JP2004515654A - プラスチック成型工具用のスチール合金、ホルダー及びホルダー部品、及びホルダー及びホルダー部品用にタフ焼入れしたブランク - Google Patents

プラスチック成型工具用のスチール合金、ホルダー及びホルダー部品、及びホルダー及びホルダー部品用にタフ焼入れしたブランク Download PDF

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Abstract

プラスチック成型工具用のホルダー及びホルダー部品に好適なスチール合金は重量%で以下を含む:
0.06〜0.15 C, 0.07〜0.22 N, 但しここでC+Nの合計量は0.16C+N0.26を満足させること,
0.1〜1.0 Si,
0.1〜2.0 Mn,
12.5〜14.5 Cr,
0.8〜2.5 Ni,
0.1〜1.5 Mo,
オプションでmax. 0.7V,
スチールの機械加工性を向上させるためオプションでS,Ca及びOの元素のうちの1つ以上を以下の量とする:
max. 0.25S,
max. 0.01(100ppm)Ca,
max. 0.01(100ppm)O,
バランス;鉄及び不可避不純物

Description

【0001】
(技術分野)
本発明はスチール合金、特にプラスチック成型工具用のホルダー及びホルダー部品製造のためのスチール合金に関する。この発明はまたスチールから製造したホルダー及びホルダー部品、ならびにこれらホルダー及びホルダー部品製造用のスチール合金製のブランク(blank)にも関する。
【0002】
(背景技術)
プラスチック成型工具用のホルダー及びホルダー部品は道具セット中でプラスチック成型工具のためのクランプ及び/又は組立て成分として使用され、この道具でプラスチック製品がある種の成型法によってつくられる。考えられるホルダー部品のなかではボルスタープレート(bolster plate)や他の構造部分ならびに実際の成型工具を収納して保持できる大きなくぼみを有する重いブロックを掲げることができる。前記ホルダー及びホルダー部品はマルテンサイトステンレススチールを含む多種の異なるスチール合金でつくられる。出願人により製造され、登録商標名RAMAXSの名で市販されているスチールはそのグループに属し、重量%で次の称呼組成を有する:
0.33C, 0.35Si, 1.35Mn, 16.6Cr, 0.55Ni, 0.12N, 0.12S, バランス;鉄及びスチール製造からの不純物。
最も類似している比較可能な標準化スチールはAISI420Fである。このタイプのスチールは十分な耐蝕性を有するが、望ましく均質性であるマルテンサイト微細構造を有せず、スチールのある種の偏析傾向によって説明できる残留、未焼戻しマルテンサイトによるフェライト及び硬化部(hard spot)を含んでいる可能性がある。それ故、ホルダースチールに関する限り改善の要求が存在する。また同じスチールが、恐らく若干の組成の変更により、実際の成型工具用に役立つことも望ましい。
【0003】
(発明の開示)
焼入れ及び焼戻し後、前述のスチールよりさらに均一な構造を有し、材料中に明らかにより高い硬度を有するフェライト及び/又は硬化部の実質上存在しないスチールを提供するのが本発明の目的である。
【0004】
本発明はまた以下の効果のうち1つ又は幾つかを達成することを目標とする:
− 良好な機械加工性、
− 十分な耐蝕性、
− 少くとも300mmの厚さまで、そしてある場合では厚さ400mmまでさえあるプレートから作られるホルダーブロックの製造のために使用可能となることを考慮しての十分な焼入れ性、
− 十分な延性/靭性、
− タフ焼入れ(tough−hardened)状態で30〜42HRC、好ましくは38〜40HRCの硬度、
− 少くとも実施態様にしたがって、研磨性に関する限り高い要望が掲げられている成型工具用にも使用できる良好な研磨性。
【0005】
上述の目的は、スチールが添付の特許請求の範囲に記載の化学組成を有するならば達成できる。
【0006】
個別の元素の重要性ならびにスチールのそれら元素の相互作用に関する限り、請求特許の保護を特定の理論に結びつけることなく以下のことが適用できると考えられる。
【0007】
(発明を実施するための最良の形態)
炭素と窒素はスチールの硬度と延性に関して非常に重要な元素である。炭素はまた重要な焼入れ性促進元素でもある。しかしながら、炭素はクロミウムカーバイド(M7C3−炭化物)の形でクロムを固定するのでスチールの耐蝕性を悪くする可能性がある。したがってスチールは炭素をmax0.15%、好ましくはmax0.13%含んでもよい(本明細書では特に断らない限り常に重量%が適用される)。しかしながら、炭素はまたマルテンサイトの硬度に寄与するため焼戻したマルテンサイト中に窒素と一緒に溶解した元素として存在するなどの幾らか有利な効果も持っており、またオーステナイト安定剤としても働らくので構造中でフェライトに反対作用する。スチール中の炭素のmin量は、それ故、0.06%、好ましくは少くとも0.07%とする。
【0008】
窒素は合金システム(系)中の固化条件に影響を及ぼして炭化物(カーバイド)及び炭素窒化物(カーボナイトライド)の一層均一、均質な分布の提供に寄与し、そのため固化中炭化物の大きな凝集物が避けられるか又は減少する。延性/靭性に有利な効果を有するM(C,N)、すなわちバナジウム−窒化炭素、のためにM23C6炭化物の割合も減少する。要約すると窒素は、作業中にさらに微細な分散相に分割できる小さな炭化物や窒化物を含む一層有利な固化方法を提供するのに貢献する。これらの理由から窒素は少くとも0.07%、好ましくは少くとも0.08%、しかし0.22%以下、好ましくはmax0.15%の量で存在させ、同時に炭素+窒素の合計量として0.16C+N0.26の条件を満足させる。好ましくは、C+Nは少くとも0.17%であるが、好適にはmax0.23%とする。称呼ではスチールは0.20〜0.22(C+N)を含む。焼入れ及び焼戻ししたスチールでは、窒素は固溶体中窒素−マルテンサイトの形で実質的にマルテンサイト中に溶解し、それ故望ましい硬度に寄与する。
【0009】
要約すると、窒素の含量に関する限り、スチールのマトリクスのいわゆるPRE値を増加させることによって希望の耐蝕性に寄与させるため、マルテンサイトの硬度に寄与する焼戻したマルテンサイト中に溶解した元素として存在させるため、及び炭素と一緒に望ましい程度に炭素窒化物、M(C,N)を生成させるため、前記min量で存在させるが、炭素+窒素の量を最大にする前記max濃度、ここで炭素は硬度に貢献する最も重要な元素である、を超えないように存在させると云うことができる。
【0010】
シリコンはスチールの炭素活性を増加させ、したがってより多くの1次炭化物が晶出する傾向を増加させる。これがスチールのシリコン含量が少いのが望ましい第1の理由である。さらにシリコンはフェライト安定化元素であり、これがシリコンの不利な特徴である。スチールはまたフェライト安定化元素のクロムとモリブデンをこれらの元素によって望ましい効果をあげるのに十分な量含む必要があり、同時にスチールは問題の使用に対して慣用のものよりは低い濃度の炭素を含んでいるので、シリコンの含量はスチールがそのマトリクス中にフェライトを含む原因とならないように限定する必要がある。それ故スチールはSiを1%、好ましくはmax0.7%、好適にはmax0.5%、そして最も好都合にはさらに低い含量のシリコンを超えて含んではならない。一般に、スチール中でフェライトの生成を回避するため、フェライト安定化元素はオーステナイト安定化元素に適合しなければならないと云うルールが適用される。しかしながら、シリコンは脱酸化処理からの残留物として存在するので、シリコンの最適含量は0.05〜0.5%、通常0.1〜0.4%の範囲、称呼では約0.2〜0.3%である。
【0011】
マンガンはオーステナイト及び焼入れ性を促進する元素であり(これがマンガンの有利な効能である)、またスチール中で無害な硫化マンガンを生成することにより硫黄を除去するのに使用できる。それ故マンガンは0.1%の最小量、好ましくは少くとも0.3%の量で存在させる。しかしながら、マンガンは燐と一緒になって分離(偏析)する傾向があり、これが焼戻し脆化を起させる。それ故マンガンは2%、好ましくはmax1.5%、最適にはmax1.3%の量を超えて存在してはならない。
【0012】
クロムはスチールの主要な合金元素であり、耐蝕性の劣るスチールを銹させる湿気のある環境でしばしば使用されるプラスチック成型工具用のホルダー及びホルダー部品、ならびにプラスチック成型工具それ自身用に重要な特徴である不特性をスチールに与える実質的な責任がある。
【0013】
クロムはまたスチールの最も重要な焼入れ性促進元素である。しかしながら、スチールは比較的炭素の含量が少いので炭化物の形で固定されるクロムの量も実質的に多くないため、スチールのクロム含量は12.5%と低くてよく、それにもかかわらず望ましい耐蝕性を得ることができる。しかしながら、スチールが少くとも13.0%のクロムを含むのが好ましい。上限は第1にクロムのフェライト生成傾向によって決められる。したがってスチールはmax14.5%Cr、好ましくはmax14.0%Crを超えて含んではならない。称呼では、スチールは13.1〜13.7%Crを含まねばならない。
【0014】
ニッケルは、スチールに非常に高い焼入れ性を与えるため、最小量で0.8%、好ましくは1.0%以上の量でスチール中に存在させる必要がある。しかしながら、コストの理由から含有量はmax2.5%、好ましくはmax2.0%に制限する必要がある。称呼では、スチールは1.4〜1.8%又は約1.6%Niを含む。
【0015】
本発明のスチールはまた、焼戻し耐性が増加する焼戻し操作と関連して、2次炭化物の析出による2次焼入れを引起させるため、オプションとして有効含量のバナジウムを含むことができる。バナジウムは(存在する場合)、MC・炭化物の析出により粒子成長抑制剤としても作用する。しかしながら、バナジウムの含量が高過ぎる場合は、スチールの固化中に大粒子の1次MC・窒素炭素物が生成する可能性があり、これはまた1次炭化物が焼入れ操作中に溶解しないESR−熔融をスチールに実施する場合にも起る。望ましい2次焼入れの達成のためと粒子成長抑制に対して有利な貢献をさせるため、しかし同時にスチール中の大粒子の、不溶解の1次炭化物の生成を避けて、オプションのバナジウム含量は0.07〜0.7%Vの範囲にする必要がある。好適な含量は0.10〜0.30%Vであり、称呼では約0.2%Vである。スチールはまた焼入れ性増進効果を与えるため、有効量のモリブデン、例えば少くとも0.1%を含むのが好ましい。少くとも1.0%量までのモリブデンはまた耐蝕性を増進させるが、含量がさらに多くても効果があるであろう。焼戻しのとき、モリブデンはまたスチールの焼戻し耐性を増加させるのに貢献し、これは好都合である。他方、モリブデンの含量が高過ぎると粒界炭化物の晶出と偏析(分離)の傾向を生じさせることにより不都合な炭化物構造の原因になる。この他に、モリブデンはフェライトを安定化させ、これは好ましくないことである。したがってスチールは、その好ましい効果を利用するためバランスした含量のモリブデンを含む必要があるが、同時に好ましくない効果を回避する必要もある。好ましくは、モリブデンの含量は1.7%を超えてはならない。最適量は0.1〜0.9%、恐らく0.4〜0.6%Moの範囲内にある。
【0016】
通常、スチールは不純物レベルを超える量のタングステンを含まないが、1%までの量はあるいは許容されるかも知れない。
【0017】
本発明のスチールは、機械加工操作によって大きなサイズのホルダーや成型工具を作製可能にするタフ・焼入れ状態で配送可能でなければならない。焼入れは、850〜1000℃、好ましくは900〜975℃、又は約950℃でオーステナイト化し、続いて油中又はポリマー浴中で冷却、真空炉中ガス又は空気中で冷却することにより行われる。機械加工操作に適する30〜42HRC、好ましくは38〜41又は約40HRCの硬度を有するタフ焼入れ材料の達成のための高温焼戻しは、510〜650℃、好ましくは520〜540℃の温度で少くとも1時間、好ましくはダブル焼戻し;2回2時間、により実施される。別の方法としてスチールは、38〜42又は約40HRCの硬度を得るため、200〜275℃、例えば約250℃で低温焼戻しすることもできる。
【0018】
スチールはまた、望ましい実施態様にしたがって、タフ焼入れ状態でスチールの機械加工性を向上させるため、可能な限りカルシウムや酸素と共に有効量の硫黄を含む。機械加工性の向上と云う観点から最良の結果を得るため、スチールが意図的に加えられた量のカルシウムや酸素を含まない場合はスチールは少くとも0.07%Sを含む必要があり、スチールが有効量のカルシウムと酸素を含む場合は少くとも0.035%を含む必要がある。スチールが一定含量の硫黄で意図的に合金化されているときは、スチールのmax硫黄含量は0.25%である。好適な硫黄含量はこの場合0.12%であろう。しかしながら、硫化しないスチールの変形も考えられる。この場合スチールは不純物レベルを超える硫黄を含まず、有効量のカルシウム及び/又は酸素を含むこともない。
【0019】
したがってスチールは、3〜100重量ppmのCa、好ましくは5〜75ppm Ca、好適にはmax40ppm Ca、及び10〜100ppmのOとともに0.035〜0.25%Sを含むことができると考えられ、そこで存在している硫化物を硫化カルシウムを生成させて球状にするためシリコン−カルシウム、CaSi、として供給される前記カルシウムは、硫化物が延性を悪くする可能性のある、望ましくない細長い形となるのを妨げる。
【0020】
本発明のスチールは、通常法で金属メルト(溶融物)をつくり、このメルトは本発明にしたがう化学組成を有する、このメルトを大きなインゴットに鋳込むか又はメルトを連続的に鋳造することによって慣用法により一定生産規模で製造できる。溶融金属の電極を鋳造し、次いでElectro−Slag−Remelting(ESR)により電極を再溶融させることも可能である。メルトのガス噴霧化により粉末をつくり、次いでいわゆるHIPingと呼ばれる高温平衡圧縮を含む方法によって圧縮して粉末冶金法でインゴットを製造するか、又は代りにスプレー形成法によってインゴットを製造することも可能である。
【0021】
本発明スチールのその他の特性ならびに特徴、及びホルダーや成型工具の製造に対する本スチールの有用性が、実施した実験と達成した結果の記載により以下にさらに詳しく説明される。説明には添付の図面が参照される。
【0022】
(実施例)
実験室規模で製造されたスチールの試験:
図1は本発明スチールから製作可能な標準タイプのホルダーブロック1を示す。ブロック1には成型工具、通常プラスチック成型工具を収容する空隙2がある。ブロック1はかなりの大きさを有し、空隙2は大きくて深い。それ故、本発明の材料に多くの異なる要望事項(すなわち、かなりの厚さのブロックに関連しての十分な焼入れ性、ミルカッターやボーリング盤のような切削機械による良好な機械加工性能)があげられている。
材料
表Iの組成を有する17ヶのQ・インゴット(50kg実験室熱処理物(heat))を4ラウンド(回)で製造した。最初のラウンド(Q9043〜Q9080)では、幅広い範囲内の化学組成を有するインゴット、例えば比較的高含量の窒素を有する変形体がテストされた。最も興味ある特徴を有する合金がQ9068(すなわち、炭素含量が凡そ0.10%の中庸範囲内にあり、窒素が中程度の含量を有する合金)であることが明らかとなった。
【0023】
第2のラウンド(Q9192〜Q9132)ではQ9068によって得られた特徴の最適化を試みた。炭素含量を少しく変化させ、より細かい粒子サイズを得るためバナジウムを加え、また変形の1つに対してニッケル含量を減らした。
【0024】
第3ラウンド(Q9129〜Q9139)では硫黄の含量を増加させた変形をテストした。
【0025】
第4ラウンドでは炭素と窒素との間の関係を評価するため2つのスチール(Q9153及びQ9154)のみテストした。
【0026】
Q9043とQ9063のスチールは参考材料である。Q9043はSIS2314及びAISI420にしたがう組成を有し、一方、Q9063はW.Nr.1.2316に相当する。
【0027】
Q・インゴットは60×40mmサイズのロッドの形に鍛造し、その後ロッドをバーミキュライト中で冷却した。
【0028】
【表1】
Figure 2004515654
熱処理後の硬度
オーステナイト化温度に対する硬度の変化が図2A及び図2Bに示されている。これらの図のチャートから、Q9043、Q9063、Q9103、Q9104及びQ9135のような炭素含量の高いいくつかのスチールについてはオーステナイト化温度の上昇とともに硬度も上昇することが明らかである。これらの場合に適切なオーステナイト化温度は1030℃である。他のスチールについては、オーステナイト化温度の上昇とともに硬度が減少するか又は一定に留まる。この場合はオーステナイト化温度として950℃を選ぶ方がより適当であろう。
【0029】
1030℃から焼入れされたスチールの焼戻し後の硬度が図3A及び図3Bに示されており、一方、950℃から焼入れされたQ・インゴット9129〜9154の各々についての焼戻し曲線の全部が図3Cのダイアグラムに示されている。この焼戻し曲線から、すべてのスチールが520〜600℃の温度範囲での焼戻しにより40HRCまで焼戻しできると云う結論を引き出すことができる。
【0030】
タフ・焼入れ後の適切な硬度は約40HRCである。次の表IIに、各異なるスチールに前記硬度を与える熱処理が掲げられている。
【0031】
【表2】
Figure 2004515654
焼入れ性
表IIに示されているオーステナイト化温度から焼入れ後の硬度、この温度からサンプルが異なる速度で冷却されているのが図4の焼入れ性曲線に示されている。
衝撃靭性テスト
非切欠きテストサンプルの衝撃靭性テスト(各スチールの4〜6ヶのテストロッドの平均値)を室温で実施した。異なるスチールに対して用いた熱処理と冷却速度が表IIIに示されている。その結果が図5にバーチャートにより開示されている。このチャートから、Q9067、9068、9069、9129、9131、9132及びQ9153のような幾つかの変形が極めて高い延性、>350J、を有すること、またテストロッドは破断しなかったこと、しかしまた、例えばQ9154のスチールを含む幾つかの別のスチールが、180〜200JレベルにあるQ9063および9043の参考スチールよりもかなり良好な延性を有することを認めることができる。
【0032】
【表3】
Figure 2004515654
腐蝕テスト
スチールの耐蝕性評価のため、表IVに示したスチールに対して最初のテストラウンドで臨界電流密度、Icr、に関して分極曲線を成立させた。この測定方法に関する限り、Icrが低いほど耐蝕性がよいと云うのが法則である。調査はテストサンプルが異なる冷却速度にされた2つのテストシリーズで実施された。最初のシリーズの熱処理が表IVに示されている。
【0033】
【表4】
Figure 2004515654
この最初のテストラウンドからの結果は図6Aのバーチャートから明らかである。このバーチャートから参考材料、Q9063、よりも5つのスチール、すなわちQ9068、Q9070、Q9129、Q9132及びQ9153の方が、より良好な耐蝕性を有していたことが明らかである。
【0034】
2番目のテストラウンドではさらにゆっくりした冷却速度t8/5が用いられた(表V及び図6B参照)。
【0035】
【表5】
Figure 2004515654
図6Bは最良の耐蝕性がQ9063、9129、9153及び9154のサンプルに対して認められたことを示している。
ディスカッション
本発明の序言の開示において多数の発明の目的があげられた。良好な機械加工性の他に、スチールは良好な延性、良好な耐蝕性、及び良好な焼入れ性を持たねばならない。良好な加工性とは別に、Q9063のスチールよりも良好な延性、耐蝕性と焼入れ性をスチールに持たせるのが本発明の目的であると云うことができる。4種のスチール、すなわち比較的類似の組成を有するQ9068、Q9129、Q9153及びQ9154が上述の基準を満たす、但しQ9154は窒素の含量が高く炭素含量が低い。これらの経験をベースとして最適の組成は以下のようではないかと推測できる:
すなわち、0.10C, 0.075N, 0.16Si, 1.1Mn, 13.1Cr, 0.13V, 1.8Ni, 0.5Mo, バランス:鉄及び不可避不純物。
代りのものとしては、0.06C及び0.14Niを含むが残りの成分については前述と同じ組成のスチールであろうと思われる。別の代案(好適には称呼組成と考えてもよい)は次の組成であると考えられる: 0.12C, 0.20Si, 1.30Mn, 0.10S, 13.4Cr, 1.60Ni, 0.50Mo, 0.20V, 0.10N, 鉄及び不可避不純物(バランス); 及び/又は0.14C, 0.18Si, 1.30Mn, 0.10S, 13.5Cr, 1.67Ni, 0.50Mo, 0.22V, 0.10N, 鉄及び不可避不純物(バランス)。
【0036】
生産規模でのスチールの製造:
溶融した金属の35トン熱処理物(heat)を電弧炉で製造した。メルト(溶融物)はタッピングの前には次の化学組成であった: 0.15C, 0.18Si, 0.020P, 0.08S, 13.60Cr, 1.60Ni, 0.48Mo, 0.20V, 0.083N, 鉄及び不可避不純物(バランス)。メルトからインゴットが製造され、さらにジメンションの異なるフラットなロッドの形に鍛造された。鍛造は何ら問題を起さなかった。鍛造したロッドは、950℃でオーステナイト化、保持時間2時間、空気中で急速冷却、540℃で2×2時間焼戻しすることによって約380HBの硬度にタフ焼入れされた。このようにしてタフ焼入れされたロッドが最終規格に機械加工された。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明のスチールから製作できる標準設計のホルダーブロックを示す図である。
【図2A】
いわゆるQ・インゴット(50kg実験室熱処理物)の形で製造された、焼入れ後ではあるが焼戻し前の最初のセットのスチールの硬度と、30分の保持時間でのオーステナイト化温度との関係を示す図である。
【図2B】
Q・インゴットとして製造された他の番号の試験スチールに対する図2Aに該当するグラフを示す図である。
【図3A】
1030℃から焼入れされた最初のセットのスチールに対する焼戻し曲線を示す図である。
【図3B】
図3Aの焼戻し曲線の焼戻し温度範囲500〜550℃をより大きなスケールで示す図である。
【図3C】
硬度とオーステナイト化温度の関係が図2Bに示され、さらにテストされたスチールの、焼戻し温度範囲500〜550℃内の焼戻し曲線を示す図である。
【図4】
上記のようにテストされたスチールに対する焼入れ性曲線を表わす図である。
【図5】
上述スチールの衝撃靭性テストの結果を示す図である。
【図6A】
腐蝕テストサンプルが真空炉内でオーステナイト化温度から2つの異なる冷却速度で徐々に冷却され、そのあと約40HRCまで高温焼戻しされたときに測定された臨界電流密度、Icrを例示するバーチャートである。
【図6B】
別なサンプルについての図6Aに該当するバーチャートである。

Claims (21)

  1. 重量%で以下を含む化学組成であることを特徴とするスチール合金:
    0.06〜0.15 C,
    0.16C+N0.26,
    0.1〜1.0 Si,
    0.1〜2.0 Mn,
    12.5〜14.5 Cr,
    0.8〜2.5 Ni,
    0.1〜1.5 Mo,
    任意にバナジウムをmax0.7V以下,
    スチールの機械加工性を向上させるため元素S,C及びOのうち任意の1つ又は2つ以上の元素の次の量以下,
    max0.25S,
    max0.01(100ppm)Ca,
    max0.01(100ppm)O,
    バランス;鉄及び不可避不純物。
  2. スチール合金が0.07〜0.13Cを含む請求項1記載のスチール合金。
  3. スチール合金が0.08〜0.15Nを含む請求項1記載のスチール合金。
  4. C+Nの合計量が次の条件を満たす請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスチール合金:
    0.17<C+N<0.23
  5. スチール合金が0.1〜0.7Si、好ましくはmax0.5Siを含む、請求項1に記載のスチール合金。
  6. スチール合金が0.1〜0.4Siを含む、請求項5に記載のスチール合金。
  7. スチール合金がmax1.5Mn、好ましくはmax1.3Mnを含む、請求項1記載のスチール合金。
  8. スチール合金が13.0〜14.0Crを含む、請求項1記載のスチール合金。
  9. スチール合金が13.1〜13.7Crを含む、請求項8に記載のスチール合金。
  10. スチール合金が1.0〜2.0Niを含む、請求項1に記載のスチール合金。
  11. スチール合金が1.4〜1.8Niを含む、請求項10に記載のスチール合金。
  12. スチール合金が0.1〜0.9Moを含む、請求項1に記載のスチール合金。
  13. スチール合金が0.4〜0.6Moを含む、請求項12に記載のスチール合金。
  14. スチール合金が少くとも0.07Vを含む、請求項1に記載のスチール合金。
  15. スチール合金が少くとも0.10Vを含む、請求項14に記載のスチール合金。
  16. スチール合金が0.10〜0.30Vを含む、請求項15に記載のスチール合金。
  17. スチール合金がmax0.15Sを含む、請求項1に記載のスチール合金。
  18. スチール合金が0.08〜0.12Sを含む、請求項17に記載のスチール合金。
  19. スチール合金が不純物濃度を超えるS、Ca又はOを含まない、請求項1に記載のスチール合金。
  20. スチール合金が次の組成を含む、請求項1ないし19のいずれか1項に記載のスチール合金:
    0.06〜0.13 C,
    0.08〜0.15 N,
    0.1〜0.4,好ましくは0.2〜0.3 Si,
    0.2〜1.3 Mn,
    12.5〜13.6 Cr,
    0.1〜0.3 V,
    0.2〜0.8 Mo,
    1.4〜1.8 Ni。
  21. 請求項1ないし20のいずれか1項に記載のスチール合金からなることを特徴とする、プラスチック成型工具用のホルダー及びホルダー部品。
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