JP2004358859A - 印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷システムの利用者への利便性を損なうことなく省エネルギー効果を高める事を目的とする。
【解決手段】複数の動作モード、例えばスタンバイモードと省電力モードを備え、スタンバイモードから省電力モードに移行するまでのタイムアウト時間をコンピュータから制御できる印刷装置と、これに接続された計算機装置からなる印刷システムにおいて、計算機装置に計時手段、時間長決定手段、送信手段を設け、印刷装置にモード制御手段と時間情報処理手段を設け、例えば昼夜で異なるタイムアウト時間で運用可能にする。あるいは曜日、年月日で異なるタイムアウト時間で運用可能にする。より具体的には昼間はタイムアウト時間を長くとってタイムアウトから復帰する待ち時間の発生を抑えて利便性を確保し、夜間はタイムアウト時間を短くとって印刷後素早く省電力モードに移行し、省電力化を図る。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の印刷システムを構成する印刷装置、例えばレーザービームプリンタ(以下LBPと称する)には、一般に印刷データが到着するのを待っている時に複数のモードが用意されている(例えば特許文献1)。その一つはLBPがデータを受信すると直ちに印刷処理を開始できるような準備が整った状態を維持しているモードである。以下これをスタンバイモードと称する。別の一つは、LBPは印刷データを受信しても直ちに印刷処理を開始できるとは限らないが、LBPの消費電力を抑制するたようにLBP内部が制御された状態を維持しているモードである。以下これを省電力モードと称する。スタンバイモードと省電力モードにおいてLBP内部の動作状況がどのように変化するかは後述する。一般にスタンバイモードにあるLBPが印刷データを送信されない状態が一定時間継続すると、LBPの制御部は省電力モードに移行させる。この制御手順を実行するLBPのブロック図を図1に示す。
【0003】
図1において101はLBPである。102はLBP101全体の動作を制御するコントローラで、ROM,RAMを含むマイクロプロセッサシステムからなる。図示しないホストコンピュータからの印刷データを受信するインタフェース部もコントローラ102内に備えられるものとする。コントローラ102はマイクロプロセッサシステムの記憶手段に記憶された制御手順(プログラム)に従ってLBP101の動作を制御する。103はコントローラ102の制御手順に従って動作するプリントエンジンで、その主な役割は用紙上に永久可視画像を形成することである。後述する定着器はプリントエンジン103内にあって、コントローラ102の実行する制御手順に従って機能する。コントローラ102とプリントエンジン103はバス104で結ばれており、コントローラ102はバス104を介してプリントエンジン103に制御信号や画像信号を送り、プリントエンジン103の状態情報を取得する。
【0004】
続いてスタンバイモードにあるLBPが印刷データを送信されない状態が一定時間継続すると省電力モードに移行する処理について図2のフローチャートを使って説明する。LBPに電源が投入されるなどして稼動し始めるとコントローラ102は印刷データを送信されない状態の継続時間を計測するカウンタを初期化する(s201)。
【0005】
続いて印刷データを受信したかを調べ(s202)、印刷データを受信していなければ現在のモードを調べる(s203)。モードにはLBPがデータを受信すると直ちに印刷処理を開始できるような準備が整った状態を維持しているスタンバイモードと、LBPは印刷データを受信しても直ちに印刷処理を開始できるとは限らないが、LBPの消費電力を抑制するようにLBP内部が制御された状態を維持している省電力モードがあるとする。
【0006】
現在のモードがスタンバイモードであったら印刷データを送信されない状態の継続時間を計測するカウンタをインクリメントする(s204)。
【0007】
続いて印刷データを送信されない状態の継続時間を計測するカウンタの値から所定の時間が経過したかを調べ(s205)、経過していたら省電力モードに移行させ(s206)、続いてステップs202へ行き、印刷データを受信したかを調べる。
【0008】
ステップs206のスタンバイモードにある印刷装置101を省電力モードに移行させる処理は、例えば印刷装置101のコントローラ102がプリントエンジン103に対して定着器への通電を遮断(あるいは抑制)する処理である。
【0009】
前記所定の時間は、従来のLBPではただ一つの値が機能するようになっており、その数値はLBPの利用者が選択的に決定できるようになっていることが多い。この値は制御部102内のメモリ等の記憶手段に記憶される。
【0010】
一方ステップs205において所定の時間が経過していなかったらステップs202へ行き、印刷データを受信したかを調べる。
【0011】
ステップs203において現在のモードがすでに省電力モードになっていたらステップs202へ行き、印刷データを受信したかを調べる。
【0012】
ステップs202において印刷データを受信していたら現在のモードを調べ(s207)、省電力モードであったらスタンバイモードにする(s208)が、この処理は例えば印刷装置101のコントローラ102がプリントエンジン103に対して定着器への通電を開始して使用可能な状態に復帰させる処理である。
【0013】
一方ステップs207において現在のモードがスタンバイモードであったらステップs209へ行く。
【0014】
ステップs209では受信した印刷データに従って印刷処理を実行するが、この印刷処理とは、より具体的には印刷すべき画像をコントローラ102がコントローラ内のメモリ上に生成し、当該画像をバス104を介してプリントエンジン103へ送信し、併せてコントローラ102がプリントエンジン103の動作を適切に制御しつつ、用紙上に永久可視画像を生成することである。
【0015】
印刷処理が終了するとステップs201へ行き、印刷データを送信されない状態の維持時間を計測するカウンタを初期化し、続いてすでに説明した処理を繰り返す。
【0016】
続いてLBPに省電力モードが用意されている理由について説明する。LBPは電子写真技術を応用している。電子写真技術とはレーザービーム等によって感光体上に形成した静電潜像に帯電させたトナーを吸着させ、これを用紙上に転写した後、圧力と熱を加えてトナーを溶融させて用紙上に定着させるというものである。以上の処理はLBP101のコントローラ102の制御手順に従って、プリントエンジン103内で行われる。
【0017】
この定着処理を行う部分を定着器と称するが、定着器の定着方式には加圧ローラーを電気ヒーターで熱して使用するローラー定着方式や、筒状の薄い定着フィルムに内装したヒーターを使用するフィルム定着方式がある。
【0018】
ローラー定着方式は熱容量のある加圧ローラーを熱し、これを用紙に押し付けて定着させるので温度特性が安定している。そのため高速LBPやカラーLBPで使われることが多いが、ローラーを通常温度(例えば室温)から定着に必要な温度(以下定着温度と称する)まで暖めるのにある程度の時間がかかるためコールドスタート時にウォームアップ時間が必要だったり、スタンバイモード時にも一定の温度を維持するために電気ヒーターで暖めておく必要がある。
【0019】
スタンバイモード時に維持しておくべき温度について、図6を使って説明する。図6はあるローラー定着器に電気エネルギーを供給した時の定着器表面温度と経過時間の特性の一例を表す図である。図6において横軸601は時間を、縦軸602は定着器の表面温度を示すものとする。603は特性曲線で、このローラー定着器は室温T0に置かれていることがわかる。
【0020】
604は定着に必要な温度Tを縦軸602上で表すポイントである。この温度Tと特性曲線603から、この定着器は室温T0から定着に必要な温度Tまで表面温度を上昇させるのに、時間Pが必要であることがわかる。
【0021】
一方図6において時間RはLBPのプリントエンジンが用紙を格納したカセット等から給紙を開始してから、用紙が定着器に至るまでの時間を表すとする。するとLBPは時間R以内に定着器の表面温度を定着温度Tに至らせることができる温度T1に、あらかじめ定着器の表面温度を制御しておく必要があることがわかる。つまりローラー定着方式を用いるLBPではスタンバイモード時にも定着器の表面温度をT1に保温しておくだけの電気エネルギーを定着器で消費し続けなければならない。
【0022】
一方フィルム定着方式は通常温度から定着温度まで暖めるのに必要な時間が、ローラー定着方式に比べて短くて済むという特長を持っているが、用紙の搬送時間(図6のRに相当する時間)が短い場合にはスタンバイモード時に電気ヒーターで暖めておく必要がある場合もある。しかしそのために必要な電力はローラー定着方式に比べて小さい。
【0023】
以上説明したように、電子写真技術を応用するLBPではスタンバイモード時にも定着器を一定温度に保っておく必要があり、このようにしておくことでLBPの利用者が印刷データを送信すると、LBPは最短時間で印刷処理を開始できるため印刷時間が最短で済み、利便性が高まる。しかしその一方でスタンバイモードで印刷データが送信されてくるのを待っている時間に定着器を保温しておくための電力消費が無駄となってしまうという問題が生じる。そこで図2のフローチャートを使って説明したような制御手順に従って、スタンバイモードで一定時間印刷データが送られてこないと省電力モードに移行し、定着器を保温しておく電力を遮断あるいは抑制してLBPの消費電力量を削減する機能が備えられているのである。
【0024】
続いてスタンバイモードと省電力モードにおいてLBP内部の動作状況がどのように変化するかについて説明する。すでに説明したようにスタンバイモード時には印刷データ受信後直ちに印刷処理を開始できるように定着器に通電して保温しているが、省電力モードに移行すると、電力消費量の多い定着器への電力供給を遮断または抑制するのが一般的である。その他にも例えばLBPの操作パネルの表示器(液晶ディスプレイ)の表示や灯火類(発光ダイオード)を消したり、コントローラ102を構成するマイクロプロセッサシステムの電子回路の動作を部分的に停止あるいは抑制させたり、LBP内部に空気を循環させるためのファンの回転数を制御することもある。
【0025】
以上説明したように、電子写真技術を応用したLBPでは熱を使った定着処理が必要で、利用者の利便性を確保するためにはスタンバイモード時には定着器を一定温度に保っておくための電力を消費し続ける必要があるが、その一方で消費電力を抑制するためには一定時間プリント需要がなかったら省電力モードに移行する機能が必須である。
【0026】
一般的に省電力モードに移行するまでの時間はユーザが選択的に決定できるようになっており、消費電力を抑えようとする場合には省電力モードに移行するまでの時間を短く設定すればよいことになる。
【0027】
【特許文献1】
特開平07−288612号公報
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらLBPが一旦省電力モードに移行すると、スタンバイモードに移行するまでにある程度の時間が必要となる。再度図6を参照して説明する。スタンバイモード時には定着器は温度T1に保温されていることはすでに説明した。このLBPが省電力モードに移行すると、定着器を保温するための通電が遮断されるとする。するとある程度の時間が経過した後に、定着器の温度は室温T0まで低下する。その後利用者が印刷データをLBPに送信すると、図2において説明した手順のステップs202、ステップs207、ステップs208といった処理手順を経てLBPがスタンバイモードに移行するが、これには少なくとも図6の(P−R)だけの時間が必要で、利用者はスタンバイモード時に比べると(P−R)だけの時間、余計に待たされることになる。
【0029】
更にカラーLBPになると、電源投入時や省電力モードからスタンバイモードに移行するのに必要な時間は、定着器の温度が上昇する時間だけにとどまらない。カラーLBPは一般にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーを使って各色を表現するが、安定した色を再現させるためには、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各々の色再現が安定している必要がある。そのため定着を始めとする電子写真プロセスに対して、モノクロ以上の安定度が要求される。
【0030】
そのためコールドスタート時や省電力モードからスタンバイモードに復帰する時に定着器の温度が上昇して雰囲気温度等が安定した後に試験的にトナーを使って静電潜像を形成し、これをセンサーで読み取って濃度を補正するキャリブレーションや、その他モノクロプリンタでは行わない処理を実施する場合が多い。
【0031】
安定した印刷品質を確保するためには必要不可欠な処理であるが、利用者にとっては待ち時間が長くなるという問題点があった。
【0032】
この待ち時間を少なくするために省電力モードに移行するまでの時間を長く設定したり、あるいは省電力モードに移行しないと設定すると、実際にプリント需要の下がる夜間に無駄な電力を消費することになるという問題点があった。
【0033】
(目的)
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、印刷システムを構成する計算機装置内で、時間帯、あるいは曜日、あるいは年月日に対して適切なタイムアウト時間を決定し、印刷システムを構成する印刷装置に対して、時間帯、あるいは曜日、あるいは年月日に応じて当該タイムアウト時間にて動作するように設定することにより利便性の向上と省エネルギー効果の向上を両立させようとするものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明第1の発明は、計算機装置と印刷装置が通信可能な状態で接続された印刷システムにおいて、
印刷システムを構成する印刷装置は複数の動作モードを備える印刷装置であって、
任意の動作モードで動作中に印刷データ等を受信しない所定の時間が経過すると他の動作モードに移行させるモード制御手段と、
印刷データ等を受信しない時間を計測し、また所定の時間を変更する制御情報の受信や入力により所定の時間を変更、管理する時間情報処理手段を備え、
印刷システムを構成する計算機装置には時間、時刻を計測する計時手段と、
前記所定の時間を決定する時間長決定手段と、
前記所定の時間を印刷装置の制御情報として印刷装置に送信する送信手段を備え、
計算機装置内の計時手段が時刻情報を出力する。
【0035】
時刻情報をもとに時間長決定手段が、印刷装置が動作モードを切り替えるまでに経過を待つ、印刷データ等を受信しない時間長を決定する。
【0036】
送信手段が前記時間長をもとに印刷装置の制御情報を構成し、印刷装置に対して送信する。
【0037】
制御情報を受信した印刷装置の時間情報処理手段は、制御情報から前記所定の時間を取り出し、管理する。
【0038】
モード制御手段はこれ以後、新しく指定された所定の時間を以って、該時間印刷データ等を受信しない時間が継続すると動作モードを切り替えるよう構成したものである。
【0039】
本発明の第2の発明は第1の発明の計時手段に一日の中の時刻のみならず、年月日・曜日も特定する機能を備え、計時手段が一日の中の時刻、年月日、曜日に関する情報を出力する。
【0040】
時刻、年月日・曜日に応じ、前記時間長決定手段が所定の時間を決定する。
【0041】
送信手段が前記時間長をもとに印刷装置の制御情報を構成し、印刷装置に対して送信する。
【0042】
制御情報を受信した印刷装置の時間情報処理手段は、制御情報から前記所定の時間を取り出し、管理する。
【0043】
モード制御手段はこれ以後、新しく指定された所定の時間を以って、該時間印刷データ等を受信しない時間が継続すると動作モードを切り替えるよう構成したものである。
【0044】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
本発明の第1の実施例を説明する。本実施例で説明する印刷システムは、本発明の請求項1記載の印刷システムの実施例である。以下に毎日朝7時に印刷装置のタイムアウト時間を3時間に設定し、毎日23時に印刷装置のタイムアウト時間を30分に設定するプリンティングシステムの一実施例について説明する。
【0045】
第1の実施例はいわゆるunixオペレーティングシステムが稼動する計算機(以下ワークステーションと称する)と、これに接続される米国ヒューレットパッカード社のLBP、Color Laser Jet4500N(以下LJ4500と称する)から構成されるプリンティングシステムであって、図3はそのブロック構成図である。図3において301はワークステーションである。302はLJ4500である。ワークステーション301とLJ4500(302)はネットワーク303を介して接続されている。
【0046】
続いてLJ4500(302)の動作モードについて説明する。LJ4500に付属しているCDROM内の「HP LJ4500ユーザーガイド」を、Windows(登録商標)95オペレーティングシステムにインストールすると、このドキュメント内の「第2章:プリンタコントロールパネルの使用・プリンタコントロールパネル構成設定の変更・パワーセーブ設定の変更」欄に『調節可能なパワーセーブ機能により、プリンタが一定の期間未使用状態になった場合に消費電力を節減することができます。プリンタがパワーセーブモードになっていると、表示が暗くなります。プリンタがパワーセーブモードになるまでの時間は、<オフ>、1分、30分または1、2、4、8時間に設定できます。デフォルト設定は、1時間です。』と記述があり、このことよりLJ4500は、本発明説明書で称するところのスタンバイモードと省電力モードを備えていることがわかる。
【0047】
ここでプリンタコントロールパネルとあるのは、LJ4500本体に設けられている、複数のボタンと液晶ディスプレイパネル(LCD)からなるオペレーションパネルである。すなわちLJ4500ではコントロールパネルを操作することによって、スタンバイモードから省電力モードに移行するまでの、プリンタ未使用時間長(以下タイムアウト時間と称する)を選択的に設定できる。
【0048】
続いてLJ4500(302)のパワーセーブ設定の変更を、コントロールパネルを使う代わりにホストコンピュータから送る制御データで行う方法について説明する。LJ4500を始めとするとヒューレットパッカード社のLBPは、ページ記述言語PCLの他にPrinter Job Language(以下PJLと称する)という言語を搭載している物があり、LJ4500も搭載している。PJLの機能を説明する文献として、ヒューレットパッカード社よりPrinter Job Language Technical Reference Manual(Manual Part No.5021−0328)が提供されている。
【0049】
同マニュアルによればGeneral PJL Environment Variables(PCL,Post Script等のページ記述言語に依存しない環境変数)に分類されているPOWERSAVETIME変数に15,30,60,120,180のいずれかの数値の代入するという制御を記述した制御データを、LJ4500等のヒューレットパッカード社のPJLを搭載するLBPに対して、印刷データを送信するのと同様の手段で送信すれば、データを送られたLBPのタイムアウト時間を選択的に変更することができる(ただし前出のLJ4500付属CDROM内の[HP CLJ4500ユーザーガイド]によれば、パネル操作上パワーセーブモードに入るまでの未使用時間長として設定可能な時間は<オフ>、1分、30分、1、2、4、8時間となっており、PJL Technical Reference Manualの記述とやや違いがある。)。
【0050】
以上説明したLJ4500(302)の内部で行われている処理手順については説明を省略する。いずれもヒューレットパッカード社が提供しているLJ4500のユーザーガイド、およびPrinter Job Language Technical Reference Manualに記述されている機能を使用して実現している。
【0051】
図4はヒューレットパッカード社のLBPのタイムアウト時間を120分に設定する制御をPJLで記述した例である。
【0052】
図4の書式は前記Printer Job Language Technical Reference Manualに倣ったものであるが、図4において<ESC>はASCIIコードの0x1b(16進数の1b。以下16進数は0x1bのように記述する)を表記したものである。同様に<CR>は0x0d、<LF>は0x0aを表記したものである。制御データとしてLJ4500に送信する場合、<ESC>,<CR>,<LF>はそれぞれ0x1b,0x0d,0x0aに置換されるものとする。本実施例ではこの処理をバイナリ化と称する。<ESC>,<CR>,<LF>以外の部分はアスキーコードで表現された文字列としてLJ4500に送られる。
【0053】
図4の制御記述をバイナリ化した上でワークステーション301からLJ4500(302)に、ネットワーク303を介して送信すると、LJ4500(302)のタイムアウト時間が120分に変更される。
【0054】
続いてワークステーション301からLJ4500(302)に対して、毎朝7時にタイムアウト時間を2時間に設定し、毎日23時にタイムアウト時間を30分に設定する方法について説明する。
【0055】
いわゆるunixオペレーティングシステムには、ほぼ例外無くcronというデーモンが用意されている。デーモンとはunixオペレーティングシステムにおける常駐プロセスのことで、cronデーモンは一定の書式で予め定められたファイル(後述)に実行したいコマンド、実行したい時刻、実行したい日時を記述しておくと、記述通りの日時に記述通りのコマンドを実行する機能を提供するものである。
【0056】
cronデーモンに対して実行するコマンド、実行する日時を記述するファイルは、通常はファイルシステム内の/var/spool/cron/crontabs/account_nameというファイルに記述される。例えばunixシステムのユーザのアカウント名がf00であったら、cronに対する記述ファイルは/var/spool/cron/crontabs/f00となる。cron,crontabの機能についてはunixシステムのmanコマンドで提示されるオンラインマニュアルに詳しく記述されているのでそちらを参照のこと。
【0057】
図5はユーザf00がcronデーモンに対して毎日朝7時に印刷装置のタイムアウト時間を2時間に設定し、毎日23時に印刷装置のタイムアウト時間を30分に設定するための記述例である。上述のようにこのファイル名はf00で、通常のunixシステムでは/var/spool/cron/crontab/f00に置かれる。
【0058】
図5において501,502はコマンドを実行する分、時をそれぞれ表す。503は日、月、曜日をそれぞれ設定するべき個所であるが、図5では設定不要なため、有効な値すべてを対象とすることを意味するアスタリスクを記述してある。504は501から503で表現される時刻(日付、曜日)に実行すべきコマンド表記である。lpr−PLJ4500 powersave_120mのlprはプリンタにデータを送信するコマンドである。−PLJ4500は、lprコマンドがネットワーク上でプリンタを特定するための引数で、この例ではunixシステムに対してLJ4500という名称で登録されているプリンタに対して実行されるコマンドであることを指定している。powersave_120mは図4に記述したヒューレットパッカード社のLBPのタイムアウト時間を120分に設定する制御記述をバイナリ化して格納したファイルの名称であるとする。
【0059】
以上より、図5の1行目の記述は、月、日、曜日に関わらず7時00分にlpr−PLJ4500 powersave_120mコマンドを実行することをcronデーモンに対して命令するものであり、powersave_120mのファイル内にはLJ4500(302)のタイムアウト時間を2時間とする制御情報が記述されているため、毎日7時00分にLJ4500(302)のタイムアウト時間が2時間に設定されることになる。
【0060】
図5の2行目の記述について説明する。前記1行目の記述に倣って考えると、2行目は毎日23時00分にlpr−PLJ4500 powersave_30mコマンドをcronデーモンに対して命令するものである。
【0061】
ここでpowersave_30mファイルの内容について説明する。図7はヒューレットパッカード社のLBPのタイムアウト時間を30分に設定する制御を記述した例である。すでに説明した図4の記述から容易に類推できるように、図7はLJ4500のタイムアウト時間を30分とする制御情報が記述されている。powersave_30mファイルは図7の制御記述をバイナリ化して格納したファイルの名称である。
【0062】
つまり図5の2行目の記述によれば毎日23時にLP4500(302)のタイムアウト時間が30分に設定されることになる。
【0063】
(第2実施例)
本発明の第2の実施例を説明する。本実施例で説明する印刷システムは、本発明の請求項2記載の印刷システムの実施例である。以下に毎週月曜日の朝7時に印刷装置のタイムアウト時間を3時間に設定し、毎週金曜日の23時に印刷装置のタイムアウト時間を30分に設定するプリンティングシステムの一実施例について説明する。
【0064】
このような印刷システムを実現するためには、第1実施例において図5を使用して説明した/var/spool/cron/crontabs/f00ファイルの内容を図8のように記述し、他の部分は第1実施例において説明した通りでよい。
【0065】
図8はユーザf00がcronデーモンに対して毎週月曜の朝7時に印刷装置のタイムアウト時間を2時間に設定し、毎週金曜日の23時に印刷装置のタイムアウト時間を30分に設定するための記述例である。
【0066】
図8において801,802はコマンドを実行する分、時をそれぞれ表す。803は日、月をそれぞれ設定するべき個所であるが、図8では設定不要なため、有効な値すべてを対象とすることを意味するアスタリスクを記述してある。804は曜日を設定するべき個所で、cronデーモンへの設定の仕様として0を日曜日として0から6までの数値で曜日を指定することになっており、従って804の1は月曜日を指定していることになる。805は801から804で表現される時刻(日付、曜日)に実行されるコマンド表記である。第1実施例と同様なので説明は省略する。
【0067】
以上より、図8の1行目の記述は、月、日に関わらず毎週月曜日の7時00分にlpr−PLJ4500 powersave_120mコマンドを実行することをcronデーモンに対して命令するものであり、powersave_120mのファイル内にはLJ4500(302)のタイムアウト時間を2時間とする制御情報が記述されているため、毎週月曜日の7時00分にLJ4500(302)のタイムアウト時間が2時間に設定されることになる。
【0068】
図8の2行目の記述について説明する。前記1行目の記述に倣って考えると、2行目は毎週金曜ぞの23時00分にlpr−PLJ4500 powersave_30mコマンドをcronデーモンに対して命令するものであり、powersave_30mのファイル内にはLJ4500(302)のタイムアウト時間を30分とする制御情報が記述されているため、毎週金曜日の23時00分にLJ4500(302)のタイムアウト時間が2時間に設定されることになる。
【0069】
以上説明した第1、第2実施例ではunixワークステーションとヒューレットパッカード社製のLJ4500がネットワーク接続されたとして説明したが、コンピュータに所定の機能が備わっていればオペレーティングシステムに依存することなく本発明を実現できるし、プリンタにLJ4500と同様の、制御データによってタイムアウト時間を設定できる機能が備わっていれば、プリンタのメーカー、機種、PDLに依存することなく本発明を実現できることは自明である。また、本実施例においてはワークステーション301とLJ4500(302)をネットワーク303で接続する例について説明したが、例えばパラレルインタフェース等の通信路であっても本発明が有効であることは自明である。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように第1の実施例のように印刷システムを構成することで、一日を複数の時間帯に分けて、それぞれについて異なるタイムアウト時間を設定できるようになるので、印刷装置を頻繁に使う時間帯(例えば昼間)にはタイムアウト時間を長く設定しておき、印刷データをウォームアップすることなく印刷処理することで利用者に対して高い利便性を提供でき、さらに印刷装置を余り使わない時間帯(例えば夜間)にはタイムアウト時間を短く設定しておき、印刷処理終了後に短時間で省電力モードに移行することで省エネルギー効果の向上を両立させられるようになる。
【0071】
また第2の実施例のように印刷装置を構成することで、例えば曜日ごとに、あるいは暦に応じて異なるタイムアウト時間を設定できるようになるので、定休日などで印刷装置を余り使わない日のタイムアウト時間を、それ以外の日に対して短く設定して、利便性の向上と省エネルギー効果の向上を両立させられるようになる。
【0072】
また請求項1、2記載の発明を同一の印刷システム上で組み合わせて実施することも可能であることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の印刷装置のブロック構成図。
【図2】従来の印刷装置がスタンバイモードから省電力モードに移行する処理を説明するフローチャート。
【図3】第1、第2実施例の印刷システムのブロック構成図。
【図4】第1、第2実施例の印刷システムの印刷装置のタイムアウト時間を制御する情報の例。
【図5】第1実施例の印刷システムのワークステーションであらかじめ決められた時間に決められた制御を実行させるための制御記述の例。
【図6】定着器の温度特性を説明する図。
【図7】第1、第2実施例の印刷システムの印刷装置のタイムアウト時間を制御する情報の例。
【図8】第2実施例の印刷システムのワークステーションであらかじめ決められた時間に決められた制御を実行させるための制御記述の例。
【符号の説明】
301 ワークステーション
302 印刷装置
303 ネットワーク

Claims (2)

  1. 計算機装置と印刷装置が通信可能な状態で接続された印刷システムにおいて、
    印刷システムを構成する印刷装置は複数の動作モードを備える印刷装置であって、
    任意の動作モードで動作中に印刷データ等を受信しない所定の時間が経過すると他の動作モードに移行させるモード制御手段と、
    印刷データ等を受信しない時間を計測し、また所定の時間を変更する制御情報の受信や入力により所定の時間を変更、管理する時間情報処理手段を備え、
    印刷システムを構成する計算機装置には時間、時刻を計測する計時手段と、
    前記所定の時間を決定する時間長決定手段と、
    前記所定の時間を印刷装置の制御情報として印刷装置に送信する送信手段を備えたことを特長とする印刷システム。
  2. 第1の発明の計時手段に一日の中の時刻のみならず、年月日・曜日も特定する機能を備えたことを特長とする印刷システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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