JP2004505323A - 電気機械的警報ホーンシステム - Google Patents
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Abstract
電気機械的警報ホーンシステムが、底壁(9)により閉じられた円柱状壁部(8)、およびフランジ状縁部(12)を有する中空の本体(2)と;前記底壁(9)上に支持された少なくとも1つのボビン(3)と;少なくとも1つの移動コア(7)が設けられた、前記フランジ状縁部(12)に固定された弾性膜(6)と;少なくとも1つのコンタクトブレーカ(4)とを含む。コンタクトブレーカは、支持体(22)と、電気接点(27,28)が設けられたスプリング(23)と、前記支持体(22)と前記スプリング(23)の間に挟まれた絶縁プレート(5)とを含み、前記絶縁プレート(5)に、少なくとも1層の抵抗性のシルクスクリーンインクの層(31,32)が設けられている。
Description
【0001】
詳細な説明
本願発明は、電気機械的な警報(警告)ホーンシステムに関する。
【0002】
さらに詳細には、本願発明は、特に自動車おいて使用するのに適した電気機械的警報ホーンシステムに関する。
【0003】
知られている電気機械的警報ホーンシステムは、一端が開放された中空の本体、前記中空本体内に収容された電気ボビン、および、前記中空本体の開放端の縁部にて固定された、移動コアが設けられた膜を含む。
【0004】
電気ボビンは中空本体の閉鎖端の壁部に固定され、かつコンタクトブレーカに連結されている。コンタクトブレーカは、支持体、電気接点が設けられたスプリング、および、前記支持体と前記スプリングの間に挟まれた絶縁プレートにより構成されている。知られているように、このタイプの電気機械的警報ホーンシステムは、動作中に、望ましくない電磁過渡現象を生じる。
【0005】
この欠点を排除するために、中空本体内に、適切な値の抵抗器を特別な支持体と共に収容することが提示されてきた。抵抗器の端部は支持体およびコンタクトブレーカのスプリングに電気的に連結され、それにより電気接点に対して平行に配置される。抵抗器の存在により、電磁過渡現象の発生を低減することが可能になる。なぜなら、抵抗器は、電気接点の開閉による過電圧を著しく下げることを可能にするからである。
【0006】
抵抗器の導入は、電磁過渡現象の問題は解決するが、さらなる構造上および機能上の欠点を有する。
【0007】
第1の欠点は、抵抗器の導入が、抵抗器が電気的連結部および特別な支持体を含むために構造を複雑にし、また、その結果として警報ホーンシステムのコストが増大することにある。
【0008】
第2の欠点は、走行中の車両と前記警報ホーンシステムの作動により発生する振動および温度のために、抵抗器が損傷を受けることがあり、および/または、端部が電気的接触を失うことがあり、それにより動作不良が生じることにある。
【0009】
本願発明の目的は、上記の欠点を排除することにある。
【0010】
さらに詳細には、本願発明の目的は、電磁過渡現象の問題を解決しつつ、上記の構造上および機能上の欠点を排除することを可能にする電気機械的警報ホーンシステムを提供することにある。
【0011】
本願発明に従えば、以下の説明により明らかになるであろう、これらの、および、さらに他の目的が、以下に記載する電気機械的警報ホーンシステムにより達成される。この電気機械的警報ホーンシステムは、
中空の本体であって、その壁部が、底壁により閉じられた第1の円柱状の部分、第2の平坦な部分、第3の円柱状の部分、および、フランジ状の縁部を含む中空の本体と;
前記底壁上に支持された(接する)少なくとも1つのボビンと;
少なくとも1つの移動コアが設けられた、前記中空本体の前記フランジ状縁部に固定された弾性の膜と;
少なくとも1つのコンタクトブレーカであって、支持体、電気接点が設けられたスプリング、および、前記支持体と前記スプリングの間に挟まれた絶縁プレートを含むコンタクトブレーカとを含む。前記絶縁プレートには少なくとも1層の抵抗性(電気抵抗性)のシルクスクリーンインクの層が設けられている。前記少なくとも1層の抵抗性シルクスクリーンインクの層は、電磁過渡現象を排除するのに好適な大域(グローバル)抵抗を有する。
【0012】
前記少なくとも1層のシルクスクリーンインクの層は、絶縁プレートの面の一方に、好ましくは両面上にコーティングされ得る。
【0013】
本願発明の電気機械的警報ホーンシステムの構造上および機能上の特性は、以下の詳細な説明と、それと共に参照される添付図面によって、より容易に理解されるであろう。これらが示す実施形態は、限定的でない単なる例として開示される。
【0014】
添付図面に関して、本願発明の電気機械的警報ホーンシステムの全体が番号1で示されており、システム1は、中空の本体2、電気ボビン3、絶縁プレート5を含むコンタクトブレーカ4、および、移動コア7が設けられた弾性膜6を含む。
【0015】
中空本体2は壁部により画成されており、壁部は、底部壁9により閉じられた第1の円柱状の部分8、ショルダを形成している第2の平坦な部分10、第3の円柱状の部分11、および、下方のフランジ状縁部12を含む。平坦部10には通し穴13が設けられている。
【0016】
底部壁9に支持要素14が連結されており、支持要素14には、車両に固定するためのねじ付きピン15と、ボビン3の固定されたコアを構成するのに適した円柱状突出部16が設けられている。前記ねじ付きピン15は中空本体2の外部に、前記円柱状突出部16は中空本体2の内部にそれぞれ配置されている。
【0017】
ボビン3は、リール18上に巻かれたコイル17を有する。リール18は、中央穴および突出フランジ19,20を含む。中央穴の直径は、突出部16の外径に等しい。フランジ19および20の外径は、中空本体2の第1円柱状部8の内径とほぼ等しく、リール18の高さは、前記第1円柱状部8とほぼ等しい。
【0018】
フランジ19に、半径方向に延長部21が合体され、フランジ19と一体的な部分を形成している。延長部21は、リール18と、それによりボビン3とを、平坦部10により構成されたショルダと共に中空本体2に固定するのに好適である。
【0019】
コンタクトブレーカ4は、支持体22、スプリング23および絶縁プレート5を含む。支持体22は、中空本体2の平坦部10に面した固定ゾーン24を有し、また、好ましくはタングステンからつくられた第1の電気接点27を備えている。スプリング23は、支持体22に面した層状の要素により構成されており、ゾーン24を出発点として、電気接点27を覆うまで延在する。電気接点27に対応する端部にて、前記スプリング23に、好ましくはタングステンからつくられた第2の電気接点28が設けられており、電気接点28は前記電気接点27と対向している。
【0020】
絶縁プレート5が支持体22とスプリング23の間に挟まれて、スプリング23と同様に、支持体22のゾーン24を出発点として、前記電気接点27および28を覆うまで延在している。前記絶縁プレート5は、その両側の面29および30の各々の上に、少なくとも1層の抵抗性のシルクスクリーンインクの層31および32を有する。層31および32は、好ましくは、よく用いられるポリマー(PTE)成膜技術により、それぞれの面29および30上にコーティングされる。穴33が、抵抗性のシルクスクリーンインクにより、または、適切な導電性の手段を介して、反対側の層31と32を中断せずに連結することを可能にする。抵抗性シルクスクリーンインクの層31と32は、電気接点の開閉により生じる望ましくない電磁過渡現象を排除するのに十分なグローバルな(大域の)電気抵抗をもたらすためのものである。好ましくは、前記絶縁プレート5はベークライズ(ベークライトの)クロスから構成され、抵抗性シルクスクリーンインクは、10Ω2〜40Ω2の中から、好ましくは22Ω2〜28Ω2の中から選択される。グローバル抵抗は、50Ω〜130Ωの中から、好ましくは70Ω〜110Ωの中から選択される。
【0021】
本願発明の電気機械的警報ホーンシステムのコンタクトブレーカ4を組み立てるために、リベット34が、プラスチック材料からつくられたベース35、中空本体2の平坦部10の穴13、リール18の延長部21、スプリング23、絶縁プレート5、および支持体22の固定ゾーン24に通される。次いでリベット34を留め付けて、ボビン3およびコンタクトブレーカ4を中空本体2に固定する。このようにして、抵抗性シルクスクリーンインクの層31および32は電気接点27および28に、スプリング23および支持体22によりそれぞれ電気的に連結され、これにより、望ましくない電磁過渡現象を排除するのに必要な電気抵抗を構成する。
【0022】
次いで、移動コア7が設けられた膜6を中空本体2のフランジ状縁部12に、クリンチにより固定して組立を完成させる。
【0023】
静止状態において、移動コア7はボビン3から離れ、電気接点28は、スプリング23の作用により電気接点27に接触し、これにより、警報ホーンシステムの電気回路が閉じられ、制御されるよう準備ができる。
【0024】
本願発明の電気機械的警報ホーンシステムの動作中に、制御装置が作動しているときに電気回路は完結しており、したがって、ボビン3が、膜6に連結された移動コア7を引き込み、移動コア7は固定コア16に接近する。この移動の間に、移動コア7は絶縁プレート5に作用し、絶縁プレート5はスプリング23に作用し、電気接点27と28を開き、それにより電気回路の中断を生じる。この瞬間に電気接点27と28の間に生じる過電圧が電気アークの生成も引き起こすが、これは、電気接点27および28と平行な抵抗性シルクスクリーンインク層31および32の抵抗により吸収される。
【0025】
電気回路が中断すると、ボビン3は、移動コア7と、それにより膜6とを解放し、膜6は、その初期位置に戻り、このようにして、スプリング23が電気接点28を再び電気接点27と接触させることを可能にし、これにより新しいサイクルが開始することができる。
【0026】
抵抗性シルクスクリーンインクの層31および32が設けられた絶縁プレート5が、望ましくない電磁過渡現象を排除するのに必要な電気抵抗をもたらすことができることが明らかであり、また、既知の技術による電気抵抗の付与により生じる欠点がどのようにして克服および排除されるかが明らかである。
【0027】
本願発明に従う電気機械的な警報ホーンシステムは、自律的要素としての電気抵抗器と、これに関連した支持体とを排除した独特の単純な構造に関連して望ましくない電磁過渡現象の著しい低下を可能にした。
【0028】
本願発明を特定の実施形態に関して記載してきたが、当業者には、以上の記載に鑑みて多くの変更および改良が行われ得ることが明らかであろう。
【0029】
したがって、本願発明は、本願発明の精神および範囲における変更および改良の全てを包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本願発明の電気機械的な警報ホーンシステムの断面の概略図である。
【図2】
図2は、図1の警報ホーンシステムの絶縁プレートの概略正面図である。
【図3】
図3は、図2の「d」方向から見た、図2のプレートの概略側面図である。
詳細な説明
本願発明は、電気機械的な警報(警告)ホーンシステムに関する。
【0002】
さらに詳細には、本願発明は、特に自動車おいて使用するのに適した電気機械的警報ホーンシステムに関する。
【0003】
知られている電気機械的警報ホーンシステムは、一端が開放された中空の本体、前記中空本体内に収容された電気ボビン、および、前記中空本体の開放端の縁部にて固定された、移動コアが設けられた膜を含む。
【0004】
電気ボビンは中空本体の閉鎖端の壁部に固定され、かつコンタクトブレーカに連結されている。コンタクトブレーカは、支持体、電気接点が設けられたスプリング、および、前記支持体と前記スプリングの間に挟まれた絶縁プレートにより構成されている。知られているように、このタイプの電気機械的警報ホーンシステムは、動作中に、望ましくない電磁過渡現象を生じる。
【0005】
この欠点を排除するために、中空本体内に、適切な値の抵抗器を特別な支持体と共に収容することが提示されてきた。抵抗器の端部は支持体およびコンタクトブレーカのスプリングに電気的に連結され、それにより電気接点に対して平行に配置される。抵抗器の存在により、電磁過渡現象の発生を低減することが可能になる。なぜなら、抵抗器は、電気接点の開閉による過電圧を著しく下げることを可能にするからである。
【0006】
抵抗器の導入は、電磁過渡現象の問題は解決するが、さらなる構造上および機能上の欠点を有する。
【0007】
第1の欠点は、抵抗器の導入が、抵抗器が電気的連結部および特別な支持体を含むために構造を複雑にし、また、その結果として警報ホーンシステムのコストが増大することにある。
【0008】
第2の欠点は、走行中の車両と前記警報ホーンシステムの作動により発生する振動および温度のために、抵抗器が損傷を受けることがあり、および/または、端部が電気的接触を失うことがあり、それにより動作不良が生じることにある。
【0009】
本願発明の目的は、上記の欠点を排除することにある。
【0010】
さらに詳細には、本願発明の目的は、電磁過渡現象の問題を解決しつつ、上記の構造上および機能上の欠点を排除することを可能にする電気機械的警報ホーンシステムを提供することにある。
【0011】
本願発明に従えば、以下の説明により明らかになるであろう、これらの、および、さらに他の目的が、以下に記載する電気機械的警報ホーンシステムにより達成される。この電気機械的警報ホーンシステムは、
中空の本体であって、その壁部が、底壁により閉じられた第1の円柱状の部分、第2の平坦な部分、第3の円柱状の部分、および、フランジ状の縁部を含む中空の本体と;
前記底壁上に支持された(接する)少なくとも1つのボビンと;
少なくとも1つの移動コアが設けられた、前記中空本体の前記フランジ状縁部に固定された弾性の膜と;
少なくとも1つのコンタクトブレーカであって、支持体、電気接点が設けられたスプリング、および、前記支持体と前記スプリングの間に挟まれた絶縁プレートを含むコンタクトブレーカとを含む。前記絶縁プレートには少なくとも1層の抵抗性(電気抵抗性)のシルクスクリーンインクの層が設けられている。前記少なくとも1層の抵抗性シルクスクリーンインクの層は、電磁過渡現象を排除するのに好適な大域(グローバル)抵抗を有する。
【0012】
前記少なくとも1層のシルクスクリーンインクの層は、絶縁プレートの面の一方に、好ましくは両面上にコーティングされ得る。
【0013】
本願発明の電気機械的警報ホーンシステムの構造上および機能上の特性は、以下の詳細な説明と、それと共に参照される添付図面によって、より容易に理解されるであろう。これらが示す実施形態は、限定的でない単なる例として開示される。
【0014】
添付図面に関して、本願発明の電気機械的警報ホーンシステムの全体が番号1で示されており、システム1は、中空の本体2、電気ボビン3、絶縁プレート5を含むコンタクトブレーカ4、および、移動コア7が設けられた弾性膜6を含む。
【0015】
中空本体2は壁部により画成されており、壁部は、底部壁9により閉じられた第1の円柱状の部分8、ショルダを形成している第2の平坦な部分10、第3の円柱状の部分11、および、下方のフランジ状縁部12を含む。平坦部10には通し穴13が設けられている。
【0016】
底部壁9に支持要素14が連結されており、支持要素14には、車両に固定するためのねじ付きピン15と、ボビン3の固定されたコアを構成するのに適した円柱状突出部16が設けられている。前記ねじ付きピン15は中空本体2の外部に、前記円柱状突出部16は中空本体2の内部にそれぞれ配置されている。
【0017】
ボビン3は、リール18上に巻かれたコイル17を有する。リール18は、中央穴および突出フランジ19,20を含む。中央穴の直径は、突出部16の外径に等しい。フランジ19および20の外径は、中空本体2の第1円柱状部8の内径とほぼ等しく、リール18の高さは、前記第1円柱状部8とほぼ等しい。
【0018】
フランジ19に、半径方向に延長部21が合体され、フランジ19と一体的な部分を形成している。延長部21は、リール18と、それによりボビン3とを、平坦部10により構成されたショルダと共に中空本体2に固定するのに好適である。
【0019】
コンタクトブレーカ4は、支持体22、スプリング23および絶縁プレート5を含む。支持体22は、中空本体2の平坦部10に面した固定ゾーン24を有し、また、好ましくはタングステンからつくられた第1の電気接点27を備えている。スプリング23は、支持体22に面した層状の要素により構成されており、ゾーン24を出発点として、電気接点27を覆うまで延在する。電気接点27に対応する端部にて、前記スプリング23に、好ましくはタングステンからつくられた第2の電気接点28が設けられており、電気接点28は前記電気接点27と対向している。
【0020】
絶縁プレート5が支持体22とスプリング23の間に挟まれて、スプリング23と同様に、支持体22のゾーン24を出発点として、前記電気接点27および28を覆うまで延在している。前記絶縁プレート5は、その両側の面29および30の各々の上に、少なくとも1層の抵抗性のシルクスクリーンインクの層31および32を有する。層31および32は、好ましくは、よく用いられるポリマー(PTE)成膜技術により、それぞれの面29および30上にコーティングされる。穴33が、抵抗性のシルクスクリーンインクにより、または、適切な導電性の手段を介して、反対側の層31と32を中断せずに連結することを可能にする。抵抗性シルクスクリーンインクの層31と32は、電気接点の開閉により生じる望ましくない電磁過渡現象を排除するのに十分なグローバルな(大域の)電気抵抗をもたらすためのものである。好ましくは、前記絶縁プレート5はベークライズ(ベークライトの)クロスから構成され、抵抗性シルクスクリーンインクは、10Ω2〜40Ω2の中から、好ましくは22Ω2〜28Ω2の中から選択される。グローバル抵抗は、50Ω〜130Ωの中から、好ましくは70Ω〜110Ωの中から選択される。
【0021】
本願発明の電気機械的警報ホーンシステムのコンタクトブレーカ4を組み立てるために、リベット34が、プラスチック材料からつくられたベース35、中空本体2の平坦部10の穴13、リール18の延長部21、スプリング23、絶縁プレート5、および支持体22の固定ゾーン24に通される。次いでリベット34を留め付けて、ボビン3およびコンタクトブレーカ4を中空本体2に固定する。このようにして、抵抗性シルクスクリーンインクの層31および32は電気接点27および28に、スプリング23および支持体22によりそれぞれ電気的に連結され、これにより、望ましくない電磁過渡現象を排除するのに必要な電気抵抗を構成する。
【0022】
次いで、移動コア7が設けられた膜6を中空本体2のフランジ状縁部12に、クリンチにより固定して組立を完成させる。
【0023】
静止状態において、移動コア7はボビン3から離れ、電気接点28は、スプリング23の作用により電気接点27に接触し、これにより、警報ホーンシステムの電気回路が閉じられ、制御されるよう準備ができる。
【0024】
本願発明の電気機械的警報ホーンシステムの動作中に、制御装置が作動しているときに電気回路は完結しており、したがって、ボビン3が、膜6に連結された移動コア7を引き込み、移動コア7は固定コア16に接近する。この移動の間に、移動コア7は絶縁プレート5に作用し、絶縁プレート5はスプリング23に作用し、電気接点27と28を開き、それにより電気回路の中断を生じる。この瞬間に電気接点27と28の間に生じる過電圧が電気アークの生成も引き起こすが、これは、電気接点27および28と平行な抵抗性シルクスクリーンインク層31および32の抵抗により吸収される。
【0025】
電気回路が中断すると、ボビン3は、移動コア7と、それにより膜6とを解放し、膜6は、その初期位置に戻り、このようにして、スプリング23が電気接点28を再び電気接点27と接触させることを可能にし、これにより新しいサイクルが開始することができる。
【0026】
抵抗性シルクスクリーンインクの層31および32が設けられた絶縁プレート5が、望ましくない電磁過渡現象を排除するのに必要な電気抵抗をもたらすことができることが明らかであり、また、既知の技術による電気抵抗の付与により生じる欠点がどのようにして克服および排除されるかが明らかである。
【0027】
本願発明に従う電気機械的な警報ホーンシステムは、自律的要素としての電気抵抗器と、これに関連した支持体とを排除した独特の単純な構造に関連して望ましくない電磁過渡現象の著しい低下を可能にした。
【0028】
本願発明を特定の実施形態に関して記載してきたが、当業者には、以上の記載に鑑みて多くの変更および改良が行われ得ることが明らかであろう。
【0029】
したがって、本願発明は、本願発明の精神および範囲における変更および改良の全てを包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本願発明の電気機械的な警報ホーンシステムの断面の概略図である。
【図2】
図2は、図1の警報ホーンシステムの絶縁プレートの概略正面図である。
【図3】
図3は、図2の「d」方向から見た、図2のプレートの概略側面図である。
Claims (7)
- 電気機械的警報ホーンシステムであって、
底壁(9)により閉じられた第1の円柱状の部分(8)、第2の平坦な部分(10)、第3の円柱状の部分(11)、および、フランジ状の縁部(12)を壁部が含む中空の本体(2)と;
前記底壁(9)上に支持された少なくとも1つの電気ボビン(3)と;
少なくとも1つの移動コア(7)が設けられた、前記中空本体(2)の前記フランジ状縁部(12)に固定された弾性膜(6)と;
少なくとも1つのコンタクトブレーカ(4)であって、支持体(22)、電気接点(27,28)が設けられたスプリング(23)、および、前記支持体(22)と前記スプリング(23)の間に挟まれた絶縁プレート(5)を含むコンタクトブレーカと、を含み、前記絶縁プレート(5)に少なくとも1層の抵抗性のシルクスクリーンインクの層(31,32)が設けられていることを特徴とする電気機械的警報ホーンシステム。 - 少なくとも1層のシルクスクリーンインクの層(31,32)が、電磁過渡現象を排除するのに好適な大域抵抗を有することを特徴とする請求項1に記載の電気機械的警報ホーンシステム。
- 少なくとも1層のシルクスクリーンインクの層(31,32)が絶縁プレート(5)の両面(29,30)にコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の電気機械的警報ホーンシステム。
- 絶縁プレート(5)の両面(29,30)にコーティングされた層(31,32)が通し穴(33)を介して互いに連結されていることを特徴とする請求項3に記載の電気機械的警報ホーンシステム。
- 前記絶縁プレート(5)が、好ましくはベークライズクロスから製造されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気機械的警報ホーンシステム。
- 前記少なくとも1層の抵抗性シルクスクリーンインク層(31,32)が10Ω2〜40Ω2の範囲の値から選択され、かつ、大域抵抗が50Ω〜130Ωの範囲から選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気機械的警報ホーンシステム。
- 前記少なくとも1層の抵抗性シルクスクリーンインク層(31,32)が22Ω2〜28Ω2の範囲の値から選択され、かつ、70Ω〜110Ωの範囲の大域抵抗を有することを特徴とする請求項6に記載の電気機械的警報ホーンシステム。
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