JP2004344946A - プレス機械 - Google Patents

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【課題】交流電源設備の小型化および低コスト化を達成できるプレス機械を提供する。
【解決手段】モータ30によりクランク軸12を回転駆動してスライド17を昇降可能かつスライド下降中の加工領域でプレス成形可能なプレス機械10において、モータ用のモータ駆動電源装置を交流電源設備200に接続された整流回路100とこの整流回路に接続されたドライバー回路72Bとから形成するとともに、整流回路とドライバー回路との間に電気エネルギー蓄積装置110を設け、加工領域における交流電源設備200の電源電流ピーク値(Iacp)を抑制可能に形成されている。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータによりクランク軸を回転駆動してスライドを昇降可能かつスライド下降中の加工領域でプレス成形可能なプレス機械に関する。
【0002】
【背景技術】
フライホイールを有するプレス機械(特許文献1を参照)10Wは、比較便宜のために簡易表示した図18に示す如く、クランク機構(クランク軸12、コンロッド16)によりスライド17を静止側のボルスタ2に対して昇降可能に形成されている。クランク軸12は、メインギヤ13,ギヤ5G,回転軸5S並びにクラッチ・ブレーキ装置(ブレーキ板6B,クラッチ板6C)を介してフライホイール7に連結されている。このフライホイール7は、駆動ベルト8,プリー30Pを介して接続されたモータ30P1(モータ軸30S)により回転駆動される。70P1はモータ駆動装置である。
【0003】
すなわち、従来のフライホイール方式のプレス機械10Wは、フライホイール7に蓄積された回転エネルギーを、クラッチ・ブレーキ装置(6B,6C)を介してクランク軸12に選択的に伝達・分離し、プレス運転・停止をする構成となっている。クランク軸12への回転動力は、ブレーキOFF・クラッチON状態でフライホイール7から伝達される。クラッチOFF・ブレーキON状態に切替えると、クランク軸12への回転動力は遮断(プレス停止)される。
【0004】
フライホイール7の回転エネルギーはプレス加工(成形)を実行する加工領域で放出され、回転数が低下する。そして、非加工領域で回転エネルギーが蓄積(回復)され回転数は元に戻る。かくして、大きなスライド加圧力(荷重値)を得ることができる。換言すれば、モータ30P1の容量(パワー)を加工力(100%)に比べて小さく(例えば、10〜20%)しても、円滑なプレス加工運転ができるわけである。
【0005】
しかし、フライホイール7は一方向に回転し、クランク軸12は一定速度で回転駆動(速度変更は可能であるが、加工途中での変更は不可。)されるものであるから、スライドモーション(クランク角―スライド位置)カーブがサイン波形状に固定化されるので、他の駆動機構(例えば、ナックル機構,リンク機構等)の場合と同様なスライドモーションカーブを採りえない。
【0006】
そこで、本出願人は、クランク機構の利点(大荷重値発生,構造簡単,堅牢,低コスト等)を活用しつつ、クランク軸をモータで回転駆動するいわゆるサーボモータ駆動方式のプレス機械を先に提案(特願2001−388835号)している。
【0007】
比較便宜のために簡易表現した図19において、かかる先提案のプレス機械10S2[クランク軸12(メインギヤ13)]は、モータ30P2(ギヤ30G,モータ軸30S)により正転、逆転、速度変化が自由に回転駆動され、回転駆動態様はモータ駆動制御部70P2により選択・設定することができる。かくして、各種スライドモーションを切替使用可能であるから、プレス成形態様に対する適応性を拡大できるとともに、従来クランク機構方式のプレス機械10Wの場合に比較してフライホイール7,クラッチ・ブレーキ装置(6B,6C)の一掃化ができるから、設備経済上や小型軽量化等の点でも優位である。クラッチ・ブレーキ装置の頻繁動作による短命化問題も生じることが無くなる。
【0008】
また、サーボモータ駆動方式でかつ駆動機構がラックを含むスクリュー・ギヤ機構[11,9,7,4(8)]から形成されたリンクモーションプレス(特許文献2を参照)も知られているが、このリンクモーションプレス機械(10S1)は、先提案のプレス機械10S2の場合よりも、精度が低く、加工態様に対する適応範囲が狭く、また大型・コスト高である。
【0009】
なお、各モータ駆動制御部70P1,70P2の電源は、交流電源設備から供給される交流電源(元電源)ACを利用して得た直流電源乃至再変換交流電源とされるのが一般的である
【0010】
【特許文献1】
特開平10−277784号公報(第2〜3頁、図1)
【特許文献2】
特開平10−249590号公報(第3頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サーボモータ駆動方式のプレス機械(10S1,10S2)においては、モータ回転動力を従来例(10W)のようにフライホイール(7)に蓄積しておくことができないから、結果として、工場内の交流電源設備を大容量としなければならない。
【0012】
すなわち、サーボモータ駆動方式のプレス機械(10S1,10S2)では、プレス成形時(例えば、図12の時刻T1〜T2、T3〜T4、T5〜T6…加工領域)に加圧力(負荷)に応じた大きさの電流[図12(A)のImax]をモータ30P2に供給しなければならないので、従来例(10W)の場合に比較して10倍程度の大きなモータ駆動電力を必要とする。それ以外の場合(時刻T2〜T3、T4〜T5、T6〜…非加工領域)においては、モータ30P2に最小の電流[図12(A)のImin]を流すだけでよい。
【0013】
しかしながら、交流電源設備上は、常時必要としなくても、プレス成形時に最大電流(Imax)を流さなければならないので、その最大電流を供給可能な容量を持つものとして構築しなければならい。つまり、設備経済的な負担が重く、基本電力料金が上がり、工場内レイアウトに影響を及ぼし、結果としてサーボモータ駆動方式のプレス機械(10S2)の普及拡大を阻害する要因の一つであるといえる。複数台のプレス機械を有するプレス機械システムでは一段と大きな問題となる。また、例えば既存の交流電源設備の容量が小さいと、指定されたプレス速度での連続運転を安定して行うことが難しくなる。
【0014】
本発明の目的は、電源電流ピーク値の抑制により交流電源設備の小型化および低コスト化を図りかつ指定されたプレス運転速度で連続的に安定したプレス成形を行えるサーボモータ駆動方式のプレス機械を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
ここに、本発明は、クランク軸12が例えばR方向(図20を参照)に1回転(360度旋回)する加工1サイクル時間に対して、実際にプレス加工(成形)する加工領域[クランク角度範囲θw(例えば30度〜45度)]に要する時間はその1/8〜1/12でありかつ非加工領域(315度〜330度)用の時間(7/8から11/12)に比較して非常に短いことに着目し、モータ駆動電源装置内に電気回路的な電気エネルギー蓄積装置を設け、加工領域で要求される加圧エネルギー(電気エネルギー)を事前(非加工領域内)にかつゆっくりに蓄積しておき、加工時に一気に放出させることでプレス運転(加工領域)動作を実行可能に形成し、前記目的を達成するものである。
【0016】
すなわち、請求項1の発明は、モータによりクランク軸を回転駆動してスライドを昇降可能かつスライド下降中の加工領域でプレス成形可能なプレス機械において、前記モータ用のモータ駆動電源装置を交流電源設備に接続された整流回路とこの整流回路に接続されたドライバー回路とから形成するとともに、整流回路とドライバー回路との間に前記加工領域における前記交流電源設備の電源電流ピーク値を抑制可能に形成された電気エネルギー蓄積装置を設けたことを特徴とするプレス機械であるので、プレス加工時の電源電流ピーク値を大幅に抑制することができる。
【0017】
また、請求項2の発明は、前記電気エネルギー蓄積装置が、正極・負極電路間に接続された電気エネルギー蓄積用のコンデンサと,正極電路に接続されたスイッチングトランジスタと,充電電流の値に応じてスイッチングトランジスタをON−OFFしつつ電気エネルギー蓄積制御を行なう電気エネルギー蓄積制御手段と,正極電路に接続された充電電流加速度を抑制するためのチョークトランスとを含み,非加工領域において充電しつつコンデンサに電気エネルギーを蓄積可能かつ加工領域においてコンデンサからドライバー回路側へ放電可能に形成されたプレス機械であるから、一層の構造簡単・低コスト化を達成できる。
【0018】
また、請求項3の発明は、前記コンデンサの充電電圧の値であって実行された実際加工1サイクル中の最も低い実際最低電圧値を検出する実際最低電圧値検出手段と、標準的な加工1サイクル中における標準最低電圧値を記憶する標準最低電圧値記憶手段と、検出された実際最低電圧値と記憶されている標準最低電圧値とを比較して当該実際加工におけるプレス負荷の余力度を判断しかつ判断結果を出力可能に形成されたプレス負荷余力判断出力手段とが設けられたプレス機械であるから、実際のプレス加工負荷に対する電気エネルギー蓄積量の余力度をオペレータに知らせることができる。
【0019】
また、請求項4の発明は、前記コンデンサの充電電圧が規定電圧値に到達するまでに必要な規定充電時間を記憶する規定充電時間記憶手段と、前記コンデンサの充電電圧の値が規定電圧値に到達するまでに実際に必要とした実際充電時間を計測する実際充電時間計測手段と、計測された実際充電時間と記憶されている規定充電時間とを比較して実際充電時間が規定充電時間よりも設定時間以上短いと判断した場合に前記コンデンサが劣化している旨を出力可能に形成されたコンデンサ劣化判断出力手段とが設けられたプレス機械であるから、現時点におけるコンデンサ劣化度合をオペレータに知らせることができる。
【0020】
さらに、請求項5の発明は、複数の小容量コンデンサを並列接続して中容量コンデンサを形成するとともに複数の中容量コンデンサを並列接続して前記コンデンサを構成し、中容量コンデンサを形成する小容量コンデンサの少なくとも1つが故障した場合に故障小容量コンデンサを含む当該中容量コンデンサを全体から切離す故障部切離手段が設けられたプレス機械であるから、一部の小容量コンデンサ(中容量コンデンサ)に不具合(故障…短絡等)が生じた場合でも、プレス加工を停止させずに続行させられる。
【0021】
さらに、請求項6の発明は、前記コンデンサが、制動トルク(Kg・m)をTb,モータトルク(Kg・m)をTm,モータ内部損失定数をk,減速開始速度(rpm)をN,静電容量(F)をCおよび充電電圧(V)をVchとした場合に次の条件式[1.02(Tb−k×Tm)(N/2)≦(1/2)×(C×Vch×Vch)]を満たすものとされたプレス機械であるから、静電容量を必要的最小限とすることができる。
【0022】
さらにまた、請求項7の発明は、モータによりクランク軸を回転駆動してスライドを昇降可能かつスライド下降中の加工領域でプレス成形可能なプレス機械において、前記モータ用のモータ駆動電源装置を交流電源設備に接続された整流回路とこの整流回路に接続されたドライバー回路とから形成するとともに、整流回路とドライバー回路との間でかつ正極・負極電路間に電圧変換装置と蓄電池とを含み前記加工領域における交流電源設備の電源電流ピーク値を抑制可能に形成された電気エネルギー蓄積装置を設けた、ことを特徴とするプレス機械であるから、請求項1の発明の場合と同様に電源電流ピーク値を大幅に抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)
本プレス機械10は、図1〜図7に示す如く、モータ30用のモータ駆動電源装置(100,72B)が交流電源設備200に接続された整流回路100とこの整流回路に接続されたドライバー回路72Bとから形成され、整流回路とドライバー回路との間に加工領域(図20のθw)における交流電源設備200の電源電流ピーク値(Iacp)を抑制可能に形成された電気エネルギー蓄積装置110を設けた構成とされている。
【0025】
確認的に、本プレス機械10の基本的構成・機能は、図19に示した先提案例(10S2)の場合と同様に、モータ30によりクランク軸12を回転駆動してスライド17を昇降可能かつスライド下降中の加工領域でプレス成形可能である。
【0026】
図1において、プレス機械10の駆動機構は、クランク軸12等を含むクランク機構11から構成されている。このクランク軸12は、軸受14,14に回転自在に支持されかつモータ30にはギヤ(メインギヤ13,ピニオン30G…減速機構)を介して間接的に連結されている。減速比γは1/7である。かかるギヤ(減速機構30G,13)を介せば、一段と高いスライド荷重値を得ることができる。なお、クランク軸12にモータ30を直結しても実施することができる。
【0027】
図1に示すモータ30は、サーボモータ駆動方式とするためのAC(交流)サーボモータから形成され、冷却ファン30Fが一体的に設けられている。モータ30は、この第1の実施の形態の場合は、定格最大出力が200kWとされている。モータ軸30Sの回転停止状態は、停止状態保持ブレーキ19の働きによってその状態を保持(ロック)することが可能である。なお、モータ30はDC(直流)サーボモータや永久磁石もブラシも有しないレラクタンスモータ等から形成してもよい。
【0028】
駆動機構(11)の一部を構成するコンロッド16は、上端部がクランク軸12の偏心部に被嵌装着され、下端部はスライド17内の球面軸受部材(図示省略)に回転可能に嵌装されている。なお、クランク機構を具備する従来プレス機械(10W)の場合のように、コンロッド16とスライド17との間に、油圧放出型の過負荷防止装置が設けられてはいない。
【0029】
なぜならば、この実施の形態では、モータ30の駆動電流(Iu,Iv,Iw)を利用して算出したスライド荷重値を監視して荷重値過大に至る以前にプレス停止可能に形成してあるからである。過負荷防止装置の一掃化も、プレス機械10自体の機械軽量化,小型化およびコスト低減化に有効である。
【0030】
スライド17は、図1に示す如く、プレスフレーム1に上下方向に摺動自在に装着されている。クランク軸12を回転駆動すれば、コンロッド16を介してスライド17を昇降駆動することができる。金型はスライド17側の上型とボルスタ2側の下型とからなる。
【0031】
さて、ACサーボモータ(30)の図3に示す各相U,V,Wのモータ駆動電流Iu,Iv,Iwに対応する各相電流信号Ui,Vi,Wiは、電流検出部73によって検出される。また、モータ30には、図1〜図3に示すエンコーダ35が連結されている。
【0032】
このロータリーエンコーダ35は、原理的には多数の光学的スリットと光学式検出器とを有し、図3のモータ30(クランク軸12)の回転角度θmを出力するが、この第1の実施の形態では、クランク角度θm(パルス信号)をスライド17の上下方向位置相当信号PT(パルス信号)に変換して出力する信号変換器(図示省略)を含むものとされている。
【0033】
図1,図2に示すように、プレス機械10のクランク軸12には、モータ30とクランク軸12との間に減速機構(30G,13)が介装されていることから、これに対応させるために検出軸12Sを介してスライド位置(スライド移動速度)検出用のエンコーダ37を設けてある。このエンコーダ37の基本的構成・機能は、モータ回転駆動制御用のエンコーダ35の場合と同様である。
【0034】
図2,図3において、プレス機械10の設定選択指令駆動制御部は、設定選択指令部と位置速度制御部60とモータ駆動制御部70とから形成されている。なお、位置速度制御部60とモータ駆動制御部70とを一体形成することもできる。
【0035】
図2において、コンピュータ80は、CPU(時計機能を含む)81,ROM82,RAM83,メモリ(電磁誘導体メモリ)83M,操作部(PNL)84,表示部(IND)85,入出力ポート(I/O)92,93,95,96およびインターフェイス(I/F)87,88,89を含み、プレス機械10についての設定選択指令部等を構成するとともに、この実施の形態ではプレス機械全体の監視部をも形成する。
【0036】
ROM82には各種の制御プログラムや固定値情報等が格納され、RAM83は主にワークメモリとして働く。メモリ83Mには、規定充電時間記憶手段83MT,設定時間記憶手段83MTS,標準最低電圧値記憶手段83MVおよび余力度判断情報記憶手段83PLが設けられている。
【0037】
インターフェイス(I/F)87は図2,図3に示す位置指令信号(PTs)の出力用で、インターフェイス(I/F)88は自機(10)のスライド速度(位置)相当信号(θk)の検出用で、インターフェイス(I/F)89は停止状態保持ブレーキ19の制御信号用である。
【0038】
また、入出力ポート(I/O)92,93,95,96には、それぞれ、音色切換型の電子ブザー(BZR)86,ヒューズ断(故障)信号Sfdを生成出力可能なスイッチ一体型ヒューズ125,充電電流Ichを検出して出力する電流センサー150,充電電圧Vchを検出して出力する電圧センサー160が接続されている。
【0039】
なお、コンピュータ80は、自機(10)の状況判断便宜のために表示部85に各種情報(例えば、クランク角度θk,スライド位置PT,スライド移動速度,加速度,荷重値等)の全てまたは操作部84を用いて選択された一部を、表示出力可能に形成されている。
【0040】
クランク軸12の回転角度(クランク角度)θkはエンコーダ37で検出され、スライド位置PTはクランク軸12の偏心量,コンロッド16の長さ,クランク角度θ等を利用し算出される。また、スライド移動速度や加速度は、スライド位置(PT)情報を利用して算出され、荷重値はモータ30の駆動電流を換算して求められる。
【0041】
表示部85への表示出力態様は、デジタル数値やグラフィック曲線等として行える。かくして、プレス運転中の成形状況を迅速かつ正確に把握できるので、高品質製品を能率よく、しかも安全に生産することに大きく貢献できる。
【0042】
かかる各表示出力情報はメモリ(メモリ83Mや図示しないハードディスク装置等)に記憶保持しておくことができる。さらに、各値に対する閾値を設定しておき、警告やプレス停止させるように利用することができる。
【0043】
以下では、各種の固定情報,制御プログラム,演算(算出)式等は、ROM82に固定的に格納されまたはメモリ83Mに書換え可能に記憶保持されているものとして説明するが、これらは書換え可能な記憶保持型の他メモリやハードディスク装置(HDD)等に格納させておくように形成してもよい。
【0044】
設定選択指令部(80)は、速度設定器(84),モーションパターン選択器(81,82)およびモーション指令部(81,82)を含み、位置速度制御部60に図3に示す設定スライド位置信号(設定選択モーション指令信号)PTsを出力可能に形成されている。
【0045】
操作部84と,スライドモーションパターンやパターン選択制御プログラムを格納させたROM82と,CPU81とから形成されたモーションパターン選択器を用いて、予め設定記憶された複数のモーションパターン(経過時間t−スライド位置PT)[または、クランク角度θk−スライド位置PT]の中から希望のモーションパターン(t−PTカーブ)を選択することができる。選択されたモーションパターンは、速度設定器を用いて設定されたモータ回転速度(乃至rpm…スライド速度)[いわゆるスライドストローク数(SPM)]とともにモーション指令部に出力される。
【0046】
速度設定器は、操作部84から形成され、モータ30の回転速度[例えば、455rpm(×減速比γ)]を“手動”で設定することができる。“自動”を選択した場合には、予め選択設定されていた最高回転速度[例えば、65rpm(×減速比γ)]が選択されたものとして取扱われる。なお、速度設定器をSPM設定器としてSPMを直接設定するように形成してもよい。
【0047】
モーション指令プログラムを格納させたROM82およびCPU81から形成されたモーション指令部は、位置パルスの払出し方式構造で、選択されたモーションパターンに則り位置指令パルスPTsを出力する。
【0048】
例えば、速度設定器を用いて設定されたモータ回転速度が450rpm(γ=1/7)で、エンコーダ35から1回転(360度)当りに出力されるパルス数が100万パルスで、払出しサイクルタイムが5mSである場合は、1サイクル(5mS)毎に出力されるパルス数は、37500パルス[=(1000000×450)/(60)×0.005]となる。
【0049】
なお、速度設定器,モーションパターン選択器およびモーション指令部は、各コンピュータ80に接続可能なセッター,ロジック回路,シーケンサ等から構成してもよい。
【0050】
図3において、位置速度制御部60は、位置比較器61,位置制御部62,速度比較器63,速度制御部64を含み、電流制御部71に電流指令信号Siを出力可能に形成されている。なお、速度検出器36は、図示上の便宜性から位置速度制御部60に含めた形で表現した。
【0051】
まず、位置比較器61は、モーション指令部(80)[位置指令信号出力用インターフェイス87]から入力されたスライド位置信号(目標値信号)PTsとエンコーダ35(減速比γを勘案すれば、37を利用しても実施することができる。)で検出された実際のスライド位置フィードバック信号FPT[θm=(1/γ)・θk]とを比較して、位置偏差信号△PTを生成出力する。
【0052】
位置制御部62は、位置比較器61からの位置偏差信号△PTに対応する速度指令信号Spを生成出力する。すなわち、入力された位置偏差信号△PTを累積し、それに位置ループゲインを乗じ、速度信号Spを生成出力する。速度比較器63は、この速度信号Spと速度検出器36からの速度信号(速度フィードバック信号)FSとを比較して、速度偏差信号△Sを生成出力する。
【0053】
速度制御部64は、速度比較器63からの速度偏差信号△Sに速度ループゲインを乗じ電流指令信号Siを生成して電流制御部71に出力する。この電流指令信号Siは、実質的にはトルク指令信号である。
【0054】
次に、モータ駆動制御部(モータ駆動制御回路)70は、電流制御部71とPWM制御部(ドライバー部)72と相信号生成部40とから構成されている。
【0055】
電流制御部71は、速度制御部64から出力されたトルク指令信号Siと相信号生成部40から出力された各相信号Up,Vp,Wpとの乗算により各相用の目標電流信号を生成しかつ生成された目標電流信号と検出されたモータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する。
【0056】
詳しくは、図4に示す各相(U,V,W)用の電流制御部71U,71V,71Wからなる。例えばU相電流制御部71Uは、電流指令信号(トルク信号相当)SiとU相信号Upとを乗算してU相目標電流信号Usiを生成し、引続きU相目標電流信号Usiと実際のU相電流信号Uiとを比較してPWM変調指令としての電流偏差信号(U相電流偏差信号)Siuを生成出力する。他のV,W相電流制御部71V,71Wでも、V,W相電流偏差信号Siv,Siwが生成出力される。
【0057】
この電流制御部71に入力される相信号Up,Vp,Wpは、相信号生成部40で生成される。つまり、相信号生成部40は、モータ駆動用電流Iu,Iv,Iwの流れるパターンを順次に切換えるための各相ごとの相信号Up,Vp,Wpをエンコーダ35の検出信号に基づき生成出力する。モータ相電流検出器(図示省略)は、各相電流(値)信号Ui,Vi,Wiを検出して電流制御部71へフィードバックする。
【0058】
PWM制御部72は、図6のアイソレーション回路72Aと図7に示すドライバー回路72Bとを含み、各相用の電流偏差信号Siu,Siv,Siwに対応するPWM制御信号を生成するとともに各相用PWM制御信号(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)に応じた三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを出力する。
【0059】
すなわち、PWM制御部72は、図5(A)に示す如く三角波のキャリア信号と電流偏差信号Siuとを比較してパルス幅(Wp)を変調し図5(B)に示す点弧信号であるPWM制御信号(例えば、+U,−U)を生成する回路(図示省略)と、このPWM制御信号(+U,−U)に対応するトランジスタの点弧信号であるPWM信号(+u,−u)を生成する図6のアイソレーション回路72Aと、各相ごとのPWM信号(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)に応じた三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを出力する図7のドライバー回路72Bとからなる。
【0060】
つまり、図3の電流制御部71から出力される各相用の電流偏差信号Siu,Siv,SiwからPWM変調されたPWM制御信号(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)に応じた三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを生成出力し、その結果ドライバー回路72Bからモータ30にモータ駆動用電流Iu,Iv,Iwを流すことができる。
【0061】
ドライバー回路72Bは、図7に示す如く、一方側と他方側とに直列配設された各相用各1対のトランジスタ等を含むインバータ回路から形成され、PWM信号(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)でON/OFF制御され三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを出力し、モータ30の各相コイルに各モータ駆動電流Iu,Iv,Iwをそれぞれに流すことができ、モータ30を回転駆動することができる。
【0062】
図7において、ドライバー回路72Bは、全波整流方式の整流回路100とともにモータ駆動電源装置を構成する。各相用の整流ダイオードDを含む整流回路100は、元電源[3相(R,S,T)交流電源]を供給する交流電源設備200に交流電源電圧Vacを昇圧する昇圧トランス210、ノーヒューズブレーカー220およびマグネットコンタクタ230(a接点231a)を介して接続されている。
【0063】
ここにおいて、電気エネルギー蓄積装置110は、図7に示す如く、正極電路101・負極電路105との間に接続された電気エネルギー蓄積用のコンデンサ(キャパシタ)120と,正極電路101に接続されたスイッチングトランジスタ(電流制限トランジスタ)111と,充電電流Ichの値に応じてスイッチングトランジスタ111をON−OFFしつつ電気エネルギー蓄積制御を行なう電気エネルギー蓄積制御手段112と,正極電路101に接続された充電電流加速度を抑制するためのチョークトランス118とを含み,非加工領域において充電しつつコンデンサ120に電気エネルギーを蓄積可能かつ加工領域においてコンデンサからドライバー回路72B側へ放電可能に形成されている。
【0064】
なお、正・負極電路(101・105)間に接続されたダイオード117も電気エネルギー蓄積装置110の一部を構成するものとしてもよい。ダイオード117は、従来例(10W)のフライホイールによる回転エネルギー蓄積と同様な電気エネルギーの蓄積作用に係るからである。
【0065】
また、正・負極電路(101・105)間には、マグネットコンタクタ231のb接点231bと放電抵抗140とが直列接続されている。電圧センサー160も設けられている。電流センサー150は正極電路101でチョークトランス118の後方に設けられている。
【0066】
電気エネルギー蓄積制御手段112は、図8に示す如く、コンパレータ(COMP)112Cが電流センサー150で検出された充電電流Ichの値と電流設定器116に設定された設定電流値Isetとを比較して充電電流Ichの値が設定電流値Isetを超えた場合にスイッチングトランジスタ111をOFFし、充電電流Ichの値が設定電流値Iset以下に低下した場合にONさせ、この繰返しによりコンデンサ120に電気エネルギーを蓄積するように制御する。なお、モータ30の駆動時は、モータ駆動電力供給制御手段としても働く。
【0067】
また、電気エネルギー蓄積制御手段112は、電圧センサー160で検出された充電電圧Vchの値が電圧選択器(VST)113を用いて選択された選択電圧値Vsel以上になったとき(または、Lレベルの充電拒否信号S1が出力されたとき)に発生される充電制御終了指令信号(例えば、Lレベル。)S2によって蓄積制御を終了する。なお、信号S2がHレベルの場合は、充電制御開始指令信号となる。
【0068】
つまり、充電制御始終指令信号発生器(S2GTR)114は、充電電圧Vchの値の大小に関係なく、第1優先信号として決められた充電許否信号S1が例えばHレベル(充電許可信号)の場合に充電制御開始指令信号(Hレベル)S2を優先出力し、Lレベル(充電拒否信号)の場合に充電制御終了指令信号(Lレベル)S2を優先出力するように形成されている。
【0069】
また、電流設定器(ISETR)116に設定される設定電流値Isetは、電流選択器(IST)115を用いて選択された選択電流値Iselと等しい。電流選択器115は、この実施の形態の場合、標準電流値,1.5倍電流値および2倍電流値のいずれかを選択可能に形成されている。プレス加工能力を切換え可能とするためである。
【0070】
チョークトランス118は、充電電流Ich(この実施の形態では、直流電流Idc)の加速抑制つまりは電流制限作用により、結果として交流電源設備200の電源電流ピーク値を抑制(低減化)するために設けられている。つまり、整流回路100とドライバー回路72Bとの間でかつコンデンサ120の前段(整流回路100)側の正極電路101に接続され、直流リアクトル(直流回路に挿入されたリアクトル)として働く。この実施形態では、鉄心入りのコイル巻線型である。
【0071】
なお、チョークトランス118のインダクタンスLの値は、電源電流ピーク値Iacpの抑制を第一義としてそのを選択(例えば、50mH)されるが、製品種別や品質等に対応するものとして指定されたプレス負荷および生産性を満たすものとして指定されるプレス運転速度(spm)を順守する点も加味される。したがって、チョークトランス118は、例えばインダクタンス値可変型の直流リアクトル等から形成してもよい。
【0072】
電気エネルギー蓄積装置110の主要部を構成するコンデンサ120は、電解コンデンサ(C)から形成されている。なお、電解コンデンサの経時的容量抜けに対するバックアップ(監視機能)用としての劣化判断出力機能については詳細後記する。
【0073】
かくして、電気エネルギー蓄積装置110としては、充電許可信号(Hレベル)S1が入力されると、電気エネルギー蓄積制御手段112が働きスイッチングトランジスタ111をONする。すると、直流電流Idcが流れかつチョークトランス118で電流制限された充電電流Ichが流れる。すなわち、図10に示すON時経路(整流回路100→スイッチングトランジスタ111→チョークトランス118→コンデンサ120)RT1でコンデンサ120に電気エネルギーが蓄積される。
【0074】
充電電流Ichが大きくなりスイッチングトランジスタ111がOFFされると、図11に示すOFF時経路(チョークトランス118→コンデンサ120→ダイオード117)RT2で充電電流Ichが流れ、コンデンサ120に電気エネルギーが蓄積される。
【0075】
すなわち、スイッチングトランジスタ111のOFF状態では、チョークトランス118に残留した磁力のエネルギーの放出によりコンデンサ120に充電する。この際、充電電流Ichの値は次第に低下するものの継続して流れる。充電電流Ichの値が設定電流値Iset以下に低下したらスイッチングトランジスタ111が再びONされる。かくして、回路的応答遅れによる僅かな振動成分を含んだほぼ一定の電流(Ich)でコンデンサ120に充電できるわけである。
【0076】
したがって、プレス加工時のモータ駆動電流(Iu,Iv,Iw)はコンデンサ120から一気に放出供給されるので、チョークトランス118の電流制限効果も相俟って、図12(B)に示すようにピーク電流値(Ichp)を著しく抑制(軽減化)することができる。図12(A)に示した電気エネルギー蓄積装置(110)を設けない従来例(10W)方式に比較すれば、ピーク電流値(充電電流ピーク値Ichp)は交流電源電流Iacのピーク値(電源電流ピーク値Iacp)の抑制(軽減化)に直結するから、結果として交流電源設備200の小型軽量化、低コスト化を大幅に促進できると理解される。
【0077】
ここに、コンデンサ120の静電容量は、最大プレス加工力に対応するモータ30のトルクを出力するために必要十分な電気エネルギー量PWRを一気に放出可能かつ帯電電圧Vchが図13の標準最低電圧値SLVch以上に保持可能な値として決められる。例えば、PWR(J)=1/2(C×Vch×Vch)として、コンデンサ120の静電容量(F)を決める。
【0078】
この実施の形態では、条件式[1.02(Tb−k×Tm)(N/2)≦(1/2)×(C×Vch×Vch)]を満たすものとして選択されている。Tbは制動トルク(Kg・m)、Tmはモータトルク(Kg・m)、kはモータ内部損失定数、Nは減速開始速度(rpm)、Cはコンデンサ容量(F)で、Vchは充電電圧[コンデンサ耐圧特性用の直流回路電圧としてもよい。]である。
【0079】
例えば、Tb=100Kg・m、Tm=200Kg・m、k=0.22、N=500rpmおよびVch=380V(交流電源電圧が200Vの場合)とすれば、およそC=0.2Fになる。また、交流電源電圧が400Vの場合には、Vch=760Vとする。
【0080】
この第1の実施の形態では、昇圧トランス210で交流電源電圧Vac(例えば、200V)を25%昇圧するので、充電電圧Vchも25%相当アップするから、充電電圧Vchの二乗効果によりコンデンサ120への蓄積電気エネルギーを56%アップすることができるわけである。
【0081】
ここにおいて、コンデンサ120は、図9に示す如く、複数(N…5以上が好ましい。)の中容量コンデンサ121A,121B,…,121Nを並列接続して構成されている。5分割(N=5)した場合の各中容量コンデンサ121A,121B,…,121Nの静電容量は0.04Fとなる。
【0082】
各中容量コンデンサ121A,121B,…,121Nは、複数(n…例えば100以上)の小容量コンデンサ122(C1,C2,…,Cn)を並列接続して形成されている。しかも、各中容量コンデンサ(例えば、121A)を形成する小容量コンデンサ122(C1,C2,…,Cn)の少なくとも1つが故障(短絡)した場合に、故障小容量コンデンサを含む当該中容量コンデンサ121Aを全体(120…121B,121C,…,121N)から切離す故障部切離手段(125)が設けられている。
【0083】
この故障部切離手段は、図9のスイッチ一体型ヒューズ(例えば、125A)から形成されている。このスイッチ一体型ヒューズ(例えば、125A)は、1つの小容量コンデンサ122(例えば、C1)が故障(短絡)した場合にヒューズ125Fを溶断して当該中容量コンデンサ121Aを全体(120…121B,121C,…,121N)から切離すとともに、内蔵スプリング(図示省略)が働きスイッチ125SをONさせてヒューズ断信号Sfdを出力することができる。
【0084】
つまり、コンデンサ120を複数個のユニット(121A,121B,…,121N)で構成し、コンデンサ故障(コンデンサ短絡)が発生したときに不具合(故障)発生ユニット(121)をシステム(120)から切離し、プレス運転を続行可能とする安全装置として付加されている。
【0085】
そして、図2に示す入出力ポート93を介してヒューズ断信号Sfdを受信すると、ヒューズ断警報制御手段(CPU81,ROM82)が、ヒューズ断の警報をする。警報は、ブザー86の鳴動通報の他、表示部85による表示通報によりなされる。
【0086】
なお、図9では、各スイッチ125Fが1つの信号電路に並列接続されているが、これを各信号電路にそれぞれ接続することなどにより、どの中容量コンデンサ121に故障(短絡)が生じたかを明示可能に形成することができる。
【0087】
かくして、1つのコンデンサ120を用いた場合におけるコンデンサ故障によるプレス運転の全面停止という状態を回避できる。つまり、上記の場合には当該時におけるプレス負荷(100%)をその80%に下げることで、プレス加工を継続して行える。
【0088】
さて、このプレス機械10では、取扱の容易化、連続かつ安定したプレス運転の確保、プレス運転態様の拡大、製品の精度維持、生産性の向上等々を企図して現在(実際)のプレス運転に関する能力的余裕度およびコンデンサ120の劣化度合(静電容量の低下)の監視・通知機能を設けてある。
【0089】
能力的余裕度の監視・通知のために、実際最低電圧値検出手段(81,82)と標準最低電圧値記憶手段83MVとプレス負荷余力判断出力手段(81,82)とを設けてある。
【0090】
従来例(10W)ではフライホイール(7)に大きな回転エネルギー(1回のプレス加工に要するエネルギーの5〜10倍)を蓄積していたが、本願発明(10)において同等の大きなエネルギーをコンデンサ120で賄うことはコスト的、構造的な負担が大きく実現が至難である。
【0091】
一方、プレス加工に伴いコンデンサ120から一気に当該1回分のモータ駆動電力(電気エネルギー)を供給可能に構築した本願発明(10)の場合は、比較的に、過負荷に対する余力が小さいと言える。かくして、過負荷が生じ易く、しかも過負荷ではプレス加工運転を停止しなければならない。
【0092】
プレス加工終了時に充電電流Ich以上の電気エネルギーが消費されるから、充電電圧Vchは最の低下する。そこで、負荷(モータ30)で一定期間(プレス加工)に消費した程度(負荷状態)を、余裕度としてモニター(監視)可能に形成してある。
【0093】
実際最低電圧値検出手段は、実際最低電圧値検出制御プログラムを格納させたROM82とこれを実行するCPU81とから構成され、図7に示す電圧センサー160から出力されかつ図2の入出力ポート96を介して入力された充電電圧Vchを監視して、実行された実際加工1サイクル中の最も低い実際最低電圧値ALVch(図13を参照)を検出する(図14でST20)。検出された実際最低電圧値ALVchは、情報記憶制御手段(81,82)によってRAM83のワークエリアに一時記憶される。
【0094】
なお、実際最低電圧値検出手段は、充電電圧Vchの値をラッチ更新しかつその最低値をホールドするラッチ型回路(ハードウエア)から形成してもよい。
【0095】
標準最低電圧値記憶手段83MVは、標準的な加工1サイクル中における標準最低電圧値SLVch(図13を参照)を記憶する。この標準最低電圧値SLVchは、標準的な加工力(負荷)でプレス加工した場合におけるコンデンサ120の帯電電圧Vchの最低値として設定記憶される。操作部84のキー操作により値SLVch自体は設定変更することができる。
【0096】
プレス負荷余力判断出力手段は、プレス負荷余力判断出力制御プログラムを格納させたROM82とこれを実行するCPU81とから構成され、検出された実際最低電圧値ALVchと記憶されている標準最低電圧値SLVchとを比較して、当該実際加工におけるプレス負荷の余力度を判断しかつ判断結果を出力する。
【0097】
詳しくは、プレス負荷余力判断出力手段(81,82)は、図14のST11において標準最低電圧値記憶手段83MVから読み出された標準最低電圧値SLVchと検出された実際最低電圧値ALVchとを比較(ST12、ST14)して、この実施の形態では図13(A)に示すケース1[ALVch≧(SLVchの75%)]である場合(ST12のYES)に「余力有」と判断して出力する。また、ケース2[(SLVchの75%)>ALVch≧(SLVchの50%)]である場合(ST14のYES)に「余力無」と判断して出力する。そして、ケース3[(SLVchの50%)>ALVch]である場合(ST12でNO、ST14でNO)に「過負荷」と判断して出力する。
【0098】
なお、上記75%以上、50%以下等の情報は、余力度判断情報として図2の余力度判断情報記憶手段83PLに予め設定記憶(設定変更可能)されている。
【0099】
かくして、プレス負荷余力度通知制御手段(81,82)は、プレス負荷余力判断出力手段(81,82)から「余力有」の判断出力があると表示部85にその旨を表示(例えば、青色文字や青色ランプの点灯)してオペレータに通知する(ST13)。「余力無」判断出力があると表示(例えば、黄色文字や黄色ランプの点灯)して通知する(ST15)。さらに、「過負荷」の判断出力があると表示部85にその旨を表示(赤色文字や赤色ランプの点灯)して通知する(ST16)。なお、ブザー86を利用した監視・通知に構築してもよい。
【0100】
また、「余力無」通知の場合には、オペレータは当該プレス加工を無難に続行できるとの確信をもつことができる。また、当該プレス加工の場合に比較して大きな加工力に切換えたプレス運転は難しいと認識できる。つまり、余力のある加工範囲を明確化できる。
【0101】
一方、「余力有」通知の場合にはこれを指針として、例えばプレス速度を高くあるいはダイハイトを大きく設定し直して生産性を向上やプレス加工態様の変更拡大をすることができる。「過負荷」通知の場合には、例えばプレス速度を今までよりも低くあるいはダイハイトを小さく設定し直しなおす目安になる。また、コンデンサ120の劣化や故障の有無をチェックする必要もある。このように、妥当性あるプレス運転を行えかつ取扱が極めて簡単になる。
【0102】
次に、自動的なコンデンサ120の劣化度合を監視・通知可能とするために規定充電時間記憶手段83MTと実際充電時間計測手段(81,82)とコンデンサ劣化判断出力手段(81,82)とが設けられている。すなわち、コンデンサ120の蓄積容量の減少変化を判断する手段を設けた。
【0103】
一定の充電電流Ichで充電した場合に、コンデンサ120の充電電圧Vchが所定の値(規定電圧値SVch)に至るまでの充電時間Tchは、コンデンサ120の静電容量によって変化する。つまり、コンデンサ劣化(静電容量の低下)は、図15に点線で示したように充電時間Tchの短縮化として現れることに着目し、充電時間の変化からコンデンサ120の劣化度を判断可能にしたのである。
【0104】
規定充電時間記憶手段83MTは、図15を参照して、コンデンサ120の充電電圧Vchが規定電圧値SVchに到達するまでに必要な規定充電時間STchを記憶する。操作部84のキー操作によりその値(SVch、STch)自体は設定変更することができる。
【0105】
実際充電時間計測手段は、実際充電時間計測制御プログラムを格納させたROM82とこれを実行するCPU81とから構成され、図7に示す電圧センサー160から出力されかつ図2の入出力ポート96を介して入力された充電電圧Vchを監視して、コンデンサ120の充電電圧Vchの値が規定電圧値SVchに到達するまでに実際に必要とした実際充電時間ATchを計測する(図16のST21)。時間計測はCPU81内の時計機能による。
【0106】
また、この計測は、充電開始OK(図8の充電許可信号S1が出力された以降)の場合(ST20でYES)に開始され、充電終了済(図8の充電拒否信号S1が出力されこと、または充電電圧Vchの値が選択電圧値Vsel以上になったことでS2が発生されたこと。)で終了する(ST22でYES)。計測された実際充電時間ATchは、情報記憶制御手段(81,82)によってRAM83のワークエリアに一時記憶される。
【0107】
コンデンサ劣化判断出力手段は、コンデンサ劣化判断出力制御プログラムを格納させたROM82とこれを実行するCPU81とから構成され、計測された実際充電時間ATchとST23で読み出された記憶済みの規定充電時間STchとを比較して、実際充電時間ATchが規定充電時間STchよりも設定時間(ST)以上短い[ATch≦(STch−ST)]と判断した場合(ST24でYES)に、コンデンサ120が劣化している旨(容量低下)を出力する。
【0108】
この設定時間STは、図2の設定時間記憶手段83MTSに設定記憶される。操作部84のキー操作により値(ST)自体は設定変更することができる。なお、設定時間STは、具体的な「時間(例えば、分)」として記憶させておいてもよいが、この実施の形態では規定充電時間STchを「100%」とした場合にその「X%」として設定記憶してある。かくすれば、規定充電時間STchの値(時間)を設定変更するたびに設定時間STの値(時間)を変更する必要がなく能率的である。したがって、上記した「STch−ST(時間)」は「STch(100%−X%)」となる。X%を例えば25%とすれば、図16のST24で示した「STch(1−0.25)」となる。つまりは、実際充電時間ATchが規定充電時間STchの75%以下となった場合(ST24でYES)に静電容量低下(劣化)が生じていると判断する。
【0109】
コンデンサ劣化度合通知制御手段(81,82)は、コンデンサ劣化判断出力手段(81,82)から「劣化有」の判断出力があると、表示部85にその旨を表示(例えば、赤色文字によるメッセージ)およびブザー86の鳴動により通知する(ST25)。
【0110】
すなわち、ヒューズ断警報制御手段(CPU81,ROM82)が初期的不良、小容量コンデンサ122の寿命や突然の異常(短絡)による故障発生でヒューズ断を注意喚起するのに対し、このコンデンサ劣化度合通知制御手段(81,82)は日常的なプレス運転に伴い徐々に変化する経時的劣化(静電容量の低下)を知らせることにある。
【0111】
以下に、第1の実施の形態に係るプレス機械10の作用・動作を説明する。
【0112】
(初期充電)
図2の操作部84のキー操作により電源起動命令を発すると、コンピュータ80の図示省略したインターフェイスから電源ON信号が出力され、図7のマグネットコンタクタ230のa接点231aがONし、b接点231bがOFFする。この際、スイッチングトランジスタ111はOFFである。
【0113】
引続き、キー操作により充電開始命令を発すると、コンピュータ80の図示省略したインターフェイスから充電許可信号S1が出力(Hレベル)される。すると、図8の充電制御終始指令信号発生器114から充電制御開始指令信号S2が出力(Hレベル)される。したがって、コンパレータ112Cの出力信号によりスイッチングトランジスタ111がONされ、整流回路100から始まる図10のON時経路RT1にしたがって充電電流Ichが流れかつコンデンサ120に電気エネルギーが蓄積(充電)され始める。チョークトランス118には磁力のかたちで電気エネルギーが溜まる。なお、充電電流Ichの最大値は、チョークトランス118の作用で抑制(限流)される。
【0114】
充電電流Ichが大きくなりスイッチングトランジスタ111がOFFされると、図11に示すOFF時経路(チョークトランス118→コンデンサ120→ダイオード117)RT2で充電電流Ichが流れ、コンデンサ120に電気エネルギーが蓄積される。以下、この繰返しにより、ほぼ一定の電流(Ich)でコンデンサ120が充電される。充電電圧Vchの値が選択電圧値Vsel以上になったときに発生される充電制御終了指令信号(Lレベル。)S2によって蓄積制御は終了する。
【0115】
(コンデンサの劣化判断)
この初期充電が開始されると同時に、つまり充電開始OK(Hレベルの充電許可信号S1が出力された以降)に、実際充電時間計測手段(81,82)が実際充電時間ATchを計測する。充電終了済(Lレベルの充電制御終了指令信号S2が出力されたとき)に終了する(図16のST20でYES,ST21,ST22でYES)。
【0116】
すると、コンデンサ劣化判断出力手段(81,82)が、図15に示す計測実際充電時間ATchと読出規定充電時間STchとを比較して、実際充電時間ATchが規定充電時間STchの例えば75%以下(設定時間ST以上短い)であると判断した場合に、コンデンサ120が劣化(静電容量低下)している旨を出力する。具体的には、これを受けたコンデンサ劣化度合通知制御手段(81,82)が、表示部85およびブザー86にその旨を通知する(ST34でYES,ST25)。
【0117】
この場合、オペレータはプレス運転に入る前にコンデンサ120の静電容量低下原因を点検し、必要によって交換すべきである。ST24でNO判断された場合(静電容量低下の表示通知等がない場合)は、プレス運転に進む。この判断は、朝一番や昼休憩後の再起動の際に行えばよい。
【0118】
(プレス運転)
さて、プレス運転開始命令が発せられると、速度設定器(84),モーションパターン選択器(81,82)およびモーション指令部(81,82)を含む設定選択指令部(80)は、位置速度制御部60に図3に示す設定スライド位置信号(設定選択モーション指令信号)PTsを出力する。
【0119】
すると、図3,図4に示す電流制御部71(例えば、71U)は、速度制御部64から出力された電流指令信号(トルク信号相当)Siと相信号生成部40から出力されたU相信号Upとを乗算してU相目標電流信号Usiを生成し、引続きU相目標電流信号Usiと実際のU相電流信号Uiとを比較してPWM変調指令としての電流偏差信号(U相電流偏差信号)Siuを生成出力する。他のV,W相電流制御部71V,71Wでも、V,W相電流偏差信号Siv,Siwが生成出力される。
【0120】
続いて、PWM制御部72(図6のアイソレーション回路72A、図7のドライバー回路72B)が働き、三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを生成出力し、その結果ドライバー回路72Bからモータ30にモータ駆動用電流Iu,Iv,Iwを流すことができる。
【0121】
かくして、電気エネルギー蓄積装置110側では、電気エネルギー蓄積制御手段112が働きスイッチングトランジスタ111をON−OFF制御する。トランジスタ111がONの場合は図10に示すON時経路RT1でコンデンサ120に電気エネルギーが蓄積される。直流電流Idcが流れかつチョークトランス118で電流制限された結果としての充電電流Ichが流れる。充電電流Ichが大きくなりスイッチングトランジスタ111がOFFされると、図11のOFF時経路RT2で充電電流Ichが流れ、コンデンサ120に電気エネルギーが蓄積される。
【0122】
図12(B)に示すように、非加工領域(時刻T2〜T3、T4〜T5、T6〜)内では、回路的応答遅れによる僅かな振動成分を含んだほぼ一定の電流(Ich)でコンデンサ120に充電できる。また、プレス成形時つまり加工領域(時刻T1〜T2、T3〜T4、T5〜T6)では、コンデンサ120から一気に電気エネルギー(Ich)を放出(供給)することができる。したがって、ピーク電流値(Ichp)を著しく抑制(軽減)することができる。つまり、最大負荷(荷重)相当の全電力量を交流電源設備200のみから直接に供給する必要がないので、先提案例(10S2)の場合[図12(A)]に比較して交流電源設備200の小容量化を図れる[図12(B)]とともにスライド速度の増速時や再起動時にもレスポンスが早く安定した運転ができる。
【0123】
(余力度判断)
この加工1サイクル中に、プレス負荷余力判断出力手段(81,82)は、標準最低電圧値SLVchと実際最低電圧値ALVchとを比較して、ケース1である場合[ST12のYES、図13(A)]に「余力有」と判断し、ケース2である場合[ST14のYES、図13(B)]に「余力無」と判断し、ケース3である場合[ST12でNO,ST14でNO、図13(C)]に「過負荷」と判断出力する。
【0124】
すると、プレス負荷余力度通知制御手段(81,82)がその旨を出力通知する(ST13,ST15,ST16)。オペレータは通知内容によりプレス加工状態を迅速かつ定量的に正確に知ることができ、かつ最良の対策を講じ得る。取扱が極めて簡単になる。
【0125】
(コンデンサ故障)
図9において、いずれかの中容量コンデンサ(例えば、121A)のいずれかの小容量コンデンサ122(例えば、C1)が故障(短絡)すると、故障部切離手段(125)は、自動的に当該小容量コンデンサ122を切り離しかつヒューズ断信号Sfdを出力する。すると、ヒューズ断警報制御手段(CPU81,ROM82)は、警報・表示によりヒューズ断を注意喚起する。オペレータは原則的にいずれの中容量コンデンサ121が不良で全体から切り離されたかを点検し、プレス運転態様の妥当性についての確認をする。
【0126】
この場合、コンデンサ120を構成する分割ユニット(中容量コンデンサ121)の個数が「例えば、5」であれば、コンデンサ120の静電容量は20%(=1/5)だけ減少したことになる。しかし、プレス運転は続行することができる。
【0127】
ただし、例えば、プレス負荷余力判断出力手段(81,82)により「余力無」と判断出力されているような場合には、当該ロッドの加工を終了次第に当該中容量コンデンサ121A(小容量コンデンサC1)およびスイッチ一体型ヒューズ125Aの交換を含むメンテナンスを行なうべきである。
【0128】
なお、プレス負荷余力判断出力手段(81,82)により「過負荷」と判断出力された場合には、直ちに停止してそのメンテナンスに入るべきである。
【0129】
(プレス運転の終了)
キー操作によりプレス停止命令(あるいは、充電終了命令)が発せられると、図7のマグネットコンタクタ230のa接点231aがOFFし、b接点231bがONする。すると、コンデンサ120に蓄積された電気エネルギーは、放電回路(コンデンサ120→b接点231b→放電抵抗140)を放電電流として流れ放電抵抗140で消費され消滅する。初期状態に戻る。この際、スイッチングトランジスタ111はOFFとなっている。
【0130】
しかして、この第1の実施の形態によれば、整流回路100とドライバー回路72Bとの間に加工領域における交流電源設備200の電源電流ピーク値(Iacp)を抑制(低減化)可能に形成された電気エネルギー蓄積装置110を設けたサーボモータ駆動方式のプレス機械10であるから、交流電源設備200の大幅な小型化および低コスト化を図りかつ指定されたプレス運転速度で連続的に確実かつ安定したプレス成形を行える。よって、サーボモータ駆動方式のプレス機械(10S2)の普及拡大を大きく促進できる。また、既設交流電源設備200がある場合には、それを有効利用して既設プレス機械(10S2)のほぼ2倍能力のプレス機械10を設置し生産性を向上できる。しかも、プレス運転中のスライド速度の増速時等におけるレスポンスが早く安定した運転ができる。
【0131】
また、複数のプレス機械を配置したプレス機械システムでかつ交流電源設備200が既設設備である場合、総電流ピーク値がその容量(ピーク電流値)内に制限される状況下における構成プレス機械台数の選択自由性を拡大することができる。プレス運転速度(指定spm)が確保されるので、システム全体での生産性を維持できる。
【0132】
電気エネルギー蓄積装置110がコンデンサ120とスイッチングトランジスタ111と電気エネルギー蓄積制御手段112とチョークトランス118とを含み,非加工領域に電気エネルギーを蓄積可能かつ加工領域においてコンデンサからドライバー回路72B側へ放電可能であるから、一層の構造簡単・低コスト化を達成しつつ、一段と安定した電気エネルギーの蓄積作用と加工領域での電源電流ピーク値低減化とを助長できる。
【0133】
また、実際最低電圧値検出手段(81,82)と標準最低電圧値記憶手段83MVとプレス負荷余力判断出力手段(81,82)とを設け、実際のプレス加工負荷に対するコンデンサ120に残存する電気エネルギー蓄積量の余力度つまり負荷状態をオペレータに知らせることができる。よって、プレス負荷(や加工態様)対するオペレータの適正な判断を迅速に行えかつ一層の安全性および生産性を向上できる。
【0134】
しかも、負荷状態のモニタ機能により、オペレータが電気エネルギー蓄積装置110(コンデンサ120)の電気エネルギー蓄積限界を明確に把握できるので、余力の少ない電気エネルギー蓄積状態であってもプレス運転を実行可能になる。生産性を向上できる。つまり、やみくもなプレス運転実行断念や停止命令を回避できる。
【0135】
また、規定充電時間記憶手段83MTと実際充電時間計測手段(81,82)とコンデンサ劣化判断出力手段(81,82)とを設け、電気エネルギー的にゼロクリアされたコンデンサ120への起動時充電時間を利用してコンデンサ120の静電容量低下度合を判別・出力可能に形成したので、現時点におけるコンデンサ劣化度合をオペレータに知らせることができる。したがって、長期間使用やコンデンサ120の劣化による蓄電機能の低下に対する予防保全の万全を期することができる。不具合が発生してもプレス運転への進行の確約や点検の要否を的確かつ容易に行えるとともに、適切なメンテナンスも採り易くなる。
【0136】
さらに、故障部切離手段125を設けてコンデンサ120(中容量コンデンサ121)を形成する小容量コンデンサ122が故障した場合に当該中容量コンデンサ121を全体から切離可能に形成されているので、一部の小容量コンデンサ(中容量コンデンサ)に不具合(故障…短絡)が生じた場合でも、プレス加工を停止させずに続行させられる。コンデンサ120全体の交換も必要なくなるので、コンデンサ交換コストを大幅に削減できかつ交換後の再起動(プレス運転再開等)までの時間を大幅に短縮することができる。
【0137】
さらに、コンデンサ120の静電容量が条件式[1.02(Tb−k×Tm)(N/2)≦(1/2)×(C×Vch×Vch)]を満たすものとされているので、コンデンサ120の静電容量を必要的最小限とすることができかつその小型・低コスト化を一段と促進できる。
【0138】
(第2の実施の形態)
この第2の実施の形態に係るプレス機械10を図17に示す。すなわち、プレス機械10は、構成・機能が第1の実施の形態の場合(図1〜図6)と同様とされているが、電気エネルギー蓄積装置170がインバータ(電圧変換装置)117と蓄電池172とから形成されている。
【0139】
すなわち、モータ用のモータ駆動電源装置を交流電源設備200に接続された整流回路100とこの整流回路に接続されたドライバー回路72Bとから形成するとともに、整流回路とドライバー回路との間でかつ正極・負極電路間に電圧変換装置171と蓄電池172とを含み加工領域における交流電源設備200の電源電流ピーク値を抑制可能に形成された電気エネルギー蓄積装置170を設けたことを特徴とする。
【0140】
ここに、蓄電池77は、モータ減速時に当該モータ30から発生された逆起電力を吸収しつつ電気エネルギーとして蓄積可能であるとともにプレス成形時にモータ駆動電源として電流供給可能である。蓄電池77の電圧は例えば48V〜200Vの中から選択されるが、この実施形態では48Vとしてある。
【0141】
蓄電池77としては、ニッケル水素電池を採用しているが、リチウムイオン電池等から形成してもよい。将来的には益々の小型化および低コスト化が進むであろう電気自動車用を利用することも考えられるから、一段と具現化容易になる。蓄電池77の容量は、例えば、条件式[1.02(Tb−k×Tm)(N/2)]を満たすものとされる。ここで、Tbは制動トルク(Kg・m)、Tmはモータトルク(Kg・m)、kはモータ内部損失定数、Nは減速開始速度(rpm)である。
【0142】
例えば、Tb=100Kg・m、Tm=200Kg・m、k=0.2およびN=500rpmの場合は、15300Wである。したがって、16〜20kW程度がよい。
【0143】
インバータからなる電圧変換装置171は、直流電圧(Vdc…元電源が200Vの場合は380V、元電源が400Vの場合は760V)を蓄電池172の電圧(上記した48V)に減圧するとともに回生電流を充電する。プレス成形時には蓄電池77の電圧(上記した48V)を直流回路電圧Vdcは元電源電圧Vacが200Vの場合は380V、元電源が400Vの場合は760Vに昇圧しつつ電力(電流)供給する。
【0144】
かかる構成の第2の実施の形態では、整流回路100が交流電源設備200からの交流電源(元電源)を整流すると、ドライバー回路72Bがモータ駆動制御用電源(交流電源…各相モータ駆動電流Iu,Iv,Iw)を生成出力する。これにより、モータ30が回転制御されクランク軸12が回転しスライド17を昇降起動することができる。
【0145】
モータ減速時には、モータ30から発生した逆起電力は蓄電池172で吸収され電気エネルギーとして蓄積される。回生電圧の上昇(過電圧化)も防止することができる。
【0146】
一方、プレス成形時には、蓄電池172からドライバー回路72Bにエネルギーが放出(供給)される。つまり、最大負荷相当の全電力を交流電源設備200から供給する必要がない。かくして、交流電源設備200の小容量化を図れるとともにスライド速度の増速時や再起動時にもレスポンスが早く安定した運転ができる。
【0147】
また、交流電源設備200からの交流電源を整流回路100で整流した際のリップルを平滑コンデンサ109の働きにより除去できるので、整流後の直流電源の平滑化を促進できる。
【0148】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、整流回路とドライバー回路との間に加工領域における交流電源設備の電源電流ピーク値を抑制可能に形成された電気エネルギー蓄積装置を設けたプレス機械であるから、交流電源設備200の大幅な小型化および低コスト化を図りかつ指定されたプレス運転速度で連続的に確実かつ安定したプレス成形を行える。よって、サーボモータ駆動方式のプレス機械の普及拡大に大きく貢献することができる
【0149】
また、請求項2によれば、電気エネルギー蓄積装置がコンデンサとスイッチングトランジスタと電気エネルギー蓄積制御手段とチョークトランスとを含み,非加工領域において充電しつつコンデンサに電気エネルギーを蓄積可能かつ加工領域においてコンデンサからドライバー回路側へ放電可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、一層の構造簡単・低コスト化を達成しつつ、一段と安定した電気エネルギーの蓄積作用と加工領域での電源電流ピーク値低減化とを助長できる。
【0150】
また、請求項3によれば、実際最低電圧値検出手段と標準最低電圧値記憶手段とプレス負荷余力判断出力手段とが設けられているので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに実際のプレス加工負荷に対する電気エネルギー蓄積量の余力度をオペレータに知らせることができる。
【0151】
また、請求項4によれば、規定充電時間記憶手段と実際充電時間計測手段とコンデンサ劣化判断出力手段とが設けられているので、請求項2および請求項3の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに現時点におけるコンデンサ劣化度合をオペレータに知らせることができる。
【0152】
さらに、請求項5によれば、中容量コンデンサを形成する小容量コンデンサの少なくとも1つが故障した場合に故障小容量コンデンサを含む当該中容量コンデンサを全体から切離す故障部切離手段が設けれているので、請求項2から請求項4までの各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに一部の小容量コンデンサ(中容量コンデンサ)に不具合(故障…短絡)が生じた場合でも、プレス加工を停止させずに続行させられる。
【0153】
さらに、請求項6によれば、コンデンサの静電容量が条件式[1.02(Tb−k×Tm)(N/2)≦(1/2)×(C×Vch×Vch)]を満たすものとされているので、請求項2から請求項5までの各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに静電容量を必要的最小限とすることができかつコンデンサの小型・低コスト化を促進できる。
【0154】
さらにまた、請求項7によれば、整流回路とドライバー回路との間でかつ正極・負極電路間に電圧変換装置と蓄電池とを含み加工領域における交流電源設備の電源電流ピーク値を抑制可能に形成された電気エネルギー蓄積装置を設けプレス機械であるから、請求項1の発明の場合と同様に電源電流ピーク値を大幅に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプレス機械の側面図である。
【図2】同じく、設定選択指令部(コンピュータ)、位置速度制御部およびモータ駆動制御部を説明するためのユニット図である。
【図3】同じく、位置速度制御部およびモータ駆動制御部の詳細を説明するための回路図である。
【図4】同じく、電流制御部を説明するための回路図である。
【図5】同じく、パルス幅変調動作を説明するための図で、(A)は三角波のキャリア信号と電流偏差信号とを比較してパルス幅を変調する場合で、(B)は点弧信号であるPWM制御信号を生成する場合である。
【図6】同じく、アイソレーション回路を説明するための図である。
【図7】同じく、交流電源設備、モータ駆動制御装置およびコンデンサ方式の電気エネルギー蓄積装置を説明するための図である。
【図8】同じく、電気エネルギー蓄積制御手段に説明するための回路図である。
【図9】同じく、ユニット分離型コンデンサを説明するための回路図である。
【図10】同じく、ON時経路による充電動作を説明するための回路図である。
【図11】同じく、OFF時経路による充電動作を説明するための回路図である。
【図12】同じく、先提案例との比較において交流電源設備の電源電流ピーク値(Iacp)の低減化原理を説明するための図で、(A)は先提案例におけるモータ駆動電流のピーク値(Imax)等を示し、(B)は本発明における抑制された充電電流のピーク値(Ichp)を示すものである。
【図13】同じく、1サイクル加工終了後のコンデンサの充電電圧低下を説明するための図である。
【図14】同じく、プレス負荷余力判断出力動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】同じく、コンデンサの充電電圧と充電時間との関係を説明するための図である。
【図16】同じく、コンデンサ劣化判断出力動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る電気エネルギー蓄積装置を説明するための回路図である。
【図18】従来例のフライホイールを有するプレス機械10Wを説明するための概略図である。
【図19】先提案のサーボモータ駆動のプレス機械10S2を説明するための概略図である。
【図20】クランク軸の回転角度と、1加工サイクル中の加工領域および非加工領域との関係を説明するための図である。
【符号の説明】
10 プレス機械
12 クランク軸
17 スライド
30 ACサーボモータ(モータ)
35 モータ軸用エンコーダ
60 位置速度制御部
70 モータ駆動制御部(モータ駆動制御回路)
71 電流制御部
72 PWM制御部
72A アイソレーション回路
72B ドライバー回路(モータ駆動電源装置)
80 パソコン(設定選択指令部)
81 CPU(実際充電時間計測手段,コンデンサ劣化判断出力手段、実際最低電圧値検出手段,プレス負荷余力判断出力手段)
82 ROM(実際充電時間計測手段,コンデンサ劣化判断出力手段、実際最低電圧値検出手段,プレス負荷余力判断出力手段)
83M メモリ
83MT 規定充電時間記憶手段
83MTS 設定時間記憶手段
83MV 標準最低電圧値記憶手段
83PL 余力度判断情報記憶手段
84 操作部
85 表示部
86 ブザー
100 整流回路(モータ駆動電源装置)
110 電気エネルギー蓄積装置
111 スイッチングトランジスタ
112 電気エネルギー蓄積制御手段
117 ダイオード
118 チョークトランス
120 コンデンサ
121 中容量コンデンサ
122 小容量コンデンサ
125 スイッチ一体型フューズ(故障部切離手段)
125F フューズ
125S スイッチ
130 ダイオード
140 放電抵抗
150 電流センサー
160 電圧センサー(実際充電時間計測手段、実際最低電圧値検出手段)
170 電気エネルギー蓄積装置
171 インバータ(電圧変換装置)
172 蓄電池
200 交流電源設備
210 昇圧トランス
Vac 交流電源電圧
Iac 交流電源電流
Vch 充電電圧
Ich 充電電流
Tch 充電時間
SVch 規定電圧値
STch 規定充電時間
ATch 実際充電時間
ST 設定時間
SLVch 標準最低電圧値
ALVch 実際最低電圧値
Iu,Iv,Iw モータ駆動電流
Sfd ヒューズ断(故障)信号

Claims (7)

  1. モータによりクランク軸を回転駆動してスライドを昇降可能かつスライド下降中の加工領域でプレス成形可能なプレス機械において、
    前記モータ用のモータ駆動電源装置を交流電源設備に接続された整流回路とこの整流回路に接続されたドライバー回路とから形成するとともに、整流回路とドライバー回路との間に前記加工領域における前記交流電源設備の電源電流ピーク値を抑制可能に形成された電気エネルギー蓄積装置を設けた、ことを特徴とするプレス機械。
  2. 前記電気エネルギー蓄積装置が、正極・負極電路間に接続された電気エネルギー蓄積用のコンデンサと,正極電路に接続されたスイッチングトランジスタと,充電電流の値に応じてスイッチングトランジスタをON−OFFしつつ電気エネルギー蓄積制御を行なう電気エネルギー蓄積制御手段と,正極電路に接続された充電電流加速度を抑制するためのチョークトランスとを含み,非加工領域において充電しつつコンデンサに電気エネルギーを蓄積可能かつ加工領域においてコンデンサからドライバー回路側へ放電可能に形成されている請求項1記載のプレス機械。
  3. 前記コンデンサの充電電圧の値であって実行された実際加工1サイクル中の最も低い実際最低電圧値を検出する実際最低電圧値検出手段と、標準的な加工1サイクル中における標準最低電圧値を記憶する標準最低電圧値記憶手段と、検出された実際最低電圧値と記憶されている標準最低電圧値とを比較して当該実際加工におけるプレス負荷の余力度を判断しかつ判断結果を出力可能に形成されたプレス負荷余力判断出力手段とを設けた、請求項2記載のプレス機械。
  4. 前記コンデンサの充電電圧が規定電圧値に到達するまでに必要な規定充電時間を記憶する規定充電時間記憶手段と、前記コンデンサの充電電圧の値が規定電圧値に到達するまでに実際に必要とした実際充電時間を計測する実際充電時間計測手段と、計測された実際充電時間と記憶されている規定充電時間とを比較して実際充電時間が規定充電時間よりも設定時間以上短いと判断した場合に前記コンデンサが劣化している旨を出力可能に形成されたコンデンサ劣化判断出力手段とを設けた、請求項2または請求項3記載のプレス機械。
  5. 複数の小容量コンデンサを並列接続して中容量コンデンサを形成するとともに複数の中容量コンデンサを並列接続して前記コンデンサを構成し、中容量コンデンサを形成する小容量コンデンサの少なくとも1つが故障した場合に故障小容量コンデンサを含む当該中容量コンデンサを全体から切離す故障部切離手段を設けた、請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載されたプレス機械。
  6. 前記コンデンサが、制動トルク(Kg・m)をTb,モータトルク(Kg・m)をTm,モータ内部損失定数をk,減速開始速度(rpm)をN,静電容量(F)をCおよび充電電圧(V)をVchとした場合に次の条件式[1.02(Tb−k×Tm)(N/2)≦(1/2)×(C×Vch×Vch)]を満たすものとされている、請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載されたプレス機械。
  7. モータによりクランク軸を回転駆動してスライドを昇降可能かつスライド下降中の加工領域でプレス成形可能なプレス機械において、
    前記モータ用のモータ駆動電源装置を交流電源設備に接続された整流回路とこの整流回路に接続されたドライバー回路とから形成するとともに、整流回路とドライバー回路との間でかつ正極・負極電路間に電圧変換装置と蓄電池とを含み前記加工領域における交流電源設備の電源電流ピーク値を抑制可能に形成された電気エネルギー蓄積装置を設けた、ことを特徴とするプレス機械。
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