JP2004342551A - 携帯用燃料電池 - Google Patents

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秀毅 矢部
Mitsugi Takahashi
貢 高橋
Osamu Hiroi
治 廣井
Shigeru Aihara
茂 相原
Yoshihide Kotogami
佳秀 言上
Hisatoshi Fukumoto
久敏 福本
Tsukasa Matsuura
司 松浦
Tatsuya Fukami
達也 深見
Takehiko Sato
剛彦 佐藤
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Abstract

【課題】燃料電池と二次電池との特性劣化が小さい携帯用燃料電池を提供する。
【解決手段】携帯用燃料電池は、電気負荷に直列に接続した燃料電池と、燃料電池に並列に接続した二次電池と、燃料電池、二次電池および電気負荷のそれぞれに対する接続を切換えるスイッチ手段と、二次電池の端子間電圧に基づいて二次電池の過充電または過放電状態を検出し、二次電池を燃料電池と電気負荷とから切り離し、二次電池の過充電または過放電を防止する過充電・過放電防止手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話、携帯型端末、ノート型パソコンなどの携帯電子機器の携帯電源として用いられる携帯用燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料電池は、携帯機器の情報処理量が多くなり、燃料電池の発電量だけでは携帯機器の必要電力をまかないきれないときのために、キャパシタおよび小型の二次電池を備え、一時的に燃料電池とキャパシタおよび小型の二次電池から電力を供給している。また、始動用の二次電池から電力を燃料電池の補助加熱手段としてのヒータに通電し、このヒータにより燃料電池の周辺部を直接加熱している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−231290号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような携帯用燃料電池では、燃料電池と二次電池とを組み合わせているが、それぞれの電池の保護について配慮がなされていなかった。燃料電池と二次電池の一方でも保護回路がないために劣化すると、最大出力を出せなくなる。そのため、携帯機器の限られた機能しか使用できなくなったり、使用時間が短くなったりする。
【0005】
燃料電池の保護回路として逆流防止回路が備えられていないと、燃料切れによって燃料電池の出力が低下した場合、二次電池から燃料電池に電流が逆流する。また、機器回路が突然切れたとき、サージ電流が燃料電池に流れ、燃料電池の特性が劣化するという問題がある。
【0006】
また、通常の二次電池の保護回路は、二次電池の端子間電圧をモニタし、過充電と過放電を防止する過充電・過放電防止回路を有している。すなわち、端子間電圧があらかじめ設定された閾値より低下したとき、電流の流出を停止して過放電を防止し、端子間電圧があらかじめ設定された閾値より上昇したとき、電流の流入を停止して過充電を防止している。しかし、燃料電池と二次電池とを組み合わせた携帯用燃料電池においては、二次電池の端子間電圧は燃料電池の出力電圧と等しくなる。そのため、単独では二次電池の端子間電圧が低下しても、燃料電池は発電しているので共に接続されている端子間電圧は変化しない。このように通常の二次電池の過充電・過放電防止回路では役に立たない。その結果過充電・過放電が発生し、二次電池の寿命が低下するという問題がある。
【0007】
この発明の目的は、燃料電池と二次電池との特性劣化が少ない携帯用燃料電池を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる携帯用燃料電池は、電気負荷に直列に接続した燃料電池と、燃料電池に並列に接続した二次電池と、燃料電池、二次電池および電気負荷のそれぞれに対する接続を切換えるスイッチ手段と、二次電池の端子間電圧に基づいて二次電池の過充電または過放電状態を検出したとき、スイッチ手段を制御して二次電池を燃料電池と電気負荷とから切り離して二次電池の過充電または過放電を防止する過充電・過放電防止手段とを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1の携帯用燃料電池の構成を示す図である。図2は、機器回路が待機モードのときの携帯用燃料電池の動作図である。図3は、機器回路が稼働モードのときの携帯用燃料電池の動作図である。図4は、機器回路が停止モードのときの携帯用燃料電池の動作図である。
【0010】
携帯用燃料電池1は、水素と酸素の反応により電力を発電する燃料電池2と、燃料電池2と電気的に並列に接続され、電荷を充放電する二次電池3と、燃料電池2と二次電池3とを制御する制御回路4とを有している。二次電池3として、リチウムイオン電池に例をとって説明する。
【0011】
制御回路4は、燃料電池2と二次電池3との間の接続を開閉する第1のスイッチ5と、二次電池3と電気負荷である機器回路6との間の接続を開閉する第2のスイッチ7と、燃料電池2と機器回路6との間の接続を開閉する第3のスイッチ8とを有している。これらスイッチ5、7、8は、MOSFETで構成されている。
【0012】
さらに、制御回路4は、二次電池3に並列に接続され、二次電池3の端子間電圧を計測する、測定精度±0.01V以下の電圧計9と、燃料電池2と二次電池3とにそれぞれ直列に接続された電流計10、11とを有している。電圧計9は、A/D変換ICで構成している。また、電流計10、11は、燃料電池2と二次電池3の端子に直列に接続された図示しない電流検出抵抗器と両端の電圧を計測する図示しないA/D変換ICとで構成している。電流検出抵抗器に流れる電流による電圧降下電圧を計測し、電流検出抵抗器に流れる電流値を求める。
【0013】
さらに、制御回路4は、二次電池3の充放電を制御する充放電制御部12と、電圧計9で計測された端子間電圧から電池容量を推定する電池容量推定部13と、二次電池3の過充電・過放電を防止する過充電・過放電防止部14と、燃料電池2および二次電池3にそれぞれ入出力する電流を積算する第1と第2の電荷量モニタ部15、16と、燃料電池2の放電を制御する燃料電池制御部17とを有している。燃料電池2には後述するようにダイオードが挿入されているので流れ出す電流だけである。これら充放電制御部12と電池容量推定部13と過充電・過放電防止部14と第1および第2の電荷量モニタ部15、16と燃料電池制御部17とは、図示しないマイクロコンピュータで構成している。
【0014】
充放電制御部12は、電圧計9の端子間電圧に基づいて、第1のスイッチ5と第2のスイッチ7とを開閉して二次電池3の充電または放電状態を制御する。充放電制御部12は、あらかじめ設定した閾値として、満充電検出電圧値と放電終期検出電圧値とを有している。リチウムイオン電池では、例えば満充電検出電圧値は、1セル当たり無負荷端子間電圧として4.2Vであり、放電終期検出電圧値は、1セル当たり無負荷端子間電圧として3.0Vである。ここで無負荷端子間電圧は、二次電池に電流が流れていない状態で計測した端子間電圧である。二次電池に電流が流れていると、二次電池の内部抵抗に係わる分の電圧が減少する。
【0015】
電池容量推定部13は、電圧計9の二次電池の端子間電圧から電池容量を推定する。リチウムイオン電池の電池容量は端子間電圧からおおよそ推定することができる。放電終期電圧と満充電電圧との間の端子間電圧と電池容量との関係を示すテーブルデータが電池容量推定部13に有している。テーブルデータは、マイクロコンピュータの記憶部に記憶され、そのデータは適時中央演算処理装置に読み出され処理される。満充電検出電圧のときの電池容量を満充電容量値とする。電池容量推定部13は、第2の電荷量モニタ部16で算出された満充電電圧検出の際の電池容量を満充電容量値に置き換える。さらに、この満充電容量値を100%として、放電終期検出電圧と満充電検出電圧との間の端子間電圧に対応する容量値を補正する。
【0016】
過充電・過放電防止部14は、電圧計9で計測された端子間電圧とあらかじめ設定された過充電検出電圧値Vhighおよび過放電検出電圧値Vlowとを比較して、その比較結果に基づき第1および第2のスイッチ5、7を遮断する。リチウムイオン電池の過充電検出電圧値は、1セル当たり4.3V、過放電検出電圧値は、1セル当たり2.5Vにあらかじめ閾値として設定している。
過充電・過放電防止部14は、二次電池3の端子間電圧が過充電検出電圧値Vhighより高いとき、二次電池3が過充電になっていると判断し、燃料電池2から二次電池3への充電電流を第1のスイッチ5をオフして遮断する。
さらに、過充電・過放電防止部14は、端子間電圧が過放電検出電圧値Vlowより低いとき、二次電池3が過放電状態であると判断し、第2のスイッチ7をオフして放電電流を遮断する。
【0017】
燃料電池2および二次電池3の第1および第2の電荷量モニタ部15、16は、電流計10、11で計測された電流値を時間で積分して容量としてのクーロン量を求める。
第2の電荷量モニタ部16は、充放電制御部12で放電終期検出電圧を検知したとき二次電池容量値をゼロにセットする。また、充放電制御部12で満充電検出電圧を検知したとき二次電池容量値を満充電容量値として記憶する。
【0018】
燃料電池制御部17は、機器回路6の機器電流検出部18から出力される機器状態信号により、第3のスイッチ8の開閉を行う。
【0019】
さらに、制御回路4は、燃料電池2の出力端子に接続された逆流防止手段19と、燃料電池2の燃料の残量を検出する容量センサ20とを有している。
【0020】
燃料電池2の逆流防止手段19は、燃料電池2の燃料がなくなったとき、燃料電池2の端子間電圧が低下するために起こる二次電池3から燃料電池2への逆流を防止する役割をはたす。逆流が起こると、燃料電池2の水素極と酸素極との間に電圧が印加され水の電気分解が起こり、燃料電池2を劣化する。この劣化を防ぐためにダイオードなどを燃料電池2の端子に直列に挿入してある。さらに、この逆流防止手段19は、機器回路6が突然切断され、サージ電圧が発生したとき機器回路6から燃料電池2に流れるサージ電流を防止できる。
【0021】
燃料電池2の容量センサ20は、燃料電池2の燃料の容量を計測する。燃料がメタノールであるときは、メタノールの濃度センサである。燃料が水素ガスであるときは、圧力計である。
【0022】
なお、スイッチ手段は、第1のスイッチ5と第2のスイッチ7と第3のスイッチ8とで構成している。充放電制御手段は、充放電制御部12と電圧計9とで構成している。電池容量推定手段は、電池容量推定部13と電圧計9とで構成している。過充電・過放電防止手段は、過充電・過放電防止部14と電圧計とで構成している。第1の電荷量モニタ手段は、第1の電荷量モニタ部15と電流計10とで構成している。第2の電荷量モニタ手段は、第2の電荷量モニタ部16と電流計11とで構成している。
【0023】
携帯用燃料電池1を電源として用いる機器回路6は、機器電流検出部18を備えている。機器電流検出部18は、機器回路6の消費電流を検出し、機器回路6の機器状態信号を携帯用燃料電池1に出力している。機器回路6の状態信号は、待機モード、稼働モード、停止モードの3つの状態信号がある。
また機器回路6は、携帯用燃料電池1から出力される機器回路制御信号によって機器状態を制御することができる。機器回路制御信号には、機器回路の電源をオフする第1の制御信号と、機器回路を待機モードに切り換える第2の制御信号とを有する。なお、機器電流検出部18は、携帯用燃料電池1の出力端子に備えても同様な機能を果たすことができる。機器電流検出部18は、機器回路6の図示しない電源の電流を計測する図示しない電流計と、機器回路6の図示しない制御回路とから構成されている。
【0024】
次に、携帯用燃料電池1の動作について説明する。
まず図2を参照して機器回路6の待機モードのときについて説明する。機器電流検出部18は、機器電流を計測し、機器回路6が待機モードであると判断したとき、燃料電池制御部17に機器待機信号を送る。燃料電池制御部17は、第3のスイッチ8をオンして燃料電池2から機器回路6へ電流を供給する。このときは機器回路6の待機モード電流より燃料電池の出力は大きくなっている。
さらにこのとき機器電流検出部18は、充放電制御部12に機器待機信号を送る。充放電制御部12は、二次電池3の充電状態を検知し、満充電でないとき、第1のスイッチ5をオンして燃料電池2から二次電池3へ充電電流を流して充電する。第2の電荷量モニタ部16は、充電電流を計測し、その充電電流を時間積分して二次電池容量値を算出する。充放電制御部12は、この充電の途中で第1のスイッチ5を一時オフして無負荷端子間電圧を計測し、その無負荷端子間電圧と満充電検出電圧値と比較する。その無負荷端子間電圧が満充電検出電圧を超えたとき満充電状態と判断する。引き続き第2の電荷量モニタ部16は、記憶している満充電容量値と時間積分した二次電池容量値とを比較し、二次電池容量値が記憶している満充電容量値から所定の偏差以内にあるとき満充電状態と判定する。満充電状態と判定されたとき、第1のスイッチ5をオフする。
【0025】
次に、図3を参照して機器回路の稼働モードのときについて説明する。機器電流検出部18は、燃料電池2が発電している電流以上に機器回路6の電流が大きいとき、充放電制御部12と燃料電池制御部17に機器稼働信号を送る。充放電制御部12は、第2のスイッチ7をオンして機器回路6に電流を供給する。燃料電池制御部17も第3のスイッチ8をオンして機器回路6に電流を供給する。充放電制御部12は、この放電の途中で第2のスイッチ7を一時オフして無負荷端子間電圧を計測し、その無負荷端子間電圧と放電終期検出電圧値と比較する。その無負荷端子間電圧が放電終期検出電圧値以下のとき放電終期状態と判断する。放電終期状態と判断したとき、第2の電荷量モニタ部16は、二次電池からの放電電流を時間積分した電荷量から満充電容量値を減算し所定の偏差内のとき放電終期と判定する。所定の偏差内に入らないとき図示しない異常ランプを点滅する。放電終期と判定されたとき、充放電制御部12は、第2のスイッチ7をオフして機器回路6への電流供給をストップする。燃料電池2の発電電流が機器回路6の消費電流より少なくなったとき、充放電制御部12は、第1のスイッチ5をオンして充電を開始する。充電終了は待機モードのときと同様である。
【0026】
最後に、図4を参照して機器回路の停止モードについて説明する。機器電流検出部18は、機器回路6の電源がオフされ、電流が流れていないと判断したとき、充放電制御部12に電源停止信号を送る。充放電制御部12は、二次電池3の充電状態を検知し、満充電でないとき、第1のスイッチ5をオンして燃料電池2から二次電池3へ充電電流を流して充電する。
【0027】
このように二次電池の無負荷端子間電圧に基づいて満充電容量を充電毎に補正すると、充放電を多数回繰り返すことによる満充電容量の減少を考慮することができる。たとえば、新品の満充電容量に比べて多数回の充放電を繰り返した後では満充電容量は半分程度に減少するが、無負荷端子間電圧から満充電状態と判断し、そのときの二次電池容量を満充電容量と校正するので、放電しすぎることはない。
【0028】
また、充電および放電の途中において一時電流を遮断して無負荷端子間電圧を計測するので、二次電池の劣化などの影響を排除して正確に容量を求めることができる。また、機器回路の消費電流の大小による端子間電圧の変動の影響をなくすことができ、過充電に至ることがない。
【0029】
また、燃料電池への電流流入を防止できるので、燃料電池の電極の劣化を防ぐことができる。
【0030】
なお、二次電池としてリチウムイオン電池を例にとって説明してきたが、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池などを燃料電池に並列に接続したときも同様に二次電池の劣化を防止することができる。ニッケルカドミウム電池およびニッケル水素電池の端子間電圧の満充電と放電終期との差は0.3V位であるが、高精度な電圧計を用いることで、無負荷端子間電圧から容量を推定することができる。
【0031】
また、ニッケルカドミウム電池およびニッケル水素電池の満充電で観察される端子間電圧の減少(−ΔV)または電池温度の急上昇(ΔT)などを合わせて充放電制御に用いても同様な効果が得られる。
【0032】
実施の形態2.
図5、6は、この発明の実施の形態2の携帯用燃料電池の斜視図である。この携帯用燃料電池1は、燃料電池2と、燃料電池2に並列に接続された二次電池3と、燃料電池用燃料を蓄えた燃料部21と、燃料電池2と二次電池3とを制御する制御回路の一部の回路22とを有している。 図5は、制御回路の一部の回路22がシリコン基板23の燃料電池セル24が設けられた面に形成した携帯用燃料電池1の斜視図である。図6は、燃料電池セル24が設けられた面の反対面に制御回路の一部の回路22が形成された携帯用燃料電池の斜視図である。
【0033】
燃料電池セル24は、図示しないプロトン交換膜を2枚のシリコン基板23で挟んだ構造である。シリコン基板23の表面に、マイクロマシン技術で燃料の通路を設け、その通路を介して水素と酸素を運ぶ。シリコン基板23の表面のうち、通路の土手部分に導電率が大きな集電層を形成し、その集電層はシリコン基板23の端部に設けられたパッドに接続されている。そのパッドを介してシリコン基板23の外部に発電した電荷が引き出される。さらに集電層の表面を触媒層が被覆している。触媒層は、カーボン粉末と白金系の触媒との混合物からなっている。2枚のシリコン基板23は、それらの表面に備えられた触媒層が対面するようにしてプロトン交換膜を挟んでいる。
【0034】
燃料部21は、メタノールのような液体燃料または水素のような気体燃料を保持している。燃料電池2の酸素燃料は空気中から直接燃料電池セル24に供給している。
【0035】
制御回路の一部の回路22は、シリコン基板23上の燃料電池セル24の形成されていない部分に半導体技術を用いて形成している。制御回路の一部の回路22は、第1、第2、第3のスイッチであるMOSFETと、逆流防止手段であるダイオードと、電流計である低抵抗の抵抗器およびA/D変換ICと、電圧計であるA/D変換ICとを有している。なお、マイクロコンピュータも同様に半導体技術を用いて同一シリコン基板上に形成してもよい。
【0036】
そこで、燃料電池セルをマイクロマシン技術で作成するとスペース効率が上がる。さらに、シリコン基板を用いて燃料電池セルを作成すると、同一シリコン基板上に半導体回路を形成することが可能となるため、ダイオードやトランジスタなど制御回路を容易に作成することが可能である。このようにすると制御回路の体積は小さくなるため、燃料電池の燃料部を大きくできる。また、二次電池の体積を増加させることができる。その結果、使用時間が延びたり、最大出力パワーを増加させたりすることができる。
【0037】
このような携帯用燃料電池は、燃料電池のセパレータをシリコン基板にマイクロマシン技術で加工しているので、制御回路もシリコン基板上に作成することができ、制御回路の体積は小さくなる。そのため、燃料電池の燃料を増やしたり、二次電池の体積を増加させることができる。その結果、使用時間が延びたり、最大出力パワーを増加させたりすることができる。
【0038】
保護回路はセルの表面(空気極側)に形成しても良いし、裏側(燃料側)に形成しても良い。裏側に形成すると空気極の面積を増加させることができるため、燃料電池の出力を増加させることが可能である。
【0039】
【発明の効果】
この発明に係わる携帯用燃料電池の効果は、電気負荷に直列に接続した燃料電池と、燃料電池に並列に接続した二次電池と、燃料電池、二次電池および電気負荷のそれぞれに対する接続を切換えるスイッチ手段と、二次電池の端子間電圧に基づいて二次電池の過充電または過放電状態を検出したとき、スイッチ手段を制御して二次電池を燃料電池と電気負荷とから切り離して二次電池の過充電または過放電を防止する過充電・過放電防止手段とを有するので、二次電池の過充電・過放電を防止し、かつ燃料電池への電流流入を防止できるので、二次電池および燃料電池の劣化を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の携帯用燃料電池の構成を示す図である。
【図2】機器回路が待機モードのときの携帯用燃料電池の動作図である。
【図3】機器回路が稼働モードのときの携帯用燃料電池の動作図である。
【図4】機器回路が停止モードのときの携帯用燃料電池の動作図である。
【図5】この発明の実施の形態2の携帯用燃料電池の斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態2の別の携帯用燃料電池の斜視図である。
【符号の説明】
1 携帯用燃料電池、2 燃料電池、3 二次電池、4 制御回路、5、7、8 スイッチ、6 機器回路、9 電圧計、10、11 電流計、12 充放電制御部、13 電池容量推定部、14 過充電・過放電防止部、15、16 電荷量モニタ部、17 燃料電池制御部、18 機器電流検出部、19 逆流防止手段、20 容量センサ、21 燃料部、22 制御回路の一部の回路、23 シリコン基板、24 燃料電池セル。

Claims (5)

  1. 電気負荷に直列に接続した燃料電池と、
    上記燃料電池に並列に接続した二次電池と、
    上記燃料電池、上記二次電池および上記電気負荷のそれぞれに対する接続を切換えるスイッチ手段と、
    上記二次電池の端子間電圧に基づいて上記二次電池の過充電または過放電状態を検出したとき、上記スイッチ手段を制御して上記二次電池を上記燃料電池と上記電気負荷とから切り離して上記二次電池の過充電または過放電を防止する過充電・過放電防止手段とを有することを特徴とする携帯用燃料電池。
  2. 上記燃料電池と上記二次電池との間に接続され、上記二次電池から上記燃料電池へ流れる電流を防止する逆流防止手段を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用燃料電池。
  3. 上記スイッチ手段を制御して上記燃料電池と上記電気負荷とから上記二次電池を切り離し、切り離された上記二次電池の端子間電圧に基づいて上記二次電池の電池容量を推定する電池容量推定手段と、
    推定された上記電池容量に基づき、上記燃料電池と接続して上記二次電池に充電し、または上記電気負荷と接続して上記二次電池から放電するように上記スイッチ手段を切換える充放電制御手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯用燃料電池。
  4. 上記二次電池に流れる電流を積算して電荷量を求める電荷量モニタ手段を有し、
    上記電池容量推定手段は、上記電荷量に基づいて上記電池容量を補正し、
    上記充放電制御手段は、補正された上記電池容量があらかじめ設定された閾値より小さくなったとき、上記二次電池からの放電を中止し、上記燃料電池から上記二次電池に充電するように上記スイッチ手段を切換えることを特徴とする請求項3に記載の携帯用燃料電池。
  5. シリコン基板上に設けられた燃料電池用セルを有し、
    上記スイッチ手段、上記過充電・過放電防止手段、上記逆流防止手段、上記電池容量推定手段、上記充放電制御手段および上記電荷量モニタ手段のうち少なくとも1つを、上記シリコン基板上に設けたことを特徴とする請求項4に記載の携帯用燃料電池。
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