JP2004525946A - チオフェン類およびそれらから誘導される重合体 - Google Patents

チオフェン類およびそれらから誘導される重合体 Download PDF

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Abstract

【化1】
Figure 2004525946

C2−C5アルキレン架橋、立体選択的に置換された線状もしくは分枝鎖状のC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基(場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよい)、または場合により置換されていてもよいアリール基を含んでなる式により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有するチオフェン化合物、それから誘導される重合体、式(I)に従うチオフェンを重合するための場合により化学的または電気化学的であってよい方法、並びにそれらから誘導される重合体を含有する分散液、ペーストおよび層。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なチオフェン化合物およびそれらから誘導されるポリチオフェン類に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリチオフェン類はそれらの興味ある電気および/または光学性質のために徹底的に研究されてきた。ポリチオフェン類は化学的もしくは電気化学的な酸化または還元で電気伝導性になる。それらの最終的に得られうる電気伝導率は、それらの化学的組成、ポリチオフェン連鎖中のチオフェン単量体の重合の立体規則性およびそれらのπ−共役長さにより決められる。未置換のチオフェン類または同じ基で3−および4−位置で置換されたチオフェン類を重合する場合には、そのような立体規則性問題は起きない。
【0003】
特許文献1には、統計学的に平均して60〜100重量%の式(1):
【0004】
【化1】
Figure 2004525946
【0005】
[式中、RはC1−C2−アルコキシ基または−O(CHCHO)CHであり、n=1〜4であり、そしてRは水素原子、C1−C12−アルキル基、C1−C12−アルコキシ基または−O(CHCHO)CHであり、n=1〜4であるか、或いはRおよびRは一緒になって−O(CH−CH−または−O(CH−O−であり、m=1〜12である]
の少なくとも1種の単量体から誘導される構造単位、0〜40重量%の式(2):
【0006】
【化2】
Figure 2004525946
【0007】
[式中、RおよびRは互いに独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−C12アルキル基またはアリール基であるか或いはそれらに結合しているC−原子と一緒になって芳香族環を形成し、RおよびRは互いに独立して水素原子を表すか或いはRはRおよびそれらに結合しているC−原子と一緒になってまたはRはRおよびそれらに結合しているC−原子と一緒になって各々が芳香族環を形成し、Xは酸素原子、硫黄原子、=NH基、=N−アルキル基または=N−アリール基を表す]
の少なくとも1種の単量体から誘導される構造単位、0〜40重量%の式(3):
【0008】
【化3】
Figure 2004525946
【0009】
[式中、R、R、RおよびR10は互いに独立して水素原子、C1−C12アルキル基、C1−C12アルコキシ基またはアリール基を表し、YおよびZは互いに独立して酸素原子、硫黄原子、=NH基、=N−アルキル基または=N−アリール基を表し、R11はアリーレン基、ヘテロアリーレン基または式(CH=CH)の共役系を表し、ここでoは1、2または3である]
の少なくとも1種の単量体から誘導される構造単位、0〜40重量%の式(4):
【0010】
【化4】
Figure 2004525946
【0011】
[式中、R12およびR13は互いに独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−C12アルキル基、C1−C12アルコキシ基、C1−C4アルキルアミノ基またはC1−C4アシルアミノ基を表し、R14はハロゲン原子、C1−C12アルキル基、C1−C12アルコキシ基、C1−C4アルキルアミノ基またはC1−C4アシルアミノ基を表し、そしてXは上記の意味を有する]
の少なくとも1種の単量体から誘導される構造単位が、2−位置および/または5−位置における結合により互いに結合されている本質的に電気伝導性である重合体が開示されており、ここで酸化された形態の重合体は25℃において双極性非プロトン性溶媒の中に完全に可溶性でありそして25℃の100mL溶媒中の少なくとも0.1gの重合体の含有量を有する溶液が得られる。
【0012】
特許文献2には、式:
【0013】
【化5】
Figure 2004525946
【0014】
[式中、Aは場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキレン基を示す]
の構造単位を含有するポリチオフェン、対応するチオフェンの酸化重合によるその製造が開示されており、そしてポリ(3,4−エチレン−ジオキシチオフェン)、ポリ[3,4−(1’−メチル)エチレンジオキシ−チオフェン]、ポリ[3,4−(1’−n−ヘキシル)−エチレン−ジオキシチオフェン]およびポリ[3,4−(1’−n−デシル)エチレンジオキシチオフェン]を例示している。3,4−(1’−n−オクチル)エチレンジオキシチオフェン、3,4−(1’−n−テトラデシル)エチレンジオキシチオフェンおよびそれらの対応するホモ重合体の合成が開示され(非特許文献1参照)、そしてアクリレート−およびグリム−置換された3,4−(1’−ヒドロキシメチル)エチレンジオキシチオフェンの合成が開示されている(非特許文献2参照)。3,4−(1’−アリルオキシメチル)エチレンジオキシチオフェン、3,4−(1’−グリシドキシメチルエチレン)ジオキシ−チオフェンおよび3,4−(1’−ω−ヒドロキシヘキシルオキシメチル)エチレンジオキシチオフェン、3,4−(2’−アリルオキシメチル−プロピレン)ジオキシチオフェン、3,4−(2’−グリシドキシ−メチル)プロピレンジオキシ−チオフェンおよび3,4−(2’−ω−ヒドロキシヘキシルオキシ−メチル)プロピレンジオキシ−チオフェン、並びにそれらの対応するホモ重合体の合成が開示されている(非特許文献3参照)。3,4−(1’−ω−スルホブチルオキシメチル)エチレンジオキシ−チオフェンおよび対応するホモ重合体の合成が開示されている(非特許文献4参照)。3,4−(1’−n−ヘキシルオキシメチル)−エチレンジオキシチオフェン、3,4−(1’−n−オクチルオキシメチル)エチレンジオキシ−チオフェン、3,4−(1’−n−デシルオキシメチル)エチレンジオキシチオフェン、3,4−(1’−n−ドデシルオキシメチル)エチレンジオキシチオフェン、3,4−(1’−n−テトラデシルオキシメチル)エチレンジオキシチオフェン、3,4−(1’−ヘキサデシルオキシメチル)エチレンジオキシチオフェンおよびそれらの対応するホモ重合体の合成が開示されている(非特許文献5参照)。3,4−(1’−(ポリオキシエチレンオキシメチル−エチレン)ジオキシ−チオフェンおよび対応するホモ重合体の合成が開示されている(非特許文献6参照)。
【0015】
エステル交換反応による3,4−(2’,2’−ジメチル)プロピレンジオキシチオフェンおよび3,4−(2’,2’−ジエチル)プロピレンジオキシチオフェンの合成並びにそれらから誘導される重合体が開示されている(非特許文献7参照)。エステル交換反応による3,4−(2’,2’−ジエチル)プロピレンジオキシチオフェン、3,4−(2’,2’−ジブチル)プロピレンジオキシチオフェンおよび3,4−(2’,2’−ジオクチル)プロピレンジオキシチオフェンの合成並びにそれらから誘導される重合体も開示されている(非特許文献8参照)。
【0016】
キラルチオフェン類である3−プロピルチオフェンの(S)(+)−および(R)(−)−2−フェニルブチルエーテルの重合が開示されている(非特許文献9参照)。ポリ{3−[2−((S)−2−メチルブトキシ)エチル]チオフェン}の重合が開示されている(非特許文献10参照)。さらに、位置規則性ポリ[3−(S−3’,7’−ジメチルオクチル)−チオフェン]の製造も開示されている(非特許文献11参照)。彼らは、立体基が骨格から充分遠く離れている場合には共役は比較的影響を受けずそしてこの重合体が微小な溶媒変動により誘発される大きな配座変化を表したことを、示した。
【0017】
電気化学的に重合された3,4−(1’−メチル)エチレンジオキシ−チオフェン、3,4−(1’−n−ヘキシル−エチレン)−ジオキシチオフェン、3,4−(1’−n−デシル)エチレン−ジオキシチオフェンおよび3,4−(1’−n−テトラデシル)エチレン−ジオキシチオフェンの伝導率が開示されそして1’−位置で炭素数10もしくはそれ以下のn−アルキル基で置換されたポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)類がポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)より低い電気伝導率を示すことを提示した(非特許文献12参照)。n−C1429基で置換されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)類はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)と比べて650から850S/cmへの電気伝導率における30%の増加を示した。
【0018】
今までに製造されそして研究されてきた伝導性重合体の一般的な欠点は、それらの伝導率がある種の用途にとっては依然として低すぎること、それらの可視光線透過率が不充分に高いこと、および/またはそれらが加工可能でないことである。
【特許文献1】
欧州特許出願第257573号明細書
【特許文献2】
欧州特許出願第339340号明細書
【非特許文献1】
B.Sankaran and J.R.Reynolds,Polymer Material Science and Engineering,volume 72,p.319−320、1995
【非特許文献2】
D.M.Welsh et al.,Polymer Preprints,volume 38(2)、p.320、1997
【非特許文献3】
S.C.Ng et al.,Journal of Materials Science Letters,volume 16、p.809−811 1997
【非特許文献4】
O.Stephan et al.,Journal of Electoanalytical Chemistry,volume 443、p.217−226、1998
【非特許文献5】
P.Scottland et al.,J.Chim.Phys.,volume 95、p.1258−1261、1998
【非特許文献6】
S.Akoudad et al.,Electochemistry Communications,volume 2,p.72−76、2000
【非特許文献7】
D.M.Welsh et al., Polymer Preprints,volume 40(2),p.1206 1999
【非特許文献8】
L.J.Kloeppner et al.,Polymer Preprints,volume 40(2)、p.792、1999
【非特許文献9】
M.Lemaire et al.,Journal of the Chemical Society Chemical Communications,p.658、1988
【非特許文献10】
M.M.Bauman et al.,1995
【非特許文献11】
G.Bidam,S.Guillerez and V.Sorokin, (Advanced Materials,volume 8、p.157−160、1996
【非特許文献12】
B.Groenendaal,G.Zotti and F.Jonas,Synthetic Metals,volume 118(1−3)、p.105−109、2001
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
従って、本発明の一面は重合時にポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)類を与える3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン類を提供することであり、該ポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)類は酸化または還元時に高い電気伝導率、高い可視光線透過率および/または良好な加工性を示す。
【0020】
本発明の別の面および利点は以下の記述から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0021】
エチレン基がある基で立体選択的に置換されている、すなわちエチレン架橋のところでキラル中心を有する、ポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)類がそのエナンチオマー単量体のラセミ混合物を用いて製造される重合体と比べて酸化状態で改良された電気伝導率を示すことが驚くべきことに見出された。例えばd−および1−形態の2−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンのラセミ化合物でなくキラル2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの重合の場合には、Groenendaal et al.,により2001年にSynthetic Metals,volume 118(1−3)、p.105−109に開示された重合および測定技術を用いて9の因数の電気伝導率における増加が観察された。この電気伝導率値は同じ重合および測定技術を用いるポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)のものより因数で約2.8高い。
【0022】
式(I):
【0023】
【化6】
Figure 2004525946
【0024】
[式中、
AはC2−C5アルキレン架橋を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基、または場合により置換されていてもよいアリール基を表す]
により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有するチオフェン化合物が本発明により提供される。
【0025】
式(1)に従う上記のチオフェンから誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)も本発明に従いさらに提供される。
【0026】
上記のチオフェンを重合する方法も本発明に従い提供される。
【0027】
式(1)に従う上記のチオフェンから誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する分散液も本発明に従い提供される。
【0028】
式(1)に従う上記のチオフェンから誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する印刷可能ペーストも本発明に従い提供される。
【0029】
物体、例えばガラス板、プラスチック箔、紙などをコーティングするための式(1)に従う上記のチオフェンから誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する分散液の使用も本発明により提供される。
【0030】
式(1)に従う上記のチオフェンから誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する帯電防止層も本発明に従い提供される。
【0031】
式(1)に従う上記のチオフェンから誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する電気伝導層も本発明に従い提供される。
【0032】
図1は式(I)に従うキラルチオフェン化合物を電気化学的に重合するために使用される3電極電池の図式的表示である。100μm厚さおよび3mm幅の2つの白金バンドが20μmマイラー(Mylar)TMスペーサーで離されて保たれておりそして直径5〜8mmのガラス管中のエポキシ樹脂中に埋められている。
【0033】
定義
明細書および添付された特許請求の範囲で使用される単数形の冠詞はその概念が明らかに別のことを述べていない限り複数形も包含する。それ故、例えば、「式(I)に従うチオフェン」の対象は1種より多いそのようなチオフェンを包含し、「式(I)に従うチオフェン」の重合の対象は1種より多いそのようなチオフェンの共重合を包含する。
【0034】
用語C1−C5アルキレンは、オキシメチレンオキシ、1,2−ジオキシエチレン、1,3−ジオキシプロピレン、1,4−ジオキシブテンおよび1,5−ジオキシペンテン基を表す。
【0035】
用語アルキルはアルキル基中の各炭素数に関して可能な全ての変種を意味し、すなわち炭素数3に関してはn−プロピルおよびイソプロピルを、炭素数4に関してはn−ブチル、イソブチルおよびターシャリー−ブチルを、炭素数5に関してはn−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピルおよび2−メチル−ブチルなどを意味する。
【0036】
キラル中心は、4個の異なる基に結合する原子、すなわち炭素原子、である。キラル中心を含有する分子はその鏡像の下で重ねることができずそしてキラル性を示すであろうし、ここでキラル性は非対称性分子の利き手(handedness)である。そのような分子は一般的に、純粋状態で単離される場合には、偏光計で検出可能な偏光の旋光度を示す。
【0037】
用語d−および1−化合物のラセミ混合物は、化合物が光学活性基を有しそしてd−および1−エナンチオマー類の正確な混合物が統計学的に決められることを意味する。
【0038】
トリフラート基はトリフルオロメチルスルホネート基である。
【0039】
メシレート基はメチルスルホニル基である。
【0040】
シャープレス(sharpless)エポキシド化はA.Pfenningerにより1986年にSynthesis,p.89−116に記載された非対称性エポキシド化である。
【0041】
用語水性は本発明の目的のためには、少なくとも60容量%の水、好ましくは少なくとも80容量%の水を含有し、そして場合により水混和性有機溶媒、例えばアルコール類、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール、イソ−アミルアルコール、オクタノール、セチルアルコールなど、グリコール類、例えばエチレングリコール、グリセリン、N−メチルピロリドン、メトキシプロパノール、並びにケトン類、例えば2−プロパノンおよび2−ブタノンなどを含有してもよいことを意味する。
【0042】
式(I)に従うチオフェン化合物
本発明の第一態様によると、式(I)のチオフェン化合物はRがC4−C20アルキル基であるR基を有する。
【0043】
本発明の第二態様によると、式(I)のチオフェン化合物はRがC6−C18アルキル基であるR基を有する。
【0044】
本発明の第三態様によると、式(I)のチオフェン化合物はRがC6−C14アルキル基であるR基を有する。
【0045】
本発明の別の第四態様によると、式(I)のチオフェン化合物は基Rがエーテル、エステルもしくはアミド置換基を含有するかまたは置換基の少なくとも1個がスルホネート、ホスホネート、ハロゲンおよびヒドロキシ基よりなる群から選択されるR基を有する。
【0046】
本発明に従う式(I)に従うチオフェン化合物は、既知の方法、例えば独国特許第3804522号およびHOUBEN−WEYL,volume VI/3,part 3,p.171−173(1971)に開示されたチオフェン誘導体、例えば3,4−ジメトキシチオフェン、を用いるエステル交換反応または1994年にElectrochimica Acta volume 39、p.1345−1347に開示されたチオフェン誘導体、例えば3,4−ジヒドロキシチオフェン−2,5−ジカルボン酸のジメチルエステル、を用いる二重ウィリアムソン反応により製造することができる。式(II):
【0047】
【化7】
Figure 2004525946
【0048】
[式中、RおよびRは独立してOH、ハロゲン、メシレート置換基、トリフラート置換基、トシレートまたは他のスルホネート置換基を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合により置換されていてもよいC2−C18アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシまたはポリエチレンオキシド基(場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルおよびスルホネート基よりなる群から洗濯される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよい)または場合により置換されていてもよいアリール基を表し、そしてmは0〜3の数を表す]
により示されるキラル分子が、式(I)により表されるチオフェン誘導体の製造用試薬である。一般式(II)に従うキラル分子は有機化学で既知の標準的方法、例えばオレフィン類、例えば置換されたエテン、プロペン、1−もしくは2−ブテン、1,2−ジメチル−3−ブテン−2,3、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、の非対称性ジヒドロキシル化もしくはハロゲン化、エポキシド類の非対称性開環、非対称性エポキシド化など、シャープレスエポキシド化およびその後のジヒドロキシル化、を用いて製造することができる。それらはエナンチオマー類のラセミ混合物から、キラル分子を有する1種のエナンチオマーを錯化することにより、分離することもできる。数種の化合物、例えば(S)−(+)−1,2−プロパンジオールおよび(S)−(+)−1,2−ドデカンジオール、は市販されている。
【0049】
式(I)に従うチオフェン化合物から誘導されるポリ(3,4−
アルキレンジオキシチオフェン)類
本発明の第五態様は、式(I)に従うチオフェン化合物から誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシチオフェン)である。
【0050】
本発明の第六態様は、ポリ{キラル2−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}、ポリ{キラル2−オクチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}およびポリ{キラル2−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}よりなる群から選択されるポリ(3,4−アルキレンジオキシチオフェン)である。
【0051】
本発明の第七態様は、ポリ{キラル2−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}、ポリ{キラル2−オクチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}およびポリ{キラル2−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}、ポリ{キラル2−ドデシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}、ポリ{キラル2−テトラデシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}、ポリ{キラル2−ヘキサデシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}およびポリ{キラル2−オクタデシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}よりなる群から選択されるポリ(3,4−アルキレンジオキシチオフェン)である。
【0052】
本発明の第八態様は、ポリ{キラル2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}である。
【0053】
本発明の第九態様は、ポリ{キラル2−n−オクチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}である。
【0054】
本発明の第十態様は、ポリ{キラル2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4−]ジオキシン}である。
式(I)に従うチオフェン化合物の化学的重合
式(I)に従うチオフェン化合物は化学的に(酸化的および還元的に)重合することができる。例えばJournal of the American Chemical Society,volume 85 p.454−458(1963)およびJ.Polymer Science Part A Polymer Chemistry volume 26,p.1287−1294(1988)に記載されているようなピロールの酸化重合用に使用される酸化剤を、チオフェン類の酸化重合用に使用することができる。本発明の第七態様によると、安価で且つ容易に入手可能な酸化剤、例えば鉄(III)塩類、例えばFeCl、有機酸類の鉄(III)塩類、例えばFe(OTs)、H、KCr、過硫酸アルカリおよびアンモニウム、過ホウ酸アルカリおよび過マンガン酸カリウム、が酸化重合で使用される。
【0055】
理論的には、チオフェン類の酸化重合は1モルの式(I)のチオフェン当たり2.25当量の酸化剤を必要とする[例えば、J.Polymer Science Part A Polymer Chemistry,Volume 26,p.1287−1294(1988)参照]。実際には、重合可能単位1個当たり0.1〜2当量の過剰の酸化剤が使用される。過硫酸塩類および鉄(III)塩類の使用は、それらが腐食的に作用せず且つ特に式(I)に従うチオフェン化合物の場合には酸化重合は非常にゆっくり進行するためチオフェン類および酸化剤を一緒に溶液またはペースト状にすることができそして処理しようとする基質に適用できるという大きな技術的利点を有する。溶液またはペーストの適用後に、コーティングされた基質を加熱することにより酸化重合を促進させうる。
【0056】
還元重合は、2001年にTetrahedron Letters,volume 42、p.155−157にそして1998年にMacromolecules,volume 31、p.2047−2056にそれぞれ開示されたスチル(Stille)(有機錫)およびスズキ(Suzuki)(有機ホウ素)方式を用いてまたは1999年に日本化学会誌(Bull.Chem.Soc.Japan)、72巻、621頁にそして1998年にAdvanced Materials,volume 10,p.93−116に開示されたニッケル錯体を用いて行なうことができる。
【0057】
式(I)に従うチオフェン化合物は他の重合可能な複素環式化合物、例えばピロール、と化学的に共重合されうる。
【0058】
式(I)に従うチオフェン化合物の電気化学的重合
式(I)に従うチオフェン化合物は電気化学的に重合されうる。式(I)に従うチオフェン化合物の電気化学的な酸化重合は−78℃から使用される溶媒の沸点までの温度において行なわれ、−20℃〜60℃の間の温度が好ましい。反応時間は、特定のチオフェンによるが、一般的に数秒間〜数時間の間である。チオフェン化合物の電気化学的重合は1994年にDietrich et al.,Journal Electroanalytical Chemistry,volume 369,p.87−92に記載された。
【0059】
式(I)に従うチオフェン化合物の電気化学的酸化中の使用に適する不活性液体は、水、アルコール類、例えばメタノールおよびエタノール、ケトン類、例えばアセトフェノン、ハロゲン化された炭化水素類、例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロメタンおよびフルオロ炭化水素類、エステル類、例えば酢酸エチルおよび酢酸ブチル、芳香族炭化水素類、例えばベンゼン、トルエンおよびキシレン、脂肪族炭化水素類、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタンおよびシクロヘキサン、ニトリル類、例えばアセトニトリルおよびベンゾニトリル、スルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド、スルホン類、例えばジメチルスルホン、フェニルメチルスルホンおよびスルホラン、液体脂肪族アミド類、例えばメチルアセトアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ピロリドン、N−メチル−ピロリドン、カプロラクタム、N−メチル−カプロラクタム、脂肪族および混合脂肪族並びに芳香族エーテル類、例えばジエチルエーテルおよびアニソール、液体ウレア類、例えばテトラメチルウレアまたはN,N−ジメチル−イミダゾリジノンである。
【0060】
式(I)に従うチオフェン化合物の電気化学的重合中の使用に適する電解質添加剤は好ましくは遊離酸類または普通の導電性塩類であり、それらは使用する溶媒中である種の溶解度を示す。特に適する電解質は、過塩素酸塩、トシレート、テトラフルオロホウ酸塩またはヘキサフルオロホスホン酸塩アニオンと組み合わされたアルカリ、アルカリ土類もしくは場合によりアルキル化されたアンモニウム、ホスホニウム、スルホニウムまたはオキソニウムカチオン類である。
【0061】
電解質添加剤は、少なくとも0.1mAの電流が電気化学的酸化中に流れるような量で使用される。
【0062】
電気化学的重合は連続的にまたは不連続的に行うことができる。既知の電極材料は、ITO−被覆ガラス、貴金属または鋼メッシュ、炭素充填重合体、蒸発金属コーティング絶縁体層およびカーボンフェルト(carbon felt)である。
【0063】
電気化学的酸化中の電流密度は広い範囲内で変えることができる。本発明の第十一態様によると、電気伝導層中の電流密度は0.0001〜100mA/cmである。本発明の第十二態様によると、電気伝導層中の電流密度は0.01〜40mA/cmである。これらの電流密度では、約0.1〜50Vの電圧が設定される。
【0064】
式(I)に従うチオフェン化合物は他の重合可能な複素環式化合物、例えばピロール、と電気化学的に共重合されうる。
式(I)に従うチオフェン化合物から誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する分散液
本発明に従う分散液の第一態様によると、分散液はさらにポリアニオンも含有する。
【0065】
本発明に従う分散液の第二態様によると、分散液はさらにポリ(スチレンスルホン酸)も含有する。
【0066】
本発明に従う分散液の第三態様によると、分散媒体は水性分散媒体である。
【0067】
ポリアニオン化合物
本発明に従う分散液中での使用のためのポリアニオン化合物は欧州特許出願第440957号に開示されており、そして重合体状カルボン酸類、例えばポリアクリル酸類、ポリメタクリル酸類またはポリマレイン酸類、およびポリスルホン酸類、例えばポリ(スチレンスルホン酸)を包含する。これらのポリカルボン酸類およびポリスルホン酸類はビニルカルボン酸類およびビニルスルホン酸類と他の重合可能単量体、例えばアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類およびスチレンとの共重合体でもありうる。
【0068】
工業的用途
式(I)に従うキラルチオフェン化合物から誘導される化学的または電気化学的に製造される重合体は、可視光線の低い吸収および赤外線に対する高い吸収と一緒に高い電気伝導率を示す。従って、それらの層は高度に電気伝導性であり、可視光線に対して高度に透過性でありそして熱絶縁性である。そのようなポリチオフェン類は広範囲の硬質および柔軟性基質、例えばセラミック、ガラスおよびプラスチックに適用すること基質はができ、そして例えばプラスチックシートのような柔軟性基質に特に適しており、そしてポリチオフェン層の電気伝導性を失わずに実質的に曲げたり変形したりすることができる。
【0069】
そのようなポリチオフェン類は従って光電気装置、電池、コンデンサー並びに有機および無機エレクトロルミネッセント装置の中で、電磁遮蔽層の中で、熱遮蔽層の中で、写真フィルム、サーモグラフィック記録材料およびフォトサーモグラフィック記録材料を包含する広範囲の製品用の帯電防止コーティングの中で、スマートウィンドウ(smart windows)の中で、エレクトロクロミック装置の中で、有機および生物有機物質用のセンサーの中で、電界効果トランジスターの中で、印刷版の中で、伝導性樹脂接着剤の中で並びに自立性電気伝導性フィルムの中で利用することができる[the Handbook of Oligo− and Polythiophenes, Chapter 10, Edited by D.Fichau,Wiley−VCH,Weinheim(1999)も参照のこと]。
【0070】
本発明を以下で比較例および本発明の実施例により説明する。これらの実施例に示された百分率および比は断らない限り重量による。キラル化合物の旋光度はヘキサン中の3種の濃度に関してオプティカル・アクティビティー(Optical Activity)AA10多波長偏光計を用いて25℃において5mmの内径を有する5cm電池を用いて365、436、540、578および579nmの波長で測定した。
【0071】
比較例1
キラル2−メチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの合成
3,4−ジメトキシチオフェン(5.18g)、(S)−1,2−プロパンジオール(3.0g)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(100mg)のトルエン(50ml)中溶液を95℃に加熱し、その間に窒素の連続流を溶液上に通した。30時間後に、反応混合物を酢酸エチルの中に注ぎ、NaHCOで洗浄しそして有機層を濃縮した。その後のn−ヘキサンを溶離剤として用いるSiO上での濾過で、純粋生成物(3.90g)を生じた。GC−MS:156(純度>99%)、H−NMR(CDCl):δ6.30(2×d、2H)、4.26(m、1H)、4.15(dd、1H)、3.82(dd、1H)、1.35(d、3H)ppm、比旋光度[α]=25℃および436nmにおいてヘキサン(c=0.066)中で−46°。
【0072】
比較例2
ラセミ2−メチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの合成
比較例1に記載された通りのラセミ1,2−プロパンジオールを用いる3,4−ジメトキシチオフェンのエステル交換によりラセミ2−メチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンを合成した。それをGC−MSおよびH−NMR分光学により同定し、そしてそれは旋光度を示さなかった。
【0073】
本発明実施例1
キラル2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの合成
3,4−ジメトキシチオフェン(1.90g)、トルエン(30ml)、(S)−1,2−ドデカンジオール(2.50g)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(100mg)の溶液を、N−流を溶液上に連続的に導入しながら、95℃に加熱した。24時間後に、反応混合物を酢酸エチル中に注ぎ、NaHCOで洗浄しそして有機層を濃縮した。その後のn−ヘキサン/CHClを溶離剤として用いるSiO上での濾過で、純粋生成物(2.40g)を生じた。H−NMR(CDCl):δ6.29(s、2H)、4.15(dd、1H)、4.11(m、1H)、3.93(dd、1H)、1.67−1.20(18H)、0.88(t、3H)ppm、比旋光度[α]=25℃および436nmにおいてヘキサン(c=0.066)中で−88°。
【0074】
比較例3
ラセミ2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの合成
実施例1に記載された通りのラセミ1,2−ドデカンジオールを用いる3,4−ジメトキシチオフェンのエステル交換によりラセミ2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンを合成した。それをGC−MSおよびH−NMR分光学により同定し、そしてそれは旋光度を示さなかった。
【0075】
本発明実施例2
キラル2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの合成
実施例1に記載された通りの(S)−1,2−オクタンジオールを用いる3,4−ジメトキシチオフェンのエステル交換によりキラル2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンを合成し、そして99.69%の純度まで精製した。それをGC−MSおよびH−NMR分光学により同定し、そしてそれは25℃および436nmにおけるヘキサン中での−100°の比旋光度を示した。
【0076】
比較例4
ラセミ2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの合成
実施例1に記載された通りのラセミ1,2−オクタンジオールを用いる3,4−ジメトキシチオフェンのエステル交換によりラセミ2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンを合成した。それをGC−MSおよびH−NMR分光学により同定し、そしてそれは旋光度を示さなかった。
【0077】
本発明実施例3
キラル2−n−オクチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの合成
実施例1に記載された通りの(S)−1,2−デカンジオールを用いる3,4−ジメトキシチオフェンのエステル交換によりキラル2−n−オクチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンを合成し、そして99.24%の純度まで精製した。それをGC−MSおよびH−NMR分光学により同定し、そしてそれは25℃および436nmにおけるヘキサン中での−88°の比旋光度を示した。
【0078】
本発明実施例4
キラル2−n−ドデシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの合成
実施例1に記載された通りの(S)−1,2−テトラデカンジオールを用いる3,4−ジメトキシチオフェンのエステル交換によりキラル2−n−ドデシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンを合成し、そして98.01%の純度まで精製した。それをGC−MSおよびH−NMR分光学により同定し、そしてそれは25℃および436nmにおけるヘキサン中での−65°の比旋光度を示した。
【0079】
本発明実施例1〜4および比較例1〜4の3,4−エチレンジオキシチオフェン誘導体の電気的重合
電気的重合を25℃において標準的3電極電池を用いて行なった。作動電極は、白金、金または酸化錫インジウムであった。対電極は白金であり、基準電極は銀/アセトニトリル中0.1M過塩素酸銀(0.34V対SCE)であった。
【0080】
本発明の実施例1〜4および比較例1〜4の2−アルキル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン化合物の1種のアセトニトリル中10−2M溶液およびNaClO中0.1M溶液を、図1に示された電池の中で0.7−0.8Vの電圧をかけることにより、重合した。5mAcm−2の電流密度を電気的重合で使用した。
本発明の実施例1〜4および比較例1〜4の電気的に重合された3,4−エチレンジオキシチオフェン誘導体のその場での電気伝導率測定
電気伝導率測定を電気的重合を行なったのと同じ3電極電池の中で単量体の不存在下で行なった。伝導率測定用の電極は、図1に示されているように、20μmのバンド間(interband)空間を有する2バンド白金電極(各バンドに関して0.3cm×0.01cm)であった。白金電極を重合体で、抵抗条件の制限を確実に得るための80mCの移動(passage)により、コーティングした。小振幅(典型的には10mV)DC電圧をバンド間にかけそしてそれにより得られる電流を記録することにより、電気伝導率を測定した。ポリ(3−メチルチオフェン)(60S/cm)を電気伝導率基準として使用した。本発明実施例1〜4および比較例1〜4の2−アルキル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン化合物の電気的重合で観察された電気伝導率の結果を表3に示す。
【0081】
【表1】
Figure 2004525946
【0082】
表3の結果は、電気的に重合されたキラル2−メチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンがd−および1−2−メチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの電気的に重合されたラセミ混合物と同一の電気伝導率を示したことを示す。
【0083】
しかしながら、電気的に重合されたキラル2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンはd−および1−2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの電気的に重合されたラセミ混合物で得られたものより2.7倍の増加を示した。
【0084】
さらに、電気的に重合されたキラル2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンはd−および1−2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンの電気的に重合されたラセミ混合物で得られたものより電気伝導率において9倍の増加を示した。
【0085】
電気的に重合されたキラル2−n−オクチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンおよびキラル2−n−ドデシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンはそれぞれ1500および600S/cmの電気伝導率を示す。
【0086】
これらの測定はグレネンダール他により2001年にシンセティック・メタルズ、118(1−3)巻、105−109頁に開示されたものと同じ方法で且つ同じ装置の中で行なわれたため、それらをグレネンダール他によりポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)に関して示された650Scm−1の電気伝導率値と直接比較することができる。従って、電気的に重合されたキラル2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン、キラル2−n−オクチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンおよびキラル2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンはポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)に関して得られたものより電気伝導率においてそれぞれ2.8倍、2.3倍および2.3倍の増加を示した。
【0087】
このようなその場での電気伝導率測定は電気化学的に重合された伝導性重合体フィルムの電気伝導率をそれらの酸化状態の函数として測定するための比較的新しく且つ非常に興味ある方法である。この技術は標準的電気伝導率測定(2点または4点プローブ)と比べて多くの利点を有する:少量(15〜50mg)だけの単量体が必要であり、全ての重合体が正確に同じ条件下で重合され、測定が非常に速く、測定が不活性条件下で行なわれるため得られた電気伝導率は例えば湿度、空気などの外部要因により影響されにくく、そして電気伝導率の最大値の他に電気伝導率に対する酸化状態の影響に関する情報も得られる。
【0088】
本発明はここに暗黙にもしくは明瞭に開示された特徴もしくは特徴の組み合わせまたはそれらの概論をそれがここで特許請求された発明に関与するかどうかに関係なく包含する。以上の記述に鑑み、種々の改変を本発明の範囲内で行なえることは当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】図1は式(I)に従うキラルチオフェン化合物を電気化学的に重合するために使用される3電極電池の図式的表示である。

Claims (17)

  1. 式(I):
    Figure 2004525946
    [式中、
    AはC2−C5アルキレン架橋を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基、または場合により置換されていてもよいアリール基を表す]
    により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有するチオフェン化合物。
  2. 該基RがC4−C20アルキル基である請求項1に記載のチオフェン化合物。
  3. 該基RがC6−C18アルキル基である請求項1に記載のチオフェン化合物。
  4. 式(I):
    Figure 2004525946
    [式中、
    AはC2−C5アルキレン架橋を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基、または場合により置換されていてもよいアリール基を表す]
    により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有するチオフェン化合物から誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)。
  5. 該ポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)がポリ{キラル2−n−ヘキシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン}である請求項4に記載のポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)。
  6. 該ポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)がポリ{キラル2−n−オクチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン}である請求項4に記載のポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)。
  7. 該ポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)がポリ{キラル2−n−デシル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン}である請求項4に記載のポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)。
  8. 式(I):
    Figure 2004525946
    [式中、
    AはC2−C5アルキレン架橋を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基、または場合により置換されていてもよいアリール基を表す]
    により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有するチオフェンの重合方法。
  9. 該方法が化学的または電気化学的方法である請求項8に記載の方法。
  10. 式(I):
    Figure 2004525946
    [式中、
    AはC2−C5アルキレン架橋を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基、または場合により置換されていてもよいアリール基を表す]
    により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有する、チオフェン化合物から誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する分散液。
  11. ポリアニオンをさらに含有する請求項10に記載の分散液。
  12. 該ポリアニオンがポリ(スチレンスルホン酸)である請求項11に記載の分散液。
  13. 分散媒体が水性分散媒体である請求項10に記載の分散液。
  14. 物体をコーティングするための請求項10に記載の分散液の使用。
  15. 式(I):
    Figure 2004525946
    [式中、
    AはC2−C5アルキレン架橋を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基、または場合により置換されていてもよいアリール基を表す]
    により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有する、チオフェン化合物から誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する印刷可能なペースト。
  16. 式(I):
    Figure 2004525946
    [式中、
    AはC2−C5アルキレン架橋を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基、または場合により置換されていてもよいアリール基を表す]
    により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有する、チオフェン化合物から誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する電気伝導層。
  17. 式(I):
    Figure 2004525946
    [式中、
    AはC2−C5アルキレン架橋を表し、Rは立体選択的に置換された、線状もしくは分枝鎖状の、場合によりアルコール、アミド、エーテル、エステルもしくはスルホネート基よりなる群から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいC2−C24アルキル、C3−C18シクロアルキル、C1−C18アルコキシもしくはポリエチレンオキシド基、または場合により置換されていてもよいアリール基を表す]
    により示される、該C2−C5アルキレン架橋において置換された少なくとも1個のキラル中心を有する、チオフェン化合物から誘導されるポリ(3,4−アルキレンジオキシ−チオフェン)を含有する帯電防止層。
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