JP2004501960A - ヒトおよび動物iiiにおける寄生虫感染予防のための駆虫剤 - Google Patents

ヒトおよび動物iiiにおける寄生虫感染予防のための駆虫剤 Download PDF

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Abstract

本発明は忌虫剤として有効なある活性物質を含有する薬剤および、ヒトもしくは動物を幼虫段階の寄生虫の扁形虫(扁形動物)による感染から予防するためのそれらの使用に関する。

Description

【0001】
[発明の分野]
本発明は忌虫剤として適したある活性化合物を含んで成る組成物および、感染段階の寄生性扁虫(扁形動物)によるヒトもしくは動物の感染を予防するためのそれらの使用に関する。当該組成物は宿主生物中に皮膚をとおして浸透することができる扁虫段階(ケルカリア)に対して皮膚上に使用される。
【0002】
[技術的背景]
いくつかの扁形動物種はヒトおよび動物に重篤な疾患を引き起こす。熱帯の国々では、とりわけ住血吸虫種による感染が慢性の苦痛およびしばしば死亡を引き起こす。重要な病原体はマンソン住血吸虫、ビルハルツ住血吸虫および日本住血吸虫である。感染者は地方の住民、旅行者、人道的援助組織のために働く人々および軍人である。ヒトの感染の症例では、開放水中に存在する感染性ケルカリアが体内に皮膚をとおして侵入する。
【0003】
温暖な気候の国々でも同様に、皮膚中に食い込んで皮膚炎を引き起こすことができるトリコビルハルツ住血吸虫(Trichobilharzia)属およびオルニソビルハルツ住血吸虫(Ornithobilharzia)属の様々な種のケルカリアによるヒトの感染が問題である。これらの感染症は内陸の水もしくは海岸におけるレジャー活動中および魚釣り、池もしくは水場上での作業中に起こる。概括的に、数々の日常生活の状況において、汚染/感染の可能性のある水との皮膚の接触は不可避である。
【0004】
しかし、病原体の浸透の防護は駆虫物質で本発明に従って皮膚を前処置することにより可能である。
【0005】
過去には、これらの寄生虫による感染予防に対するそれらの適性につき幾つかの化合物がすでに試験されている。しかし、これまで本発明に従う目的のために記載された物質はそれらが皮膚を通してもしくは経口で体内に侵入すると、毒性である。
【0006】
従って、例えば、ヘキサクロロフェンはマンソン住血吸虫のケルカリアに致死的効果を有する(Fripp,P.J.and Armstrong,F.I.,The efficacy of hexachlorophen skin cleanser as a cercariae repellent.South African Med.J.47:1973,526−527)。健康の危険性、とりわけ肝臓障害のためにヘキサクロロフェンはヒトの皮膚上には使用することができない。それは皮膚と接触時に毒性であり、飲み込まれると、奇形を誘起する可能性がああり、恐らく発癌性である[1999年の改正を伴なう1993年9月1日の欧州共同体委員会、指針93/72/EEC、付属書Vol.IおよびII(危険物質に対するEU指針)、1997年の改正を伴なうOfficial Journal EUL258A,Vol.36,16 October 1993]。
【0007】
ニクロスアミドはケルカリアの浸透を阻害する[Bruce,J.I.et at.(1992) Efficacy of niclosamide as a potential topical antipenetrant(TAP) against cercariae of Schistosoma mansoni in monkeys.Mem.Inst.Oswaldo Cruz 87:28,1−289.]が、それは恐らく遺伝的障害を誘起する可能性があるので毒性学的に反対するべきものである(Registry of Toxic Effects of Chemical Substances,National Institute of Occupational Safety and Health)。使用者が水に露出される場合の皮膚上への使用は、ニクロスアミドが水危険物を構成するので、それが環境に与える危険性のために排除しなければならない[Federal Office for the Environment(Ed.),Catalogue of substances hazardous to water.LTwS No.12 May 1996 with current amendment, Berlin 1996]。従って、当該化合物はこれまでケルカリアに対してヒトにおいて商業的に使用されてきた。
【0008】
N,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)はマンソン住血吸虫のケルカリアに対して作用する[Salafsky,B.et al.Evaluation of N,N−diethyl−m−toluamide(DEET) as a topical agent for preventing skin penetration by cercariae of Schistosoma mansoni.Am.J.Trop.Med.Hyg.58:1998,828−834]。しかし、DEETは幾つかの不都合な特性を有する。
【0009】
感染段階の扁形動物に対してこれまで記載された駆虫剤の効果はマンソン住血吸虫種のケルカリアにのみ試験されており、すなわちその他の虫の種に対するこれらの薬剤の効果はこれまでまだ示されていない。
【0010】
驚くべきことには、このたび本発明に従う組成物が扁形動物、とりわけビルハルツ住血吸虫、日本住血吸虫、トリコビルハルツ亜種およびオルニソビルハルツ亜種、しかしまたエキノストマ亜種、等による感染に対してヒトおよび動物を有効に防護するのに適することが見いだされた。
【0011】
従って、本発明は
1. それらが少なくとも1種の式(I)の化合物
【0012】
【化4】
Figure 2004501960
【0013】
[式中
〜Rの基は同一であるかもしくは異なり、水素、場合によっては置換されたアルキル、場合によっては置換されたアルケニル、場合によっては置換されたアルキニル、場合によっては置換されたシクロアルキル、場合によっては置換されたフェニルを表わすことができるか、または
基RおよびR並びに/もしくはRおよびRがそれぞれの場合に、一緒になって炭素環を形成することができ、
は場合によっては置換されたアルキル、場合によっては置換されたアルケニル、場合によっては置換されたアルキニル、場合によっては置換されたシクロアルキルもしくは場合によっては置換されたベンジルを表わし、
10は水素、場合によっては置換されたアルキル、場合によっては置換されたアルケニル、場合によっては置換されたベンジルもしくは場合によっては置換されたシクロアルキルを表わすか、または
およびR10が一緒になって、場合によってはヘテロ原子により妨げられる、場合によっては置換されたポリアルキレン基を表わす]
を含んで成ることを特徴とする蠕虫類の寄生生物を阻止するための組成物、
2. それらが少なくとも1種の式(Ia)
【0014】
【化5】
Figure 2004501960
【0015】
[式中、
およびR11が同一であるかもしくは異なり、水素、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルもしくはフェニルを表わし、
が場合によってはC−C−アルコキシ−置換C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、ベンジルもしくはシクロヘキシルメチルを表わし、
10が水素、場合によってはC−C−アルコキシ−置換C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルもしくはベンジルを表わすか、または
およびR10が一緒になって、場合によっては酸素により遮られ、場合によってはC−C−アルキルにより置換されるテトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンもしくはヘプタメチレン基を表わす]
の化合物を含んで成ることを特徴とする、第1項記載の蠕虫類の寄生生物を阻止するための組成物、
3. それらが少なくとも1種の式(Ib)
【0016】
【化6】
Figure 2004501960
【0017】
[式中、基R、R11およびR10が第2項下で定義されたとおりである]
の化合物を含んで成ることを特徴とする、第1項記載の蠕虫類の寄生生物を阻止するための組成物、
4. 式(I)の化合物を昆虫および/もしくはダニおよび/もしくはそれらの自然繁殖地上に作用させることを特徴とする、腸の寄生虫を阻止する方法、
5. 蠕虫類の寄生生物を阻止するための式(I)の化合物の使用、
6. 式(I)に従う化合物が増量剤および/もしくは界面活性剤と混合されることを特徴とする、蠕虫類の寄生生物を阻止するための組成物の製法、
に関する。
【0018】
本発明に従う組成物中の使用に特に適するものは式
【0019】
【化7】
Figure 2004501960
【0020】
の化合物である。
【0021】
式(I)の化合物およびそれらの調製はドイツ特許第40 18 070号明細書から知られる。
【0022】
本発明に従う組成物中に含有される活性化合物はすでに、具体的には昆虫およびダニに対する皮膚上の忌虫剤として使用されてきた。
【0023】
本発明に従う化合物を使用する実質的利点はこれらの化合物の、皮膚、植物および環境とのそれらの高度の適合性並びに概括的に低い毒性である。
【0024】
戸外に滞在時には、一方で煩わしいと考えられ、他方で、特に熱帯地方ではそれらに刺されることによるマラリア、さまざまなウィルス、フィラリアおよび寄生虫のような疾病を媒介する可能性がある蚊を防御することが更に望ましい。本発明に従う組成物は今や、唯一の組成物により、扁形動物感染および蚊に対する防御の同時予防を許す。従って、皮膚に対する2種の異なる、恐らく非相溶性の組成物を同時に使用する必要性が回避される。
【0025】
活性化合物に加えて、本発明に従う組成物はまた、局所投与用調製物中に使用される通常の補助剤および添加剤すべてを含んで成ることができる。
【0026】
活性化合物は直接もしくは適切な調製物の形態で、皮膚にもしくは、例えば、ひも、板、テープ、襟、耳の札、四肢のバンドもしくはマーク装置のような、活性化合物を含有する成形製品の補助により投与される。
【0027】
皮膚上への投与は例えば、入浴、浸漬、噴霧、振りかけもしくはスポットオン、洗浄、シャンプーもしくは粉末の形態で実施される。
【0028】
適切な調製物は
希釈後に投与のための液剤もしくは濃厚物、皮膚上への使用のための液剤、注ぎ調製物、ゲル剤、
皮膚投与のためのエマルションおよび懸濁液並びに更に半固体調製物、
活性化合物が軟膏基剤、水中油もしくは油中水エマルション基剤中に取り込まれた調製物、
活性化合物を含有する末剤、成形製品のような固形調製物、
を含む。
【0029】
皮膚上への使用のための液剤は1滴ずつ、ブラシで塗布して、擦り込んで、撥ねかけてもしくは噴霧して適用、または浸漬、入浴もしくは洗浄により適用される。
【0030】
液剤は活性化合物を適切な溶媒中に溶解し、適当な場合には、可溶化剤、酸、塩基、バッファー塩、抗酸化剤、保存剤のような添加剤を添加することにより調製される。
【0031】
適当な溶媒は水;エタノール、ブタノール、ベンジルアルコール、グリセロールのようなアルコール;炭化水素;プロピレングリコール;ポリエチレングリコールおよびN−メチル−ピロリドンのような生理学的に許容できる溶媒およびそれらの混合物を含む。
【0032】
適当な場合には、活性化合物はまた、生理学的に許容できる植物もしくは合成油に溶解することができる。
【0033】
適当な可溶化剤は主要溶媒中への活性化合物の溶解を容易にし、活性化合物の沈殿を防止する溶媒を含む。可溶化剤の例はポリビニルピロリドン、ポリエトキシル化ヒマシ油およびポリエトキシル化ソルビタンエステルを含む。
【0034】
適当な保存剤はベンジルアルコール、トリクロロブタノール、p−ヒドロキシ安息香酸エステルもしくはn−ブタノールである。
【0035】
液剤を調製する時には、増粘剤を添加することが有利であるかも知れない。適当な増粘剤はベンゾナイト、コロイド状シリカ、モノステアリン酸アルミニウムのような無機増粘剤、もしくはセルロース誘導体、ポリビニルアルコールおよびそれらのコポリマー、アクリラートおよびメタクリラートのような有機増粘剤である。
【0036】
皮膚に適用するかもしくはそれに擦り付けるゲル剤は前記のように調製された溶液に、軟膏様のコンシステンシーを有する透明な組成物が形成される量までの増粘剤を添加することにより調製される。使用される増粘剤は前記のような増粘剤である。
【0037】
注ぎかけもしくはスポットオン調製物は、皮膚の限定された領域上に注ぎもしくは振りかけられて、活性化合物が身体の表面上に自体を分配する。
【0038】
注ぎかけおよびスポットオン調製物は活性化合物を適切な皮膚許容性溶媒もしくは溶媒混合物中に溶解、懸濁もしくは乳化させることにより調製される。適切な場合には、着色剤、抗酸化剤、光線安定剤もしくは増粘剤のような他の補助剤を添加する。
【0039】
適切な溶媒は水;アルカノール;グリコール;ポリエチレングリコール;ポリプロピレングリコール;グリセロール;ベンジルアルコール、フェニルエタノール、フェノキシエタノールのような芳香族アルコール;酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジルのようなエステル;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルのようなアルキレングリコールアルキルエーテルのようなエーテル;アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン;芳香族および/もしくは脂肪族炭化水素;植物もしくは合成油;DMF;ジメチルアセトアミド;N−メチルピロリドン;2−ジメチル−4−オキシ−メチレン−1,3−ジオキソランを含む。
【0040】
着色剤は溶解もしくは懸濁でき、動物への使用に承認されているすべての着色剤である。
【0041】
補助剤はミリスチン酸イソプロピル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、シリコーン油、脂肪酸エステル、トリグリセリドもしくは脂肪アルコールのような塗布用油を含む。抗酸化剤は亜硫酸塩もしくは、メタ重亜硫酸カリウムのようなメタ重亜硫酸塩、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェロールである。
【0042】
光線安定剤の例はベンゾフェノンおよびノバンチソール酸(novantisolic acid)の群からの物質である。
【0043】
増粘剤は例えば、セルロース誘導体;デンプン誘導体;ポリアクリラート;アルギン酸エステル、ゼラチンのような天然ポリマーである。
【0044】
エマルションは油中水もしくは水中油型のいずれかである。
【0045】
それらは、活性化合物を疎水性もしくは親水性のいずれかの相に溶解し、この相を適切な乳化剤および、適切な場合には着色剤、生体吸収促進剤、保存剤、抗酸化剤、光線安定剤および増粘物質のような他の補助剤の補助により他の相の溶媒でホモジナイズすることにより調製する。
【0046】
適切な疎水性相(油)はパラフィン油;シリコーン油;ゴマの種油、アーモンド油、ヒマシ油のような天然の植物油;カプリル酸/カプリン酸ビグリセリドのような合成トリグリセリド、鎖長C8−12の植物脂肪酸もしくは他の具体的に選択された天然脂肪酸とのトリグリセリド混合物、ヒドロキシル基をも含有することができる飽和もしくは不飽和脂肪酸の部分グリセリド、C/C10−脂肪酸のモノ−およびジグリセリドの混合物、
ステアリン酸エチル、アジピン酸ジ−n−ブチリル、ラウリン酸ヘキシル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、鎖長C16−C18の飽和脂肪アルコールとの中程度の鎖長をもつ分枝脂肪酸のエステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鎖長C12−C18の飽和脂肪アルコールのカプリル酸/カプリン酸エステル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル;オレイン酸デシル;オレイン酸エチル;乳酸エチル;フタル酸ジブチル;アジピン酸ジイソプロピルのようなワックス状脂肪酸エステル、後者に関連のエステル混合物のような脂肪酸エステル、その他のなかでは、イソトリデシルアルコール、2−オクチルドデカノール、セチルステアリルアルコールもしくはオレイルアルコールのような脂肪アルコール;
例えば、オレイン酸のような脂肪酸およびその混合物、
を含む。
【0047】
適切な親水性相は
水;例えば、プロピレングリコール、グリセロール、ソルビトールのようなアルコールおよびそれらの混合物;を含む。
【0048】
適切な乳化剤は非イオン性界面活性剤、例えばポリエトキシル化ヒマシ油、ポリエトキシル化モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセロール、ポリエトキシステアリン酸エステル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル;
N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸二ナトリウムもしくはレシチンのような両性界面活性剤、
硫酸ラウリルナトリウム、硫酸脂肪アルコールエーテルおよびモノ/ジアルキルポリグリコールエーテル・オルソリン酸エステルのモノエタノールアミン塩のようなアニオン界面活性剤、
塩化セチルトリメチルアンモニウムのようなカチオン界面活性剤、
を含む。
【0049】
他の適切な補助剤は、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースおよび他のセルロース並びにデンプン誘導体、ポリアクリラート、アルギン酸エステル、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、ポリエチレングリコール、ワックス、コロイド状シリカのような、粘度を増加し、エマルションを安定化する物質、もしくは前記物質の混合物を含む。
【0050】
懸濁物は活性化合物を、液体賦形剤中に、適切な場合には湿潤化剤、着色剤、生体吸収促進剤、保存剤、抗酸化剤および光線安定剤のような他の補助剤の添加を伴なって懸濁させることにより調製する。
【0051】
適切な液体賦形剤は均質な溶媒および溶媒混合物すべてを含む。
【0052】
適切な湿潤化剤(分散剤)は前記の更なる界面活性剤を含む。
【0053】
他の適切な補助剤は更に前記の更なるものを含む。
【0054】
皮膚投与のための半固体調製物はそれらがより高い粘度を有する点においてのみ、前記の懸濁物およびエマルションと異なる。
【0055】
固形調製物を調製するためには、活性化合物を適切な賦形剤と、適切な場合には補助剤の添加を伴なって混合し、その混合物を所望に応じて調製する。
【0056】
適切な賦形剤はすべての生理学的に許容できる固形の不活性物質を含む。無機および有機物質がこの目的に適する。無機物質は例えば、塩化ナトリウム;炭酸カルシウム、重炭酸カルシウムのようなカルシウム塩;酸化アルミニウム;シリカ;粘土;沈殿もしくはコロイド状シリカおよびリン酸塩である。
【0057】
補助剤は前記にすでに更に言及された保存剤、抗酸化剤および着色剤である。
【0058】
他の適切な補助剤は例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ベントナイトのような滑沢剤(lubricant)および直打用滑沢剤(glidant)である。
【0059】
このような防護剤が例えば、水泳、衣類の洗濯もしくは魚釣りの際に、水との長時間の接触後にすら十分な防護作用を有することが更に望ましい。この目的のためには、本発明に従う組成物は更に撥水性もしくは防水性物質を含んで成ることができる。
【0060】
適切な防水性物質は太陽からのUV光線に対して使用者を防護することができる(例えば、米国特許第5 518 712号および第4 810 489号明細書)日光遮蔽組成物中にすでに使用されている。ここでは、使用者が水泳をしたり、激しく発汗したり等の後ですら日光遮蔽を維持することが意図されている。このような防水性もしくは撥水性物質および忌虫剤を含んで成る日光遮蔽組成物はすでに知られている(米国特許第5 716 602号)。しかし、駆虫剤を含んで成る組成物はこれまで記載されていない。
【0061】
従って、防水性物質もまた、本発明に従う組成物中に存在することができる。これらは脂肪に可溶性で、非水溶性の物質および、皮膚に対する組成物の付着を改善する化合物であることができる。
【0062】
皮膚防護製品は防水性成分として例えば、ポリビニルピロリドン、ポリアクリラート、シリコーン等のようなポリマーを1〜50重量%含んで成ることができる。
【0063】
局所適用のための組成物は化粧品の既知の製法に従って、噴霧剤、液剤、クリーム剤、軟膏または層−もしくは膜形成組成物として調製することができる(Schrader,K.(1979) Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika[Principles of recipes for cosmetics],Dr.Alfred Huethig Verlag,Heidelberg)。
【0064】
使用のためには、本発明に従う調製物は使用者に適量を、皮膚上に均一に透き間を空けずに適用する。
【0065】
本発明に従う組成物はもちろんまた、これらの種の寄生虫による動物の感染を予防するための動物への使用にも適する。
【0066】
組成物は例えば、イヌおよびネコのような家畜並びに経済的に有益な動物、例えば、ウシ、ヒツジ等に対して使用することができる。
【0067】
本発明に従う組成物を使用する際には、概括的に皮膚1cm当たり、0.03〜1mg、好ましくは、0.03〜0.1mg、そして特に好ましくは、0.04〜0.06mgの活性化合物を適用する。これは皮膚侵入性の虫およびそれらの幼若段階に対する予防的防護をもたらす。使用者がもっと長時間水中に滞在する場合は、活性化合物を繰り返して適用しなければならない。
【0068】
下記の実施例は本発明に従う組成物を制約することなしに具体的に示す。
【0069】
【実施例】
(生物学的実施例)
マンソン住血吸虫のケルカリアに対する活性
[活性化合物最終濃度500μl/l]
カタツムリ(Biomphalaria glabrata)を水10ml中8匹の吸虫類の子虫とともにそれぞれを1晩インキュベートすることにより感染させた。感染の約6〜9週後に暗所に保存されていたカタツムリに光線を照射し、次に2時間以内に群がるケルカリアを収集することによりケルカリアを得た。
【0070】
このようなケルカリア−含有水の量(1もしくは2ml、下記を参照されたい)をそれぞれ約100〜150ケルカリアを含有する試験バッチに添加した。
【0071】
5μlの活性化合物を25μlのPEG300と完全に混合した。次に水槽水9mlを添加し、バッチを激しく震盪した。ケルカリア懸濁液1mlの添加(遅れた)後に、ケルカリアの生存率をそれぞれの事例で立体顕微鏡を使用して即座に観察した。活性化合物の活性は以下の評価を使用して算定した、0=120分間の全試験期間中全く効果なし、1=弱い効果(ケルカリアが強度に減少した運動を示す)、2=効果良好(ケルカリアがごく僅かに運動性で曲がっている)、3=完全な効果(ケルカリアが完全に不動である)。
【0072】
この試験において、式
【0073】
【化8】
Figure 2004501960
【0074】
の化合物の効果は1と評価された。

Claims (6)

  1. それらが少なくとも1種の式(I)の化合物
    Figure 2004501960
    [式中
    〜Rの基は同一であるかもしくは異なり、水素、場合によっては置換されたアルキル、場合によっては置換されたアルケニル、場合によっては置換されたアルキニル、場合によっては置換されたシクロアルキル、場合によっては置換されたフェニルを表わすことができるか、または
    基RおよびR並びに/もしくはRおよびRがそれぞれの場合に、一緒になって炭素環を形成することができ、
    は場合によっては置換されたアルキル、場合によっては置換されたアルケニル、場合によっては置換されたアルキニル、場合によっては置換されたシクロアルキルもしくは場合によっては置換されたベンジルを表わし、
    10は水素、場合によっては置換されたアルキル、場合によっては置換されたアルケニル、場合によっては置換されたベンジルもしくは場合によっては置換されたシクロアルキルを表わすか、または
    およびR10が一緒になって、場合によってはヘテロ原子により遮ぎられる、場合によっては置換されたポリアルキレン基を表わす]
    を含んで成ることを特徴とする、蠕虫類の寄生生物を阻止するための組成物。
  2. それらが少なくとも1種の式(Ia)
    Figure 2004501960
    [式中、
    およびR11が同一であるかもしくは異なり、水素、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルもしくはフェニルを表わし、
    が場合によってはC−C−アルコキシ−置換C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、ベンジルもしくはシクロヘキシルメチルを表わし、
    10が水素、場合によってはC−C−アルコキシ−置換C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルもしくはベンジルを表わすかまたは、
    およびR10が一緒になって、場合によっては酸素により遮られ、場合によってはC−C−アルキルにより置換されるテトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンもしくはヘプタメチレン基を表わす]
    の化合物を含んで成ることを特徴とする、請求項1記載の蠕虫類の寄生生物を阻止するための組成物。
  3. それらが少なくとも1種の式(Ib)
    Figure 2004501960
    [式中、基R、R11およびR10が請求項2下で定義されたとおりである]
    の化合物を含んで成ることを特徴とする、請求項1記載の蠕虫類の寄生生物を阻止するための組成物。
  4. 請求項1記載の式(I)の化合物を昆虫および/もしくはダニおよび/もしくはそれらの生息地に作用させることを特徴とする、蠕虫類の寄生生物を阻止する方法。
  5. 蠕虫類の寄生生物を阻止するための請求項1記載の式(I)の化合物の使用。
  6. 請求項1記載の式(I)に従う化合物が増量剤および/もしくは界面活性剤と混合されることを特徴とする、蠕虫類の寄生生物を阻止するための組成物の製法。
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