JP2004361477A - クリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペース化を図りながら、安定したトナー回収効率が実現し得るクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
【解決手段】回転する像担持体51の表面に先端が当接され、前記像担持体51の表面上に残留しているトナーを除去するクリーニングブレード5641を備えたクリーニング装置56において、前記クリーニングブレード5641の先端部位に向けて光を照射する除電ランプ569を備えることを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】回転する像担持体51の表面に先端が当接され、前記像担持体51の表面上に残留しているトナーを除去するクリーニングブレード5641を備えたクリーニング装置56において、前記クリーニングブレード5641の先端部位に向けて光を照射する除電ランプ569を備えることを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転する像担持体の表面に先端が当接され、前記像担持体の表面上に残留しているトナーを除去するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置。
【0002】
【従来の技術】
従来、残留トナーを除去するクリーニングブレードを備えた画像形成装置において、クリーニングブレードの近傍にヒータを備えると共に、クリーニングブレードの温度を検出する温度センサが配設され、温度センサの出力に基づいてヒータをオン・オフさせてクリーニングブレードを所定温度に調節するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによって、クリーニングブレードが低温時に劣化が生じやすいような材質で製造されていても、クリーニングブレードの劣化が防止され、クリーニング性能を可及的に安定させるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−61396号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、温調されたクリーニングブレードであっても、電荷が残留しているトナーに対しては、クリーニング効率に一定の限界があった。そして、別途ヒータが配設されることで省スペース化を図れない場合があった。また、ヒータの配設位置によっては、クリーニングブレードの全体を均一温度に保つことが困難となり、クリーニングブレードの一部において劣化が生じる場合がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、省スペース化を図りながら、回収対象のトナーの電荷の残留の有無にかかわらず、安定したトナー回収効率が実現し得るクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、回転する像担持体の表面に先端が当接され、前記像担持体の表面上に残留しているトナーを除去するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置において、前記クリーニングブレードの先端部位に向けて光を照射する除電ランプを備えることを特徴とする。
【0007】
これによると、除電ランプによって光がクリーニングブレード先端部位に照射されて、クリーニングブレードの温度を所定の温度に保つことが可能であると共に、光がクリーニングブレードだけでなく、クリーニングブレードを透過して像担持体にも照射され、像担持体上のトナーの残留電荷を除去することが可能であり、クリーニングブレードによるトナーの回収効率を向上させることが可能となる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリーニング装置において、前記クリーニングブレードは、光透過性の材質を有するものであることを特徴とする。これによって、クリーニングブレードを透過して十分に光が像担持体に照射されることが可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、前記除電ランプは、前記像担持体の幅と同寸法分だけアレイ状に設けられた複数のLEDランプであることを特徴とする。これによって、トナーの残留電荷を効果的に除去することが可能となる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のクリーニング装置において、前記クリーニングブレードの温度を検知する温度検知部を備え、前記温度検知部によって検知された温度に基づいて、前記クリーニングブレードが所定の温度になるように除電ランプの作動を制御する制御手段を備えることを特徴とする。これによって、クリーニングブレードの温度を十分に所定の範囲に保つことが可能となる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、回転する所定幅を有する像担持体の表面に、筒体の外周に植設されたファーブラシが摺接され、前記像担持体の表面に残留しているトナーを回転しながら除去するファーブラシ部と、先端が前記像担持体の表面に当接され、前記残留しているトナーを除去するクリーニングブレードとを備えたクリーニング装置において、
前記ファーブラシ部の筒体内に設けられ、前記クリーニングブレードの長尺寸法以上の長尺寸法を有するヒータを備えることを特徴とする。これによると、ヒータがクリーニングブレードの長尺寸法以上の長尺寸法を有し、ファーブラシ部の筒体内に設けられているため、スペースを別途設ける必要なく小型化が保て、また、クリーニングブレードとヒータとの間の距離が一定してクリーニングブレード全体を均一に加温することが可能である。
【0012】
請求項6に記載の発明は、回転する像担持体と、請求項1〜5の何れかに記載のクリーニング装置とを備えることを特徴とする画像形成装置である。すなわち、トナー回収効率の良いクリーニング装置を備えるため、像担持体上の像担持体の残留トナーを除去可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1〜図4を用いて、本発明にかかる画像形成装置をプリンタに適用した場合の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるプリンタ1の側面概略構成図である。図1において、プリンタ1は、本体下部に記録紙が積層された記録紙収納部2、本体上部側に位置して記録紙収納部2から繰り出され、画像形成後の記録紙が排出される排出部3に亘って記録紙を搬送する搬送路41と、後述する像形成部5〜8位置で記録紙の搬送を行うための無端の搬送ベルト42とを備えた搬送部4、搬送ベルト42の上部で搬送方向に亘って直列に設けられ、記録紙に各色の画像の形成を行わせる像形成部5〜8、及び搬送ベルト42の用紙搬送方向下流側に設けられた定着部10を備える。
【0014】
搬送部4は上流側から搬送路41に沿って所要位置に配設された所要数の搬送ローラ対43を有し、これら搬送ローラ対43は図略のモータ等によって回転駆動されるようになっている。
【0015】
像形成部5〜8は、搬送ベルト42の用紙搬送面に沿って配設され、上流側からシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の画像を形成するものであり、詳細は後述する。搬送ベルト42は上流側と下流側のローラ44,45間に張設されると共にその間の下方側適所にテンション用のローラ46が配設されている。なお、ローラ44は、圧ローラ44aと共にローラ対を構成し、搬送されてきた用紙を搬送ベルト42上に誘導可能にしている。
【0016】
定着部10は、内部にヒータ源を備える熱ローラ101と圧ローラ102とで構成され、像形成部5〜8で記録紙上に転写された所与の色のトナーを融着するものである。像形成部5〜8はトナーの色が異なる他は同一構造を有するものであり、以下、像形成部5を例にして説明する。
【0017】
図2は、像形成部5の構造を説明するための側面図である。図2において、像形成部5は中央に像担持体としての感光体ドラム51を備えると共に、その周囲にドラム回転方向の上流側から帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラ55及びクリーニング装置56が配設されている。なお、クリーニング装置56には、分離つめ58が取り付けられている。
【0018】
感光体ドラム51は、表面に感光層が形成された長尺の円柱形状を有するもので、図略の駆動機構によって定速回転されるものである。帯電装置52は、コロナ放電現象を利用して感光体表面に所定電位を付与するものである。露光装置53は、例えばLED(Light Emitting Diode)発光部からなり、あるいは走査用のポリゴンミラーを備え、外部メモリ等から転送されてきた画像データを変調して光として出射し、この光をポリゴンミラーを介して感光体ドラム51の長さ方向に走査することで感光体ドラム51面に静電潜像を形成するものである。
【0019】
現像装置54は、シアンからなるトナーを感光体ドラム51面に電界を利用して付与することで、静電潜像を顕在化するものである。転写ローラ55はトナー画像を記録紙に転写するためのものであり、クリーニング装置56は転写後の残留トナーを除去するものである。
【0020】
図3は、図2に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの側面図であり、図4は、図2に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの斜視図である。なお、図3における点Oは、感光体ドラム51の中心位置を示す。クリーニング装置56は、感光体ドラム51と対向する部分に長手方向に亘って開口部562を有するケーシング561を備え、このケーシング561内に、感光体ドラム51の回転方向上流側から、この感光体ドラム51と略同一の長尺寸法を有するファーブラシ部563及びクリーニングブレード部564が配設されている。ケーシング561は下部ケーシング5611と上部ケーシング5612とから成る(図4においては、上部ケーシング5612を省略している)。ファーブラシ部563は、筒状の回転軸5631(筒体)と、回転軸5631の周面に植設されたファーブラシ5632とから成り、摩擦帯電されたブラシの毛先にトナーを付着させてトナーを除去する構成である。なお、下部ケーシング5611の開口部562とは反対側位置には、感光体ドラム51の軸方向と平行に、スパイラルスクリュー565が配されている。スパイラルスクリュー565は、ファーブラシ部563及びクリーニングブレード部564によって感光体ドラム51から離脱されたトナーを、回収するためのもので、スパイラルスクリュー565によるトナー運搬方向下流側には、図略の回収構造が設けられている。
【0021】
スパイラルスクリュー565は、ケーシング561内の空間を左右に仕切るように上方に向かって延びるステー5613の下部に、配設されている。ステー5613の適所には、フリッカーバ566がファーブラシ5632に干渉するように取り付けられ、トナーをファーブラシからさらに離脱させ、離脱されたトナーをスパイラルスクリュー565に送るようになっている。
【0022】
ステー5613には、ファーブラシ部563のやや上方位置で開口部562方向に延びる仕切り壁5614が延設されている。この仕切り壁5614の先端からクリーニングブレード部564の先端までの隙間に例えばポリエステル等のフィルム567aが配置されて、仕切り壁5614の上方へのトナーの拡散を効果的に防止している。また、下部ケーシング5611の先端と感光体ドラム51との隙間、及び上部ケーシング5612の先端と感光体ドラム51との隙間には、ポリエステル等のフィルム5671、5672が取り付けられ、これによりトナーがクリーニング装置56の外部に拡散することが効果的に防止される。
【0023】
クリーニングブレード部564は、感光体ドラム51に所定の鋭角で接する長尺のクリーニングブレード5641と、クリーニングブレード5641の基端部を支持する支持部5642とから成っている。クリーニングブレード5641は、ポリウレタンゴム等のゴム製をなし、光透過性を有するものである。支持部5642は、全体としてL字形状をなし、略中間位置で水平軸5642aに回動可能に支持され、開口部562側の先端にクリーニングブレード5641が取り付けられている。温度センサ568は、サーミスタ等からなり、クリーニングブレード5641の温度を検知するもので、クリーニングブレード部564の適所好ましくはクリーニングブレード5641の取り付け位置の裏側近傍に取り付けられている。
【0024】
支持部5642の後端側には、その上部に、例えば円筒状の重り5643が上下方向に移動可能に支持され、この重り5643が支持部5642を図3中、反時計回りに付勢している。これにより、クリーニングブレード5641の先端が所定圧で感光体ドラム51に当接するようにしている。
【0025】
仕切り壁5614の開口部562側先端には、除電用光源としての複数のLED(Light Emitting Diode)ランプ569が感光体ドラム51の軸方向にアレイ状に配設されている。LEDランプ569の照射方向は、クリーニングブレード5641を介して感光体ドラム51側に向けられている。LEDランプ569は、クリーニングブレード5641を通過して感光体ドラム51に光を照射することで、感光体ドラム51上のトナーの残留電荷を中和除去し、クリーニングブレード5641によるかき取り効果を向上させるものである。制御部1a(図1参照)は、温度センサ568で検知されたクリーニングブレード5641の温度に応じて、LEDランプ569の点灯をオン・オフ制御することにより、クリーニングブレード5641を所定温度(例えば15℃〜25℃)に保持するようにしている。なお、所定温度としては、範囲を持たせることが好ましい。
【0026】
以下、クリーニング装置56の動作を説明する。転写ローラ55によって感光体ドラム51上のトナー画像が記録紙に転写され、当該記録紙が剥離つめ58によって剥離された後、感光体ドラム51上の残留トナーは、感光体ドラム51に対して相対回転するファーブラシ5632の摩擦帯電した毛先に付着して除去される。ファーブラシ5632の毛先に付着したトナーは、フリッカーバ566に衝突して剥離され、その下方のスパイラルスクリュー565の方へ移動する。移動したトナーは、スパイラルスクリュー565の回転によって運搬され、運搬方向下流側で集められて回収される。
【0027】
感光体ドラム51上の残留トナーは、ファーブラシ部563に続いて、クリーニングブレード5641の先端で擦り落とされて、下方のスパイラルスクリュー565の方へ移動する。ここで、クリーニングブレード5641の温度は、温度センサ568によって所定時間毎に検知されており、検知された温度が所定値以下(例えば15℃以下)となった場合には、制御部1aによって、LEDランプ569が作動され、クリーニングブレード5641に光が照射されて、低温時におけるクリーニングブレード5641の硬化及びそれによる先端の亀裂発生等を効果的に防止し、トナー回収が不十分となることを防止できる。また、検知された温度が所定値以上(例えば25℃以上)まで昇した場合には、制御部1aによって、LEDランプ569の作動が停止され、クリーニングブレード5641の高温化によるクリーニングブレード5641の軟化及びそれによるクリーニングブレード5641の機能の低下に伴って、トナー回収が不十分となることが防止できる。
【0028】
従って、本実施の形態にかかるプリンタ1によれば、クリーニングブレード5641の劣化・変質によるトナー回収効率の経時的な低下を防止することができると共に、光透過性のクリーニングブレード5641に光が照射され、クリーニングブレード5641を通過して感光体ドラム51に光が照射されるため、感光体ドラム51上の残留トナーにも光を照射することとなり、当該残留トナーの電荷を除去することで、クリーニングブレード5641のトナーの回収を容易にすることができ、トナーの回収効率を向上させることができる。
【0029】
なお、本発明では、LEDランプ569の位置は、必ずしもクリーニングブレード5641の中央位置に隣設する態様の他、クリーニングブレード5641を介して感光体ドラム51に光が照射可能な位置であればよい。また、LEDランプ569の代わりに、EL(Electro Luminescence)、蛍光灯等を除電光源として用いても良い。
【0030】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態にかかるプリンタ1aでは、クリーニング装置56aの構成及びクリーニング装置56aの外部に除電装置57を備える点以外については、プリンタ1と同様であるので、説明を省略する。図5は、第2の実施の形態にかかる像形成部5aの構造を説明するための側面図である。像形成部5aが像形成部5と異なるのは、クリーニング装置56aの下流側に、除電装置57が配設されていることである。除電装置57は、小型のLED(Light Emitting Diode)素子が感光体ドラム51の長さ方向にアレイ状に配設されてなり、LED素子の発光により残留電荷を中和除去するものである。図6は、図5に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの側面図であり、図7は、図6に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの斜視図である。なお、図6における、点Oは、感光体ドラム51の中心位置を示す。図6及び図7について、本発明の第1の実施の形態におけるものと同様の構成については、同一の符号を付すものとする。
【0031】
クリーニング装置56aは、ファーブラシ部563の代わりにファーブラシ部563aを、ステー5613の代わりにステー5613aを、LEDランプ569の代わりにヒータ5633を備える点以外は、クリーニング装置56と同様の構成を有する。ステー5613aは、仕切り壁5614が延設されていた位置に仕切り壁5614aが延設されている点で、ステー5613と異なる。仕切り壁5614aは、仕切り壁5614とは異なり、LEDランプを備えない構成となっている。ファーブラシ部563aは、その回転軸5631a(筒体)の内部に、当該回転軸5631aに沿って延びる長尺状のヒータ5633を備え、当該ヒータ5633の長尺寸法は、クリーニングブレード5641の長尺寸法以上となっている。
【0032】
上記クリーニング装置56aの動作についても、第1の実施の形態とほぼ同様であるが、温度センサ568によって検知された温度に基づいて、制御部1aがヒータ5633を制御する点が異なっている。当該検知された温度が所定値以下(例えば15℃以下)となった場合には、制御部1aによって、ヒータ5633が作動され、クリーニングブレード5641が温められて、低温時におけるクリーニングブレード5641の硬化及びそれによる先端の亀裂発生等を効果的に防止し、トナー回収が不十分となることが防止できる。ここで、ヒータ5633の長尺寸法は、クリーニングブレード5641の長尺寸法以上であり、更にヒータ5633及びクリーニングブレード5641間の距離がいずれの位置でもほぼ等しくなるため、クリーニングブレード5641全体を均一に温めることが可能となる。また、当該検知された温度が所定値以上(例えば25℃以上)まで上昇した場合には、制御部1aによって、ヒータ5633の作動が停止され、クリーニングブレード5641の高温持におけるクリーニングブレード5641の軟化及びそれによりトナー回収が不十分となることが防止できる。
【0033】
従って、本実施の形態にかかるプリンタ1aでは、ヒータ5633をファーブラシ部563aに内蔵することで、クリーニング装置56a内の省スペース化を図りながら、長尺状のクリーニングブレード5641全体を均一に温めることができる。クリーニングブレード5641が均一に温められることで、いずれの位置でもクリーニングブレード5641は劣化せず、トナー回収効率の経時的劣化をより効果的に防止することができる。
【0034】
なお、本発明では、温度センサ568の位置は、クリーニングブレード5641の温度を検知可能な位置であればクリーニング装置56、56a内のいずれの位置に取り付けられていてもよい。
【0035】
また、支持部5642は、必ずしも上記第1、第2の実施の形態での構成に限定されず、クリーニングブレード5641を感光体ドラム51に当接可能な構成であればよく、クリーニング装置56、56aは、ファーブラシ部563を備えなくても良い。また、クリーニングブレード5641等によって感光体ドラム51から除去された残留トナーを回収する機構については、必ずしもスパイラルスクリュー565を備えるものである必要はなく、トナー回収用の角棒と、この稜線に当接するスクレーパボードを用いる構成等であってもよい。
【0036】
なお、本発明は、プリンタにかかるものに限定されず、プリンタ、ファクシミリ等の他の電子写真技術を用いた画像形成装置であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、クリーニングブレードの温度を所定の温度に保つことが可能であると共に、クリーニング時に感光体上のトナーの残留電荷を除去することが可能であり、トナーの残留電荷の有無にかかわらず、安定したトナー回収効率が実現し得るクリーニング装置を提供することが可能となるため、像担持体上のトナーを効果的に除去することができる。また、調温と除電のために除電装置を備えることによって、除電装置とヒータとを別体で設ける必要なく、省スペース化を図ることができる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、クリーニングブレードを透過して十分に光が像担持体に照射されることが可能となるため、トナーの電荷を効果的に除去することができ、トナーの回収効率の良いクリーニング装置を提供することができる。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、トナーの残留電荷を効果的に除去することが可能となるため、トナーの回収効率の良いクリーニング装置を提供することができる。
【0040】
請求項4に記載の発明によれば、クリーニングブレードの温度を十分に所定の範囲に保つことができる。
【0041】
請求項5に記載の発明は、ヒータがクリーニングブレードの長尺寸法以上の長尺寸法を有し、ファーブラシの筒体内に設けられているため、クリーニングブレード全体を均一に温めることが可能であり、これによって、クリーニングブレードのいずれの位置についても、温度低下による劣化が防止される。
【0042】
請求項6に記載の発明は、トナー回収効率の良いクリーニング装置を備えるため、像担持体に付着したトナーを十分に除去可能となり、安定した画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかるプリンタ1の側面概略構成図である。
【図2】図1に示す像形成部5の構造を説明するための側面図である。
【図3】図2に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの側面図である。
【図4】図2に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの斜視図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる像形成部5の構造を説明するための側面図である。
【図6】図5に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの側面図である。
【図7】図6に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの斜視図である。
【符号の説明】
1、1a プリンタ(画像形成装置)
51 感光体ドラム(像担持体)
56、56a クリーニング装置
563、563a ファーブラシ部
5631、5631a ファーブラシの回転軸(筒体)
5632 ファーブラシ
5633 ヒータ
5641 クリーニングブレード
568 温度センサ(温度検知部)
569 LEDランプ(除電ランプ)
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転する像担持体の表面に先端が当接され、前記像担持体の表面上に残留しているトナーを除去するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置。
【0002】
【従来の技術】
従来、残留トナーを除去するクリーニングブレードを備えた画像形成装置において、クリーニングブレードの近傍にヒータを備えると共に、クリーニングブレードの温度を検出する温度センサが配設され、温度センサの出力に基づいてヒータをオン・オフさせてクリーニングブレードを所定温度に調節するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによって、クリーニングブレードが低温時に劣化が生じやすいような材質で製造されていても、クリーニングブレードの劣化が防止され、クリーニング性能を可及的に安定させるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−61396号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、温調されたクリーニングブレードであっても、電荷が残留しているトナーに対しては、クリーニング効率に一定の限界があった。そして、別途ヒータが配設されることで省スペース化を図れない場合があった。また、ヒータの配設位置によっては、クリーニングブレードの全体を均一温度に保つことが困難となり、クリーニングブレードの一部において劣化が生じる場合がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、省スペース化を図りながら、回収対象のトナーの電荷の残留の有無にかかわらず、安定したトナー回収効率が実現し得るクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、回転する像担持体の表面に先端が当接され、前記像担持体の表面上に残留しているトナーを除去するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置において、前記クリーニングブレードの先端部位に向けて光を照射する除電ランプを備えることを特徴とする。
【0007】
これによると、除電ランプによって光がクリーニングブレード先端部位に照射されて、クリーニングブレードの温度を所定の温度に保つことが可能であると共に、光がクリーニングブレードだけでなく、クリーニングブレードを透過して像担持体にも照射され、像担持体上のトナーの残留電荷を除去することが可能であり、クリーニングブレードによるトナーの回収効率を向上させることが可能となる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリーニング装置において、前記クリーニングブレードは、光透過性の材質を有するものであることを特徴とする。これによって、クリーニングブレードを透過して十分に光が像担持体に照射されることが可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、前記除電ランプは、前記像担持体の幅と同寸法分だけアレイ状に設けられた複数のLEDランプであることを特徴とする。これによって、トナーの残留電荷を効果的に除去することが可能となる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のクリーニング装置において、前記クリーニングブレードの温度を検知する温度検知部を備え、前記温度検知部によって検知された温度に基づいて、前記クリーニングブレードが所定の温度になるように除電ランプの作動を制御する制御手段を備えることを特徴とする。これによって、クリーニングブレードの温度を十分に所定の範囲に保つことが可能となる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、回転する所定幅を有する像担持体の表面に、筒体の外周に植設されたファーブラシが摺接され、前記像担持体の表面に残留しているトナーを回転しながら除去するファーブラシ部と、先端が前記像担持体の表面に当接され、前記残留しているトナーを除去するクリーニングブレードとを備えたクリーニング装置において、
前記ファーブラシ部の筒体内に設けられ、前記クリーニングブレードの長尺寸法以上の長尺寸法を有するヒータを備えることを特徴とする。これによると、ヒータがクリーニングブレードの長尺寸法以上の長尺寸法を有し、ファーブラシ部の筒体内に設けられているため、スペースを別途設ける必要なく小型化が保て、また、クリーニングブレードとヒータとの間の距離が一定してクリーニングブレード全体を均一に加温することが可能である。
【0012】
請求項6に記載の発明は、回転する像担持体と、請求項1〜5の何れかに記載のクリーニング装置とを備えることを特徴とする画像形成装置である。すなわち、トナー回収効率の良いクリーニング装置を備えるため、像担持体上の像担持体の残留トナーを除去可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1〜図4を用いて、本発明にかかる画像形成装置をプリンタに適用した場合の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるプリンタ1の側面概略構成図である。図1において、プリンタ1は、本体下部に記録紙が積層された記録紙収納部2、本体上部側に位置して記録紙収納部2から繰り出され、画像形成後の記録紙が排出される排出部3に亘って記録紙を搬送する搬送路41と、後述する像形成部5〜8位置で記録紙の搬送を行うための無端の搬送ベルト42とを備えた搬送部4、搬送ベルト42の上部で搬送方向に亘って直列に設けられ、記録紙に各色の画像の形成を行わせる像形成部5〜8、及び搬送ベルト42の用紙搬送方向下流側に設けられた定着部10を備える。
【0014】
搬送部4は上流側から搬送路41に沿って所要位置に配設された所要数の搬送ローラ対43を有し、これら搬送ローラ対43は図略のモータ等によって回転駆動されるようになっている。
【0015】
像形成部5〜8は、搬送ベルト42の用紙搬送面に沿って配設され、上流側からシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の画像を形成するものであり、詳細は後述する。搬送ベルト42は上流側と下流側のローラ44,45間に張設されると共にその間の下方側適所にテンション用のローラ46が配設されている。なお、ローラ44は、圧ローラ44aと共にローラ対を構成し、搬送されてきた用紙を搬送ベルト42上に誘導可能にしている。
【0016】
定着部10は、内部にヒータ源を備える熱ローラ101と圧ローラ102とで構成され、像形成部5〜8で記録紙上に転写された所与の色のトナーを融着するものである。像形成部5〜8はトナーの色が異なる他は同一構造を有するものであり、以下、像形成部5を例にして説明する。
【0017】
図2は、像形成部5の構造を説明するための側面図である。図2において、像形成部5は中央に像担持体としての感光体ドラム51を備えると共に、その周囲にドラム回転方向の上流側から帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラ55及びクリーニング装置56が配設されている。なお、クリーニング装置56には、分離つめ58が取り付けられている。
【0018】
感光体ドラム51は、表面に感光層が形成された長尺の円柱形状を有するもので、図略の駆動機構によって定速回転されるものである。帯電装置52は、コロナ放電現象を利用して感光体表面に所定電位を付与するものである。露光装置53は、例えばLED(Light Emitting Diode)発光部からなり、あるいは走査用のポリゴンミラーを備え、外部メモリ等から転送されてきた画像データを変調して光として出射し、この光をポリゴンミラーを介して感光体ドラム51の長さ方向に走査することで感光体ドラム51面に静電潜像を形成するものである。
【0019】
現像装置54は、シアンからなるトナーを感光体ドラム51面に電界を利用して付与することで、静電潜像を顕在化するものである。転写ローラ55はトナー画像を記録紙に転写するためのものであり、クリーニング装置56は転写後の残留トナーを除去するものである。
【0020】
図3は、図2に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの側面図であり、図4は、図2に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの斜視図である。なお、図3における点Oは、感光体ドラム51の中心位置を示す。クリーニング装置56は、感光体ドラム51と対向する部分に長手方向に亘って開口部562を有するケーシング561を備え、このケーシング561内に、感光体ドラム51の回転方向上流側から、この感光体ドラム51と略同一の長尺寸法を有するファーブラシ部563及びクリーニングブレード部564が配設されている。ケーシング561は下部ケーシング5611と上部ケーシング5612とから成る(図4においては、上部ケーシング5612を省略している)。ファーブラシ部563は、筒状の回転軸5631(筒体)と、回転軸5631の周面に植設されたファーブラシ5632とから成り、摩擦帯電されたブラシの毛先にトナーを付着させてトナーを除去する構成である。なお、下部ケーシング5611の開口部562とは反対側位置には、感光体ドラム51の軸方向と平行に、スパイラルスクリュー565が配されている。スパイラルスクリュー565は、ファーブラシ部563及びクリーニングブレード部564によって感光体ドラム51から離脱されたトナーを、回収するためのもので、スパイラルスクリュー565によるトナー運搬方向下流側には、図略の回収構造が設けられている。
【0021】
スパイラルスクリュー565は、ケーシング561内の空間を左右に仕切るように上方に向かって延びるステー5613の下部に、配設されている。ステー5613の適所には、フリッカーバ566がファーブラシ5632に干渉するように取り付けられ、トナーをファーブラシからさらに離脱させ、離脱されたトナーをスパイラルスクリュー565に送るようになっている。
【0022】
ステー5613には、ファーブラシ部563のやや上方位置で開口部562方向に延びる仕切り壁5614が延設されている。この仕切り壁5614の先端からクリーニングブレード部564の先端までの隙間に例えばポリエステル等のフィルム567aが配置されて、仕切り壁5614の上方へのトナーの拡散を効果的に防止している。また、下部ケーシング5611の先端と感光体ドラム51との隙間、及び上部ケーシング5612の先端と感光体ドラム51との隙間には、ポリエステル等のフィルム5671、5672が取り付けられ、これによりトナーがクリーニング装置56の外部に拡散することが効果的に防止される。
【0023】
クリーニングブレード部564は、感光体ドラム51に所定の鋭角で接する長尺のクリーニングブレード5641と、クリーニングブレード5641の基端部を支持する支持部5642とから成っている。クリーニングブレード5641は、ポリウレタンゴム等のゴム製をなし、光透過性を有するものである。支持部5642は、全体としてL字形状をなし、略中間位置で水平軸5642aに回動可能に支持され、開口部562側の先端にクリーニングブレード5641が取り付けられている。温度センサ568は、サーミスタ等からなり、クリーニングブレード5641の温度を検知するもので、クリーニングブレード部564の適所好ましくはクリーニングブレード5641の取り付け位置の裏側近傍に取り付けられている。
【0024】
支持部5642の後端側には、その上部に、例えば円筒状の重り5643が上下方向に移動可能に支持され、この重り5643が支持部5642を図3中、反時計回りに付勢している。これにより、クリーニングブレード5641の先端が所定圧で感光体ドラム51に当接するようにしている。
【0025】
仕切り壁5614の開口部562側先端には、除電用光源としての複数のLED(Light Emitting Diode)ランプ569が感光体ドラム51の軸方向にアレイ状に配設されている。LEDランプ569の照射方向は、クリーニングブレード5641を介して感光体ドラム51側に向けられている。LEDランプ569は、クリーニングブレード5641を通過して感光体ドラム51に光を照射することで、感光体ドラム51上のトナーの残留電荷を中和除去し、クリーニングブレード5641によるかき取り効果を向上させるものである。制御部1a(図1参照)は、温度センサ568で検知されたクリーニングブレード5641の温度に応じて、LEDランプ569の点灯をオン・オフ制御することにより、クリーニングブレード5641を所定温度(例えば15℃〜25℃)に保持するようにしている。なお、所定温度としては、範囲を持たせることが好ましい。
【0026】
以下、クリーニング装置56の動作を説明する。転写ローラ55によって感光体ドラム51上のトナー画像が記録紙に転写され、当該記録紙が剥離つめ58によって剥離された後、感光体ドラム51上の残留トナーは、感光体ドラム51に対して相対回転するファーブラシ5632の摩擦帯電した毛先に付着して除去される。ファーブラシ5632の毛先に付着したトナーは、フリッカーバ566に衝突して剥離され、その下方のスパイラルスクリュー565の方へ移動する。移動したトナーは、スパイラルスクリュー565の回転によって運搬され、運搬方向下流側で集められて回収される。
【0027】
感光体ドラム51上の残留トナーは、ファーブラシ部563に続いて、クリーニングブレード5641の先端で擦り落とされて、下方のスパイラルスクリュー565の方へ移動する。ここで、クリーニングブレード5641の温度は、温度センサ568によって所定時間毎に検知されており、検知された温度が所定値以下(例えば15℃以下)となった場合には、制御部1aによって、LEDランプ569が作動され、クリーニングブレード5641に光が照射されて、低温時におけるクリーニングブレード5641の硬化及びそれによる先端の亀裂発生等を効果的に防止し、トナー回収が不十分となることを防止できる。また、検知された温度が所定値以上(例えば25℃以上)まで昇した場合には、制御部1aによって、LEDランプ569の作動が停止され、クリーニングブレード5641の高温化によるクリーニングブレード5641の軟化及びそれによるクリーニングブレード5641の機能の低下に伴って、トナー回収が不十分となることが防止できる。
【0028】
従って、本実施の形態にかかるプリンタ1によれば、クリーニングブレード5641の劣化・変質によるトナー回収効率の経時的な低下を防止することができると共に、光透過性のクリーニングブレード5641に光が照射され、クリーニングブレード5641を通過して感光体ドラム51に光が照射されるため、感光体ドラム51上の残留トナーにも光を照射することとなり、当該残留トナーの電荷を除去することで、クリーニングブレード5641のトナーの回収を容易にすることができ、トナーの回収効率を向上させることができる。
【0029】
なお、本発明では、LEDランプ569の位置は、必ずしもクリーニングブレード5641の中央位置に隣設する態様の他、クリーニングブレード5641を介して感光体ドラム51に光が照射可能な位置であればよい。また、LEDランプ569の代わりに、EL(Electro Luminescence)、蛍光灯等を除電光源として用いても良い。
【0030】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態にかかるプリンタ1aでは、クリーニング装置56aの構成及びクリーニング装置56aの外部に除電装置57を備える点以外については、プリンタ1と同様であるので、説明を省略する。図5は、第2の実施の形態にかかる像形成部5aの構造を説明するための側面図である。像形成部5aが像形成部5と異なるのは、クリーニング装置56aの下流側に、除電装置57が配設されていることである。除電装置57は、小型のLED(Light Emitting Diode)素子が感光体ドラム51の長さ方向にアレイ状に配設されてなり、LED素子の発光により残留電荷を中和除去するものである。図6は、図5に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの側面図であり、図7は、図6に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの斜視図である。なお、図6における、点Oは、感光体ドラム51の中心位置を示す。図6及び図7について、本発明の第1の実施の形態におけるものと同様の構成については、同一の符号を付すものとする。
【0031】
クリーニング装置56aは、ファーブラシ部563の代わりにファーブラシ部563aを、ステー5613の代わりにステー5613aを、LEDランプ569の代わりにヒータ5633を備える点以外は、クリーニング装置56と同様の構成を有する。ステー5613aは、仕切り壁5614が延設されていた位置に仕切り壁5614aが延設されている点で、ステー5613と異なる。仕切り壁5614aは、仕切り壁5614とは異なり、LEDランプを備えない構成となっている。ファーブラシ部563aは、その回転軸5631a(筒体)の内部に、当該回転軸5631aに沿って延びる長尺状のヒータ5633を備え、当該ヒータ5633の長尺寸法は、クリーニングブレード5641の長尺寸法以上となっている。
【0032】
上記クリーニング装置56aの動作についても、第1の実施の形態とほぼ同様であるが、温度センサ568によって検知された温度に基づいて、制御部1aがヒータ5633を制御する点が異なっている。当該検知された温度が所定値以下(例えば15℃以下)となった場合には、制御部1aによって、ヒータ5633が作動され、クリーニングブレード5641が温められて、低温時におけるクリーニングブレード5641の硬化及びそれによる先端の亀裂発生等を効果的に防止し、トナー回収が不十分となることが防止できる。ここで、ヒータ5633の長尺寸法は、クリーニングブレード5641の長尺寸法以上であり、更にヒータ5633及びクリーニングブレード5641間の距離がいずれの位置でもほぼ等しくなるため、クリーニングブレード5641全体を均一に温めることが可能となる。また、当該検知された温度が所定値以上(例えば25℃以上)まで上昇した場合には、制御部1aによって、ヒータ5633の作動が停止され、クリーニングブレード5641の高温持におけるクリーニングブレード5641の軟化及びそれによりトナー回収が不十分となることが防止できる。
【0033】
従って、本実施の形態にかかるプリンタ1aでは、ヒータ5633をファーブラシ部563aに内蔵することで、クリーニング装置56a内の省スペース化を図りながら、長尺状のクリーニングブレード5641全体を均一に温めることができる。クリーニングブレード5641が均一に温められることで、いずれの位置でもクリーニングブレード5641は劣化せず、トナー回収効率の経時的劣化をより効果的に防止することができる。
【0034】
なお、本発明では、温度センサ568の位置は、クリーニングブレード5641の温度を検知可能な位置であればクリーニング装置56、56a内のいずれの位置に取り付けられていてもよい。
【0035】
また、支持部5642は、必ずしも上記第1、第2の実施の形態での構成に限定されず、クリーニングブレード5641を感光体ドラム51に当接可能な構成であればよく、クリーニング装置56、56aは、ファーブラシ部563を備えなくても良い。また、クリーニングブレード5641等によって感光体ドラム51から除去された残留トナーを回収する機構については、必ずしもスパイラルスクリュー565を備えるものである必要はなく、トナー回収用の角棒と、この稜線に当接するスクレーパボードを用いる構成等であってもよい。
【0036】
なお、本発明は、プリンタにかかるものに限定されず、プリンタ、ファクシミリ等の他の電子写真技術を用いた画像形成装置であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、クリーニングブレードの温度を所定の温度に保つことが可能であると共に、クリーニング時に感光体上のトナーの残留電荷を除去することが可能であり、トナーの残留電荷の有無にかかわらず、安定したトナー回収効率が実現し得るクリーニング装置を提供することが可能となるため、像担持体上のトナーを効果的に除去することができる。また、調温と除電のために除電装置を備えることによって、除電装置とヒータとを別体で設ける必要なく、省スペース化を図ることができる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、クリーニングブレードを透過して十分に光が像担持体に照射されることが可能となるため、トナーの電荷を効果的に除去することができ、トナーの回収効率の良いクリーニング装置を提供することができる。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、トナーの残留電荷を効果的に除去することが可能となるため、トナーの回収効率の良いクリーニング装置を提供することができる。
【0040】
請求項4に記載の発明によれば、クリーニングブレードの温度を十分に所定の範囲に保つことができる。
【0041】
請求項5に記載の発明は、ヒータがクリーニングブレードの長尺寸法以上の長尺寸法を有し、ファーブラシの筒体内に設けられているため、クリーニングブレード全体を均一に温めることが可能であり、これによって、クリーニングブレードのいずれの位置についても、温度低下による劣化が防止される。
【0042】
請求項6に記載の発明は、トナー回収効率の良いクリーニング装置を備えるため、像担持体に付着したトナーを十分に除去可能となり、安定した画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかるプリンタ1の側面概略構成図である。
【図2】図1に示す像形成部5の構造を説明するための側面図である。
【図3】図2に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの側面図である。
【図4】図2に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの斜視図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる像形成部5の構造を説明するための側面図である。
【図6】図5に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの側面図である。
【図7】図6に示すクリーニング装置及び感光体ドラムの斜視図である。
【符号の説明】
1、1a プリンタ(画像形成装置)
51 感光体ドラム(像担持体)
56、56a クリーニング装置
563、563a ファーブラシ部
5631、5631a ファーブラシの回転軸(筒体)
5632 ファーブラシ
5633 ヒータ
5641 クリーニングブレード
568 温度センサ(温度検知部)
569 LEDランプ(除電ランプ)
Claims (6)
- 回転する像担持体の表面に先端が当接され、前記像担持体の表面上に残留しているトナーを除去するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置において、
前記クリーニングブレードの先端部位に向けて光を照射する除電ランプを備えることを特徴とするクリーニング装置。 - 前記クリーニングブレードは、光透過性の材質を有するものであることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記除電ランプは、前記像担持体の幅と同寸法分だけアレイ状に設けられた複数のLEDランプであることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
- 前記クリーニングブレードの温度を検知する温度検知部を備え、前記温度検知部によって検知された温度に基づいて、前記クリーニングブレードが所定の温度になるように除電ランプの作動を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクリーニング装置。
- 回転する所定幅を有する像担持体の表面に、筒体の外周に植設されたファーブラシが摺接され、前記像担持体の表面に残留しているトナーを回転しながら除去するファーブラシ部と、先端が前記像担持体の表面に当接され、前記残留しているトナーを除去するクリーニングブレードとを備えたクリーニング装置において、
前記ファーブラシ部の筒体内に設けられ、前記クリーニングブレードの長尺寸法以上の長尺寸法を有するヒータを備えることを特徴とするクリーニング装置。 - 回転する像担持体と、請求項1〜5の何れかに記載のクリーニング装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003156649A JP2004361477A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | クリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003156649A JP2004361477A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | クリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004361477A true JP2004361477A (ja) | 2004-12-24 |
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ID=34050674
Family Applications (1)
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JP2003156649A Withdrawn JP2004361477A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | クリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004361477A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008152074A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2019002966A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 株式会社リコー | 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ |
-
2003
- 2003-06-02 JP JP2003156649A patent/JP2004361477A/ja not_active Withdrawn
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JP2019002966A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 株式会社リコー | 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ |
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