’エキソヌクレアーゼ作用に基づいて、1本鎖DNAを分解することができるDNAポリメラーゼを使用することができる。
【0056】
結合していない捕捉分子を除去した後、高分子生体ポリマーを、標識を用いて検出装置によって検出する。このため、ここで用いられる生体高分子は、測定に用いられるフォトセル上に、例えば固着するための装置が直接配置されていることによって、測定を直接センサー上で局部的に行わなくてもよいように形成されている。さらに、センサーには、全ての検出装置を個々に駆動するためのスイッチング素子、および、適切な評価装置、および、信号処理装置が備えられている。この評価装置には、電気信号に適した積分器と並んで、例えばアナログ/デジタル変換器、および/または、電気信号を検出するための前置増幅器が備えられていてもよい。これらの全ての装置は、センサーに集積されていることが好ましい。
【0057】
この利点は、測定装置の構成(構造)が簡略化されていることにある。このような測定装置の構成を、例えば、CMOSカメラまたはCCDを用いても実現できる。
【0058】
この方法では、少なくとも1つの、高分子生体ポリマーを固着するための装置に捕捉分子を設ける前後に、基準測定として上記信号の測定を実施できる。検出用のための測定はその後行われる。この両方の場合において、両方の測定から得られた(電気)信号の検出値を、互いに比較する。測定値の信号の強さがお互いに、所定のしきい値よりも大きく異なっている場合には、高分子生体ポリマーが捕捉分子に結合しており、それによって、受信器で受信された信号の強さに変化が生じることになる。他方、検出値がしきい値よりも小さい場合、生体高分子は捕捉分子と結合していないと考えられる。つまり、生体高分子は、検査対象の試料中にも存在していないと考えられる。
【0059】
本発明の実施例を図に示し、以下に詳述する。図1a〜図1cは、異なる工程の状態(Verfahrenszustaenden)におけるバイオセンサーを示す図である。この工程の状態に基づいて、本発明の一実施例にしたがってこの方法を詳述する。図2a〜図2cは、異なる工程の状態におけるバイオセンサーを示す図である。この工程の状態に基づいて、本発明の他の実施例にしたがってこの方法を詳述する。図3a〜図3fは、上述の方法の他の実施形態を実行できる、バイオセンサーを示す図である。図4aおよび図4bは、電解液中に検出されるDNA鎖が存在するか(図2a)、または、それらが存在しないか(図2b)を検出できる、2つのプレーナ型電極を示す略図である。
【0060】
図1に、上述の方法の第1実施例を実行できるバイオセンサー100の細部を示す。
【0061】
また、図1aに、第1フォトダイオード101および第2フォトダイオード102を有するバイオセンサー100を示す。これらのダイオードは、半導体材料を含んだ層103の中に配置されている。
【0062】
第1フォトダイオード101および第2フォトダイオード102は、第1電気端子104または第2電気端子105を介して評価装置(Auswerteeinheit)(図示せず)に接続されている。この評価装置をセンサー100に集積してもよい。2つのフォトダイオード101・102には、さらに、酸化物層106、および、高分子生体ポリマーを固着するための第1装置107または高分子生体ポリマーを固着するための第2装置108が、備えられている。これらの固着するための装置107・108には、金が含まれている。
【0063】
代わりに、固着するための装置107・108を、酸化シリコンから形成してもよいし、捕捉分子の固着に適した材料によって被覆してもよい。
【0064】
この被覆材料として、例えば、
・3−グリシドキシプロピルメチルオキシシラン
(3-Glycidoxypropylmethyloxysilan)
・3−アセトキシプロピルトリメトキシシラン
(3-Acetoxypropyltrimethoxysilan)
・3−アミノプロピルトリエトキシシラン
(3-Aminopropyltriethoxysilan)
・4−(ヒドロキシブチルアミド)プロピルトリエトキシシラン
(4-(Hydroxybutyramido)propyltriethoxysilan)
・3−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン
(3-N,N-bis(2-hydroxyethyl)aminopropyltriethoxysilan)
または、他の類似種の材料のような周知のアルコキシシラン誘導体を使用してもよい。他の類似種の材料とは、1つの端部によって、酸化シリコンの表面と結合(例えば共有結合)することができ、もう1つの端部によって、固着されるプローブ分子に、エポキシ残基(ラジカル、Epoxy-)、アセトキシ残基、アミン残基、または、ヒドロキシ残基のような化学的反応基(reaktive Gruppe)を、反応用に提供することができるものである。また、例えば、ポリ−L−リジンを使用してもよい。
【0065】
固着される捕捉分子がこのような活性化された基と反応すると、この捕捉分子は、固着するための装置を被覆している表面に、この選択された材料を介して一種の共有リンカーによって(一種の共有リンカーであるこの選択された材料を介して)結合する。
【0066】
固着するための装置107・108の上に、DNAプローブ分子109・110を捕捉分子として形成する。
【0067】
このとき、第1フォトダイオード101の上に、装置107によって、所定の第1DNA配列に対して相補的な配列を有するDNAプローブ分子109が配置されている。これらのDNAプローブ分子109には、化学発光信号を生成する第1標識(Markierung)111が1つずつ備えられている。
【0068】
標識として、ビオチンを用いてもよい(文献[10]を参照)。このビチオンを、DNA捕捉分子109の5’末端および3’末端に接着することができる。
【0069】
第2フォトダイオード102の上には、第2DNAプローブ分子110が配置されている。このプローブ分子の配列は、所定の第2DNA配列に対して相補的である。DNAプローブ分子110は、それぞれ、第2標識112によって標識されている。標識112として、ここでは、例えばジゴキシゲニンを用いてもよい(文献[11]を参照)。
【0070】
上記プローブ分子の配列に対して相補的なDNA鎖の配列は、通常(つまり、プリン塩基としてアデニン(A)およびグアニン(G)を、ピリミジン塩基としてチミン(T)またはウラシル(U)(上述の標識を用いた場合)あるいはシトシン(C)を用いる場合、それぞれ、AとTとの間またはCとGとの間の水素結合(Wasserstoffbrueckenbindungen)を介した塩基対によって)、ハイブリダイズできる。
他の核酸分子が用いられる際には、他の塩基が好適に使用できる。例えば、RNA分子の場合、他の塩基としてウリジン(U)を用いることができる。
【0071】
さらに、図1aに、電解液113を示す。この電解液は、フォトダイオード101・102およびDNAプローブ分子108・109に接触している。
【0072】
図1bには、電解液113に、所定の第1ヌクレオチド配列を有するDNA鎖114が含まれている場合のバイオセンサー100を示す。なお、この第1ヌクレオチド配列は、第1DNAプローブ分子109の配列に対して相補的である。
【0073】
この場合、第1DNAプローブ分子109に対して相補的なDNA鎖114は、第1フォトダイオード101の上に形成されている第1DNAプローブ分子109とハイブリダイズする。
【0074】
DNA鎖の配列はそれぞれ特異的な相補的配列のみとハイブリダイズするので、第1DNAプローブ分子に対して相補的なDNA鎖は、第2DNAプローブ分子110とハイブリダイズしない。
【0075】
図1bから明らかなように、ハイブリダイズした結果、第1フォトダイオード101の上にはハイブリダイズされた分子が存在することになる(つまり、2本鎖DNA分子が固着される)。第2フォトダイオード102の上には、第2DNAプローブ分子110のみが引き続き1本鎖分子として存在している。
【0076】
他の工程では、(生化学的)方法を用いて、例えばDNAヌクレアーゼを電解液113に添加することによって、第2フォトダイオード102の上の1本鎖のDNAプローブ分子110を加水分解する。
【0077】
このとき、1本鎖DNAに適した分解酵素の選択性を考慮する必要がある。ハイブリダイズしない1本鎖DNAを分解するために選択された酵素がこの選択性を有していない場合、2本鎖DNAとして存在している検出されるべき核酸を、同様に(望んでいないにも関わらず)分解してしまう。このことが、測定結果を悪化させることになる。
【0078】
1本鎖DNAプローブ分子(つまり第2フォトダイオード102上の第2DNAプローブ分子110)を除去した後、検出されるDNA分子114およびそれに対して相補的な第1DNAプローブ分子109からなるハイブリダイズ物(Hybride)(図1cを参照)のみが存在している。
【0079】
さらに、例えば、第2フォトダイオード102(つまり固着するための第2装置の)上の結合していない1本鎖DNAプローブ分子110を除去するために、以下の物質のうちの1つを添加することもできる。
・マングビーンヌクレアーゼ、
・ヌクレアーゼP1、または、
・ヌクレアーゼS1。
【0080】
同様に、このために、5’→3’エキソヌクレアーゼ作用または3’→5’エキソヌクレアーゼ作用に基づいて、1本鎖DNAを除去することができるDNAポリメラーゼを使用してもよい。
【0081】
その後、標識111または112に適した化学的接合体(chemisches Nachweiskonjugat)115・116を、それらに適合している各基板117・118および場合によっては信号増幅器と共に付加する。これにより、化学発光信号を生成できる(図1c:ここでは電解液113または識別反応に必要な反応媒体を、分かりやすくするために図示していない。)。ビオチン標識111を用いた場合、例えば、ストレプトアビディンとホースラディッシュ・ペルオキシダーゼとを含んだ接合体(Konjugat)115を用いることができ、基質としてルミノールを、信号増幅器の試薬として4ヨウ素フェノールを用いることができる。ジゴキシゲニン標識112の場合には、例えば、CSPD(登録商標)を有するいわゆる「アンチジゴキシゲニンアルカリフォスファターゼ接合体」を、化学発光基質として用いることができる(文献[11])。反応条件の互換性に応じて、検出反応は、並列してまたは前後して進行することができる。検出を並列して実行するために、例えば、板および壁によって別々の反応室として空間的に分離できるように、バイオセンサーを形成してもよい。
【0082】
標識111のみ、第1DNAプローブ分子109に存在する標識に検出接合体を加えることによって、該標識が活性化し、化学発光信号の生成を促進する。なぜなら、結合されていない第2DNAプローブ分子110が、標識112とともにヌクレアーゼ処理によって第2フォトダイオード102から除去されたからである(図1c参照)。矢印119によって表された放射された化学発光放射線は、第1フォトダイオード101によって検出される。これに対して、第2フォトダイオード102では化学発光放射線は検出されない。
【0083】
このようにして、DNA分子114の存在を確認する。上述のバイオセンサー100を使用することによって、検出を局部的に行わなくてもよく、全ての測定構造が著しく簡略化される。なぜなら、蛍光放射線または化学発光放射線のような光信号を検出するための外部装置を必要としないからである。
【0084】
図2aに、バイオセンサー100の構造と同じ構造を有する、バイオセンサー200を示す。つまり、センサー200は、半導体材料を含む層203の中に、第1フォトダイオード201および第2フォトダイオード202を備えている。
【0085】
第1フォトダイオード201および第2フォトダイオード202は、第1電気端子204または第2電気端子205を介して、評価装置(図示せず)に接続されている。この評価装置を、センサー200に集積してもよい。2つのフォトダイオード201・202には、さらに、酸化物層206と、高分子生体ポリマーを固着するための第1装置207と、高分子生体ポリマーを固着するための第2装置208とが備えられている。固着するための装置207・208には、例えば、金またはシリコンが含まれている。それら装置の上に、DNAプローブ分子209を、上述したように捕捉分子として形成する。
【0086】
この実施例では、第1フォトダイオード201および第2フォトダイオードの上に、装置207または208を用いて、所定の(第1)DNA配列に対して相補的な配列を有する第1DNAプローブ分子209が配置されている。
【0087】
さらに、図2aに、フォトダイオード201・202およびDNAプローブ分子209に接触している電解液210を示す。
【0088】
図2bに、所定の第1ヌクレオチド配列を有するDNA分子211が電解液210に含まれている場合のバイオセンサー200を示す。なお、この第1ヌクレオチド配列は、第1DNAプローブ分子209の配列に対して相補的である。DNA分子211は、標識212として、例えば、上述のジゴキシゲニン標識またはビオチン標識を備えている。
【0089】
この場合、DNAプローブ分子209およびそれに対して相補的なDNA分子211からなるハイブリダイズが、フォトダイオード201・202の上に形成される(図2b)。
【0090】
さらに、洗浄工程が行われた後、標識212に適した識別接合体213並びに基板214、さらには信号増幅結合部を、上述したように付加することにより、化学発光信号を生成することができる。
【0091】
ここでは、矢印215によって表された化学発光放射線の放射およびその検出が、フォトダイオード201・202によって生じる。このようにして、DNA分子211の存在が確認される。
【0092】
図3にバイオセンサー300の細部を示す。なお、このバイオセンサーは、ナノ粒子の形状をした少なくとも1つの固着するための装置によって形成されており、上述の方法の他の実施例を実行できる。
【0093】
バイオセンサー300には、シリコンのような半導体材料を含んだ層303の中に配置された、第1フォトダイオード301および第2フォトダイオード302が備えられている。バイオセンサー300には、さらに、酸化物層304と、その上に位置する第2層305が備えられている。第2層305は、ここでは、高分子生体ポリマーの固着に適さない金属を含んでいる。この層305に、例えばプラチナが含まれていてもよい。
【0094】
この層305の上に、ナノ粒子の形状をした高分子生体ポリマーを固着するための装置を、以下の方法によって形成する。
【0095】
一般式PS(x)−b−P2VP(y)の0.5重量%のポリスチレン(PS)−ブロック−ポリ(2−ビニルピリジン)(P2VP)ブロック共重合体の溶液を、文献[7]および[8]に記載されているように、単分散の(ミセルとして分散された)金粒子を形成するためのピリジン装置ごとに、0.5等量HAuCl・HOに置き換える。式中のxおよびyは、単量体と反応開始剤(Initator)との比に応じて、基本単位の数を示している。
【0096】
同種のミセルを形成した後、この溶液から、文献[7]および[8]に記載されているように、ヒドラジンを用いた還元によって、金を含んだナノ粒子の単一層を層305の上に蒸着する。次に、蒸着されたミセルの無機的成分(つまり、ブロック共重合体)を、酸素プラズマを用いたプラズマエッチングによって層305から除去する([8]参照)。高分子生体ポリマーを固着するための装置に用いられる金粒子306は、このような加工中に、プラズマから損傷を受けずに残り、図3bの断面図および図3cの俯瞰図に示したように、層305の上に規則的な構造を形成する([7]参照)。金ナノ粒子306間の距離は、通常数10nm(例えば約20〜30nm)である。また、これらのナノ粒子の大きさは、約5〜10nmであることが好ましい。
【0097】
上述のブロック重合体の他にも、当然ながら、ナノ粒子を形成するための他のブロック重合体を使用してもよい。
【0098】
また、代わりに、初めにコロイド粒子を含むナノ成形用マスクを層305の上に形成し、次に、例えば真空蒸着を用いて金粒子を蒸着することによって、文献[9]に記載されているように、ナノ粒子の形状をした固着するための装置306をバイオセンサーの上に生成してもよい。
【0099】
金を含んだナノ粒子306を形成した後、固着するための装置306とともにプラチナを含んだ層305がフォトダイオード301・302上の領域にのみ残るように、センサー300を成形する(図3dの断面図および図3eの俯瞰図を参照)。この成形を、例えば、全ての適切な一般的な化学的エッチング方法を用いて行うことができる。
【0100】
このように形成されたバイオセンサー300を用いて、例えば、図1の実施例に記載した、高分子生体ポリマーの検出方法を実行することができる。図3fに、金−硫黄結合を用いて金ナノ粒子306に固着されるDNA捕捉分子307を示す。この捕捉分子に、所望の場合に、化学発光信号を生成する標識を備えてもよい。
【0101】
バイオセンサー300を使用する利点は、ナノ粒子の形状をした固着するための装置305が、正確に規定された数の捕捉分子を固着することができるという点にある。したがって、バイオセンサー300の使用は、高分子生体ポリマーの量を検出する場合に適している。
【0102】
この明細書には、以下の刊行物が引用されている。
[1] R. Hintsche他、『Si技術によって製造された電極を用いるマイクロバイオセンサー、バイオセンサー学の未研究分野、基本原理(Microbiosensors Using Electrodes Made in Si-Technology, Frontiers in Biosensorics, Fundamental Aspects)』(編集:F. W. Scheller他、Dirk Hauser 出版、バーゼル、267−283ページ、1997年)
[2] R. Hintsche他、「微小電極アレイおよびバイオセンサー装置の使用(Microelectrode arrays and application to biosensing devices)」『バイオセンサー&生体電子工学(Biosensors & Bioelectronics)』(9巻、697−705ページ、1994年)
[3] M. paeschke他、「シリコンによって形成された微小電極アレイを用いた、ボルタンメトリー的な多重チャネル測定(Voltammetric Multichannel Measurements Using Silicon Fabricated Microelectrode Arrays)」『電気分析(Electroanalysis)』(7巻、1号、1−8ページ、1996年)
[4] P. van Gerwen、「生化学センサー用のナノサイズの中間電極アレイ(Nanoscaled Interdigitated Electrode Arrays for Biochemical Sensors)」『IEEE』(固体センサーおよび作動装置に関する国際会議(International Conference on Solid-State Sensors and Actuators)、シカゴ、907−910ページ、1997年6月)
[5] N. L. Thompson、 B. C. Lagerholm、「全内面反射蛍光発光:細胞生物物理学の使用(Total Internal Reflection
Fluorescence : Applications in Cellular Biophysics)」『生物工学における近年の見解(Current Opinion in Biotechnology)』(8巻、58−64ページ、1997年)
[6] 「ロッシュ分子生化学物質(Roche Molecular Biochemicals)」『1999年生化学カタログ(1999 Biochemicals Catalog)』99ページ
[7] J. P. Spatz他、「ブロック金共重合体マイクロエマルジョンによる金ナノ粒子の無機物化(Mineralization of Gold Nanoparticles in a Block Gold Copolymer Microemulsion)」『Chem. Eur. J. 』(2巻、1552−1555ページ、1996年)
[8] J. P. Spatz他、「膠質粒子ブロック共重合体膜からなる無機クラスタの順序づけられた蒸着(Ordered Deposition of Inorganic Cluster from Micellar Block Copolymer Films)」『Langmuir』(16巻、407−415ページ、2000年)
[9] F. Burmeister他、「ナノ構造に対する毛管力を用いて(Mit Kapillarkraeften zu Nanostrukturen)」『物理学雑誌(Physikalische Blaetter)』(36巻、49−51ページ、2000年)
[10] 『IBA Product Guide 2001』81ページ
[11] 「ロッシュ分子生化学物質(Roche Molecular Biochemicals)」『1999年生化学カタログ(1999 Biochemicals Catalog)』89ページ
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1A】異なる方法状態にあるバイオセンサーを示す図である。この方法状態に基づいて、本発明の一実施例にしたがってこの方法を詳述する。
【図1B】異なる方法状態にあるバイオセンサーを示す図である。この方法状態に基づいて、本発明の一実施例にしたがってこの方法を詳述する。
【図1C】異なる方法状態にあるバイオセンサーを示す図である。この方法状態に基づいて、本発明の一実施例にしたがってこの方法を詳述する。
【図2A】異なる方法状態にあるバイオセンサーを示す図である。この方法状態に基づいて、本発明の他の実施例にしたがってこの方法を詳述する。
【図2B】異なる方法状態にあるバイオセンサーを示す図である。この方法状態に基づいて、本発明の他の実施例にしたがってこの方法を詳述する。
【図2C】異なる方法状態にあるバイオセンサーを示す図である。この方法状態に基づいて、本発明の他の実施例にしたがってこの方法を詳述する。
【図3A】上述の方法の他の実施形態を実行できる、バイオセンサーを示す図である。
【図3B】上述の方法の他の実施形態を実行できる、バイオセンサーを示す図である。
【図3C】上述の方法の他の実施形態を実行できる、バイオセンサーを示す図である。
【図3D】上述の方法の他の実施形態を実行できる、バイオセンサーを示す図である。
【図3E】上述の方法の他の実施形態を実行できる、バイオセンサーを示す図である。
【図3F】上述の方法の他の実施形態を実行できる、バイオセンサーを示す図である。
【図4A】電解液中に検出されるDNA鎖が存在するか(図2a)、または、それらが存在しないか(図2b)を識別できる、2つのプレーナ型電極を示す略図である。
【図4B】電解液中に検出されるDNA鎖が存在するか(図2a)、または、それらが存在しないか(図2b)を識別できる、2つのプレーナ型電極を示す略図である。
【符号の説明】
【0104】
100 バイオセンサー
101 フォトダイオード
102 フォトダイオード
103 半導体材料を含んだ層
104 電気端子
105 電気端子
106 酸化物層
107 固着するための装置
108 固着するための装置
109 DNAプローブ分子
110 DNAプローブ分子
111 化学発光信号を生成する標識
112 化学発光信号を生成する標識
113 電解液
114 DNA鎖
115 識別接合体
116 識別接合体
117 識別接合体用の基板
118 識別接合体用の基板
119 矢印
200 バイオセンサー
201 フォトダイオード
202 フォトダイオード
203 半導体材料を含んだ層
204 電気端子
205 電気端子
206 酸化物層
207 固着するための装置
208 固着するための装置
209 DNAプローブ分子
210 電解液
211 DNA鎖
212 化学発光信号を生成する標識
213 識別接合体
214 基板
215 矢印
300 バイオセンサー
301 フォトダイオード
302 フォトダイオード
303 半導体材料を含んだ層
304 酸化物層
305 高分子生体ポリマーの固着に適さない材料からなる層
306 ナノ粒子の形状をした固着するための装置
307 DNA捕捉分子
400 バイオセンサー
401 第1電極
402 第2電極
403 絶縁層
404 電極端子
405 電極端子
406 DNAプローブ分子
407 検体
408 DNA鎖

Claims (14)

  1. 高分子生体ポリマーを固着するための装置を少なくとも1つ用いる高分子生体ポリマーの検出方法であって、
    上記装置は、基板の中に集積されているか、または、基板上に配置されており、
    上記高分子生体ポリマーを固着するための少なくとも1つの装置には、高分子生体ポリマーと結合できる捕捉分子が備えられており、
    上記高分子生体ポリマーを固着するための少なくとも1つの装置と、検出対象の高分子生体ポリマーを含む試料とを接触させ、
    上記試料に含まれる高分子生体ポリマーを捕捉分子に結合させ、
    標識を用いて化学発光信号の生成を誘導し、
    上記化学発光信号を、基板に集積回路として形成されている検出装置を用いて検出することによって、高分子生体ポリマーを検出する方法。
  2. 上記化学発光信号を、検出対象の高分子生体ポリマーに設けられている標識によって生成する、請求項1に記載の方法。
  3. 上記化学発光信号は、上記捕捉分子に設けられている標識によって生成される、請求項1に記載の方法。
  4. 標識を用いて化学発光信号の生成を誘導する前に、検出対象の高分子生体ポリマーが結合していない捕捉分子を除去する、請求項3に記載の方法。
  5. 上記検出対象の高分子生体ポリマーは、核酸、オリゴヌクレオチド、たんぱく質、または、核酸とたんぱく質との錯体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 上記少なくとも1つの固着するための装置としてナノ粒子のアレイを使用する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 上記少なくとも1つの固着するための装置が検出装置の上に位置している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 複数の固着するための装置が複数の検出装置の上に規則的な配置で設けられている、請求項7に記載の方法。
  9. 上記1つの検出装置または複数の検出装置として、フォトダイオード、CCDカメラ、または、CMOSカメラを使用する、請求項7または8に記載の方法。
  10. 上記信号を検出するための各検出装置をそれぞれ別々に駆動する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 高分子生体ポリマーを固着するための装置を少なくとも1つと、検出装置と、を用いて高分子生体ポリマーを検出するためのバイオセンサーであって、
    上記高分子生体ポリマーを固着するための装置は、基板中に集積されているか、または、基板上に配置されており、
    上記高分子生体ポリマーを固着するための、少なくとも1つの装置には、複数の捕捉分子が設けられており、これらの捕捉分子は高分子生体ポリマーと結合でき、また、これらの捕捉分子は化学発光信号を生成するのに使用可能な標識を有しており、
    上記検出装置は、基板中の集積回路として形成されており、
    上記検出装置は、捕捉分子と結合した高分子生体ポリマーを、標識によって生成される信号を用いて検出するように形成されている、バイオセンサー。
  12. 上記検出装置が、フォトダイオード、CCDカメラ、または、CMOSカメラを少なくとも1つ備えている、請求項11に記載のバイオセンサー。
  13. 上記高分子生体ポリマーを固着するための複数の装置を規則的な配置で備えている、請求項11または12に記載のバイオセンサー。
  14. 上記固着するための装置が検出装置の上に配置されている、請求項12または13に記載のバイオセンサー。
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