JP2004350587A - 魚釣用電動リール - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は魚釣用電動リールに関し、スプールに内蔵されたスプール駆動モータの確実な防水性を確保しつつスプール駆動モータのメンテナンス作業性の向上を図り、併せてモータ収容時のモータ軸の同芯度を高精度且つ容易に得ることのできる魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
【解決手段】リール本体の側板間に回転自在に支持されたスプールと、当該スプールを巻取り駆動するスプール駆動モータとを備え、スプール駆動モータを、スプールの釣糸巻回胴部内に収容可能な筒状の収容体を介してスプールに内蔵した魚釣用電動リールに於て、上記収容体をリール本体のフレームと別体に成形し、当該収容体をフレームの一側枠に着脱自在に固定したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リール本体に回転自在に支持されたスプールを巻取り駆動するスプール駆動モータを備えた魚釣用電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来周知のように魚釣用リールは、海水,水,異物等が浸入,付着し易い厳しい状況下で使用されるため、実釣時にリール本体内の駆動部に水や異物等が浸入,付着しないようにしなければならない。とりわけ、スプール駆動モータ(以下、「モータ」という)等の電装部品が装着された魚釣用電動リール(以下、「電動リール」という)にあっては、特に防水面での配慮が厳しく要求されている。
【0003】
そこで、スプールの糸巻き胴部内にモータを収容するスプールインタイプの電動リールに於ては、例えば下記の特許文献1に開示されるようにスプール内にモータを水密に収容するため、スプール内に直接モータを収容せず、リール本体のフレームの反ハンドル側の一側枠にスプール内に収容可能な筒状の収容体(モータケース)を一体成形し、反ハンドル側に開口する当該収容体のモータ出入口からモータを収容して、この収容体をモータと共にスプール内に収容する構造が広く知られている。
【0004】
そして、特許文献1に開示された電動リールは、ハンドル側に位置する収容体の端部に当該収容体の径方向内方に突出する鍔状部を突設し、この鍔状部にモータの一端部を接触させてビス止めした構造となっている。
【特許文献1】
実用新案登録第2530816号公報(第2頁−第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、上記電動リールは、フレームの一方の側枠に一体成形した収容体のモータ出入口が反ハンドル側に開口し、そして、収容体内に収容したモータの一端側をハンドル側に設けた鍔状部にビス止めした構造上、モータのメンテナンス作業(清掃や部品交換等)を行う際に、フレームに取り付く左右の側板を取り外さなければならないため面倒であり、而も、リール本体のハンドル側には、釣糸をスプールに巻き取る巻取り駆動機構やモータの減速機構等が装着されているため、メンテナンス作業が非常に面倒で作業性に劣るといった欠点が指摘されている。
【0006】
また、斯様に収容体に設けた鍔状部にモータの一端部を接触させてビス止めした構造上、モータのモータ軸の芯出し精度が鍔状部によって規制され、この結果、鍔状部に対するモータの固定位置に狂いが生じた場合、モータ軸の軸芯とスプールを含む回転駆動系の軸芯とを高精度に一致させることが難しく、また、モータを収容体内に組み付ける際にモータ軸の同芯度を調整することも難しく、モータ駆動時に異音や振動が発生したり、軸受や駆動部の摩耗が促進されてしまう虞があった。
【0007】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、スプールに内蔵されたモータの確実な防水性を確保しつつモータのメンテナンス作業性の向上を図り、併せてモータ収容時のモータ軸の同芯度を高精度且つ容易に得ることのできる電動リールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持されたスプールと、当該スプールを巻取り駆動するモータとを備え、当該モータを、スプールの釣糸巻回胴部内に収容可能な筒状の収容体を介してスプールに内蔵した電動リールに於て、上記収容体をリール本体のフレームと別体に成形し、当該収容体をフレームの一側枠に着脱自在に固定したことを特徴とする。
【0009】
そして、請求項2に係る発明は、請求項1記載の電動リールに於て、収容体が取り付く一側枠と反対側に位置する収容体の端部に、モータのモータ軸が突出する開口部を開口し、当該開口部を硬質のキャップで閉塞して、当該キャップと収容体及びモータとの間に弾性シール部材を介在したことを特徴とする。
【0010】
(作用)
請求項1に係る発明によれば、モータは収容体を介してスプールの糸巻き胴部に内蔵されるが、メンテナンス作業時に、フレームに取り付く左右の側板を取り外すことなく、一方の側板側からモータを収容する収容体をフレームの一側枠から取り外すことによりモータの清掃や部品交換等が行える。
【0011】
そして、請求項2に係る発明によれば、モータの収容時及び駆動時に、弾性シール部材がモータ軸の同芯度を確保すると共に、弾性シール部材が水や異物等の浸入を防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1及び図2は請求項1及び請求項2に係る電動リールの第一実施形態を示し、図に於て、1はフレーム3の左右の側枠5,7に側板9,11が着脱自在に装着されたリール本体、13はスプールで、左側の一側枠5に、後述する筒状の収容体(モータケース)15が取り付く支持板(セットプレート)17がネジ19でネジ止めされ、また、反対側の側板11の下方に、手動巻取り駆動機構21のハンドル23が回転可能に取り付けられている。
【0014】
スプール13は、その一端側が、当該スプール13の釣糸巻回胴部25内に収容された収容体15の外周に軸受27を介して回転可能に支持されると共に、他端側は、スプール13の端面にビス止めしたブラケット29と、他側枠7にネジ止めした支持板(セットプレート)31との間に装着された軸受33によってリール本体1に回転自在に支持されている。そして、収容体15内にこれと軸線を一致させてモータ35が組み込まれており、その左モータ軸37は支持板17に突設した筒状の軸受支持部39内に一方向クラッチ41を介して支持されている。
【0015】
上記収容体15は、フレーム3や支持板17と別体で、スプール13の釣糸巻回胴部25内に収容可能な筒状に成形されており、図2に示すように支持板17側に開口する収容体15の開口部(モータ出入口)43の外周に、径方向外方へ突出する環状のフランジ部45が設けられている。
また、支持板17には、開口部43の内周に沿って位置決め用の係合突起47が環状に突設されており、当該係合突起47に収容体15の開口部43を係合させてフランジ部45を支持板17にネジ49で固定すれば、収容体15が支持板17に一体的に取り付くようになっている。そして、係合突起47の外周に設けた凹部51内には、O−リング等の弾性シール部材53が介装されており、当該弾性シール部材53によって収容体15と支持板17の接合部分の水密性が図られている。
【0016】
更にまた、モータ35の左モータ軸37側の端面55と既述した軸受支持部39の先端との間に環状の弾性シール部材57が介装されると共に、当該軸受支持部39の内周に筒状の弾性シール部材58が一方向クラッチ41との間に介装されている。そして、モータ35の電気接点59に接続された電気ライン61が支持板17を貫通して配線されているが、当該電気ライン61と支持板17との間にも弾性シール部材63が介装されて水密性が確保されている。
【0017】
そして、図2中、65は収容体15内に収容されたモータ35の回転を防止する回止め機構で、当該回止め機構65は支持板17から軸方向に伸びる支持体67と、当該支持体67が係合可能にモータ35の端面55に形成された凹部69とで構成されている。
一方、図2に示すように収容体15は、側枠5と反対側に位置する他端側もそのまま開口し、この開口部69からモータ35の右モータ軸71が側板11方向に突出しているが、この他端側には内方へ屈曲した縮径部77が設けられている。
【0018】
そして、モータ35の端面73の形状に沿って硬質材料で成形されたキャップ75が、開口部69を覆って縮径部77に冠着されている。
キャップ75は、前記縮径部77に嵌合する外端部79と、右モータ軸69が挿通するモータ軸挿通孔81が中央に形成された内周縁部83と、これらを連結して開口部69を閉塞するキャップ本体部85とからなり、外端部79は、前記縮径部77の凹部87内に装着した弾性シール部材89に圧接してその嵌合部分の水密性が確保されている。
【0019】
また、右モータ軸71が挿通するモータ軸挿通孔81からの水の浸入を防止するため、キャップ75とモータ35の端面73との間に略筒状の弾性シール部材91が介装されている。
図2に示すように弾性シール部材91は、モータ35の軸受部93の外周と端面73との間にキャップ75で挟持される外端フランジ部95と、右モータ軸71の外周にシール状態で接触する内周縁部97とで構成されており、この弾性シール部材91によってモータ軸挿通孔81からの水の浸入防止が図られている。そして、キャップ75は、スプール13の内周から径方向に突設された円盤状の支持部99に軸受101を介して支持されており、スプール13は、既述した軸受27,33とこの軸受101とによってリール本体1に回転可能に支持されている。
【0020】
その他、図1中、103は3つの遊星歯車機構105,107,109からなる従来周知の減速機構で、当該減速機構103は前記モータ軸挿通孔81からスプール13内に突出する右モータ軸71に連結されている。
そして、右モータ軸71と側板11との間に、手動巻取り駆動機構21からの巻取り動力を減速機構103に伝達する回転駆動軸111が右モータ軸71と同軸上に取付けられており、当該回転駆動軸111は3つの軸受113,115,117を介して前記ブラケット29と側板11間に回動自在に支持されている。そして、回転駆動軸111に第3の遊星歯車機構109のキャリア119が係止ピン121を介して連結されている。
【0021】
更に回転駆動軸111上には、釣糸の繰り出しで回転するスプール13に制動力を付与し乍ら、スプール13の釣糸繰出し方向への回転を許容する制動作用を与えると共に、この制動作用を利用してスプール13をスプールフリー状態と釣糸巻取り状態とに切り換えるクラッチ作用を奏する従来周知のドラグ装置123が装着されており、回転駆動軸111上の側板11にドラグ装置123のドラグ力を調節するドラグレバー125が取り付けられている。
【0022】
そして、ドラグ装置123を構成する押圧体127の外周にピニオン129が当該押圧体127と一体回転可能に嵌合し、当該ピニオンギヤ129に、手動巻取り駆動機構21のドライブギヤ131が噛合している。
従来周知のように手動巻取り駆動機構21は、図1に示すように既述したハンドル23と、当該ハンドル23が取り付くハンドル軸133と、これに回止め嵌合されたドライブギヤ131とで構成されており、ハンドル軸133の挿入先端側には、スプール13をモータ35で巻取り駆動した際に、これに連動してハンドル軸133が回転しないようにその逆転防止を図る逆転防止装置135が設けられている。
【0023】
この逆転防止装置135は、ハンドル軸133に回止め嵌合されたラチェット137と、当該ラチェット137に対し一定の付勢力で常時係止する係止爪(図示せず)とからなり、モータ35でスプール13を巻取り駆動した際に、その回転方向ではラチェット137に係止爪が係止方向で噛み合ってラチェット137の回転、即ち、ハンドル軸133の回転が阻止されるようになっている。
【0024】
従って、モータ35の駆動力は、減速機構103を介してスプール13のみに伝達されることとなる。
また、これに対し、ハンドル操作でスプール13を釣糸巻取り方向に回転させた場合、その回転方向では係止爪がラチェット137の回転を許容するように構成され、この結果、ハンドル23の回転操作に連動してハンドル軸133を回転させることができるようになっている。
【0025】
そして、図1中、139は電動リール141のコネクタ143に接続した給電コードを示す。
本実施形態はこのように構成されているから、モータ35をスプール13の糸巻き胴部25内に収容するには、先ず、弾性シール部材57,91が装着されたモータ35を、弾性シール部材89を介してキャップ75が端部に冠着された収容体15内に収容する。これにより、弾性シール部材91の外端フランジ部95がモータ358の端面73とキャップ75とで挟持され、モータ軸挿通孔81から右モータ軸71が所定の同芯度を以って突出する。
【0026】
そして、支持板17に突設した支持体67をモータ35の凹部69に係合させてモータ35の回り止めを図り乍ら、一方向クラッチ41が装着された左モータ軸37を支持板17の軸受支持部39内に挿入した後、フランジ部45を支持板17にネジ49で固定すればよく、ネジ49の締付けにより収容体15は支持板17に圧接し、これによりモータ35は、弾性シール部材57,91を介して支持板17と収容体15,キャップ75との間でガタ付くことなく保持される。
【0027】
また、ネジ49を締め込んでいく過程で、モータ35は、弾性シール部材57,58,91の弾性作用によって左右のモータ軸37,71の同芯度が微調整される。
そして、斯様に収容体15が固着された支持板17をフレーム3の一側枠5にネジ19でネジ止めすればよく、このネジ19を締め込んでいく過程に於て、弾性シール部材57,58,91の弾性作用によってモータ35の左右のモータ軸37,71がスプール13や回転駆動軸111の軸芯と一致するように微調整され、また、モータ35の駆動時に於ても、弾性シール部材57,58,91の弾性作用によって左右のモータ軸37,71がスプール13や回転駆動軸111の軸芯と一致するように微調整されることとなる。
【0028】
更に、各弾性シール部材53,57,63,89,91が内部への海水や異物等の浸入を防止する。
このように本実施形態によれば、スプール13へのモータ35の収容時及びモータ35の駆動時に、弾性シール部材57,58,91の弾性作用によって左右のモータ軸37,71の同芯度を高精度且つ容易に確保することができるので、モータ35の駆動時に異音や振動が発生したり、軸受や駆動部の摩耗が促進されるといった不具合を回避することが可能となった。
【0029】
また、軸芯調整用の弾性シール部材57,58,91とその他の弾性シール部材53,63,89によるシール作用によって、確実な水密性が確保される利点を有する。
更にまた、本実施形態は、側板9をフレーム3から外して支持板17を一側枠5から取り外せば、ネジ49を介してこれと一体になっている収容体15をスプール13内から抜き出すことができ、他方の側板11側からモータ35の取外し作業をする必要がないため、モータ35及びその駆動部のメンテナンスを容易に行うことができ、この結果、従来に比しメンテナンス作業性が飛躍的に向上することとなった。
【0030】
図3は請求項1及び請求項2に係る電動リールの第二実施形態を示し、本実施形態は、既述した弾性シール部材91に代え、モータ35の右モータ軸71の外周に接触する内周縁部97−1の近傍に当該右モータ軸71を軸芯とする環状の凹部145を設けることにより、内周縁部97−1を部分的に薄肉化して容易に弾性変形し易くした弾性シール部材91−1を用いたことを特徴とする。
【0031】
尚、その他の構成は上記第一実施形態と同様であるので、同一のものに同一符号を付してそれらの説明は省略する。
而して、本実施形態によれば、モータ35の組付時に、モータ35の軸受部93の外周と端面73との間で弾性シール部材91−1がキャップ75で挟持されて引っ張られて変形しても、斯様に凹部145を設けて弾性変形し易くした薄肉部分が伸びてその変形を吸収するため、右モータ軸71の外周と内周縁部97−1との接触状態が安定して確実なシール性を確保することができると共に、組込み時や寸法バラツキ等による右モータ軸71との不必要な接触抵抗の影響の軽減が図れる等の利点を有する。
【0032】
図4は請求項1及び請求項2に係る電動リールの第三実施形態を示し、本実施形態は、第一実施形態の弾性シール部材91を省略して、モータ35の軸受部93を直接キャップ75−1で保持したものである。
キャップ75−1は、既述したキャップ75と同様、収容体15の縮径部77に嵌合する外端部79−1と、右モータ軸69が挿通するモータ軸挿通孔81−1が中央に形成された内周縁部83−1と、これらを連結して開口部69を閉塞するキャップ本体部85−1とからなり、外端部79−1は、縮径部77の凹部87内に装着した弾性シール部材89に圧接してその嵌合部分の水密性が確保されている。
【0033】
そして、本実施形態は、モータ35の軸受部93を直接キャップ75−1の内周縁部83−1で嵌合保持すると共に、モータ軸挿通孔81−1の内周に設けた環状凹部147に右モータ軸71の外周に接触する弾性シール部材149を介装して、モータ軸挿通孔81−1からの水の浸入防止を図ったことを特徴とする。
尚、その他の構成は図1の第一実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0034】
而して、本実施形態によれば、寸法安定しない弾性シール部材91を省略して、モータ35の軸受部93を直接内周縁部83−1で嵌合保持し、而も、減速機構103や回転駆動軸111に結合される右モータ軸71に近いモータ35の軸受部93を径方向から内周縁部83−1で保持したので、右モータ軸71の同芯度を更に高精度に確保することができる利点を有する。
【0035】
そして、図5は請求項1及び請求項2に係る電動リールの第四実施形態を示し、本実施形態は、既述した支持板17と同一形状に成形されてフレーム3の一側枠5に着脱自在な支持板17−1に、既述した収容体15と同一形状の収容体15−1を一体成形したもので、その他の構成は図1の第一実施形態と同様であるため、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0036】
而して、本実施形態に係る電動リール141−1では、開口部69側からモータ35を収容体15−1内に収容することとなるが、本実施形態にあっても、スプール13へのモータ35の収容,取付時及びモータ35の駆動時に、弾性シール部材57,58,91の弾性作用によって左右のモータ軸37,71の同芯度を高精度且つ容易に確保することができるため、モータ35の駆動時に異音や振動が発生したり、軸受や駆動部の摩耗が促進されるといった不具合を回避することができ、また、軸芯調整用の弾性シール部材57,58,91と他の弾性シール部材89によるシール作用で確実な水密性が確保される。
【0037】
更にまた、本実施形態も、モータ35のメンテナンスの際に、側板9をフレーム3から外して支持板17−1を一側枠5から取り外せば、これと一体の収容体15−1をスプール13内から抜き出すことができ、他方の側板11側からのモータ35の取外し作業が不要であるため、従来に比しメンテナンス作業性が飛躍的に向上する利点を有する。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、各請求項に係る発明によれば、フレームに取り付く左右の側板を取り外すことなく、一方の側板側からモータを収容する収容体をフレームの一側枠から取り外すことによりモータの清掃や部品交換等が行えるため、従来に比しメンテナンス作業性が著しく向上することとなった。
【0039】
そして、請求項2に係る発明によれば、モータを収容体に水密性を以って収容することができると共に、モータの収容時及び駆動時に、モータ軸の同芯度を高精度且つ容易に確保することができるので、モータの駆動時に異音や振動が発生したり、軸受や駆動部の摩耗が促進されるといった不具合を回避することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の第一実施形態に係る電動リールの要部断面図である。
【図2】図1の電動リールのモータを収容する収容体の取付構造とそのシール構造を示す要部拡大断面図である。
【図3】請求項1及び請求項2の第二実施形態に係る電動リールの収容体の取付構造とそのシール構造を示す要部拡大断面図である。
【図4】請求項1及び請求項2の第三実施形態に係る電動リールの収容体の取付構造とそのシール構造を示す要部拡大断面図である。
【図5】請求項1及び請求項2の第四実施形態に係る電動リールの収容体の取付構造とそのシール構造を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 リール本体
3 フレーム
5,7 側枠
9,11 側板
13 スプール
15,15−1 収容体
17,17−1 支持板
23 ハンドル
25 釣糸巻回胴部
35 モータ
37 左モータ軸
43 開口部
45 フランジ部
53,57,58,63,89,91,91−1,149 弾性シール部材
65 回止め機構
71 右モータ軸
75,75−1 キャップ
81,81−1 モータ軸挿通孔
103 減速機構
111 回転駆動軸
123 ドラグ装置
131 ドライブギヤ
133 ハンドル軸
135 逆転防止装置
137 ラチェット
141,141−1 電動リール
145 凹部

Claims (2)

  1. リール本体の側板間に回転自在に支持されたスプールと、当該スプールを巻取り駆動するスプール駆動モータとを備え、
    当該スプール駆動モータを、スプールの釣糸巻回胴部内に収容可能な筒状の収容体を介してスプールに内蔵した魚釣用電動リールに於て、
    上記収容体をリール本体のフレームと別体に成形し、当該収容体をフレームの一側枠に着脱自在に固定したことを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 収容体が取り付く一側枠と反対側に位置する収容体の端部に、スプール駆動モータのモータ軸が突出する開口部を開口し、当該開口部を硬質のキャップで閉塞して、当該キャップと収容体及びスプール駆動モータとの間に弾性シール部材を介在したことを特徴とする請求項1記載の魚釣用電動リール。
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