JP2004361390A - 軸受振動測定装置、軸受振動測定方法、および軸受振動測定装置により振動を測定されたラジアル形軸受 - Google Patents

軸受振動測定装置、軸受振動測定方法、および軸受振動測定装置により振動を測定されたラジアル形軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】 内輪および外輪に対して任意の傾斜を与えながら測定することができるとともに、内輪および外輪の軌道面について振動測定領域を拡げることができる、小型および安価な軸受振動測定装置、安価な軸受振動測定方法、および軸受振動測定装置により振動を測定された欠陥の無いラジアル形軸受を提供すること。
【解決手段】 軸受振動測定装置10は、軸受30の振動を測定する装置であり、軸受30の内輪31および外輪32の一方を軸方向に加圧した状態で、内輪31および外輪32の他方を相対回転させ、軸受30から発生する振動成分を検出し、そして当該振動成分に基づいて軸受30の欠陥を検出する。この軸受振動測定装置10は、内輪31または外輪32を傾けるため伸縮する駆動機構14を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軸受から発生する振動に基づいて軸受の欠陥を検出する軸受振動測定装置、軸受振動測定方法、および軸受振動測定装置により振動を測定されたラジアル形軸受に関する。
従来の軸受振動測定装置の一例として図12に示される軸受振動測定装置70が知られている(例えば、特許文献1参照)。
軸受振動測定装置70は、軸受71の内輪72にストレートアーバー73が嵌合され、このストレートアーバー73がモータ74の回転主軸に連結されている。モータ74は、インバータ75から交流電力が供給されて、その交流電力の周波数に応じた回転数で回転する。軸受71の外輪76の外周面76aに所定の隙間を隔てて対向してピックアップ77が配置され、ピックアップ77が外輪76から発生する振動を検出する。ピックアップ77が検出した振動信号は、増幅器78で増幅・信号処理され、所定の波形記録装置でその振動信号の波形が記録される。
また、軸受振動測定装置70は、軸受71の外輪76を軸方向に加圧しながら回転させる加圧回転ユニット79を備える。加圧回転ユニット79は、外輪76の軸方向の端面76bを押圧する加圧治具80と、加圧治具80に連結され、ストレートアーバー73の中心軸J0に対して傾斜した傾斜回転軸81と、傾斜回転軸81の端に固定された自転用プーリ82を有する。傾斜回転軸81は、軸方向の略両端を軸受(不図示)でもって、内筒(不図示)の内周側で支持されている。
このような軸受振動測定装置70では、インバータ75からモータ74に交流電力を供給することで、モータ74を所定の回転数で回転させ、アーバー73と一体に軸受71の内輪72を回転させる。同時に、加圧回転ユニット79が、加圧治具80で軸受71の外輪76の端面76bを軸方向に加圧しながら、モータ83とモータ84を駆動することで、プーリ82とプーリ85を回転させる。これにより、加圧治具80が自転軸J1を回転軸として自転しながら、この自転よりも遅い回転数でもって、軸81を軸支する内筒を回転させる。この内筒が外筒の内側で回転することにより、内筒の貫通穴はアーバー73の回転軸J0に対して振れ回りさせられ、軸81が自転軸J1で自転しながら、この自転軸J1が自転速度よりも遅い速度で回転軸J0の回りを振れ回りすることとなり、軸81が歳差運動することとなり、加圧治具80も歳差運動する。これにより、軸受71の内輪72および外輪76の軌道面における肩付近から底付近までに存在する傷や介在物の検出を行なう。
特開2002−350289号公報(第2−4頁、第1図)
しかし、上記軸受振動測定装置70は、その加圧治具80を歳差運動させるための加圧回転ユニット79が複雑な構造を有し、よって高価である。また、加圧治具80の形状によって外輪76の傾斜が一意に決まってしまうため、所望の外輪傾斜に対応した加圧治具を必要とする。また、外輪76への正スラスト荷重時の傷検出や、振動による内輪72および外輪76の、うねり等の形状成分の検出に際しては、外輪76への正スラスト荷重を印加しての測定の必要があるが、加圧治具80が外輪76を傾斜させるような形状を有するため、正スラスト荷重を印加することができない。その上、加圧治具80の形状では一種類の外輪76の傾斜モードしか得られないため、軸受振動測定装置70による測定では欠陥のある軸受が良品と判定されてしまう可能性が高い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複雑な機構を必要とせず、内輪または外輪に対して任意の傾斜を与えながら測定することができ、その上、内輪または外輪に対して正スラスト荷重を印加することができるとともに、内輪または外輪の軌道面について振動測定領域を拡げることができる、小型および安価な軸受振動測定装置、安価な軸受振動測定方法、および軸受振動測定装置により振動を測定された欠陥の無いラジアル形軸受を提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係る軸受振動測定装置は、
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、を備える軸受の振動を測定するために、前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧した状態で前記内輪および前記外輪の他方を相対回転させ、前記軸受から発生する振動成分を検出し、そして当該振動成分に基づいて前記軸受の欠陥を検出する軸受振動測定装置であって、
前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧する駆動機構を有し、当該駆動機構が前記内輪および前記外輪の一方を傾けるため伸縮することを特徴としている。
前記構成の軸受振動測定装置によれば、駆動機構が伸縮することにより、内輪または外輪が傾けられながら振動測定が行なわれる。従って、内輪を回転させ、外輪を加圧した状態で駆動機構が作動されると、駆動機構の伸縮によって外輪が傾斜する。外輪が傾斜することにより、内外輪間に配設された転動体が、より幅広い領域を転動することになるので、幅広い領域を転動する転動体により、振動測定領域を拡張することができる。また、これとは逆に、外輪を回転させ、内輪を加圧した状態で駆動機構が作動されると、駆動機構の伸縮によって内輪が傾斜する。内輪が傾斜することにより、内外輪間に配設された転動体が、内外輪の両軌道面を、より幅広い領域で転動することになるので、幅広い領域を転動する転動体により、振動測定領域を拡張することができる。また、伸縮する駆動機構の制御方法を変更することにより、任意の傾きを実現できるため、任意のパターンの振動測定領域を設定することができる。それにより、複雑な機構を必要としないため、構造が簡素であって小型・安価になり、内輪および外輪に対して任意の傾斜を与えながら測定することができるとともに、内輪および外輪の軌道面について振動測定領域を拡げることができる。
また、前述した目的を達成するため、本発明に係る軸受振動測定方法は、
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、を備える軸受の振動を測定する軸受振動測定方法であって、
伸縮自在な駆動機構により前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧した状態で前記内輪および前記外輪の他方を相対回転させながら前記内輪および前記外輪の一方が傾くように前記駆動機構の伸縮を制御し、前記軸受から発生する振動成分を検出し、そして当該振動成分に基づいて前記軸受の欠陥を検出することを特徴としている。
上記軸受振動測定方法によれば、駆動機構が伸縮することにより、内輪または外輪が傾けられながら振動測定が行なわれる。従って、内輪を回転させ、外輪を加圧した状態で駆動機構が作動されると、駆動機構の伸縮によって外輪が傾斜する。外輪が傾斜することにより、内外輪間に配設された転動体が、より幅広い領域を転動することになるので、幅広い領域を転動する転動体により、振動測定領域を拡張することができる。また、これとは逆に、外輪を回転させ、内輪を加圧した状態で駆動機構が作動されると、駆動機構の伸縮によって内輪が傾斜する。内輪が傾斜することにより、内外輪間に配設された転動体が、内外輪の両軌道面を、より幅広い領域で転動することになるので、幅広い領域を転動する転動体により、振動測定領域を拡張することができる。また、伸縮する駆動機構の制御方法を変更することにより、任意の傾きを実現できるため、任意のパターンの振動測定領域を設定することができる。それにより、複雑な機構を必要としないため、安価であり、内輪および外輪に対して任意の傾斜を与えながら測定することができるとともに、内輪および外輪の軌道面について振動測定領域を拡げることができる。
また、前述した目的を達成するため、本発明に係るラジアル形軸受は、
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、を備え、軸受振動測定装置により振動を測定されたラジアル形軸受であって、
前記軸受振動測定装置が、前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧した状態で前記内輪および前記外輪の他方を相対回転させ、前記軸受から発生する振動成分を検出し、そして当該振動成分に基づいて前記軸受の欠陥を検出する装置であり、
前記軸受振動測定装置が、前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧する駆動機構を有し、
前記駆動機構が、前記内輪および前記外輪の他方の回転中に前記内輪および前記外輪の一方の複数箇所を順次押圧して傾けるため伸縮する機構であり、
前記転動体が走行する前記内輪の外周面および前記外輪の内周面の一方の全周に渡って形成される前記転動体の走行跡群の前記軸方向の幅が前記周方向に増減するように、前記周方向に延長される前記走行跡群の両側輪郭が互いに離間そして近接する波形であることを特徴としている。
上記ラジアル形軸受によれば、本発明の軸受振動測定装置により測定されたので、転動体が走行する内輪の外周面および外輪の内周面の一方の全周に渡って形成される転動体の走行跡群の軸方向の幅が周方向に増減するように、周方向に延長される走行跡群の両側輪郭が互いに離間そして近接する波形(なみがた)になる。従って、このような転動体の走行跡群の両側輪郭を有するラジアル形軸受は、本発明の軸受振動測定装置により測定された本発明のラジアル形軸受であって、傷等の欠陥のないラジアル形軸受として選別されたものである。このように傷等の欠陥のないラジアル形軸受を各種機械・装置における回転部分に用いることにより、その回転部分の支持を高精度に行なうことができる。
本発明によれば、複雑な機構を必要とせず、内輪または外輪に対して任意の傾斜を与えながら測定することができ、その上、内輪または外輪に対して正スラスト荷重を印加することができるとともに、内輪または外輪の軌道面について振動測定領域を拡げることができる、小型および安価な軸受振動測定装置、安価な軸受振動測定方法、および軸受振動測定装置により振動を測定された欠陥の無いラジアル形軸受を提供することができる。よって、従来の技術ように、(A)複雑な構造になって高価となる、(B)所望の外輪傾斜に対応した加圧治具を必要とする、(C)正スラスト荷重を印加することができない、(D)欠陥のある軸受が良品と判定されてしまう可能性が高い、等といった問題を解消できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る複数の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る軸受振動測定装置の第1実施形態を示す模式図、図2は図1に示す軸受振動測定装置の駆動機構として用いられるピエゾ素子の配置を説明するための図、図3は図1に示す軸受振動測定装置に用いられる制御回路のブロック構成図、図4は図3に示す制御回路によるピエゾ素子に対する駆動制御を説明するためのタイミングチャート、そして図5は図1に示す軸受振動測定装置により検出される傷検出波形の一例を示し、特に、外輪の肩付近に傷を有する軸受の振動を測定した際の波形を示す図である。
図1に示されるように、本発明の第1実施形態である軸受振動測定装置10は、軸受30の振動を測定する装置であって、スピンドルアーバー11と、軸受予圧付加機構12と、振動検出センサ13と、駆動機構14と、制御回路15と、を具備している。尚、図1に示される一点鎖線Aは、軸受振動測定装置10により軸受30に正スラスト荷重が印加されている状態において、スピンドルアーバー11、軸受30、駆動機構14、および軸受予圧付加機構12の軸心を通る中心線を示している。
軸受30は、内輪31、外輪32、および内外輪31,32間で周方向に転動自在に配設された複数の玉(即ち、転動体)33、を備えているラジアル形の転がり軸受、より詳細にはラジアル形の深溝玉軸受である。
スピンドルアーバー11は、モータ(不図示)の回転軸(不図示)に連結されており、例えばインバータ(不図示)から交流電力が供給されることによって、その交流電力の周波数に応じた回転数で回転する。スピンドルアーバー11は、軸受30の内輪31の一端面31aに当接する第1軸部11aと、第1軸部11aの中央部から同心に突出形成され且つ軸受30の内輪31に内嵌される第2軸部11bと、を有する。
軸受予圧付加機構12は、スピンドルアーバー11に対向して配置される。軸受予圧付加機構12は、軸部12aの端部に円板部12bが同心に形成されている。軸受予圧付加機構12は、その円板部12bから駆動機構14を介して所定の予圧荷重を軸受30の外輪32の他端面32bに負荷する。
振動検出センサ13は、圧電素子等の振動測定素子であり、軸受予圧付加機構12の円板部12bの中央部に固定されている。振動検出センサ13は、駆動機構14を介して、軸受30における、外輪32,内輪31,玉33に生じる振動成分を検出する。振動検出センサ13により検出された振動は振動信号として振動検出センサ13からセンサケーブル34を通じてセンサ増幅回路35に入力される。
駆動機構14は、図2に示されるように、一円周上に(一点鎖線C1または二点鎖線C2参照)120度の間隔を置いて配置された3本の円柱状の第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39を有している。これらの第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39は、適宜な固定手段(不図示)により軸受予圧付加機構12の円板部12b上に固定されている。
第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39の一端面は振動測定の際に軸受30の外輪32の他端面32bに当接し、そして当該第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39の他端面は軸受予圧負荷機構12の円板部12bに当接するように配置されている。このように、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39は、円板部12b上に中心線Aと平行に立設されている。
駆動機構14は、制御回路15から駆動信号が与えられることにより伸縮し、外輪32の他端面32bから円板部12bまでの距離を変更することができる。尚、前述したように図2は第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39の配置を説明するための図であり、軸受予圧付加機構12の円板部12b上に固定された振動検出センサ13については図示を省略している。
駆動機構14の第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39は、制御回路15により、位相差をもって順次駆動される。第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39に代えて磁気磁歪素子を用いてもよく、或いは、電気信号によって伸縮するアクチュエータ等を用いてもよい。
図3に示すように、制御回路15は、CPU(中央演算装置)40を備えている。CPU40は、予め定められた処理プログラム(より詳細には、CPU40と一体または別体に設けられた、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、等といった不図示のメモリーに予め記録されている処理プログラム)に従い、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39を駆動するための指令信号をピエゾ制御回路41に送出する。
ピエゾ制御回路41は、CPU40から入力された指令信号に従って、駆動信号を第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39に与える。このとき、振動検出センサ13から送出された振動信号がセンサ増幅回路(センサ信号処理回路)35において処理され、そしてその処理された振動信号がCPU40に取込まれることにより、CPU40において合否の判定(つまり、軸受30の欠陥の有無に係る良否判定)が行なわれる。
ピエゾ制御回路41には、電源を供給するための一次電源、当該一次電源の電源供給を受けて第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39への供給電圧を生成するためのDC/DCコンバータ、CPU40からのピエゾ制御信号(即ち、指令信号)をディジタル信号からアナログ信号に変換するためのDAC(DAコンバータ)、および当該DACから出力されるアナログ信号に従ってDC/DCコンバータからの供給電圧を駆動信号として第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39に印加するスイッチング回路、等が内蔵されている。CPU40を用いることにより、構造が簡素な制御回路15を構成することができるが、CPU40に代えて、種々のコンパレータやオペアンプ等を用いてハードウェアにて構成することもできる。
制御回路15は、図4中の各期間(1),(2),(3)に示されるように、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39のうちのいずれか1本のみを駆動するだけでなく、図4中の各期間(1)+(2),(2)+(3),(3)+(1)に示されるように、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39のうちのいずれか2本を同時に駆動する。よって、駆動機構14は軸受振動測定装置10の測定の1サイクル動作中(より詳細には、制御回路15による駆動制御の1サイクル中)に一円周上を60度間隔で外輪32を傾斜させる動作を行なうことができる。
また、外輪32または内輪31を傾斜させないで行なう測定、つまり、正スラスト荷重下での測定をしたい場合には、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39に印加する駆動信号(即ち、印加電圧)の印加タイミングおよびそれら印加電圧を同一にすることにより、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39それぞれの伸縮量が同一となるため、正スラスト荷重下での測定を行なうことができる。
図5に示すように、軸受振動測定装置10を用いてサンプル軸受30(外輪の肩付近に傷を有する軸受)の測定を行なったところ、最初の2本の第1,第2ピエゾ素子37,38の駆動時に傷パルス波形が観測されたが、残りの1本である第3ピエゾ素子39の駆動時、および各ピエゾ素子37,38,39の非駆動時には、傷パルスは観測されなかった。
このように軸受振動測定装置10は、図4中の期間(1),(1)+(2),(2),(2)+(3),(3),(3)+(1)のように6種類の外輪32の傾斜モード(換言すれば、本例では6種類のピエゾ素子駆動モード)で測定できるので、軸受30に傷等の欠陥が生じていることの検出にとても有効である。尚、軸受振動測定装置10は、測定の1サイクル動作中の外輪32の傾斜モードを選択可能に構成されていてもよい。これに関連して、軸受振動測定装置10の測定の1サイクル動作中の外輪32の傾斜モードが一つであってもよいことは言うまでもない。
尚、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39はそれぞれ同特性を持つ同一外形寸法を有するものである。また、外輪32の他端面32bを含む軸受30の端面(つまり、内輪31の他端面も含む軸受30の端面)と、それに対向する軸受予圧付加機構12の円板部12bの面は、軸受振動測定装置10により軸受30に正スラスト荷重が印加されている状態で、平行であり且つ中心線Aに対して垂直である。よって、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39が同じ長さであって且つ外輪32の他端面32bが中心線Aに対して垂直である状態が正スラスト荷重下であるので、この時の玉軌道が正スラスト荷重下での軌道となり、そしてこの状態から軸受30の他端面32bを傾けることにより溝肩付近の軌道となる。
軸受振動測定装置10では、スピンドルアーバー11の第1軸部11aが軸受30の内輪31の一端面31aに当接し、且つスピンドルアーバー11の第2軸部11bに軸受30の内輪31が外嵌される。そしてスピンドルアーバー11と軸心(中心線A)を一致させながら軸受予圧付加機構12の円板部12bが軸受30と対向するように配置され、駆動機構14の一端面が軸受30の外輪32の他端面32bに当接するとともに駆動機構14の他端面が円板部12bに当接するように駆動機構14が配置される。
その状態で、駆動機構14を介して、軸受予圧付加機構12により所定の予圧荷重を軸受30の外輪32の他端面32bに負荷しながら、スピンドルアーバー11を回転させる。スピンドルアーバー11が回転することにより、軸受30の内輪31が外輪32と相対的に回転する。
そして、ピエゾ制御回路41が、CPU40から受信した指令信号により、駆動信号を第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39に与えることによって駆動機構14が伸縮され、外輪32が予め定められた方向に傾けられ、振動検出センサ13から送信された振動信号がセンサ増幅回路35において処理され、その処理された振動信号がCPU40に取込まれることにより、CPU40において軸受30の合否の判定が行なわれる。
軸受振動測定装置10によれば、駆動機構14が伸縮することにより、外輪32が傾けられながら振動測定が行なわれる。従って、内輪31を回転させ、外輪32に軸受予圧付加機構12により予圧荷重を負荷した状態で駆動機構14が駆動されると、駆動機構14の伸縮によって外輪32が傾斜する。外輪32が傾斜することにより、内外輪31,32間に配設された玉33が、内外輪31,32の両軌道面を、より幅広い領域で転動することになるので、幅広い領域を転動する玉33により、振動測定領域を拡張することができる。また、伸縮する駆動機構14の制御方法(即ち、駆動モード)を変更することにより、任意の傾きを実現できるため、任意のパターンの振動測定領域を設定することができる。これにより、複雑な機構を必要としないため、構造が簡素であって小型・安価になり、外輪32に対して任意の傾斜を与えながら測定することができるとともに、内輪31および外輪32の軌道面について振動測定領域を拡げることができる。
(第2実施形態)
図6は本発明に係る軸受振動測定装置の第2実施形態を示す模式図である。尚、以下の説明において、既に説明した軸受振動測定装置10の部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号または相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
本発明の第2実施形態である軸受振動測定装置50は、図6に示されるように軸受30の振動を測定する装置であって、軸受30の外輪32に外嵌し、外輪32の一端面32aに当接する外輪嵌合部51aが形成されたスピンドルアーバー51と、図2に示されるような、一円周上に(一点鎖線C1または二点鎖線C2参照)120度の間隔を置いて配置された3本の第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39を有し、当該第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39の一端面が軸受30の内輪31の他端面31bに当接し、そして第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39の他端面が軸受予圧負荷機構12の円板部12bに当接するように配置(即ち、円板部12b上に中心線Aと平行に立設)された駆動機構14と、を有する。これらの第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39は、適宜な固定手段(不図示)により軸受予圧付加機構12の円板部12b上に固定されている。
尚、この第2実施形態の駆動機構14の説明においても図2を参照したが、第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39が配置される円周(一点鎖線C1または二点鎖線C2参照)の直径が第1実施形態の駆動機構14とは異なる(即ち、第1実施形態の駆動機構14の場合と比較して小さい)ことは言うまでもない。
軸受振動測定装置50では、駆動機構14を介して、軸受予圧付加機構12により所定の予圧荷重を軸受30の内輪31の他端面31bに負荷しながら、スピンドルアーバー51を回転させると、軸受30の外輪32が内輪31と相対的に回転する。
そして、ピエゾ制御回路41が、CPU40から受信した指令信号により、駆動信号を第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39に与えることによって駆動機構14が伸縮され、内輪31が予め定められた方向に傾けられ、振動検出センサ13から送信された振動信号がセンサ増幅回路35において処理され、その処理された振動信号がCPU40に取込まれることにより、CPU40において軸受30の合否の判定が行なわれる。
軸受振動測定装置50によれば、駆動機構14が伸縮することにより、内輪31が傾けられながら振動測定が行なわれる。従って、外輪32を回転させ、内輪31に軸受予圧付加機構12により予圧荷重を負荷した状態で駆動機構14が駆動されると、駆動機構14の伸縮によって内輪31が傾斜する。内輪31が傾斜することにより、内外輪31,32間に配設された玉33が、内外輪31,32の両軌道面を、より幅広い領域で転動することになるので、幅広い領域を転動する玉33により、振動測定領域を拡張することができる。また、伸縮する駆動機構14の制御方法(即ち、駆動モード)を変更することにより、任意の傾きを実現できるため、任意のパターンの振動測定領域を設定することができる。これにより、複雑な機構を必要としないため、構造が簡素であって小型・安価になり、内輪31に対して任意の傾斜を与えながら測定することができるとともに、内輪31および外輪32の軌道面について振動測定領域を拡げることができる。
軸受振動測定装置50の他の作用や効果については第1実施形態(軸受振動測定装置10)の上記説明から類推可能であるため説明を省略する。
尚、上述した第1実施形態および第2実施形態に係る軸受振動測定方法を簡潔に述べると、伸縮自在な駆動機構14により内輪31および外輪32の一方を軸方向に加圧した状態で内輪31および外輪32の他方を相対回転させながら内輪31および外輪32の一方が傾くように駆動機構14の伸縮を制御し、軸受30から発生する振動成分を検出し、そして当該振動成分に基づいて軸受30の欠陥を検出する方法となる。
尚、本発明に係る軸受振動測定装置ならびに軸受振動測定方法を軸受製造後の検査に適用すれば、傷等の欠陥のない軸受を選別することができる(換言すれば、傷等の欠陥のある軸受を選別することができる)。よって、傷等の欠陥のない軸受が得られる。傷等の欠陥のない軸受を各種機械・装置における回転部分に用いることにより、その回転部分の支持を高精度に行なうことができる。
尚、上述した第1実施形態に係る軸受振動測定装置の測定によって軸受30の外輪32の転動溝(即ち、外輪32の内周面)に形成される玉33の走行跡群が図7(a)および図7(b)に示される。
図7(a)は外輪32を傾斜させないで行なう測定、つまり、正スラスト荷重下での測定をした場合に外輪32の転動溝に形成される玉33の走行跡群を示す外輪32の転動溝の展開図、そして図7(b)は6種類の外輪32の傾斜モード(換言すれば、6種類のピエゾ素子駆動モード)で測定をした場合に外輪32の転動溝に形成される玉33の走行跡群を示す外輪32の転動溝の展開図である。
図7(b)に示される走行跡群は、その軸方向の幅が全体的に図7(a)の走行跡群の軸方向の幅よりも広く、そして周方向に波形の両側輪郭を持つことを特徴としている。図7(b)に示される走行跡群の各輪郭の波の数は、6種類の外輪32の傾斜に応じて6つある(山を一つ、そして谷を一つとして数える。)。尚、図7(a)に示される走行跡群の軸方向の幅は、一定であり、軸方向の荷重で決まるが、この軸方向の荷重は軸受の型番によって規格が決められている。
図7(a)および図7(b)に示される走行跡群は、上述した第2実施形態に係る軸受振動測定装置の測定によっても軸受30の内輪31の転動溝(即ち、内輪31の外周面)に同様に形成される。
ここで、上述した第1実施形態および第2実施形態に係る軸受振動測定装置により内輪31および外輪32の一方を傾かされながら振動を測定された軸受30の特徴を簡潔に述べると、
玉33が走行する内輪31の外周面および外輪32の内周面の一方の全周に渡って形成される玉33の走行跡群の軸方向の幅が周方向に増減するように、当該周方向に延長される走行跡群の両側輪郭が互いに離間そして近接する波形である軸受となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形,改良,等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質,形状,寸法,形態,数,数値,配置個所,等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば駆動機構14は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば図8〜図11に示される変形例のようなものであってもよい。まず、図8を参照して駆動機構14の第1変形例を説明する。
(駆動機構14の第1変形例)
図8に示される駆動機構14の配置は、図2に示される駆動機構14の配置と同様である。しかし、この図8の駆動機構14は、2本の第1,第2ピエゾ素子37,38と、第3ピエゾ素子39に代わる1本の円柱状の金属部材(ピエゾ素子とは異なるもの)42と、を備えたものである。第1,第2ピエゾ素子37,38については、上述した実施形態と同様に制御回路15により駆動される。駆動制御されていない状態の第1,第2ピエゾ素子37,38、および金属部材42は、それぞれ同一外形寸法を有する。
図8に示される第1,第2ピエゾ素子37,38および金属部材42は、それらの一端面が軸受30の外輪32の他端面32bまたは内輪31の他端面31bに当接し、そして他端面が軸受予圧負荷機構12の円板部12bに当接するように配置され、円板部12b上に中心線Aと平行に立設されることは言うまでもない。
(駆動機構14の第2変形例)
次に、図9を参照して駆動機構14の第2変形例を説明する。図9に示される駆動機構14の配置も、図2に示される駆動機構14の配置と同様である。しかし、この図9の駆動機構14は、1本の第1ピエゾ素子37と、第2,第3ピエゾ素子38,39に代わる2本の円柱状の金属部材(ピエゾ素子とは異なるもの)42,43と、を備えたものである。第1ピエゾ素子37については、上述した実施形態と同様に制御回路15により駆動される。駆動制御されていない状態の第1ピエゾ素子37、および金属部材42,43は、それぞれ同一外形寸法を有する。
図9に示される第1ピエゾ素子37および金属部材42,43は、それらの一端面が軸受30の外輪32の他端面32bまたは内輪31の他端面31bに当接し、そして他端面が軸受予圧負荷機構12の円板部12bに当接するように配置され、円板部12b上に中心線Aと平行に立設されることは言うまでもない。
(駆動機構14の第3変形例)
次に、図10を参照して駆動機構14の第3変形例を説明する。図10に示される駆動機構14の配置は、図2に示される駆動機構14の配置と異なり、4本の第1,第2,第3,第4ピエゾ素子37,38,39,44が一円周上に(一点鎖線C1または二点鎖線C2参照)90度の間隔を置いて配置されている。第1,第2,第3,第4ピエゾ素子37,38,39,44は、上述した実施形態と同様に制御回路15により駆動される。但し、制御回路15が更に第4ピエゾ素子44の駆動制御を行なうように構成されねばならないことは言うまでもない。
図10に示される第1,第2,第3,第4ピエゾ素子37,38,39,44は、それらの一端面が軸受30の外輪32の他端面32bまたは内輪31の他端面31bに当接し、そして他端面が軸受予圧負荷機構12の円板部12bに当接するように配置され、円板部12b上に中心線Aと平行に立設されることは言うまでもない。
尚、第1,第2,第3,第4ピエゾ素子37,38,39,44はそれぞれ同特性を持つ同一外形寸法を有するものである。駆動機構14の第3変形例の場合、内輪31または外輪32の8種類の傾斜モードが得られるので、軸受30に傷等の欠陥が生じていることの検出に更に有効である。
(駆動機構14の第4変形例)
次に、図11を参照して駆動機構14の第4変形例を説明する。図2および図8〜図10に示されるピエゾ素子の配置は一円周上で120°等配あるいは90°等配であるが、それらとは異なり、図11に示される駆動機構14の配置は、一円周上で非等配である。第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39は、上述した実施形態と同様に制御回路15により駆動される。
図11に示される第1,第2,第3ピエゾ素子37,38,39は、それらの一端面が軸受30の外輪32の他端面32bまたは内輪31の他端面31bに当接し、そして他端面が軸受予圧負荷機構12の円板部12bに当接するように配置され、円板部12b上に中心線Aと平行に立設されることは言うまでもない。
このように、駆動機構14に用いられるピエゾ素子は少なくとも1本あればよい。また、駆動機構14は、図8および図9のようにピエゾ素子とは異なる金属部材を含む形態であっても、無くても、少なくとも3本あれば軸受30の3点支持ができるため、好適である。また、図10のように4本のピエゾ素子、5本のピエゾ素子、6本のピエゾ素子・・・といったように増やしていけば、内輪31または外輪32の選択可能な傾斜モードを増やすことが可能である。また、駆動機構14の配置は、図2および図8〜図10に示されるように一円周上で等配であっても、図11に示されるように非等配であってもよい。
これら図8〜図11に示される駆動機構14の変形例の他の作用や効果については第1実施形態(軸受振動測定装置10)および第2実施形態(軸受振動測定装置50)の上記説明から類推可能であるため説明を省略する。
尚、上記実施形態ならびに上記変形例では、駆動機構として、それぞれ同一外形寸法を有するピエゾ素子および金属部材を採用したが、機械的強度が確保できれば、ピエゾ素子および金属部材の太さはそれぞれ異なっていてもよい。但し、それぞれ異なる太さのピエゾ素子を採用する場合でも、ピエゾ素子の駆動制御のし易さやコストを考慮して、印加される駆動信号に対する伸縮特性については同一のものを採用することが好適であることは言うまでもない。
尚、例えば、駆動機構を、軸受予圧付加機構側に配さず、スピンドルアーバーに内蔵させてもよく、その場合も、上記の実施形態と同様にして、本発明を実施することができる。
また、本発明に用いられる軸受は、前述した深溝玉軸受に限らず、その他、例えば、アンギュラ玉軸受等、転動体として玉を用いる転がり軸受であれば、種々の軸受であってもよい。
また、スピンドルアーバーに形成される、内輪に内嵌する第2軸部、または外輪に外嵌する外輪嵌合部は、測定に用いられる軸受の径に応じて設定されるが、内輪に内嵌する第2軸部については、一対のテーパ面を径方向に合わせて配した一対の環状部材を軸方向に移動可能に備えて、内輪の内径に合わせて固定するようにすれば、各種内輪に適用できる。また、外輪に外嵌する外輪嵌合部については、外側板を径方向に内径を変更自在に配して、外輪の外形に合わせて固定するようにすれば、各種外輪に適用できる。
本発明に係る軸受振動測定装置の第1実施形態を示す模式図である。 図1に示した軸受振動測定装置の駆動機構として用いられるピエゾ素子の配置を説明するための図である。 図1に示した軸受振動測定装置に用いられる制御回路のブロック構成図である。 図3に示す制御回路による各ピエゾ素子に対する駆動制御を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した軸受振動測定装置により検出される傷検出波形の一例を示し、特に、外輪の肩付近に傷を有する軸受の振動を測定した際の波形を示す図である。 本発明に係る軸受振動測定装置の第2実施形態を示す模式図である。 第1実施形態に係る軸受振動測定装置による測定によって軸受の外輪の転動溝(即ち、外輪の内周面)に形成される玉の走行跡群を示し、(a)は外輪を傾斜させないで行なう測定、つまり、正スラスト荷重下での測定をした場合に外輪の転動溝に形成される玉の走行跡群を示す外輪の転動溝の展開図、そして(b)は6種類の外輪の傾斜モード(換言すれば、6種類のピエゾ素子駆動モード)で測定をした場合に外輪の転動溝(即ち、外輪の内周面)に形成される玉の走行跡群を示す外輪の転動溝の展開図である。 駆動機構の第1変形例を示すピエゾ素子の配置を説明するための図である。 駆動機構の第2変形例を示すピエゾ素子の配置を説明するための図である。 駆動機構の第3変形例を示すピエゾ素子の配置を説明するための図である。 駆動機構の第4変形例を示すピエゾ素子の配置を説明するための図である。 特許文献1で開示されている軸受振動測定装置の模式図である。
符号の説明
10,50 軸受振動測定装置
14 駆動機構
30 軸受
31 内輪
32 外輪
33 玉(転動体)

Claims (3)

  1. 内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、を備える軸受の振動を測定するために、前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧した状態で前記内輪および前記外輪の他方を相対回転させ、前記軸受から発生する振動成分を検出し、そして当該振動成分に基づいて前記軸受の欠陥を検出する軸受振動測定装置であって、
    前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧する駆動機構を有し、当該駆動機構が前記内輪および前記外輪の一方を傾けるため伸縮することを特徴とする軸受振動測定装置。
  2. 内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、を備える軸受の振動を測定する軸受振動測定方法であって、
    伸縮自在な駆動機構により前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧した状態で前記内輪および前記外輪の他方を相対回転させながら前記内輪および前記外輪の一方が傾くように前記駆動機構の伸縮を制御し、前記軸受から発生する振動成分を検出し、そして当該振動成分に基づいて前記軸受の欠陥を検出することを特徴とする軸受振動測定方法。
  3. 内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、を備え、軸受振動測定装置により振動を測定されたラジアル形軸受であって、
    前記軸受振動測定装置が、前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧した状態で前記内輪および前記外輪の他方を相対回転させ、前記軸受から発生する振動成分を検出し、そして当該振動成分に基づいて前記軸受の欠陥を検出する装置であり、
    前記軸受振動測定装置が、前記内輪および前記外輪の一方を軸方向に加圧する駆動機構を有し、
    前記駆動機構が、前記内輪および前記外輪の他方の回転中に前記内輪および前記外輪の一方の複数箇所を順次押圧して傾けるため伸縮する機構であり、
    前記転動体が走行する前記内輪の外周面および前記外輪の内周面の一方の全周に渡って形成される前記転動体の走行跡群の前記軸方向の幅が前記周方向に増減するように、前記周方向に延長される前記走行跡群の両側輪郭が互いに離間そして近接する波形であることを特徴とするラジアル形軸受。
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