JP2004364016A - 電子機器、準静電界発生方法及び通信システム - Google Patents

電子機器、準静電界発生方法及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】準静電界を用いた情報送信を簡易な構成で実現できる電子機器を提案する。
【解決手段】所定の照明対象を駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生させ、当該信号重畳駆動電圧により照明対象を駆動させることにより、信号に応じた準静電界を発生させるようにした。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器、準静電界発生方法及び通信システムに関し、例えば準静電界を用いて情報を送受信する通信システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、準静電界を用いた非接触式の通信方法が提案されており、例えば、ユーザ及びルームアースを介して結合された送信機及び受信機によって構成し、準静電界を発生させるための高周波数電圧を印加した送信機の電極から、情報の有する変位電流をユーザ及びルームアースを介して受信機の電極に与えることにより情報を送受するようになされた通信システムが提案されている。(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特表平11−509380号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構成の通信システムにおいては、情報を送信する際には高周波数電圧を発生させる高圧発生回路や、機器本体を送信機と受信機との間にルームアースが必須となり、煩雑な構成を要するという問題があった。
【0005】
一方、従来、インバータ方式の液晶のバックライトや照明を有する電子機器には、当該バックライトや照明を点灯(照光)するために高圧発生回路が設けられている。ここで、この照明用の高圧発生回路を準静電界発生用の高圧発生回路としても用いて、ルームアース等を要することなく準静電界を介して情報を送信することができれば、電子機器自体や当該電子機器を有する通信システム全体としての構成を簡易化することができるものと考えられる。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、準静電界を用いた情報送信を簡易な構成で実現し得る電子機器及び準静電界発生方法並びに通信システムを提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、電子機器において、所定の照明対象を駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生する電圧発生手段と、電圧発生手段により発生された信号重畳駆動電圧により、信号に応じた準静電界を発生させる準静電界発生手段とを設けるようにした。
【0008】
この結果、この電子機器では、照明対象を駆動させる駆動電圧を、準静電界発生用としても用いる分だけ簡易な構成で情報を有する準静電界を発生することができる。
【0009】
また本発明においては、準静電界発生方法において、所定の照明対象を駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生させ、当該信号重畳駆動電圧により照明対象を駆動させることにより、信号に応じた準静電界を発生させるようにした。
【0010】
この結果、この準静電界発生方法では、照明対象を駆動させる駆動電圧を、準静電界発生用としても用いる分だけ簡易な構成で情報を有する準静電界を発生することができる。
【0011】
さらに本発明においては、電子機器と、可搬型の通信端末装置とによって構成される通信システムにおいて、所定の照明対象を駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生する電圧発生手段と、電圧発生手段により発生された信号重畳駆動電圧により、信号に応じた準静電界を発生させる準静電界発生手段と、準静電界発生手段により発生された準静電界内の通信端末装置からの通知に応じて当該準静電界を撮像対象として撮像する撮像手段とを電子機器に設け、準静電界に基づいて情報を取得する取得手段と、取得手段による情報の取得結果を電子機器に通知する通知手段とを通信端末装置に設けるようにした。
【0012】
この結果、この通信システムでは、照明対象を駆動させる駆動電圧を、準静電界発生用としても用いる分だけ簡易な構成で情報を有する準静電界を発生することができと共に、当該準静電界の空間を通信範囲及び位置検知範囲として共用することができるため、位置検出手段を設けることなく可搬型の通信端末装置を特定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の概要
本発明は、準静電界を用いた近傍通信(以下、これを近接場通信と呼ぶ)により、情報を送受信する。以下、この準静電界の性質との関係において本発明の概要を説明する。
【0014】
(1−1)準静電界
一般に、電気双極子(ダイポールアンテナ)に電流を流した場合、当該ダイポールアンテナから発生される電界は、マックスウェルと呼ばれる電界に関する方程式(以下、これをマックスウェル方程式と呼ぶ)に従って、次式
【0015】
【数1】
Figure 2004364016
【0016】
として表すことができる。この(1)式において、「cosωt」は電荷の振動、「A」は振動する2この電荷の電荷量と、当該2この電荷の距離とを含めた定数(出力に相当する係数)、「θ」はダイポールアンテナの中心からの角度、「r」はダイポールアンテナの中心からの距離(単位は[m] )、「ε」は誘電率、「j」は虚数、「k」は波数(単位は[1/m])としてそれぞれ定義している。
【0017】
そして(1)式によって表される電界のうち、距離に線形に反比例する成分(以下、これを放射電界と呼ぶ)E1r、E1θは、次式
【0018】
【数2】
Figure 2004364016
【0019】
として表すことができ、また距離の2乗に反比例する成分(以下、これを誘導電磁界と呼ぶ)E2r、E2θは、次式
【0020】
【数3】
Figure 2004364016
【0021】
として表すことができ、さらに距離の3乗に反比例する成分(以下、これを準静電界と呼ぶ)E3r3rは、次式
【0022】
【数4】
Figure 2004364016
【0023】
として表すことができる。
【0024】
ここで、マックスウェル方程式をダイポールアンテナに適用したものについて、放射電界、誘導電磁界及び準静電界それぞれの相対的な強度と、距離との関係をグラフ化すると図1に示すような結果となる。但し、図1では、周波数1〔MHz〕における各電界それぞれの相対的な強度を指数(指数尺度)に置き換えて定性的に示している。
【0025】
図1からも明らかなように、放射電界、誘導電磁界及び準静電界それぞれの相対的な強度が等しくなる距離(以下、これを強度境界距離と呼ぶ)が存在しており、当該強度境界距離よりも遠方では放射電界が支配的となり、これに対して強度境界距離よりも近傍では準静電界が支配的となっていることが分かる。
【0026】
この強度境界距離は、マックスウェル方程式によれば、次式
【0027】
【数5】
Figure 2004364016
【0028】
を充足するときの距離rである。
【0029】
この(5)式における波数kは、光速をc(c=3 ×10[m/s] )、周波数をfとすると、次式
【0030】
【数6】
Figure 2004364016
【0031】
に示す関係にあり、(5)式と(6)式とを整理すると、次式
【0032】
【数7】
Figure 2004364016
【0033】
となる。
【0034】
この(7)式によれば、強度境界距離rは、図2からも明らかなように、周波数fに応じて一義的に決まる。従って、ある送信元から、送信対象の情報からなる信号(以下、これを送信情報信号と呼ぶ)の周波数に応じて振動する電界を発生させる(即ち送信情報信号を送信する)場合、当該送信元から送信情報信号を送信する距離(以下、これを送信距離と呼ぶ)と、当該送信情報信号の周波数とを(7)式を充足するように選定すれば、当該送信元を中心とした送信距離内において準静電界を支配的となるように発生させることができ、当該情報を放射電界等によって抑制されることなく効率よく準静電界を介して送信することができる。
【0035】
このように本発明においては、(7)式を充足するようにして送信距離と、変調信号の周波数とを選定することにより、準静電界が支配的となる空間を介して情報を送信する。
【0036】
(1−2)準静電界と人体
ところで、人体に放射電界や誘導電磁界を発生させようとするならば当該人体に電流を流す必要があるが、人体はインピーダンスが非常に高いので、当該人体に電流を効率的に流すことは物理的に困難であり、また生理的にも好ましくない。しかしながら静電気については全く様相が異なってくる。
【0037】
すなわち、日常我々が静電気を体感するという経験的事実からも示唆されるように、人体は非常に良く帯電する。また動作に応じた人体表面の帯電により準静電界が発生することもよく知られていることから、人体に準静電界を発生させる場合には当該人体を通電させる必要はなく帯電させればよい。
【0038】
つまり、人体では極めて少ない電荷の移動により帯電し、当該帯電変化が瞬間的に人体表面周囲に伝わってその周囲からほぼ等方向へ準静電界の等電位面として発生されると共に、準静電界が支配的となる空間内では放射電界や誘導電磁界の影響も少ないのでアンテナとして効率的に機能する。このことは本出願人による実験結果により既に確認されている。
【0039】
本発明は、送信側において、送信情報信号の周波数に応じて人体を帯電させることによって当該人体近傍の周囲等方向に情報を有する準静電界を発生させるようにして情報を送信(以下、この送信手法を適宜人体アンテナ送信と呼ぶ)し、受信側において、当該人体の帯電変化を検出するようにして受信(以下、この受信手法を適宜人体アンテナ受信と呼ぶ)し、当該受信結果に基づいて情報を取得する。
【0040】
以上のように、準静電界及び人体の性質を利用した本発明の概要を各項目ごとに分けて述べたが、以下、これら項目で述べた本発明を適用した一実施の形態について詳細に述べる。
【0041】
(2)本発明の一実施の形態
(2−1)第1の実施の形態
(2−1−1)通信システム1の全体構成
図3において、1は全体として本実施の形態による通信システムを示し、バックライトに冷陰極管を用いた液晶ディスプレイ装置2と、人体の腕に装着された可搬型の無線通信装置(以下、これを通信端末装置と呼ぶ)3と、液晶ディスプレイ装置2に接続されたコンピュータ本体部4とによって構成される。
【0042】
このコンピュータ本体部4は、インターネット(図示せず)を介して各種サーバ(図示せず)と情報の授受を行い得るようになされており、レストラン等の所定のサービス業者のサービス内容である例えば電話番号、所在地、営業時間、地図等をデータ(以下、これをサービス情報と呼ぶ)としてインターネットを介して液晶ディスプレイ装置2に送出する。
【0043】
液晶ディスプレイ装置2は、コンピュータ本体部4から与えられるサービス情報に基づくサービス内容を表示パネルPNを介して人体に提供すると共に、当該サービス情報を送信情報信号として生成し、当該送信情報信号の周波数に応じて振動する準静電界を、当該コンピュータ本体部4を操作する人体を含む空間(送信距離)内において支配的となるように発生(即ち送信情報信号を送信)する。
【0044】
この場合、通信端末装置3は、準静電界(送信情報信号の周波数)の振動に応じて帯電する人体の電位(帯電変化)を検出(即ち送信情報信号を受信)し、当該検出結果に基づいて得られる送信情報信号からサービス情報を抽出し、これを記憶メモリ(図示せず)に記憶する。この通信端末装置3は、記憶メモリに記憶したサービス情報を、操作部(図示せず)からの操作に応じて取捨選択し、又は表示し得るようになされている。
【0045】
このようにして通信システム1においては、インターネットを介して検索されるサービス業者のサービス情報を自動的に通信端末装置3に記憶しておくことができるようになされている。
【0046】
従って、通信システム1においては、腕を液晶表示パネルPNの方向にかざすといった動作を人体に強要させることなく、サービス情報を通信端末装置3に非接触で転送することができ、また人体の近傍にコンピュータ本体部4のないような場所等のように当該人体の存在場所に係わらずサービス情報を確認したり、通信端末装置3を介して他の電子機器との間でサービス情報の共有化を図るといった利用形態を実現することができるようになされている。
【0047】
(2−1−2)液晶ディスプレイ装置2の構成
図4に示すように、液晶ディスプレイ装置2においては、液晶表示パネルPN(図3)の背後に配置された冷陰極管CRに所定電圧を与えるようになされている。
【0048】
すなわちドライブ回路10は、調光回路13から与えられる電圧調整信号S1に応じて交流電圧の電圧レベルを可変し、当該電圧レベルを可変した交流電圧を変調回路11を介して圧電トランス12に送出する。
【0049】
圧電トランス12は、ドライブ回路10から与えられる交流電圧を昇圧し、当該昇圧した交流電圧を駆動用高電圧として印加対象の電極(以下、これを印加電極と呼ぶ)CRaに印加する。
【0050】
冷陰極線管CRは、駆動用高電圧に基づいてアースに接続されたアース電極CRbとの間で発光し、当該導光板(図示せず)を介して液晶表示パネルPNに照光する。この結果、液晶表示パネルPNが点灯することとなる。
【0051】
調光回路13は、冷陰極線管CRの印加電極CRaに印加される電圧レベルに応じて電圧調整信号S1を生成し、これをドライブ回路10にフィードバックする。
【0052】
このようにして液晶ディスプレイ装置2においては、一定の交流電圧を冷陰極線管CRの印加電極CRaに印加するようになされている。
【0053】
ここで、この実施の形態の場合、変調回路11は、コンピュータ本体部4(図3)からサービス情報D1が与えられると、当該サービス情報D1に基づいて所定の変調処理を施すことにより、サービス情報D1を送信情報信号S2として、ドライブ回路10から与えられる交流電圧に重畳するようになされている。
【0054】
この場合、液晶ディスプレイ装置2においては、送信情報信号S2が重畳された交流電圧(以下、これを信号重畳電圧と呼ぶ)を圧電トランス12を介して昇圧し、当該昇圧した信号重畳電圧を冷陰極線管CRの印加電極CRaに印加することにより、液晶表示パネルPNの発光と同時に、図5(A)に示すように、当該送信情報信号S2の周波数に応じて振動する準静電界を、印加電極CRaを中心とした周囲等方に発生し得るようになされている。
【0055】
このようにして液晶ディスプレイ装置2においては、冷陰極線管CRの発光用の駆動高電圧を準静電界の発生用として共用することにより、簡易な構成で準静電界を発生することができるようになされている。これに加えて、液晶表示パネルPNの点灯用である冷陰極線管CRの印加電極CRaをも準静電界の発生用として共用することにより、より簡易な構成で準静電界を発生することができるようになされている。
【0056】
さらにこの実施の形態の場合、液晶ディスプレイ装置2においては、図2に関して上述したようにコンピュータ本体部4を操作する人体を含む空間(送信距離)内をカバーできるような周波数、かつ、圧電トランス12によって昇圧された駆動用高電圧の周波数(一般に、およそ100 [kHz]である)よりも低い周波数でなる送信情報信号S2を交流電圧に重畳するようになされている。
【0057】
これにより液晶ディスプレイ装置2は、印加電極CRaを中心とした送信距離(コンピュータ本体部4を操作する人体を含む空間)内において、サービス情報D1を有する準静電界を支配的となるように発生することができるようになされている。
【0058】
かかる構成に加えて、この液晶ディスプレイ装置2には、図6に示すように、冷陰極線管CRの印加電極CRaから発生する準静電界を制限するシールドフレームSLが、液晶表示パネルPN以外を覆うように設けられている。
【0059】
これにより液晶ディスプレイ装置2においては、図5(B)に示すように、印加電極CRaから液晶表示パネルPNの前方向だけ(即ちコンピュータ本体部4を操作する人体(通信端末装置3)だけ)に準静電界を発生することができるようになされている。
【0060】
(2−1−3)通信端末装置3の構成
図7に示すように、通信端末装置3は、電位検出部20、ローパスフィルタ21、復調部22及び情報管理部23を有し、この電位検出部20は、電界効果トランジスタ(以下、これをFETと呼ぶ)20aと、当該FET20aのゲートに接続された主電極20bと、当該主電極20bと人体の腕の表皮OSとの間に介挿された誘電体20cと、一端がFET20aのソースに接続されると共に他端がFET20aのドレインに接続されたアンプ20dとによって構成される。またアンプ20dは、内部電源又は外部から供給される電源によって動作するようになされている。
【0061】
これにより電位検出部20においては、液晶ディスプレイ装置2によって発生された準静電界(送信情報信号S2の周波数)の振動に応じて帯電する人体の電位をFET20aのゲートを介して検出し、この検出結果をアンプ20dを介して帯電変位信号S10としてローパスフィルタ21に送出する。
【0062】
ローパスフィルタ21は、液晶ディスプレイ装置2から発生される準静電界(送信情報信号S2)の周波数帯域及び当該帯域付近以外を除去し、この結果得られる帯電変位信号S11を復調部22に送出する。
【0063】
この場合、ローパスフィルタ21においては、準静電界(送信情報信号S2)の周波数帯域(約100[kHz])と、歩行運動に伴って人体に形成される帯電変化(歩行周波数)の帯域(約10[Hz])やハムノイズの周波数帯域(約50〜60[Hz])との差が明確であるため、当該ハムノイズや歩行運動の影響のない帯電変位信号S11を得ることができるようになされている。
【0064】
なおこの通信端末装置3は、電位検出部20において、FET20a及び主電極20bの周囲を覆うガード電極20eを設けていることにより、帯電する人体の電位以外の周波数成分の影響をより回避できるようになされている。
【0065】
復調部22は、帯電変位信号S11に対して所定の復調処理を施することによりサービス情報D1を抽出し、これを情報管理部23に送出する。
【0066】
情報管理部23は、サービス情報D1を内部メモリ(図示せず)に記憶し、当該サービス情報D1を、操作部(図示せず)を介して取捨選択させたり、表示部(図示せず)を介して表示し得るようになされている。
【0067】
このようにして通信端末装置3は、準静電界(送信情報信号の周波数)の振動に応じて帯電する人体の電位を検出(即ち送信情報信号を受信)し、当該検出結果に基づいて得られるサービス情報D1を利用することができるようになされている。
【0068】
(2−1−4)第1の実施の形態における作用及び効果
以上の構成において、この液晶ディスプレイ装置2においては、照明用の駆動電圧となる交流電圧に送信情報信号S2を重畳するようにして圧電トランス12を共用し、送信情報信号S2に応じて変調してなる準静電界を支配的となるように発生(送信情報信号S2を送信)させる変調回路11を設けるようにした。
【0069】
これにより液晶ディスプレイ装置2では、変調回路11を設けるだけの簡易な構成で準静電界を介して情報を送信することができるのみならず、圧電トランス12を共用する分だけ小型軽量化することができる。また、既存の液晶ディスプレイ装置であっても、当該液晶ディスプレイ装置における圧電トランスの前段に変調回路11を組み込むだけの簡易な変更だけで、準静電界を支配的となるように発生することができる。
【0070】
この場合、非伝搬性であり限られた空間となる準静電界を介して情報を送信しているため、他の電波(放射電界及び誘導電磁界)との混信を回避できると共に、当該準静電界外からの情報の傍受を回避して秘匿性を確保することもできる。
【0071】
これに加えて液晶ディスプレイ装置2においては、冷陰極管CRにおける印加電極CRaを共用して準静電界を支配的となるように発生するようにしたことにより、当該印加電極CRaを共用する分だけ小型軽量化することができると共に、当該冷陰極管CRによる照光と同時に、当該光に比して遮蔽や不要な伝搬性のない準静電界を発生することができる。また、既存の液晶ディスプレイ装置であっても、当該液晶ディスプレイ装置に別途新たに電極を設けることなく、照光と同時に当該光に比して遮蔽や不要な伝搬性のない準静電界を発生することができる。
【0072】
その際液晶ディスプレイ装置2においては、シールドフレームSLによって照光部(冷陰極線管CR及び導光板GB)を介して照光される方向以外の電界成分を制限するようにしたことにより、液晶表示パネルPNの前方向だけに準静電界を発生することができるため、コンピュータ本体部4を操作する人体(通信端末装置3)だけに準静電界を発生することができるので一段と情報の秘匿性を確保することができる。
【0073】
以上の構成によれば、照明用の駆動電圧となる交流電圧に送信情報信号S2を重畳するようにして圧電トランス12を共用し、送信情報信号S2に応じて変調してなる準静電界を支配的となるように発生(送信情報信号S2を送信)させる変調回路11を設けるようにしたことにより、圧電トランス12を共用する分だけ小型軽量化することができると共に、変調回路11を設けるだけで準静電界を介して情報を送信することができ、かくして、準静電界を用いた情報送信を簡易な構成で実現することができる。
【0074】
(2−2)第2の実施の形態
(2−2−1)通信システム51の全体構成
図8において、51は全体として本実施の形態による通信システムを示し、建物の出入口や通路等の所定の通過経路に設置されたインバータ方式の照明部52Aと、照明部52Aの照明傘LUを介して照光される当該照明部52A下方の空間(以下、この空間を照明下空間と呼ぶ)が撮像対象となるように設置されたカメラ部52Bとを有する個人管理装置52、及び、人体の着衣するポケット等のように人体の身の回りに所持又は挿着された通信端末装置53によって構成される。
【0075】
この通信端末装置53は、通過経路の入出する人体に支給されるようになされており、当該通信端末装置53には、固有の識別情報(以下、これを入出ID情報と呼ぶ)が内部の記憶メモリ(図示せず)に格納されている。
【0076】
そして個人管理装置52の照明部52Aは、通過経路を照光すると共に、通信端末装置53に対する入出ID情報の要求命令を送信情報信号として所定の周期で生成し、当該送信情報信号の周波数に応じて振動する準静電界を照明下空間内において支配的となるように発生(即ち送信情報信号を送信)するようになされている。
【0077】
ここで、通過経路を通過しようとする人体が照明下空間に達すると、通信端末装置53は、準静電界(送信情報信号の周波数)の振動に応じて帯電する当該人体の電位(帯電変化)を検出(即ち送信情報信号を受信)し、当該送信情報信号から抽出した入出ID情報の要求命令に基づいて、予め記憶メモリ(図示せず)に記憶された入出ID情報を人体アンテナ送信する。
【0078】
この場合、個人管理装置52においては、入出ID情報を照明部52Aを介して人体アンテナ受信するようになされており、当該入出ID情報を受信すると、カメラ部52Bを介して照明下空間に存在する人体を撮像対象として撮像し、当該撮像結果を入出ID情報と共に入出情報として内部の記憶メモリ(図示せず)に記憶又は更新するようになされている。
【0079】
このようにして通信システム51においては、通過経路を入出しようとする人体の履歴を管理するようになされている。
【0080】
(2−2−2)個人管理装置52の構成
4との対応部分に同一符号を付した図9に示すように、個人管理装置52は、照明部52A、カメラ部52B、管理部53C及び受信部53Dによって構成される。
【0081】
照明部52Aは、ドライブ回路10から与えられる交流電圧を圧電トランス12を介して昇圧し、当該昇圧した交流電圧を駆動用高電圧として冷陰極線管CRにおける印加電極と呼ぶ)CRaに印加することにより、当該駆動用高電圧に基づいてアースに接続されたアース電極CRbとの間で冷陰極線管CRを発光させる。この結果、照明傘LU(図8)を介して照明下空間が照光されることとなる。
【0082】
一方、管理部52Bにおいては、入出ID情報の要求命令をID要求命令データD10として所定周期で生成した後に変調回路11を介して所定の変調処理を施すことにより、当該ID要求命令データD10を送信情報信号S10として、ドライブ回路10から与えられる交流電圧に重畳するようになされている。
【0083】
この場合、照明部52Aにおいては、送信情報信号S10が重畳された交流電圧(以下、これを信号重畳電圧と呼ぶ)を圧電トランス12を介して昇圧した後、当該昇圧した信号重畳電圧を冷陰極線管CRの印加電極CRaに印加することにより、当該冷陰極線管CRの発光と同時に、当該送信情報信号S10の周波数に応じて振動する準静電界を、印加電極CRaを中心とした周囲等方に発生し得るようになされている。
【0084】
このようにして個人管理装置52においては、冷陰極線管CRの発光用の駆動高電圧を準静電界の発生用として共用することにより、簡易な構成で準静電界を発生することができるようになされている。これに加えて、冷陰極線管CRの印加電極CRaをも準静電界の発生用として共用することにより、より簡易な構成で準静電界を発生することができるようになされている。
【0085】
ここでこの実施の形態の場合、個人管理装置52においては、図2に関して上述したように照明部52Aから当該照明部52A直下の床面(図8参照)までの送信距離をカバーできるような周波数、かつ、圧電トランスTRによって昇圧された駆動用高電圧の周波数(一般に、およそ100 [kHz]である)よりも低い周波数でなる送信情報信号S10を重畳するようになされている。
【0086】
これにより個人管理装置52においては、照明部52Aから当該照明部52A直下の床面(地面)までの照明下空間内においてID要求命令データD10を有する準静電界を支配的となるように発生することができるようになされている。従って、個人管理装置52においては、例えば足首等の人体の下方に通信端末装置53を挿着した状態で照明下空間を通過する場合であっても、当該通信端末装置53に対してID要求命令データD10を確実に送信することができるようになされている。
【0087】
かかる構成に加えて、照明部52Aの照明傘(図8)は、冷陰極線管CRの印加電極CRaから発生する準静電界を制限するシールドフレームとしても用いられている。
【0088】
これにより個人管理装置52においては、照明部52Aを介して照光される照明下空間だけ(即ち照明部52A直下を通過しようとする人体(通信端末装置3)だけ)に印加電極CRaから準静電界を発生することができるようになされている。
【0089】
この状態において、管理部52Cは、ID要求命令データD10に対する応答として、受信部52Dの受信電極71及びアンプ72を順次介して人体アンテナ受信された入出ID情報D11を、照明下空間に存在する人体の通信端末装置53から制御部61に受けると、当該制御部61の制御に基づいてカメラ部52Bを介して照明下空間に存在する人体を撮像する。
【0090】
そして制御部61は、この撮像結果としてカメラ部52Bから送出される人体撮像データ及び撮像時刻D12を、入出ID情報D11と共に入出情報D13として記憶メモリ62に記憶又は更新するようになされている。
【0091】
このように個人管理装置52においては、照明部52Aを介して照明下空間を照光すると共に、管理部52CによってID要求命令データD10を有する準静電界を照明下空間のみ支配的となるように発生させることにより、当該照明下空間を照明範囲、通信範囲及び位置検知範囲として共用することができるようになされている。
【0092】
従って、個人管理装置52は、赤外線センサ等の位置検知手段を別途設けることなく、また人体を停滞させることもなく照明下空間に存在する人体を確実に撮像して入力情報として得ることによりことができ、この結果、通過経路を入出しようとする人体の履歴を入出情報として精度よく管理することができるようになされている。
【0093】
(2−2−3)通信端末装置53の構成
図10に示すように、通信端末装置53においては、個人管理装置52から送信されるID要求命令データD10を待ち受けるようになされており、当該ID要求命令データD10を受信すると、このID要求命令データD10に対する応答として入出ID情報を返信(人体アンテナ送信)するようになされている。
【0094】
具体的に通信端末装置53の受信部53Aは、個人管理装置52において発生された照明下空間内に人体が入ることにより帯電する人体の帯電変化を、通信用電極81A、送受切替スイッチ82及びFET91のゲートを順次介して準静電界の強度として検出し、これをアンプ92を介して増幅した後に復調回路93を介して復調することによりID要求命令データD10を抽出し、これを制御部53Bに送出する。
【0095】
この場合、受信部53Aにおいては、準静電界(送信情報信号S2)の周波数帯域(約100[kHz])と、歩行運動に伴って人体に形成される帯電変化(歩行周波数)の帯域(約10[Hz])やハムノイズの周波数帯域(約50〜60[Hz])との差が明確であるため、通信用電極81Aを人体に接触させることなく、当該ハムノイズや歩行運動の影響を受けずにID要求命令データD10を抽出することができるようになされている。
【0096】
制御部53Bは、ID要求命令データD10を受けると、送受切替スイッチ82の接続切片82aを受信側接続端82bから送信側接続端82cに切り替えると共に、内部の記憶メモリ(図示せず)に予め記憶されている入出ID情報D11を読み出して送信部53Cに送出する。
【0097】
送信部53Cは、入出ID情報D11に対して変調回路102を介して所定の変調処理を施すことにより、入出ID情報D11を送信情報信号S20として、通信用電極81Bに接続された電圧発生源101から与えられる交流電圧に重畳し、出力制御部103を介して出力制御した後に送受切替スイッチ82を介して個人管理装置52に人体アンテナ送信するようになされている。
【0098】
このようにして通信端末装置53においては、個人管理装置52から送信されるID要求命令データD10に対する応答として入出ID情報を返信することができるようになされている。
【0099】
(2−2−4)第2の実施の形態における作用及び効果
以上の構成において、この通信システム51の個人端末装置52においては、照明部52Aを介して照明下空間を照光すると共に、管理部52CによってID要求命令データD10を有する準静電界を照明下空間のみ支配的となるように発生させる。
【0100】
この場合、個人端末装置52は、照明用の駆動電圧となる交流電圧に送信情報信号S2を重畳するようにして圧電トランス12を共用し、送信情報信号S10に応じて変調してなる準静電界を支配的となるように発生(送信情報信号S10を送信)させるようにした。
【0101】
これにより個人端末装置52では、変調回路11を設けるだけの簡易な構成で準静電界を介して情報を送信することができるのみならず、圧電トランス12を共用する分だけ小型軽量化することができる。また、既存の液晶ディスプレイ装置であっても、当該液晶ディスプレイ装置における圧電トランスの前段に変調回路11を組み込むだけの簡易な変更だけで、準静電界を支配的となるように発生することができる。
【0102】
この状態において、通信端末装置53は、準静電界(送信情報信号S10)内に入ると、当該準静電界に基づいてID要求命令データD10を取得した後、このID要求命令データD10に対する応答として入出ID情報D11を人体アンテナ送信し、個人端末装置52は、当該入出ID情報D11を人体アンテナ受信すると、撮像手段としてのカメラ部52Bを介して準静電界を撮像対象として撮像するようにした。
【0103】
この結果、この通信システム51においては、準静電界を用いて照明下空間を通信範囲及び位置検知範囲として共用することができるため、赤外線センサ等の位置検知手段を別途設けることなく可搬型の通信端末装置を特定することができると共に、移動する人体(通信端末装置53)を撮像対象に合わせるといった調整を行う必要もなく、簡易に照明下空間に存在する人体を確実に撮像することができる。
【0104】
以上の構成によれば、照明対象を駆動させる駆動電圧を、準静電界発生用としても用いるようにしたことにより、簡易な構成で情報を有する準静電界を発生することができと共に、準静電界を用いて照明下空間を通信範囲及び位置検知範囲として共用するようにしたことにより、赤外線センサ等の位置検知手段を別途設けることなく可搬型の通信端末装置を特定することができると共に、移動する人体(通信端末装置53)を撮像対象に合わせるといった調整を行う必要もなく、簡易に照明下空間に存在する人体を確実に撮像することができる。
【0105】
(3)他の実施の形態
上述の実施の形態においては、照明対象としての冷陰極管CRを駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生する電圧発生手段として、送信情報信号S2又はS10を交流電圧に重畳する変調回路11と、当該信号重畳電圧を昇圧する圧電トランス12とによって構成することにより電力線と信号線とを共用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図11に示すように、信号線と信号線とを別々にするようにしても良い。
【0106】
また上述の実施の形態においては、情報に応じて信号が重畳された信号重畳駆動電圧により当該信号に応じた準静電界を発生させる準静電界発生手段として、照光手段としての冷陰極管CRの印加電極CRaを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図4又は図9との対応部分に同一符号を付して示す図12のように、準静電界発生用としての専用電極33を設けるようにしても良い。
【0107】
この場合、圧電トランス12を介して昇圧された高電圧の信号重畳電圧(送信情報信号S2、S10の重畳された交流電圧)をハイパスフィルタ30及びローパスフィルタ31をそれぞれ介して送信情報信号S2、S10と交流電圧とに分離し、当該交流電圧を冷陰極管CRにおける印加電極CRaに印加すると共に、送信情報信号S2、S10を専用電極33に印加するようにする。このようにすれば、専用電極33の面積を大きく確保することができるので、上述の実施の形態の場合に比して、より効率よく準静電界を発生させることができる。
【0108】
さらに上述の実施の形態においては、照光手段としての冷陰極線管CRにより照光される方向に準静電界を制限する制限手段として、液晶表示パネルPN以外を覆うシールドフレームSL(第1の実施の形態)又は照明傘LU(第2の実施の形態)を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該シールドフレームSL、照明傘LUの位置、大きさ又は形を変更して準静電界の指向性パターンを変更するようにしても良い。
【0109】
例えば図13に示すように、液晶表示パネルPNを除く液晶表示パネルPNの筐体を覆うと共に、当該液晶表示パネルPNの左右及び上側を囲むようにすれば、当該準静電界を液晶表示パネルPNの直下方向以外の電界成分を制限でき(図13(A))、かかる構成のシールドフレームを液晶表示パネルPNの背面側に後退するようにすれば、液晶表示パネルPNの直下方向にのみ指向性を有する準静電界の等電位面を大きくすることができる(図13(B))。このように冷陰極管CRにより照光される方向に準静電界を制限するこの他種々の制限手段を本発明に適用するようにすれば、当該冷陰極管CRの設置場所等に応じて準静電界の指向性パターンを変更することができる。
【0110】
さらに上述の実施の形態においては、照明用の駆動電圧を発生する液晶ディスプレイ装置2又は個人管理装置52(照明部52A)に本発明を適用する場合について述べたが、これに限らず、当該照明用の駆動電圧を発生するこの他種々の電子機器に本発明を幅広く適用することができる。
【0111】
さらに上述の第2の実施の形態においては、準静電界に基づいて情報を取得する取得手段として、図10に示した構成でなる受信部53Aを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、準静電界に基づいて情報を取得すれば、この他種々の構成でなる取得手段を本発明に適用することができる。
【0112】
さらに上述の第2の実施の形態においては、情報の取得結果を電子機器としての個人管理装置52に通知する通知手段として、図10に示した構成でなる送信部53Bにより人体アンテナ送信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該人体アンテナ送信に代えて、例えば近距離無線通信により送信する等、要は、情報の取得結果を電子機器に通知すれば、この他種々の構成でなる通知手段を本発明に適用することができる。
【0113】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、所定の照明対象を駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生させ、当該信号重畳駆動電圧により照明対象を駆動させることにより、信号に応じた準静電界を発生させるようにした。この結果、照明対象を駆動させる駆動電圧を、準静電界発生用としても用いる分だけ簡易な構成で情報を有する準静電界を発生することができ、かくして、準静電界を用いた情報送信を簡易な構成で実現することができる。
【0114】
【図面の簡単な説明】
【図1】距離に対する各電界それぞれの相対的な強度の変化を示すグラフである。
【図2】準静電界における距離と周波数との関係を示すグラフである。
【図3】第1の実施の形態における通信システムの全体構成を示す略線図である。
【図4】液晶ディスプレイ装置の構成を示す略線的ブロック図である。
【図5】準静電界の等電位面を示す略線図である。
【図6】液晶ディスプレイ装置の断面を示す略線図である。
【図7】通信端末装置の構成(1)を示す略線的ブロック図である。
【図8】第2の実施の形態における通信システムの全体構成を示す略線図である。
【図9】個人管理装置の構成を示す略線的ブロック図である。
【図10】信端末装置の構成(2)を示す略線的ブロック図である。
【図11】他の実施の形態における電圧発生手段の構成を示す略線的ブロック図である。
【図12】他の実施の形態における準静電界発生手段の構成を示す略線的ブロック図である。
【図13】他の実施の形態における準静電界の等電位面を示す略線図である。
【符号の説明】
1、51……通信システム、2……液晶ディスプレイ装置、3、53……通信端末装置、4……コンピュータ本体部、11……変調回路、12……圧電トランス、20……電位検出部、21……復調回路、52……個人管理装置、52A……照明部、52B……カメラ部、52C……管理部、52D……受信部、CR……冷陰極管、SL……シールドフレーム、SU……照明傘。

Claims (6)

  1. 所定の照明対象を駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生する電圧発生手段と、
    上記電圧発生手段により発生された上記信号重畳駆動電圧により、上記信号に応じた準静電界を発生させる準静電界発生手段と
    を具えることを特徴とする電子機器。
  2. 上記電圧発生手段は、
    上記情報を所定の周波数でなる信号に変調する変調手段を具え、
    上記変調手段により変調された上記信号を上記駆動電圧に重畳させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記準静電界発生手段は、
    印加対象の電極に印加された上記信号重畳駆動電圧に基づいて照光する照光手段を具え、
    上記照光手段における上記電極を共用して上記準静電界を発生させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 上記準静電界発生手段は、
    上記信号重畳駆動電圧に基づいて照光する照光手段と、
    上記信号に応じた準静電界を、上記照光手段により照光される方向に制限する制限手段と
    を具えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 所定の照明対象を駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生させ、
    上記信号重畳駆動電圧により上記照明対象を駆動させることにより、上記信号に応じた準静電界を発生させる
    具えることを特徴とする準静電界発生方法。
  6. 電子機器と、可搬型の通信端末装置とによって構成される通信システムにおいて、
    上記電子機器は、
    所定の照明対象を駆動させる駆動電圧を、情報に応じて変調された信号が重畳された信号重畳駆動電圧として発生する電圧発生手段と、
    上記電圧発生手段により発生された上記信号重畳駆動電圧により、上記信号に応じた準静電界を発生させる準静電界発生手段と、
    上記準静電界発生手段により発生された上記準静電界内の上記通信端末装置からの通知に応じて当該準静電界を撮像対象として撮像する撮像手段と
    を具え、
    上記通信端末装置は、
    上記準静電界に基づいて上記情報を取得する取得手段と、
    上記取得手段による上記情報の取得結果を上記電子機器に通知する通知手段と
    を具えることを特徴とする通信システム。
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