JP2004361654A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】上レンズシート30,下レンズシート31,拡散シート32,バックライト33を樹脂フレーム10に収容させてなるバックライトユニットAと、液晶表示パネルBとを、遮光両面テープ40で貼り合わせるようにした液晶表示装置において、各シート30〜32の爪部30a〜32aを係止する樹脂フレーム10の溝部11によるシート位置決め機能を損なわずに、溝部11を経由してダストが樹脂フレーム10内に侵入するのを防止できるようにする。
【解決手段】樹脂フレーム10の溝部11のフレーム内外方向外側部分に、ダスト防壁部12を設ける。その際に、ダスト防壁部12の頂面を、樹脂フレーム10の液晶表示パネルBとの対向面に面一にする。
【選択図】 図1
【解決手段】樹脂フレーム10の溝部11のフレーム内外方向外側部分に、ダスト防壁部12を設ける。その際に、ダスト防壁部12の頂面を、樹脂フレーム10の液晶表示パネルBとの対向面に面一にする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックライトや光学シートを収容して液晶表示パネルに接着されるフレームの溝部に上記光学シートの爪部を係止させるようにした比較的小形の液晶表示装置に関し、特に、溝部を経由してのダストなどの異物の侵入を防止する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、透過型の液晶表示装置では、液晶表示パネルにおける表示面とは反対の側に、バックライトが配置されており、このバックライトと液晶表示パネルとの間には、レンズシートや拡散シートなどの光学シートが配置されている。また、バックライトの液晶表示パネルとは反対の側には、反射シートが配置されている。
【0003】
これらバックライトおよび光学シートは、フレームに収容されており、光学シートは、フレームに取り付けられている。その取付手段としては、液晶表示装置が比較的大形のものである場合には、特許文献1に記載されているように、フレームの液晶表示パネル側の面に対し、光学シートの液晶表示パネル側の面を面一に配置し、その両面に跨るように配置した接着テープで光学シートを固定するようにすることが知られている。
【0004】
一方、液晶表示装置が比較的小形(例えば、2インチ型程度)のものである場合には、光学シートは、指でつまむのも困難であるぐらいに小さいことから、組立時に、静電気が帯電していると、位置が変化してフレームへの乗上げなどが発生し、バックライトの光学特性に悪影響を及ぼす。
【0005】
そこで、特許文献2に記載されているように、各光学シートの外周に、複数の爪部を突設する一方、フレームにおける液晶表示パネル側の面の複数箇所に、上記爪部を係止して光学シートの位置決めを行う溝部を設けるようにすることが行われている。
【0006】
具体的には、図5に模式的に示すように、光学シート100の爪部100aをフレーム110の溝部111に係止させた後、フレーム110の液晶表示パネル側の面に遮光両面テープ120を貼り付け、この遮光両面テープ120に液晶表示パネルを貼り付けるようになされる。これにより、液晶表示パネルと光学シート100との間の空間は、略閉空間となる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−91945号公報(第3頁,図3および図4)
【特許文献2】
特開2002−221719号公報(第4頁,図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の場合には、次のような問題がある。
(1)図6に破線の矢印で模式的に示すように、フレーム110の溝部111と光学シート100の爪部100aとの間に、ダストなどの異物の侵入経路が生じ、このために、上記液晶表示パネルと光学シート100との間の空間にダストなどの異物が侵入しやすい。
(2)フレーム110に遮光両面テープを貼り付ける際に、光学シート100に静電気の帯電があると、爪部100aが溝部111から外れて光学シート100の位置ずれを起こすことがよくあり、組立時の作業効率を低下させるという問題もある。
(3)図7に模式的に示すように、遮光両面テープ120の貼付け後には、最上層の光学シート100の爪部100aが遮光両面テープ120に近接していてくっ付きやすく、このために、図8に模式的に示すように、各爪部100aを中心とするニュートンリングが発生するのみならず、光学シート100が環境変化に伴う伸縮により異常に撓んで表示むらを起こすという問題もある。
【0009】
尚、(3)については、図9に示すように、溝部111上に遮光両面テープ120を配置しないようにすることが考えられるが、そのようにすると、最上層の光学シート100の爪部100aと、液晶表示パネル130との間の間隔が拡がって、異物侵入経路がさらに拡大することになる。
【0010】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、溝部に光学シートの爪部を係止させて該光学シートやバックライトを収容するフレームを、両面テープにより液晶表示パネルに接着するようにした液晶表示装置において、フレームの溝部に改良を加えることで、溝部による光学シートの位置決め機能を損なわずに、その溝部を経由して液晶表示パネルと光学シートとの間の空間にダストが侵入するのを抑えられるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明では、各溝部の外側部位に、ダスト侵入防止用の壁部を設け、これにより、各溝部の内側部位に光学シートの爪部を係止する部分を確保しつつ、該溝部を経由してのダストの侵入を防止するようにした。
【0012】
具体的には、請求項1の発明では、一方の面が表示面とされた液晶表示パネルと、この液晶表示パネルにおける表示面とは反対の側に配置されたバックライトと、外周に外方に向かって突出するように設けられた少なくとも1つの爪部を有していて、上記液晶表示パネルとバックライトとの間に配置された光学シートと、上記液晶表示パネルとの対向面に光学シートの爪部を係止して該光学シートの位置決めを行うように設けられた溝部を有していて、上記バックライトと光学シートとを収容するフレームと、このフレームの対向面上に上記溝部を覆うように配置されていて、該フレームと液晶表示パネルとを互いに接着する両面テープとを備えた液晶表示装置を前提としている。
【0013】
そして、上記フレームの各溝部におけるフレーム内外方向外側部位に、該溝部を経由して異物が侵入するのを防止するように設けられた異物防壁部を備えているものとする。
【0014】
上記の構成において、バックライトおよび光学シートを収容するフレームと、液晶表示パネルとが、フレームの液晶表示パネルとの対向面上に配置された両面テープを介して接着されている状態では、フレームの溝部を経由して光学シートと液晶表示パネルとの間の空間に侵入しようとするダストなどの異物は、溝部の異物防壁部によりその侵入が阻止される。このとき、異物防壁部は、溝部のフレーム内外方向外側部位に位置しているので、光学シートの爪部を係止するという溝部の本来の機能は、溝部のフレーム内外方向内側部位により確保される。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、ダスト防壁部は、該ダスト防壁部における液晶表示パネルとの対向面がフレームの対向面に面一になるように形成されているものとする。
【0016】
上記の構成において、フレームの対向面に両面テープが貼り付けられる際に、異物防壁部の対向面がフレームの対向面と面一であるので、両面テープは、異物防壁部の対向面との間に隙間ができたり、又は異物防壁部周りにおけるフレームの対向面との間に隙間ができたりせずにフレームに貼り付けられる。よって、異物防壁部による溝部経由の異物侵入に対する防止が確実化するとともに、異物防壁部を設けることに伴ってフレームと両面テープとの間に新たな異物侵入経路が形成されるという事態は回避される。
【0017】
請求項3の発明では、請求項1および2の発明において、光学シートの爪部と両面テープとの間には、該爪部と両面テープとの粘着を阻害する接着阻害材が介装されているものとする。
【0018】
上記の構成において、フレームの溝部上に位置する両面テープの部位と、光学シートの爪部とは、互いに粘着しようとしても、接着阻害材によりその粘着は阻害される。よって、光学シートの爪部と両面テープとがくっ付くことに起因するニュートンリングの発生は未然に防止される。
【0019】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、接着阻害材の光学シート爪部側の面は、非粘着面とされているものとする。
【0020】
上記の構成において、光学シートの爪部が、接着阻害材により両面テープとの接着が防止されている状態のときに、接着阻害材の光学シート爪部側の面は、非粘着面であるので、光学シートの爪部が接着阻害材にくっ付いて光学シートの伸縮が拘束されるという事態は生じない。よって、環境変化に伴う光学シートの異常な撓みは発生しない。
【0021】
請求項5の発明では、請求項3および4の発明において、接着阻害材は、フレーム側に固定されているものとする。
【0022】
上記の構成において、光学シートの爪部は、接着阻害材がフレーム側に固定されていることで、同じくフレーム側に固定されている。よって、フレームに両面テープが貼り付けられるときに、光学シートに静電気が帯電していても爪部が両面テープのセパレータなどに吸着して作業効率が低下するという事態や、光学シートがフレームに対し位置ずれするという事態は回避される。
【0023】
請求項6の発明では、請求項5の発明において、光学シートが、第1の光学シートであって、その第1光学シートとバックライトとの間に、少なくとも1枚の第2の光学シートが配置されている場合に、第2光学シートは、フレームの溝部に係合する爪部を有していないものとする。
【0024】
上記の構成において、第1光学シートの爪部が、フレームの溝部の溝底面と接着阻害材との間に挿入される際に、第2光学シートには爪部がないので、第1光学シートの爪部のみが挿入されることになる。これにより、第1光学シートの爪部を第2光学シートの爪部と重ね合わせて挿入する場合に比べて、第2光学シートの爪部が内分だけ挿入空間が広くなり、よって、爪部の挿入作業は容易なものとなる。
【0025】
請求項7の発明では、請求項6の発明において、接着阻害材のフレーム内外方向内側縁部は、フレームの対向面のフレーム内外方向内側縁部と略同じフレーム内外方向位置に配置されているものとする。
【0026】
上記の構成において、第1光学シートの爪部を、溝部の溝底面と接着阻害材との間に挿入する際に、接着阻害材のフレーム内外方向内側縁部と、フレームの対向面のフレーム内外方向内側縁部とが略同じフレーム内外方向位置に位置しているので、第2光学シートの周縁部がフレームの対向面上に乗り上げている場合には、その第2光学シートの周縁部は、接着阻害材上にも乗り上げていることになり、したがって、第1光学シートの爪部の挿入作業に支障が生じることになる。これにより、第2光学シートが適正に配置されているか否かのチェックを、専用の検査作業なしに行うことができる。
【0027】
請求項8の発明では、請求項1〜7の発明において、バックライトの液晶表示パネルとは反対の側に配置されていて、周縁部においてフレームにおける対向面とは反対側の面に貼り付けられた光学シートを備えている場合に、上記フレームの上記反対側の面上における上記光学シートのフレーム内外方向外方部位にも、異物の侵入を防ぐ異物防壁部が周設されているものとする。
【0028】
上記の構成において、バックライトの対向面とは反対の側に配置された反射シートなどの光学シートが、その周縁部においてフレームに貼り付けられている場合に、フレームの貼付面上を経由して侵入しようとする異物は、異物防壁部によりその侵入が抑えられる。よって、フレーム内への異物侵入の防止は、さらに確実化する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0030】
(実施形態1)
図2は、本発明の実施形態1に係る液晶表示装置のバックライトユニットAの全体構成を模式的に示しており、このバックライトユニットAは、遮光両面テープを介して液晶表示パネルに接着されるようになっている。
【0031】
本バックライトユニットAは、バックライト33を収容する矩形状の樹脂フレーム10を備えている。樹脂フレーム10の短辺側には、光源および導光板71を収容するコ字状の補助フレーム70が取り付けられている。72は、上記光源としてのLED発光素子が配置される空間である。
【0032】
また、本バックライトユニットAは、図3の断面図に模式的に示すように、バックライト33の液晶表示パネルB側(同図の上側。以下、上側という)に配置された光学シートとしての上レンズシート30,下レンズシート31,拡散シート32と、バックライト33の液晶表示パネルBとは反対の側(同図の下側。以下、下側という)配置された光学シートとしての反射シート60とを収容している。
【0033】
上記上レンズシート30は、外周に外方に向かって突出するように設けられた複数の爪部30a,30a,…を有する。また、下レンズシート31および拡散シート32も、それぞれ、外周に外方に向かって突出するように設けられた複数の爪部31a,32aを有する。
【0034】
一方、樹脂フレーム10における液晶表示パネルB側の面(以下、上面という)の複数箇所には、上記各シート30〜32の爪部30a〜32aを係止する溝部11が設けられている。各溝部11は、断面略凹字状に形成されている。
【0035】
上記の遮光両面テープ40は、PETなどの樹脂からなる基材40aが2つの両面テープ40b,40bの間に挟まれた3層構造をなしており、樹脂フレーム10の上面に貼り付けられている。また、遮光両面テープ40の上面は、液晶表示パネルBの表示面とは反対側の面(下面)に貼り付けられている。
【0036】
そして、本実施形態では、図1の平面図に模式的に示すように、上記樹脂フレーム10の各溝部11におけるフレーム内外方向外側部位(同図の下側部位)に、該溝部11を経由してダストが侵入するのを防止するように設けられた異物防壁部としてのダスト防壁部12を備えている。
【0037】
また、上記のダスト防壁部12は、その上面がフレーム10の上面に面一になるように形成されており、このことで、上記の遮光両面テープ40は、ダスト防壁部12の上面にも貼り付けられている。
【0038】
さらに、上記上レンズシート30の爪部30aと遮光両面テープ40との間には、該爪部30aと遮光両面テープ40との接着を阻害する接着阻害材としての樹脂フィルム50が介装されている
具体的には、上記各溝部11内の溝幅方向両側には、1対の段部13,13が設けられており、各シート30〜32の爪部30a〜32aは、その段部13,13間に配置されている。また、両段部13,13上には、1対の両面テープ51,51が貼り付けられており、上記の樹脂フィルム50は、上レンズシート30の爪部30aを跨ぐように配置されて該両面テープ51,51に接着されている。
【0039】
また、樹脂フィルム50の下面は、非粘着面とされており、このことで、上レンズシート30の爪部30aにくっ付かないようになっている。
【0040】
したがって、本実施形態によれば、上レンズシート30と下レンズシート31と拡散シート32とバックライト33を樹脂フレーム10に収容してなるバックライトユニットAと、液晶表示パネルBとを、遮光両面テープ40で貼り合わせるようにした液晶表示装置において、上レンズシート30の爪部30aを係止する樹脂フレーム10の溝部11の外側部分に設けたダスト防壁部12により、該溝部11を経由してダストがフレーム10内に侵入するのを防止することができる。
【0041】
その際に、上記のダスト防壁部12を、該ダスト防壁部12の頂面が樹脂フレーム10の上面に面一になるように形成したので、遮光両面テープ40を、ダスト防壁部12の頂面との間に隙間ができたり、又はダスト防壁部12周りにおける樹脂フレーム10の上面との間に隙間ができたりせずに樹脂フレーム10に貼り付けることができ、よって、ダスト防壁部12による溝部11経由のダスト侵入に対する防止を確実化することができるとともに、そのようなダスト防壁部12を設けることに伴って樹脂フレーム10と遮光両面テープ40との間に新たなダスト侵入経路が形成されるという事態を回避することができる。
【0042】
また、上レンズシート30の爪部30aと、遮光両面テープ40との間に配置した樹脂フィルム50により、上レンズシート30の爪部30aを遮光両面テープ40にくっ付かせないようにすることができるので、上レンズシート30の爪部30aが遮光両面テープ40にくっ付くことに起因するニュートンリングの発生を回避することができる。
【0043】
その際に、上記樹脂フィルム50の上レンズシート爪部30a側の面を非粘着面としたことで、気温変化などの環境変化に伴う上レンズシート30の自由な伸縮を確保することができ、よって、上レンズシート30の異常な撓みの発生を回避することができる。
【0044】
さらに、上記の樹脂フィルム50を1対の両面テープ51,51で樹脂フレーム10側に固定し、このことで、上レンズシート30の爪部30aを樹脂フレーム10側に固定するようにしたので、遮光両面テープ40の貼付時に、上レンズシート30が静電気の帯電で遮光両面テープ40のセパレータなどに吸着して作業効率がわるくなったり、位置ずれを起こしたりするのを抑制することができる。
【0045】
尚、上記の実施形態では、接着阻害材として樹脂フィルム50を用い、その樹脂フィルム50を樹脂フレーム10側に固定するようにしているが、接着阻害材として、片面粘着テープを用い、その粘着面を遮光両面テープ40に貼り付けて該遮光両面テープ40に接着固定するようにすることもできる。
【0046】
また、上記の実施形態では、上レンズシート30とバックライト33との間に位置する下レンズシート31および拡散シート32にそれぞれ爪部31a,32aを設けるようにしているが、それらの爪部を省略して、上レンズシート30の爪部30aの挿入作業を容易化するようにすることもできる。
【0047】
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る液晶表示装置の要部を模式的に示す部分断面図であり、実施形態1の場合と同じ部分には同じ符号を付して示してある。
【0048】
本実施形態では、上レンズシート30とバックライト33との間に配置された下レンズシート31および拡散シート32には、実施形態1の場合のような爪部31a,32a(図3参照)が省略されており、樹脂フレーム10の溝部11では、その溝底面と樹脂フィルム50との間には、上レンズシート30の爪部30aのみが挿入されるようになっている。
【0049】
また、上記バックライト33の液晶表示パネルBとは反対の側(図4の下側)には、周縁部において樹脂フレーム10における対向面とは反対側の面(図4の下面。以下、下面という)に貼り付けられた光学シートとしての反射シート60が配置されている。
【0050】
具体的には、上記樹脂フレーム10の下面には、該樹脂フレーム10に沿うように凹部が設けられている。この凹部内には、両面テープ61が配置されており、この両面テープ61を介して、反射シート60の周縁部が樹脂フレーム10の下面に貼り付けられている。
【0051】
そして、本実施形態では、上記樹脂フレーム10の下面上における反射シート60のフレーム内外方向外方部位(図4の左方部位)に、ダストの侵入を防ぐダスト防壁部15が周設されている。
【0052】
したがって、本実施形態によれば、最も液晶表示パネルB側に位置する上レンズシート30以外の光学シートである下レンズシート31および拡散シート32の爪部を省略するようにしたので、樹脂フィルム50と溝部11の溝底面との間に上レンズシート30の爪部30aを挿入する際に、その挿入作業を容易化することができる。
【0053】
また、バックライト33の下側に反射シート60を配置し、その反射シート60の周縁部を樹脂フレーム10の下面に貼り付けるようにするに際し、その樹脂フレーム10の下面のフレーム内外方向外側部位にも、ダスト防壁部15を設けるようにしたので、樹脂フレーム10内へのダスト侵入の防止を、さらに確実化することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、バックライトおよび光学シートを収容するフレームと、液晶表示パネルとを、両面テープで貼り合わせるようにした液晶表示装置において、光学シートの爪部を係止するフレームの溝部の外側部分に設けた異物防壁部により、該溝部を経由してダストなどの異物がフレーム内に侵入するのを防止することができる。
【0055】
請求項2の発明によれば、両面テープをフレームに貼り付ける際に、異物防壁部の液晶表示パネルとの対向面がフレームの対向面に面一であることから、異物防壁部の対向面との間に隙間ができたり、異物防壁部周りにおけるフレームの対向面との間に隙間ができたりしないので、異物防壁部による溝部経由の異物侵入に対する防止を確実化することができるとともに、異物防壁部を設けることに伴ってフレームと両面テープとの間に新たな異物侵入経路が形成されるという事態を回避することができる。
【0056】
請求項3の発明によれば、光学シートの爪部と両面テープとの間に配置した接着阻害材により、光学シートの爪部を両面テープにくっ付かせないようにすることができるので、光学シートの爪部が両面テープにくっ付くことに起因するニュートンリングの発生を回避することができる。
【0057】
請求項4の発明によれば、接着阻害材の光学シート爪部側の面を非粘着面としたことで、気温変化などの環境変化に伴う光学シートの自由な伸縮を確保することができ、光学シートの異常な撓みの発生を回避することができる。
【0058】
請求項5の発明によれば、フレーム側に固定した接着阻害材で光学シートの爪部をフレーム側に固定することができるので、両面テープの貼付時に、光学シートが静電気の帯電で両面テープのセパレータなどに吸着して作業効率がわるくなったり、位置ずれを起こしたりするのを抑制することができる。
【0059】
請求項6の発明によれば、光学シートが複数である場合に、最も液晶表示パネル側に位置する光学シート以外の光学シートの爪部を省略するようにしたので、接着阻害材と溝底面との間に光学シートの爪部を挿入する際に、その挿入作業を容易化することができる。
【0060】
請求項7の発明によれば、フレームの内側縁部と略同じフレーム内外方向位置に配置した接着阻害材のフレーム内外方向内側縁部により、光学シートの爪部挿入作業時にその他の光学シートがフレームに乗り上げていないかどうかを確認することができ、よって、そのような確認のための専用の作業を省略することができる。
【0061】
請求項8の発明によれば、バックライトの液晶表示パネルとは反対の側にも光学シートを配置し、その光学シートの周縁部をフレームに貼り付けるようにする場合に、そのフレーム貼付面のフレーム内外方向外側部位にも、異物防壁部を設けるようにしたので、フレーム内への異物侵入の防止を、さらに確実化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る液晶表示装置のバックライトユニットの要部を模式的に示す平面図である。
【図2】バックライトユニットの全体構成を模式的に示す平面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る液晶表示装置の要部を模式的に示す断面図である。
【図5】従来の液晶表示装置のバックライトユニットの全体構成を模式的に示す図2相当図である。
【図6】バックライトユニットの要部を拡大して模式的に示す図1相当図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】光学シートの爪部が遮光両面テープにくっ付くことにより生じるニュートンリングを模式的に示す平面図である。
【図9】対策例の問題を示す図7相当図である。
【符号の説明】
10 樹脂フレーム(フレーム)
11 溝部
12 ダスト防壁部(異物防壁部)
15 ダスト防壁部(異物防壁部)
30 上レンズシート(光学シート)
30a 爪部
31 下レンズシート(光学シート)
31a 爪部
32 拡散シート(光学シート)
32a 爪部
33 バックライト
40 遮光両面テープ(粘着両面テープ)
50 樹脂フィルム(接着阻害材)
60 反射シート(光学シート)
B 液晶表示パネル
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックライトや光学シートを収容して液晶表示パネルに接着されるフレームの溝部に上記光学シートの爪部を係止させるようにした比較的小形の液晶表示装置に関し、特に、溝部を経由してのダストなどの異物の侵入を防止する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、透過型の液晶表示装置では、液晶表示パネルにおける表示面とは反対の側に、バックライトが配置されており、このバックライトと液晶表示パネルとの間には、レンズシートや拡散シートなどの光学シートが配置されている。また、バックライトの液晶表示パネルとは反対の側には、反射シートが配置されている。
【0003】
これらバックライトおよび光学シートは、フレームに収容されており、光学シートは、フレームに取り付けられている。その取付手段としては、液晶表示装置が比較的大形のものである場合には、特許文献1に記載されているように、フレームの液晶表示パネル側の面に対し、光学シートの液晶表示パネル側の面を面一に配置し、その両面に跨るように配置した接着テープで光学シートを固定するようにすることが知られている。
【0004】
一方、液晶表示装置が比較的小形(例えば、2インチ型程度)のものである場合には、光学シートは、指でつまむのも困難であるぐらいに小さいことから、組立時に、静電気が帯電していると、位置が変化してフレームへの乗上げなどが発生し、バックライトの光学特性に悪影響を及ぼす。
【0005】
そこで、特許文献2に記載されているように、各光学シートの外周に、複数の爪部を突設する一方、フレームにおける液晶表示パネル側の面の複数箇所に、上記爪部を係止して光学シートの位置決めを行う溝部を設けるようにすることが行われている。
【0006】
具体的には、図5に模式的に示すように、光学シート100の爪部100aをフレーム110の溝部111に係止させた後、フレーム110の液晶表示パネル側の面に遮光両面テープ120を貼り付け、この遮光両面テープ120に液晶表示パネルを貼り付けるようになされる。これにより、液晶表示パネルと光学シート100との間の空間は、略閉空間となる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−91945号公報(第3頁,図3および図4)
【特許文献2】
特開2002−221719号公報(第4頁,図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の場合には、次のような問題がある。
(1)図6に破線の矢印で模式的に示すように、フレーム110の溝部111と光学シート100の爪部100aとの間に、ダストなどの異物の侵入経路が生じ、このために、上記液晶表示パネルと光学シート100との間の空間にダストなどの異物が侵入しやすい。
(2)フレーム110に遮光両面テープを貼り付ける際に、光学シート100に静電気の帯電があると、爪部100aが溝部111から外れて光学シート100の位置ずれを起こすことがよくあり、組立時の作業効率を低下させるという問題もある。
(3)図7に模式的に示すように、遮光両面テープ120の貼付け後には、最上層の光学シート100の爪部100aが遮光両面テープ120に近接していてくっ付きやすく、このために、図8に模式的に示すように、各爪部100aを中心とするニュートンリングが発生するのみならず、光学シート100が環境変化に伴う伸縮により異常に撓んで表示むらを起こすという問題もある。
【0009】
尚、(3)については、図9に示すように、溝部111上に遮光両面テープ120を配置しないようにすることが考えられるが、そのようにすると、最上層の光学シート100の爪部100aと、液晶表示パネル130との間の間隔が拡がって、異物侵入経路がさらに拡大することになる。
【0010】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、溝部に光学シートの爪部を係止させて該光学シートやバックライトを収容するフレームを、両面テープにより液晶表示パネルに接着するようにした液晶表示装置において、フレームの溝部に改良を加えることで、溝部による光学シートの位置決め機能を損なわずに、その溝部を経由して液晶表示パネルと光学シートとの間の空間にダストが侵入するのを抑えられるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明では、各溝部の外側部位に、ダスト侵入防止用の壁部を設け、これにより、各溝部の内側部位に光学シートの爪部を係止する部分を確保しつつ、該溝部を経由してのダストの侵入を防止するようにした。
【0012】
具体的には、請求項1の発明では、一方の面が表示面とされた液晶表示パネルと、この液晶表示パネルにおける表示面とは反対の側に配置されたバックライトと、外周に外方に向かって突出するように設けられた少なくとも1つの爪部を有していて、上記液晶表示パネルとバックライトとの間に配置された光学シートと、上記液晶表示パネルとの対向面に光学シートの爪部を係止して該光学シートの位置決めを行うように設けられた溝部を有していて、上記バックライトと光学シートとを収容するフレームと、このフレームの対向面上に上記溝部を覆うように配置されていて、該フレームと液晶表示パネルとを互いに接着する両面テープとを備えた液晶表示装置を前提としている。
【0013】
そして、上記フレームの各溝部におけるフレーム内外方向外側部位に、該溝部を経由して異物が侵入するのを防止するように設けられた異物防壁部を備えているものとする。
【0014】
上記の構成において、バックライトおよび光学シートを収容するフレームと、液晶表示パネルとが、フレームの液晶表示パネルとの対向面上に配置された両面テープを介して接着されている状態では、フレームの溝部を経由して光学シートと液晶表示パネルとの間の空間に侵入しようとするダストなどの異物は、溝部の異物防壁部によりその侵入が阻止される。このとき、異物防壁部は、溝部のフレーム内外方向外側部位に位置しているので、光学シートの爪部を係止するという溝部の本来の機能は、溝部のフレーム内外方向内側部位により確保される。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、ダスト防壁部は、該ダスト防壁部における液晶表示パネルとの対向面がフレームの対向面に面一になるように形成されているものとする。
【0016】
上記の構成において、フレームの対向面に両面テープが貼り付けられる際に、異物防壁部の対向面がフレームの対向面と面一であるので、両面テープは、異物防壁部の対向面との間に隙間ができたり、又は異物防壁部周りにおけるフレームの対向面との間に隙間ができたりせずにフレームに貼り付けられる。よって、異物防壁部による溝部経由の異物侵入に対する防止が確実化するとともに、異物防壁部を設けることに伴ってフレームと両面テープとの間に新たな異物侵入経路が形成されるという事態は回避される。
【0017】
請求項3の発明では、請求項1および2の発明において、光学シートの爪部と両面テープとの間には、該爪部と両面テープとの粘着を阻害する接着阻害材が介装されているものとする。
【0018】
上記の構成において、フレームの溝部上に位置する両面テープの部位と、光学シートの爪部とは、互いに粘着しようとしても、接着阻害材によりその粘着は阻害される。よって、光学シートの爪部と両面テープとがくっ付くことに起因するニュートンリングの発生は未然に防止される。
【0019】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、接着阻害材の光学シート爪部側の面は、非粘着面とされているものとする。
【0020】
上記の構成において、光学シートの爪部が、接着阻害材により両面テープとの接着が防止されている状態のときに、接着阻害材の光学シート爪部側の面は、非粘着面であるので、光学シートの爪部が接着阻害材にくっ付いて光学シートの伸縮が拘束されるという事態は生じない。よって、環境変化に伴う光学シートの異常な撓みは発生しない。
【0021】
請求項5の発明では、請求項3および4の発明において、接着阻害材は、フレーム側に固定されているものとする。
【0022】
上記の構成において、光学シートの爪部は、接着阻害材がフレーム側に固定されていることで、同じくフレーム側に固定されている。よって、フレームに両面テープが貼り付けられるときに、光学シートに静電気が帯電していても爪部が両面テープのセパレータなどに吸着して作業効率が低下するという事態や、光学シートがフレームに対し位置ずれするという事態は回避される。
【0023】
請求項6の発明では、請求項5の発明において、光学シートが、第1の光学シートであって、その第1光学シートとバックライトとの間に、少なくとも1枚の第2の光学シートが配置されている場合に、第2光学シートは、フレームの溝部に係合する爪部を有していないものとする。
【0024】
上記の構成において、第1光学シートの爪部が、フレームの溝部の溝底面と接着阻害材との間に挿入される際に、第2光学シートには爪部がないので、第1光学シートの爪部のみが挿入されることになる。これにより、第1光学シートの爪部を第2光学シートの爪部と重ね合わせて挿入する場合に比べて、第2光学シートの爪部が内分だけ挿入空間が広くなり、よって、爪部の挿入作業は容易なものとなる。
【0025】
請求項7の発明では、請求項6の発明において、接着阻害材のフレーム内外方向内側縁部は、フレームの対向面のフレーム内外方向内側縁部と略同じフレーム内外方向位置に配置されているものとする。
【0026】
上記の構成において、第1光学シートの爪部を、溝部の溝底面と接着阻害材との間に挿入する際に、接着阻害材のフレーム内外方向内側縁部と、フレームの対向面のフレーム内外方向内側縁部とが略同じフレーム内外方向位置に位置しているので、第2光学シートの周縁部がフレームの対向面上に乗り上げている場合には、その第2光学シートの周縁部は、接着阻害材上にも乗り上げていることになり、したがって、第1光学シートの爪部の挿入作業に支障が生じることになる。これにより、第2光学シートが適正に配置されているか否かのチェックを、専用の検査作業なしに行うことができる。
【0027】
請求項8の発明では、請求項1〜7の発明において、バックライトの液晶表示パネルとは反対の側に配置されていて、周縁部においてフレームにおける対向面とは反対側の面に貼り付けられた光学シートを備えている場合に、上記フレームの上記反対側の面上における上記光学シートのフレーム内外方向外方部位にも、異物の侵入を防ぐ異物防壁部が周設されているものとする。
【0028】
上記の構成において、バックライトの対向面とは反対の側に配置された反射シートなどの光学シートが、その周縁部においてフレームに貼り付けられている場合に、フレームの貼付面上を経由して侵入しようとする異物は、異物防壁部によりその侵入が抑えられる。よって、フレーム内への異物侵入の防止は、さらに確実化する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0030】
(実施形態1)
図2は、本発明の実施形態1に係る液晶表示装置のバックライトユニットAの全体構成を模式的に示しており、このバックライトユニットAは、遮光両面テープを介して液晶表示パネルに接着されるようになっている。
【0031】
本バックライトユニットAは、バックライト33を収容する矩形状の樹脂フレーム10を備えている。樹脂フレーム10の短辺側には、光源および導光板71を収容するコ字状の補助フレーム70が取り付けられている。72は、上記光源としてのLED発光素子が配置される空間である。
【0032】
また、本バックライトユニットAは、図3の断面図に模式的に示すように、バックライト33の液晶表示パネルB側(同図の上側。以下、上側という)に配置された光学シートとしての上レンズシート30,下レンズシート31,拡散シート32と、バックライト33の液晶表示パネルBとは反対の側(同図の下側。以下、下側という)配置された光学シートとしての反射シート60とを収容している。
【0033】
上記上レンズシート30は、外周に外方に向かって突出するように設けられた複数の爪部30a,30a,…を有する。また、下レンズシート31および拡散シート32も、それぞれ、外周に外方に向かって突出するように設けられた複数の爪部31a,32aを有する。
【0034】
一方、樹脂フレーム10における液晶表示パネルB側の面(以下、上面という)の複数箇所には、上記各シート30〜32の爪部30a〜32aを係止する溝部11が設けられている。各溝部11は、断面略凹字状に形成されている。
【0035】
上記の遮光両面テープ40は、PETなどの樹脂からなる基材40aが2つの両面テープ40b,40bの間に挟まれた3層構造をなしており、樹脂フレーム10の上面に貼り付けられている。また、遮光両面テープ40の上面は、液晶表示パネルBの表示面とは反対側の面(下面)に貼り付けられている。
【0036】
そして、本実施形態では、図1の平面図に模式的に示すように、上記樹脂フレーム10の各溝部11におけるフレーム内外方向外側部位(同図の下側部位)に、該溝部11を経由してダストが侵入するのを防止するように設けられた異物防壁部としてのダスト防壁部12を備えている。
【0037】
また、上記のダスト防壁部12は、その上面がフレーム10の上面に面一になるように形成されており、このことで、上記の遮光両面テープ40は、ダスト防壁部12の上面にも貼り付けられている。
【0038】
さらに、上記上レンズシート30の爪部30aと遮光両面テープ40との間には、該爪部30aと遮光両面テープ40との接着を阻害する接着阻害材としての樹脂フィルム50が介装されている
具体的には、上記各溝部11内の溝幅方向両側には、1対の段部13,13が設けられており、各シート30〜32の爪部30a〜32aは、その段部13,13間に配置されている。また、両段部13,13上には、1対の両面テープ51,51が貼り付けられており、上記の樹脂フィルム50は、上レンズシート30の爪部30aを跨ぐように配置されて該両面テープ51,51に接着されている。
【0039】
また、樹脂フィルム50の下面は、非粘着面とされており、このことで、上レンズシート30の爪部30aにくっ付かないようになっている。
【0040】
したがって、本実施形態によれば、上レンズシート30と下レンズシート31と拡散シート32とバックライト33を樹脂フレーム10に収容してなるバックライトユニットAと、液晶表示パネルBとを、遮光両面テープ40で貼り合わせるようにした液晶表示装置において、上レンズシート30の爪部30aを係止する樹脂フレーム10の溝部11の外側部分に設けたダスト防壁部12により、該溝部11を経由してダストがフレーム10内に侵入するのを防止することができる。
【0041】
その際に、上記のダスト防壁部12を、該ダスト防壁部12の頂面が樹脂フレーム10の上面に面一になるように形成したので、遮光両面テープ40を、ダスト防壁部12の頂面との間に隙間ができたり、又はダスト防壁部12周りにおける樹脂フレーム10の上面との間に隙間ができたりせずに樹脂フレーム10に貼り付けることができ、よって、ダスト防壁部12による溝部11経由のダスト侵入に対する防止を確実化することができるとともに、そのようなダスト防壁部12を設けることに伴って樹脂フレーム10と遮光両面テープ40との間に新たなダスト侵入経路が形成されるという事態を回避することができる。
【0042】
また、上レンズシート30の爪部30aと、遮光両面テープ40との間に配置した樹脂フィルム50により、上レンズシート30の爪部30aを遮光両面テープ40にくっ付かせないようにすることができるので、上レンズシート30の爪部30aが遮光両面テープ40にくっ付くことに起因するニュートンリングの発生を回避することができる。
【0043】
その際に、上記樹脂フィルム50の上レンズシート爪部30a側の面を非粘着面としたことで、気温変化などの環境変化に伴う上レンズシート30の自由な伸縮を確保することができ、よって、上レンズシート30の異常な撓みの発生を回避することができる。
【0044】
さらに、上記の樹脂フィルム50を1対の両面テープ51,51で樹脂フレーム10側に固定し、このことで、上レンズシート30の爪部30aを樹脂フレーム10側に固定するようにしたので、遮光両面テープ40の貼付時に、上レンズシート30が静電気の帯電で遮光両面テープ40のセパレータなどに吸着して作業効率がわるくなったり、位置ずれを起こしたりするのを抑制することができる。
【0045】
尚、上記の実施形態では、接着阻害材として樹脂フィルム50を用い、その樹脂フィルム50を樹脂フレーム10側に固定するようにしているが、接着阻害材として、片面粘着テープを用い、その粘着面を遮光両面テープ40に貼り付けて該遮光両面テープ40に接着固定するようにすることもできる。
【0046】
また、上記の実施形態では、上レンズシート30とバックライト33との間に位置する下レンズシート31および拡散シート32にそれぞれ爪部31a,32aを設けるようにしているが、それらの爪部を省略して、上レンズシート30の爪部30aの挿入作業を容易化するようにすることもできる。
【0047】
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る液晶表示装置の要部を模式的に示す部分断面図であり、実施形態1の場合と同じ部分には同じ符号を付して示してある。
【0048】
本実施形態では、上レンズシート30とバックライト33との間に配置された下レンズシート31および拡散シート32には、実施形態1の場合のような爪部31a,32a(図3参照)が省略されており、樹脂フレーム10の溝部11では、その溝底面と樹脂フィルム50との間には、上レンズシート30の爪部30aのみが挿入されるようになっている。
【0049】
また、上記バックライト33の液晶表示パネルBとは反対の側(図4の下側)には、周縁部において樹脂フレーム10における対向面とは反対側の面(図4の下面。以下、下面という)に貼り付けられた光学シートとしての反射シート60が配置されている。
【0050】
具体的には、上記樹脂フレーム10の下面には、該樹脂フレーム10に沿うように凹部が設けられている。この凹部内には、両面テープ61が配置されており、この両面テープ61を介して、反射シート60の周縁部が樹脂フレーム10の下面に貼り付けられている。
【0051】
そして、本実施形態では、上記樹脂フレーム10の下面上における反射シート60のフレーム内外方向外方部位(図4の左方部位)に、ダストの侵入を防ぐダスト防壁部15が周設されている。
【0052】
したがって、本実施形態によれば、最も液晶表示パネルB側に位置する上レンズシート30以外の光学シートである下レンズシート31および拡散シート32の爪部を省略するようにしたので、樹脂フィルム50と溝部11の溝底面との間に上レンズシート30の爪部30aを挿入する際に、その挿入作業を容易化することができる。
【0053】
また、バックライト33の下側に反射シート60を配置し、その反射シート60の周縁部を樹脂フレーム10の下面に貼り付けるようにするに際し、その樹脂フレーム10の下面のフレーム内外方向外側部位にも、ダスト防壁部15を設けるようにしたので、樹脂フレーム10内へのダスト侵入の防止を、さらに確実化することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、バックライトおよび光学シートを収容するフレームと、液晶表示パネルとを、両面テープで貼り合わせるようにした液晶表示装置において、光学シートの爪部を係止するフレームの溝部の外側部分に設けた異物防壁部により、該溝部を経由してダストなどの異物がフレーム内に侵入するのを防止することができる。
【0055】
請求項2の発明によれば、両面テープをフレームに貼り付ける際に、異物防壁部の液晶表示パネルとの対向面がフレームの対向面に面一であることから、異物防壁部の対向面との間に隙間ができたり、異物防壁部周りにおけるフレームの対向面との間に隙間ができたりしないので、異物防壁部による溝部経由の異物侵入に対する防止を確実化することができるとともに、異物防壁部を設けることに伴ってフレームと両面テープとの間に新たな異物侵入経路が形成されるという事態を回避することができる。
【0056】
請求項3の発明によれば、光学シートの爪部と両面テープとの間に配置した接着阻害材により、光学シートの爪部を両面テープにくっ付かせないようにすることができるので、光学シートの爪部が両面テープにくっ付くことに起因するニュートンリングの発生を回避することができる。
【0057】
請求項4の発明によれば、接着阻害材の光学シート爪部側の面を非粘着面としたことで、気温変化などの環境変化に伴う光学シートの自由な伸縮を確保することができ、光学シートの異常な撓みの発生を回避することができる。
【0058】
請求項5の発明によれば、フレーム側に固定した接着阻害材で光学シートの爪部をフレーム側に固定することができるので、両面テープの貼付時に、光学シートが静電気の帯電で両面テープのセパレータなどに吸着して作業効率がわるくなったり、位置ずれを起こしたりするのを抑制することができる。
【0059】
請求項6の発明によれば、光学シートが複数である場合に、最も液晶表示パネル側に位置する光学シート以外の光学シートの爪部を省略するようにしたので、接着阻害材と溝底面との間に光学シートの爪部を挿入する際に、その挿入作業を容易化することができる。
【0060】
請求項7の発明によれば、フレームの内側縁部と略同じフレーム内外方向位置に配置した接着阻害材のフレーム内外方向内側縁部により、光学シートの爪部挿入作業時にその他の光学シートがフレームに乗り上げていないかどうかを確認することができ、よって、そのような確認のための専用の作業を省略することができる。
【0061】
請求項8の発明によれば、バックライトの液晶表示パネルとは反対の側にも光学シートを配置し、その光学シートの周縁部をフレームに貼り付けるようにする場合に、そのフレーム貼付面のフレーム内外方向外側部位にも、異物防壁部を設けるようにしたので、フレーム内への異物侵入の防止を、さらに確実化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る液晶表示装置のバックライトユニットの要部を模式的に示す平面図である。
【図2】バックライトユニットの全体構成を模式的に示す平面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る液晶表示装置の要部を模式的に示す断面図である。
【図5】従来の液晶表示装置のバックライトユニットの全体構成を模式的に示す図2相当図である。
【図6】バックライトユニットの要部を拡大して模式的に示す図1相当図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】光学シートの爪部が遮光両面テープにくっ付くことにより生じるニュートンリングを模式的に示す平面図である。
【図9】対策例の問題を示す図7相当図である。
【符号の説明】
10 樹脂フレーム(フレーム)
11 溝部
12 ダスト防壁部(異物防壁部)
15 ダスト防壁部(異物防壁部)
30 上レンズシート(光学シート)
30a 爪部
31 下レンズシート(光学シート)
31a 爪部
32 拡散シート(光学シート)
32a 爪部
33 バックライト
40 遮光両面テープ(粘着両面テープ)
50 樹脂フィルム(接着阻害材)
60 反射シート(光学シート)
B 液晶表示パネル
Claims (8)
- 一方の面が表示面とされた液晶表示パネルと、
上記液晶表示パネルにおける表示面とは反対の側に配置されたバックライトと、
外周に外方に向かって突出するように設けられた少なくとも1つの爪部を有し、上記液晶表示パネルと上記バックライトとの間に配置された光学シートと、
上記液晶表示パネルとの対向面に上記光学シートの爪部を係止して該光学シートの位置決めを行うように設けられた溝部を有し、上記バックライトと上記光学シートとを収容するフレームと、
上記フレームの上記対向面上に上記溝部を覆うように配置され、該フレームと上記液晶表示パネルとを互いに接着する両面テープとを備えた液晶表示装置であって、
上記フレームの各溝部におけるフレーム内外方向外側部位に、該溝部を経由して異物が侵入するのを防止するように設けられた異物防壁部を備えている
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1に記載の液晶表示装置において、
異物防壁部は、該異物防壁部における液晶表示パネルとの対向面がフレームの対向面に面一になるように形成されている
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1又は2に記載の液晶表示装置において、
光学シートの爪部と両面テープとの間に、該爪部と両面テープとの接着を阻害する接着阻害材が介装されている
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項3に記載の液晶表示装置において、
接着阻害材の光学シート爪部側の面は、非粘着面とされている
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項3又は4に記載の液晶表示装置において、
接着阻害材は、フレーム側に固定されている
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項5に記載の液晶表示装置において、
光学シートは、第1の光学シートであり、
上記第1光学シートとバックライトとの間に、少なくとも1枚の第2の光学シートが配置され、
上記第2光学シートは、フレームの溝部に係合する爪部を有していない
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項6に記載の液晶表示装置において、
接着阻害材のフレーム内外方向内側縁部は、フレームの対向面のフレーム内外方向内側縁部と略同じフレーム内外方向位置に配置されている
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6,7のうちの何れか1項に記載の液晶表示装置において、
バックライトの液晶表示パネルとは反対の側に配置され、周縁部においてフレームにおける対向面とは反対側の面に貼り付けられた光学シートを備え、
上記フレームの上記反対側の面上における上記光学シートのフレーム内外方向外方部位に、異物の侵入を防ぐ異物防壁部が周設されている
ことを特徴とする液晶表示装置。
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