JP2004357025A - 受信機 - Google Patents

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Mitsuhiro Shimozawa
充弘 下沢
Chiemi Kageyama
千恵美 蔭山
Eiji Taniguchi
英司 谷口
Kenji Suematsu
憲治 末松
Sunao Takagi
直 高木
Kenji Kawakami
憲司 川上
Kenichi Tajima
賢一 田島
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】従来の受信機では、受信する通信システムの数だけ、ミクサ、AD変換器等を備える必要があり、小型化、低消費電力化の実現が難しいという課題があった。
【解決手段】アンテナ1により受信された複数の通信システムの信号を増幅する低雑音増幅器2と、局部発振波を出力する局部発振源3a〜3cと、複数の通信システムの信号及び局部発振波の混合波を発生させIF信号として出力するミクサ4と、不要波を除去する低域通過フィルタ5と、IF信号を所定のレベルに増幅する可変利得増幅器6と、ディジタル信号に変換するAD変換器7と、所望の通信システムの信号をろ波する帯域通過フィルタ8a〜8cと、前記通信システム内の所望信号をろ波する帯域通過フィルタ9a〜9cと、所望信号を復調する復調及び制御回路10とを設け、混合波が周波数軸上で隣接して配置されるように局部発振波の周波数を設定した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の帯域を同時に、あるいは単一の帯域を受信する受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヘテロダイン方式でマルチモード対応の無線機を実現しようとすると、場合によっては、対象とするシステム(またはモード)の数だけ無線機を揃えざるを得ないことになる(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
編集:相澤孝美、「ソフトウエア無線の基礎と応用」、発行所:サイペック(株)ナレッジサービス事業部門、2002年10月31日発行、第71頁−第77頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の受信機では、受信する通信システムの数だけ、ミクサおよび帯域通過フィルタ、可変利得増幅器、AD変換器を備える必要があり、小型化、低消費電力化の実現が難しいという問題点があった。
【0005】
また、帯域通過フィルタの中心周波数および通過帯域幅は、通信システムに応じてあらかじめ決まっており、異なる通信システムの信号を受信しようとする場合はあらかじめ帯域通過フィルタを用意しておく必要があり、受信する通信システムを任意に変えようとするソフトウェア無線端末などには適用できないという問題点があった。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、アナログ回路の構成を簡略化して受信機の小型化、低消費電力化を実現することができるとともに、受信する通信システムを任意に変えることができる受信機を得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る受信機は、複数の通信システムの信号を受信するアンテナと、前記アンテナにより受信された複数の通信システムの信号を増幅する低雑音増幅器と、前記複数の通信システムに応じてそれぞれ設定された周波数を有する局部発振波をそれぞれ出力する複数の局部発振源と、前記低雑音増幅器からの複数の通信システムの信号及び前記複数の局部発振源からの複数の局部発振波から複数の混合波を発生させIF信号として出力する単一のミクサと、前記ミクサから出力される不要波を除去するフィルタと、前記フィルタの出力を所定のレベルに増幅する可変利得増幅器とを設けたものである。また、前記可変利得増幅器の出力をディジタル信号に変換するAD変換器と、前記AD変換器の出力から所望の通信システムの信号をそれぞれろ波する複数の第1の帯域通過フィルタと、前記複数の第1の帯域通過フィルタの出力から前記所望の通信システム内の所望信号をそれぞれろ波する複数の第2の帯域通過フィルタと、前記複数の第2の帯域通過フィルタからの所望信号を復調する復調回路とをさらに設け、前記複数の混合波が周波数軸上で隣接して配置されるように前記複数の局部発振波の周波数を設定したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る受信機について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る受信機の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0009】
図1において、本受信機は、複数の通信システムの信号を受信するアンテナ1と、このアンテナ1により受信された複数の通信システムの信号を増幅する低雑音増幅器2と、複数の通信システムに応じてそれぞれ設定された周波数を有する局部発振波を出力する局部発振源3a、3b、3cと、複数の通信システムの信号及び局部発振波の混合波を発生させIF信号として出力するミクサ4と、不要波を除去する低域通過フィルタ(LPF)5と、この低域通過フィルタ5の出力を所定のレベルに増幅する可変利得増幅器6と、この可変利得増幅器6の出力をディジタル信号に変換するAD変換器(A/D)7と、所望の通信システムをろ波する帯域通過フィルタ(BPF)(第1の帯域通過フィルタ)8a、8b、8cと、通信システム内の所望信号をろ波する帯域通過フィルタ(第2の帯域通過フィルタ)9a、9b、9cと、所望信号を復調等する復調及び制御回路(復調回路)10と、出力端子11とを備える。
【0010】
つぎに、この実施の形態1に係る受信機の動作について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図2は、この発明の実施の形態1に係る受信機の受信した通信システムの信号とミクサに供給する局部発振波の周波数の関係を示す図である。
【0012】
また、図3は、この発明の実施の形態1に係る受信機のミクサの出力信号(複数の混合波)の関係を示す図である。図4は、この発明の実施の形態1に係る受信機のIF信号と所望通信システムをろ波する帯域通過フィルタの周波数関係を示す図である。図5は、この発明の実施の形態1に係る受信機により受信した通信システムのIF信号と、所望信号をろ波する帯域通過フィルタの周波数関係を示す図である。
【0013】
アンテナ1で受信した複数の通信システムの信号を低雑音増幅器2で増幅したのち、ミクサ4に入力する。このミクサ4は、RF信号入力端子とIF信号出力端子と複数の局部発振波入力端子を有する。
【0014】
受信した通信システムの信号とミクサ4に供給する局部発振(LO)波の周波数の関係を図2に示す。局部発振源3aから供給されるLO波の周波数flo1は、通信システム12aの占める周波数帯域幅BWの下限周波数よりわずかに低い周波数に設定する。
【0015】
この通信システム12aの占める周波数帯域の上限周波数と、LO波の周波数flo1の周波数間隔をΔfとすると、局部発振源3bから供給されるLO波の周波数flo2は、通信システム12bの占める周波数帯域幅BWの下限周波数よりわずかに低い周波数から周波数間隔Δfだけ低い周波数に設定する。
【0016】
さらに、通信システム12bの占める周波数帯域BWの上限周波数と、LO波の周波数flo2の周波数間隔をΔfとすると、局部発振源3cから供給されるLO波の周波数flo3は、通信システム12cの占める周波数帯域幅BWの下限周波数よりわずかに低い周波数から周波数間隔Δf+Δfだけ低い周波数に設定する。ここで、通信システム12a、12b、12cは、例えばPDCやPHS、W−CDMAなどのように周波数や変調方式などが異なるシステムを示す。
【0017】
ミクサ4で、通信システム12aとLO波の周波数flo1、通信システム12bとLO波の周波数flo2、通信システム12cとLO波の周波数flo3の混合波を発生させ、その差周波信号をIF信号として出力する。
【0018】
IF帯域のスペクトラムを図3に示す。図3中、符号12a’、12b’、12c’はそれぞれ、通信システム12aとLO波の周波数flo1、通信システム12bとLO波の周波数flo2、通信システム12cとLO波の周波数flo3の差周波信号(混合波)である。
【0019】
これらの信号は、低域通過フィルタ5でもっと周波数が高い混合波成分などの不要波を除去し、可変利得増幅器6で適当なレベルに増幅した後、AD変換器7でディジタル信号に変換する。
【0020】
さらに、帯域通過フィルタ8a、8b、8cで通信システム12a、12b、12cの差周波信号12a’、12b’、12c’をろ波する。図4中の符号13は、通信システム12bの差周波信号12b’をろ波する帯域通過フィルタ8bの通過特性であり、これにより、通信システム12a、12cの差周波信号12a’、12c’を除去する。
【0021】
さらに、帯域通過フィルタ9a、9b、9cにより、所望通信システム内の所望信号をろ波する。図5中の符号14は、通信システム12b中の所望波をろ波する帯域通過フィルタ9bの通過特性であり、通信システム12b内の他の信号は除去される。このようにして、各通信システム内の所望波だけが復調及び制御回路10において復調され、いずれかの通信システムの所望信号だけが、出力端子11から出力される。
【0022】
すなわち、この実施の形態1に係る受信機は、受信した複数の通信システムの信号と複数の局部発振波を同時に入力し、上記複数の通信システムの信号と上記複数の局部発振波から複数の混合波を出力するミクサ4を備え、かつ、図3に示すように、上記複数の混合波が周波数軸上で隣接して配置されるように上記複数の局部発振波の周波数を設定したものである。
【0023】
このように本実施の形態1に係る受信機では、複数の通信システムの受信信号をIF信号へ変換するために単一のミクサ4で行っているので、受信する通信システムの数だけミクサ、帯域通過フィルタ、可変利得増幅器といったアナログ回路やAD変換器を備える必要がなく、受信機の小型化、低消費電力化の実現が可能である。また、帯域通過フィルタ8a〜8c、9a〜9cはすべてディジタル回路で構成しており、その中心周波数や通過帯域幅は伝達関数の係数の変更により、容易に変更可能である。したがって、受信する通信システムを任意に変えるソフトウェア無線端末などにも適用可能である。出力端子11を複数設けて異なる通信システムの受信波の復調信号をそれぞれ出力させれば、複数の通信システムの同時受信が可能である。
【0024】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る受信機について図面を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態2に係る受信機の構成を示す図である。
【0025】
図6において、本受信機は、アンテナ1と、低雑音増幅器2と、局部発振源3a、3b、3cと、ミクサ4と、低域通過フィルタ(LPF)5と、AD変換器(A/D)7と、所望の通信システムをろ波する帯域通過フィルタ(BPF)(第1の帯域通過フィルタ)8a、8b、8cと、通信システム内の所望信号をろ波する帯域通過フィルタ(BPF)(第2の帯域通過フィルタ)9a、9b、9cと、復調及び制御回路(復調回路)10と、出力端子11と、可変利得増幅器15a、15b、15cとを備える。
【0026】
つぎに、この実施の形態2に係る受信機の動作について図面を参照しながら説明する。
【0027】
図7は、この発明の実施の形態2に係る受信機のミクサの出力信号(複数の混合波)の関係を示す図である。
【0028】
上記実施の形態1と同様、アンテナ1で受信された複数の通信システムの信号は低雑音増幅器2で増幅され、ミクサ4でIF信号に変換される。ミクサ4に入力する受信信号とLO波の周波数関係は、実施の形態1と同じく図2で表されるが、本実施の形態2では局部発振源3a、3b、3cの出力を可変利得増幅器15a、15b、15cに入力してレベルを変えて、ミクサ4へ入力する。
【0029】
通常、ミクサ4はLO電力を低めると変換利得が低下する。したがって、通信システムの受信信号のレベルに応じてLO電力を変えると、ミクサ4の出力での各通信システムの電力レベルが一定となる。この様子を図7に示す。その後、低域通過フィルタ(LPF)5によりミクサ4で生じた他の混合波を除去し、AD変換器7でディジタル信号に変換する。
【0030】
その後、各通信システムの帯域幅に対応した帯域通過フィルタ8a、8b、8cにより所望の通信システムをろ波し、さらに、各通信システム内の信号の帯域幅に対応した帯域通過フィルタ9a、9b、9cにより、所望の信号をろ波する。このようにして、各通信システム内の所望信号だけが復調及び制御回路10において復調され、いずれかの通信システムの所望信号だけが、出力端子11から出力される。
【0031】
すなわち、この実施の形態2に係る受信機は、受信した複数の通信システムの信号と複数の局部発振波を入力し、上記複数の通信システムの信号と上記複数の局部発振波から複数の混合波を出力するミクサ4を備え、かつ、ミクサ4に入力する通信システムの信号強度に応じて上記複数の局部発振波の電力をそれぞれ変化させて、図7に示すように、上記複数の通信システムに対応する複数の混合波が同一の信号強度となるようにしたものである。
【0032】
このように本実施の形態2に係る受信機では、複数の通信システムの受信信号をIF信号へ変換するために単一のミクサ4で行っているので、受信する通信システムの数だけミクサ、帯域通過フィルタ、可変利得増幅器といったアナログ回路やAD変換器を備える必要がなく、受信機の小型化、低消費電力化の実現が可能にできる。また、帯域通過フィルタ8a〜8c、9a〜9cはすべてディジタル回路で構成しており、その中心周波数や通過帯域幅は伝達関数の係数の変更により、容易に変更可能である。したがって、受信する通信システムを任意に変えるソフトウェア無線端末などにも適用可能である。出力端子11を複数設けて異なる通信システムの受信波の復調信号をそれぞれ出力させれば、複数の通信システムの同時受信が可能である。
【0033】
さらに、LO電力を制御してAD変換器7に入力する各通信システムのレベルを同一となるようにしているので、すべての通信システムにおいてAD変換器7のビット数を有効に使用でき、同一システム内の微弱な信号を正確に復調することが可能となる。
【0034】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る受信機について図面を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態3に係る受信機の構成を示す図である。
【0035】
図8において、本受信機は、アンテナ1と、低雑音増幅器2と、局部発振源3a、3b、3cと、ミクサ4と、低域通過フィルタ(LPF)5と、可変利得増幅器6と、AD変換器(A/D)7と、所望の通信システムをろ波する帯域通過フィルタ(BPF)(第1の帯域通過フィルタ)8a、8b、8cと、通信システム内の所望信号をろ波する帯域通過フィルタ(BPF)(第2の帯域通過フィルタ)9a、9b、9cと、復調及び制御回路(復調回路)10と、出力端子11とを備える。
【0036】
つぎに、この実施の形態3に係る受信機の動作について図面を参照しながら説明する。
【0037】
図9は、この発明の実施の形態3に係る受信機の受信した通信システムの信号とミクサに供給する局部発振波の周波数の関係を示す図である。
【0038】
また、図10は、この発明の実施の形態3に係る受信機のミクサの出力信号(複数の混合波)の関係を示す図である。図11は、この発明の実施の形態3に係る受信機のIF信号と所望通信システムをろ波する帯域通過フィルタの周波数関係を示す図である。
【0039】
アンテナ1で受信した複数の通信システムの信号を低雑音増幅器2で増幅したのち、ミクサ4に入力する。このミクサ4は、RF信号入力端子とIF信号出力端子と複数の局部発振波入力端子を有する。
【0040】
受信した通信システムの信号とミクサ4に供給する局部発振(LO)波の周波数の関係を図9に示す。局部発振源3aから供給されるLO波の周波数flo1は、通信システム12aの占める周波数帯域幅BWの下限周波数よりある程度、低い周波数に設定する。
【0041】
この通信システム12aの占める周波数帯域の上限周波数と、LO波の周波数flo1の周波数間隔をΔfとすると、局部発振源3bから供給されるLO波の周波数flo2は、通信システム12bの占める周波数帯域幅BWの下限周波数よりある程度、低い周波数から周波数間隔Δfだけ低い周波数に設定する。
【0042】
さらに、通信システム12bの占める周波数帯域BWの上限周波数と、LO波の周波数flo2の周波数間隔をΔfとすると、局部発振源3cから供給されるLO波の周波数flo3は、通信システム12cの占める周波数帯域幅BWの下限周波数よりある程度、低い周波数から周波数間隔Δf+Δfだけ低い周波数に設定する。
【0043】
ミクサ4で、通信システム12aとLO波の周波数flo1、通信システム12bとLO波の周波数flo2、通信システム12cとLO波の周波数flo3の混合波を発生させ、その差周波信号をIF信号として出力する。
【0044】
IF帯域のスペクトラムを図10に示す。図10中、符号12a’、12b’、12c’はそれぞれ、通信システム12aとLO波の周波数flo1、通信システム12bとLO波の周波数flo2、通信システム12cとLO波の周波数flo3の差周波信号(混合波)である。
【0045】
これらの信号は、低域通過フィルタ5で不要波を除去し、可変利得増幅器6で適当なレベルに増幅した後、AD変換器7でディジタル信号に変換する。
【0046】
そして、帯域通過フィルタ8a、8b、8cにより通信システム12a、12b、12cの信号毎にろ波される。図11に、IF帯域のスペクトラムと帯域通過フィルタ8bの周波数特性を示す。図11中の符号13は、帯域通過フィルタ8bの通過特性である。
【0047】
さらに、帯域通過フィルタ9a、9b、9cにより、対応する通信システム内の所望信号をろ波する。例えば、帯域通過フィルタ9bは、通信システム12b内のひとつの信号のみをろ波し、他の信号は除去する。このようにして、各通信システム内の所望波だけが復調及び制御回路10において復調され、いずれかの通信システムの所望信号だけが、出力端子11から出力される。
【0048】
すなわち、この実施の形態3に係る受信機は、受信した複数の通信システムの信号と複数の局部発振波を同時に入力し、上記複数の通信システムの信号と上記複数の局部発振波から複数の混合波を出力するミクサ4を備え、かつ、図10に示すように、上記複数の混合波が周波数軸上でそれぞれ所定の間隔だけ離れて配置されるように上記複数の局部発振波の周波数を設定したものである。
【0049】
このように本実施の形態3に係る受信機では、複数の通信システムの受信信号をIF信号へ変換するために単一のミクサ4で行っているので、受信する通信システムの数だけミクサ、帯域通過フィルタ、可変利得増幅器といったアナログ回路やAD変換器を備える必要がなく、受信機の小型化、低消費電力化の実現が可能である。また、帯域通過フィルタ8a〜8c、9a〜9cはすべてディジタル回路で構成しており、その中心周波数や通過帯域幅は伝達関数の係数の変更により、容易に変更可能である。したがって、受信する通信システムを任意に変えるソフトウェア無線端末などにも適用可能である。出力端子11を複数設けて異なる通信システムの受信波の復調信号をそれぞれ出力させれば、複数の通信システムの同時受信が可能である。
【0050】
さらに、図10に示すIF帯域のスペクトラムを、図3に示す実施の形態1に係る受信機におけるIF帯域のスペクトラムと比べると、各通信システム間の周波数の差が大きくなっている。このため、図11の帯域通過フィルタ8bの通過特性13は、実施の形態1に係る受信機に比べて、急峻とする必要がなくなる。すなわち、IF帯域において各通信システム間の周波数間隔が広いので、各通信システムの信号を分離するディジタルフィルタの特性が緩和され、容易に実現できるという特徴がある。
【0051】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る受信機について図面を参照しながら説明する。図12は、この発明の実施の形態4に係る受信機の構成を示す図である。
【0052】
図12において、本受信機は、アンテナ1と、低雑音増幅器2と、局部発振源3と、ミクサ4と、低域通過フィルタ(LPF)5と、AD変換器(A/D)7と、通信システム内の所望信号をろ波する帯域通過フィルタ(BPF)9と、復調及び制御回路(復調回路)10と、出力端子11と、可変利得増幅器15とを備える。
【0053】
つぎに、この実施の形態4に係る受信機の動作について図面を参照しながら説明する。
【0054】
アンテナ1で受信された単一の通信システムの信号は低雑音増幅器2で増幅され、ミクサ4でIF信号に変換される。このとき、ミクサ4に供給するLO電力を可変利得増幅器15によって制御することでミクサ4の変換利得を変え、ミクサ4から出力されるIF信号のレベルが一定となるようにする。
【0055】
その後、低域通過フィルタ(LPF)5でミクサ4から出力される不要波を除去し、AD変換器7でディジタル信号に変換して、帯域通過フィルタ(BPF)9で不要な信号を除去する。そして、復調及び制御回路10で復調して所望信号を出力端子11から出力する。
【0056】
すなわち、この実施の形態4に係る受信機は、単一の通信システムの信号と局部発振波を入力して上記通信システムの信号と上記局部発振波の混合波を出力するミクサ4を使用し、かつ上記局部発振波の電力を通信システム中の所望信号の信号強度に応じて変化させて、ミクサ4から出力されるIF信号が常に一定のレベルとなるようにしたものである。
【0057】
本実施の形態4に係る受信機は、LO電力を制御することで信号に対するAGCを実現しているので、RF信号やIF信号に対する可変利得増幅器を設ける必要がない。RF信号やIF信号に対する可変利得増幅器の場合、信号の帯域内において利得の偏差があると、通過する信号がひずむなどの影響がある。一方、本受信機では、正弦波であるLO波のレベルを制御すればいいので、信号帯域内の利得偏差を考慮する必要がなく、容易に実現できるという利点がある。
【0058】
なお、本実施の形態4では、AD変換後に帯域通過フィルタ9で不要波を除去する構成を示したが、本発明はこれに限らず、IF帯のアナログフィルタで不要波を除去する構成の受信機にも適用可能である。
【0059】
また、本発明は、ヘテロダイン用ミクサに限らず、変調信号をI、Qのベースバンド信号に変換する直交ミクサにも適用可能である。特に、ダイレクトコンバージョン方式の受信機ではベースバンドにおいて非常に広い可変利得範囲を有するAGC増幅器が必要であるが、本発明ではこれを削除することが可能となる。また、LO電力の可変による直交ミクサの変換利得制御とベースバンドのAGC増幅器、およびRF帯AGC増幅器による利得制御の組み合わせにより、比較的容易に、非常に広い可変利得範囲を実現することが可能となる。
【0060】
【発明の効果】
この発明に係る受信機は、以上説明したとおり、受信したい通信システムの数に合わせてミクサやフィルタ、AD変換器などを備える必要がなく、小型に構成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る受信機の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る受信機の受信した通信システムの信号とミクサに供給するLO波の周波数の関係を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る受信機のミクサの出力信号の関係を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る受信機のIF信号と所望通信システムをろ波する帯域通過フィルタの周波数関係を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る受信機により受信した通信システムのIF信号と、所望信号をろ波する帯域通過フィルタの周波数関係を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係る受信機の構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係る受信機のミクサの出力信号の関係を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係る受信機の構成を示す図である。
【図9】この発明の実施の形3に係る受信機の受信した通信システムの信号とミクサに供給するLO波の周波数の関係を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係る受信機のミクサの出力信号の関係を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態3に係る受信機のIF信号と所望通信システムをろ波する帯域通過フィルタの周波数関係を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態4に係る受信機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 低雑音増幅器、3、3a、3b、3c 局部発振源、4 ミクサ、5 低域通過フィルタ(LPF)、6 可変利得増幅器、7 AD変換器(A/D)、8a、8b、8c 帯域通過フィルタ(BPF)、9、9a、9b、9c 帯域通過フィルタ(BPF)、10 復調及び制御回路、11 出力端子、15、15a、15b、15c 可変利得増幅器。

Claims (4)

  1. 複数の通信システムの信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナにより受信された複数の通信システムの信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記複数の通信システムに応じてそれぞれ設定された周波数を有する局部発振波をそれぞれ出力する複数の局部発振源と、
    前記低雑音増幅器からの複数の通信システムの信号及び前記複数の局部発振源からの複数の局部発振波から複数の混合波を発生させIF信号として出力する単一のミクサと、
    前記ミクサから出力される不要波を除去するフィルタと、
    前記フィルタの出力を所定のレベルに増幅する可変利得増幅器と、
    前記可変利得増幅器の出力をディジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記AD変換器の出力から所望の通信システムの信号をそれぞれろ波する複数の第1の帯域通過フィルタと、
    前記複数の第1の帯域通過フィルタの出力から前記所望の通信システム内の所望信号をそれぞれろ波する複数の第2の帯域通過フィルタと、
    前記複数の第2の帯域通過フィルタからの所望信号を復調する復調回路とを備え、
    前記複数の混合波が周波数軸上で隣接して配置されるように前記複数の局部発振波の周波数を設定した
    ことを特徴とする受信機。
  2. 複数の通信システムの信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナにより受信された複数の通信システムの信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記複数の通信システムに応じてそれぞれ設定された周波数を有する局部発振波をそれぞれ出力する複数の局部発振源と、
    前記複数の通信システムの信号強度に応じて前記複数の局部発振波の電力をそれぞれ変化する複数の可変利得増幅器と、
    前記低雑音増幅器からの複数の通信システムの信号及び前記複数の可変利得増幅器からの複数の局部発振波から複数の混合波を発生させIF信号として出力する単一のミクサと、
    前記ミクサから出力される不要波を除去するフィルタと、
    前記フィルタの出力をディジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記AD変換器の出力から所望の通信システムの信号をそれぞれろ波する複数の第1の帯域通過フィルタと、
    前記複数の第1の帯域通過フィルタの出力から前記所望の通信システム内の所望信号をそれぞれろ波する複数の第2の帯域通過フィルタと、
    前記複数の第2の帯域通過フィルタからの所望信号を復調する復調回路とを備え、
    前記複数の通信システムに対応する複数の混合波が同一の信号強度となるようにした
    ことを特徴とする受信機。
  3. 複数の通信システムの信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナにより受信された複数の通信システムの信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記複数の通信システムに応じてそれぞれ設定された周波数を有する局部発振波をそれぞれ出力する複数の局部発振源と、
    前記低雑音増幅器からの複数の通信システムの信号及び前記複数の局部発振源からの複数の局部発振波から複数の混合波を発生させIF信号として出力する単一のミクサと、
    前記ミクサから出力される不要波を除去するフィルタと、
    前記フィルタの出力を所定のレベルに増幅する可変利得増幅器と、
    前記可変利得増幅器の出力をディジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記AD変換器の出力から所望の通信システムの信号をそれぞれろ波する複数の第1の帯域通過フィルタと、
    前記複数の第1の帯域通過フィルタの出力から前記所望の通信システム内の所望信号をそれぞれろ波する複数の第2の帯域通過フィルタと、
    前記複数の第2の帯域通過フィルタからの所望信号を復調する復調回路とを備え、
    前記複数の混合波が周波数軸上でそれぞれ所定の間隔だけ離れて配置されるように前記複数の局部発振波の周波数を設定した
    ことを特徴とする受信機。
  4. 単一の通信システムの信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナにより受信された単一の通信システムの信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記通信システムに応じて設定された周波数を有する局部発振波を出力する局部発振源と、
    前記通信システムの所望信号の信号強度に応じて前記局部発振波の電力を変化する可変利得増幅器と、
    前記低雑音増幅器からの単一の通信システムの信号及び前記可変利得増幅器からの局部発振波の混合波を発生させIF信号として出力するミクサと、
    前記ミクサから出力される不要波を除去するフィルタと、
    前記フィルタの出力をディジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記AD変換器の出力から前記通信システム内の所望信号をろ波する帯域通過フィルタと、
    前記帯域通過フィルタからの所望信号を復調する復調回路とを備え、
    前記ミクサから出力されるIF信号が常に一定のレベルとなるようにした
    ことを特徴とする受信機。
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