JP2004529135A - シリコーンベースの歯科用印象化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、両方の成分が混合された際に、それぞれシリコーン印象化合物の総重量に対する百分率で、(a)1〜35重量%の、分子中に少なくとも2つの不飽和基を含む少なくとも1つの有機ポリシロキサン、(b)1〜10重量%の、分子中に少なくとも2つのSiH基を含む少なくとも1つの有機水素ポリシロキサン、(c)0.00005〜0.05重量%の元素白金として計算して少なくとも1つの白金触媒、(d)4〜10重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油との混合物、(e)50〜90重量%の少なくとも1つの充填剤を含む、二成分付加硬化されたシリコーン印象化合物に関する。本発明によれば、成分の1つはその他の成分と混合される前に800〜2000Pa*sの範囲のブルックフィールド粘度を有する。本発明は、シリコーン印象化合物が混合時にISO 4823によって規定される35mm以下の稠度を有することを特徴とする。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、付加架橋シリコーンをベースとする歯科用印象材、およびシリコーンベースの歯科用印象材を自動的に混合する方法に関する。混合状態においてこれらの印象材は、ISO 4823に従って定義されるパテ稠度によって際立っており、印象材で満たされた印象トレーが患者の口腔内に挿入されると、顕著に高い抵抗力を提供する。
【背景技術】
【0002】
歯科診療では、シリコーンペーストは、歯の正確な印象を調製するために使用されることが多い。これらのシリコーンペーストは、冷加硫二成分シリコーンゴム系であり、2つのペーストが室温で混合され、次に数分後に架橋する。このようなシリコーンペーストは、縮合架橋シリコーン印象材と付加架橋シリコーン印象材とに分けられる。
【0003】
縮合架橋シリコーン印象材と比べると、付加架橋シリコーン印象材は実質的により少ない収縮を示すので、より正確でより容易に保存できる印象が得られ、それは患者の口腔内の状態の正確な石膏模型を制作するために、注入石膏懸濁液によって所望するだけ頻繁に満たすことができる。したがって実際的には付加架橋シリコーン印象材がより好ましい。
【0004】
原則としてこのような印象材は、シリコーン、充填剤、および架橋剤を含有する基礎ペーストと、シリコーン、充填剤、および触媒を含有する触媒ペーストとの二成分からなる。材料は正確に規定された体積比で混合された後に硬化する。
【0005】
原則としてペーストは手動で、あるいは二室カートリッジから排出されて、ペーストがスタティックミキサーを含有する混合チューブ内を搬送されることで、混合される。しかしこのような方法では、短時間に比較的少量のペーストを混合することのみが可能である。二室カートリッジからの排出は、手の力によって操作されるディスペンサーを使用して実施されるため、手の力には限界があり、混合チューブ内に位置するスタティックミキサーの結果、排出に対する極めて高い抵抗力が蓄積することから、非常に高い粘度を有するペーストは、非常な困難を伴ってのみ混合できる。
【0006】
基礎および触媒ペーストを手動で混合する必要性は、二成分印象材のための自動電動混合および計量システムの開発によって余剰なものとなり、これらのシステムとしては、米国特許第5,286,105号で述べられるような自動搬送および混合ユニットが挙げられる。結果は気泡がない完全に均質な製品である。
【0007】
高い粘度の堅固な印象材を使用して、第1の印象が患者の口腔内で採取される二相型取り法は、診療で特に頻繁に用いられる。架橋したゴムの形態で硬化した後、この印象は次に患者の口から除去される。その後、易流動性の高度に正確な低粘度の印象材を使用して、この該当する顎の状態のメス型にさらに修正と精細度を加えて、次に水性石膏ペーストを注いで満たし、それが硬化した状態で石膏模型として顎の状態を再現する。
【0008】
付加架橋シリコーン印象材はいくつかの異なる型取り技術および型取り法において使用でき、これらの材料は市販され、それぞれ異なる最適粘度および/または稠度を有し、各触媒ペーストは、それに対して適合された硬化および作業時間を有する。
【0009】
ISO 4823はこの目的のために4つの異なる印象型取り稠度、すなわち容易に流動する稠度(タイプ3)、中程度に流動する稠度(タイプ2)、流動性に劣る稠度(タイプ1)、および練ることができる稠度(タイプ0)を定義する。
【0010】
第1の印象を作製する際、歯科医は、堅固で、かつ印象材を満たした印象トレーを患者の口腔内に挿入するときにかなりの抵抗力を与える稠度を必要とする。この抵抗力は、挿入工程を遅らせることにつながり、歯科医は一定量の力をかけなくてはならない。その結果、実質的に印象トレーが「プレッシングスルー」されるリスクを低下させる。「プレッシングスルー」とは、印象材で満たされた印象トレーを患者の上顎または下顎に対して垂直方向に不注意に過剰に押しつけ、歯の表面が印象トレーの床面と接触してしまう、望ましくない状態を意味するものと理解される。これらの部位では、影響を受ける歯の表面は、もはや完全に印象材で囲まれなくなり、印象のメス型の情報の損失につながる。したがってこの望ましくない影響を避けるため、この性状の第1の印象を調製するための印象材は、トレーをあまりにも急速に入れることができないようにして、挿入中に歯科医が患者の口腔内の垂直方向の動きを常に制御できるように、挿入がある程度の力を必要とし、トレーが挿入された際に高い抵抗力を示すものでなくてはならない。
【0011】
口に入れたときに抵抗力を示す印象材を調製する1つの可能性は、ペーストに高粘度を付与することにある。例えばこのような高粘度は、混練材料またはパテ材料と称されるものにおいて達成される。これらのシリコーン印象材は二成分形態で市販され、計量スプーンを使用して、相応して標識された容器から基礎ペーストおよび触媒ペーストを取り出し、次にできる限り同じ大きさにした塊を手を使って均質な塊に練る。これらのペーストを練ることができるようにするために、例えばイソパラフィンまたはパラフィンワックスまたはマイクロワックスおよび/または流動パラフィンまたは流動パラフィン被覆充填剤をそれらに添加することができる。これによってペーストが指に付くことが防止される。この性状の材料については、例えばEP−A 0 219 660、EP−A 0 166 107 A1、EP−A 0 158 141、およびEP−A 0 152 887に記載されている。また非粘着性の稠度によって、大量のペーストを所望の部位に移動できるように、印象トレー内で混合された材料を成形することがなおも可能になる。
【0012】
これらの材料の場合、それらの高い粘度のために、混合ブロック上で慣例の混合スパチュラを使用してそれらを混合することはほとんど不可能であるため、そしてスタティックミキシングチューブを有する二室カートリッジ内での自動混合およびペースト搬送は不可能であるため、基礎ペーストと触媒ペーストを手で練ることが必要である。
【0013】
生じる力が高すぎるため、自動電動混合および計量システムによる搬送および混合は、装置の故障も引き起こす。これは例えば、不満足なまたは不均質な混合結果、混合チャンネル内で硬化反応を既に開始させることにつながる混合チャンネル内の顕著な温度上昇、そしてこのような装置のクラッチが早期にすり減ることに現れる。しかしパテ様形質を有する印象材を自動的に混合することが可能であることも望ましい。
【0014】
これを達成するために、例えば搬送力を増大すること、あるいは混合するペーストが通過しなくてはならないノズルの形状大きさを適切に変更することなどによって、混合システムを適切に改造しなくてはならない。したがって費用をかけて何もないところから開発しなくてはならない新しい装置によって既存の装置を交換しなくてはならず、経済的に全く意味がない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって本発明の1つの目的は、印象材を満たしたトレーを患者の口に入れたときに高度の抵抗力を確実に与え、既知の自動電動混合および計量システムを使用して、上述の問題を示さずに均質に混合できる印象材を提供することである。
【0016】
さらに別の目的は、混合後にパテ様形質を示し、硬化後に十分高いショアー硬度を示す、低下した粘度を有する印象材またはそれらの成分を使用することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
したがって本発明は、二成分付加架橋シリコーン印象材であって、前記二成分が混合状態にあるとき、それぞれシリコーン印象材の総重量を基準にして、
(a)1〜35重量%の、分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンと、
(b)1〜10重量%の、分子中に少なくとも2つのSiH基を有する少なくとも1つの有機水素ポリシロキサンと、
(c)元素白金として計算して0.00005〜0.05重量%の、少なくとも1つの白金触媒と、
(d)4〜10重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物と、
(e)50〜90重量%の少なくとも1つの充填剤と、を含み、成分の1つがその他の成分と混合される前に、800〜2000Pasの範囲のブルックフィールド粘度を示し、混合状態において、シリコーン印象材がISO 4823に従った測定で35mm以下の稠度を示すことを特徴とする、二成分付加架橋シリコーン印象材に関する。
【0018】
本発明によるシリコーン印象材は、上述のようにこの目的のために装置それ自体を改造することなく、慣例の電動自動混合装置内で機械的に混合するのに適する。混合状態において印象材は成形可能であり、非粘着性の稠度を有する。
【0019】
(a)に従った少なくとも1つの有機ポリシロキサンは、より好ましくは5〜30重量%の範囲、特に好ましくは10〜25重量%の範囲の比率で、本発明による印象材中に存在する。
【0020】
(b)に従った少なくとも1つの有機水素ポリシロキサンは、より好ましくは1〜9重量%の範囲、特に好ましくは1〜8重量%の範囲の比率で、本発明による印象材中に存在する。
【0021】
(c)に従った少なくとも1つの白金触媒は、より好ましくは0.0001〜0.045重量%の範囲、特に好ましくは0.0002〜0.05重量%の範囲の比率で、本発明による印象材中に存在する。
【0022】
(d)に従った少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物は、より好ましくは4.5〜9重量%の範囲、特に好ましくは5〜8重量%の範囲の比率で、本発明による印象材なかに存在する。
【0023】
(e)に従った少なくとも1つの充填剤は、より好ましくは55〜85重量%の範囲、特に好ましくは65〜83重量%の範囲の比率で、本発明による印象材中に存在する。
【0024】
したがって本発明は、上述のように、成分が混合状態にあるときに、それぞれシリコーン印象材の総重量を基準にして、
(a)10〜25重量%の、分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンと、
(b)1〜8重量%の、分子中に少なくとも2つのSiH基を有する少なくとも1つの有機水素ポリシロキサンと、
(c)元素白金として計算して0.0002〜0.04重量%の白金触媒と、
(d)5〜8重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物と、
(e)65〜83重量%の少なくとも1つの充填剤と、を含む、シリコーン印象材にも関する。
【0025】
原則として、本発明による印象材が得られる限り、二成分はあらゆる任意の体積比で用いることができる。800〜2000Pasの範囲のブルックフィールド粘度を示す成分をその他の成分よりも大きな重量比で使用することが好ましい。
【0026】
したがって本発明は、上述のように、その他の成分と混合する前に800〜2000Pasの範囲のブルックフィールド粘度を示す成分が、その他の成分よりも大きい重量比で使用されることを特徴とする、シリコーン印象材にも関する。
【0027】
より大きな重量比で用いられる成分は、好ましくはいかなる触媒も含有しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
好ましい実施態様では、二成分は4:1〜6:1の範囲、より好ましくは4:1〜5:1の範囲、そして特に好ましくは4.4:1〜4.6:1の範囲の体積比で用いられる。
【0029】
したがって本発明は、上述のように、二成分が4:1〜6:1の範囲の体積比で使用されることを特徴とするシリコーン印象材にも関する。
【0030】
より好ましい実施態様では、より高い重量比で用いられる成分は、900〜1800Pasの範囲、特に好ましくは950〜1700の範囲、より特に好ましくは、1000〜1600Pasの範囲のブルックフィールド粘度を有する。
【0031】
概して、より小さな重量比で用いられる成分は、1600Pas未満の範囲、好ましくは300〜1400Pasの範囲、そして特に好ましくは500〜1200Pasの範囲のブルックフィールド粘度を有する。
【0032】
驚くべきことに、二成分が異なる粘度を示す場合でさえも自動化されたやり方で、それらを均質に混合できることが分かった。
【0033】
原則として、本発明による特性を有する本発明による印象材が得られる限り、二成分の組成は自由に選択できる。
【0034】
この反応では本発明は、上述のように、好ましくは成分の1つの中に、それぞれ該成分の総重量を基準にして、
(i)15〜20重量%の、分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンと、
(ii)1〜10重量%の、分子中に少なくとも2つのSiH基を有する少なくとも1つの有機水素ポリシロキサンと、
(iii)5〜8重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物と、
(iv)60〜80重量%の少なくとも1つの充填剤と
を含み、この成分が800〜2000Pasの範囲のブルックフィールド粘度を示し、その他の成分の中に、それぞれその成分の総重量を基準にして、
(i’)5〜20重量%の、分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンと、
(ii’)0.00005〜0.05重量%の、元素白金として計算して少なくとも1つの白金触媒と、
(iii’)0.5〜6重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物と、
(iv’)60〜80重量%の少なくとも1つの充填剤と、を含むシリコーン印象材に関する。
【0035】
(a)または(i)または(i’)による構成成分については、1つの有機ポリシロキサン、または互いに異なるいくつかの有機ポリシロキサンのいずれかから成っても良い。したがって例えば(i)による構成成分は1つの有機ポリシロキサンを含有でき、(i’)による構成成分は同一有機ポリシロキサンまたはそれと異なる有機ポリシロキサンを含有できる。同様に例えば(i)または(i’)による構成成分が1つの有機ポリシロキサンを含有し、(i’)または(i)による構成成分が、例えばその内1つが(i)または(i’)による構成成分と同じであることができる2つ以上の有機ポリシロキサンを含有することも可能である。同様に例えば、(i)による構成成分が2つ以上の有機ポリシロキサンを含有し、(i’)による構成成分が2つ以上のポリシロキサンを含有することも可能であり、全ての有機ポリシロキサンが互いに異なることも可能である。
【0036】
さらに特に好ましいのは、その構造を下で述べる異なる粘度の少なくとも2つの直鎖ジメチルビニルシロキシ−末端ポリジメチルシロキサンの組み合わせを使用することである。
【0037】
好ましくは組み合わせは、好ましくは60,000mPas〜500,000mPasの範囲、特に好ましくは70,000〜200,000mPasの範囲、そしてより特に好ましくは80,000〜150,000mPasの範囲の高粘度の一代表例と、好ましくは25〜1000mPasの範囲、特に好ましくは50〜500mPasの範囲、そしてより特に好ましくは100〜300mPasの範囲の低粘度の一代表例とを含む。
【0038】
したがって本発明は、上述のように、構成成分(a)または構成成分(i)または構成成分(i’)、あるいは構成成分(i)および構成成分(i’)の両方が、分子中に少なくとも2つの不飽和基を有して互いに異なる少なくとも2つの有機ポリシロキサンを含むことを特徴とし、
少なくとも1つの有機ポリシロキサンが25〜1000mPasの範囲の粘度を有し、
少なくとも1つの有機ポリシロキサンが60,000〜500,000mPasの範囲の粘度を有する、シリコーン印象材にも関する。
【0039】
より好ましい実施態様では、本発明は、上述のように、構成成分(a)が25〜1000mPasの範囲の粘度を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンを1〜5重量%の範囲の比率で含有し、60,000〜500,000mPasの範囲の粘度を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンを10〜20重量%の範囲の比率で含有することを特徴とする、シリコーン印象材に関する。
【0040】
同様に好ましい実施態様では、(a)による構成成分は、2000〜50,000mPasの範囲、好ましくは5000〜20,000mPasの範囲、そして特に好ましくは約10,000mPas前後の平均粘度を有する、少なくとも1つの有機ポリシロキサンも含有する。これに関連して、特にこの少なくとも1つの有機ポリシロキサンが、(i)による構成成分または(i’)による構成成分どちらかの中に、またはこれらの2つの構成成分中に存在することが可能であり、それと共に互いに異なる2つ以上のこれらの有機ポリシロキサンを用いることも可能である。
【0041】
概して、構成成分(a)による低粘度代表例と、構成成分(a)による高粘度代表例との重量部比率は、1:2〜1:20の範囲、好ましくは1:2.5〜1:10の範囲、特に好ましくは1:3〜1:8の範囲、そして非常に特に好ましくは1:3〜1:5の範囲である。(a)による中程度の粘度の代表例を追加的に用いる場合、高粘度の代表例と比較したこの代表例の重量比は、好ましくは1:2.5〜1:10の範囲、特に好ましくは1:3〜1:8の範囲、そして非常に特に好ましくは1:5〜1:8の範囲である。
【0042】
(a)、そして(i)および(i’)のそれぞれによる構成成分は、好ましくはその少なくとも1つがビニル基である末端トリ有機シロキシ基を有する、少なくとも1つのジ有機ポリシロキサンである。
【0043】
この構造の好ましいジ有機ポリシロキサンは、式、
CH=CH(−SiR−O)−SiR−CH=CH
(式中、Rは好ましくは脂肪族多重結合がない非置換または置換の1価の炭化水素基を表し、nは整数を表す。)によって示される。ラジカルRの少なくとも50%がメチル基であることが好ましい。その他のR基の例は、エチル、ビニル、および3,3,3−トリフルオロプロピル基である。nの値は、好ましくは、ポリマーが25℃で、25〜500,000mPasの範囲の粘度を有するように選択される。この性状の分子については、その内容全体を本願明細書に引用したものとする米国特許第4,035,453号に記載されている。
【0044】
(a)または(i)または(i’)による構成成分は、例えばW.Noll著「Chemie und Technologie der Silikone(Chemistry and Technology of the Silicone)(シリコーンの化学と技術)、Verlag Chemie Weinheim、第二版、1964年、162〜206ページで述べられる慣習的方法を使用して調製される。
【0045】
上の構造を有して上述の粘度範囲内であり、末端基がジメチルビニルシロキシ単位から成り、鎖内のその他のR置換基がメチル基からなる、直鎖ポリジメチルシロキサンが特に好ましい。
【0046】
低粘度を有する代表例は、好ましくは混合されたシリコーン印象材の総重量を基準にして、1〜5重量%の範囲の比率で存在する。
【0047】
使用できる充填剤(e)は、好ましくは石英、クリストバライト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ジルコニウム、モンモリロナイト、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムナトリウムなどの分子ふるいをはじめとするゼオライト、酸化アルミニウムまたは酸化亜鉛またはそれらの混合酸化物などの金属酸化物粉末、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏およびガラスおよびプラスチック粉末などの50m/gまでのBET表面を有する非強化充填剤である。表面処理できる石英、クリストバライト、およびケイ酸アルミニウムナトリウムが特に好ましい。
【0048】
したがって本発明は、(e)による少なくとも1つの充填剤が50m/gまでのBET表面積を示すことを特徴とする、上述のようなシリコーン印象材にも関する。
【0049】
特に好ましい実施態様では、(e)による充填剤は、10m/gまでのBET表面積を示す。
【0050】
本願明細書で規定されるあらゆるBET表面積は、DIN 66132に従って実施される測定を指す。
【0051】
可能な充填剤としては、アエロジルおよびシリコンアルミニウム混合酸化物などの発熱性のまたは沈降サリチル酸などの50m/gを超えるBET表面積を有する強化充填剤も挙げられる。
【0052】
本発明の文脈では、例えば少なくとも1つの強化充填剤が成分の1つに存在し、少なくとも1つの非強化充填剤がその他の成分に存在して、例えば強化および非強化充填剤の両方を使用することが可能である。強化および非強化充填剤が単一成分中に一緒に存在したり、あるいは両方の成分中に存在したりすることも同様に可能であり、互いに異なる強化充填剤、または異なる非強化充填剤が異なる成分中に存在することも可能である。
【0053】
本発明による印象材の好ましい実施態様では、少なくとも1つの強化充填剤が、印象材の総充填剤含量を基準にして0.00001〜5%の範囲の比率で存在するように、充填剤が選択される。より好ましくはこの比率は、0.1〜4%の範囲、特に好ましくは0.3〜3%の範囲である。
【0054】
前記充填剤は表面処理でき、これに関連して、好ましくは例えば有機シランまたは有機シロキサンによって処理することで、あるいは水酸基をエーテル化してアルコキシ基にすることで、疎水化される。
【0055】
原則として充填剤の量は、硬化したシリコーン印象材が、40〜80の範囲、好ましくは60〜75の範囲のショアー硬度Aを達成するように選択される。
【0056】
本願明細書中で言及されるあらゆるショアー硬度Aの値は、DIN 53505に従って求められる値である。
【0057】
上述の充填剤は、シリコーン印象材のレオロジー特性を調節するためにも使用できる。個々の成分、すなわち基礎成分および触媒成分それぞれのレオロジー特性を調整することもさらに可能である。
【0058】
上述のように、(a)、そして(i)および(i’)のそれぞれによる、少なくとも2つの異なる粘性の構成成分を使用することの利点は、特にこれによってシリコーン印象材のレオロジー特性を調節することが可能になるという事実に見ることができる。個々の成分、すなわち基礎成分および触媒成分それそぞれのレオロジー特性を調整することもさらにまた可能である。
【0059】
したがって本発明は、上述のようなシリコーン印象材、または二成分の少なくとも1つの構成成分としての、シリコーン印象材または成分のレオロジー特性を調節するための
分子内に少なくとも2つの不飽和基を有する少なくとも2つの有機ポリシロキサンの混合物の使用法であって、
少なくとも1つの有機ポリシロキサンが25〜1000mPasの範囲の粘度を有し、
少なくとも1つの有機ポリシロキサンが60,000〜500,000mPasの範囲の粘度を有する使用法、あるいは
50m/gまでのBET表面積を有する少なくとも1つの充填剤の使用法、あるいはこれらの少なくとも2つの有機ポリシロキサンとこの少なくとも1つの充填剤の両方の使用法にも関する。
【0060】
特に本発明は、ISO 4823に従ったタイプの二成分付加架橋シリコーン印象材のレオロジー特性を調節することにより、これらの印象材が電動の混合システム系を使用して排出できるようにするためのこれらの有機ポリシロキサンの使用法について述べ、これは特に4000Nまでの一般的な突出力の場合にあてはまる。混合装置、カートリッジ、管状バッグ、またはミキサーに機械的障害を生じることなしに、使える混合結果を達成するためには、ピストンによって混合されるペーストに伝達される搬送力は、有利に約4000Nの大きさを顕著に超えてはならないことが分かった。
【0061】
突出力の大きさは、ZWICK万能試験機内で求められる。基礎ペーストおよび触媒ペーストで満たした管状バッグを対応するカートリッジに挿入する。(Zwick)万能試験機にマウントした本質的に電動放出ユニットからなる試験装置内に、充填したカートリッジを挿入する。
【0062】
測定を次のように実施する。その力が放出ユニットのピストンプレート上に作用する、ペーストを搬送するための力は、元の放出ユニットのモーターによってではなく、代わりに万能試験機の供給ユニットによってかけられる。これによって、加えられる全ての力を測定することが可能になる(圧力センサー、10KNロードセル、供給速度23mm/分)。ドイツ特許出願DE−A 101 12 904.1に記載されるようなミキサーを測定において使用する。このミキサーは、放出ユニットのミキサー軸によって駆動される。30〜50mmの供給距離後に得られる値が、突出力を求めるのに適切である。
【0063】
したがって本発明は、レオロジー特性が、成分およびシリコーン印象材の放出に使用される自動混合ユニット内で、最大4000Nの突出力を生じることを特徴とする上述の使用法にも関する。
【0064】
意外にも二成分付加架橋シリコーン印象材に、少なくとも1つの反応性ビニル基と特定の粘度を有する有機ポリシロキサンの混合物を構成成分として添加することで、混合されたペーストの全体的粘度が調整でき、特に低下させて、それらのパテ形質(成形性、非粘着性、および口に入れたときの抵抗力)を失わせることなく、成分または材料を電動混合ユニット内で自動的に混合して、それから放出できることが分かった。
【0065】
近似として、印象材を満たした印象トレーを入れたときの抵抗力は、より大きな容積で存在するペーストのみが与える抵抗力によって表現できる。この見方は、4.5:1システム中の混合されたペースト内の容積に関してペーストが比較的小さな構成比のみを有する、より小さな容積で存在するペーストの寄与が排除されるという利点を提供する。一例として、トレー挿入時のより大きな容積のペーストの抵抗力は、規定の翼長を有する挿入された金属十字の回転動作に対するペーストの抵抗力が測定される、ブルックフィールド粘度測定によって表すことができる。粘度は、例えばブルックフィールドDV IIIレオメーター(HB5スピンドル、翼幅15.5mm、速度5rpm、開始後20秒読み出し)を使用して求めることができる。
【0066】
具体的には、粘度は次のようにして23℃で求められる。スイッチを入れて調節した後、レオメーターにHB5測定スピンドル(翼幅=15.5mm)を装着する。その後、容積中で最大の構成比を有する測定するペーストをまず最初に40秒間手で練って、次に計量ビーカー内に気泡がないように等分する。ビーカー壁から生じるかもしれない影響を避けるために、管状バッグ内にパックされた材料を市販の混合ユニット(ペンタミックス(Pentamix(登録商標))2、ESPE)から、直径が少なくとも20mmである計量ビーカー内に直接等分する。充填高さは、少なくとも30mmであるべきである。その後遅滞なく、充填した計量ビーカーをビーカー掴み台に入れて、測定スピンドルをペーストの中心に25mmの深さに下げる。そこで試験を開始する。センチポアズとして示される測定値(mPasに対応する)を測定開始20秒後に読み出す。計量ビーカーが、測定中のいかなる時点でもスピンドルの回転によってひきずられることがないように、注意しなくてはならない。これによってペーストが異質体に対する移動に与える抵抗力の直接的な測定であるPasで、粘度が得られる。少なくとも5回の測定から得られる平均値が使用される。この値は、患者の歯が固形物を構成する、印象トレーの挿入に対する抵抗力と相関する。しかし混合ユニット内の流動チャンネルおよび混合翼はペーストを動かし、流れ方向を何回かそらせることから、値は、自動電動混合ユニット内での搬送と混合に対してペーストが与える抵抗力との相関も提供する。
【0067】
本願明細書の文脈では、「ブルックフィールド粘度」という用語は、上述のように測定された粘度であるものと理解される。
【0068】
構成成分(a)、(b)、および(d)の粘度データは、DIN 53018または51562に従って20℃で測定した動的粘度であり、(a)および(b)による構成成分の粘度はDIN 53018に従って求められ、(d)による構成成分の粘度はDIN 51562に従って求められる。
【0069】
(b)による構成成分は、好ましくは、分子あたり少なくとも3個のSi結合した水素原子を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンである。この有機ポリシロキサンは、好ましくは0.01〜2重量%のケイ素結合した水素を含有する。水素または酸素原子で飽和されていないシリコーン原子価は、脂肪族多重結合がない1価の炭化水素ラジカルで飽和される。炭化水素ラジカルは、置換または非置換であることができる。シリコン原子に結合した炭化水素ラジカルの少なくとも50%、好ましくは100%が、メチルラジカルからなる。このような成分の構造および調製についても上述の参考文献中で述べられている。
【0070】
構成成分(a)および(b)の定量的比率は、好ましくは(a)による不飽和二重結合1モルあたり、(b)によるSiH単位0.75〜5モルが存在するように選択される。構成成分(a)および(b)の合計は、シリコーン印象材中の全構成成分の総重量を基準にして、10〜40重量%、好ましくは15〜25重量%の範囲である。
【0071】
(c)による構成成分は、好ましくはここでも好ましくはテトラメチルジビニルシロキサンを用いた還元によってヘキサクロロ白金酸から調製できる、白金錯体である。付加架橋を促進するその他の白金化合物もまた適切である。例えば米国特許第3,715,334号、第3,775,352号、および第3,814,730号に記載された白金−シロキサン錯体は、この目的に良く適っている。白金触媒は、各例で元素白金として計算して、シリコーン印象材中の全構成成分の総重量を基準にして、好ましくは0.00005〜0.05重量%の範囲、特に0.0002〜0.04重量%の範囲、特に好ましくは20〜100重量ppmの範囲、そしてより特に好ましくは25〜60重量ppmの範囲の量で用いられる。都合が良ければ2つ以上の白金触媒を使用することも可能である。
【0072】
反応性を制御するために、早発性の架橋がエラストマーを形成するのを妨げる阻害剤を添加することも可能である。この性状の阻害剤については、例えば米国特許第3,933,880号に記載されている。これらの阻害剤の例は、特に3−メチル−1−ブチン−3−オール、1−エチルビニルシクロヘキサン−1−オール、および3−メチル−1−ペンチン−3−オールなどのアセチレン性不飽和アルコールである。ビニルシロキサンベースの阻害剤の例は、シリコーン印象材中の全構成成分の総重量を基準にして、好ましくは0.00001〜0.2重量%の範囲の量で添加される、特に1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジビニルジシロキサン、およびビニル基含有オリゴシロキサンおよびジシロキサンである。
【0073】
さらに本発明による印象材は、妥当な場合、少なくとも1つの慣習的添加剤を含有することもできる。このような慣習的添加剤の例は、可塑剤、シリコーン油、顔料、抗酸化剤、および離型剤である。同様に、パラジウムまたは白金の微細粉が水素吸収体として存在することも可能である。これに関して金属は、必要ならば適切な支持材料裏付材料に適用することもできる。これらの慣習的添加剤は、好ましくは0.0001〜2重量%の範囲の比率で本発明による印象材中に存在する。
【0074】
したがって本発明は、上述のように、それぞれシリコーン印象材の総重量を基準にして、0.00001〜0.2重量%の範囲の比率の阻害剤、または0.00001〜2重量%の比率の範囲の少なくとも1つの慣習的添加剤、または0.00002〜2.2重量%の比率の混合物阻害剤と少なくとも1つの慣習的添加剤をさらに含むことを特徴とする、シリコーン印象材にも関する。
【0075】
(d)による構成成分は、少なくとも1つの流動パラフィンまたは白色鉱油、あるいはそれらの混合物であり、室温でアルカンの液体混合物を構成し、20℃で好ましくは100〜400mPas、特に好ましくは110〜300mPas、より特に好ましくは120〜250mPasの粘度を有する。これに関して、例えば水素化によって大部分が芳香族多環式炭化水素から遊離され、およそ15〜50個の炭素元素の炭素鎖分布を主に有する等級を使用することが好ましい。
【0076】
したがって本発明は、上述のように、(d)による少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とから構成される混合物が、20℃で100〜400mPasの範囲の粘度を有することを特徴とする、シリコーン印象材にも関する。
【0077】
例えば低容積ペーストそれ自体が手に付くことができても、混合されたペーストが粘着性でないことが意外にも可能である。
【0078】
自動電動混合ユニットを使用して、ISO 4823に従って練ることができる印象材を混合する方法も同様に発明に合致する。
【0079】
したがって本発明は、自動電動混合ユニットを使用して二成分を混合することを特徴とする、シリコーン印象材を混合する方法にも関する。
【0080】
これに関して、特に本発明は、上述のように、以下のステップを含むことを特徴とする方法に関する。
【0081】
(A)一次パック内に包含される成分を自動混合ユニットの寸法と適合性の二次パックに導入するステップ、または
一次パック内に包含される成分を直接、自動混合ユニットに導入するステップ、または
一次パック内に包含される成分の1つを自動混合ユニットの対応する寸法と適合性の二次パックに導入し、一次パック内に包含される成分を自動混合ユニットに直接導入するステップと、
(B)成分を混合しながら、動的小型混合チューブによって最大4000Nの突出力で自動混合ユニットから成分を放出するステップ。
(調製実施例)
1000mPasの粘度を有する17.1重量部のビニル−末端ポリジメチルシロキサン、200mPasの粘度を有する1.8部のビニル−末端ポリジメチルシロキサン、50mPasの粘度を有する3.6部のポリエチル水素シロキサン、および130mPasの粘度を有する6.6部の流動パラフィンを4μmの平均粒度を有する70.7重量部の疎水化石英粉末および0.2部の着色ペーストFLダンケルブラウ(Dunkelblau)(FL dark blue)[FL濃青](Wacker Chemie)と均質に合わせて、慣習的実験室混練機内で基礎ペーストを調製した。
【0082】
10,000mPasの粘度を有する13.3部のビニル−末端ポリジメチルシロキサン、200mPasの粘度を有する5.6部のビニル−末端ポリジメチルシロキサン、130mPasの粘度を有する4部の流動パラフィン、約1重量%の白金含量を有する2.2部のシリコーン油中の白金錯体混合物溶液、および0.9部の無機着色顔料(シコメット・グリュン(Sicomet Grun)(Sicomet green)[シコメット緑]、BASF)を2μmの平均粒度を有する74部のケイ酸ナトリウム充填剤と混合して、触媒ペーストを製造した。
(応用実施例)
調製実施例に従って、管状バッグを300mlの基礎ペーストと66mlの触媒ペーストで満たした。次にこれらの管状バッグをESPE、シーフェルド、ペンタミックス(Seefeld、Pentamix)(登録商標)2混合ユニット内に入れた。特許出願DE−A 101 12 904.1に従ったミキサーを使用すると、ユニットのクラッチがスリップすることなく、両方のペーストを均質な混合物でユニットから搬送することが可能であった。基礎ペーストのブルックフィールド粘度は1500Pasであった。混合前に、基礎ペーストは指に付かなかったのに対し、対照的に触媒ペーストは指に付着した。触媒ペーストそれ自体は指に付着したにもかかわらず、混合されたペーストは粘着性でなく、印象トレー内で指で成形できた。混合状態において、約2分後に認知できる粘度増大を観察することが可能であった。約6分後には、混合物は硬化したゴムとして存在した。混合の30分後に測定すると、ゴムのショアー硬度A(DIN 53 505に従って測定した)は70であった。ISO 4823に従って求めた稠度は28mmであった。
(比較試験)
市販のモデリング材料を使用した比較試験(表1)からは、より大きい容積のペーストが、少なくとも2000Pasのブルックフィールド粘度を有することが示された。ペーストを自動混合ユニットから放出する前述の実験は、ユニットの故障を引き起こした。
【0083】
【表1】
【0084】
製品ブレンド−A−ガム(Blend−A−Gum)(バッチ番号#0006000177)を使用した排出実験について、実施例によって述べる。
【0085】
ESPEペンタミックス(Pentamix)(登録商標)システムと適合性の管状バッグを基礎対触媒の体積比が4.5:1の基礎ペーストと触媒ペーストで満たした。管状バッグを密封して、DE−A 296 06 895に記載されれるように、ペンタミックス(Pentamix)(登録商標)装置(開口径、基礎ペースト入口8.6mm、触媒ペースト入口2.3mm)内で自動的に開く標準化排出キャップをそれらに提供した後に、市販のペンタミックス(Pentamix)(登録商標)カートリッジに挿入した。DE−A 101 12 904.1に記載されるように、ペンタミックス(Pentamix)(登録商標)2ユニットを使用し、ミキサーを用いてペーストを排出した。ミキサーは、EP−A 0 993 863に記載されるミキサーに対応する。
【0086】
比較のために、上の調製実施例で述べたように、本発明によるペーストを同一システムを使用して排出した。
【0087】
20gの比較材料を混合ユニットから排出すると、ユニット内におけるおよそ40℃の顕著な温度増大に気づくことが既に可能であった。混合する材料は小型混合チューブ内で既に硬化し始め、力が大きくなりすぎて混合機械を通じたペーストの搬送が機能しなくなったので、上顎骨印象トレー(必要な材料の量、およそ40g)を完全に満たすことはできなった。20gの量を搬送した後に、突出力は4900Nを超えた。
【0088】
対照的に本発明による材料は、応用実施例で述べたようないかなる困難もなく温度ピーク35°が観察され、搬送速度130g/分が達成されて、排出し混合することが可能であった。混合物は均質で気泡がない品質であった。上述のミキサーを使用すると、かけなくてはならない突出力は3500Nに達した。

Claims (15)

  1. 二成分付加架橋シリコーン印象材であって、前記二成分が混合状態にあるとき、それぞれ前記シリコーン印象材の総重量を基準にして、
    (a)分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する1〜35重量%の少なくとも1つの有機ポリシロキサンと、
    (b)分子中に少なくとも2つのSiH基を有する1〜10重量%の少なくとも1つの有機水素ポリシロキサンと、
    (c)元素白金として計算して0.00005〜0.05重量%の少なくとも1つの白金触媒と、
    (d)4〜10重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物と、
    (e)50〜90重量%の少なくとも1つの充填剤と
    を含み、
    成分の1つがその他の成分と混合される前に800〜2000Pasの範囲のブルックフィールド粘度を示し、混合状態においてシリコーン印象材がISO 4823に従って測定したとき35mm以下の稠度を示すことを特徴とする二成分付加架橋シリコーン印象材。
  2. 成分が混合状態にあるとき、それぞれシリコーン印象材の総重量を基準にして、
    (a)分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する10〜25重量%の少なくとも1つの有機ポリシロキサンと、
    (b)分子中に少なくとも2つのSiH基を有する1〜8重量%の少なくとも1つの有機水素ポリシロキサンと、
    (c)元素白金として計算して0.0002〜0.04重量%の白金触媒と、
    (d)5〜8重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物と、
    (e)65〜83重量%の少なくとも1つの充填剤と
    を含む請求項1に記載のシリコーン印象材。
  3. その他の成分と混合する前に800〜2000Pasの範囲のブルックフィールド粘度を示す成分を、前記その他の成分よりもより大きな体積比で使用することを特徴とする、請求項1または2に記載のシリコーン印象材。
  4. 前記二成分が4:1〜6:1の範囲の体積比で使用されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリコーン印象材。
  5. それぞれシリコーン印象材の総重量を基準にして、少なくとも1つの阻害剤を0.00001〜0.2重量%の範囲の比率でさらに含むか、または少なくとも1つの慣習的添加剤を0.00001〜2重量%の範囲の比率でさらに含むか、あるいは少なくとも1つの阻害剤と少なくとも1つの慣習的添加剤とから構成される混合物を0.00002〜2.2重量%の比率でさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリコーン印象材。
  6. (d)による少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とから構成される混合物が、20℃において100〜400mPasの範囲の粘度を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシリコーン印象材。
  7. (e)による少なくとも1つの充填剤が、50m/gまでのBET表面積を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシリコーン印象材。
  8. 少なくとも1つの充填剤が50m/gまでのBET表面積を有し、少なくとも1つの充填剤が50m/gを超えるBET表面積を有することを特徴とする、(e)による互いに異なる少なくとも2つの充填剤を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシリコーン印象材。
  9. 成分の1つの中に、各例でこの成分の総重量を基準にして、
    (i)分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する15〜20重量%の少なくとも1つの有機ポリシロキサンと、
    (ii)分子中に少なくとも2つのSiH基を有する1〜10重量%の少なくとも1つの有機水素ポリシロキサンと、
    (iii)5〜8重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物と、
    (iv)60〜80重量%の少なくとも1つの充填剤と
    を含み、この成分が800〜2000Pasの範囲のブルックフィールド粘度を示し、その他の成分中に、各例でこの成分の総重量を基準にして、
    (i’)分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する5〜20重量%の少なくとも1つの有機ポリシロキサンと、
    (ii’)元素白金として計算して0.00005〜0.05重量%の少なくとも1つの白金触媒と、
    (iii’)0.5〜6重量%の少なくとも1つの流動パラフィンまたは少なくとも1つの白色鉱油、あるいは少なくとも1つの流動パラフィンと少なくとも1つの白色鉱油とからなる混合物と、
    (iv’)60〜80重量%の少なくとも1つの充填剤と
    を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシリコーン印象材。
  10. 構成成分(a)または構成成分(i)または構成成分(i’)、あるいは構成成分(i)と構成成分(i’)の両方が、分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する互いに異なる少なくとも2つの有機ポリシロキサンを含み、
    少なくとも1つの有機ポリシロキサンが25〜1000mPasの範囲の粘度を有し、
    少なくとも1つの有機ポリシロキサンが60,000〜500,000mPasの範囲の粘度を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシリコーン印象材。
  11. 構成成分(a)が、25〜1000mPasの範囲の粘度を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンを1〜5重量%の範囲の比率で含有し、60,000〜500,000mPasの範囲の粘度を有する少なくとも1つの有機ポリシロキサンを10〜20重量%の範囲の比率で含有することを特徴とする、請求項10に記載のシリコーン印象材。
  12. 自動電動混合ユニットを使用して二成分が混合されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のシリコーン印象材を混合する方法。
  13. (A)一次パック内に包含される成分を自動混合ユニットの寸法と適合性の二次パック内に導入するステップ、または
    一次パック内に包含される成分を直接自動混合ユニット内に導入するステップ、または
    一次パック内に包含される成分の1つを自動混合ユニットの対応する寸法と適合性の二次パック内に導入して、一次パック内に包含される成分を自動混合ユニット内に直接導入するステップと、
    (B)成分を混合しながら動的小型混合チューブにより、成分を自動混合ユニットから最大4000Nの突出力で放出するステップと
    を含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のシリコーン印象材、または二成分の少なくとも1つの構成成分としての、シリコーン印象材または成分のレオロジー特性を調節するための
    分子中に少なくとも2つの不飽和基を有する少なくとも2つの有機ポリシロキサンの混合物の使用法であって、
    少なくとも1つの有機ポリシロキサンが25〜1000mPasの範囲の粘度を有し、
    少なくとも1つの有機ポリシロキサンが60,000〜500,000mPasの範囲の粘度を有する使用法、あるいは
    50m/gまでのBET表面積を有する少なくとも1つの充填剤の使用法、あるいは
    これらの少なくとも2つの有機ポリシロキサンとこの少なくとも1つの充填剤の両方の使用法。
  15. レオロジー特性が、成分およびシリコーン印象材を放出するのに使用される自動混合ユニット内で、最大4000Nの突出力を生じることを特徴とする、請求項14に記載の使用法。
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