JP2004537185A - 無線通信システムのための遅延ロックループ - Google Patents

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Abstract

【解決手段】所定の伝搬経路のための複数のアンテナ上で受信した複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生させるための技術。1つのスキームにおいて、DLLは各経路に対して維持され、各DLLは割当てられた経路のための最良の信号インスタンスのタイミングを追跡する。他のスキームにおいて、DLLは各経路に対して維持され、各DLLは、割当てられた経路のための最良の信号の平均タイミングを追跡する。タイミングジッターを低減するために、信号インスタンスのSINRは多数の異なるタイムオフセットに対して推定することができる。DLLのループフィルタは最初にノーマルな方法で更新される。そのサンプルタイミングのために使用されるタイムオフセット内の変化が検出されると、新しいオフセットのためのSINRと以前のオフセットのためのSINRが比較される。関連するSINRがより良いなら、新しいタイムオフセットが使用される、そうでなければ、以前のタイムオフセットが保持され使用される。
【選択図】図4B

Description

【技術分野】
【0001】
この出願は、すべての目的に対してその全体を参照することによりここに組み込まれる、2001年1月19日に出願した仮米国出願シリアル番号第60/263,118号(発明の名称:「RXダイバーシティおよびDLL実施に対する変化」(Changes to RX Diversity and DLL Implementation))の利益を請求する。
【0002】
[1001]この発明は一般にデータ通信に関し、特に、無線通信システムに使用するための遅延ロックループ(DLL)に関する。
【背景技術】
【0003】
[1002]無線通信システムにおいて、送信器からのRF変調された信号は多数の伝搬路(見通し路および/または反射路)を介して受信器に到達するかもしれない。伝搬路の特性は、典型的にフェージングやマルチパスのような多数の要因により時間に対して変化する。有害な経路影響に対してダイバーシティを提供し、性能を改良するために、マルチアンテナを使用して送信された信号を受信することができる。送信アンテナとマルチ受信アンテナとの間の伝搬路が少なくともある程度線形的に独立しているなら、データ送信を正しく受信する可能性はさらなる受信アンテナの使用により増大する。
【0004】
[1003]マルチパス環境において、各アンテナで受信した信号は、送信された信号の多数の実現値を含むことができる。受信ダイバーシティを供給するために、マルチ受信アンテナが使用されるなら、各伝搬路は、マルチ受信アンテナの各々において現われる信号インスタンス(instance)を生じる。これらのアンテナが互いに接近して配置されているなら、ある伝搬路のためのこれらのアンテナで受信された複数の信号インスタンスは時間的に接近して合わされるが、受信アンテナのための特定のチャネル利得に依存して異なる(そして恐らく広範囲にわたる)振幅と位相を持つかもしれない。
【0005】
[1004]受信器において、各受信された信号は条件づけされ、データサンプルの各ストリームを供給するためにデジタル化される。従って、各受信された信号において、1つ以上の信号インスタンスを処理するためにレーキ受信器を使用することができる。与えられたデータ送信に対してより多くの信号エネルギーが集められるような態様で、複数の受信された信号における種々の信号インスタンスを処理し結合することができるなら、改良された性能を得ることができるかもしれない。
【0006】
[1005]高性能を得るための1つの主要な課題は、最高の信号対雑音および干渉比(SINR)に関連する特定のタイムインスタンス(time instance)に各信号インスタンスを適切にサンプルすることである。受信ダイバーシティが使用されないなら(すなわち唯一つの受信アンテナが採用されるなら)、受信された信号が、最適タイムインスタンスにまたは最適タイムインスタンス付近で効果的にサンプル(または再サンプル)されるように、各信号インスタンスに対してサンプルタイミングを調節するために、遅延ロックループを使用することができる。しかしながら、受信ダイバーシティが使用されるとき、各伝搬路に対して複数のアンテナ上で受信された複数の信号インスタンスのための適切なサンプルタイミングを派生するのにある課題に遭遇する。
【0007】
[1006]さらに、ある動作条件のための適切なサンプルタイミングを派生するのにさらなる課題に遭遇する。IS−95CDMAシステムのように、低いSINRsで動作するように設計された通信システムの場合、信号インスタンスのSINRは、サンプルタイミング内のエラーまたはジッター(jitter)に全く敏感でない。しかしながら、IS−856CDMAシステムのように、高いSINRで動作するように設計されたシステムの場合、サンプルタイミングのエラーまたはジッターは信号インスタンスのSINRにおいてより顕著な劣化を生じ、従って性能を劣化させるかもしれない。
【0008】
[1007]それゆえ、受信ダイバーシティおよび/または高いSINR動作環境に対して適切なサンプルタイミングを供給するための技術的必要性がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1008]受信ダイバーシティが受信器において採用されるとき、所定の伝搬路に対して、複数のアンテナで受信した複数の信号インスタンスのために使用されるサンプルタイミングを派生するための技術がここに提供される。1つの受信ダイバーシティ遅延ロックループ(DLL)スキームにおいて、1つのDLLは各伝搬路に対して維持され、各DLLは割当てられた伝搬路のための最良の信号インスタンスのタイミングを追跡する。最良の信号インスタンスは、その伝搬路に対して受信した複数の信号インスタンスの中で最高の信号対雑音および干渉比(SINR)を獲得する信号インスタンスかもしれない。他の受信ダイバーシティDLLスキームにおいて、1つのDLLは各伝搬路に対して維持され、各DLLは割当てられた伝搬路に対して複数の信号インスタンスの平均タイミングを追跡する。所定の伝搬路に対する平均タイミングは、(1)各信号インスタンスのためのサンプリングタイミング内の誤差を示す誤差測定基準を派生させることにより、(2)複数の信号インスタンスのための誤差測定基準を重み付けすることにより、(3)複合の誤差測定基準を派生させるために各ループ更新期間に対して重み付けされた誤差測定基準を結合することにより、および(4)複合誤差測定基準を用いてDLLのためのループフィルタを更新することにより派生させることができる。両方のDLLスキームの場合、各伝搬路に対する複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングはその伝搬路に対して維持されるDLLにより派生される。これらのDLLスキームおよび他のDLLスキームは以下にさらに詳細に記載される。
【0010】
[1009]高度のSINR動作環境に対してジッタを低減させたサンプルタイミングを供給するための技術もここに提供される。受信した信号インスタンスのSINRは多数の異なるタイムオフセットに対して推定することができ、各タイムオフセットはその信号インスタンスのための異なるサンプルタイミングに相当する。その信号インスタンスに対して維持されるDLLのためのループフィルタは、最初は、その信号インスタンスのために派生された誤差測定基準に基づいて通常の方法で更新することができる。そのサンプルタイミングのために使用するタイムオフセット内で(例えば1つ以上のchipx8タイムユニットの)変化が検出されると、新しいタイムオフセットのためのSINRが以前のタイムオフセットのためのSINRと比較される。新しいタイムオフセットのためのSINRが(例えばydBだけ)、以前のタイムオフセットのためのSINRよりも良ければ、そのサンプリングタイミングに対して新しいタイムオフセットが使用される。そうでなければ、新しいタイムオフセットのためのSINRが良くなければ、以前のタイムオフセットが維持され、そのサンプルタイミングのために使用される。この場合も先と同様にこれらの技術の種々の詳細が以下に記載される。
【0011】
[1010]この発明の種々の観点と実施の形態はさらに以下に詳細に記載される。以下に詳細に記載するように、この発明は、この発明の種々の観点、実施の形態および特徴を実施する、方法、プログラムコード、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、受信器ユニット、端末、基地局、システム、および他の装置およびエレメントをさらに提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
[1011]この発明の特徴、性質および利点は、同一部に同符号を付した図面とともに以下に述べる詳細な記載からより明白になるであろう。
【0013】
[1023]図1は、この発明の種々の観点および実施の形態を実施することができる受信器ユニット100の実施の形態のブロック図である。受信器ユニット100は端末(例えば携帯電話)または基地局内に実現可能である。端末はまた移動局、遠隔端末、アクセス端末またはその他の専門用語でも呼ばれ、基地局も、アクセスポイント、UTRAN、またはその他の専門用語でも呼ばれる。受信器ユニット100は、例えばIS−95、cdma2000、IS−856およびW−CDMAシステムのような種々の無線通信システムにおいても使用可能である。明確にするために、種々の観点と実施の形態は、IS−856システムにおける順方向リンクに対して以下に記載される。これは文献3GPP2 C.S0024(タイトル:「cdma2000高レートパケットデータ大気中インターフェース仕様」("cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"))に記載され参照することによりここに組み込まれる。
【0014】
[1024]図1において、1つ以上の送信器(たとえば基地局)から送信された1つ以上のRF変調された信号は、多数の(N)アンテナ112a乃至112nの各々により受信される。一般に、Nは1またはそれより大きい整数を取ることができ(即ちN≧1)、受信ダイバーシティが採用されるなら、2以上に等しい(即ちN≧2)。各アンテナ112から受信された信号は、各受信器114に供給される。各受信器114は、各受信した信号を1つ以上の低雑音増幅器(LNA)段で増幅し、増幅されたRF信号をフィルタリングして雑音と偽の信号を除去し、フィルタリングされたRF信号を直交周波数逓降変換して、その受信信号に対する同相(I)成分および直交ベースバンド成分を供給する。
【0015】
[1025]各受信器114からのIベースバンド成分およびQベースバンド成分は次にそれぞれの対のアナログ−デジタル変換器(ADCs)116によりデジタル化され(複素)IサンプルおよびQサンプルのストリームを供給する。特定の実施の形態において、ADCs116はIおよびQサンプルをチップレートの2倍(すなわちchipx2)で供給し、チップレートは、いくつかのCDMAシステムに対して1.2288Mcpsである。各chipx2サンプル期間に対するIサンプルおよびQサンプルの対はここでは、ADCサンプルまたはデータサンプルと呼ばれる。各ADCs116の対からのADCサンプルのストリームは各サンプルバッファ118に供給され記憶される。
【0016】
[1026]デジタルシグナルプロセッサ(DSP)120はサンプルバッファ118a乃至118nに記憶されたADCサンプルを受信し、サンプルをさらに処理する。DSP120は、フィルタリング、再サンプリング、復調、復号等のような多数の機能を実行する。DSP120はまた、以下に詳細に記載するように、各受信した信号のために正しいサンプルタイミングを供給するために使用される種々の制御ループも実施することができる。メモリ122はDSP120により使用されるデータおよび/またはコードのための記憶を供給するために使用することができる。
【0017】
[1027]クロック回路124は受信器ユニット100の種々のエレメントにより使用されるクロック信号を供給する。例えば、クロック回路124は、受信器114a乃至114nに対して局部発振器信号を供給し、ADCs116a乃至116nに対してサンプリングクロックを供給するように設計することができる。これらの種々のクロック信号の周波数おおよび/または位相はDSP120からの1つ以上のループ制御により調節可能である。
【0018】
[1028]図2は順方向リンクに対してIS−856により定義される送信(またはスロット)フォーマットの図である。各アクティブスロットは2つのハーフスロットに分割される。各ハーフスロットはパイロットバースト214により分離される2つのデータ区画212を含む。データ区画212はユーザ固有のデータおよびシグナリングを送信するために使用することができ、パイロットバースト214はパイロットを送信するために使用することができる。左ハーフスロットはパイロットバースト214aにより分離されたデータ区画212aおよび212bを含み、右ハーフスロットはパイロットバースト214bにより分離されたデータ区画212cを含む。IS−856の場合、各パイロットバースト214はオールゼロデータの96チップから構成される。
【0019】
[1029]左ハーフスロットはさらにパイロットバースト214aの両側に配置された2つのシグナリングバースト216aおよび216bを含み、右ハーフスロットはさらにパイロットバースト214bの両側に配置されたシグナリングバースト216cおよび216dを含む。これらのシグナリングバースト216は逆電力制御(RPC)情報および他の情報を送信するために使用されるMACチャネルを実現するために使用される。RPC情報は、受信する基地局において所望の信号品質を得るために端末の送信電力を上昇または下降するように調節するように端末に指示する。
【0020】
[1030]各アイドルスロットも2つのハーフスロットに分割される。そして各ハーフスロットも同じ幅(例えば96チップ)の1つのパイロットバースト214を含み、アクティブスロット内のハーフスロットの位置を同じ位置に配置される。2つのシグナリングバースト216(各々64チップの持続期間)は各パイロットバースト214の両側に位置される。シグナリングバーストは送信なしとパイロット送信との間およびパイロット送信と送信なしの間に過度期を供給する。過度期は(例えば96チップの)パイロットバーストの期間に対してパイロットリファレンス(pilot reference)を一定値に到達可能にさせるまたは一定値付近にあることを可能にする。アイドルスロットのためのパイロットバーストはアクティブスロットのためのパイロットバーストと本質的に区別できないように意図される。
【0021】
[1031]図3はより高い時間分解能を得るためにADCサンプルに関して実行される再サンプリングの実施の形態をグラフとして図解する。特定のアンテナから受信した信号は、より高い時間分解能を供給するために複数倍(例えば2倍、4倍、8倍)である初期サンプルレートで典型的にオーバーサンプル(oversampled)される。従ってADCサンプルは、チップレートの2倍(すなわちchipx2)まで縮小することができ、サンプルバッファ118に記憶される。より高いレート(例えばchipx8)の代わりにchipx2サンプルを記憶することは、バッファ要件を低減させる。
【0022】
[1032]受信した信号に特定の信号インスタンスを復調するために、ADCサンプルはサンプルバッファから検索され、恐らく同じサンプルレート(例えば、chipx2)であるが、受信器ユニットにおける信号インスタンスの到着時刻に相当する特定の時間オフセットで、補間されたサンプルを得るために再サンプルされる。このタイムオフセットは、信号インスタンスのための最高の信号対雑音および干渉比(SINR)を供給する「最適な」サンプルタイミングの近似である。遅延ロックループ(DLL)はその信号インスタンスのための適切なタイムオフセットを供給するために処理される各信号インスタンスに対して維持することができる。再サンプリングを用いることにより、受信された信号において異なる到着時刻を有する複数の信号インスタンスは、これらの信号インスタンスに対して決定される特定のタイムオフセットで同じ系列のADCサンプルを再サンプリングすることにより処理することができる。
【0023】
[1033]図3に示すように、受信した信号は、chipx2において効果的にサンプルされ、(実線の円により表される)ADCサンプルはサンプルバッファに記憶される。図3に示す特定の信号インスタンスの場合、最適なサンプリングタイム実現値はt、t、t、t、t等で生じる。図3に示すように、ADCサンプルタイミングは、所定の信号インスタンスに対して最適なサンプルタイミングにロックできない。
【0024】
[1034]特定の実施において、再サンプリングは、chipx8時間分解能(すなわちT/8、但しTは1チップ期間)で実行される。この場合、線形補間を用いて、chipx2ADCサンプルの各対は、実線の円の間の正方形の箱により表される、3つの他の可能なディスクリートタイムインスタンスにおいて再サンプリングすることができる。ADCサンプリングタイムインスタンスと信号インスタンスのための最適サンプリングタイムインスタンスとの間の差異は図3において、tdiffとして示される。しかしながら、この値は、chipx8時間分解能に量子化され、tadjのタイムオフセットを生じる。次に、タイムオフセットtadjに基づいて再サンプリングが行なわれ、陰影のつけられた正方形の箱により表される信号インスタンスのための補間されたサンプルを供給する。
【0025】
[1035]図4AはN個のアンテナからのN個の受信された信号においてパイロットを処理するために使用することができるDSP120aの一実施の形態のブロック図である。図1に示すように、各受信した信号に対するADCサンプルはそれぞれのサンプルバッファ118に供給され記憶される。従ってN個のサンプルバッファは、N個のアンテナからのN個の異なる受信信号に対するADCサンプルを記憶するために使用することができる。その後、各サンプルバッファからのADCサンプルは検索することができ、1つ以上のパイロットプロセッサ410に供給することができる。各パイロットプロセッサは特定の信号インスタンスを処理するために割当てられる。以下に説明するように、各パイロットプロセッサは、その割当てられた信号インスタンスのためのパイロットを処理し、その信号インスタンスのためのタイミングおよび他の情報(例えば、SINR)を再生する。
【0026】
[1036]上で述べたように、各伝搬路は、N個の受信した信号の各々に現われる信号インスタンスを生じる。所定の伝搬路の場合、その伝搬路に対応するN個の異なる受信信号においてN個の信号インスタンスを処理するためにN個のパイロットプロセッサ410a乃至410nを割当てることができる。簡単にするために、図4Aは、1つの伝搬路のための信号インスタンスを処理するために割当てられたパイロットプロセッサを示す。
【0027】
[1037]図4Aはまたパイロットプロセッサ410の特定の実施の形態を示す。各パイロットプロセッサ410内において、ADCサンプルは補間器420に供給され(図3に図解するように)再サンプリングされ、処理される信号インスタンスのために補間されたサンプルを供給する。再サンプリングはタイミング発生器432により供給されるタイミング制御に基づいて実行される。このタイミング制御は、ADCサンプルを再サンプルするために使用される特定の時間オフセットtadjを示し、特定の時間分解能(例えば、chipx8またはTc/8分解能)を備えている。各チップ期間ごとに、補間器420は「早く」補間されたサンプルを逆拡散および統合およびダンプ(I&D)エレメント422aに供給し、「遅く」補間されたサンプルを逆拡散I&Dエレメント422bに供給し、そして「定刻に」補間されたサンプルを逆拡散I&Dエレメント422cに供給する。早いサンプル、遅いサンプルおよび定刻のサンプルは、図3に示すタイミング関係を有し、Tc/2だけ分離されている。但し、Tc/2以外のその他の時間差も使用することができ、この発明の範囲内である。
【0028】
[1038]PN発生器434はまた、処理される信号インスタンスの到着時刻に相当する特定のPN状態(またはPN位相)を有するPN系列を各逆拡散I&Dエレメント422に供給する。このPN状態は受信した信号においてサーチャー(searcher)が強い信号インスタンスをサーチすることにより決定することができ、PN発生器434に供給される。次に、各逆拡散I&Dエレメント422はその受信した補間されたサンプルをPN系列を用いて逆拡散し、逆拡散されたサンプルを供給し、さらに、そのパイロットに対して使用されるチャネル化コードを用いてその逆拡散サンプルをデカバー(decover)する。多くのCDMAシステムの場合、そのパイロットのためのチャネル化コードはゼロ(例えばウオルシュコードゼロ)の系列であり、その場合、デカバリングは省略することができる。図2に示すパイロット構造の場合、各逆拡散I&Dエレメント422は各パイロットバースト毎に96チップの期間にわたり逆拡散サンプルを蓄積し(すなわち統合し)、そのパイロットバーストに対して1つのパイロットサンプル(すなわちハーフスロット毎に1つのパイロットサンプル)を供給する。
【0029】
[1039]逆拡散I&Dエレメント422aおよび422bからのパイロットサンプルはそれぞれマグニチュード二乗器424aおよび424bに供給される。各マグニチュード二乗器424は以下のように各パイロットサンプルのエネルギー(これはP+jPとして示される複素値)を計算する。
【数1】
Figure 2004537185
【0030】
マグニチュード二乗器424aは早いサンプルに基づいて派生したパイロットエネルギーEp,earlyを供給し、およびマグニチュード二乗器424bは遅いサンプルに基づいて派生したパイロットエネルギーEp,lateを供給する。ハーフスロット毎に、加算器426は早いパイロットサンプルエネルギーEp,earlyから遅いパイロットサンプルエネルギーEp,lateを引き算し、その差(すなわち、Ep,early−Ep,late)をループフィルタ430に供給する。
【0031】
[1040]逆拡散I&Dエレメント422aおよび422b、マグニチュ−ド二乗器424aおよび424bおよび加算器426は集合的に早い/遅い弁別器(または早い/遅い検出器)を形成し、一般にサンプルタイミングにおける瞬時誤差を推定するために使用される。他のタイプの弁別器も遅延ロックループに対して使用することができ、これはこの発明の範囲内である。
【0032】
[1041]ループフィルタ430は処理される信号インスタンスのために実施される遅延ロックループ(DLL)の一部である。加算器426からの出力は、早い/遅いパイロットエネルギーに基づいて派生された誤差測定基準、EMであり、信号インスタンスのためのサンプルタイミングにおける瞬時誤差、Δtを示す。この誤差測定基準はループフィルタ430によりフィルタリングされ、ADCサンプリングタイムインスタンスとこの信号インスタンスのための最適サンプリングタイムインスタンスとの間の(微細な)誤差tdiffを示すループ出力を供給する。次にタイミング発生器432はループ出力を受信し量子化し、ADCサンプルを再サンプルするために使用される(きめの粗い)タイムオフセットtadjを供給する。タイミング発生器432は、タイムオフセットtadjを示すタイミング制御を補間器420に供給し、さらに、サンプルバッファから検索される特定のADCサンプルを示すアドレスをサンプルバッファ118に供給する。
【0033】
[1042]逆拡散I&Dエレメント422cからの定刻パイロットサンプルはパイロットフィルタ436に供給され、特定のロウパスフィルタ応答に基づいてフィルタリングされ、フィルタリングされたパイロットを供給する。フィルタリングされたパイロットは次にコントローラ440に供給され、パイロットSINRの推定を供給するためにさらに処理することができる。以下の説明の大半において、パイロットSINRは信号インスタンスの信号品質の推定値として使用される。しかしながら、信号インスタンスの信号品質を推定するために、他の測定基準を使用してもよく、これはこの発明の範囲内である。逆拡散I&D422cおよびパイロットフィルタ436は信号インスタンスのSINRを推定するために使用される信号品質推定器の一部である。
【0034】
[1043]図4Bは、所定の伝搬路のすべてのN個の信号インスタンスのための遅延ロックループに対して単一のループフィルタが設けられるDSP120bの一実施の形態のブロック図である。図4Aに示す実施の形態と同様に、伝搬路に対して受信された各信号インスタンスを処理するために1つのパイロットプロセッサ411を用いてもよく、従って、伝搬路に対してN個のアンテナで受信されたN個の信号インスタンスに対してN個のパイロットプロセッサを使用してもよい。しかしながら、各パイロットプロセッサ411はその割当てられた信号インスタンスのタイミングを個々に追跡するためにループフィルタまたはタイミング発生器を含んでいない。代わりに、1つのループフィルタ430と1つのタイミング発生器432は、(1)最良の信号インスタンスのタイミング、(2)すべてのN個の信号インスタンスの平均タイミング、(3)N個の信号インスタンスの一部の平均タイミング、または(4)その他のタイミング、を追跡するために使用される。次に、タイミング発生器432は、すべてのN個のパイロットプロセッサ411のための補間器420のためのタイミング制御およびすべてのN個のサンプルバッファ118のためのアドレスを供給する。
【0035】
[1044]図5Aは遅延ロックループのための一次ループフィルタ430aの実施の形態のブロック図である。ループフィルタ430aは図4Aのループフィルタ430の代わりに使用することができ、レジスタ512と加算器514を用いて実現される単一アキュムレータを含む。ループフィルタ入力(これは、加算器426からの誤差測定基準、EM)が最初に、乗算器516により倍率c1を用いて倍率がかけられ、次に倍率のかけられた値はアキュムレータにより蓄積される。アキュムレータからの出力はループ出力LFoutを構成し、これはタイミング発生器432aに供給される。このループ出力はADCサンプリングタイムインスタンスと最適なサンプリングタイムインスタンスとの間の微細な時間差tdiffを示し、いかなるビット数の分解能を有しても良い。一実施の形態において、ループ出力はタイミング発生器432a内の量子化器532によりchipx8時間分解能に量子化され補間器のためのタイミング制御(これはきめの粗いタイムオフセットtadjを示す)を供給する。
【0036】
[1045]図5Bは遅延ロックループのための二次ループフィルタ430bの実施の形態のブロック図である。ループフィルタ430bは図4Aのループフィルタ430の代わりにも使用することができるが、2つのアキュムレータを含む。第1のアキュムレータはレジスタ512aおよび加算器514aを用いて実現され、第2のアキュムレータは、レジスタ512bおよび加算器514bを用いて実現される。ループフィルタ入力は、乗算器516aにより倍率cを用いて倍率がかけられ、また、乗算器516bにより倍率cを用いて倍率がかけられる。乗算器516aからの倍率のかけられた値は第1アキュムレータにより蓄積される。第1アキュムレータからの出力および乗算器516bからの倍率のかけられた値は加算器518により加算され、加算された値はさらに第2アキュムレータによりさらに蓄積される。第2アキュムレータからの出力はループ出力LFoutを構成し、これはタイミング発生器432bに供給される。第1および第2アキュムレータは各々いかなるビット数の分解能をも持つことが出来る。
【0037】
[1046]一般に、各ループフィルタは、誤差測定基準、EMにより推定される瞬時タイミング誤差を蓄積するための「ループアキュムレータ」としてみることができる。一次ループフィルタ430aの場合、ループアキュムレータは単一のアキュムレータから構成される。そして、二次ループフィルタ430bの場合、ループアキュムレータは第1および第2のアキュムレータから構成される。
【0038】
[1047](図4Aに示すような)早い−遅い弁別器および一次または二次のループフィルタを用いた遅延ロックループの性能は、技術的に入手可能な種々の参考文献に記載されている。そのような参考文献の1つは、参照することによりここに組み込まれる、A.J.Viterbi著「スペクトル拡散多重アクセス通信の原理("Principles of Spread Spectrum Multiple Access Communications")第2版、McGraw Hill, 1977の本である。
【0039】
ダイバーシティDLL
[1048]上述したように、受信ダイバーシティが採用されると、N個の信号インスタンスが各伝搬路に対してN個のアンテナ上で受信される。受信アンテナが互いに接近して配置されるなら、これらの信号インスタンスは時間的に接近して合わされる。しかしながら、所定の伝搬路に対して、各受信アンテナは異なるフェージング効果およびマルチパス効果に関連づけることができる。従って、これらのN個の信号インスタンスは異なる(恐らく広範囲の)振幅および位相に関連づけることができる。
【0040】
[1049]受信ダイバーシティが採用されるとき、各伝搬路に対して「適切な」サンプルタイミングを派生するために種々のスキームがここに提供される。これらのスキームのいくつかを以下に記載する。
【0041】
[1050]第1のダイバーシティDLLスキームにおいて、DLLは各伝搬路に対して維持され、各DLLは割当てられた伝搬路に対して「最良の」信号インスタンスのタイミングを追跡するために動作される。各伝搬路について、残りの信号インスタンスのためのサンプルタイミングは最良の信号インスタンスのサンプルタイミングに対して「スレーブ」である。最良の信号インスタンスは、最良の信号品質(すなわち最高のSINR)または最も強い信号強度を有した信号インスタンスとして定義可能である。特定の信号インスタンスのSINRはパイロットのSINRに基づいて推定することができ、パイロットのSINRは逆拡散I&Dエレメント422cからのパイロットサンプルまたはパイロットフィルタ436のフィルタリングされたパイロットに基づいて推定することができる。
【0042】
[1051]第1のDLLスキームは、図4Aに示すパイロットプロセッサ設計を用いて実現することができ、それにより1つのループフィルタ430が各パイロットプロセッサ410に含まれる。各ループフィルタは最初にその割当てられた信号インスタンスに対して派生された誤差測定基準、EMに基づいて更新される。以下に詳細に記載するように、次に、最良の信号インスタンスのためのループフィルタ値が他の信号インスタンスのためのループフィルタに供給される。
【0043】
[1052]図6Aは最良の信号インスタンスのタイミングに基づいて所定の伝搬路のためのサンプルタイミングを派生するためのプロセス600の一実施の形態のフロー図である。この実施の形態の場合、処理される伝搬路に対してN個の信号インスタンスの各々に1つのループフィルタが割当てられる(ステップ612)。各ループフィルタは最初、受信ダイバーシティが採用されないかのように、動作され、従って図4Aで上述した、割当てられた信号インスタンスのための早い/遅いパイロットエネルギーから派生された誤差測定基準、EMに基づいてそのループアキュムレータを更新する(ステップ614)。各信号インスタンスのSINRも(例えば、パイロットサンプルまたはフィルタリングされたパイロットに基づいて)推定される(ステップ616)。
【0044】
[1053]ADCサンプルの個々の系列から派生されたそれぞれの誤差測定基準に基づいてN個のループフィルタが更新された後、すべてのN個の信号インスタンスのSINRsは(例えばコントローラ440)により比較される(ステップ618)。次に、最良のSINRを有する信号インスタンスが最良の信号インスタンスとして識別され、この信号インスタンスのためのループフィルタ値が検索される(ステップ620)。ループフィルタ値は図4AのLfoutとして示されループアキュムレータを実現するために使用されるレジスタ(s)512の値(s)から構成される。次に、(図4AのLFoutxとして示される)最良の信号インスタンスのためのループフィルタが他の(N−1)信号インスタンスのためのループフィルタに供給され、これらのループフィルタのレジスタ(s)512にロードされる(ステップ622)。このプロセスは新しい誤差測定基準が派生されるごとに反復することができ、これは、図2に示すパイロット構造の場合、ハーフスロット毎である。
【0045】
[1054]第1のDLLスキームは、図4Bに示すパイロットプロセッサ設計を用いて実現することもでき、それにより1つのループフィルタ430がN個のパイロットプロセッサ411に対して供給される。次に、最良の信号インスタンスに対して派生される誤差測定基準、EMに基づいて更新される。
【0046】
[1055]図5Cは、所定のマルチパスに対して最良の信号インスタンスのタイミングを追跡するために使用することができる一次ループフィルタの一実施の形態のブロック図である。ループフィルタ430xは図4Bのループフィルタ430のために使用することができ、レジスタ512および加算器514で実現された単一アキュムレータを含む。伝搬路に対して、N個の信号インスタンスに割当てられたN個のパイロットプロセッサ411からの誤差測定基準EM1乃至EMnはマルチプレクサ520に供給される。各誤差測定基準EMiは、割当てられた信号インスタンスのためのADCサンプルのそれぞれの系列に基づいてそれぞれのパイロットプロセッサ411により派生される。マルチプレクサ520は最良の信号インスタンスを示す、制御信号、Selectを受信し、最良の信号インスタンスのための誤差測定基準、EMxを選択し、選択した誤差測定基準、EMxを乗算器516に供給する。レジスタ512、加算器514および乗算器516は、上述したように一次ループフィルタを実現する。
【0047】
[1056]図6Bは最良の信号インスタンスのタイミングに基づいて所定の伝搬路のためのサンプリングタイムを派生するためのプロセス630の他の実施の形態のフロー図である。この実施の形態の場合、図4Bおよび5Cに示す設計を使用することができ、それにより処理される伝搬路のすべてのN個の信号インスタンスに対して1つのループフィルタが維持される。
【0048】
[1057]各ループ更新期間(例えば各ハーフスロット)において、各信号インスタンスのためのパイロットプロセッサは、上述した方法で割当てられた信号インスタンスのための早い/遅いパイロットエネルギーから、誤差測定基準、EMiを派生する(ステップ632)。各信号インスタンスのSINRも推定される(ステップ634)。次に、(例えばコントローラ440において)すべてのN個の信号インスタンスのSINRsが比較される(ステップ636)。次に、最良のSINRを有する信号インスタンスが最良の信号インスタンスとして識別され、この信号インスタンスのための誤差測定基準、EMxが選択される(ステップ638)。次に、最良の信号インスタンスのために選択された誤差測定基準、EMxはループフィルタに供給され、ループアキュムレータを更新するために使用される(ステップ640)。このプロセスはループ更新期間ごとに反復することができる。
【0049】
[1058]第1のDLLスキームの場合、最良の信号インスタンスのタイミングは残りの信号インスタンスのために使用される。このスキームは、所定の伝搬路に対してN個の信号インスタンスのSINRに大きな差異があれば改良された性能を供給する。これはマルチパス環境においてよくある場合であるが、それにより信号は一方のアンテナにおいて建設的に追加することができ、他方のアンテナにおいて、破壊的に追加することができる。N個のアンテナで受信された信号インスタンスはそれぞれフェードイン(fade in)およびフェードアウト(fade out)するので、最良の信号インスタンスのタイミングは維持され、さらに良くなる新しい信号インスタンスのために使用される。
【0050】
[1059]第2のダイバーシティDLLスキームにおいて、1つのDLLは各伝搬路に対して維持され、各DLLは割当てられた伝搬路に対して信号インスタンスのセットの平均タイミングを追跡するように動作される。このセットは割当てられた伝搬路に対してすべてのN個の信号インスタンスまたはN個の信号インスタンスの一部を含むことができる。第2のDLLスキームは図4Bに示すDSP120bを用いて実現することができ、それにより、所定の伝搬路のすべてのN個の信号インスタンスに対して1つのループが維持され、ループフィルタは、選択された信号インスタンスのために派生された誤差測定基準に基づいて更新される。第2のDLLスキームは、最良の信号インスタンスの代わりに複数の信号インスタンスからの誤差測定基準を使用することにより改良されたサンプルタイミングを供給することができる。
【0051】
[1060]図5Dは所定のマルチパスに対して選択された信号インスタンスのセットの平均タイミングを追跡するために使用することができる一次ループフィルタ430yの一実施の形態のブロック図である。ループフィルタ430yは図4Bのループフィルタ430の代わりに使用することができ、レジスタ512と加算器514で実現される単一のアキュムレータを含む。この伝搬路に対するN個の信号インスタンスに割当てられたN個のパイロットプロセッサ411からの誤差測定基準EM1乃至EMnは、ループフィルタ430y内のN個の乗算器522a乃至522nに供給される。各誤差測定基準、EMiは、割当てられた信号インスタンスのためのADCサンプルのそれぞれの系列に基づいてそれぞれのパイロットプロセッサ411により供給される。
【0052】
[1061]各乗算器522はそれぞれの重みwを用いて、受信した誤差測定基準、EMiに倍率をかけ、倍率のかけられた誤差測定基準を加算器524に供給する。次に、加算器524はすべてのN個の信号インスタンスのための倍率のかけられた誤差測定基準を加算し、複合誤差測定基準、EMtを乗算器516に供給する。上述したように、レジスタ512、加算器514、および乗算器516は一次ループフィルタを実現する。
【0053】
[1062]複合誤差測定基準、EMtを派生するためにすべてのN個の信号インスタンスのためのN個の誤差測定基準に重み付けするために種々のスキームを使用することができる。第1の重み付けスキームにおいて、N個の誤差測定基準は、信号インスタンスの信号品質により重み付けされる(すなわち、i番目の信号インスタンスに対してwi∝SINRiであり、但しi∈{1,・・・,N})。従って複合誤差測定基準は以下の式により表すことができる。
【数2】
Figure 2004537185
【0054】
この重み付けスキームは、遅延ロックループが、より良い信号インスタンスのタイミング以上のものを追跡することになる。
【0055】
[1063]第2の重み付けスキームにおいて、N個の信号インスタンスの誤差測定基準が以下のように線形的に結合される(すなわち、すべての信号インスタンスに対して同じ重み、すなわちwi=1.0)
【数3】
Figure 2004537185
【0056】
第2の重み付けスキームは、N信号インスタンスのSINRが特定のレンジ内にあるような、ある動作シナリオにおいて、改良された性能を供給することができる。
【0057】
[1064]すべての重み付けするスキームの場合、質が悪いSINRを有する信号インスタンスは、誤差測定基準結合から完全に排除することができる。これは、しきい値SINRに対して、各信号インスタンスのSINRを比較し、そのSINRがしきい値SINRより下ならば、その信号インスタンスのための重みおよび/または誤差測定基準をゼロ(例えばw=0.0)に設定することにより達成することができる。
【0058】
[1065]図6Cは選択された信号インスタンスの平均タイミングに基づいて所定の伝搬路に対するサンプルタイミングを派生するためのプロセス650の一実施の形態のフロー図である。この実施の形態の場合、図4Bおよび5Cに示す設計を使用することができ、それにより処理される伝搬路のすべてのN個の信号インスタンスに対して1つのループフィルタが維持される。
【0059】
[1066]ループ更新期間(例えばハーフスロット)ごとに、各信号インスタンスのためのパイロットプロセッサは、上述した方法で割当てられた信号インスタンスのための早い/遅いパイロットエネルギーから誤差測定基準、EMiを派生する(ステップ652)。各信号インスタンスのSINRも推定され、その信号インスタンスのための重みを派生するために使用することができる(ステップ654)。選択された信号インスタンスのための誤差測定基準はそれぞれの重みにより重み付けされ(ステップ656)、重み付けされた誤差測定基準は結合され、現在のループ更新期間のための複合誤差測定基準、EMtを派生する(ステップ658)。次に、複合誤差測定基準、EMtはループフィルタに供給され、ループアキュムレータを更新するために使用される(ステップ660)。このプロセスはループ更新期間ごとに反復できる。
【0060】
[1067]第3のダイバーシティDLLスキームにおいて、処理される各信号インスタンスに対して1つのDLLが維持され、各DLLは割当てられた信号インスタンスの個々のタイミングを追跡するように動作される。これは、各信号インスタンスに対して1つのループフィルタを動作させることにより達成することができ、各ループフィルタは独立して動作され、もっぱら、その割当てられた信号インスタンスのために派生された誤差測定基準に基づいて更新される。このDLLスキームは図4Aに示すパイロットプロセッサ設計を用いて実現することができ、それにより、1つのループフィルタ430が各パイロットプロセッサ410に含まれ、割当てられた信号インスタンスのタイミングを追跡するために使用される。しかしながら、各ループフィルタ内のレジスタには、第1DLLスキームの場合のように、他のループフィルタからのループフィルタ値がロードされない。
【0061】
[1068]例えば、所定の伝搬路に対してN個の信号インスタンスのタイミングに大きな差異があるなら、第3のスキームはある動作シナリオにおいて、改良された性能を供給することができる。この場合、最良の信号インスタンスのタイミングの追跡またはすべてのN個の信号インスタンスの平均タイミングの追跡の代わりに各信号インスタンスの個々のタイミングを追跡することは改良された性能を供給することができる。
【0062】
[1069]第4のダイバーシティDLLスキームにおいて、多数の異なるループモードが支持される。各ループモードは、上述したそれぞれのDLLスキームに対応することができる(例えば第1および第2のループモードは第1および第2のDLLスキームに対応させることができる)。所定の伝搬路の対してN個の信号インスタンスのタイミングを追跡するために使用する特定のループモードは、これらの信号インスタンスのSINRに依存することができる。例えば、最良の信号インスタンスのSINRが特定の値(例えば4dB)だけ、すべての他の信号インスタンスのSINRを超えているなら、最良の信号インスタンスのタイミングをすべての信号インスタンス(すなわち第1のDLLスキーム)のために使用することができる。そして、上の条件が真でなければ、その伝搬路のためのすべてのN個(または単に選択された)の信号インスタンスの平均タイミングは、これらの信号インスタンスのためのSINRが特定のウインドウ(例えば6dB)内に入るなら、使用することができる。
【0063】
[1070]他のDLLスキームも受信ダイバーシティのために使用することができ、これはこの発明の範囲内である。
【0064】
高いSINRを有した信号のためのDLL
[1071]いくつかの通信システムは、パケットデータの高データレートおよび/または他のサービスを支持するために設計される。そのような通信システムの1つがIS−856システムであり、順方向リンクに関して、38.4Kbps乃至、2.4576Mbpsの範囲のデータレートを支持する。高いデータレートが増大するにつれ、目標のパケットエラーレート(PER)を達成するために、対応して高いSINRが必要となる。
【0065】
[1072]IS−856システムのように、高いSINRで動作するように設計されたシステムの場合、サンプルタイミング内のエラーまたはジッターは信号SINR内に顕著な劣化を生じ、これが復調および復号の性能を劣化させるかもしれない。ループフィルタによって決定されるADCサンプリングタイムインスタンスと最適サンプリングタイムインスタンスとの間の微細なタイミング差異、tdiffが、その後に、再サンプリングのために使用されるタイムオフセット、tadjを得るために粗い(例えばchipx8)時間分解能に量子化されるなら、タイミングエラーまたはジッターは悪化するかもしれない。事実、再サンプルタイミングの量子化はDLLジッターの大きな理由の1つであり、その結果性能が劣化することを示している。
【0066】
[1073]図3に戻ると、最適サンプリングタイムインスタンスは、可能な離散的な再サンプルタイムインスタンス間に収まることができ、これは図3に示す例において、chipx8クロックに基づいて派生することができる。この場合再サンプリングは、最適サンプリングタイムインスタンスに最も近いchipx8タイムインスタンスにおいて実行される。
【0067】
[1074]特定の遅延ロックループのためのループフィルタが単に、早い/遅い弁別器からの誤差測定基準によって駆動されるなら、ループフィルタは、定常状態で、1つ以上のchipx8期間、ディザー(dither)することができる。受信した信号のSINRが高いとき、補間されたサンプルから派生された復調された記号のSINR(すなわち復調されたSINR)は、ディザリング(dithering)により生じたサンプルタイミング内のジッターに敏感である。特に、サンプルタイミング内のジッターは復調されたSINR内の分散を増大させ、この結果、平均SINRと2%の最悪のSINRとの間の差異がより大きくなる。より高いデータレートにおいて、劣化した復調されたSINRはより高いパケットエラーレートを生じるかもしれない。従って、システムスループットは、(1)エラーパケットの再送信、および(2)レート制御のためのバックオフ(back-off)の増大により劣化するかもしれない。従って、高い信号SINRにおいてサンプルタイミングジッターが低減されるなら、改良された性能を達成することができる。
【0068】
[1075]一実施の形態において、遅延ロックループは、通常モードとエンハンスト(enhanced)モードを含む複数の動作モードを支持するように設計することができる。受信ダイバーシティが採用されるなら、例えば、N個の信号インスタンスのいずれかのSINRが特定のしきい値(例えば6dB)を越えたなら、エンハンストモードを入力することができる。エンハンストモードにおいて、信号インスタンスのためのよりよいSINRが生じる場合に限り、ループフィルタのジッターを監視し、サンプルタイミングを調節するために種々の技術を使用することができる。
【0069】
[1076]DLLがエンハンストモードで動作するか否かを決定するために使用される方針は一般化することができる。例えば、SINRが第1のしきい値Triseを越えたならDLLは通常モードからエンハンストモードに遷移することができる。エンハンストモードにあるときに、SINRが(通常低い)第2のしきい値Tfallより下がる場合(すなわちTfall<Trise)に限り、DLLは通常モードに戻るであろう、そうでなければエンハンストモードに留まるであろう。このスキームを用いて、DLL動作モード間の遷移はSINRヒステリシスにより支配され、このSINRヒステリシスは一方のモードから他方のモードへの頻繁な切換えを防止する。3以上の動作モードがDLLに使用されるなら、ヒステリシスは同様に適用可能である。
【0070】
[1077]図4Cは高いSINRを有した受信信号に対してサンプルタイミングジッターを使用することのできるDSP120cの実施の形態のブロック図である。DSP120Cは遅延ロックループのためのエンハンストモードの1つの実施の形態を実施するために使用することができる。この実施の形態において、2つの「スレーブ」パイロットプロセッサ412aおよび412bが高いSNRを獲得する信号インスタンスに割当てられる。スレーブパイロットプロセッサは、信号インスタンスを処理するために割当てられた「マスタ」パイロットプロセッサ413と共に使用される。マスタ指プロセッサは、DSP120cの特定の設計に依存して、パイロットプロセッサ410または411を用いて実現することができる。
【0071】
[1078]スレーブパイロットプロセッサ412aおよび412bを用いて、ADCサンプルを処理し、マスタパイロットプロセッサに関連する時間オフセットと異なる2つの時間オフセットでパイロットSINRを決定する。一実施の形態において、スレーブパイロットプロセッサ412aおよび412bにはそれぞれ+1chipx8期間のオフセットと、−1chipx8期間のオフセットが割当てられる。各スレーブパイロットプロセッサ412は、信号インスタンスのためのそれぞれの「変更された」時間オフセットtadj,sを受信する。これは、マスタパイロットプロセッサにより信号インスタンスに対して派生された「公称」時間オフセットtadjに1chipx8単位を加算することによりまたは「公称」時間オフセットから1chipx8単位を減算することにより得ることができる。従って、スレーブパイロットプロセッサ412aおよび412bに供給される変更された時間オフセットは、それぞれtadj,s1=tadj−1およびtadj,s2=tadj+1として派生することができる。
【0072】
[1079]各スレーブパイロットプロセッサ412内において、補間器420は、変更された時間オフセットtadj,sに基づいてADCサンプルを再サンプルする。従って、逆拡散I&Dエレメント422は(1)PN系列(同じPN系列が、所定の信号インスタンスを処理するために割当てられたマスタプロセッサおよびスレーブプロセッサに供給される)を用いて補間されたサンプルを逆拡散し、(2)各パイロットバーストにわたって逆拡散したサンプルを蓄積し、および(3)変更された時間オフセットにおける補間されたサンプルに基づいてパイロットバーストのためのパイロットサンプルを供給する。次に、逆拡散I&Dエレメント422からのパイロットサンプルがパイロットフィルタ436によりフィルタリングされ、変更された時間オフセットに対しフィルタリングされたパイロットを供給する。スレーブパイロットプロセッサ412aおよび412bからのフィルタリングされたパイロットはコントローラ440に供給され、さらに処理されて、tadj,s1およびtadj,s2の変更された時間オフセットのためのパイロットSINRの推定を供給する。従って、スレーブパイロットプロセッサ412aおよび412bを用いて、マスタパイロットプロセッサにより決定された時間オフセットtadjから±1chipx8単位におけるパイロットSINRsを決定する。
【0073】
[1080]図6Dは受信した信号インスタンスのための提言されたジッターを有するサンプルタイミングを派生するためのプロセッサ670の特定の実施の形態のフロー図である。最初に、信号インスタンスのためのパイロットSINRが特定のしきい値より大きいかどうか判断する(ステップ672)。答えがノーであれば、プロセスはステップ672に戻る。そうでなければ、パイロットSINRがしきい値より大きければ、遅延ロックループはエンハンストモードに入り、2つのスレーブパイロットプロセッサは信号インスタンスに割当てられる(ステップ674)。次に、これらのスレーブパイロットプロセッサの変更された時間オフセットが決定され、スレーブパイロットプロセッサのパイロットSINRも初期化される(ステップ676)。測定ノイズは、スレーブパイロットプロセッサのパイロットSINRをマスタパイロットプロセッサのパイロットSINRより一時的に大きくさせる可能性があり、これは恐らくDLLジッターを生じ、スレーブパイロットプロセッサのパイロットSINRは、マスタパイロットプロセッサのパイロットSINRマイナス特定量に等しく設定されるかも知れない。
【0074】
[1081]マスタパイロットプロセッサのループフィルタは、マスタパイロットプロセッサの早い/遅い弁別器により派生される誤差測定基準に基づいて各ループ更新期間(例えば、ハーフスロット毎)に対して更新される。ループフィルタの出力はジッターのために監視される。ループフィルタ出力が現在時間オフセットの保持を意味するならtadj(ステップ6844)、さらなる処理は必要なく、プロセスはステップ682に戻る。そうでなければ、ループフィルタ出力が、タイムオフセットが以前の値から+1chix8単位離れたまたは−1chipx8単位離れた新しい値へのタイムオフセットの変化tadjを意味するなら、新しいタイムオフセットに対応するスレーブパイロットプロセッサが識別される(ステップ686)。マスタパイロットプロセッサのパイロットSINRは、新しいタイムオフセットが以前に割当てられた識別されたスレーブパイロットプロセッサのパイロットSINRに対して比較される(ステップ688)。
【0075】
[1082]識別されたパイロットプロセッサのパイロットSINRがマスタパイロットプロセッサのパイロットSINRより良いと見なされるなら(ステップ692)、信号インスタンスのためのサンプルタイミングは通常の方法で更新可能である。一実施の形態において、識別されたパイロットプロセッサのパイロットSINRがマスタパイロットプロセッサのパイロットSINRより特定のデルタ量(例えばydB)だけ大きければ、新しいタイムオフセットはより良いと見なされる。このデルタ量は、「より良い」タイムオフセットが2つのオフセット値間で連続的にトグルしないように、ヒステリシスを供給するために、そして測定雑音に対してあるレベルの免疫性を供給するように、ヒステリシスを供給するために使用される。次に、公称時間オフセットに基づいてスレーブパイロットプロセッサに対して新しい変更されたタイムオフセットが決定される(ステップ694)。スレーブパイロットプロセッサのパイロットSINRは、新しい変更された時間オフセットを用いてそれらの割当てを反映するために初期化される。
【0076】
[1083]そうでなければ、新しいタイムオフセットが良くないと見なされるなら(例えば以前のSINRに必要な量の改良を供給しないなら)(ステップ692)その信号インスタンスに対するサンプルタイミングは更新することができない。前のループフィルタは(例えば、ループフィルタへの以前の更新を逆転することにより)保持され、タイムオフセットtadjは変わらない(ステップ696)。次に、プロセスはステップ682に戻り、ループフィルタは、次のループ更新期間において更新される。
【0077】
[1084]図6Dにおいて、パイロットSINRがしきい値を越えたならエンハンストモードに入る。他の実施の形態において、DLLはその他の基準に基づいて(例えば、より高いデータレートがデータ送信のために使用されるなら)、エンハンストモードで動作される。DLLはまた、タイミング取得期間にノーマルモードで動作することができ、その後、トラッキング期間中にエンハンストモードに切り替わることができる。
【0078】
[1085]上述したエンハンストモードは受信ダイバーシティが採用されようとされまいと使用することができる。受信ダイバーシティが採用されるなら、伝搬路(すなわち経路SINR)を使用してエンハンストモードに入るか否かを決定することができる。経路SINRは伝搬路のためのN個の信号インスタンスに割当てられたすべてのN個のパイロットプロセッサの結合された出力のSINRに言及する。もう一つの方法として、最良信号のSINRを用いてエンハンストモードにはいるかどうか決定することができる。
【0079】
[1086]上述の記載において、DLLに対して特定の設計が使用され、それにより任意のタイミングフェーズを有するサンプリングクロックに基づいて(すなわち最適のサンプリングタイムに対して)各受信された信号がサンプリングされる。「最適な」サンプリングタイムインスタンスにおいて補間されたサンプルを得るために再サンプリングが実行される。最適サンプリングタイムインスタンスは処理される信号インスタンスのための遅延ロックループにより決定される。
【0080】
[1087]他のDLL設計において、サンプリングクロックの位相は受信した信号における選択された信号インスタンス(例えば最も強い信号インスタンス)のための遅延ロックループにより調節される。このDLL設計の場合、選択された信号インスタンスは最適サンプリング時刻またはその付近においてサンプリングされるであろう、そして再サンプリングは、この信号インスタンスに対して必要ないであろう。このDLL設計は選択された信号インスタンスのためのサンプルタイミング内のジッターの量を低減することができる。このDLL設計は復調されたデータのSINRを改良することができる。再サンプリングは、受信した信号の他の信号インスタンスのために使用することができる。
【0081】
[1088]上述したダイバーシティDLLスキームのいずれかのスキームもこの代替DLL設計と共に使用することができる。例えば、すべてのN個の受信した信号のためのサンプリングクロックは、N個の受信した信号内のすべての信号インスタンスからの最良の信号インスタンスのための最適サンプルタイミング(すなわち、最初のダイバーシティDLLスキーム)に基づいて、調節することができる。従って、最良の信号インスタンスを有した伝搬路に対応するN個の信号インスタンスに対して再サンプリングは必要ない。サンプリングクロックはまた、最良の信号インスタンスを有した伝搬路に対してN個の信号インスタンスの平均サンプルタイミング(すなわち、第2ダイバーシティDLLスキーム)に基づいて、調節することができる。各受信した信号のサンプリングクロックも、受信した信号上の最良の信号インスタンスのためのサンプルタイミング(すなわち、第三ダイバーシティDLLスキーム)に基づいて個々に調節することができる。
【0082】
[1089]ここに記載した遅延ロックループおよびタイミングリカバリーは種々の手段で実現できる。例えば、遅延ロックループは、ハードウエア、ソフトウエアまたはそれらの組合せで実現することができる。ハードウエアで実現する場合、1つ以上の遅延ロックループを実現するために使用されるエレメントは1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理装置(DSPDs)、プログラマブル論理装置(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ここに記載した機能を実行するように設計された他の電子装置、またはそれらの組合せ内で実現可能である。DSPはまた、並列にまたは時分割多重方式で複数のパイロットプロセッサを実現する能力を有して設計することができる。
【0083】
[1090]ソフトウエアで実現する場合、遅延ロックループのすべてまたは一部および/またはあるタイミングリカバリー技術はここに記載した機能を実行するモジュール(例えば、手続き、機能等)を用いて実現することができる。ソフトウエアコードはメモリユニット(例えば図1のメモリ122)内に記憶することができ、プロセッサ(例えば、DSP120)により実行することができる。メモリユニットはプロセッサ内部またはプロセッサ外部に実現することができる。プロセッサ外部に実現する場合、技術的に知られた種々の手段を介して、メモリユニットはプロセッサに通信可能に接続することができる。
【0084】
[1091]遅延ロックループは、ハードウエアとソフトウエアの組合せを用いて実現することもできる。例えば、ハードウエアは誤差測定基準を派生し、タイミング制御を発生させるために使用することができ、ソフトウエアはループフィルタを実現するために使用することができる。
【0085】
[1092]ヘディング(Heading)は参照するためにここに含まれ、あるセクションの位置を見つけるために含まれる。これらのヘディングは、ここに記載した概念の範囲を制限することを意図するものではなく、これらの概念は明細書全体を通して他のセクションへの適用性を有することができる。
【0086】
[1093]開示した実施の形態の上述の説明は当業者がこの発明を製作または使用可能にするために提供される。これらの実施の形態に対する種々の変更は当業者には容易に明白であろう、そしてここに定義される包括的原理はこの発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施の形態に適用可能である。従って、この発明はここに示す実施の形態に限定されることを意図したものではなく、ここに開示した原理および新規な特徴に一致する最も広い範囲が許容されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】[1012]図1は、この発明の種々の観点および実施の形態を実施することができる受信器ユニットの一実施の形態のブロック図である。
【図2】[1013]図2は順方向リンクに対してIS−856により定義される送信(スロット)フォーマットの図である。
【図3】[1014]図3はより高い時間分解能を得るためにデータサンプルに関して実行される再サンプリングの一実施の形態をグラフで図解する。
【図4A】[1015]図4Aは、各々がパイロットプロセッサに割当てられた信号インスタンスのタイミングを追跡するためのループフィルタを有した、多数のパイロットプロセッサを含むDSPの一実施の形態のブロック図である。
【図4B】[1016]図4Bは、所定の伝搬路のすべての信号インスタンスのタイミングを追跡するための多数のパイロットプロセッサと単一のループフィルタを含むDSPの実施の形態のブロック図である。
【図4C】[1017]図4Cはサンプルタイミングジッターを低減するために使用される1つのマスタパイロットプロセッサと2つのスレーブパイロットプロセッサを含むDSPの実施の形態のブロック図である。
【図5A】[1018]図5Aは遅延ロックループのための一次ループフィルタの実施の形態のブロック図である。
【図5B】[1018]図5Bは遅延ロックループのための二次ループフィルタの実施の形態のブロック図である。
【図5C】[1019]図5Cは所定の伝搬路に対する複数の信号インスタンスの平均タイミングを追跡するために使用可能な一次ループフィルタの実施の形態のブロック図である。
【図5D】[1019]図5Dは、所定の伝搬路に対する複数の信号インスタンスの平均タイミングを追跡するために使用可能な一次ループフィルタの一実施の形態のブロック図である。
【図6A】[1020]図6Aは、最良の信号インスタンスのタイミングに基づいて所定の伝搬路のためのサンプルタイミングを派生させるためのプロセスの一実施の形態のフロー図である。
【図6B】[1020]図6Bは、最良の信号インスタンスのタイミングに基づいて所定の伝搬路のためのサンプルタイミングを派生させるためのプロセスの一実施の形態のフロー図である。
【図6C】[1021]図6Cは信号インスタンスの平均タイミングに基づいて所定の伝搬路のためのサンプルタイミングを派生させるためのプロセスの一実施の形態のフロー図である。
【図6D】[1022]図6Dは受信した信号インスタンスに対して低減したジッターを有したサンプルタイミングを派生させるためのプロセスの一実施の形態のフロー図である。

Claims (49)

  1. 下記を具備する、無線通信システム内の受信器装置において、複数のアンテナで受信した複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生するための方法:
    複数の信号インスタンスの各々の信号品質を推定する;
    複数の信号インスタンスの前記推定された信号品質を比較する;
    前記比較の結果に基づいて前記複数の信号インスタンスの1つを選択する;
    選択された信号インスタンスのために派生された誤差測定基準に基づいてループフィルタを更新する;および
    ループフィルタの出力に基づいて前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生する。
  2. 早い/遅い弁別器を用いておよび前記選択された信号インスタンスのためのデータサンプルに基づいて前記選択された信号インスタンスのための誤差測定基準を派生することをさらに具備する、請求項1の方法。
  3. 前記複数の信号インスタンスの各々のための誤差測定基準を派生し;および
    前記選択された信号インスタンスのための前記誤差測定基準を選択し、前記ループフィルタを更新する;をさらに具備する、請求項1の方法。
  4. 前記選択された信号インスタンスのための前記誤差測定基準は前記選択された信号インスタンスのためのサンプルタイミング内の瞬時誤差を示す、請求項1の方法。
  5. 前記ループフィルタは、前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生するために使用される遅延ロックループの一部である、請求項1の方法。
  6. 前記信号品質は、信号対雑音および干渉比(SINR)により定量化され、前記選択された信号インスタンスは前記複数の信号インスタンスの中で最も高いSINRを有する、請求項1の方法。
  7. 前記複数の信号インスタンスは単一の伝搬路に関連する、請求項1の方法。
  8. 前記無線通信システムはCDMAシステムである、請求項1の方法。
  9. 前記無線通信システムは、IS−856CDMAシステムである、請求項1の方法。
  10. 下記を具備する、無線通信システム内の受信器ユニットにおいて、複数のアンテナで受信された複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生するための方法:
    前記信号インスタンスのために派生された誤差測定基準に基づいて前記複数の信号インスタンスの各々のためのループフィルタを更新する;
    前記複数の信号インスタンスの各々の信号品質を推定する;
    前記複数の信号インスタンスの前記推定された信号品質を比較する;
    前記比較の結果に基づいて前記複数の信号インスタンスの1つを選択する;
    前記複数の信号インスタンスの各残りのインスタンスのためのループフィルタに前記選択された信号インスタンスのためのループフィルタ値をロードする;および
    前記信号インスタンスのための前記ループフィルタの出力に基づいて各信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生する。
  11. 早い/遅い弁別器を用いておよび前記信号インスタンスのためのデータサンプルに基づいて各信号インスタンスのための誤差測定基準を派生することをさらに具備する、請求項10の方法。
  12. 下記を具備する、CDMA通信システム内の端末において、単一伝搬路に対応し、複数のアンテナで受信された複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生するための方法:
    早い/遅い弁別器を用いてかつ前記信号インスタンスのためのデータサンプルに基づいて前記複数の信号インスタンスの各々のための誤差測定基準を派生する;
    前記複数の信号インスタンスの各々の信号対雑音および干渉比(SINR)を推定する;
    前記複数の信号インスタンスの前記推定されたSINRsを比較する;
    最も高いSINRを有する信号インスタンスを選択する;
    前記選択された信号インスタンスのために派生された誤差測定基準に基づいてループフィルタを更新する;および
    前記ループフィルタの出力に基づいて前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生する。
  13. 前記派生されたサンプルタイミングに基づいて各信号インスタンスのためのデータサンプルを再サンプルし、前記信号インスタンスに対して補間されたサンプルを供給する;および
    各信号インスタンスに対して遅く補間された信号および早く補間された信号を処理し、前記信号インスタンスのための誤差測定基準を派生する;
    をさらに具備する、請求項12の方法。
  14. 各信号インスタンスのために定刻に補間されたサンプルを処理し、前記信号インスタンスの前記推定されたSINRを派生することをさらに具備する、請求項13の方法。
  15. 下記を具備する、無線通信システム内の受信器ユニットにおいて複数のアンテナで受信された複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生するための方法:
    前記複数の信号インスタンスの各々のための誤差測定基準を派生する;
    各更新期間に前記複数の信号インスタンスのための誤差測定基準を結合し、前記更新期間に複合誤差測定基準を供給する;
    前記複合誤差測定基準に基づいてループフィルタを更新する;および
    前記ループフィルタの出力に基づいて、前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生する。
  16. それぞれの重みを用いて各信号インスタンスのための誤差測定基準に倍率をかけることをさらに具備し、前記複数の信号インスタンスのための倍率のかけられた誤差測定基準が結合され、複合誤差測定基準を供給する、請求項15の方法。
  17. 各信号インスタンスのための前記重みは、前記信号インスタンスの推定された信号品質に基づいて決定される、請求項16の方法。
  18. 前記複数の信号インスタンスの各々の信号品質を推定することをさらに具備し、特定のしきい値を超える推定された信号品質を有する信号インスタンスの誤差測定基準が結合される、請求項15の方法。
  19. 各信号インスタンスの信号品質は信号対雑音および干渉比(SINR)により定量化される、請求項18の方法。
  20. 各信号インスタンスのための誤差測定基準は早い/遅い弁別器を用いておよび前記信号インスタンスのためのデータサンプルに基づいて派生される、請求項15の方法。
  21. 下記を具備する、無線通信システム内の受信器ユニットにおいて複数のアンテナ上で受信した複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生するための方法:
    前記複数の信号インスタンスの各々のための誤差測定基準を派生する;
    前記複数の信号インスタンスの各々の信号品質を推定する;
    前記複数の信号インスタンスの前記推定された信号品質に基づいて遅延ロックループのための複数の可能なループモードの1つを選択する;
    1つ以上の選択された信号インスタンスのための1つ以上の誤差測定基準に基づいて、および前記選択されたループモードに従って前記遅延ロックループのためのループフィルタを更新する;および
    前記ループフィルタの出力に基づいて前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生する。
  22. 前記複数の可能なループモードは、前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングが、最良の推定された信号品質を有する信号インスタンスの前記誤差測定基準に基づいて派生される第1ループモードを含む、請求項21の方法。
  23. 前記複数の可能なループモードは、前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングが前記複数の信号インスタンスのための誤差測定基準に基づいて派生される第2ループモードを含む、請求項21の方法。
  24. 下記を具備する無線通信システム内の受信器ユニットにおいて、受信した信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生するための方法:
    複数の異なるタイムオフセットの各々のための信号インスタンスの信号品質を推定する、各タイムオフセットは前記信号インスタンスのための異なるサンプルタイミングに対応する;
    信号インスタンスのために派生された誤差測定基準に基づいてループフィルタを更新する;
    前記ループフィルタの出力に基づいて前記信号インスタンスのための前記サンプルタイミングのために使用される公称タイムオフセットを決定する;
    現在と以前の公称タイムオフセット間の変化を検出する;
    公称タイムオフセット内の変化が検出されたなら、現在の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質を前記以前の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質と比較する;および
    現在のタイムオフセットのための前記推定された信号品質が以前の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質より良ければ、現在の公称タイムオフセットを保持する。
  25. 公称タイムオフセット内の変化が検出されたなら、現在の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質が、前記以前の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質より良くなければ、前記以前の公称タイムオフセットを保持することをさらに具備する、請求項24の方法。
  26. 前記信号インスタンスの信号品質は、公称タイムオフセット、公称タイムオフセットから+1タイムユニットである第2タイムオフセット、および公称タイムオフセットから−1タイムユニットである第3タイムオフセットを含む3つの異なるタイムオフセットから、推定される、請求項24の方法。
  27. 現在の公称タイムオフセットと以前の公称タイムオフセット間の差異が1以上のタイムユニットであるなら、変化が検出される、請求項24の方法。
  28. 1タイムユニットは1チップ期間の1/8である、請求項26の方法。
  29. 早い/遅い弁別器を用いておよび公称タイムオフセットに基づいて信号インスタンスのための誤差測定基準を派生することをさらに具備する、請求項24の方法。
  30. 現在の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質、SINRaが、以前の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質、SINRbを特定の量だけ超えているなら、SINRaはSINRbより良いと見なされる、請求項24の方法。
  31. 複数のアンテナ上で受信した複数の信号インスタンスの各々の信号品質を推定する;
    前記複数の信号インスタンスの前記推定された信号品質を比較する;
    前記比較の結果に基づいて前記複数の信号インスタンスの1つを選択する;
    前記選択された信号インスタンスのために派生された誤差測定基準に基づいてループフィルタを更新する;および
    前記ループフィルタの出力に基づいて前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生する;
    ためにデジタル情報を解釈することのできるデジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSPD)に通信可能に接続されたメモリ。
  32. 下記を具備する、無線通信システム内の受信器ユニットにおいて受信した信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生するための方法:
    前記信号インスタンスの信号品質を推定する;
    前記信号インスタンスのための前記サンプルタイミングを供給するために使用される遅延ロックループのために現在の動作モードを決定する、前記遅延ロックループはいつなんどきでも、複数の動作モードの1つで動作可能である;および
    前記推定された信号品質が新しい動作モードに関連するしきい値を上回るなら前記遅延ロックループのための前記新しい動作モードに切り替える。
  33. 前記複数の動作モードは、ノーマルモードおよびエンハンストモードを含む、請求項32の方法。
  34. 前記ノーマルモードとエンハンストモードはそれぞれ第1および第2のしきい値に関連し、前記第1のしきい値は前記第2のしきい値より低い、請求項33の方法。
  35. 前記推定された信号品質が前記第2のしきい値を超えたなら、前記ノーマルモードから前記エンハンストモードへの切換が行なわれ、前記推定された信号品質が前記第1しきい値を下回るなら前記エンハンストモードからノーマルモードへの切換が行なわれる、請求項34の方法。
  36. 複数のアンテナ上で受信した複数の信号インスタンスの各々の信号品質を推定し、各信号インスタンスのためのサンプルタイミング内の誤差を示す誤差測定基準を派生するように動作する少なくとも1つのパイロットプロセッサと;
    前記複数の信号インスタンスの前記推定された信号品質を比較し、前記比較の結果に基づいて前記複数の信号インスタンスの1つを選択するように動作するコントローラと;および
    前記選択された信号インスタンスのために派生された誤差測定基準を蓄積するように動作するループフィルタであって、前記複数の信号インスタンスのための前記サンプルタイミングが前記ループフィルタの出力に基づいて派生されるループフィルタと;
    を具備する、デジタルシグナルプロセッサ。
  37. 複数のアンテナ上で受信された複数の信号インスタンスの各々のための誤差測定基準を派生するように動作する少なくとも1つのパイロットプロセッサであって、各信号インスタンスのための誤差測定基準は信号インスタンスのためのサンプルタイミング内の誤差を示す少なくとも1つのパイロットプロセッサと;および
    各更新期間に前記複数の信号インスタンスのための誤差測定基準を結合し、複合誤差測定基準を供給し、前記複合誤差測定基準を蓄積するように動作するループフィルタであって、前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングは前記ループフィルタの出力に基づいて派生されるループフィルタと;を具備するデジタルシグナルプロセッサ。
  38. 前記ループフィルタは、さらに、それぞれの重みを用いて各信号インスタンスのための前記誤差測定基準に倍率をかけ、前記複数の信号インスタンスのための前記倍率のかけられた誤差測定基準を結合し、複合誤差測定基準を供給するように動作する、請求項37のデジタルシグナルプロセッサ。
  39. 複数の異なる時間オフセットの各々に対して受信した信号インスタンスの信号品質を推定し、各タイムオフセットは前記信号インスタンスの異なるサンプルタイミングに相当し、前記信号インスタンスのための前記サンプルタイミング内の誤差を示す誤差測定基準を派生するように動作する少なくとも1つのパイロットプロセッサと;
    前記信号インスタンスのために派生された誤差測定基準を蓄積するように動作するループフィルタと;および
    ループフィルタの出力に基づいて信号インスタンスのための前記サンプルタイミングのために使用される公称タイムオフセットを決定し、現在と以前の公称タイムオフセット間の変化を検出し、公称タイムオフセット内の変化が検出され、現在の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質が前記以前の公称タイムオフセットのための前記推定された信号品質より良ければ、現在の公称タイムオフセットを保持するように動作する制御装置と;を具備したデジタルシグナルプロセッサ。
  40. 公称時間オフセット内の変化が検出されたが、現在の公称時間オフセットのための前記推定された信号品質が以前の公称時間オフセットのための前記推定された信号品質よりも良くないなら前記制御装置は、前記以前の公称時間オフセットを保持するようにさらに動作する、請求項39のデジタルシグナルプロセッサ。
  41. 受信した信号インスタンスの信号品質を推定し、前記信号インスタンスのためのサンプルタイミング内の誤差を示す誤差測定基準を発生するように動作する少なくとも1つのパイロットプロセッサと;
    前記信号インスタンスのために派生された誤差測定基準を蓄積するように動作するループフィルタと;および
    前記ループフィルタによって一部分実施される遅延ロックループのための現在の動作モードを決定するように動作し、信号インスタンスのためのサンプルタイミングを供給するために使用される制御装置であって、前記遅延ロックループはいつなんどきでも複数の動作モードの1つで動作可能であり、前記制御装置は、前記推定された信号品質が新しい動作モードに関連したしきい値を上回るなら、前記遅延ロックループのための新しい動作モードに切り替わるようにさらに動作する、制御装置と;を具備する、デジタルシグナルプロセッサ。
  42. 複数のアンテナ上で受信した複数の信号インスタンスの各々の信号品質を推定し、各信号インスタンスのためのサンプルタイミング内の誤差を示す誤差測定基準を派生するように動作する少なくとも1つのパイロットプロセッサと;
    前記複数の信号インスタンスの前記推定された信号品質を比較し、前記比較結果に基づいて複数の信号インスタンスの1つを選択するように動作するコントローラと;および
    前記選択された信号インスタンスのための前記誤差測定基準を蓄積するように動作するループフィルタであって、前記複数の信号インスタンスのサンプルタイミングは前記ループフィルタの出力に基づいて派生されるループフィルタと;を具備する無線通信システム内の受信器ユニット。
  43. 前記複数の信号インスタンスのためのデータサンプルを記憶するように動作する少なくとも1つのサンプルバッファをさらに具備する、請求項42の受信器ユニット。
  44. 各パイロットプロセッサは、前記派生されたサンプルタイミングに基づいて特定の信号インスタンスのためのデータサンプルを再サンプルし、補間されたサンプルを供給するように動作する補間器を含む、請求項42の受信器ユニット。
  45. 各パイロットプロセッサは、さらに、前記特定信号インスタンスのための遅くおよび早く補間されたサンプルを処理し、前記信号インスタンスのための誤差測定基準を派生するように動作する速い/遅い弁別器を含む、請求項44の受信器ユニット。
  46. 各パイロットプロセッサは、さらに、前記特定の信号インスタンスのための定刻に補間されたサンプルを処理し、前記信号インスタンスの前記推定された信号品質を派生するように動作する信号品質推定器を含む、請求項44の受信器ユニット。
  47. 請求項42の受信器ユニットを具備する端末。
  48. 請求項42の受信器ユニットを具備する基地局。
  49. 複数のアンテナ上で受信した複数の信号インスタンスの各々の信号品質を推定する手段と;
    前記複数の信号インスタンスの前記推定された信号品質を比較する手段と;
    前記比較結果に基づいて前記複数の信号インスタンスの1つを選択する手段と;
    前記選択された信号インスタンスのためのサンプルタイミング内の誤差を示す誤差測定基準を派生する手段と;
    前記選択された信号インスタンスのための派生された誤差測定基準を蓄積する手段と;および
    前記蓄積された誤差測定基準に基づいて前記複数の信号インスタンスのためのサンプルタイミングを派生する手段と;を具備する無線通信システム内の受信器装置。
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