JP2004361639A - 木製眼鏡及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】単一の木材からなる眼鏡であって、補強を必要とせず、木材そのものが持つ美しさを強調することができる木製眼鏡を提供する。
【解決手段】フレームと、このフレームに取り付けられた眼鏡つるとを有する眼鏡において、少なくともフレーム2の一部を、乾燥させた硬質の単一木材から形成するとともに、木材2の木目2bを浮き出させるための処理を施した構成としてある。木材2としては、ケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークのうちのいずれかを用いることができる。また、含水率は15%以下とするのが好ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】フレームと、このフレームに取り付けられた眼鏡つるとを有する眼鏡において、少なくともフレーム2の一部を、乾燥させた硬質の単一木材から形成するとともに、木材2の木目2bを浮き出させるための処理を施した構成としてある。木材2としては、ケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークのうちのいずれかを用いることができる。また、含水率は15%以下とするのが好ましい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレームの主要部分が、ケヤキ等の単一の木材から形成された木製眼鏡及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、長引く国内経済の低迷は、各地の地場産業にも大きく影響し、地場産業の多くが、中国に代表されるアジア諸国からの安価な輸入品によって、国内シェアが侵食されたり、国内売り上げが急速に落ち込んだりしているのが現状である。
このような状況下、地場産業の事業者の中には、自社オリジナルの製品の開発によって活路を見出そうとする動きが見られる。福井県鯖江市は、国内生産の9割を超える眼鏡フレームの一大産地であるが、眼鏡フレーム業界においても、このような動きは例外ではない(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−83467号公報
【0004】
この特許文献1は、樹脂や金属が主流であった従来の眼鏡の視点を変え、身近にある竹をフレームや眼鏡つる等に利用するという点で、注目すべき提案である。竹などの自然物を利用した眼鏡は、特許文献1にも記載されているように、材料が容易かつ安価に入手できるうえ、肌に優しく、見た目に暖かみがあり、金属や樹脂とは異なるイメージを利用者に与え、ファッション性に富むという利点がある。
このように、眼鏡の分野においても、一部の事業者によって地場産業活性化の試みはなされているものの、眼鏡産業の全体を復活させるには、さらに多くの試みが必要とされるところである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点にかんがみてなされたもので、材質に変更を加えた眼鏡において、特に木製のフレームを主体とした新たな眼鏡を提供しようとするものである。
なお、フレームや眼鏡つるを木材で形成しようとする試みは、上記の特許文献1の他にも従来からなされているが(例えば、特許文献2参照)、これらは、複数枚の板材を貼り合わせて強度を持たせようとしているものである。
【0006】
【特許文献2】
特表平10−505922号公報
【0007】
これに対し、本発明では、単一の木材からなる眼鏡であって、木材そのものに強度を持たせることで、補強を必要とせず、木材そのものが持つ美しさを強調することができる木製眼鏡及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の発明者は、乾燥後に眼鏡フレームとして使用して十分な強度を保ち得る一部の木材に着目した。本発明の発明者が種々の木材を検討した結果、ケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークなどは、乾燥させることで硬度が大幅に向上し、長期間使用しても、変形(くるい)がほとんど生じないことを見出した。
具体的に、本発明の木製眼鏡は、フレームと、このフレームに取り付けられた眼鏡つるとを有する眼鏡において、少なくとも前記フレームの一部を、乾燥させた硬質の単一木材から形成するとともに、前記木材の木目を浮き出させるための処理を施した構成としてある。
このような構成の木製眼鏡は、見た目に美しく、高級感があるうえ、長期間使用しても変形(くるい)がほとんど生じず、十分に実用に耐えうるものである。
【0009】
前記した木材としては、乾燥させることで硬度が高くなるケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークのいずれかを使用するとよい。
また、前記木材の乾燥は、含水率が15%以下になるまで行うとよい。好ましくは、含水率が10%以下になるまで乾燥させるとよい。なお、木材の乾燥は、自然乾燥であってもよいが、人工乾燥であってもよく、又はこれらを適宜に組み合わせてもよい。
【0010】
さらに、前記処理は、漆塗りが好ましい。漆を塗ることで、木目を美しく浮き出させることができ、かつ、木製眼鏡の高級感をさらに高めることができる。木目の濃淡は、漆の塗厚によって調整することができる。また、前記漆仕上げの表面にラッカー等を塗布して、光沢仕上げを施すとよい。このようにすることで、外観をさらに向上させ、高級感もさらに高めることができる。
【0011】
上記した木材は、乾燥させることで硬度が高くなるため、乾燥後に、精密なフレーム等の形成を行うことは容易でない。
そのため、乾燥処理前の前記木材を、乾燥処理にともなう変形量を考慮して、予め所定形状に形成してもよいが、乾燥処理後にフレーム等の形成を行う場合は、前記木材を荒削り加工して前記フレームの概形を形成し、荒削り加工された前記フレームを固定し、前記フレームの形状に仕上げるとともに、各部を、予め設定された形状、寸法、角度に加工するとよい。これら加工には、予め精密に形成された治具を用いた倣い加工を用いることができる。
【0012】
さらに、本発明では、ケヤキ等、乾燥させることできわめて硬くなる木材を利用しているので、前記木材で形成されたフレームに、眼鏡つるの智(ヨロイ)金具を直接取り付けることが可能になる。そのため、前記智金具の一部を、前記フレームの両側から張り出させたり、前記智金具を前記フレームの表面側から前記フレームを挿通させた装飾金具で固定したりして、木製のフレームにアクセントをつけることができる。
【0013】
またM本発明の木製眼鏡は、ケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークのうちのいずれかの木材を、自然乾燥又は人工乾燥若しくはこれらの組み合わせにより含水率が15%以下になるまで乾燥させ、この乾燥木材の所定部位から前記フレームを形成するのに必要な大きさの木片を切り出し、この木片から前記フレームの外形を削成し、前記木材の木目を浮き出させるための処理を施すことで製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる木製眼鏡及びその製造方法の好適な実施形態を説明する。
【0015】
[木製眼鏡の全体構成]
まず、図1及び図2を参照しながら、本発明の木製眼鏡の構成を説明する。
図1は、本発明の木製眼鏡の一実施形態にかかり、その分解斜視図、図2は、図1の木製眼鏡の端部の拡大斜視図である。
木製眼鏡1は、フレーム2と、このフレーム2に折り畳み自在に取り付けられる左右の眼鏡つる3,3と、フレーム2の左右のレンズ装着部分2a,2aに装着されるレンズ(図示せず)を下方から支持する支持枠4,4と、この支持枠4,4の一端に取り付けられた鼻パッド5,5とから構成されている。
眼鏡つる3,3は、樹脂のほか、チタン等の金属で形成することができる。
【0016】
フレーム2は、ケヤキ等の木材から削出形成され、その表面には、木目2bを浮かび上がらせるための表面処理(例えば漆仕上げ)が施されている。また、フレーム2及び支持枠4,4には、レンズ装着部分2a,2aにレンズを装着したときに、レンズの周縁と嵌合してレンズをしっかりと固定するためのレンズ嵌合溝21,41が形成されている。
【0017】
図2に示すように、フレーム2の端部には、眼鏡つる3を取り付けるための眼鏡つる取付部22と、支持枠4を取り付けるための支持枠取付部24とが形成されている。眼鏡つる取付部22及び支持枠取付部24は、眼鏡つる3及び支持枠4がそれぞれくるいなく正確に取り付けられるように、予め寸法取りが行なわれ、この寸法取りに従って精密に削成されている。
【0018】
この実施形態において取付金具7は、頭部7aに二つの脚部7b,7bが立設されていて、眼鏡つる取付部22の底部には、取付金具7の脚部7b,7bを挿入するための二つの孔23,23が形成されている。また、眼鏡つる3を折り畳み自在にフレーム2に取り付けるための金具31(通常、「ヨロイ(智)」と称される)の屈曲状の先端には、取付金具7の脚部7b,7bを挿通させるための貫通孔32,32が形成されている。
そして、貫通孔32,32及び孔23,23に取付金具7の脚部7b,7bを挿通させ、その先端を貫通孔32,32から突出させた後に、脚部7b,7bの先端を圧潰することで、眼鏡つる3が眼鏡つる取付部22に固定される。
【0019】
支持枠4の屈曲状の他端46は、図1に示すように、フレーム2のブリッジ部分に切り欠き形成された係合溝26に嵌め込まれるようになっている。
また、支持枠取付部24の底部には、取付ねじ6が螺入されるねじ孔25が形成されている。支持枠4の屈曲状の一端42には、取付ねじ6が挿通できる貫通孔43が形成されている。
そして、支持枠4の他端46を係合溝26に嵌め込んだ状態で、貫通孔43を挿通させた取付ねじ6をねじ孔25に螺入することで、支持枠4がフレーム2に固定される。
【0020】
図3(a)は、フレーム2に眼鏡つる及び支持枠4を取り付けた状態を示す木製眼鏡1の正面図、図3(b)は、図3(a)の木製眼鏡の平面図である。
本発明の木製眼鏡によれば、ケヤキ等の硬質の乾燥木材を使用しているので、補強金具等を介在させることなく、木製のフレーム2に直接金具31を取付金具7で取り付けて、強固に固定することができる。
そのため、デザインの自由度が増し、例えば、図3に示すように、金具(智)3の一部をフレーム2の両側から突出させ、木目2bが浮き出た木製のフレーム2と金属の金具3とのコントラストを、眼鏡のデザインの一部として強調することが可能になる。なお、この場合は、デザイン上の観点から、金具31とフレーム2の裏面(顔面側の面)とが面一になるように、眼鏡つる取付部22(図2参照)を加工するのが好ましい。
【0021】
また、フレーム2の両端に、取付金具7の頭部7aが露出しているが、この取付金具7の頭部を金色等に予めメッキ加工又は塗装したり、予め装飾が施された装飾金具を用いることで、木製のフレーム2の中に頭部7aによってアクセントを付けることができる。このような、木製のフレーム2中における金属等によるアクセントは、ブリッジ部分にも設けるとよい。
さらに、木製のフレーム2の表面を漆で仕上げ、蒔絵を施すことにより、木製眼鏡のデザイン性が向上し、高級感をさらに高めることができる。
【0022】
図4は、本発明の木製眼鏡を製造するための製造工程の一例にかかり、一連の工程における手順を示す流れ図である。
本発明の木製眼鏡を製造するにあたり、まず、材料となる木材を準備する(ステップS1)。
本発明の木製眼鏡を製造するにあたり、好適な木材は、硬度が高く、眼鏡の使用中に容易に変形(くるい)が生じないものがよい。具体的には、乾燥させた後に硬度が高くなる性質を有するケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークなどを用いるとよい。
これらの木材は、乾燥前後で大きな変形をともなうが、乾燥後は、硬度がきわめて高くなり、容易に変形や割れが生じないという性質を有している。そのため、身体に着用して長期間使用する眼鏡の材料として、好適である。
【0023】
次いで、この木材から、眼鏡の製造と乾燥に適した大きさの木片を切り出す(ステップS2)。この木片の大きさとしては、例えば、幅30cm、長さ200cm,肉厚7mm程度のものが好ましい。この木片は、眼鏡に加工した際に木目が明確に浮き出る部分、好ましくは天然木の芯部と表皮との間の部分であって、可能な限り木目の目の細かい部分を選択するとよい。
図5は、ケヤキ等の木材から切り出す木片の一例及び木材における切り出し位置の違いにおける木目の違いを説明する図である。
【0024】
なお、図5において、木材100の符号Aで示す部分から切り出した木片を図5(A)に、符号Bで示す部分から切り出した木片を図5(B)に示す。
図5からわかるように、木材100の年輪101に対する切り出し方向の違いによって、木目102の密度に違いが生じる。フレーム2は、図5(A)(B)に示すように、木目102がフレーム2を左右に横断する方向に、木片から削成するとよい。
また、木目の浮き出た木製眼鏡を製造するには、図5(A)(B)の木片のいずれを用いてもよいが、より細かい木目の木製眼鏡1を製造するのであれば、図5(B)に示す木片を選択するのが好ましい。
【0025】
この後、この木片を乾燥させる(ステップS3)。
[木片の乾燥]
木片の乾燥は、自然乾燥又は人工乾燥を用いることができる。また、適宜に、自然乾燥と人工乾燥を組み合わせて用いてもよい。乾燥は、木片の含水率が15%以下になるまで、好ましくは10%以下になるまで行うとよい。
人工乾燥の場合は、公知の種々の方法を用いることができる。例えば、蒸気加熱乾燥、電気加熱乾燥。太陽熱利用乾燥、赤外線乾燥、赤外線加熱乾燥法、高周波(マイクロ波)加熱乾燥、薬品乾燥、除湿式乾燥等を用いることができる。
自然乾燥の場合は、木片をそのまま大気にさらして乾燥させる。乾燥に要する期間は、木材の種類によっても異なるが、例えば、眼鏡用のフレームに加工するために所定の大きさ(前記の幅30cm、長さ200cm,肉厚7mm程度)に切り出されたケヤキの木片の場合は、約10年の自然乾燥で含水率が10%以下になる。
【0026】
次いで、乾燥させた木片から、良好な外観に仕上げることが可能な部位を選択する(ステップS4)。
例えば、木目が密な部分、虫食いや割れ等の欠陥がない部分を選択し、木片の中から眼鏡の製造に必要な大きさの部分を切り出す。
そして、このように選択した部位の荒削りを行って、フレーム2の概形を形成する(ステップS5)。この概形の形成は、予め準備した型に従った倣い切削等により行うことができる。
【0027】
この後、最終的に形成しようとするフレーム2の形状及び寸法に従って、フレームの形状及び各部を精密に削成する(ステップS6,S7)。
この際、木片が乾燥によって硬化しているため、眼鏡つる3及び支持枠4を正確に、くるいなくフレーム2に取り付けるために、図2に示した眼鏡つる取付部22及び支持枠取付部24を精密に仕上げる必要がある。そのため、当該部分を削成する際には、専用の治具や計測具等を用いて、寸法精度よく仕上げる。
【0028】
次に、フレーム2の表面仕上げを行う。
この実施形態において表面仕上げは、との粉等を塗布して下地処理を行い(ステップS8)、この上から漆を塗布する。漆の塗布は、木目が好適にフレーム2の表面に浮き出るように、塗布厚と色の濃淡を見計ないながら行う(ステップS9)。漆が乾燥したら、仕上げ拭きを行い(ステップS9)、この後、必要に応じて、ツヤ出しのためにラッカー上塗りによる表面仕上げを行う(ステップS10)。
なお、ステップS9とステップS10の間に、必要に応じて、蒔絵等を施す工程を設けてもよい。
この後、ラッカーを乾燥させて、各部の組み付けを行い、木製眼鏡を完成させる(ステップS11)。
【0029】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、眼鏡フレームの上部分のみをケヤキ等の木材で形成しているが、フレームの全体をケヤキ等の木材で形成してもよく、眼鏡つるの部分も木材で形成してもよい。
また、上記の説明では、乾燥処理後にフレーム2の削出を行っているが、乾燥処理前後の前記木材の変形を考慮し、乾燥後に所望の寸法に納まるように、予めフレームを形成しておいてもよい。乾燥前の木材は水分を十分に含んで軟らかく、加工がしやすいという利点がある。
【0030】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、単一の硬質木材を用いて眼鏡を形成していて、かつ、木目が表面に浮き出るように処理を施しているので、見た目に美しく、かつ、長期に亘って使用しても変形(くるい)の生じない、高級感のある木製眼鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる木製眼鏡の分解斜視図である。
【図2】図1の木製眼鏡の部分拡大図である。
【図3】図3(a)は、フレーム2に眼鏡つる及び支持枠4を取り付けた状態を示す木製眼鏡1の正面図、図3(b)は、図3(a)の木製眼鏡の平面図である。
【図4】本発明の木製眼鏡の製造手順を示す流れ図である。
【図5】ケヤキ等の木材から切り出す木片の一例及び木材における切り出し位置の違いにおける木目の違いを説明する図である。
【符号の説明】
1 木製眼鏡
2 フレーム
2a レンズ装着部
2b 木目
21 嵌合溝
22 眼鏡つる取付部
23 孔
24 支持枠取付部
25 ねじ孔
3 眼鏡つる
31 金具(智金具)
32 貫通孔
4 支持枠
41 レンズ嵌合溝
42 一端
43 貫通孔
5 鼻パッド
6 取付ねじ
7 取付金具
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレームの主要部分が、ケヤキ等の単一の木材から形成された木製眼鏡及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、長引く国内経済の低迷は、各地の地場産業にも大きく影響し、地場産業の多くが、中国に代表されるアジア諸国からの安価な輸入品によって、国内シェアが侵食されたり、国内売り上げが急速に落ち込んだりしているのが現状である。
このような状況下、地場産業の事業者の中には、自社オリジナルの製品の開発によって活路を見出そうとする動きが見られる。福井県鯖江市は、国内生産の9割を超える眼鏡フレームの一大産地であるが、眼鏡フレーム業界においても、このような動きは例外ではない(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−83467号公報
【0004】
この特許文献1は、樹脂や金属が主流であった従来の眼鏡の視点を変え、身近にある竹をフレームや眼鏡つる等に利用するという点で、注目すべき提案である。竹などの自然物を利用した眼鏡は、特許文献1にも記載されているように、材料が容易かつ安価に入手できるうえ、肌に優しく、見た目に暖かみがあり、金属や樹脂とは異なるイメージを利用者に与え、ファッション性に富むという利点がある。
このように、眼鏡の分野においても、一部の事業者によって地場産業活性化の試みはなされているものの、眼鏡産業の全体を復活させるには、さらに多くの試みが必要とされるところである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点にかんがみてなされたもので、材質に変更を加えた眼鏡において、特に木製のフレームを主体とした新たな眼鏡を提供しようとするものである。
なお、フレームや眼鏡つるを木材で形成しようとする試みは、上記の特許文献1の他にも従来からなされているが(例えば、特許文献2参照)、これらは、複数枚の板材を貼り合わせて強度を持たせようとしているものである。
【0006】
【特許文献2】
特表平10−505922号公報
【0007】
これに対し、本発明では、単一の木材からなる眼鏡であって、木材そのものに強度を持たせることで、補強を必要とせず、木材そのものが持つ美しさを強調することができる木製眼鏡及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の発明者は、乾燥後に眼鏡フレームとして使用して十分な強度を保ち得る一部の木材に着目した。本発明の発明者が種々の木材を検討した結果、ケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークなどは、乾燥させることで硬度が大幅に向上し、長期間使用しても、変形(くるい)がほとんど生じないことを見出した。
具体的に、本発明の木製眼鏡は、フレームと、このフレームに取り付けられた眼鏡つるとを有する眼鏡において、少なくとも前記フレームの一部を、乾燥させた硬質の単一木材から形成するとともに、前記木材の木目を浮き出させるための処理を施した構成としてある。
このような構成の木製眼鏡は、見た目に美しく、高級感があるうえ、長期間使用しても変形(くるい)がほとんど生じず、十分に実用に耐えうるものである。
【0009】
前記した木材としては、乾燥させることで硬度が高くなるケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークのいずれかを使用するとよい。
また、前記木材の乾燥は、含水率が15%以下になるまで行うとよい。好ましくは、含水率が10%以下になるまで乾燥させるとよい。なお、木材の乾燥は、自然乾燥であってもよいが、人工乾燥であってもよく、又はこれらを適宜に組み合わせてもよい。
【0010】
さらに、前記処理は、漆塗りが好ましい。漆を塗ることで、木目を美しく浮き出させることができ、かつ、木製眼鏡の高級感をさらに高めることができる。木目の濃淡は、漆の塗厚によって調整することができる。また、前記漆仕上げの表面にラッカー等を塗布して、光沢仕上げを施すとよい。このようにすることで、外観をさらに向上させ、高級感もさらに高めることができる。
【0011】
上記した木材は、乾燥させることで硬度が高くなるため、乾燥後に、精密なフレーム等の形成を行うことは容易でない。
そのため、乾燥処理前の前記木材を、乾燥処理にともなう変形量を考慮して、予め所定形状に形成してもよいが、乾燥処理後にフレーム等の形成を行う場合は、前記木材を荒削り加工して前記フレームの概形を形成し、荒削り加工された前記フレームを固定し、前記フレームの形状に仕上げるとともに、各部を、予め設定された形状、寸法、角度に加工するとよい。これら加工には、予め精密に形成された治具を用いた倣い加工を用いることができる。
【0012】
さらに、本発明では、ケヤキ等、乾燥させることできわめて硬くなる木材を利用しているので、前記木材で形成されたフレームに、眼鏡つるの智(ヨロイ)金具を直接取り付けることが可能になる。そのため、前記智金具の一部を、前記フレームの両側から張り出させたり、前記智金具を前記フレームの表面側から前記フレームを挿通させた装飾金具で固定したりして、木製のフレームにアクセントをつけることができる。
【0013】
またM本発明の木製眼鏡は、ケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークのうちのいずれかの木材を、自然乾燥又は人工乾燥若しくはこれらの組み合わせにより含水率が15%以下になるまで乾燥させ、この乾燥木材の所定部位から前記フレームを形成するのに必要な大きさの木片を切り出し、この木片から前記フレームの外形を削成し、前記木材の木目を浮き出させるための処理を施すことで製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる木製眼鏡及びその製造方法の好適な実施形態を説明する。
【0015】
[木製眼鏡の全体構成]
まず、図1及び図2を参照しながら、本発明の木製眼鏡の構成を説明する。
図1は、本発明の木製眼鏡の一実施形態にかかり、その分解斜視図、図2は、図1の木製眼鏡の端部の拡大斜視図である。
木製眼鏡1は、フレーム2と、このフレーム2に折り畳み自在に取り付けられる左右の眼鏡つる3,3と、フレーム2の左右のレンズ装着部分2a,2aに装着されるレンズ(図示せず)を下方から支持する支持枠4,4と、この支持枠4,4の一端に取り付けられた鼻パッド5,5とから構成されている。
眼鏡つる3,3は、樹脂のほか、チタン等の金属で形成することができる。
【0016】
フレーム2は、ケヤキ等の木材から削出形成され、その表面には、木目2bを浮かび上がらせるための表面処理(例えば漆仕上げ)が施されている。また、フレーム2及び支持枠4,4には、レンズ装着部分2a,2aにレンズを装着したときに、レンズの周縁と嵌合してレンズをしっかりと固定するためのレンズ嵌合溝21,41が形成されている。
【0017】
図2に示すように、フレーム2の端部には、眼鏡つる3を取り付けるための眼鏡つる取付部22と、支持枠4を取り付けるための支持枠取付部24とが形成されている。眼鏡つる取付部22及び支持枠取付部24は、眼鏡つる3及び支持枠4がそれぞれくるいなく正確に取り付けられるように、予め寸法取りが行なわれ、この寸法取りに従って精密に削成されている。
【0018】
この実施形態において取付金具7は、頭部7aに二つの脚部7b,7bが立設されていて、眼鏡つる取付部22の底部には、取付金具7の脚部7b,7bを挿入するための二つの孔23,23が形成されている。また、眼鏡つる3を折り畳み自在にフレーム2に取り付けるための金具31(通常、「ヨロイ(智)」と称される)の屈曲状の先端には、取付金具7の脚部7b,7bを挿通させるための貫通孔32,32が形成されている。
そして、貫通孔32,32及び孔23,23に取付金具7の脚部7b,7bを挿通させ、その先端を貫通孔32,32から突出させた後に、脚部7b,7bの先端を圧潰することで、眼鏡つる3が眼鏡つる取付部22に固定される。
【0019】
支持枠4の屈曲状の他端46は、図1に示すように、フレーム2のブリッジ部分に切り欠き形成された係合溝26に嵌め込まれるようになっている。
また、支持枠取付部24の底部には、取付ねじ6が螺入されるねじ孔25が形成されている。支持枠4の屈曲状の一端42には、取付ねじ6が挿通できる貫通孔43が形成されている。
そして、支持枠4の他端46を係合溝26に嵌め込んだ状態で、貫通孔43を挿通させた取付ねじ6をねじ孔25に螺入することで、支持枠4がフレーム2に固定される。
【0020】
図3(a)は、フレーム2に眼鏡つる及び支持枠4を取り付けた状態を示す木製眼鏡1の正面図、図3(b)は、図3(a)の木製眼鏡の平面図である。
本発明の木製眼鏡によれば、ケヤキ等の硬質の乾燥木材を使用しているので、補強金具等を介在させることなく、木製のフレーム2に直接金具31を取付金具7で取り付けて、強固に固定することができる。
そのため、デザインの自由度が増し、例えば、図3に示すように、金具(智)3の一部をフレーム2の両側から突出させ、木目2bが浮き出た木製のフレーム2と金属の金具3とのコントラストを、眼鏡のデザインの一部として強調することが可能になる。なお、この場合は、デザイン上の観点から、金具31とフレーム2の裏面(顔面側の面)とが面一になるように、眼鏡つる取付部22(図2参照)を加工するのが好ましい。
【0021】
また、フレーム2の両端に、取付金具7の頭部7aが露出しているが、この取付金具7の頭部を金色等に予めメッキ加工又は塗装したり、予め装飾が施された装飾金具を用いることで、木製のフレーム2の中に頭部7aによってアクセントを付けることができる。このような、木製のフレーム2中における金属等によるアクセントは、ブリッジ部分にも設けるとよい。
さらに、木製のフレーム2の表面を漆で仕上げ、蒔絵を施すことにより、木製眼鏡のデザイン性が向上し、高級感をさらに高めることができる。
【0022】
図4は、本発明の木製眼鏡を製造するための製造工程の一例にかかり、一連の工程における手順を示す流れ図である。
本発明の木製眼鏡を製造するにあたり、まず、材料となる木材を準備する(ステップS1)。
本発明の木製眼鏡を製造するにあたり、好適な木材は、硬度が高く、眼鏡の使用中に容易に変形(くるい)が生じないものがよい。具体的には、乾燥させた後に硬度が高くなる性質を有するケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークなどを用いるとよい。
これらの木材は、乾燥前後で大きな変形をともなうが、乾燥後は、硬度がきわめて高くなり、容易に変形や割れが生じないという性質を有している。そのため、身体に着用して長期間使用する眼鏡の材料として、好適である。
【0023】
次いで、この木材から、眼鏡の製造と乾燥に適した大きさの木片を切り出す(ステップS2)。この木片の大きさとしては、例えば、幅30cm、長さ200cm,肉厚7mm程度のものが好ましい。この木片は、眼鏡に加工した際に木目が明確に浮き出る部分、好ましくは天然木の芯部と表皮との間の部分であって、可能な限り木目の目の細かい部分を選択するとよい。
図5は、ケヤキ等の木材から切り出す木片の一例及び木材における切り出し位置の違いにおける木目の違いを説明する図である。
【0024】
なお、図5において、木材100の符号Aで示す部分から切り出した木片を図5(A)に、符号Bで示す部分から切り出した木片を図5(B)に示す。
図5からわかるように、木材100の年輪101に対する切り出し方向の違いによって、木目102の密度に違いが生じる。フレーム2は、図5(A)(B)に示すように、木目102がフレーム2を左右に横断する方向に、木片から削成するとよい。
また、木目の浮き出た木製眼鏡を製造するには、図5(A)(B)の木片のいずれを用いてもよいが、より細かい木目の木製眼鏡1を製造するのであれば、図5(B)に示す木片を選択するのが好ましい。
【0025】
この後、この木片を乾燥させる(ステップS3)。
[木片の乾燥]
木片の乾燥は、自然乾燥又は人工乾燥を用いることができる。また、適宜に、自然乾燥と人工乾燥を組み合わせて用いてもよい。乾燥は、木片の含水率が15%以下になるまで、好ましくは10%以下になるまで行うとよい。
人工乾燥の場合は、公知の種々の方法を用いることができる。例えば、蒸気加熱乾燥、電気加熱乾燥。太陽熱利用乾燥、赤外線乾燥、赤外線加熱乾燥法、高周波(マイクロ波)加熱乾燥、薬品乾燥、除湿式乾燥等を用いることができる。
自然乾燥の場合は、木片をそのまま大気にさらして乾燥させる。乾燥に要する期間は、木材の種類によっても異なるが、例えば、眼鏡用のフレームに加工するために所定の大きさ(前記の幅30cm、長さ200cm,肉厚7mm程度)に切り出されたケヤキの木片の場合は、約10年の自然乾燥で含水率が10%以下になる。
【0026】
次いで、乾燥させた木片から、良好な外観に仕上げることが可能な部位を選択する(ステップS4)。
例えば、木目が密な部分、虫食いや割れ等の欠陥がない部分を選択し、木片の中から眼鏡の製造に必要な大きさの部分を切り出す。
そして、このように選択した部位の荒削りを行って、フレーム2の概形を形成する(ステップS5)。この概形の形成は、予め準備した型に従った倣い切削等により行うことができる。
【0027】
この後、最終的に形成しようとするフレーム2の形状及び寸法に従って、フレームの形状及び各部を精密に削成する(ステップS6,S7)。
この際、木片が乾燥によって硬化しているため、眼鏡つる3及び支持枠4を正確に、くるいなくフレーム2に取り付けるために、図2に示した眼鏡つる取付部22及び支持枠取付部24を精密に仕上げる必要がある。そのため、当該部分を削成する際には、専用の治具や計測具等を用いて、寸法精度よく仕上げる。
【0028】
次に、フレーム2の表面仕上げを行う。
この実施形態において表面仕上げは、との粉等を塗布して下地処理を行い(ステップS8)、この上から漆を塗布する。漆の塗布は、木目が好適にフレーム2の表面に浮き出るように、塗布厚と色の濃淡を見計ないながら行う(ステップS9)。漆が乾燥したら、仕上げ拭きを行い(ステップS9)、この後、必要に応じて、ツヤ出しのためにラッカー上塗りによる表面仕上げを行う(ステップS10)。
なお、ステップS9とステップS10の間に、必要に応じて、蒔絵等を施す工程を設けてもよい。
この後、ラッカーを乾燥させて、各部の組み付けを行い、木製眼鏡を完成させる(ステップS11)。
【0029】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、眼鏡フレームの上部分のみをケヤキ等の木材で形成しているが、フレームの全体をケヤキ等の木材で形成してもよく、眼鏡つるの部分も木材で形成してもよい。
また、上記の説明では、乾燥処理後にフレーム2の削出を行っているが、乾燥処理前後の前記木材の変形を考慮し、乾燥後に所望の寸法に納まるように、予めフレームを形成しておいてもよい。乾燥前の木材は水分を十分に含んで軟らかく、加工がしやすいという利点がある。
【0030】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、単一の硬質木材を用いて眼鏡を形成していて、かつ、木目が表面に浮き出るように処理を施しているので、見た目に美しく、かつ、長期に亘って使用しても変形(くるい)の生じない、高級感のある木製眼鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる木製眼鏡の分解斜視図である。
【図2】図1の木製眼鏡の部分拡大図である。
【図3】図3(a)は、フレーム2に眼鏡つる及び支持枠4を取り付けた状態を示す木製眼鏡1の正面図、図3(b)は、図3(a)の木製眼鏡の平面図である。
【図4】本発明の木製眼鏡の製造手順を示す流れ図である。
【図5】ケヤキ等の木材から切り出す木片の一例及び木材における切り出し位置の違いにおける木目の違いを説明する図である。
【符号の説明】
1 木製眼鏡
2 フレーム
2a レンズ装着部
2b 木目
21 嵌合溝
22 眼鏡つる取付部
23 孔
24 支持枠取付部
25 ねじ孔
3 眼鏡つる
31 金具(智金具)
32 貫通孔
4 支持枠
41 レンズ嵌合溝
42 一端
43 貫通孔
5 鼻パッド
6 取付ねじ
7 取付金具
Claims (11)
- フレームと、このフレームに取り付けられた眼鏡つるとを有する眼鏡において、
少なくとも前記フレームの一部を、乾燥させた硬質の単一木材から形成するとともに、前記木材の木目を浮き出させるための処理を施したこと、
を特徴とする木製眼鏡。 - 前記木材が、ケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークのうちのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の木製眼鏡。
- 含水率が15%以下となるまで前記木材を乾燥させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の木製眼鏡。
- 前記木材を自然乾燥又は人工乾燥若しくはこれらの組み合わせによって乾燥させたことを特徴とする請求項3に記載の木製眼鏡。
- 前記木目を浮き出させる処理には漆塗りが含まれ、漆の塗厚によって前記木目の濃淡を調整したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の木製眼鏡。
- 前記漆塗りの後に、光沢仕上げをさらに施したことを特徴とする請求項5に記載の木製眼鏡。
- 前記木材を荒削り加工して前記フレームの概形を形成し、荒削り加工された前記フレームを固定し、前記フレームの形状に仕上げるとともに、各部を、予め設定された形状、寸法、角度に加工することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の木製眼鏡。
- 乾燥処理前の前記木材を、乾燥処理にともなう変形量を考慮して、予め所定形状に形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の木製眼鏡。
- 前記木材で形成されたフレームに、眼鏡つるの智金具を取り付け、前記智金具の一部を、前記フレームの両側から張り出させたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の木製眼鏡。
- 前記智金具を前記フレームの表面側から前記フレームを挿通させた装飾金具で固定したことを特徴とする請求項9に記載の木製眼鏡。
- フレームと、このフレームに取り付けられた眼鏡つるとを有する眼鏡の製造方法において、
ケヤキ、紫檀、黒檀、タモ、樫、チークのうちのいずれかの木材を、自然乾燥又は人工乾燥若しくはこれらの組み合わせにより含水率が15%以下になるまで乾燥させ、この乾燥木材の所定部位から前記フレームを形成するのに必要な大きさの木片を切り出し、この木片から前記フレームの外形を削成し、前記木材の木目を浮き出させるための処理を施したこと、
を特徴とする木製眼鏡の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100907859B1 (ko) | 2009-02-13 | 2009-07-14 | 김종국 | 목재 안경다리의 제조방법 |
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-
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- 2003-06-04 JP JP2003159625A patent/JP2004361639A/ja active Pending
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