JP2004527326A - スキー・ブーツ - Google Patents

スキー・ブーツ Download PDF

Info

Publication number
JP2004527326A
JP2004527326A JP2002590774A JP2002590774A JP2004527326A JP 2004527326 A JP2004527326 A JP 2004527326A JP 2002590774 A JP2002590774 A JP 2002590774A JP 2002590774 A JP2002590774 A JP 2002590774A JP 2004527326 A JP2004527326 A JP 2004527326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sole
boot
ski
ski boot
shell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002590774A
Other languages
English (en)
Inventor
ヘイアリング,ハンス−マーティン
クーマー,スヴン
Original Assignee
スキー−フレックス・イノベーションズ・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=21742593&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2004527326(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by スキー−フレックス・イノベーションズ・リミテッド filed Critical スキー−フレックス・イノベーションズ・リミテッド
Publication of JP2004527326A publication Critical patent/JP2004527326A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
    • A43B5/04Ski or like boots
    • A43B5/0427Ski or like boots characterised by type or construction details
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/02Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the material
    • A43B13/12Soles with several layers of different materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/14Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the constructive form
    • A43B13/141Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the constructive form with a part of the sole being flexible, e.g. permitting articulation or torsion
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/14Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the constructive form
    • A43B13/16Pieced soles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B23/00Uppers; Boot legs; Stiffeners; Other single parts of footwear
    • A43B23/02Uppers; Boot legs
    • A43B23/0245Uppers; Boot legs characterised by the constructive form
    • A43B23/0265Uppers; Boot legs characterised by the constructive form having different properties in different directions
    • A43B23/027Uppers; Boot legs characterised by the constructive form having different properties in different directions with a part of the upper particularly flexible, e.g. permitting articulation or torsion
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
    • A43B5/04Ski or like boots
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
    • A43B5/04Ski or like boots
    • A43B5/0427Ski or like boots characterised by type or construction details
    • A43B5/047Ski or like boots characterised by type or construction details provided with means to improve walking with the skiboot
    • A43B5/0472Ski or like boots characterised by type or construction details provided with means to improve walking with the skiboot having a flexible toe portion; provided with a hinge at the ball of the foot

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

スキー・ブーツは、本質的に剛性の外側ブーツ、およびスキーヤの足を受けるための軟性の内側ブーツ(49)または内側ライニングを備えている。外側ブーツのソール(13)は、本質的に剛性の材料、好ましくはプラスチックで作成され、ソール(13)の中足骨領域内に弾性ゾーン(15)を備えている。弾性ゾーン(15)は、ソール(13)を前および後ソール部分(19、17)に分割する。中間上方シェル部分(29)は、外側ブーツの前部と後部のシェル(27、21)の間に設けられ、前および後シェル部分(27、21)が互いに対して回転可能であるように設計されている。かかと部(23)および後ソール部分(17)は、最大の力をブーツの弾性ゾーン(15)に加えることができるように、本質的に剛性の関係に設計されている。スキーヤが前進を習得する場合は、前および後シェル部分(27、21)が互いに対して回転する。すねを剛性のスポイラ・シャフト(25)に固定しているため、スキーヤのくるぶしが、ねじれたり曲げたりされずにしっかり支えられ、したがって、スキーヤの重心を最も好ましい運動的に効率のよい位置に維持することができる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルによるスキー・ブーツに関する。
【背景技術】
【0002】
独国特許DE−OS−3343077号は、外力を加えると硬化するスポーツシューズ、たとえばスキー・ブーツ用ソールを開示している。スキー・ブーツの上部シェルは、脚のすねによって与えられた力を、骨幹、くるぶし、およびかかと部分を介して、スキー板に向けることができるように構成されなければならない。しかし、上部シェルの技術的特徴に関して、上記のDE−OS−3343077号は記載していない。
【0003】
米国特許第5,746,016号は、回転可能なトーキャップおよびシャフトを備えたスキー・ブーツを開示している。トーキャップは、歩行中は可動で、スキーをしている間は固定されるように設計されている。この理由で、上部シェルは、カバーに横方向の開口を備えている。カバーと一体型のべろがシェルの下方に延びている。このべろは、ばねで偏倚されたロックで閉塞することができる。スキーをするために選択した閉塞された位置では、トーキャップは回転することができない。スキーのため、シャフトとトーキャップは剛性である。
【0004】
WO−A−91/16957号は、スキー板、スキー・ブーツ、スキー・ビンディング、および支点要素を備えた改良型セットに関する。WO−A−91/16957号は、トーキャップが、ブーツの他の部分に対して回転可能なスキー・ブーツの使用を提案している。具体的には、トーキャップは、ヒンジによってブーツの後部に連結されている。支点要素は、前部と後部のビンディングの間でスキー板の中央部に沿って配置されている。スキー・ブーツが屈曲または回転した場合、力が、支点要素を介してスキー板の中央部に直接加えられて、この力で中央部を湾曲させる。
【0005】
最近では、テレマーク・スキーが復活している。装備に関して、テレマーク・スキーは、滑降スキーとは使用するスキー・ビンディングおよびブーツが異なる。滑降スキーのビンディングとは対照的に、テレマーク・スキーのビンディングは、かかとを固定するビンディングがなく、かかと部分を持ち上げて、後ソール部分(17)がスキー板に対してほぼ90°になり、スキーヤの膝がビンディングの前でスキー板に接触することができるようになっている。したがって、テレマーク・スキー・ブーツは、本質的に弾性反発の傾向がない、非常に可撓性かつ軟性のソールを有さなければならない。さらに、かかと部を持ち上げたときに、くるぶしがテレマーク・ブーツ内で固定されずに前後に移動する。したがって、テレマーク・ブーツは、かかとがスキー板に固定された場合は、非常に使用し難い。
【特許文献1】
独国特許DE−OS−3343077号
【特許文献2】
米国特許第5,746,016号
【特許文献3】
WO−A−91/16957号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の一目的は、スキーヤの解剖学的構造への圧力を低減し、スキー板をより良好に制御できるようにする新規なスキー・ブーツを提供することである。他の目的は、スキーをする場合に、スキーヤがより自然な姿勢を維持できるようにするスキー・ブーツを提供することである。他の目的は、スキーヤが、従来のブーツよりも大きな力をスキー板に向けることができるようにするスキー・ブーツを提供することである。他の目的は、スキー・ブーツのソールが、スキー・ブーツのソールの直接下にあるスキー板の曲げおよび動的応答特性をより厳密に模倣するようにさせることである。他の目的は、スキー・ブーツのソールが、ひずみ力を効果的に吸収し、スキーヤが、足裏で終端する固有感覚神経をさらに機能的に用いて、より良好な平衡および制御のための感覚を向上できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、請求項1に記載し示した部分によるスキー・ブーツは、
外側ブーツのソールは、本質的に剛性の材料、好ましくはプラスチックでできており、ソールを前および後ソール部分に分割するソールの足中骨領域に弾性ゾーンを備え、
中間上部シェル部分は、外側ブーツの前と後のシェル部分の間に設けられ、前および後シェル部分が互いに対して曲げ可能に設計され、
かかと部分、シャフト、および後ソール部分(17)は、本質的に剛性の関係であるように設計され、
くるぶし領域の周りで延び、くるぶしおよびかかとを後部かかと部分内で固定するための少なくともくるぶし固定および取付け手段(39)を備えた取付けまたは固定手段、および
脛骨および内側ブーツ・シャフトの周囲で延び、すねを後部シェル・シャフトに、具体的には、後部シェル・シャフトのスポイラに、少しの遊びまたは遊びなしで有効に固定するためのすね固定および取付け手段を備えていることを特徴とする。
【0008】
このスキー・ブーツの新規な設計によって、スキーヤが行使する力を全て、足の足中骨領域の下のソールの弾性曲げ部分に直接向ける力の三角形が生成される。ソールの弾性の曲げ部分は、すきー板の振動および曲げ動作によって作動する。ソールの弾性は、スキー板の曲げおよびねじり動的応答性質を補完する特定の動的応答に応じて呼応するように設計することができる。この新規なスキー・ブーツの他の利点は、すねを剛性のスポイラ・シャフトに固定するため、スキーヤのくるぶしが、ねじれたり曲げたりされずにしっかり支えられ、したがって、スキーヤの重心を最も好ましい運動的に効率のよい位置に維持できることである。
【0009】
有利には、外側ブーツのシャフト、かかと、および後ソール部分は、本質的に非可動性、または非柔軟なプラスチックでできており、かかと部分、シャフト、および後ソール部分が剛性または本質的に非可撓性のアセンブリを形成する。これによって、ユーザが、可撓性または柔軟なシャフトを備えた従来のブーツよりも、より大きい力をより直接的にスキー板に与えることができるようになる。シャフトおよびスポイラは、ソールが前足部の下で屈曲し反発する間、できる限り剛性の支持で、くるぶしおよびすねを最強の位置で支持する。くるぶしを曲げる必要がない場合は、膝も最小限以上に曲げる必要がなく、したがって最強の最も安定した位置に維持することができ、それをX線ビデオの撮影で証明することができる。本発明は、本質的に、重要な曲げ要素をくるぶしから母指球領域および足中骨頭に移動させるものである。
【0010】
有利には、弾性ゾーンの弾性により、曲げたソールが中立の平面位置に反発して戻る傾向を有するようにさせる。スキー板と調和して屈曲し反発することにより、ユーザは、それを直観的に感じ、スキー板の最も好ましい挙動を有効に調節することができる。好ましくは、弾性ゾーンが、足中骨の横方向軸の周囲の曲げを可能にする。これによって、足がウォーキングおよびハイキングのブーツ内で曲がるのと同様に、足がスキー中に自然に曲がることができる。スキー・ブーツの好ましい実施態様によれば、この弾性ゾーンは、横方向軸の周囲の曲げだけでなく、後ソール部分の前ソール部分に対するブーツの長手方向軸の周囲の正確に管理されたねじりが可能になるように設計されている。ソールおよびシャフトのねじれに対する実質的な抵抗は、外側エッジを介した自由なねじりが、常にすねの解剖学的構造の自然の動的位置合せおよび平衡の制御を可能にしつつ、内側がステアリングおよびエッジング力をすねの骨幹から内側エッジを介して正確に伝えるために好都合である。
【0011】
有利には、中間シェル部分またはソールは、後および前ブーツ部分が互いに屈曲した場合に、ブーツの長手方向軸の周囲で後および前ブーツ部分のねじりを生じさせる案内または偏倚手段を備えている。この手段によって、厄介な雪や地形で最も必要とされるときに、スキーヤが与える力を最も有効に、たとえば、スキー板の内側に向けて、エッジングを支持することができる。この案内手段は、ソール内に形成された1つまたは複数の横方向のビームおよび/または中間シェル部分内の1つまたは複数の横方向のカットでもよい。ビームは、ブーツの長手方向軸に対してある角度で延びることができる。
【0012】
案内手段は、後ブーツ部分が前ブーツ部分に対して横方向に偏倚されるように構成されることが好ましい。これによって、平衡および制御を維持するため、すねの自然の動的位置合せができ、かつ適応させることができる。横方向のカット内に挿入するためのフレックス・カット調節または閉塞手段を設けて、最大の相対的曲げまたは前と後のブーツ部分の間の開口の縮小を制限または調節することができる。これによって、スキー・ブーツが、スキーヤの個人的技術に自然に適応できるようになる。調節または閉塞手段は、栓、ボルト、保持プレートなどでもよい。中間シェル部分内のフレックス・カットの開きを阻止するために、連結手段を設けて、カットまたは開きの前後に配置されたシェル部分を相互連結することができる。
【0013】
有利には、中間シェル部分は、トーキャップを形成する前シェル部分からシャフトまで延び、好ましくは、少なくとも足中骨領域内に1つの開口を備えている。足中骨領域内内の開口は、前および後シェル部分が互いに対して曲げ可能であるブーツを作り出す簡単な手段である。好ましくは、外側ブーツ・シェル内の開口は、足の甲から足の裏に向かって延びる。足中骨領域内の開口は、V形、円形、または楕円形でもよく、または長手方向のカットまたはスロットとして設計することもできる。開口は、この新規なブーツの利点を損なうことなく、シャフトまでも延びることができることを理解されたい。
【0014】
シェル内にカットが設けられている場合は、そのカットは、足の甲から前方および下方に曲線を描いて延びることができる(湾曲したカット)。開口またはカットを設ける代わりに、中間シェル部分を、折畳み可能または圧縮性の可撓性材料で作成して、中足骨部の上で約15mmまで縮小して、スキー・ブーツ・ソールの前部と後部の間の曲げを可能にすることができる。
【0015】
好ましい実施態様によれば、弾性ゾーンは、弾性の、好ましくは取り外し可能なインサートを備えている。あるいは、ソールは、異なる弾性の長手方向領域を備えて、ソールの所望の曲げ性を得ることができる。他の実施態様は、弾性ゾーンが、外側ブーツに永久的に埋込まれた、構造的に設計された弾性内側シェル補強フレーム・インサートを備えている。弾性フレーム・インサートは、中足骨領域に容易に曲げ可能な波形を付けた部分を備えることができる。前記波形を付けた部分を、波形を接着する平らな上部層と平らな下部層の間にはさんで、曲げおよびねじりに所望の動的応答および弾性をもたらすことができる。下向きの曲げ動作の範囲をソールの中立平面から最大3mmまでに制限し、同時に、上向きの曲げ動作傾向を全て阻止することが望ましい。調節システムを設けて、ソールの曲げ動作を、スキーヤの体重および能力レベルに応じて、約3mmに制限することができる。
【0016】
有利には、外側ブーツは、内側シェル・フレームを備え、この内側シェル・フレームは、足中骨領域内で、下方への曲げを可能にするが上方への曲げ傾向を阻止する。内側シェル・フレームを設けた場合、所望の技術的特徴をこの内側シェル・フレームに取り入れて、外側ブーツ・シェルのプラスチックを、より薄く柔軟にすることができる。内側シェル・フレームを足中骨領域内でスプーンの形状にして、下方への曲げを可能にし、上方への曲げを阻止するようにすることができる。他の実施態様によれば、内側シェル・フレームは、下方への曲げを可能にするが、ブーツ・ソールが上方へ曲がる傾向を阻止する、足中骨領域内の波形部を備えている。他の実施態様によれば、ソールは、ソールのプラスチックに埋込まれた剛性のリーフ・タイプ・スプリングを備えて、指定の範囲の下方への曲げおよび動的応答を可能にする。リーフ・タイプ・スプリングの利点は、その動的特性を簡単に設計し制御できることである。リーフ・タイプ・スプリングは、有利な価格でソール内に組み込むことができる。
【0017】
好ましくは、インサートは、埋込補強フレームの下に配置された、曲げおよびねじりボックス、または2つの対向するリーフ・スプリングとして設計される。この埋込補強フレームは、ソールの両側で開放されて、それぞれ頂面および底面の動的反発応答に対して、指定の範囲の下方への曲げ弾性を可能にし、上方への曲げを阻止する。有利には、曲げおよびねじりボックスは、矢状面に位置する垂直の補強Iビーム膜でソールの頂面および底面を連結して、頂面上の曲げ圧力を直接伝達して底面を曲げ、さらに有効な曲げおよびねじりボックス・ゾーンを作り出す。この垂直Iビームまたは他の有効な材料および形状を所望の場合に定位置にスナップ嵌めすることができ、ねじりボックスの最適強度および動的特性を維持しつつ、曲げる場合にねじりボックスの変形を回避する。材料の特性を組み合わせて作成したブロックなど、他のねじりボックス調節インサートも使用することができる。
【0018】
ソールの他の実施態様は、ねじりボックス・インサートの補強を、中足骨に最も近接する上面をより薄く可撓性にし、遠位の面を完全な剛性にして曲げ力全てに抵抗するように設計することを提供している。この実施態様では、単に前部および後部のシェル部分が、互いに対して回転するが、ソール自体は回転しない。インサートの特性は、組合せた動的応答性質で事前成形することができる。インサートは、シェルのソールに一体化されるのが好ましいが、着脱可能なつま先およびかかとのウォーキング・ソール・プレートに成形することもでき、それらは、それぞれシェルのソール内に成形された保持部を覆って、たとえばねじまたはスナップ嵌めによって、シェルのソールに取付けられる。
【0019】
好ましい一実施態様によれば、外側ブーツは、ソールの中またはその上かつ上方に延びて、かかと部およびくるぶしの骨幹部の一部を形成する内側シェル・フレームを備えている。この設計は、内側かつ横方向の可撓性、およびすねのねじり回転を設計によって意図的に管理することができる利点がある。有利には、内側シェル・フレームは、内側にシャフトを備え、このシャフトは、内側および横の距骨より上の指定の高さに延び、相互連結されたかかとを安定させる月形しんとしてかかと領域を包む。したがって、スキー板のエッジングおよびステアリングの際に、内側および横のシャフトのねじれの所望の制御、それぞれすね部シャフトのねじれの内側および外側の制御を行うことができる。ソール、後および前シェル部分は、一体形に成形されることが好ましい。
【0020】
有利には、ソールは着脱可能な下部ソールを備える。この下部ソールは、所望の曲げおよびねじり特性を組み込んで、スキー・ブーツのソールの品質をスキーヤの体重および能力に応じて簡単に変更できるようにする。下部ソールを一体形に作成することもできるが、着脱可能なソールを少なくとも2つの別々の部分、すなわちトーキャップとかかとの部分に作成することが好ましい。前記部分をねじ、ボルト、スナップ嵌め連結などでシェルのソールに取付け、固定することができる。
【0021】
従来のブーツと同様に、本発明によるスキー・ブーツは、好ましくは非可撓性のプラスチックでできた外側ブーツ・シェル、および軟性の内側ブーツまたはライニングを備えることができる。内側ブーツは、外側ブーツから取り外し可能または引き込み可能であることが好ましい。
【0022】
スキー・ブーツ内でくるぶしを良好に保持するため、くるぶし固定および取付け手段を設ける。この手段は、外側ブーツの内側(インナー)から、横(外側)に延び、スキーヤのくるぶしおよびかかとをシェルおよび内側ブーツのかかと部分内に包み、後に引き寄せる。可撓性の本質的に非伸縮性のストラップ手段を固定および取付け手段として使用することが好ましい。閉鎖部は、当業界で知られたどの閉鎖手段でもよい。有利には、くるぶし固定および取付け手段は、スキーヤの足のくるぶしをかかと部分内に後に引き寄せるため、ソールに対して120°よりも大きい角度、好ましくは130°と145°の間の角度で配置される。
【0023】
本発明の好ましい一実施態様によれば、第1または頂部すね固定および取付け手段は、シャフトのスポイラに取付けられた可撓性であるが本質的に非伸縮性のストラップ手段である。前記第1のストラップ手段は、外側ブーツ・シェルのプラスチックの一部、または別の織物あるいはプラスチック製ストラップでもよい。第1のストラップが内側ブーツとすね部シャフトを有効に最小限の遊びまたは遊びなしで外側ブーツ・シャフトまたはスポイラに結合できるようにすることが重要である。頂部すね部ストラップは、ストラップと内側ブーツ・シャフトの間の外側ブーツ・シェルのプラスチックなしで、内側ブーツおよびすね部シャフトを直接包むために、外側ブーツ・シャフトの内側に延びることができる。好ましくは、頂部脚固定および取付け手段は、それぞれ上部内側ブーツとすね部シャフトの端部を、それぞれシャフトとスポイラの間で最小限の遊びまたは遊びなしで結合させるため、シェル・シャフト・スポイラにシャフト端部の頂部から少し離れて取付けられ、または固定されている。これにより、最大運動量を剛性シャフトおよびスポイラ部分を介して弾性ゾーンに加えることができることが保証される。第2および第3のすね部締結および取付け手段を外側ブーツ・シェル・プラスチックの一部でもよいシャフト部分に設けることもできる。有利には、足締め付け手段を外側ブーツの中足骨領域内に設ける。有利には、足締付け手段を利用者親近的調節性のために外側ブーツの中足骨領域内に設ける。
【0024】
くるぶし固定および取付け手段の上方の外側ブーツの足の甲の部分は、圧縮性または可撓性で、くるぶしを、くるぶし部ストラップ手段で効果的に包むことができることが重要である。可撓性かつ弾性のストラップ手段は、足の体積、形状、および適応した活動性の変数にさらに容易に適応し、支持または制御を失うことなく、自然な動きも可能する利点がある。
【0025】
本発明の態様は、また、外側ブーツのソールが本質的に剛性の材料、好ましくはプラスチックで作成され、ソールを前および後ソール部分に分割するソールの中足骨領域内の弾性ゾーンを備えており、中間上部シェル部分が外側ブーツの前と後シェル部分の間に設けられ、前および後シェル部分が互いに対して曲げ可能または回転可能であるように設計され、前ソール部分およびシャフトがブーツ・シャフトから前ソール部分に延びる少なくとも1つのケーブルによって相互連結されていることを特徴とするスキー・ブーツである。この設計によって、弾性的に曲げ可能なトーキャップを剛性シェル・スポイラ・シャフトに結合して、力の三角形を活動化させる前方への膝の動きが、スキーヤが与える前向きの運動の力に比例して、ケーブルの張力を増大させ、即時にソールの曲げに対する抵抗およびソールの反発レートの両方を増大させるようにする。スキー板の曲げおよび振動の力が、それぞれソールおよびケーブルの引張を活動化させる場合に、同じ効果が起こる。選択したケーブルの張力のために張力調節手段を設けることが好ましい。引張手段は、ケーブルの一端と協働するレバー、取手などでもよい。有利には、ケーブルは、ソール内に設けられた溝内で延びる。
【0026】
本発明の他の態様は、請求項1ないし52のいずれかに記載のスキー・ブーツ、スキー板、および、前部とかかと部ブーツ部分、すなわちブーツのトーキャップとかかと部を受け締結するための前部および後部ビンディングを備えたスキー・ビンディングを含むシステムである。有利には、前部と後部のビンディング部品の間でブーツ・ソールの下に取付けられた、取替え可能または調節可能な弾性またはばねを用いたサスペンション要素を設ける。この弾性サスペンション要素は、前部および後部ビンディング・ソールが、曲げおよび振動の力をスキー板からブーツのソールに、またブーツのソールからスキー板に伝達し吸収する際に、プラットホームを支持するのを助け、足の裏の敏感な固有感覚神経の感知部間の触覚的メッセージを拡張する助けをして、スキーヤが、スキーヤとスキー板と雪面の間の常に変化する相対性を先取りして迅速に応じることができるようにする。調節ねじシステムは、スキーヤが、弾性またはばねを用いたサスペンション要素を締めたりゆるめたりして、弾性ソールの動的応答および反発レートを制御できるようにする。この弾性サスペンション要素は、前部および後部ビンディング・ソールが、曲げおよび振動の力を、スキー板からブーツ・ソールに、またブーツ・ソールからスキー板に吸収し伝達する際に、プラットホーム・スペーサを支持する助けをする。これは、足の裏の敏感な固有感覚神経の感知部間の触覚的メッセージを拡張する助けをして、スキーヤが、スキーヤとスキー板と雪面の間の常に変化する相対性を先取りして迅速に対応できるようにする。
【0027】
システムの他の実施態様によれば、湾曲したリーフタイプ・スプリング・サスペンション要素が、中空のビンディング昇降機を通過して、スキー板上で前部ビンディング部品の前方または下、および後部ビンディング部品の後に取付けられて、湾曲したばね要素が、ビンディング内に取付けられた場合に、ブーツ・ソールの表面と協働できるようになっている。このことは、スキーヤがリーフ・スプリング・サスペンション要素上に与える力が、スキーヤからの力を、スキー板上に加えられた影響に対して、ビンディングの前方および後方に有効に伝達し、また、スキー板、特に短い丈のスキー板によって生じ、吸収されない高周波数の振動および共鳴を弱める際に、ソールの動的応答とともに働くために有利である。
【0028】
次に、本発明を、発明性のあるスキー・ブーツの様々な基本概念を示す図面を参照して、さらに詳細に説明する。図では、同様の部品は同様の参照番号で示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1〜14では、本発明によるスキー・ブーツ11の様々な実施形態が示されている。新規なブーツの特徴は、本質的に剛性の後ブーツ部分、および後ブーツ部分に対して曲げ可能かつ弾性である前ブーツ部分である。具体的には、スキー・ブーツ11は、ブーツの中に受けられた足の中足骨が位置し、ソール13を後ソール部分17および前ソール部分19に分割する弾性ゾーン15を備えたソール13を有している。後ソール部分17は、かかと部23、および後ソール部分17の周囲から上方に延びるシャフト25を備えた後シェル部分21と一体化されている。前ソール部分19は、前ソール部分19の周囲から上方に延びる前シェル部分27と一体化されている。後シェル部分21と前シェル部分27の間に中間シェル部分29が位置し、シャフト25から前シェル部分27まで広がっている。前シェル部分27は、本質的にブーツのトーキャップに対応している。後シェル部分21と前シェル部分27は、中足骨部内のソール13およびスキー・ブーツの中間シェル部分29の弾性設計により、互いに対して曲げ可能である。スキー・ブーツは、少なくとも弾性ゾーン15の上方に位置する領域内で折りたたみ可能または圧縮可能である。
【0030】
図1および2で示した第1の実施形態によれば、スキー・ブーツ11の中間シェル部分は、前シェル部分27またはトーキャップの後に延びるシェルのプラスチック内に開口31を備えている。開口31は、セイヨウナシのような形をしている。開口31の縁部33は、おおむね足の甲部分の縁部からかなり下方にソールに向かって延び、その後ソールに平行になり、再度上方に甲の縁部に向かって延びている。中足骨領域内の深い開口31により、シェルのプラスチックは、スキーヤが歩行し、またはスキー中に膝を前方に押し付ける場合に、本質的にブーツ前部の曲げを妨げない。開口31は、通常、雪および水の浸入を防ぐ、さらに弾性かつ不透過性のカバー35で覆われている。
【0031】
図3および4で示した第2の実施形態によれば、開口31を第1の実施形態よりもさらにはっきりと見ることができる。開口31は、弾性ゾーン15の上方だけでなく、開口31の最深点からシャフト25に向けて角度を付けて延び、シェルをさらに開けている。これは、スキー・ブーツ内で足をより有効に支え、重ね合わせたシェルのプラスチックによって足の甲への侵害を回避する際に重要である。作り出された空間は、軟性でたわみ性のプラスチック部品に置き換えられる。このプラスチック部品は、雪および水を通さず、スキー板とすねの前部の間の望ましくない力の伝達を回避し、また、最も有効な力の三角形の効果をもたらす働きをする。
【0032】
図5〜9で示した第3の実施形態によれば、開口31は、横方向のカット91a、91bに縮小されている。カット91a、91bは、中間シェル部分29の側部パネル内に形成されている。中間シェル部分29は、従来のスキー・ブーツのように重ね合わせることができる。カット91a、91bは、丸みを付けてあり、側部フラップ131、133の縁部、またはソール13に向けて湾曲したパネルから延びている。側部フラップは、弾性の不透過性カバー35a、35bで覆われている。カバーは、リベット36およびバックル・ベース・プレート38で、中間シェル部分29に固定されている。接着剤を使用することもできる。図8では、シャフトを前向きに曲げた場合のカット91a、91bの縮小が示されている。
【0033】
実施形態全てに共通することは、すね部のシャフトを、後部スポイラ・シャフト25、後ろ側のシェル部分40、42や後ソール部分に対してライナに結合し、本質的に剛性のアンサンブルを形成して、力の三角形を作り出していることである。図10で概略的に示したように、この力の三角形は、ユーザが、最大のてこを弾性ゾーン15が配置されている中足骨部のソール部分に適用できるようにする。側部シェル40、42は、図54および55で示したように、外側ブーツ・シェルの補強材として設計することができる。側部シェル40、42は、上部シャフトからある角度で、弾性ゾーンの後ろの中部足領域に向かって下方に延びる補強シェル・プラスチック部分として設計することができる。
【0034】
シャフト25は一体形に作成することができるが、シャフト25は後シェル部分21に連結されたカフ37を備えることもできる。従来のスキー・ブーツとは違い、この新規なスキー・ブーツのカフ37は、後シェル部分21に連結されて、後シェル部分21およびカフ37が剛性的に相互連結されるようになっている。参照番号50は、それぞれシャフト25および/またはカフ37の後ろ側で上方に延びるスポイラを示す。一例として、カフ37は、後シェル部分21に、少なくとも2つのリベット46でブーツの両側に固定することができる。カフ37をシェル・シャフト25に締結するために、より多くのリベット46を使用するにしたがって、シャフト25およびカフ・システム37の支持性および剛性がさらに向上する。リベット46を選択的にカフおよびシャフトの両側に追加し、またはそれらから引き抜いて、それぞれ内側および側部に対して、スキーヤの好みに応じて、所望の程度の耐ねじり性をもたらすことができる。後シェル部分21、シャフト25、およびカフ37は、それらが剛性の関係で、くるぶしを前向きの曲げ動作からさらに有効に支えるように設計されている。この方法により、スキーヤは、ブーツ・シャフト25を介して、力を直接ソール13の弾性ゾーン内に向けることができる。スキーヤが、膝を前に曲げることによって、ブーツの軸に平行の骨幹の力を行使すると、その結果、垂直に下方に向けられた力の要素(矢印26)が中足骨ソール領域の曲げをもたらす。この効果を図10に示す。ソール13が弾性的に変形できるため、くるぶしは本質的に屈曲せず、したがって、スキーヤの重心を最も好都合の平衡の位置に容易に維持することができる。剛性のソールおよび可撓性または回転可能なカフ・シャフトを使用する従来のスキー技法によれば、スキーヤが前方または後方に曲げると、スキーヤのくるぶしは、関節で前後に動く。初めは明らかではないであろうが、スキー・ブーツ11の新規な設計は、現時点で市販されているスキー・ブーツの設計とは違い、重要な曲げ要素がくるぶしおよびすねの骨幹から足の母指に移されている。それによって、それぞれ安定性および制御性の損失を招くビンディングを備えたシェル・プラスチックの通常の変形を起こさずに、力をスキー板により直接的に加えることができるため、さらに良好な制御ができるようになる。
【0035】
最適の制御のため、カフを閉鎖締結システムで閉じる前に、足の骨幹を後ろに引いて、パワー・ストラップでスポイラに対して締め付けることによって、スキーヤのすねおよびくるぶしを最小限の遊びでシャフト25に取付けることが重要である。これまでは、パワー・ストラップの前に、カフの閉鎖部を最初に閉じ、その後、パワー・ストラップをその外側にカフの前で閉じていた。この理由で、外側ブーツは、足の甲および中足骨部分29で容易に変形可能または圧縮性であることが好ましい。これを実行するため、比較的剛性の外側シェル・プラスチックの開口31は、好ましくはシャフト25まで延びて、ブーツの内側から外側に延びるくるぶし部締付け手段、たとえばストラップ39が、スキーヤのくるぶしおよびかかとを包み、かかと部23内にさらに有効に後に引き寄せることができる。したがって、スキーヤのくるぶしは、従来のブーツとは違って、本質的に固定される。従来のブーツでは、シェル・プラスチックの適応性が著しく制限され、くるぶしおよびかかとを、かかと部内で有効に後ろに引き寄せないことが多い。スキー・ブーツ11のソールは、曲がることができるため、スキーヤのくるぶしおよびかかとが前後に動く傾向も見られない。
【0036】
第1のすねまたは骨幹部締付け手段、たとえばストラップ41は、上部カフまたはシャフト部分の周りに延びており、スキーヤのすねを最小限の遊びでシャフト25に固定するように適合されている。図1〜6、および13と14で最もよく見ることができるように、第1のシャフト・ストラップ41は、スポイラ50に取付けられて、内側および外側ブーツ・シャフトがその上端で結合されるようになっている。これによって、スキーヤが、剛性のシャフトおよびカフ部分によって、最大の力を中足骨部に加えることができる。最適には、第2および第3のシャフト締付け手段、たとえばプラスチック製ストラップまたはバックル締結部43および44を外側ブーツ・シェルに沿って設けることができる。第2および第3のストラップを外側ブーツ・シェルのプラスチックと一体化することができる。2つまたは3つ以上のシャフト・ストラップ41、43、44の使用は任意選択であるが、カフ37およびシェル・シャフト25を閉じる際に、スキーヤがより大きいてこの力を使用して、すねおよびくるぶしの周りを支えることができるようにし、閉鎖圧力をさらに一様に快適に分散できるようにする。中足骨領域内の足締付け手段、たとえばストラップまたはバックル締結部45は前足部を固定する働きをする。本発明のストラップは、スキー・ブーツで使用されているすでに周知のどの閉め具でもよいことを理解されたい。
【0037】
図13および14で示した第4の実施形態によれば、開口31を拡大して、足および中足骨を取り囲むシェルのプラスチックの量を大幅に減少させている。上記に論じた実施形態とは対照的に、この第4の実施形態は、一体形に作成された外側ブーツ・シェルを有する。この外側ブーツは、その中に内側ブーツ49を受ける本質的に開放されているシェル47を備える。開口31は、トーキャップ27から上部シャフト端部51まで延びる。くるぶし部ストラップ39を、垂直に対して約40°〜50°に配置して、スキーヤのくるぶしをかかと部23内に有効に固定できるようにする。内側ブーツ49は、開口31の縁部33を超えて、ストラップ41および39が内側ブーツ49と直接協働するようになっている。
【0038】
ストラップ39、41、43、45は、従来のバックル53(図5)、ラチェット・バックル55(図1)、Velcro締結手段57(図13)などで外側ブーツに締結することができる。図14では、空洞59がソール13の中足骨領域内に示されている。様々な弾性係数を有するプラスチック製プレート61を空洞59内に挿入し締結して、ソール13の曲げ特性を、スキーヤの体重および能力、使用の装備などに応じて変えることができる。足部ストラップ45は、内側ブーツのソールの直接上面上にある前足部領域内に取付けられ、内側ブーツ49の甲部分を横断して、支持的閉鎖システムとして働く。これは、図3および4で示したシェルの実施形態における好ましい前足部閉鎖および調節システムであり、ベルクロ支持ストラップは、通常、最良の支持のために足に対して1回の調節および微調節しか必要としない。
【0039】
図15〜18は、弾性ソール13の様々な実施形態を示す。図15で示したように、ソール13の第1の実施形態は、ソール13に埋込んだ補強体63を有している。補強体63は、ソールの弾性、動的応答、およびねじりを下向きには制御し、上向きには阻止するため、ソールの所望の曲げおよびねじり性質をもたらす。あるいは、補強体63は、ブーツ・ソールの弾性および反発性質を組み合わせて、ソールの弾性を調節することができるようにする、取替え可能なつま先およびかかとのウォーキング・プレート97、99に組込むことができる。
【0040】
図16は、前足部領域の下でソール内に埋込んだリーフ・スプリング65を備えた発明性のあるソールのさらなる実施形態を示す。リーフ・スプリング65もシェル・ソール内に、または着脱可能なつま先およびかかと部ウォーキング・ソール97、99(図18)内に永久的に埋込むことができる。対向するリーフ・スプリングなど、様々なリーフ・スプリング特性および組合せを、スキーヤの体重および能力の要求に応じて、事前決定し交換することができる。
【0041】
図18aおよび18bは、事前成形されたシェル保持部に締結するボルトまたはプラスチック製スナップ嵌めシステムによって取付けることができる取替え可能なつま先およびかかと部ウォーキング・ソール・プレートを備えたリーフ・スプリング補強インサート・ソールを示す。取替えソール部分は、スキーヤの体重および能力に合った選択の動的特性を組込むこともでき、水平面に対して様々な角度のソール角度を組込んで、各すね部を位置合せする解剖学的構造の生態力学的特徴に容易に適応することもできる。
【0042】
図17aおよび17bは、中立の無負荷位置(図17a)、および、また動的に負荷された位置(図17b)にあるリーフ・スプリング・システムを示す。この実施形態では、ソールは凹形表面67を有して、ソールの動的な曲げがソールの水平面の下に拡大されないようにする(図17b)。
【0043】
図18aでは、着脱可能なソール13aが示されている。この着脱可能なソール13aは、ブーツ・ソール13にボルト69およびねじ71で固定される。それらは、ソール13、13a内の穴73内に挿入される。スナップ嵌めシステム73によって取付け締結されるかかと部17を伴った代替の取付けシステムを示す。ここでは、後かかと部分をその事前成形ノッチ75a上でスライドさせ、前かかと部分を、てこのツールまたはねじ回しで、前方の事前成形ノッチ75bを覆って前方にてこで動かし伸ばす。
【0044】
発明性のあるスキー・ブーツの曲げおよびねじり特性を制御するため、外側スキー・ブーツ・シェルは、本質的に剛性の補強された内側シェル・フレーム77(図19〜21)を備えることができる。この内側シェル・フレーム77は、補強された射出成形プラスチックまたは合成プラスチックで、好ましくは一体形に作成される。フレームは、ソールの下方への曲げおよびねじりを制御し、上方への曲げを阻止するように設計されることが好ましい。内側シェル・フレーム77上に、上方に延びるくるぶし部スポイラ79を有して、くるぶしを最適に保持し、ソールの水平面とシェル・シャフトの垂直面の内側との間の曲げおよびねじり抵抗を制御する。内側シェル・フレームは、かかとの後の周りおよびくるぶしの横の側部に沿って包み込んで、強い安定したかかと部の月形しんを形成し、ソールおよび内側シャフトの関係の完全性を支持する。フレーム77は、前足部領域内に、下方への曲げを可能にし、上方への曲げを阻止する、凹形状部81および垂直の延びる側壁83a、83bを有する。内側フレーム77は、取り囲む外側ブーツ・シェルのプラスチックに固定され、またはその中に埋込まれる。ブーツ・シェルのプラスチック内に埋込まれたフレーム77は、下向きの曲げおよびねじりにおける制御された動的応答性質を可能にし、ソールをかかと部の月形しんおよびシェルの内面に直接連結して、スキー板のステアリングおよびエッジング中に望ましくないひずみを回避する。
【0045】
図21は、埋込んだ内側シェル・フレーム77のさらなる実施形態を示す。ここでは、波形85を使用して、所望の軸線での制御された前足部の曲げを可能にするが、ソールのねじり傾向を全て回避している。
【0046】
所望のブーツ・ソール特性を得るため、補強ビームをシェル・ソールの内側または外側に設けることができる(図22)。この場合、横方向ビーム87は、つま先プレート97の内面からかかとプレート99の横面まで、ブーツ・ソール名称ISO5380のつま先とかかとの領域の間の全長にわたって配置されて、通常スキー板の内側エッジに向けられる、足および脚のステアリングおよびエッジング動作に伴うソールのねじれおよび回転傾向に対する補強をする。
【0047】
ブーツ・ソールの他の実施形態は、3つの補強ビーム87a、87b、87c、およびビーム87内の溝形カット89を用いて、ビーム内の特定点での下向きの曲げを可能にするが、溝形カットが共に押し付けられた場合に上向きの曲げを制限している。ビーム87aは、ブーツ・ソール13の内側(内面)のブーツの長手方向軸に平行に延びる。第2のビーム87bは、かかと部ウォーキング・プレーの外側からある角度で延びて、ブーツの長手方向軸の中心に取付けられ、つま先部ウォーキング・プレート97まで延びる。ビーム87cは、つま先部ウォーキング・プレート97から後ろ向きに中足部領域の下にかなり延びる。この非対称のビーム構成により、ねじりおよびエッジング動作がソールに与えられた場合に、前ブーツ部分に対する後ブーツ部分のソールのねじれが制御され、内側へのねじりが阻止されて、スキー板をより安定させ制御することができ、エッジの内側でスキー板により大きい圧力を加えることができるようになる。
【0048】
図24は、図19で示した内側シェル・フレームおよびソール・ビーム87内の溝形カットを備えたスキー・ブーツの一実施形態を示す。内側シェル・フレーム77は、かかとの月形しんおよびシェル・シャフトの周りに延びる。横方向のフレックス・カット91またはスリットの形状の、弾性ゾーンの上方にある開口31は、ソール13が曲がったときに上部シェルを閉じることができるようにする。フレックス・カット91の深さは、シェルのプラスチックの厚さ、伸びへの抵抗、および使用の場合は埋込み内側フレームと組み合わせたソールの可撓性も決定する。フレックス・カット91がソール13に近づくにしたがって、より大きい曲げが可能になる。破線は、ブーツの最初の位置を示し、実線は、動作の際のブーツの曲げ動作の範囲を示す。カフ37の前向きの動作は、力の三角形を介したソール13の曲げを生じさせる。
【0049】
図25は、ソールの曲げおよび動的応答性質を調節する他の手段を示す。この場合、剛性合成物または金属ロッド93を、埋込補強材およびシェルのプラスチック内の事前成形スロット95内に挿入する。ロッド93は、ソールが下向きに屈曲する傾向を阻止し、ロッドの事前決定された物理的特性も動的応答性質を調節する。
【0050】
図26〜28では、ソール13の補強ビーム87内に保護され、つま先およびかかと部ウォーキング・プレート97、99で覆われたケーブル・アセンブリが、埋込み補強材の凹形外面内の案内溝103a、103bを介して、つま先部および曲線部の下の成形きのこ形部101またはストップの周りで環状になっている。2つのケーブル105a、105bは、中足部およびかかと部の下の引張ブリッジ107を介して安定化され、別々に延び、または1つのケーブル109に接合されて、シェルの後部で別のケーブル引張ブリッジ111を介して垂直に引っ張る。この引張ブリッジ107、111は、バイオリン上の弦の駒のような働きをする。このケーブルは、スポイラの頂部内の別の成形きのこ形部113の周り、またはシェルの後部上にあるバックルあるいはスプール調節機構115を介して環を終了する。次いで、すねが曲がり、スポイラを前方に引いた場合、ケーブル109は、前足部の下の埋込み補強材の凹形表面に対して引き寄せられ強く引張され、比例してソールの剛性および動的応答性が増し、スポイラもすねの前向きの動作を制限する。
【0051】
引張ブリッジ107は、3つの引張り位置を提供する三角形の断面をもつカム・ロッド121(図29および30)として設計することができる。カム・ロッド121は、互いに間隔を置いて配置された2つの溝123a、123bを有する。溝123a、123bは、ケーブル125a、125bを案内し、異なる深さを有してカム・ロッドを静置させる平坦な側面に応じて、選択した張力をケーブル・アセンブリに与える。ロッド121は、3つの位置の1つの中に回転して、それぞれケーブル105a、105b、および109に異なる張力を与えることができる。ケーブル105a、105b、および109は、屈曲し、ばねレートおよび動的応答性を変える凹形フレームの能力を制御する。ケーブル105a、105b、および109の張力を、調節可能なバックルまたはマイクロ調節スプール125(図32)によってゆるめることができる。
【0052】
埋込補強フレームの凹形面に対するケーブルの張力が増大すると、ソール13の曲げに対する抵抗が調節かつ増大され、また、ソールを下向きに変位させる程度、およびソールの動的応答、反発、またはばねレートが調節される。このことにより、スキーヤが、体重、能力、およびエネルギー・レベル、またスキー板の動的応答性能に応じてソール13を調節できるようになる。
【0053】
張力調節ブリッジをソールの側部を介してチャネル117内に挿入することができる。これによって、ケーブルを様々な深さの数個の溝の1つに位置させて、ケーブルの張力を漸進的に増大させ、それによってソールの曲げの動的応答を制御することができるようにする。
【0054】
図26は、4つのバックルのブーツのモデル上のバックル間にあるフレックス・スロットから、雪および水を封止するための好ましいシステムも示す。使用した材料は、雪および水に対して不透過性であり、天候の変化に少しも影響されず、軟性で容易に曲がるものである。
【0055】
1つ以上のフレックス・カット91が、外側ブーツ・シェルの甲の部分内に存在することができる。図33および34で示したブーツの実施形態は、外側ブーツ・シェルの甲部内に、互いに間隔を置いて配置された2つのフレックス・カット91aおよび91bを有している。フレックス・カット91aおよび91bは、ブーツの長手方向軸127に対して角度を付けて延びている。フレックス・カットは、同じ方向に角度を付けてあるため、屈曲が始まると、同じ方向で後シェル部分に偏倚する。すねが前方に動くと、外側シェルの上方後部がシェルの前部に対して横方向に偏倚する。これによって、前部が有効に角度を拡大するようにさせ、ソールをスキー板の内側縁部を覆って内側にねじる。これは、上級の熟練したスキーヤにとって、エッジング圧力を上げ高速でのスキー板の制御を容易にする好ましい性能であり、複雑な雪および地形の状態では、そうでなければスキー板にエッジをかけ制御するのは骨折りで難しいことである。
【0056】
図34でさらに詳細に見ることができるように、後部シェルの内側のカット91aは、前部シェル・フラップ131の下に偏倚し、後部シェルの横のカット91bは、前部シェル・フラップ133の上に偏倚して、シェルの前部をソールの内側縁部内およびスキー板のエッジに向けて下方に偏倚させている。
【0057】
フレックス・カットの長さおよび深さの決定は、設計者の所望のソールの曲げ挙動に対するシェルのプラスチックおよび内側フレーム補強材の集合的応対に応じてなされる。通常、フレックス・スロットがシェル内により長く深く切り込まれるにしたがって、ソールの曲げはより柔軟に深くなる。したがって、フレックス・スロットの実際の長さを短縮することによって、ソールの曲げを調節することができる。フレックス・スロットの長さを短縮するにしたがって、ソールの屈曲性は「より剛性」になる。
【0058】
フレックス・カット調節または閉塞手段、たとえばプラグ、ボルト、または他の挿入部を設けて、前および後ブーツ部分の最大相対的曲げを調節または制限することができる。好ましい一実施形態によれば、フレックス・カット調節手段は、互いに間隔を置いて配置された外側保持縁部139を備えた複数の上向きに延びるプラグ138を有する長手方向の保持プレート137を備えている(図37)。プラグ138は、ねじ141を受けることができ、ねじ141は、挿入された場合、後シェル部分の前方への動きを阻止し制限する。保持プレート137を、図35〜38で示した位置に挿入しねじ込むことができる。プラグ138は、フレックス・カット91内に着座し、前および後シェル部分の隣接する縁部と協働する。保持プレートは好ましくは、たとえば、ゴム、または温度の変化によって影響を受けない他のエラストマーから作られた事前成形のゴム様のインサートであることを理解されたい。3つの位置を全て塞ぐと最も硬い位置が達成される。1つ、2つ、または3つの位置全てを開放すると、フレックス・スロットは開放されて漸進的に柔軟になる。フレックス・カットを閉じると、空のゴム製プラグ138は容易に圧縮される(図38b)。2つの比較的低いプラグ内にねじ141を入れると、プラグをもう圧縮することができず、したがって、フレックス・カット91の実際の長さが縮小され、ソールの柔軟性が硬化する。スキーヤは、内側および横の曲げ抵抗を別々に調節することができる。
【0059】
たとえばスキーヤが後進を習得する場合に、フレックス・カット91の開きを阻止するには、前および後シェル部分を非伸縮性連結手段143、たとえばストラップ、補強ひもなどで相互連結することができる。この手段によって、通常のスキー・ブーツの最も望ましいエッジングおよび回転の支持的性質を保存し、フレックス・スロットを望み通りに閉塞し縮小することができる。補強ひもの形状の連結手段143を上部の前および後シェル部分にリベットまたはボルト145で取付ける。
【0060】
後部シェルの内面をシェルの横面のつま先に補強ひもの横方向のブリッジ143で連結した場合、フレックス・カットの開きをさらに有効に制御することができる(図40)。したがって、ひものストラップを、エッジングから生じるシェルの変形ねじり力に合致させて固定することができる。
【0061】
図41〜43は、開ける力が加わった場合にフレックス・カットが開くのを阻止するために、シェルに成形された一体型のブリッジ147を備えた外側ブーツ・シェルの一実施形態を示す。横方向ブリッジ147は、ソールの曲げ性質を損なわずに容易に曲がることができるが(図43)、スキーヤが後進を習得する場合は、フレックス・カット91がさらに開くのを有効に阻止できるように、十分に軟性かつ可撓性に設計されている。
【0062】
図44および45で示した実施形態は、リベット152でブーツ・シェルに取付けられた補強ひも151によって特徴付けられている。このひも151は、トーキャップを後シェル部分に連結する前部フレックス・カット91aに対してほぼ平行に延びている。しわ153は、前および後シェル部分が互いに対して曲げられた場合に、ひも151の折りたたみに有利であるように、ひも151内に設けられている。
【0063】
実施形態全てに共通することは、ひも151または連結手段が、ソールの曲げ領域の上方でシェルの間隙またはフレックス・カットの橋渡しをすることである。図46で示したように、ひも151を定位置にリベット留めし、バックル・ベース・プレート155でさらに固定することができる。ひもは、容易に曲がって、シェルの上部の間隙またはカット91を閉じることができるようにするが、スポイラへの後ろに向けた圧力またはステアリングおよびエッジング力に対するシェルのねじり抵抗に対する推進力(driving)によって、間隙が開く傾向を全て阻止する。
【0064】
図47〜53の実施形態は、ソールの上方(近位)面上に気泡緩衝材156を備えた埋込み補強フレーム内に組み込んだねじりボックス157を有する。これによって、プレストレスの動的曲げ面を、曲げ性の低い下方(遠位)面に対して作り出すことができる。
【0065】
図52および53は、シェル、および可撓性上面と屈曲できない完全に補強された非可撓性遠位面を備えたねじりボックス157の断面を示す。これは、上方の開口またはスロット・システム、およびシェルの内部部品は、必要に応じて動的に曲がり変形するが、シェル・ソールの外面は全く曲がらず変形しないことを指す。これは、いくつかの曲げ機能に対する機械的関係、および、力が非常に大きく、ソールの曲げと反発性質を制御し限定しなければならない極限のスキー状態におけるスキーヤの要求を考慮する際に重要なことである。
【0066】
図54および55で示した、スキー板、スキー・ビンディング、およびスキー・ブーツは、スキー板の表面上のブーツ・ソール13の下に取付けられたリーフスプリング・タイプのサスペンション要素164を備えている。参照番号はスキー板を示す。サスペンション要素164は、前部および後部ビンディング158、159の下のビンディング・スペーサ160を介して延びている。サスペンション要素164の端部に設けられた取付けおよび調節プレート165は、サスペンション要素164をスキー板の表面に取付けやすくする。サスペンション要素164は、弾性ゾーン15の下に取付けられた弾性またはばねを用いたサスペンション要素161と付加的に接触することができる。弾性またはばねを用いたサスペンション要素161は、張力調節要素162を備えることができる。リーフスプリング・タイプのサスペンション要素164の上面上に、ブーツをビンディング内に取付けた場合にブーツ・ソール13と接触する取付けおよび調節プレートを有することができる。
【0067】
図56は、発明性のあるスキー・ブーツと共に使用するための内側ブーツ49の一実施形態を示す。この内側ブーツ49またはライナは、選択された補強材料169で構築される。補強材料169は、ライナの外側またはライナの外側のスキン素材の下、あるいはその組合せに積層されて、剛性シェルのプラスチック、および足とすねを保護し絶縁する働きをする支えのパディング・システムを補完する穏やかな移行および積層構造をもたらすものである。補強材169は、足およびすねの非対称かつ生態力学的支えの必要性に応じて非対称的に設計され組立てられた、可撓性の熱的に成形可能なものでよく、それらを組合せて、シェルのプラスチックと組み合わせた積層を作り出して、サンドイッチ構造の硬化効果をもたらすようにする。これは、より薄く軽い外側シェルのプラスチックを使用することができ、それによってさらに適合性および可撓性が向上し、さらに曲がりやすくなり、外側シェルのプラスチックと組み合わせて層にしやすくなり、統合されて硬化および支持的材料の有効かつ適合性のある積層が作り出されることを指す。さらに、シェルおよびライナ材料の可撓性が向上するにしたがって、ブーツがさらに利用者親近的かつ快適にもなり、足に履き、閉鎖部を調節し、次いでブーツを脱ぐのが容易になる。内側ブーツ49は、任意選択の補強材173を備えたべろ171を有する。ストラップ177が、内側ブーツ・シャフト175aの頂部から少し間隔を置いて設けられている。ストラップ177は、好ましくは、Velcroストラップであり、外側ブーツの後部スポイラ・シャフト25に締結した場合に、第1のすね部固定および取付け手段として使用することができる。ストラップ177の端部は、ストラップ案内部179に保持されている。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】3つだけのバックル、および中足骨部および足の甲部を覆う外側ブーツのシェル内の開口を備えた新規なスキー・ブーツの第1の実施形態を示す側面図である。
【図2】図1のスキー・ブーツの内側を示す図である。
【図3】2つだけのバックル、およびトーキャップからシャフトまで延びた外側ブーツのシェル内の開口を備えた、スキー・ブーツの第2の実施形態を示す側面図である。
【図4】図3のスキー・ブーツの内側を示す図である。
【図5】外側ブーツの中足骨部分の周りのシェル内に開口を有するいくぶん従来の外見の4つのバックルのブーツを示すスキー・ブーツの第3の実施形態を示す側面図である。
【図6】図5のブーツの前ブーツ部分を示す正面平面図である。
【図7】中立位置のフレックス・スロット開口を有する、図5のブーツの前部の上部を透明にした図である。
【図8】縮小した曲げた位置のフレックス・スロット開口を有する、図7のブーツを示す図である。
【図9】中立位置に静止している、裸のバックルを付けていない図7のブーツを示す図である。
【図10】横方向のフレックス・カットを備え、スキー板上のビンディング内に固定された、すねの曲げ運動を力の三角形を介してソールの弾性の前足部(中足骨)領域に直接伝える、図5のブーツ内の力の三角形を概略的に示す図である。
【図11】スキー板上のビンディング内に固定された図3のブーツ内の力の三角形を概略的に示す図である。
【図12】図1のブーツ内の力の三角形を概略的に示す図である。
【図13】外側ブーツの本質的に開放設計の第4の実施形態を示す斜視図である。
【図14】図13のブーツを示す側面図である。
【図15】弾性ソールの一実施形態を示す図である。
【図16】リーフ・スプリングを備えたブーツ・ソールの一実施形態を示す図である。
【図17】中立の無負荷位置(a)および負荷位置(b)にあるリーフ・スプリング・システムを備えているソールのさらなる実施形態を示す図である。
【図18】組立てた位置(a)および分解した位置(b)にある着脱可能なソール部分を備えたソール・システムを示す図である。
【図19】剛性内側シェル・フレームを備えたスキー・ブーツの別の実施形態を示す図である。
【図20】図19の内側シェル・フレームを示す図である。
【図21】前足部領域内に複数の波形を有する内側シェル・フレームの別の実施形態を示す図である。
【図22】長手方向および部分的に横方向に延びる補強ビームを備えたブーツ・ソールを示す図である。
【図23】3つの補強ビームを備えたソールの別の実施形態を示す図である。
【図24】埋込んだ凹形の補強フレーム、および波形とビーム内の2つの異なる位置の溝形カットを有するソールを備えたスキー・ブーツを示す図である。
【図25】事前成形されたスロット、およびそのスロット内に受けられてソールの曲げおよび動的応答性質を制御し調節するロッドを備えたスキー・ブーツ・ソールを示す図である。
【図26】ソールの弾性および応答性を調節するための手段(ケーブル・アセンブリ)を備えたスキー・ブーツ・ソールを示す側面図である。
【図27】図26のスキー・ブーツ・ソールを示す底面図である。
【図28】図26のスキー・ブーツを示す部分側面図である。
【図29】前足部領域の下でソール内に延びる横方向の穴の中に挿入できるケーブル・ブリッジを示す図(左側の上面図および右側の側面図)である。
【図30】図29のケーブル・ブリッジを示す斜視図である。
【図31】図30のケーブル・ブリッジの機能を概略的に示す図である。
【図32】ケーブル引張システムの機能を示す別の概略図である。
【図33】外側ブーツ・シェル内に非対称のフレックス・カットを有するブーツをはいたスキーヤの足を示す正面図である。
【図34】図33のフレックス・カットをさらに詳細に示す図である。
【図35】その中に挿入したフレックス・カット調節または閉塞手段を有する足の甲部分内の横方向のフレックス・カットを備えたスキー・ブーツの内面(内側)を示す図である。
【図36】図35のスキー・ブーツの横面(外側)を示す図である。
【図37】保持プレートの形状のフレックス・カット調節または閉塞手段の一実施形態を示す図である。
【図38】フレックス・カットおよび2つの異なる位置(aおよびb)に挿入した保持プレートを示す部分斜視図である。
【図39】フレックス・カットの開口の範囲を制限する手段を備えた足の甲部分を示す斜視図である。
【図40】図39の制限手段の横の構成を示す図である。
【図41】ブリッジの前にある制限手段が外側シェルに直接成形されている外側ブーツ・シェルの一実施形態を示す図である。
【図42】回転および開ける力が横方向のブリッジによって制限される方法を示す図である。
【図43】前方への曲げ力を加えた場合の外側ブーツ・シェルを示す図である。
【図44】曲げた場合に制御された変形を可能にするしわを備えた補強ひもを使用しているブリッジの一実施形態を示す図である。
【図45】前および後シェル部分を互いに対して曲げた場合の図44の実施形態を示す図である。
【図46】図44および45で示した横方向のひもシステムを備えた、図1および2で示した3つのバックルのブーツのモデルを示す図である。
【図47】ソールの中足骨部に一体化されたいわゆるねじりボックス・システムを備えたスキー・ブーツのさらなる実施形態を概略的に示す図である。
【図48】図47のねじりボックス・システムを示す別の斜視図からの図である。
【図49】図47のブーツの長手方向の断面を概略的に示す図である。
【図50】動的力を加えた後の図49のスキー・ブーツを示す図である。
【図51】上部(近位)のソール表面上に気泡緩衝材を備えたねじりボックス・システムの別の実施形態を示す図である。
【図52】可撓性の上層、および曲げることができない本質的に非可撓性の遠位層または表面を備えたねじりボックスの別の実施形態を示す図である。
【図53】後シェル部分を前シェル部分に対して回転させた場合の図52の実施形態を示す図である。
【図54】スキー板、スキー・ブーツ、および前部と後部のビンディング部品の間でスキー板上に取付けられたリーフタイプ・スプリングを有するスキー・ビンディング・セットを示す図である。
【図55】比較的短いリーフタイプ・サスペンション要素を備えた図54のセットを示す図である。
【図56】内側ブーツの一実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0069】
11 スキー・ブーツ
13 ソール
15 弾性ゾーン
17 後ソール部分
19 前ソール部分
21 後シェル部分
23 かかと部
25 シャフト
26 結果の垂直の力の要素を示す矢印
27 前シェル部分
29 中間シェル部分(または足の甲部分)
31 開口
33 開口31の縁部33
34 中足骨領域の横方向軸
35 開口を覆う弾性(ゴム製)カバー
36 弾性ゴムを締結するためのリベット
37 カフ
38 バックル・ベース・プレート
39 くるぶし部固定および取付け手段(くるぶし部ストラップ)
40、42 内側および横の後側シェル部分
41 第1のすねまたは骨幹部締付けおよび取付け手段(第1または頂部パワー・ストラップ)
43 第2のすねまたは骨幹部締付けおよび取付け手段(第2のパワー・ストラップ)
44 第3のすねまたは骨幹部締付けおよび取付け手段(第3のパワー・ストラップ)
45 足部ストラップ
46 カフを固定するためのリベット
47 第4の実施形態の開放シェル
49 内側ブーツ
50 外側ブーツ・シャフトのスポイラ
51 シャフト縁部
53 バックル
55 ラチェット・バックル
57 Velcro締結手段
59 空洞
61 プラスチック製プレート
63 補強体
65 リーフ・スプリング
67 凹形表面
69 ボルト
71 ねじ
73 スナップ嵌めシステム
75a、75b ノッチ
77 内側シェル・フレーム
79 くるぶし部スポイラ
81 前足部領域内の内側凹形のソール
83a、83b 側壁
85 波形
87 ビーム
89 溝形カット
91 フレックス・カット91(弾性ゾーンの上方の外側ブーツ・シェル内の横方向のスリット)
93 金属または合成のロッド
95 事前成形スロット
97 つま先部ウォーキング・プレート
99 かかと部ウォーキング・プレート
101 成形きのこ形部
103a、103b 案内溝
105a、105b ケーブル
107 引張案内部
109 ケーブル
111 ケーブル引張ブリッジ
113 スポイラの頂部の別の成形きのこ形部
115 スプール調節機構
117 カム・ロッド用チャネル
121 カム・ロッド
123a、123b カム・ロッドの溝
125 ケーブル105a、105b、および109を引張するためのバックル
127 ブーツの長手方向軸
129 後ブーツ部分の横方向の偏倚を示す矢印
131 前部シェル・フラップ
133 後部シェル・フラップ
137 保持プレート
138 保持プレートから上向きに延びるプラグ
139 保持プレートの外側保持縁部
141 プラグ137用ねじ
143 前および後シェル部分を連結する連結手段
145 ひもを前および後シェル部分に連結するリベットまたはボルト
147 シェルのプラスチックに成形された一体型のブリッジ
151 ひも
152 ひもを締結するリベット
153 しわ
155 バックル・ベース・プレート
156 気泡緩衝材
157 ねじりボックス・システム
158 後部ビンディング
159 前部ビンディング
160 ビンディング・スペーサ
161 弾性またはばねを用いたサスペンション要素
162 弾性またはばねを用いたサスペンション要素用張力調節要素
163 リーフスプリング型サスペンション要素
164 サスペンション要素およびブーツ・ソール圧力分散プレート
165 リーフスプリング型取付けおよび調節プレート
169 それぞれ補強材料および部分
171 べろ
173 べろの補強材
175 内側ブーツ・シャフト
177 ストラップ
179 ストラップ案内部

Claims (57)

  1. 本質的に剛性の外側ブーツ、およびスキーヤの足を受けるための軟性の内側ブーツ(49)すなわち内側ライニングと、外側ブーツに対して内側ブーツまたはライニングによって受けられたスキーヤのかかとおよびすねを取付けまたは固定するための取付けまたは締付け手段とを備え、
    外側ブーツは、
    ソール(13)、
    ソール(13)に固定され足の後部を受けるように構成された後シェル部分(21)、および
    ソール(13)に固定され、足の前部を受けるように設計された少なくとも1つの前シェル部分(27)を備え、
    後シェル部分は、かかと部(23)、およびソール(13)から上方に延びスキーヤのすねの骨幹に沿って少なくともその後ろで延びるように構成されたシャフト(25)を備えたスキー・ブーツであって、
    外側ブーツのソール(13)は、本質的に剛性の材料、好ましくはプラスチックで作成され、ソール(13)を前および後ソール部分(19、17)に分割する、ソール(13)の中足骨領域内の弾性ゾーン(15)を備え、
    中間上方シェル部分(29)は、外側ブーツの前と後シェル部分(27、21)の間に設けられ、前および後シェル部分(27、21)が互いに対して曲げ可能であるように設計され、
    かかと部(23)、シャフト(25)、および後ソール部分(17)は、本質的に剛性の関係に設計され、
    取付けまたは固定手段が少なくとも、
    くるぶし領域の周りで延び、くるぶしおよびかかとを後かかと部(23)内に固定するための少なくとも1つのくるぶし部固定および取付け手段(39)と、
    脛骨または内側ブーツ・シャフトの周りで延び、すねをシャフト(25)に好ましくは少しの遊びまたは遊びなしで取付けるための、少なくとも第1のすね部固定および取付け手段(41)を備えることを特徴とするスキー・ブーツ。
  2. 外側ブーツの両側に、かかと部(23)、シャフト(25)、および後ソール部分(17)の間で延びる、好ましくは本質的に変形不可能な側部シェル部分(40、42)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスキー・ブーツ。
  3. 外側ブーツのかかと部(23)、シャフト(25)、および後ソール部分(17)が、本質的に非可撓性プラスチックで作成されて、かかと部(23)、シャフト(25)、および後ソール部分(17)が、剛性または本質的に非可撓性のアセンブリを形成することを特徴とする請求項1または2に記載のスキー・ブーツ。
  4. 弾性ゾーン(15)の弾性が、屈曲ソール(13)が中立平面の位置に戻る傾向をもつようになされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  5. 弾性ゾーン(15)が、中足骨部内の横方向軸の周りの曲げを可能にすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  6. 弾性ゾーン(15)が、横方向軸の周りで曲がる他に、ブーツの長手方向軸(127)の周りで前ソール部分(19)に対して後ソール部分(17)のねじりが横側には可能であるが、内側には制限または阻止されるように設計されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  7. 中間シェル部分(29)およびソール(13)の1つが、互いに対して曲げられた場合に、ブーツの長手方向軸(127)の周りで前および後ブーツ部分のねじりを生じさせるための案内または偏倚手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  8. 案内手段(87)が、ソール(13)内に形成された少なくとも1つの横方向ビーム(87b)によって形成されることを特徴とする請求項7に記載のスキー・ブーツ。
  9. 案内手段が、中間シェル部分(29)内の1つまたは複数の横方向のカット(91a、91b)によって形成されることを特徴とする請求項7に記載のスキー・ブーツ。
  10. 案内手段が、後ブーツまたはシェル部分が前ブーツまたはシェル部分に対して横方向に偏倚するように構成されていることを特徴とする請求項7ないし8のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  11. フレックス・カット調節または閉塞手段(137、141)が、横方向のカット(91a、91b)内に挿入されて、前および後シェル部分(27、21)の最大の相対的可撓性または接近を制限または調節するために設けられていることを特徴とする請求項9に記載のスキー・ブーツ。
  12. 調節または閉塞手段が、プラグ、ボルト、または他の挿入部であることを特徴とする請求項9または11に記載のスキー・ブーツ。
  13. 連結手段(143)が、カット(91a、91b)の前後に位置するシェル部分を相互連結して、フレックス・カット(91a、91b)が開くのを阻止するために設けられていることを特徴とする請求項9、11または12に記載のスキー・ブーツ。
  14. 中間シェル部分(29)が、前シェル部分(27)またはトーキャップからシャフト(25)まで延びており、好ましくは、少なくとも中足骨領域内に開口(31)を備えていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  15. 外側ブーツ・シェル(27、29、21)内の開口(31)が、中足骨領域内で足の甲部からソール(13)に向かって延びて、前および後ブーツ部分の互いに対する屈曲が可能であり、または緩和されることを特徴とする請求項14に記載のスキー・ブーツ。
  16. 開口(31)が、弾性、圧縮性、または折りたたみ可能なカバー(35)で覆われることを特徴とする請求項14または15に記載のスキー・ブーツ。
  17. 中間シェル部分(29)が、スキー・ブーツの前部および後部の曲げを可能にするため、外側ブーツ・シェル内に2つの対向して配置されたV形、円形、楕円形、または長手方向のカットのカット(91a、91b)またはスロットを備えていることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  18. カット(91a、91b)が、足の甲部から曲線を描いて前方および下方に延びていることを特徴とする請求項17に記載のスキー・ブーツ。
  19. 中間シェル部分(29)が、折りたたみ可能または圧縮性で、足の甲部を覆って約15mmまでの縮小を可能にして、スキー・ブーツ・ソールの前部と後部の間の曲げを可能にする可撓性材料で作成されていることを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  20. 弾性ゾーン(15)が、弾性の、好ましくは取り外し可能なインサート(61)を備えていることを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  21. 弾性ゾーン(15)が、外側ブーツのソール(13)およびシャフト(25)内に永久的に埋込まれた、構造的に設計された弾性インサート(63)を備えていることを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  22. 埋込インサートが、ソール(13)の前後方向の曲げを可能にし、ねじりのたわみ性を阻止する、中足骨部の下の波形を付けた部分(85)を備えていることを特徴とする請求項20または21に記載のスキー・ブーツ。
  23. 波形を付けた部分(85)が、波形(85)を接着して曲げおよびねじりに所望の動的応答をもたらす、平らな上部層と平らな下部層の間に挟まれていることを特徴とする請求項20ないし22のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  24. 外側ブーツが、中足骨部内の下向きの曲げを可能にするが、上向きの曲げ傾向を阻止する、埋込内側シェル・フレーム(77)を備えていることを特徴とする請求項1ないし23のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  25. 埋込内側シェル・フレーム(77)が、中足骨部内でさじ形状をして、下向きの曲げを可能にするが、上向きの曲げを阻止することを特徴とする請求項24に記載のスキー・ブーツ。
  26. 埋込内側シェル・フレーム(77)が、下向きの曲げを可能にするが、ブーツ・ソール(13)が上向きに曲がる傾向を阻止する中足骨部内の波形(85)を備えていることを特徴とする請求項25または26に記載のスキー・ブーツ。
  27. ソール(13)が、剛性のリーフ・タイプ・スプリング(65)を備えて、指定の範囲の曲げおよび下向きの動的応答を可能にすることを特徴とする請求項1ないし26のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  28. インサートが、ソール(13)の両側で開放されて、それぞれ上面および底面の動的反発応答を伴った、指定の範囲の下向きの曲げを可能にし、上向きの曲げを阻止する、曲げおよびねじりボックス(157)として設計されていることを特徴とする請求項1ないし26のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  29. 曲げおよびねじりボックス(157)が、ソール(13)の上面および底面を垂直の補強Iビーム膜で連結して、上面の曲げ圧力を直接伝えて底面を曲げ、より有効な曲げおよびねじりボックス・ゾーンを作り出すことを特徴とする請求項28に記載のスキー・ブーツ。
  30. ねじりボックス・インサート(157)が、一(上)面上の可撓性の「気泡」および下方(前方)の剛性の非可撓性の表面として設計されて、上面が直接の中足骨部の圧力および/またはシェルの後部の力の三角形によって十分に屈曲して前方表面と接触した場合に、さらなる屈曲が制限され阻止されることを特徴とする請求項28または29に記載のスキー・ブーツ。
  31. ねじりボックス(157)の補強材が、中足骨に最も近い上面はより薄く可撓性であるが、遠位の表面は完全に剛性で曲げ力全てに耐えるように設計されていることを特徴とする請求項28ないし30のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  32. インサート(63、77)が、動的応答性質を組み合わせて作成されていることを特徴とする請求項1ないし31のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  33. インサートが、それぞれシェルのソールに成形された保持部(75a、75b)上にねじ込まれ、またはそれを覆ってスナップ嵌めすることができる、着脱可能なつま先およびかかと部ウォーキング・ソール・プレート(97、99)に成形されていることを特徴とする請求項32に記載のスキー・ブーツ。
  34. 外側ブーツが、ソール(13)内またはその上、またかかとおよびくるぶしの骨幹の一部から上向きに延びて、内側および横方向の可撓性、およびすねのねじり回転に対処する内側シェル・フレーム(77)を備えていることを特徴とする請求項1ないし33のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  35. 内側シェル・フレームが、両側でくるぶしの上方にかなり延びるシャフト(79)を内側に備えていることを特徴とする請求項34に記載のスキー・ブーツ。
  36. ソール(13)、後および前シェル部分(21、27)が一体形に作成されていることを特徴とする請求項1ないし35のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  37. ソール(13)が、着脱可能な下部ソール(13a)を備えていることを特徴とする請求項1ないし36のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  38. 着脱可能な下部ソール(13a)が、少なくとも2つの別々の部分、すなわちつま先およびかかと部分(97、99)に作成されることを特徴とする請求項37に記載のスキー・ブーツ。
  39. 着脱可能なソール(13a)が、外側ブーツにねじおよびボルトおよび/またはスナップ嵌め連結部(73)で取付け可能であることを特徴とする請求37または38に記載のスキー・ブーツ。
  40. 内側ブーツ(49)が外側ブーツから引き込み可能であることを特徴とする請求項1ないし39のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  41. くるぶし固定および取付け手段(39)が、外側ブーツの内(中)側から横(外)側に延び、スキーヤのくるぶしを包みかかと部分内に後ろに引き寄せることを特徴とする請求項1ないし40のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  42. くるぶし固定および取付け手段(39)が、スキーヤのくるぶしをかかと部分内に後ろに引くため、ソール(13)に対して角度120°より大きく、好ましくは角度130°と145°の間で配置されることを特徴とする請求項1ないし41のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  43. 第1の脚固定および取付け手段(41)が、シャフト(25)のスポイラに取付けられた、可撓性であるが本質的に非伸縮性のストラップ手段であることを特徴とする請求項1ないし42のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  44. 第1の脚固定および取付け手段(41)が、シャフトの頂部から少し離れてシャフト(25)に取付けまたは固定されていることを特徴とする請求項1ないし43のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  45. 第2および第3のすね部締結および取付け手段(43、44)を、外側ブーツ・シェル・プラスチックの一部でもよいシャフト(25)に設けることができることを特徴とする請求項1ないし42のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  46. 足締付け手段(45)が外側ブーツの中足骨領域内に設けられていることを特徴とする請求項1ないし45のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  47. くるぶし固定および取付け手段(39)の下の外側ブーツの足の甲部(29)が圧縮性であることを特徴とする請求項1ないし46のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  48. 前ソール部分(19)およびシャフト(25)が、ブーツ・シャフト(25)から前ソール部分(19)に延びる少なくとも1つのケーブル(105a、105b)によって相互連結されていることを特徴とする請求項1ないし47のいずれかに記載のスキー・ブーツ。
  49. 手段(125)がケーブルの張力を制御し調節するために設けられていることを特徴とする請求項48に記載のスキー・ブーツ。
  50. 本質的に剛性の外側ブーツ、およびスキーヤの足を受ける軟性の内側ブーツ(49)すなわち内側ライニングと、外側ブーツに対して内側ブーツまたはライニングによって受けられたスキーヤのかかとおよびすねを取付けまたは固定するための取付けまたは締付け手段とを備え、
    外側ブーツは、
    ソール(13)、
    ソール(13)に固定され足の後部を受けるように構成された後シェル部分(21)、および
    ソール(13)に固定され、足の前部を受けるように設計された少なくとも1つの前シェル部分(27)を備え、
    後シェル部分は、かかと部(23)、およびソール(13)から上方に延びスキーヤのすねの骨幹に沿って少なくともその後ろで延びるように構成されたシャフト(25)を備えたスキー・ブーツであって、
    外側ブーツのソール(13)は、本質的に剛性の材料、好ましくはプラスチックで作成され、ソール(13)を前および後ソール部分(19、17)に分割する、ソール(13)の中足骨領域内の弾性ゾーン(15)を備え、
    中間上方シェル部分(29)は、外側ブーツの前と後シェル部分(27、21)の間に設けられ、前および後シェル部分(27、21)が互いに対して曲可能であるように設計され、
    前ソール部分(19)およびシャフト(25)は、ブーツ・シャフト(25)から前ソール部分まで延びる少なくとも1つのケーブル(105a、105b)で相互連結されていることを特徴とするスキー・ブーツ。
  51. 引張り手段(125)が、ケーブル(105a、105b)の選択した張力のために設けられていることを特徴とする請求項50に記載のスキー・ブーツ。
  52. ケーブル(105a、105b)が、ソール(13)内に設けられた溝(103a、103b)内に延びていることを特徴とする請求項50または51に記載のスキー・ブーツ。
  53. 請求項1ないし52に記載のスキー・ブーツ、スキー板、および前部およびかかと部ブーツ部分を受けるための前部および後部ビンディング部品を備えたスキー・ビンディングを含むシステム。
  54. 前部と後部のビンディング部品の間でブーツ・ソール(13)の下に取付けられた、弾性またはばねを用いたサスペンション要素が設けられていることを特徴とする請求項53に記載のシステム。
  55. 湾曲したリーフタイプ・スプリング要素がスキー板上で前部ビンディング部品の前方に、またはその下に、かつ後部ビンディング部品の後方に取付けられて、湾曲したスプリング要素が下部ソール表面と協働するようになっていることを特徴とする請求項53または54に記載のシステム。
  56. ソール(13)を後および前ソール部分に分割して、後および前ソール分が互いに対して曲げ可能であるようにする、中足骨部内の弾性ゾーン(15)を備えたソール、具体的にはスキー・ブーツのソール(13)。
  57. 請求項56、および請求項7、8、10、20ないし23、または27ないし33のいずれかに記載のソール。
JP2002590774A 2001-05-23 2001-05-23 スキー・ブーツ Pending JP2004527326A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2001/016768 WO2002094047A1 (en) 2001-05-23 2001-05-23 Ski boot

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004527326A true JP2004527326A (ja) 2004-09-09

Family

ID=21742593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002590774A Pending JP2004527326A (ja) 2001-05-23 2001-05-23 スキー・ブーツ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7231729B2 (ja)
EP (1) EP1389056B1 (ja)
JP (1) JP2004527326A (ja)
CN (1) CN1507328A (ja)
AT (1) ATE376369T1 (ja)
DE (1) DE60131107T2 (ja)
WO (1) WO2002094047A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10335970A1 (de) 2003-08-06 2005-02-24 Stefan Cantz Skischuh mit verbessertem Interface-Verhalten
ITTO20030753A1 (it) * 2003-09-26 2005-03-27 Marco Rigat Scarpone da telemark polifunzionale
US7614638B2 (en) 2004-08-02 2009-11-10 The Burton Corporation Convertible toe strap
DE202005013282U1 (de) * 2005-08-22 2005-12-22 Prototec Aktiengesellschaft Schuhsohle
US20070256331A1 (en) * 2006-05-05 2007-11-08 David Narajowski Ski boot
ITUD20060176A1 (it) * 2006-07-14 2008-01-15 Calzaturificio Dal Bello Spa Calzatura sportiva,quale uno scarpone da sci, da snowboard, a trekking, o simile
ITTV20060176A1 (it) * 2006-10-09 2008-04-10 Head Technology Gmbh Calzatura, particolarmente per la pratica sportiva.
DE102007002968B4 (de) 2007-01-19 2014-07-24 Peter Rosenmeyer Sportschuh
DE102007004360A1 (de) 2007-01-29 2008-08-07 Chrismangelos Technologies Gmbh Vorrichtung zur Übertragung von Steuerbefehlen auf Skier
EP2042049A1 (de) * 2007-09-28 2009-04-01 ATOMIC Austria GmbH Sportschuh, insbesondere alpiner Schischuh und Schilanglauf-Schuh
FR2923362B1 (fr) * 2007-11-13 2010-04-30 Salomon Sa Chaussure a serrage de tige ameliore
ITVE20080040A1 (it) * 2008-05-09 2009-11-10 Ober Alp Spa Scarpone da sci, in particolare da sci alpinismo.-
EP2227974B1 (en) * 2009-03-10 2012-05-02 Calzaturificio S.C.A.R.P.A. S.p.A. Ski boot
US20110099846A1 (en) * 2009-06-16 2011-05-05 Bruce Fischer Alpine ski boot with strap closure
AT508426B1 (de) * 2009-06-17 2011-12-15 Atomic Austria Gmbh Sportschuh mit einer äusseren schale aus formgespritztem kunststoff
US8307572B2 (en) * 2009-09-21 2012-11-13 Nike, Inc. Protective boot
US10271610B2 (en) * 2010-10-21 2019-04-30 Heidi Henkel Flexible and precisely fitting ski boot for maximum efficiency and foot and leg health during Nordic skiing
US10264845B2 (en) * 2011-11-16 2019-04-23 Kelly Rastello Ski boot system
FR2998764B1 (fr) * 2012-11-30 2015-06-19 Salomon Sas Chaussure de sport adaptable
US20140150300A1 (en) * 2012-11-30 2014-06-05 Salomon S.A.S. Adaptable sports footwear
US10264847B2 (en) 2013-04-03 2019-04-23 Joan Oloff Footwear with metatarsal offloading
US9380827B1 (en) * 2013-05-16 2016-07-05 Propet Global Limited Post-operative shoe and method for construction thereof
JP7043391B2 (ja) * 2015-04-10 2022-03-29 フージェール、レイモンド 横方向性能を強化する、スキーブーツとストラップの組合体
FR3054106B1 (fr) * 2016-07-22 2019-07-05 Salomon Sas Semelle de chaussure de ski facilitant la marche
CN106723617B (zh) * 2017-01-09 2018-12-18 中国地质大学(武汉) 一种能根据脚部温度调节尺寸的环保移动电源鞋
US10398191B2 (en) * 2017-05-04 2019-09-03 Carl Cox Ski boot assembly
US11278079B2 (en) * 2018-01-16 2022-03-22 Phantom Snow Industries Llc Adjustable and dual-suspension boot levers
US11930887B2 (en) 2019-05-31 2024-03-19 Nike, Inc. Protective upper for article of footwear
CN111150170A (zh) * 2020-01-16 2020-05-15 浙江工贸职业技术学院 一种多用雪地靴
USD948848S1 (en) * 2021-03-26 2022-04-19 Converse Inc. Shoe
USD948847S1 (en) * 2021-03-26 2022-04-19 Converse Inc. Shoe
USD1025564S1 (en) 2021-05-05 2024-05-07 Converse Inc. Shoe
CN114098210A (zh) * 2021-11-25 2022-03-01 董号 一种用于农业泥地工作的防陷连体鞋
WO2023092397A1 (zh) * 2021-11-25 2023-06-01 孙寅贵 单板滑雪靴

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3343077A1 (de) 1983-07-11 1985-06-05 Horst 6384 Schmitten Siegemund Sohle fuer einen sportschuh
US4839972A (en) * 1986-02-28 1989-06-20 Pack Roger N Footwear with pivotal toe
US4677769A (en) * 1986-02-28 1987-07-07 Eddress Ahmad Footwear with pivotal toe
AT390171B (de) * 1986-07-24 1990-03-26 Dynafit Gmbh Skischuh und verfahren zur herstellung desselben
US4920665A (en) * 1987-04-13 1990-05-01 Pack Roger N Pivoting ski boot
WO1991016957A1 (en) 1990-04-30 1991-11-14 Roger Nelson Pack Ski and hinged boot apparatus with central flexed structure
WO1995026654A1 (de) 1994-03-30 1995-10-12 Htm Sport-Und Freizeitgeräte Aktiengesellschaft Skischuh
JPH08154702A (ja) * 1994-12-03 1996-06-18 Kazuo Osawa スキー用ブーツ
US5992872A (en) 1997-08-28 1999-11-30 Proctor; Charles Wesley Ski boot designed for use with parabolic alpine skis
FR2771902B1 (fr) 1997-12-05 2000-01-28 Rossignol Sa Chaussure de ski alpin a tige souple
IT1307011B1 (it) * 1999-01-26 2001-10-11 Scarpa Calzaturificio Spa Scarpone da sci.
IT1307012B1 (it) * 1999-01-26 2001-10-11 Scarpa Calzaturificio Spa Scarpone da sci.
DE50003859D1 (de) 1999-11-15 2003-10-30 Hans-Martin Heierling Wintersportschuh
EP1221290B1 (en) * 2001-01-08 2005-04-13 Calzaturificio S.C.A.R.P.A. S.p.A. Ski boot
ATE357858T1 (de) * 2001-01-22 2007-04-15 Scarpa Calzaturificio Spa Skischuh

Also Published As

Publication number Publication date
EP1389056B1 (en) 2007-10-24
WO2002094047A1 (en) 2002-11-28
US7231729B2 (en) 2007-06-19
US20040211091A1 (en) 2004-10-28
EP1389056A1 (en) 2004-02-18
ATE376369T1 (de) 2007-11-15
CN1507328A (zh) 2004-06-23
DE60131107T2 (de) 2008-10-02
DE60131107D1 (de) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004527326A (ja) スキー・ブーツ
CN100525731C (zh) 具有整体的旋后肌装置的运动鞋和类似物品
US7428789B2 (en) Sports shoe for running or cross-country skiing
JP3753745B2 (ja)
US5771609A (en) Snowboard boot with inner stiffening assembly
US4542598A (en) Athletic type shoe for tennis and other court games
US4924605A (en) Shoe dynamic fitting and shock absorbtion system
US7207126B2 (en) Movable cover for rigidifying and/ or protecting the front face of an article of footwear, such as a snowboard boot
EP1628548B1 (en) Improved dorsiflexion shoe
US20010018805A1 (en) Sole-support assembly for a boot
WO1993020725A1 (en) Sport shoe and support system
EP1713354A2 (en) Ski boot
JPH11203A (ja) スポーツ用シューズのミッドソール構造およびその成形方法
US20020088146A1 (en) Composite ski boot
CA2359377A1 (en) Foot retaining system
US20040020081A1 (en) Sport boot
US6209229B1 (en) Snowboard boot including an internal shell and a journalled rigid back portion
EP1800554A1 (en) Ski boot
US6726225B1 (en) Ankle support for an in-line skate
EP0171419B1 (en) Shoe dynamic fitting and shock absorbtion system
JPH11503355A (ja) 対捻れ補剛材を有するスポーツ靴
RU2795494C2 (ru) Адаптивная обувь для игры в футбол
EP4226803A2 (en) Stabilizing element for a shoe upper
WO1997018019A1 (en) Skate with pivoting wheel frame
WO2024035264A1 (en) Skates and method for manufacturing skates

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060127