JP2004345233A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像のオーバレイ機能を実現する画像形成装置において、オーバレイを行った上で画像形成する際にも、良好な画質を提供できるようにすることである。
【解決手段】画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の動作を制御する制御手段とを有する画像形成装置において、前記制御手段が、画像データのオーバレイを行うオーバレイ手段と、前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データとオーバレイされていない画像データとで画像形成の際の処理を異ならせる処理選択実行手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば電子写真方式により用紙に画像形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一様に帯電させた感光体の感光層に光を当てることによって露光して潜像を形成し、この潜像を感光層にトナーを付着させることによって現像し、これを用紙に転写して画像形成を行うディジタル複写機等の電子写真方式の画像形成装置がよく知られている。
【0003】
このような画像形成装置における画像の階調表現の手法としては、画像データの濃度に応じて露光面積を変えることによって階調を表現する面積階調法が従来から知られている。この面積階調法では、単位面積当たりの露光のドットの数を画像データの濃度に応じて変化させる方法が多く用いられている。
【0004】
ところが、このような面積階調法では、実際に形成されるドットの形状が円形であるために各ドット間に隙間が生じてしまい、最高濃度を出力しようとしたとき、ドットの数を増やしたとしても各ドット間の隙間のために濃度が低下してしまい、隙間がない場合にこの画像形成装置が出し得る最高濃度を画像に反映することができないという問題があった。
【0005】
また、このように階調の再現性に重点をおくと最高濃度を出力することができず、一方、最高濃度に重点をおくと階調の再現性が低下してしまうという問題があり、階調の再現性に重点をおくべき画像および最高濃度に重点をおくべき画像の両者の画質向上を両立することができないという問題があった。
【0006】
特許文献1に記載の発明はこのような問題に対してなされ、この特許文献1には、所定領域の画像が階調の再現性に重点をおくべき画像であるか、それとも最高濃度に重点をおくべき画像であるかといった画像の種類を判別し、その判別結果に基づいて、所定領域の画像が階調の再現性に重点をおくべき画像の場合には面積階調法にて画像形成を行い、所定領域の画像が最高濃度に重点をおくべき画像の場合には画像形成に用いるドットのサイズを大きくして各ドット間の隙間をなくして画像形成を行うようにした発明が記載されている。
【0007】
この特許文献1に記載の発明を実現するには、たとえば、所定領域の画像が階調の再現性に重点をおくべき画像であるか、それとも最高濃度に重点をおくべき画像であるかを判別し(以下「画像判別」という)、その判別結果を画素ごとにフラグとして記憶しておき、画像形成の際にはそのフラグを参照して、階調の再現性に重点をおいた画像形成を行うか、最高濃度に重点をおいた画像形成を行うかを切り替えるようにすればよい。
【0008】
また最近では、ユーザの要望に応じて画像形成装置の機能も多様化し、たとえば特許文献2に記載の画像形成装置のように、ある画像と別の画像とを重ね合わせて画像形成するいわゆるオーバレイ機能が提供されている。
【0009】
特許文献2の図3およびその説明においては、ある画像データと別の画像データとの論理和をとることによって、2つの画像が重ね合わさった新たな画像データを得ることが記載されており、この新たな画像データに基づいて画像形成することによってオーバレイ機能が実現される。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−191588号公報
【特許文献1】
特開2001−157061号公報
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1に記載の発明によれば、たとえば1枚の用紙に画像形成される画像データのうちのある領域については階調の再現性に重点をおいた画像形成を行い、別の領域については最高濃度に重点をおいた画像形成を行うことができる。
【0011】
具体例としては、その領域が文字が記載された文字領域と判別された場合には文字を鮮明にするために最高濃度に重点をおいた画像形成を行い、文字領域以外と判別された場合には画像の階調を適切に再現するために階調の再現性に重点をおいた画像形成を行う。
【0012】
階調再現を重視する場合には、上述特許文献1にも記載されているように、複数画素を組み合わせて面積階調を実現するいわゆるスクリーン処理(以下「スクリーン」という)が広く用いられているが、文字画像を再現するためには、画素値を連続階調のまま再現する、いわゆるコントーン処理(以下「コントーン」という)も広く用いられている。
【0013】
ところが、特許文献1に記載の発明や従来例では、上述の特許文献2に記載のようなオーバレイ機能を実現する場合については検討されておらず、従来、その実現はされていなかった。
【0014】
上述のように特許文献2に記載の発明では、ある画像データと別の画像データとの論理和をとることによって、2つの画像が重ね合わさった新たな画像データを得るようにしている。
【0015】
このため、上述の特許文献1に記載のような画像の種類に応じた画像形成を行うことによって画質の向上を行おうとした場合、重ね合わせる画像のそれぞれについて、予め画像判別を行ってその画像判別の結果を画像データの各画素ごとに記憶しておき、重ね合わせる画像データどうしの論理和をとるのと同様に、画像判別の結果どうしも論理和をとるようにすることが考えられる。
【0016】
ところが、上記の判別結果どうしの論理和を、重ね合わされた新たな画像データの判別結果としてしまうと、たとえば、画像データを重ね合わせる際に、文字領域と文字領域以外の領域とを重ね合わせて新たな画像データとするような場合、階調の再現性に重点をおいた画像形成を行うべき領域に対して、最高濃度に重点をおいた画像形成を行うこととなってしまうことが生じ、結果としてたとえば文字がにじむような画像になってしまい、良好な画質が得られないことがあるという問題があった。
【0017】
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、画像のオーバレイ機能を実現する画像形成装置において、オーバレイを行った上で画像形成する際にも、良好な画質を提供できるようにすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の動作を制御する制御手段とを有する画像形成装置において、前記制御手段が、画像データのオーバレイを行うオーバレイ手段と、前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データとオーバレイされていない画像データとで画像形成の際の処理を異ならせる処理選択実行手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
また本発明は請求項1に記載の発明において、前記制御手段が、画像データの画像の種類を判別する画像判別手段をさらに備え、前記処理選択実行手段が、前記オーバレイされていない画像データに基づいて画像形成する際には前記画像判別手段による画像判別の結果に基づいた処理を行い、前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データに基づいて画像形成する際には前記画像判別手段による画像判別の結果に関わらない処理を行うことを特徴とする。
【0020】
また本発明は請求項1に記載の発明において、前記処理選択実行手段によって、前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データとオーバレイされていない画像データとで画像形成の際の処理を異ならせるか否かをユーザが選択可能なユーザ選択手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
また本発明は請求項2に記載の発明において、前記処理選択実行手段が、前記オーバレイされていない画像データに基づいて画像形成する際には、前記画像判別手段による画像判別の結果に基づいて、コントーン処理とスクリーン処理とを切り替えて行い、前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データに基づいて画像形成する際には、画像データの全面でスクリーン処理を行うことを特徴とする。
【0022】
また本発明は請求項4に記載の発明において、前記処理選択実行手段が、前記オーバレイされていない画像データに基づいて画像形成する際に、前記画像判別手段による画像判別の結果、文字部分の画像にはコントーン処理を行い、文字部分以外の画像にはスクリーン処理を行うことを特徴とする。
【0023】
また本発明は請求項1に記載の発明において、前記オーバレイ手段が、オーバレイ対象の画像データの各画素の画素値どうしの論理和を、オーバレイ後の画像データの画素値とすることを特徴とする。
【0024】
また本発明は請求項1に記載の発明において、前記オーバレイ手段が、オーバレイ対象の画像データの各画素の画素値どうしの合計に所定の係数を乗じて、その結果をオーバレイ後の画像データの画素値とすることを特徴とする。
【0025】
また本発明は、画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の動作を制御する制御手段とを有する画像形成装置において、前記制御手段が、画像データ中の文字の周辺を含まない文字部分とそれ以外の部分とを判別する画像判別手段と、前記画像判別手段による画像判別の結果、前記文字の周辺を含まない文字部分の画像にはコントーン処理を行い、それ以外の画像にはスクリーン処理を行う画像処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0027】
図1は、本発明による画像形成装置の一実施の形態の構成を示す概略断面図である。本実施の形態では画像形成装置として電子写真方式の複写機を例に挙げて説明する。
【0028】
ここで、図1を参照して本実施の形態による画像形成装置100の構成および基本動作について説明する。
【0029】
画像形成装置100は、カラー画像形成部用に複数組の原稿書き込みユニット153Y、153M、153Cを備え、モノクロ画像形成部用に原稿書き込みユニット154Kを備えるものである。原稿書き込みユニット153Yはイエロー色、原稿書き込みユニット153Mはマゼンタ色、原稿書き込みユニット153Cはシアン色、原稿書き込みユニット154Kは黒色の画像形成が可能になっている。
【0030】
上記原稿書き込みユニット153Y、153M、153C、154Kにそれぞれ対応して、感光体6Y、6M、6C、6K、帯電手段7Y、7M、7C、7K、現像手段8Y、8M、8C、8Kを備えている。また、上記カラー画像形成部、モノクロ画像形成部に共通する中間転写ユニット9を備えており、中間転写ユニット9は、複数のローラに巻回され、回転可能に支持されて上記感光体6Y、6M、6C、6Kと接触可能に配置されたエンドレスベルト形状の中間転写体9aと該中間転写体9aを上記感光体6Y、6M、6C、6Kに接触させて画像を転写させる一次転写手段9Y、9M、9C、9Kを有している。
【0031】
次いで他の構成を説明すると、画像形成装置100の上部側には、スキャナ部として機能する原稿読み取りユニット1が設けられており、ガラス面のプラテン上に原稿がセットされ、原稿読み取りユニット1で走査されて読み取られる。該原稿読み取りユニット1内には上記走査によって得られる反射光が入力されるCCD131が配置されている。なお、この図では図示されていないが、原稿読み取りユニットにADF(自動原稿送り装置)を備えるものであってもよい。
【0032】
また、画像形成装置100の下部には、給紙トレイ2、3、4が配置されており、それぞれに給紙手段2a、3a、4aが設けられている。また、画像形成装置100の側方外壁部には手差しトレイ5が設けられており、該手差しトレイ5に対する給紙手段5aが設けられている。このように複数の給紙トレイ、手差しトレイが設けられているのでサイズの異なる複数種類の用紙を用いることができる。
【0033】
上記給紙手段2a〜5aの給紙側先方にはレジストローラ15が配置され、さらにその先方には前記中間転写体9aに用紙を押圧可能な二次転写ローラ16が配置されている。該二次転写ローラ16の先方には、定着手段17が設けられており、該定着手段17の先方には排紙ローラ18が設けられている。
【0034】
画像形成装置100では、画像形成指令にしたがって、カラーでの印刷の際には、上記原稿書き込みユニット153Y、153M、153C、154Kによって必要に応じて形成された画像が、前記感光体6Y、6M、6C、6K、帯電手段7Y、7M、7C、7K、現像手段8Y、8M、8C、8K、一次転写手段9Y、9M、9C、9Kによって中間転写体9aに転写される。一方、モノクロ印刷の際には上記原稿書き込みユニット154Kによって形成された画像が、前記感光体6K、帯電手段7K、現像手段8K、一次転写手段9Kによって中間転写体9aに転写される。
【0035】
一方、画像形成に必要な用紙は、用紙サイズ等にしたがって給紙トレイ2、3、4または手差しトレイ5のいずれかから、給紙手段2a、3a、4aまたは5aによって給紙され、レジストローラ15を経て二次転写ローラ16に至る。該二次転写ローラ16によって用紙は中間転写体9aに押圧され、中間転写体9a上の画像が用紙に転写される。画像が転写された用紙は、定着手段17で画像の定着がなされ、排紙ローラ18を経て画像形成装置100の外部に排出される。
【0036】
図2は、図1に示した画像形成装置100の制御に関する構成を示すブロック図である。
【0037】
図2に示すように、画像形成装置100は、全体の制御を行う制御手段101と、原稿読み取りユニット1を有し、原稿から画像を読み取る画像読取部105と、原稿書き込みユニット153Y、153M、153C、154Kを有し、たとえば紙などの画像形成用紙に画像を形成する画像形成部106と、画像読取部105によって読み取った画像データやそのほか、制御手段101で実行するプログラム、ディジタル複写機100の動作に必要なパラメータ等を記憶する記憶手段102と、ディジタル複写機100からユーザに対して情報表示したり、ユーザがディジタル複写機100に対する操作、指示等を入力する操作手段103と、ユーザが処理のモードを予め選択して設定しておくディップスイッチ等のモード設定手段104とを有して構成される。
【0038】
操作手段103は、たとえばタッチパネル式の表示操作部と固定ボタン式の操作部とを有して構成される。
【0039】
ここで、従来の画像判別の結果に応じてスクリーンで画像形成するかコントーンで画像形成するかを切り替える場合において、画像のオーバレイを行った場合の状況について図面を参照して詳しく説明する。
【0040】
図3は、画像形成装置において、画像形成する画像の画素値と実際に画像形成された画像の濃度との関係である出力特性のグラフを示す図であり、(a)はコントーンの場合の出力特性の一例を示す図であり、(b)はスクリーンの場合の出力特性の一例を示す図である。
【0041】
図3(a)のグラフと図3(b)のグラフとを比較してみると、たとえば画素値aをコントーンで出力した場合には、同じ画素値aをスクリーンで出力した場合よりも出力濃度が濃くなり、濃度差が生じていることがわかる。
【0042】
このように、コントーンとスクリーンとでは出力特性が異なり、その特性に適した種類の画像を形成する際に用いるのが望ましい。この制御は、たとえば制御手段101で動作するソフトウェアプログラムまたは制御手段101が有するハードウェアによって行われ、画像形成部106の動作を制御することによって行われる。
【0043】
図3(a)のグラフを参照して分かるように、コントーンでは、画素値が小さい場合にはより薄い濃度で画像形成し、画素値が大きい場合にはより濃い濃度で画像形成することができる。このため、たとえば文字を画像形成する際にコントーンを用いれば、文字でない部分は薄くすなわち白い用紙ならば白いままで、文字の部分ははっきりと濃く画像形成し、文字をはっきりと見やすくすることができる。
【0044】
また、図3(b)のグラフを参照して分かるように、スクリーンでは、画素値と濃度とがほぼ比例し、画像の階調をより忠実に再現することができるため、文字以外の通常の画像を画像形成する際にはスクリーンを用いるのが望ましい。
【0045】
このように、コントーンとスクリーンとは画像の種類に応じて切り替えて用いるのが望ましい。このため、従来から上述の画像判別が行われ、画像判別の結果に基づいて、コントーンを用いるか、スクリーンを用いるかを切り替えるようにしている。
【0046】
本実施の形態では、画像判別の結果を画素ごとに記憶しておくものとし、各画素の画像判別の結果をそれぞれの画素の画素値とセットにして記憶しておく。ここでは画像判別の結果をNS(NonScreen)信号と呼び、画像判別の結果、文字の画像領域の画素と判別した場合にはNS=1とし、文字の画像領域以外の画素と判別した場合にはNS=0とする。このNS信号は、NS=0およびNS=1の2つの状態を表せればよいので、1ビットで記憶しておくことができる。
【0047】
本実施の形態では、画像データすなわち画素ごとの画素値が8ビットであるものとし、これをED(Error Diffusion、誤差拡散(量子化誤差を周りに割り振って、全体を平均した時の階調感の向上を図る量子化方法))によって3ビットに変換し、この3ビットの画素値と上記の1ビットのNS信号とをパッキングして4ビットデータとし、画素ごとにこの4ビットデータを記憶手段102に記憶する。これが画像データの画像の種類を判別する画像判別手段である。
【0048】
なお、ある画像と別の画像とをオーバレイする処理(2面の画像をオーバレイして1面の画像にする処理)は、記憶手段102に記憶されたオーバレイの対象の2面の画像データの画素値どうしの論理和をとって、1面の画像データに合成する。これがオーバレイ手段である。この処理は、たとえば操作手段102からのユーザによる指示に基づいて実行され、たとえば制御手段101で動作するソフトウェアプログラムまたは制御手段101が有するハードウェアによって実行される。また、ここでは2面の画像を1面に合成(オーバレイ)する場合について説明するが、本発明はこれに限らず、3面以上の画像を1面に合成する場合にも適用できることはいうまでもない。
【0049】
この画素値どうしの論理和は、上記各画素ごとの3ビットの画素値と1ビットのNS信号とをパッキングして成る4ビットデータについて、各ビットごとに論理和をとることによって実行される。
【0050】
このような論理和による合成は、簡単なハードウェアで実現できる利点もあるが、多ビットの画像に対しては擬似輪郭を生じてしまう場合が生じる。
【0051】
これは、単純な論理和ではオーバレイによる画素値の桁上がりを考慮することができず、オーバレイ対象の2つの元画像の画素値の合計がビット桁数をフローしてしまうような場合、単純な論理和では画素値をうまく表現できないためである。
【0052】
具体的に説明すると、上述のように画素値を3ビットで記憶する場合において、画素値が3(2進数で011)の画素と画素値が4(2進数で100)の画素とをオーバレイした場合には論理和によって画素値が7(2進数で111)となるが、これに対して、画素値が4(2進数で100)の画素と画素値が4(2進数で100)の画素とをオーバレイした場合には画素値が4(2進数で100)となる。
【0053】
このため、滑らかに変化していた元画像にはなかった7から4への画素値ジャンプが生じ、疑似輪郭を生じてしまう。
【0054】
このような論理和によるオーバレイの問題を解決するためには、オーバレイする際に、オーバレイ対象の2つの元画像の画素値の合計に係数(たとえば0.8)を乗算して、その結果をオーバレイ後の画素値とし、オーバレイ後の画素値が、画素値を記憶するビット数(この例では上述のように3ビット)を越えないようにすることができる。
【0055】
なお、係数が0.5よりも大きく設定した場合にはそれでも桁数のオーバフローを生じるが、このようにオーバフローを生じた場合には最大値(3ビットの場合は7)でクリップするようにすればよい。
【0056】
このように構成すれば、制御手段101で動作するソフトウェアプログラムまたは制御手段101が有するハードウェアは、単純な論理和の場合よりも複雑になるが、擬似輪郭を生じてしまう問題は解消される。
【0057】
以上のようにしてオーバレイされる画像の例について図面を参照して説明する。ここでは、図4に示す第1の画像と図6に示す第2の画像とをオーバレイする場合について説明する。
【0058】
図4は、オーバレイの対象となる第1の画像の例について示す図である。
【0059】
図4の画像形成用紙110に示すように、ここでのオーバレイの対象となる第1の画像は、文字「い」と文字以外の画像である人形の画像とを含む画像であるとする。
【0060】
図5は、図4に示した第1の画像に対して画像判別を行った結果を示す図である。
【0061】
画像判別の結果として文字領域(NS=1)であるとする領域150は、図5に示すように、実際の文字の部分よりも大きく設定している。これは、文字部分を適切に処理するためには、文字部分だけではなく、その周囲の部分も含めてフィルタ等の画像処理を行うのが望ましいためである。
【0062】
また図5では、領域150以外の領域を、文字以外の領域(NS=0)である領域151としている。
【0063】
図6は、オーバレイの対象となる第2の画像の例について示す図である。
【0064】
この第2の画像では、上部に網掛け様のハーフトーン部を有し、文字領域(NS=1)がなく、画像形成用紙111の全体が文字以外の領域(NS=0)である領域152となっている。
【0065】
図7は、図4に示した第1の画像と図6に示した第2の画像とをオーバレイした画像の一例を示す図である。
【0066】
この図7に示す画像形成用紙112では、オーバレイする2つの画像のNS信号どうしの論理和をとってオーバレイ後の画像のNS信号とし、このNS信号に基づいてコントーン処理とスクリーン処理とを切り替えて画像形成した場合を示している。
【0067】
たとえば制御手段101で動作するソフトウェアプログラムまたは制御手段101が有するハードウェアによって実行される処理では、通常、NS信号が1の部分ではコントーン処理、NS信号が0の部分ではスクリーン処理を行うようにしている。上述のように、両処理の出力特性には差があり、スクリーンに比べるとコントーンではよりγがたった特性になっている。
【0068】
オーバレイすなわち合成の際、図6のハーフトーン部のうち図5の領域150と合成される部分であって文字部分以外の周辺部分は、実際には文字ではないので本来スクリーンで画像形成されるべきであるが、NS信号の論理和のためNS=1の領域となってしまい、コントーンで画像形成されることになってしまう。
【0069】
こうなると、図7に示すように、文字部分の周辺部分がそれ以外のハーフトーン部よりも濃い濃度で画像形成され、文字がにじんだように見えてしまう。本発明ではこれを解決するために以下に説明するような処理を行う。
【0070】
図8は、図1に示した本発明による画像形成装置の一実施の形態の動作のフローチャートを示す図である。
【0071】
本実施の形態の画像形成装置100の制御手段101では、画像のオーバレイの際には、上述のようなNS信号に基づいたコントーン処理とスクリーン処理との切り替えを行わないように制御する。
【0072】
しかしながら、オーバレイしたときにたとえば文字とハーフトーン部分とが重ならないことが予め分かっている場合など、オーバレイの際にも上述のようなNS信号に基づいたコントーン処理とスクリーン処理との切り替えを行ったほうがよいと判断する場合がある。
【0073】
このため、本実施の形態では、モード設定手段104を有し、ユーザの判断によって、処理の切り替えを行うか否かを設定しておくことができるようにしている。これが、処理選択実行手段によって、オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データとオーバレイされていない画像データとで画像形成の際の処理を異ならせるか否かをユーザが選択可能なユーザ選択手段である。
【0074】
画像形成装置100のモード設定手段104は、たとえばディップスイッチから構成され、「画像のオーバレイの際には、上述のようなNS信号に基づいたコントーン処理とスクリーン処理との切り替えを行わないようにする制御」を制御有効とするか制御無効とするかをユーザが設定可能にしている。
【0075】
画像形成装置100の制御手段101では、まず、モード設定手段104の設定状態を参照し(A−1)、制御無効と設定されていた場合には、従来どおりのNS信号に基づいたコントーン処理とスクリーン処理との切り替えを行って画像形成部106によって画像形成を行う(A−2)。
【0076】
一方、ステップ(A−1)においてモード設定手段104の設定状態が制御有効と設定されていた場合には、今回画像形成する画像データがオーバレイしたものかどうかを判断し(A―3)、オーバレイしたものでないならば、従来どおりのNS信号に基づいたコントーン処理とスクリーン処理との切り替えを行って画像形成部106によって画像形成を行う(A−2)。
【0077】
また、ステップ(A−3)において今回画像形成する画像データがオーバレイしたものであるならば、NS信号に関わらず、すべての領域をスクリーン処理にて画像形成部106によって画像形成を行う(A−4)。
【0078】
これがオーバレイ手段によってオーバレイされた画像データとオーバレイされていない画像データとで画像形成の際の処理を異ならせる処理選択実行手段である。
【0079】
このように構成することによって、上述の文字の周辺部分のにじみを解消することができる。
【0080】
ただし、上述の実施の形態のように構成した場合、オーバレイ時に全面をスクリーン処理すると、文字部分もスクリーンで画像形成されるため、その品位が低下するという副作用がある。そこで、これを解決する別の実施の形態として、以下のような構成もとることができる。
【0081】
前述の実施の形態では、図5に示したように、文字部分の周辺にまでNS=1の領域を広げていたが、本実施の形態では、これを変え、NS=1の領域を文字部分のみに限定する。これは、たとえば、文字判別された領域を所定のしきい値で2値化し、この2値化で文字部分が1となるようにし、これをNS信号とすることで実現することができる。
【0082】
この実施の形態では、オーバレイ時もそうでないときも従来どおりのNS信号に基づいたコントーン処理とスクリーン処理との切り替えを行って画像形成部106によって画像形成を行う。
【0083】
このようにすることによって、文字部分とそうでない部分との境界とNS信号が0か1かの境界とがよく一致していれば、画像の種類に応じてコントーン処理とスクリーンとを切り替えることができるので、高品位なオーバレイ画像すなわち合成画像を出力することができる。
【0084】
これが、画像データ中の文字の周辺を含まない文字部分とそれ以外の部分とを判別する画像判別手段、および、画像判別手段による画像判別の結果、文字の周辺を含まない文字部分の画像にはコントーン処理を行い、それ以外の画像にはスクリーン処理を行う画像処理手段である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像のオーバレイ機能を実現する画像形成装置において、オーバレイを行った上で画像形成する際にも、良好な画質を提供できる。
【0086】
すなわち本発明によれば、ハーフトーン部での判別信号(NS信号)と画像の種類とのミスマッチをなくすことができるので、合成画像であっても画質を良好に保つことができる。
【0087】
また本発明によれば、ユーザの設定によって制御方法を変えることができるので、ユーザが望む画質を提供することができる。
【0088】
また本発明によれば、文字とそれ以外の画像といった画像の種類に応じて最適な出力処理を行うことができるので、文字もそれ以外の画像も良好な画質で画像形成することができる。
【0089】
また本発明によれば、オーバレイを論理和で実現するようにすれば、簡単な構成のハードウェアで合成画像を得ることができる。
【0090】
また本発明によれば、オーバレイ対象の2つの元画像の画素値の合計に係数を乗算して、その結果をオーバレイ後の画素値とすれば、擬似輪郭を生じないように合成画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の一実施の形態の構成を示す概略断面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置100の制御に関する構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置において、画像形成する画像の画素値と実際に画像形成された画像の濃度との関係である出力特性のグラフを示す図であり、(a)はコントーンの場合の出力特性の一例を示す図であり、(b)はスクリーンの場合の出力特性の一例を示す図である。
【図4】オーバレイの対象となる第1の画像の例について示す図である。
【図5】図4に示した第1の画像に対して画像判別を行った結果を示す図である。
【図6】オーバレイの対象となる第2の画像の例について示す図である。
【図7】図4に示した第1の画像と図6に示した第2の画像とをオーバレイした画像の一例を示す図である。
【図8】図1に示した本発明による画像形成装置の一実施の形態の動作のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 原稿読み取りユニット
2、3、4 給紙トレイ
2a、3a、4a 給紙手段
5 手差しトレイ
5a 給紙手段
6Y、6M、6C、6K 感光体
7Y、7M、7C、7K 帯電手段
8Y、8M、8C、8K 現像手段
9 中間転写ユニット
9a 中間転写体
9Y、9M、9C、9K 一次転写手段
15 レジストローラ
16 二次転写ローラ
17 定着手段
18 排紙ローラ
131 CCD
153Y、153M、153C 原稿書き込みユニット
154K 原稿書き込みユニット
100 画像形成装置
101 制御手段
102 記憶手段
103 操作手段
104 モード設定手段
105 画像読取部
106 画像形成部
110、111、112 画像形成用紙
152 領域

Claims (8)

  1. 画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の動作を制御する制御手段とを有する画像形成装置において、
    前記制御手段が、画像データのオーバレイを行うオーバレイ手段と、前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データとオーバレイされていない画像データとで画像形成の際の処理を異ならせる処理選択実行手段とを備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段が、画像データの画像の種類を判別する画像判別手段をさらに備え、
    前記処理選択実行手段が、前記オーバレイされていない画像データに基づいて画像形成する際には前記画像判別手段による画像判別の結果に基づいた処理を行い、前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データに基づいて画像形成する際には前記画像判別手段による画像判別の結果に関わらない処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記処理選択実行手段によって、前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データとオーバレイされていない画像データとで画像形成の際の処理を異ならせるか否かをユーザが選択可能なユーザ選択手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記処理選択実行手段が、
    前記オーバレイされていない画像データに基づいて画像形成する際には、前記画像判別手段による画像判別の結果に基づいて、コントーン処理とスクリーン処理とを切り替えて行い、
    前記オーバレイ手段によってオーバレイされた画像データに基づいて画像形成する際には、画像データの全面でスクリーン処理を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記処理選択実行手段が、前記オーバレイされていない画像データに基づいて画像形成する際に、前記画像判別手段による画像判別の結果、文字部分の画像にはコントーン処理を行い、文字部分以外の画像にはスクリーン処理を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記オーバレイ手段が、オーバレイ対象の画像データの各画素の画素値どうしの論理和を、オーバレイ後の画像データの画素値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記オーバレイ手段が、オーバレイ対象の画像データの各画素の画素値どうしの合計に所定の係数を乗じて、その結果をオーバレイ後の画像データの画素値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の動作を制御する制御手段とを有する画像形成装置において、
    前記制御手段が、画像データ中の文字の周辺を含まない文字部分とそれ以外の部分とを判別する画像判別手段と、前記画像判別手段による画像判別の結果、前記文字の周辺を含まない文字部分の画像にはコントーン処理を行い、それ以外の画像にはスクリーン処理を行う画像処理手段とを備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125751A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Seiko Epson Corp 画像処理装置、印刷装置および印刷方法

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